JP2001036614A - 電子装置および多機能電話装置 - Google Patents

電子装置および多機能電話装置

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JP2001036614A
JP2001036614A JP11207344A JP20734499A JP2001036614A JP 2001036614 A JP2001036614 A JP 2001036614A JP 11207344 A JP11207344 A JP 11207344A JP 20734499 A JP20734499 A JP 20734499A JP 2001036614 A JP2001036614 A JP 2001036614A
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文喜 豊島
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    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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  • Telephone Function (AREA)
  • Exchange Systems With Centralized Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の画面を使用してシステムデータの設定
を行うときに、新規の設定であるかハードウェアや機能
の追加のための設定であるかを問わず、これを効率的に
行うことのできる電子装置および多機能電話装置を実現
する。 【解決手段】 関連情報テーブル部141は、多機能電
話装置の設定操作のメニューを図示しないディスプレイ
に表示するためのメニューテーブル142と、各設定操
作ごとの構成要素を表示するための複数のデータ関連テ
ーブル143ならびに各システムデータの内容を表示す
るためのシステムデータテーブル144を備えている。
3種類のテーブル142〜144は、ポインタ145に
よって相互に関連付けられている。したがって、メニュ
ーから所望の項目を選択した後、それぞれの下位に位置
するデータ関連テーブル143に表わされたグループか
ら所望のSDIDを選択することで、対応するシステム
データの設定を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種装置のハードウ
ェアや機能等の設定や変更を行うことのできる電子装置
および多機能電話装置に係わり、詳細にはこれらの装置
の設定や変更を簡単に行えるようにした電子装置および
多機能電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通信の多様化と共に、ボタン電話装置等
の電話装置の機能がますます充実し、また多機能化して
いる。このように機能を多く備えた電話装置を本明細書
では多機能電話装置と呼ぶことにする。また、多機能電
話装置を含み、システムデータを用いて機器を制御する
装置を一括して電子装置と呼ぶことにする。ただし、説
明が抽象的にならないように多機能電話装置を具体的な
例と共に説明することにする。
【0003】多機能電話装置のうちボタン電話装置を例
にとる。ボタン電話装置は複数のボタン電話機を外線に
接続したり内線通話を行う装置であり、その設置に当た
っては各種の機能の設定を行う必要がある。一例として
は、外部から電話がかかってきたときにどのボタン電話
機のベルを鳴動させるかといった設定や、どのボタン電
話機を管理者用の電話機に設定してどのような機能を持
たせるかとか、あるボタン電話機については内線通話専
用にするといったような設定である。
【0004】多機能電話装置の運用上で必要なこのよう
な設定を本明細書ではシステムデータの設定と呼ぶこと
にする。多機能電話装置が高機能化して設定内容が多岐
にわたるようになると、装置を新設したり設定環境を変
更する際にシステムデータの設定に多くの時間を要する
ことになる。そこで、システムデータの設定に関する各
種の提案が行われている。
【0005】例えば特開昭58−194490号公報で
は、ボタン電話装置にシステムデータを書きこむため
に、従来使用してきたボタン電話機と等価なインターフ
ェイスを有する特別のシステムデータ設定装置を用意す
るようにしている。このシステムデータ設定装置(ある
いは運用データ設定装置)はカセット磁気テープ等の記
憶部を備えており、これにシステムデータを格納してい
る。この提案では、このシステムデータ設定装置をボタ
ン電話機の代わりにボタン電話装置に接続できるように
して、これを用いてシステムデータを簡単に設定できる
ようにしている。
【0006】しかしながら、この提案では専用のシステ
ムデータ設定装置を用意する必要がある。また、このシ
ステムデータ設定装置内のカセット磁気テープ等の記憶
部に記憶したシステムデータを使用することにしてい
る。このため典型的なシステムデータを使用する場合に
は便利であるとしても、個々のシステムに柔軟に対応さ
せるのが困難であるという問題がある。
【0007】図16は、システムデータの設定について
の他の提案を表わしたものである。特開昭61−138
98号公報に示されているこの提案で、多機能電話装置
は判別手段11と処理手段12を備えている。判別手段
11はシステムデータ13と、これを設定するためのボ
タン電話機14の登録番号情報15とを入力するように
なっている。
【0008】図17および図18は図16に示した多機
能電話装置と接続されるボタン電話機14の表示部の2
つのタイプを示したものである。このうち図17に示し
た表示部21は20個のボタンスイッチ221〜2220
を配置したスイッチ部23と、それぞれのボタンスイッ
チ221〜2220の近傍に、これらに1つずつ対応させ
て配置された表示ランプ241〜2420から構成されて
いる。ここで、この表示部21が20個のボタンスイッ
チ221〜2220を備えているのは、最大で17回線と
いう比較的多い数の外線と3つの特殊ボタンに対応させ
るためである。
【0009】図18に示したボタン電話機の表示部31
は、10個のボタンスイッチ321〜3210を配置した
スイッチ部33と、それぞれのボタンスイッチ321
321 0の近傍に、これらに1つずつ対応させて配置され
た表示ランプ341〜3410から構成されている。ここ
で、この表示部31が10個のボタンスイッチ321
3210を備えているのは、7回線あるいはこれ以下とい
う比較的少ない数の外線と3つの特殊ボタンに対応させ
るためである。
【0010】図16に戻って説明を続ける。判別手段1
1はシステムデータ13の処理を行うとき、そのデータ
がたとえば20項目に対応付けられるものであれば、図
17で示した表示部21を備えたボタン電話機14から
のデータの場合、20個のボタンスイッチ221〜22
20を備えたこの装置から一度にデータの入力を行うこと
ができる。すなわち、処理手段12のメモリテーブル1
6にそのシステムデータを登録すると共に、登録済みの
確認データを図17に示した表示部21に送って20個
の表示ランプ241〜2420のうちの対応したものを選
択的に点灯させることでそのボタン電話機14の20個
のボタンスイッチ221〜2220の操作内容を確認する
ことができる。
【0011】一方、図18に示した表示部31を備えた
ボタン電話機14からシステムデータ13が送られてく
る場合には、20項目のデータからなるシステムデータ
13のうち最大で10項目のデータをボタンスイッチ3
1〜3210で操作して表示ランプ341〜3410で表示
することができる。そこでこの場合には、20項目のデ
ータを2回に分割して多機能電話装置に送らせるように
している。判別手段11はその内部に電話機番号テーブ
ル17を備えており、ボタン電話機14の登録番号情報
15を基にしてそのボタン電話機が図17に示した表示
部21を備えたタイプのものか、図18に示した表示部
31を備えたタイプのものかの判別を行う。そして、表
示部21を備えたタイプのものである場合には、分割し
ないシステムデータ13を受信すると共に、確認用の2
0ビットのデータもボタン電話機14に一度に転送して
その表示ランプ241〜2420に一度に表示させる。
【0012】これに対して、図18に示した表示部31
を備えたボタン電話機14からシステムデータ13が送
られてくる場合には、システムデータ13を10項目ず
つ2回に分割して受信すると共に、確認用のデータもボ
タン電話機14に10項目ずつ2回に分けて転送してそ
の表示ランプ341〜3410に時間的に分割して表示さ
せるようにしている。
【0013】なお、この特開昭61−13898号公報
に示された提案ではボタンスイッチ221〜2220ある
いは321〜3210をそれぞれ表示ランプ241〜2420
あるいは341〜3410に対応付けている。最近では液
晶ディスプレイ等のディスプレイを備えた電話機が一般
化されている(たとえば特開平2−49078号公報、
特開平6−54361号公報参照)。そこで、従来、表
示ランプを用いて行っていた文字等の表示をこれらのデ
ィスプレイで表示することが可能になっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように多
機能電話装置にシステムデータを設定するためにボタン
電話機等の電話機を使用するときには、これら電話機に
備えられたディスプレイに文字等を表示することが一般
的に行われるようになっている。しかしながら、通常の
電話機ではディスプレイに割り当てられる面積はそれほ
ど大きなものではない。したがって、この表示用のスペ
ースにシステムデータの設定のための文字や数字(以
下、単に文字と称する。)を一度に表示しようとする
と、表示される文字の数を制限するか文字の表示サイズ
を小さくするしかなかった。
【0015】そこで、1つのシステムデータの設定登録
に複数の設定操作が必要な場合には、これらの設定操作
ごとに操作画面をディスプレイに表示することが提案さ
れている。この提案では、個々の設定画面ごとに順に設
定操作を実行することにしている。
【0016】図19は従来提案された多機能電話装置に
おけるシステムデータの設定の様子を表わしたものであ
る。まず電話機の操作部41にA1という操作を行って
ディスプレイ42にB1という設定画像を表示し、C1
いう操作を行うことで記憶部にD1という部分設定デー
タを記憶する。次に、電話機の操作部41にA2という
操作を行ってディスプレイ42にB2という設定画像を
表示し、C2という操作を行うことで記憶部にD2という
他の部分設定データを記憶する。最後に、電話機の操作
部41にA3という操作を行ってディスプレイ42にB3
という設定画像を表示し、C3という操作を行うことで
記憶部にD3という残りの部分設定データを記憶する。
このようにして、記憶部43に最終的に必要な一体化さ
れた設定データ(D1+D2+D3)が得られることにな
る。
【0017】しかしながら、図19に示したような3つ
の設定画面B1、B2、B3を例に取ると、この提案では
各設定画面B1、B2、B3の順番を間違いなく選択して
個々の部分データD1、D2、D3の設定を行う必要があ
った。各設定画面B1、B2、B3の選択の順番を間違っ
たり、一部の設定画面の選択を行わずにシステムデータ
の設定を終了させると、記憶部43に必要な設定データ
(D1+D2+D3)が得られないという問題があった。
【0018】また、従来のこの提案では設定操作の手順
が予め定められており、多機能電話装置の新規設置の場
合の他は使用しづらいという問題があった。すなわち、
一般の多機能電話装置で、システムデータを登録する場
合は、大きく分けると以下のいずれかとなる。 (1)多機能電話装置の新規設置 新しく多機能電話装置を設置する場合のシステムデータ
の登録である。回線の本数、ドアホンの有無等の使用環
境に合わせて、システムを運用するためのシステムデー
タの登録が必要となる。
【0019】(2)ハードウェアの追加時 新たに電話機やドアホン等の機器(ハードウェア)を追
加する場合にも、この追加に対応するシステムデータの
登録が必要になる。
【0020】(3)使用する機能の追加や変更が行われ
る時 システムが完成した後に、ハードウェアの追加を行うこ
となく、ソフトウェアを追加したり、電話会社との契約
を変更する等によって機能を追加したり変更することが
可能である。電話をかけるときに低料金の回線を自動的
に選択して発信が行われる機能を追加したり、特定の電
話機を市内への発信はできても市外への発信ができない
ように外線規制の対象にするような場合が例として挙げ
られる。このように機能の追加や変更が行われる際に
は、変更後のシステムに対応するようにシステムデータ
の登録を行う必要がある。
【0021】登録に際しては、登録内容に応じて対象と
するシステムデータが異なってくる。また、ハードウェ
アや特別の機能を追加するような場合には、これら個々
のハードウェアや機能に直接関与する独自のシステムデ
ータの登録が必要とされるだけでなく、これらのハード
ウェアや機能に対して共通して必要なシステムデータも
存在している。(1)に挙げた多機能電話装置の新規設
置の場合には、ある程度全体を見下ろすようにシステム
データの登録作業を行うことができるので、図19に示
したような提案による一連の登録作業を予め定めてこれ
を順次実行して行くことに実効性がある。ところが、
(2)や(3)として挙げたシステムの部分的な変更に
伴うシステムデータの登録の場合には、個々のハードウ
ェアあるいは機能に対応する登録箇所を見つけることが
難しくなり、また、共通して変更が必要なシステムデー
タがどれであるかといった判別が困難となる。
【0022】そこで、このようにシステムの部分的な変
更に伴うシステムデータの登録を考慮して、個々のハー
ドウェアや機能ごとに、別々にシステムデータの登録用
の画面を用意するようにすることが考えられている。こ
の手法によると、独自に変更が必要なシステムデータの
みならず共通して変更が必要なシステムデータについて
も専用の画面で登録できることになる。
【0023】しかしながら、多機能電話装置のそれぞれ
のハードウェアや機能別に登録用の画面を作成するもの
とすると、開発に膨大な時間を必要とする。また、多機
能電話装置がその機能を発展させればさせるほど、登録
用の画面の数が膨大となって、このためのソフトウェア
の規模が大型化してしまう。
【0024】また、(1)で述べた多機能電話装置の新
規設置の場合にも問題がある。すなわち、その多機能電
話装置に見合った規模のシステムを当初から作成するの
ではなく、将来を見越して小規模なシステム構成で新規
設置を行うような場合がある。このような場合、あるい
は小規模なユーザにとっては、使用するハードウェアや
機能が、本来のシステムのごく一部に限定される可能性
がある。ところが多機能電話装置の新規設置用のメニュ
ーは全部あるいは大部分のシステムデータの設定を前提
として作成されている。したがって、このような小規模
なユーザの場合には、新規設置用のメニューを用いるよ
りも、むしろシステムの一部について設定を行うための
メニューを選択する方が効率的となる場合が多い。
【0025】多機能電話装置の外線を例に上げて説明す
る。外線には、通常のアナログ回線、ダイヤルイン対応
のアナログ回線、発信者番号を通知可能なアナログ回線
およびISDN(integrated services digital networ
k:総合サービス・デジタル通信網)回線が存在する。
このような4種類すべての回線を接続することを前提と
する多機能電話装置があるものとする。小規模なユーザ
では、たとえば初期的にその中の通常のアナログ回線の
みを接続してシステムを構成しようとする。図19で示
した提案によればダイヤルイン対応のアナログ回線やI
SDN回線の接続に関する処理までも含めてシステムデ
ータの設定を行う必要があり、必ずしも効率的にシステ
ムデータの登録を行うことができない。
【0026】以上、多機能電話装置を中心に説明した
が、ファクシミリ装置等の他の各種電子装置についても
同様の問題が存在した。
【0027】そこで本発明の目的は、複数の画面を使用
してシステムデータの設定を行うときに、新規の設定で
あるかハードウェアや機能の追加のための設定であるか
を問わず、これを効率的に行うことのできる電子装置お
よび多機能電話装置を提供することにある。
【0028】本発明の他の目的は、複数の画面を使用し
てシステムデータの設定を行うときに、その操作性を向
上させた電子装置および多機能電話装置を提供すること
にある。
【0029】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)システムの具体的な個々の設定を行うのに使
用されるそれぞれの設定データを所定の概念の基で複数
のグループにまとめ、これら複数のグループ同士をこれ
らの上位概念を表わす1つの概念でまとめてなる選択項
目を、個々の設定データを共通にした状態でこれら上位
概念としての選択項目およびこれらの下位概念としての
前記した所定の概念を異ならせて複数組用意し、これら
選択項目から個々の設定データに至るそれぞれのつなが
りを、それぞれの選択項目ごとに記憶した記憶手段と、
(ロ)この記憶手段における複数の選択項目を一括して
表示してその中のいずれか1つの選択項目を選択させる
選択項目選択手段と、(ハ)この選択項目選択手段によ
って1つの選択項目が選択されたときその選択項目に対
応するグループを表示することで表示されたグループに
属する個々の設定データの設定を可能とさせる設定デー
タ設定手段とを電子装置に具備させる。
【0030】すなわち請求項1記載の発明では、電子装
置のシステムを動作させる上で必要な個々のハードウェ
アやソフトウェア等についてのそれぞれの設定データ
を、複数のグループにまとめて1つの選択項目で選択で
きるようにすると共に、これら同一の設定データを異な
った概念で同様にグループにまとめて異なった他の選択
項目で選択できるようにする。以下同様にして複数の選
択項目を用意しておいてこれら選択項目から個々の設定
データに至るそれぞれのつながりを、それぞれの選択項
目ごとに記憶しておく。そして、これらの異なった概念
の選択項目のうちの複数を一括して表示したものを選択
項目選択手段によって選択できるようにし、選択された
選択項目からつながりを辿ることでグループから設定デ
ータへと導き、必要とする個々の設定データの設定を実
現させるようにしている。これにより、作業者はデータ
の設定について置かれている環境等に最も適合した設定
項目から該当する設定データに辿りついてこれらの設定
を行うことができ、効率的で操作性のよい作業を行うこ
とができる。
【0031】請求項2記載の発明では、(イ)多機能電
話の具体的な個々の設定を行うのに使用されるそれぞれ
の設定データとしてのシステムデータを所定の概念の基
で複数のグループにまとめ、これら複数のグループ同士
をこれらの上位概念を表わす1つの概念でまとめてなる
選択項目を、個々のシステムデータを共通にした状態で
これら上位概念としての選択項目およびこれらの下位概
念としての前記した所定の概念を異ならせて複数組用意
し、これら選択項目から個々のシステムデータに至るそ
れぞれのつながりを、それぞれの選択項目ごとに記憶し
た記憶手段と、(ロ)この記憶手段における複数の選択
項目を一括して表示してその中のいずれか1つの選択項
目を選択させる選択項目選択手段と、(ハ)この選択項
目選択手段によって1つの選択項目が選択されたときそ
の選択項目に対応するグループを表示することで表示さ
れたグループに属する個々のシステムデータの設定を可
能とさせるシステムデータ設定手段とを多機能電話装置
に具備させる。
【0032】すなわち請求項2記載の発明では、多機能
電話装置のシステムを動作させる上で必要な個々のハー
ドウェアやソフトウェア等についてのそれぞれの設定デ
ータとしてのシステムデータを、複数のグループにまと
めて1つの選択項目で選択できるようにすると共に、こ
れら同一の設定データを異なった概念で同様にグループ
にまとめて異なった他の選択項目で選択できるようにす
る。以下同様にして複数の選択項目を用意しておいてこ
れら選択項目から個々のシステムデータに至るそれぞれ
のつながりを、それぞれの選択項目ごとに記憶してお
く。そして、これらの異なった概念の選択項目のうちの
複数を一括して表示したものを選択項目選択手段によっ
て選択できるようにし、選択された選択項目からつなが
りを辿ることでグループからシステムデータへと導き、
必要とする個々のシステムデータの設定を実現させるよ
うにしている。これにより、作業者はシステムデータの
設定について置かれている環境等に最も適合した設定項
目から該当する設定データに辿りついてこれらの設定を
行うことができ、効率的で操作性のよい作業を行うこと
ができる。
【0033】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
多機能電話装置において、選択項目のうちの1つは、全
部のシステムデータを系統別に複数のグループにまとめ
たシステムデータの一覧用選択項目であることを特徴と
している。
【0034】すなわち請求項3記載の発明では、多機能
電話装置における選択項目のうちの1つを例示したもの
で、これが全部のシステムデータを系統別にグループ化
した一覧用選択項目であることを示している。多機能電
話装置の新設のように全体的な設定を行うときに選択す
ると便利である。
【0035】請求項4記載の発明では、請求項2記載の
多機能電話装置において、選択項目のうちの1つは、マ
ザーボードの各スロットに差し込む基板をそれぞれのグ
ループにまとめた基板選択用の基板別選択項目であるこ
とを特徴としている。
【0036】すなわち請求項4記載の発明では、多機能
電話装置における選択項目のうちの1つを例示したもの
で、これがマザーボードの各スロットに差し込む基板を
それぞれのグループにまとめた基板選択用の基板別選択
項目であることを示している。あるユニットのスロット
に特定の基板を追加するような場合に効率的な設定が可
能になる。
【0037】請求項5記載の発明では、請求項2記載の
多機能電話装置において、システムデータの少なくとも
一部はそれらが共通して関係する特定の機能ごとにまと
められてザブグループ化されていることを特徴としてい
る。
【0038】すなわち請求項5記載の発明では、末端に
位置する複数のシステムデータのうちの幾つかを機能と
いう観点からサブグループ化することで、これらシステ
ムデータをまとめて登録処理することも容易になる。ま
た、多機能電話装置の設計者側でも同一のサブグループ
を装置内の他の箇所でも使用するような場合には設計の
管理が容易になる。
【0039】請求項6記載の発明では、請求項2記載の
多機能電話装置において、システムデータ設定手段は、
選択された選択項目に対応するグループを表示するグル
ープ表示手段と、このグループ表示手段によって表示さ
れたグループの中から個々のシステムデータを選択する
システムデータ選択手段と、このシステムデータ選択手
段によって選択されたシステムデータをそれぞれ所望の
内容に設定するシステムデータ設定手段と、設定された
システムデータを機器の動作の際に参照するためのシス
テムデータ登録領域に登録するシステムデータ登録手段
とを備えていることを特徴としている。
【0040】すなわち請求項6記載の発明では、まず複
数の選択項目から1つの選択項目を選択し、続いてその
選択項目から複数のグループを表示させてその中の特定
のグループを選択させ、選択されたグループの中のシス
テムデータを所望の内容に設定して、システムデータ登
録領域に登録するようにしている。同一のシステムデー
タを設定するという点ではどの選択項目を選択しても同
じであるが、作業者の置かれた環境で選択項目、グルー
プと最適な概念で選択していくことでシステムデータの
内容の設定を分かりやすく、かつ無駄なく効率的に行う
ことができるようになる。
【0041】請求項7記載の発明では、請求項6記載の
多機能電話装置において、システムデータ登録領域は、
電話機の機能を有する装置本体側に配置されており、シ
ステムデータ登録領域を除く設定データ設定手段および
記憶手段ならびに選択項目選択手段は、装置本体に着脱
自在に配置されるシステムデータ登録端末側に配置され
ていることを特徴としている。
【0042】すなわち請求項7記載の発明では、システ
ムデータ登録領域は、電話機の機能を有する装置本体側
に配置されており、システムデータ登録端末を装置本体
に接続することで登録作業を行うことにしている。これ
により、装置本体にパーソナルコンピュータ等のシステ
ムデータ登録端末を接続して登録作業を行うことが可能
になり、装置本体の回路構成を簡素化することができる
と共に、システムデータ登録端末側の存在によって装置
本体側の負担が軽減される。また、システムデータ登録
端末をコンピュータや電話機あるいは各種の情報端末で
兼用させることで、全体のシステムを経済的に構成する
ことができる。
【0043】請求項8記載の発明では、請求項6記載の
多機能電話装置において、システムデータ登録端末は、
装置本体内のシステムデータ登録領域に登録されたシス
テムデータと同一のデータを格納する領域を有してお
り、新たに設定あるいは変更されるシステムデータをシ
ステムデータ登録領域に送るときシステムデータ登録領
域に登録されているデータとの差分を求め、得られた差
分データを装置本体側に送出することを特徴としてい
る。
【0044】すなわち請求項8記載の発明では、システ
ムデータ登録端末としてたとえばパーソナルコンピュー
タが兼用されるときには、その記憶媒体の一部を使用す
ることで装置本体の有するシステム運用のためのデータ
を保持させることができ、この場合にはこれをバックア
ップ用のデータとして用いることができることはもちろ
ん、システムの変更等によって新たなデータを装置本体
側に転送するときにも差分データを抽出してこれを送る
ことで、データ転送量および転送時間を軽減させること
ができるようになる。
【0045】
【発明の実施の形態】
【0046】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0047】図1は本発明の一実施例における多機能電
話装置の構成の概要を表わしたものである。この多機能
電話装置は、装置本体101とこの装置本体101に着
脱可能に接続されたシステムデータ登録用のシステムデ
ータ登録端末102とによって構成されている。
【0048】装置本体101は、通常アナログ外線イン
ターフェイス(I/F)部111と、ダイヤルイン対応
アナログ外線インターフェイス部112と、発信者番号
通知対応アナログ外線インターフェイス部113と、I
SDN対応外線インターフェイス部114の合計4種類
の外線インターフェイス部を備えている。ここで通常ア
ナログ外線インターフェイス部111は、通常のアナロ
グ外線1151〜115a(ここでaは1以上の任意の整
数)を収容しており、ダイヤルイン対応アナログ外線イ
ンターフェイス部112はダイヤルイン対応のアナログ
外線1161〜116b(ここでbは1以上の任意の整
数)を収容している。また、発信者番号通知対応アナロ
グ外線インターフェイス部113は、発信者番号通知対
応のアナログ外線1171〜117c(ここでcは1以上
の任意の整数)を収容しており、ISDN対応外線イン
ターフェイス部114は、ISDN対応の外線1181
〜118d(ここでdは1以上の任意の整数)を収容し
ている。
【0049】装置本体101内には以上の外線用のイン
ターフェイス部111〜114の他に、内線電話機12
1〜121e(ここでeは1以上の任意の整数)を収容
した内線電話機インターフェイス部122も備えてい
る。これらのインターフェイス部111〜114、12
2は、装置全体を制御するための主制御部123に接続
されている。主制御部123には、この装置本体101
内でシステムデータの登録や変更を管理するシステムデ
ータ管理部124および通信制御部125と接続されて
いる。主制御部123は、図示しないがCPU(中央処
理装置)および制御用のプログラムを格納した磁気ディ
スクあるいはROM(リード・オンリ・メモリ)等の記
憶媒体ならびにRAM(ランダム・アクセス・メモリ)
等の作業用のメモリを備えている。システムデータ管理
部124も同様の構成をとっている。したがって、シス
テムデータ管理部124と主制御部123を同一のハー
ドウェアで兼用し、機能のみを異ならせることも可能で
ある。通信制御部125は、装置本体101に接続され
るシステムデータ登録端末102との通信を制御する機
能を有している。
【0050】システムデータ登録端末102は、この通
信制御部125と接続される通信制御部132を備えて
おり、システムデータの変更等の制御を行うシステムデ
ータ設定変更制御部133と接続されている。システム
データ設定変更制御部133は、主制御部123と同様
に、図示しないがCPUおよび制御用のプログラムを格
納した磁気ディスクあるいはROM等の記憶媒体ならび
にRAM等の作業用のメモリを備えている。
【0051】システムデータ設定変更制御部133に
は、データ関連管理メモリ部134と画面制御部135
が接続されている。ここで、データ関連管理メモリ部1
34には、装置本体のハードウェアおよび各種機能とシ
ステムデータとの関連を記憶した関連情報テーブル部が
格納されている。画面制御部135は、図示しないディ
スプレイに表示される設定画面の表示を制御する回路部
分である。ここで、ディスプレイはシステムデータ登録
端末102自体に液晶ディスプレイ等のディスプレイが
内蔵されている場合にはこれを使用してもよいし、シス
テムデータ登録端末102の図示しないビデオ出力端子
に接続されたディスプレイ装置をディスプレイとして使
用してもよい。
【0052】このような構成のシステムデータ登録端末
102は、専用の端末である必要はない。すなわち、装
置本体101のシステムデータの変更を行うために上記
した回路部分を機能的に実現することのできる電話機に
所定のソフトウェアを組み込んで使用することも可能で
あり、また、パーソナルコンピュータやワードプロセッ
サあるいは携帯型情報端末等の所定の情報端末を同様に
使用することも可能である。電話機をシステムデータ登
録端末102として使用する場合には、画面制御部13
5の制御する画面は、電話機に内蔵された液晶等のディ
スプレイとなる。また、パーソナルコンピュータ等の所
定の情報端末をシステムデータ登録端末102として使
用する場合、画面制御部135はこれらの情報端末側に
用意された専用のモニタあるいは情報端末に内蔵あるい
は外付けされる表示部を制御する回路となる。
【0053】図2は、システムデータ変更端末のデータ
関連管理メモリ部内に設けられた関連情報テーブル部の
構造を表わしたものである。関連情報テーブル部141
は、設定操作のメニューを図示しないディスプレイに表
示するためのメニューテーブル142と、各設定操作ご
との構成要素を表示するための複数のデータ関連テーブ
ル143ならびに各システムデータの内容を表示するた
めのシステムデータテーブル144から構成されてい
る。本実施例では、データ関連テーブル143として、
ハードウェア(H/W)についてのデータ関連を扱った
ハードウェアデータ関連テーブル143Aと、機能につ
いてのデータ関連を扱った機能データ関連テーブル14
3Bが用意されている。メニューテーブル142には、
システムデータの一覧と、データ関連テーブル143の
各内容を示すメニュー(本実施例では「機能」や「ハー
ドウェア(H/W)」等)が表示される。
【0054】3種類のテーブル142〜144は、ポイ
ンタ145によって相互に関連付けられている。たとえ
ばメニューテーブル142上で「機能」を選択すると、
ポインタ145Bによって、機能データ関連テーブル1
43Bが参照できるようになっている。
【0055】図3は、本実施例の多機能電話装置におけ
るシステムデータを示したものである。システムデータ
はそれぞれを識別するためのSDID(System Data id
entification:システムデータ識別子)によって区別さ
れている。第1のSDID1は、ハードウェア(H/
W)の登録に関するシステムデータを表わしている。第
2のSDID2は、電話機のボタンに外線を登録するた
めのシステムデータを表わしている。第3のSDID3
は、通話音量の調整を行うためのシステムデータを表わ
している。第4のSDID4は、ダイアルパルス、プッ
シュボタンといったダイヤル種別を登録するためのシス
テムデータを表わしている。以下同様にしてシステムデ
ータとしてこの多機能電話装置で利用可能な各種のデー
タが用意されている。
【0056】図4は、図2に示したハードウェアデータ
関連テーブル143Aをより詳細に示したものである。
ここで「ISDN回線用H/W(ハードウェア)」と
は、アナログ回線を使用していた状態でISDN回線を
新たに使用する場合に必要とされるハードウェアのグル
ープを示している。「発信者番号通知アナログ回線用H
/W」とは、アナログ回線を使用して発信者番号を通知
するために新たに必要とされるハードウェアのグループ
を示している。「ダイヤルイン対応アナログ回線用H/
W」とは、アナログ回線を使用してダイヤルインを実現
するために新たに必要とされるハードウェアのグループ
を示している。以下、この図4に示すように各種のハー
ドウェアのグループが用意されている。
【0057】図5は、図2に示した機能データ関連テー
ブル143Bをより詳細に示したものである。多機能電
話装置を構成する各種の機能について追加、変更対象と
なるものは、図2に示した他にたとえば選局と発信を自
動化する「自動選局発信」機能や、低料金の回線を自動
的に選択して発信を行わせる「低料金回線自動選択発
信」機能や、指定された外線のみについて発信を可能に
する「指定外線発信」機能や、所定時間後に再度発信を
試みる「再発信」機能等が存在している。
【0058】このうち図3に示したシステムデータSD
ID1、SDID2、SDID3、……については、図2
のシステムデータテーブル144に示すように、幾つか
の分類(グループ)に区分けされており、目的とするシ
ステムデータを迅速に探し出せる工夫が行われている。
本実施例では、外線系、電話機系、システム系、……等
のグループに分類している。そして、外線系のグループ
については図3に示したシステムデータのうちのたとえ
ば第1のSDID1(ハードウェアの登録)、第3のS
DID3(通話音量の調整)、第4のSDID4(ダイヤ
ル種別の登録)等の外線に最も関係するデータ(システ
ムデータ識別子)を選んで一覧表示するようにしてい
る。
【0059】また、電話機系のグループについては、第
2のSDID2(電話機のボタンに外線を登録)、第6
のSDID6(発信者番号の名前変換有無)等のように
電話機に最も関係するシステムデータを選んで一覧表示
するようにしている。更に、システム系のグループにつ
いては第7のSDID7(発信者番号に対する名前登
録)、第8のSDID8(ダイヤルイン有効桁数)とい
ったようなシステムそのものに最も関係するデータを選
んで一覧表示するようにしている。もちろん、人によっ
てどのシステムデータがどの分類に属するかの判断が異
なる場合がある。そこで、このような場合には、判断が
重複する可能性のある複数の分類に同一のシステムデー
タが登録されることもある。
【0060】図4に示した個々のハードウェアについて
は、ハードウェアデータ関連テーブル143Aでそれら
の変更または追加に必要とされるシステムデータとFI
D(Function identification:機能識別子)との対応
関係が示されるようになっている。たとえば、アナログ
回線からISDN回線に変更することで図4に示したI
SDN回線用H/Wの新設が必要とされる場合には、シ
ステムデータとして第1〜第3のシステムデータ(H/
Wの登録、電話機のボタンに外線を登録、通話音量の調
整)の登録処理と、第1および第2のFID1、FID2
のサブグループで示すそれぞれのシステムデータの処理
が必要とされる。
【0061】ここで第1のFID1および第2のFID2
は、機能についてのデータ関連を扱った機能データ関連
テーブル143Bおよび図5にそれらの内容が示されて
いる。すなわち、機能データ関連テーブル143Bに
は、ハードウェアの追加あるいは変更の際に必要とされ
る幾つかの機能について、これらを実現するためのシス
テムデータの組み合わせを対応付けたものである。
【0062】たとえば第1のFID1は、発信者の番号
を表示する発信者番号表示機能を実現するためのシステ
ムデータとして、第5のSDID5(発信者番号表示電
話機の登録)、第6のSDID6(発信者番号の名前変
換有無)および第7のSDID7(発信者番号に対する
名前登録)の3つのシステムデータのSDID(システ
ムデータ識別子)をまとめたものである。同様に、第2
のFID2は、ダイヤルインを実現するためのシステム
データとして、第8のSDID8(ダイヤルイン有効桁
数)および第9のSDID9(ダイヤルと電話機番号の
対応)の2つのシステムデータのSDIDをまとめてい
る。以下、図示しない第3のFID3等の他のFIDに
ついても、同様にそれぞれの機能を実現するための幾つ
かのシステムデータのSDIDを組み合わせた形となっ
ている。
【0063】このようにそれぞれのFIDは、各種のハ
ードウェアを実現するための共通した機能としてまとめ
られている場合が多い。たとえば第1のFID1は、図
2に示したハードウェアデータ関連テーブル143Aか
ら判るように「ISDN回線用H/W」として使用され
るだけでなく、「発信者番号通知アナログ回線用H/
W」についても使用される機能識別子となっている。第
2のFID2は、同様に「ISDN回線用H/W」とし
て使用されるだけでなく、「ダイヤルイン対応アナログ
回線用H/W」としても使用される機能識別子となって
いる。このように、複数のシステムデータを特定の機能
をパッケージ化したもの(サブグループ)として扱い、
機能識別子としてのFIDを使用することで、個々のシ
ステムデータだけで管理を行う場合よりも管理がシンプ
ルとなる。
【0064】次に、以上のような構成の多機能電話装置
を使用してシステムデータの設定あるいは変更を行う際
の実際の作業の一例を説明する。システムデータの設定
あるいは変更を行う場合、本実施例では図1に示した装
置本体101の通信制御部125にシステムデータ登録
端末102を予め接続しておく。ここでは、通常のパー
ソナルコンピュータをシステムデータ登録端末102と
して接続するものとする。パーソナルコンピュータは、
CPU(中央処理装置)やハードディスク等を備えたコ
ンピュータ本体と、これに接続されたキーボード、マウ
ス、ディスプレイ(モニタ)等の周辺装置(共に図示せ
ず)から構成されている。コンピュータ本体のハードデ
ィスクには、多機能電話装置のシステムデータを設定し
たり変更するためのプログラムが格納されている。
【0065】システムデータの設定や変更を行う作業者
は、システムデータ登録端末102としてのパーソナル
コンピュータをシステムデータの設定や変更に使用する
とき、このためのプログラムを立ち上げる。すると、シ
ステムデータ登録端末102から装置本体101に対し
て、システムデータの設定や変更を行わせるためのコマ
ンドが通信制御部132を介して送出される。
【0066】図6は、システムデータの設定や変更に際
して行われる装置本体側の作業の概要を表わしたもので
ある。装置本体101の主制御部123は通信制御部1
25を介してシステムデータ登録端末102からシステ
ムデータの設定や変更を行わせるためのコマンドが送ら
れてくると(ステップS201:Y)、他の一般的な多
機能電話装置としての機能を並行して実行しながら、シ
ステムデータの設定変更を処理するためのモードに移行
する。このモードでは、システムデータ登録端末102
からシステムデータの設定や変更を行うための登録内容
を受信すると(ステップS202:Y)、システムデー
タ管理部124にこれを登録する(ステップS20
3)。
【0067】本実施例ではシステムデータ登録端末10
2が逐次登録の指示を出すたびに装置本体101側のシ
ステムデータ管理部124がその内蔵の図示しない不揮
発性メモリにシステムデータを登録し、あるいは登録内
容変更する。したがって、システムデータ登録端末10
2からシステムデータの設定や変更の処理が終了するこ
との指示が送られてくるまで(ステップS204)、登
録内容の受信が引き続き待機されることになる(ステッ
プS202)。システムデータの設定や変更の処理が終
了することの指示が送られてくると、装置本体101は
システムデータの設定や変更のための処理を終了させる
(エンド)。
【0068】図7はシステムデータの登録を行う際の一
覧表示のための作業の流れを表わしたものである。この
一覧表示の作業は、システムデータ登録端末102で行
われる作業である。まずシステムデータ設定変更制御部
133の起動によってメニュー選択画面が前記したパー
ソナルコンピュータに接続されたディスプレイに表示さ
れる(ステップS221)。このメニュー選択画面は、
図2で示したメニューテーブル142の内容である。本
実施例では具体的には、「システムデータ一覧表示」、
「機能一覧表示」および「H/W一覧表示」の3つの表
示のうちから1つを選択するためのメニュー項目が表示
され、作業者はこれをパーソナルコンピュータに接続さ
れたマウスあるいはカーソルで選択することになる。
【0069】作業者が「システムデータ一覧表示」の選
択を指示した場合には(ステップS222:Y)、シス
テムデータの一覧がディスプレイ上に表示される(ステ
ップS223)。具体的には、図2のシステムデータテ
ーブル144における「外線系」、「電話機系」、「シ
ステム系」等のシステムデータの区分けの文字が表示さ
れる。「SDID1」等の表示はこの段階でまだ行われ
ない。作業者が「機能一覧表示」の選択を指示した場合
には(ステップS224:Y)、機能表示の一覧が表示
される(ステップS225)。具体的には、図5に示し
た内容がディスプレイ上に表示される。以上と異なり作
業者が「H/W一覧表示」の選択を指示した場合には
(ステップS226:Y)、ハードウェアの一覧が表示
される(ステップS227)。具体的には、図4に示し
た内容がディスプレイ上に表示される。
【0070】図8は、これに対して作業者がメニュー選
択画面から「H/W」を選択したときのディスプレイの
表示内容を表わしたものである。ディスプレイには、
「ISDN回線用H/W」のフォルダ2411、「発信
者番号通知アナログ回線用H/W」のフォルダ24
2、「ダイヤルイン対応アナログ回線用H/W」のフ
ォルダ2413等の「H/W」の選択項目の下位概念を
示す各ハードウェアのグループについてのフォルダが表
示される。作業者は、この中から所望のフォルダ241
のタブをクリックすることで、該当するハードウェアの
フォルダを選択することができる。ハードウェアという
概念で捉えながら作業を行った方が作業しやすい場合に
は、メニュー選択画面から「H/W」を選択して下位の
フォルダを選択する手法が便利である。
【0071】図9は、図8に示したディスプレイの表示
状態から作業者が「ISDN回線用H/W」という項目
を選択した場合の表示画面の状態を示したものである。
ディスプレイには「ISDN回線用H/W」の設定に必
要なそれぞれのSDIDがフォルダ2611、2612
2613、……の形態で表示されている。図2のハード
ウェアデータ関連テーブル143Aにおける「ISDN
回線用H/W」については、第1〜第3のSDID1
SDID3についてのフォルダ2611、2612、26
3の他に、第1および第2のFID1、FID2につい
てのフォルダが表示されるという表示形態も考えられる
が、本実施例の場合にはこのよう表示形態を採用してい
ない。
【0072】これは、図2の機能データ関連テーブル1
43Bから了解されるように、FIDという機能識別子
単位でのフォルダを作って表示しても、結局これらのF
IDという機能識別子を作業者がSDID(システムデ
ータ識別子)に再度変換する必要があるためである。す
なわち、第1および第2のFID1、FID2という中間
的なフォルダを表示することなく、これらを構成するS
DIDをそれぞれフォルダに対応させて表示することに
している。これら第1〜第3のFID1〜FID3および
第5〜第8のFID5〜FID8は、それぞれのタブをマ
ウスでクリックすることで選択される点は図8と同様で
ある。
【0073】作業者は、これらのフォルダ2611、2
612、2613、……のタブを1つずつ選択していくこ
とで、これらのフォルダ2611、2612、2613
……を展開し、システムデータの設定あるいは変更を順
に実行して行くことができる。通常は表示されたすべて
のフォルダ2611、2612、2613、……について
処理を行うことになるが、作業者の判断によってはこれ
らの中の一部のフォルダを選択して、システムデータの
設定や変更を行うことも可能である。また、フォルダ2
611、2612、2613、……を選択する順序は特に
定められているものではない。
【0074】図10は、作業者がメニュー選択画面から
「機能」を選択した後、これによってディスプレイ上に
表示された「FID1」、「FID2」、「FID3」等
の機能識別子の各種項目の中から「FID1」という項
目(サブグループ)を選択した場合の表示画面の状態を
示したものである。1つのまとめられた機能についてシ
ステムデータの設定や変更を行うような場合には、この
手法をとることが便利である。この例では、第5のSD
ID5と第6のSDID6ならびに第7のSDID7につ
いてのフォルダ291〜293がディスプレイ上に表示
される。作業者は次のステップでこれらのフォルダ29
1〜293のタブを順に選択して行くことで、対応する
システムデータの設定または変更を行うことになる。
【0075】図11は、図9に示した表示画面で第1の
SDID1と表示されたフォルダ2611を作業者がマウ
ス等の入力デバイスで選択した場合に表示されるディス
プレイの内容を表わしたものである。ディスプレイ上に
は、この図に示したように第1のSDID1についての
システムデータを登録する登録画面331が表示され
る。選択したハードウェアは、登録対象表示欄332内
に表示されるようになっている。この登録画面331
で、作業者は登録対象表示枠332内に表示されたハー
ドウェアをどのユニットのどのスロットに差し込むかを
決めて、これを設定登録する。
【0076】このために、登録画面331には選択スロ
ット表示欄333と選択ユニット表示欄334が設けら
れている。選択スロット表示欄333の近傍には、スロ
ットの番号を増加させていくためのカウントアップボタ
ン335と減少させていくためのカウントダウンボタン
336が配置されている。選択ユニット表示欄334の
近傍にも同様にカウントアップボタン337とカウント
ダウンボタン338が配置されている。作業者はこれら
のボタン335〜338を操作してハードウェアを差し
込む場所を選択し、登録ボタン441を押すことによっ
て第1のSDID1についてのシステムデータの登録を
完了させる。なお、登録を中止するときにはキャンセル
ボタン442を押すことになる。このようにして必要な
システムデータについてすべて登録を終了させること
で、多機能電話装置に対するシステムデータの登録の全
作業が完了する。
【0077】図12は、図7でハードウェアについての
一覧表示等の一覧表示が行われた(ステップS223、
S225、S227)後におけるシステムデータの設定
変更を処理するためのシステムデータ変更端末側の制御
の内容を表わしたものである。システムデータ登録端末
102側では、作業者による入力操作が行われると(ス
テップS461:Y)、それがディスプレイに表示され
ているフォルダの選択であるか、システムデータの登録
を終了させるための指示であるかを判別する(ステップ
S462、S463)。たとえば、図7でメニュー選択
画面からハードウェアが選択された場合には(ステップ
S226:Y)、ディスプレイには「ISDN回線用H
/W」、「発信者番号通知アナログ回線用H/W」、
「ダイヤルイン対応アナログ回線用H/W」等のハード
ウェアグループを選択するためのフォルダが表示されて
いる(図8参照)。
【0078】作業者がこの中からたとえば「ISDN回
線用H/W」のフォルダ2411を選択した場合には
(ステップS462:Y)、選択したフォルダがシステ
ムデータと対応付けられたフォルダとしてのSDIDフ
ォルダであるかどうかの判別が行われる(ステップS4
64)。これは、最終的なシステムデータを登録する画
面(図11参照)に移行する前に更に下層のフォルダが
選択される事態を考慮したためである。登録のためのシ
ステムによっては図2におけるFIDフォルダ等のSD
IDフォルダの上位概念のフォルダが選択される場合が
あるからである。SDIDフォルダがまだ選択されない
場合には(ステップS464:N)、対応するフォルダ
をディスプレイ上に表示して(ステップS465)、再
び入力を待機することになる(ステップS461)。
【0079】これに対して、ステップS464でSDI
Dフォルダの1つが選択された場合には(Y)、そのS
DIDフォルダの示すシステムデータ登録用の画面が表
示される(ステップS466、図11参照)。この表示
状態で作業者が所定の設定を行って登録ボタン441を
押すと(ステップS467:Y)、そのシステムデータ
についての設定内容がシステムデータ登録端末102か
ら装置本体101に送信されることになる(ステップS
468)。これに対して、作業者が登録ボタン441を
押す代わりにキャンセルボタン442を押した場合には
(ステップS469)、再びステップS461に処理が
戻ることになる。また、作業者の入力がフォルダの選択
ではなく(ステップS462:N)、図示しないシステ
ムデータの登録を終了させるためのボタンの選択であっ
た場合には(ステップS463:Y)、図12に示した
システムデータの登録のための処理が終了することにな
る。
【0080】なお、この図12ではハードウェアに関す
るシステムデータの登録処理について説明したが、図7
に示したシステムデータの一覧表示等の他の一覧表示が
行われた場合には、これらを起点としたハードウェアあ
るいはソフトウェアについてのシステムデータの登録あ
るいは更新が同様にして行われるのは当然である。
【0081】第1の変形例
【0082】以上説明した実施例では個々のシステムデ
ータの登録画面を呼び出してシステムデータの登録ある
いは更新を行うことにした。しかしながら、システムデ
ータの設定や変更を何回か行ってその登録作業に熟達し
てくると、図11に示したような登録画面331を呼び
出して1つのシステムデータの登録を行った後に、更に
そのSDIDと同一グループのフォルダ群を示す表示画
面に戻って他のSDIDについてのフォルダを選択して
新たな登録画面331を呼び出すといった作業が煩雑に
感じられる場合もある。せっかく登録画面331を表示
したので、他のシステムデータの登録もこの画面を最小
限変更するだけでついでに済ませることができれば作業
が効率的になるからである。
【0083】図13は、このような要望をかなえるため
の登録画面の一例を表わしたものである。この登録画面
501は、先の実施例の図11で示した登録画面331
と同様に個々のシステムデータの設定を行うための画面
であるが、この画面内で登録するシステムデータを各種
選択できるようになっている。このため、登録画面50
1にはハードウェア(H/W)の登録というシステムデ
ータ登録用のフォルダ502と、たとえば電話機のボタ
ン登録用というシステムデータ登録用のフォルダ503
といった複数のシステムデータ登録用フォルダが表示さ
れるようになっている(図3参照)。これら複数のシス
テムデータ登録用のフォルダ502、503は、図示し
ないマウス等のポインティングデバイスで指示すること
によってその中のフォルダの1つをディスプレイの前面
に表示させることで、各種設定を行えるようになってい
る。図13に示した例では、フォルダ502が前面に配
置された結果としてハードウェアの登録操作を行える状
態となっている。
【0084】作業者が、たとえば「ISDN回線用H/
W」というグループを選択し、更にその中から第1のS
DID1を第2のユニットの第2のスロットに差し込む
ためのシステムデータの設定作業を行うものとする。こ
のような状況の下で作業者が登録画面501を呼び出し
たとする。この場合、まず本来の第1のSDID1を第
2のユニットの第2のスロットに差し込むためのシステ
ムデータの設定作業を行う。登録画面501には、先の
実施例と同様に選択ユニット表示欄511が設けられて
おり、その近傍にはユニットの番号を増加させていくた
めのカウントアップボタン512と減少させていくため
のカウントダウンボタン513が配置されている。ま
た、選択ユニット表示欄511の左側には、第1〜第N
のスロットについてのハードウェア表示欄515が設け
られている。ハードウェア表示欄515におけるそれぞ
れ対応するスロットの右側には、プルダウンメニュー表
示ボタン5161、5162、……516Nが配置されて
いる。また、システムデータ登録用のフォルダ502の
下端部近傍には、登録ボタン521と、戻るボタン52
2が配置されている。
【0085】作業者は、まずシステムデータ登録用のフ
ォルダ502を選択してこれを前面に表示する。そし
て、カウントアップボタン512あるいはカウントダウ
ンボタン513を操作して、選択ユニット表示欄511
に「第2のユニット」を表示させる。そして、第2のユ
ニットに「ISDN回線用H/W」というハードウェア
(基板)を差し込む設定を行うので、目的とする第2の
スロット用のプルダウンメニュー表示ボタン5162
マウスの一方のボタンでクリックする。
【0086】図14は、プルダウンメニュー表示ボタン
をクリックしたときに表示されるプルダウンメニューの
一例を表わしたものである。このようにプルダウンメニ
ューを示したウィンドウ531には、図4に示したよう
な各種のハードウェアが表示されるので、作業者はその
中の所望のもの(ここでは「ISDN回線用H/W」)
を選択する。そして、図13に示した登録画面501で
システムデータ登録用のフォルダ502内の登録ボタン
521を押すことによって、このシステムデータの登録
のための作業が終了する。
【0087】ところでこの第1の変形例のハードウェア
表示欄515には、第3のスロット以降に「なし」とい
う表示が行われている。これは、第2のユニットには、
第1および第2の2つのスロットのみが存在しているこ
とを示している。作業者によっては、第2のユニットに
ついての未設定の第1のスロットについてもシステムデ
ータの設定をついでに行いたい場合がある。この場合に
は、第1のスロット用のプルダウンメニュー表示ボタン
5161をマウスで選択して、先と同様に図14に示す
ウィンドウ531を表示させ、この中から所望のハード
ウェアを選択して登録ボタン521を押せばよい。
【0088】また、「H/Wの登録」の他にたとえば
「電話機のボタン登録」を同一画面で行おうとするとき
には、電話機のボタン登録用というシステムデータ登録
用のフォルダ503を選択して、フォルダ502と同様
の作業を行うことで、1つの登録画面501で複数のシ
ステムデータの登録作業を行うことができる。
【0089】第2の変形例
【0090】以上説明した実施例および第1の変形例で
は、システムデータの設定が行われるたびに図1に示し
たシステムデータ登録端末102側から装置本体101
にそれぞれのシステムデータ単位にデータの転送が行わ
れるようにした。装置本体101側では多機能電話装置
の新規設置の場合を除いては通常の電話機としての制御
も行っており、システムデータの設定が行われている間
だけ電話機としての機能が停止しているわけではない。
設定の対象のハードウェアあるいはソフトウェアについ
ての制御が設定が完了するまで行われなかったり、設定
が完了するまで設定前の状態で制御が行われるだけであ
る。しかしながら、システムデータ登録端末102側か
らシステムデータの設定または変更のデータが断続的に
送られてくることは、これらをその度に処理しなければ
ならないことを意味し、効率的な制御を困難にする。そ
こで、第2の変形例では、システムデータ登録端末10
2側が設定または変更するデータについての一連の処理
が完了した時点で、これを装置本体101側に一度に送
信することにしている。
【0091】この多機能電話装置では、先の実施例と同
様の回路構成のシステムデータ変更端末を使用してい
る。ただし、このシステムデータ変更端末側には、通常
の作業用メモリとしてのRAM(ランダム・アクセス・
メモリ)の他に比較的大容量の不揮発性メモリが備えら
れている。このような不揮発性メモリは、電池によって
バックアップされたRAMを使用してもよいし、パーソ
ナルコンピュータがシステムデータ変更端末を構成して
いるような場合には、そのハードディスクや光ディスク
等の外部記憶媒体がこれに割り当てられていてもよい。
この変形例では、装置本体101に前回送信したシステ
ムデータの設定や変更に関する全データをこの不揮発性
メモリに格納するようにしている。
【0092】図15は、この本発明の第2の変形例でシ
ステムデータを装置本体に通信するまでのシステムデー
タ変更端末側のデータ処理の様子を表わしたものであ
る。システムデータ変更端末は、個々のシステムデータ
についての設定や変更が終了するたびに(ステップS6
01:Y)、該当する設定変更に関するデータを作業用
メモリに格納する(ステップS602)。すなわち、そ
の都度、これらのデータを装置本体101に送信するこ
とは行わない。
【0093】このようにして一連のシステムデータの設
定あるいは変更の作業が終了し、たとえば作業者がシス
テムデータの設定あるいは変更の終了ボタン(図示せ
ず)をマウスでクリックしたら(ステップS603:
Y)、システムデータ変更端末側では作業用メモリに今
回格納されたシステムデータの設定あるいは変更のため
の全データを読み出す(ステップS604)。そして、
これと不揮発性メモリに格納されている前回のデータと
の差分をとって差分データを作成する(ステップS60
5)。前回のデータが存在しない状況では、今回のデー
タの全体が差分データとなる。この差分データがデータ
として有意のものでない場合、すなわち作業者がシステ
ムデータの設定や変更を行わずにその作業の終了を指示
したような場合には(ステップS606:N)、装置本
体101へのデータの送信を行うことなく一連の作業が
終了する(エンド)。
【0094】これに対して、差分データとして送信すべ
きデータが存在する場合には(ステップS606:
Y)、得られた差分データのみを装置本体101に送信
する(ステップS607)。差分データは装置本体10
1に現在設定されているシステム制御用のデータの差分
のデータであるので、データの転送時間が大幅に短縮さ
れるのが通常である。差分データの送信が終了したら不
揮発性メモリに格納されている全システムデータの上に
今回の設定変更後の新たな全システムデータを上書きす
る(ステップS608)。この上書きされたデータの内
容は、装置本体101の変更後の最新のデータの内容と
一致することはもちろんである。このようにして装置本
体101へのデータの転送作業を短縮させ、装置本体1
01側の処理作業の効率化を図ることができる。
【0095】なお、第2の変形例ではシステムデータ変
更端末がシステムデータの設定や変更についての全作業
を終了した後に装置本体101側にデータの送信を送信
することにしたので、この送信作業を行う前の段階では
システムデータ変更端末が装置本体101に接続されて
いる必要は必ずしもない。また、第2の変形例では差分
データを一括して送信することにしたが、差分をとらず
に設定または変更した全データを一括して送信するよう
にしてもよい。
【0096】また、以上説明した実施例ではフォルダの
タブを選択することで表示するフォルダの内容を切り替
えることにしたが、スクロールバーによって切り替えた
り、プルダウンメニューを表示して切り替えを行うよう
にしたり、あるいは切り替え用のボタンを用意して表示
内容を切り替えるようにする等の各種の変形が可能であ
ることは当然である。
【0097】更に実施例および変形例では多機能電話装
置を例に挙げて説明したが、これ以外の一般的な電子装
置でも本発明を同様に適用することができることは当然
である。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、電子装置についての具体的な個々の設定を行
うのに使用されるそれぞれの設定データを所定の概念の
基で複数のグループにまとめ、これら複数のグループ同
士をこれらの上位概念を表わす1つの概念でまとめてな
る選択項目を、個々の設定データを共通にした状態でこ
れら上位概念としての選択項目およびこれらの下位概念
としての前記した所定の概念を異ならせて複数組用意
し、これら選択項目から個々の設定データに至るそれぞ
れのつながりを、それぞれの選択項目ごとに記憶手段に
記憶しておくことにした。したがって、同一の設定デー
タに至る経路を異なった概念でツリー構造とした選択肢
のうちの最適なものを辿っていくことができ、作業者は
データの設定について置かれている環境等に合わせて、
効率的で操作性のよい作業を行うことができる。
【0099】また請求項2記載〜請求項8の発明によれ
ば、多機能電話装置についての具体的な個々の設定を行
うのに使用されるそれぞれのシステムデータを所定の概
念の基で複数のグループにまとめ、これら複数のグルー
プ同士をこれらの上位概念を表わす1つの概念でまとめ
てなる選択項目を、個々の設定データを共通にした状態
でこれら上位概念としての選択項目およびこれらの下位
概念としての前記した所定の概念を異ならせて複数組用
意し、これら選択項目から個々のシステムデータに至る
それぞれのつながりを、それぞれの選択項目ごとに記憶
手段に記憶しておくことにした。したがって、同一のシ
ステムデータに至る経路を異なった概念でツリー構造と
した選択肢のうちの最適なものを辿っていくことがで
き、作業者はデータの設定について置かれている環境等
に合わせて、効率的で操作性のよい作業を行うことがで
きる。
【0100】更に請求項5記載の発明によれば、複数の
システムデータのうちの幾つかを機能という観点からサ
ブグループ化したので、これらシステムデータをまとめ
て登録処理することも容易になる。また、多機能電話装
置の設計者側でも同一のサブグループを装置内の他の箇
所でも使用するような場合には設計の管理が容易になる
という利点がある。
【0101】また請求項6記載の発明では、請求項2記
載の多機能電話装置において、システムデータ設定手段
は、選択された選択項目に対応するグループを表示する
グループ表示手段と、このグループ表示手段によって表
示されたグループの中から個々のシステムデータを選択
するシステムデータ選択手段と、このシステムデータ選
択手段によって選択されたシステムデータをそれぞれ所
望の内容に設定するシステムデータ設定手段と、設定さ
れたシステムデータを機器の動作の際に参照するための
システムデータ登録領域に登録するシステムデータ登録
手段とを備えている。したがって、作業者の置かれた環
境で選択項目、グループと最適な概念で選択していくこ
とができ、システムデータの内容の設定を分かりやすく
すると共に、設定作業を無駄なく効率的に行うことがで
きるという効果がある。
【0102】更に請求項7記載の発明によれば、システ
ムデータ登録領域は、電話機の機能を有する装置本体側
に配置されており、システムデータ登録端末を装置本体
に接続することで登録作業を行うことにしたので、装置
本体にパーソナルコンピュータ等のシステムデータ登録
端末を接続して登録作業を行うことが可能になり、装置
本体の回路構成を簡素化することができると共に、シス
テムデータ登録端末側の存在によって装置本体側の負担
が軽減される。また、システムデータ登録端末をコンピ
ュータや電話機あるいは各種の情報端末で兼用させるこ
とで、全体のシステムを経済的に構成することができ
る。
【0103】また請求項8記載の発明によれば、システ
ムデータ登録端末が、装置本体内のシステムデータ登録
領域に登録されたシステムデータと同一のデータを格納
する領域を有しているので、装置本体の有するシステム
運用のためのデータを保持させることで、バックアップ
用のデータが保持されることになり、多機能電話装置の
信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における多機能電話装置の構
成の概要を表わしたブロック図である。
【図2】本実施例でデータ関連管理メモリ部内に設けら
れた関連情報テーブル部の構造を表わした説明図であ
る。
【図3】本実施例の多機能電話装置におけるシステムデ
ータを示した説明図である。
【図4】図2に示したハードウェアデータ関連テーブル
をより詳細に示した説明図である。
【図5】図2に示した機能データ関連テーブルをより詳
細に示した説明図である。
【図6】本実施例でシステムデータの設定や変更に際し
て行われる装置本体側の作業の概要を表わした流れ図で
ある。
【図7】本実施例におけるシステムデータの登録を行う
際の一覧表示のための作業の流れを表わした流れ図であ
る。
【図8】本実施例で作業者がメニュー選択画面から「H
/W」を選択したときの表示画面の状態を示したディス
プレイの要部平面図である。
【図9】本実施例でメニュー画面から「H/W」を選択
した後、「ISDN回線用H/W」という項目を選択し
た場合の表示画面の状態を示したディスプレイの要部平
面図である。
【図10】本実施例でメニュー選択画面から「機能」を
選択した後、「FID1」という項目を選択した場合の
表示画面の状態を示したディスプレイの要部平面図であ
る。
【図11】実施例でシステムデータの登録が行われる登
録画面の一例を示したディスプレイの要部平面図であ
る。
【図12】ハードウェアについての一覧表示等の一覧表
示が行われた後におけるシステムデータの設定変更を処
理するためのシステムデータ変更端末側の制御の内容を
表わした流れ図である。
【図13】本発明の第1の変形例における登録画面の一
例を示すディスプレイの要部平面図である。
【図14】第1の変形例でプルダウンメニュー表示ボタ
ンをクリックしたときに表示されるプルダウンメニュー
の一例を表わした平面図である。
【図15】本発明の第2の変形例でシステムデータを装
置本体に通信するまでのシステムデータ変更端末側のデ
ータ処理の様子の概要を表わした流れ図である。
【図16】従来における多機能電話装置の一例について
その要部を示すブロック図である。
【図17】図16に示した提案の多機能電話装置と接続
されるボタン電話機の表示部の一例を示した平面図であ
る。
【図18】図16に示した提案の多機能電話装置と接続
されるボタン電話機の表示部の他の例を示した平面図で
ある。
【図19】従来提案された他の多機能電話装置における
システムデータの設定の様子を表わした説明図である。
【符号の説明】
101 装置本体 102 システムデータ登録端末 123 主制御部 125、132 通信制御部 133 システムデータ設定変更制御部 134 データ関連管理メモリ部 135 画面制御部 142 メニューテーブル 143 データ関連テーブル 144 システムデータテーブル 145 ポインタ 241、502、503 フォルダ 331、501 登録画面 332 登録対象表示枠 333 選択スロット表示欄 334 選択ユニット表示欄 531 ウィンドウ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 3/58 101 H04Q 3/58 101 9A001 Fターム(参考) 5K024 CC03 EE06 FF03 5K026 AA23 BB01 EE06 5K027 AA03 BB01 FF22 5K049 AA02 BB13 KK02 KK12 5K051 AA00 9A001 BB03 BB04 CC02 DD13 JJ12 KK56

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 システムの具体的な個々の設定を行うの
    に使用されるそれぞれの設定データを所定の概念の基で
    複数のグループにまとめ、これら複数のグループ同士を
    これらの上位概念を表わす1つの概念でまとめてなる選
    択項目を、個々の設定データを共通にした状態でこれら
    上位概念としての選択項目およびこれらの下位概念とし
    ての前記所定の概念を異ならせて複数組用意し、これら
    選択項目から個々の設定データに至るそれぞれのつなが
    りを、それぞれの選択項目ごとに記憶した記憶手段と、 この記憶手段における複数の選択項目を一括して表示し
    てその中のいずれか1つの選択項目を選択させる選択項
    目選択手段と、 この選択項目選択手段によって1つの選択項目が選択さ
    れたときその選択項目に対応するグループを表示するこ
    とで表示されたグループに属する個々の設定データの設
    定を可能とさせる設定データ設定手段とを具備すること
    を特徴とする電子装置。
  2. 【請求項2】 多機能電話の具体的な個々の設定を行う
    のに使用されるそれぞれの設定データとしてのシステム
    データを所定の概念の基で複数のグループにまとめ、こ
    れら複数のグループ同士をこれらの上位概念を表わす1
    つの概念でまとめてなる選択項目を、個々のシステムデ
    ータを共通にした状態でこれら上位概念としての選択項
    目およびこれらの下位概念としての前記所定の概念を異
    ならせて複数組用意し、これら選択項目から個々のシス
    テムデータに至るそれぞれのつながりを、それぞれの選
    択項目ごとに記憶した記憶手段と、 この記憶手段における複数の選択項目を一括して表示し
    てその中のいずれか1つの選択項目を選択させる選択項
    目選択手段と、 この選択項目選択手段によって1つの選択項目が選択さ
    れたときその選択項目に対応するグループを表示するこ
    とで表示されたグループに属する個々のシステムデータ
    の設定を可能とさせるシステムデータ設定手段とを具備
    することを特徴とする多機能電話装置。
  3. 【請求項3】 前記選択項目のうちの1つは、全部のシ
    ステムデータを系統別に複数のグループにまとめたシス
    テムデータの一覧用選択項目であることを特徴とする請
    求項2記載の多機能電話装置。
  4. 【請求項4】 前記選択項目のうちの1つは、マザーボ
    ードの各スロットに差し込む基板をそれぞれのグループ
    にまとめた基板選択用の基板別選択項目であることを特
    徴とする請求項2記載の多機能電話装置。
  5. 【請求項5】 前記システムデータの少なくとも一部は
    それらが共通して関係する特定の機能ごとにまとめられ
    てザブグループ化されていることを特徴とする請求項2
    記載の多機能電話装置。
  6. 【請求項6】 前記システムデータ設定手段は、選択さ
    れた選択項目に対応するグループを表示するグループ表
    示手段と、このグループ表示手段によって表示されたグ
    ループの中から個々のシステムデータを選択するシステ
    ムデータ選択手段と、このシステムデータ選択手段によ
    って選択されたシステムデータをそれぞれ所望の内容に
    設定するシステムデータ設定手段と、設定されたシステ
    ムデータを機器の動作の際に参照するためのシステムデ
    ータ登録領域に登録するシステムデータ登録手段とを備
    えていることを特徴とする請求項2記載の多機能電話装
    置。
  7. 【請求項7】 前記システムデータ登録領域は、電話機
    の機能を有する装置本体側に配置されており、システム
    データ登録領域を除く前記設定データ設定手段および前
    記記憶手段ならびに選択項目選択手段は、装置本体に着
    脱自在に配置されるシステムデータ登録端末側に配置さ
    れていることを特徴とする請求項6記載の多機能電話装
    置。
  8. 【請求項8】 前記システムデータ登録端末は、前記装
    置本体内のシステムデータ登録領域に登録されたシステ
    ムデータと同一のデータを格納する領域を有しており、
    新たに設定あるいは変更されるシステムデータをシステ
    ムデータ登録領域に送るときシステムデータ登録領域に
    登録されているデータとの差分を求め、得られた差分デ
    ータを装置本体側に送出することを特徴とする請求項6
    記載の多機能電話装置。
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