JP2001038513A - プリント基板孔明け機の工具折損検知装置 - Google Patents

プリント基板孔明け機の工具折損検知装置

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JP2001038513A
JP2001038513A JP11210381A JP21038199A JP2001038513A JP 2001038513 A JP2001038513 A JP 2001038513A JP 11210381 A JP11210381 A JP 11210381A JP 21038199 A JP21038199 A JP 21038199A JP 2001038513 A JP2001038513 A JP 2001038513A
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closing
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JP11210381A
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Tetsuya Oketani
哲也 桶谷
Ko Nunome
興 布目
Kyuji Omori
及二 大森
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Howa Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板孔明け機において、工具折損検知のため
のスピンドル上昇に要する時間の短縮を図る。 【解決手段】 プレッシャフット20下側に配置した開
閉アーム30の対向面間に、投、受光ヘッド59,60
を配置し、加工後にスピンドル11先端の工具T下端
が、プレッシャフット20下側の押え部分36の下面
(押え面)36aから僅か(1mm以下)上方となった
タイミングで工具折損検知を行う。これにより、工具T
先端がそれらの投、受光ヘッド59,60と対向する高
さ位置まで移動するのに要するスピンドル11の上昇ス
トロークを小さくでき、加工後、短時間で工具折損検知
が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プリント基板孔
明け機における工具折損検知装置に関するものであり、
特にドリルの通路を挟んで配置された投光、受光ヘッド
により工具の折損を検知する方式の前記装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント基板孔明け機において、投光、
受光ヘッドを対向配置して工具折損を検知するものは、
特開昭61−86110号の第5〜7図、あるいは、図
12に示すものが公知である。図12に示すものでは、
スピンドルA下端に上下移動可能にプレッシャフットB
が支持され、そのプレッシャフットBの下端に固定のワ
ーク押え部材Cの上側に、投光、受光ヘッドD、Eが対
向配置されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この構成では、プレッ
シャフットを基板方向に押し付けることによりプレッシ
ャフット下側の押え部材によって加工孔周辺を押さえつ
けた状態で、プレッシャフットに対してスピンドルを相
対的に下降させて工具で孔明け加工した後、スピンドル
がプレッシャフットに対して上昇してスピンドル先端の
工具先端が前記投光、受光ヘッドの高さ位置まで上昇し
たときに、工具が投光ヘッドからの光を遮ったかどうか
で工具先端部の折損が検知されるので、投光、受光ヘッ
ドがワーク押えの上側に配置されている前記従来技術で
は、ワーク上面W1と投、受光ヘッドD,Eとの距離が
遠く加工位置からのスピンドルの上昇量が長くなり、そ
の上昇のための移動時間が長くなる問題がある。本願の
課題は、このような工具折損検知のためのスピンドル上
昇に要する時間の短縮を図ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願は、プレッシャフッ
トの下側で開閉して、工具挿通孔を形成する開閉式の押
え部材を用いた基板の押え構造(本願出願人にかかる特
開平11−28608号)との結合により、従来より投
光、受光ヘッドの高さ位置を基板上面に近づけたもので
あり、軸方向に移動するように設けたスピンドル先端部
に軸方向移動可能にプレッシャフットを設け、工具の通
路を挟んで工具折損検知用の投、受光ヘッドを対向配置
して成るプリント基板孔明け機において、プレッシャフ
ットの軸方向前側には一対の開閉アームを開閉可能に設
けて押え部材とし、開閉アームに形成された挿通孔形成
面によって加工時に工具の挿通する工具挿通孔を形成し
て加工孔周辺を押圧するように構成すると共に、挿通孔
形成面に対して開閉アームの長手方向前後の対向面間に
挟まれる空間に、前記投、受光ヘッドを対向配置したこ
とを特徴とする(請求項1)。あるいは、挿通孔形成面
に対して開閉アームの長手方向前後の対向面間に投、受
光ヘッドを配置するための空間を設け、その空間に、前
記投、受光ヘッドを対向配置したことを特徴とする(請
求項2)。これによれば、開閉アームと投光、受光ヘッ
ドとを開閉アームの厚み方向で重ねることができ、投
光、受光ヘッドの高さ位置は、押え部材(開閉アーム)
の押え面(基板上面)から近い位置となる。具体的に
は、前記空間には夫々ヘッド取付ブロックを配置し、そ
れらのヘッド取付ブロックに、投、受光ヘッドが装着さ
れる(請求項3)。
【0005】ヘッド取付ブロックの前記開閉アームの各
対向面と対向する面を、開閉アームの前記各対向面と当
接して、開閉アームの最大閉じ位置を決定するストッパ
面とすると好適である(請求項4)。これによれば、ヘ
ッド取付ブロックが押え部材の閉じ具合を規制するスト
ッパを兼用できる。ヘッド取付ブロックに取付けた投
光、受光ヘッドの投光面、受光面に吹出気流が作用する
ように、空気吹出口を設けて成ると好ましい(請求項
5)。これによれば、吹出気流が投光面、受光面に吹き
付けられることで、加工に伴う切り屑などを吹き飛ば
し、投光、受光面を清掃でき、切り屑などが付着して
投、受光が遮られることによる検知ミスを防ぐことがで
きる。
【0006】具体的には、対向するヘッド取付ブロック
には同軸上にヘッド装着孔が貫通形成され、そのヘッド
装着孔に投、受光ヘッドを、各ヘッドの投光面、受光面
がヘッド取付ブロックの対向端面より軸線方向に奥まっ
た位置となるように装着し、ヘッド取付ブロックの対向
端面と前記投光面、受光面との間のヘッド装着孔部分
に、清掃用の空気吹出口が開口している(請求項6)。
投光面、受光面がヘッド装着孔の奥まった位置にあるこ
とで、投光面から発光される光ビームの拡散を抑えて検
知が確実となる。
【0007】スピンドル先端に装着される工具径に応じ
て前記工具挿通孔の大きさを変えるように、開閉アーム
の開度を制御する開閉制御機構が設けてあり、前記投、
受光ヘッドは、それら径の異なる工具の折損を検知でき
るものである(請求項7)。これによれば、異なる径の
工具に対応して、押え部材により形成される工具挿通孔
の大きさが変化され、また、その径の異なる工具を投
光、受光ヘッドで検知できる。具体的に、開閉アーム
は、プレッシャフットに開閉可能に枢着され、開閉制御
機構はスピンドルを軸方向移動自在に案内するベース部
材側に設けられ、前記開閉アームと係脱して開閉アーム
を、工具交換時に工具ポストがその間を通過可能な開き
度合いとする退避開き位置と、工具挿通孔の大きさを最
小にする最大閉じ位置と、工具挿通孔の大きさを最大閉
じ位置の場合よりも大きくした中間閉じ位置とに開閉制
御する作動部材を備えている(請求項8)。また、一対
の開閉アームは閉じる方向へ付勢してあり、加工時には
開閉アーム相互の開き度合いが工具交換時の退避開き状
態から前記付勢力によって狭まって開閉アームに形成さ
れた挿通孔形成面によって工具挿通孔を形成するように
なっている(請求項9)。
【0008】
【発明の実施の形態】図1、2に示すように、固定フレ
ーム1に対してベース部材2が、左右方向のガイドレー
ル3と左右方向送りねじ機構(図示無し)によって左右
方向に移動するようになっている。ベース部材2には、
昇降ベ−ス4が上下方向のガイドレール5によって昇降
可能に案内され、図示しない昇降用モータによって回転
される昇降用送りねじ機構6で昇降する。スピンドルユ
ニット7は昇降ベ−ス4の上下の壁8,9と締付具10
により挾持されて昇降ベ−ス4に一体に固定してある。
スピンドルユニット7にはスピンドル11が回転自在に
支持してある。前記壁8,9の間には、スピンドルユニ
ット7の両側に一対のガイドロッド12が上下方向に移
動可能に挿通してあり、ガイドロッド12の上端は上壁
8に固定のガイドブッシュ13より上方に突出し、その
突出部には引掛部14が設けてある。ガイドロッド12
の下端は下壁9の下方に突出され、プレッシャフット2
0左右の取付部20aが連結してある。ガイドロッド1
2の中間部には係止部(フランジ部)15が一体に設け
てあって、係止部15と上の壁8間に圧縮バネ16が介
在されている。バネ16のバネ力で、前記引掛部14は
ガイドブッシュ13上面に当接される方向に付勢され、
当接状態で、ガイドロッド12の昇降ベ−ス4に対する
下方移動が規制される。引掛部14がガイドブッシュ1
3と当接した状態では、後述のスピンドル11先端の工
具T下端は、プレッシャフット20下側の押え部材とし
ての開閉アームの下面(押え面)36aから僅か(1m
m以下)上方に位置している(図4)。
【0009】プレッシャフット20はスピンドルユニッ
ト7の先端部7aに対して、軸方向(上下方向)に移動
可能に嵌め込まれ、側方に切粉吸引用配管21が接続し
てあり、図示しない吸引装置からの空気吸引により、加
工時にプレッシャフット20内で生じる切粉を吸引除去
している。プレッシャフット20はその下端に、工具通
過孔22が形成された口金23が取付けてある。工具通
過孔22は、下方から工具交換をするときに、交換工具
Tを保持する工具ポストの外径部分Dが通過できる大き
さである(図10)。プレッシャフット20の一方側面
には保持部24が一体に設けてある。
【0010】押え部材を構成する一対の開閉アーム30
は、口金23の下側に配置される押えアーム31とその
基部に固着した支持軸32と支持軸32に連結される短
アーム33とを備え、前記保持部24には、前記支持軸
32が回動自在に支持してある。各支持軸32は保持部
24から上方へ突出し、その突出した部分に短アーム3
3が一体に設けてある。各短アーム33の先端には、開
閉アーム30の長手方向の軸線回りに支持したカムフォ
ロア(開閉操作部)34が設けてある。一対の短アーム
33間にはばね35が介在され、これによって前記一対
の開閉アーム30を常時閉じる方向に付勢力が付与され
ている。
【0011】図5に示すように、開閉アーム30先端の
押え部分36はアーム下面37より下方に突出形成され
ると共に、互いに対向する方向に、対向面38から突出
しており、対向面38間には、投、受光ヘッド59,6
0の配置空間Sが設けてある。押え部分36には、互い
に対向する半円弧状切欠き39が挿通孔形成面として設
けてあり、1対の開閉アーム30が、後述の工具交換時
の最大開き位置P1から閉じた状態で、前記一対の切欠
き39により、工具挿通孔40がプレッシャフット20
の下側において工具通過孔22と同軸上に形成される。
押え部分36の開閉アーム30長手前後の対向面38
は、後述のヘッド取付ブロック56のストッパ面56b
と当接する当接面となっている。押え部分36の上面側
は半円弧状切欠き39の軸線方向前後位置が軸線方向の
段部41に形成され、この段部41は、前記対向面38
がストッパ面56bに当接して、一対の開閉アーム30
が最大閉じ位置P3にあるとき、投光ヘッド59からの
光が通る光通路42を形成する(図6)。尚、36b
は、プレッシャフット20内に吸引気流が作用したとき
に、外気を流入するための空気流入溝である。
【0012】次に、工具挿通孔40の大きさを、使用す
る工具径に応じて変更させるための、開閉制御機構45
について説明する。図2,3において、開閉制御機構4
5において、ベース部材2には、前記短アーム33が伸
びている側にブラケット46が前方に向けて突設されて
いる。ブラケット46の下側に、前記一対のカムフォロ
ア34に対応して一対の作動部材(カム部材)47が設
けてある。作動部材47は、ブラケット46に固定の太
径の基準部材(基準カムピン)48と、その基準部材4
8の中心を上下に昇降可能に貫通する細径の変位部材
(昇降カムピン)49とから成る。一対の変位部材49
は、上端が前記ブラケット46の上側で連結され、その
連結部材50に、シリンダ51のピストンロッド52が
一体連結してある。シリンダ51のピストンロッド52
を出没することにより、基準部材48に対して、上昇位
置(待機位置)S1と下降位置(作用位置)S2との間
で昇降制御される。各基準部材48、変位部材49は、
その左右方向位置が前記カムフォロア34と重なってお
り、各部材48,49の下端にはカムフォロア34が各
部材48,49と円滑に係合できるようにテーパ面取り
が施してある。
【0013】作動部材47の前後間隔は、その対向する
内側のカム面間距離が、スピンドルユニット7(昇降ベ
−ス4)の昇降によって、前記一対のカムフォロア34
と係脱して、カムフォロア34の間隔を変化させる間隔
であり、カムフォロア34が前記基準部材48の外周カ
ム面48aと係合する高さ位置H1(このとき、スピン
ドルユニット7の高さ位置は、開閉アーム30の下面
が、交換工具準備位置にある交換工具Tのシャンク上端
より高くなる工具交換位置(図10)にある)では、カ
ムフォロア34の間隔が最もすぼまって、それによっ
て、前記ばね35の力に抗して、一対の開閉アーム30
を最大開き状態に開き、開閉アーム30は工具交換時に
工具ポストが通る工具通過領域の外側の退避開き位置P
1(図11)に位置される。また、最小工具の工具Tに
対応するとき前記変位部材49を上昇位置S1に位置さ
せ、その状態でスピンドルユニット7を所定のアーム開
閉高さ位置に下降すると前記カムフォロア34がアーム
開閉高さ位置H2となって(図3に示す、図1の状態よ
り少し上方位置)には、カムフォロア34が変位部材4
9の下端から離脱して、一対の開閉アーム30が、前記
ばね35の力でそれらの前記対向面38がヘッド取付ブ
ロックと当接する位置、即ち最大閉じ位置P3(図2,
5)まで閉じ、その後、スピンドルユニット7が更に下
降して開閉アーム30で基板を押え、カムフォロア34
が押え高さ位置H3にある加工中にも、その最大閉じ位
置P3が保持されるようにしてある。また、最小工具T
径より大きな工具径の工具Tに対応するときに、前記変
位部材49を下降位置S2に下降させ、その状態でスピ
ンドルユニット7を前記アーム開閉高さ位置に下降し、
その後、スピンドルユニット7が更に下降して、開閉ア
ーム30で基板Wを押えた加工中にも、カムフォロア3
4が変位部材49との当接状態を維持できて、開閉アー
ム30を退避開き位置P1と最大閉じ位置P3との中間
の開き状態となる中間閉じ位置P2(図9)が保持され
るように、前記変位部材49の下方への突出量が設定し
てある。なお、基板Wの厚みによって、前記カムフォロ
ア34の押え高さ位置H3は上下する。
【0014】次に、工具折損検知装置55について説明
する。図4〜7において、前記開閉アーム30の半円弧
状切欠き39の、開閉アーム30長手方向前後の対向面
38に挟まれる空間Sには、ヘッド取付ブロック56が
工具通過孔22を挟んで両側に対向配置される。ヘッド
取付ブロック56の下面は、前記押え部分36の下面
(押え面)36aより上方に位置している。ヘッド取付
ブロック56は、前記口金23の下面に一体に形成され
ており、ヘッド装着孔57が左右方向に同軸上に形成し
てある。一対のヘッド装着孔57の同軸精度を高めるた
めに、一対のヘッド取付ブロック56をワイヤカット放
電加工により同時加工され、そのため、ブロック下面に
は細いスリット58が形成される(図7)。ヘッド取付
ブロック56のヘッド装着孔57には、投光ヘッド59
と受光ヘッド60を、それらの投光面59a、受光面6
0aが、ヘッド取付ブロック56の対向する端面56a
より所定量奥まった位置となるように装着してある。投
光、受光ヘッド59,60は、使用する最小工具径を検
知できる細い検出ビームを出力する仕様のもので、した
がって、それより大きな工具径の検出も可能である。ヘ
ッド取付ブロック56の左右側面は、前記開閉アーム3
0の対向面38と当接するストッパ面56bとなってい
る。
【0015】投光ヘッド59からの投光は、常時行われ
ているが、工具折損検出は、プレッシャフット20が開
閉アーム30を介して基板Wを押さえている状態から、
スピンドルユニット7が上昇して引掛部14がガイドブ
ッシュ13と当接したタイミングで行われるようにして
ある。即ち、加工後にスピンドル11先端の工具T下端
が、プレッシャフット20下側の押え部分36の下面
(押え面)36aから僅か(1mm以下)上方となった
タイミングで行われる。従って、押え部材の上部に投
光、受光ヘッド59,60が配置されるものに比較し
て、工具T先端がそれらの投、受光ヘッド59,60と
対向する高さ位置まで移動するのに要するスピンドルユ
ニット7の上昇ストロークを小さくでき、加工後、短時
間で工具折損検知が可能である。
【0016】口金23には、プレッシャフット20の嵌
合孔20bに嵌まり込む嵌合軸部61に環状の流体溝6
2が形成され、この流体溝62は、プレッシャフット2
0に形成された流体供給口63と連通されている。前記
投光面59a、受光面60aとブロックの対向端面56
aとのヘッド装着孔57部分に、空気吹出口64が下向
きに開口し、これらの空気吹出口64は前記流体溝62
に斜め孔65を介して連通している。前記流体供給口6
3は図示しない圧流体供給源に連結されている。
【0017】工具交換後の加工時には、スピンドルユニ
ット7が工具交換位置から下降する。このとき、バネ1
6のバネ力によりガイドロッド12は、引掛部14がガ
イドブッシュ13に当接された状態であり、プレッシャ
フット20とスピンドルユニット7とは、図1の相対上
下方向関係を保ったまま下降する。この状態では、工具
T先端は図4のように開閉アーム30の押え面36aよ
り僅かに上方に引き込まれている。スピンドルユニット
7の下降に伴って、カムフォロア34が開閉アーム30
を最大開度に開いていた高さ位置H1(図3)から下降
する。最小工具径の工具Tに対応して、開閉アーム30
を最大閉じ位置P3に閉じ制御するときには、変位部材
49を上昇位置S1に位置させておく(図3の実線位
置)。スピンドルユニット7が下降して、カムフォロア
34がテーブル上面Fから所定高さの開閉高さ位置H2
となると、カムフォロア34が変位部材49の下端から
外れ、これにより、ばね35のバネ力で開閉アーム30
が閉じる。この時、押え部分36の押え面36aは基板
Wの上面W1よりも手前の高さ位置である。両ア−ム3
0の閉じ量はヘッド取付ブロック56のストッパ面56
bで規制されて開閉アーム30が最大閉じ位置P3に位
置され、一対の半円弧状切欠き39により最小の大きさ
の工具挿通孔40が工具通過孔22の下側で同軸に形成
される(図5)。続くスピンドルユニット7の下降動作
で、プレッシャフット20が開閉アーム30を介してテ
−ブルの上面のプリント基板Wを押圧する。さらにスピ
ンドルユニット7が下降すると、前記ガイドロッド12
のばねを撓めつつ、プレッシャフット20に対してスピ
ンドルユニット7が相対的に下降し(カムフォロア34
の押え高さ位置H3は変化しない)、工具Tが工具通過
孔22と工具挿通孔40を通って、プリント基板Wに穿
孔する。
【0018】次に、中間太さの工具Tに対応して、開閉
アーム30を中間閉じ位置P2に閉じ制御するときに
は、変位部材49を下降位置S2に下降しておく(図3
の二点鎖線)。変位部材49が上昇位置S1から下方に
突出されていることから、スピンドルユニット7が前記
開閉アーム閉じ高さ位置に下降してカムフォロア34が
開閉高さ位置H2になっても、カムフォロア34は変位
部材49と係合したままである。ばね35のバネ力で開
閉アーム30が閉じるが、両ア−ム30の閉じ量は変位
部材49により規制されて開閉アーム30が中間閉じ位
置P2に位置され、一対の半円弧状切欠き39により前
記最大閉じ状態の工具挿通孔40より大きいサイズの工
具挿通孔40が工具通過孔22の下側で同軸に形成され
る(図9)。続くスピンドルユニット7の下降動作で、
プレッシャフット20が開閉アーム30を介してテ−ブ
ルの上面Fのプリント基板Wを押圧して加工が行われる
ことは前記と同じであるが、カムフォロア34が押え高
さ位置H3にあって開閉アーム30を介してプレッシャ
フット20が基板Wを押さえている状態でも、変位部材
49とカムフォロア34とが係合状態を保つように変位
部材49が下方に突出しているので(図3、図8)、前
記中間閉じ位置P2は加工中も保持される。
【0019】工具Tによる加工中、プリント基板Wは加
工孔の縁近傍を、工具径に対応して開度を制御された開
閉アーム30の押え部分36により押圧されているか
ら、加工中に工具T(ドリル)のリ−ドによって生じる
のプリント基板Wの浮き上がりを効果的に抑制して、返
りの発生や、浮き上がりにより切粉がプリント基板Wの
間に侵入するなどの不都合が回避できる。次の孔加工を
するとき、スピンドルユニット7が上昇して、ガイドロ
ッド12の引掛部14をガイドブッシュ13が引掛ける
とスピンドル11先端の工具T下端は、プレッシャフッ
ト20下側の押え部分36の下面36a(押え面)から
僅かに上方に引き込まれる(図1,4、8の状態)。こ
のタイミングで投光ヘッド59からの投光が、受光ヘッ
ド60に到達したかどうかが図示しない制御装置で判別
され、工具T先端部分の折損が検知される。工具Tが折
損している場合、次の孔加工を中止し、工具交換動作に
移る。加工中には、空気吹出口64から絶えず空気が吹
き出して投光面59a、受光面60aに吹き付け、各面
59a,60aに付着しようとする切り屑などを吹き飛
ばし、工具挿通孔40内側へ排出するので、前記折損検
知動作がこうした切り屑などにより阻害されることを防
止できる。
【0020】工具折損していない場合、さらにスピンド
ルユニット7を僅かに上昇して移動高さ位置として、前
記開閉アーム30の下端をプリント基板Wの上面W1か
ら離し、その状態で次の加工孔位置に移動する。この加
工中の移動のための移動高さ位置は、前記アーム開閉高
さ位置と同じかそれより低い位置に設定されるので、最
小工具Tに開閉アーム30の開度が対応している場合に
は、前記カムフォロア34は上昇位置にある変位部材4
9と係合せず、また、中間太さの工具Tに開閉アーム3
0の開度が対応している場合には、下降位置にある変位
部材49と係合したままである。したがって、開閉アー
ム30は上記のいずれかの閉じ状態のままである。
【0021】次に、工具交換となると、スピンドルユニ
ット7が前記アーム開閉高さ位置を越えて大きく上方に
離れた工具交換位置(図10)に上昇する。その上昇に
より、最大閉じ位置P3、あるいは、中間閉じ位置P2
にあった開閉アーム30のカムフォロア34が基準部材
48と係合してカムフォロア34が互いに近づく方向に
移動し、その結果、開閉アーム30間が大きく開いて退
避開き位置P1となる。これによって、開閉アーム30
先端の押え部分36間には、交換工具Tを保持した工具
ポスト70の通過できる通過領域が形成される。そし
て、スピンドルユニット7と同軸上に位置された、工具
マガジンの空の工具ポスト70に使用済みの工具Tを戻
し、次に使用する工具Tを把持した工具ポスト70をス
ピンドルユニット7と同軸上に位置させ、下方から工具
ポスト70を押し上げ、工具Tを開閉アーム30の先端
部間の通過領域から前記プレッシャフット20の工具通
過孔22を通して、スピンドル11に装着する。
【0022】
【発明の効果】以上のように本願発明では、押え部材を
開閉する一対の開閉アームから構成し、開閉アームの対
向面間に挟まれる空間に、投光、受光ヘッドを対向配置
したので、開閉アームと投光、受光ヘッドとを開閉アー
ムの厚み方向で重ねることができ、開閉アームの押え面
(基板上面)からの投光、受光ヘッドの高さ位置を、従
来より低くでき、工具先端の折損検知の際に、スピンド
ルが加工位置から上昇するストロークを短くできる。
【0023】また、本願では、投光、受光ヘッドを装着
するヘッド取付ブロックが、開閉アームの最大閉じ位置
を規定するストッパを兼用しているので、別途、ストッ
パを設ける必要が無い。また本願では、投光、受光ヘッ
ドの投光面、受光面に吹出気流を吹き付けるように下の
で、投、受光面に切り屑などが付着することを防止で
き、投光、受光ヘッドの機能が損なわれず、検知が確実
となる。
【0024】また本願では、投光、受光面が、ヘッド装
着孔の奥まった位置にあるので、投光ヘッドからの光ビ
ームの散乱が抑えられ、より確実に投光、受光ヘッドに
よる折損検知が行われる。更に本願では、異なる径の工
具も、一種類の投光、受光ヘッドで折損検知できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリント基板孔明け装置のスピンドル部分正面
図であって、変位部材が待機位置にあるときの図であ
る。
【図2】図1のII視図であり、最大閉じ位置の開閉ア
ームを示す図である。
【図3】図1のIII視拡大図である。
【図4】開閉アーム先端部分の拡大縦断面図である。
【図5】図4のV視図である。
【図6】図4のVI−VI断面拡大図である。
【図7】図4のVII−VII断面拡大図である。
【図8】スピンドル先端部分の断面図であって、変位部
材が作用位置にあって、カムフォロアが変位部材と係合
しているときの図である。
【図9】図8のIX視図であり、中間閉じ位置の開閉ア
ームを示す図である。
【図10】スピンドルユニットが工具交換位置に上昇し
て、カムフォロアが基準部材と係合しているときのスピ
ンドル先端部分の断面図である。
【図11】図10のXI視図であり、退避開き位置の開
閉アームを示す図である。
【図12】従来の技術である。
【符号の説明】
2 ベース部材 11 スピンドル 20 プレッシャフット 29 半円弧状切り欠き(挿通孔形成面) 30 開閉アーム 38 対向面 40 工具挿通孔 45 開閉制御機構 47 作動部材 56 ヘッド取付ブロック 56a ヘッド取付ブロックの対向端面 56b ストッパ面 57 ヘッド装着孔 59 投光ヘッド 59a 投光面 60 受光ヘッド 60a 受光面 64 空気吹出口 70 工具ポスト T 工具 S 空間 P1 退避開き位置 P2 中間閉じ位置 P3 最大閉じ位置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に移動するように設けたスピンド
    ル先端部に軸方向移動可能にプレッシャフットを設け、
    工具の通路を挟んで工具折損検知用の投、受光ヘッドを
    対向配置して成るプリント基板孔明け機において、プレ
    ッシャフットの軸方向前側には一対の開閉アームを開閉
    可能に設けて押え部材とし、開閉アームに形成された挿
    通孔形成面によって加工時に工具の挿通する工具挿通孔
    を形成して加工孔周辺を押圧するように構成すると共
    に、挿通孔形成面に対して開閉アームの長手方向前後の
    対向面間に挟まれる空間に、前記投、受光ヘッドを対向
    配置したことを特徴とするプリント基板孔明け機の工具
    折損検知装置。
  2. 【請求項2】 軸方向に移動するように設けたスピンド
    ル先端部に軸方向移動可能にプレッシャフットを設け、
    工具の通路を挟んで工具折損検知用の投、受光ヘッドを
    対向配置して成るプリント基板孔明け機において、プレ
    ッシャフットの軸方向前側には一対の開閉アームを開閉
    可能に設けて押え部材とし、開閉アームに形成された挿
    通孔形成面によって加工時に工具の挿通する工具挿通孔
    を形成して加工孔周辺を押圧するように構成すると共
    に、挿通孔形成面に対して開閉アームの長手方向前後の
    対向面間に投、受光ヘッドを配置するための空間を設
    け、その空間に、前記投、受光ヘッドを対向配置したこ
    とを特徴とするプリント基板孔明け機の工具折損検知装
    置。
  3. 【請求項3】 前記空間には夫々ヘッド取付ブロックを
    配置し、それらのヘッド取付ブロックに、投、受光ヘッ
    ドを装着して成ることを特徴とする請求項1または2記
    載のプリント基板孔明け機の工具折損検知装置。
  4. 【請求項4】 ヘッド取付ブロックの前記開閉アームの
    各対向面と対向する面を、開閉アームの前記各対向面と
    当接して、開閉アームの最大閉じ位置を決定するストッ
    パ面としたことを特徴とする請求項3記載のプリント基
    板孔明け機の工具折損検知装置。
  5. 【請求項5】 ヘッド取付ブロックに取付けた投光、受
    光ヘッドの投光面、受光面に吹出気流が作用するよう
    に、空気吹出口を設けて成る請求項3または4記載のプ
    リント基板孔明け機の工具折損検知装置。
  6. 【請求項6】 対向するヘッド取付ブロックには同軸上
    にヘッド装着孔が貫通形成され、そのヘッド装着孔に
    投、受光ヘッドを、各ヘッドの投光面、受光面がヘッド
    取付ブロックの対向端面より軸線方向に奥まった位置と
    なるように装着し、ヘッド取付ブロックの対向端面と前
    記投光面、受光面との間のヘッド装着孔部分に、清掃用
    の空気吹出口が開口していることを特徴とする請求項5
    記載のプリント基板孔明け機の工具折損検知装置。
  7. 【請求項7】 スピンドル先端に装着される工具径に応
    じて前記工具挿通孔の大きさを変えるように、開閉アー
    ムの開度を制御する開閉制御機構が設けてあり、前記
    投、受光ヘッドは、それら径の異なる工具の折損を検知
    できるものである請求項1〜6のいずれかに記載のプリ
    ント基板孔明け機の工具折損検知装置。
  8. 【請求項8】 開閉アームは、プレッシャフットに開閉
    可能に枢着され、開閉制御機構はスピンドルを軸方向移
    動自在に案内するベース部材側に設けられ、前記開閉ア
    ームと係脱して開閉アームを、工具交換時に工具ポスト
    がその間を通過可能な開き度合いとする退避開き位置
    と、工具挿通孔の大きさを最小にする最大閉じ位置と、
    工具挿通孔の大きさを最大閉じ位置の場合よりも大きく
    した中間閉じ位置とに開閉制御する作動部材を備えてい
    ることを特徴とする請求項7記載のプリント基板孔明け
    機の工具折損検知装置。
  9. 【請求項9】 一対の開閉アームは閉じる方向へ付勢し
    てあり、加工時には開閉アーム相互の開き度合いが工具
    交換時の退避開き状態から前記付勢力によって狭まって
    開閉アームに形成された挿通孔形成面によって工具挿通
    孔を形成するようになっている請求項8記載のプリント
    基板孔明け機の工具折損検知装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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