JP2001198890A - 穴あけ加工装置 - Google Patents

穴あけ加工装置

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JP2001198890A JP2000014570A JP2000014570A JP2001198890A JP 2001198890 A JP2001198890 A JP 2001198890A JP 2000014570 A JP2000014570 A JP 2000014570A JP 2000014570 A JP2000014570 A JP 2000014570A JP 2001198890 A JP2001198890 A JP 2001198890A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドリルを自動交換可能に構成しつつ穴の加工
位置精度を極力向上し得る穴あけ加工装置を提供する。 【解決手段】 ワークのドリル1による穴あけ加工位置
周辺を押さえる押さえ手段13として、ドリル本体2に
適合するサイズの穴あけ加工用の第1挿通穴31と、そ
れよりも大径のドリル交換用の第2挿通穴32とを有
し、少なくとも第1挿通穴31周辺にワークを押さえる
押さえ面33を形成した押さえ部材30と、押さえ部材
30の押さえ面33をワークに対して圧接させる圧接手
段14と、押さえ部材30のスライド操作によりドリル
1に対面する押さえ部材30の穴を第1挿通穴31と第
2挿通穴32とに切り替える切替手段15とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穴あけ加工位置周
辺においてワークを押さえる押さえ手段を備えた穴あけ
加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】穴あけ加工装置として、プリント配線基
板等のワークに対して精度よく穴をあけるため、ワーク
の穴あけ加工位置周辺を押さえる押さえ部材を設け、ド
リルによりワークに対して穴を形成するときに、加工位
置周辺を押さえ部材により押さえることで、ワークの微
振動による加工位置精度の低下を防止するように構成し
たものが広く採用されている。また、穴あけ加工装置と
して、複数のドリルを縦向き姿勢にしてマトリックス状
に配したドリルケースを穴あけ加工装置の所定位置にセ
ットし、スピンドルのドリルチャックに保持している使
用済みのドリルを、ドリルケースの新しいドリルと自動
交換可能となした穴あけ加工装置も提案され実用化され
ている。また、前記押さえ部材を備え、しかもドリルを
自動交換可能に構成した穴あけ加工装置として、押さえ
部材にドリルチャックが挿通可能な挿通穴を形成したも
のが実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、押さえ部材
を備え、しかもドリルを自動交換可能となした穴あけ加
工装置においては、前述のように、ドリルチャックが挿
通可能な大きな挿通穴を形成する必要があることから、
ドリルから離れた位置が押さえ部材により押さえられ、
穴あけ加工時におけるワークの微振動等により加工位置
精度が低下するという問題がある。
【0004】もっとも、このようなワークの微振動によ
る加工位置精度の低下は極僅かなものであるので、例え
ばプリント配線基板において現在使用されている最も小
径の0.35mm程度の貫通穴を形成する場合には、ほ
とんど支障のない範囲である。しかし、近年における技
術の動向から、1枚の基板に形成する配線の幅が狭くな
りしかも線間距離も狭くなりつつあり、スルーホール等
の貫通穴においても、例えば0.2〜0.15mmと極
小径の貫通孔の採用が検討され、今後このような傾向が
更に助長されることが考えられることから、ワークの微
振動による加工位置精度の低下が致命的な欠陥になるこ
とが懸念される。特に、生産性を高めるため、複数の基
板を重ねた状態で貫通孔を形成した場合には、ドリルの
シューティングにより下側の基板の加工位置精度が低下
する。このため、加工位置精度を十分に確保するため
に、重ねる基板の枚数を少なくする必要があり、生産性
が大幅に低下することが考えられる。
【0005】本発明は、ドリルを自動交換可能に構成し
つつ穴の加工位置精度を極力向上し得る穴あけ加工装置
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段及びその作用】本発明に係
る穴あけ加工装置は、ワークのドリルによる穴あけ加工
位置周辺を押さえる押さえ手段として、前記ドリルに適
合するサイズの穴あけ加工用の第1挿通穴と、それより
も大径のドリル交換用の第2挿通穴とを有し、少なくと
も第1挿通穴周辺にワークを押さえる押さえ面を形成し
た押さえ部材と、前記押さえ部材の押さえ面をワークに
対して圧接させる圧接手段と、前記押さえ部材のスライ
ド操作によりドリルに対面する押さえ部材の穴を第1挿
通穴と第2挿通穴とに切り替える切替手段とを備えたも
のである。
【0007】この穴あけ加工装置においては、穴あけ加
工時に、切替手段により第1挿通穴をドリルに対面する
位置へ移動させ、この状態で圧接手段により押さえ部材
の押さえ面をワークに圧接させた状態で、ドリルにより
ワークに対して穴を形成することになる。また、ドリル
交換時には、切替手段により第2挿通穴をドリルに対面
する位置へ移動させ、この状態でドリルチャックを第2
挿通穴に挿通させて、ドリルを交換することになる。
【0008】このように押さえ部材に設けた第1挿通穴
と第2挿通穴とを切替手段によりドリルに対面する位置
へ択一的に移動できるので、第1挿通穴をドリルが挿通
可能な極力小径なサイズに構成して、穴あけ加工位置に
極力接近した加工位置周辺を押さえ面により押さえなが
ら、ドリルにより穴を形成できるようになし、ワークの
微振動等による加工位置精度の低下を極力少なくできる
とともに、第2挿通穴をドリルチャックが遊嵌状に挿通
するサイズに構成して、第2挿通穴を介してドリルを円
滑に自動交換可能に構成できる。
【0009】ここで、前記押さえ手段にスピンドルの端
部に外装されるハウジングを設け、ハウジングとスピン
ドル間に形成される空間内の空気を排出する排気管をハ
ウジング内に連通させることが好ましい。このように構
成すると、穴加工時に発生する切り粉を外部へ円滑に排
出することが可能となる。また、この場合には、前記押
さえ部材に第1挿通穴内と外部とを連通する連通穴を形
成し、連通穴から流入する外気によりドリル及びその付
近の切り粉をハウジング内に吹き飛ばすようにすること
が好ましい。
【0010】前記押さえ部材に第1挿通穴と第2挿通穴
とにわたってドリル先端部を移動自在に案内する案内溝
を形成してもよい。このように構成すると、押さえ手段
を備えた従来の穴あけ加工装置に対して構成上の大幅な
変更を加えることなく本発明を適用することが可能とな
る。
【0011】第1挿通穴の孔径を使用する最も大きなド
リルの直径の200〜110%に設定することが好まし
い。第1挿通穴の孔径が、使用する最も大きなドリルの
直径の200%を越える場合には、押さえ部材によりワ
ークの振動を十分に防止できず、また110%未満の場
合には、ドリルの回転時における芯振れにより、ドリル
が第1挿通穴の内壁面に接触して破損することが考えら
れるので、200〜110%に設定することが好まし
い。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1に示すように、穴あけ加工装置10に
ついて説明すると、上下方向に配置した略円筒状のスピ
ンドル11の中央部には図示外の駆動手段により回転駆
動される回転軸が回転自在に装着され、回転軸の下端部
にはドリルチャック12を介してドリル1が着脱自在に
固定され、スピンドル11には押さえ手段13が外装さ
れ、この押さえ手段13に設けた押さえ部材30により
ワークW(図7参照)を押さえた状態で穴あけ加工を行
うように構成されている。
【0013】ドリル1は、穴あけ加工を施すためのドリ
ル本体2と、穴あけ加工装置10のドリルチャック12
に固定保持されるシャンク部3とを備えた周知の構成の
もので、シャンク部3はドリル本体2よりも大径に構成
されて、両者間には円錐台状の肩部4が形成されてい
る。本発明において使用するドリル1は、基本的には、
プリント配線基板5(図7参照)などに直径0.3〜
0.15mmの極小さな貫通孔を形成するのに好適に使
用されるものであるが、それ以外のサイズのドリル1に
適用することも可能である。
【0014】穴あけ対象物としてのワークWは特に限定
しないが、本実施例では、図7に示すように、プリント
配線基板5を例示しながら説明する。プリント配線基板
5に対して穴あけ加工を施す際には、プリント配線基板
5を複数枚重ねた状態で下板6上にセットし、その上に
アルミニウム薄板や合成樹脂シートからなる当て板7を
敷設した状態で穴あけ加工を施すことになる。
【0015】押さえ手段13は、図1〜図6に示すよう
に、ドリル本体2に適合したサイズの穴あけ加工用の第
1挿通穴31と、それよりも大径のドリル交換用の第2
挿通穴32とを有し、少なくとも第1挿通穴31周辺に
ワークWを押さえる押さえ面33を形成した押さえ部材
30と、押さえ部材30の押さえ面33をワークWに対
して圧接させる圧接手段14と、押さえ部材30のスラ
イド操作により、ドリル1に対面する押さえ部材30の
穴を第1挿通穴31と第2挿通穴32とに切り替える切
替手段15とを備えている。
【0016】より具体的には、スピンドル11の下側に
はスピンドル11の下端部を取り囲むように略円筒状の
ハウジング16が設けられ、押さえ部材30はこのハウ
ジング16の下面部に切替手段15を介して左右にスラ
イド自在に支持されるとともに、圧接手段14によりハ
ウジング16とともに昇降可能にスピンドル11に支持
されている。
【0017】圧接手段14について説明すると、スピン
ドル11には略円筒状のサドル17が外嵌固定され、サ
ドル17の上部には左右1対のエアシリンダ18がピス
トンロッド19を下方へ向けて図示外のブラケットを介
して取り付けられている。サドル17の下部にはエアシ
リンダ18に対応する位置において外方へ突出する支持
部20が一体的に形成され、支持部20にはガイドロッ
ド21が上下移動自在に装着されている。ガイドロッド
21の上端部はピストンロッド19の下端部に連結さ
れ、ガイドロッド21の下端部はハウジング16のブラ
ケット部22にそれぞれ連結され、ハウジング16は左
右のエアシリンダ18によりガイドロッド21を介し
て、図1に実線で図示の下降位置と、仮想線で図示の上
昇位置とに昇降される。尚、圧接手段14としては、ハ
ウジング16を昇降可能に支持できるものであれば、任
意の構成のものを採用できる。
【0018】ハウジング16は、図1〜図4に示すよう
に、スピンドル11の下端に嵌合された有底な略円筒状
の部材で構成され、ハウジング16内にはスピンドル1
1の下面部とハウジング16とで排気空間23が形成さ
れ、ハウジング16の側壁部には排気空間23に連通す
る排気管24が接続されている。
【0019】切替手段15について説明すると、図1〜
図4に示すように、ハウジング16の下壁部の前後方向
の略中央部は左右に延びる開口部25が形成され、ハウ
ジング16の下面にはこの開口部25を閉鎖するように
スライド板26が設けられ、スライド板26の中央部に
は小判形状の開口部27が形成され、押さえ部材30は
この開口部27を閉鎖するように固定されている。この
スライド板26はハウジング16の下面に固定した前後
1対のガイド部材28を介して、左右方向にスライド自
在にハウジング16に取り付けられ、ハウジング16の
前側にはスライド板26を左右方向に駆動するためのエ
アシリンダ29が設けられ、図7(a)に示すように、
エアシリンダ29によりスライド板26が左端位置に操
作されて、第1挿通穴31がスピンドル11の中心線上
に移動すると、第1挿通穴31がドリル1に対面し、図
8(a)に示すように、スライド板26が右端位置に操
作されて、第2挿通穴32がスピンドル11の中心線上
に配置されると、第2挿通穴32がドリル1に対面する
ように構成されている。
【0020】押さえ部材30は、図1〜図6に示すよう
に、スライド板26に対して下側より固定され、その下
面中央部には下方へ突出した略長円状の突出部34が形
成され、突出部34の右側のアールの中央部には第1挿
通穴31が形成され、突出部34の左側のアールの中央
部には第2挿通穴32が形成されている。押さえ部材3
0の上面部の右側にはすり鉢状の凹部35が形成され、
第1挿通穴31はこの凹部35の下端部に連通され、第
1挿通穴31の上半部は案内溝36を介して第2挿通穴
32に連通され、ドリル1の下端部は案内溝36を介し
て両挿通穴31,32間にわたって移動できるように構
成されている。尚、押さえ部材30とスライド板26と
は一体構成することも可能であるが、押さえ部材30は
ワークWと接触するので、ワークWに傷等が付かないよ
うに軟質なアルミニウム合金などの金属材料や樹脂材料
で構成することが好ましく、またワークWとの接触によ
り摩耗するので、容易に交換できるようにスライド板2
6とは別部材で構成することが好ましい。
【0021】突出部34の下面にはワークWに圧接され
る平坦な押さえ面33が形成され、第2挿通穴32側の
突出部34の下面には、押さえ面33をワークWに圧接
させた状態で、第2挿通穴32と外部とを連通する3つ
の溝部37が形成され、この溝部37を介してハウジン
グ16内に導入される外気により、穴あけ加工時に発生
する切り粉が排気管24から排出されるように構成され
ている。第1挿通穴31側の突出部34には第1挿通穴
31に連通する連通穴38が形成され、この連通穴38
から導入される外気により、ドリル1に付着した切り粉
が吹き飛ばされるように構成されている。
【0022】但し、この押さえ面33は、図5、図6に
おいては、第1挿通穴31付近と第2挿通穴32付近と
に設けたが、第1挿通穴31付近に設けてあれば、第2
挿通穴32付近には必ずしも形成する必要はない。ま
た、この場合には、第2挿通穴32付近の下面を第1挿
通穴31付近の押さえ面33よりも一段高く設定するこ
とで、押さえ部材30をワークWに圧接させた状態にお
いても、第2挿通穴32が外部に連通状態となるので、
溝部37を省略することが可能になる。しかも、ワーク
Wに対する第1挿通穴31付近の押さえ面33の面圧を
高めて、穴あけ加工時におけるワークWの振動を一層効
果的に防止できるので好ましい。
【0023】第1挿通穴31は、ドリル本体2の直径よ
りもやや大きなサイズに構成され、第1挿通穴31の直
径は、使用する最も大きなサイズのドリル本体2の直径
の200〜110%、好ましくは、140〜120%に
設定されている。つまり、ドリル本体2の直径の200
%を越える場合には、ドリル本体2と第1挿通穴31の
内面間の隙間が広くなりすぎて、穴あけ加工時における
ワークWの振動で、加工位置精度が低下し、110%未
満の場合には、ドリル本体2の回転時における芯振れに
より、ドリル本体2が第1挿通穴31の内壁面に接触し
て破損することが考えられるので、200〜110%に
設定することが好ましい。
【0024】第2挿通穴32は、ドリルチャック12の
外径よりもやや大きなサイズに構成され、ドリル1交換
時には、ドリルチャック12を第2挿通穴32に挿入し
て、ハウジング16外においてドリル1を交換できるよ
うに構成されている。
【0025】次に、穴あけ加工装置10の作用について
説明する。ワークWに対して穴あけ加工を施す際には、
先ず、図7(a)に示すように、第1挿通穴31がドリ
ル1に対面するように、押さえ部材30の位置を切替手
段15により切り替えるとともに、圧接手段14により
ハウジング16及び押さえ部材30を上昇位置へ移動さ
せ、この状態を維持しながら、ドリル1がワークWから
設定距離離れた高さ位置になるように、スピンドル11
及び押さえ手段13を図示外の昇降手段により下降させ
る。
【0026】次に、図7(b)に示すように、圧接手段
14により押さえ部材30を下降位置側へ下降させ、押
さえ部材30の押さえ面33をワークWに圧接させる。
【0027】次に、図7(c)に示すようにドリルチャ
ック12を下降させて、第1挿通穴31を介しいてドリ
ル1を押さえ部材30の下方へ突出させ、ワークWに対
して穴を形成するとともに、ハウジング16内の空気を
排気管24から排出することにより、穴あけ加工時に発
生した切り粉を排気管24を経由してハウジング16外
へ排出する。つまり、第1挿通穴31は、前述のように
ドリル1に適合するサイズに設定され、第1挿通穴31
付近の押さえ面33はドリル1による加工位置に極力接
近した位置に配置されるので、押さえ面33でワークW
を押さえることにより穴あけ加工時におけるワークWを
振動を防止して、穴の加工成位置精度の低下を防止でき
る。また、穴の加工位置精度の低下による穴のシューテ
ィングも防止できるので、プリント配線基板5を複数枚
重ねて穴あけ加工を行った場合においても、穴の加工位
置精度の低下を極力防止することが可能となる。
【0028】次に、穴あけ加工時に発生した切り粉を排
気管24を経由してハウジング16外へ排出しながら、
先とは反対に、押さえ部材30でワークWを押さえた状
態でドリルチャック12を上昇させ、ワークWからドリ
ル1を抜き取る。
【0029】次に、ドリル1を交換する場合には、先
ず、図8(a)に示すように、切替手段15により第2
挿通穴32をドリル1に対面する位置へ移動させ、使用
済みのドリル1をストックするドリルケース40の上方
にドリル1が位置するようにスピンドル11を移動させ
る。次に、図8(b)に示すように、第2挿通穴32を
介してドリルチャック12を下方へ移動させ、使用済み
のドリル1をドリルケース40の装填孔41に装填し、
ドリルチャック12を上昇させる。次に、未使用のドリ
ル1をストックした、前記ドリルケース40と同様の構
成のドリルケースの上方にドリルチャック12が位置す
るようにスピンドル11を移動させ、第2挿通穴32を
介してドリルチャック12を下方へ移動させて、ドリル
ケースに装填されている未使用のドリル1をドリルチャ
ック12で保持して、ドリルチャック12を後退させ、
ドリル1を交換することになる。
【0030】
【発明の効果】本発明に係る穴あけ加工装置によれば、
押さえ部材に第1挿通穴と第2挿通穴とを形成し、ドリ
ルに対面する挿通穴を択一的に切り替える切替手段を設
けるという簡単な構成で、ドリルを自動交換可能に構成
しつつ、穴あけ加工時におけるワークの振動を押さえ部
材により効果的に防止して、穴の加工位置精度を格段に
向上できる。
【0031】ここで、押さえ手段にスピンドルの端部に
外装されるハウジングを設け、ハウジングとスピンドル
間に形成される空間内の空気を排出する排気管をハウジ
ング内に連通させると、穴形成時に発生する切り粉を外
部へ円滑に排出することが可能となる。
【0032】また、押さえ部材に第1挿通穴内と外部と
を連通する連通穴を形成すると、連通穴から流入する外
気によりドリル及びその付近の切り粉をハウジング内に
吹き飛ばせるので、切り粉の排出をより円滑に行える。
【0033】押さえ部材に第1挿通穴と第2挿通穴とに
わたってドリル先端部を移動自在に案内する案内溝を形
成すると、従来の穴あけ加工装置に大幅な変更を加える
ことなく本発明の押さえ手段を適用できる。第1挿通穴
の孔径を使用する最も大きなドリルの直径の200〜1
10%に設定すると、ワークの振動を効果的に防止し
て、穴の加工位置精度を向上できるとともに、芯振れに
よるドリルの破損を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 穴あけ加工装置の要部の一部縦断正面図
【図2】 押さえ手段の底面図
【図3】 押さえ手段の正面図
【図4】 押さえ手段の平面図
【図5】 押さえ部材の縦断面図
【図6】 押さえ部材の斜視図
【図7】 穴あけ加工時の作動説明図
【図8】 ドリル交換時の作動説明図
【符号の説明】
1 ドリル 2 ドリル本体 3 シャンク部 4 肩部 5 プリント配線基板 6 下板 7 当て板 10 加工装置 11 スピンドル 12 ドリルチャック 13 押さえ手段 14 圧接手段 15 切替手段 16 ハウジング 17 サドル 18 エアシリンダ 19 ピストンロッド 20 支持部 21 ガイドロッド 22 ブラケット部 23 排気空間 24 排気管 25 開口部 26 スライド板 27 開口部 28 ガイド部材 29 エアシリンダ 30 押さえ部材 31 第1挿通穴 32 第2挿通穴 33 押さえ面 34 突出部 35 凹部 36 案内溝 37 溝部 38 連通穴 W ワーク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークのドリルによる穴あけ加工位置周
    辺を押さえる押さえ手段として、 前記ドリルに適合するサイズの穴あけ加工用の第1挿通
    穴と、それよりも大径のドリル交換用の第2挿通穴とを
    有し、少なくとも第1挿通穴周辺にワークを押さえる押
    さえ面を形成した押さえ部材と、 前記押さえ部材の押さえ面をワークに対して圧接させる
    圧接手段と、 前記押さえ部材のスライド操作によりドリルに対面する
    押さえ部材の穴を第1挿通穴と第2挿通穴とに切り替え
    る切替手段と、 を備えたことを特徴とする穴あけ加工装置。
  2. 【請求項2】 前記押さえ手段にスピンドルの端部に外
    装されるハウジングを設け、ハウジングとスピンドル間
    に形成される空間内の空気を排出する排気管をハウジン
    グ内に連通させた請求項1記載の穴あけ加工装置。
  3. 【請求項3】 前記押さえ部材に第1挿通穴内と外部と
    を連通する連通穴を形成した請求項2記載の穴あけ加工
    装置。
  4. 【請求項4】 前記押さえ部材に第1挿通穴と第2挿通
    穴とにわたってドリル先端部を移動自在に案内する案内
    溝を形成した請求項1〜3のいずれか1項記載の穴あけ
    加工装置。
  5. 【請求項5】 前記第1挿通穴の孔径を使用する最も大
    きなドリルの直径の200〜110%に設定した請求項
    1〜4のいずれか1項記載の穴あけ加工装置。
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