JP2001037197A - モータ - Google Patents

モータ

Info

Publication number
JP2001037197A
JP2001037197A JP11211930A JP21193099A JP2001037197A JP 2001037197 A JP2001037197 A JP 2001037197A JP 11211930 A JP11211930 A JP 11211930A JP 21193099 A JP21193099 A JP 21193099A JP 2001037197 A JP2001037197 A JP 2001037197A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
permanent magnet
magnetic pole
coil
motor
magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11211930A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Asaka
暁 浅香
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Electronics Inc
Original Assignee
Canon Electronics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Electronics Inc filed Critical Canon Electronics Inc
Priority to JP11211930A priority Critical patent/JP2001037197A/ja
Publication of JP2001037197A publication Critical patent/JP2001037197A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来例の円筒形モータが持つディティントト
ルクを減らし、出力を高くし、回転精度を高め、さら
に、ステップ精度、駆動時の振動、トルク特性などのモ
ータ特性を良好にする。 【構成】 モータは、円筒形状に形成されるとともに、
周方向にn分割して異なる極に交互に着磁されている永
久磁石を備え、永久磁石の軸方向に第1のコイルと永久
磁石と第2のコイルを順に配置し、第1のコイルにより
励磁される第1の外側磁極及び第1の内側磁極を永久磁
石の外周面及び内周面に対向させ、第2のコイルにより
励磁される第2の外側磁極及び第2の内側磁極を前記永
久磁石の外周面及び内周面に対向させたものである。そ
して、永久磁石を着磁した表面と対向する第1の外側磁
極と第2の外側磁極、もしくは第1の内側磁極と第2の
内側磁極、もしくはその両方を永久磁石の端面と対向す
る部分から先端に向けて周方向に永久磁石の着磁幅より
細くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円筒形状のモータに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、小型円筒形のステッピングモータ
が特開平11−41901号に提案されており、図10
はその従来例のステッピングモータを示すものである。
この従来例のモータは円筒形上に形成されるとともに、
少なくともその外周面を周方向にn分割して異なる極に
交互に着磁されている永久磁石を備え、永久磁石の軸方
向に第1のコイルと、永久磁石と、第2のコイルを順に
配置し、第1のコイルにより励磁される第1の外側磁極
および第1の内側磁極を永久磁石の外周面および内周面
に対向させ、第2のコイルにより励磁される第2の外側
磁極及び第2の内側磁極を前記永久磁石の外周面および
内周面に対向させ、第1の外側磁極と第2の外側磁極は
互いに概略対向するように配置し、先端部の展開形状が
凸形状となるよう形成している。
【0003】第1の外側磁極と第2の外側磁極は互いに
対向し合う先端の展開形状が凸形状になっているので、
第1の外側磁極と第2の外側磁極との間の磁気抵抗は高
くなり、第1のコイルにより発生する磁束が第2のコイ
ル側に作用し難くなり、また第2のコイルにより発生す
る磁束が第1のコイル側に作用し難くなり、モータの出
力は大きくなるとしている。
【0004】このような形状にモータを構成することに
よって、外形寸法を小さく抑えつつ出力の高いモータと
なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、外側磁極の先端形状が最適形状であるとは言
い難く、さらにディティントトルクやステップ精度に改
善の余地がある。
【0006】したがって、本発明の目的は、従来例の円
筒形モータが持つディティントトルクを減らし、出力を
高くし、回転精度を高め、さらに、ステップ精度、駆動
時の振動、トルク特性などのモータ特性を良好にするこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、円筒形状に形成されるとともに、周方向
にn分割して異なる極に交互に着磁されている永久磁石
を備え、該永久磁石の軸方向に第1のコイルと前記永久
磁石と第2のコイルを順に配置し、前記第1のコイルに
より励磁される第1の外側磁極及び第1の内側磁極を前
記永久磁石の外周面及び内周面に対向させ、前記第2の
コイルにより励磁される第2の外側磁極及び第2の内側
磁極を前記永久磁石の外周面及び内周面に対向させたモ
ータにおいて、前記永久磁石を着磁した表面と対向する
前記第1の外側磁極と第2の外側磁極、もしくは前記第
1の内側磁極と第2の内側磁極、もしくはその両方を前
記永久磁石の端面と対向する部分から先端に向けて周方
向に永久磁石の着磁幅より細くすることを特徴とする。
【0008】また、上記のモータにおいて、永久磁石を
着磁した表面と対向する前記第1の外側磁極と第2の外
側磁極、もしくは、前記第1の内側磁極と第2の内側磁
極、もしくはその両方を前記永久磁石の端面と対向する
部分から根元においては、磁極の周方向幅を少なくとも
永久磁石の着磁幅と同等もしくは太くすることを特徴と
する。
【0009】また、上記のモータにおいて、前記永久磁
石の着磁ベクトルの軌跡と、前記第1コイルの通電によ
り前記第1の外側磁極と前記第1の内側磁極との間に発
生される励磁磁束ベクトルの軌跡とがほぼ平行になるよ
うに、前記第1の外側磁極の円周方向の幅と前記第1の
内側磁極の円周方向の幅を決め、前記永久磁石の着磁ベ
クトルの軌跡と、前記第2コイルの通電により前記第2
の外側磁極と前記第2の内側磁極との間に発生される励
磁磁束ベクトルの軌跡とがほぼ平行になるように、前記
第2の外側磁極の円周方向の幅と前記第2の内側磁極の
円周方向の幅を決める、ことを特徴とする。
【0010】コイルに無通電状態で永久磁石が静止する
ディティント位置は、外側磁極と内側磁極を形成するス
テータヨークの磁気抵抗が高いときには磁極と永久磁石
の着磁位相が切り替わる境界が向かい合う図6に示す位
置であり、ステータヨークの磁気抵抗が低いときには磁
極と永久磁石の着磁域が向かい合った図1に示す位置で
ある。この永久磁石が静止つづけようとするトルクをデ
ィティントトルクと言い、このディティントトクルはモ
ータ駆動時に回転を阻害する力となり、回転精度を悪く
すると共に、モータの振動を誘引しモータ効率の低下と
なる。
【0011】特に、図6に示す場合のディティントトル
クを減らすためには、永久磁石の表面から発生し、対向
する磁極を経由し、永久磁石の同表面の隣接する逆位相
に着磁された表面に戻る磁気経路33の磁気抵抗を高く
すれば良い。その一つの方法として、図2に示すように
永久磁石が着磁された側における磁極の周方向の幅を狭
くすれば、上記磁気経路33の磁気回路抵抗を高くする
ことが出来るので、結果的にディティントトルクを減ら
すことができる。
【0012】さらに、図1に示すステータヨークの磁気
抵抗が低い場合におけるディティント位置の場合は、デ
ィティントトルクが発生する場所では有りつつも、ステ
ータヨークを励磁したときに有効トルクを発生する位置
である。ここで、通常永久磁石との対向面積をなるべく
大きくした方がトルクを発生しやすいと思われるが、永
久磁石を外周側から着磁した場合には、図1に示すよう
に、着磁ベクトル軌跡31は、永久磁石の外周表面から
逆の位相に着磁された外周表面へもどる軌跡をたどる。
このためステータヨークを励磁した際に外側磁極と内側
磁極間に生じる磁束ベクトル軌跡30は、磁極の幅を永
久磁石着磁幅と同じにすると、永久磁石の着磁ベクトル
と平行にならず、有効に作用しない。
【0013】ここで、図1に示すように、永久磁石を着
磁した表面と対向する磁極の周方向幅を永久磁石の着磁
幅より細くし、永久磁石を着磁していない表面と対向す
る磁極の周方向幅を永久磁石の着磁幅より太くすること
により、永久磁石の着磁ベクトル軌跡31とステータヨ
ークを励磁した際に発生する磁束ベクトル軌跡30が平
行になり、磁気力が有効に作用することとなる。
【0014】上記事項を総合すると、永久磁石を外周着
磁した場合には外側磁極を永久磁石の着磁幅より周方向
に細く、永久磁石を内周着磁した場合には内側磁極を永
久磁石の着磁幅より周方向に細く、また内外周双方から
着磁した場合には両方の磁極幅を永久磁石の着磁幅より
周方向に細くする。すなわち、永久磁石を着磁した表面
と対向する磁極を永久磁石の着磁幅より周方向に細くす
ることにより、トルクを向上し、ディティントトルクを
減らし、ステップ精度を向上し、回転時の振動を減ら
し、モータ効率を向上することができる。
【0015】本構成のモータを第1の外側磁極と内側磁
極と永久磁石の部分だけで示し、軸の中心線を通る平面
での断面図を図7に示す。この図において、永久磁石と
コイルにより励磁され発生する磁束32は、外側磁極、
内側磁極ともに永久磁石の端面と対向する部分から根元
の部分で磁束密度が高くなる。外側磁極における磁束密
度が高くなる部分を35、内側磁極における磁束密度が
高くなる部分を34として示してある。これとは逆に、
外側磁極、内側磁極ともに、永久磁石の端面と対向する
部分から先の部分では、永久磁石側に磁束がもれてい
き、先端に向けて磁束密度は低くなる。
【0016】これらのことから、永久磁石の着磁された
側に対向する磁極は、磁極内の磁束密度が高くなる永久
磁石の端面と対向する部分より根元部分において、磁極
の周方向幅を少なくとも永久磁石の着磁幅と同等もしく
は太くし、また、磁極内の磁束密度が低くなる永久磁石
の端面と対向する部分より先端部分においては、磁極の
周方向幅を永久磁石の着磁幅より細くし、先端に向けて
段階的に細くしていく形状(図8)は、磁極を通る磁気
経路の磁気損失を増やすことが無いため、最適であるこ
とが分かる。この磁極の形状により、効率の高いモータ
を構成することが出来る。
【0017】
【実施例】(実施例1)図1は本発明の特徴を最もよく
表す図である。ここで図1は、図9に示す構成のモータ
組立後の軸方向断面図におけるA−A線断面図であり、
かつ永久磁石の着磁ベクトル軌跡とステータヨークから
の励磁磁束ベクトル軌跡を示したものである。
【0018】図1および図9において、1はロータを構
成する円筒形状の永久磁石であり、このロータである永
久磁石1は、その外周表面を円周方向にn分割して(本
実施例では4分割して)S極、N極が交互に着磁された
着磁層1a、1b、1c、1dを有し、着磁部1a、1
cが外周側からN極に着磁され、着磁部1b、1dが外
周側からS極に着磁されている。
【0019】7はロータ軸となる出力軸で、この出力軸
7は永久磁石1に固着されている。これら出力軸7と永
久磁石1とでロータを構成している。
【0020】2及び3は前記永久磁石1と同心でかつ、
永久磁石1を軸方向に挟む位置に配置されたコイルであ
り、コイル2及び3はその外径が前記永久磁石1の外径
とほぼ同じ寸法である。
【0021】18および19は軟磁性材料からなる第1
のステータ及び第2のステータで、第1のステータ18
および第2のステータ19の位相は180/n度、すな
わち45°ずれて配置され、これらの第1のステータ1
8及び第2のステータ19は外筒及び内筒からなってい
る。第1のステータ18の外筒及び内筒の間にコイル2
が配置され、このコイル2が通電されることにより第1
のステータ18が励磁される。
【0022】第1のステータ18の外筒及び内筒はその
先端部が外側磁極18a、18bおよび内側磁極18
c、18dを形成しており、この内側磁極18cと18
dの位相は互いに同位相となるように360/(n/
2)度、すなわち本実施例では180°ずれて形成さ
れ、内側磁極18cに対して外側磁極18aが対向配置
しており、また内側磁極18dに対して外側磁極18b
が対向配置している。
【0023】第1のステータ18の外側磁極18a、1
8b及び内側磁極18c、18dは永久磁石1の一端側
の外周面及び内周面に対向して永久磁石1の一端側を挟
み込むように設けられる。また第1のステータ18の穴
18eに回転軸7の一端部が回転可能に嵌合している。
【0024】第2のステータ19の外筒及び内筒の間に
コイル3が配置され、このコイル3が通電されるこによ
り第2のステータ19が励磁される。第2のステータ1
9の外筒及び内筒はその先端部が外側磁極19a、19
b及び内側磁極19c、19dを形成しており、この内
側磁極19cと内側磁極19dの位相は互いに同位相と
なるように360/(n/2)度、すなわち180度ず
れて形成され、内側磁極19cに対し外側磁極19aが
対向配置しており、内側磁極19dに対し外側磁極19
bが対向配置している。
【0025】第2のステータ19の外側磁極19a、1
9b及び内側磁極19c、19dは永久磁石1の他端側
の外周面及び内周面に対向して永久磁石1の他端側を挟
み込むように設けられる。また第2のステータ19の穴
19eには回転軸7の他端部が回転可能に嵌合してい
る。
【0026】したがって、コイル2により発生する磁束
は外側磁極18a、18bと内側磁極18c、18dと
の間のロータである永久磁石1を横切るので、効果的に
ロータである永久磁石1に作用し、コイル3により発生
する磁束は外側磁極19a、19bと内側磁極19c、
19dとの間のロータである永久磁石を横切るので、効
果的にロータである永久磁石1に作用し、モータの出力
を高める。
【0027】20は非磁性材料からなる円筒形状部材と
しての連結リングであり、この連結リング20の内側の
一端側には溝20a、20bが設けられ、他端部には溝
20a、10bに対し位相を180/n度すなわち本実
施例においては45度ずらした溝20c、20dが設け
られ、溝20a、20bに第1のステータ18の外側磁
極18a、18bを嵌合し、溝20c、20dに第2の
ステータ19の外側磁極19a、19bを嵌合し、これ
ら嵌合部分を接着剤により固定して、連結リング20に
第1のステータ18及び第2のステータ19が取り付け
られるものである。
【0028】これら第1のステータ18と第2のステー
タ19は互いに外側磁極18a、18b及び内側磁極1
8c、18dと外側磁極19a、19b及び内側磁極1
9c、19dとを対向させ、連結リング20の内周側の
突出部20e、20fによりある距離だけ間隔を隔てて
固定されている。
【0029】ここで、図5は、図9のA−A線での断面
図であるが、外側磁極18a、18b、内側磁極18
c、18dは永久磁石の着磁幅と同じ幅で対向してお
り、永久磁石の着磁ベクトルの軌跡とコイルにより励磁
され外側磁極から内側磁極へ発生する励磁磁束ベクトル
の軌跡を示した図である。これを見ると、着磁ベクトル
と励磁磁束ベクトルが平行になっているのは励磁の周方
向における中央部分のみであり、その他の部分において
は、ベクトルが平行にならず、磁気力が有効に作用して
いないことがわかる。
【0030】これに比べて、本発明の実施例を示す図1
(図9のA−A線での断面図)においては、永久磁石を
外周方向から、周方向にn分割して異なる極に交互に着
磁した場合の最適磁極形状を示し、図5と比較して外側
磁極19a、19bの周方向幅が永久磁石の着磁幅より
狭く、内側磁極19c、19dの周方向幅が永久磁石の
着磁幅より広く(本実施例では、円筒形状に)なってい
る。これを見ると、着磁ベクトルと励磁磁束ベクトルが
全体的に平行になっており、磁気力が有効に作用するこ
とが分かる。さらに、永久磁石の外周表面から隣接する
逆の位相に着磁された外周表面にもどる磁気経路の磁気
抵抗が高くなるため、ディティントトルクを減少でき
る。この際、外側磁極の端面と対向する部分から先端に
向け周方向に段階的に細くしていくと磁気損失が少なく
効率が高い。
【0031】(実施例2)図3は本発明の実施例2を示
すものである。図3は、図9のA−A線での断面図であ
り、永久磁石を外周方向から、周方向にn分割して異な
る極に交互に着磁した場合の最適磁極形状を示し、図5
と比較して外側磁極19a、19bの周方向幅が永久磁
石の着磁幅より広く、内側磁極19c、19dの周方向
幅が永久磁石の着磁幅より狭くなっている。
【0032】図3にはさらにこの際の永久磁石の着磁ベ
クトルの軌跡とコイルにより励磁され外側磁極から内側
磁極へ発生する励磁磁束ベクトルの軌跡を示している。
これを見ると、着磁ベクトルと励磁磁束ベクトルが全体
的に平行になっており、磁気力が作用することが分か
る。さらに、永久磁石の内周表面から対向する内側磁極
を経由し、隣接する逆の位相に着磁された内周表面に戻
る磁気経路の磁気抵抗が高くなるため、ディティントト
ルクを減少できる。この際、内側磁極は永久磁石の端面
と対向する部分から先端に向け周方向に段階的に細くし
ていくと磁気損失が少なく効率が良い。
【0033】(実施例3)図4は本発明の実施例3を示
すものである。図4は、図9のA−A線での断面図であ
り、永久磁石を外周方向及び内周方向から、周方向にn
分割して異なる極に交互に着磁、もしくはラジアル異方
性磁石を外周方向もしくは内周方向から、周方向にn分
割して異なる極に交互に着磁した場合の最適磁極形状を
示し、図5と比較して外側磁極19a、19bの周方向
幅が永久磁石の着磁幅より狭く、内側磁極19c、19
dの周方向幅が永久磁石の着磁幅より狭くなっている。
図4にはさらにこの際の永久磁石の着磁ベクトルの軌跡
とコイルにより励磁され外側磁極から内側磁極へ発生す
る励磁磁束ベクトルの軌跡を示している。これを見る
と、着磁ベクトルと励磁磁束ベクトルが全体的に平行に
なっており、磁気力が有効に作用する。さらに、永久磁
石の表面から対向する磁極を経由し隣接する逆の位相に
着磁された表面に戻る磁気経路の磁気抵抗が高くなるた
め、ディティントトルクを減少できる。この際、外側磁
極及び内側磁極は、永久磁石の端面と対向する部分から
先端に向け周方向に段階的に細くしていくと磁気損失が
少なく効率が高い。
【0034】ここで、ラジアル異方性磁石とは、永久磁
石を成形する段階で径方向に着磁がなされるように磁場
配向処理を行った磁石の事を言う。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
永久磁石を着磁した表面と対向する外側磁極もしくは内
側磁極の周方向幅を永久磁石の端面と対向する部分か
ら、先端に向けて周方向に細くすることにより、円筒形
モータのディティントトルクを減らし、出力を高くし、
回転精度高め、ステップ精度、駆動時の振動、トルク特
性などのモータ特性を良好にすることができる。
【0036】また、本発明によれば、永久磁石の着磁ベ
クトルの軌跡と、第1コイルの通電により第1の外側磁
極と第1の内側磁極との間に発生される励磁磁束ベクト
ルの軌跡とがほぼ平行になるように、第1の外側磁極の
円周方向の幅と第1の内側磁極の円周方向の幅を決め、
永久磁石の着磁ベクトルの軌跡と、第2コイルの通電に
より第2の外側磁極と第2の内側磁極との間に発生され
る励磁磁束ベクトルの軌跡とがほぼ平行になるように、
第2の外側磁極の円周方向の幅と第2の内側磁極の円周
方向の幅を決めることにより、磁気力が有効に作用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例1の最適な外側磁極、
内側磁極及び永久磁石の関係を示し、さらに、永久磁石
の着磁ベクトル軌跡とステータヨークの励磁磁束ベクト
ル軌跡を加えた径方向断面図である。
【図2】図2は、本発明の実施例1の最適な外側磁極、
内側磁極及び永久磁石の関係を示し、さらに、永久磁石
から発生する磁束線図を加えたディティント位置におけ
る径方向断面図である。
【図3】図3は、本発明の実施例2の最適な外側磁極、
内側磁極及び永久磁石の関係を示し、さらに、永久磁石
の着磁ベクトル軌跡とステータヨークの励磁磁束を加え
た径方向断面図である。
【図4】図4は、本発明の実施例3の最適な外側磁極、
内側磁極及び永久磁石の関係を示し、さらに、永久磁石
の着磁ベクトル軌跡とステータヨークの励磁磁束ベクト
ル軌跡を加えた径方向断面図である。
【図5】図5は、本発明の比較用の外側磁極、内側磁極
及び永久磁石の関係を示し、さらに、永久磁石の着磁ベ
クトル軌跡とステータヨークの励磁磁束ベクトル軌跡を
加えた径方向断面図である。
【図6】図6は、比較用の外側磁極、内側磁極及び永久
磁石の関係を示し、さらに、永久磁石から発生する磁束
線図を加えたディティント位置における径方向断面図で
ある。
【図7】図7は、本発明に係る外側磁極、内側磁極及び
永久磁石の関係を示し、さらに、永久磁石とコイルの励
磁より発生する磁束ベクトル軌跡を加えた軸方向断面図
である。
【図8】図8は、本発明に係る最適な磁極及び永久磁石
の関係を示し、磁極を永久磁石の端面から先端にかけて
細くする状態を示した図である。
【図9】図9は、従来例のステッピングモータの断面図
である。
【図10】図10は、従来例の小型円筒形モータの分解
斜視図である。
【符号の説明】 1 永久磁石 2 第1のコイル 3 第2のコイル 7 回転軸 18 第1のステータ 19 第2のステータ 20 連結リング 30 コイルの励磁により外側磁極と内側磁極間に
発生する磁束 31 永久磁石の着磁ベクトル 32 永久磁石の励磁により発生する磁束 33 永久磁石により発生する磁束 34 外側磁極の磁束密度が高い部分 35 内側磁極の磁束密度が高い部分

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒形状に形成されるとともに、周方向
    にn分割して異なる極に交互に着磁されている永久磁石
    を備え、該永久磁石の軸方向に第1のコイルと前記永久
    磁石と第2のコイルを順に配置し、前記第1コイルによ
    り励磁される第1の外側磁極及び第1の内側磁極を前記
    永久磁石の外周面及び内周面に対向させ、前記第2のコ
    イルにより励磁される第2の外側磁極及び第2の内側磁
    極を前記永久磁石の外周面及び内周面に対向させたモー
    タにおいて、永久磁石を着磁した表面と対向する前記第
    1の外側磁極と第2の外側磁極、もしくは前記第1の内
    側磁極と前記第2の内側磁極、もしくはその両方を前記
    永久磁石の端面と対向する部分から、先端に向けて周方
    向に永久磁石の着磁幅より細くすることを特徴とするモ
    ータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のモータにおいて、永久磁
    石を着磁した表面と対向する前記第1の外側磁極と第2
    の外側磁極、もしくは、前記第1の内側磁極と第2の内
    側磁極、もしくはその両方を前記永久磁石の端面と対向
    する部分から根元においては、磁極の周方向幅を少なく
    とも永久磁石の着磁幅と同等もしくは太くすることを特
    徴とするモータ。
  3. 【請求項3】円筒形状であり、その外周面を交互に異な
    る極に着磁された永久磁石と、 該永久磁石の軸方向に永久磁石を挟むように配置された
    第1のコイル及び第2のコイルと、 前記第1のコイルにより励磁されかつ前記永久磁石の一
    端の外周面及び内周面に対向する第1の外側磁極と第1
    の内側磁極を持つ第1のステータと、 前記第2のコイルにより励磁されかつ前記永久磁石の他
    端の外周面及び内周面に対向する第2の外側磁極と第2
    の内側磁極を持つ第2のステータと、 を有するモータにおいて、 前記永久磁石の着磁ベクトルの軌跡と、前記第1コイル
    の通電により前記第1の外側磁極と前記第1の内側磁極
    との間に発生される励磁磁束ベクトルの軌跡とがほぼ平
    行になるように、前記第1の外側磁極の円周方向の幅と
    前記第1の内側磁極の円周方向の幅を決め、 前記永久磁石の着磁ベクトルの軌跡と、前記第2コイル
    の通電により前記第2の外側磁極と前記第2の内側磁極
    との間に発生される励磁磁束ベクトルの軌跡とがほぼ平
    行になるように、前記第2の外側磁極の円周方向の幅と
    前記第2の内側磁極の円周方向の幅を決める、 ことを特徴とするモータ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のモータにおいて、前記第
    1および第2の外側磁極、または前記第1および第2の
    内側磁極、またはそれら両方の先端部分を先端側に向か
    って細くすることを特徴とするモータ。
  5. 【請求項5】 請求項3記載のモータにおいて、前記第
    1および第2の外側磁極、または前記第1および第2の
    内側磁極、またはそれら両方の根元部分の厚みを先端部
    分より太くすることを特徴とするモータ。
JP11211930A 1999-07-27 1999-07-27 モータ Pending JP2001037197A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11211930A JP2001037197A (ja) 1999-07-27 1999-07-27 モータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11211930A JP2001037197A (ja) 1999-07-27 1999-07-27 モータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001037197A true JP2001037197A (ja) 2001-02-09

Family

ID=16614042

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11211930A Pending JP2001037197A (ja) 1999-07-27 1999-07-27 モータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001037197A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005008862A1 (ja) * 2003-07-22 2005-01-27 Aichi Steel Corporation Ltd. 薄型ハイブリッド着磁型リング磁石、ヨーク付き薄型ハイブリッド着磁型リング磁石、および、ブラシレスモータ
US7750776B2 (en) 2004-04-20 2010-07-06 Aichi Steel Corporation Anisotropic bonded magnet for use in a 4-pole motor, a motor employing that magnet, and an alignment process apparatus for the anisotropic bonded magnet for use in a 4-pole motor

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005008862A1 (ja) * 2003-07-22 2005-01-27 Aichi Steel Corporation Ltd. 薄型ハイブリッド着磁型リング磁石、ヨーク付き薄型ハイブリッド着磁型リング磁石、および、ブラシレスモータ
CN100380779C (zh) * 2003-07-22 2008-04-09 爱知制钢株式会社 薄型混合磁化环状磁铁和具有轭部的薄型混合磁化环状磁铁、以及无电刷电机
US7560841B2 (en) 2003-07-22 2009-07-14 Aichi Steel Corporation, Ltd. Thin hybrid magnetization type ring magnet, yoke-equipped thin hybrid magnetization type ring magnet, and brush-less motor
US7750776B2 (en) 2004-04-20 2010-07-06 Aichi Steel Corporation Anisotropic bonded magnet for use in a 4-pole motor, a motor employing that magnet, and an alignment process apparatus for the anisotropic bonded magnet for use in a 4-pole motor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6411003B1 (en) Motor
JP3131403B2 (ja) ステッピングモータ
US4899072A (en) Pulse motor
KR100302241B1 (ko) 모터
JPH0686527A (ja) ハイブリッド形ステッピングモータ
KR100550140B1 (ko) 모터
JP3517556B2 (ja) モータ
JP2001037197A (ja) モータ
JP2750056B2 (ja) ステッピングモータ
JP2000125533A (ja) モータ
JP3517557B2 (ja) モータ
JPH0822135B2 (ja) モ−タのロ−タマグネツト
JP3517546B2 (ja) モータ
JPH0951643A (ja) 同期電動機
JPH07336989A (ja) 3相クローポール式永久磁石型回転電機
JP6130010B2 (ja) Pm型ステッピングモータ
JP3517542B2 (ja) モータ
JP3594892B2 (ja) ステッピングモータ
JP2001298938A (ja) 駆動伝達装置及び該駆動伝達装置を用いた絞り羽根駆動装置
JPH1127924A (ja) モータ
JP2002142429A (ja) モータ
JP2001346373A (ja) モータ
JPH06178527A (ja) ステッピングモータ
JPH11275790A (ja) ブラシレスモータの回転子構造
JPH0638494A (ja) ステッピングモータ