JP2001038086A - ミシンモータの制御装置 - Google Patents
ミシンモータの制御装置Info
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- JP2001038086A JP2001038086A JP11220179A JP22017999A JP2001038086A JP 2001038086 A JP2001038086 A JP 2001038086A JP 11220179 A JP11220179 A JP 11220179A JP 22017999 A JP22017999 A JP 22017999A JP 2001038086 A JP2001038086 A JP 2001038086A
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- time
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明の課題は、モータロック要因をクリア
していない状態で、短時間に複数回のミシン起動が実行
されても、ミシンモータの故障を防止する。 【解決手段】 ミシンモータの制御装置において、モ
ータ回転速度検出手段16は、ミシンの主軸9を駆動す
るミシンモータ2の回転速度を検出し、このモータ回転
速度検出手段16により検出されたミシンモータの回転
速度検出信号に基づいてミシンモータ2がロック状態に
あるか否かをCPUが検出し、この検出結果に基づいて
CPUはミシンモータ2を停止させるとともに、所定回
数のミシンモータロックが検出されてから所定時間は、
ミシンモータ2の駆動を禁止する。
していない状態で、短時間に複数回のミシン起動が実行
されても、ミシンモータの故障を防止する。 【解決手段】 ミシンモータの制御装置において、モ
ータ回転速度検出手段16は、ミシンの主軸9を駆動す
るミシンモータ2の回転速度を検出し、このモータ回転
速度検出手段16により検出されたミシンモータの回転
速度検出信号に基づいてミシンモータ2がロック状態に
あるか否かをCPUが検出し、この検出結果に基づいて
CPUはミシンモータ2を停止させるとともに、所定回
数のミシンモータロックが検出されてから所定時間は、
ミシンモータ2の駆動を禁止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工業用ミシンを運
転するための電動ミシンの制御装置に関するものであ
る。
転するための電動ミシンの制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、工業用ミシンにおいて、ミシン本
体にアクチュエータを装備し、糸切りや返し縫い等の縫
製動作を自動化している。
体にアクチュエータを装備し、糸切りや返し縫い等の縫
製動作を自動化している。
【0003】図9は、工業用ミシン100の要部構成を
示す外観図である。同図において、工業用ミシン100
は、ミシン本体1、ミシンモータ2、制御ボックス3、
電源スイッチ4、ペダル5、操作パネル6、ミシン針
7、ミシン針棒8、主軸9、及びベルト10によって概
略構成されている。
示す外観図である。同図において、工業用ミシン100
は、ミシン本体1、ミシンモータ2、制御ボックス3、
電源スイッチ4、ペダル5、操作パネル6、ミシン針
7、ミシン針棒8、主軸9、及びベルト10によって概
略構成されている。
【0004】電源スイッチ4は、そのスイッチ操作によ
り制御ボックス3へ商用電源の接続、切断を行う。操作
パネル6は、オペレータによって各種縫製パターン等の
設定が行われる。また、オペレータによって設定された
各種設定情報は、制御ボックス3に送られる。
り制御ボックス3へ商用電源の接続、切断を行う。操作
パネル6は、オペレータによって各種縫製パターン等の
設定が行われる。また、オペレータによって設定された
各種設定情報は、制御ボックス3に送られる。
【0005】オペレータがペダル5を操作することによ
り制御ボックス3にミシンの起動指令または停止指令が
送信され、制御ボックス3内部の制御回路によりミシン
モータ2が駆動制御されて、ミシンモータ2の動力がモ
ータ軸(図示略)、モータ軸プーリ(図示略)、ベルト
10、主軸9、ミシン針棒8の経路でミシン針7に伝達
される。
り制御ボックス3にミシンの起動指令または停止指令が
送信され、制御ボックス3内部の制御回路によりミシン
モータ2が駆動制御されて、ミシンモータ2の動力がモ
ータ軸(図示略)、モータ軸プーリ(図示略)、ベルト
10、主軸9、ミシン針棒8の経路でミシン針7に伝達
される。
【0006】ミシンモータ2は、その回転位置制御や回
転速度制御を行うため、インバータ制御方式の場合はイ
ンダクションモータを使用し、ACサーボ制御方式の場
合はACサーボモータを使用することが一般的である。
転速度制御を行うため、インバータ制御方式の場合はイ
ンダクションモータを使用し、ACサーボ制御方式の場
合はACサーボモータを使用することが一般的である。
【0007】図10は、制御ボックス3内部の回路構成
を示す図である。図10において、制御ボックス3内部
には、商用AC電源からミシンモータ2に電力を供給す
る制御回路が含まれており、電源スイッチ4のON操作
により制御回路に供給される交流電力は、図中の整流部
11、平滑部12で直流に変換される。
を示す図である。図10において、制御ボックス3内部
には、商用AC電源からミシンモータ2に電力を供給す
る制御回路が含まれており、電源スイッチ4のON操作
により制御回路に供給される交流電力は、図中の整流部
11、平滑部12で直流に変換される。
【0008】ミシンモータ2がACサーボモータでAC
サーボ制御を行う場合、オペレータのペダル5操作によ
り、制御ボックス3のペダル入力検出手段20からミシ
ンコントロール信号がCPU(Central Processing Uni
t )13に出力される。CPU13は、このミシンコン
トロール信号に基づきモータ回転指令信号LSi及び速
度指令信号SPCをモータ制御手段14に出力する。こ
こでモータ回転指令信号LSiは、ロウアクティブであ
ることを示す。
サーボ制御を行う場合、オペレータのペダル5操作によ
り、制御ボックス3のペダル入力検出手段20からミシ
ンコントロール信号がCPU(Central Processing Uni
t )13に出力される。CPU13は、このミシンコン
トロール信号に基づきモータ回転指令信号LSi及び速
度指令信号SPCをモータ制御手段14に出力する。こ
こでモータ回転指令信号LSiは、ロウアクティブであ
ることを示す。
【0009】モータ制御手段14は、前記モータ回転指
令信号LSi及び速度指令信号SPCを受けてミシンモ
ータ2の励磁タイミングに従ってモータドライバ15に
駆動制御信号を送信し、平滑部12で直流に変換された
電力をモータドライバ15でスイッチングさせてミシン
モータ2を回転させる。
令信号LSi及び速度指令信号SPCを受けてミシンモ
ータ2の励磁タイミングに従ってモータドライバ15に
駆動制御信号を送信し、平滑部12で直流に変換された
電力をモータドライバ15でスイッチングさせてミシン
モータ2を回転させる。
【0010】ミシンモータ2の内部には、モータ回転速
度検出手段16(ACサーボ制御の場合は、例えば、エ
ンコーダ回路)が内蔵されており、その回転速度検出信
号をCPU13に送信する。CPU13は、入力された
回転速度検出信号に応じて、ミシンモータ2の回転速度
が最適になるように速度指令信号SPCをモータ制御手
段14に出力する。また、CPU13は、モータ回転指
令信号LSiの出力中に、モータ回転速度検出手段16
によってフィードバックされた回転速度検出信号に基づ
いてミシンモータ2の回転速度が所定の規定回転速度以
下である状態が所定規定時間継続すると、モータロック
状態にあると判断する。
度検出手段16(ACサーボ制御の場合は、例えば、エ
ンコーダ回路)が内蔵されており、その回転速度検出信
号をCPU13に送信する。CPU13は、入力された
回転速度検出信号に応じて、ミシンモータ2の回転速度
が最適になるように速度指令信号SPCをモータ制御手
段14に出力する。また、CPU13は、モータ回転指
令信号LSiの出力中に、モータ回転速度検出手段16
によってフィードバックされた回転速度検出信号に基づ
いてミシンモータ2の回転速度が所定の規定回転速度以
下である状態が所定規定時間継続すると、モータロック
状態にあると判断する。
【0011】CPU電源RESET回路17は、CPU
13のRESET端子に接続されており、CPU13に
供給される電源電圧を監視し、電源電圧がCPU13の
動作補償電圧範囲外の電圧の場合は、CPU13のRE
SET端子を“Lo”レベルに保持することで、CPU
13の動作補償電圧外での誤動作を防止する。
13のRESET端子に接続されており、CPU13に
供給される電源電圧を監視し、電源電圧がCPU13の
動作補償電圧範囲外の電圧の場合は、CPU13のRE
SET端子を“Lo”レベルに保持することで、CPU
13の動作補償電圧外での誤動作を防止する。
【0012】CPU13は、その処理ルーチンの最中に
モータロック検知を確定した場合は、モータ通電を停止
し、HOLD状態になる。この場合、電源スイッチ4の
OFF操作により制御回路に供給される電力が一旦遮断
され、HOLD状態は解除される。次いで電源スイッチ
4がON操作されると、CPU電源RESET回路17
の回路動作による信号によりCPU13はメインルーチ
ンプログラムへ復帰し、メインプログラムに従った処理
を実行する。これらの電源OFFから電源ONに伴う一
連の処理動作を総称して、仮にPOWER ON RE
SET動作とする。
モータロック検知を確定した場合は、モータ通電を停止
し、HOLD状態になる。この場合、電源スイッチ4の
OFF操作により制御回路に供給される電力が一旦遮断
され、HOLD状態は解除される。次いで電源スイッチ
4がON操作されると、CPU電源RESET回路17
の回路動作による信号によりCPU13はメインルーチ
ンプログラムへ復帰し、メインプログラムに従った処理
を実行する。これらの電源OFFから電源ONに伴う一
連の処理動作を総称して、仮にPOWER ON RE
SET動作とする。
【0013】電源OFF検出手段18は、電源スイッチ
4のON/OFF状態、すなわち制御回路に電源が供給
状態か、または遮断状態かを検知し、この検知信号をC
PU13に出力する。そして、CPU13は、電源OF
F検知信号を受けると、電源OFFにより消去してしま
うと機能上不具合が生じるデータを不揮発性メモリ19
に待避する。続いて、次の電源ON操作による電源供給
によりCPU13は、メインプログラム処理に応じて、
待避させたデータを不揮発性メモリ19から読み出すこ
とができる。
4のON/OFF状態、すなわち制御回路に電源が供給
状態か、または遮断状態かを検知し、この検知信号をC
PU13に出力する。そして、CPU13は、電源OF
F検知信号を受けると、電源OFFにより消去してしま
うと機能上不具合が生じるデータを不揮発性メモリ19
に待避する。続いて、次の電源ON操作による電源供給
によりCPU13は、メインプログラム処理に応じて、
待避させたデータを不揮発性メモリ19から読み出すこ
とができる。
【0014】上記モータロックが発生する原因として、
ミシン軸ロックという現象があり、このミシン軸ロック
とは、ミシン釜軸のカジリや極端な厚いものの縫製、下
糸の巻き込み等により発生するものであり、この現象に
対してミシンモータ2を保護するため現状では以下のよ
うな制御を行っている。
ミシン軸ロックという現象があり、このミシン軸ロック
とは、ミシン釜軸のカジリや極端な厚いものの縫製、下
糸の巻き込み等により発生するものであり、この現象に
対してミシンモータ2を保護するため現状では以下のよ
うな制御を行っている。
【0015】1.モータ電流が所定の規定値を超える
か、またはモータ電流が所定の規定範囲にあって、ミシ
ンモータ2の回転速度が所定の規定回転速度以下である
状態が所定の規定時間(例えば2秒間)継続した時にモ
ータロック状態であると判断して、モータ通電を停止さ
せることでミシンモータ2を保護する。
か、またはモータ電流が所定の規定範囲にあって、ミシ
ンモータ2の回転速度が所定の規定回転速度以下である
状態が所定の規定時間(例えば2秒間)継続した時にモ
ータロック状態であると判断して、モータ通電を停止さ
せることでミシンモータ2を保護する。
【0016】2.ミシンモータ2内部に温度検知回路
(または温度検知素子)を設け、所定の温度以上の温度
を検知した時に、モータロック状態であると判断して、
モータ通電を停止させることでミシンモータ2を保護す
る。
(または温度検知素子)を設け、所定の温度以上の温度
を検知した時に、モータロック状態であると判断して、
モータ通電を停止させることでミシンモータ2を保護す
る。
【0017】以上のような制御方法がモータロック検知
時に用いられている。
時に用いられている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従来の図10に示した
工業ミシン100の制御ボックス3内部の制御回路動作
におけるモータの保護方法では、ミシンモータ2のサイ
ズがある程度大きくモータ自体の熱容量が大きい場合
は、2秒間程度のモータロックでは急激な発熱が発生し
ないため有効であった。
工業ミシン100の制御ボックス3内部の制御回路動作
におけるモータの保護方法では、ミシンモータ2のサイ
ズがある程度大きくモータ自体の熱容量が大きい場合
は、2秒間程度のモータロックでは急激な発熱が発生し
ないため有効であった。
【0019】しかし、近年ACサーボモータを利用する
分野では、モータロータマグネットに利用される新素材
の進歩と、ステータ設計技術と磁気回路のシュミレーシ
ョン技術の成果により、小型軽量化が進んでおり、従来
の大型モータに比べて、モータフランジの熱容量も小さ
くなるため、ステータ巻き線の放熱に不利となりコイル
温度の立上り速度が速くなる傾向にあるため、このよう
な小型の熱容量の小さいモータに対して従来のように単
にモータを停止させるだけの保護方法では、短時間にモ
ータロックが繰り返し発生した場合には、コイル温度が
コイルの耐熱温度まで上昇してしまいモータが十分に保
護できない問題があった。
分野では、モータロータマグネットに利用される新素材
の進歩と、ステータ設計技術と磁気回路のシュミレーシ
ョン技術の成果により、小型軽量化が進んでおり、従来
の大型モータに比べて、モータフランジの熱容量も小さ
くなるため、ステータ巻き線の放熱に不利となりコイル
温度の立上り速度が速くなる傾向にあるため、このよう
な小型の熱容量の小さいモータに対して従来のように単
にモータを停止させるだけの保護方法では、短時間にモ
ータロックが繰り返し発生した場合には、コイル温度が
コイルの耐熱温度まで上昇してしまいモータが十分に保
護できない問題があった。
【0020】図11を参照して、従来のモータロックに
対する保護方法を前記のような小型モータに適用した場
合について説明する。図11において、タイミング
(1)でモータロック状態になり、一定時間t(se
c)その状態が継続した場合、タイミング(2)でミシ
ンモータ2の回転速度が所定の規定回転速度以下である
状態が所定の規定時間t(sec)継続すると、CPU
13はモータロック状態と判断し、ミシンモータ2への
通電を停止させる。
対する保護方法を前記のような小型モータに適用した場
合について説明する。図11において、タイミング
(1)でモータロック状態になり、一定時間t(se
c)その状態が継続した場合、タイミング(2)でミシ
ンモータ2の回転速度が所定の規定回転速度以下である
状態が所定の規定時間t(sec)継続すると、CPU
13はモータロック状態と判断し、ミシンモータ2への
通電を停止させる。
【0021】この間、ミシンモータ2のコイルには、大
きな電流が流れ、モータ内部温度は、主に同損I2Rt
で発熱し、モータ内部温度は図中(3)から(4)に移
行する。なお、Iはミシンモータ2に流れる電流、Rは
モータコイル抵抗、tはモータロック状態の継続時間で
ある。
きな電流が流れ、モータ内部温度は、主に同損I2Rt
で発熱し、モータ内部温度は図中(3)から(4)に移
行する。なお、Iはミシンモータ2に流れる電流、Rは
モータコイル抵抗、tはモータロック状態の継続時間で
ある。
【0022】図中(5)のタイミングでミシン制御装置
への電源の遮断及び再投入に伴う上記POWER ON
RESET動作が行われ、その後すぐにペダル5が踏
み込まれてミシンが起動されると、タイミング(6)で
モータ通電が再開されるが、この時、モータロックの原
因(下糸巻き込み等)が取り除かれていない場合、モー
タ内部温度は、通電停止前から累積して発熱する。これ
ら一連の動作が繰り返された場合、ミシンモータ2は徐
々に高熱となり、モータコイルの焼損に至る可能性があ
った。特に小型モータにおいてモータロックが発生した
場合、数秒で数十度の温度上昇が発生し短時間でモータ
コイルが焼損に至る可能性が高い。
への電源の遮断及び再投入に伴う上記POWER ON
RESET動作が行われ、その後すぐにペダル5が踏
み込まれてミシンが起動されると、タイミング(6)で
モータ通電が再開されるが、この時、モータロックの原
因(下糸巻き込み等)が取り除かれていない場合、モー
タ内部温度は、通電停止前から累積して発熱する。これ
ら一連の動作が繰り返された場合、ミシンモータ2は徐
々に高熱となり、モータコイルの焼損に至る可能性があ
った。特に小型モータにおいてモータロックが発生した
場合、数秒で数十度の温度上昇が発生し短時間でモータ
コイルが焼損に至る可能性が高い。
【0023】以上のように、モータロック時にモータロ
ックの原因が解除されずにミシン起動が短時間に繰り返
し行われると、図11に示したように、ミシンモータ2
は徐々に発熱していき、焼損に至る可能性があるという
問題があった。
ックの原因が解除されずにミシン起動が短時間に繰り返
し行われると、図11に示したように、ミシンモータ2
は徐々に発熱していき、焼損に至る可能性があるという
問題があった。
【0024】すなわち、モータロック時は制御回路で設
定されている最大電流がモータコイルに流れ、しかも、
モータロック時はモータがほとんど回転しないのでこの
時のモータ電流は特定の巻き線に流れ続ける。この為、
モータコイル温度は急激に上昇し続ける。この状態が所
定の規定時間t(sec)継続すると、CPU13がモ
ータロックと判断し、モータ通電を停止させてオペレー
タにミシンロック状態であることを報知する。
定されている最大電流がモータコイルに流れ、しかも、
モータロック時はモータがほとんど回転しないのでこの
時のモータ電流は特定の巻き線に流れ続ける。この為、
モータコイル温度は急激に上昇し続ける。この状態が所
定の規定時間t(sec)継続すると、CPU13がモ
ータロックと判断し、モータ通電を停止させてオペレー
タにミシンロック状態であることを報知する。
【0025】しかし、オペレータがモータロック状態に
気付かず、またモータロック原因を取り除いていない場
合は、電源スイッチ4のOFF後の再投入(POWER
ON RESET)によって、再度、通常の制御ルー
チンに入りモータに再度通電を行ってしまう。
気付かず、またモータロック原因を取り除いていない場
合は、電源スイッチ4のOFF後の再投入(POWER
ON RESET)によって、再度、通常の制御ルー
チンに入りモータに再度通電を行ってしまう。
【0026】この場合、モータコイル温度は、前回通電
時の温度上昇分に今回の通電による温度上昇が累積した
状態で上昇する。この温度上昇によって、ACサーボモ
ータを使用した場合は、ロータマグネット減磁によるト
ルクダウンやコイルの耐熱温度を越えてしまうことによ
る内部ショートを引き起こす可能性があった。
時の温度上昇分に今回の通電による温度上昇が累積した
状態で上昇する。この温度上昇によって、ACサーボモ
ータを使用した場合は、ロータマグネット減磁によるト
ルクダウンやコイルの耐熱温度を越えてしまうことによ
る内部ショートを引き起こす可能性があった。
【0027】オペレータは、一般的に生産性を重視する
あまり、モータロック等のエラーが発生しても、すばや
く電源OFF→ON(POWER ON RESET)
→ミシン起動を行い、しかも短時間でこの一連の操作を
繰り返し実行する可能性があり、上記のようにミシンモ
ータ内部で温度上昇現象が発生する可能性が高い。
あまり、モータロック等のエラーが発生しても、すばや
く電源OFF→ON(POWER ON RESET)
→ミシン起動を行い、しかも短時間でこの一連の操作を
繰り返し実行する可能性があり、上記のようにミシンモ
ータ内部で温度上昇現象が発生する可能性が高い。
【0028】また、布のセットを容易にするためにミシ
ン制御装置に電源投入時に自動的にミシン針7を上昇位
置に移動後停止させる機能を備えている場合があるが、
ミシンロックは通常ミシン針7が下降位置にあるときに
発生することが多いので、このようなミシン制御装置に
おいてはモータロックの原因が取り除かれていない場
合、電源の再投入を繰り返すと、ミシン針7の上昇位置
への移動のためミシンモータ2が駆動されモータの温度
が短時間に上昇する。
ン制御装置に電源投入時に自動的にミシン針7を上昇位
置に移動後停止させる機能を備えている場合があるが、
ミシンロックは通常ミシン針7が下降位置にあるときに
発生することが多いので、このようなミシン制御装置に
おいてはモータロックの原因が取り除かれていない場
合、電源の再投入を繰り返すと、ミシン針7の上昇位置
への移動のためミシンモータ2が駆動されモータの温度
が短時間に上昇する。
【0029】このような問題に対して、ミシンロック状
態を判断するまでの時間t(sec)を短くする等のア
イデアがあるが厚物の縫製時に、ミシンロック判定が頻
発してしまい、通常の縫製作業に支障をきたす等の問題
がある。
態を判断するまでの時間t(sec)を短くする等のア
イデアがあるが厚物の縫製時に、ミシンロック判定が頻
発してしまい、通常の縫製作業に支障をきたす等の問題
がある。
【0030】本発明の課題は、モータロック要因をクリ
アしていない状態で、短時間での複数回のミシン起動が
実行されても、ミシンモータの故障を防止することであ
る。
アしていない状態で、短時間での複数回のミシン起動が
実行されても、ミシンモータの故障を防止することであ
る。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、ミシンの主軸を駆動するモ
ータの回転速度を検出するミシンモータ回転速度検出手
段(例えば、図10に示すモータ回転速度検出手段16
に対応する。)と、前記ミシンモータ回転速度検出手段
により検出されたミシンモータの回転速度に基づいて前
記ミシンモータがロック状態にあるか否かを検出するミ
シンモータロック検出手段(例えば、図1に示すフロー
チャートのステップS6;図4に示すフローチャートの
ステップS24に対応する。)と、前記ミシンモータロ
ック検出手段の検出結果に基づいて前記ミシンモータを
停止するミシンモータ停止手段(例えば、図1に示すフ
ローチャートのステップS7;図4に示すフローチャー
トのステップS25に対応する。)と、を備えるミシン
モータの制御装置において、前記ミシンモータロック検
出手段により所定回数のミシンモータロックが検出され
てから所定時間は、前記ミシンモータの駆動を禁止する
制御手段(例えば、図1に示すフローチャートのステッ
プS9;図4に示すフローチャートのステップS27に
対応する。)を備えていることを特徴としている。
め、請求項1記載の発明は、ミシンの主軸を駆動するモ
ータの回転速度を検出するミシンモータ回転速度検出手
段(例えば、図10に示すモータ回転速度検出手段16
に対応する。)と、前記ミシンモータ回転速度検出手段
により検出されたミシンモータの回転速度に基づいて前
記ミシンモータがロック状態にあるか否かを検出するミ
シンモータロック検出手段(例えば、図1に示すフロー
チャートのステップS6;図4に示すフローチャートの
ステップS24に対応する。)と、前記ミシンモータロ
ック検出手段の検出結果に基づいて前記ミシンモータを
停止するミシンモータ停止手段(例えば、図1に示すフ
ローチャートのステップS7;図4に示すフローチャー
トのステップS25に対応する。)と、を備えるミシン
モータの制御装置において、前記ミシンモータロック検
出手段により所定回数のミシンモータロックが検出され
てから所定時間は、前記ミシンモータの駆動を禁止する
制御手段(例えば、図1に示すフローチャートのステッ
プS9;図4に示すフローチャートのステップS27に
対応する。)を備えていることを特徴としている。
【0032】この請求項1記載の発明によれば、ミシン
モータ回転速度検出手段により検出されたミシンモータ
の回転速度に基づきミシンモータロック検出手段により
ミシンモータがロック状態にあるか否かを検出し、ミシ
ンモータ停止手段によりそのミシンモータロック検出結
果に基づいてミシンモータを停止する制御装置におい
て、制御手段によって、所定回数のミシンモータロック
が検出されてから所定時間は、ミシンモータの駆動を禁
止するようにしてモータ温度の冷却に要する時間を確保
したため、モータロック要因を取り除かない状態で、短
時間での複数回のミシン起動に伴うモータ温度上昇によ
って熱が蓄積されて、モータ焼損に至ることを未然に防
止することができ、工業用ミシンの信頼性を向上でき
る。
モータ回転速度検出手段により検出されたミシンモータ
の回転速度に基づきミシンモータロック検出手段により
ミシンモータがロック状態にあるか否かを検出し、ミシ
ンモータ停止手段によりそのミシンモータロック検出結
果に基づいてミシンモータを停止する制御装置におい
て、制御手段によって、所定回数のミシンモータロック
が検出されてから所定時間は、ミシンモータの駆動を禁
止するようにしてモータ温度の冷却に要する時間を確保
したため、モータロック要因を取り除かない状態で、短
時間での複数回のミシン起動に伴うモータ温度上昇によ
って熱が蓄積されて、モータ焼損に至ることを未然に防
止することができ、工業用ミシンの信頼性を向上でき
る。
【0033】請求項2記載の発明は、請求項1記載のミ
シンモータの制御装置において、前記制御手段は、前記
ミシンモータロック検出手段による前記所定の回数のミ
シンモータロックの検出から計時を開始し、その後のミ
シンモータの制御装置への電源の遮断、投入にかかわら
ず計時を継続する計時手段(例えば、図1に示すフロー
チャートのステップS10;図4に示すフローチャート
のステップS26に対応する。)を備え、前記計時手段
によって計時される時間を前記所定時間とすることを特
徴としている。
シンモータの制御装置において、前記制御手段は、前記
ミシンモータロック検出手段による前記所定の回数のミ
シンモータロックの検出から計時を開始し、その後のミ
シンモータの制御装置への電源の遮断、投入にかかわら
ず計時を継続する計時手段(例えば、図1に示すフロー
チャートのステップS10;図4に示すフローチャート
のステップS26に対応する。)を備え、前記計時手段
によって計時される時間を前記所定時間とすることを特
徴としている。
【0034】この請求項2記載の発明によれば、請求項
1記載の制御手段に備えた計時手段によって、所定回数
のミシンモータロック後において、電源の遮断、投入に
かかわらず、所定時間内は、ミシンモータの駆動を禁止
して、モータの冷却に要する時間をミシンモータの制御
装置への電源の遮断、投入にかかわらず確保できるの
で、モータロック要因を取り除かない状態で、短時間で
の複数回のミシン起動に伴うモータ温度上昇を防ぐこと
ができる。
1記載の制御手段に備えた計時手段によって、所定回数
のミシンモータロック後において、電源の遮断、投入に
かかわらず、所定時間内は、ミシンモータの駆動を禁止
して、モータの冷却に要する時間をミシンモータの制御
装置への電源の遮断、投入にかかわらず確保できるの
で、モータロック要因を取り除かない状態で、短時間で
の複数回のミシン起動に伴うモータ温度上昇を防ぐこと
ができる。
【0035】請求項3記載の発明は、請求項1記載のミ
シンモータの制御装置において、前記制御手段は、前記
所定回数のミシンモータロック検出から電源遮断までの
時間と電源投入からの時間とを別々に計時する計時手段
と、前記ミシンモータロック検出から電源遮断までの時
間を記憶する記憶手段とを備え、前記記憶手段に記憶さ
れた時間と前記電源投入からの計時時間とを通算し、該
通算時間を前記所定時間とすることを特徴としている。
シンモータの制御装置において、前記制御手段は、前記
所定回数のミシンモータロック検出から電源遮断までの
時間と電源投入からの時間とを別々に計時する計時手段
と、前記ミシンモータロック検出から電源遮断までの時
間を記憶する記憶手段とを備え、前記記憶手段に記憶さ
れた時間と前記電源投入からの計時時間とを通算し、該
通算時間を前記所定時間とすることを特徴としている。
【0036】この請求項3記載の発明によれば、請求項
1記載の制御手段において、計時手段により所定回数の
ミシンモータロック検出から電源遮断までの時間と電源
投入からの時間とを別々に計時し、記憶手段によりミシ
ンモータロック検出から電源遮断までの時間を記憶する
ことによって、その記憶時間と電源投入からの計時時間
との通算時間である所定時間内はミシンモータの駆動を
禁止して、モータの冷却に要する時間を、少なくともミ
シン制御装置への電源通電中に確保できるので、モータ
ロック要因を取り除かない状態で、短時間での複数回の
ミシン起動に伴うモータ温度上昇を防ぐことができる。
1記載の制御手段において、計時手段により所定回数の
ミシンモータロック検出から電源遮断までの時間と電源
投入からの時間とを別々に計時し、記憶手段によりミシ
ンモータロック検出から電源遮断までの時間を記憶する
ことによって、その記憶時間と電源投入からの計時時間
との通算時間である所定時間内はミシンモータの駆動を
禁止して、モータの冷却に要する時間を、少なくともミ
シン制御装置への電源通電中に確保できるので、モータ
ロック要因を取り除かない状態で、短時間での複数回の
ミシン起動に伴うモータ温度上昇を防ぐことができる。
【0037】請求項4記載の発明は、請求項1記載のミ
シンモータの制御装置において、前記制御手段は、前記
所定の回数のミシンモータロック検出後の前記ミシンの
制御装置への電源遮断からの時間を計時する計時手段を
備え、前記計時手段により計時される時間を前記所定時
間とすることを特徴としている。
シンモータの制御装置において、前記制御手段は、前記
所定の回数のミシンモータロック検出後の前記ミシンの
制御装置への電源遮断からの時間を計時する計時手段を
備え、前記計時手段により計時される時間を前記所定時
間とすることを特徴としている。
【0038】この請求項4記載の発明によれば、請求項
1記載の制御手段に備えた計時手段によって、所定回数
のミシンロック検出後の電源遮断からの時間内は、ミシ
ンモータの駆動を禁止して、モータの冷却に要する時間
を、少なくともミシン制御装置への電源遮断から確保で
きるので、モータロック要因を取り除かない状態で、短
時間での複数回のミシン起動に伴うモータ温度上昇を防
ぐことができる。
1記載の制御手段に備えた計時手段によって、所定回数
のミシンロック検出後の電源遮断からの時間内は、ミシ
ンモータの駆動を禁止して、モータの冷却に要する時間
を、少なくともミシン制御装置への電源遮断から確保で
きるので、モータロック要因を取り除かない状態で、短
時間での複数回のミシン起動に伴うモータ温度上昇を防
ぐことができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。
の形態を詳細に説明する。
【0040】[第1の実施の形態]図1〜図2は、本発
明を適用した工業用ミシンの第1の実施の形態を示す図
である。まず、本第1の実施の形態の工業用ミシンの要
部構成は、図9に示したものと同一であるので説明は省
略する。また、制御ボックス30については、図10に
示したものと概略同一であるので、図示及び構成説明は
省略し、従来と異なる制御ボックス30内部のCPU3
1の制御のみを図10に基づいて説明する。
明を適用した工業用ミシンの第1の実施の形態を示す図
である。まず、本第1の実施の形態の工業用ミシンの要
部構成は、図9に示したものと同一であるので説明は省
略する。また、制御ボックス30については、図10に
示したものと概略同一であるので、図示及び構成説明は
省略し、従来と異なる制御ボックス30内部のCPU3
1の制御のみを図10に基づいて説明する。
【0041】本実施の形態において、CPU31は、モ
ータ通電停止後にオペレータによる電源スイッチ4のO
FF/ON操作に対応して、ミシンモータ2への通電開
始タイミングを制御するため、後述するPOWER O
N RESET処理(図2参照)を実行する。
ータ通電停止後にオペレータによる電源スイッチ4のO
FF/ON操作に対応して、ミシンモータ2への通電開
始タイミングを制御するため、後述するPOWER O
N RESET処理(図2参照)を実行する。
【0042】CPU31は、モータ通電禁止後に電源遮
断までの時間及び電源投入からの時間を別々に計時する
タイマ(図示省略)を内蔵し、その計時中の時間を時間
計測値として一時記憶する時間計測値メモリb(図示省
略)と、前回の電源遮断時に経過時間記憶手段(後述)
に記憶された通算時間を一時記憶する通算時間メモリc
をCPU31に内蔵する。さらに、不揮発性メモリ19
には、モータロック検知から次のモータ通電までの所定
の規定時間a(sec)が固定値として予め記憶されて
いる。
断までの時間及び電源投入からの時間を別々に計時する
タイマ(図示省略)を内蔵し、その計時中の時間を時間
計測値として一時記憶する時間計測値メモリb(図示省
略)と、前回の電源遮断時に経過時間記憶手段(後述)
に記憶された通算時間を一時記憶する通算時間メモリc
をCPU31に内蔵する。さらに、不揮発性メモリ19
には、モータロック検知から次のモータ通電までの所定
の規定時間a(sec)が固定値として予め記憶されて
いる。
【0043】また、CPU31は、モータロック検出後
に電源OFF操作を検出すると、モータロック後モータ
ロックによる通電禁止が解除されるまでの間に、前記制
御装置への電源通電中に計測された通算時間を記憶する
経過時間記憶手段としての不揮発性メモリ19に、計時
した通算時間を待避させ、次の電源スイッチ4のON操
作によるPOWER ON RESET処理の開始後
に、その不揮発性メモリ19に待避した前記通算時間を
読み出して使用する。
に電源OFF操作を検出すると、モータロック後モータ
ロックによる通電禁止が解除されるまでの間に、前記制
御装置への電源通電中に計測された通算時間を記憶する
経過時間記憶手段としての不揮発性メモリ19に、計時
した通算時間を待避させ、次の電源スイッチ4のON操
作によるPOWER ON RESET処理の開始後
に、その不揮発性メモリ19に待避した前記通算時間を
読み出して使用する。
【0044】CPU31は、モータ通電停止後のオペレ
ータによる電源スイッチ4のOFF/ON操作に伴うC
PU電源RESET回路17の回路動作によりPOWE
RON RESET処理を開始し、上記時間計測値が上
記規定時間aに達するまでは、ミシンモータ2への通電
を禁止する。
ータによる電源スイッチ4のOFF/ON操作に伴うC
PU電源RESET回路17の回路動作によりPOWE
RON RESET処理を開始し、上記時間計測値が上
記規定時間aに達するまでは、ミシンモータ2への通電
を禁止する。
【0045】次に、本第1の実施の形態における動作を
説明する。まず、CPU31により実行されるPOWE
R ON RESET処理について図1に示すフローチ
ャートと、図2に示すタイミングチャートとに基づいて
説明する。
説明する。まず、CPU31により実行されるPOWE
R ON RESET処理について図1に示すフローチ
ャートと、図2に示すタイミングチャートとに基づいて
説明する。
【0046】オペレータにより電源スイッチ4がON操
作されると、CPU電源RESET回路17の回路動作
によりCPU31は、図1のPOWER ON RES
ET処理を開始する。図1において、CPU31は、ま
ず、前回の制御ボックス30への電源遮断に伴うPOW
ER ON RESET処理に際して経過時間記憶手段
としての不揮発性メモリ19に待避された上記通算時間
を読み出し(ステップS1)、その読み出した通算時間
を前記通算時間メモリcに一時記憶させる(ステップS
2)。そして、CPU31は、その前記通算時間メモリ
cの値が不揮発性メモリ19に予め記憶された上記規定
時間a(sec)以上か否かを判別する(ステップS
3)。
作されると、CPU電源RESET回路17の回路動作
によりCPU31は、図1のPOWER ON RES
ET処理を開始する。図1において、CPU31は、ま
ず、前回の制御ボックス30への電源遮断に伴うPOW
ER ON RESET処理に際して経過時間記憶手段
としての不揮発性メモリ19に待避された上記通算時間
を読み出し(ステップS1)、その読み出した通算時間
を前記通算時間メモリcに一時記憶させる(ステップS
2)。そして、CPU31は、その前記通算時間メモリ
cの値が不揮発性メモリ19に予め記憶された上記規定
時間a(sec)以上か否かを判別する(ステップS
3)。
【0047】通算時間メモリcの値が規定時間a以上の
場合、CPU31は、モータロックから前記規定時間a
がすでに経過しているものと判断し、CPU31に入力
されるミシンコントロール信号の変化を監視して、ミシ
ン回転指令入力の有無を判別する(ステップS4)。
場合、CPU31は、モータロックから前記規定時間a
がすでに経過しているものと判断し、CPU31に入力
されるミシンコントロール信号の変化を監視して、ミシ
ン回転指令入力の有無を判別する(ステップS4)。
【0048】CPU31は、ミシン回転指令の入力有り
と判別すると、モータ回転指令信号LSi及び速度指令
信号SPCをモータ制御手段14に出力して、モータ制
御手段14によりミシンモータ2への通電を開始させる
(ステップS5)。
と判別すると、モータ回転指令信号LSi及び速度指令
信号SPCをモータ制御手段14に出力して、モータ制
御手段14によりミシンモータ2への通電を開始させる
(ステップS5)。
【0049】次いで、CPU31は、モータ回転速度検
出手段16によってフィードバックされた回転速度検出
信号に基づいてモータロック状態の有無を判別する(ス
テップS6)。CPU31は、モータがロック状態であ
ると判別すると、ミシンモータ2への通電を停止させ
(ステップS7)、前記通算時間メモリcに「0」をセ
ットする(ステップS8)。さらに、CPU31は、ミ
シンをHOLD状態としてモータへの通電禁止処理をす
る(ステップS9)。
出手段16によってフィードバックされた回転速度検出
信号に基づいてモータロック状態の有無を判別する(ス
テップS6)。CPU31は、モータがロック状態であ
ると判別すると、ミシンモータ2への通電を停止させ
(ステップS7)、前記通算時間メモリcに「0」をセ
ットする(ステップS8)。さらに、CPU31は、ミ
シンをHOLD状態としてモータへの通電禁止処理をす
る(ステップS9)。
【0050】そして、CPU31は、内蔵タイマにより
計時を開始し(ステップS10)、その計時時間を時間
計測値メモリb(sec)に一時記憶する(ステップS
11)。次いで、CPU31は、通算時間メモリcの値
と時間計測値メモリbの値の加算値が、前記規定値a以
上か否かを判別する(ステップS12)。ステップS1
2の判定結果において未だ前記加算値がa未満の場合
は、CPU31は、再度その時点までの時間計測値を時
間計測値メモリbにセットして(ステップS13)、ス
テップS14に移行する。
計時を開始し(ステップS10)、その計時時間を時間
計測値メモリb(sec)に一時記憶する(ステップS
11)。次いで、CPU31は、通算時間メモリcの値
と時間計測値メモリbの値の加算値が、前記規定値a以
上か否かを判別する(ステップS12)。ステップS1
2の判定結果において未だ前記加算値がa未満の場合
は、CPU31は、再度その時点までの時間計測値を時
間計測値メモリbにセットして(ステップS13)、ス
テップS14に移行する。
【0051】次に、CPU31は、オペレータによる電
源スイッチ4のOFF操作が電源OFF検出手段18に
より検出されて電源OFF検知信号が入力されて、電源
遮断を確認すると(ステップS14)、内蔵メモリに記
憶した時間計測値メモリbの値と通算時間メモリcの値
の加算値すなわち通算時間経過時間記憶手段である不揮
発性メモリ19に待避して(ステップS15)、本処理
を終了する。なお、モータロックが発生してから一度電
源が遮断されるまでは、通算時間メモリcの値は、
「0」のままである。
源スイッチ4のOFF操作が電源OFF検出手段18に
より検出されて電源OFF検知信号が入力されて、電源
遮断を確認すると(ステップS14)、内蔵メモリに記
憶した時間計測値メモリbの値と通算時間メモリcの値
の加算値すなわち通算時間経過時間記憶手段である不揮
発性メモリ19に待避して(ステップS15)、本処理
を終了する。なお、モータロックが発生してから一度電
源が遮断されるまでは、通算時間メモリcの値は、
「0」のままである。
【0052】また、ステップS6において、モータロッ
ク状態を検出しない場合は、ステップS16に移行し
て、CPU31は、ペダル入力検出手段20からCPU
31に入力されるミシンコントロール信号の変化を監視
して、ミシン停止指令入力の有無を判別する。CPU3
1は、ミシン停止指令の入力有りと判別すると、ミシン
停止処理をミシン制御手段14に行ってミシンモータ2
の回転を停止させて(ステップS17)、ステップS4
に戻る。
ク状態を検出しない場合は、ステップS16に移行し
て、CPU31は、ペダル入力検出手段20からCPU
31に入力されるミシンコントロール信号の変化を監視
して、ミシン停止指令入力の有無を判別する。CPU3
1は、ミシン停止指令の入力有りと判別すると、ミシン
停止処理をミシン制御手段14に行ってミシンモータ2
の回転を停止させて(ステップS17)、ステップS4
に戻る。
【0053】ステップS14において、電源OFF検出
手段18により電源OFF検知信号が入力されない場
合、CPU31は、再度ステップS12に移行する。な
お、前回ステップS12に移行したときに時間計測値メ
モリbの値と通算時間メモリcの値の加算値が前記既定
値a以上と判断されている場合は、今回ステップS12
に移行した場合においても前記加算値は更新されていな
いので、今回も前回と同じ判定結果が得られ、ステップ
S14に移行し電源遮断を待つことになる。
手段18により電源OFF検知信号が入力されない場
合、CPU31は、再度ステップS12に移行する。な
お、前回ステップS12に移行したときに時間計測値メ
モリbの値と通算時間メモリcの値の加算値が前記既定
値a以上と判断されている場合は、今回ステップS12
に移行した場合においても前記加算値は更新されていな
いので、今回も前回と同じ判定結果が得られ、ステップ
S14に移行し電源遮断を待つことになる。
【0054】また、ステップS3において、ステップS
1で経過時間記憶手段としての不揮発性メモリ19から
読み出した通算時間メモリcの値が、前記規定時間a未
満の場合、CPU31は、前回モータロックが発生して
から前記規定時間aが経過していないと判断し、ステッ
プS9に移行して、引き続きモータ通電禁止処理を再開
する。但し、この場合、通算時間メモリcには前回の電
源遮断までに経過した通算時間がセットされており、ス
テップS12の時間経過の判定は、この通算時間と今回
新たに計時開始された時間計測値に基づいて行われる。
1で経過時間記憶手段としての不揮発性メモリ19から
読み出した通算時間メモリcの値が、前記規定時間a未
満の場合、CPU31は、前回モータロックが発生して
から前記規定時間aが経過していないと判断し、ステッ
プS9に移行して、引き続きモータ通電禁止処理を再開
する。但し、この場合、通算時間メモリcには前回の電
源遮断までに経過した通算時間がセットされており、ス
テップS12の時間経過の判定は、この通算時間と今回
新たに計時開始された時間計測値に基づいて行われる。
【0055】以上のPOWER ON RESET処理
に伴うモータロック検出時の動作について図2に示すタ
イミングチャートを参照して説明する。
に伴うモータロック検出時の動作について図2に示すタ
イミングチャートを参照して説明する。
【0056】図2において、タイミング(1)でモータ
ロック状態になり、その状態が一定時間t(sec)続
いた場合、ミシンモータ2がある規定回転数以下である
規定時間t(sec)継続ししたために、タイミング
(2)でCPU31はモータロック状態と判断してモー
タ通電を停止させ、内蔵タイマによる時間計測を開始す
る。その後、装置の電源スイッチ4がオペレータにより
OFF操作されると、電源OFF検出手段18により電
源OFF検知信号がCPU31に入力され、CPU31
は、タイミング(3)で時間計測値mをそれまでの通算
時間として経過時間記憶手段としての不揮発性メモリ1
9に待避させる。
ロック状態になり、その状態が一定時間t(sec)続
いた場合、ミシンモータ2がある規定回転数以下である
規定時間t(sec)継続ししたために、タイミング
(2)でCPU31はモータロック状態と判断してモー
タ通電を停止させ、内蔵タイマによる時間計測を開始す
る。その後、装置の電源スイッチ4がオペレータにより
OFF操作されると、電源OFF検出手段18により電
源OFF検知信号がCPU31に入力され、CPU31
は、タイミング(3)で時間計測値mをそれまでの通算
時間として経過時間記憶手段としての不揮発性メモリ1
9に待避させる。
【0057】その後、装置の電源スイッチ4がオペレー
タによりON操作されると、CPU31は、上記POW
ER ON RESET処理を開始し、タイミング
(4)で前回待避した時間計測値mを経過時間記憶手段
としての不揮発性メモリ19から読み出す。上記時間計
測値m(sec)≧規定時間a(sec)でない場合
は、モータロックから前記規定時間a経過していないの
で、前記時間計測値mと今回の電源スイッチ4のON操
作からの時間計測値nの合計が前記規定時間a(se
c)に達するまではモータ通電を禁止する。
タによりON操作されると、CPU31は、上記POW
ER ON RESET処理を開始し、タイミング
(4)で前回待避した時間計測値mを経過時間記憶手段
としての不揮発性メモリ19から読み出す。上記時間計
測値m(sec)≧規定時間a(sec)でない場合
は、モータロックから前記規定時間a経過していないの
で、前記時間計測値mと今回の電源スイッチ4のON操
作からの時間計測値nの合計が前記規定時間a(se
c)に達するまではモータ通電を禁止する。
【0058】また、時間計測値m(sec)≧規定時間
a(sec)の場合は、モータロックから規定時間aが
すでに経過しているものとして、直ちにモータ通電を開
始する。なお、規定時間a(sec)は固定値であり、
その値は、モータロック時の単位時間当たりのミシンモ
ータ2内の温度上昇値と通電OFFによるミシンモータ
2の自然冷却時の温度下降値が平衡する時間によって決
定される。
a(sec)の場合は、モータロックから規定時間aが
すでに経過しているものとして、直ちにモータ通電を開
始する。なお、規定時間a(sec)は固定値であり、
その値は、モータロック時の単位時間当たりのミシンモ
ータ2内の温度上昇値と通電OFFによるミシンモータ
2の自然冷却時の温度下降値が平衡する時間によって決
定される。
【0059】以上のように、本第1の実施の形態におけ
る工業用ミシンでは、制御ボックス30内のCPU31
により実行されるPOWER ON RESET処理に
おいて、モータロック検出時に所定時間の通電によって
加熱されたモータコイルの温度上昇値分に対応したある
決められた時間を、モータ通電禁止時間として設定する
ようにしたため、モータロック要因を取り除かない状態
で、短時間での複数回のミシン起動に伴うモータ温度上
昇によって熱が蓄積されて、モータ焼損に至ることを未
然に防止することができ、工業用ミシンの信頼性を向上
できる。
る工業用ミシンでは、制御ボックス30内のCPU31
により実行されるPOWER ON RESET処理に
おいて、モータロック検出時に所定時間の通電によって
加熱されたモータコイルの温度上昇値分に対応したある
決められた時間を、モータ通電禁止時間として設定する
ようにしたため、モータロック要因を取り除かない状態
で、短時間での複数回のミシン起動に伴うモータ温度上
昇によって熱が蓄積されて、モータ焼損に至ることを未
然に防止することができ、工業用ミシンの信頼性を向上
できる。
【0060】一般に、小型のモータの場合は、短時間に
温度が上昇する反面、自然冷却による温度の降下時間は
短いため、そのモータ通電禁止時間はさほど長いもので
はなく、オペレータの作業性に大きな影響を与えること
がなく、またモータロック要因を取り除くことにより明
確に報知することができる。また、上記POWERON
RESET処理は、ハード構成を付加することなくソ
フトウェアの変更のみで実現可能であるため、コスト上
も有利である。
温度が上昇する反面、自然冷却による温度の降下時間は
短いため、そのモータ通電禁止時間はさほど長いもので
はなく、オペレータの作業性に大きな影響を与えること
がなく、またモータロック要因を取り除くことにより明
確に報知することができる。また、上記POWERON
RESET処理は、ハード構成を付加することなくソ
フトウェアの変更のみで実現可能であるため、コスト上
も有利である。
【0061】なお、本第1の実施の形態においては、ミ
シンモータロックの検出からの通算の経過時間を示す情
報として、モータロックが発生してからの通算時間を用
いたが、これに限定するものではなく、例えば前記規定
時間から通算の経過時間を減算したモータ起動禁止解除
までの残り時間をミシンモータロック検出からの通算の
経過時間を示す情報としてもよい。
シンモータロックの検出からの通算の経過時間を示す情
報として、モータロックが発生してからの通算時間を用
いたが、これに限定するものではなく、例えば前記規定
時間から通算の経過時間を減算したモータ起動禁止解除
までの残り時間をミシンモータロック検出からの通算の
経過時間を示す情報としてもよい。
【0062】[第2の実施の形態]図3、図4は、本発
明を適用した工業用ミシンの第2の実施の形態を示す図
である。
明を適用した工業用ミシンの第2の実施の形態を示す図
である。
【0063】まず、構成を説明するが、本実施の形態の
工業用ミシンの要部構成は、図10に示したものと同一
であるため、その図示及び構成説明は省略し、従来と異
なる制御ボックス40内部の構成のみを図3に示して説
明する。
工業用ミシンの要部構成は、図10に示したものと同一
であるため、その図示及び構成説明は省略し、従来と異
なる制御ボックス40内部の構成のみを図3に示して説
明する。
【0064】図3は、本第2の実施の形態における工業
用ミシンの制御ボックス40内部の回路構成を示す図で
ある。この図3において、図10に示した制御ボックス
3内部の回路構成と同一の構成部分には、同一符号を付
して説明を省略する。
用ミシンの制御ボックス40内部の回路構成を示す図で
ある。この図3において、図10に示した制御ボックス
3内部の回路構成と同一の構成部分には、同一符号を付
して説明を省略する。
【0065】本第2の実施の形態では、図3に示す制御
ボックス40内部の回路構成において新たに図示した回
路構成部分と、CPU45とを中心に説明する。図3に
おいて、制御ボックス40内部には、装置電源回路41
と、切換え回路42と、電源バックアップ回路43と、
揮発性メモリ44と、CPU45とが搭載されている。
ボックス40内部の回路構成において新たに図示した回
路構成部分と、CPU45とを中心に説明する。図3に
おいて、制御ボックス40内部には、装置電源回路41
と、切換え回路42と、電源バックアップ回路43と、
揮発性メモリ44と、CPU45とが搭載されている。
【0066】装置電源回路41は、電源スイッチ4がO
N操作されると、交流電源から供給される交流電圧から
制御ボックス40内の各回路部に必要な直流電源電圧を
生成して供給する回路であり、図中の回路構成では切換
え回路42を介して揮発性メモリ44とCPU45に電
源電圧を供給している。
N操作されると、交流電源から供給される交流電圧から
制御ボックス40内の各回路部に必要な直流電源電圧を
生成して供給する回路であり、図中の回路構成では切換
え回路42を介して揮発性メモリ44とCPU45に電
源電圧を供給している。
【0067】切換え回路42は、電源スイッチ4がOF
F操作されて装置電源回路41からの電源電圧の供給が
停止されると、電源バックアップ回路43からの電圧供
給を選択するように切り換えて、電源バックアップ回路
43からの直流電源電圧を揮発性メモリ44とCPU4
5に供給する。また、切換え回路42は、電源スイッチ
4がON操作されて装置電源回路41からの直流電源電
圧の供給が復活すると、装置電源回路41からの電圧供
給を選択するように切り換えて、装置電源回路41から
の直流電源電圧を揮発性メモリ44とCPU45に供給
する。
F操作されて装置電源回路41からの電源電圧の供給が
停止されると、電源バックアップ回路43からの電圧供
給を選択するように切り換えて、電源バックアップ回路
43からの直流電源電圧を揮発性メモリ44とCPU4
5に供給する。また、切換え回路42は、電源スイッチ
4がON操作されて装置電源回路41からの直流電源電
圧の供給が復活すると、装置電源回路41からの電圧供
給を選択するように切り換えて、装置電源回路41から
の直流電源電圧を揮発性メモリ44とCPU45に供給
する。
【0068】揮発性メモリ44は、切換え回路42から
供給される直流電源電圧により記憶したデータを保持す
る半導体メモリであり、CPU45により処理される各
種ミシン制御データを記憶する。
供給される直流電源電圧により記憶したデータを保持す
る半導体メモリであり、CPU45により処理される各
種ミシン制御データを記憶する。
【0069】また、CPU45は、モータロック検知を
確定した場合は、後述するモータロック処理(図4参
照)を実行する。CPU45は、モータ通電禁止後に時
間を計時するタイマ(図示省略)を内蔵し、その計時中
の時間を時間計測値m(sec)として前記揮発性メモ
リ44に記憶させる。また、CPU45は、モータロッ
ク処理に際して、モータ通電禁止状態の有無を示す通電
禁止フラグも揮発性メモリ44に記憶させる。
確定した場合は、後述するモータロック処理(図4参
照)を実行する。CPU45は、モータ通電禁止後に時
間を計時するタイマ(図示省略)を内蔵し、その計時中
の時間を時間計測値m(sec)として前記揮発性メモ
リ44に記憶させる。また、CPU45は、モータロッ
ク処理に際して、モータ通電禁止状態の有無を示す通電
禁止フラグも揮発性メモリ44に記憶させる。
【0070】揮発性メモリ44には、モータロック検知
から次のモータ通電までの規定時間a(sec)が固定
値として予め記憶されており、CPU45は、上記時間
計測値mが規定時間aに達したか否かを判別することに
より、ミシンモータ2に対するモータ通電禁止を解除す
るタイミングを判別する。他の構成は、図10と同様で
あるので説明は省略する。
から次のモータ通電までの規定時間a(sec)が固定
値として予め記憶されており、CPU45は、上記時間
計測値mが規定時間aに達したか否かを判別することに
より、ミシンモータ2に対するモータ通電禁止を解除す
るタイミングを判別する。他の構成は、図10と同様で
あるので説明は省略する。
【0071】次に、本第2の実施の形態における動作を
説明する。まず、CPU45により実行されるモータロ
ック処理について図4に示すフローチャートに基づいて
説明する。なお、ここでも第1の実施例と同一な処理を
行う部分は詳細な説明を省略する。
説明する。まず、CPU45により実行されるモータロ
ック処理について図4に示すフローチャートに基づいて
説明する。なお、ここでも第1の実施例と同一な処理を
行う部分は詳細な説明を省略する。
【0072】オペレータにより電源スイッチ4がON操
作されると、CPU45は、電源バックアップ回路43
によって制御装置への電源遮断後も記憶内容が保持され
ている揮発性メモリ44に記憶した上記通電禁止フラグ
がセットされているか否かにより、ミシンモータ2に対
する通電禁止状態にあるか否かを判別する(ステップS
21)。通電禁止フラグがセットされていない場合は、
ペダル入力検出手段20よりCPU31に入力されるミ
シンコントロール信号の変化を監視して、ミシン回転指
令入力の有無を判別する(ステップS22)。
作されると、CPU45は、電源バックアップ回路43
によって制御装置への電源遮断後も記憶内容が保持され
ている揮発性メモリ44に記憶した上記通電禁止フラグ
がセットされているか否かにより、ミシンモータ2に対
する通電禁止状態にあるか否かを判別する(ステップS
21)。通電禁止フラグがセットされていない場合は、
ペダル入力検出手段20よりCPU31に入力されるミ
シンコントロール信号の変化を監視して、ミシン回転指
令入力の有無を判別する(ステップS22)。
【0073】CPU45は、第1の実施例と同様にミシ
ンモータ2への通電を開始させる(ステップS23)。
次いで、第1の実施例と同様な処理でモータロック状態
の有無を判別する(ステップS24)。
ンモータ2への通電を開始させる(ステップS23)。
次いで、第1の実施例と同様な処理でモータロック状態
の有無を判別する(ステップS24)。
【0074】CPU45は、モータがロック状態である
と判別すると、モータ回転指令信号LSiのモータ制御
手段14への出力を停止して、モータ制御手段14によ
るミシンモータ2への通電を停止させ(ステップS2
5)、内蔵タイマにより計時を開始し(ステップS2
6)、ミシンモータ2への通電を禁止し(ステップS2
7)、モータ通電禁止フラグを揮発性メモリ44にセッ
トする(ステップS28)。
と判別すると、モータ回転指令信号LSiのモータ制御
手段14への出力を停止して、モータ制御手段14によ
るミシンモータ2への通電を停止させ(ステップS2
5)、内蔵タイマにより計時を開始し(ステップS2
6)、ミシンモータ2への通電を禁止し(ステップS2
7)、モータ通電禁止フラグを揮発性メモリ44にセッ
トする(ステップS28)。
【0075】次いで、CPU45は、その計時時間mを
揮発性メモリ44に時間計測値m(sec)として記憶
する(ステップS11)。次いで、CPU31は、時間
計測値m(sec)が揮発性メモリ44に予め記憶した
前記規定時間a(sec)に達したか否かを判別し(ス
テップS29)、時間計測値m(sec)が前記規定時
間a(sec)に達すると、ミシンモータ2に対する通
電禁止を解除し(ステップS30)、内蔵メモリにセッ
トした通電禁止フラグを解除して(ステップS31)、
ステップS22に戻る。
揮発性メモリ44に時間計測値m(sec)として記憶
する(ステップS11)。次いで、CPU31は、時間
計測値m(sec)が揮発性メモリ44に予め記憶した
前記規定時間a(sec)に達したか否かを判別し(ス
テップS29)、時間計測値m(sec)が前記規定時
間a(sec)に達すると、ミシンモータ2に対する通
電禁止を解除し(ステップS30)、内蔵メモリにセッ
トした通電禁止フラグを解除して(ステップS31)、
ステップS22に戻る。
【0076】また、CPU45は、ステップS24にお
いてモータロックを検出しない場合は、ステップS32
に移行して、ミシン停止指令入力の有無を判別する。C
PU45は、ミシン停止指令の入力有りと判別すると、
ミシン停止処理をミシン制御手段14に行ってミシンモ
ータ2の回転を停止させて(ステップS33)、ステッ
プS22に戻る。
いてモータロックを検出しない場合は、ステップS32
に移行して、ミシン停止指令入力の有無を判別する。C
PU45は、ミシン停止指令の入力有りと判別すると、
ミシン停止処理をミシン制御手段14に行ってミシンモ
ータ2の回転を停止させて(ステップS33)、ステッ
プS22に戻る。
【0077】なお、以上の処理において、モータロック
検出後のステップS26からステップS31間での処理
は、電源スイッチ4によって電源の供給が遮断された後
も電源バックアップ回路43によって継続して行われ
る。
検出後のステップS26からステップS31間での処理
は、電源スイッチ4によって電源の供給が遮断された後
も電源バックアップ回路43によって継続して行われ
る。
【0078】以上のように、本第2の実施の形態におけ
る工業用ミシンでは、制御ボックス40内のCPU45
により実行されるモータロック処理において、モータロ
ック検出時に所定時間の通電によって加熱されたモータ
コイルの温度上昇値分に対応した所定の規定時間を、電
源バックアップ回路43によって制御ボックス30への
電源の通電遮断に係わらず計時を継続する計時手段によ
り計時される、モータ通電禁止時間として設定するよう
にしたため、モータロック要因を取り除かない状態で、
複数回のPOWER ON RESET処理を繰り返し
に伴うモータ温度上昇によって熱が蓄積されて、モータ
焼損に至ることを未然に防止することができ、工業用ミ
シンの信頼性を向上できる。
る工業用ミシンでは、制御ボックス40内のCPU45
により実行されるモータロック処理において、モータロ
ック検出時に所定時間の通電によって加熱されたモータ
コイルの温度上昇値分に対応した所定の規定時間を、電
源バックアップ回路43によって制御ボックス30への
電源の通電遮断に係わらず計時を継続する計時手段によ
り計時される、モータ通電禁止時間として設定するよう
にしたため、モータロック要因を取り除かない状態で、
複数回のPOWER ON RESET処理を繰り返し
に伴うモータ温度上昇によって熱が蓄積されて、モータ
焼損に至ることを未然に防止することができ、工業用ミ
シンの信頼性を向上できる。
【0079】[第3の実施の形態]図5〜8は、本発明
を適用した工業用ミシンの第3の実施の形態を示す図で
ある。まず、構成を説明するが、本実施の形態の工業用
ミシンの要部構成は、図3に示したものと概略同一であ
るため、その図示及び構成説明は省略し、従来と異なる
制御ボックス50内部の構成のみを図5および図6に示
して説明する。また、図3に示した制御ボックス40内
部の回路構成と同一の構成部分には、同一符号を付して
説明を省略する。
を適用した工業用ミシンの第3の実施の形態を示す図で
ある。まず、構成を説明するが、本実施の形態の工業用
ミシンの要部構成は、図3に示したものと概略同一であ
るため、その図示及び構成説明は省略し、従来と異なる
制御ボックス50内部の構成のみを図5および図6に示
して説明する。また、図3に示した制御ボックス40内
部の回路構成と同一の構成部分には、同一符号を付して
説明を省略する。
【0080】図5は、本第3の実施の形態における工業
用ミシンの制御ボックス50内部の回路構成を示す図で
あり、図6は、図5に示したCPU52近傍の回路構成
を示す図である。
用ミシンの制御ボックス50内部の回路構成を示す図で
あり、図6は、図5に示したCPU52近傍の回路構成
を示す図である。
【0081】本第3の実施の形態では、図5および図6
に示す制御ボックス50内部の回路構成において新たに
図示した回路構成部分と、CPU52とを中心に説明す
る。図5及び図6において、制御ボックス50内部に
は、メモリ51と、CPU52と、整流素子53と、電
流制限抵抗54と、コンデンサ55と、放電抵抗56
と、インバータ57と、トランジスタ58とが搭載され
ている。
に示す制御ボックス50内部の回路構成において新たに
図示した回路構成部分と、CPU52とを中心に説明す
る。図5及び図6において、制御ボックス50内部に
は、メモリ51と、CPU52と、整流素子53と、電
流制限抵抗54と、コンデンサ55と、放電抵抗56
と、インバータ57と、トランジスタ58とが搭載され
ている。
【0082】メモリ51は、装置電源回路41から供給
される直流電源電圧により記憶したデータの記憶状態を
保持する半導体メモリであり、CPU52により処理さ
れる各種ミシン制御データを記憶する。
される直流電源電圧により記憶したデータの記憶状態を
保持する半導体メモリであり、CPU52により処理さ
れる各種ミシン制御データを記憶する。
【0083】CPU52は、オペレータによるペダル5
の操作によりペダル入力検出手段20からミシンコント
ロール信号が入力されると、モータ回転指令信号LSi
及び速度指令信号SPCをモータ制御手段14に出力し
て、ミシンモータ2を制御する。
の操作によりペダル入力検出手段20からミシンコント
ロール信号が入力されると、モータ回転指令信号LSi
及び速度指令信号SPCをモータ制御手段14に出力し
て、ミシンモータ2を制御する。
【0084】また、CPU52は、モータ回転速度検出
手段16によってフィードバックされた回転速度検出信
号に基づいて、モータロック状態の有無を判断する。そ
して、CPU52は、モータロック検知を確定した場合
は、ミシンモータ2への通電を停止させてHOLD状態
にするとともに、トランジスタ58に出力するロック信
号を“Lo”レベルにして、コンデンサ55に充電を開
始する。
手段16によってフィードバックされた回転速度検出信
号に基づいて、モータロック状態の有無を判断する。そ
して、CPU52は、モータロック検知を確定した場合
は、ミシンモータ2への通電を停止させてHOLD状態
にするとともに、トランジスタ58に出力するロック信
号を“Lo”レベルにして、コンデンサ55に充電を開
始する。
【0085】CPU52は、ロック信号出力としてコン
デンサ55が十分に充電できるだけの期間“Lo”レベ
ル出力した後、“Hi”レベルにしてコンデンサ55の
充電を完了させる。そして、コンデンサ55が放電抵抗
56によって放電されるまでの期間、インバータ57か
らモータ通電を禁止状態とさせる出力が発生される。
デンサ55が十分に充電できるだけの期間“Lo”レベ
ル出力した後、“Hi”レベルにしてコンデンサ55の
充電を完了させる。そして、コンデンサ55が放電抵抗
56によって放電されるまでの期間、インバータ57か
らモータ通電を禁止状態とさせる出力が発生される。
【0086】すなわち、コンデンサ55の充電が開始さ
れてからコンデンサ55の両端電圧がインバータ57の
閾値を下回り、インバータ57からCPU52に対して
INH信号をが“Hi”レベルとして出力される間での
時間を前記規定時間aとして計時し、コンデンサ55の
放電完了を以って通電禁止状態を解除する。
れてからコンデンサ55の両端電圧がインバータ57の
閾値を下回り、インバータ57からCPU52に対して
INH信号をが“Hi”レベルとして出力される間での
時間を前記規定時間aとして計時し、コンデンサ55の
放電完了を以って通電禁止状態を解除する。
【0087】このような構成とすることにより、コンデ
ンサの放電が、電源の遮断または投入にかかわらず行わ
れるので、電源の遮断または投入にかかわらずモータ通
電禁止時間の計時が継続され、モータロックの検出から
所定時間a(図7参照)は、モータ通電を禁止すること
ができる。
ンサの放電が、電源の遮断または投入にかかわらず行わ
れるので、電源の遮断または投入にかかわらずモータ通
電禁止時間の計時が継続され、モータロックの検出から
所定時間a(図7参照)は、モータ通電を禁止すること
ができる。
【0088】整流素子53は、コンデンサ55からトラ
ンジスタ58への放電を防止するダイオードである。
ンジスタ58への放電を防止するダイオードである。
【0089】電流制限抵抗54は、コンデンサ55に充
電される電流値を制限する抵抗である。また電流制限抵
抗54の抵抗値は、コンデンサ55の充電時間を短縮す
るために放電抵抗56に対して十分低い値に設定されて
いる。
電される電流値を制限する抵抗である。また電流制限抵
抗54の抵抗値は、コンデンサ55の充電時間を短縮す
るために放電抵抗56に対して十分低い値に設定されて
いる。
【0090】コンデンサ55は、CPU52からロック
信号が出力されると充電し、ロック信号の出力が停止す
ると放電を開始する。
信号が出力されると充電し、ロック信号の出力が停止す
ると放電を開始する。
【0091】放電抵抗56は、コンデンサ55から放電
される電流を消費する抵抗である。インバータ57は、
コンデンサ55の両端電圧が、インバータ57の閾値以
上になると、CPU52に出力しているINH信号を
“Hi”レベルから“Lo”レベルにする。
される電流を消費する抵抗である。インバータ57は、
コンデンサ55の両端電圧が、インバータ57の閾値以
上になると、CPU52に出力しているINH信号を
“Hi”レベルから“Lo”レベルにする。
【0092】トランジスタ58は、CPU52からベー
スに入力されるロック信号が“Lo”レベルになると、
整流素子53及び電流制限抵抗54を介して、電源電圧
Vccをコンデンサ55に供給する。
スに入力されるロック信号が“Lo”レベルになると、
整流素子53及び電流制限抵抗54を介して、電源電圧
Vccをコンデンサ55に供給する。
【0093】次に、本第3の実施の形態における動作
を、図7に示すタイミングチャートを参照して説明す
る。図7において、タイミング(1)でモータロック状
態になり、その状態が一定時間t(sec)続いた場
合、ミシンモータ2がある規定回転数以下である規定時
間t(sec)継続したために、タイミング(2)でC
PU52は、モータロック状態と判断してモータ通電を
停止するとともにモータの通電を禁止させ、同時にトラ
ンジスタ58に出力するロック信号を“Lo”レベルに
する(タイミング(3))。ここで、このロック信号
は、コンデンサ55を充電するために十分な期間(X)
“Lo”レベルとなるワンショットパルス信号である。
を、図7に示すタイミングチャートを参照して説明す
る。図7において、タイミング(1)でモータロック状
態になり、その状態が一定時間t(sec)続いた場
合、ミシンモータ2がある規定回転数以下である規定時
間t(sec)継続したために、タイミング(2)でC
PU52は、モータロック状態と判断してモータ通電を
停止するとともにモータの通電を禁止させ、同時にトラ
ンジスタ58に出力するロック信号を“Lo”レベルに
する(タイミング(3))。ここで、このロック信号
は、コンデンサ55を充電するために十分な期間(X)
“Lo”レベルとなるワンショットパルス信号である。
【0094】次に、ロック信号が“Lo”レベル出力さ
れることによってトランジスタ58がONして電源Vc
cがコンデンサ55に供給されて、コンデンサ55が充
電を開始し、タイミング(4)で、コンデンサ55の両
端電圧がインバータ57の閾値を超えると、CPU52
に入力されるINH信号が“Lo”レベルとなる。
れることによってトランジスタ58がONして電源Vc
cがコンデンサ55に供給されて、コンデンサ55が充
電を開始し、タイミング(4)で、コンデンサ55の両
端電圧がインバータ57の閾値を超えると、CPU52
に入力されるINH信号が“Lo”レベルとなる。
【0095】そして、タイミング(5)で、ロック信号
が“Hi”レベルとなりコンデンサ55への電源Vcc
の供給が遮断されると、放電抵抗57の抵抗値Rとコン
デンサ55の容量Cとの積CRの時定数にしたがって、
コンデンサ55の放電が開始し、タイミング(8)で、
コンデンサの両端電圧がインバータ57の閾値を下回る
と、INH信号が“Hi”レベルとなりモータ通電禁止
解除となる(タイミング(9))。
が“Hi”レベルとなりコンデンサ55への電源Vcc
の供給が遮断されると、放電抵抗57の抵抗値Rとコン
デンサ55の容量Cとの積CRの時定数にしたがって、
コンデンサ55の放電が開始し、タイミング(8)で、
コンデンサの両端電圧がインバータ57の閾値を下回る
と、INH信号が“Hi”レベルとなりモータ通電禁止
解除となる(タイミング(9))。
【0096】ここで、コンデンサ55の放電プロセス中
のタイミング(6)において、POWER ON RE
SETが行われCPUのリセット端子からリセット信号
が入力されても、通常CPUの出力端子はハイインピー
ダンス出力されるので、CPU52の出力端子であるロ
ック信号が“Lo”レベルになることはなく、CPU5
2は、このコンデンサ55の放電プロセスによる時間計
時を継続する。
のタイミング(6)において、POWER ON RE
SETが行われCPUのリセット端子からリセット信号
が入力されても、通常CPUの出力端子はハイインピー
ダンス出力されるので、CPU52の出力端子であるロ
ック信号が“Lo”レベルになることはなく、CPU5
2は、このコンデンサ55の放電プロセスによる時間計
時を継続する。
【0097】また、モータ通電禁止状態であるタイミン
グ(7)において、オペレータによるペダル5の操作に
よりペダル入力検出手段20から入力されるミシンコン
トロール信号が“Lo”レベルになっても、CPU52
は、ミシンモータ2を回転させない。
グ(7)において、オペレータによるペダル5の操作に
よりペダル入力検出手段20から入力されるミシンコン
トロール信号が“Lo”レベルになっても、CPU52
は、ミシンモータ2を回転させない。
【0098】モータ通電禁止解除後、タイミング(1
0)において、オペレータによるペダル操作によりペダ
ル入力手段20からCPU52に入力されるミシンコン
トロール信号が“Lo”レベルになると、タイミング
(11)で、CPU52は、モータ制御手段14に出力
するモータ回転指令信号LSiを“Lo”レベルとし
て、ミシンモータ2を回転させる。
0)において、オペレータによるペダル操作によりペダ
ル入力手段20からCPU52に入力されるミシンコン
トロール信号が“Lo”レベルになると、タイミング
(11)で、CPU52は、モータ制御手段14に出力
するモータ回転指令信号LSiを“Lo”レベルとし
て、ミシンモータ2を回転させる。
【0099】この制御によって、モータロック検出から
時間計測を開始し、ロック信号が“Lo”レベルとなっ
てから規定時間aはモータ通電を禁止することができ
る。
時間計測を開始し、ロック信号が“Lo”レベルとなっ
てから規定時間aはモータ通電を禁止することができ
る。
【0100】以上のように、本第3の実施の形態におけ
る工業用ミシンでは、所定時間の通電によって加熱され
たモータコイルの温度上昇分に対応したある決められた
冷却時間を、ロック信号が“Lo”レベルとなってから
モータ通電禁止状態として計時することによって、モー
タロック要因を取り除かない状態で、短期間での複数回
のミシン起動に伴うモータ温度上昇によって熱が蓄積さ
れて、モータ焼損に至ることを未然に防止することがで
き、工業用ミシンの信頼性を向上できる。
る工業用ミシンでは、所定時間の通電によって加熱され
たモータコイルの温度上昇分に対応したある決められた
冷却時間を、ロック信号が“Lo”レベルとなってから
モータ通電禁止状態として計時することによって、モー
タロック要因を取り除かない状態で、短期間での複数回
のミシン起動に伴うモータ温度上昇によって熱が蓄積さ
れて、モータ焼損に至ることを未然に防止することがで
き、工業用ミシンの信頼性を向上できる。
【0101】また、本実施の形態は、少数の低コストか
つ小型部品のみを追加することによって構成可能であ
る。
つ小型部品のみを追加することによって構成可能であ
る。
【0102】[第4の実施の形態]図8は、本発明を適
用した工業用ミシンの第4の実施の形態を示す図であ
る。本実施の形態の工業用ミシンの要部構成は、図5、
図6、及び図9に示したものと同一であるため、その図
示及び構成説明は省略し、以下同一符号を用いて説明す
る。
用した工業用ミシンの第4の実施の形態を示す図であ
る。本実施の形態の工業用ミシンの要部構成は、図5、
図6、及び図9に示したものと同一であるため、その図
示及び構成説明は省略し、以下同一符号を用いて説明す
る。
【0103】次に、本第4の実施の形態における動作
を、図8に示すタイミングチャートを参照して説明す
る。図8において、タイミング(1)でモータロック状
態になり、その状態が一定時間t(sec)続いた場
合、ミシンモータ2がある規定回転数以下である規定時
間t(sec)継続したために、タイミング(2)でC
PU52は、モータロック状態と判断してモータ通電を
停止させ、トランジスタ58に出力するロック信号を
“Lo”レベルにする(タイミング(3))。
を、図8に示すタイミングチャートを参照して説明す
る。図8において、タイミング(1)でモータロック状
態になり、その状態が一定時間t(sec)続いた場
合、ミシンモータ2がある規定回転数以下である規定時
間t(sec)継続したために、タイミング(2)でC
PU52は、モータロック状態と判断してモータ通電を
停止させ、トランジスタ58に出力するロック信号を
“Lo”レベルにする(タイミング(3))。
【0104】次に、このロック信号が“Lo”レベルと
なることによってトランジスタ58がONして電源Vc
cがコンデンサ55に供給され、コンデンサ55が充電
を開始し、タイミング(4)で、コンデンサ55の両端
電圧がインバータ57の閾値を超えると、CPU52に
入力されているINH信号が“Lo”レベルとなり、C
PU52は、モータ通電を禁止する。
なることによってトランジスタ58がONして電源Vc
cがコンデンサ55に供給され、コンデンサ55が充電
を開始し、タイミング(4)で、コンデンサ55の両端
電圧がインバータ57の閾値を超えると、CPU52に
入力されているINH信号が“Lo”レベルとなり、C
PU52は、モータ通電を禁止する。
【0105】そして、タイミング(5)で、ロック信号
が“Hi”レベルになりコンデンサ55への電源供給が
遮断され、タイミング(6)で、電源SWのoffによ
り放電抵抗56の抵抗値Rとコンデンサ55の容量Cと
の積CRの時定数にしたがって、コンデンサ55の放電
が開始し、その後電源SWをonして、タイミング
(8)で、コンデンサの両端電圧がインバータ57の閾
値を下回ると、INH信号が“Hi”レベルとなりモー
タ通電禁止解除となる(タイミング(9))。
が“Hi”レベルになりコンデンサ55への電源供給が
遮断され、タイミング(6)で、電源SWのoffによ
り放電抵抗56の抵抗値Rとコンデンサ55の容量Cと
の積CRの時定数にしたがって、コンデンサ55の放電
が開始し、その後電源SWをonして、タイミング
(8)で、コンデンサの両端電圧がインバータ57の閾
値を下回ると、INH信号が“Hi”レベルとなりモー
タ通電禁止解除となる(タイミング(9))。
【0106】また、モータ通電禁止状態であるタイミン
グ(7)において、オペレータによるペダル5の操作に
よりペダル入力検出手段20から入力されるミシンコン
トロール信号が“Lo”レベルになっても、CPU52
は、ミシンモータ2を回転させない。
グ(7)において、オペレータによるペダル5の操作に
よりペダル入力検出手段20から入力されるミシンコン
トロール信号が“Lo”レベルになっても、CPU52
は、ミシンモータ2を回転させない。
【0107】モータ通電禁止解除後、タイミング(1
0)において、オペレータによるペダル操作によりペダ
ル入力手段20からCPU52に入力されるミシンコン
トロール信号が“Lo”レベルになると、タイミング
(11)で、CPU52は、モータ制御手段14に出力
するモータ回転指令信号LSiを“Lo”レベルにし
て、ミシンモータ2を回転させる。
0)において、オペレータによるペダル操作によりペダ
ル入力手段20からCPU52に入力されるミシンコン
トロール信号が“Lo”レベルになると、タイミング
(11)で、CPU52は、モータ制御手段14に出力
するモータ回転指令信号LSiを“Lo”レベルにし
て、ミシンモータ2を回転させる。
【0108】この制御によって、モータロック検出後に
ミシンの制御装置への電源遮断(電源SWのoff)か
ら時間計測を開始し、電源遮断から所定時間a(se
c)はモータ通電を禁止する。
ミシンの制御装置への電源遮断(電源SWのoff)か
ら時間計測を開始し、電源遮断から所定時間a(se
c)はモータ通電を禁止する。
【0109】以上のように、本第4の実施の形態におけ
る工業用ミシンでは、所定時間の通電によって加熱され
たモータコイルの温度上昇分に対応したある決められた
冷却時間を、電源SWのoff時からモータ通電禁止状
態として計時することによって、モータロック要因を取
り除かない状態で、短期間での複数回のミシン起動に伴
うモータ温度上昇によって熱が蓄積されて、モータ焼損
に至ることを未然に防止することができ、工業用ミシン
の信頼性を向上できる。
る工業用ミシンでは、所定時間の通電によって加熱され
たモータコイルの温度上昇分に対応したある決められた
冷却時間を、電源SWのoff時からモータ通電禁止状
態として計時することによって、モータロック要因を取
り除かない状態で、短期間での複数回のミシン起動に伴
うモータ温度上昇によって熱が蓄積されて、モータ焼損
に至ることを未然に防止することができ、工業用ミシン
の信頼性を向上できる。
【0110】また、本実施の形態は、少数の低コストか
つ小型の部品のみを追加することによって構成可能であ
る。
つ小型の部品のみを追加することによって構成可能であ
る。
【0111】なお、以上の第1から第4の実施の形態に
おいては、モータロック状態の検出が1回の場合にミシ
ンモータを駆動禁止とすると説明したが、複数の所定の
回数連続してモータロック状態を検出した時にミシンモ
ータを駆動禁止としてもよい。また、所定の回数は、設
定変更可能である。
おいては、モータロック状態の検出が1回の場合にミシ
ンモータを駆動禁止とすると説明したが、複数の所定の
回数連続してモータロック状態を検出した時にミシンモ
ータを駆動禁止としてもよい。また、所定の回数は、設
定変更可能である。
【0112】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、特に、所
定回数のミシンモータロックを検出してから所定時間
は、ミシンモータの駆動を禁止してモータ温度の冷却時
間を設けたため、モータロック要因を取り除かない状態
で、短時間での複数回のミシン起動に伴いモータ温度上
昇によって熱が蓄積されて、モータ焼損に至ることを未
然に防止することができ、工業用ミシンの信頼性を向上
することができる。
定回数のミシンモータロックを検出してから所定時間
は、ミシンモータの駆動を禁止してモータ温度の冷却時
間を設けたため、モータロック要因を取り除かない状態
で、短時間での複数回のミシン起動に伴いモータ温度上
昇によって熱が蓄積されて、モータ焼損に至ることを未
然に防止することができ、工業用ミシンの信頼性を向上
することができる。
【0113】請求項2記載の発明によれば、計時手段に
よって、所定回数のミシンモータロック後において、電
源の遮断、投入にかかわらず、所定時間内はミシンモー
タの駆動を禁止してモータの冷却時間を電源の遮断、投
入にかかわらず確保したため、モータロック要因を取り
除かない状態で、短時間での複数回のミシン起動に伴う
モータ温度上昇を防ぐことができる。
よって、所定回数のミシンモータロック後において、電
源の遮断、投入にかかわらず、所定時間内はミシンモー
タの駆動を禁止してモータの冷却時間を電源の遮断、投
入にかかわらず確保したため、モータロック要因を取り
除かない状態で、短時間での複数回のミシン起動に伴う
モータ温度上昇を防ぐことができる。
【0114】請求項3記載の発明によれば、計時手段及
び記憶手段によって、記憶時間と電源投入からの計時時
間との通算時間の所定時間内はミシンモータの駆動を禁
止してモータの冷却時間をミシン制御装置への電源通電
中に確保したため、モータロック要因を取り除かない状
態で、短時間での複数回のミシン起動に伴うモータ温度
上昇を防ぐことができる。
び記憶手段によって、記憶時間と電源投入からの計時時
間との通算時間の所定時間内はミシンモータの駆動を禁
止してモータの冷却時間をミシン制御装置への電源通電
中に確保したため、モータロック要因を取り除かない状
態で、短時間での複数回のミシン起動に伴うモータ温度
上昇を防ぐことができる。
【0115】請求項4記載の発明のによれば、計時手段
によって、所定回数のミシンモータロック検出後の電源
遮断からの所定時間内はミシンモータの駆動を禁止して
モータの冷却時間をミシン制御装置への電源遮断から確
保したため、モータロック要因を取り除かない状態で、
短時間での複数回のミシン起動に伴うモータ温度上昇を
防ぐことができる。
によって、所定回数のミシンモータロック検出後の電源
遮断からの所定時間内はミシンモータの駆動を禁止して
モータの冷却時間をミシン制御装置への電源遮断から確
保したため、モータロック要因を取り除かない状態で、
短時間での複数回のミシン起動に伴うモータ温度上昇を
防ぐことができる。
【図1】CPU31により実行されるPOWER ON
RESET処理を示すフローチャートである。
RESET処理を示すフローチャートである。
【図2】図1のPOWER ON RESET処理に伴
うモータロック検出時の制御ボックス30内の動作を示
すタイミングチャートである。
うモータロック検出時の制御ボックス30内の動作を示
すタイミングチャートである。
【図3】本発明を適用した第2の実施の形態における工
業用ミシンに使用される制御ボックス40内部の回路構
成を示す図である。
業用ミシンに使用される制御ボックス40内部の回路構
成を示す図である。
【図4】図3のCPU45により実行されるモータロッ
ク処理を示すフローチャートである。
ク処理を示すフローチャートである。
【図5】第3の実施の形態における工業用ミシンの制御
ボックス50内部の回路構成を示す図である。
ボックス50内部の回路構成を示す図である。
【図6】図5に示したCPU52近傍の回路構成を示す
図である。
図である。
【図7】第3の実施の形態における制御ボックス50内
の動作を示すタイミングチャートである。
の動作を示すタイミングチャートである。
【図8】第4の実施の形態における制御ボックス50内
の動作を示すタイミングチャートである。
の動作を示すタイミングチャートである。
【図9】工業用ミシン100の要部構成を示す外観図で
ある。
ある。
【図10】図9に示した制御ボックス3内部の回路構成
を示す図である。
を示す図である。
【図11】従来のモータロック時の制御方法を示すタイ
ミングチャートである。
ミングチャートである。
[第1の実施の形態] 30 制御ボックス 31 CPU [第2の実施の形態] 40 制御ボックス 41 装置電源回路 42 切換え回路 43 バックアップ回路 44 揮発性メモリ 45 CPU [第3及び第4の実施の形態] 50 制御ボックス 51 メモリ 52 CPU 53 整流素子 54 電流制限抵抗 55 コンデンサ 56 放電抵抗 57 インバータ 58 トランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B150 CA03 CA06 CE08 GF07 JA02 JA08 LA82 LA84 LB01 MA06 MA17 NA67 NA71 NA80 NC02 NC07 QA04 QA06 QA07
Claims (4)
- 【請求項1】ミシンの主軸を駆動するモータの回転速度
を検出するミシンモータ回転速度検出手段と、前記ミシ
ンモータ回転速度検出手段により検出されたミシンモー
タの回転速度に基づいて前記ミシンモータがロック状態
にあるか否かを検出するミシンモータロック検出手段
と、前記ミシンモータロック検出手段の検出結果に基づ
いて前記ミシンモータを停止するミシンモータ停止手段
と、を備えるミシンモータの制御装置において、 前記ミシンモータロック検出手段により所定回数のミシ
ンモータロックが検出されてから所定時間は、前記ミシ
ンモータの駆動を禁止する制御手段を備えたことを特徴
とするミシンモータの制御装置。 - 【請求項2】前記制御手段は、前記ミシンモータロック
検出手段による前記所定回数のミシンモータロックの検
出から計時を開始し、その後のミシンモータの制御装置
への電源の遮断、投入にかかわらず計時を継続する計時
手段を備え、前記計時手段によって計時される時間を前
記所定時間とすることを特徴とする請求項1記載のミシ
ンモータの制御装置。 - 【請求項3】前記制御手段は、前記所定回数のミシンモ
ータロック検出からミシンモータの制御装置への電源遮
断までの時間と電源投入からの時間とを別々に計時する
計時手段と、前記ミシンモータロック検出からの通算の
経過時間を示す情報を記憶する経過時間記憶手段とを備
え、前記記憶手段に記憶された時間と前記電源投入から
の計時時間とを通算し、該通算時間を前記所定時間とす
ることを特徴とする請求項1記載のミシンモータの制御
装置。 - 【請求項4】前記制御手段は、前記所定回数のミシンモ
ータロック検出後の前記ミシンの制御装置への電源遮断
からの時間を計時する計時手段を備え、前記計時手段に
より計時される時間を前記所定時間とすることを特徴と
する請求項1記載のミシンモータの制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11220179A JP2001038086A (ja) | 1999-08-03 | 1999-08-03 | ミシンモータの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11220179A JP2001038086A (ja) | 1999-08-03 | 1999-08-03 | ミシンモータの制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001038086A true JP2001038086A (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=16747131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11220179A Pending JP2001038086A (ja) | 1999-08-03 | 1999-08-03 | ミシンモータの制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001038086A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103290626A (zh) * | 2012-02-29 | 2013-09-11 | 兄弟工业株式会社 | 缝纫机 |
-
1999
- 1999-08-03 JP JP11220179A patent/JP2001038086A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103290626A (zh) * | 2012-02-29 | 2013-09-11 | 兄弟工业株式会社 | 缝纫机 |
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