JP2001036042A - 誘電体素子とその製造方法及び半導体装置 - Google Patents

誘電体素子とその製造方法及び半導体装置

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JP2001036042A
JP2001036042A JP11210241A JP21024199A JP2001036042A JP 2001036042 A JP2001036042 A JP 2001036042A JP 11210241 A JP11210241 A JP 11210241A JP 21024199 A JP21024199 A JP 21024199A JP 2001036042 A JP2001036042 A JP 2001036042A
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Toshihide Namatame
俊秀 生田目
Tetsuo Fujiwara
徹男 藤原
Takaaki Suzuki
孝明 鈴木
Yasuhiko Murata
康彦 村田
Kazuhisa Higashiyama
和寿 東山
Isamu Asano
勇 浅野
Toshio Ando
敏夫 安藤
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高集積に伴う高キャパシタ容量の誘電体素子を
作製する。 【解決手段】微細な凹凸形状を持つ金属あるいは導電性
酸化物の下部電極を用いることで、表面積の増大とMI
M構造での誘電体の高温度作製による高ε化が達成でき
ることで高集積な誘電体素子を作製することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘電体素子、それ
を用いた半導体装置およびその製造方法に係わり、特に
微細な凹凸形状を有する下部電極を用いた誘電体素子か
らなる半導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体メモリの1つとしては、データの
高速書き換えに特徴を持っているDRAM(Dynamic Random
Access Memory)がある。このDRAMは、高密度,高
集積技術の進歩に伴い256M,1Gビットの大容量化
時代を迎えている。このために、回路構成素子の微細化
が要求され、特に情報を蓄積するキャパシタの微細化が
行われている。このうち、キャパシタの微細化には、誘
電体材料の薄膜化,誘電率の高い材料の選択,上下電極
と誘電体からなる構造の平坦化から立体化などが挙げら
れる。このうち、下部電極の表面積を拡大することによ
りメモリ容量の増大を図る技術が提案されている。
【0003】例えば、特開平3−77364号公報には、半導
体基板のキャパシタを極微小のビーム面積を持つ電子線
で微小間隔で走査した後全面スパッタエッチングするこ
とで多数の溝を有する下部電極とすることが記載されて
いる。
【0004】また、特開平7−321231 号公報には、多結
晶シリコンの表面層をフッ化水素酸を含む溶液で結晶欠
陥顕在化エッチング処理することでじゅうもう状となっ
て表面積が増大した下部電極が記載されている。
【0005】さらに、立体化としてはアスペクト比(深
さ/横)が約0.65 の立体構造にスパッタ法で上部及
び下部電極,高誘電体が作製されている例が、ジャパン
・ジャーナル・オブ・アプライド・フィジックス199
5年5077頁Jpn.J.Appl.Phys.,34 5077 1
995)で報告されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
技術においては、下部電極のシリコンあるいはその化合
物と誘電体であるTaOxあるいは(Ba,Sr)TiO
3(BST)は、誘電体を作製する段階で高温度処理を行
うとシリコンと容易に反応して低誘電体層を形成するた
めに高誘電率(ε)を得られない問題点があった。
【0007】また、上記従来技術において単純な立体構
造を有する上部電極と誘電体と下部電極からなるキャパ
シタでは、表面積の増大を図れない問題点があった。
【0008】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたものであって、立体構造のキャパシタの下部電
極に微細な凹凸を有する金属あるいは導電性酸化物を用
いることで、増大な表面積を持つ高集積な誘電体素子お
よびそれを用いた半導体装置、ならびに誘電体素子の製
造方法を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、上記の問題点を解決
するためになされたものであって、下部電極が微細な凹
凸部分とその上に作製された層の二層構造から構成され
ていることにより、増大な表面積を持つ高集積な誘電体
素子を作製でき、それを用いた半導体装置を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の特徴は、立体構造からなる上部電極/誘電体/下部
電極からなる誘電体素子において、下部電極が複数個の
微細な凹凸形状を有し、かつ下部電極が金属あるいは導
電性酸化物であることにある。この特徴によれば、下部
電極の凹凸によって誘電体の表面積を増大できる。ま
た、従来の下部電極をシリコンあるいはその化合物に用
いたMetal−Insulator−Semiconductor(MIS)構造
では、下部電極と絶縁層の誘電体との反応を抑制するた
めに高温度作製ができず、そのために高ε化が図れなか
った。本発明の特徴によれば、Metal−Insulator−Meta
l(MIM)構造のために、高温度作製が可能となり、高
ε化が図れ、そのために高集積な誘電体素子を得ること
ができる。本発明において、凹凸形状は半球状になって
いるものも含む。
【0011】また、本発明の特徴は、立体構造からなる
上部電極/誘電体/下部電極からなる誘電体素子におい
て、下部電極が微細な凹凸部とその上に作製された層の
二層構造からなることにある。この特徴の場合も上記と
同様に誘電体の表面積を増大できることとMIM構造の
ために高集積な誘電体素子を得ることができる。特に、
二層構造が金属あるいは導電性酸化物であることが好ま
しい。
【0012】上記下部電極の微細な凹凸形状の段差は5
〜20nmであることが好ましい。5nmより小さな段
差では、充分な表面積を得ることが困難であり、20n
mより大きな段差では下部電極上に形成する誘電体が不
均質となりリーク電流密度が増大する傾向がある。ま
た、上記凹凸部の占める面積は、下部電極の表面積のう
ち25%以上が好ましく、それより小さくなると十分な
表面積を得ることが困難となる。
【0013】また、上記下部電極の微細な半休状の直径
は、5〜20nmであることが好ましい。5nmより小
さな直径では、充分な表面積を得ることが困難であり、
20nmより大きな直径では下部電極上に形成する誘電
体が不均質となりリーク電流密度が増大する傾向があ
る。また、上記半球状の部分が占める面積は、下部電極
の表面積のうち25%以上が好ましく、それより小さく
なると十分な表面積を得ることが困難となる。
【0014】さらに、本発明の特徴は、微細な凹凸形状
を有する下部電極材料がRu,Pt,Ir元素のうち少
なくとも1つからなることにある。特にRu,Ir元素
はRuO2 ,IrO2 の導電性酸化物でも金属との混合
膜でも電圧を印加するのに充分な導通が得られていれば
良い。この他にCaRuO3 ,SrRuO3 からなる導
電性酸化物を用いた場合でも微細な凹凸形状を作製する
ことができる。
【0015】また、本発明の特徴は、微細な凹凸部を有
機金属原料を用いた有機金属化学気相成長(MOCV
D)法によって作製することができるので、表面積を増
大させた高集積な誘電体素子を製造できる。したがっ
て、高アスペクト比な立体構造を有して、表面積を増大
させた上部電極/誘電体/下部電極からなる高集積な誘
電体素子を作製でき、健全に機能する誘電体素子を得る
ことができる。DRAMなどの半導体装置についてこの
ような誘電体素子を用いれば、大容量化が可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】従来の下部電極にシリコンあるい
はその化合物を用いたMIS構造では、誘電体のTaO
xの作製温度が400℃以下と低温度なために不十分な
結晶となり、その結果εも約23と小さな値であった。
また、下部電極に金属を用いたMIM構造にすることで
700℃の高温度作製が可能となるために結晶性も向上
してεも約46と2倍増大できる。しかし、このMIM
構造では平坦な下地基板からなる立体構造であり、表面
積を増大させる技術は考慮されていなかった。
【0017】本発明の発明者らは、これまでに有機金属
化学気相成長(MOCVD)法によって、アスペクト比
が1以上の立体構造においても均質なRuまたはRuO
2 または両者を組合せた電極薄膜を作製できることを示
した(特開平10−291906号公報参照)。今回、本発明の
発明者らは、β−ジケトン錯体を用いたMOCVD法に
より、立体構造の下地基板上に数nmの微細な粒が分散
した凹凸形状を有する下部電極薄膜を作製できることを
見出した。以下に原理を説明する。
【0018】本発明に用いられた有機金属原料はルテニ
ウムβ−ジケトン錯体である。この結晶の特徴は、6員
還の酸素とルテニウム金属間にπ結合を有しており、結
合エネルギーより300℃以上の温度で解離し始める。
しかし、酸素−炭素間の解離または酸素−ルテニウム間
の解離が同時に進行する。このために、酸化反応を促進
させる酸素反応ガスを導入しない場合には、ルテニウム
金属が選択的に形成され球状結晶の膜形態をとる。球状
結晶の集合体では接触が悪いために100μΩ・cm以上
の高抵抗なルテニウム膜となる。また、酸素反応ガスを
導入した場合には、分解反応段階でルテニウムの酸化物
を形成しやすいために球状結晶と薄膜の混合状態の膜形
態となる。この形態の温度範囲は300℃以上425℃
以下であった。この範囲で得られた30〜50nm厚み
のルテニウム膜の比抵抗は数十μΩ・cmと低抵抗になっ
た。450℃以上になると酸化反応が促進されて平坦で
かつ均質な膜質形状となる。300℃より低温度では、
有機金属原料の分解が行われないためにルテニウム膜が
形成されない。さらに、ルテニウム下部電極の作製段階
で、初期成膜を無酸素反応ガス状態に、その後の第2成
膜に酸素反応ガス状態にすることでも表面粗さ5〜20
nmの凹凸形状のルテニウム膜を作製できる。この膜の
比抵抗も数十μΩ・cmと低抵抗である。
【0019】以下に具体的に誘電体素子の製造方法を説
明する。
【0020】(実施の形態1)図1は、本発明の誘電体
素子の構造の一例を示す。この作製方法を以下に示す。
図1に示した誘電体素子の断面図において、まず、Si
ウエハ11を300℃に熱酸化で形成したSiO2 層1
4にコント径を開け、次にSiプラグ12を作製する。
次にスパッタ法によりSiプラグ上に厚さ100ÅのT
iN層13のバリア層を作製した。さらにTEOS原料
を用いたプラズマCVD法により厚さ8000ÅのSi
2 層15を形成した後、上記コント径を中心にして、
径2400Åの溝を加工して凹凸のある下地基板を作製し
た。この立体構造のアスペクト比(溝深さ/溝幅)は、
3.33 である。この下地基板上に初期下部電極16を
作製した。初期下部電極16を作製するために、ジビバ
ロイルメタナートルテニウム(Ru(dpm)3)錯体を
THF(テトラヒドロフラン)溶媒に0.05〜 0.2
5mol/lの濃度で調合してCVD原料とした。CVD
原料は液体マスフローコントローラーを用いて0.1〜
3sccm の速度で供給した。気化器の温度を80〜15
0℃に設定してCVD原料を一気に液体からガスにした
後、Arガス198〜500sccmで反応容器に搬送し
た。反応容器の圧力を0.01〜50torrとし、成膜温
度を300℃以上650℃以下として1〜20min 成膜
して、結晶粒径5〜20nmの微細なRuを作製した。
成膜温度が425℃で得られた微細なRu結晶の断面の
SEM写真を図2に示す。次に第2下部電極17はCVD
/Arガスと酸素ガス2〜800sccmと混合した後、反
応容器の圧力を0.01〜50torrとし、成膜温度を4
50℃以上として1〜20min 成膜して、膜厚20〜3
0nmを得た。得られた膜をX線回折測定した結果、O
2 /Ar比が1〜25%以下までRuが、25より大き
く〜50%以下ではRu/RuO2 混合膜が、50%か
ら400%あるいはそれ以上でRuO2 膜が形成される
ことが分かった。この膜の比抵抗は50μΩ・cmと非常
に低抵抗であることが分かった。表面,底面,側壁にも
均質にRu膜が形成されており、膜のステップカバーレ
ッジ(膜側壁/膜表面)が100%であることが分かっ
た。また、膜の表面粗さは5〜20nmと微細な凹凸形
状を有した膜質であった。次に、上記第2下部電極17
上に誘電体18である(Ba,Sr)TiO3(BST)を
MOCVD法により作製した。Ba(dpm)2,Sr
(dpm)2,Ti(O−t−Bu)2(dpm)2を出発原
料に用いて、各々をTHF溶媒に0.05〜0.25mol
/l の濃度で調合してCVD原料とした。各々のCV
D原料について、液体マスフローコントローラーで0.
1〜3sccm の速度で250℃に設定した気化器に供給
した。Arキャリアガス200sccmでCVD原料ガスを
反応容器に導入すると共に酸素ガス5〜100sccmも反
応容器に導入した。反応容器の圧力を0.01〜50tor
r とし、成膜温度を420℃として3min 成膜して、B
ST薄膜を30nm成膜した。次に、N2 またはArガ
ス中700℃で30〜60sec 熱処理して結晶性を向上
させた。この誘電体18上に上部電極19を形成した。
上記第2下部電極17の形成と同一方法で同一条件で成
膜を行い、アスペクト比6.17 の凹凸上にステップカ
バーレッジが100%の均質なRu薄膜を形成できた。
得られた誘電体素子の1Vにおけるεは300と非常に
優れた電気特性を示した。
【0021】また、上記初期下部電極16と第2下部電
極17の形成順序を変えた場合においても、表面粗さが
5〜20nmと微細な凹凸形状を有した膜を作製するこ
とができた。
【0022】さらに、上記初期下部電極16と第2下部
電極17の形成を一段成膜で行っても良く、その場合の
成膜条件は次の通りであった。CVD/Arガスと酸素
ガス2〜800sccmとを混合した後、反応容器の圧力を
0.01〜50torr とし、成膜温度を300℃以上45
0℃より低温度として1〜20min 成膜して、膜厚20
〜30nmを得た。375℃で得られた膜の断面SEM
像の写真を図3に示す。表面粗さが5〜15nmと微細
な凹凸形状を有したRu膜であり、比抵抗も48μΩ・
cmと低抵抗であった。
【0023】また、上記の反応ガスとしてO2 を用いた
が、H2 ,N2O,O3 ,CO及びCO2 のうちいずれ
か一種を用いても均質なRu薄膜を形成することができ
た。さらに、キャリアガスとしてArガスについて説明
したが、HeまたはN2 ガスを用いてもよく、上記反応
ガスとの割合が1〜25%以下までRuが、25より大
きく〜50%以下ではRu/RuO2 混合膜が、50%
から400%あるいはそれ以上ではRuO2 膜が形成さ
れることが分かった。
【0024】(実施の形態2)本発明の第2の実施例に
ついて、図4を用いて説明する。実施例1と同様にTi
Nバリア層43を形成した後、初期下部電極46をRu
をターゲットに用いたスパッタリング法で形成しRu層
を成膜した。スパッタガスはアルゴンガス、成膜圧力は
2Pa,RFパワーは1200Wとし、膜厚5000Å
を得た。次にコント径を中心にして台形形状に加工して
凹凸のある下部電極を形成した。この立体構造のアスペ
クト比は、3.0 である。次に、上記初期下部電極46
上に第2下部電極47を実施例1の初期下部電極16の
形成方法で結晶粒径5〜20nmの微細なRuを作製し
た。次に、誘電体48であるBSTをMOCVD法によ
り実施例1と同様の方法で膜厚30nm作製した。次
に、N2 またはArガス中700℃で30〜60sec 熱
処理して結晶性を向上させた。この誘電体48上に上部
電極49を形成した。CVD法により実施例1の第2下
部電極17の形成方法と同様の条件で膜厚20nmのR
uまたはRuO2 または両者の混合薄膜を作製した。得
られた誘電体素子の1Vにおけるεは280と非常に優
れた電気特性を示した。
【0025】実施例1,2では、誘電体にBSTを用い
て説明したが、TaOxを始め他の誘電体の場合におい
ても上記と同様の微細な凹凸形状の下部電極上に作製す
ることで、キャパシタ容量を増大させることができた。
【0026】実施例1,2では、電極にRuを用いた場
合を説明したが、他のIr,Pt,SrRuO3 ,Ca
RuO3 の場合も同様に表面粗さが5〜20nmと微細
な凹凸形状を有した形状を取ることが分かった。
【0027】実施例1,2までの上部及び下部電極のM
OCVD方法はTHF溶媒を用いたが、原料が溶解でき
る材料であれば特に限定はなく、例えばトルエン,エー
テルでも問題ない。
【0028】また、実施例1,2までの上部及び下部電
極の形成方法は液体原料を出発としたMOCVD法であ
るが、固体原料からの昇華法による原料ガス供給法また
は液体原料のバブリング法による原料ガス供給法であっ
ても同様の効果が得られた。(実施の形態3)本発明の
実施例1で作製した誘電体素子を用いた半導体装置であ
るDRAMの実施例について、図5のDRAMセルの断
面図を用いて説明する。P型半導体基板51上に酸化法
によって素子分離酸化膜63a,63bを作製し、イオ
ン注入によりN型のソース/ドレイン領域60a,60
b,60cを半導体基板の主表面上に作製した。この間
のチャンネル領域上に膜厚12nmのゲート酸化膜を介
して膜厚200nmのゲート電極61a,61b,61
c,61dを形成し、このゲート電極を覆うように酸化
膜62a,62b,62c,62dが形成されている。
ソース/ドレイン領域60b上には電気的に接続された
64埋め込みビット線がフォトリソ法及びドライエッチ
ング法で形成され、更に、全体を覆うようにSiO2
14が形成されている。この後は、実施例1に示した方
法で上部電極と誘電体と下部電極からなる誘電体素子を
作製した。次に上部電極19を覆うように層間絶縁膜6
8を形成した後、化学エッチング法により平坦化した。
この上に間隔を置いて第一層目のアルミニウム配線が形
成され、さらに、これを覆うように絶縁保護膜66が作
製され、この上に第二層目のアルミニウム配線層67が
形成されている。
【0029】上記と同様の方法で図6に示すような本発
明の実施例2で作製した誘電体素子を用いた半導体装置
であるDRAMを作製できる。なお、上部電極49と層
間絶縁膜68の間にTiN層59をTiCl4原料を用
いたCVD法により作製した。
【0030】
【発明の効果】以上のように、高集積に伴う高εでか
つ、高容量の誘電体素子を得るために、微細な凹凸形状
を有する金属あるいは導電性酸化物からなる下部電極を
作製できることにより、優れたキャパシタ特性を持つ誘
電体素子を提供することができた。
【0031】また以上説明したように、下部電極が微細
な凹凸形状を有する部分と均質膜の二層構造で構成され
ていることにより、低抵抗な電極を作製でき、高集積に
伴う高キャパシタ容量を持つ誘電体素子を提供すること
ができた。
【0032】さらに、上記誘電体素子を用いた、誘電体
メモリ素子の半導体装置を形成できた。
【0033】以上、高集積度な誘電体メモリ素子及びそ
れを用いた半導体装置への応用を図れる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の誘電体素子を示す断面図である。
【図2】本発明の不活性雰囲気下425℃で得られた微
細なRu結晶の断面のSEM写真である。
【図3】本発明の酸素雰囲気下375℃で得られた膜の
断面のSEM写真である。
【図4】本発明の誘電体素子を示す断面図である。
【図5】本発明の一実施例の半導体装置であるDRAM
セルの断面図である。
【図6】本発明の他の一実施例の半導体装置であるDR
AMセルの断面図である。
【符号の説明】
11,41…Siウエハ、12,42…Siプラグ、1
3,43…TiN層、14,44…SiO2 層、15…
SiO2 層、16,46…初期下部電極、17,47…
第2下部電極、18,48…誘電体、19,49…上部
電極、51…P型半導体基板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 孝明 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 村田 康彦 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 東山 和寿 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 浅野 勇 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 安藤 敏夫 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 Fターム(参考) 5F083 AD18 AD42 GA09 GA27 GA30 JA06 JA14 JA32 JA36 JA38 JA40 JA43 JA56 MA05 MA06 MA17 PR03 PR12 PR21

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部電極と誘電体と下部電極を有する立体
    構造の誘電体素子において、前記下部電極が金属あるい
    は導電性酸化物よりなり表面に複数の凹凸を有すること
    を特徴とする誘電体素子。
  2. 【請求項2】上部電極と誘電体と下部電極からなり立体
    構造を有する誘電体素子において、前記下部電極が二層
    構造を有し、各層の表面に複数個の微細な凹凸を有する
    ことを特徴とする誘電体素子。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の誘電体素子におい
    て、前記下部電極の凹凸の段差が5〜20nmであるこ
    とを特徴とする誘電体素子。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の誘電体素子において、前
    記二層構造が金属あるいは導電性酸化物により形成され
    ていることを特徴とする誘電体素子。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の誘電体素子において、前
    記金属あるいは導電性酸化物がRu,Pt,Irから選
    ばれた少なくとも1つからなることを特徴とする誘電体
    素子。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の誘電体素子において、前
    記下部電極の凹凸が直径5〜20nmの半球状よりなる
    ことを特徴とする誘電体素子。
  7. 【請求項7】上部電極と誘電体と下部電極からなり立体
    構造を有する誘電体素子における前記下部電極を有機金
    属原料を用いた有機金属化学気相成長法によって作製す
    ることを特徴とする誘電体素子の製造方法。
  8. 【請求項8】請求項1又は2記載の誘電体素子を用いた
    半導体装置。
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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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