JP6950495B2 - 電力変換器 - Google Patents

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Description

本発明は、電力変換器に関する。
従来、インバータやコンバータ等の電力変換器は、上アーム用のスイッチング素子及び下アーム用のスイッチング素子が直列接続されたスイッチングレグと、そのスイッチングレグを駆動するゲート駆動回路とで構成されている。このゲート駆動回路は、上記スイッチングレグの各スイッチング素子のオン,オフを制御することで直流電力を交流電力に変換することができる。
ところで、特許文献1には、下アーム用のスイッチング素子を駆動する駆動電圧を、昇圧チョッパ回路を用いて昇圧し、その昇圧した電圧を上アーム用のスイッチング素子を駆動する駆動電圧とするゲート駆動回路が開示されている。この昇圧チョッパ回路は、インダクタ及びMOSFETを備え、このMOSFETのオン,オフによりインダクタの蓄積エネルギーを放出することで、上記昇圧を行う。
特開2003−18821号公報
しかしながら、電力変換器に、特許文献1に記載のゲート駆動回路を用いると、直流電力を交流電力に変換するスイッチングレグのスイッチング素子の他に、昇圧チョッパ回路用のスイッチング素子(MOSFET)が必要になり、高コストとなる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、昇圧用のスイッチング素子を削減可能な電力変換器を提供することである。
本発明の一態様は、少なくとも一のスイッチング素子を備え、当該スイッチング素子のスイッチング動作により主電源からの電力を変換する電力変換器であって、前記スイッチング動作により昇圧する昇圧回路と、前記昇圧された電圧により充電される第1のコンデンサと、前記スイッチング動作により充電状態の前記第1のコンデンサから放電された電荷を充電することで負電圧を生成する第2のコンデンサと、前記昇圧された電圧を前記スイッチング素子の制御端子に印加することにより前記スイッチング素子を導通状態に制御する導通用駆動回路と、充電状態の前記第2のコンデンサを放電させることにより前記スイッチング素子の制御端子に前記負電圧を印加して前記スイッチング素子を遮断状態に制御する遮断用駆動回路と、を備えることを特徴とする電力変換器である。
本発明の一態様は、上述の電力変換器であって、前記昇圧回路は、インダクタと、前記インダクタの一端に接続された第3のコンデンサと、前記インダクタの他端に接続された第4のコンデンサと、前記スイッチング素子が導通状態から遮断状態になることで前記インダクタに発生した起電圧と、前記第3のコンデンサが充電した電圧と、により前記第4のコンデンサを充電させる第1の充電回路と、をさらに備える。
本発明の一態様は、上述の電力変換器であって、前記第1のコンデンサは、一端が前記インダクタの他端に接続され、他端が第2のコンデンサの一端に接続され、前記導通用駆動回路は、前記スイッチング素子を導通状態に制御することにより、充電状態の前記第1のコンデンサの一端と前記第2のコンデンサの他端とを電気的に接続して前記第2のコンデンサを充電させる第2の充電回路を形成する。
本発明の一態様は、上述の電力変換器であって、前記導通用駆動回路は、前記第4のコンデンサと前記スイッチング素子の制御端子とを接続することにより、前記第4のコンデンサに充電された電圧を前記制御端子に印加し、前記遮断用駆動回路は、前記第2のコンデンサの一端と前記制御端子とを接続することにより前記負電圧を前記制御端子に印加する。
本発明の一態様は、上述の電力変換器であって、前記昇圧回路は、前記第3のコンデンサから放電された電荷を、導通状態の前記スイッチング素子を経由する経路で前記インダクタに供給することにより、前記インダクタにエネルギーを蓄積させるエネルギー蓄積回路をさらに備える。
本発明の一態様は、上述の電力変換器であって、前記スイッチング素子は、上アーム用の半導体スイッチング素子と下アーム用の半導体スイッチング素子とが直列接続されたスイッチングレグを備え、前記スイッチング素子は、前記上アーム用の半導体スイッチング素子である。
以上説明したように、本発明によれば、昇圧用のスイッチング素子を削減することができる。
本発明の一実施形態に係る電力変換器1の回路図である。 本発明の一実施形態に係る動作モード1における上アーム用駆動回路6aの動作の流れを示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る動作モード2における上アーム用駆動回路6aの動作の流れを示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る動作モード3における上アーム用駆動回路6aの動作の流れを示す説明図である。
以下に、本発明の一実施形態に係る電力変換器1について、説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電力変換器1の回路図である。例えば、電力変換器1は、インバータ、DC−DCコンバータ又はモータドライブ回路である。
図1に示すように、電力変換器1は、スイッチング素子2,3(半導体スイッチング素子)、負荷駆動用電源4、半導体スイッチング素子駆動回路6、及び制御信号発生部7を備える。
スイッチング素子2は、負荷駆動用電源4とグランドとの間に接続された上アーム用の半導体スイッチング素子である。例えば、スイッチング素子2は、MOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、SiC(炭化珪素)やGaN(窒化ガリウム)等のワイドギャップ半導体のスイッチング素子等である。本実施形態では、スイッチング素子2は、n型のMOSFETである場合について、説明する。
スイッチング素子3は、負荷駆動用電源4とグランドとの間に接続された下アーム用の半導体スイッチング素子である。例えば、スイッチング素子3は、MOSFET、IGBT、SiCやGaN等のワイドギャップ半導体のスイッチング素子等である。本実施形態では、スイッチング素子3は、n型のMOSFETである場合について、説明する。このような一対のスイッチング素子2、3は、互いに直列接続されており、スイッチングレグを構成している。
スイッチング素子2のドレイン端子(入力端子)は、負荷駆動用電源4に接続されている。スイッチング素子2のソース端子(出力端子)は、スイッチング素子3のドレイン端子に接続されている。スイッチング素子3のソース端子は、グランドに接続されている。
スイッチング素子2,3のそれぞれのゲート端子(制御端子)は、半導体スイッチング素子駆動回路6に接続されている。
スイッチング素子2,3は、半導体スイッチング素子駆動回路6から供給されるゲート電圧に基づいてオン又オフする。これにより、スイッチング素子2,3は、負荷駆動用電源4から供給される入力電圧Vinを交流電圧に変換して負荷に出力する。すなわち、電力変換器1は、スイッチング素子2,3のスイッチング動作により主電源である負荷駆動用電源4からの電力を変換して負荷に出力する。
負荷駆動用電源4は、電力変換器1から負荷に供給される電力の供給源である。負荷駆動用電源4の出力端子は、スイッチング素子2のドレイン端子に接続されている。したがって、負荷駆動用電源4から供給される入力電圧Vinは、スイッチング素子2のドレイン端子に供給されることになる。
制御用電源5は、正極性の制御用電源である。例えば、制御用電源5は、スイッチング素子2,3を駆動するための電源であってもよいし、不図示の他の装置を駆動するための電源であってもよい。例えば、制御用電源5は、マイコン用の電源であって、低電圧である。なお、制御用電源5の電圧は、電圧VDDである。
半導体スイッチング素子駆動回路6は、片電源である制御用電源5からの電圧VDDを昇圧し、その昇圧した電圧をゲート電圧としてスイッチング素子2,3のそれぞれのゲート端子に出力する。これにより、半導体スイッチング素子駆動回路6は、スイッチング素子2,3のそれぞれをオン(導通状態)に制御することができる。
また、半導体スイッチング素子駆動回路6は、昇圧した電圧から負電源を生成し、その生成した負電源をゲート電圧としてスイッチング素子2,3のそれぞれのゲート端子に出力する。これにより、半導体スイッチング素子駆動回路6は、スイッチング素子2,3のそれぞれをオフ(遮断状態)に制御することができる。
半導体スイッチング素子駆動回路6は、上アーム用駆動回路6a及び下アーム用駆動回路6bを備える。
上アーム用駆動回路6aは、制御用電源5からの電圧VDDに基づいて、上アームであるスイッチング素子2のオン又はオフを制御する。具体的には、上アーム用駆動回路6aは、上アームのスイッチング素子2を十分にオンさせるために、電圧VDDを昇圧し、その昇圧した電圧をスイッチング素子2のゲート端子に印加する。
また、上アーム用駆動回路6aは、上アームであるスイッチング素子2を十分にオフさせるために、昇圧した電圧から負電圧を生成し、その生成した負電圧をスイッチング素子2のゲート端子に印加する。
下アーム用駆動回路6bは、制御用電源5からの電圧VDDに基づいて、下アームであるスイッチング素子3のオン又はオフを制御する。具体的には、下アーム用駆動回路6bは、下アームであるスイッチング素子3を十分にオンさせるために、電圧VDDを昇圧し、その昇圧した電圧をスイッチング素子3のゲート端子に印加する。
また、下アーム用駆動回路6bは、下アームであるスイッチング素子3を十分にオフさせるために、昇圧した電圧から負電圧を生成し、その生成した負電圧をスイッチング素子3のゲート端子に印加する。
制御信号発生部7は、上アーム用駆動回路6a及び下アーム用駆動回路6bのそれぞれに接続されている。制御信号発生部7は、上アーム用駆動回路6a及び下アーム用駆動回路6bのそれぞれに、上記ゲート電圧の生成を指示する制御信号を出力する。この制御信号とは、例えば、PWM(pulse width modulation)信号である。
以下に、本発明の一実施形態に係る上アーム用駆動回路6a、下アーム用駆動回路6bの構成について、具体的に説明する。
上アーム用駆動回路6aは、逆流防止用ダイオード8、昇圧用コンデンサ9(第3のコンデンサ)、インダクタ10、逆流防止用ダイオード11、逆流防止用ダイオード12、負電源バッファ用コンデンサ13(第1のコンデンサ)、平滑用コンデンサ14(第4のコンデンサ)、充放電制御部15、整流用ダイオード16、逆流防止用ダイオード17、及び負電源用コンデンサ18(第2のコンデンサ)を備える。そして、昇圧用コンデンサ9、インダクタ10、逆流防止用ダイオード12、平滑用コンデンサ14、及びスイッチング素子2は昇圧回路を構成する。
逆流防止用ダイオード8は、アノードが制御用電源5の正極端子に接続され、カソードが昇圧用コンデンサ9の一端に接続されている。
昇圧用コンデンサ9は、一端がインダクタの一端に接続され、他端がスイッチング素子2のソース端子に接続されている。
インダクタ10は、一端が逆流防止用ダイオード8のカソードに接続され、他端が負電源バッファ用コンデンサ13の一端に接続される。
逆流防止用ダイオード11は、アノードがインダクタ10の他端に接続され、カソードがスイッチング素子2のドレイン端子に接続されている。
逆流防止用ダイオード12は、アノードがインダクタ10の他端に接続され、カソードが平滑用コンデンサ14の一端に接続されている。
負電源バッファ用コンデンサ13の一端は、インダクタ10の他端及び逆流防止用ダイオード11,12のカソードに接続されている。また、負電源バッファ用コンデンサ13の他端は、整流用ダイオード16のカソード及び逆流防止用ダイオード17のアノードに接続されている。
平滑用コンデンサ14は、一端が充放電制御部15に接続され、他端がスイッチング素子2のソース端子に接続されている。
充放電制御部15は、制御信号発生部7から出力される制御信号に基づいて、昇圧用コンデンサ9、負電源バッファ用コンデンサ13、平滑用コンデンサ14、及び負電源用コンデンサ18の充放電を制御する。以下に、充放電制御部15の構成について、具体的に説明する。
充放電制御部15は、スイッチング素子151(導通用駆動回路)及びスイッチング素子152(遮断用駆動回路)を備える。
スイッチング素子151は、スイッチング素子2のゲート端子に導通用駆動信号を供給する。導通用駆動信号とは、スイッチング素子151をオンさせる信号であり、例えば、昇圧回路で昇圧された電圧(ゲート電圧)である。例えば、スイッチング素子151は、NPN型のIGBTである。
スイッチング素子152は、スイッチング素子2のゲート端子に遮断用駆動信号を供給する。遮断用駆動信号とは、スイッチング素子151をオフさせる信号であり、例えば、負電圧(ゲート電圧)である。例えば、スイッチング素子152は、PNP型のIGBTである。
スイッチング素子151のコレクタ端子は、平滑用コンデンサの一端及び逆流防止用ダイオード12のカソードに接続されている。スイッチング素子151のエミッタ端子は、スイッチング素子152のエミッタ端子に接続されている。スイッチング素子151のベース端子とスイッチング素子152のベース端子とは制御信号発生部7に接続されている。スイッチング素子151のエミッタ端子とスイッチング素子152のエミッタ端子との接続点は、スイッチング素子2のゲート端子に接続されている。スイッチング素子152のコレクタ端子は、負電源用コンデンサ18の一端に接続されている。
なお、本実施形態では、充放電制御部15は、スイッチング素子151及びスイッチング素子152を用いたプッシュプル回路であるが、これに限定されず、スイッチング素子2のオン又はオフを制御する制御回路であれば特に限定されない。
整流用ダイオード16は、アノードがスイッチング素子152のコレクタ端子に接続され、カソードが負電源バッファ用コンデンサ13の他端に接続されている。
逆流防止用ダイオード17は、アノードが負電源バッファ用コンデンサ13の他端に接続され、カソードがスイッチング素子2のソース端子に接続されている。
負電源用コンデンサ18の一端は、整流用ダイオード16のアノード及びスイッチング素子152のコレクタ端子に接続されている。負電源用コンデンサ18の他端は、昇圧用コンデンサ9の他端、スイッチング素子2のソース端子、及びスイッチング素子3のドレイン端子に接続されている。
下アーム用駆動回路6bは、上アーム用駆動回路6aと同様の構成を備える。なお、説明の便宜上、上アーム用駆動回路6aの構成(逆流防止用ダイオード8、昇圧用コンデンサ9、インダクタ10、逆流防止用ダイオード11、逆流防止用ダイオード12、負電源バッファ用コンデンサ13、平滑用コンデンサ14、充放電制御部15、整流用ダイオード16、逆流防止用ダイオード17、及び負電源用コンデンサ18)のそれぞれの符号の末尾にaを付し、下アーム用駆動回路6bの構成のそれぞれの末尾にbを付す。
次に、本発明の一本実施形態における上アーム用駆動回路6aの動作の流れについて、図2〜図4を用いて説明する。本実施形態では、上アーム用駆動回路6aの動作モードとして、3つの動作モードを備え、上アーム用駆動回路6aは、動作モード1→動作モード2→動作モード3→動作モード2→動作モード1の順に動作モードを切り替えることで、スイッチング素子2をオン又はオフに制御する。なお、図2〜図4において、破線で示したスイッチング素子2,3,151,152はオフであることを示し、実線で示したスイッチング素子2,3,151,152はオンであることを示す。なお、下アーム用駆動回路6bの動作については、上アーム用駆動回路6aの動作と同様であるため、説明を省略する。
<動作モード1>
図2は、本発明の一実施形態に係る動作モード1における上アーム用駆動回路6aの動作の流れを示す説明図である。図2に示すように、動作モード1は、スイッチング素子151aがオフであり、スイッチング素子152aがオンである。また、スイッチング素子151bがオンであり、スイッチング素子152bがオフである。なお、説明の便宜上、初期条件として、負電源用コンデンサ18aに電荷が充電されているとする。
図2に示すように、スイッチング素子3がオンである。そのため、制御用電源5からの電流は、逆流防止用ダイオード8a、昇圧用コンデンサ9a、スイッチング素子3及びグランドを経由する経路W1を通る。したがって、昇圧用コンデンサ9aは、下アームのスイッチング素子3がオンである場合には、経路W1を通る電流により充電される。
また、制御用電源5からの電流は、逆流防止用ダイオード8a、インダクタ10a、負電源バッファ用コンデンサ13a、逆流防止用ダイオード17a、スイッチング素子3及びグランドを経由する経路W2を通る。したがって、負電源バッファ用コンデンサ13aは、下アームのスイッチング素子3がオンである場合に、経路W2を通る電流により充電される。
更に、制御用電源5からの電流は、逆流防止用ダイオード8a、インダクタ10a、逆流防止用ダイオード12a、平滑用コンデンサ14a、スイッチング素子3及びグランドを経由する経路W3を通る。したがって、平滑用コンデンサ14aは、下アームのスイッチング素子3がオンである場合に、経路W3を通る電流により充電される。
なお、このとき、インダクタ10は、経路W2,3を通る電流により充電される。
動作モード1において、スイッチング素子152aがオンされているため、充放電制御部15aは、負電源用コンデンサ18aの一端とスイッチング素子2のゲート端子とを導通させる。これにより、負電源用コンデンサ18aに充電されていた電荷は、スイッチング素子2の入力容量20、スイッチング素子152aを通り、負電源用コンデンサ18aに戻る経路W4を通る。この場合には、入力容量20に充電されていた電荷が放電されるので、スイッチング素子2がオンからオフに移行する。換言すれば、負電源用コンデンサ18aに充電されていた負電荷は、スイッチング素子152a、入力容量20を通り、負電源用コンデンサ18aの他端に戻る。したがって、スイッチング素子2のゲート端子に負電圧のゲート電圧が印加される。これにより、スイッチング素子2がオフになる。
<動作モード2>
図3は、本発明の一実施形態に係る動作モード2における上アーム用駆動回路6aの動作の流れを示す説明図である。図3に示すように、動作モード2では、制御信号発生部7からの制御信号により、スイッチング素子151bがオフされ、スイッチング素子152bがオンされる。これにより、スイッチング素子3はオフとなる。
図3に示すように、スイッチング素子3がオフからオンになると、インダクタ10に流れる電流Iが減少するため、インダクタ10aに起電圧ΔVが発生する。そして、この起電圧ΔV及び昇圧用コンデンサ9aの電圧V1により、平滑用コンデンサ14aに対して経路W5を通って電荷が充電される。換言すれば、スイッチング素子3が導通状態から遮断状態になることでインダクタ10aに発生した起電圧と、昇圧用コンデンサ9aが充電した電圧V1と、により平滑用コンデンサ14aを充電させる第1の充電回路が形成される。ここで、電圧V1は電圧VDDと略同一である。したがって、平滑用コンデンサ14aは、電圧VDDから起電圧ΔVだけ昇圧された電圧V2で充電されることになる。また、この場合において、負電源バッファ用コンデンサ13aも平滑用コンデンサ14aと同様に電圧V2まで昇圧される。
なお、動作モード2では、動作モード1と同様にスイッチング素子152aがオンされている。そのため、スイッチング素子2のゲート端子に負電圧のゲート電圧が印加されており、スイッチング素子2がオフに維持されている。
<動作モード3>
図4は、本発明の一実施形態に係る動作モード3における上アーム用駆動回路6aの動作の流れを示す説明図である。図4に示すように、動作モード3では、制御信号発生部7からの制御信号により、スイッチング素子151aがオンされ、スイッチング素子152aがオフされる。
図4に示すように、スイッチング素子151aがオンされ、スイッチング素子152aがオフされると、平滑用コンデンサ14に充電されていた電荷は、スイッチング素子151、スイッチング素子2の入力容量20を経由し、平滑用コンデンサ14の他端に戻る経路W6を通る。したがって、入力容量20は、平滑用コンデンサ14から放電された電荷により充電が開始される。そして、動作モード3において入力容量20が十分に充電されるとスイッチング素子2がオンする。
スイッチング素子2がオンすると、負電源バッファ用コンデンサ13aに充電された電荷が放電される。したがって、負電源バッファ用コンデンサ13aに充電されていた電荷は、逆流防止用ダイオード11a、スイッチング素子2、負電源用コンデンサ18a、整流用ダイオード16aを経由し、負電源バッファ用コンデンサ13aの他端に戻る経路W7を通る。したがって、負電源用コンデンサ18aは、負電源バッファ用コンデンサ13aから放電された電荷により充電される。すなわち、負電源用コンデンサ18aの他端には正電荷が充電され、負電源用コンデンサ18aの一端には負電荷が充電される。
換言すれば、動作モード3では、スイッチング素子3がオンされることで、充電状態の負電源バッファ用コンデンサ13aの一端と負電源用コンデンサ18aの他端とを電気的に接続して負電源用コンデンサ18aを充電させる第2の充電回路が形成される。この第2の充電回路は、オンされたスイッチング素子2を経由して負電源用コンデンサ18aを充電させる。本実施形態では、第2の充電回路は、負電源バッファ用コンデンサ13a、逆流防止用ダイオード11a、スイッチング素子2、負電源用コンデンサ18a、及び整流用ダイオード16aを備える。
また、スイッチング素子2がオンすると、昇圧用コンデンサ9に充電された電荷は、インダクタ10a、逆流防止用ダイオード11a、スイッチング素子2及びグランドを経由する経路W8を通る。すなわち、昇圧用コンデンサ9に充電された電荷は、スイッチング素子2を経由する経路W8を通って放電されるため、インダクタ10aに電流Iが流れる。これにより、インダクタ10aにエネルギーが蓄積される。換言すれば、スイッチング素子2がオン状態に移行した場合には、昇圧用コンデンサ9に充電された電荷によりインダクタ10aにエネルギーを蓄積するエネルギー蓄積回路が形成される。
エネルギー蓄積回路は、少なくとも昇圧用コンデンサ9、インダクタ10a及びスイッチング素子2を備える。本実施形態のエネルギー蓄積回路は、昇圧用コンデンサ9、インダクタ10a、逆流防止用ダイオード11a、及びスイッチング素子2を備える。
これにより、動作モード3から動作モード2に移行した場合には、負電源用コンデンサ18aは、動作モード2で充電された電荷を放電することになるため、スイッチング素子2のゲート端子に負電圧が印加される。これにより、スイッチング素子2はオフする。そして、スイッチング素子2がオフすると、昇圧用コンデンサ9の放電が停止されるため、インダクタ10に流れる電流Iが減少する。その結果、インダクタ10aに起電圧ΔVが発生して、電圧VDDが昇圧されることになる。
上述したように、本実施形態に係る電力変換器1は、スイッチング素子2を昇圧回路のスイッチング素子として用いる。具体的には、電力変換器1は、制御対象であるスイッチング素子2のスイッチングを制御することでインダクタ10に起電圧を発生させる。そして、電力変換器1は、その起電圧を用いてスイッチング素子2を駆動するゲート電圧を所定の電圧に昇圧する。これにより、制御用電源5の電圧VDDよりも高い電圧をスイッチング素子2のゲート電圧に印加する場合に、新たなスイッチを設ける必要がない。したがって、電力変換器1は、従来と比較して、昇圧用のスイッチング素子を削減可能となる。そのため、低コストで上アーム用の駆動電圧を昇圧することができる。また、電力変換器1は、昇圧用のスイッチング素子のスイッチングを制御する制御装置を備える必要がない。したがって、電力変換器1の大型化を抑制し、且つ低コスト化を実現することができる。
また、本実施形態に係る電力変換器1は、昇圧された電圧により充電される負電源バッファ用コンデンサ13と、スイッチング素子2のスイッチング動作により充電状態の負電源バッファ用コンデンサ13から放電された電荷を充電することで負電圧を生成する負電源用コンデンサ18とを備える。これにより、上アームのスイッチング素子2を確実にオフさせる場合に、新たな電源を追加することなく、負電圧を生成することができる。すなわち、電力変換器1は、片電源のみでスイッチング素子2の両電源駆動が可能となる。したがって、負電圧を印加する必要があるデバイス(例えば、GaNデバイスやSiCデバイス等)や負電圧を印加する事で高速駆動が可能となるデバイスをスイッチング素子2として採用する場合に、本実施形態における上アーム用駆動回路6aを適用することで、新たな電源を追加することがない。そのため、実装部品のコストの削減や信頼性向上、及び実装面積低減が図れる。
上述の実施形態において、電力変換器1は、平滑用コンデンサ14に充電される電荷が、入力容量20を充電するために必要な電荷量よりも多ければ、電圧VDDを昇圧することができる。
なお、上述の実施形態において、電力変換器1は、動作モード1から動作モード2に移行した場合にも昇圧したが、負電源バッファ用コンデンサ13や平滑用コンデンサ14が既に充電されている場合には、動作モード1から動作モード2に移行しても昇圧されない。したがって、電力変換器1の動作が定常的になった場合には、負電源バッファ用コンデンサ13や平滑用コンデンサ14に電荷が充電されているため、電力変換器1は、動作モード2から動作モード3に移行した場合にのみ電圧VDDを昇圧することになる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
上述の実施形態において、負電源用コンデンサ18の両端の電圧を所定の電圧に制限する電圧制限部を備えてもよい。この所定の電圧は、スイッチング素子2のゲート端子に印加する負電圧のゲート電圧に相当する。したがって、この所定の電圧は、スイッチング素子2がオフされる場合のゲート電圧やスイッチング素子2のゲート端子の耐圧に基づいて設定される。例えば、電圧制限部は、ツェナーダイオードであって、ツェナーダイオードの降伏電圧が上記所定の電圧に相当する。
1 電力変換器
2,3 スイッチング素子
4 負荷駆動用電源
6 半導体スイッチング素子駆動回路
7 制御信号発生部
8 逆流防止用ダイオード
9 昇圧用コンデンサ(第3のコンデンサ)
10 インダクタ
11 逆流防止用ダイオード
12 逆流防止用ダイオード
13 負電源バッファ用コンデンサ(第1のコンデンサ)
14 平滑用コンデンサ(第4のコンデンサ)
15 充放電制御部
16 整流用ダイオード
17 逆流防止用ダイオード
18 負電源用コンデンサ(第2のコンデンサ)

Claims (5)

  1. 少なくとも一のスイッチング素子を備え、当該スイッチング素子のスイッチング動作により主電源からの電力を変換する電力変換器であって、
    前記スイッチング動作により昇圧する昇圧回路と、
    前記昇圧された電圧により充電される第1のコンデンサと、
    前記スイッチング動作により充電状態の前記第1のコンデンサから放電された電荷を充電することで負電圧を生成する第2のコンデンサと、
    前記昇圧された電圧を前記スイッチング素子の制御端子に印加することにより前記スイッチング素子を導通状態に制御する導通用駆動回路と、
    充電状態の前記第2のコンデンサを放電させることにより前記スイッチング素子の制御端子に前記負電圧を印加して前記スイッチング素子を遮断状態に制御する遮断用駆動回路と、を備え
    前記昇圧回路は、
    インダクタと、
    前記インダクタの一端に接続された第3のコンデンサと、
    前記インダクタの他端に接続された第4のコンデンサと、
    前記スイッチング素子が導通状態から遮断状態になることで前記インダクタに発生した起電圧と、前記第3のコンデンサが充電した電圧と、により前記第4のコンデンサを充電させる第1の充電回路と、
    をさらに備えることを特徴とする電力変換器。
  2. 前記第1のコンデンサは、一端が前記インダクタの他端に接続され、他端が第2のコンデンサの一端に接続され、
    前記導通用駆動回路は、前記スイッチング素子を導通状態に制御することにより、充電状態の前記第1のコンデンサの一端と前記第2のコンデンサの他端とを電気的に接続して前記第2のコンデンサを充電させる第2の充電回路を形成する
    ことを特徴とする、請求項1に記載の電力変換器。
  3. 前記導通用駆動回路は、前記第4のコンデンサと前記スイッチング素子の制御端子とを接続することにより、前記第4のコンデンサに充電された電圧を前記制御端子に印加し、
    前記遮断用駆動回路は、前記第2のコンデンサの一端と前記制御端子とを接続することにより前記負電圧を前記制御端子に印加する、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の電力変換器。
  4. 前記昇圧回路は、前記第3のコンデンサから放電された電荷を、導通状態の前記スイッチング素子を経由する経路で前記インダクタに供給することにより、前記インダクタにエネルギーを蓄積させるエネルギー蓄積回路をさらに備えることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか一項に記載の電力変換器。
  5. 前記スイッチング素子は、上アーム用の半導体スイッチング素子と下アーム用の半導体スイッチング素子とが直列接続されたスイッチングレグを備え、
    前記スイッチング素子は、前記上アーム用の半導体スイッチング素子であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電力変換器。
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