JP2001036605A - 車載アダプタ - Google Patents

車載アダプタ

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JP2001036605A
JP2001036605A JP20185399A JP20185399A JP2001036605A JP 2001036605 A JP2001036605 A JP 2001036605A JP 20185399 A JP20185399 A JP 20185399A JP 20185399 A JP20185399 A JP 20185399A JP 2001036605 A JP2001036605 A JP 2001036605A
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正一郎 織田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バースト性ノイズの発生を防止し充電しなが
らハンズフリーユニットを介してハンズフリーで通話で
きる簡単な構成で安価な車載アダプタを提供すること。 【解決手段】 自動車内で充電しながらハンズフリー通
話を行なうことができる車載アダプタにおいて、車載ア
ダプタ4のハンズフリーユニット3又はデータ通信機器
の接地線が接続されるGND端子4−9と携帯電話機5
の接地線が接続されるGND端子4−7の間に適切な抵
抗値を有する抵抗器4−5を接続し、ハンズフリーユニ
ット3又はデータ通信機器の信号伝送線が接続される信
号端子4−8と携帯電話機5の信号伝送線が接続される
信号端子4−6の間に音声信号伝送用トランス4−2と
データ伝送用回路(ダイオード4−1)を並列に接続
し、車載アダプタ4にハンズフリーユニット3が接続さ
れた場合は音声信号伝送用トランス4−2を、データ通
信機器が接続された場合はデータ伝送用回路を選択する
選択回路(スイッチ回路4−3、4−4)を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車内において、
携帯電話機に充電器やハンズフリーユニット又はパソコ
ン、ファックス等の非電話のデータ通信機器を接続で
き、充電しながら、ハンズフリー通話やデータ通信を行
うことができる車載アダプタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は携帯電話を車に搭載した時の各ユ
ニットの接続例を示す図である。図示するように、車両
用バッテリ1を電源として所定のコネクタ6の付いたケ
ーブル7を使用して充電器2、ハンズフリーユニット
3、車載アダプタ4の各ユニット及び携帯電話機5が接
続される。
【0003】車両用バッテリ1は充電器2及びハンズフ
リーユニット3へ電源を供給し、充電器2の出力は車載
アダプタ4を介して携帯電話機5に内蔵されているバッ
テリ(図では省略)を充電する。携帯電話機5の音声出
力信号は車載アダプタ4を介してハンズフリーユニット
3へ入力される。ハンズフリーユニット3には増幅器、
スピーカ及びマイクが備えられており(図では省略)、
使用者は携帯電話機5を充電しながらハンズフリーユニ
ット3を介してフリーハンドで通話をすることができ
る。
【0004】尚、ハンズフリーユニット3の替りにパソ
コンやFAX等の非電話のデータ通信機器を接続してデ
ータ通信することもできる。また、充電やハンズフリー
通話の必要の無いときは所定のケーブルで必要なユニッ
トのみ接続することができるようになっている。
【0005】上述したように、所定のケーブルで各ユニ
ットを接続した場合、充電器2とハンズフリーユニット
3の電源は、車両用バッテリ1から供給されるため、充
電器2の接地(GND)線(a)とハンズフリーユニッ
ト3のGND線(b)は、車載アダプタ4内を通り、車
両用バッテリ1と携帯電話機5の間で1つのループを形
成する。この接続状態で通話を行なった時、ハンズフリ
ーユニット3のGND線(b)を流れる音声信号のリタ
ーン電流と、充電器2のGND線(a)に流れる充電電
流が、同一のGND線に流れることによって生じる共通
インピーダンスによるバースト性ノイズがハンズフリー
ユニット3から出力され通話が妨害されるという問題が
あった。
【0006】上記バースト性ノイズの防止対策としては
通話回路にトランスを挿入し前記充電電流の帰還電流を
切る方法があるが、日本のPDC(パーソナルデジタル
セルラ)の規格ではオーディオ信号線と、パソコンやF
AX等のシリアルデータ線を共通に使用しているため、
トランスを挿入するだけではハンズフリーユニット3の
ノイズ対策はできてもデータ通信ができなくなってしま
うという問題があり実施されていなかった。
【0007】また、上記バースト性ノイズの防止対策と
して特開平8−149185号公報に開示された電源制
御回路がある。これは携帯電話の着脱によってハンズフ
リーユニットの電源をオン/オフすると共にバースト性
の帰還電流がハンズフリーユニットを流れないようにし
たものであるが、パソコン等のデータ通信の対応がなく
なるという問題があった。また、パソコン等のデータ通
信機器が接続できるように設計すると更に複雑でコスト
アップになるという問題もあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の点に鑑
みてなされたもので、上記バースト性ノイズの発生を防
止し充電しながらハンズフリーユニットを介してハンズ
フリーで通話できる簡単な構成で安価な車載アダプタを
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、携帯電話機、充電器、ハンズフリーユニット
又はデータ通信機器を接続するための車載アダプタであ
って、携帯電話機は自動車のバッテリーから前記充電器
を介して充電されるようになっており、少なくともハン
ズフリーユニットの電源は自動車のバッテリーから供給
され、充電器の接地線とハンズフリーユニットの接地線
は車載アダプタ及び携帯電話機を介してループを構成
し、自動車内で充電しながらハンズフリー通話を行なう
ことができる車載アダプタにおいて、車載アダプタのハ
ンズフリーユニット又はデータ通信機器の接地線が接続
される接地端子と携帯電話機の接地線が接続される接地
端子の間に適切な抵抗値を有する抵抗器を接続し、ハン
ズフリーユニット又はデータ通信機器の信号伝送線が接
続される信号端子と携帯電話機の信号伝送線が接続され
る信号端子の間に音声信号伝送用トランスとデータ伝送
用回路を並列に接続し、車載アダプタにハンズフリーユ
ニットが接続された場合は音声信号伝送用トランスを、
データ通信機器が接続された場合はデータ伝送用回路を
選択する選択回路を設けたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例を図
面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の車載アダ
プタの回路を示す図である。図示するように、本発明の
車載アダプタ4はダイオード4−1、音声信号伝送用ト
ランス4−2、スイッチ回路4−3、スイッチ回路4−
4、抵抗器4−5を具備する。
【0011】携帯電話機5の信号伝送線が接続される信
号端子4−6及び携帯電話機5のGND線が接続される
GND端子4−7はスイッチ回路4−3を介して音声信
号伝送用トランス4−2の入力側へ接続され、ハンズフ
リーユニット3の信号伝送線が接続される信号端子4−
8及びハンズフリーユニット3のGND線が接続される
GND端子4−9はスイッチ回路4−4を介して音声信
号伝送用トランス4−2の出力側へ接続されている。ス
イッチ回路4−3及びスイッチ回路4−4の制御端子に
は車載アダプタ4に非電話のデータ通信機器が接続され
たときに非電話ユニット検出信号が出力される非電話ユ
ニット検出信号線4−10が接続されている。
【0012】更に、信号端子4−6と信号端子4−8の
間にはダイオード4−1が接続され、GND端子4−7
とGND端子4−9の間には適切な値(後述)の抵抗器
4−5が接続されている。
【0013】上記構成の車載アダプタの動作を説明す
る。ハンズフリーユニット3が車載アダプタ4に接続さ
れた場合、非電話ユニット検出信号線4−10の非電話
ユニット検出信号sによりスイッチ回路4−3及びスイ
ッチ回路4−4がオンし、アナログ音声信号は音声信号
伝送用トランス4−2を介して携帯電話機5とハンズフ
リーユニット3の間で伝送される。
【0014】パソコンやFAX等の非電話のデータ通信
機器が車載アダプタ4に接続された場合、非電話ユニッ
ト検出信号sはスイッチ回路4−3及びスイッチ回路4
−4をオフし、デジタルデータ信号(ハイレベル5V/
ローレベル0V)はダイオード4−1を介してデータ通
信機器に伝送される。このダイオード4−1はハンズフ
リーユニット3で通話中はアナログ音声信号レベルが低
くオンしない。
【0015】GND線に接続された抵抗器4−5はハン
ズフリーユニット3やデータ通信機器のリターン電流用
であり、音声信号伝送用トランス4−2の伝送経路のイ
ンピーダンスより充分大きく、充電電流の帰還電流は制
限されてバースト性ノイズの発生は起らない値とする。
【0016】このように音声信号伝送用トランス4−2
をスイッチ回路4−3及びスイッチ回路4−4によりオ
ン/オフすることにより、ハンズフリーユニット3のア
ナログ音声信号とパソコンやFAX等の非電話のデータ
通信機器のデジタルデータ信号を同じ信号伝送線を用い
て伝送することができる。尚、音声信号伝送用トランス
4−2の接続を切替るスイッチ回路4−3及びスイッチ
回路4−4を動作させる非電話ユニット検出信号sはハ
ンズフリーユニット3又はデータ通信機器から非電話ユ
ニット検出信号線4−10を介して携帯電話機5へ送ら
れる(PDCの共通仕様)信号である。
【0017】尚、上記例ではデータ伝送用回路としてダ
イオード4−1を使用しているが、図3に示すように、
音声信号伝送用トランス4−2に並列にデータ伝送用回
路(伝送線)4−11を設け、切り替えスイッチ4−1
2、4−13で非電話ユニット検出信号線4−10に非
電話ユニット検出信号sが出力された場合、信号端子4
−6と信号端子4−8の間に該データ伝送用回路4−1
1を接続し、非電話ユニット検出信号sが出力されない
場合、音声信号伝送用トランス4−2を接続するように
構成してもよい。
【0018】また、図4に示すように、図1のダイオー
ド4−1に代え、スイッチ回路4−14を設け、該スイ
ッチ回路4−14とスイッチ回路4−3、4−4を反転
させてオン/オフさせる(即ち、スイッチ回路4−14
をオンとした場合はスイッチ回路4−3、4−4をオフ
とし、反対にスイッチ回路4−14をオフとした場合は
スイッチ回路4−3、4−4をオンとする)ように構成
してもよい。
【0019】以上述べたように本発明の実施の形態例に
よれば、車載アダプタ4のGND端子4−7とGND端
子4−9の間に適切な抵抗値の抵抗器4−5を挿入した
ので充電電流の帰還電流は制限されバースト性ノイズの
発生は抑制される。また、スイッチ回路4−3及びスイ
ッチ回路4−4によりアナログ音声信号は音声信号伝送
用トランス4−2を介して伝送し、デジタルデータ信号
はダイオード4−1を介して伝送する切替回路を用いた
ので、音声信号線とデータ信号線を共用している日本の
PDC(パーソナルデジタルセルラ)端末においても、
ハンズフリーユニット3と非電話のデータ通信機器の両
方とも同一端子に接続して使用できる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、車
載アダプタのハンズフリーユニット又はデータ通信機器
の接地線が接続される接地端子と携帯電話機の接地線が
接続される接地端子の間に適切な抵抗値を有する抵抗器
を接続し、ハンズフリーユニット又はデータ通信機器の
信号伝送線が接続される信号端子と携帯電話機の信号伝
送線が接続される信号端子の間に音声信号伝送用トラン
スとデータ伝送用回路を並列に接続し、車載アダプタに
ハンズフリーユニットが接続された場合は音声信号伝送
用トランスを、データ通信機器が接続された場合はデー
タ伝送用回路を選択する選択回路を設けたので、下記の
ような優れた効果が得られる。
【0021】バースト性ノイズの発生は抑制され、充電
を行ないながらハンズフリーユニットを介して通話して
もバースト性ノイズの無い安定した通話品質を確保出来
る。
【0022】また、ハンズフリーユニット接続時はアナ
ログ音声信号を音声信号伝送用トランスを介して携帯電
話とハンズフリーユニットを接続し、データ通信機器接
続時はデータ伝送回路を介して携帯電話とデータ通信機
間を接続するので、日本の規格で音声信号線とデータ信
号線を共用しているPDC(パーソナルデジタルセル
ラ)端末においても、ハンズフリーユニットと非電話の
データ通信機器の両方とも、同一端子に接続して使用で
きる。
【0023】また、本発明の車載アダプタは非常に簡単
で安価であり、現在市販されている充電器、ハンズフリ
ーユニットをそのまま接続して使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車載アダプタの回路例を示す図であ
る。
【図2】携帯電話を車に搭載した時の各ユニットの接続
例を示す図である。
【図3】本発明の車載アダプタの他の回路例を示す図で
ある。
【図4】本発明の車載アダプタの他の回路例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 車両用バッテリ 2 充電器 3 ハンズフリーユニット 4 車載アダプタ 4−1 ダイオード 4−2 音声信号伝送用トランス 4−3 スイッチ回路 4−4 スイッチ回路 4−5 抵抗器 4−6 信号端子 4−7 GND端子 4−8 信号端子 4−9 GND端子 4−10 非電話ユニット検出信号線 4−11 データ伝送用回路 4−12 切り替えスイッチ 4−13 切り替えスイッチ 5 携帯電話機

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯電話機、充電器、ハンズフリーユニ
    ット又はデータ通信機器を接続するための車載アダプタ
    であって、前記携帯電話機は自動車のバッテリーから前
    記充電器を介して充電されるようになっており、少なく
    とも前記ハンズフリーユニットの電源は自動車のバッテ
    リーから供給され、前記充電器の接地線と前記ハンズフ
    リーユニットの接地線は前記車載アダプタ及び前記携帯
    電話機を介してループを構成し、自動車内で充電しなが
    らハンズフリー通話を行なうことができる車載アダプタ
    において、 前記車載アダプタの前記ハンズフリーユニット又はデー
    タ通信機器の接地線が接続される接地端子と携帯電話機
    の接地線が接続される接地端子の間に適切な抵抗値を有
    する抵抗器を接続し、前記ハンズフリーユニット又はデ
    ータ通信機器の信号伝送線が接続される信号端子と携帯
    電話機の信号伝送線が接続される信号端子の間に音声信
    号伝送用トランスとデータ伝送用回路を並列に接続し、
    前記車載アダプタに前記ハンズフリーユニットが接続さ
    れた場合は前記音声信号伝送用トランスを、前記データ
    通信機器が接続された場合はデータ伝送用回路を選択す
    る選択回路を設けたことを特徴とする車載アダプタ。
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