JP2001036740A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2001036740A
JP2001036740A JP11208689A JP20868999A JP2001036740A JP 2001036740 A JP2001036740 A JP 2001036740A JP 11208689 A JP11208689 A JP 11208689A JP 20868999 A JP20868999 A JP 20868999A JP 2001036740 A JP2001036740 A JP 2001036740A
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JP11208689A
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Shuji Kuhara
修治 久原
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】デジタルの画像処理において、ハードコピーの
出力に対応する画像データを用いて行う処理を、良好な
応答性および作業性で行うことができ、しかも、必要に
応じて、出力画像を忠実に再生したシュミレーション画
像を表示することができる画像処理装置を提供する。 【解決手段】画像データを再生した画像を表示するディ
スプレイを有し、かつ、予め設定された画像処理のみを
画像データに施して、ディスプレイに画像を表示する第
1の表示モードと、ハードコピーの出力に対応する画像
データと同様の画像処理を画像データに施して、ディス
プレイに画像を表示する第2の表示モードとを有するこ
とにより、前記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルの画像処
理の技術分野に属し、特に、ストロボ撮影に起因する人
物の赤目現象の補正等の処理を、良好な作業性で行うこ
とができる画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、ネガフィルム、リバーサルフィル
ム等の写真フィルム(以下、フィルムとする)に撮影さ
れた画像の感光材料(印画紙)への焼き付けは、フィル
ムの画像を感光材料に投影して露光する、いわゆる直接
露光が主流である。
【0003】これに対し、近年では、デジタル露光を利
用する焼付装置、すなわち、フィルムに記録された画像
を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタル信号
とした後、種々の画像処理を施して記録用の画像データ
とし、この画像データに応じて変調した記録光によって
感光材料を走査露光して画像(潜像)を記録し、(仕上
り)プリントとするデジタルフォトプリンタが実用化さ
れた。
【0004】デジタルフォトプリンタは、基本的に、フ
ィルムに読取光を入射して、その投影光を読み取ること
によって、フィルムに記録された画像を光電的に読み取
るスキャナ(画像読取装置)と、スキャナによって読み
取られた画像データやデジタルカメラ等から供給された
画像データに所定の処理を施し、画像記録のための画像
データすなわち露光条件とする画像処理装置と、画像処
理装置から出力された画像データに応じて、例えば光ビ
ーム走査によって感光材料を走査露光して潜像を記録す
るプリンタ(画像記録装置)と、プリンタによって露光
された感光材料に現像処理を施して、画像が再生された
(仕上り)プリントとするプロセサ(現像装置)とを有
して構成される。
【0005】このようなデジタルフォトプリンタによれ
ば、画像をデジタルの画像データとして、画像データの
処理によって画像を調整することができるので、逆光や
ストロボ撮影等に起因する画像の飛びやツブレの補正、
シャープネス(鮮鋭化)処理等を好適に行って、従来の
直接露光では得られなかった高品位なプリントを得るこ
とができる。しかも、デジタルフォトプリンタによれ
ば、デジタルカメラ等で撮影された画像もプリントとし
て出力することもできる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ポートレー
ト等の画像中に人物を含むプリントにおいて、画質を左
右する最も重要な要素は人物の仕上りであり、従って、
撮影時のストロボ発光等の影響によって、人物の目
(瞳)が赤くなる赤目現象は重大な問題となる。前述の
ように、デジタルフォトプリンタでは、スキャナによっ
て読み取られた画像データに画像処理を施し、出力用の
画像データを得る。従って、画像データ処理によって赤
目を補正して、適正な画像を出力することが可能であ
り、例えば、画像の中から瞳の領域を抽出し、瞳(その
画像データ)の色変換等を行い、赤目補正処理を行う方
法が知られている。
【0007】ここで、デジタルフォトプリンタ等におけ
るデジタルの画像処理では、通常、出力用の画像データ
を得るための画像読取(本スキャン)に先立ち、原稿を
低解像度で読み取るプレスキャンを行い、プレスキャン
で得られた画像データ(プレスキャンデータ)を用いて
画像処理条件等を設定し、この画像処理条件に応じてプ
レスキャンデータを処理した画像を、出力画像のシュミ
レーション画像(予想される出力画像と同一の色/濃度
等を再現した画像)としてディスプレイに表示して、検
定を行う。シュミレーション画像が適正であれば、検定
OKとなり画像処理を確定し、それに応じて、本スキャ
ンデータを処理して出力用の画像データとする。
【0008】ところが、赤目補正は、目の領域の切り出
しや瞳の抽出等のレタッチ的な処理が必要な場合もある
ので、解像度の低いプレスキャン画像では、適正な処理
ができない場合が多い。そのため、赤目補正のように、
高解像度の画像が必要な処理は、本スキャンデータの画
像(本スキャン画像)を用いて行うことが考えられる。
【0009】しかしながら、本スキャン画像は非常に画
素数が多いので、本スキャン画像に各種の画像処理を施
してシュミレーション画像として表示したり、赤目補正
等のレタッチ的な処理を行う場合には、画像データの処
理に非常に時間がかかり、ディスプレイ等を用いたGU
I(graphical user interface)による操作等の各種の
操作における応答性や操作性等が非常に悪くなるという
問題点がある。
【0010】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決することにあり、スキャナ等の画像データ供給源か
ら供給された画像データに画像処理を施して出力用の画
像データとする画像処理において、例えば、赤目補正、
ソフトフォーカス処理、クロスフィルタ処理等の、ハー
ドコピーの出力に対応する画像データを用いて行う処理
を、良好な応答性および作業性で行うことができ、しか
も、必要に応じて、出力画像を忠実に再生したシュミレ
ーション画像をディスプレイに表示することができる画
像処理装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、画像データ供給源から供給された画像デ
ータに画像処理を施し、ハードコピーの出力に対応する
画像データとする画像処理装置であって、前記画像デー
タを再生した画像を表示するディスプレイを有し、か
つ、予め設定された画像処理のみを前記画像データに施
して、前記ディスプレイに画像を表示する第1の表示モ
ードと、前記ハードコピーの出力に対応する画像データ
と同様の画像処理を前記画像データに施して、前記ディ
スプレイに画像を表示する第2の表示モードとを有する
ことを特徴とする画像処理装置を提供する。
【0012】また、前記第1の表示モードによる画像表
示を行った後、オぺレータによる指示に応じて、前記第
2の表示モードによる画像表示を行い、あるいは、前記
第1の表示モードによる画像表示を行い、それに応じた
所定の処理を終了した後に、自動的に前記第2の表示モ
ードによる画像表示を行うのが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像処理装置につ
いて、添付の図面に示される好適実施例を基に詳細に説
明する。
【0014】図1に、本発明の画像処理装置を利用する
デジタルフォトプリンタの一例のブロック図が示され
る。図1に示されるデジタルフォトプリンタ(以下、フ
ォトプリンタ10とする)は、基本的に、フィルムFに
撮影された画像を光電的に読み取るスキャナ(画像読取
装置)12と、読み取られた画像データ(画像情報)の
画像処理やフォトプリンタ10全体の操作および制御等
を行う画像処理装置14と、画像処理装置14から出力
された画像データに応じて変調した光ビームで感光材料
(印画紙)を画像露光し、現像処理して(仕上り)プリ
ントとして出力するプリンタ16とを有して構成され
る。また、画像処理装置14には、様々な条件の入力
(設定)、処理の選択や指示、色/濃度補正などの指示
等を入力するためのキーボード18aおよびマウス18
bを有する操作系18と、検定用のシュミレーション画
像、各種の操作指示等を表示するディスプレイ20が接
続される。
【0015】スキャナ12は、フィルムF等に撮影され
た画像を1コマずつ光電的に読み取る装置で、光源22
と、可変絞り24と、色フィルタ板26と、フィルムF
に入射する読取光をフィルムFの面方向で均一にする拡
散ボックス28と、結像レンズユニット32と、エリア
CCDセンサであるイメージセンサ34と、アンプ(増
幅器)36と、A/D(アナログ/デジタル)変換器3
8とを有して構成される。
【0016】また、フォトプリンタ10においては、新
写真システム(Advanced Photo System)や135サイズ
のネガ(あるいはリバーサル)フィルム等のフィルムの
種類やサイズ、ストリップスやスライド等のフィルムの
形態等に応じて、スキャナ12の本体に装着自在な専用
のキャリアが用意されており、キャリアを交換すること
により、各種のフィルムや処理に対応することができ
る。フィルムに撮影され、プリント作成に供される画像
(コマ)は、このキャリアによって所定の読取位置に搬
送、保持される。
【0017】キャリアには、フィルムに光学的に記録さ
れるDXコード、拡張DXコード、FNSコード等のバ
ーコードを読み取るためのコードリーダが設けられ、さ
らに、新写真システムのフィルム(カートリッジ)に対
応するキャリアには、フィルムの磁気記録媒体に情報の
記録/読取を行う磁気ヘッドが配置され、フィルムFの
画像読取時に、各種の情報が画像処理装置14に送ら
れ、また、フィルムに記録される。
【0018】このようなスキャナ12において、フィル
ムFに撮影された画像を読み取る際には、光源22から
射出され、可変絞り24によって光量調整された読取光
が、色フィルタ板26に入射して調光され、拡散ボック
ス28で拡散された後、キャリアによって所定の読取位
置に位置されたフィルムFに入射して、透過することに
より、フィルムFに撮影された画像を担持する投影光を
得る。この投影光は、結像レンズユニット32によって
イメージセンサ36の受光面に結像され、フィルムFに
撮影された画像が光電的に読み取られる。
【0019】色フィルタ板26は、R(赤)、G(緑)
およびB(青)の各色フィルタを有するターレットで、
図示しない回転手段によって回転されて、各色フィルタ
を読取光の光路中に挿入する。図示例のスキャナ12に
おいては、色フィルタ板26の各色フィルタを順次挿入
して、3回の読み取りを行うことにより、フィルムFに
撮影された画像を、R、GおよびBの3原色に分解して
読み取る。
【0020】イメージセンサ34の出力信号は、アンプ
36で増幅され、A/D変換器38でデジタル信号とさ
れて、画像処理装置14に送られる。
【0021】スキャナ12においては、フィルムFに撮
影された画像の読み取りを、低解像度で読み取るプレス
キャンと、プリントの出力に対応する画像データを得る
ための本スキャンとの、2回の画像読取で行う。プレス
キャンは、スキャナ12が対象とする全てのフィルムの
画像を、イメージセンサ34が飽和することなく読み取
れるように、あらかじめ設定された、プレスキャンの読
取条件で行われる。一方、本スキャンは、プレスキャン
データから、その画像(コマ)の最低濃度よりも若干低
い濃度でイメージセンサ34が飽和するように、各コマ
毎に設定された本スキャンの読取条件で行われる。従っ
て、プレスキャンと本スキャンの出力信号は、解像度と
出力レベルが異なる以外は、基本的に同じデータであ
る。
【0022】本発明の画像処理装置に画像データを供給
する画像データ供給源は、このような、エリアCCDセ
ンサを用いて面露光でネガやリバーサル等のフィルムに
撮影された画像を光電的に読み取るスキャナ12に限定
はされない。例えば、3色のラインCCDセンサを用い
てスリット露光でフィルムの画像を読み取るスキャナで
あってもよく、あるいは、フィルムを光電的に読み取る
スキャナ以外にも、反射原稿の画像読取装置、デジタル
カメラの撮像デバイス、コンピュータ通信ネットワーク
等の通信手段、フロッピーディスク等の記録媒体(その
ドライブ)等の、各種の画像データ供給源から画像デー
タを受け取って、画像処理を行って、プリント(ハード
コピー)の出力に対応する画像データとしてもよい。
【0023】前述のように、スキャナ12からの出力信
号(画像データ)は、画像処理装置14に出力される。
図2に、画像処理装置14のブロック図を示す。図2に
示されるように、画像処理装置14(以下、処理装置1
4とする)は、データ処理部46、Log変換器48、
プレスキャン(フレーム)メモリ50、本スキャン(フ
レーム)メモリ52、プレスキャン処理部54、本スキ
ャン処理部56、および条件設定部58を有して構成さ
れる。
【0024】なお、図2は、主に画像処理関連の部位を
示すものであり、処理装置14には、これ以外にも、処
理装置14を含むフォトプリンタ10全体の制御や管理
を行うCPU、フォトプリンタ10の作動等に必要な情
報を記憶するメモリ等が配置され、また、操作系18や
ディスプレイ20は、このCPU等(CPUバス)を介
して各部位に接続される。
【0025】スキャナ12から出力されたR、Gおよび
Bの各出力データは、データ処理部46において、DC
オフセット補正、暗時補正、シェーディング補正等の所
定の処理を施された後、Log変換器48においてLo
g変換されてデジタルの画像(濃度)データとされ、プ
レスキャン(画像)データはプレスキャンメモリ50
に、本スキャン(画像)データは本スキャンメモリ52
に、それぞれ記憶(格納)される。
【0026】図示例の処理装置においては、基本的に、
プレスキャンメモリ50に記憶されたプレスキャンデー
タはプレスキャン処理部54において、本スキャンメモ
リ52に記憶された本スキャンデータは本スキャン処理
部56において、それぞれ処理される。プレスキャン処
理部54は、画像処理部62およびデータ変換部66を
有して構成される。他方、本スキャン処理部56は、画
像処理部68、赤目補正部70およびデータ変換部72
を有して構成される。
【0027】プレスキャン処理部54の画像処理部62
と、本スキャン処理部56の画像処理部68は、共に、
後述する条件設定部58が設定した画像処理条件に応じ
て、画像データに画像処理を施す部位である。両処理部
は、処理する画像データの画素密度が異なる以外には、
基本的に同様の処理を行う。画像処理部62および画像
処理部68における画像処理としては、グレイバランス
調整、階調調整、濃度調整、彩度調整、電子変倍処理、
周辺光量補正、歪曲収差等の各種収差の補正、覆い焼き
処理(中間階調を維持した濃度ダイナミックレンジの圧
縮/伸長)、シャープネス(鮮鋭化)処理等が例示され
る。これらの各処理は、画像処理演算、LUT(ルック
アップテーブル)による処理、マトリクス(MTX)演
算、フィルタによる処理等を適宜組み合わせた、公知の
方法で行われる。
【0028】赤目補正部70は、オペレータによる指示
に応じて、赤目補正を行う部位である。従って、赤目補
正の指示が出されていないコマの画像データは、ここは
通過して何の処理もされず、もしくは、ここをバイパス
して下流のデータ変換部72に送られる。また、赤目補
正では、プレスキャンデータではなく、本スキャンデー
タの画像(本スキャン画像)をディスプレイ20に表示
して、切り出し等の各種の操作や画像データの処理が行
われる。この点に関しては、後に詳述する。
【0029】赤目補正の方法には特に限定はなく、公知
の各種の方法が利用可能であるが、図示例においては、
一例として、オペレータがディスプレイ20に表示され
た画像から目を含む領域を切り出し、その領域の画像デ
ータを用いて輝度ヒストグラムを作成し、輝度ヒストグ
ラムから低輝度領域を抽出し、抽出した低輝度領域を収
縮処理して瞳の領域を抽出し、この瞳の領域を処理、例
えば、色変換や彩度低下することによって赤目を修正す
る方法が例示される。色変換による赤目補正の方法とし
ては、例えば、各種の瞳の色(黒い瞳や青い瞳)のデー
タを用意しておき、被写体となった人物が元来有する瞳
の色を指定して、瞳領域の画像データを指定した瞳の色
データに変換する方法が例示される。また、元来黒目の
人物の場合には、瞳の領域の彩度を低下させて無彩色に
近付けることによって、赤目補正を行うことができる。
【0030】プレスキャン処理部54のデータ変換部6
6は、画像処理部62で処理されたプレスキャンデータ
を、3D(三次元)−LUT等を用いて、ディスプレイ
20による表示に対応する画像データに変換する部位で
ある。また、本発明の処理装置14においては、本スキ
ャン処理部56の赤目補正部70あるいはさらに画像処
理部68で処理された本スキャンデータも、データ変換
部66に転送可能に構成されており、例えば、赤目補正
処理を行う場合等、必要に応じて、本スキャン画像もデ
ィスプレイ20に表示される。他方、本スキャン処理部
56のデータ変換部72は、同様に、画像処理部68あ
るいはさらに赤目補正部70で処理された本スキャンデ
ータを3D−LUT等を用いて変換し、プリンタ16に
よる画像記録に対応する画像データとしてプリンタ16
に供給する部位である。両変換部における処理条件は、
後述する条件設定部58で設定される。
【0031】プレスキャン処理部54および本スキャン
処理部56による各種の処理条件は、条件設定部58に
よって設定される。この条件設定部58は、セットアッ
プ部74、キー補正部76およびパラメータ統合部78
を有して構成される。
【0032】セットアップ部74は、プレスキャンデー
タおよびオペレータによる指示に応じて、本スキャンの
読取条件、およびプレスキャン処理部54ならびに本ス
キャン処理部56における各種の画像処理条件を設定
(算出)し、パラメータ統合部78に供給する。具体的
には、セットアップ部74は、プレスキャンデータを用
いて、濃度ヒストグラムの作成や、平均濃度、LATD
(大面積透過濃度)、ハイライト(最低濃度)やシャド
ー(最高濃度)などの濃度ヒストグラムの所定頻度%点
等の画像特徴量の算出等を行い、これらに応じて、前述
のように本スキャンの読取条件を決定し、さらに、オペ
レータによる各種の指示を加味して前述の各種の処理条
件を設定する。
【0033】キー補正部76は、キーボード18aに設
定される明るさ(D)調整キー、C(シアン)、M(マ
ゼンタ)、Y(イエロー)の各色の調整キー、γ(コン
トラスト)調整キー、シャープネス調整キー、彩度調整
キーや、マウス18bによって入力された各種の調整指
示等に応じて、画像の補正量を算出し、パラメータ統合
部78に供給するものである。パラメータ統合部78
は、セットアップ部74が設定した画像処理条件を受け
取り、供給された画像処理条件をプレスキャン処理部5
4および本スキャン処理部56に設定し、さらに、キー
補正部76で算出された画像の補正量に応じて、各部位
に設定した画像処理条件の補正(調整)や、その補正を
行う補正条件の作成および両処理部への設定を行う。
【0034】前述のように、処理装置14において、プ
レスキャン処理部54のデータ変換部66で処理された
画像データはディスプレイ20に、他方、本スキャン処
理部56のデータ変換部72で処理された画像データは
プリンタ16に、それぞれ送られる。ディスプレイ20
には特に限定はなく、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶
ディスプレイ等の公知の表示手段が各種利用可能であ
る。
【0035】他方、プリンタ16は、本スキャン処理部
56から出力された画像データに応じて感光材料(印画
紙)を露光して潜像を記録し、感光材料に応じた現像処
理を施して(仕上り)プリントとして出力する。例え
ば、感光材料をプリントに応じた所定長に切断した後
に、バックプリントの記録、感光材料(印画紙)の分光
感度特性に応じた、R露光、G露光およびB露光の3種
の光ビームを画像データ(記録画像)に応じて変調する
と共に、主走査方向に偏向し、主走査方向と直交する副
走査方向に感光材料を搬送することによる潜像の記録等
を行い、潜像を記録した感光材料に、発色現像、漂白定
着、水洗等の所定の湿式現像処理を行い、乾燥してプリ
ントとした後に、仕分けして集積する。
【0036】以下、フォトプリンタ10の作用を説明す
ることにより、本発明の画像処理装置について、より詳
細に説明する。
【0037】フィルムFのプリント作成を依頼されたオ
ペレータは、フィルムFに対応するキャリアをスキャナ
12に装填し、キャリアの所定位置にフィルムFをセッ
トし、作成するプリントサイズ等の必要な指示を入力し
た後に、プリント作成開始、あるいはさらに必要に応じ
て赤目補正の実行を指示する。これにより、スキャナ1
2の可変絞り24の絞り値やイメージセンサ34の蓄積
時間がプレスキャンの読取条件に応じて設定され、その
後、キャリアがフィルムFを搬送して、プリント作成を
行うコマが、読取位置に搬送される。また、このフィル
ムFの搬送の際に、磁気記録媒体に記録された磁気情報
やDXコード等のバーコードが読まれ、必要な情報が所
定の部位に送られる。次いで、そのコマのプレスキャン
が開始され、前述のように、色フィルタ板26の各色フ
ィルタが順次挿入され、それぞれにおける投影光がイメ
ージセンサ34によって読み取られることにより、その
コマの画像がR、GおよびBの3原色に分解されて光電
的に読み取られる。
【0038】プレスキャンおよび本スキャンは、1コマ
ずつ行ってもよく、全コマまたは所定の複数コマずつ、
連続的にプレスキャンおよび本スキャンを行ってもよい
が、以下の例では、説明を簡略にするために、1コマず
つプレスキャンおよび本スキャンを行う場合を例に説明
する。
【0039】プレスキャンによるイメージセンサ34の
出力信号は、アンプ36で増幅されて、A/D変換器3
8に送られ、デジタル信号とされる。デジタル信号は、
処理装置14に送られ、データ処理部46で所定のデー
タ処理を施され、Log変換器48でデジタルの画像デ
ータであるプレスキャンデータとされ、プレスキャンメ
モリ50に記憶される。
【0040】プレスキャンメモリ50にプレスキャンデ
ータが記憶されると、条件設定部58のセットアップ部
74がこれを読み出し、画像の濃度ヒストグラムの作
成、ハイライトやシャドー等の画像特徴量の算出等を行
い、そのコマの本スキャンの読取条件を設定してスキャ
ナ12に供給する。
【0041】セットアップ部74は、さらに、濃度ヒス
トグラムや算出した画像特徴量に加え、必要に応じて行
われるオペレータの指示を加味して、そのコマに対する
プレスキャン処理部54および本スキャン処理部56に
おける画像処理条件を設定し、パラメータ統合部78に
供給する。パラメータ統合部78は、受け取った画像処
理条件をプレスキャン処理部54および本スキャン処理
部56の所定部位に設定する。
【0042】画像処理条件が設定されると、ディスプレ
イ20が検定画面となり、プレスキャン処理部54がプ
レスキャンメモリ50からプレスキャンデータを読み出
し、プレスキャン処理部54において、画像データが対
応する画像処理条件で処理され、プレスキャンデータを
再生した画像(プレスキャン画像)が、シュミレーショ
ン画像(予想される出力画像と同一の色/濃度等を再現
した画像=仕上がり予想画像)としてディスプレイ20
に表示される。
【0043】次いで、オペレータはシュミレーション画
像を見て検定を行い、必要に応じて、キーボード18a
の調整キー等を用いて色、濃度、階調等を調整する。こ
の調整の入力は、キー補正部76に送られ、キー補正部
76は調整入力に応じた画像処理条件の補正量を算出
し、これをパラメータ統合部78に送る。パラメータ統
合部78は、送られた補正量に応じて、プレスキャン処
理部54および本スキャン処理部56に設定した画像処
理条件を調整し、また、前記補正を行う補正条件を算出
して両処理部の所定位置に設定する。従って、この補正
すなわちオペレータによる調整入力に応じて、ディスプ
レイ20に表示される画像も変化する。
【0044】オペレータは、画像が適正である(検定O
K)と判断すると、本スキャン開始の指示を出す。赤目
補正が指示されていない場合にはこれが出力指示とな
る。本スキャンは、イメージセンサ24の蓄積時間や可
変絞り24の絞り値が異なる以外は、プレスキャンと同
様に行われ、イメージセンサ34からの出力信号はアン
プ36で増幅されて、A/D変換器38でデジタル信号
とされ、処理装置14のデータ処理部46で処理され
て、Log変換器48で本スキャンデータとされ、本ス
キャンメモリ52に送られる。
【0045】本スキャンが終了すると、赤目補正が指示
されている場合には、画面が赤目補正の画面に切り替わ
り、赤目補正部70が、本スキャンメモリ52から本ス
キャンデータを読み出し、これがプレスキャン処理部5
4のデータ変換部66に送られ、本スキャンデータを再
生した画像(本スキャン画像)が、ディスプレイ20に
表示される。すなわち、ディスプレイ20には、画像処
理部68による処理が施されない本スキャン画像が表示
される。
【0046】オペレータは、ディスプレイ20に表示さ
れた画像を見て、マウス18a等を用いて、画像中の目
を含む領域を切り出す。これにより、切り出された領域
がディスプレイ20に拡大表示されると共に、赤目補正
部70は、前述のようにして、瞳の領域を抽出する。次
いで、オペレータが瞳の色を選択し、赤目補正部70
は、選択された瞳の色に応じて、抽出した瞳の色を変換
(画像データの変換)する処理条件を設定し、それに応
じて、ディスプレイ20に表示された本スキャン画像も
変化する。
【0047】オペレータは、そのコマに対して、赤目補
正が適正に行われたことを確認すると、必要に応じて、
本スキャンデータをプリンタ16への出力と同様に画像
処理した画像、すなわち、本スキャン画像によるシュミ
レーション画像のディスプレイ表示(以下、忠実表示と
する)を指示する。
【0048】忠実表示が指示されると、赤目補正部70
における瞳の色変換によって赤目補正された画像データ
が、画像処理部68において検定OKで設定された処理
条件で処理され、変換されて、本スキャン画像によるシ
ュミレーション画像が表示される。オペレータは、この
シュミレーション画像を見て、OKであれば出力指示を
出し、あるいは、必要に応じて、色変換条件等の赤目補
正条件の補正等を行った後に、出力指示を出す。なお、
忠実表示を行わない場合には、赤目補正の終了に応じて
出力指示を出す。
【0049】以上の説明より明らかなように、本発明に
おいては、赤目補正のように、本スキャン画像(プリン
ト=ハードコピー出力用の画像データ)を用いて画像処
理を行う場合には、画像処理部68による処理を行わな
い(あるいは、最低限の処理のみを行われた)本スキャ
ン画像を用いて、ディスプレイ20の画像表示や画像デ
ータの処理等を行う。従って、本スキャン画像を用いて
いるものの、画像の切り出しや色変換等の各種の処理を
迅速に行うことができ、その結果、良好な応答性および
操作性で、画像の切り出しや処理を行うことができる。
また、必要に応じて(あるいは自動的に)、出力用の画
像データと同様に処理した本スキャン画像をシュミレー
ション画像として表示することができるので、出力画像
の確認も好適に行うことができ、不適性なプリントの出
力も防止することができる。
【0050】なお、以上の例においては、本スキャンデ
ータを用いる画像処理として赤目補正を例示したが、本
スキャンデータを用いて行われる処理は、これに限定は
されず、各種の画像処理であってよく、特にレタッチを
含む処理は好適であり、例えば、ソフトフォーカス処理
やクロスフィルタ処理等も好適に例示される。また、本
発明においては、本スキャンデータを用いるいずれの画
像処理も、公知の方法で行えばよい。
【0051】以上の例においては、オペレータによる忠
実表示の指示に応じて、本スキャン画像によるシュミレ
ーション画像の表示を行ったが、本発明はこれに限定は
されず、例えば、オペレータによる赤目補正等の処理終
了の指示に応じて、自動的に忠実表示を行ってもよく、
あるいは、前記色変換の終了やオペレータによる無入力
状態の所定時間経過等、処理の終了を処理装置14が検
出して、自動的に忠実表示を行ってもよい。
【0052】検定終了後、あるいは赤目補正終了後、あ
るいは忠実表示後、前述のように、出力指示が出される
と、画像処理が確定し、本スキャン処理部56によって
本スキャンメモリ52から本スキャンデータが読み出さ
れ、画像処理部68において確定した画像処理条件で画
像処理され、あるいはさらに、赤目補正部70において
瞳の色変換による赤目補正が施された画像データが、画
像データ変換部72で変換されてプリンタ16による画
像記録に対応する出力用の画像データとされ、プリンタ
16に出力され、プリントが作成される。
【0053】以上、本発明の画像処理装置について詳細
に説明したが、本発明は上記実施例に限定はされず、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良およ
び変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0054】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
画像処理装置によれば、赤目補正等のハードコピーの出
力に対応する画像データを用いた画像処理を、良好な応
答性で行うことができ、しかも、必要に応じて、ハード
コピーを忠実に再生したシュミレーション画像の表示も
行うことができる。従って、本発明によれば、赤目等の
ない高画質な画像が再生されたプリントを、良好な処理
効率で出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像処理装置を利用するデジタルフ
ォトプリンタの一例のブロック図である。
【図2】 図1に示されるデジタルフォトプリンタの画
像処理装置の一例のブロック図である。
【符号の説明】
10 (デジタル)フォトプリンタ 12 スキャナ 14 (画像)処理装置 16 プリンタ 18 操作系 18a キーボード 18b マウス 20 ディスプレイ 22 光源 24 可変絞り 26 色フィルタ板 28 拡散ボックス 32 結像レンズユニット 34 イメージセンサ 36 アンプ 38 A/D変換器 46 データ処理部 48 Log変換器 50 プレスキャン(フレーム)メモリ 52 本スキャン(フレーム)メモリ 54 プレスキャン処理部 56 本スキャン処理部 58 条件設定部 62,68 画像処理部 66,72 データ変換部 70 赤目補正部 74 セットアップ部 76 キー補正部 78 パラメータ統合部
フロントページの続き Fターム(参考) 2H106 BA55 BA58 5B050 AA09 BA06 BA12 CA07 DA04 EA03 EA09 FA02 FA03 FA05 FA09 5C077 LL19 MM03 MP08 PP28 PP32 PP33 PP37 PQ08 PQ23 SS01 SS02 SS05 SS07 TT01 TT09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像データ供給源から供給された画像デー
    タに画像処理を施し、ハードコピーの出力に対応する画
    像データとする画像処理装置であって、 前記画像データを再生した画像を表示するディスプレイ
    を有し、かつ、予め設定された画像処理のみを前記画像
    データに施して、前記ディスプレイに画像を表示する第
    1の表示モードと、前記ハードコピーの出力に対応する
    画像データと同様の画像処理を前記画像データに施し
    て、前記ディスプレイに画像を表示する第2の表示モー
    ドとを有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】前記第1の表示モードによる画像表示を行
    った後、オぺレータによる指示に応じて、前記第2の表
    示モードによる画像表示を行う請求項1に記載の画像処
    理装置。
  3. 【請求項3】前記第1の表示モードによる画像表示を行
    い、それに応じた所定の処理を終了した後に、自動的に
    前記第2の表示モードによる画像表示を行う請求項1に
    記載の画像処理装置。
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