JP2001037305A - 移植機の苗供給装置 - Google Patents

移植機の苗供給装置

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JP2001037305A
JP2001037305A JP11216402A JP21640299A JP2001037305A JP 2001037305 A JP2001037305 A JP 2001037305A JP 11216402 A JP11216402 A JP 11216402A JP 21640299 A JP21640299 A JP 21640299A JP 2001037305 A JP2001037305 A JP 2001037305A
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roller
seedling
sponge
belt
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Shoichi Kitaguchi
晶一 北口
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Hokuei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 農作物の移植栽培で、分離された苗を使用す
る移植機において、苗を搬送しながら密着整列させた後
その苗を所定間隔毎に離間させる苗供給装置に関し、よ
り苗の姿勢の乱れを是正し適正な植え付けとした苗供給
装置を提供する。 【解決手段】 整列ローラー32の上方の検出ベルト31側
に第一のスポンジローラー34と縦搬送ベルト36側に第二
のスポンジローラー35を設け、第二のスポンジローラー
35の周速を第一のスポンジローラー34の周速より速く
し、第一のスポンジローラー34と第二のスポンジローラ
ー35の間は整列ローラー32上の苗Pが第一のスポンジロ
ーラー34および第二のスポンジローラー35に挟まれない
姿勢制御空間39とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、農作物の移植栽培
で、紙筒集合育苗容器による紙筒苗のような集合苗から
個々の苗に分離された苗を使用する移植機において、苗
を搬送しながら密着整列させた後その苗を所定間隔毎に
離間させる移植機の苗供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】紙筒苗のような集合苗から個々の苗に分
離しその苗を搬送しながら密着整列させた後その苗を所
定間隔毎に離間させる移植機の苗供給装置は、特開平8
−214623号として提案されている。
【0003】この移植機の苗供給装置は、苗を密着整列
させて搬送する苗整列部と、苗整列部から苗を受け取り
それより苗搬送速度が速く苗の間隔を開けて搬送する一
対の縦搬送ベルトの苗離間部を設けている。苗整列部で
はおおむね水平方向に苗離間部ではおおむね垂直下方に
苗を搬送し、苗整列部における苗の紙筒部の搬送経路を
水平方向に搬送する検出ベルトとそれより高い位置に持
ち上げ凸状に搬送する整列ローラーとしている。
【0004】そして、整列ローラーは細い幅の円筒形の
ローラーで、その上面が検出ベルトの上面と同一方向に
進むよう回転させ、3列の整列ローラーに受け渡された
紙筒部の上部部と中間部と下部を載せて搬送し、3列の
整列ローラーの間に整列ローラーの苗の搬送軌跡に沿っ
た屈曲形状の薄い板の苗ガイド板を設け、整列ローラー
より検出ベルトの苗搬送速度が速いことにより苗が検出
ベルトと整列ローラーの間にはまり込むのを防いでい
る。
【0005】また、整列ローラーの上方にはスポンジロ
ーラーを設け、スポンジローラーは円筒形のスポンジ体
で、その下周が整列ローラーの上面と同一方向に進むよ
う回転させ、その速度は整列ローラーとほぼ同じとし、
整列ローラーの凸状頂部からスポンジローラーの下周ま
での距離が紙筒部直径より狭い間隔としている。
【0006】これにより、検出ベルトから整列ローラー
に受け渡された苗は、検出ベルトより高い位置に持ち上
げられ、スポンジローラーと整列ローラーとの間で紙筒
部を挾み、整列ローラーの搬送終端の端面に沿って水平
方向から垂直下方に苗離間部に受け渡し、苗の姿勢の乱
れを是正し適正な植え付けをしようとするものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術の、苗
整列部における苗の紙筒部の搬送経路を水平方向に搬送
する検出ベルトとそれより高い位置に持ち上げ凸状に搬
送する整列ローラーとして苗の姿勢の乱れを是正しよう
とするものでは、あまり確実に姿勢の乱れを直せなかっ
た。
【0008】つまり、この姿勢の乱れた苗を整列させる
のは、整列ローラーより検出ベルトの苗搬送速度が速い
ことにより、整列ローラーに達した苗の先行する側が姿
勢を正されるのを待っているものである。一方、苗の姿
勢が乱れる原因には、苗選別装置により不良苗を除去す
るときに発生する不規則な乱れの他にも、紙筒の下部側
の土のみが抜けて細くなった苗が並んで密着し、その差
が集積されることにより苗列全体が傾くものがある。
【0009】このため、苗選別装置による不規則な乱れ
や、圧力のない最初に整列ローラーに達した苗や、検出
ベルト上の苗が少なく圧力が小さくなったときには姿勢
の乱れを直すことができる。しかし、検出ベルト上にま
で苗が並んでいるときには、検出ベルトからスポンジロ
ーラーまでの苗列には苗を密着整列させるための圧力が
常に加わっており、後続する苗に押されて先行する側が
待っていることはできず、姿勢の乱れを直せなかった。
【0010】また、3列の整列ローラーの間に設けた苗
ガイド板は、整列ローラーの苗の搬送軌跡に沿った屈曲
形状の薄い板であり、表面に土が付着しその土を苗が押
し付けて硬く固着したり、その硬く固着した土を検出ベ
ルトが押して苗ガイド板を変形させて苗が詰まり植付け
不能となることがあった。
【0011】本発明は、より苗の姿勢の乱れを是正し適
正な植え付けとし、土の付着しずらい苗供給装置により
確実に苗を植え付ける、移植機の苗供給装置を提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明による移
植機の苗供給装置は、個々の苗に分離され密着整列した
苗Pを所定間隔毎に離間させる移植機の苗供給装置20に
おいて、水平方向に搬送する検出ベルト31を設け、検出
ベルト31に連ねて整列ローラー32を設け、整列ローラー
32に対向し下方に搬送する縦搬送ベルト36を設け、整列
ローラー32の上方の検出ベルト31側に第一のスポンジロ
ーラー34と縦搬送ベルト36側に第二のスポンジローラー
35を設け、整列ローラー32と第一のスポンジローラー34
および第二のスポンジローラー35はその間にPを挟んで
縦搬送ベルト36方向に搬送し、第二のスポンジローラー
35の周速を第一のスポンジローラー34の周速より速く
し、第一のスポンジローラー34と第二のスポンジローラ
ー35の間は整列ローラー32上の苗Pが第一のスポンジロ
ーラー34および第二のスポンジローラー35に挟まれない
姿勢制御空間39としたものである。
【0013】請求項2の発明による移植機の苗供給装置
は、個々の苗に分離され密着整列した苗Pを所定間隔毎
に離間させる移植機の苗供給装置20において、水平方向
に搬送する検出ベルト31を設け、検出ベルト31に連ねて
整列ローラー32を設け、整列ローラー32に対向し下方に
搬送する縦搬送ベルト36を設け、整列ローラー32を複数
列とし、整列ローラー32の間に整列ローラー32の苗Pの
搬送軌跡に沿った形状の苗ガイド板33を設け、苗ガイド
板33は苗Pの搬送方向に平行な垂直方向の薄い板とした
ものである。
【0014】
【発明の実施の形態】請求項1の発明では、整列ローラ
ー32の上方の検出ベルト31側に第一のスポンジローラー
34と縦搬送ベルト36側に第二のスポンジローラー35を設
け、整列ローラー32と第一のスポンジローラー34および
第二のスポンジローラー35はその間にPを挟んで縦搬送
ベルト36方向に搬送し、第二のスポンジローラー35の周
速を第一のスポンジローラー34の周速より速くし、第一
のスポンジローラー34と第二のスポンジローラー35の間
は整列ローラー32上の苗Pが第一のスポンジローラー34
および第二のスポンジローラー35に挟まれない姿勢制御
空間39としたから、姿勢制御空間39に達するとき苗Pは
第一のスポンジローラー34に押し出されて後続する苗P
と離れ、姿勢制御空間39に達した苗Pに先行する苗Pは
周速の速い第二のスポンジローラー35により離れ、姿勢
制御空間39の苗Pは前後の苗Pに拘束されず整列ローラ
ー32の上に載る。
【0015】請求項2の発明では、整列ローラー32の間
に整列ローラー32の苗Pの搬送軌跡に沿った形状の苗ガ
イド板33を設け、苗ガイド板33は苗Pの搬送方向に平行
な垂直方向の薄い板としたから、苗Pや検出ベルト31に
は苗ガイド板33の薄い板の端面が向いている。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0017】個々の苗に分離された苗Pとして、紙筒集
合育苗容器による根部が培土に覆われた紙筒苗を示して
いる。この紙筒集合育苗容器は、展開すると六角柱状の
上下が開口した多数の紙筒を、整然と糊で貼り合わせた
ものである。この紙筒中に培土を詰めて播種して育苗す
ると苗が生長して紙筒集合苗となり、移植時には適度の
連結強度を保って個々の苗Pに分離可能に整然と連結し
ている。
【0018】そして、分離された個々の紙筒集合育苗容
器による苗Pは培土が紙筒に包まれているが、衝撃を与
えると培土が抜けて部分的に細くなったり、その抜けた
土や苗に付着していた土がベルトやローラーに付着した
りして、苗を適正に確実に植え付けることが困難であ
る。
【0019】つぎに、個々の苗に分離され密着整列した
苗Pを所定間隔毎に離間させる苗供給装置20を装備し
た、四条を一度に本圃に移植する四畦用の移植機につい
て説明する。
【0020】図1において、1は機枠であり、機枠1は
平面視が略長方形の枠体を成していて、図示しないトラ
クターに取り付けられて牽引され進行する。そして、機
枠1の上方には上部枠2を設け、上部枠2の上方左右お
よび中央には苗載台3を設け、機枠1の下方左右には一
対の接地輪4を設け、接地輪4は圃面に接地していて機
枠1の進行により回転して装置の動力を供給する。
【0021】苗載台3の下方の上部枠2に四組の苗分離
装置10を設け、苗分離装置10は供給された紙筒集合苗を
立垂状態で自動的に個々の苗Pに分離して離間し、機枠
1上に左右に長い苗選別整列装置枠5を設け、苗選別整
列装置枠5上に四組の苗供給装置20を設ける。
【0022】苗供給装置20は、立垂状態の分離され離間
した苗Pを転向装置21により連続的に横向き状態に転向
し、横向き状態の離間した苗P列から苗選別装置22によ
り葉の生えていない不良苗を除去し、苗整列装置30によ
り間隔の不揃いになった苗P列を一旦密着整列させた
後、所定間隔毎に離間させて苗Pを植付装置50に受け渡
す。
【0023】苗供給装置20と圃面の間に四組の植付装置
50を設け、植付装置50は一対の弾性円盤によるもので、
苗供給装置20から横向き状態で受け渡された苗Pを立垂
状態として四条を一度に圃場に植え付ける。
【0024】つぎに、個々の苗に分離され密着整列した
苗Pを所定間隔毎に離間させる苗整列装置30について説
明する。
【0025】苗選別装置22の搬送終端に連ねて苗整列装
置30をほぼ水平方向に設ける。苗整列装置30には、検出
ベルト31と整列ローラー32と苗ガイド板33と第一のスポ
ンジローラー34と第二のスポンジローラー35と盛り上が
り防止ベルト38とを設ける。また、検出ベルト31の反対
側の整列ローラー32に対向し下方に搬送する縦搬送ベル
ト36を設ける。
【0026】検出ベルト31は2列並行に設けられ、その
上面が苗Pの搬送方向である水平方向に進むよう回転さ
せ、その上面に苗Pの紙筒上部と下部を載せて搬送す
る。
【0027】検出ベルト31には、その苗Pの搬送方向に
自由に回転する多数のローラー31aを設ける。ローラー3
1aは複数の大径部と小径部を交互に設け、列状に隣接す
るローラー31aの小径部に隣の大径部が接しないように
はまり込む。そして、検出ベルト31が回転することによ
りローラー31a自体も一体に回行し、検出ベルト31上面
に受け渡された苗Pの紙筒部をローラー31aの大径部に
載せて搬送し、検出ベルト31の搬送終端から整列ローラ
ー32に水平方向に繰り出す。
【0028】検出ベルト31に連ねてそれより高い位置に
持ち上げ凸状に搬送する整列ローラー32を設ける。
【0029】苗供給装置20の側方から回転する軸41を設
け、軸41に細い幅の円筒形のローラーである3列の整列
ローラー32をはめ込む。整列ローラー32は並行した検出
ベルト31の間とその両側に設けられ、平面視で互いの端
面が接触しないように交わしてはまり込む。整列ローラ
ー32の外周には等間隔に苗Pの紙筒部形状に対応した浅
い窪み32aを設け、窪み32aは3列の整列ローラー32で苗
Pの搬送方向に直交する方向に揃っている。
【0030】整列ローラー32の凸状頂部の高さは検出ベ
ルト31の上面より高い位置とし、その上面が検出ベルト
51の上面と同一方向に進むよう回転させ、その上面で苗
Pの紙筒部を搬送する。そして、3列の整列ローラー32
上面に受け渡された苗Pの紙筒部の上部と中間部と下部
を載せて搬送し、整列ローラー32の搬送終端の端面に沿
ってから水平方向から垂直下方に繰り出す。
【0031】3列の整列ローラー32の間に2枚の苗ガイ
ド板33を設ける。
【0032】苗ガイド板33の上方外周は整列ローラー32
の苗Pの搬送軌跡に沿った形状の板であり、縦搬送ベル
ト36側の外周は縦搬送ベルト36の苗Pの搬送軌跡に沿っ
た形状の板であり、検出ベルト31側の外周は検出ベルト
31の回行軌跡に沿った形状の板であり、苗ガイド板33は
苗Pの搬送方向に平行な垂直方向の薄い板とする。苗ガ
イド板33の中心にボス33aを設け、ボス33aを整列ローラ
ー32の軸41にはめ込み、苗ガイド板33の下側一端に回転
しない軸42がはまり込み、軸41が回転しても苗ガイド板
33は動かない。
【0033】整列ローラー32の上方には、苗供給装置20
の側方の回転する軸43,44にはめ込んで第一のスポンジ
ローラー34と第二のスポンジローラー35を設ける。第一
のスポンジローラー34と第二のスポンジローラー35は、
3列の整列ローラー32のうち中間の整列ローラー32の上
方にのみ設ける。
【0034】第一のスポンジローラー34と第二のスポン
ジローラー35は円筒形のスポンジ様物質の弾性体で、整
列ローラー32の外周との最短距離付近では苗Pを包み込
むように変形して搬送し、苗Pを放すときには苗Pを押
し出すように付勢する。
【0035】第一のスポンジローラー34と第二のスポン
ジローラー35の下周が整列ローラー32の上面と同一方向
に進むように回転させ、検出ベルト31側に第一のスポン
ジローラー34を、縦搬送ベルト36側に第二のスポンジロ
ーラー35を設ける。整列ローラー32の外周から第一のス
ポンジローラー34および第二のスポンジローラー35の外
周までの最短距離が苗Pの紙筒部直径より狭い間隔と
し、整列ローラー32と第一のスポンジローラー34および
第二のスポンジローラー35はその間に苗Pの紙筒中間部
を挟んで縦搬送ベルト36方向に搬送する。
【0036】第一のスポンジローラー34の周速は整列ロ
ーラー32の周速とほぼ同じとし、第二のスポンジローラ
ー35の周速を第一のスポンジローラー34の周速より速く
する。第一のスポンジローラー34と第二のスポンジロー
ラー35の間はやや広く保たれ、整列ローラー32上の苗P
が第一のスポンジローラー34および第二のスポンジロー
ラー35のいずれにも挟まれない姿勢制御空間39とする。
【0037】検出ベルト31の後半部上方に盛り上がり防
止ベルト38を設ける。盛り上がり防止ベルト38は、その
下側走行部が検出ベルト31のローラー31aの上側走行面
に対し平行に、上下に苗Pの紙筒部の直径よりやや広い
間隔をおく。そして、通常は検出ベルト31上の苗Pの紙
筒部が盛り上がり防止ベルト38に接触しないようにす
る。
【0038】苗整列装置30よる整列では、整列ローラー
32と盛り上がり防止ベルト38および第一のスポンジロー
ラー34と第二のスポンジローラー35から以降の速度は検
出ベルト31上の苗Pの有無に無関係に植付速度に連動し
て一定であり、それに対し、苗分離装置10から苗選別装
置22および検出ベルト31までの速度は検出ベルト31上の
苗Pの有無を検出する検出器により連動して増減する。
【0039】検出ベルト31の反対側の整列ローラー32に
対向し下方に搬送する縦搬送ベルト36を設け、整列ロー
ラー32の下部から下方に搬送する縦搬送ベルト37を設
け、一対の縦搬送ベルト36,37は整列ローラー32や第一
のスポンジローラー34と第二のスポンジローラー35より
も速い速度で回行し、苗Pを所定間隔毎に離間させ、一
対の縦搬送ベルト36,37で苗Pを挟んで下方に搬送し植
付装置50に受け渡す。
【0040】一対の縦搬送ベルト36,37は柔らかいゴム
から成り、一対の縦搬送ベルト36,37には表面の幅方向
の両端部に苗Pの紙筒直径より狭い等間隔に配列された
翼片状の多数の弾性突起36a,37aを設け、一対の縦搬送
ベルト36,37はその対向面間の弾性突起36a,37aにより
苗Pの紙筒中間部の上下を挟んで搬送する。
【0041】つぎに、苗供給装置20を装備した移植機の
作動をその効果とともに説明する。
【0042】移植機に供給された紙筒集合苗は、苗分離
装置10により個々の苗に分離され離間した苗Pとなり、
苗選別装置22により葉の生えていない不良苗を除去し間
隔の不揃いになった苗P列として検出ベルト31上に受け
渡される。
【0043】検出ベルト31上の苗Pの検出により検出ベ
ルト31までの速度は増減し、整列ローラー32と第一のス
ポンジローラー34の間まで苗Pが密着整列し、整列ロー
ラー32と第一のスポンジローラー34に挟まれて姿勢制御
空間39に繰り出される。
【0044】整列ローラー32上の姿勢制御空間39の苗P
は、整列ローラー32の窪み32aに落ち込んで整列ローラ
ー32と第二のスポンジローラー35の間まで搬送され、整
列ローラー32と第二のスポンジローラー35に挟まれて縦
搬送ベルト36に受け渡される。
【0045】このとき、第二のスポンジローラー35の周
速を第一のスポンジローラー34の周速より速くし、第一
のスポンジローラー34と第二のスポンジローラー35の間
は整列ローラー32上の苗Pが第一のスポンジローラー34
および第二のスポンジローラー35に挟まれない姿勢制御
空間39とし、姿勢制御空間39に達するとき苗Pは第一の
スポンジローラー34に押し出されて後続する苗Pと離
れ、姿勢制御空間39に達した苗Pに先行する苗Pは周速
の速い第二のスポンジローラー35により離れ、姿勢制御
空間39の苗Pは前後の苗Pに拘束されず整列ローラー32
の上に載るから、整列ローラー32の窪み32aに自由に落
ち込んで苗Pの姿勢の乱れが是正され、苗Pの植え付け
姿勢に乱れのない適正な植え付けができる。
【0046】縦搬送ベルト36に受け渡された苗Pは、縦
搬送ベルト36の弾性突起36aと整列ローラー32に挟まれ
て周速差により転がりながら下方に搬送され、整列ロー
ラー32より下方では縦搬送ベルト36の弾性突起36aと苗
ガイド板33に挟まれて転がりながら下方に搬送され、一
対の縦搬送ベルト36,37に受け渡される。
【0047】このとき、整列ローラー32の間に整列ロー
ラー32の苗Pの搬送軌跡に沿った形状の苗ガイド板33を
設け、苗ガイド板33は苗Pの搬送方向に平行な垂直方向
の薄い板とし、苗Pや検出ベルト31には苗ガイド板33の
薄い板の端面が向いているから、苗ガイド板33の表面に
土が付着しずらく、もし付着した土を苗Pが押し付けて
も硬く固着することがなく、苗Pが詰まることなく確実
に植え付けできる。
【0048】一対の縦搬送ベルト36,37に受け渡された
苗Pは、一対の縦搬送ベルト36,37の弾性突起36a,37a
に挟まれて下方に搬送され、所定間隔毎に植付装置50に
受け渡され圃場に植え付けられる。
【0049】以上の実施例では、苗Pとして紙筒集合育
苗容器による紙筒集合苗のものを示したが、育苗培地そ
のものが育苗容器を形成している無機物繊維や高分子化
合物によるものでも、育苗容器から取り出された個々の
苗でも、個々の苗に分離されているものであれば良い。
【0050】また、整列ローラー32として円筒形のロー
ラーが苗の搬送方向に一列のものを示したが、苗の搬送
方向に二列としてその間の谷間で苗の姿勢の乱れを是正
するようにしても良い。
【0051】また、整列ローラー32の窪み32aに落ち込
んで苗の姿勢の乱れを是正する例を示したが、ベルト状
のものの窪みに落ち込んで苗の姿勢の乱れを是正するよ
うにしても良い。
【0052】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、第二のスポン
ジローラーの周速を第一のスポンジローラーの周速より
速くし、第一のスポンジローラーと第二のスポンジロー
ラーの間は整列ローラー上の苗Pが第一のスポンジロー
ラーおよび第二のスポンジローラーに挟まれない姿勢制
御空間とし、姿勢制御空間に達するとき苗Pは第一のス
ポンジローラーに押し出されて後続する苗と離れ、姿勢
制御空間に達した苗に先行する苗は周速の速い第二のス
ポンジローラーにより離れ、姿勢制御空間の苗は前後の
苗に拘束されず整列ローラーの上に載るから、苗の姿勢
の乱れが是正され、苗の植え付け姿勢に乱れのない適正
な植え付けができる。
【0053】請求項2の発明によれば、整列ローラーの
間に整列ローラーの苗の搬送軌跡に沿った形状の苗ガイ
ド板を設け、苗ガイド板は苗の搬送方向に平行な垂直方
向の薄い板とし、苗や検出ベルトには苗ガイド板の薄い
板の端面が向いているから、苗ガイド板の表面に土が付
着しずらく、もし付着した土を苗が押し付けても硬く固
着することがなく、苗が詰まることなく確実に植え付け
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】移植機の苗供給装置の一実施例を示す正面図で
ある。
【図2】その側面図である。
【図3】その要部を示す背面図である。
【図4】図3の部分拡大図である。
【図5】図4の要部を示す部分拡大図である。
【図6】図5の平面図である。
【図7】図6の一部を切り欠いた図である。
【図8】図5の苗ガイド板を示す図である。
【符号の説明】
20 苗供給装置 31 検出ベルト 32 整列ローラー 33 苗ガイド板 34 第一のスポンジローラー 35 第二のスポンジローラー 36 縦搬送ベルト 39 姿勢制御空間 P 苗

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個々の苗に分離され密着整列した苗を所
    定間隔毎に離間させる移植機の苗供給装置において、水
    平方向に搬送する検出ベルトを設け、検出ベルトに連ね
    て整列ローラーを設け、整列ローラーに対向し下方に搬
    送する縦搬送ベルトを設け、整列ローラーの上方の検出
    ベルト側に第一のスポンジローラーと縦搬送ベルト側に
    第二のスポンジローラーを設け、整列ローラーと第一の
    スポンジローラーおよび第二のスポンジローラーはその
    間に苗を挟んで縦搬送ベルト方向に搬送し、第二のスポ
    ンジローラーの周速を第一のスポンジローラーの周速よ
    り速くし、第一のスポンジローラーと第二のスポンジロ
    ーラーの間は整列ローラー上の苗が第一のスポンジロー
    ラーおよび第二のスポンジローラーに挟まれない姿勢制
    御空間とした移植機の苗供給装置。
  2. 【請求項2】 個々の苗に分離され密着整列した苗を所
    定間隔毎に離間させる移植機の苗供給装置において、水
    平方向に搬送する検出ベルトを設け、検出ベルトに連ね
    て整列ローラーを設け、整列ローラーに対向し下方に搬
    送する縦搬送ベルトを設け、整列ローラーを複数列と
    し、整列ローラーの間に整列ローラーの苗の搬送軌跡に
    沿った形状の苗ガイド板を設け、苗ガイド板は苗の搬送
    方向に平行な垂直方向の薄い板とした移植機の苗供給装
    置。
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