JP2001038789A - プラスチック段ボールの製造方法 - Google Patents

プラスチック段ボールの製造方法

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JP2001038789A
JP2001038789A JP11215523A JP21552399A JP2001038789A JP 2001038789 A JP2001038789 A JP 2001038789A JP 11215523 A JP11215523 A JP 11215523A JP 21552399 A JP21552399 A JP 21552399A JP 2001038789 A JP2001038789 A JP 2001038789A
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slit
flat plate
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resin
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JP11215523A
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Hajime Kawakami
肇 川上
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Kawakami Sangyo KK
Original Assignee
Kawakami Sangyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 押出成形によって製造されるプラスチック段
ボールにおいて、ウェルドラインおよびヒケが面圧縮方
向に並ばないプラスチック段ボールの製造方法を提供す
る。 【解決手段】 横長の押出口26内に横長の中子22を
配置して、上下の平板用スリット27を形成し、中子2
2には、平板用スリット27に連通するとともに中子2
2の下流側先端部を複数の略三角柱形状に区画する中間
壁用スリット28を形成した成形型20を用意する。そ
して、成形型20に溶融状態の樹脂を上流側から導入
し、樹脂を平板用スリット27および中間壁用スリット
28を介して成形型20から押し出し、冷却固化させて
プラスチック段ボールを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック段ボ
ールの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、紙製段ボールに比較して強
度、耐水性等に優れるプラスチック段ボールが用いられ
てきており、紙製段ボールと同様の用途の他、作業現場
の養生等の幅広い用途がある。
【0003】一般的なプラスチック段ボールの断面形状
を図3(a)に示す。プラスチック段ボール100は、
2枚の平行に配置された平板部材110と、これを接合
する複数の中間壁120とから構成されている。2枚の
平板部材110の間に形成される空間層は、中間壁12
0によって複数の中空部130に区画されている。この
ようなプラスチック段ボール100は、押出成形によっ
て成形されるのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プラス
チック段ボールを押出成形によって成形する際には、プ
ラスチック成形の特性上、金型内を流れる溶融したプラ
スチック(樹脂)の流れの出会い部分に形成されるウェ
ルドラインと、プラスチックの成形収縮によって成形品
表面に形成されるヒケ(へこみ)の発生を防止すること
はできない。
【0005】上記構成のプラスチック段ボール100で
は、中間壁の中央付近120aにウェルドラインが発生
し、平板部材110における中間壁120との結合部の
裏側110aにヒケが発生する。また、上記図3(a)
に示したプラスチック段ボール100では、平板部材1
10に対してそれぞれの中間壁120が垂直に配置され
ているため、強度的に弱いウェルドラインおよびヒケが
面圧縮方向(平板部材110に対して垂直方向)に並ぶ
こととなる。このような構成では、図3(b)(c)に
示すように段ボールに大きな圧力を受けた場合に屈曲を
生じ易く、この結果、段ボールの厚みが小さくなって段
ボールとしての強度が低下するという問題がある。
【0006】これに対して特開平7−290621号公
報において、ウェルドラインおよびヒケが面圧縮方向に
ならばない断面トラス状(三角構造)のプラスチック段
ボールが記載されている。しかしながら、同公報にはプ
ラスチック段ボールの具体的な製造方法は明示されてい
ない。
【0007】そこで、本発明は上記点に鑑み、押出成形
によって製造されるプラスチック段ボールにおいて、ウ
ェルドラインおよびヒケが面圧縮方向に並ばないプラス
チック段ボールの製造方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、押出成形によってプラス
チック段ボールを製造する方法であって、横長の押出口
(26)内に横長の中子(22)を配置して、上下の平
板用スリット(27)を形成し、中子(22)には、平
板用スリット(27)に連通するとともに中子(22)
の下流側先端部を複数の略三角柱形状に区画する中間壁
用スリット(28)を形成した成形型(20)を用意
し、成形型(20)に溶融状態の樹脂を上流側から導入
し、樹脂を平板用スリット(27)および中間壁用スリ
ット(28)を介して成形型(20)から押し出し、冷
却固化させることを特徴としている。
【0009】以上の製造工程において、樹脂が上下の平
板用スリット(27)を通過することによって平板部材
(11)が形成され、さらに、樹脂が中間壁用スリット
(28)に入り込んで、平板部材(11)を接続する中
間壁(12)が形成される。このとき、上下の平板部材
(11)の間の空間層は中間壁(12)によって略三角
柱形状に区画されている。
【0010】上記のように、成形型(20)の中子(2
2)に形成された中間壁用スリット(28)を、中子
(22)の下流側先端部を略三角柱形状に区画するよう
に構成するだけで、ウェルドラインとヒケとが面圧縮方
向に並ばないプラスチック段ボールを容易に得ることが
できる。
【0011】なお、上記手段の括弧内の符号は、後述す
る実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した実施形態
を図に基づいて説明する。まず、図1に基づいて本実施
形態のプラスチック段ボールの構成について説明する。
図1(a)は本実施形態の製造方法によって製造された
プラスチック段ボール10の斜視図であり、図1(b)
は(a)に示したプラスチック段ボール10の断面図で
ある。
【0013】図1に示すように、本実施形態のプラスチ
ック段ボール10は、2枚の平板部材11と、これを接
合する複数の中間壁12とから構成されている。中間壁
12は平板部材11に対して垂直ではなく、斜めに配置
されている。これにより2枚の平板部材11の間には複
数の三角柱形状の中空部13が形成される。
【0014】次に、図2に基づいて本実施形態のプラス
チック段ボールの製造に用いる金型20について説明す
る。図2のうち(a)は金型の側断面図であり、(b)
は(a)の金型のA−A断面図であり、(c)は中子2
2単体の外観斜視図である。なお、図2(a)におい
て、溶融したプラスチック(樹脂)は左側(上流側)か
ら右側(下流側)に向かって流れる。
【0015】図2(a)に示すように、金型20は、金
型本体21と中子22とから構成されており、中子22
はボルト23によって金型本体21の押出口26内に固
定されている。金型本体21の最上流部には、樹脂を金
型本体21に導入するための導入口24が設けられてい
る。導入口24の下流側には樹脂圧力を均等にするため
のマニホールド(樹脂溜め)25が設けられ、さらに下
流側にはプラスチック段ボールを成形するための押出口
26が設けられている。押出口26は、成形するプラス
チック段ボールの形状に合わせて横長に(紙面裏表方向
を長手方向として)形成されている。
【0016】中子22は、押出口26内において押出口
26の壁面と所定間隔をもって配置されており、中子2
2と押出口26との隙間によってプラスチック段ボール
の平板部材11を成形するための平板用スリット27が
形成される。図2(b)(c)に示すように、中子22
の下流側先端部にはプラスチック段ボールの中間壁を成
形するための中間壁用スリット28が設けられている。
中間壁用スリット28は、中子22の下流側先端部を複
数の略三角柱形状に区画するように形成されている。
【0017】以下、プラスチック段ボール10の製造方
法について説明する。金型20の上流側には、図示しな
い押出機が配置されており、この押出機から供給された
樹脂は導入口24より金型本体21内に導入される。金
型内に導入された樹脂はマニホールド25に溜められ、
ここで金型内を流れる樹脂の圧力が均一化される。マニ
ホールド25から流出した樹脂は、中子22によって上
下2方向に分かれ、押出口26と中子22との間に形成
された平板用スリット27へと流れる。そして、平板用
スリット27に流れた樹脂の一部が、中子22の上下2
方向から中間壁用スリット28に流れ込む。
【0018】中間壁用スリット28に2方向から流れ込
んだ樹脂は、中間壁用スリット28の中央付近で合流し
て結合し、2枚の平板部材11とこれを結合する中間壁
12とが一体に成形された状態で金型20から押出され
る。以上の工程で成形された樹脂を冷却、固化(硬化)
することにより所望形状のプラスチック段ボールを得る
ことができる。
【0019】上記工程によって得られたプラスチック段
ボール10は、ウェルドラインおよびヒケが平板部材1
1に垂直な面圧縮方向に並ばないため、板状部11に大
きな圧力が加わった場合にも容易に屈曲しない。このた
め、段ボールの厚みを維持することができ、段ボールと
しての強度を維持することが可能となる。
【0020】以上のように本実施形態によれば、金型2
0における中子22の下流側先端部に設けられた中間壁
用スリット28を、下流側先端部を略三角柱形状に区画
するように形成するだけで、ウェルドラインおよびヒケ
が面圧縮方向に並ばない、強度に優れたプラスチック段
ボールを容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本実施形態にて製造したプラスチック
段ボールの外観斜視図であり、(b)は(a)に示した
プラスチック段ボールの断面図である。
【図2】(a)は金型の側断面図であり、(b)は
(a)に示した金型のA−A断面図であり、(c)は中
子の外観斜視図である。
【図3】従来のプラスチック段ボールの断面図である。
【符号の説明】
10…プラスチック段ボール、11…平板部材、12…
中間壁、13…中空部、20…金型、21…金型本体、
22…中子、27…平板用スリット、28…中間壁用ス
リット。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出成形によってプラスチック段ボール
    を製造する方法であって、 横長の押出口(26)内に横長の中子(22)を配置し
    て、上下の平板用スリット(27)を形成し、前記中子
    (22)には、前記平板用スリット(27)に連通する
    とともに前記中子(22)の下流側先端部を複数の略三
    角柱形状に区画する中間壁用スリット(28)を形成し
    た成形型(20)を用意し、 前記成形型(20)に溶融状態の樹脂を上流側から導入
    し、前記樹脂を前記平板用スリット(27)および前記
    中間壁用スリット(28)を介して前記成形型(20)
    から押し出し、冷却固化させてプラスチック段ボールを
    製造する方法。
JP11215523A 1999-07-29 1999-07-29 プラスチック段ボールの製造方法 Withdrawn JP2001038789A (ja)

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