JP2001035108A - 変換器支持構造 - Google Patents

変換器支持構造

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JP2001035108A
JP2001035108A JP2000146466A JP2000146466A JP2001035108A JP 2001035108 A JP2001035108 A JP 2001035108A JP 2000146466 A JP2000146466 A JP 2000146466A JP 2000146466 A JP2000146466 A JP 2000146466A JP 2001035108 A JP2001035108 A JP 2001035108A
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JP2000146466A
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Osamu Mizuno
修 水野
Yutaka Murakami
豊 村上
Hisayuki Enshu
久之 遠州
Hideki Aiko
秀樹 愛甲
Toru Nakamura
徹 中村
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Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速高密度記録において、磁気ヘッドの高周
波変調化、高磁界化に伴い発熱が問題になっていた。 【解決手段】 サスペンション3の一部から熱結合当接
部3dを延長して磁気コア2に当接させ、コイルで発生
する熱を磁気コア2、熱結合当接部3dを介してサスペ
ンション3に放熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は主として記録媒体に
対し相互作用、具体的には光、熱、磁界等の作用により
記録媒体への情報記録または再生を行うための変換器支
持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の変換器支持構造の例としては、例
えば磁気記録用の磁気コア支持構造が挙げられる。これ
らの媒体としては磁気テープやフレキシブルディスクが
主であったが、近年は光磁気記録としてミニディスク
(以下MDと記す)が音楽用を主として普及しつつあ
る。MDは光磁気の磁界変調オーバライトに摺動型磁気
ヘッドスライダの使用を前提としている。
【0003】以下、従来の変換器支持構造としては主と
してMD用の磁気ヘッド構造について議論する。この例
は特開平6−195851号公報に開示されている。全
体構造を図10(a)に示す。
【0004】図10(a)で101は変換器搭載部とし
てのスライダである。一般に変換器搭載部の機能として
は、媒体とのインタフェースが主な機能であり、ここで
は媒体に接触摺動して変換器と媒体の距離を維持する。
【0005】固定磁気ディスクのスライダでは浮上で変
換器と媒体との距離を保つ。磁気テープ、フレキシブル
ディスク等においては変換器自体が媒体に接触するが、
摺動面の拡大により媒体と変換器の接触圧力を低減し変
換器の摩耗防止の機能がある。
【0006】スライダ101は変換器であるフェライト
等による断面がE型の磁気コア102と、コイル104
(後述)を搭載している。103はステンレス、ベリリ
ウム銅、リン青銅材等の金属弾性体で構成されたサスペ
ンションであって、先端にスライダ101が結合されて
いる。
【0007】スライダ101の摺動面の詳細は特開平7
−129902号公報に開示されており、図10(b)
に示す。スライダ101のディスク対向面にはディスク
10(後述)に接触する摺動面として円筒面101aが
形成されている。102aは磁気コア102のディスク
側に露出した磁極である。円筒面101aは磁極102
aよりも所定の量だけディスク側に突出している。
【0008】円筒面101aを含むスライダ101は、
ディスク対向面に耐摩耗性に優れかつある程度の潤滑性
を有する摺動性の樹脂材料を用いており、スライダ10
1やディスク10の摩耗損傷を防止する効果がある。
【0009】図11は磁気ヘッド構造の先端要部を示
す。サスペンション103の先端部には舌状片103c
が形成され、スライダ101と結合している。
【0010】スライダ101が記録媒体であるディスク
10と接触摺動した場合、ばね部103aが弾性変形し
てスライダ101にディスク方向への所定の荷重を付与
し、ジンバル部103bが弾性変形してスライダ101
とディスク10との相対姿勢をディスク傾きに対して維
持し、磁極102aがディスク10の記録膜に接近状態
となる。
【0011】図12に摺動状態を示す。変換器搭載部と
してのスライダ101は箱部を有し、その箱部内に、前
記磁気コア102が収納され固定されているとともに、
その箱部の内側底面Sは、磁気コア102の下端面と接
触して、その磁気コア102の相対的な高さを決める役
割を果たす。ディスク10は矢印Aの方向に移動する。
【0012】この状態で、収束したレーザ光により昇温
した記録膜に対しコイル104で発生した変調磁界を磁
気コア102で誘導し磁極102aから付与することで
熱磁気記録が行われる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の変換器支持構造では以下のような課題を有してい
た。
【0014】装置の高性能化を図る、例えば記録情報の
転送レートを上げるには磁界の変調周波数を上げる必要
がある。また高密度化を図る場合は磁界の強さも大きく
する必要がある。前者は渦電流損、表皮効果等の高周波
損失、後者はコイル抵抗等により電磁変換器としての磁
気コア102、コイル104での電力消費となる。
【0015】消費された電力は熱となり、両者の温度を
上昇させる。スライダ101は一種の断熱材である樹脂
材料で形成されているため、その内部の電磁変換器の放
熱は困難で、わずかの発熱が大きな温度上昇を招く。
【0016】一方、一般に磁気コア等の磁性材料はキュ
リー点を有し、高周波大電流を流した場合、発熱による
温度上昇でキュリー点を超えると磁性を消失してインピ
ーダンスが極端に低くなり、大電流が流れ更に温度上昇
を招き最終的にはコイル焼損、駆動回路破壊に至るとい
う熱暴走現象が起こる。
【0017】また、他の変換器として、例えばレーザ等
の電気〜光変換器においては、短波長化が高密度記録再
生に重要であるが、波長の短い光はエネルギが大きく、
発熱も大となる。一方、半導体レーザでは動作温度が寿
命に大きく影響するため、短波長化は容易ではない。
【0018】即ち、種々の変換器において温度上昇が高
性能化に対し大きな制限となっていた。
【0019】また、従来例において磁気コア102はス
ライダ101に対して接着等の手段で固定されるが、前
記のように温度変化が起こり、磁気コア102とスライ
ダ101の熱膨張係数は大きく異なる。またスライダ1
01は摺動性を有する樹脂であるため接着性が悪い。従
って、長期間熱膨張、収縮を繰り返すと接着がはがれ、
磁気コア102がスライダ101から浮き上がり、記録
膜に対して充分な磁界が付与できなくなるという信頼性
上の課題も生じていた。
【0020】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、その目的とするところは、温度上昇
を低減し、容易に高性能化を図れる信頼性の高い変換器
支持構造を提供するものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】第1の本発明(請求項1
対応)は、媒体に記録/再生作用を行う変換器と、前記
変換器を搭載し、前記媒体から機械的作用を受けて、前
記媒体に接触し、又は一定距離を保つ変換器搭載部と、
その変換器搭載部を支持し、前記変換器を、前記媒体に
対し接近離隔方向に、弾性的に位置させるサスペンショ
ンと、前記変換器と前記サスペンションとを熱的に結合
する熱結合部材を少なくとも有し、前記変換器で発生し
た熱は前記サスペンションから放熱されることを特徴と
する変換器支持構造である。
【0022】第2の本発明(請求項2対応)は、前記熱
結合部材は弾性復元力を有し、前記変換器に接している
第1の本発明の変換器支持構造である。
【0023】第3の本発明(請求項3対応)は、前記熱
結合部材は、前記サスペンションの一部で形成されたこ
とを特徴とする第1の本発明の変換器支持構造である。
【0024】第4の本発明(請求項4対応)は、前記熱
結合部材と前記変換器、または前記熱結合部材と前記サ
スペンションは、それらの一部が、粘性流体を介して互
いに熱的に結合していることを特徴とする第1の本発明
の変換器支持構造である。
【0025】第5の本発明(請求項5対応)は、前記熱
結合部材はゲル状物質であって、前記変換器と前記サス
ペンションは前記ゲル状物質を介して熱的に結合してい
ることを特徴とする第1の本発明の変換器支持構造であ
る。
【0026】第6の本発明(請求項6対応)は、前記変
換器は電磁変換器であることを特徴とする第1の本発明
の変換器支持構造である。
【0027】第7の本発明(請求項7対応)は、変換器
は電気〜光変換器であることを特徴とする第1の本発明
の変換器支持構造である。
【0028】第8の本発明(請求項8対応)は、媒体に
記録/再生作用を行う変換器と、前記変換器に装着され
た放熱手段と、前記変換器を前記記録媒体に対し所望の
位置に保持するサスペンションとを少なくとも有するこ
とを特徴とする変換器支持構造である。
【0029】第9の本発明(請求項9対応)は、前記放
熱手段が前記変換器に一体的に形成されたことを特徴と
する第8の本発明の変換器支持構造である。
【0030】第10の本発明(請求項10対応)は、前
記変換器は電磁変換器であることを特徴とする第8の本
発明の変換器支持構造である。
【0031】第11の本発明(請求項11対応)は、前
記変換器は電気〜光変換器であることを特徴とする第8
の本発明の変換器支持構造である。
【0032】第12の本発明(請求項12対応)は、媒
体に記録/再生作用を行う変換器と、前記変換器を搭載
し、前記媒体から機械的作用を受けて、前記媒体に接触
し、又は一定距離を保つ変換器搭載部と、前記変換器に
直接接触するとともに、前記変換器搭載部を支持し、前
記変換器を、前記媒体に対し接近離隔方向に、弾性的に
位置させるサスペンションとを備え、前記変換器で発生
した熱は前記サスペンションから放熱されることを特徴
とする変換器支持構造である。
【0033】第13の本発明(請求項13対応)は、前
記直接接触する部分を通じて、前記変換器で発生した熱
が前記サスペンションへ伝わり、放熱することを特徴と
する第12の本発明の変換器支持構造である。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、図1から図9を用いて説明する。
【0035】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1における変換器支持構造の全体図を示すもので、ス
ライダ1、磁気コア2は従来例のスライダ101、磁気
コア102と材料、細部構造を含め同じものである。3
はサスペンションで、従来例のサスペンション103に
対応し、ばね部3a、ジンバル部3bは従来例のばね部
103a、ジンバル部103bと同じである。
【0036】図2は本発明の実施の形態1における変換
器支持構造の要部を示し、舌状片3cは従来例の舌状片
103cに同じであって、スライダ1と結合している。
3dは熱結合部材及び当接部としての熱結合当接部で、
サスペンション3の一部として舌状片3cから延在して
構成され、端部が電磁変換器の一部としての磁気コア2
に比較的広い面積で接触している。
【0037】図3に示すようにスライダ1には電磁変換
器として磁気コア2とコイル4が搭載され、コイル4は
従来例のコイル104とおなじ物である。熱結合当接部
3dは残留する弾性復元力により、磁気コア2をスライ
ダ1に押し付けて位置決め固定している。
【0038】以上のように構成された変換器支持構造に
ついて、以下動作を説明する。
【0039】従来例と同様、図3に示すようにスライダ
1が記録媒体であるディスク10と接触摺動した場合、
ばね部3aが弾性変形してスライダ1にディスク方向へ
の所定の荷重を付与し、ジンバル部3bが弾性変形して
スライダ1とディスク10との相対姿勢をディスク傾き
に対して維持し、磁極2aがディスク10の記録膜に接
近状態となる。
【0040】この状態で、収束したレーザ光により昇温
した記録膜に対し磁極2aからコイル4で発生した変調
磁界を付与することで熱磁気記録が行われる。
【0041】磁気コア2とコイル4で構成される電磁変
換器で消費された電力は熱となり、温度上昇が起こる。
しかし、サスペンション3の一部として熱結合当接部3
dが磁気コア2に比較的広い接触領域で接触しているた
め両者の間での熱抵抗は小さい。一方サスペンション3
はステンレス、ベリリウム銅等の金属による良導体であ
るため、自由電子による大きい熱伝導率を有する。
【0042】従って、熱流が磁気コア2から接触領域を
介して熱結合当接部3dに生ずると、舌状片3c、ジン
バル部3bにも熱流が流れ、サスペンション3全体の温
度が周囲環境に比べ上昇し、全面積から放熱する。
【0043】従って、サスペンション3からの放熱によ
り、磁気コア2の温度上昇を抑え、磁気コア2と結合さ
れたコイル4の温度上昇も抑えることができる。
【0044】また、熱結合当接部3dが磁気コア2をス
ライダ1に常に挿入方向に押し付けているため、熱膨張
等による磁気コア2の浮き上がり等が防止できる。
【0045】なお、本実施の形態において、熱流をサス
ペンション3に誘導する熱結合部材と、磁気コア2をス
ライダ1に押し付ける当接部を一体にして熱結合当接部
3dとしたが、これら熱結合部材と当接部は例えば個々
に最適設計するために別部品としても差し支えない。
【0046】また、上記実施の形態では、熱結合当接部
として、サスペンション3で形成した、つまり舌状片3
cを延ばして形成した 熱結合当接部3dを例に挙げた
が、図4に示すように、熱伝導性が良好な別の弾性部材
3eを舌状片3cと磁気コア2の間に置いても差し支え
ない。
【0047】また、本実施の形態において、熱結合当接
部3dを変換器の一部としての磁気コア2に接触させた
が、図5に示すように、渦電流損、ショート等をスペー
サ9等を介することで回避してコイル4に接触させるこ
とも可能である。この場合、コイル4の高さ変化を抑え
ることができ、インダクタンスが安定し、コイル電流に
対する磁束の効率を高いレベルで維持できる。
【0048】(実施の形態2)図6は本発明の実施の形
態2における変換器支持構造の要部を示すもので、スラ
イダ1、磁気コア2、コイル4、ディスク10は実施の
形態1と同じものである。サスペンションは全体を示さ
ないが、実施の形態1のサスペンション3とほぼ同一
で、ジンバル部13bは実施の形態1のジンバル部3b
と同じである。
【0049】舌状片13cは実施の形態1の舌状片3c
に同じであって、スライダ1と結合している。13dは
熱結合部材及び当接部としての熱結合当接部で、サスペ
ンション13の一部として舌状片13cから延在して構
成され、先端がほぼ円弧状に形成され、電磁変換器の一
部としての磁気コア2のほぼ中心で点ないし線接触して
いる。熱結合当接部13dは残留する弾性復元力によ
り、磁気コア2をスライダ1に押し付けて位置決め固定
している。
【0050】15は、熱伝導性の比較的良好な、粘性の
高い液状物質、例えばゲル状の熱伝導物質であって、好
ましくはシリコングリス等が選択される。熱伝導物質1
5は熱結合当接部13dと磁気コア4の当接領域近傍に
付着させている。
【0051】以上のように構成された変換器支持構造の
動作等は実施の形態1と略同じであるため省略するが、
相違を重点的に説明する。
【0052】実施の形態1と同様に熱結合当接部13d
は磁気コア2をスライダ1方向に押し付けて磁気コア2
の浮き上がりを防止するが、磁気コア2をほぼ中心で点
または線接触で押し付けるため、磁気コア2の挿入方向
への押しつけ力の傾きが少なく、磁気コア2の傾斜を防
止できる。
【0053】また、熱結合当接部13dと磁気コア2の
接触面積は実施の形態1に比べ小さいため両者の直接の
接点での熱抵抗は大きいが、当接領域近傍に付着した熱
伝導物質15が広い面積で磁気コア2と熱結合当接部を
熱的に結合させているため、全体として熱抵抗は小さく
電磁変換器からの熱流は実施の形態1と同様にサスペン
ションに放熱される。
【0054】なお、本実施の形態に用いた熱伝導物質1
5を実施の形態1で使用しても全く差し支えない。この
場合、より熱抵抗を下げることができる。
【0055】(実施の形態3)図7は本発明の実施の形
態2における変換器支持構造の要部を示すもので、スラ
イダ1、磁気コア2、コイル4、ディスク10は実施の
形態1と同じものである。サスペンションは全体を示さ
ないが、実施の形態1のサスペンション3とほぼ同一
で、ジンバル部23bは実施の形態1のジンバル部3b
と同じである。
【0056】舌状片23cは従来例の舌状片103cに
ほぼ同じであってスライダ1と結合しているが、舌状片
103cに比べ磁気コア2の方向に延長している部分が
相違する。25は熱伝導性の比較的良好なゲル状の熱伝
導物質であって、本実施の形態では熱結合部材として機
能し、磁気コア4と舌状片23c及びその間隙に塗布さ
れている。
【0057】以上のように構成された変換器支持構造の
動作等は実施の形態1と略同じであるため省略するが、
相違を重点的に説明する。
【0058】実施の形態1と同様に熱伝導物質25は磁
気コア2の熱を舌状片23cに流すことでサスペンショ
ン全体からの放熱を実現できる。実施の形態1における
磁気コア2の浮き上がり防止効果はないが、簡単かつ低
コストの熱伝導手段として有効である。
【0059】(実施の形態4)図8は、本発明の実施の
形態4における変換器支持構造の要部を示すものであ
る。本実施の形態では変換器として電気〜光変換器であ
る半導体レーザを用いた光ピックアップを示す。
【0060】30はディスクであって、30aは既存の
相変化技術等による記録膜である。6は変換器搭載部と
してのスライダで、ディスク30の矢印A方向の相対移
動により生じる空気流の揚力でディスク30から浮上
し、所定の距離を保つ。
【0061】8は、スライダ6に搭載された変換器とし
ての集積光学系である。集積光学系8は半導体レーザ8
aをはじめ受光、光分離素子等他の光学素子を含んでい
る。7は同じくスライダ6に搭載された対物レンズであ
る。
【0062】33はサスペンションで、スライダ6に接
続され、揚力に等しい押し付け力をスライダ6に付与す
る。さらに、半導体レーザ8aは集積光学系8とともに
サスペンション33に直接接触している。従って、本実
施の形態でも実施の形態1と同様に熱結合部材はサスペ
ンション33で兼用されている。
【0063】以上のように構成された変換器支持構造に
ついて説明する。
【0064】ディスク30が回転してスライダ6と相対
速度を持つと空気流による揚力がサスペンション33に
よる押し付け力より大きくなってスライダ6は双方の力
のバランスする高さで安定浮上する。
【0065】半導体レーザ8aから出た光は対物レンズ
7を通過してディスク30の記録膜30aに収れんす
る。記録動作の場合、この状態で半導体レーザ8aの出
力を記録する情報に応じて変調すると、記録膜30aに
変調情報が記録される。サーボ信号は記録膜30aから
反射した戻り光を集積光学系8の受光部で受けて検出す
る。再生動作の場合は記録動作に準ずるため省略する。
【0066】半導体レーザ8aはその体積に比して大き
な熱を発生するが、サスペンション33が接続されてい
るためサスペンション33からの放熱が可能となり、半
導体レーザ8の温度上昇は無視できる。そのため半導体
レーザ8aの寿命が延び、また集積光学系8全体として
の温度上昇が防止できるため、ホログラム素子等形状に
波長依存性のある素子を用いた場合でも、熱膨張による
影響を無視でき、信頼性、耐環境性が向上する。また熱
膨張に敏感な樹脂で形成されたホログラム素子の利用も
可能になり、コストダウンが実現する。
【0067】以上のように本発明は、種類によらず発熱
を伴う変換器に有効に作用する。
【0068】(実施の形態5)図9は本発明の実施の形
態5における変換器支持構造の要部を示すもので、スラ
イダ1、コイル4、ディスク10は実施の形態1と同じ
ものである。サスペンションは全体を示さないが、従来
例のサスペンション103と同一物で、図示のジンバル
部43b、舌状片43cは従来例のジンバル部103
b、舌状片103cと同じである。
【0069】磁気コア42は全体的な形状は実施の形態
1の磁気コア4と略同じであるが、放熱手段としての放
熱部42bを有する点が異なる。
【0070】以上のように構成された変換器支持構造の
動作等は実施の形態1と略同じであるため省略するが、
本実施の形態では磁気コア42に放熱部42bを設けた
ため、電磁変換器としての磁気コア42、コイル4の熱
はサスペンションを用いずとも放熱が実現する。もっと
も、更に放熱効率を上げるためにサスペンションに放熱
するための手段、及び磁気コア42の浮き上がりを防止
する手段である実施の形態1〜3等を併用することも可
能である。
【0071】なお、本実施の形態では放熱手段を放熱部
42aとして磁気コア42に一体的に設けたが、別部品
を熱的に結合しても差し支えない。
【0072】また、本実施の形態で電磁変換器を例に挙
げたが、実施の形態4に示すごとく電気〜光変換器、圧
電素子等の電気〜機械変換器等他の変換器に対しても有
効である。
【0073】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、変換器の
熱をサスペンションから放熱することにより、変換器及
び近傍の温度上昇を抑えることができる。
【0074】また、放熱手段を変換器に装着することに
より、更に効果的な冷却が実現する。
【0075】これらにより、高速高密度記録を行う際で
も変換器の動作信頼性が維持され、温度膨脹に敏感な部
品でも使用することができ、低コスト化が実現する。
【0076】また、サスペンションの一部で変換器の位
置決め固定を弾性復元力を利用して行うことにより、温
度変化による位置決めずれ等をコストアップを伴わずに
防止できる等、優れた変換器支持構造を提供できるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施の形態1における変換器
支持構造を示す斜視図である。
【図2】図2は、同、要部斜視図である。
【図3】図3は、同、要部説明図である。
【図4】図4は、本発明の別の実施の形態における変換
器支持構造を示す要部説明図である。
【図5】図5は、本発明の別の実施の形態における変換
器支持構造を示す要部説明図である。
【図6】図6は、本発明の実施の形態2における変換器
支持構造を示す図である。
【図7】図7は、本発明の実施の形態3における変換器
支持構造を示す図である。
【図8】図8は、本発明の実施の形態4における変換器
支持構造を示す図である。
【図9】図9は、本発明の実施の形態5における変換器
支持構造を示す図である。
【図10】図10は、(a)従来の技術を示す斜視図で
ある。(b)従来の技術を示す要部底面図である。
【図11】図11は、従来の技術を示す要部斜視図であ
る。
【図12】図12は、従来の技術を示す要部説明図であ
る。
【符号の説明】
1,6 スライダ 2,42 磁気コア 3,33 サスペンション 3d,13d 熱結合当接部 15,25 熱伝導物質 8a 半導体レーザ 42b 放熱部
フロントページの続き (72)発明者 遠州 久之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 愛甲 秀樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中村 徹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D059 AA08 BA01 CA29 DA26 DA28 DA33 DA38 EA07 5D075 AA03 AA08 CF08

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 媒体に記録/再生作用を行う変換器と、
    前記変換器を搭載し、前記媒体から機械的作用を受け
    て、前記媒体に接触し、又は一定距離を保つ変換器搭載
    部と、その変換器搭載部を支持し、前記変換器を、前記
    媒体に対し接近離隔方向に、弾性的に位置させるサスペ
    ンションと、前記変換器と前記サスペンションとを熱的
    に結合する熱結合部材を少なくとも有し、前記変換器で
    発生した熱は前記サスペンションから放熱されることを
    特徴とする変換器支持構造。
  2. 【請求項2】 前記熱結合部材は弾性復元力を有し、前
    記変換器に接している請求項1記載の変換器支持構造。
  3. 【請求項3】 前記熱結合部材は、前記サスペンション
    の一部で形成されたことを特徴とする請求項1記載の変
    換器支持構造。
  4. 【請求項4】 前記熱結合部材と前記変換器、または前
    記熱結合部材と前記サスペンションは、それらの一部
    が、粘性流体を介して互いに熱的に結合していることを
    特徴とする請求項1記載の変換器支持構造。
  5. 【請求項5】 前記熱結合部材はゲル状物質であって、
    前記変換器と前記サスペンションは前記ゲル状物質を介
    して熱的に結合していることを特徴とする請求項1記載
    の変換器支持構造。
  6. 【請求項6】 前記変換器は電磁変換器であることを特
    徴とする請求項1記載の変換器支持構造。
  7. 【請求項7】 前記変換器は電気〜光変換器であること
    を特徴とする請求項1記載の変換器支持構造。
  8. 【請求項8】 媒体に記録/再生作用を行う変換器と、
    前記変換器に装着された放熱手段と、前記変換器を前記
    記録媒体に対し所望の位置に保持するサスペンションと
    を少なくとも有することを特徴とする変換器支持構造。
  9. 【請求項9】 前記放熱手段が前記変換器に一体的に形
    成されたことを特徴とする請求項8記載の変換器支持構
    造。
  10. 【請求項10】 前記変換器は電磁変換器であることを
    特徴とする請求項8記載の変換器支持構造。
  11. 【請求項11】 前記変換器は電気〜光変換器であるこ
    とを特徴とする請求項8記載の変換器支持構造。
  12. 【請求項12】 媒体に記録/再生作用を行う変換器
    と、前記変換器を搭載し、前記媒体から機械的作用を受
    けて、前記媒体に接触し、又は一定距離を保つ変換器搭
    載部と、前記変換器に直接接触するとともに、前記変換
    器搭載部を支持し、前記変換器を、前記媒体に対し接近
    離隔方向に、弾性的に位置させるサスペンションとを備
    え、前記変換器で発生した熱は前記サスペンションから
    放熱されることを特徴とする変換器支持構造。
  13. 【請求項13】 前記直接接触する部分を通じて、前記
    変換器で発生した熱が前記サスペンションへ伝わり、放
    熱することを特徴とする請求項12記載の変換器支持構
    造。
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