JP6801343B2 - 電力変換器 - Google Patents

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Description

本発明は、電力変換器に関する。
従来、インバータやコンバータ等の電力変換器は、上アーム用のスイッチング素子及び下アーム用のスイッチング素子が直列接続されたスイッチングレグと、そのスイッチングレグを駆動するゲート駆動回路とで構成されている。このゲート駆動回路は、上記スイッチングレグの各スイッチング素子のオン,オフを制御することで直流電力を交流電力に変換することができる。
ところで、特許文献1には、下アーム用のスイッチング素子を駆動する駆動電圧を、昇圧チョッパ回路を用いて昇圧し、その昇圧した電圧を上アーム用のスイッチング素子を駆動する駆動電圧とするゲート駆動回路が開示されている。この昇圧チョッパ回路は、インダクタ及びMOSFETを備え、このMOSFETのオン,オフによりインダクタの蓄積エネルギーを放出することで、上記昇圧を行う。
特開2003−18821号公報
しかしながら、電力変換器に、特許文献1に記載のゲート駆動回路を用いると、直流電力を交流電力に変換するスイッチングレグのスイッチング素子の他に、昇圧チョッパ回路用のスイッチング素子(MOSFET)が必要になり、高コストとなる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、スイッチング素子を削減可能な電力変換器を提供することである。
本発明の一態様は、第1のスイッチング素子を備え、当該第1のスイッチング素子のスイッチングにより電圧を昇圧する昇圧回路と、前記昇圧された電圧により駆動される少なくとも一の第2のスイッチング素子を備えた駆動回路と、を備えた電力変換器であって、前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子とは共用されている電力変換器である。
本発明の一態様は、上述の電力変換器であって、前記昇圧回路は、インダクタと、前記インダクタの一端に接続された第1のコンデンサと、前記インダクタの他端に接続された第2のコンデンサと、前記第2のスイッチング素子が導通状態から遮断状態になることで、前記インダクタに起電圧を発生させる起電圧発生回路と、前記第2のスイッチング素子が前記遮断状態である場合に、前記第1のコンデンサが充電した電圧と、前記起電圧とにより前記第2のコンデンサを充電させる充電回路と、をさらに備える。
本発明の一態様は、上述の電力変換器であって、前記第2のコンデンサと前記第2のスイッチング素子の制御端子とを接続することにより、前記第2のコンデンサに充電された電圧を前記制御端子に供給する制御部をさらに備える。
本発明の一態様は、上述の電力変換器であって、前記昇圧回路は、前記第1のコンデンサから放電された電荷を、導通状態の前記第2のスイッチング素子を経由させて前記インダクタに供給することにより、前記インダクタにエネルギーを蓄積させるエネルギー蓄積回路をさらに備える。
本発明の一態様は、上述の電力変換器であって、前記駆動回路は、上アーム用の半導体スイッチング素子と下アーム用の半導体スイッチング素子とが直列接続されたスイッチングレグを備え、前記第2のスイッチング素子は、前記上アーム用の半導体スイッチング素子である。
以上説明したように、本発明によれば、スイッチング素子を削減することができる。
本発明の一実施形態に係る電力変換器1の回路図の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る半導体スイッチング素子駆動回路6の動作モード1を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る半導体スイッチング素子駆動回路6の動作モード2を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る半導体スイッチング素子駆動回路6の動作モード3を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る電力変換器1Aの回路図の一例を示す図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、図面において、同一又は類似の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省く場合がある。また、図面における要素の形状及び大きさなどはより明確な説明のために誇張されることがある。
図1は、本発明の一実施形態に係る電力変換器1の回路図である。例えば、電力変換器1は、インバータ、DC−DCコンバータ又はモータドライブ回路である。本実施形態に係る電力変換器1は、第1のスイッチング素子を備え、当該第1のスイッチング素子のスイッチングにより昇圧する昇圧回路と、前記昇圧された電圧により駆動される少なくとも一の第2のスイッチング素子を備えた駆動回路と、を有し、第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子とは共用されていることを特徴とする。
以下に、本実施形態における電力変換器1について、説明する。
図1に示すように、電力変換器1は、スイッチング素子2,3及び負荷駆動用電源4を備えた駆動回路、制御電源5(直流電源)、半導体スイッチング素子駆動回路6及び制御信号発生部7を備える。なお、スイッチング素子2,3の少なくともいずれかが上記第2のスイッチング素子である。本実施形態では、スイッチング素子2が第2のスイッチング素子である場合について、説明する。
スイッチング素子2は、負荷駆動用電源4とグランドとの間に接続された上アーム用の半導体スイッチング素子である。例えば、スイッチング素子2は、MOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、SiC(炭化珪素)やGaN(窒化ガリウム)等のワイドギャップ半導体のスイッチング素子等である。本実施形態では、スイッチング素子2は、n型のMOSFETである場合について、説明する。
スイッチング素子3は、負荷駆動用電源4とグランドとの間に接続された下アーム用の半導体スイッチング素子である。例えば、スイッチング素子3は、MOSFET、IGBT、SiCやGaN等のワイドギャップ半導体のスイッチング素子等である。本実施形態では、スイッチング素子3は、n型のMOSFETである場合について、説明する。このような一対のスイッチング素子2、3は、互いに直列接続されており、スイッチングレグを構成している。
スイッチング素子2のドレインは、負荷駆動用電源4に接続されている。スイッチング素子2のソースは、スイッチング素子3のドレインに接続されている。
スイッチング素子3のソースはグランドに接続されている。スイッチング素子2のゲート(制御端子)は、半導体スイッチング素子駆動回路6に接続されている。スイッチング素子3のゲートは、制御信号発生部7に接続されている。
スイッチング素子2は、半導体スイッチング素子駆動回路6から供給されるゲート電圧に基づいて導通(オン)又遮断(オフ)する。また、スイッチング素子3は、制御信号発生部7から供給されるゲート電圧に基づいて導通又遮断する。これにより、スイッチング素子2,3は、負荷駆動用電源4から供給される入力電圧Vinを交流電圧に変換して負荷に出力する。
制御電源5は、正極性の直流電源である。例えば、制御電源5は、スイッチング素子2,3を駆動するための電源であってもよいし、不図示の他の装置を駆動するための電源であってもよい。制御電源5の電圧は、電圧VDDである。
半導体スイッチング素子駆動回路6は、スイッチング素子2の制御端子に駆動電圧を出力することで、そのスイッチング素子2を駆動する。本実施形態においては、半導体スイッチング素子駆動回路6は、制御電源5からの電圧に基づいて、スイッチング素子2のゲートに、ゲート電圧を出力する。これにより、半導体スイッチング素子駆動回路6は、スイッチング素子2の導通状態又は遮断状態を制御する。具体的には、半導体スイッチング素子駆動回路6は、上アームのスイッチング素子2を十分に導通状態にさせるために、制御電源5の電源電圧VDDを昇圧し、その昇圧した電圧をゲート電圧としてスイッチング素子2のゲートに印加する。これにより、半導体スイッチング素子駆動回路6は、従来にように電源電圧VDDを制御対象のスイッチング素子のゲートに印加する場合と比較して、制御対象のスイッチング素子のオン抵抗がより低い状態で、そのスイッチング素子を駆動することができる。本実施形態では、制御電源5の電源電圧VDDを昇圧する場合において、昇圧回路用のスイッチング素子として、制御対象であるスイッチング素子2を用いることで、新たなスイッチング素子を設けることなく、制御電源5の電源電圧VDDを昇圧することを特徴とする。
以下に、本実施形態における半導体スイッチング素子駆動回路6の構成について、具体的に説明する。半導体スイッチング素子駆動回路6は、昇圧回路を備え、スイッチング素子2のゲート電圧を昇圧する。なお、本実施形態では、説明の便宜のため、スイッチング素子2のゲート電圧を昇圧する場合について説明するが、これに限定されない。すなわち、スイッチング素子3のゲートに対して、半導体スイッチング素子駆動回路6を適用してもよい。
半導体スイッチング素子駆動回路6の昇圧回路は、インダクタを備え、スイッチング素子2のスイッチングを制御することで上記インダクタに起電圧を発生させ、その起電圧を用いてスイッチング素子2を駆動するゲート電圧を所定の電圧に昇圧する。また、例えば、上記所定の電圧とは、制御対象であるスイッチング素子2が導通状態となるゲート電圧である。以下に、本実施形態に係る半導体スイッチング素子駆動回路6の構成について、説明する。
半導体スイッチング素子駆動回路6は、抵抗10、ダイオード11、第1のコンデンサ12、インダクタ13、ダイオード14、抵抗15、ダイオード16、制御部17、抵抗18及び第2のコンデンサ19を備える。そして、第1のコンデンサ12、インダクタ13、ダイオード14、第2のコンデンサ19及びスイッチング素子2は上記昇圧回路を構成する。
抵抗10は、一端が制御電源5の出力端に接続され、他端がダイオード11のアノードに接続されている。また、ダイオード11のカソードは、第1のコンデンサ12の一端及びインダクタ13の一端に接続されている。第1のコンデンサ12の一端は、インダクタ13の一端に接続されている。第1のコンデンサ12の他端は、第2のコンデンサ19の他端及びスイッチング素子3のドレインに接続されている。インダクタ13の他端は、ダイオード14のアノード及び抵抗15の一端に接続されている。
ダイオード14のカソードは、第2のコンデンサ19の一端及び制御部17に接続されている。抵抗15の他端は、ダイオード16のアノードに接続されている。ダイオード16のカソードは、スイッチング素子2のドレインに接続されている。
制御部17は、制御信号発生部7から出力される制御信号に基づいて、第1のコンデンサ12及び第2のコンデンサ19の充放電を制御する。この制御信号とは、例えば、PWM(pulse width modulation)信号である。制御部17は、スイッチング素子171及びスイッチング素子172を備える。
スイッチング素子171は、第2のコンデンサ19の一端とスイッチング素子2のゲートとを抵抗18を介して接続することにより、スイッチング素子2のゲートに導通用駆動信号を供給する。導通用駆動信号とは、スイッチング素子171を導通させる信号であり、例えば、ゲート電圧である。例えば、スイッチング素子171は、NPN型のIGBTである。
スイッチング素子172は、スイッチング素子2のゲートとソースとを抵抗18を介して接続することによりスイッチング素子2を遮断状態とする。例えば、スイッチング素子172は、PNP型のIGBTである。すなわち、本実施形態では、制御部17は、スイッチング素子171及びスイッチング素子172を用いたプッシュプル回路であるが、これに限定されず、スイッチング素子2の導通状態又は遮断状態を制御可能であれば特に限定されない。
スイッチング素子171のコレクタは、第2のコンデンサ19の一端とダイオード16のカソードとに接続されている。スイッチング素子171のエミッタは、スイッチング素子172のエミッタに接続されている。スイッチング素子171のベースとスイッチング素子172のベースとの接続点は制御信号発生部7に接続されている。スイッチング素子171のエミッタとスイッチング素子172のエミッタとの接続点は抵抗18を介してスイッチング素子2のゲートに接続されている。スイッチング素子172のコレクタは、第2のコンデンサ19の他端及びスイッチング素子2のソースに接続されている。
次に、本実施形態における半導体スイッチング素子駆動回路6の動作の流れについて、図2〜図4を用いて説明する。本実施形態では、半導体スイッチング素子駆動回路6の動作モードとして、3つの動作モード(動作モード1〜動作モード3)を順に切り替えることで、スイッチング素子2を導通状態又は遮断状態に制御する。なお、図2〜図4において、破線で示したスイッチング素子2,3,171,172は遮断状態であることを示し、実線で示したスイッチング素子2,3,171,172は導通状態であることを示す。なお、定常状態を想定するため、初期状態として、第1のコンデンサ12及び第2のコンデンサ19には電荷が充電されているとする。
<動作モード1>
図2は、本発明の一実施形態に係る半導体スイッチング素子駆動回路6の動作モード1を示す説明図である。図2に示すように、スイッチング素子171が遮断状態から導通状態になると、第2のコンデンサ19に充電されていた電荷は、スイッチング素子171、抵抗18、スイッチング素子3の入力容量20を経由し、第2のコンデンサ19の他端に戻る経路W1を通る。したがって、入力容量20は、第1のコンデンサ12から放電された電荷により充電が開始される。そして、動作モード1において入力容量20が十分に充電されるとスイッチング素子2が導通状態になる。スイッチング素子2が導通状態になると、第1のコンデンサ12に充電された電荷が、導通状態のスイッチング素子2を経由する経路W2を通って放電されるため、インダクタ13にインダクタ電流Iが流れる。これにより、インダクタ13にエネルギーが蓄積される。換言すれば、スイッチング素子2が導通状態に移行した場合には、第1のコンデンサ12に充電された電荷によりインダクタ13にエネルギーを蓄積させるエネルギー蓄積回路が形成される。エネルギー蓄積回路は、少なくとも第1のコンデンサ12、インダクタ13及びスイッチング素子2を備える。本実施形態のエネルギー蓄積回路は、第1のコンデンサ12、抵抗15、ダイオード16及びスイッチング素子2を備える。この場合において、第1のコンデンサ12の電圧Vは、インダクタ13に発生する電圧Vに、抵抗15の抵抗値R15にインダクタ電流Iを乗算した値を加算した値(V=V+R15×I)である。
<動作モード2>
図3は、本発明の一実施形態に係る半導体スイッチング素子駆動回路6の動作モード2を示す説明図である。図3に示すように、動作モード2では、制御信号発生部7からの制御信号により、スイッチング素子171が遮断状態になり、スイッチング素子172が導通状態になる。また、スイッチング素子3は、制御信号発生部7の制御信号により導通状態になる。これにより、制御電源5からの電流は、抵抗10、ダイオード11、第1のコンデンサ12、スイッチング素子3及びグランドを経由する経路W3を通る。したがって、第1のコンデンサ12は、下アームのスイッチング素子3が導通状態のときに、制御電源5の電圧VDDからダイオード11を介して充電される。換言すれば、制御電源5から出力される電圧VDDにより第1のコンデンサ12を充電させる第1の充電回路が形成される。本実施形態では、第1の充電回路は、抵抗10、ダイオード11、第1のコンデンサ12及びスイッチング素子3を備える。
また、入力容量20に充電された電荷は、抵抗18及びスイッチング素子172を経由する経路W4を通って放電される。そのため、スイッチング素子2が導通状態から遮断状態になる。このため、経路W2を通ってインダクタ13に流れていたインダクタ電流Iが変化するため、インダクタ13に起電圧ΔVが発生する。換言すれば、スイッチング素子2が導通状態から遮断状態になることで、インダクタ13に起電圧を発生させる起電圧発生回路が形成される。本実施形態では、起電圧発生回路は、第1のコンデンサ12、インダクタ13、ダイオード14及び第2のコンデンサ19を備える。そして、起電圧ΔV及び第1のコンデンサ12の電圧Vにより、第2のコンデンサ19に対して経路W5を通って電荷が充電される。換言すれば、スイッチング素子2が遮断状態である場合に、第1のコンデンサ12に充電された電圧Vと、起電圧ΔVとにより所定の電圧V(=V+ΔV)に第2のコンデンサ19を充電させる。換言すれば、スイッチング素子2が遮断状態である場合に、第1のコンデンサ12が充電した電圧Vと、インダクタ13の起電圧ΔVとにより第2のコンデンサ19を所定の電圧に充電させる第2の充電回路が形成される。本実施形態では、第2の充電回路は、第1のコンデンサ12、インダクタ13、ダイオード14及び第2のコンデンサ19を備える。なお、この電圧Vは、電圧VDDと略同一である。本実施形態では、起電圧発生回路と第2の充電回路とは、同様の回路構成であるが、これに限定されず、異なる回路構成でもよい。すなわち、本実施形態は、スイッチング素子2が導通状態から遮断状態になることでインダクタ13に起電圧を発生させる手段と、スイッチング素子2が遮断状態である場合に第1のコンデンサ12が充電した電圧Vと、インダクタ13の起電圧ΔVとにより第2のコンデンサ19を所定の電圧に充電させる手段とを有していればよい。
<動作モード3>
図4は、本発明の一実施形態に係る半導体スイッチング素子駆動回路6の動作モード3を示す説明図である。図4に示すように、動作モード3では、制御信号発生部7からの制御信号により、スイッチング素子3が遮断状態になる。これにより、第2のコンデンサ19に充電される電圧は、スイッチング素子2のソースの電位を基準とした電圧となる。すなわち、第2のコンデンサ19の一端の電位は、スイッチング素子2のソースの電位から電圧V分かさ上げされた電位となる。
なお、この動作モード3においても、インダクタ13の起電圧ΔV及び第1のコンデンサ12の電圧Vにより、第2のコンデンサ19の充電が継続される。ただし、上アームのスイッチング素子2及び下アームのスイッチング素子3が共に遮断状態であるため、第1のコンデンサ12の充電は停止される。
そして、上述したように、半導体スイッチング素子駆動回路6が動作モード3から動作モード1に移行すると、第2のコンデンサ19に充電された電圧V(=V+ΔV)がスイッチング素子2のゲートに印加される。すなわち、半導体スイッチング素子駆動回路6は、電圧VDDよりも高い電圧をスイッチング素子2のゲートに供給する。
上述したように、本実施形態における電力変換器1は、駆動回路のスイッチング素子2を昇圧回路のスイッチング素子として用いる。具体的には、電力変換器1は、制御対象であるスイッチング素子2のスイッチングを制御することでインダクタ13に起電圧を発生させる。そして、電力変換器1は、その起電圧を用いてスイッチング素子2を駆動する駆動電圧を所定の電圧に昇圧する。これにより、制御電源5の電圧VDDよりも高い電圧をスイッチング素子2のゲート電圧に印加する場合に、新たなスイッチを設ける必要がない。したがって、電力変換器1は、従来と比較して、昇圧用のスイッチング素子を削減可能となる。そのため、低コストで上アーム用の駆動電圧を昇圧することができる。また、電力変換器1は、昇圧用のスイッチング素子のスイッチングを制御する制御装置を備える必要がない。したがって、電力変換器1の大型化を抑制し、且つ低コスト化を実現することができる。このように、本実施形態では、昇圧チョッパ回路用のスイッチング素子を削減することを目的とする。
また、制御電源5が下アームのスイッチング素子3を駆動する電源である場合においては、上アームのスイッチング素子2を駆動するための新たな電源を必要とすることなく、制御電源5を用いて上アームのスイッチング素子2を駆動することができる。
また、電力変換器1は、新たなスイッチを設けることなく、制御電源5の電圧VDDよりも高い電圧をスイッチング素子2のゲート電圧に印加することができる。そのため、電力変換器1は、半導体スイッチング素子駆動回路6の大型化を抑制しつつ、スイッチング素子2をより低いオン抵抗の状態で駆動することができる。
また、上述の電力変換器1は、一の半導体スイッチ素子を備える場合についても適用可能である。図5は、単体のスイッチング素子2のゲートに対して、制御電源5の電源VDDよりも高いゲート電圧を供給可能な電力変換器1Aの回路図の一例を示す図である。
電力変換器1Aは、スイッチング素子2を備える駆動回路と、負荷駆動用電源4、制御電源5、半導体スイッチング素子駆動回路6A及び制御信号発生部7を備える。
半導体スイッチング素子駆動回路6Aは、半導体スイッチング素子駆動回路6と比較して、抵抗10及びダイオード11が削減される構成である。したがって、半導体スイッチング素子駆動回路6Aにおける、制御電源5の電源VDDよりも高いゲート電圧をスイッチング素子2のゲートに印加する方法は、半導体スイッチング素子駆動回路6と同一である。
また、上述の半導体スイッチング素子駆動回路6は、上アーム用のスイッチング素子2に対する導通状態又は遮断状態を制御する構成について、説明したがこれに限定されない。すなわち、下アーム用のスイッチング素子3のゲートに対しても、制御電源5の電源VDDよりも高いゲート電圧を印加することができる。この場合には、上述の半導体スイッチング素子駆動回路6Aの構成を下アーム用のスイッチング素子3に適用することで実現可能となる。これにより、例えば、制御電源5が他の装置(例えば、マイコン等)の電源である場合には、その電源の電圧を昇圧することで、上アーム用のスイッチング素子2と下アーム用のスイッチング素子3とのそれぞれのゲート電圧を生成することができる。すなわち、本実施形態における電力変換器は、スイッチング素子2の駆動用とスイッチング素子3の駆動用の電源とをそれぞれ用いることなく、他の装置の電源を流用することが可能となる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1 電力変換器
2,3 スイッチング素子
4 負荷駆動用電源
5 制御電源(直流電源)
6 半導体スイッチング素子駆動回路
7 制御信号発生部
10,15,18 抵抗
11,14,16 ダイオード
12 第1のコンデンサ
13 インダクタ
17 制御部
19 第2のコンデンサ

Claims (5)

  1. 第1のスイッチング素子を備え、当該第1のスイッチング素子のスイッチングにより電圧を昇圧する昇圧回路と、前記昇圧された電圧により駆動される少なくとも一の第2のスイッチング素子を備えた駆動回路と、を備えた電力変換器であって、
    前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子とは共用されている電力変換器。
  2. 前記昇圧回路は、
    インダクタと、
    前記インダクタの一端に接続された第1のコンデンサと、
    前記インダクタの他端に接続された第2のコンデンサと、
    前記第2のスイッチング素子が導通状態から遮断状態になることで、前記インダクタに起電圧を発生させる起電圧発生回路と、
    前記第2のスイッチング素子が前記遮断状態である場合に、前記第1のコンデンサが充電した電圧と、前記起電圧とにより前記第2のコンデンサを充電させる充電回路と、
    をさらに備える請求項1に記載の電力変換器。
  3. 前記第2のコンデンサと前記第2のスイッチング素子の制御端子とを接続することにより、前記第2のコンデンサに充電された電圧を前記制御端子に供給する制御部をさらに備える請求項2に記載の電力変換器。
  4. 前記昇圧回路は、前記第1のコンデンサから放電された電荷を、導通状態の前記第2のスイッチング素子を経由させて前記インダクタに供給することにより、前記インダクタにエネルギーを蓄積させるエネルギー蓄積回路をさらに備える請求項2又は請求項3のいずれか一項に記載の電力変換器。
  5. 前記駆動回路は、上アーム用の半導体スイッチング素子と下アーム用の半導体スイッチング素子とが直列接続されたスイッチングレグを備え、
    前記第2のスイッチング素子は、前記上アーム用の半導体スイッチング素子である請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電力変換器。
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