JP2001031312A - 用紙排紙機構 - Google Patents

用紙排紙機構

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JP2001031312A
JP2001031312A JP11211622A JP21162299A JP2001031312A JP 2001031312 A JP2001031312 A JP 2001031312A JP 11211622 A JP11211622 A JP 11211622A JP 21162299 A JP21162299 A JP 21162299A JP 2001031312 A JP2001031312 A JP 2001031312A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】排紙トレイの最上部に収納されている用紙が次
に排出される用紙の前端部に当接することによって生じ
る収納状態や処理状態の劣化を防止する。 【構成】排紙ローラ11と排紙口12との間に、上流側
端部2aが排紙ローラ11を通過した用紙Pの経路より
上方に位置し、下流側端部2bが排紙ローラ11を通過
した用紙Pの経路より下方に位置する傾斜面によって下
面を構成した上側湾曲部材2と、下側湾曲部材3の上面
において、上流側端部3a,3cが排紙方向に直交する
方向に略水平な直線上に位置し、下流側端部3b,3d
が排紙方向に直交する方向に湾曲した部分円弧上に位置
しており、3次元曲面によって上面を構成した下側湾曲
部材3と、を設けた。排紙ローラ11を通過した用紙
は、排紙方向の移動にともなって、排紙方向に直交する
方向において下に凸となる状態で湾曲した状態で排出さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、用紙に対して印字処
理等の所定の処理を施すプリンタ等の用紙処理装置に適
用され、処理済の複数枚の用紙を積層して収納する排紙
トレイを備えた用紙排紙機構に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ等の画像形成装置のように用紙
に対して所定の処理を実行する用紙処理装置では、処理
済の用紙の取扱いを容易にすべく、装置の外部に露出し
た排紙トレイを含む用紙排紙機構を備えている。排紙ト
レイは、排紙方向における排紙口の下流側に配置されて
いる。複数頁分の画像データについての印字処理や単一
の画像データについての複数部数の印字処理のように、
複数枚の用紙に対して連続して処理が行われる場合に
は、排紙口から順次排出される複数枚の処理済の用紙
が、排紙トレイ上に積層して収納される。
【0003】このような排紙トレイを備えた従来の用紙
排紙機構として、特開平9−77339号公報には、排
紙口の上部に揺動自在に一端が配設され排紙口より排出
された用紙の先端に当接してガイドする第1の揺動部材
と、第1の揺動部材の他端に揺動可能に一端が配設され
排紙トレイ上に積載された用紙を押しつける第2の揺動
部材と、からなる用紙押さえを設け、排紙された用紙を
排紙トレイの上面に押さえつけることにより、用紙に排
紙方向の湾曲を生じている場合にも排紙トレイに多数枚
の用紙を容易に収納できるようにした構成が開示されて
いる。
【0004】また、特開平2−106551号公報に
は、軸方向に複数組の排紙ローラ対を設け、下部のロー
ラ軸に複数の用紙後端キッカーを固着し、各排紙ローラ
対に対して軸方向の両側位置に配され固定部に固定され
た複数の押え部材を設け、押え部材は先端の押え部を上
方のローラの軸と下方のローラの軸との間から前方に延
出し、排紙ローラ対を通過した用紙の後端を用紙後端キ
ッカーによって払い落とすことにより、複数枚の用紙が
排紙トレイ上において確実に重なるようにした構成が開
示されている。
【0005】さらに、特開平6−171816号公報に
は、駆動源の駆動によって時計方向に回転する排紙ロー
ラと、排紙ローラに圧接しながら反時計方向に回動する
プロジェクションベルトと、の間を通過して用紙を押圧
ローラを押し上げながら上昇させ、上昇した用紙の最下
部が排紙ローラに到達したときに押圧ローラの自重又は
バネ力によって用紙の下部を排紙ローラに圧接させるこ
とにより、排紙される用紙の下部の弛みを押さえて排紙
トレイ内に用紙を安定して収納できるようにした構成が
開示されている。
【0006】加えて、特開平10−250897号公報
には、排紙口の外側にローラ対を備えたゲートを昇降可
能にして配置し、用紙束をローラ対で挟持した状態でゲ
ートを上下動させることにより、排紙トレイに移動させ
ることができるようにするとともに、ゲートに設けた押
さえ板で既に収納されている用紙束の後端部上面を押圧
することにより、新たな用紙束を確実に収納できるよう
にした構成が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、排紙口
から順次排出される複数枚の用紙を排紙トレイ上におい
て積層して収納する場合、例えば、図8に示すように、
先に排紙口12から排出されて排紙トレイ13上の最上
部に位置している用紙P′にパンチ孔21が穿孔されて
いると、次に排紙口12から排出された用紙Pの前端部
が排紙トレイ13上の最上部に位置している用紙P′の
パンチ孔21の周縁部に引っ掛かり、用紙Pの排紙方向
の移動にともなって先に排出された用紙P′が排紙方向
に押し出され、排紙トレイ13上に積層される複数枚の
用紙の位置を互いに整合させることができなくなった
り、排紙トレイ13上から落下してしまい、後の取扱い
が容易な状態で複数枚の用紙を排紙トレイ13に収納す
ることができなくなる問題がある。
【0008】また、用紙に対して印字処理を行うプリン
タ等の用紙処理装置では、処理時間の高速化にともなっ
て先に排紙口から排出された用紙において印字画像を構
成するインクが完全に乾燥していない状態で、次の用紙
が排紙口から排出される場合があり、このような場合に
は次の用紙の前端部が先に排出された用紙の画像面を擦
り、画像の乱れを生じる問題がある。
【0009】上述した従来の構成では、これらの問題に
関して考慮されておらず、排紙トレイの最上部に収納さ
れている用紙が次に排出される用紙の前端部に当接する
ことによって生じる収納状態や処理状態の劣化を防止す
ることができない。
【0010】この発明の目的は、排紙口から排出される
用紙を排紙方向に直交する方向に湾曲させることによ
り、排紙トレイの最上部に位置する用紙に次に排出され
る用紙の前端部の一部又は全部が当接しないようにし、
排紙トレイの最上部に収納されている用紙が次に排出さ
れる用紙の前端部に当接することによって生じる収納状
態や処理状態の劣化を防止することができる用紙排紙機
構を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するための手段として、以下の構成を備えてい
る。
【0012】(1) 排紙口から順次排紙される複数枚の用
紙を排紙方向における排紙口の下流側に配置された排紙
トレイ上に積層して収納する用紙排紙機構において、排
紙口から排出される用紙を排紙方向に直交する方向に湾
曲させる湾曲部材を設けたことを特徴とする。
【0013】この構成においては、排紙口から排出され
る用紙が排紙方向に直交する方向に湾曲する。したがっ
て、排紙方向に直交する方向に湾曲した用紙において排
紙方向の湾曲を生じ難くなることから、排紙口から排出
された用紙は排紙トレイの上方において排紙方向に移動
する間に、排紙トレイの最上部に位置する用紙の上面に
接触することがなく、収納状態や処理状態の劣化を生じ
ることがない。
【0014】(2) 前記湾曲部材は、排紙方向における排
紙トレイの上流側に配置され、用紙の上面及び下面に排
紙方向の所定範囲にわたって当接し、排紙方向に直交す
る方向における用紙の中央部に当接する部分と両端部に
当接する部分との上下位置を排紙方向の上流端から下流
端までの間において逆にする傾斜面によって構成したこ
とを特徴とする。
【0015】この構成においては、排紙方向における排
紙トレイの上流側を移動する用紙の上面及び下面に、湾
曲部材を構成する傾斜面が排紙方向の所定範囲にわたっ
て当接し、排紙方向に直交する方向における用紙の中央
部と両端部との上下位置が排紙方向の上流端から下流端
までの間において逆になる。したがって、用紙は排紙ト
レイに排出される前に、傾斜面との当接によって排紙方
向に直交する方向における中央部が下に凸又は上に凸の
いずれかの方向に湾曲し、排紙口から排出された用紙は
排紙トレイの上方において排紙方向に移動する間に、排
紙トレイの最上部に位置する用紙の上面に接触すること
がなく、収納状態や処理状態の劣化を生じることがな
い。
【0016】(3) 前記湾曲部材は、排紙方向における排
紙トレイの上流側に配置され、排紙方向に直交する方向
における用紙の両端部に排紙方向の所定範囲にわたって
当接し、排紙方向に直交する方向の間隔が排紙方向の上
流側から下流側に向かって徐々に狭くした傾斜板によっ
て構成したことを特徴とする。
【0017】この構成においては、排紙方向における排
紙トレイの上流側を移動する用紙の両端部に、湾曲部材
を構成する傾斜板が排紙方向の所定範囲にわたって当接
し、用紙は排紙方向の上流側から下流側に移動する間
に、排紙方向に直交する方向における用紙の両端部の間
隔が徐々に狭くされる。したがって、用紙は排紙トレイ
に排出される前に、傾斜板との当接によって排紙方向に
直交する方向における中央部が下に凸又は上に凸のいず
れかの方向に湾曲し、排紙口から排出された用紙は排紙
トレイの上方において排紙方向に移動する間に、排紙ト
レイの最上部に位置する用紙の上面に接触することがな
く、収納状態や処理状態の劣化を生じることがない。
【0018】(4) 前記湾曲部材は、排紙口の近傍に既設
の部材に一体的に形成されたことを特徴とする。
【0019】この構成においては、排紙トレイに排出さ
れる用紙を排紙方向に直交する方向に湾曲させる湾曲部
材が、排紙口の近傍に既設の部材に一体的に形成され
る。したがって、排紙口の近傍に湾曲部材を別途取り付
ける必要がなく、部品点数の増加や装置の大型化を生じ
ることがない。
【0020】
【実施の形態】図1は、この発明の第1の実施形態に係
る用紙排紙機構の構成を示す斜視図である。また、図2
は、同用紙排紙機構に含まれる湾曲部材の形状を示す断
面図である。用紙排紙機構1は、プリンタ等の用紙処理
装置内において用紙搬送経路の終端に配置された排紙ロ
ーラ11、用紙処理装置の一方の側面に形成された排紙
口12、用紙処理装置の一方の側面における排紙口12
の下方に装着された排紙トレイ13、並びに、用紙処理
装置内の排紙ローラ11と排紙口12との間に配置され
た上側湾曲部材2及び下側湾曲部材3を含んで構成され
ている。用紙処理装置内で所定の処理を施された用紙
は、排紙ローラ11を構成する上下一対のローラ間、及
び、上側湾曲部材2と下側湾曲部材3との間を通過して
排紙口12から排紙トレイ13上に排出される。
【0021】上側湾曲部材2は、排紙方向に直交する方
向における中央部において、用紙の上面に排紙方向の所
定範囲にわたって対向する形状にされている。下側湾曲
部材3は、排紙方向に直交する方向における略全域にお
いて、用紙の下面に排紙方向の所定範囲にわたって対向
する形状にされている。上側湾曲部材2の下面の排紙方
向における上流側(以下、「排紙方向における上流側」
を単に「上流側」という。)端部2aは排紙ローラ11
を通過した用紙Pの経路より上方に位置しており、上側
湾曲部材2の下面の排紙方向における下流側(以下、
「排紙方向における下流側」を単に「下流側」とい
う。)端部2bは、排紙ローラ11を通過した用紙Pの
経路より下方に位置している。即ち、上側湾曲部材2の
下面は、上流側から下流側に向かって下方に傾斜した傾
斜面によって構成されている。
【0022】一方、下側湾曲部材3の上面の排紙方向に
直交する方向の両端部における上流側端部3a及び下流
側端部3bの上下位置は排紙ローラ11を通過した用紙
Pの経路に略一致しており、下側湾曲部材3の上面の排
紙方向に直交する方向の両端部は略水平にされている。
下側湾曲部材3の排紙方向に直交する方向の中央部にお
ける上流側端部3cは両端部における上流側端部3aと
同一の上下位置にされており、下側湾曲部材3の上面の
排紙方向に直交する方向の中央部における下流側端部3
dは、排紙ローラ11を通過した用紙Pの経路より下方
に位置している。即ち、下側湾曲部材3の上面の中央部
は、上側湾曲部材2の下面に所定の間隙を設けて対向し
ている。したがって、下側湾曲部材3の上面において、
上流側端部3a,3cが排紙方向に直交する方向に略水
平な直線上に位置し、下流側端部3b,3dが排紙方向
に直交する方向に湾曲した部分円弧上に位置しており、
下側湾曲部材3の上面は3次元曲面によって構成されて
いる。
【0023】上記の構成により、この実施形態に係る用
紙排紙機構1では、排紙ローラ11を通過した用紙P
は、図3に示すように、上側湾曲部材2の下面及び下側
湾曲部材3の上面とに当接することにより、排紙方向の
移動にともなって、排紙方向に直交する方向において下
に凸となる状態で湾曲した状態で、排紙口12から用紙
処理装置の外部に排出される。この時、排紙方向に直交
する方向における用紙Pの両端部は中央部よりも上方に
位置し、用紙Pの前端の中央部が排紙トレイ13上に収
納されている最上部の用紙P′の上面に当接した場合で
も、用紙Pの全体の両端部近傍が用紙P′の上面に当接
することがない。したがって、用紙P′の一方の端部近
傍にパンチ孔21が穿孔されている場合にも、用紙Pの
前端がパンチ孔21の周縁部に引っ掛かることがなく、
排紙トレイ13上における複数枚の用紙の積層状態が劣
化することがない。
【0024】また、排紙方向に直交する方向に湾曲した
用紙Pは、所謂紙のコシにより排紙方向の強度が増し、
排紙口12から用紙処理放置10の外部に露出した時
に、排紙口12から下方に垂れ下がることがなく、一部
が排紙ローラ11又は湾曲部材2,3に支持されている
間には排紙方向に沿って直線状に排紙口12から外部に
排出される。したがって、用紙Pの後端が排紙ローラ1
1及び湾曲部材2,3を通過するまで、排紙口12の下
方に位置する排紙トレイ13上に積層して収納された最
上部の用紙P′の上面に用紙Pの一部が接触することが
ない。このため、例えば、用紙処理装置10がプリンタ
である場合、用紙P′におけるインクの乾燥時間を長時
間化することができ、未乾燥のインクに用紙Pの一部が
接触することによる用紙P′上面の汚損を防止すること
ができる。
【0025】なお、上側湾曲部材2及び下側湾曲部材3
は、排紙される用紙Pの上下面に当接して用紙Pを排紙
方向に直交する方向に湾曲させることができることを条
件として、図1及び図2に示した形状以外の形状とする
ことができる。例えば、下側湾曲部材3は、用紙Pの下
面の全面に対向する形状である必要はなく、少なくと
も、排紙方向に直交する方向の両端部において用紙Pの
下面に対向する形状であればよい。この場合に、下側湾
曲部材3を排紙される用紙Pのサイズに合わせて自動的
に又は手動操作により排紙方向に直交する方向に移動自
在にすることによって、用紙サイズに拘らず常に排紙方
向に直交する方向に用紙を湾曲させることができる。
【0026】また、下側湾曲部材3が用紙Pの下面の全
面に対向する形状であるか否かに拘らず、上側湾曲部材
2を用紙Pの上面の全面に対向する形状とすることもで
きる。
【0027】さらに、上側湾曲部材2及び下側湾曲部材
3の形状を上下反対にすることにより、排紙ローラ11
を通過した用紙Pを排紙方向に直交する方向について上
に凸となる状態に湾曲させるようにしてもよい。
【0028】図4は、この発明の第2の実施形態に係る
用紙排紙機構の構成を示す斜視図である。また、図5
は、同用紙排紙機構の要部の平面図及び側面図である。
この実施形態に係る用紙排紙機構21は、用紙搬送経路
の終端に配置された排紙ローラ11、用紙処理装置の一
方の側面に形成された排紙口12、用紙処理装置の一方
の側面における排紙口12の下方に装着された排紙トレ
イ13、並びに、用紙処理装置内の排紙ローラ11と排
紙口12との間に配置された上側湾曲部材2及び側面湾
曲部材4,5を含んで構成されている。用紙処理装置内
で所定の処理を施された用紙は、排紙ローラ11を構成
する上下一対のローラ間、及び、上側湾曲部材2の下方
で側面湾曲部材4と側面湾曲部材5との間を通過して排
紙口12から排紙トレイ13上に排出される。
【0029】上側湾曲部材2は、排紙方向に直交する方
向における中央部において、用紙の上面に排紙方向の所
定範囲にわたって対向する形状にされている。側面湾曲
部材4,5は、排紙ローラ11を通過した用紙の排紙方
向に直交する方向の両端部に対向する。排紙方向に直交
する方向において、側面湾曲部材4の上流側端部4aと
側面湾曲部材5の上流側端部5aとの間隔は排紙される
用紙の幅以上にされており、側面湾曲部材4の下流側端
部4bと側面湾曲部材5の下流側端部5bとの間隔は排
紙される用紙の幅よりも狭くされている。即ち、側面湾
曲部材4及び側面湾曲部材5は、排紙方向に直交する方
向における間隔が上流側から下流側に向かって徐々に狭
くなるように、排紙方向に対して所定の傾斜角を有する
傾斜面によって構成されている。
【0030】上側湾曲部材2は、図1及び図2に示した
第1の実施形態に係る用紙排紙機構1に含まれる上側湾
曲部材2と同一であり、上側湾曲部材2の下面の上流側
端部2aは排紙ローラ11を通過した用紙Pの経路より
上方に位置しており、上側湾曲部材2の下面の排紙方向
における下流側端部2bは、排紙ローラ11を通過した
用紙Pの経路より下方に位置している。即ち、上側湾曲
部材2の下面は、上流側から下流側に向かって下方に傾
斜した傾斜面によって構成されている。
【0031】上記の構成により、この実施形態に係る用
紙排紙機構21では、排紙ローラ11を通過した用紙P
は、図5に示すように、上側湾曲部材2の下面、並び
に、側面湾曲部材4及び5の傾斜面に当接することによ
り、排紙方向の移動にともなって、排紙方向に直交する
方向において下に凸となる形状に湾曲した状態で、排紙
口12から用紙処理装置の外部に排出される。これによ
って、第2の実施形態に係る用紙排紙機構21では、第
1の実施形態に係る用紙排紙機構1と同様に、図3に示
す状態で用紙処理装置10から排紙トレイ13に排出さ
れ、排紙トレイ13上における複数枚の用紙の積層状態
が劣化することがないとともに、未乾燥のインクに用紙
Pの一部が接触することによる用紙P′上面の汚損を防
止することができる。
【0032】なお、用紙排紙機構21において上側湾曲
部材2に代えて、図1及び図2に示した用紙排紙機構1
の下側湾曲部材3を備えることにより、排紙ローラ11
を通過した用紙Pを、排紙方向の移動にともなって、排
紙方向に直交する方向について上に凸となる形状に湾曲
した状態で、用紙処理装置の外部に排出することができ
る。
【0033】また、用紙処理装置から排出する用紙の湾
曲方向を特定する必要がない場合には、上側湾曲部材2
及び下側湾曲部材3を備える必要はない。即ち、少なく
とも側面湾曲部材4及び5のみを備えることにより、排
紙方向の移動にともなって排紙方向に直交する方向にお
ける用紙の幅を徐々に狭くして用紙を湾曲させることが
できる。
【0034】さらに、用紙処理装置が複数のサイズの用
紙を処理する場合、側面湾曲部材4及び側面湾曲部材5
を排紙方向に直交する方向に自動的に又は手動操作によ
って移動自在にすることにより、排紙される用紙のサイ
ズに拘らず、常に、用紙を排紙方向に直交する方向に湾
曲させることができる。
【0035】また、図6又は図7に示すように、この発
明の用紙排紙機構に含まれる湾曲部材を、用紙処理装置
に既設の部材の一部に一体的に形成することにより、湾
曲部材の取付作業を不要にして製造作業の簡略化を図る
ことができるとともに、部品点数の削減によるコストダ
ウンを実現でき、さらに、排紙ローラ11と用紙処理装
置の筐体において排紙口12が形成された側面との間
に、湾曲部材の取付スペースを設ける必要がなく、用紙
処理装置を排紙方向について小型化できる。なお、図6
は、用紙処理装置の筐体において排紙口12が形成され
た側面22の内側面に、上側湾曲部材2及び下側湾曲部
材3を一体的に形成した例を示している。また、図7
は、排紙ローラ11の下側において排紙経路を構成する
排紙ガイド23の下流側端部に下側湾曲部材3を一体的
に形成した例を示している。
【0036】
【発明の効果】この発明は、以下の効果を奏する。
【0037】(1) 排紙口から排出される用紙を排紙方向
に直交する方向に湾曲させることにより、排紙方向の湾
曲を生じ難くし、排紙口から排出された用紙が排紙トレ
イの上方において排紙方向に移動する間に、排紙トレイ
の最上部に位置する用紙の上面に接触しないようにする
ことができ、収納状態や処理状態の劣化を確実に防止す
ることができる。
【0038】(2) 排紙方向における排紙トレイの上流側
を移動する用紙の上面及び下面に、湾曲部材を構成する
傾斜面を排紙方向の所定範囲にわたって当接させ、排紙
方2に直交する方向における用紙の中央部と両端部との
上下位置を排紙方向の上流端から下流端までの間におい
て逆にすることにより、排紙トレイに排出される前の用
紙を排紙方向に直交する方向において下に凸又は上に凸
のいずれかの方向に湾曲させることができ、排紙口から
排出された用紙が排紙トレイの上方において排紙方向に
移動する間に、排紙トレイの最上部に位置する用紙の上
面に接触しないようにして、収納状態や処理状態の劣化
を確実に防止することができる。
【0039】(3) 排紙方向における排紙トレイの上流側
を移動する用紙の両端部に、側面湾曲部材を当接させ、
用紙が排紙方向の上流側から下流側に移動する間に、排
紙方向に直交する方向における用紙の両端部の間隔を徐
々に狭くすることにより、排紙トレイに排出される前の
用紙を排紙方向に直交する方向において下に凸又は上に
凸のいずれかの方向に湾曲させることができ、排紙口か
ら排出された用紙が排紙トレイの上方において排紙方向
に移動する間に、排紙トレイの最上部に位置する用紙の
上面に接触しないようにして、収納状態や処理状態の劣
化を確実に防止することができる。
【0040】(4) 排紙トレイに排出される用紙を排紙方
向に直交する方向に湾曲させる湾曲部材を用紙処理装置
に既設の部材に一体的に形成することにより、排紙口の
近傍に湾曲部材を別途配置する必要がなく、排紙方向に
ついて装置の大型化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係る用紙排紙機構
の構成を示す斜視図である。
【図2】同用紙排紙機構に含まれる湾曲部材の形状を示
す断面図である。
【図3】同用紙排紙機構を適用した用紙処理装置におけ
る用紙の排紙状態を示す図である。
【図4】この発明の第2の実施形態に係る用紙排紙機構
の構成を示す斜視図である。
【図5】同用紙排紙機構の構成を示す平面図及び側面図
である。
【図6】この発明の別の実施形態に係る用紙排紙機構に
おける湾曲部材の形状を示す断面図である。
【図7】この発明のさらに別の実施形態に係る用紙排紙
機構における湾曲部材の形状を示す図である。
【図8】従来の用紙排紙機構を適用した用紙処理装置に
おける用紙の排紙状態を示す図である。
【符号の説明】
1,21−用紙排紙機構 2−上側湾曲部材 3−下側湾曲部材 4,5−側面湾曲部材 11−排紙ローラ 12−排紙口 13−排紙トレイ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排紙口から順次排紙される複数枚の用紙を
    排紙方向における排紙口の下流側に配置された排紙トレ
    イ上に積層して収納する用紙排紙機構において、 排紙口から排出される用紙を排紙方向に直交する方向に
    湾曲させる湾曲部材を設けたことを特徴とする用紙排紙
    機構。
  2. 【請求項2】前記湾曲部材は、排紙方向における排紙ト
    レイの上流側に配置され、用紙の上面及び下面に排紙方
    向の所定範囲にわたって当接し、排紙方向に直交する方
    向における用紙の中央部に当接する部分と両端部に当接
    する部分との上下位置が排紙方向の上流端から下流端ま
    での間において逆になる傾斜面によって構成したことを
    特徴とする請求項1に記載の用紙排紙機構。
  3. 【請求項3】前記湾曲部材は、排紙方向における排紙ト
    レイの上流側に配置され、排紙方向に直交する方向にお
    ける用紙の両端部に排紙方向の所定範囲にわたって当接
    し、排紙方向に直交する方向の間隔を排紙方向の上流側
    から下流側に向かって徐々に狭くした一対の側面湾曲部
    材によって構成したことを特徴とする請求項1に記載の
    用紙排紙機構。
  4. 【請求項4】前記湾曲部材は、排紙口の近傍において既
    設の部材の一部に一体的に形成されたことを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれかに記載の用紙排紙機構。
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