JP2000090403A - 光磁気記録用磁気ヘッドおよび光磁気記録装置 - Google Patents

光磁気記録用磁気ヘッドおよび光磁気記録装置

Info

Publication number
JP2000090403A
JP2000090403A JP10257155A JP25715598A JP2000090403A JP 2000090403 A JP2000090403 A JP 2000090403A JP 10257155 A JP10257155 A JP 10257155A JP 25715598 A JP25715598 A JP 25715598A JP 2000090403 A JP2000090403 A JP 2000090403A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magneto
coil pattern
magnetic head
heat radiation
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10257155A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Ishii
和慶 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP10257155A priority Critical patent/JP2000090403A/ja
Publication of JP2000090403A publication Critical patent/JP2000090403A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Recording Or Reproducing By Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 変調周波数が高くても温度上昇が抑えられ、
温度上昇に伴うコアの飽和時速密度の低下による発生磁
界の低下が抑えられる光磁気記録用磁気ヘッドを提供す
る。 【解決手段】 導電性材料の膜から成る第1のコイルパ
ターンを備えるコイルを備えた光磁気記録用磁気ヘッド
において、前記コイルはさらに前記第1のコイルパター
ンの周囲に形成した導電性材料の膜から成る第1の放熱
用パターンを備え、前記第1のコイルパターンの最外周
の最小半径をR1とした時、前記第1のコイルパターン
の中心点X1からの距離が2R1以下の範囲内に形成し
た前記第1の放熱用パターンの総面積Sh1が前記第1
のコイルパターンの総面積Sclの1.5倍以上であ
り、前記第1の放熱用パターンと直接または間に熱伝導
部材を挟んで密着する放熱部材を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光磁気記録媒体に磁
界を印加するための光磁気記録用磁気ヘッド、および磁
気ヘッドを用いて磁界変調記録方式によって光磁気記録
媒体に情報信号の記録を行う光磁気記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より光磁気記録媒体に情報信号によ
って変調された磁界を印加するとともに、光を照射する
ことによって情報信号の記録を行う光磁気記録装置が知
られている。このような光磁気記録装置は磁界を印加す
るための磁気ヘッドを備えている。一例として特開平8
−63824号公報に記載された本願発明者の発明によ
る従来の磁気ヘッドの構成を図9に、また磁気ヘッドに
用いられるコイルの構成を図10に示す。
【0003】ここで磁気ヘッド40はコア41、コイル
42およびそれらを搭載するスライダー43より構成さ
れる。コイル42は基材50、および基材50上に形成
した銅等の導電性材料の膜から成るコイルパターン51
より構成される。コイル42の中央には孔hが形成さ
れ、コイルパターン51は孔hを取り巻いて形成され
る。またコア41は角板状でフェライト等の磁性材料か
ら成る。コア41の中央には突出した磁極pが形成さ
れ、磁極pはコイル42の孔h内に配設される。
【0004】光磁気記録媒体に情報信号を記録する光磁
気記録装置は、上記の磁気ヘッド40の他、光ヘッド、
光磁気記録媒体の駆動手段等を備える。光磁気記録媒体
に情報信号を記録する場合には、まず駆動手段によって
光磁気記録媒体を磁気ヘッド40および光ヘッドに対し
て相対的に駆動する。これによって磁気ヘッド40は光
磁気記録媒体上を浮上走行する。次に光磁気記録媒体に
設けられた磁気記録層に光ヘッドより記録用光ビームを
集束して照射する。同時に上記の磁気ヘッド40のコイ
ルパターン51に電流を供給して磁極pより情報信号に
よって変調された磁界を発生させ、磁気記録層の記録用
光ビームの照射部位に垂直に磁界を印加する。磁気記録
層の記録用光ビームの照射部位は温度が上昇して保磁力
は低下し、印加される磁界の方向に応じた磁化領域を形
成する。その結果磁気記録層には磁化の方向の変化によ
って情報信号が記録される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような光磁気記
録装置において、情報信号の記録を高速化するには磁界
の変調周波数をより高くする必要がある。ところが変調
周波数に略比例して、コア41およびコイル42におけ
る電磁的なエネルギーの損失が増大する。損失した電磁
的なエネルギーは熱に変化するためコア41やコイル4
2の温度が上昇する。ところがコア41を構成するフェ
ライト等の磁性材料は、その飽和磁束密度Bsが温度の
上昇とともに低下する性質を有する。従って磁界の変調
周波数を高くしてゆくとそれにつれてコア41を構成す
るフェライトの飽和磁束密度Bsが低下し、やがてはコ
ア41の内部の磁束密度に等しくなる。もし磁界の変調
周波数をさらに高くすると、コア41の内部の磁束密度
は飽和磁束密度Bsとともに低下するので、それにとも
なって磁気ヘッドの発生磁界の強度も低下する。その結
果光磁気記録媒体に印加される磁界が不足し、情報信号
の記録ができなくなるのである。
【0006】また磁気ヘッド40の温度が、その構成部
材の耐熱限界を越えると、変形を生じたり電気的な絶縁
不良を起こす場合がある。
【0007】このような事情によって変調周波数を高く
するには限界があり、情報信号の記録を一層高速化する
ことはできなかったのである。
【0008】例えば本願発明者が検討を行った結果、上
記の磁気ヘッド40のコア41をキュリー温度が180
℃で25℃における飽和磁束密度Bsが5000Gであ
るMn−Znフェライトを用いて構成し、25℃の環境
下においてコイル42に±150mAの振幅で矩形波の
電流を供給すると、変調周波数が12MHz以下の範囲
においては周波数に関わらず発生磁界強度は±200O
eで一定であるが、12MHzを越えて増大させると発
生磁界強度はそれにつれて低下し情報信号の記録が困難
となることが確認された。また変調周波数が12MHz
である場合にコア41およびコイル42の発熱によって
コア41の上面の温度は上昇し120℃に達していた。
【0009】本発明は、変調周波数が高くても温度上昇
が抑えられ、温度上昇に伴うコアの飽和時速密度の低下
による発生磁界の低下が抑えられる光磁気記録用磁気ヘ
ッドを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用】本発明による
光磁気記録用磁気ヘッドは導電性材料の膜から成る第1
のコイルパターンと第1のコイルパターンの周囲に形成
した導電性材料の膜から成る第1の放熱用パターンによ
って構成されている。ここで第1のコイルパターンの最
外周の最小半径をR1とした時、第1のコイルパターン
の中心点X1からの距離が2R1以下の範囲内に形成し
た第1の放熱用パターンの総面積Sh1を前記第1のコ
イルパターンの総面積Sclの1.5倍以上とするとと
もに、第1の放熱用パターンと直接または間に熱伝導部
材を挟んで密着する放熱部材を備えたことを特徴とす
る。
【0011】ここで第1のコイルパターンの中心点X1
からの距離が2R1以下の範囲内に形成した第1の放熱
用パターンの放熱部材と密着する部分の面積Shbを、
第1のコイルパターンの総面積Sc1の40%以上とす
れば望ましい。
【0012】さらに放熱部材は光磁気記録用磁気ヘッド
を保持するための支持部材を兼ねることができる。また
第1の放熱用パターンは第1のコイルパターンに接続す
るように形成され、放熱部材と第1の放熱用パターンと
は電気的に接続され、これにより放熱部材は第1のコイ
ルパターンに電流を供給するための電流中継部材を兼ね
ることができる。
【0013】また光磁気記録用磁気ヘッドはさらに磁性
材料からなるコアを備え、第1の放熱用パターンとコア
とを直接または間に熱伝導部材を挟んで密着させたり、
または放熱部材とコアとを直接または間に熱伝導部材を
挟んで密着させると一層効果的である。
【0014】またコイルは光磁気記録媒体上を摺動する
ための摺動面または光磁気記録媒体上を浮上走行するた
めの浮上面を備えたスライダーに搭載される。この場合
にはコイルをさらに導電性材料の膜から成る第2のコイ
ルパターンおよび第2のコイルパターンの周囲に形成し
た導電性材料の膜から成る第2の放熱用パターンによっ
て構成し、第2のコイルパターンの最外周の最小半径を
R2とした時、第2のコイルパターンの中心点X2から
の距離が2R2以下の範囲内に形成した第2の放熱用パ
ターンの総面積Sh2を第2のコイルパターンの総面積
Sc2の1.5倍以上とするとともに、第2の放熱用パ
ターンと摺動面または浮上面の最下点の間隔dを100
μm以下とすれば一層効果的である。
【0015】これらの特徴を備えたことによって本発明
による光磁気記録用磁気ヘッドおよびそれを用いた光磁
気記録装置は、前述の従来技術における問題点を良好に
解決することができるのである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明による光磁気記録用磁
気ヘッドおよび光磁気記録装置の具体的な実施形態につ
いて詳細に説明する。
【0017】〔第1の実施形態〕図1に本発明による光
磁気記録用磁気ヘッドの第1の実施形態である磁気ヘッ
ド1の構成を示す。図1において(a)は上面方向から
見た図、(b)は側断面図であり、3は光磁気記録媒体
としての光磁気ディスクである。また図2にはコイル2
1の構成を示す。図2において(a)は上面方向から見
た図、(b)は側断面図、(c)は下面方向から見た図
である。
【0018】磁気ヘッド1はコア20、コイル21、放
熱部材22a,22b、スライダー23、および支持部
材24(先端部分のみ図示)より構成される。コア20
は角板状で、フェライト等の磁性材料から成り、その中
央部には、突出した四角柱状の磁極p1が形成される。
磁極p1の端面は各辺が100〜200μmの四角形で
ある。
【0019】コイル21は非導電性材料、例えばポリイ
ミド等の樹脂材料から成る薄板である基材30、基材3
0を間に挟んでコア20と対向する側(上面側)に形成
された銅等の導電性材料の膜から成るスパイラル状の第
1のコイルパターン31と第1のコイルパターン31の
周囲に形成された第1の放熱用パターン33a,33
b,33c,33d、光磁気ディスク3と対向する側
(下面側)に形成された銅等の導電性材料の膜から成る
スパイラル状の第2のコイルパターン32と第2のコイ
ルパターン32の周囲に形成された第2の放熱用パター
ン34a,34b、樹脂材料等の非導電性材料から成
り、第1のコイルパターン31を覆うように形成された
保護コート35aおよび第2のコイルパターン32、第
2の放熱用パターン34a,34bとを覆うように形成
された保護コート35bから構成される。またコイル2
1の中央部には四角形の孔h1が形成され、孔h1の内
部にはコア20の磁極p1が配設される。
【0020】放熱部材22a,22bはアルミニウムや
銅等の熱伝導率が高い材料から成る。放熱部材22a,
22bにはフィン等の凹凸構造を形成してその表面積を
大きくするのが放熱効率を高める上で望ましい。また放
熱部材を金属材料等の導電性材料で構成する場合には、
少なくともコア20の磁極p1の中心軸を完全に取り巻
くような形状、例えば単一の板状や環状等の形状とはせ
ず、中心軸を周回する方向に電気的に不連続となるよう
に例えば複数に分割したり分断部を設ける。例えば図示
した例のように磁極p1の両側に2つに分割した放熱部
材22a,22bを配置する。これによりコイルパター
ンへの供給電流の変化に対応した発生磁界の変化を相殺
するような誘導電流が、放熱部材22a,22b内に発
生することを防止する効果が得られる。
【0021】コア20、コイル21および放熱部材22
a,22bは、耐摩耗性の樹脂材料またはセラミック材
料から成るスライダー23にコア20の磁極p1を下面
側(光磁気ディスク3に対向する側)に向けて搭載さ
れ、スライダー23は、弾性を有する金属薄板から成る
支持部材24の先端に保持される。スライダー23の下
面側には光磁気ディスク3上を摺動するための摺動面
(または浮上走行するための浮上面)Aが形成される。
【0022】また図2に示すようにコイル21の第1の
コイルパターン31と第2のコイルパターン32は、そ
れぞれ孔h1の周囲に形成され、第1のコイルパターン
31の内周部と第2のコイルパターン32の内周部と
は、孔h1の近傍に形成された接続部36aを介して直
列に接続される。また第1の放熱用パターン33cおよ
び第1の放熱用パターン33dはコイルパターンに電流
を供給するための端子を兼ねており、第1の放熱用パタ
ーン33cは第1のコイルパターン31の外周部に、第
1の放熱用パターン33dは接続部36bを介して第2
のコイルパターン32の外周部に接続される。第1の放
熱用パターン33cおよび第1の放熱用パターン33d
には銅線などの接続部材11a,11bを介して後述す
る光磁気記録装置の磁気ヘッド駆動回路が接続される。
磁気ヘッド駆動回路より第1のコイルパターン31およ
び第2のコイルパターン32に電流が供給されることに
より、コア20の磁極p1の端面から磁界が発生する。
【0023】また第1の放熱用パターン33aには放熱
部材22a,22bが直接または間にシリコンを含有す
るシートやペースト等の熱伝導部材25を挟んで密着し
て取り付けられる。また放熱部材22a,22bはコア
20と直接または熱伝導部材25を間に挟んで密着して
取り付けられる。また第1の放熱用パターン33a,3
3b,33c,33dの一部と熱の発生源であるコア2
0の一部を直接または間に熱伝導部材25を挟んで密着
して取り付ければ一層望ましい。また保護コート35a
をシリコンを含有するシートやペースト等の高熱伝導率
の材料で構成してもよい。
【0024】ここで図2(a)に示すように第1のコイ
ルパターン31の最外周の最小半径(第1のコイルパタ
ーン31の中心点X1から第1のコイルパターン31の
最外周端までの距離の最小値)はR1とする。第1の放
熱用パターン33a,33b,33c,33dは熱の発
生源である第1のコイルパターン31に近づけて設けた
方が放熱効率は高められる。従って第1の放熱用パター
ン33a,33b,33c,33dは少なくとも第1の
コイルパターン31の中心点X1からの距離が2R1以
下の範囲内に形成されるものとする。また第1の放熱用
パターン33a,33b,33c,33dの面積が大き
いほど放熱効率は高められる。従って第1のコイルパタ
ーン31の中心点X1からの距離が2R1以下の範囲内
に形成した第1の放熱用パターン33a,33b,33
c,33dの総面積Sh1を第1のコイルパターン31
の総面積Sc1の1.5倍以上とする。さらに第1の放
熱用パターン33a,33b,33c,33dのうち放
熱部材22a,22bと密着する部分の面積Shbは、
第1のコイルパターン31の総面積Sc1の40%以上
とすれば高い放熱効率を得ることができる。
【0025】例えば図2に示したコイル21においては
第1のコイルパターン31の最外周の半径R1が0.6
5mm、第1のコイルパターン31の総面積Sc1は
0.75mm2 である。また第1の放熱用パターン33
a,33b,33c,33dはすべて第1のコイルパタ
ーン31の中心点X1からの距離が1.3mm(2R
1)以下の範囲内に形成されている。また第1の放熱用
パターン33a,33b,33c,33dの総面積Sh
1は2.43mm2 であり、これは第1のコイルパター
ン31の総面積Sc1の1.5倍以上である。さらに第
1の放熱用パターン33aのうち放熱部材22a,22
bと密着する部分(図2(a)において第1の放熱用パ
ターン33aと破線で示す放熱部材22a,22bとが
重なり合う部分)の面積Shbは0.94mm2 であ
り、これは第1のコイルパターン31の総面積Sc1の
40%以上である。
【0026】また図2(c)に示すように第2のコイル
パターン32の最外周の最小半径(第2のコイルパター
ン32の中心点X2から第2のコイルパターン32の最
外周端までの距離の最小値)はR2とする。第2の放熱
用パターン34a,34bは熱の発生源である第2のコ
イルパターン32に近づけて設けた方が放熱効率は高め
られる。従って第2の放熱用パターン34a,34bは
少なくとも第2のコイルパターン32の中心点X2から
の距離が2R2以下の範囲内に形成されるものとする。
また第2の放熱用パターン34a,34bの面積が大き
いほど放熱効率は高められる。従って第2のコイルパタ
ーン32の中心点X2からの距離が2R2以下の範囲内
に形成した第2の放熱用パターン34a,34bの総面
積Sh2を第2のコイルパターン32の総面積Sc2の
1.5倍以上とする。さらに第2の放熱用パターン34
a,34bは光磁気ディスク3と略平行に対向し、その
光磁気ディスク3に対向する下面と摺動面(または浮上
面)Aの最下点の間隔dを100μm以下とすれば、光
磁気ディスク3の移動に伴ってその表面近傍に生じる空
気流によって高い放熱効率を得ることができる。
【0027】例えば図2に示したコイル21においては
第2のコイルパターン32の最外周の半径R2が0.6
5mm、第2のコイルパターン32の総面積Sc2は
0.75mm2 である。また第2の放熱用パターン34
a,34bはすべて第2のコイルパターン32の中心点
X2からの距離が1.3mm(2R2)以下の範囲内に
形成されている。また第2の放熱用パターン34a,3
4bの総面積Sh2は2.43mm2 であり、これは第
2のコイルパターン32の総面積Sc2の1.5倍以上
である。さらに第2の放熱用パターン34a,34bの
光磁気ディスク3と対向する下面と摺動面(または浮上
面)Aの間隔dは60μmである。
【0028】なおここで第1のコイルパターンの総面積
Sc1や第1の放熱用パターンの総面積Sh1とは、そ
れを構成する導電性材料の膜から成るすべてのパターン
の上面(コア20に対向する面)の面積の合計のことで
あり、第2のコイルパターンの総面積Sc2や第2の放
熱用パターンの総面積Sh2とは、それを構成する導電
性材料の膜から成るすべてのパターンの下面(光磁気デ
ィスク3に対向する面)の面積の合計のことである。
【0029】なお本実施形態においては第1の放熱用パ
ターン33a,33b,33c,33dはすべて第1の
コイルパターン31の中心点X1からの距離が2R1以
下の範囲内に、第2の放熱用パターン34a,34bは
すべて第2のコイルパターン32の中心点X2からの距
離が2R2以下の範囲内に形成したが、本発明は必ずし
もすべての放熱用パターンを第1のコイルパターン31
の中心点X1からの距離が2R1以下の範囲内、または
第2のコイルパターン32の中心点X2からの距離が2
R2以下の範囲内に形成する必要はなく、放熱用パター
ンの一部は第1のコイルパターン31の中心点X1から
の距離が2R1よりも大きい領域、または第2のコイル
パターン32の中心点X2からの距離が2R2よりも大
きい領域に形成してもよい。
【0030】また放熱用パターンのすべてまたは一部分
は、図6の(a),(b)または(c)に示すように導
電性材料の膜から成る縞状、ドット状または格子状等の
パターンで構成してもよい。図2に示した実施形態にお
いては、第1のコイルパターン31の最外周より一定の
距離L以下の範囲内に形成した第1の放熱用パターン3
3b、および第2のコイルパターン32の最外周より一
定の距離L以下の範囲内に形成した第2の放熱用パター
ン34bは放射状に形成された多数の導電性材料の膜か
ら成るパターンによって構成されている。このように放
熱用パターンをコイルパターンの最外周の近傍において
コイルパターンを周回する方向に不連続な導電性材料の
膜から成るパターンで構成すれば、コイルパターンへの
供給電流の変化に対応した発生磁界の変化を相殺するよ
うな誘導電流が放熱用パターン内に発生することを防止
する効果が得られる。さらに放熱用パターンとコイルパ
ターンとの間に生じる静電容量が減少するので、コイル
パターンへの供給電流の反転が高速になり、その結果情
報信号の記録速度を向上する効果も得られる。このよう
な効果を十分に高めるには、上記の一定の距離Lは第1
のコイルパターン31および第2のコイルパターン32
最外周の最小半径R1およびR2の5%以上とするのが
望ましい。
【0031】次に図7に本発明による光磁気記録装置の
概略構成を示す。ここで3は情報信号が記録される光磁
気記録媒体としての光磁気ディスクであり、透明な材料
から成る基板12、および基板12上に形成され、磁性
材料から成る磁気記録層13により構成される。光磁気
ディスク3はスピンドルモータ4によって回転駆動され
る。光磁気ディスク3の上面側には図1に示した磁気ヘ
ッド1が、また下面側には磁気ヘッド1と対向して光ヘ
ッド2が配置される。
【0032】磁気ヘッド1の支持部材24の一端は連結
部材5に取り付けられ、磁気ヘッド1は摺動面(または
浮上面)Aを光磁気ディスク3の上面に対向させて保持
される。また光ヘッド2は光磁気ディスク3の下面に対
向するように連結部材5に取り付けられる。磁気ヘッド
1と光ヘッド2は図示しない移送手段によって一体的に
光磁気ディスク3の径方向の任意の位置に移送される。
【0033】磁気ヘッド1のコイル21には銅線などの
接続部材11a,11bを介して磁気ヘッド駆動回路6
が、磁気ヘッド駆動回路6には記録信号生成回路7が接
続される。
【0034】光ヘッド2はレーザ光源、光センサ、光学
系等より構成される。レーザ光源にはレーザ駆動回路8
が、また光センサには増幅回路9、情報信号再生回路1
0が接続される。
【0035】光磁気ディスク3に情報信号を記録する場
合には、スピンドルモータ4により光磁気ディスク3を
回転させる。これにより磁気ヘッド1のスライダー23
は光磁気ディスク3上を摺動(または浮上走行)する。
記録信号生成回路7は入力端子T1から入力された情報
信号に符号化等の処理を行って記録信号を生成し磁気ヘ
ッド駆動回路6に送出する。磁気ヘッド駆動回路6は記
録信号によって変調された電流を磁気ヘッド1のコイル
21に供給する。これにより磁気ヘッド1の磁極p1の
先端からは情報信号で変調された磁界が発生し、光磁気
ディスク3の磁気記録層13に垂直方向に磁界が印加さ
れる。同時にレーザ駆動回路8からの電流供給によって
光ヘッド2のレーザ光源がレーザ光を発生する。レーザ
光は光学系によって磁気記録層13の磁界の印加領域に
微小な光スポットに収束して照射される。その結果、磁
気記録層13には、印加される磁界の方向の変化に対応
し、磁化の方向が変化する磁化領域が形成され、これに
より情報信号が記録される。
【0036】またこのようにして記録された情報信号を
再生する場合には、光磁気ディスク3を回転させなが
ら、光ヘッド2により、記録時よりも低パワーのレーザ
光が磁気記録層13に照射される。レーザ光の磁気記録
層13からの反射光の偏光面は、磁気記録層13に形成
された磁化領域の磁化の方向に対応して回転する。これ
を光ヘッド2の光センサによって検出し、その検出信号
を増幅回路9によって増幅する。さらに情報信号再生回
路10によって増幅された検出信号より情報信号を再生
し、出力端子T2より出力する。
【0037】上記の情報信号の記録時に磁気ヘッド1の
コア20、第1のコイルパターン31および第2のコイ
ルパターン32において電磁的なエネルギーの損失が発
生し、損失したエネルギーは熱に変化する。この熱は以
下のようにして放散される。まずコア20、第1のコイ
ルパターン31および第2のコイルパターン32で発生
した熱は、第1の放熱用パターン33a,33b,33
c,33dを通り放熱部材22a,22bへ伝導し、放
熱部材22a,22bの表面より空気中に放散される。
またコア20、第1のコイルパターン31および第2の
コイルパターン32で発生した熱は、第2の放熱用パタ
ーン34a,34bへ伝導し、第2の放熱用パターン3
4a,34bの光磁気ディスク3に対向した下面より保
護コート35bを通して空気中に放散される。
【0038】本願発明者が検討を行った結果、上記の磁
気ヘッド1のコア20をキュリー温度が180℃で、2
5℃における飽和磁束密度Bsが5000GであるMn
−Znフェライトを用いて構成し、25℃の環境下にお
いてコイル21に±150mAの振幅で矩形波の電流を
供給すると、変調周波数が16MHz以下の範囲におい
ては変調周波数に関わらず発生磁界強度は±200Oe
で一定であった。また変調周波数が12MHzおよび1
6MHzである場合のコア20の上面の温度はそれぞれ
95℃および120℃であり、従来の磁気ヘッドよりも
温度の上昇が緩和されていることが確認された。
【0039】〔第2の実施形態〕図3に本発明による光
磁気記録用磁気ヘッドの第2の実施形態である磁気ヘッ
ド1の構成を示す。図3において(a)は上面方向から
見た図、(b)は側断面図であり、3は光磁気記録媒体
としての光磁気ディスクである。また図4にはコイル2
1の構成を示す。図4において(a)は上面方向から見
た図、(b)は側断面図、(c)は下面方向から見た図
である。
【0040】磁気ヘッド1はコア20、コイル21、放
熱部材26a,26b(先端部分のみ図示)およびスラ
イダー23より構成される。放熱部材26a,26bは
弾性を有する金属材料の薄板から成り、先端にスライダ
ー23を保持することによって磁気ヘッド1の支持部材
を兼ねる。さらに放熱部材26a,26bは後述するよ
うにコイルパターンに電流の供給を行うための電流中継
部材も兼ねる。
【0041】コア20は角板状で、フェライト等の磁性
材料から成り、その中央部には、突出した四角柱状の磁
極p1が形成される。磁極p1の端面は各辺が100〜
200μmの四角形である。
【0042】コイル21は非導電性材料、例えばポリイ
ミド等の樹脂材料から成る薄板である基材30、基材3
0を間に挟んでコア20と対向する側(上面側)に形成
された銅等の導電性材料の膜から成るスパイラル状の第
1のコイルパターン31と第1のコイルパターン31の
周囲に形成された第1の放熱用パターン33b,33
c,33d、光磁気ディスク3と対向する側(下面側)
に形成された銅等の導電性材料の膜から成るスパイラル
状の第2のコイルパターン32と第2のコイルパターン
32の周囲に形成された第2の放熱用パターン34a,
34b、樹脂材料等の非導電性材料から成り、第1のコ
イルパターン31を覆うように形成された保護コート3
5aおよび第2のコイルパターン32、第2の放熱用パ
ターン34a,34bとを覆うように形成された保護コ
ート35bから構成される。またコイル21の中央部に
は四角形の孔h1が形成され、孔h1の内部にはコア2
0の磁極p1が配設される。
【0043】放熱部材26a,26bはリン青銅やベリ
リウム銅等の弾性および高い電気伝導性を有する銅合金
材料の薄板で構成し、また図示するようにコイル21へ
の取り付け部分の近傍においてその一部を上方に折り曲
げて表面積を大きくすれば放熱効率を高めることができ
る点で望ましい。
【0044】コア20、およびコイル21は、耐摩耗性
の樹脂材料またはセラミック材料から成るスライダー2
3にコア20の磁極p1を下面側(光磁気ディスク3に
対向する側)に向けて搭載され、スライダー23は支持
部材を兼ねた放熱部材26a,26bの先端に保持され
る。スライダー23の下面側には光磁気ディスク3上を
摺動するための摺動面(または浮上走行するための浮上
面)Aが形成される。
【0045】また図4に示すようにコイル21の第1の
コイルパターン31と第2のコイルパターン32は、そ
れぞれ孔h1の周囲に形成され、第1のコイルパターン
31の内周部と第2のコイルパターン32の内周部と
は、孔h1の近傍に形成された接続部36aを介して直
列に接続される。また第1の放熱用パターン33cおよ
び第1の放熱用パターン33dはコイルパターンに電流
を供給するための端子を兼ねており、第1の放熱用パタ
ーン33cは第1のコイルパターン31の外周部に、第
1の放熱用パターン33dは接続部36bを介して第2
のコイルパターン32の外周部に接続される。第1の放
熱用パターン33cおよび33dにはそれぞれ放熱部材
26aおよび26bの一端がハンダ接続、スポット溶接
等の方法で電気的に接続される。さらに放熱部材26a
および26bの他端に銅線などの接続部材を介して後述
する光磁気記録装置の磁気ヘッド駆動回路が接続され
る。磁気ヘッド駆動回路より放熱部材26aおよび26
bを介して第1のコイルパターン31および第2のコイ
ルパターン32に電流が供給することができ、これによ
り放熱部材26a,26bは第1のコイルパターン31
および第2のコイルパターン32に電流を供給するため
の電流中継部材を兼ねる。
【0046】また第1の放熱用パターン33b,33
c,33dの一部と熱の発生源であるコア20の一部は
直接または間にシリコンを含有するシートやペースト等
の熱伝導部材25を挟んで密着して取り付けられる。ま
た保護コート35aをシリコンを含有するシートやペー
スト等の高熱伝導率の材料で構成してもよい。また図3
に示すように放熱部材26a,26bはコア20と直接
または熱伝導部材25を間に挟んで密着して取り付けら
れる。
【0047】ここで図4(a)に示すように第1のコイ
ルパターン31の最外周の最小半径(第1のコイルパタ
ーン31の中心点X1から第1のコイルパターン31の
最外周端までの距離の最小値)はR1とする。第1の放
熱用パターン33b,33c,33dは熱の発生源であ
る第1のコイルパターン31に近づけて設けた方が放熱
効率は高められる。従って第1の放熱用パターン33
b,33c,33dは少なくとも第1のコイルパターン
31の中心点X1からの距離が2R1以下の範囲内に形
成されるものとする。また第1の放熱用パターン33
b,33c,33dの面積が大きいほど放熱効率は高め
られる。従って第1のコイルパターン31の中心点X1
からの距離が2R1以下の範囲内に形成した第1の放熱
用パターン33b,33c,33dの総面積Sh1を第
1のコイルパターン31の総面積Sc1の1.5倍以上
とする。さらに第1の放熱用パターン33b,33c,
33dのうち放熱部材26a,26bと密着する部分の
面積Shbは、第1のコイルパターン31の総面積Sc
1の40%以上とすれば高い放熱効率を得ることができ
る。
【0048】例えば図4に示したコイル21においては
第1のコイルパターン31の最外周の半径R1が0.6
5mm、第1のコイルパターン31の総面積Sc1は
0.75mm2 である。また第1の放熱用パターン33
b,33c,33dはすべて第1のコイルパターン31
の中心点X1からの距離が1.3mm(2R1)以下の
範囲内に形成されている。また第1の放熱用パターン3
3b,33c,33dの総面積Sh1は2.43mm2
であり、これは第1のコイルパターン31の総面積Sc
1の1.5倍以上である。さらに第1の放熱用パターン
33c,33dのうち放熱部材26a,26bと密着す
る部分(図4(a)において第1の放熱用パターン33
c,33dと破線で示す放熱部材26a,26bとが重
なり合う部分)の面積Shbは0.94mm2 であり、
これは第1のコイルパターン31の総面積Sc1の40
%以上である。
【0049】また図4(c)に示すように第2のコイル
パターン32の最外周の最小半径(第2のコイルパター
ン32の中心点X2から第2のコイルパターン32の最
外周端までの距離の最小値)はR2とする。第2の放熱
用パターン34a,34bは熱の発生源である第2のコ
イルパターン32に近づけて設けた方が放熱効率は高め
られる。従って第2の放熱用パターン34a,34bは
少なくとも第2のコイルパターン32の中心点X2から
の距離が2R2以下の範囲内に形成されるものとする。
また第2の放熱用パターン34a,34bの面積が大き
いほど放熱効率は高められる。従って第2のコイルパタ
ーン32の中心点X2からの距離が2R2以下の範囲内
に形成した第2の放熱用パターン34a,34bの総面
積Sh2を第2のコイルパターン32の総面積Sc2の
1.5倍以上とする。さらに第2の放熱用パターン34
a,34bは光磁気ディスク3と略平行に対向し、その
光磁気ディスク3に対向する下面と摺動面(または浮上
面)Aの最下点の間隔dを100μm以下とすれば、光
磁気ディスク3の移動に伴ってその表面近傍に生じる空
気流によって高い放熱効率を得ることができる。
【0050】例えば図4に示したコイル21においては
第2のコイルパターン32の最外周の半径R2が0.6
5mm、第2のコイルパターン32の総面積Sc2は
0.75mm2 である。また第2の放熱用パターン34
a,34bはすべて第2のコイルパターン32の中心点
X2からの距離が1.3mm(2R2)以下の範囲内に
形成されている。また第2の放熱用パターン34a,3
4bの総面積Sh2は2.43mm2 であり、これは第
2のコイルパターン32の総面積Sc2の1.5倍以上
である。さらに第2の放熱用パターン34a,34bの
光磁気ディスク3と対向する下面と摺動面(または浮上
面)Aの間隔dは60μmである。
【0051】なおここで第1のコイルパターンの総面積
Sc1や第1の放熱用パターンの総面積Sh1とは、そ
れを構成する導電性材料の膜から成るすべてのパターン
の上面(コア20に対向する面)の面積の合計のことで
あり、第2のコイルパターンの総面積Sc2や第2の放
熱用パターンの総面積Sh2とは、それを構成する導電
性材料の膜から成るすべてのパターンの下面(光磁気デ
ィスク3に対向する面)の面積の合計のことである。
【0052】なお本実施形態においては第1の放熱用パ
ターン33b,33c,33dはすべて第1のコイルパ
ターン31の中心点X1からの距離が2R1以下の範囲
内に、第2の放熱用パターン34a,34bはすべて第
2のコイルパターン32の中心点X2からの距離が2R
2以下の範囲内に形成したが、必ずしもすべての放熱用
パターンを第1のコイルパターン31の中心点X1から
の距離が2R1以下の範囲内、または第2のコイルパタ
ーン32の中心点X2からの距離が2R2以下の範囲内
に形成する必要はなく、放熱用パターンの一部は第1の
コイルパターン31の中心点X1からの距離が2R1よ
りも大きい領域、または第2のコイルパターン32の中
心点X2からの距離が2R2よりも大きい領域に形成し
てもよい。
【0053】また本実施形態においても放熱用パターン
のすべてまたは一部分は、図6の(a),(b)または
(c)に示すように導電性材料の膜から成る縞状、ドッ
ト状または格子状等のパターンで構成してもよい。図4
に示した実施形態においては、第1のコイルパターン3
1の最外周より一定の距離L以下の範囲内に形成した第
1の放熱用パターン33b、および第2のコイルパター
ン32の最外周より一定の距離L以下の範囲内に形成し
た第2の放熱用パターン34bは放射状に形成された多
数の導電性材料の膜から成るパターンによって構成され
ている。このように放熱用パターンをコイルパターンの
最外周の近傍においてコイルパターンを周回する方向に
不連続な導電性材料の膜から成るパターンで構成すれば
コイルパターンへの供給電流の変化に対応した発生磁界
の変化を相殺するような誘導電流が、放熱用パターン内
に発生することを防止する効果が得られる。さらに放熱
用パターンとコイルパターンとの間に生じる静電容量が
減少するので、コイルパターンへの供給電流の反転が高
速になり、その結果情報信号の記録速度を向上する効果
も得られる。このような効果を十分に高めるには、上記
の一定の距離Lは第1のコイルパターン31および第2
のコイルパターン32最外周の最小半径R1およびR2
の5%以上とするのが望ましい。
【0054】本実施形態の磁気ヘッドを用いる光磁気記
録装置の概略構成は、図7に示した第1の実施形態にお
ける光磁気記録装置とほぼ同様であるので詳細な説明は
省略する。
【0055】本実施形態においては磁気ヘッド1の放熱
部材26aおよび26bは磁気ヘッド1の支持部材を兼
ねており、その一端にスライダー23を保持し、また他
端は連結部材5に取り付けられる。磁気ヘッド1は摺動
面(または浮上面)Aを光磁気ディスク3の上面に対向
させて保持される。また光ヘッド2は光磁気ディスク3
の下面に対向するように連結部材5に取り付けられる。
磁気ヘッド1と光ヘッド2は図示しない移送手段によっ
て一体的に光磁気ディスク3の径方向の任意の位置に移
送される。
【0056】さらに磁気ヘッド1の放熱部材26aおよ
び26bはコイル21に電流の供給を行うための電流中
継部材も兼ねており、放熱部材26aおよび26bのそ
れぞれに銅線などの(図7に破線で示す)接続部材11
a,11bを介して磁気ヘッド駆動回路6が接続され
る。また磁気ヘッド駆動回路6には記録信号生成回路7
が接続される。
【0057】光磁気ディスク3に情報信号を記録する場
合には、スピンドルモータ4により光磁気ディスク3を
回転させる。これにより磁気ヘッド1のスライダー23
は光磁気ディスク3上を摺動(または浮上走行)する。
記録信号生成回路7は入力端子T1から入力された情報
信号に符号化等の処理を行って記録信号を生成し磁気ヘ
ッド駆動回路6に送出する。磁気ヘッド駆動回路6は放
熱部材26aおよび26bを通して入力された記録信号
によって変調された電流を磁気ヘッド1のコイル21に
供給する。これにより磁気ヘッド1の磁極p1の先端か
らは情報信号で変調された磁界が発生し、光磁気ディス
ク3の磁気記録層13に垂直方向に磁界が印加される。
同時にレーザ駆動回路8からの電流供給によって光ヘッ
ド2のレーザ光源がレーザ光を発生する。レーザ光は光
学系によって磁気記録層13の磁界の印加領域に微小な
光スポットに収束して照射される。その結果、磁気記録
層13には、印加される磁界の方向の変化に対応し、磁
化の方向が変化する磁化領域が形成され、これにより情
報信号が記録される。
【0058】またこのようにして記録された情報信号を
再生する場合には、光磁気ディスク3を回転させなが
ら、光ヘッド2により記録時よりも低パワーのレーザ光
が光磁気ディスク3の磁気記録層13に照射される。レ
ーザ光の磁気記録層13からの反射光の偏光面は、磁気
記録層13に形成された磁化領域の磁化の方向に対応し
て回転する。これを光ヘッド2の光センサによって検出
し、その検出信号を増幅回路9によって増幅する。さら
に情報信号再生回路10によって増幅された検出信号よ
り情報信号を再生し、出力端子T2より出力する。
【0059】上記の情報信号の記録時に磁気ヘッド1の
コア20、第1のコイルパターン31および第2のコイ
ルパターン32において電磁的なエネルギーの損失が発
生し、損失したエネルギーは熱に変化する。この熱は以
下のようにして放散される。まずコア20、第1のコイ
ルパターン31および第2のコイルパターン32で発生
した熱は、第1の放熱用パターン33b,33c,33
dを通り放熱部材26aおよび26bへ伝導し、放熱部
材26aおよび26bの表面より空気中に放散される。
またコア20、第1のコイルパターン31および第2の
コイルパターン32で発生した熱は、第2の放熱用パタ
ーン34a,34bへ伝導し、第2の放熱用パターン3
4a,34bの光磁気ディスク3に対向した下面より保
護コート35bを通して空気中に放散される。
【0060】なお本実施形態においては放熱部材26a
および26bは、磁気ヘッド1を保持する支持部材を兼
ねる。さらに放熱部材26aおよび26bはコイルパタ
ーンに電流の供給を行うための電流中継部材も兼ねる。
従って磁気ヘッド1の部品点数が前述の第1の実施形態
よりも少なく、磁気ヘッドを小型化、軽量化することが
でき、また組み立てが簡略化できる効果が得られる。
【0061】〔第3の実施形態〕次に本発明による光磁
気記録用磁気ヘッドの第3の実施形態について説明す
る。図5に本発明による光磁気記録用磁気ヘッドの第1
の実施形態である磁気ヘッド1の構成を示す。図5にお
いて(a)は上面方向から見た図、(b)は側断面図で
あり、3は光磁気記録媒体としての光磁気ディスクであ
る。また本実施形態におけるコイルの構成は、図2に示
した第1の実施形態と同様である。
【0062】磁気ヘッド1はコア20、コイル21、放
熱部材22a,22b、半球レンズ27、スライダー2
3、および支持部材24(先端部分のみ図示)より構成
される。
【0063】コア20は角板状で、フェライト等の磁性
材料から成り、その中央部には、孔h2が形成される。
また半球レンズ27の底面には突出部p2が形成され、
突出部p2はコア20の孔h2およびコイル21の孔h
1の内部に配設される。
【0064】放熱部材22a,22bはアルミニウムや
銅等の熱伝導率が高い材料から成る。放熱部材22a,
22bにはフィン等の凹凸構造を形成してその表面積を
大きくするのが放熱効率を高める上で望ましい。また放
熱部材を金属材料等の導電性材料で構成する場合には、
少なくともコア20の孔h2の中心軸を完全に取り巻く
ような形状、例えば単一の板状や環状等の形状とはせ
ず、中心軸を周回する方向に電気的に不連続となるよう
に例えば複数に分割したり分断部を設ける。例えば図示
した例のように孔h2の両側に2つに分割した放熱部材
22a,22bを配置する。これによりコイルパターン
への供給電流の変化に対応した発生磁界の変化を相殺す
るような誘導電流が、放熱部材22a,22b内に発生
することを防止する効果が得られる。
【0065】コア20、コイル21および放熱部材22
a,22bは、耐摩耗性の樹脂材料またはセラミック材
料から成るスライダー23に搭載され、スライダー23
は、弾性のある金属薄板から成る支持部材24の先端に
保持される。スライダー23の下面側には光磁気ディス
ク3上を摺動するための摺動面(または浮上走行するた
めの浮上面)Aが形成される。
【0066】また図2に示すようにコイル21の第1の
コイルパターン31と第2のコイルパターン32は、そ
れぞれ孔h1の周囲にスパイラル状に形成され、第1の
コイルパターン31の内周部と第2のコイルパターン3
2の内周部とは、孔h1の近傍に形成された接続部36
aを介して直列に接続される。また第1の放熱用パター
ン33cおよび第1の放熱用パターン33dはコイルパ
ターンへの電流供給のための端子を兼ねており、第1の
放熱用パターン33cは第1のコイルパターン31の外
周部に、第1の放熱用パターン33dは接続部36bを
介して第2のコイルパターン32の外周部に接続され
る。第1の放熱用パターン33cおよび第1の放熱用パ
ターン33dには銅線などの接続部材11a,11bを
介して後述する光磁気記録装置の磁気ヘッド駆動回路が
接続される。磁気ヘッド駆動回路より第1のコイルパタ
ーン31および第2のコイルパターン32に電流が供給
されることにより、コア20の孔h2より磁界が発生す
る。
【0067】また第1の放熱用パターン33aには放熱
部材22a,22bが直接または間にシリコンを含有す
るシートやペースト等の熱伝導部材25を挟んで密着し
て取り付けられる。また放熱部材22a,22bはコア
20と直接または熱伝導部材25を間に挟んで密着して
取り付けられる。また第1の放熱用パターン33a,3
3b,33c,33dの一部と熱の発生源であるコア2
0の一部を直接または間に熱伝導部材25を挟んで密着
して取り付ければ一層望ましい。また保護コート35a
をシリコンを含有するシートやペースト等の高熱伝導率
の材料で構成してもよい。
【0068】ここで図2(a)に示すように第1のコイ
ルパターン31の最外周の最小半径(第1のコイルパタ
ーン31の中心点X1から第1のコイルパターン31の
最外周端までの距離の最小値)はR1とする。第1の放
熱用パターン33a,33b,33c,33dは熱の発
生源である第1のコイルパターン31に近づけて設けた
方が放熱効率は高められる。従って第1の放熱用パター
ン33a,33b,33c,33dは少なくとも第1の
コイルパターン31の中心点X1からの距離が2R1以
下の範囲内に形成されるものとする。また第1の放熱用
パターン33a,33b,33c,33dの面積が大き
いほど放熱効率は高められる。従って第1のコイルパタ
ーン31の中心点X1からの距離が2R1以下の範囲内
に形成した第1の放熱用パターン33a,33b,33
c,33dの総面積Sh1を第1のコイルパターン31
の総面積Sc1の1.5倍以上とする。さらに第1の放
熱用パターン33a,33b,33c,33dのうち放
熱部材22a,22bと密着する部分の面積Shbは、
第1のコイルパターン31の総面積Sc1の40%以上
とすれば高い放熱効率を得ることができる。
【0069】例えば図2に示したコイル21においては
第1のコイルパターン31の最外周の半径R1が0.6
5mm、第1のコイルパターン31の総面積Sc1は
0.75mm2 である。また第1の放熱用パターン33
a,33b,33c,33dはすべて第1のコイルパタ
ーン31の中心点X1からの距離が1.3mm(2R
1)以下の範囲内に形成されている。また第1の放熱用
パターン33a,33b,33c,33dの総面積Sh
1は2.43mm2 であり、これは第1のコイルパター
ン31の総面積Sc1の1.5倍以上である。さらに第
1の放熱用パターン33aのうち放熱部材22a,22
bと密着する部分(図2(a)において第1の放熱用パ
ターン33aと破線で示す放熱部材22a,22bとが
重なり合う部分)の面積Shbは0.94mm2 であ
り、これは第1のコイルパターン31の総面積Sc1の
40%以上である。
【0070】また図2(c)に示すように第2のコイル
パターン32の最外周の最小半径(第2のコイルパター
ン32の中心点X2から第2のコイルパターン32の最
外周端までの距離の最小値)はR2とする。第2の放熱
用パターン34a,34bは熱の発生源である第2のコ
イルパターン32に近づけて設けた方が放熱効率は高め
られる。従って第2の放熱用パターン34a,34bは
少なくとも第2のコイルパターン32の中心点X2から
の距離が2R2以下の範囲内に形成されるものとする。
また第2の放熱用パターン34a,34bの面積が大き
いほど放熱効率は高められる。従って第2のコイルパタ
ーン32の中心点X2からの距離が2R2以下の範囲内
に形成した第2の放熱用パターン34a,34bの総面
積Sh2を第2のコイルパターン32の総面積Sc2の
1.5倍以上とする。さらに第2の放熱用パターン34
a,34bは光磁気ディスク3と略平行に対向し、その
光磁気ディスク3に対向する面と摺動面(または浮上
面)Aの最下点の間隔dを100μm以下とすれば、光
磁気ディスク3の移動に伴ってその表面近傍に生じる空
気流によって高い放熱効率を得ることができる。
【0071】例えば図2に示したコイル21においては
第2のコイルパターン32の最外周の半径R2が0.6
5mm、第2のコイルパターン32の総面積Sc2は
0.75mm2 である。また第2の放熱用パターン34
a,34bはすべて第2のコイルパターン32の中心点
X2からの距離が1.3mm(2R2)以下の範囲内に
形成されている。また第2の放熱用パターン34a,3
4bの総面積Sh2は2.43mm2 であり、これは第
2のコイルパターン32の総面積Sc2の1.5倍以上
である。さらに第2の放熱用パターン34a,34bの
光磁気ディスク3と対向する面と摺動面(または浮上
面)Aの間隔dは60μmである。
【0072】次に図8に本発明による光磁気記録装置の
概略構成を示す。ここで3は情報信号が記録される光磁
気記録媒体としての光磁気ディスクであり、透明な材料
から成る基板12、および基板12上に形成され、磁性
材料から成る磁気記録層13により構成される。光磁気
ディスク3はスピンドルモータ4によって回転駆動され
る。光磁気ディスク3の上面側には図5に示した磁気ヘ
ッド1が、磁気ヘッド1の上方には光ヘッド2が配置さ
れる。
【0073】磁気ヘッド1の支持部材24の一端は連結
部材5に取り付けられ、磁気ヘッド1は摺動面(または
浮上面)Aを光磁気ディスク3の上面に対向させて保持
される。また光ヘッド2も連結部材5に取り付けられ
る。磁気ヘッド1と光ヘッド2は図示しない移送手段に
よって一体的に光磁気ディスク3の径方向の任意の位置
に移送される。
【0074】磁気ヘッド1のコイル21には銅線などの
接続部材11a,11bを介して磁気ヘッド駆動回路6
が、磁気ヘッド駆動回路6には記録信号生成回路7が接
続される。
【0075】光ヘッド2はレーザ光源、光センサ、光学
系等より構成される。レーザ光源にはレーザ駆動回路8
が、また光センサには増幅回路9、情報信号生成回路1
0が接続される。
【0076】光磁気ディスク3に情報信号を記録する場
合には、スピンドルモータ4により光磁気ディスク3を
回転させる。これにより磁気ヘッド1のスライダー23
は光磁気ディスク3上を摺動(または浮上走行)する。
記録信号生成回路7は入力端子T1から入力された情報
信号に符号化等の処理を行って記録信号を生成し磁気ヘ
ッド駆動回路6に送出する。磁気ヘッド駆動回路6は記
録信号によって変調された電流を磁気ヘッド1のコイル
21に供給する。これにより磁気ヘッド1の中心から情
報信号で変調された磁界が発生し、光磁気ディスク3の
磁気記録層13に垂直方向に磁界が印加される。同時に
レーザ駆動回路8からの電流供給によって光ヘッド2の
レーザ光源がレーザ光を発生する。レーザ光は光ヘッド
2の光学系および磁気ヘッド1の半球レンズ27を通し
て光磁気ディスク3の磁気記録層13の磁界の印加領域
に微小な光スポットに収束して照射される。その結果、
磁気記録層13には、印加される磁界の方向の変化に対
応し、磁化の方向が変化する磁化領域が形成され、これ
により情報信号が記録される。
【0077】またこのようにして記録された情報信号を
再生する場合には、光磁気ディスク3を回転させなが
ら、光ヘッド2より半球レンズ27を通して記録時より
も低パワーのレーザ光が光磁気ディスク3の磁気記録層
13に照射される。レーザ光の磁気記録層13からの反
射光の偏光面は、磁気記録層13に形成された磁化領域
の磁化の方向に対応して回転する。これを光ヘッド2の
光センサによって検出し、その検出信号を増幅回路9に
よって増幅する。さらに情報信号再生回路10によって
増幅された検出信号より情報信号を再生し、出力端子T
2より出力する。
【0078】上記の情報信号の記録時に磁気ヘッド1の
コア20、第1のコイルパターン31および第2のコイ
ルパターン32において電磁的なエネルギーの損失が発
生し、損失したエネルギーは熱に変化する。この熱は以
下のようにして放散される。まずコア20、第1のコイ
ルパターン31および第2のコイルパターン32で発生
した熱は、第1の放熱用パターン33a,33b,33
c,33dを通り放熱部材22a,22bへ伝導し、放
熱部材22a,22bの表面より空気中に放散される。
またコア20、第1のコイルパターン31および第2の
コイルパターン32で発生した熱は、第2の放熱用パタ
ーン34a,34bへ伝導し、第2の放熱用パターン3
4a,34bの光磁気ディスク3に対向した下面より保
護コート35bを通して空気中に放散される。
【0079】本願発明者が検討を行った結果、上記の磁
気ヘッド1のコア20をキュリー温度が180℃で25
℃における飽和磁束密度Bsが5000GであるMn−
Znフェライトを用いて構成し、25℃の環境下におい
てコイル21に±150mAの振幅で矩形波の電流を供
給すると、変調周波数が16MHz以下の範囲において
は変調周波数に関わらず発生磁界強度は±200Oeで
一定であった。また変調周波数が12MHzおよび16
MHzである場合のコア20の上面の温度はそれぞれ9
5℃および120℃であり、従来の磁気ヘッドよりも温
度の上昇が緩和されていることが確認された。
【0080】なお本実施形態における磁気ヘッド1の半
球レンズ27はレーザ光をより一層微小な光スポットに
収束させ、情報信号の記録密度を増大させる目的で設け
られたものであって、光ヘッドの光学系のみによって得
られる光スポットが十分に小さい場合には必ずしも必要
ではない。ただし光ヘッド2を磁気ヘッド1の上方に配
置する場合にはコイル21およびコア20にはレーザ光
の透過部、例えば孔h1や孔h2等を設けておく必要が
ある。
【0081】また本実施形態においても放熱部材22
a,22bが磁気ヘッド1を保持する支持部材を兼ねる
ようにしてもよい。さらに図4に示した第2の実施形態
と同様のコイル21を用い、放熱用パターン33cに放
熱部材26aを、放熱用パターン33dに放熱部材26
bを電気的に接続し、放熱部材26aおよび26bはコ
イルパターンに電流の供給を行うための電流中継部材を
兼ねるようにしてもよい。この場合には図8に示すよう
に放熱部材26a,26bのそれぞれに銅線などの(破
線で示す)接続部材11a,11bを介して磁気ヘッド
駆動回路6が接続される。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による光磁
気記録用磁気ヘッドおよび光磁気記録装置を用いれば、
磁気ヘッドを構成するコアやコイルにおける電磁的なエ
ネルギーの損失による磁気ヘッドの温度の上昇が従来に
比較して緩和される。その結果磁界の変調周波数をより
高くした場合であってもコアの内部における磁束密度が
飽和することなく十分な強度の磁界の発生が可能とな
る。また磁気ヘッドの構成部材が、変形を生じたり電気
的な絶縁不良を起こすこともない。従って情報信号の記
録を一層高速化することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である磁気ヘッドの構
成を示す図。
【図2】本発明の第1の実施形態である磁気ヘッドのコ
イルの構成を示す図。
【図3】本発明の第2の実施形態である磁気ヘッドの構
成を示す図。
【図4】本発明の第2の実施形態である磁気ヘッドのコ
イルの構成を示す図。
【図5】本発明の第3の実施形態である磁気ヘッドの構
成を示す図。
【図6】放熱用パターンの構成の例。
【図7】本発明の第1および第2の実施形態である光磁
気記録装置の概略構成を示す図。
【図8】本発明の第3の実施形態である光磁気記録装置
の概略構成を示す図。
【図9】従来の光磁気記録用磁気ヘッドの構成を示す
図。
【図10】従来の光磁気記録用磁気ヘッドのコイルの構
成を示す図。
【符号の説明】
1 磁気ヘッド 2 光ヘッド 3 光磁気ディスク 4 スピンドルモータ 5 連結部材 6 磁気ヘッド駆動回路 7 記録信号生成回路 8 レーザ駆動回路 9 増幅回路 10 情報信号再生回路 11a,11b 接続部材 12 基板 13 磁気記録層 20 コア 21 コイル 22a,22b,26a,26b 放熱部材 23 スライダー 24 支部部材 25 熱伝導部材 27 半球レンズ 30 基材 31 第1のコイルパターン 32 第2のコイルパターン 33a,33b,33c,33d 第1の放熱用パター
ン 34a,34b 第2の放熱用パターン 35a,35b 保護コート 36a,36b 接続部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性材料の膜から成る第1のコイルパ
    ターンを備えるコイルを備えた光磁気記録用磁気ヘッド
    において、前記コイルはさらに前記第1のコイルパター
    ンの周囲に形成した導電性材料の膜から成る第1の放熱
    用パターンを備え、前記第1のコイルパターンの最外周
    の最小半径をR1とした時、前記第1のコイルパターン
    の中心点X1からの距離が2R1以下の範囲内に形成し
    た前記第1の放熱用パターンの総面積Sh1が前記第1
    のコイルパターンの総面積Sclの1.5倍以上であ
    り、前記第1の放熱用パターンと直接または間に熱伝導
    部材を挟んで密着する放熱部材を備えることを特徴とす
    る光磁気記録用磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記第1のコイルパターンの中心点X1
    からの距離が2R1以下の範囲内に形成した前記第1の
    放熱用パターンの前記放熱部材と密着する部分の面積S
    hbは、前記第1のコイルパターンの総面積Sc1の4
    0%以上であることを特徴とする請求項1に記載の光磁
    気記録用磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記放熱部材は前記光磁気記録用磁気ヘ
    ッドを保持するための支持部材を兼ねることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の光磁気記録用磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記第1の放熱用パターンは前記第1の
    コイルパターンに接続するように形成され、また前記放
    熱部材と前記第1の放熱用パターンとは電気的に接続さ
    れ、前記放熱部材は前記第1のコイルパターンに電流を
    供給するための電流中継部材を兼ねることを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光磁気記録用磁
    気ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記光磁気記録用磁気ヘッドはさらに磁
    性材料からなるコアを備え、前記第1の放熱用パターン
    は前記コアと直接または間に熱伝導部材を挟んで密着す
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記
    載の光磁気記録用磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記放熱部材は前記コアと直接または間
    に熱伝導部材を挟んで密着することを特徴とする請求項
    5に記載の光磁気記録用磁気ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記光磁気記録用磁気ヘッドはさらに磁
    性材料からなるコアを備え、前記放熱部材は前記コアと
    直接または間に熱伝導部材を挟んで密着することを特徴
    とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光磁気記
    録用磁気ヘッド。
  8. 【請求項8】 さらに前記コイルを搭載し、光磁気記録
    媒体上を摺動するための摺動面または光磁気記録媒体上
    を浮上走行するための浮上面を形成したスライダーを備
    えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に
    記載の光磁気記録用磁気ヘッド。
  9. 【請求項9】 前記コイルはさらに導電性材料の膜から
    成る第2のコイルパターンおよび前記第2のコイルパタ
    ーンの周囲に形成した導電性材料の膜から成る第2の放
    熱用パターンを備え、前記第2のコイルパターンの最外
    周の最小半径をR2とした時、前記第2のコイルパター
    ンの中心点X2からの距離が2R2以下の範囲内に形成
    した前記第2の放熱用パターンの総面積Sh2が前記第
    2のコイルパターンの総面積Sc2の1.5倍以上であ
    るとともに、前記第2の放熱用パターンと前記摺動面ま
    たは前記浮上面の最下点の間隔dが100μm以下であ
    ることを特徴とする請求項8に記載の光磁気記録用磁気
    ヘッド。
  10. 【請求項10】 磁気ヘッドと光ヘッドとを備え、光磁
    気記録媒体に前記磁気ヘッドによって情報信号で変調さ
    れた磁界を印加すると同時に前記光ヘッドによって光を
    照射して情報信号の記録を行う光磁気記録装置におい
    て、前記磁気ヘッドは請求項1乃至9のいずれか1項に
    記載の光磁気記録用磁気ヘッドであることを特徴とする
    光磁気記録装置。
JP10257155A 1998-09-10 1998-09-10 光磁気記録用磁気ヘッドおよび光磁気記録装置 Pending JP2000090403A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10257155A JP2000090403A (ja) 1998-09-10 1998-09-10 光磁気記録用磁気ヘッドおよび光磁気記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10257155A JP2000090403A (ja) 1998-09-10 1998-09-10 光磁気記録用磁気ヘッドおよび光磁気記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000090403A true JP2000090403A (ja) 2000-03-31

Family

ID=17302481

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10257155A Pending JP2000090403A (ja) 1998-09-10 1998-09-10 光磁気記録用磁気ヘッドおよび光磁気記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000090403A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002013188A1 (en) * 2000-08-09 2002-02-14 Koninklijke Philips Electronics N.V. Method of manufacturing a magnetic head having a planar coil
US6704249B2 (en) 2001-08-03 2004-03-09 Fujitsu Limited Magnetic head having an irregular surface for heat dissipation
WO2004061837A1 (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Fujitsu Limited 磁界発生機および光磁気情報記憶装置
JP2009043338A (ja) * 2007-08-08 2009-02-26 Sharp Corp 熱アシスト情報記録装置および熱アシスト情報記録方法
US7583171B2 (en) 2003-04-25 2009-09-01 Fujitsu Limited Magnetic field generator, photomagnetic information storing system, and photomagnetic information storing apparatus

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002013188A1 (en) * 2000-08-09 2002-02-14 Koninklijke Philips Electronics N.V. Method of manufacturing a magnetic head having a planar coil
KR100784396B1 (ko) * 2000-08-09 2007-12-11 코닌클리케 필립스 일렉트로닉스 엔.브이. 평판 코일을 갖는 자기 헤드의 제조방법
US6704249B2 (en) 2001-08-03 2004-03-09 Fujitsu Limited Magnetic head having an irregular surface for heat dissipation
WO2004061837A1 (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Fujitsu Limited 磁界発生機および光磁気情報記憶装置
US7466634B2 (en) 2002-12-26 2008-12-16 Fujitsu Limited Magnetic field generator and photomagnetic information storage apparatus
US7583171B2 (en) 2003-04-25 2009-09-01 Fujitsu Limited Magnetic field generator, photomagnetic information storing system, and photomagnetic information storing apparatus
JP2009043338A (ja) * 2007-08-08 2009-02-26 Sharp Corp 熱アシスト情報記録装置および熱アシスト情報記録方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3507360B2 (ja) 磁気ヘッド用平面コイル部品、光磁気記録用磁気ヘッドおよび光磁気記録装置
JPH04360049A (ja) 光磁気ディスク駆動装置用薄膜磁気ヘッド及びその製            造方法
JPH0863824A (ja) 光磁気記録用磁気ヘッド、及びその製造方法、及び光磁気記録装置
JP2000090403A (ja) 光磁気記録用磁気ヘッドおよび光磁気記録装置
US5710745A (en) Assembly having flux-directing return yoke for magneto-optical drive
JPS6355704A (ja) 光磁気記録装置用磁界印加装置
JP2000030203A (ja) 磁気ヘッド用コイル、光磁気記録用磁気ヘッドおよび光磁気記録装置
US6760278B2 (en) Magnetic head and data recording and reproduction device
JPS62128011A (ja) 薄膜磁気ヘツド
JPH09305903A (ja) 光磁気記録装置の磁気ヘッド
JPH10255205A (ja) 光磁気記録用磁気ヘッド、および光磁気記録装置
JP3461261B2 (ja) 光磁気記録用磁気ヘッド及び光磁気記録装置
JPH10255207A (ja) 光磁気記録用磁気ヘッドおよび光磁気記録装置
JP2790205B2 (ja) 光磁気式記録装置における磁気ヘッド構造
JP2001056902A (ja) 磁気ヘッド
JPH04102202A (ja) 光磁気記録用磁界発生装置
JP2002150633A (ja) 磁気ヘッド装置
JPH06176429A (ja) 光磁気記録用磁気ヘッドおよび光磁気記録装置
JPS6265202A (ja) 補助磁界印加装置
JPH04119503A (ja) 光磁気記録用の磁気ヘッドユニット
JPH0863923A (ja) 光磁気記録装置の磁気ヘッド
JPH0384705A (ja) 変調磁界発生装置
JPS63291232A (ja) 光磁気デイスク
JP2012104180A (ja) サスペンション用基板、サスペンション、素子付サスペンション、ハードディスクドライブ、およびサスペンション用基板の製造方法
TW200404280A (en) Optical pickup actuator, optical pickup employing the optical pickup actuator and optical disc drive apparatus employing the optical pickup