JP4239783B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ光を用いて信号の記録再生を行う光ディスク装置に関し、特に光学ヘッドで発生する熱を外部に放熱する放熱構造に関するものである。
光ディスク装置では、光学ヘッドを用いて光ディスク媒体にレーザ光を照射して信号の記録あるいは再生を行う。そのレーザ光源としては主に半導体レーザが用いられる。光学ヘッドには半導体レーザのほか、対物レンズをフォーカシング方向、トラッキング方向に駆動する2軸アクチュエータや、反射光を電気信号に変換する受光素子、レーザ光をディスク上に集光し、反射光を受光素子に導くための光学部品、半導体レーザに電流を供給するレーザ駆動ICなど、多数の部品が搭載される。このうち、半導体レーザは熱に対する耐性が他の部品に比べて弱いことが知られている。半導体レーザはそれ自身が発熱体である上にレーザ駆動ICといった発熱体も同一の光学ヘッドに搭載されるため、半導体レーザの温度上昇を許容値以下とするために十分な放熱手段を設ける必要がある。
そのため従来から、光ディスク装置に用いる光学ヘッド搭載されるレーザ素子およびその他の発熱素子で発する熱を放熱するために、光学ヘッドの表面積を増大させて空気中に放散させるものや(例えば、特許文献1参照)、柔軟性を有する熱伝導部材を用いて光学ヘッドと筐体外部とを接続して熱移動を図るものなど(例えば特許文献2参照)があった。
図5は特許文献1に記載された従来の光ディスク装置に用いる光学ヘッドを示すものである。また、図6は特許文献2に記載された従来の光ディスク装置を示すものである。
図5において、101は半導体レーザ(図示せず)を収納した光学基台であり、光学基台101の半導体レーザ収納部近傍には表面積を増大させるための凹凸部102が形成されている。半導体レーザやその他部品で発生した熱は光学基台101全体に伝達されるが、凹凸部102があるため光学基台101の表面積は大きくなっており、空気中への放熱を促進しようとした構成となっている。
図6において、103は光学ヘッド、104は放熱フィン、105は光学ヘッド103と放熱フィン104との間を接続するグラファイト製の熱伝導部材である。このような構成によって光学ヘッド103において発生する熱を熱伝導部材105を通じて放熱フィン104へ伝導し、外部へ放熱する構成となっている。
特開平10−11780号公報 (図1) 特開2003−157561号公報 (図1)
しかしながら、上記した従来の構成では次に示すような課題を有していた。
特許文献1に示された光学ヘッドでは、光学基台101に凹凸部102を設けて表面積を増大させ、放熱効果を高めようとしたものであるが、凹凸部102による放熱効果を十分に得ようとすれば光学ヘッドが大型化してしまう課題を有している。
一般的に、凹凸を作って表面積を増大させて放熱効果を高める構成は放熱フィンと呼ばれるが、フィン間隔が狭いと空気の粘性のために放熱に有効な空気の自然対流が起こらず、放熱効果を増大させることが出来ないことが知られている。また短いフィンでは同様に自然対流が起こらず効果は小さいとされている。例えば雑誌「電子技術1998年6月号23頁から26頁」では放熱フィンの根元間隔として4mm程度以上、フィン幅は1.5mm以上、高さ6mm以上がよいとされている。
一方で、コンパクトディスク(CD)やデジタルビデオディスク(DVD)は直径120mmのディスク媒体を用いるので、光学ヘッドの寸法は例えば幅20mm、長さ60mm、厚さ10mm程度である。このような小型の光学ヘッドに、上述のような4mm間隔、高さ6mm程度の凹凸部102を設けると、光学ヘッドが大型化してしまう。
逆に、小型を維持しようとして、光学基台101のレーザ搭載部近傍に凹凸部102を設けようとしても、その凹凸の間隔や高さは小さなものとなり、凹凸を形成した際に得られる表面積の増大は元々の光学ヘッドの表面積に比して数%程度に限られ、また凹凸形状を最適とすることが難しいため、その放熱効果の向上は限定的でしかない。
以上のように、光学基台101に凹凸部102を設けて十分な効果を得ようとすれば、光学ヘッドの寸法を大きくしなければならない。
さらに、特許文献2に示された光学ヘッド103では、柔軟な熱伝導部材105を用いて外部へ熱を移動する構成として十分な放熱効果を得ている。しかし、柔軟な熱伝導部材105を用いたとしてもそれは多少なりとも光学ヘッド103を移動するための負荷になることに加え、光学ヘッド103が繰り返し移動することで熱伝導部材105が繰り返し変形するため、熱伝導部材105に物理的劣化が起こりうる。さらに、柔軟な熱伝導部材105として利用しているグラファイトは一般的に高熱伝導率物質として知られる銅と比較して大幅に高価であるため、コスト増となってしまうという課題があった。
本発明は前記従来の課題を解決するもので、光学ヘッドの大型化を避けつつ光学ヘッド内で発生する熱を、簡易な構成で効果的に光学ヘッド外部に移動させ、レーザ光源の温度上昇を抑制することのできる光ディスク装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の光ディスク装置は、レーザ光源を備えディスク媒体の半径方向に移動しレーザ光をディスク媒体へ照射する光学ヘッドと、光学ヘッドに設けた第1の平面部と、第1の平面部に対して非接触で近接し、かつ平行に対向した第2の平面部をもつ非可動の放熱部材とを有し、前記第1の平面部と前記第2の平面部の間隔が0.3mm以下であることを特徴とする。本構成によって第1の平面部から第2の平面部へその空隙内の空気を介して熱伝導を行うことで、光学ヘッドで発生する熱を放熱部材へ効果的に移動し、光学ヘッドならびにレーザ光源の温度上昇を抑制することができる。
本発明の光ディスク装置によれば、光学ヘッドの底面に設けた平面部に近接してかつ非接触の放熱部材を有するため、光学ヘッドと放熱部材間に存在する空気の層が広くかつ薄くなり、その結果光学ヘッドから放熱部材へ至る熱抵抗が十分に小さいため、光学ヘッド内部で発生する熱が効果的に放熱部材へと移動する。以上のように、簡易な構成であるにもかかわらず、レーザ光源の温度上昇を抑制可能な光ディスク装置が得られる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における光ディスク装置を示す側面図、図2は平面図である。
図1および図2において、光学ヘッド1には可動担体である光学基台2、2軸アクチュエータ3、半導体レーザ4といった部品が備えられている。破線で示すレーザ駆動IC5は光学ヘッド1内に搭載され、半導体レーザ4近傍に配置されている。レーザ駆動IC5には熱伝導率の高い金属、たとえば銅、によって作られた放熱板6が取り付けられ、放熱板6は光学基台2と結合している。このためレーザ駆動IC5の発熱は放熱板6を介して光学基台2へと移動し、レーザ駆動IC5の温度が異常に高くなることを防いでいる。
一方、半導体レーザ4もレーザホルダ7に保持された上で光学基台2へ取り付けられており、半導体レーザ4で発生する熱はレーザホルダ7を介して光学基台2へ移動する。光学基台2は熱伝導性のよい金属材料で作成されており、代表的にはADC12のようなアルミ合金やZDC2のような亜鉛合金を用いることが多い。これら材料は熱伝導率がおおよそ120W/(m・K)程度と十分に大きく、半導体レーザ4で発生した熱は容易に光学基台2へ移動する。
光学基台2の底面部には放熱用に第1の平面部8が形成されており、第2の平面部9を有する放熱部材10が第1の平面部と0.3mm以下の間隔を持って非接触でかつ平行に近接して対向するように固定されている。このとき、第1の平面部8と第2の平面部9の間には、空気層16が存在する。第2の平面部9の大きさは、光学ヘッド1がディスク媒体12の半径方向に移動するときに第1の平面部8が作る領域よりも大きく、光学ヘッド1がいずれの位置にあったとしても第1の平面部8の全面に対して第2の平面部9が対向して存在する大きさを有している。
光学ヘッド1はステンレス鋼でできた2本のガイドシャフト11a,11bに案内されてディスク12の半径方向に移動可能に支持されている。ガイドシャフト11a、11bは光学基台2に形成された軸受け12a,12bにそれぞれ精密に勘合するため、移動は滑らかに行われる。移動手段についてはここでは図示しない。
また、放熱部材10はガイドシャフト11a、11bを基準として厚さ方向の位置決めをなされて固定しており、光学基台2の第1の平面部8と放熱部材10の第2の平面部9の間隔は高精度に維持されるようになっている。
このように光学ヘッド1はガイドシャフト11a,11bに沿って移動する。このとき光学基台2の底面に設けられている第1の平面部8は光学ヘッド1の移動方向に平行になる平面として形成されている。したがって、光学ヘッド1の移動とともに、第1の平面部8は空間的に同一の2次元平面内を移動することになる。
また、図示しないが一般に光学ヘッド1には上記に示した構成要素の他にも信号を検出するための受光素子や、レーザ光を分離・屈曲するためのプリズムやレンズといった光学部品をはじめとして数多くの構成部品を搭載するが、説明の煩雑さを避けるため省略している。
レーザ駆動IC5や半導体レーザ4、2軸アクチュエータ3、その他の図示しない電気部品はフレキシブル基板13に搭載されており、フレキシブル基板13の一端が光学ヘッド1の外部に引き出され、図示しない回路基板に接続されて信号の授受が行われる。フレキシブル基板13は厚さ数十マイクロメートルの銅箔で出来た配線と、ポリイミド樹脂フィルム、接着層からなっており、その薄さ故に熱抵抗が大きく放熱への寄与はほとんどない。
さて、上記した本発明の実施の形態1の構成における熱の移動について以下説明する。
半導体レーザ4とレーザ駆動IC5は共に発熱体であり、動作させることで大きな熱を発生する。これらの熱は上述のように熱伝導によって光学基台2へと伝えられる。熱の一部は光学基台2の表面から空気中へ直接放出される。さらに、光学基台2の底面部に設けた第1の平面部8は放熱部材10の第2の平面部9と近接して平行に対向しているため、そこには空気層16が存在する。この空気層16の厚さは0.3mm以下と非常に薄いため、第1の平面部1から第2の平面部9にいたる空気層16の熱抵抗は大きくない。空気層16の熱抵抗は面積に反比例し、厚さに比例するため、面積が大きく薄ければ熱抵抗は小さいのである。
計算例として、第1の平面部の寸法を長方形で近似して横20mm、縦60mm、厚さを0.3mm、空気の熱伝導率を0.02W/(m・K)とすれば、この空気層16の熱抵抗は12.5℃/Wと計算できる。これはつまり、光学基台2と放熱部材10との温度差が12.5℃であれば、両者の間に1Wの熱量が移動するということになので、例えば光学ヘッド1に含まれる発熱体の電力が1Wであればその全てがこの空気層16を通過するとしても、放熱部材10と光学基台2温度差は12℃程度になるとの計算になる。無論、空気層16の厚さ、すなわち第1の平面部8と第2の平面部9の間隔が狭いほど熱抵抗は小さくなり、光学基台2から放熱部材10への熱の移動は起こりやすくなる。放熱部材10へ移動した熱は、放熱部材10の表面から周囲空気へと放出されることになる。放熱部材10の表面積は、前述のように光学ヘッド1の移動範囲をカバーするので十分に大きい。このように、光学基台2から放熱部材10へ熱が移動して放熱部材10の大きな表面積から周囲空気中へ熱が放出されるということは、光学基台2の表面積が等価的に大きくなったものと考えることができ、その結果光学基台2および搭載される半導体レーザ3やレーザ駆動IC5の温度上昇を効果的に抑制することが可能になる。
ここで、光学基台2の表面から周囲空気への熱移動、および放熱部材10から周囲空気への熱移動も考慮した場合の温度上昇を算出し、本発明の効果を説明する。計算を簡単にするために、図3に示すように光学基台2および放熱部材10を直方体で近似し、それぞれの部材内部では温度分布を持たず、一様な温度になるものと仮定する。現実的には分布をもつはずであるが、光学基台2も放熱部材10も熱伝導率の大きな材料を用いるため、近似的には一様温度とみなせるものとする。また、光学基台2、放熱部材10の表面から周囲空気への熱の移動は、熱伝達率hを用いて算出するものとする。周囲空気と部材との温度差、表面積、熱伝達率hの積が空気中への移動熱量となる。また、図3では空気層16をハッチングで示している。
ここで、具体数値として、直方体で近似した光学基台2の寸法を20mm×60mm×8mm、放熱部材10の寸法を70mm×90mm×1mmとし、両者の間隔を0.3mm、熱伝達率hを15W/(m^2・K)として計算する。^2は自乗を表す。第1の平面部は光学基台寸法から20mm×60mmである。この条件で、1Wの熱量が光学基台2の内部で発生した時の光学基台2と放熱部材10が周囲空気に対して上昇する温度を計算すると、光学基台2の温度上昇は10.9℃、放熱部材10の温度上昇は3.4℃となった。同じ寸法条件で、放熱部材がない場合の光学基台2の温度上昇は18.1℃と計算されるので、本発明では約18℃上昇が約11℃上昇に抑制されることになり、これは光学基台の表面積が18/11倍、すなわち1.6倍に拡大されたものと略同等の効果である。
上記計算では第1の平面部8と第2の平面部9の間隔を0.3mmとしたが、より間隔を狭くすれば効果がさらに向上することは自明である。この間隔を0.2mm、0.1mmとした場合の光学基台2の温度上昇をそれぞれ算出すると、間隔が0.2mmのときは9.2℃、0.1mmのときは7.2℃となり、より効果的である。この計算から、上記寸法条件では第1の平面部8と第2の平面部9の間隔が0.2mmであれば、温度を半減する効果があり、これは光学基台2の表面積を倍増するのと略同等である。
この計算は図3に示したように形状を直方体で近似したものであり、現実的な光学ヘッドの形状とは異なるので必ずしも確度が保証できるものではないが、方熱効果の傾向を推定するには十分である。なお、上記計算結果は下記のような内容の連立方程式を解くことで得ている。
(1)光学基台2で発生する熱は、光学基台2の表面から空気中へ放出する熱と放熱部材へ空気層16を熱伝導して移動する熱の和である。(2)光学基台2の温度と放熱部材10の温度差は、両者間の空気層16を通じて移動する熱量と空気層の熱抵抗の積である。(3)放熱部材表面から空気中へ放出する熱は、光学基台2から放熱部材10へ空気層16を通じて移動する熱量と等しい。
以上のように本発明の実施の形態1の構成によれば、可動担体である光学基台2の底面部に設けた第1の平面部8と、固定部材である放熱部材10に設けた第2の平面部9の間隔を平行に0.3mm以下と近接して配置するという簡易な構成によって、第1の平面部8と第2の平面部9の間における空気層16の熱抵抗を十分に小さくすることができ、その結果光学ヘッド1の内部で発生する熱が空気層16を通じて効果的に放熱部材10へ移動するので光学基台2の温度上昇ひいては半導体レーザ4の温度上昇を大幅に抑制することが可能となった。
(実施の形態2)
続いて、本発明の実施の形態2について図面を用いて説明する。本実施の形態2は大部分において実施の形態1と共通であり、実施の形態1と同じ構成要素については同一の番号を付与するとともに、煩雑さを避けるために重複する部分については説明を省略する。
図4は光学ヘッド1を底面側から見た分解斜視図である。ここで、光学基台2は2つの部品からなり、上側本体2aと底面プレート2bからなる。上側本体2a、底面プレート2bともに熱伝導率の高い金属材料からなり、例えばアルミニウム合金、亜鉛合金、銅などが本件実施に適当な材料である。上側本体2aには底面側に調整穴14、接着穴15が空けられている。
高品位の信号を得るために2軸アクチュエータ3は光学基台2に対して相対的な姿勢を調整して固定されるが、調整穴14はその調整の際に2軸アクチュエータ3を保持する外部の保持機構(図示せず)を挿入するために空けられている。接着穴15は光学基台2に搭載される各光学部品(図示せず)を接着するための接着剤を注入するため、あるいは光硬化型の接着剤を硬化するための光を透過させるために空けられている。
光学基台2の上側本体2aと底面プレート2bは光学部品の接着および2軸アクチュエータの調整完了後に組み合わされ固定されて一体化される。底面プレート2bの底面側には第1の平面部8が形成されており、この第1の平面部8は穴部や凹部の無い一様な平面となっている。
このような構成の本実施の形態2における熱の移動については、実施の形態1と全く同等である。すなわち、半導体レーザ4とレーザ駆動IC5は共に発熱体であり、動作させることで大きな熱を発生する。これらの熱は熱伝導によって光学基台2へと伝えられる。熱の一部は光学基台2の表面から空気中へ直接放出され、さらに光学基台2の底面部に設けた第1の平面部8と放熱部材10の第2の平面部9の間に存在する空気層16を通して第2の平面部9へ移動する。このとき、実施の形態1で説明した場合と全く同等に第1の平面部8と第2の平面部9の間の空気層16の熱抵抗は大きくないので光学基台2から放熱部材10へ効果的に熱が移動し、光学基台2の温度上昇ひいては半導体レーザ4の温度上昇を大幅に抑制することが可能である。
ここで、実施の形態1では特に言及しなかったが本実施の形態2では第1の平面部8は穴部や凹部の無い一様な平面としている。これは第1の平面部8と第2の平面部9の間の熱抵抗が第1の平面部8の面積と空気層16の厚さの積で定まることから、第1の平面部8は、穴部、凹部のない一様な平面であることが最も望ましいためである。一方で、上述したように光学ヘッド1を作成する際には2軸アクチュエータ3の姿勢調整や光学部品(図示せず)の接着固定が必要であり、そのために光学基台2の底面側に穴部を設ける場合がある。
しかし上記したように本実施の形態2によれば、光学部品の接着、2軸アクチュエータ3の姿勢調整完了後に一様な平面となる第1の平面部8を持つ底面プレート2bと上側本体2aを固定する構成としたため、第1の平面部8には穴部や凹部を無くすことができ、第1の平面部8の面積が穴部や凹部によって減少することを防いでいる。つまり、空気層16の熱抵抗をより小さくすることとなり、光学基台2から放熱部材10への熱の移動をより効果的とすることができる。
なお、上記実施の形態2において底面プレート2bを上側本体2bに固定して光学基台2を構成し、第1の平面部に穴部や凹部のない一様な平面を得るような構成としたが、いうまでもなく実施の形態1の構成において第1の平面部8を凹部、穴部のない一様な平面とする構成としてもよい。この場合、設計上の工夫によって調整穴14や接着穴15が光学基台2の底面側へ現れない構成とすればよい。
また、上記した説明から明らかに、空気層16の厚さすなわち第1の平面部8と第2の平面部の間隔は狭いほうが効果的であり、本実施の形態1で例示した0.3mmに限定されるものではなく、より狭い間隔とすればなおよい。
なお、放熱部材10に設けた第2の平面部9の大きさとして、光学ヘッド1がディスク半径方向に移動するときに第1の平面がつくる領域よりも広いとしているが、この大きさは第2の平面部9の大きさを規定するものであって放熱部材10そのものはさらに大きいものとしてよい。光学基台2から空気層16を介して放熱部材10へ移動する熱は放熱部材から空気中に放出されるので、放熱部材10そのものは大きいほうが効果的であることは言うまでもない。
なお、上記実施の形態1および2の計算例では放熱部材10からの放熱は空気中へ放出されるものとしていたが、これは必ずしもこの形態に限定されるものではない。例えば、装置全体の筐体(図示せず)へ放熱部材10を連結することで、放熱部材10へ移動してきた熱をさらに筐体へ移動し放熱することが可能となり、放熱部材10から直接空気中へ放熱する場合に比べてより高い効果を得ることが出来る。あるいは、放熱部材10にペルチェ素子(図示せず)を取り付けて吸熱するような構成や、放熱部材10に対してファン(図示せず)を用いて強制空冷を行い、放熱部材10から空気への熱伝達率hの数値を大きくするといった応用も可能であり、これら構成を本発明から除外するものではない。
また、ガイドシャフト11a、11bはステンレス鋼であるとしたが、これは他の材料であってもよい。
なお、第1の平面部8と第2の平面部9の間に存在する空気層16を通した熱移動は、上記説明では熱伝導によるものとしたが、現実には輻射による熱移動も存在する。一方、光学基台2の材料として一般に用いられるアルミニウム合金はそのままでは輻射率が低いため、第1の平面部8を黒色アルマイト等で着色処理などすることで輻射率を向上させれば、光学基台2から放熱部材10への熱移動がより効果的に行われる。
なお、光ディスク装置の大型化を避けるためには放熱部材10は薄いほうが好ましい。一方、より大きな放熱効果を得るためには放熱部材10の面内方向の熱抵抗は小さいほうが望ましく、これはすなわち熱伝導の大きな材料が望ましい。したがって、好ましくは放熱部材10として例えば1mm厚以下の銅板を用いるとよい。
また、本実施の形態1、2では第1の平面部8と第2の平面部9の間には空気層16が存在するものとしているが、ここにたとえば熱伝導性のグリス(図示せず)を充填するなどの応用も可能である。この場合、熱抵抗は空気層16に比べて数十〜数百分の1へと低減されるので、放熱効果は一層向上することになる。
本発明にかかる光ディスク装置は、光学ヘッド内部の発熱が半導体レーザならびにその他部品の温度上昇を抑制することが可能であり、光学ヘッド上の半導体レーザの寿命の短縮や性能の劣化を抑制することに対して有用である。
本発明の実施の形態1における光ディスク装置の簡略化した側面図 本発明の実施の形態1における光ディスク装置の簡略化した平面図 本発明の実施の形態1における、熱計算モデル 本発明の実施の形態2における光学ヘッドを底面側から見た分解斜視図 従来の光学ヘッドの斜視図 従来の光ディスク装置の斜視図
符号の説明
1 光学ヘッド
2 光学基台
2a 上側本体
2b 底面プレート
3 2軸アクチュエータ
4 半導体レーザ
5 レーザ駆動IC
6 放熱板
7 レーザホルダ
8 第1の平面部
9 第2の平面部
10 放熱部材
11 ガイドシャフト
12 ディスク
13 フレキシブル配線基板
14 調整穴
15 接着穴
16 空気層

Claims (8)

  1. ディスク媒体へ情報の記録もしくは再生を行う光ディスク装置であって、レーザ光源を備え、前記ディスク媒体の半径方向に移動しレーザ光をディスク媒体へ照射する光学ヘッドと、前記光学ヘッドに設けた第1の平面部と、前記第1の平面部に対して非接触で近接し、かつ平行に対向した第2の平面部をもつ非可動の放熱部材とを有し、
    前記第1の平面部と前記第2の平面部の間隔が0.3mm以下であることを特徴とする光ディスク装置。
  2. 光学ヘッドは第1のガイド部材および第2のガイド部材の少なくとも2つのガイド部材によってディスク媒体の半径方向に移動可能に案内され、放熱部材は前記第1のガイド部材および前記第2のガイド部材を基準として前記第1の平面部に対して非接触で近接して固定されたことを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  3. 第1の平面部は光学ヘッドの移動方向に対して平行であり、かつディスク媒体に対して光学ヘッドの反対側底面に設けられたことを特徴とする請求項1または2記載の光ディスク装置。
  4. 第1の平面部は凹部、穴部、凸部をもたない一様な平面であることを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の光ディスク装置。
  5. 第1の平面部は、光学ヘッドの底面部に金属板を貼り付けてなることを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の光ディスク装置。
  6. 放熱部材は厚さ1mm以下の銅製であることを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の光ディスク装置。
  7. 第1の平面部は、黒色アルマイト処理により黒色に着色されたことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の光ディスク装置。
  8. 光学ヘッドがディスクの最内周側から最外周側までの可動範囲間を動くときに第1の平面部が移動した全領域に相当する大きさを前記第2の平面部が有することを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の光ディスク装置。
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