JPH0872123A - 合成樹脂製中空パネルおよび合成樹脂製中空パネル押出し成形用金型 - Google Patents

合成樹脂製中空パネルおよび合成樹脂製中空パネル押出し成形用金型

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JPH0872123A
JPH0872123A JP6242348A JP24234894A JPH0872123A JP H0872123 A JPH0872123 A JP H0872123A JP 6242348 A JP6242348 A JP 6242348A JP 24234894 A JP24234894 A JP 24234894A JP H0872123 A JPH0872123 A JP H0872123A
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裕久 薦田
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晃二 由利
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 接合部のシール性を向上させ、これによって
コンクリート用型枠材として用いた場合において、接合
部から水がセメントとともに浸出することを防止するよ
うにした接合部のシール性に優れた合成樹脂製中空パネ
ルを提供することを目的とする。 [構成] エクストリューダ11の前に配される押出し
成形用金型13の中子型30の複数の突部40の内の一
部の突部を小さな突部42から構成し、成形される合成
樹脂製パネル45の対応する部分の肉厚を厚くするとと
もに、肉厚の厚い部分をカットして接合面51の面積を
大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は合成樹脂製中空パネルお
よびこの合成樹脂製中空パネルを押出して成形するため
の押出し成形用金型に係り、とくにコンクリート型枠材
として用いられて好適な合成樹脂製中空パネルおよびそ
の成形のための押出し成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より図13に示すような合成樹脂製
中空パネル1が用いられている。このようなパネル1は
上面部2と下面部3とを間欠的にリブ4で連結するとと
もに、リブ4間に空洞5が押出し成形の方向に延びるよ
うに形成された中空パネル1である。
【0003】このような合成樹脂製中空パネル1はリブ
4によって形成される空洞5の存在によって、比較的軽
量でありながらしかも所要の強度を有し、樹脂原料の使
用量も少ないという特徴を有している。またこのような
パネルは耐水性を有している。
【0004】図12はこのような合成樹脂製中空パネル
1を成形するための押出し成形用金型の口金6の部分を
示しており、この口金6には横長の押出し用開口7が形
成されるとともに、この開口7内には中子8が配されて
いる。中子8はスリット9によって先端が複数の突部に
分割されており、このようなスリット9を有する中子8
によって、押出し成形される合成樹脂製中空パネル10
にはリブ4によって区画された空洞5が形成されること
になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような合成樹脂製
中空パネル1を建築材料用のコンクリート型枠材として
用いることが試みられている。すなわちラワン材から成
る合板に代えて、このような中空の合成樹脂製パネルを
用いると、パネルそれ自体が軽量であるために作業が容
易になるとともに、吸水しないために変形が少なく、さ
らにはコンクリートとの剥離性が良好である等の利点を
もたらす。
【0006】ところがこのようなパネル1は接合すると
図14に示すようなり、上面部2と下面部3と空洞5と
の間の距離に相当する肉厚部分で接合が行なわれること
になる。すなわち接合面の面積が少ないために、型枠材
として用いた場合にはこの接合面を通して水がセメント
とともに浸出することになる。従って接合面の近傍にお
いては砂だけが残って局部的なコンクリート不良が発生
し易いという問題がある。すなわちこのような合成樹脂
製中空パネルは、接合面のシール性に問題がある。
【0007】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、接合面のシール性を向上して、コンク
ート型枠材として用いた場合における局部的なコンクリ
ート不良の発生を防止するようにした合成樹脂製中空パ
ネルおよびその押出し成形用金型を提供することを目的
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、互いに対向す
る主平面間をリブによって連結した中空のパネルであっ
て、主平面とリブとによって囲まれかつ押出し方向に延
びる空洞が形成されている合成樹脂製パネルに関するも
のである。そしてこのような合成樹脂製中空パネルにお
いて、局部的に小さな断面形状の空洞を形成するように
している。
【0009】なおこのような合成樹脂製中空パネルは、
熱可塑性樹脂を押出し成形して成形されたパネルであ
る。原料としてはポリプロビレン、ポリエチレン、ポリ
スチレン、ABS樹脂等の各種の熱可塑性樹脂が適用可
能である。とくにポリプロピレンや高密度ポリエチレン
等のオレフィン系樹脂を用いることが好ましい。
【0010】このような樹脂から成り、内部に空洞が形
成されている中空のパネルにおいて、通常の空洞が形成
されている部分は、肉の部分と空洞の部分の断面積に対
する空洞の部分の断面積の割合が0.5〜0.8の範囲
内であることを要し、好ましくは0.6〜0.7の範囲
内であればよい。これに対して小さな空洞が形成されて
いる部分における肉の部分と空洞の部分の断面積に対す
る空洞の部分の断面積の割合は、0.2〜0.4の範囲
内であることを要し、とくに0.25〜0.3の範囲内
であることが好ましい。すなわち小さな空洞が形成され
ている部分の空洞の割合が、通常の空洞が形成されてい
る部分の空洞の割合のほぼ半分の比率であってよい。
【0011】成形後にこのような合成樹脂製中空パネル
をカットする際に、小さな断面形状の空洞の部分でカッ
トを行なうと、切断された肉厚の端面の面積が大きくな
り、従ってこのようなカット面を接合面とすると、接合
部の面積が大きくなる。
【0012】よって接合面を互いに突合わせた場合にお
いて接合面のシール性が向上することになる。従ってこ
のような合成樹脂製中空パネルをコンクリート型枠材と
して用いた場合には、大きな面積の接合面によって水が
セメントとともに浸出することが防止される。従って接
合面において砂のみが残って局部的なコンクリート不良
が発生することが回避できるようになる。
【0013】このような合成樹脂製中空パネルは、口金
の細長い押出し用開口に臨むように配される中子型のス
リットによって分割された複数の突部の内の一部の突部
の断面形状を小さくするようにした押出し成形用金型に
よって成形可能である。
【0014】このような金型の中子型の内の、上記の小
さな断面形状の突部によって、局部的に小さな断面積の
空洞がパネルに形成されることになり、このような小さ
な空洞と上面部あるいは下面部との間の距離が大きくな
り、従ってこのような部分においては大きな肉厚が得ら
れることになる。従ってこのような小さな空洞部を有す
る部分をカット面とすると、接合面の面積が大きくな
る。従って大きな面積の接合面によってシール性が向上
する。
【0015】
【作用】局部的に小さな断面形状の空洞を有する合成樹
脂製中空パネルは、この小さな断面形状の空洞の部分で
カットされるとともに、カットされた面が接合面となる
ように互いに突合わされ、コンクリート用型枠材として
用いられる。
【0016】このような合成樹脂製中空パネルは、口金
の押出し用開口に臨む中子型のスリットによって分割さ
れた複数の突部の内の一部の突部の断面形状を小さくし
た押出し成形用金型を用いて押出し成形することによっ
て得られる。
【0017】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る合成樹脂製中
空パネルの製造装置の全体の構成を示すものであって、
この製造装置はホッパ12を備えるエクストリューダ1
1と、押出し成形用金型13と、フォーマ14と、アニ
ーリングユニット15と、表面処理装置16と、引取り
装置17と、切断装置18と、搬送装置19と、スタッ
カ20とから構成されている。
【0018】エクストリューダ11はホッパ12を通し
て投入された樹脂原料、例えばポリプロピレンのチップ
を加熱溶融して押出すためのものであって、その先端側
に接続されている押出し成形用金型13を通して溶融さ
れたポリプロピレン樹脂を押出すようになっている。そ
して金型13を通して押出された中空の合成樹脂製パネ
ルは、フォーマ14によってその厚さ方向の寸法が調整
されるようになっている。
【0019】フォーマ14によって所定の厚さ寸法に制
御されたパネルはアニーリングユニット15によって融
点とガラス転移点の間の温度に加熱され、熱処理が行な
われる。この後に表面処理装置16で表面処理が行なわ
れ、引取り装置17によって取出される。そして切断装
置18で所定の寸法に切断され、搬送装置19によって
搬送され、そしてスタッカ20によって1枚ずつ積上げ
られることになる。
【0020】図2はエクストリューダ11の前方に配さ
れている押出し成形用金型13を示すものであって、こ
の金型13は上側の金型本体25と中間の金型本体26
と、そして下側の金型本体27とから構成されており、
これらが3段に積重ねられた構造になっている。
【0021】そして金型本体25〜27の前方には口金
28が取付けられている。口金28には横長の押出し用
開口29が形成されるとともに、この押出し用開口29
に先端部が臨むように口金28の背面側に中子型30が
取付けられている。
【0022】上下の金型本体25、27にはそれぞれ樹
脂供給孔33が形成されている。こらの樹脂供給孔33
の先端部は中子型30の上下の面であって金型本体2
5、27との間の隙間に形成されている樹脂通路34と
連通されるようになっている。また金型本体26の中央
部には空気供給孔35が形成されており、この空気供給
孔35は中子型30に形成されている空気通路36と接
続されている。そして空気通路36はさらに中子型30
の先端側であって分割された突部40にそれぞれ形成さ
れている空気吹出し口37と連通されるようになってい
る。
【0023】図3は押出し成形用金型13内に設けられ
ている中子型30を示したものであって、中子型30は
その先端側に複数の突部40を備えている。すなわち突
部40は互いにスリット41によって分割されている。
そして複数の突部40の内のいくつかは小さな突部42
から構成されている。すなわち小さな突部42が突部4
0間に間欠的に存在するようになっている。
【0024】図4はこのような小さな突部42を部分的
に備える中子型30が押出し用開口29に臨んで配され
た口金28を示している。口金28の先端部に横長に形
成されている押出し用開口29には上述の如く、突部4
0が横1列に配列された中子型30が取付けられるよう
になっており、しかも突部40がスリット41によって
分割されている。そして突部40間には、適当な間隔で
小さな突部42が形成されている。
【0025】以上のような構成において、エクストリュ
ーダ11によって溶融されて加圧されたポリプロピレン
樹脂は図2に示す押出し成形用金型13の樹脂供給孔3
3および樹脂通路34を通して口金28の押出し用開口
29と中子型30の突部40との間の隙間を通して押出
される。すなわち図4に示す開口29の突部40間の隙
間を通して樹脂が押出され、これによって図5に示すよ
うな合成樹脂製中空パネル45が押出し成形される。な
おこのときに突部40に形成されている空気吹出し口3
7を通して空気が吹出され、このために合成樹脂製中空
パネル45の空洞49の部分に空気が吹出されることに
なる。
【0026】図5はこのような押出し成形用金型13を
用いて成形された合成樹脂製中空パネル45を示してい
る。このようなパネル45は上面部46と下面部47と
から構成され、両者がリブ48によって間欠的に連結さ
れた構造になっている。すなわちこのような合成樹脂製
中空パネル45は、図4に示す口金28の押出し用開口
29の空間部の形状と対応するようになっており、突部
40に対応する部分が空洞49になる。しかも部分的に
配されている小さな突部42によって局部的に小さな空
洞49が形成されることになる。
【0027】図6はこのような合成樹脂製中空パネルの
通常の空洞49が形成されている部分を拡大して示した
ものである。ここで上面部46の肉厚をaとし、下面部
47の肉厚をbとし、リブ48の肉厚をcとし、αを、
α=(a+b)/2cとすると、αは少なくとも0.7
〜1.3の範囲内であることを要し、0.8〜1.2の
範囲内であることが好ましく、通常のパネルにおいて
は、αの値がほぼ1に近い0.9〜1.1の範囲に設定
される。
【0028】一般的な合成樹脂製中空パネル45におい
て、その厚みは12〜15mmの範囲内に設定されると
ともに、上面部46の肉厚aおよび下面部47の肉厚b
はそれぞれ1.0〜2.0mmの範囲内に設定されてよ
い。またこのときのリブ48の肉厚cは1.0〜2.0
mmの範囲内に設定される。
【0029】次に通常の空洞49が形成されている部分
における肉の部分と空洞の部分の断面積に対する空洞の
部分の断面積の割合の算出について図7により説明す
る。空洞49のピッチPに相当する区間で区切った断面
積を考える。このときに空洞49の断面積をAとし、肉
の部分の断面積をBとする。すると肉の部分の断面積B
と空洞の部分の断面積Aの和に対する空洞の部分の断面
積Aの割合、すなわちA/(A+B)は0.5〜0.8
の範囲内であることを要し、0.6〜0.7の範囲内で
あることが好ましい。すなわち無空のパネルに対し、空
洞の部分の断面積がほぼ半分の値よりもやや大きな面積
を占めるようになっている。
【0030】これに対して小さな空洞49が形成されて
いる部分の断面積の割合を図8によって説明する。この
場合も空洞49のピッチPに相当する区間の断面積で考
える。この区間内における空洞の部分の断面積をAと
し、肉の部分の断面積をBとすると、肉の部分の断面積
Bと空洞の部分の断面積Aの和A+Bに対する空洞の部
分の断面積Aの割合、すなわちA/(A+B)は0.2
〜0.4の範囲内であることを要し、0.25〜0.3
の範囲内であることが好ましい。このことから通常の寸
法の空洞49が形成されている部分と小さな断面積の空
洞49が形成されている部分とでは、A/(A+B)の
比率が約2対1の関係になっている。
【0031】このような合成樹脂製中空パネル45にお
いて、とくに中子型30の小さな突部42と対応する部
分であって小さな断面積の空洞の部分においてカットす
ると、図5に示すようにパネル45の端面の肉の部分の
面積が大きくなる。従って接合面51が大きな面積を有
するようになる。図9はこのようなパネル46の接合面
51を互いに突合わせて接合した状態を示している。こ
のような接合を行なうと、広い面積の接合面51によっ
て接合面の面積が増大することになる。従って接合面5
1のシール性が改善されるようになる。
【0032】従ってこのような合成樹脂製中空パネル4
5をコンクリート型枠材として用いるとともに、その接
合面51として中子型30の小さな突部42と対応する
小さな空洞49の部分をカット面とすると、図5および
図9に示すような構造の接合面になる。すなわち接合面
の面積が大きくなるために、接合面を通して水がセメン
トとともに浸出して砂のみが残り、局部的なコンクリー
ト不良が発生することが回避されるようになる。
【0033】しかも合成樹脂製中空パネル45は、ポリ
プロピレンの成形体であるから、吸水性がなく、このた
めにコンクリート内の水分を吸収して変形することがな
い。また表面処理装置16(図1参照)によって表面処
理が行なわれて平滑な表面を有しているとともに、ポリ
プロピレン樹脂それ自身の性質によってコンクリートと
の剥離性が良好なために、コンクリートの固化後におけ
る剥離性が非常に良好になる。
【0034】さらにこのような合成樹脂製中空パネル4
5は、ガラス繊維等の混入物を一切用いることなく、ポ
リプロピレンのチップのみによって成形している。従っ
て使用後においてこの型枠材を回収するとともに、再度
粉砕してチップを製造することによって再利用が可能に
なる。すなわちリサイクルしてパネルを成形することが
可能になる。
【0035】図10は変形例の押出し成形用金型13の
口金28を示している。この口金28の押出し用開口2
9の形状は図4に示すものと同一であるが、中子型30
の突部40間に形成される小さな突部42の形状が異な
っており、ここでは小さな矩形断面を有する突部42を
部分的に形成している。従ってこのような中子型30を
用いると、小さな突部42に対応する肉厚の空洞49の
部分の断面形状が矩形になる。なおそれ以外の構成は上
記実施例と同様である。
【0036】図12は別の変形例の押出し成形用金型1
3の口金28を示している。この口金28の特徴は、中
子型30の突部40間に形成されている小さな突部42
が2個ずつ連続して配列されていることである。このよ
うに突部40間に配される小さな突部42を2個ずつ連
続して形成することによって、このような口金28を通
して成形される合成樹脂製中空パネル45は、小さな空
洞を隣接して2個ずつ間欠的に有するパネルになる。こ
のようなパネルによれば、小さな空洞の部分を接合面と
する際に、小さな空洞に相当する2つの部分の何れかを
カット面とすることができ、これによって幅方向の寸法
の調整が容易になる利点をもたらす。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明は、局部的に小さな
断面形状の空洞を形成するようにした合成樹脂製中空パ
ネルに関するものであって、このような小さな断面形状
の空洞の部分をカット面とすることによって、接合面の
肉の部分の面積を大きくするようにしたものである。
【0038】従って接合面の面積が大きくなり、これに
よって接合面のシール性を改善することが可能になる。
従ってこのような中空の合成樹脂製パネルをコンクリー
トの型枠材として用いた場合には、接合面を通して水が
セメントとともに浸出して砂のみが残り、局部的なコン
クリート不良が発生することが確実に防止されるように
なり、高い品質のコンクリートの打設が可能になる。
【0039】このような合成樹脂製中空パネルは、細長
い押出し用開口に装着される中子型のスリットによって
分割される複数の突部の内の一部を小さな断面形状の突
部とする金型によって成形される。よって金型の中子型
の形状を部分的に変更するだけで容易に成形することが
でき、そのコストが増大したり工程が増加したりするこ
とがなくなる。よって従来と同一工程で、同一コストで
接合面の面積を大きくした合成樹脂製中空パネルを容易
に製造できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】合成樹脂製中空パネルの製造装置の全体の構成
を示す側面図である。
【図2】押出し成形用金型の縦断面図である。
【図3】中子型の外観斜視図である。
【図4】押出し成形用金型の正面図である。
【図5】押出し成形された合成樹脂製中空パネルの外観
図である。
【図6】合成樹脂製中空パネルの要部の拡大断面図であ
る。
【図7】合成樹脂製中空パネルの通常の空洞の部分の要
部拡大断面図である。
【図8】合成樹脂製中空パネルの小さな空洞の部分の要
部拡大断面図である。
【図9】合成樹脂製中空パネルの接合面の部分を示す拡
大正面図である。
【図10】変形例の押出し成形用金型の正面図である。
【図11】別の変形例の押出し成形用金型の正面図であ
る。
【図12】従来の押出し成形用金型の要部正面図であ
る。
【図13】従来の合成樹脂製中空パネルの斜視図であ
る。
【図14】従来の合成樹脂製中空パネルの接合面の部分
の拡大正面図である。
【符号の説明】
11 エクストリューダ 12 ホッパ 13 押出し成形用金型 14 フォーマ 15 アニーリングユニット 16 表面処理装置 17 引取り装置 18 切断装置 19 搬送装置 20 スタッカ 25 金型本体(上) 26 金型本体(中) 27 金型本体(下) 28 口金 29 押出し用開口 30 中子型 33 樹脂供給孔 34 樹脂通路 35 空気供給孔 36 空気通路 37 空気吹出し口 40 突部 41 スリット 42 小さな突部 45 合成樹脂製中空パネル 46 上面部 47 下面部 48 リブ 49 空間 51 接合面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに対向する主平面間をリブによって連
    結した中空のパネルであって、主平面とリブとによって
    囲まれかつ押出し方向に延びる空洞が形成されている合
    成樹脂製中空パネルにおいて、 局部的に小さな断面形状の空洞を形成するようにした合
    成樹脂製中空パネル。
  2. 【請求項2】通常の空洞が形成されている部分における
    肉の部分と空洞の部分の断面積に対する空洞の部分の断
    面積の割合が0.5〜0.8であるのに対して、小さな
    断面形状の空洞が形成されている部分における肉の部分
    と空洞の部分の断面積に対する空洞の部分の断面積の割
    合が0.2〜0.4であることを特徴とする請求項1に
    記載の合成樹脂製中空パネル。
  3. 【請求項3】小さな断面形状の空洞の部分でカットさ
    れ、該カット面が接合面となる請求項1に記載の合成樹
    脂製中空パネル。
  4. 【請求項4】コンクルート型枠材として用いられること
    を特徴とする請求項1〜請求項3に記載の合成樹脂製中
    空パネル。
  5. 【請求項5】細長い押出し用開口を有する口金と、 前記口金の押出し用開口内に配され、リブを形成するた
    めにスリットによって先端部が複数の突部に分割されて
    いる中子型と、 前記複数の突部の内の1つを構成する小さな断面形状の
    突部と、 をそれぞれ具備する合成樹脂製中空パネル押出し成形用
    金型。
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