JP2001039682A - ウインチ装置 - Google Patents

ウインチ装置

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JP2001039682A
JP2001039682A JP11217176A JP21717699A JP2001039682A JP 2001039682 A JP2001039682 A JP 2001039682A JP 11217176 A JP11217176 A JP 11217176A JP 21717699 A JP21717699 A JP 21717699A JP 2001039682 A JP2001039682 A JP 2001039682A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rope
winding
drum
layer
wound
Prior art date
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Pending
Application number
JP11217176A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaya Yamamura
眞哉 山村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乱巻状態を引き起こすことなく、同一のドラ
ムで異なった径のロープを巻き取る。 【解決手段】 ロープ9を巻き取るドラム3を備えたウ
インチ装置1において、ドラム3の巻胴面4に円周方向
に複数並行して設けたV字溝5に沿ってロープ9を巻き
取る際、このロープ9は断面がV字形状のV字溝5の谷
方向に食い込むように巻き取られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木建設工事用、
荷役用、産業用として広く使用され、ワイヤやロープ等
の索条体(以下、ロープと総称する)を巻き取り、又は
繰り出しを行うウインチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ロープの巻き取り、繰り出しを行うウイ
ンチ装置においては、ドラムの巻胴面に巻き取られるロ
ープのドラムに接した巻取面(一層目)が整然と密に巻
き取られないと、二層、三層と多層に巻き取りを行って
いった場合、巻き取ったロープとロープとの間に生じた
空間に、上の層のロープがロープに加わる緊張力により
食い込んで、巻取層が崩れさらにひどい乱巻状態になる
という問題があった。この状態では、ロープに過大な摩
擦力が加わるため、損傷しやすいばかりではなく、巻き
取り、繰り出しともにスムーズに行えない場合があっ
た。
【0003】そこで、従来のウインチ装置には、ドラム
の巻胴面にロープ案内溝を設け、その案内溝に沿ってロ
ープを巻き取るものがあり、そのロープ案内溝の断面形
状は、U字形状であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような断面形状がU字形状のロープ溝(以下、U字溝
という)を有したドラム103では、U字形状の大きさ
に適合しない、特に径の小さなロープを巻き取ると、例
えば、図4に示したように、直径12mmに適合したU
字形状のU字溝に(図4a)、直径9mmのロープを巻
き取ると(図4b)、U字溝105に巻き取られた隣同
士のロープ109の隙間に、上層のロープ109aがそ
のロープ109aに加わる緊張力により食い込もうとす
る際、 U字溝105のU字形状の面に沿って、隣同士
のロープ109の隙間が広がる方向に、両側のロープが
ずれ、ひいては乱巻状態を引き起こすことになった。
【0005】そこで、このような乱巻状態を回避するた
めには、巻き取るロープの径ごとに、適当なU字溝を有
したドラムを用意しておく必要があり、汎用性が乏し
く、コストアップにつながった。
【0006】本発明の目的は、このような課題を解決し
て、異なった径のロープに対しても、同一のドラムで、
潤滑に巻き取り、繰り出しが可能な汎用的なウインチ装
置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記したような課題を解
決するため、本発明のウインチ装置においては、ロープ
を巻き取るドラムの巻胴面に円周方向に複数並行して設
けた案内溝に沿ってロープを巻き取る際、ロープが断面
形状がV字形状の案内溝の谷方向に食い込むように巻き
取られるようにしたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を、図1
〜3を用いて説明する。本実施例のウインチ装置1は、
ロープ9を巻き付けるベッド2上の回動自在なドラム3
の巻胴面4に、巻胴面円周方向に複数並行させた断面が
V字形状のロープ溝(以下、V字溝5という)を設けて
いる。例えば、本実施例では、直径9〜12mmのロー
プに対応するドラム3として、V字溝5は山部を13m
mの間隔で繰り返し設けたもので、深さは6.5mmで
形成されている。なお、V字形状に関して、これら寸法
に限られるものではなく、使用するロープ径の範囲に応
じて設定されるものである。また、ドラム5の端部に
は、ロープの止め具(図示省略)が設けられている。
【0009】また、本実施例では、減速機付の油圧モー
タ10によりドラム3を回転させるが、油圧モータ10
の代わりに電動モータを使用してもよいし、また、ハン
ドル等を設けて手動回転方式であってもよい。
【0010】次に、本実施例の動作を説明する。通常の
ウインチ装置と同様に、ロープの止め具(図示省略)を
用いてウインチ端部にロープ9を固定する。そして、油
圧モータ10を駆動しドラム3に対して回転力を与え、
ロープ9の巻き取りを開始する。ロープ9はV字溝5に
沿って巻き取られ、まず、巻取面の一層目が形成された
後、二層目が形成される。
【0011】この巻取段階における、同一のドラムを使
用しての、直径12mmのロープの巻取時と、直径9m
mのロープの巻取時との、巻胴面4付近の状態を図2に
示す。直径12mmのロープを使用した時には、図2a
のような位置でロープがV字溝に固定される。また、直
径9mmのロープを使用した時には、図2bのように、
巻取半径が若干小さくなった位置で、ロープ9が溝に固
定される。そして、V字溝5によりロープ9の一層目の
巻取面を形成し、二層目以後のロープ9aの巻き取りに
ついても、直前の層のロープ間の隙間が、V字溝の役割
りを果たすので、ロープ9を固定することができ、乱巻
状態を引き起こすことなく、潤滑に巻き取り、繰り出し
が可能となる。
【0012】なお、V字溝5が形成されたドラム3で
は、異なった複数種類のロープ径を使用対象とできる
が、正常な巻取状態を作り出すために、V字溝5の間隔
は、上記対象の複数種類のロープ径を考慮して設計さ
れ、少なくとも、V字溝5(谷又は山)の間隔は、使用
対象の複数種類のロープ径より大きく、かつ、ロープ9
とロープ9との隙間に二層目のロープ9aが入り込んで
しまわないように、ロープ径の2倍より小さくする必要
があり、さらに、谷の深さについては、二層目のロープ
がV字溝の山に当たらないように設定する必要がある。
【0013】また、V字溝の開き角βは、以下のとおり
設定される。即ち、図3に示すように、ロープのスパン
(V字溝の間隔)をL、ロープ径をdとしたとき、ロー
プを多段に巻き取った場合、ロープ9間の接触位置は図
の鉛直方向に対し、α=SIN−1(L/2d)とな
る。一方、多段に巻き取ったロープ9の最上段のロープ
9bには負荷、即ち巻き上げる荷重Fが発生するが、こ
の荷重は接触角度αで最上段のロープ9bまで伝わる。
この時、最下段のロープ9に伝わる荷重FはF =F
/(2・COSα)となる。この荷重FはV字溝5の
斜面よって、斜面に垂直な力F、ロープ9を移動させ
様とする力Fに分解される。このFの方向がV字溝
5の細くなる方向に向くようロープスパンL、V字溝角
度βを設定すれば、ロープ9は荷重によって溝から押し
出されることはなく、この時、αとβとの関係は、α−
β/2>=0を満たせばよい。例えば、L=13とする
と、直径12mmのロープの場合α=32.8°、直径
9mmのロープの場合α=46.2°であり、βは2α
(=65.6°)より小さく設定する。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のウインチ
装置は、ドラムにおけるロープに巻取面にV字溝を形成
したことで、同一のドラムで、異なった径のロープに対
しても、V字溝でロープを固定することができ、乱巻状
態を引き起こすことなく、潤滑に巻取り、繰り出しが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のウインチ装置の概略構成図。
【図2】本発明のドラムの巻胴面の断面図。
【図3】本発明のドラムの巻胴面の各寸法の設定図。
【図4】従来のドラムの巻胴面の断面図。
【符号の説明】
1 ウインチ装置 2 ベッド 3 ドラム 4 巻胴面 5 V字溝 9 ロープ 10 油圧モータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 索条体を巻き取るドラムの巻胴面に前記
    索条体用の案内溝を円周方向に複数並行して設けると共
    に、前記案内溝の断面形状をV字形状としたことを特徴
    とするウインチ装置。
JP11217176A 1999-07-30 1999-07-30 ウインチ装置 Pending JP2001039682A (ja)

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JP11217176A JP2001039682A (ja) 1999-07-30 1999-07-30 ウインチ装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7926478B2 (en) 2003-12-25 2011-04-19 A.L.M.T. Corp. Super abrasive grain wire saw winding structure, super abrasive grain wire saw cutting device, and super abrasive grain wire saw winding method
CN108105572A (zh) * 2017-12-21 2018-06-01 河南巨人起重机集团有限公司重庆高新分公司 一种维修用车

Cited By (3)

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US7926478B2 (en) 2003-12-25 2011-04-19 A.L.M.T. Corp. Super abrasive grain wire saw winding structure, super abrasive grain wire saw cutting device, and super abrasive grain wire saw winding method
CN108105572A (zh) * 2017-12-21 2018-06-01 河南巨人起重机集团有限公司重庆高新分公司 一种维修用车
CN108105572B (zh) * 2017-12-21 2019-09-03 河南巨人起重机集团有限公司重庆高新分公司 一种维修用车

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