JP2002281297A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2002281297A
JP2002281297A JP2001082493A JP2001082493A JP2002281297A JP 2002281297 A JP2002281297 A JP 2002281297A JP 2001082493 A JP2001082493 A JP 2001082493A JP 2001082493 A JP2001082493 A JP 2001082493A JP 2002281297 A JP2002281297 A JP 2002281297A
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Toru Matama
徹 真玉
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フィルムデジタイズを行う画像処理装置であっ
て、拡縮処理してもモアレの発生等の画質劣化を最小限
にできる画像処理装置を提供する。 【解決手段】観察画像に対応して画像の拡縮処理を行う
拡縮部、観察画像に対応して画像の階調変換を行う階調
変換部、および、画像データを所定の画像ファイル形式
に変換するファイル変換部を有し、かつ、前記拡縮部に
おける拡縮処理を行わない処理が設定されていることに
より、前記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に、フィルムに
撮影された画像から得られた画像データを画像ファイル
として出力するフィルムデジタイズの技術分野に属し、
詳しくは、拡縮処理を施してもモアレ等の画質劣化が生
じず、また、色/濃度調整の制限が少ない画像データを
出力できる画像処理装置、および、この画像処理装置で
出力された画像ファイルを処理する画像処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、ネガフィルム、リバーサルフィル
ム等の写真フィルム(以下、フィルムとする)に撮影さ
れた画像の感光材料(印画紙)への焼き付けは、フィル
ムの画像を感光材料に投影して露光する、いわゆる直接
露光が主流である。
【0003】これに対し、近年では、デジタル露光を利
用する焼付装置、すなわち、フィルムに記録された画像
を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタル信号
とした後、種々の画像処理を施して記録用の画像データ
とし、この画像データに応じて変調した記録光によって
感光材料を走査露光して画像(潜像)を記録し、(仕上
り)プリントとするデジタルフォトプリンタが実用化さ
れた。
【0004】デジタルフォトプリンタは、基本的に、フ
ィルムに読取光を入射して、その投影光を読み取ること
によって、フィルムに記録された画像を光電的に読み取
るスキャナ(画像読取装置)と、スキャナで読み取られ
た画像データに所定の処理を施し、画像記録のための画
像データすなわち露光条件とする画像処理装置と、画像
処理装置から出力された画像データに応じて、例えば、
光ビーム走査によって感光材料を露光して潜像を記録す
るプリンタ(画像記録装置)と、プリンタで露光された
感光材料に現像処理を施して、画像が再生された(仕上
り)プリントとするプロセサ(現像装置)とを有して構
成される。
【0005】デジタルフォトプリンタによれば、画像デ
ータの処理によって画像の処理(適正化)を行うことが
できるので、従来の直接露光では得られなかった高品位
なプリントを得ることができ、しかも、フィルムに撮影
された画像のみならず、デジタルカメラ等で撮影された
画像や、インターネット等で取得した画像(画像デー
タ)も、プリントとして出力することができる。
【0006】さらに、フィルムに撮影された画像を読み
取って、デジタルの画像データとして処理を行うので、
写真プリントのみならず、この画像データを画像ファイ
ルとして、CD−R等の記録媒体に出力することもでき
(フィルムデジタイズ)、顧客(プリント作成の依頼
者)の要望に応じて、プリントと画像ファイル(画像フ
ァイルを記録した記録媒体)の両方を提供することがで
きる。
【0007】このようなフィルムデジタイズでは、記録
媒体に出力する画像ファイル(その画像データ)は、通
常、各種の画像処理を施されて、顧客が実際に可視像と
して観察した際に適正に見える、プリント画像と同様の
画像(観察画像)とされて、出力される。図6に、デジ
タルフォトプリンタにおいて、フィルムデジタイズを行
う際の画像処理の一例を示す。
【0008】図6に示される例において、ネガフィルム
をCCDセンサ等で読み取った出力信号は、デジタルデ
ータに変換された後に、log変換によってデジタルの
画像(濃度)データとされて、フレームメモリ(FM)
202に記憶される。フレームメモリ202に記憶され
た画像データは、次いで、拡縮部204において、指定
されたプリントや画像ファイルのフォーマット(サイズ
やアスペクト比等)に応じて、電子的な拡縮(拡大/縮
小)処理を施され、所定のフォーマットの画像データと
される。
【0009】なお、デジタルフォトプリンタでは、通
常、出力するプリントや画像ファイルのフォーマットに
応じて、スキャナでの読み取り画素数および拡縮の倍率
が、一義的に設定されている。また、ラインセンサを用
いてスリット走査でフィルムの画像を読み取る場合に
は、通常、読み取った画像のアスペクト比は、出力され
る観察画像と異なる(読取画像のアスペクト比が歪んで
いる)。従って、拡縮の倍率は、主走査方向(スリット
延在方向=ラインセンサの画素配列方向)と副走査方向
とで異なる。
【0010】拡縮処理を施された画像データは、次い
で、画像補正部206において、シャープネス補正やノ
イズ除去等の画像処理を施された後、階調変換部208
において、例えば、1次元のルックアップテーブル(L
UT)によって、色/濃度補正を含む階調変換を施され
る。画像データは、ここまではネガ画像の画像データで
あるが、この階調変換によって、プリントに再生される
ポジの画像データに変換され、観察画像に対応する画像
データとなる。
【0011】階調変換された画像データは、次いで、デ
ータ変換部210において、3D−LUTよって、出力
する画像ファイルに対応する色空間の画像データ、例え
ば、s−RGBで規定される画像データに変換される。
なお、プリントを作成する場合には、階調変換部208
で階調変換された画像データは、別のデータ変換部でプ
リンタの色空間の画像データに変換され、プリンタに出
力される。データ変換部210で変換された画像データ
は、さらに、ファイル変換部212において、所定の画
像ファイル、例えば、JPEGの画像ファイルに変換さ
れて、画像ファイルとしてCD−R等の記録媒体に出力
される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
画像ファイル(その画像データ)は、パーソナルコンピ
ュータ等に取り込まれ、レタッチソフト等で処理され
て、各種の用途に利用されるが、この際にも拡縮処理を
施される場合が多い。例えば、図7に模式的に示される
ように、ある画像ファイルが担持する観察画像Pの一部
(人物)をはがきに使用する場合、観察画像Pから点線
で示されるように人物を切り出し、次いで、所望のサイ
ズに拡大(あるいは縮小)した後に、はがきに対応する
台紙テンプレートTに貼り付けをする。また、はがきサ
イズ相当(1230画素×1820画素)の画像ファイ
ルの観察画像を、そのままプリントアウトしてはがきに
貼り付ける場合、はがきに適正に貼り付けるための余裕
(マージン)を取るために、画像を103%等程度にす
る小さな拡大を行った後に、プリントアウトする場合が
多い。
【0013】従って、フィルムデジタイズで出力された
画像ファイルの画像データは、拡縮部204においてフ
ォーマットに応じて施された拡縮処理に加え、多くの場
合、使用される際にも拡縮処理が施され、結果的に、2
回(あるいは、それ以上)の拡縮処理が施される。拡縮
処理は、画質の劣化を伴うものであり、2回の拡縮処理
を施された結果、モアレの発生等の画質劣化を生じてし
まう場合が多い。例えば、図7は、格子縞の服を着てい
る人物の画像であるが、2回の拡縮処理の結果、図に示
されるように、同心円状のモアレを生じてしまう場合が
ある。特に、前述のはがきのマージンを取るための拡大
のように、95%〜105%程度の微調な拡縮処理は、
モアレを生じ易く、ネガ粒状に起因するビート縞が発生
する場合もある。
【0014】さらに、フィルムデジタイズで出力された
画像ファイルの画像データは、前述のように、階調変換
部208において、プリントの出力すなわち観察画像に
対応する画像データに階調変換されているため、その後
のコンピュータ等での画像処理処理における、適正な色
/濃度調整が可能な範囲が制限されてしまう。
【0015】周知のように、ネガフィルムに撮影可能な
濃度範囲(ダイナミックレンジ)は、プリントとなる印
画紙よりも大幅に広い。これに対応して、デジタルフォ
トプリンタにおける階調変換では、図8(A)の濃度ヒ
ストグラムに示されるように、ネガ画像の濃度分布から
画像のハイライト(HL)とシャドー(SD)を定め、
図8(B)に示されるように、その内側(矢印で示され
る領域)をプリントに再現する観察画像のダイナミック
レンジとして、例えば、8ビット(0〜255)の観察
画像の画像データに割り振るLUTを作成する。階調変
換部208では、このLUTを用いて、ネガ画像の画像
データを観察画像の画像データに変換する。すなわち、
ネガ画像上のハイライトよりも高濃度(シーンの低濃
度)な領域と、シャドーよりも低濃度な領域は、このL
UTによる階調変換によって、再現できない、いわゆ
る、画像の飛びや潰れとなる。
【0016】フィルムデジタイズによって出力された画
像ファイルの画像データは、この階調変換を施された画
像であるため、パーソナルコンピュータに画像データを
取り込んで、レタッチソフト等で画像の色/濃度や階調
を調整しても、このハイライトおよびシャドーを超える
濃度領域の画像を再現することはできない。例えば、山
を背景に人物を撮影したような画像において、人物(特
に顔)が適正に仕上がるように階調変換を行うLUTを
作成すると、観察画像(画像ファイル)では、山が飛ん
だ状態となってしまい、その後に色/濃度調整を行って
も、適正に再現することはできない。
【0017】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決することにあり、主に、フィルムに撮影された画像
の画像データを画像ファイルとして出力する、フィルム
デジタイズを行う画像処理装置であって、拡縮処理して
もモアレの発生等の画質劣化を最小限にでき、また、広
い濃度範囲で有効な画像の色/濃度調整が可能な画像デ
ータを画像ファイルとして出力できる画像処理装置、お
よび、この画像処理装置が出力した画像ファイルを用い
て、高画質な観察画像を作成することができる画像処理
装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の画像処理装置は、画像データ供給源から供
給された画像データに画像処理を施し、画像ファイルと
して出力する画像処理装置であって、観察画像に対応し
て画像の拡縮処理を行う拡縮部、観察画像に対応して画
像の階調変換を行う階調変換部、および、画像データを
所定の画像ファイル形式に変換するファイル変換部を有
し、かつ、前記拡縮部における拡縮処理を行わない処理
が設定されていることを特徴とする画像処理装置を提供
する。
【0019】また、前記本発明の画像処理装置におい
て、さらに、前記階調変換部における階調変換を行わな
い処理が設定されるのが好ましく、また、前記画像デー
タが、ラインセンサを用いて原稿画像を読み取るライン
スキャナから出力された、観察画像とアスペクト比の異
なるものであってもよい。
【0020】また、本発明の画像処理装置の別の態様
は、画像データ供給源から供給された画像データに画像
処理を施し、画像ファイルとして出力する画像処理装置
であって、観察画像に対応して画像の拡縮処理を行う拡
縮部、観察画像に対応して画像の階調変換を行う階調変
換部、および、画像データを所定の画像ファイル形式に
変換するファイル変換部を有し、かつ、前記階調変換部
において階調変換を行う処理と、階調変換を行わない処
理とが設定されていることを特徴とする画像処理装置を
提供する。
【0021】さらに、本発明の画像処理装置の別の態様
は、画像データを取り込んで、観察画像を出力する画像
処理装置であって、画像の色/濃度調整手段、および、
画像の拡縮手段を有し、さらに、同一の画像の画像デー
タであって、観察画像の画像データと、拡縮処理および
階調変換処理の少なくとも一方が施されていない非観察
画像の画像データとが取り込み可能な際に、前記色/濃
度調整手段および拡縮手段の少なくとも一方による入力
が有った場合には、この入力に対応する処理を施されて
いない非観察画像データを選択して、観察画像の出力対
象とする選択手段を有することを特徴とする画像処理装
置を提供する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像処理装置につ
いて、添付の図面に示される好適実施例を基に詳細に説
明する。
【0023】図1に、本発明の画像処理装置を利用する
デジタルフォトプリンタの一例のブロック図が示され
る。図1に示されるデジタルフォトプリンタ(以下、フ
ォトプリンタ10とする)は、基本的に、スキャナ12
と、本発明の画像処理装置14と、プリンタ/プロセサ
16と、ファイル出力部18とを有して構成される。ま
た、画像処理装置14には、キーボード19aおよびマ
ウス19bを有する操作系19と、検定画像の表示等を
行う等を表示するディスプレイ20が接続される。ま
た、キーボード19aは、画像の濃度を調整するDキ
ー、画像の色を調整する3つの色調整キー(C(シア
ン)キー、M(マゼンタ)キーならびにY(イエロー)
キー)、および、画像の階調を調整するγキー等を有す
る。
【0024】スキャナ12は、フィルムFに撮影された
画像を光電的に読み取る装置で、図2に模式的に示すよ
うに、光源22、可変絞り24、拡散ボックス28、キ
ャリア30、結像レンズユニット32、読取部34、ア
ンプ(増幅器)36、およびA/D(アナログ/デジタ
ル)変換器38を有して構成される。
【0025】図示例のスキャナ12において、白色の光
源22、可変絞り24、および拡散ボックスは、フィル
ムFを読み取るための読取光を所定の読取位置に入射す
る光学系である。
【0026】キャリア30は、フィルムFを所定の読取
位置に位置しつつ、後述する読取部34のラインセンサ
の画素配列方向(主走査方向=図2紙面と垂直方向)に
直交する副走査方向(図2横方向)と長手方向とを一致
して、この副走査方向にフィルムF(図2中二点鎖線)
を搬送する。図示例において、キャリア30は、読取位
置を副走査方向に挟んで配置される、フィルムFを搬送
する搬送ローラ対42aおよび42bと、所定の読取領
域に対応して主走査方向に延在するスリット44aを有
するスリット板44とを有する。スリット板44は、ス
リット44aを読取位置に対応して、フィルムFを下流
(光進行方向)側で覆って配置される。
【0027】結像レンズユニット32は、フィルムFの
投影光を読取部34の所定位置に結像するものである。
読取部34は、R(赤)、G(緑)およびB(青)の画
像をそれぞれ読み取る、3つのラインCCDセンサを有
する、いわゆる3ラインCCDセンサを用いて、画像を
カラーで読み取るものである。本例においては、一例と
して、各色のラインCCDセンサは、共に、1ラインで
1706画素の画像読取を行う。
【0028】このようなスキャナ12において、フィル
ムFに撮影された画像を読み取る際には、読取光は、光
源22から出射され、可変絞り24によって光量を調整
され、拡散ボックス28によってフィルムFの面方向で
光量を均一にされた後、所定の読取位置に入射する。読
取位置に入射した読取光は、フィルムFを透過して、フ
ィルムFに撮影された画像を担持する投影光となる。こ
の投影光は、結像レンズユニット32によって読取部3
4の所定位置(ラインCCDセンサの受光面)に結像さ
れ、フィルムFに撮影された画像が光電的に読み取られ
る。CCDセンサ34の出力信号は、アンプ36で増幅
され、A/D変換器38でデジタル信号とされて、画像
処理装置14に送られる。
【0029】このような画像読取は、基本的に、フィル
ムF(その一部)を読取位置に保持しつつ、副走査方向
に所定速度で搬送して行われる。前述のように、読取位
置には、スリット44aが配置されている。従って、フ
ィルムFは、主走査方向に延在するスリット44aによ
って二次元的に走査され、結果的に、スリット走査によ
る画像読取が行われる。
【0030】スキャナ12においては、フィルムFに撮
影された画像の読み取りを、低解像度の所定条件で読み
取るプレスキャンと、プレスキャンの結果に応じて設定
された条件の下、プリントや画像ファイルの出力のため
に高解像度で画像を読み取る本スキャンの、2回の画像
読取で行う。プレスキャンと本スキャンの出力信号は、
解像度と出力レベルが異なる以外は、基本的に同じデー
タである。
【0031】また、スキャナ12による読取画素数は、
主走査方向は一定(1706画素)で、副走査方向は、
出力するプリントや画像ファイルのフォーマットに応じ
て、異なる。従って、スキャナ12による画像読取で得
られた画像と、観察画像とでは、アスペクト比(主走査
方向と副走査方向の画素数の比)が異なる(アスペクト
比が歪んでいる)。この点に関しては、後に詳述する。
【0032】なお、本発明の画像処理装置14に画像を
供給するスキャナは、このようなスキャナ12に限定は
されない。例えば、3ラインCCDを用いずに、LED
等による3原色の読取光を個々に射出する光源を用いて
画像を3原色に分解して読み取るスキャナでもよい。あ
るいは、読取画素が2次元的に配置された、エリアCC
Dセンサを用いて、1コマを面的に読み取るスキャナで
あってもよい。さらに、本発明の画像処理装置14は、
フィルムを光電的に読み取るスキャナ以外にも、反射原
稿の画像読取装置、デジタルカメラ等の撮像デバイス、
コンピュータ通信ネットワーク等の通信手段、フロッピ
ー(登録商標)ディスク等の記録媒体(そのドライブ)
等の、各種の画像データ供給源から画像データ(画像フ
ァイル)を受け取り、処理してもよい。
【0033】前述のように、スキャナ12からの出力信
号(画像データ)は、画像処理装置14に出力される。
図3に、画像処理装置14のブロック図を示す。図3に
示されるように、画像処理装置14(以下、処理装置1
4とする)は、データ処理部46、Log変換器48、
プレスキャン(フレーム)メモリ50、本スキャン(フ
レーム)メモリ52、プレスキャン処理部54、本スキ
ャン処理部56、およびセットアップ部58を有して構
成される。なお、図3は、主に画像処理関連の部位を示
しているが、処理装置14は、入力された出力方法に応
じた各部位の動作等、フォトプリンタ10全体の制御や
管理も行うものであり、図2に示した部位以外にも、全
体を制御するCPU、フォトプリンタ10の作動等に必
要な情報を記憶するメモリ等が配置される。
【0034】データ処理部46は、スキャナ12から出
力されたR、GおよびBの各出力データに、DCオフセ
ット補正、暗時補正、シェーディング補正等の所定の処
理を施す部位である。Log変換器48は、データ処理
部46で処理された出力データを、例えばLUT(ルッ
クアップテーブル)等によってLog変換して、デジタ
ルの画像(濃度)データとする。Log変換器48で変
換された、プレスキャン(画像)データはプレスキャン
メモリ50に、本スキャン(画像)データは本スキャン
メモリ52に、それぞれ記憶される。
【0035】セットアップ部58は、プレスキャンデー
タを用いた画像解析、および、操作系18等から入力さ
れた出力方法等に応じて、各コマ毎の本スキャンの条件
および画像処理条件を設定する。具体的には、セットア
ップ部58は、プレスキャンデータを用いて、画像の濃
度ヒストグラムの作成、および、最低濃度や最高濃度、
平均濃度などの画像特徴量の算出等を行う。次いで、算
出した画像特徴量等を用いて、本スキャンの読取条件を
設定してスキャナ12に指示を出し、さらに、プレスキ
ャン処理部54の画像処理部60および本スキャン処理
部56の画像処理部72における画像処理条件を設定し
て、両処理部に供給する。なお、両画像処理部における
画像処理条件は、基本的に同じである。また、セットア
ップ部58は、前述のキーボード19aのDキーや色調
整キーによる調整入力が有った場合には、それに応じた
調整量を算出し、各処理部の画像処理条件を変更する。
【0036】処理装置14においては、プレスキャンメ
モリ50に記憶されたプレスキャンデータはプレスキャ
ン処理部54において、本スキャンメモリ52に記憶さ
れた本スキャンデータは本スキャン処理部56におい
て、それぞれ処理される。
【0037】プレスキャン処理部54は、画像処理部6
0および表示データ変換部62を有するものである。プ
レスキャンデータは、画像処理部60において設定され
た画像処理条件で処理された後、表示データ変換部62
において、3D−LUT等によってディスプレイ20に
よる画像表示に応じた画像データに変換されて、検定画
像としてディスプレイ20に表示される。なお、画像処
理部60における画像処理は、基本的に、後述する本ス
キャン処理部の画像処理部72と同様である。
【0038】本スキャン処理部56は、拡縮部64、画
像補正部66および階調変換部(LUT)68を有する
画像処理部72と、ファイルデータ変換部(3D−LU
T)74と、ファイル変換部76(JPEG)と、プリ
ントデータ変換部(3D−LUT)78とを有して構成
される。
【0039】拡縮部64は、本スキャンメモリ52に記
憶された本スキャンデータに、出力する画像のフォーマ
ット(Lサイズ等のプリントサイズや画像ファイルの4
BASE等のフォーマット)に応じた拡縮(拡大/縮
小)処理、いわゆる電子変倍処理を行う部位である。フ
ォトプリンタ10においては、出力する画像のフォーマ
ットに応じて、スキャナ12での読み取り画素数および
拡縮の倍率が、一義的に設定されている。また、前述の
ように、主走査方向の画素数が一定(1706画素)の
スリット走査によって、フィルムFの読取を行うスキャ
ナ12においては、本スキャン画像と出力する観察画像
とで、アスペクト比が異なり、従って、拡縮の倍率も、
主走査方向と副走査方向とで異なる。
【0040】図示例においては、一例として、4BAS
E(1024画素×1536画素)の画像ファイルを出
力する場合には、本スキャンで、1706画素×192
0画素(主走査×副走査)で読み取りを行い、主走査方
向を60%、副走査方向を80%にする拡縮処理を施す
ように設定されている。また、はがきサイズ(1230
画素×1820画素)の画像ファイルを出力する場合に
は、本スキャンで、1706画素×2275画素で読み
取りを行い、主走査方向72%、副走査方向80%の処
理を施すように設定されている。なお、拡縮部64にお
ける拡縮処理は、各種の補間や間引き等を用いた公知の
方法で行えばよい。
【0041】画像補正部66は、鮮鋭度補正(シャープ
ネス補正)、ノイズ除去、覆い焼き処理(ダイナミック
レンジの非線形圧縮による、直接露光における覆い焼き
効果の付与)等、拡縮処理および後述する階調変換以外
の、各種の画像補正を行う部位である。これらの画像補
正は、公知の方法で行えばよい。
【0042】階調変換部68は、例えば、前述の図8
(B)に示される例と同様の一次元のルックアップテー
ブル(LUT)を用いて、画像データを変換することに
より、ネガ画像の画像データをプリントに再現される観
察画像に対応するポジの画像データに階調変換する部位
である。また、階調変換部68では、階調変換と同時に
画像の色/濃度補正も行う。階調変換を行うLUTは、
セットアップ部58において、各種の画像処理装置で利
用されている公知の方法で作成される。また、このLU
Tは、前述のキーボード19aに設定されるDキー、
C,MおよびYの各色調整キー、およびγキーによる調
整入力が有った場合には、この調整入力に応じて、セッ
トアップ部58によって変更される。
【0043】ファイルデータ変換部74は、画像データ
を、出力する画像ファイルに応じた色空間の画像データ
に変換する部位である。図示例においては、3D−LU
Tを用いて、画像データをs−RGBで規定される画像
データに変換する。
【0044】ファイル変換部76は、画像データを、出
力する画像ファイルの形式、例えば、JPEGの画像フ
ァイルに変換するものである。本発明において、画像フ
ァイルには特に限定はなく、JPEG以外にも、Fla
sh Pix、JPEG(Exif)、JPEG200
0、ビットマップデータ等、公知のファイル形式が各種
利用可能である。また、画像フォーマット化する処理
も、画像フォーマットに応じて、公知の方法で行えばよ
い。
【0045】ファイル出力部18は、ファイル変換部7
6から出力された画像ファイルを、記録媒体、例えば、
CD−Rに出力する部位である。なお、本発明の画像処
理装置が画像ファイルを出力する記録媒体にも、特に限
定はなく、CD−R以外にも、MO、スマートメディ
ア、Hi−FD、Zip、ハードディスク等、公知の記
録媒体が各種利用可能である。また、本発明において、
画像ファイルの出力先は、記録媒体のみならず、インタ
ーネット等の通信ネットワークや、インターフェイスを
介して処理装置14に接続されるコンピュータ等であっ
てもよい。
【0046】一方、プリントデータ変換部78は、例え
ば、3D−LUTを用いて、階調変換部68によって変
換されたプリント画像の画像データを、プリンタ16に
対応する色空間の画像データに変換し、プリンタ16に
供給する部位である。
【0047】プリンタ16は、プリントデータ変換部7
8から出力された画像データに応じて感光材料(印画
紙)を露光して潜像を記録し、感光材料に応じた現像処
理を施して(仕上り)プリントとして出力する。
【0048】このような処理装置14において、プリン
トを出力する際には、本スキャンメモリ52に記録され
た画像データは、拡縮部64でプリントのフォーマット
に応じて拡縮処理され、画像補正部66で補正され、階
調変換部68で階調変換されて観察画像に対応する画像
データとされた後に、プリンタデータ変換部78におい
てプリンタ16に対応する画像データに変換されて、プ
リンタ16に出力され、プリントが作成される。
【0049】ここで、図示例の処理装置14において
は、本スキャンメモリ52および拡縮部64の間には第
1切換手段80が配置される。また、好ましい態様とし
て、画像補正部66と階調変換部68との間には、第2
切換手段82が配置される。第1切換手段80は、本ス
キャンメモリ52の画像データ転送方向の下流(以下、
下流とする)において、接続先(画像データの転送先)
を拡縮部64もしくは画像補正部66に切り換えるもの
であり、他方、第2切換手段82は、画像補正部66の
下流において、接続先を階調変換部68もしくはファイ
ル変換部76に切り換えるものである。
【0050】図示例のフォトプリンタ10(処理装置1
4)においては、画像ファイルの出力モードとして、観
察画像モード、非拡縮モード、非変換モード、および、
非処理モードが設定され、選択可能に構成されており、
選択されたモードに応じて、両切換手段が切り換えられ
る。なお、モードの選択は、GUI(Graphical UserIn
terface)等を用いた公知の方法で行えばよい。
【0051】具体的には、観察画像モードでは、第1切
換手段80は拡縮部64に接続(以下、この状態をof
f、逆をonとする)し、第2切換手段82は階調変換
部68に接続(以下、この状態をoff、逆をonとす
る)した状態となる。従って、このモードでは、本スキ
ャンメモリ52に記憶された本スキャンデータは、拡縮
部64における拡縮処理、画像補正部66におけるシャ
ープネス補正等の画像補正、階調変換部68における階
調変換を施された後、ファイルデータ変換部74でs−
RGBで規定される画像データに変換され、ファイル変
換部76でJPEGの画像ファイルに変換されて出力さ
れる。すなわち、プリントと同様の観察画像の画像デー
タが画像ファイルとして出力される。
【0052】非拡縮モードでは、第1切換手段がon
で、第2切換手段がoffの状態となる。従って、この
モードでは、拡縮部64がバイパスされて拡縮処理が施
されない以外は、観察画像モードと同様に処理された、
読取画像のままのアスペクト比のポジの画像データが画
像ファイルとして出力される。非変換モードでは、第1
切換手段がoffで、第2切換手段がonの状態とな
る。従って、このモードでは、階調変換部68およびフ
ァイルデータ変換部74がバイパスされて階調変換なら
びにs−RGB規格の画像データへの変換が施されない
以外は、観察画像モードと同様に処理された、アスペク
ト比が適正なネガ画像の画像データが画像ファイルとし
て出力される。さらに、非処理モードでは、第1切換手
段および第2切換手段が共にonの状態となる。従っ
て、このモードでは、拡縮処理も階調変換もs−RGB
規格の画像データへの変換も施されない、画像補正のみ
が施された、読取画像のままのアスペクト比のネガ画像
の画像データが画像ファイルとして出力される。
【0053】従来のフィルムデジタイズでは、プリント
に再現される観察画像と同様の画像データが画像ファイ
ルとして出力される。そのため、この画像データをパー
ソナルコンピュータ等に取り込んでレタッチソフトで処
理した際に拡縮処理されると、2回の拡縮処理を施され
る結果となり、モアレの発生等の画質劣化を生じ、ま
た、階調変換の結果、ハイライトおよびシャドーを超え
る領域の飛びや潰れが生じているため、色/濃度調整を
行っても、この領域を適正に再生することができないの
は、前述のとおりである。これに対し、本発明の処理装
置14においては、拡縮処理を行わない処理や階調変換
を行わない処理が設定され、これらを行わない画像デー
タを画像ファイルとして出力することができる。従っ
て、本発明の画像処理装置によって出力された画像ファ
イルの画像データは、使用目的等に応じて拡縮処理を行
ってもモアレの発生等がなく、また、ネガフィルムに撮
影された画像濃度領域における有効な色/濃度補正を行
うことができる。
【0054】図4に、本発明の画像処理装置の別の例の
ブロック図を示す。なお、本発明の画像処理装置は、画
像ファイルの出力に特徴を有するものであるので、図4
においては、画像ファイル出力の経路のみを示す。ま
た、図4に示される例では、図3に示される例と多くの
部分が共通であるので、同じ部位には同じ符号を付し、
説明は、異なる部位を主に行う。
【0055】図4に示される例は、いずれも、第1切換
手段80および第2切換手段82を有さずに、画像ファ
イル出力のために複数の処理経路を有する。図4(A)
に示される画像処理装置は、本スキャンメモリ52の下
流から分岐して、ファイル変換部76に接続される、第
2画像補正部84のみを有する第2処理経路86を有す
る。なお、第2画像補正部84は、処理する画像データ
のサイズおよびアスペクト比が異なる以外は、基本的
に、画像補正部66と同じ処理を行う部位である。従っ
て、本例においては、前記観察画像モードと同様のプリ
ントに出力する画像と同様の観察画像の画像データと、
前記未処理モードと同様の、画像補正のみが施された、
読取画像のままのアスペクト比のネガ画像の画像データ
とを、画像ファイルとして出力できる。
【0056】図4(B)に示される画像処理装置は、本
スキャンメモリ52の下流から分岐して画像補正部66
に接続される、すなわち拡縮部64をバイパスするバイ
パス経路88を有する。従って、本例においては、同様
の観察画像の画像データと、前記非拡縮モードと同様
の、画像補正、階調変換およびファイル変換が施され
た、読取画像のままのアスペクト比のポジの画像データ
とを画像ファイルとして出力できる。
【0057】図4(C)に示される画像処理装置は、画
像補正部66の下流から分岐して、ファイル変換部76
に接続される、すなわち階調変換部68とファイルデー
タ変換部74をバイパスするバイパス経路90を有す
る。従って、本例においては、同様の観察画像の画像デ
ータと、前記非変換モードと同様のネガ画像のままの画
像データとを画像ファイルとして出力できる。
【0058】なお、図4(A)、(B)および(C)に
示される各例においては、常に、観察画像の画像データ
と、拡縮処理等を施されない画像データとの両者を出力
するようにしてもよく、あるいは、出力モードの設定等
により、上記両画像データの出力、いずれか一方の画像
データの出力を選択できるようにしてもよい。
【0059】図5に、本発明の別の態様の画像処理装置
の一例のブロック図を示す。この画像処理装置100
は、基本的に、前述の本発明の画像処理装置から出力さ
れた画像ファイルを処理して、プリンタ等に出力するも
ので、同一の画像であって、観察画像の画像データと、
拡縮処理および階調変換の少なくとも一方が施されてい
ない画像データ(以下、便宜的に非観察画像とする)と
が同時に供給された場合に、対応するものである。
【0060】このような画像処理装置100(以下、処
理装置100とする)は、基本的に、調整入力部10
2、読取部106、解凍部108、拡縮部110、調整
部(LUT)112、プリントデータ変換部(3D−L
UT)114、表示データ変換部(MTX)116、デ
ィスプレイ118、第1切換手段118、および第2切
換手段120を有して構成される。
【0061】調整入力部102は、オペレータが、出力
する画像のサイズ調整(拡縮処理)や色/濃度調整、階
調調整等の入力を行うものであり、前述のキーボード1
9aと同様の画像濃度を調整するDキー、画像の色を調
整する色調整キー、画像の階調を調整するγキーや、画
像を拡縮するサイズ調整キー等を有する。
【0062】読取部106は、読み取る画像ファイルを
選択して、読み取って、解凍部108に供給する部位で
あり、解凍部108は、読取部106が読み取った、例
えばJPEGの画像ファイルを解凍する部位である。拡
縮部110は、公知の方法で画像の拡縮処理(電子変倍
処理)を行う部位で、調整部112は、前述の階調変換
部68と同様の一次元のLUTを用いて、画像の色/濃
度調整や階調調整、あるいはさらに階調変換を行う部位
である。
【0063】プリントデータ変換部114は、3D−L
UT等を用いて、画像データを出力先のプリンタに応じ
た画像データに変換するものであり、表示データ変換部
116は、マトリクス(MTX)演算によって、画像デ
ータをディスプレイ118による表示に対応する画像デ
ータに変換するものである。なお、画像処理装置100
において、ディスプレイ118はCRTやLCD等、公
知のものが各種利用可能である。
【0064】さらに、第1切換手段118は、解凍部1
18の下流において、接続先を拡縮部110もしくは第
2切換手段120に切り換えるものであり、第2切換手
段120は、拡縮部110の下流(第1切換手段118
の接続部より下流)において、接続先を調整部112も
しくはプリントデータ変換部114の下流および表示デ
ータ変換部116とに切り換えるものである。
【0065】このような処理装置100において、当初
は、第1切換手段118は拡縮部110の下流に接続
(以下、この状態をoff、逆をonとする)し、第2
切換手段120は表示データ変換部116およびプリン
トデータ変換部114の下流に接続(以下、この状態を
off、逆をonとする)した状態となっている。読取
部106に同一画像の観察画像と非観察画像の画像ファ
イルが供給されると、読取部106は、まず、観察画像
の画像ファイルを読み出す。読み出された画像データ
は、解凍部108で解凍された後、拡縮部110および
調整部112をバイパスして、何の処理もされることな
く表示データ変換部116に供給されて、変換され、デ
ィスプレイ118に表示される。この状態で、出力指示
が出されれば、何の処理もされない観察画像の画像デー
タがプリンタに出力され、画像が再生されたハードコピ
ーとして出力される。
【0066】一方、前記観察画像の表示状態から、画像
の切り出し等が行われ、調整入力部102に画像の拡縮
の指示が入力されると、その情報が拡縮部110に供給
されて拡縮処理が行われる状態となり、また、選択信号
(点線)が出されて第1切換手段118がon(第2切
換手段はoffのまま)になり、解凍部108と拡縮部
110とが接続される。同時に、拡縮指示が入力された
ことが、選択信号として読取部106にも供給される。
読取部106は、これに応じて、拡縮処理を施されてい
ない非観察画像の画像ファイルを検索し、この非観察画
像の画像ファイルが有れば、観察画像に変えて、これを
解凍部108に供給し、非観察画像を拡縮部110で拡
縮処理した画像がディスプレイ116に表示される。な
お、対応する非観察画像が無ければ、通常と同様、観察
画像を拡縮処理して表示する。オペレータが拡縮された
画像を見てOKと判断し、出力指示を出すと、非観察画
像を拡縮処理して得られた画像データがプリンタに供給
され、ハードコピーとして出力される。
【0067】また、前記観察画像の表示状態から、調整
入力部102に色/濃度調整等の指示が入力されると、
その情報が調整部112に供給されて、調整指示に応じ
た画像処理と共に観察画像への階調変換を行うLUTが
作成/設定され、同様に選択信号によって第2切換手段
120がonになり(第1切換手段はoffのまま)、
解凍部108と調整部112とが接続される。同時に、
色/濃度調整等の指示が入力されたことは、選択信号と
して読取部106にも供給される。読取部106は、こ
れに応じて、階調変換を施されていない非観察画像の画
像ファイルを検索し、この非観察画像の画像ファイルが
有れば、これを解凍部108に供給し、非観察画像を調
整部112で処理した画像がディスプレイ116に表示
される。なお、対応する非観察画像が無ければ、観察画
像を処理して表示するのは、先と同様である。オペレー
タが表示された画像を見てOKと判断し、出力指示を出
すと、非観察画像を色/濃度調整および階調変換して得
られた画像データがプリンタに供給され、ハードコピー
として出力される。
【0068】さらに、前記観察画像の表示状態から、拡
縮処理および色/濃度調整の入力指示が調整入力部10
2に入力されると、先の2例を合わせた処理、すなわ
ち、拡縮および階調変換を行う状態になって、両選択手
段がonになると共に、拡縮処理および階調変換が施さ
れていない画像ファイルが検索、供給され、以下、同様
にして、プリントが出力される。
【0069】すなわち、図5に示される本発明の画像処
理装置100によれば、図3や図4に示される本発明の
画像処理装置から出力された画像ファイルを用いて、2
回の拡縮処理を行うことなく、また、ネガ画像領域での
色/濃度調整等を行って、高画質な画像を出力すること
ができる。
【0070】以上、本発明の画像処理装置について詳細
に説明したが、本発明は上記実施例に限定はされず、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良およ
び変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0071】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
画像処理装置によれば、フィルムデジタイズによって画
像ファイルを出力する際に、拡縮処理してもモアレの発
生等の画質劣化を最小限にでき、また、有効な画像の色
/濃度調整が可能な画像データを画像ファイルとして出
力でき、また、この画像処理装置が出力した画像ファイ
ルを用いて、高画質な観察画像を作成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像処理装置の一例を利用するデジ
タルフォトプリンタの一例のブロック図である。
【図2】 図1に示されるデジタルフォトプリンタのス
キャナの概念図である。
【図3】 図1に示されるデジタルフォトプリンタの画
像処理装置のブロック図である。
【図4】 (A),(B)および(C)は、本発明の画
像処理装置の別の例のブロック図である。
【図5】 本発明の画像処理装置の別の態様のブロック
図である。
【図6】 従来の画像処理装置の一例のブロック図であ
る。
【図7】 画像ファイルの処理方法の一例を説明するた
めの概念図である。
【図8】 階調変換処理を説明するための概念図で、
(A)は濃度ヒストグラムを、(B)は一次元のLUT
を、それぞれ示す。
【符号の説明】
10 (デジタル)フォトプリンタ 12 スキャナ 14,100 (画像)処理装置 16 プリンタ 18 ファイル出力部 19 操作系 19a キーボード 19b マウス 20 ディスプレイ 22 光源 24 可変絞り 26 色フィルタ板 28 拡散ボックス 32 結像レンズユニット 34 読取部 36 アンプ 38 A/D変換器 46 データ処理部 48 Log変換器 50 プレスキャン(フレーム)メモリ 52 本スキャン(フレーム)メモリ 54 プレスキャン処理部 56 本スキャン処理部 58 セットアップ部 60,72 画像処理部 62,116 表示データ変換部 64,110,204 拡縮部 66,206 画像補正部 68,208 階調変換部 74,210 ファイルデータ変換部 76,212 ファイル変換部 78,114 プリンタデータ変換部 80,118 第1切換手段 82,120 第2切換手段 84 第2画像補正部 86 第2処理経路 88,90 バイパス経路 102 調整入力部 106 読取部 112 調整部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/60 H04N 1/40 D 1/407 101E 1/46 1/46 Z Fターム(参考) 5B050 AA09 BA15 CA01 DA04 EA09 EA12 EA14 FA03 FA05 5B057 AA11 BA02 BA13 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CD06 CD07 CE11 CE17 CE18 CH01 CH11 5C076 AA21 AA22 AA26 AA27 BA07 BB04 BB06 CB01 5C077 LL03 LL19 MM03 MP08 PP15 PP20 PP32 PP37 PQ08 PQ23 RR18 RR19 RR21 SS01 TT09 5C079 HB01 HB02 HB12 JA23 LA12 LA31 LA37 LB01 MA04 NA02 PA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像データ供給源から供給された画像デー
    タに画像処理を施し、画像ファイルとして出力する画像
    処理装置であって、 観察画像に対応して画像の拡縮処理を行う拡縮部、観察
    画像に対応して画像の階調変換を行う階調変換部、およ
    び、画像データを所定の画像ファイル形式に変換するフ
    ァイル変換部を有し、かつ、前記拡縮部における拡縮処
    理を行わない処理が設定されていることを特徴とする画
    像処理装置。
  2. 【請求項2】さらに、前記階調変換部における階調変換
    を行わない処理が設定される請求項1に記載の画像処理
    装置。
  3. 【請求項3】前記画像データが、ラインセンサを用いて
    原稿画像を読み取るラインスキャナから出力された、観
    察画像とアスペクト比の異なるものである請求項1また
    は2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】画像データ供給源から供給された画像デー
    タに画像処理を施し、画像ファイルとして出力する画像
    処理装置であって、 観察画像に対応して画像の拡縮処理を行う拡縮部、観察
    画像に対応して画像の階調変換を行う階調変換部、およ
    び、画像データを所定の画像ファイル形式に変換するフ
    ァイル変換部を有し、 かつ、前記階調変換部において階調変換を行う処理と、
    階調変換を行わない処理とが設定されていることを特徴
    とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】画像データを取り込んで、観察画像を出力
    する画像処理装置であって、 画像の色/濃度調整手段、および、画像の拡縮手段を有
    し、 さらに、同一の画像の画像データであって、観察画像の
    画像データと、拡縮処理および階調変換処理の少なくと
    も一方が施されていない非観察画像の画像データとが取
    り込み可能な際に、前記色/濃度調整手段および拡縮手
    段の少なくとも一方による入力が有った場合には、この
    入力に対応する処理を施されていない非観察画像データ
    を選択して、観察画像の出力対象とする選択手段を有す
    ることを特徴とする画像処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010233266A (ja) * 2010-07-13 2010-10-14 Seiko Epson Corp 画像処理装置、画像処理方法および画像処理を実施するコンピュータプログラム
US8203755B2 (en) 2003-07-09 2012-06-19 Seiko Epson Corporation Adjustment for output image of image data
WO2020044922A1 (ja) 2018-08-27 2020-03-05 株式会社Mizkan Holdings 食品微粒子含有油脂組成物及びその製造方法

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