JP2001037276A - 直流モータ駆動回路 - Google Patents

直流モータ駆動回路

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JP2001037276A
JP2001037276A JP11211256A JP21125699A JP2001037276A JP 2001037276 A JP2001037276 A JP 2001037276A JP 11211256 A JP11211256 A JP 11211256A JP 21125699 A JP21125699 A JP 21125699A JP 2001037276 A JP2001037276 A JP 2001037276A
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voltage
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power supply
terminal
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Shinichi Tamaki
伸一 玉木
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IZUMI CR BOX KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型、低重量かつ少ない構成部品で電源電圧
を所定値に維持することができるモータ駆動回路を提供
する。 【解決手段】 直流モータMの逆転時に直流モータMが
速く回転して発電作用により分岐点Pの電圧が予め設定
された電圧値(E+α)V以上となろうとすると、ツェ
ナーダイオードD5〜D7及び抵抗R5で構成される電
源電圧検出回路20を経由してコンデンサC2の両端電
圧を上昇させ、PWM回路24は正転方向のデューティ
を増加させる。直流モータMの逆転速度は低下し、分岐
点Pの電圧を(E+α)V以下に維持するので、電源回
路12及びHブリッジ回路14の構成部品にストレスを
与えず、放熱フィン等も不要である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は直流モータ駆動回路
に係り、特に、PWM制御によるHブリッジ回路を用い
て直流モータを駆動する直流モータ駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、正逆駆動を行う直流ブラシモータ
(以下、直流モータという。)のモータ駆動回路とし
て、PWM(Pulse Width Modulation、パルス幅変調)
制御によるHブリッジ回路が知られている。このような
モータ駆動回路では、直流モータが外部からの力で回転
させられた場合に、直流モータの起電力により直流モー
タからモータ駆動回路の電源に電流が流れ込むので、モ
ータ駆動回路の電源電圧が上昇してモータ駆動回路の構
成部品にストレスを与える。このため、モータ駆動回路
に電源電圧上昇分を考慮して余裕を持った構成部品を選
択すると、モータ駆動回路も大型となり、価格も高くな
ってしまう、という問題点があった。また、直流モータ
が外部からの力で回転させられてしまう状態を有する場
合には、直流モータが外部からの回転トルクが与えられ
ないように直流モータの回転を規制する機構的な仕組み
を備える必要があるので、全体として大きくかつ重くな
ったり、コストの面でも高価にならざるを得なかった。
【0003】この問題を解決するために、例えば、図1
3に示すモータ駆動回路100では、電源電圧(点Pで
の電圧)が所定値以上となったときに、該所定値の電圧
を維持するためのシャント型電圧維持回路110を備え
ている。電圧維持回路110は、直列接続された抵抗R
101、R102両端間の電圧が所定電圧値を超えると
ダーリントン接続されたトランジスタQ1及びQ2のベ
ースに電流が流れるので、トランジスタQ102のコレ
クタ側からエミッタ側へ抵抗103を介して電流が流
れ、電源電圧を所定電圧値に維持することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図13
に示したモータ駆動回路100では、トランジスタQ1
01、Q102及び抵抗103が発熱することから放熱
フィン等のヒートシンクが必要となるので、機構的な仕
組みを備える場合よりもモータ駆動回路100の大型化
・重量化を抑えることはできるものの、放熱フィンによ
るモータ駆動回路100の大型化及びトランジスタQ1
01、Q102等の構成部品の増加を避けることはでき
ない、という問題点がある。
【0005】本発明は上記事案に鑑み、小型、低重量か
つ少ない構成部品で電源電圧を所定値に維持することが
できるモータ駆動回路を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、PWM制御によるHブリッジ回路を用い
て直流モータを駆動する直流モータ駆動回路において、
前記Hブリッジ回路に印加される電源電圧値が予め設定
された設定電圧値を超えたときに、前記PWMのデュー
ティを変化させるようにフィードバックするフィードバ
ックループを備えている。本発明では、直流モータが発
電機として作用し、Hブリッジ回路に印加される電源電
圧値が予め設定された設定電圧値を超えたときに、PW
Mのデューティを変化させる。この場合に、直流モータ
が正転動作中は逆転方向の電流を増加させるように、及
び/又は、直流モータが逆転動作中は正転方向の電流を
増加させようにPWMのデューティを変化させれば、直
流モータが発電機として作用する方向とは反対方向の電
流が増加するので、直流モータの回転速度は低下し、H
ブリッジ回路に直流モータから印加される電圧は設定電
圧値を超えることがなくなる。この設定電圧値は、ツェ
ナーダイオードのツェナー降伏電圧により設定すること
ができる。また、設定電圧値を、電源電圧値より大き
く、かつ、Hブリッジ回路の耐電圧値より小さくすれ
ば、Hブリッジ回路には耐電圧値を超えることがない範
囲での電圧値しか印加されないので、Hブリッジ回路に
ストレスを与えることを防止することができる。更に、
直流モータが正転動作中は逆転方向の電流を増加させる
ように、直流モータが逆転動作中は正転方向の電流を増
加させようにフィードバックループを切り換える切替手
段を備えるようにすれば、直流モータが正転及び逆転の
双方向で発電機として作用しても、切替回路によりフィ
ードバックループが確保されるので、Hブリッジ回路に
直流モータから印加される電圧は設定電圧値を超えるこ
とがなくなる。
【0007】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、図面を参
照して、本発明に係る直流モータ駆動回路を食器棚を上
昇又は下降させる食器棚昇降装置に適用した第1の実施
の形態について説明する。
【0008】図1に示すように、食器棚昇降装置1は、
所定質量を有する食器棚Oを上昇(図1の矢印UP方向
への移動)又は下降(図1の矢印DW方向への移動)さ
せるための動力源となる直流モータMを備えている。直
流モータMのモータ軸には同軸状にプーリPLが固定さ
れている。プーリPLの外周には一端がプーリPLに固
定されたストリングSが巻掛けられており、ストリング
Sの他端に食器棚Oが固定されている。直流モータM
は、直流モータ駆動回路としてのドライバ10により駆
動される。ドライバ10は、UP端子にドライバ10の
外部からハイレベル(Hレベル)信号が入力されたとき
に、食器棚Oを上昇させる電力を直流モータMに供給
し、DW端子に外部からHレベル信号が入力されたとき
に、食器棚Oを下降させる電力を直流モータMに供給す
る。また、UP端子及びDW端子のいずれもがローレベ
ル(Lレベル)のときには、食器棚Oをそのままの位置
に停止させる電力を直流モータMに供給する。
【0009】図2に示すように、ドライバ10は、交流
100Vを両波整流して平滑な直流定電圧E(V)を生
成するための電源回路12を備えている。電源回路12
の+出力端子は分岐点Pを介して直流モータMに正転又
は逆転をさせるための電力を供給するHブリッジ回路1
4に接続されており、電源回路12の−出力端子はグラ
ンド(GND)とされている。
【0010】Hブリッジ回路14は、4つのNチャンネ
ル型パワーMOSFETからなるスイッチング素子Q1
〜Q4、各スイッチング素子と並列に接続されるダイオ
ードD1〜D4、及び各スイッチング素子のゲートに一
端が接続され、他端が後述するロジック回路26のB
H、AH、AL又はBL端子に接続された抵抗R1〜R
4を備えている。すなわち、スイッチング素子Q1のゲ
ートには抵抗R1の一端が接続され、抵抗R1の他端は
ロジック回路26のAH端子に接続されている。スイッ
チング素子Q1のドレインは上述した分岐点Pに接続さ
れると共に、ダイオードD1のカソードに接続されてお
り、スイッチング素子Q1のソースはダイオードD1の
アノードが接続されている。また、スイッチング素子Q
1のソースには、スイッチング素子Q2のドレイン及び
ダイオードD2のカソードに接続されており、更にそこ
から分岐して直流モータMのプラス端子M+に接続され
ている。スイッチング素子Q2のソースにはダイオード
D2のアノードが接続されると共にGNDに接続されて
おり、スイッチング素子Q2のゲートは抵抗R2を介し
てロジック回路26のAL端子に接続されている。同様
に、スイッチング素子Q3のドレインはスイッチング素
子Q1のドレイン及びダイオードD3のカソードに接続
されており、スイッチング素子Q3のソースはダイオー
ドD3のアノードに接続されている。また、スイッチン
グ素子Q3のソースには、スイッチング素子Q4のドレ
イン及びダイオードD4のカソードに接続されており、
更にそこから分岐して直流モータMのマイナス端子M−
に接続されている。スイッチング素子Q4のソースに
は、ダイオードD4のアノードが接続されると共にスイ
ッチング素子Q2のソースに接続されている。スイッチ
ング素子Q3、Q4のゲートは、それぞれ抵抗R3、R
4を介してロジック回路26のBH端子、BL端子に接
続されている。
【0011】また、ドライバ10は、直流モータMのプ
ラス端子M+及びマイナス端子M−の平均電圧を検出し
てフィードバック電圧Fを誤差増幅回路22に出力する
モータ電圧検出回路16を備えている。このフィードバ
ック電圧Fは、モータ電圧検出回路16のゲインをAと
すると、次式(1)により与えられる。
【0012】
【数1】
【0013】従って、モータ電圧検出回路16からは、
直流モータMが停止している場合には、プラス端子M+
の平均電圧とマイナス端子M−の平均電圧が等しくフィ
ードバック電圧F=0(V)が出力され、直流モータM
に正転電圧(モータ電圧は正)が掛かっている場合には
F>0(V)が出力され、直流モータMに逆転電圧が掛
かっている場合(モータ電圧は負)にはF<0(V)が
出力される。
【0014】このモータ電圧検出回路16の回路構成に
ついて詳述すれば、プラス端子M+は抵抗R6の一端に
接続されており、抵抗R6の他端は一端がGNDに接続
された抵抗R8及びコンデンサC1のそれぞれの他端に
接続される共に、抵抗R10の一端に接続されている。
抵抗R10の他端は、一端がGNDに接続された抵抗R
12の他端及び演算増幅器IC1の正相入力端子に接続
されている。一方、マイナス端子M−は抵抗R7の一端
に接続されており、抵抗R7の他端は一端がGNDに接
続された抵抗R9及びコンデンサC2のそれぞれの他端
に接続される共に、抵抗R11の一端に接続されてい
る。抵抗R11の他端は、一端が演算増幅器IC1の出
力端子に接続された抵抗R13の他端及び演算増幅器I
C1の逆相入力端子に接続されている。そして、上述し
たように演算増幅器IC1の出力端子が誤差増幅回路2
2に接続されている。従って、コンデンサC1にはプラ
ス端子M+の平均電圧に相当する電流が蓄積され、コン
デンサC2にはマイナス端子M−の平均電圧に相当する
電流が蓄積される構成である。
【0015】また、ドライバ10は、分岐点Pの電圧
(電源電圧)を検出する電源電圧検出回路20を備えて
いる。この電源電圧検出回路20は、ツェナーダイオー
ドD5、D6、D7及び抵抗R5が直列に接続された回
路であり、ツェナーダイオードD5のカソードは分岐点
Pに接続されており、抵抗R5は、上述した抵抗R7の
他端に接続されている。
【0016】更に、ドライバ10は、外部からUP端子
及びDW端子に印加されたHレベル信号又はLレベル信
号に応じて直流モータMのモータ電圧の目標となる目標
電圧T(V)を設定して誤差増幅回路22へ出力する目
標電圧設定回路18を備えている。目標電圧設定回路1
8は、UP端子にHレベル信号が入力されたときに(食
器棚Oの上昇指示が出されたときに)目標電圧T>0
(V)を出力し、DW端子にHレベル信号が入力された
ときに(食器棚Oの下降指示が出されたときに)目標電
圧T<0(V)を出力し、UP端子及びDW端子がLレ
ベルのときに(食器棚Oの停止指示が出されたときに)
目標電圧T=0を出力する回路である。なお、本実施形
態では、UP端子及びDW端子の双方に同時にHレベル
信号が入力されることない。
【0017】また、ドライバ10は、目標電圧設定回路
18から出力された目標電圧Tとモータ電圧検出回路1
6から出力されたフィードバック電圧Fとの誤差を増幅
した誤差電圧YをPWM回路24へ出力する誤差増幅回
路22を備えている。この誤差電圧Yは、誤差増幅回路
22のゲインをGdとすると、次式(2)により与えら
れる。
【0018】
【数2】
【0019】誤差増幅回路22はPWM回路24に接続
されている。PWM回路24は、誤差増幅回路22から
出力された誤差電圧YをPWM回路24の内部で生成し
た基準三角波の電圧と比較し、誤差電圧Yに比例した電
圧が、モータ電圧の平均値となるようなパルス幅の矩形
信号をロジック回路26に出力する回路である。電源電
圧をE、スイッチング素子Q1、Q4のON時間をt
on1、スイッチング素子Q2、Q3のON時間をton2
スイッチング周期をTとすると、モータ電圧は、次式
(3)に示す通りであり、PWM回路24は、ton1
on2を決定する矩形信号を生成することになる。
【0020】
【数3】
【0021】更に、PWM回路24の入力から、出力で
あるモータ電圧までのゲインをGpとすると、
【0022】
【数4】 となる。
【0023】誤差電圧Y=0のときはモータ電圧は0、
誤差電圧Yが正のときはモータ電圧は正、誤差電圧Yが
負のときはモータ電圧は負となるようなパルス幅の矩形
信号をロジック回路26に出力する。なお、本実施形態
では、食器棚Oの上昇又は下降時に生じる騒音を小さく
するために、基準三角波の周波数を18KHz程度とし
た。
【0024】PWM回路24は、PWM回路24から出
力された矩形信号に応じて、Hブリッジ回路14のスイ
ッチング素子Q1〜Q4をON/OFFさせるために、
BH、AH、AL及びBL端子をHレベル又はLレベル
とするロジック回路26に接続されている。ロジック回
路26は、BH及びAL端子、AH及びBL端子をそれ
ぞれ同じタイミングでHレベル又はLレベルとし、BH
及びAL端子がHレベルのときは、AH及びBL端子を
相反してLレベルとし、逆に、AH及びBL端子がHレ
ベルのときは、BH及びAL端子を相反してLレベルと
する。また、ロジック回路26では、BH及びAL端
子、AH及びBL端子のいずれか一方をHレベルからL
レベルとした後、これらの端子のいずれか他方を直ちに
Hレベルとすることなく所定時刻の間Lレベルとし、ス
イッチング素子Q1、Q2間及び/又はQ3、Q4間の
短絡によるスイッチング素子の破損を回避するタイミン
グがとられている。
【0025】次に、図3〜図6を参照して、本実施形態
のドライバ10の作用について説明する。
【0026】まず、直流モータMの正転時、逆転時及び
停止時のロジック回路26のBH、AH、AL及びBL
の各端子のH又はLレベル状態と電源回路12、Hブリ
ッジ回路14及び直流モータMに流れる電流との関係に
ついて説明する。
【0027】(1)正転時 図3(A)に示すように、ロジック回路26は、時刻t
1から時刻t2の間、AH及びBL端子をHレベルと
し、BH及びAL端子をLレベルとする。これにより、
Hブリッジ回路14では、スイッチング素子Q1及びQ
4のゲートにHレベル信号が印加されるので、ドレイン
側からソース側に電流が流れる(以下、このような状態
をONという。)。一方、BH及びAL端子はLレベル
であるので、スイッチング素子Q2及びQ3ではドレイ
ン側からソース側に電流が流れない(以下、このような
状態をOFFという。)。このため、ドライバ10に
は、図4の実線矢印で示すように、分岐点P→スイッチ
ング素子Q1→プラス端子M+→マイナス端子M−→ス
イッチング素子Q4→GNDの経路で電流が流れる。直
流モータMの電機子にはプラス端子M+側からマイナス
端子M−側に電流が流れるので、直流モータMは正転を
開始し、食器棚Oは図1の矢印UP方向への移動を開始
する。このときの電流の大きさは、直流モータMの負荷
である食器棚Oの重さにより異なり、食器棚Oが空のと
きは電流値は小さく、食器棚Oに載置される食器が多く
なると電流値は大きくなる。
【0028】時刻t2から時刻t3の間、ロジック回路
26は各端子をLレベルとする。これにより、スイッチ
ング素子Q1及びQ4はOFFとなり電源回路12から
直流モータMへの電流供給は絶たれるが、直流モータM
の電機子のインダクタンスによって直ぐには0となら
ず、図4の点線矢印で示すように、マイナス端子M−→
ダイオードD3→分岐点P→電源回路12→GND→ダ
イオードD2→プラス端子M+の経路で環流電流が流れ
続けようとする。
【0029】時刻t3から時刻t4の間、ロジック回路
26は、BH及びAL端子をHレベルとし、AH及びB
L端子をLレベルとする。これにより、Hブリッジ回路
14では、スイッチング素子Q2及びQ3がONとな
り、スイッチング素子Q1及びQ4がOFFとなるの
で、図4の実線矢印とは反対方向に、分岐点P→スイッ
チング素子Q3→マイナス端子M−→プラス端子M+→
スイッチング素子Q2→GNDの経路で電流が流れる。
【0030】時刻t4から時刻t5の間、ロジック回路
26は、各端子をLレベルとする。これにより、スイッ
チング素子Q2及びQ3はOFFとなり電源回路12か
ら直流モータMへ電流供給は絶たれるが、直流モータM
の電機子のインダクタンスによって直ぐには0となら
ず、図4の点線矢印とは反対方向に、プラス端子M+→
ダイオードD1→分岐点P→電源回路12→GND→ダ
イオードD4→マイナス端子M−の経路で環流電流が流
れ続けようとする。
【0031】従って、直流モータMを正転させる場合に
は、図3(A)に示したように、AH及びBL端子のH
レベルの時間幅がBH及びAL端子のHレベルの時間幅
より大きく、Hブリッジ回路14から直流モータMに供
給される電流はプラス端子M+側からマイナス端子M−
側に流れる方が支配的であるので、直流モータMは全体
として正転方向になめらかに回転し食器棚Oを図1の矢
印UP方向へ移動させる。
【0032】(2)逆転時 図3(B)に示すように、逆転時にロジック回路26の
各端子から出力される信号は、図3(A)に示した正転
時のAH及びBL端子の信号とBH及びAL端子の信号
とを入れ替えたものであり、原則的には、正転時の電源
回路12、Hブリッジ回路14及び直流モータMに流れ
る電流と逆方向の電流が流れる。しかしながら、逆転時
には、直流モータMの回転を早める方向に外部から力が
働くと、直流モータMは発電機として機能する。すなわ
ち、食器棚Oが空でも食器棚Oを下降方向へ強く引っ張
ったときや食器棚Oに食器を満載したときには、直流モ
ータMは発電する。このときの直流モータMの発電電圧
をVm(V)とすると、直流モータMの電機子には、I
=(電源電圧E−発電電圧Vm)/(直流モータの抵抗
R)の電流が流れる。この式から明らかなように、電源
電圧E(V)より発電電圧Vmが大きくなると、電流I
は直流モータMからHブリッジ回路14を介して分岐点
Pに流れ込む。そこで、図3(B)の各時刻について発
電電圧Vmが電源電圧Eより小さい場合と大きい場合と
に分けて説明する。
【0033】(A)時刻t1から時刻t2 ロジック回路26は、時刻t1から時刻t2の間、BH
及びAL端子をHレベルとし、AH及びBL端子をLレ
ベルとする。 発電電圧Vmが電源電圧Eより小さい場合 スイッチング素子Q2及びQ3はONとなり、スイッチ
ング素子Q1及びQ4はOFFとなるので、ドライバ1
0には、図5の実線矢印で示すように、分岐点P→スイ
ッチング素子Q3→マイナス端子M−→プラス端子M+
→スイッチング素子Q2→GNDの経路で電流が流れ
る。 発電電圧Vmが電源電圧Eより大きい場合 スイッチング素子Q2及びQ3はONとなり、スイッチ
ング素子Q1及びQ4はOFFとなるので、ドライバ1
0には、図6の実線矢印で示すように、上記の発電電圧
Vmが電源電圧Eより小さい場合とは逆方向に、マイナ
ス端子M−→スイッチング素子Q3(ソースからドレイ
ンに流れる)→分岐点P→電源回路12→GND→スイ
ッチング素子Q2(ソースからドレインに流れる)→プ
ラス端子M+の経路で電流が流れる。このとき、分岐点
Pでの電圧は、例えば、電源電圧Eを141(V)とし
た場合に、食器棚Oに食器を満載したことを想定する
と、300(V)を超える電圧値となる場合もある。
【0034】(B)時刻t2から時刻t3 ロジック回路26は、時刻t2から時刻t3の間、各端
子をLレベルとする。 発電電圧Vmが電源電圧Eより小さい場合 スイッチング素子Q2及びQ3はOFFとなり、電源回
路12から直流モータMへ電流供給は絶たれるが、直流
モータMの電機子のインダクタンスによって直ぐには0
とならず、プラス端子M+→ダイオードD1→分岐点P
→電源回路12→GND→ダイオードD4→マイナス端
子M−の経路で環流電流が流れ続けようとする。 発電電圧Vmが電源電圧Eより大きい場合 時刻t2から時刻t3の間、ロジック回路26は各端子
をLレベルとするので、スイッチング素子Q2及びQ3
はOFFとなり直流モータMへの電流供給は絶たれる
が、直流モータMの電機子のインダクタンスによって直
ぐには0とならず、マイナス端子M−→ダイオードD3
→分岐点P→電源回路12→GND→ダイオードD2→
プラス端子M+の経路で環流電流が流れ続けようとする (C)時刻t3から時刻t4 ロジック回路26は、時刻t3から時刻t4の間、AH
及びBL端子をHレベルとし、BH及びAL端子をLレ
ベルとする。発電電圧Vmが電源電圧Eより小さい場合
及び大きい場合共に、スイッチング素子Q1及びQ4は
ONとなり、スイッチング素子Q2及びQ3はOFFと
なるので、ドライバ10には、分岐点P→スイッチング
素子Q1→プラス端子M+→マイナス端子M−→スイッ
チング素子Q4→GNDの経路で電流が流れる。
【0035】(D)時刻t4から時刻t5 時刻t4から時刻t5の間、ロジック回路26は各端子
をLレベルとするので、発電電圧Vmが電源電圧Eより
小さい場合及び大きい場合共に、スイッチング素子Q1
及びQ4はOFFとなり直流モータMへの電流供給は絶
たれるが、直流モータMの電機子のインダクタンスによ
って直ぐには0とならず、マイナス端子M−→ダイオー
ドD3→分岐点P→電源回路12→GND→ダイオード
D2→プラス端子M+の経路で環流電流が流れ続けよう
とする。
【0036】従って、直流モータMを逆転させる場合に
は、BH及びAL端子のHレベルの時間幅がAH及びB
L端子の時間幅より大きく、Hブリッジ回路14から直
流モータMに供給される電流はマイナス端子M−側から
プラス端子M+側に流れる方が支配的であるので、直流
モータMは逆転し物体Oを図1の矢印DW方向へ移動さ
せる。
【0037】(3)停止時 図3(C)は、直流モータMをそれぞれ正転又は逆転か
ら停止させる場合のロジック回路26の各端子の信号を
示している。
【0038】次に、ドライバ10のフィードバックルー
プについて説明する。
【0039】上記の式(1)、式(2)及び式(4)か
ら、モータ電圧は次式(5)となる。
【0040】
【数5】
【0041】ここで、Gp、Gdは、1<=Gp・Gd
となるように設定されており、(1/Gp・Gd)はほ
ぼ0であるので、上記式(5)は、(モータ電圧)=
(1/A)・Tと近似することができる。従って、フィ
ードバックにより、目標電圧Tに比例したモータ電圧と
なるように制御されることになる。
【0042】(1)正転時 目標電圧T>0(V)を与えると、それに比例したモー
タ電圧>0(V)となり直流モータMは正転する。 (2)逆転時 目標電圧T<0(V)を与えると、それに比例したモー
タ電圧<0(V)となり直流モータMは逆転する。 (3)停止時 目標電圧T=0(V)を与えると、モータ電圧=0
(V)となり直流モータMは停止する。
【0043】正転時、逆転時共に直流モータMの発電電
圧Vmが電源電圧Eより小さい場合は電源電圧の上昇は
ないが、直流モータMの発電電圧Vmが電源電圧Eより
大きい場合は、上述したように、分岐点Pでの電圧は電
源電圧Eより上昇してしまう。このような場合でも、上
述したフィードバックループの動作により、モータ電圧
は一定に保たれるが、このフィードバックループは電源
電圧の上昇をくい止める力は持ち得ていない。何故なら
ば、上記式(3)は、電源電圧Eが上昇したときにもt
on1、ton2が自動的に制御され、モータ電圧は一定に保
たれるが、電源電圧Eは自由な値を取り得てしまうから
である。
【0044】本実施形態では、逆転時に直流モータMの
発電電圧Vmが電源電圧Eより大きくなり、電源電圧の
上昇が発生するが、以下にそのときの動作を説明する。
【0045】今、目標電圧T<0(V)の電圧が与えら
れ、モータ電圧<0(V)となると、直流モータMは逆
転を開始し、食器を満載した食器棚Oは自重も加わり図
1の矢印DWの方向へ急速に移動し始めようとする。
【0046】このとき、上述したように分岐点Pでの電
圧は、電源電圧Eより上昇して、Hブリッジ回路14及
び電源回路12を構成する部品に耐圧上の大きな負担を
与えようとする。しかも、下降時間(DW端子にHレベ
ル信号が入力されている時間)は長いので、この状態を
放置するとこれらの構成部品の破損につながる。しかし
ながら、本実施形態では、電源電圧検出回路20を備え
ており、分岐点Pでの電圧をP(V)、ツェナーダイオ
ードD5〜D7を合計したツェナー降伏電圧を分岐点P
の電圧よりα(V)だけ高い(E+α)V、抵抗R5の
抵抗値をR5とすると、電源電圧検出回路20はコンデ
ンサC2に接続されているので、コンデンサC2には、
{P−(E+α)}/R5の電流が流れ込み、コンデン
サC2の両端電圧を急激に上昇させる。これは、マイナ
ス端子M−の平均電圧が大きく増加したことを意味し、
式(1)からフィードバック電圧Fは大きな負の値とな
り、誤差増幅回路22から出力される誤差電圧Yは正の
大きな値となるので、PWM回路24は正転方向のデュ
ーティを増加する信号をロジック回路26へ出力する。
ロジック回路26はスイッチング素子Q2及びQ3のO
N時間比率を減少させ、スイッチング素子Q1及びQ4
のON時間比率を増加させる。これにより、直流モータ
Mに供給される電流は正転方向に増加する。換言すれ
ば、図3(B)に示したBH及びAL端子の時刻t1か
ら時刻t2の時間間隔幅は狭くなり、AH及びBL端子
の時刻t3から時刻t4の時間間隔幅は広くなる。この
ため、直流モータMの逆転方向の回転速度が急速に低下
するので、発電電圧Vmも急速に低下し、分岐点Pでの
電圧上昇を抑える。
【0047】このように、本実施形態では、電源電圧検
出回路20からのフィードバックによって、直流モータ
Mは正転方向の電圧が増加し、分岐点Pでの電圧は(E
+α)Vを超えることはなくなり、電源回路12及びH
ブリッジ回路14を構成する部品に耐圧上のストレスを
与えることを回避することができる。なお、ツェナーダ
イオードD5〜D7の合計降伏電圧を電源電圧E(V)
よりα(V)だけ高くしたのは、これらの構成部品は通
常、電源電圧E(V)より高い耐圧を有しているので、
この耐圧を考慮したものである。
【0048】(3)停止時 今、UP端子又はDW端子がHレベルの状態(直流モー
タMが正転又は逆転している状態)からLレベルの状態
とし、目標電圧T=0(V)が与えられると、モータ電
圧=0(V)となるように制御がかかる。これにより、
直流モータMは停止し、食器棚Oはその位置に停止しよ
うとするが慣性が働くので、直ぐには停止しない。この
とき、例えば、図3(C)の時刻t2から時刻t3の間
のように、直流モータMが発電機として機能する場合が
ある。しかしながら、この場合には、発電電圧Vmも小
さく、かつ、上述した下降時間に比べ時刻t2から時刻
t3の間の時間幅は小さいので、電源回路12及びHブ
リッジ回路を構成する部品に与える耐圧上の影響はほと
んど無視することができる。
【0049】以上のように、本実施形態では、直流モー
タMの回転方向に対して食器棚Oの荷重が掛かっている
場合には、環流電流により電源回路12に電流が流れ込
むタイミングはあっても、直流モータMで電力が消費さ
れるので、分岐点Pの電圧はE(V)より上昇すること
はない。しかしながら、逆転時に直流モータMの回転を
早める方向に外部から力が掛かり、直流モータMから電
源回路12に電流が流れ込むようになると、分岐点Pの
電圧は上昇しようとする。本実施形態では、この上昇し
ようとする電圧を電源電圧検出回路20を介して電圧降
下させ、モータ電圧検出回路16のコンデンサC7の両
端電圧に回生するようにしたので、食器棚Oの下降スピ
ードは遅くなり、分岐点Pでの電圧がツェナーダイオー
ドD5〜D7で設定したツェナー降伏電圧の合計を超え
ることがなくなる。従って、従来技術のように電圧維持
回路110を備えなくても、電源回路12及びHブリッ
ジ回路14を構成する部品の耐圧を損なうことはない。
また、放熱フィン等のヒートシンクが不要となり、ツェ
ナーダイオードD5〜D7及び抵抗R5だけの構成部品
で分岐点Pでの電圧を所定電圧(E+α)V以下に維持
することができるので、ドライバ10の小型化及び低価
格化を図ることができる。更に、下降時に何らかの力が
食器棚Oに加わって分岐点Pでの電圧を上昇させた場合
にも、電源電圧検出回路20によるフィードバックが働
くので、安全性にも優れたドライバを実現することがで
きる。
【0050】(第2実施形態)次に、本発明に係る直流
モータ駆動回路を適用した第2の実施の形態について説
明する。本実施形態は、逆転時のみならず正転時にも直
流モータMが発電機として働き、分岐点Pの電圧を上昇
させる場合に対応した直流モータ駆動回路の例である。
なお、本実施形態において、第1実施形態と同一の箇所
には同一の符号を付しその説明を省略し、異なる箇所に
ついてのみ説明する。
【0051】図7に示すように、本実施形態では、車両
Vの両端にバネSP1とSP2とが固定されており、バ
ネSP1及びバネSP2の他端はそれぞれ壁W1、W2
に固定されている場合を想定する。車両Vは直流モータ
Mにより、正転の場合には前進方向(図7の矢印F方
向)、逆転の場合には後進方向(図7の矢印R方向)に
移動する。このような系において、壁W1及びW2の中
心Cに載置された車両Vを外部からの力により中心Cか
ら矢印R方向に強制的に移動させると、車両Vに対して
バネSP1の反発力とバネSP2の収縮力とが働く状態
となる。今、外部からの力を取り除いたときに、直流モ
ータMを正転させる信号が入力されると、バネSP1の
反発力とバネSP2の収縮力により直流モータMは速く
回転することになるので、発電機として働くことが想定
される。また、バネSP1が伸び、バネSP2が収縮し
たときに、直流モータMを逆転させる信号が入力される
ときにも、バネSP1の収縮力とバネSP2の反発力に
より直流モータMは速く回転することになるので、第1
実施形態で説明したと同様に、直流モータMは発電機と
して働くことが想定される。本実施形態は、このような
状態でも電源回路12及びHブリッジ回路14を構成す
る部品に耐圧上のストレスを与えることのない直流モー
タ駆動回路としたものである。
【0052】図8に示すように、直流モータ駆動回路と
してのドライバ11は、切替手段としてのスイッチ回路
30を備えている。スイッチ回路30は、正転指示がな
されると(F端子がHレベルになると)、電源電圧検出
回路20の抵抗R5がモータ電圧検出回路16の抵抗R
6の他端に接続され、逆転指示がなされると(R端子が
Hレベルになると)、抵抗R5が抵抗R6の他端に接続
される回路である。このスイッチ回路30は、例えば、
図9に示すように、トランジスタQ8〜Q11、抵抗R
24〜R31等で構成することができる。
【0053】本実施形態のフィードバックについて第1
実施形態との重複を避け簡単に説明すれば、直流モータ
Mの逆転時に分岐点Pの電圧が電源電圧より上昇したと
きは第1実施形態の場合と同様であり、直流モータMの
正転時に分岐点Pの電圧が電源電圧より上昇してP
(V)となるときは、電源電圧検出回路20はコンデン
サC1に接続されているので、コンデンサC1には、
{P−(E+α)}/R5の電流が流れ、コンデンサC
1の両端電圧を上昇させる。これにより、フィードバッ
ク電圧Fは直ちに大きな正の値となり、誤差増幅回路2
2から出力される誤差電圧Yは大きな負の値となるの
で、PWM回路24は逆転方向のデューティを増加する
信号をロジック回路26へ出力する。ロジック回路26
はスイッチング素子Q1及びQ4のON時間比率を減少
させ、直流モータMに印加される電圧は逆転方向の電圧
が増加することとなる。このため、直流モータMは正転
方向で低速で回転し、図7の矢印F方向への移動速度は
小さくなる。このように、電源電圧検出回路20からの
フィードバックによって、直流モータMの回転速度が低
下し発電電圧Vmは小さくなるので、分岐点Pでの電圧
は(E+α)Vを超えることはなくなる。
【0054】このように、本実施形態においても、第1
実施形態と同様に、従来技術の電圧維持回路110を備
えなくても、電源回路12及びHブリッジ回路14の耐
圧を損なうことない。また、放熱フィン等のヒートシン
クが不要となり、ツェナーダイオードD5〜D7及び抵
抗R5で分岐点Pでの電圧を所定電圧に維持することが
できるので、ドライバ10の小型化及び低価格化を図る
ことができる。更に、前進時又は後進時に何らかの力が
車両Vに働いて直流モータMを速く回転させて分岐点P
での電圧を上昇させた場合にも、電源電圧検出回路20
によるフィードバックが働くので、安全性にも優れたド
ライバを実現することができる。
【0055】なお、以上の実施形態では、電源電圧検出
回路20のフィードバック先を抵抗R7の他端、又は、
抵抗R6の他端及び抵抗R7の他端とした例を挙げた
が、分岐点Pの電圧が(E+α)Vより高くなろうとす
るときに、ロジック回路26からの出力を直流モータM
の正転動作中は逆転方向に、逆転動作中は正転方向に電
流を増加させるようにすればよいので、フィードバック
先はモータ電圧検出回路16に限らず、誤差増幅回路2
2又はPWM回路24にフィードバックするようにして
もよい。
【0056】また、以上の実施形態では、ツェナーダイ
オードD5〜D7の3本使用した例について説明した
が、電源電圧検出回路20では(E+α)Vまで分岐点
Pの電圧を電圧降下させればよいので、ツェナーダイオ
ードの本数に影響されることはなく、また、ツェナーダ
イオードに限られるものでもない。
【0057】また、以上の実施形態では、説明を簡単に
するために、目標電圧T、フィードバック電圧F、誤差
電圧Yをそれぞれ0(V)を基準にした例について説明
したが、例えば、6(V)を基準とした正の片電圧のみ
を使用すれば、両電圧(+側及び−側)を使用する場合
に比べ構成部品数を減少させることができるので、ドラ
イバ10、11の小型化、軽量化を図ることができる。
図10は、このような回路例を示したものである。な
お、6(V)を基準とした片電圧を使用する場合には、
式(1)及び式(2)に代えて次式(6)を使用すれば
よい。
【0058】
【数6】
【0059】更に、以上の実施形態では、ロジック回路
26の各端子のHレベル及びLレベル信号を図3に示し
た場合について説明したが、例えば、図11及び図12
に示すようにしてもよい。これらの場合にも図3に示し
た場合と同様に、分岐点Pでの電圧上昇を生じるので、
上述したフィードバックにより分岐点Pでの電圧上昇を
抑えることができる。
【0060】更にまた、以上の実施形態では、直流モー
タMの電圧を検出してフィードバックする例を説明した
が、直流モータMに流れる電流、直流モータMの回転ス
ピード、食器棚Oや車両V等の被動作物のスピードを検
出して、フィードバックするようにしても、同様の効果
を得ることができる。
【0061】また更に、以上の実施形態では、スイッチ
ング素子にNチャンネル型パワーMOSFETを使用し
た例について説明したが、スイッチング素子はNチャン
ネル型パワーMOSFETに限定されることなく、例え
ば、Pチャンネル型パワーMOSFETやパワートラン
ジスタを使用するようにしてもよい。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
直流モータが発電機として作用し、Hブリッジ回路に印
加される電源電圧値が予め設定された設定電圧値を超え
たときに、PWMのデューティを変化させるフィードバ
ックループを備えたので、直流モータが発電機として作
用する方向とは反対方向の電流が増加し、直流モータの
回転速度が低下することから、Hブリッジ回路に直流モ
ータから印加される電圧は設定電圧値を超えることがな
くなる、という効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る直流モータ駆動回路が適用される
第1実施形態の食器棚昇降装置の概略図である。
【図2】食器棚昇降装置のドライバの回路図である。
【図3】ドライバのロジック回路のBH、AH、AL及
びBL端子のタイミングチャートであり、(A)は直流
モータの正転時、(B)は逆転時、(C)は停止時の各
端子のHレベル及びLレベルタイミングを示したもので
ある。
【図4】直流モータ正転時のドライバに流れる電流方向
を示した説明図である。
【図5】逆転時の直流モータの発電電圧が電源電圧より
小さい場合のドライバに流れる電流方向を示した説明図
である。
【図6】逆転時の直流モータの発電電圧が電源電圧より
大きい場合のドライバに流れる電流方向を示した説明図
である。
【図7】本発明に係る直流モータ駆動回路が適用される
第2実施形態の系の概略図である。
【図8】第2実施形態のドライバの回路図である。
【図9】第2実施形態のドライバのスイッチ回路の回路
図である。
【図10】6Vを基準に片電圧を用いたドライバの回路
図である。
【図11】ドライバのロジック回路のBH、AH、AL
及びBL端子の他のタイミングチャートであり、(A)
は直流モータの正転時、(B)は逆転時、(C)は正転
から停止時、(D)は逆転から停止時の各端子のHレベ
ル及びLレベルタイミングを示したものである。
【図12】ドライバのロジック回路のBH、AH、AL
及びBL端子の別のタイミングチャートであり、(A)
は直流モータの正転時、(B)は逆転時、(C)は正転
から停止時、(D)は逆転から停止時の各端子のHレベ
ル及びLレベルタイミングを示したものである。
【図13】従来技術のドライバの回路図である。
【符号の説明】
10 ドライバ(直流モータ駆動回路) 12 電源回路 14 Hブリッジ回路 16 モータ電圧検出回路 18 目標設定回路 20 電源電圧検出回路 22 誤差増幅回路 24 PWM回路 26 ロジック回路 30 スイッチ回路(切替手段) M 直流モータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PWM制御によるHブリッジ回路を用い
    て直流モータを駆動する直流モータ駆動回路において、
    前記Hブリッジ回路に印加される電源電圧値が予め設定
    された設定電圧値を超えたときに、前記PWMのデュー
    ティを変化させるようにフィードバックするフィードバ
    ックループを備えたことを特徴とする直流モータ駆動回
    路。
  2. 【請求項2】 前記設定電圧値は、ツェナーダイオード
    のツェナー降伏電圧により設定されることを特徴とする
    請求項1に記載の直流モータ駆動回路。
  3. 【請求項3】 前記設定電圧値は、前記電源電圧値より
    大きく、かつ、前記Hブリッジ回路の耐電圧値より小さ
    いことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の直流
    モータ駆動回路。
  4. 【請求項4】 前記フィードバックループは、少なくと
    も前記直流モータが正転動作中は逆転方向の電流を増加
    させるようにフィードバックするフィードバックループ
    及び前記直流モータが逆転動作中は正転方向の電流を増
    加させようにフィードバックするフィードバックループ
    のいずれか一方であることを特徴とする請求項1乃至請
    求項3のいずれか1項に記載の直流モータ駆動回路。
  5. 【請求項5】 更に、前記直流モータが正転動作中は逆
    転方向の電流を増加させるように、前記直流モータが逆
    転動作中は正転方向の電流を増加させように前記フィー
    ドバックループを切り換える切替手段を備えたことを特
    徴とする請求項4に記載の直流モータ駆動回路。
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