JP2001031311A - シートカール検知装置およびシートカール修正装置 - Google Patents

シートカール検知装置およびシートカール修正装置

Info

Publication number
JP2001031311A
JP2001031311A JP11205171A JP20517199A JP2001031311A JP 2001031311 A JP2001031311 A JP 2001031311A JP 11205171 A JP11205171 A JP 11205171A JP 20517199 A JP20517199 A JP 20517199A JP 2001031311 A JP2001031311 A JP 2001031311A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
curl
sensor
unit
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11205171A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Nakamura
仁 中村
Takeshi Kakinuma
剛 垣沼
Tsutomu Katsumata
勉 勝又
Ikuro Kinoshita
郁朗 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP11205171A priority Critical patent/JP2001031311A/ja
Publication of JP2001031311A publication Critical patent/JP2001031311A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑なシートカールを検知し、修正する。 【解決手段】 シートカール検知装置231は、シート
搬送方向に対して斜め方向のシート変位量を測定し、シ
ートカールを検知する。シートガイド232,233は
シートカール検知装置231の検知結果に従って制御さ
れる。シートカールが複雑であった場合、シートは、カ
ール生成部111で下向きのカールに矯正され、センサ
131によりカール量が検出され、カール修正部121
でカール量に適した修正がなされ、排出される。シート
カールが下向きのカールであった場合、シートは、カー
ル生成部111を介さずにカール修正部112に搬送さ
れ、カールを修正され排出される。シートがカールして
いない場合、シートは、シート搬送路Bおよびシート搬
送ロール142を介してそのままの状態で排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートカール検知
装置およびシートカール修正装置に関し、例えば、複写
機やプリンタなどの画像形成装置、丁合装置および製本
装置などの、シートを処理する装置で発生するシートの
カールを検知し、修正することのできる、シートカール
検知装置およびシートカール修正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機やプリンタなどの画像形成装置か
ら出力されるシートは、その画像形成過程において、曲
率を有する転写ドラムやシート搬送ローラによって搬送
され、トナーの定着のために熱および圧力を加えられる
ため、カールした状態で排出される。そこで、これらの
画像形成装置において、発生したシートカールと逆方向
に圧力を加え、シートのカールを修正する技術が、例え
ば、特開平11-124269号公報に開示されている。
【0003】図1は、同公報に開示されている画像形成
装置の構成を示す。
【0004】レーザスキャナ1は、図示しない画像形成
装置の制御基板から、プリントスタートの信号を入力さ
れ、印刷される画像情報に基づいたレーザ光を発射す
る。レーザスキャナ1が発射したレーザ光は、ポリゴン
ミラー2で反射され、更に折り返しミラー3で反射さ
れ、図中時計回転方向に回転している感光ドラム4上に
投影される。
【0005】感光ドラム4には、印刷される画像の静電
潜像が形成され、この静電潜像は、トナー現像器5によ
って現像される。
【0006】また、図示しない制御基板から出力される
制御信号に従って、給紙カセット6、給紙カセット7、
または、手差しトレイ8に積載されているシートのいず
れかが、トナー画像を転写されるために、感光ドラム4
に向けて給送される。
【0007】繰り出しローラ9は、図中反時計回転方向
に回転し、給紙カセット6または給紙カセット7に積載
されているシートを順番に繰り出す。繰り出されたシー
トは、分離給送ローラ対10によって、1枚ずつに分離
されて給送される。
【0008】給紙ローラ11は、時計回転方向に回転
し、手差しトレイ8に積載されているシートを給送す
る。
【0009】そして、給紙カセット6、給紙カセット
7、または、手差しトレイ8のいずれかより給送された
シートの搬送状態が、搬送方向に対して斜行していた場
合、そのシートが、回転停止状態にあるレジストローラ
対12のニップに突き当たることにより、その斜行状態
が修正される。
【0010】回転停止状態にあるレジストローラ対12
は、所定のタイミングで回転を始め、感光ドラム4と、
転写帯電器13との間にシートを送り込む。そして、シ
ートは、転写帯電器13によって、感光ドラム4上のト
ナー画像を転写される。
【0011】そして、感光ドラム4上のトナー画像を転
写されたシートは、定着装置14に搬送される。定着装
置14から与えられる熱と圧力によって、シートにトナ
ー画像が定着される。
【0012】ここまでのシート搬送路には、多くのロー
ラが存在し、更に、定着装置14によって、熱と圧力を
与えられているため、シートは、通常、上向き、もしく
は下向きのカールがついた状態になっている。
【0013】トナー画像定着後のシートは、カール修正
装置15に給送される。
【0014】図2(A)は、カール修正装置15の詳細
な構成を示す上面図であり、図4(B)は、カール修正
装置15の詳細な構成を示す側面図である。
【0015】距離測定センサ30は、反射型の光センサ
であり、図3に示されるように、シート搬送路の上方に
配置され、カール修正装置15に給送されたシート32
までの距離を検出する。シート32は、距離測定センサ
30の下部を通過し、カール修正機構31に給送され
る。
【0016】CPU33は、距離測定センサ30によっ
て測定されたシート32までの距離の測定値を入力さ
れ、この距離データに基づいて、シート32のカールの
向きおよびカールの量を算出する。
【0017】大ローラ駆動用モータ34は、正逆転可能
なモータであり、ベルト35によって、時計回転方向お
よび反時計回転方向のいずれの方向にも回転可能な大ロ
ーラ36を駆動する。小ローラ位置決めモータ37、3
8は、正逆転可能なモータであり、大ローラ36の周辺
に配置されている小ローラ39乃至42を取りつける取
り付け部材43、44を駆動する。すなわち、小ローラ
39乃至42の位置は固定されておらず、大ローラ36
の外周面上を所定の範囲内で自由に移動することが可能
となっている。
【0018】CPU33は、シート32のカールの向き
およびカールの量の算出結果に基づいて、大ローラ駆動
用モータ34および小ローラ位置決めモータ37、38
の動作を制御する。
【0019】すなわち、CPU33は、シートのカール
の向きが上向きの場合、大ローラ36を反時計回転方向
に回転させる制御信号を出力し、図4(A)に示される
ように、シート32を大ローラ36と小ローラ39およ
び小ローラ41との間に通過させることにより、シート
32のカールを修正する。また、CPU33は、シート
のカールの向きが下向きの場合、大ローラ36を時計回
転方向に回転させる制御信号を出力し、図4(B)に示
されるように、シート32を大ローラ36と小ローラ4
0および小ローラ42との間に通過させることにより、
シート32のカールを修正する。
【0020】更に、測定されたカール量に基づいたカー
ル修正を実行するため、CPU33は、小ローラ位置決
めモータ37、38を駆動させ、小ローラ39と小ロー
ラ41、および小ローラ40と小ローラ42との距離を
変更する。すなわち、シートのカール量が小さい場合、
図5(A)に示されるように、小ローラ39と小ローラ
41、および小ローラ40と小ローラ42との距離を小
さくし、シートのカール量が大きい場合、図5(B)に
示されるように、小ローラ39と小ローラ41、および
小ローラ40と小ローラ42との距離を大きくする。
【0021】このようにして、カールを修正されたシー
ト32は、カール修正装置15から排出され、図示しな
い画像形成装置の制御基板の制御に従って、画像形成装
置から排出される。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】両面印刷(または複
写)、カラー印刷(または複写)による、シートに定着
されるトナー量の増加、および、使用されるシートの多
様化(例えば、再生紙など)、更に、装置の小型化に伴
うシート搬送経路の複雑化に伴い、これらの画像形成装
置で発生するシートカールの形状は、斜め方向も含め、
複雑さが増大する傾向がある。例えば、図6(A)に示
されるように、波状であったり、図6(B)および
(C)に示されるように、縦方向のみならず、横方向に
もカールしている場合がある。しかしながら、従来のシ
ートカール検知装置やシートカール修正装置において
は、シート搬送方向のカールしか考慮されていない。
【0023】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、シート搬送方向に対する横方向のシートカ
ールの状態を検知したり、予め、一方向に強制的にカー
ルをかけることにより、複雑な形状のシートカールを、
簡単な構成で修正できるものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のシート
カール検知装置は、シートの変位を検出する検出手段
と、検出手段による変位の検出位置を、シート搬送方向
に対して垂直な方向に走査する走査手段とを備えること
を特徴とする。
【0025】請求項4に記載のシートカール検知装置
は、搬送されるシートに押圧されて移動する移動手段
と、移動手段の移動量を検出する検出手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0026】請求項6に記載のシートカール修正装置
は、シートに一定方向のカールを与えるカール付加手段
と、カール付加手段によりシートに与えられたカールを
修正するカール修正手段とを備えることを特徴とする。
【0027】請求項1に記載のシートカール検知装置に
おいては、シートの変位を検出する検出位置が、シート
搬送方向に対して垂直な方向に走査される。
【0028】請求項4に記載のシートカール検知装置に
おいては、搬送されるシートに押圧されて移動する移動
手段の移動量が検出される。
【0029】請求項6に記載のシートカール修正装置に
おいては、シートに一定方向のカールが与えられ、その
後、与えられたカールが修正される。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、本発明の実
施の形態について説明する。
【0031】図7に、本発明を適用したシートカール検
知装置の構成を示す。図7(A)は、シートカール検知
装置の側面図、図7(B)は、シートカール検知装置の
下面図である。
【0032】シートセンサ51は、例えば、反射型セン
サで構成され、シート32が所定の位置に到達したこと
を検出する。搬送駆動ローラ52は、ベルト53により
モータ54の駆動が伝えられ、シート搬送方向(図中反
時計回転方向)に回転する。搬送従動ローラ55は、搬
送駆動ローラ52の回転に伴ってシート搬送方向(図中
時計回転方向)に回転する。搬送駆動ローラ56は、プ
ーリ68、ベルト63およびプーリ62によって、搬送
駆動ローラ52の駆動(すなわち、モータ54の駆動)
が伝えられ、シート搬送方向(図中反時計回転方向)に
回転し、そして、搬送従動ローラ60をシート搬送方向
(図中時計回転方向)に回転させる。
【0033】クロススクリューネジ61は、同軸上に右
ネジと左ネジがクロス状に形成され、クラッチ57がオ
ンした場合、モータ54の駆動が、ベルト58、ベルト
59、およびプーリ64を介して伝えられ、回転する。
ガイドナット65は、クロススクリューネジ61のネジ
上を、横方向に移動可能に取り付けられ、その上部に、
変位センサ66が取り付けられている。
【0034】クロススクリューネジ61が回転を始めた
場合、ガイドナット65は、ガイドシャフト67にガイ
ドされ、右ネジに従って、搬送方向に対して横方向に移
動する。そして、ガイドナット65は、クロススクリュ
ーネジ61の先端部分で突き当たって静止し、その後、
左ネジに従って、逆方向に移動する。従って、変位セン
サが走査するシート32上の位置は、例えば、図8に示
されるように、斜め方向となる。図8(A)と図8
(B)に見られるような、走査角度の違いは、クロスス
クリューネジ61のネジの切り込みのリード角や、プー
リ64のギア比を変更することにより、物理的に変更す
ることが可能である。
【0035】図9に、シートカール検知装置の制御を行
う制御基板のブロック図を示す。
【0036】制御基板71のCPU(Central Processi
ng Unit)81は、I/Oポート82を介して、シートセ
ンサ51からの信号を、そして、I/Oポート83を介
して、画像形成装置を制御する制御基板72からの制御
信号を入力される。CPU81は、制御基板72から入
力される制御信号および、シートセンサ51から入力さ
れる信号を基に、ROM(Read Only Memory)84に保
存されているプログラムを読み出し、実行する。そし
て、モータ54を駆動させるモータ駆動部73およびク
ラッチ57を駆動させるクラッチ駆動部74の動作を制
御する制御信号を生成し、I/Oポート82を介してモー
タ駆動部73およびクラッチ駆動部74に出力する。
【0037】例えば、シートセンサ51から、シート3
2の到達を表す信号が入力された場合、CPU81は、
内部のカウンタにより、シート32の先端部分が、ガイ
ドナット65の位置に到達するタイミングをカウント
し、カウント終了後に、クラッチ駆動部74にオン信号
を出力する。
【0038】ROM84は、CPU81が実行するプロ
グラムを保存する。RAM85は、変位センサ66の信
号をI/Oポート82を介して入力され、その信号を保
存する。
【0039】図9では、制御基板71と、画像形成装置
の制御基板72を別の制御基板として説明したが、制御
基板71の機能を、制御基板72に含ませてもよい。
【0040】次に、図10のフローチャートを参照し
て、シートカール検知装置を制御する制御基板71の処
理について説明する。
【0041】ステップS1において、CPU81は、制
御基板72から、I/Oポート83を介して、シート3
2のサイズを入力される。CPU81は、入力されたシ
ートサイズに基づいて、シート32が、シートセンサ5
1から変位センサ66の位置に到達するまでの距離に対
応する内部パルスのカウント数を算出する。
【0042】ステップS2において、CPU81は、I
/Oポート82を介して、シートセンサ51から入力さ
れる信号を基に、シートセンサ51がオン(シートあり
を検知)したか否かを判断する。ステップS2におい
て、シートセンサ51がオンしていないと判断された場
合、シートセンサ51がオンしたと判断されるまで、ス
テップS2の処理が繰り返される。ステップS2におい
て、シートセンサ51がオンしたと判断された場合、C
PU81は、ステップS1において算出した、シート3
2の先端部分がシートセンサ51から変位センサ66の
位置に到達するまでの距離に対応する、所定の数のパル
スをカウントする。
【0043】ステップS4において、CPU81は、ク
ラッチ駆動部74に、I/Oポート82を介してクラッ
チ57のオン信号を出力する。クラッチ57がオンする
ことにより、モータ54の駆動は、ベルト58、ベルト
59、およびプーリ64を介してクロススクリューネジ
61に伝わるため、ガイドナット65および変位センサ
66は、横方向の移動を開始する。
【0044】ステップS5において、CPU81は、I
/Oポート82を介して変位センサ66から入力され
る、シートの変位を示す信号をRAM85に入力し、保
存させる。
【0045】ステップS6において、CPU81は、I
/Oポート82を介して、シートセンサ51から入力さ
れる信号に基づいて、シートセンサ51がオフ(シート
なしを検知)したか否かを判断する。ステップS6にお
いて、シートセンサ51がオフしていないと判断された
場合、処理はステップS5に戻り、それ以降の処理が繰
り返される。ステップS6において、シートセンサ51
がオフしたと判断された場合、ステップS7において、
CPU81は、ステップS1で算出した、所定の数のパ
ルスをカウントする。
【0046】ステップS8において、CPU81は、変
位センサ66から入力される信号をRAM85へ取り込
む処理を終了する。
【0047】ステップS9において、CPU81は、R
AM85に保存した変位センサの測定データを読み出
し、ステップS1で入力されたシート32のサイズと、
ガイドナット65の移動速度(クロススクリューネジ6
1のネジの切り込みのリード角、プーリ64のギア比、
および、モータ54の回転速度により所定の速度に決定
される)を基に、その変位量を演算し、シート32のカ
ールの向きおよびカール量を算出する。
【0048】その演算方法としては、例えば、RAM8
5に保存されている変位量の傾きを算出し、傾きがプラ
スかマイナスかによってカールの向きを、そして、変位
量の傾きの大きさからカール量を求めるようにしてもよ
いし、予め、ROM84に、シートサイズ毎の変位量の
変化パターンを記憶しておき、測定データを記憶されて
いる変化パターンと比較し、ファジー推論などによっ
て、カールの向きおよびカール量を算出するようにして
もよい。
【0049】ステップS10において、CPU81は、
ステップS8の演算結果を、I/Oポート83を介して
制御基板72に出力し、処理を終了する。
【0050】また、画像形成装置においては、搬送中の
シートの斜行を防止するために、搬送されるシートのサ
イズに従って、シート搬送方向に平行に移動するシート
ガイドが用いられることが知られている。シートガイド
は、画像形成装置の制御基板72からの制御信号に従っ
て、通常、モータなどによって駆動される。
【0051】そこで、図11に示されるように、このシ
ートガイド91を、クロススクリューネジ61に対して
垂直方向に搭載することにより、シート32のサイズに
応じて、ガイドナット65の移動量を制御するようにし
てもよい。
【0052】また、図7を用いて説明したシートカール
検査装置においては、モータ54の駆動を、ベルト5
8、クラッチ57、ベルト59、およびプーリ64を介
してクロススクリューネジ61に伝え、ガイドナット6
5および、変位センサ66の横方向の移動を実現させた
が、図12に示すように、ベルト58、クラッチ57、
およびベルト59に代えて、新たにモータ101とベル
ト102を設け、クロススクリューネジ61の回転を、
モータ54の駆動と別の駆動により実現させてもよい。
【0053】ここでは、変位センサ66を、機械的手段
によりシート搬送方向に垂直な方向に移動させたが、例
えば、図13に示されるように、シート搬送方向に垂直
な方向にラインセンサ103を搭載し、シート搬送方向
に垂直な方向のシートカール量の検知を、電気的に走査
させることにより、シートカール量を検出するようにし
てもよい。
【0054】次に、図14に、本発明を適応したシート
カール修正装置の構成図を示す。
【0055】カール生成部111の主ローラ121は図
中時計回転方向に回転し、従ローラ122は、主ローラ
121と逆方向に回転する。従って、カール生成部11
1を通過したシート32は、従ローラ122からの圧力
を受け、下向きのカールを与えられる。例えば、シート
32がカール生成部111通過前に、図6に示したよう
な複雑なカール状態であっても、カール生成部111通
過後は、単純な下向きのカールに矯正される。
【0056】なお、カール生成部111が生成するカー
ル量は、主ローラ121と従ローラ122とのニップ圧
によって決まる。
【0057】カール修正部112は、従来のカール修正
装置(例えば、従来の技術で説明した、カール修正装置
15)と同様の原理に基づいて、シートのカールを修正
するものである。すなわち、カール修正部112の従ロ
ーラ124は、シートを搬送する方向に回転し、主ロー
ラ123と従ローラ125との間にシートを搬送する。
主ローラ123は図中反時計回転方向に回転する。そし
て、従ローラ125は、主ローラ123と逆方向に回転
する。シート32がカール生成部111によって与えら
れた下向きのカールは、主ローラ123と従ローラ12
5との間を通過することによって修正され、カール修正
部112から排出されるシート32は、カールが除去さ
れた状態となる。
【0058】なお、図14では、カール生成部111に
おいて、シート32に下向きのカールを生成し、その
後、カール修正部112において、シート32に対し
て、下向きのカールを修正する方向に圧力をかけ、カー
ルを除去したが、カール生成部111において、シート
32に上向きのカールを生成し、その後、カール修正部
112において、シート32に対して、上向きのカール
を修正する方向に圧力をかけ、カールを除去するように
してもよい。
【0059】図14において、カール生成部111から
排出されたシート32の下向きのカール量は、シート3
2がカール生成部111を通過する前のカールの状況に
よって、若干異なる。例えば、図15に示されるよう
な、下向きのカール量r1とr2のような差を生じるこ
とがある。そこで、カール生成部111の後段に、図1
6に示されるセンサ131を用い、シート32のカール
量を測定できるようにしてもよい。センサ131は、シ
ートあり(オン)と、シートなし(オフ)を検知し、更
に、センサ131からシート32までの距離を測定し、
出力する。
【0060】センサ131は、図16では反射型センサ
としているが、例えば、図26を用いて後述するシート
カール検知装置のように、シートカール量の測定が可能
であれば、どのような構造のセンサを用いてもよい。
【0061】図17に、カール生成部111の後段に、
センサ131を設けた場合のカール修正装置の構成例を
示す。
【0062】センサ131は、カール生成部111の後
段、かつ、シート32の搬送経路の上方に備えられてい
る。シートガイド141は、センサ131の後段のシー
ト搬送経路上に備えられており、センサ131の下部を
通過したシート32の搬送経路を、カール修正部112
もしくはシート搬送ロール142のどちらかの方向にガ
イドする。シート搬送ロール142は、図中時計回転方
向に回転することにより、シート32を、カールを与え
ることなく搬送する。
【0063】図18は、図17で説明したシートカール
修正装置の制御を行う制御基板のブロック図である。
【0064】制御基板151のCPU161は、I/O
ポート165を介して、センサ131からの信号を、そ
して、I/Oポート164を介して、画像形成装置を制
御する制御基板72からの制御信号を入力される。CP
U161は、ROM162に保存されているプログラム
を読み出し、実行する。例えば、シートガイド141を
駆動させるシートガイド駆動部152の動作を制御する
制御信号を生成し、I/Oポート165を介してシートガ
イド駆動部152に出力する。
【0065】ROM162は、CPUが実行する各種プ
ログラムの他に、シートガイド141の向きを決定する
ための、シートカール量の閾値を保存している。RAM
163は、センサ131からの信号を、I/Oポート1
65を介して入力され、保存する。
【0066】シートガイド駆動部152は、例えば、ソ
レノイドなどを用いて、CPU161から、I/Oポー
ト155を介して入力される信号のオン、オフで、シー
トガイド141の方向を決定する。ここでは、CPU1
61からオン信号が入力された場合、シートガイド駆動
部152は、シートガイド141を、シート32がカー
ル修正部112に搬送される方向に向けさせる。
【0067】ここでは、制御基板151と、画像形成装
置の制御基板72を別の制御基板として説明したが、制
御基板151の機能を、制御基板72に含ませてもよ
い。
【0068】次に、図19のフローチャートを参照し
て、図18の制御基板151の処理について説明する。
【0069】ステップS21において、CPU161
は、I/Oポート165を介してセンサ131から入力
される信号を基に、センサ131がオンしたか否かを判
断する。ステップS21において、センサ131がオン
していないと判断された場合、センサ131がオンした
と判断されるまで、ステップS21の処理が繰り返され
る。ステップS21において、センサ131がオンした
と判断された場合、ステップS22において、CPU1
61は、I/Oポート165を介してセンサ131から
入力される信号をRAM163に保存する。
【0070】ステップS23において、CPU161
は、I/Oポート165を介してセンサ131から入力
される信号を基に、センサ131がオフしたか否かを判
断する。ステップS21において、センサ131がオフ
していないと判断された場合、処理は、ステップS22
に戻り、それ以降の処理が繰り返される。ステップS2
3において、センサ131がオフしたと判断された場
合、ステップS24において、CPU161は、センサ
131からの入力されるデータを、RAM163へ取り
込む処理を終了する。
【0071】ステップS25において、CPU161
は、RAM163に保存されている、センサ131から
入力されたデータを読み出し、センサ131とシート3
2との距離の最小値を抽出する。
【0072】ステップS26において、CPU161
は、ステップS25で抽出された、センサ131からの
入力信号の最小値と、ROM162に保存されている閾
値とを比較し、センサ131からの入力される距離の最
小値は、閾値よりも小さいか否かを判断する。
【0073】ステップS26において、センサ131か
らの入力の最小値は閾値よりも小さいと判断された場
合、シート32のカール量は所定の値よりも大きいの
で、ステップS27において、CPU161は、I/O
ポート165を介してシートガイド駆動部152にオン
信号を出力し、シートガイド141を、シート32がカ
ール修正部112に搬送される方向に向けさせ、処理を
終了する。
【0074】ステップS26において、センサ131か
らの入力の最小値は閾値よりも小さくないと判断された
場合、シート32のカール量は所定の値よりも小さいの
で、ステップS28において、CPU161は、I/O
ポート165を介してシートガイド駆動部152にオフ
信号を出力し、シートガイド141を、シート32がシ
ート搬送ロール132に搬送される方向に向けさせ、処
理を終了する。
【0075】また、センサ131の検出結果を基に、主
ローラ123と、従ローラ125の相対的な位置を変更
し、カール修正部112のシートカール修正強度を変更
するようにしてもよい。例えば、図20(A)に示され
る従ローラ125の位置では、シートカール修正強度は
強く、図20(B)に示される従ローラ125の位置で
は、シートカール修正強度は弱くなる。
【0076】図21に、主ローラ123と、従ローラ1
25の相対的な位置を変更させることが可能なカール修
正部112の構成例を示す。
【0077】図21(A)に示されるように、主ローラ
123および従ローラ125の回転軸(シャフト)を、
シャフト支持部171乃至173で支持する。従ローラ
125は、例えば、バネ等を用いて、主ローラ123に
向けて、テンションをかけられている。シャフト支持部
174で支持されたベルトテンションロール175は、
バネ176で、主ローラ123と逆の方向に引っ張ら
れ、ベルト177にテンションをかけている。シャフト
支持部171乃至174のシャフトの差込部分には切り
込みが入っており、シャフトは、切り込みの範囲内で、
その位置を変更させることができる。
【0078】主ローラ123は、センサ131によるシ
ートカール量の検出結果に従って、図示しない位置決め
モータ等の手段を用いて、その位置が上下に移動され
る。例えば、センサ131によるシートカール量の検出
の結果、シートのカール量が大きい場合、図21(B)
に示されるように、モータの位置をベルトテンションロ
ール175側に移動させることにより、従ローラ125
が、それぞれ、従ローラ124側に移動される。従っ
て、主ローラ123と従ローラ125の位置関係は、図
20(A)に示される場合と同様になり、シートカール
の修正強度は大きくなる。
【0079】次に、図22に、同一の主ローラを用いて
シートカールの生成およびシートカールの修正を行うシ
ートカール修正装置の構成を示す。
【0080】シート搬送用ローラ181は、シート32
をシートガイド183の方向に搬送する方向に回転す
る。シートセンサ182は、シート32が所定の位置に
到達したこと示す信号を画像形成装置の制御基板72に
入力する。シートガイド183は、図23を用いて後述
する制御基板の制御により、シート32の搬送経路をガ
イドする。
【0081】従ローラ125、シャフト支持部171乃
至174、ベルトテンションロール175、バネ176
およびベルト177は、図21における場合と同じ構造
である。従ローラ185は図中反時計回転方向に、主ロ
ーラ186は、図中時計回転方向に回転する。主ローラ
186は、図示しない位置決めモータによってその位置
を変更され、デフォルトの位置は、主ローラ186の中
心部分と従ローラ125の中心部分の高さがほぼ同じ高
さになるように設定されている。従って、シートガイド
183の方向から搬送されたシートは、主ローラ186
および従ローラ185の間を通過し、シート搬送ベルト
188の方向に搬送される。
【0082】従ローラ184およびモータ187は、正
逆転可能であり、図23を用いて後述する制御基板の制
御により、その回転方向が制御される。シート搬送ベル
ト188は、モータ187により駆動され、シート32
を搬送する。
【0083】図23は、図22で説明したシートカール
修正装置の制御を行う制御基板のブロック図である。
【0084】制御基板191のCPU201は、I/O
ポート202を介して、センサ131からの信号を、そ
して、I/Oポート203を介して、画像形成装置を制
御する制御基板72からの制御信号を入力される。CP
U201は、入力された制御信号を基に、ROM204
に保存されるプログラムを読み出し、実行する。例え
ば、シートガイド183を駆動させるシートガイド駆動
部192の動作を制御する制御信号を生成し、I/Oポー
ト202を介してシートガイド駆動部192に出力す
る。
【0085】ROM204は、CPU201が実行する
各種プログラムを保存している。RAM205は、セン
サ131からの信号を、I/Oポート202を介して入
力され、保存する。
【0086】シートガイド駆動部192は、例えば、ソ
レノイドなどを用いて、CPU201から、I/Oポー
ト202を介して入力される信号のオン、オフで、シー
トガイド183の方向を決定する。ここでは、CPU2
01からオン信号が出力されたとき、シートガイド駆動
部192は、シートガイド183を、シート32がシー
ト搬送ローラ181から従ローラ184に搬送される方
向に向けさせる。
【0087】モータ駆動部193は、CPU201か
ら、I/Oポート202を介して入力される制御信号に
従って、モータ187を正逆回転させる。主ローラ駆動
部194は、例えば、位置決め用のステッピングモータ
などを用いて、I/Oポート202を介してCPU20
1から入力される制御信号に従って、主ローラ186の
位置を制御する。従ローラ駆動部195は、I/Oポー
ト202を介してCPU201から入力される制御信号
に従って、従ローラ184を正逆回転させる。
【0088】図23では、制御基板191と、画像形成
装置の制御基板72を別の制御基板として説明したが、
制御基板191の機能を、制御基板72に含ませてもよ
い。
【0089】次に、図24のフローチャートを参照し
て、図23の制御基板191の処理について説明する。
【0090】ステップS41において、CPU201
は、I/Oポート203を介して制御基板72から入力
される信号を基に、シートセンサ182がオン(シート
ありを検知)したか否かを判断する。ステップS41に
おいて、シートセンサ182がオンしていないと判断さ
れた場合、シートセンサ182がオンされたと判断され
るまで、ステップS41の処理が繰り返される。ステッ
プS41において、シートセンサ182がオンしたと判
断された場合、ステップS42において、CPU201
は、モータ187、および、従ローラ184を図中時計
回転方向に回転させる制御信号を生成し、それぞれ、モ
ータ駆動部193および従ローラ駆動部195に、I/
Oポート202を介して出力するとともに、シートガイ
ド駆動部192に、I/Oポート202を介してオン信
号を出力する。
【0091】シート32は、従ローラ184およびベル
ト177に搬送され、主ローラ186と従ローラ185
の間を通過することにより、下向きのカールが与えられ
る。
【0092】ステップS43において、CPU201
は、I/Oポート202を介してセンサ131から入力
された信号を基に、シート32の先端部分がセンサ13
1の下部に到達したか否かを判断する。すなわち、セン
サ131からの入力信号がオフからオンに切り替わった
場合、シート32の先端部分がセンサ131の下部に到
達したことが判断される。
【0093】ステップS43において、シート32の先
端部分がセンサ131の下部に到達していないと判断さ
れた場合、シート32の先端部分がセンサ131の下部
に到達したと判断されるまで、ステップS43の処理が
繰り返される。ステップS43において、シート32の
先端部分がセンサ131の下部に到達したと判断された
場合、ステップS44において、CPU201は、I/
Oポート202を介してセンサ131から入力された、
センサ131からシートまでの距離のデータをRAM2
05に取り込み、保存する。
【0094】ステップS45において、CPU201
は、I/Oポート202を介してセンサ131から入力
された信号を基に、シート32の後端部分がセンサ13
1の下部を通過したか否かを判断する。すなわち、セン
サ131からの入力信号がオンからオフに切り替わった
場合、シート32の後端部分がセンサ131の下部を通
過したことが判断される。
【0095】ステップS45において、シート32の後
端部分がセンサ131の下部を通過していないと判断さ
れた場合、処理はステップS44に戻り、それ以降の処
理が繰り返される。ステップS45において、シート3
2の後端部分がセンサ131の下部を通過したと判断さ
れた場合、ステップS46においてCPU201は、I
/Oポート202を介してセンサ131から入力される
データをRAM205に取り込む処理を終了する。
【0096】ステップS47において、CPU201
は、RAM205に保存されているデータを読み出し、
図19のステップS25の処理と同様の処理を実行し、
センサ131からの入力の最小値を抽出する。
【0097】ステップS48において、CPU201
は、モータ187および従ローラ184の逆回転を指示
する制御信号を生成し、I/Oポート202を介して、
モータ駆動部193、および従ローラ駆動部195に、
これらの制御信号をそれぞれ出力する。モータ187お
よび従ローラ184が逆回転を始めることにより、セン
サ131を通過したシート32は、搬送経路を逆送さ
れ、再び、主ローラ186側に搬送される。
【0098】ステップS49において、CPU201
は、ステップS47の抽出結果に従って、シート32の
カール量に適したシートカール修正を行うことができる
主ローラ186の位置を算出し、主ローラ186の位置
を制御する制御信号を生成し、主ローラ駆動部194
に、I/Oポート202を介して出力する。主ローラ1
86に搬送されたシートは、主ローラ186と従ローラ
125の間を通過することにより、下向きのシートカー
ルを修正される。
【0099】ステップS50において、CPU201
は、I/Oポート202を介して、シートガイド駆動部
192に、オフ信号を出力し、処理を終了する。
【0100】また、図17および図22のシートカール
修正装置においては、センサ131に代えて、図25に
示されるシートカール検知装置を用いて、シート32の
カール方向およびカール量を検出するようにしてもよ
い。
【0101】図25(A)に示されるシートカール検知
装置では、シート搬送ロール211により、シート32
が搬送され、カール検出アクチュエータ212にシート
32の先端部が到達する。そして、シート32は、カー
ル検出アクチュエータ212を回転移動させながら搬送
方向に進む。そして、カール検出アクチュエータ212
の回転移動の変位量は、リンク機構213により、直線
方向の移動量L1に置き換えられる。そして、センサリ
フレクタ214は、カール検出アクチュエータ212の
移動量に伴って、図中左右方向にL2だけ移動する。そ
して、マイクロ変位センサ215は、センサリフレクタ
214の変位量L2を検出する。
【0102】図25(A)に示されるシートカール検出
装置を、図17のシートカール修正装置に適応させる場
合、マイクロ変位センサ215は、図18に示される制
御基板151のRAM163に、I/Oポート165を
介してその変位量を入力する。もしくは、図25(A)
に示されるシートカール検出装置を、図22のシートカ
ール修正装置に適応させる場合、マイクロ変位センサ2
15は、図23に示される制御基板191のRAM20
5に、I/Oポート202を介してその変位量を入力す
る。
【0103】図25(B)に示されるシートカール検知
装置では、カール検出アクチュエータ212の移動量
は、センサリフレクタ221の回転運動に置き換えられ
る。そして、反射型センサ222は、出射光がセンサリ
フレクタ221に当たり反射した反射光の反射位置およ
び反射光量の変化量を検出する。
【0104】図25(B)に示されるシートカール検出
装置を、図17のシートカール修正装置に適応させる場
合、反射型センサ222は、図18に示される制御基板
151のRAM163に、I/Oポート165を介して
検出した反射位置および反射光量の変化量を入力する。
もしくは、図25(B)に示されるシートカール検出装
置を、図22のシートカール修正装置に適応させる場
合、反射型センサ222は、図23に示される制御基板
191のRAM205に、I/Oポート202を介して
検出した反射位置および反射光量の変化量を入力する。
【0105】また、カール検出アクチュエータを用いる
場合、その動作範囲となるカール検出空間216が必要
となるが、図25(A)および(B)に示されるよう
に、そのカール検出空間216の部分のみ、シートパス
ガイド227の高さを変更する構造とすることにより、
画像形成装置の小型化に対応することができる。
【0106】図26に、図25(A)のマイクロ変位セ
ンサから、図18に示される制御基板151のRAM1
63、もしくは、図23に示される制御基板191のR
AM205に保存されるシートの変位量(シート先端
部)の例を示す。
【0107】図26(A)においては、検出距離L2は
減少している。従って、この場合、シートカールは上向
きであることが分かる。更に、その傾きによりカール量
を検出することができる。カール量が大きければ、カー
ル検出アクチュエータ212にシート32が到達してか
ら、カール検出アクチュエータ212が最も低い位置に
到達するまでの時間は短くなるため、検出距離の減少の
傾きが大きい程、シートのカール量が大きいことが分か
る。
【0108】同様に、図26(B)においては、検出距
離L2は増加している。従って、この場合、シートカー
ルは下向きであることが分かる。更に、その傾きにより
カール量を検出することができる。カール量が大きけれ
ば、カール検出アクチュエータ212にシート32が到
達してから、カール検出アクチュエータ212が最も高
い位置に到達するまでの時間は短くなるため、検出距離
の増加の傾きが大きい程、シートのカール量が大きいこ
とが分かる。
【0109】以上説明したシートカール検知装置および
シートカール修正装置は、画像形成装置中で、それぞれ
単独に用いてもよいし、組み合わせて用いてもよい。
【0110】次に、図27において、図7のシートカー
ル検知装置と、図17のシートカール修正装置をともに
用いた場合の構成例を示す。
【0111】シートガイド232は、図7で説明したシ
ートカール検知装置231の後段に設けられ、シートカ
ール検知装置231から排出されたシート32の搬送方
向を、シート搬送路A側か、もしくはシート搬送路B側
かのどちらかに切り替える。シートガイド233は、シ
ート搬送路B上に設けられ、シート32の搬送方向を、
カール修正部112側か、もしくはシート搬送ロール1
42側かのどちらかに切り替える。
【0112】図28は、図27のシートガイド232お
よびシートガイド232を制御するための画像形成装置
の制御基板72のブロック図である。制御基板72は、
画像形成装置全体の制御を行うため、複数の入出力を持
つが、ここでは、シートガイド232およびシートガイ
ド233を制御するために必要な入出力以外は省略して
説明する。
【0113】制御基板71のCPU251は、I/Oポ
ート254を介して、図9で説明したシートカール検知
装置を制御する制御基板71、および、図18で説明し
たシートカール修正装置を制御する制御基板151から
の信号を入力される。CPU251は、入力された制御
信号を基に、ROM252に保存されるプログラムを読
み出し、実行する。例えば、シートガイド232および
シートガイド233を駆動させるシートガイド駆動部2
41の動作を制御する制御信号を生成し、I/Oポート
253を介してシートガイド駆動部241に出力する。
【0114】ROM252は、CPU251が実行する
各種プログラム、および、シートガイド232の向きを
決定するための、シートカール量の閾値を保存してい
る。
【0115】シートガイド駆動部241は、例えば、ソ
レノイドなどを用いて、CPU241から、I/Oポー
ト253を介して入力される信号のオン、オフで、シー
トガイド232およびシートガイド233の方向を決定
する。ここでは、CPU251からオン信号が出力され
たとき、シートガイド駆動部241は、シートガイド2
32およびシートガイド233を、シート32が搬送経
路Aに搬送される方向に向けさせる。
【0116】図28では、制御基板71,72および1
51を別の制御基板として説明しているが、図9および
図18を用いて説明したように、制御基板72に、制御
基板72および151の機能を含ませてもよい。
【0117】次に、図29のフローチャートを参照し
て、図28の制御基板72の処理について説明する。
【0118】ステップS61において、CPU251
は、I/Oポート254を介して制御基板71から入力
されるシートのカール検出結果と、ROM252に保存
されているシートカール量の閾値とを比較し、シート3
2のカール量は閾値以下であるか否かを判断する。
【0119】ステップS61において、シートカール量
が閾値以下であると判断された場合、シート32は、ほ
とんどカールしていないため、シートカールの修正の必
要がない。従って、ステップS62において、CPU2
51は、シートガイド232およびシートガイド233
をオフする制御信号を生成し、シートガイド駆動部24
1に出力し、処理を終了する。シート32は、シートカ
ール検出装置231から排出された状態で、そのまま排
出される。
【0120】ステップS61において、シートカール量
が閾値以下ではないと判断された場合、ステップS63
において、CPU251は、I/Oポート254を介し
て制御基板71から入力されるシートのカール検出結果
を基に、シート32のカールは下向きの一方向のみか否
かを判断する。
【0121】ステップS63において、シート32のカ
ールは下向きの一方向のみではないと判断された場合、
シート32は、複雑なカール状態(例えば、図6に示さ
れるようなカール状態)であるため、カール生成部11
1において、下向きのカールに矯正させる必要がある。
従って、ステップS64において、CPU251は、シ
ートガイド232をオンする制御信号を生成し、シート
ガイド駆動部241に出力し、処理を終了する。
【0122】なお、ステップS64終了後は、図19を
用いて説明した制御基板151の処理が実行される。
【0123】ステップS63において、シート32のカ
ールは下向きの一方向のみだと判断された場合、シート
32は、カール状態ではあるものの、そのカールは下向
きの一方向であるため、カール修正部112のみを通過
すれば、カールを修正することができる。従って、ステ
ップS65において、CPU251は、シートガイド2
32をオフし、シートガイド233をオンする制御信号
を生成し、シートガイド駆動部241に出力し、処理を
終了する。
【0124】以上においては、本発明を画像形成装置に
適応した場合について説明したが、本発明は、画像形成
装置以外にも、丁合装置や、製本装置等の、シートの搬
送を行う装置について適応することができる。
【0125】
【発明の効果】請求項1に記載のシートカール検知装置
によれば、シートの変位を検出する検出位置を、シート
搬送方向に対して垂直な方向に走査するようにしたの
で、シート搬送方向に対して横向きや斜め向きに発生し
た複雑なシートカールを、簡単な構造で検知することが
できる。
【0126】請求項4に記載のシートカール検知装置に
よれば、搬送されるシートに押圧されて移動する移動手
段の移動量を検出するようにしたので、簡単な構造で、
シートのカール方向およびシートのカール量を検出する
ことができる。
【0127】請求項6に記載のシートカール修正装置に
よれば、シートに一定方向のカールを与え、その後、与
えられたカールを修正するようにしたので、シート搬送
方向に対して、横向きや斜め向きに発生した複雑なシー
トカールを、簡単な構造で修正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の画像形成装置の構成図である。
【図2】図1のカール修正装置の詳細な構成図である。
【図3】図2の距離測定センサを説明するための図であ
る。
【図4】図2のカール修正機構を説明するための図であ
る。
【図5】図2のカール修正機構を説明するための図であ
る。
【図6】シートのカール状態について説明するための図
である。
【図7】本発明を適用した、シートカール検知装置の構
成図である。
【図8】図7の変位センサのシートに対する走査位置を
説明するための図である。
【図9】図7のシートカール検知装置を制御する制御基
板のブロック図である。
【図10】図9の制御基板の処理を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図11】シートサイズに基づいた検知を行うシートカ
ール検知装置の構成図である。
【図12】シートの搬送と、変位センサの駆動を分けた
場合の、シートカール検知装置の構成図である。
【図13】本発明を適用した、シートカール検知装置の
構成図である。
【図14】本発明を適応したシートカール修正装置の構
成図である。
【図15】シートカール量を説明するための図である。
【図16】センサを説明するための図である。
【図17】図16のセンサを用いたシートカール修正装
置の構成図である。
【図18】図17のシートカール修正装置を制御する制
御基板のブロック図である。
【図19】図18の制御基板の処理を説明するためのフ
ローチャートである。
【図20】シートカールの修正強度について説明するた
めの図である。
【図21】シートカールの修正強度の変更について説明
するための図である。
【図22】シートカール生成とシートカール修正に同じ
ローラを用いたシートカール修正装置の構成図である。
【図23】図22のシートカール修正装置を制御する制
御基板のブロック図である。
【図24】図23の制御基板の処理を説明するためのフ
ローチャートである。
【図25】シートカール検知装置の構成図である。
【図26】シートの変位量と、シートカールの向きおよ
びシートカール量の関係を説明するための図である。
【図27】図7のシートカール検知装置と、図17のシ
ートカール修正装置をともに用いた場合の構成例を示す
図である。
【図28】図27のシートガイドを制御するための制御
基板のブロック図である。
【図29】図28の制御基板の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【符号の説明】
61 クロススクリューネジ 65 ガイドナット 66 変位センサ 91 シートガイド 103 ラインセンサ 111カール生成部 112 カール修正部 121 主ローラ 122 従ローラ 123 主ローラ 124,125 従ローラ 131 センサ 141 シートガイド 184,185 従ローラ 186 主ローラ 212 カール検出アクチュエータ 213 リンク機構 214 センサリフレクタ 215 マイクロ変位センサ 216 カール検出空間 221 センサリフレクタ 222 反射型センサ
フロントページの続き (72)発明者 勝又 勉 愛知県一宮市奥町字野越46番地 オムロン 一宮株式会社内 (72)発明者 木下 郁朗 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 Fターム(参考) 3F053 HA03 HA05 HB01 LA02 LA07 LA13 LB01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートの変位を検出する検出手段と、 前記検出手段による変位の検出位置を、シート搬送方向
    に対して垂直な方向に走査する走査手段とを備えること
    を特徴とするシートカール検知装置。
  2. 【請求項2】 前記走査手段は、前記シートの搬送のた
    めの駆動力を利用して、前記検出手段を、前記シート搬
    送方向に対して垂直な方向に相対的に移動させることを
    特徴とする請求項1に記載のシートカール検知装置。
  3. 【請求項3】 前記走査手段は、前記シートのサイズに
    合わせて前記検出位置を走査することを特徴とする請求
    項1または2に記載のシートカール検知装置。
  4. 【請求項4】 搬送されるシートに押圧されて移動する
    移動手段と、 前記移動手段の移動量を検出する検出手段とを備えるこ
    とを特徴とするシートカール検知装置。
  5. 【請求項5】 搬送される前記シートをガイドするガイ
    ド手段と、 前記シートの変位の方向を検出するための、前記移動手
    段の移動を許容する空間を形成する空間形成手段とを更
    に備えることを特徴とする請求項4に記載のシートカー
    ル検知装置。
  6. 【請求項6】 シートに一定方向のカールを与えるカー
    ル付加手段と、 前記カール付加手段により前記シートに与えられたカー
    ルを修正するカール修正手段とを備えることを特徴とす
    るシートカール修正装置。
  7. 【請求項7】 前記カール付加手段は、前記シートに所
    定の圧力を付加することによりカールを与えることを特
    徴とする請求項6に記載のシートカール修正装置。
  8. 【請求項8】 前記カール付加手段によって与えられた
    カール量を測定する測定手段と、 前記測定手段によって測定された前記シートのカール量
    と、所定の閾値とを比較する比較手段と、 シート搬送方向を切り替える切り替え手段とを更に備
    え、前記切り替え手段は、前記比較手段による比較結果
    に基づいて、シート搬送方向を切り替えることを特徴と
    する請求項6または7に記載のシートカール修正装置。
  9. 【請求項9】 前記カール付加手段によって与えられた
    カール量を測定する測定手段と、 前記カール修正手段がシートに与える圧力を変更する圧
    力変更手段とを更に備え、 前記圧力変更手段は、前記測定手段の測定結果に対応し
    て圧力を変更することを特徴とする請求項6または7に
    記載のシートカール修正装置。
  10. 【請求項10】 前記カール付加手段と前記カール修正
    手段は、兼用されていることを特徴とする請求項6,7
    または9に記載のシートカール修正装置。
JP11205171A 1999-07-19 1999-07-19 シートカール検知装置およびシートカール修正装置 Pending JP2001031311A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11205171A JP2001031311A (ja) 1999-07-19 1999-07-19 シートカール検知装置およびシートカール修正装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11205171A JP2001031311A (ja) 1999-07-19 1999-07-19 シートカール検知装置およびシートカール修正装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001031311A true JP2001031311A (ja) 2001-02-06

Family

ID=16502608

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11205171A Pending JP2001031311A (ja) 1999-07-19 1999-07-19 シートカール検知装置およびシートカール修正装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001031311A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005205706A (ja) * 2004-01-22 2005-08-04 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置および方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005205706A (ja) * 2004-01-22 2005-08-04 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置および方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4235503B2 (ja) シート搬送装置及び画像形成装置並びに画像読取装置
JP4350450B2 (ja) シート搬送装置及び画像形成装置並びに画像読取装置
US7422209B2 (en) Sheet conveying apparatus and image forming apparatus
US8186664B2 (en) Sheet processing apparatus and sheet processing method
JP4194437B2 (ja) 画像形成装置
US7007948B2 (en) Sheet stacking/aligning apparatus, sheet handling apparatus, and image forming apparatus
JP4724603B2 (ja) シート搬送装置、画像形成装置及び画像読取装置
US8002273B2 (en) Paper discharge apparatus, post-processing apparatus, and image forming apparatus
JP2005041604A (ja) シート搬送装置及び画像形成装置並びに画像読取装置
JP5773725B2 (ja) 画像形成装置
US20090134570A1 (en) Sheet conveying apparatus and image forming apparatus
JP7271172B2 (ja) シート押圧装置及びこれを備える画像形成システム
JP2002060097A (ja) シート搬送装置
JP2005350155A (ja) 用紙搬送装置及び画像形成装置
US20080038028A1 (en) Sheet conveying apparatus, image forming apparatus and image reading apparatus
JP2001031311A (ja) シートカール検知装置およびシートカール修正装置
JPH08305098A (ja) 画像形成装置
JP3679791B2 (ja) シート処理装置及び画像形成装置
US10001740B2 (en) Curl correcting apparatus and image forming apparatus
JPH0648616A (ja) 画像形成装置
JP2020128280A (ja) シート搬送装置およびそれを備えた画像形成装置
JP3733356B2 (ja) シート後処理装置及び画像形成装置
JP3720814B2 (ja) シート処理装置及び画像形成装置
CN210199511U (zh) 薄片排出装置以及图像形成装置
JP5355021B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050608

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070618

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071026