JP2000198678A - ウインチ装置 - Google Patents

ウインチ装置

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JP2000198678A
JP2000198678A JP10377161A JP37716198A JP2000198678A JP 2000198678 A JP2000198678 A JP 2000198678A JP 10377161 A JP10377161 A JP 10377161A JP 37716198 A JP37716198 A JP 37716198A JP 2000198678 A JP2000198678 A JP 2000198678A
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JP
Japan
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drum
winding
rope
winch device
rotating shaft
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Application number
JP10377161A
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English (en)
Inventor
Hiromi Akiyama
廣美 秋山
Toshinori Shiihara
敏典 椎原
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Seibu Electric and Machinery Co Ltd
Original Assignee
Seibu Electric and Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドラムを回転軸から取りはずすことなく左巻
き・右巻きを行えるようにしてドラムの所定の回転方向
に対して巻き取り・繰り出しのどちらも行えるように
し、索体を整列させて巻き取ることができ、シンプルな
構造で安価なウインチ装置を提供することにある。 【解決手段】 回転軸3にドラム5を取り付け、ドラム
5の巻き取り面5aに案内溝5cを設け、巻き取り面5
aに溝なし部5dを設け、溝なし部5dに左巻き用索体
取付穴7cと右巻き用索体取付穴7aを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木建設工事や荷
役作業・エレベータなどに用いられ、ワイヤやロープな
どを乱巻を起こさず整然と多層に巻き取り・繰り出しを
行い、回転軸からドラムを取りはずし、ドラムの向きを
逆にして再度回転軸に取り付けることなく左巻き・右巻
きのどちらも行えるようにしたウインチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来において、運搬台や移動体を移動さ
せるには、ワイヤ,ロープ,ワイヤロープ等の索体の一
端を運搬台等に取り付け、他端を上方で巻き取って索引
し、また上方より索体を繰り出して運搬台等の重さを利
用して下方に向って移動させたりする。安全のために別
の索体の一端を上方に固定し他端を運搬台等で巻き取る
ものが多い。また、索体の一端側を上方から繰り出し、
他端を上方で巻き取り、途中を運搬台等でリターンさせ
るものもある。これらの場合には、ウインチ装置を複数
設けていたので、非常に設備コストがかかっていた。ま
た、従来のウインチ装置においては、巻き取る際に巻き
が乱れると、一部だけが巻き径が大きくなったり、その
部分に引っ掛かるようになって巻き取りができなくなる
という問題点があった。索体は1段目が整列して巻き取
られると、その上の段は、整列した隣り合う索体同士の
隙間に沿って巻かれて巻きが乱れにくくなる。そのた
め、索体をドラムから全て繰り出してしまった場合に
は、手作業で整列させる作業を行っていた。このコスト
高となってしまう手作業をなるべく行わないようにする
ためには、索体を繰り出す際にドラムに巻き取った1段
目を常に残すようにしていた。前述のように複数のウイ
ンチ装置を使用する場合に用いるように1つのウインチ
装置に複数のドラムを備えたものがある。このウインチ
装置において、乱巻きを防ぐために、ドラムの巻き取り
面に溝をらせん状に設けると索体が溝にはまり込むよう
にして巻き取られるので乱巻きを防ぐことができる。し
かし、らせん溝では、索体を巻き取る回転方向と巻き取
る軸方向への動きが溝によって定められてしまうため、
例えばこれまで、回転軸のある回転方向で巻き取りに用
いていたドラムを同じ回転方向で繰り出しに用いるため
には、ドラムを回転軸から取りはずし、再度、方向を変
えて取り付ける作業が必要であった。この作業をなくし
た装置は、それぞれのドラムの回転軸を異る回転方向に
動かす必要があり機構が複雑となり非常に高価であっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来のこれらの問題点を解消し、ドラムを
回転軸から取りはずすことなく左巻き・右巻きを行える
ようにしてドラムの所定の回転方向に対して巻き取り・
繰り出しのどちらも行えるようにし、索体を整列させて
巻き取ることができ、シンプルな構造で安価なウインチ
装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決した本
発明の構成は、 1) ドラムで索体の巻き取り・繰り出しを行うウイン
チ装置において、駆動部によって回転する回転軸にドラ
ムを取り付け、同ドラムの巻き取り面の外周に索体が整
列するよう複数の並行な案内溝を設け、巻き取り面の外
周の一部に溝なし部を前記ドラムの回転軸方向に長く設
け、ドラムの側壁に近い溝なし部に左巻き用の索体取付
穴と右巻き用索体取付穴を設け、回転軸からドラムを取
りはずすことなく左巻き・右巻きのどちらも行えるよう
にしたウインチ装置 2) ドラムで索体の巻き取り・繰り出しを行うウイン
チ装置において、駆動部によって回転する回転軸に複数
のドラムを取り付け、各ドラムの巻き取り面の外周に索
体が整列するよう複数の並行な案内溝を設け、巻き取り
面の外周の一部に溝なし部を前記ドラムの回転軸方向に
長く設け、ドラムの側壁に近い溝なし部に左巻き用の索
体取付穴と右巻き用の索体取付穴を設け、回転軸からド
ラムを取りはずすことなく左巻き・右巻きのどちらも行
えるようにしたウインチ装置 3) 一つの回転軸の両側にドラムを取り付け、駆動部
で回転軸の中央を回動させる前記2)記載のウインチ装
置 4) 左巻き用の索体取付穴と右巻き用の索体取付穴を
ドラムの溝なし部の側壁に近い両側に設けた前記1)〜
3)いずれかに記載のウインチ装置 にある。
【0005】
【作用】本発明では、右巻きで索体を巻き取るにはドラ
ムの溝なし部に設けた右巻き用の索体取付穴に索体を取
り付け、ドラムを回転させると、索体が並行な案内溝に
はまり込むようにして整然と巻きとられ、巻き取り面の
溝なし部において、次の案内溝に移るようにして次々と
索体を整列させて巻き取る。このようにして巻き取った
索体を繰り出すには、ドラムを逆回転させればよい。さ
らにこの巻き取りに用いられていたドラムを右巻きで繰
り出しに用いる場合には、索体を右巻き用の索体取付穴
から左巻き用の索体取付穴に索体を取り付けて、円周に
沿わせてあらかじめ索体を巻き取って繰り出せば、右巻
きの回転で繰り出しが行える。回転軸に複数のドラムを
取り付け、ドラムの溝なし部に左巻き用の索体取付穴と
右巻き用の索体取付穴を設けたものは、索体を取り付け
る索体取付穴を変更することによって索体の巻き取り方
向を左巻き・右巻きのどちらにもでき、索体の巻き取り
・繰り出しを簡単に組み合わせて用いることができる。
一つの回転軸の両側にドラムを取り付け、駆動部で回転
軸の中央を回動させるものは、2つのドラムを一つの回
転軸で回転させて、索体の巻き取り・繰り出しを行う。
左巻き用の索体取付穴と右巻き用の索体取付穴をドラム
の溝なし部の側壁に近い両側に設けたものは、必要に応
じて巻き始め位置を両側のドラムの側壁のどちらからに
もできる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のウインチ装置で、ドラム
の巻き取り面に設ける索体の案内溝は、ウインチ装置の
使用条件や負荷に応じて決められた索体の径に合わせ
て、溝幅および溝深さを設定して用いるのが望ましい。
ドラムの溝なし部に設ける索体取付穴は、軸方向の側壁
に近い両側に設けてもいずれか一方の片側に設けてもよ
い。索体取付穴は取り出し方向が巻き取り面の索体取付
穴部分での接線に近い角度になるのが好ましい。また、
索体取付穴は径を大きくして、同じ案内溝が使用できる
範囲でやや大きい索体も使用できるものがよい。巻き取
り面の溝なし部は、巻き取り面の円周の所定区間に軸方
向全長に渡って設ける。通常、巻き取り面の両端には索
体の巻付かない空間が生じるが、上層の索体がここに食
い込んで乱巻きになるのを防ぐため、この空間はなるべ
く小さくするのがよい。この空間の大きさは、索体の径
が一定ならば、索体が溝なし部において溝から溝へ移る
角度αまたは溝なし部の区間の長さの値で決まる。αは
小さくして、ロープの急激な曲がりがない方がよい。し
かしながらαを小さくして溝なし部の区間が長くなりす
ぎてもまずい。αを大きくした急激な曲がりでは空間が
できるためロープの落ち込みができてロープの巻き乱れ
が発生する。索体の径と索体の曲がり易さに基づいて適
切なαまたは溝なし部区間長さを設定し、巻き取り面の
径に応じて溝なし部の円周区間(円周角θで表される)
を決めるようにする。溝なし部を巻き取り面に複数に分
けて設ける場合は、複数の溝なし部を巻き取り面円周に
同じ区間幅で等分の間隔に配置するのが望ましい。ま
た、溝なし部において索体の巻き取り位置を動かしてい
くので、複数の溝なし部で分割された溝部は、溝なし部
の数に合わせて適宜溝ピッチをずらして巻き取り面が一
周した時にロープがちょうど1本分横に移動できるよう
に調節する。
【0007】
【実施例】図1〜6に示す実施例は駆動部によって回転
する回転軸に複数のドラムを取り付け、ドラムの巻き取
り面の外周に索体が整列するよう複数の並行な案内溝を
設け、巻き取り面の外周の一部に溝なし部をドラムの回
転軸方向に長く設け、ドラムの側壁に近い溝なし部に左
巻き用の索体取付穴と右巻き用の索体取付穴を設け、回
転自在に軸支した回転軸の両側にドラムを取り付け、駆
動部としてブレーキ付モーターを減速機を介して回転軸
の中央に連結し、回転自在なローラーをドラムの巻き取
り面の索体外周を付勢するように設けたウインチ装置の
例である。図1は実施例のウインチ装置の平面図であ
る。図2は実施例のウインチ装置の側面図である。図3
は実施例のウインチ装置で索体の巻き取り・繰り出しを
行っている状態を示す説明図である。図4は実施例のウ
インチ装置で索体の巻き取り・繰り出しを行っている状
態を示す説明図である。図5は実施例のウインチ装置の
ドラムを示す側面図である。図6は実施例のウインチ装
置のドラムを示す正面図である。図7は実施例のウイン
チ装置で2本の索体の巻き取りを行っている状態を示す
説明図である。図中、1はウインチ装置、2は土台部、
3は回転軸、4は回転軸支持部、5はドラム、5aは巻
き取り面、5bは側壁、5cは案内溝、5dは溝なし
部、5eはガイド段差部、6は駆動部、6aはブレーキ
付モーター、6bは減速機、7は索体係止具、7aは右
巻き用索体挿入用穴、7bはネジ穴、7cは左巻き用索
体挿入用穴、8は係止ネジ、9は押さえ部、9aは押さ
えローラー、9bはレバー、9cは軸、9dはスプリン
グ、wはロープである。実施例では、図1〜6に示すよ
うに2本のロープの巻き取りと繰り出しを同時に行う。
まず、土台部2の上面の2箇所に回転軸支持部4を設
け、回転軸支持部4で両端を回転自在に支持するように
して回転軸3を取り付ける。次に駆動部6を取り付け
る。駆動部6は通電がない状態では、出力軸が回転しな
いようにブレーキがかかるようになっているブレーキ付
モーター6aの出力軸に減速機6bが連結されている。
この減速機6bの出力軸を図示しない歯車の係合によっ
て回転軸3に連動するようにして駆動部6を土台部2に
取り付ける。次に2つのドラム5を回転軸3に取り付け
る。ドラム5は図5,6に示すように外周をロープwの
巻き取り面5aとする円筒部分とし、円筒部分の軸方向
両側に側壁5bを設けている。この2つの側壁5bと巻
き取り面5aで囲まれる空間をロープwを多層に巻き取
って行く空間とする。次にドラム5の内径部に索体係止
具7を取り付け、ドラム5の巻き取り面5aと索体係止
具7の一部を貫通するように穴を設ける。この穴の一方
を右巻き用索体挿入用穴7a、もう一方を左巻き用索体
挿入用穴7cとする。索体挿入用穴7a,7cは図6に
示すように軸方向から見て左右が対称形となる。次に索
体挿入用穴7a,7cの軸と直角方向に巻き取り面5a
と索体挿入用穴7a,7cが連通するようにしてネジ穴
7bを3箇所に設ける。ネジ穴7bにはネジ溝を設け
る。次に索体挿入用穴7a,7c,ネジ穴7bを設けた
部分の側壁5bの間を溝なし部5dとし、溝なし部5d
を除く巻き取り面5aには、1つの円周上にロープwが
はまり込む深さ、形状の案内溝5cが設けられ、さらに
この案内溝5cが所定のピッチでドラムの軸方向に複数
設けられている。索体挿入用穴7a,7cを設けた側の
側壁5bと軸方向に反対側の側壁5b側の案内溝5cの
端から側壁5bまでの間にはロープwの径の約半分の隙
間を設ける。次にその隙間に案内溝5cにロープwを巻
いた場に近い外径で、ロープwと同じRを設けたガイド
段差部5eを図1,5に示すように全周に設ける。この
ドラムを内径部に回転軸3が貫通するようにして、回転
軸支持部4と減速機6bの間に位置するようそれぞれ取
り付ける。この際に、ドラムの索体取付穴7a,7cが
回転体支持部4に近くなるようにする。次に回転軸3に
取り付けたドラム5の上方に平行な軸9cを所定の角度
範囲で回転自在になるように設け、軸9cから、ドラム
5の巻き取り面5aの上方に向かうレバー9bを軸9c
に固定するようにして設け、レバー9bの先端には、押
さえローラー9aを回転自在に設ける。次に軸9cから
上に向かう別のレバーを設け、このレバーをドラム5に
向って倒すよう付勢するスプリング9dを設ける。この
実施例のウインチ装置を用いて2本のロープの1本を巻
き取り、もう1本を繰り出すには、図3に示すように上
方から見て左側のドラム5を溝なし部5dが上を向くよ
うにした場合にロープを巻き取る際にロープを延伸させ
る前方側の左巻き用索体挿入用穴7cにロープwの先端
を挿入する。次に図6に示すようにネジ穴7bに係止ネ
ジを螺合で取り付け、ねじ込む。係止ネジ8をねじ込ん
で行くと、係止ネジ8の先端がロープwに当たり、ロー
プwを左巻き用索体挿入用穴7cの周面に押し付ける。
この係止ネジ8を所定の締付トルクで締結することによ
って、ロープwの先端部分の3箇所が所定の力で左巻き
用索体挿入用穴7cの周面に押し付けられるので、巻き
取り中にはずれたりすることがない。次に図3に示すよ
うに上方から見て右側のドラム5を溝なし部5dが上を
向くようにした場合に、左側のドラムのロープを取り付
けた側と反対側の後方の左巻き用索体取付穴7cにもう
1本のロープwの先端を挿入してロープを多層に巻き取
った状態にする。2本のロープwの別の端には、それぞ
れ別のウインチ装置が取り付けられ、そのウインチ装置
は荷物を運ぶ搬送台に取り付けられている。この状態で
駆動部6を作動させる。駆動部6のブレーキ付モーター
6aに通電が行われることによってブレーキ付モーター
6aの出力軸が回転し、ブレーキ付モーター6aの出力
軸に連結されている減速機6bがブレーキ付モーター6
aの回転を減速させかつトルクを強くして歯車によって
回転軸3を連動させる。回転軸3が回転することによっ
て左右のドラム5がどちらも同じ方向に回転する。左側
のドラム5は回転することによってロープwを巻き取
る。この際、ドラム5の巻き取り面5aには、並行な案
内溝5cが設けられているので、ロープwは案内溝5c
にはまり込んでドラム5に巻き取られる。ドラム5がさ
らに回転すると、巻き取りは案内溝5cから溝なし部5
dになる。さらに巻き取って行くとロープwが左巻き用
索体挿入用穴7cから出ているロープwの部分の上にの
るが、ロープwの張力とロープwの断面が円周同士で接
触することによって、すべりが生じ、ロープwは左巻き
用索体挿入用穴7cから軸方向に離れる方向の隣りの案
内溝5cにはまり込む。よって溝なし部5dでロープが
斜めに巻き取られるようにして次の並行な案内溝5cに
移るようになる。同じようにして、溝なし部5dで斜め
に巻き取られ隣りの案内溝5cに移動し、順に軸方向に
移動しながら巻き取られていく。このように案内溝5c
によって巻き取ったロープw同士の間には隙間ができた
りすることなく所定のピッチで確実に整列巻きが行われ
る。このように並行な案内溝と溝なし部を組み合わせた
ものは、比較的簡単に加工で製作できる。また型で鋳造
や成型で製作する際にも簡単な型の構造にできる。この
ようにして次々と案内溝5cにはまり込むようにしてロ
ープwが巻き取られ1段目の終わりとなる部分では、ガ
イド段差部5eが設けられているので、1段目の終わり
となるロープwと側壁5bの間に隙間がない。よって、
1段目の巻き終わりと隣の索体との間に空隙が生じて、
その空隙に2段目の巻き始めの索体が落ち込んで乱巻き
の原因となるようなことはない。また、1段目の巻き終
わりとドラムの側壁の間にも空隙が生じて、その空隙に
2段目の巻き始めの索体が落ち込んで乱巻きの原因とな
るようなことはない。2段目の巻き始めとなる部分で
は、1段目の巻き終わりとガイド段差部5eの間にロー
プの2段目がのることによって、2段目のロープの巻き
始めと側壁の間には隙間がない。このようにロープwを
巻き取ることによって人手を要さず、1層目を確実に整
列巻きで巻き取るので人手がかからず効率的である。右
側のドラムは、左側のドラムと同じ回転によってロープ
wが繰り出される。途中の状態でドラムを反転させて
も、左側のドラムと同様整列させて巻き取りを行うこと
ができる。また、左右のドラム5が巻き取ったロープw
の外周面には、スプリング9dによって付勢された押さ
えローラー9aが押し付けられている。これによって、
実施例のウインチ装置と搬送台の間の伸長されたロープ
が何らかの原因でゆるむようなことがあっても押さえロ
ーラ9によって、巻き取ったロープwの外周面が押えら
れているので、ロープが緩まず巻き取り・繰り出しがで
きる。このようにして、図4に示すように左側のドラム
で巻き取りを行い、右側のドラムで繰り出しを行ってい
るウインチ装置において、同じドラムの回転方向で両方
が巻き取りを行うには、図7に示すように、これまで繰
り出しに用いていた右側のドラムの溝なし部5dを上方
に向けた場合に前方側の索体挿入用穴7aに索体を取り
付けるよう位置を変えればよい。このように、実施例の
ウインチ装置では、ロープを取り付ける索体取付穴を右
巻き用索体取付穴から左巻き用索体取付穴あるいはその
逆に180°方向を変更した側、つまり逆方向からロー
プを取り付けることにより、案内溝5cは並行溝のため
方向性がないので、ドラムを回転軸3から取りはずすこ
となく巻き取りと繰り出しを切換えることができる。ま
た、図7に示すように左右両側を巻き取りに用いても繰
り出しに用いてもよく、また、ドラムを1つの回転軸に
3つ以上設けてもよい。さらに回転軸に取り付けるドラ
ムの位置は、索体挿入用穴7a,7c実施例と反対に近
くなるように取り付けてもよく、同じ向きとなるように
取り付けてもよい。索体挿入用穴に連通するようにして
設けるネジ穴7bは1個でも複数でもかまわない。ガイ
ド段差部5eは全周でも一部でもまたもうけなくてもよ
い。また、ドラムを一つしか用いないウインチ装置とし
てもかまわない。図8に示すのは、実施例のウインチ装
置の他の例である。図8は実施例のウインチ装置の他の
例のドラムを示す側面図である。実施例の他の例では、
図8に示すように左巻き用の索体挿入用穴と右巻き用索
体挿入用穴をドラムの溝なし部の側壁に近い両側に設け
ている。巻き始める位置を一定としたい場合などに対応
させて用いればよい。その他符号、構成、作用、使い方
は実施例と同じである。
【0008】
【発明の効果】本発明によれば、ドラムを回転軸から取
りはずすことなく左巻き・右巻きを行えるようにしてド
ラムの所定の回転方向に対して巻き取り・繰り出しのど
ちらも行えるようにし、索体を整列させて巻き取ること
ができ、シンプルな構造で安価なウインチ装置にでき
る。回転軸に複数のドラムを取り付け、ドラムの溝なし
部に左巻き用の索体取付穴と右巻き用の索体取付穴を設
けたものは、必要に応じて複数の索体の巻き取り・繰り
出しを組み合わせて用いることができる。一つの回転軸
の両側にドラムを取り付け、駆動部で回転軸の中央を回
動させるものは、さらにシンプルな構造で安価にでき
る。左巻き用の索体と右巻き用の索体取付穴をドラムの
溝なし部の側壁に近い両側に設けたものは、巻き始め位
置・繰り出し位置を必要に応じて変更できるようにす
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のウインチ装置の平面図である。
【図2】実施例のウインチ装置の側面図である。
【図3】実施例のウインチ装置で索体の巻き取り・繰り
出しを行っている状態を示す説明図である。
【図4】実施例のウインチ装置で索体の巻き取り・繰り
出しを行っている状態を示す説明図である。
【図5】実施例のウインチ装置のドラムを示す側面図で
ある。
【図6】実施例のウインチ装置のドラムを示す正面図で
ある。
【図7】実施例のウインチ装置で2本の索体の巻き取り
を行っている状態を示す説明図である。
【図8】実施例のウインチ装置の他の例のドラムを示す
側面図である。
【符号の説明】
1 ウインチ装置 2 土台部 3 回転軸 4 回転軸支持部 5 ドラム 5a 巻き取り面 5b 側壁 5c 案内溝 5d 溝なし部 5e ガイド段差部 6 駆動部 6a ブレーキ付モーター 6b 減速機 7 索体係止具 7a 右巻き用索体挿入用穴 7b ネジ穴 7c 左巻き用索体挿入用穴 8 係止ネジ 9 押さえ部 9a 押さえローラー 9b レバー 9c 軸 9d スプリング w ロープ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラムで索体の巻き取り・繰り出しを行
    うウインチ装置において、駆動部によって回転する回転
    軸にドラムを取り付け、同ドラムの巻き取り面の外周に
    索体が整列するよう複数の並行な案内溝を設け、巻き取
    り面の外周の一部に溝なし部を前記ドラムの回転軸方向
    に長く設け、ドラムの側壁に近い溝なし部に左巻き用の
    索体取付穴と右巻き用索体取付穴を設け、回転軸からド
    ラムを取りはずすことなく左巻き・右巻きのどちらも行
    えるようにしたウインチ装置。
  2. 【請求項2】 ドラムで索体の巻き取り・繰り出しを行
    うウインチ装置において、駆動部によって回転する回転
    軸に複数のドラムを取り付け、各ドラムの巻き取り面の
    外周に索体が整列するよう複数の並行な案内溝を設け、
    巻き取り面の外周の一部に溝なし部を前記ドラムの回転
    軸方向に長く設け、ドラムの側壁に近い溝なし部に左巻
    き用の索体取付穴と右巻き用の索体取付穴を設け、回転
    軸からドラムを取りはずすことなく左巻き・右巻きのど
    ちらも行えるようにしたウインチ装置。
  3. 【請求項3】 一つの回転軸の両側にドラムを取り付
    け、駆動部で回転軸の中央を回動させる請求項2記載の
    ウインチ装置。
  4. 【請求項4】 左巻き用の索体取付穴と右巻き用の索体
    取付穴をドラムの溝なし部の側壁に近い両側に設けた請
    求項1〜3いずれかに記載のウインチ装置。
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