JP2001030178A - ワイヤ式切削工具及びその製造方法 - Google Patents

ワイヤ式切削工具及びその製造方法

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JP2001030178A JP11203181A JP20318199A JP2001030178A JP 2001030178 A JP2001030178 A JP 2001030178A JP 11203181 A JP11203181 A JP 11203181A JP 20318199 A JP20318199 A JP 20318199A JP 2001030178 A JP2001030178 A JP 2001030178A
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steel wire
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Hiroaki Ishikawa
博明 石川
Hidehiro Kawai
秀浩 河合
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KAWAI TEKKO KK
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KAWAI IRON WORKS
KAWAI TEKKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤ全体に柔軟性をもたせた状態で砥粒を
取り付けるようにする。 【解決手段】 微細鋼線11を複数本まとめて撚り上げ
ることによって形成される撚り鋼線1を基礎に、当該撚
り鋼線1の、その外表面部のところに、所定の大きさを
有する無数の砥粒2を、紫外線硬化性樹脂からなる接着
剤または熱硬化性樹脂からなる接着剤3を用いて取付け
る。このようなワイヤ式の切削工具の製造工程を、その
表面に接着剤を塗布する工程(A)と、この接着剤の塗
布された状態のところに微細砥粒を付着させる工程
(B)と、紫外線等を照射する工程(C)と、からなる
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撚り鋼線を主体と
したワイヤ式の切削工具に関するものであり、特に、上
記撚り鋼線の外表面部に、微細な砥粒を所定の樹脂製接
着剤を用いて無数に取付けるようにしたワイヤ式の切削
工具及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のワイヤ式の切削工具としては、撚
り鋼線の外表面部のところにメッキ手段を用いて所定の
砥粒を取り付けるようにするか、あるいは砥粒は用い
ず、上記撚り鋼線の外表面部のところに金属メッキ層を
ら旋状に設けるようにしたもの等が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ものは、撚り鋼線の表面部に金属メッキ層を設けること
により、撚り鋼線自体が硬くなり、全体的に撓みにくく
なると言う問題点を有する。従って、ワイヤ式の切削工
具、特に、エンドレス状のワイヤカッタとして当該ワイ
ヤカッタが高速度で駆動されるような場合においては、
ワイヤ(撚り鋼線)自体が撓み性に劣るため破断しやす
いと言う問題点を有する。また、本撚り鋼線の表面部に
はメッキ処理が施されるところから水素脆性対策のため
に特別の処理を施さねばならないと言う問題点がある。
このような問題点を解決するために、撚り鋼線自体が硬
くならないよう、所定の樹脂製接着剤を用いて、その表
面部に砥粒を設けるようにしたワイヤ式の切削工具を提
供しようとするのが、本発明の目的(課題)である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては次のような手段を講ずることとし
た。すなわち、請求項1記載の発明においては、ワイヤ
式の切削工具に関して、微細鋼線を複数本まとめて撚り
上げることによって形成される撚り鋼線を基礎に、当該
撚り鋼線の、その外表面部のところに、所定の大きさを
有する無数の砥粒を、紫外線硬化性樹脂からなる接着剤
及び熱硬化性樹脂からなる接着剤のうち、少なくともい
ずれか一方のものを用いて取付けるようにした構成を採
ることとした。このような構成を採ることにより、本発
明のものにおいては、切削工具の基礎を成す撚り鋼線
(ワイヤ)が硬くならず、柔軟性に優れたものとなる。
従って、耐久性に優れたワイヤ式の切削工具を形成する
ことができるようになる。
【0005】次に、請求項2記載の発明について説明す
る。このものも、その基本的な点は上記請求項1記載の
ものと同じである。その特徴とするところは、ワイヤ式
の切削工具の基礎を成す撚り鋼線を、その全体が環状に
つながれたエンドレスワイヤからなるようにしたことで
ある。このような構成を採ることにより、本発明のもの
においては、全体が柔軟性に優れたエンドレスワイヤと
して形成されることとなるので、これらを所定の装置に
設置することによって、本切削工具(エンドレスワイ
ヤ)を高速度で駆動することができるようになる。従っ
て、ワークを高速度にて切削(加工)することができる
ようになる。
【0006】次に、請求項3記載の発明について説明す
る。このものは、ワイヤ式切削工具の製造方法に関する
ものである。すなわち、本発明においては、ワイヤ式切
削工具の製造方法に関して、微細鋼線を複数本まとめて
撚り上げることによって形成される撚り鋼線を基礎に、
当該撚り鋼線の、その外表面部のところに、紫外線硬化
性樹脂材または熱硬化性樹脂材のうち、少なくともいず
れか一方のものからなるものであって流動体状のものか
らなる接着剤を塗布する工程(A)と、この接着剤の塗
布された状態のところに微細粒子からなる砥粒を付着さ
せる工程(B)と、このような砥粒の付着した状態の接
着剤のところに紫外線または熱線のうち、少なくともい
ずれか一方のものを照射する工程(C)と、からなるよ
うにするとともに、このような(A)、(B)、(C)
の各工程からなるものを、少なくとも1サイクル以上行
なうようにした工程を採ることとした。このような工程
を採ることにより、本発明のものにおいては、柔軟性
(撓み性)に優れたワイヤ式の切削工具を効率良く製造
することができるようになる。すなわち、撚り鋼線の外
表面部に液状またはペースト状の接着剤を塗布するとと
もに、このような接着剤の塗布された表面部のところに
無数の微細砥粒を付着させ、更にこのような状態のとこ
ろに紫外線等を照射することによって上記接着剤を硬化
させて砥粒の固定を図ることができるようになる。ま
た、上記(A)、(B)、(C)の各工程を2サイクル
以上行なうことによって、砥粒を多層状に設けることが
できるようになり、切削工具の耐久寿命を長く採ること
ができるようになる。
【0007】次に、請求項4記載の発明について説明す
る。このものも、その基本的な点は上記請求項3記載の
ものと同じである。その特徴とするところは、撚り鋼線
外表面部への砥粒の付着のさせ方(工程)に関する点で
ある。すなわち、本発明のものにおいては、上記請求項
3記載のワイヤ式切削工具の製造方法に関して、上記砥
粒を付着させる工程(B)を、ホッパを主体に形成され
るものであって当該ホッパの下方部に設けられたノズル
のところから圧縮空気を噴射させるようにした閉空間内
に、所定の微細粒子からなる砥粒を投入するとともに当
該砥粒を上記閉空間内において噴煙状に存在させるよう
にし、更に、このような閉空間内に、その表面部に流動
体状の接着剤が塗布された状態の撚り鋼線を進入させる
ようにした工程を採ることとした。このような工程を採
ることにより、本発明のものにおいては、撚り鋼線外表
面部への砥粒の付着を効率良く行なわせることができる
ようになる。また、その外表面部への砥粒の付着分布状
態を比較的均一な状態にすることができるようになる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
1ないし図3を基に説明する。本発明の実施の形態に関
するものの、その構成は、図1に示す如く、微細鋼線1
1が複数本束ねられた状態で撚り合されることによって
形成される撚り鋼線1と、当該撚り鋼線1の外表面部の
ところに樹脂製接着剤3を介して設けられるものであっ
て所定の微細粒子からなる砥粒2と、からなることを基
本とするものである。
【0009】このような基本構成からなるものにおい
て、上記砥粒2としては、カーボランダム等の炭素化合
物系のもの、あるいはアランダム等の溶融アルミナ系の
もの等が一般的に用いられるようになっている。なお、
砥粒2としては必ずしもこのようなものに限定されるも
のでは無く、機能上満足できるものであれば、これら以
外のもの、例えば金剛砂(エメリー)等であっても良
い。また、砥粒2の大きさとしては、図3に示す如く、
砥粒付着装置5を形成する閉空間51内において圧縮空
気にて噴煙状に巻き上げられるような微細な状態のもの
であれば良い。本実施の形態においては、メッシュN
O.36〜46のものを採用することとしているが、必
ずしもこの範囲のものに限定されるものではない。メッ
シュNO.120程度の細かいものであっても良い。ま
た、撚り鋼線1に太いものを用いた場合には、逆にメッ
シュNO.20程度の粗いものが採用される場合もあ
る。
【0010】次に、このような砥粒2を撚り鋼線1の、
その外表面部のところに取り付ける(固定する)接着剤
3は、エポキシ系の樹脂材からなるものである。そし
て、その硬化作業のし易さ等を考慮して、紫外線硬化性
のもの、あるいは赤外線硬化性(熱硬化性)のものが採
用されるようになっている。なお、場合によっては、紫
外線硬化性及び熱硬化性の両方の性状を有するものが採
用されることもある。
【0011】次に、このような構成からなるワイヤ式切
削工具の製造方法(製造工程)及び当該製造工程に用い
られる装置について、図2及び図3を基に説明する。ま
ず、ワイヤ式切削工具の製造方法(製造工程)に関して
は、図2に示す如く、エンドレス状に形成された撚り鋼
線(エンドレスワイヤ)1を、両端に設けられたモータ
側プーリ81とテークアップ装置9を形成する可動プー
リ91等との間に設置する。このような状態において、
上記エンドレスワイヤ1を所定の速度で移動させること
によって、上記エンドレスワイヤ1の、その外表面部の
ところに、上記可動プーリ91の周りに設けられた接着
剤塗布装置7を介して流動体状(液状)の接着剤3を万
遍なく塗布する。すなわち、接着剤塗布工程(A)を遂
行する。次に、このようにエンドレスワイヤ1の外表面
部に接着剤3の塗布された状態のものを、図3に示す如
く、内部に微細砥粒2が噴煙状に存在する閉空間51内
へ進入させ、流動体状あるいはペースト状になった接着
剤3の周りに上記微細砥粒2を付着させる。すなわち、
砥粒の付着工程(B)を遂行する。更に、このようにエ
ンドレスワイヤ1の、その外表面部にペースト状接着剤
3を介して無数の微細砥粒2の取付けられた状態のもの
を、紫外線照射ランプ61等にて紫外線等の照射される
ようになっているキャビネット66内へ進入させる。す
なわち、紫外線または熱線(赤外線)等の照射工程
(C)を遂行する。
【0012】このような一連の工程(A)、(B)、
(C)を行なうことによって、エンドレスワイヤ1の、
その外表面部のところには、無数の微細砥粒2が接着剤
3を介して全体的に均一な状態に取付けられることとな
る。なお、このような(A)、(B)、(C)からなる
一連の工程は、少なくとも1サイクル以上は行なわれる
ようにする。例えば複数サイクル遂行することによっ
て、エンドレスワイヤ1の外表面には多層状に砥粒2が
設けられることとなり、耐久寿命の長い切削工具を形成
(製造)することができるようになる。
【0013】次に、このような製造方法を遂行するため
の装置について、その全体構成を図2を基に説明する。
本装置は、その両端側に、上記エンドレスワイヤ1を所
定の速度で駆動するモータ8と、上記エンドレスワイヤ
1に一定の張力を与えるように作動するテークアップ装
置9とを有するとともに、これらモータ8とテークアッ
プ装置9との間には、上記エンドレスワイヤ1の外表面
部に所定の砥粒2を付着させるように作動する砥粒付着
装置5及び当該砥粒2を有した状態の上記エンドレスワ
イヤ1表面上に塗布された接着剤3を硬化させるための
接着剤硬化装置6が設けられるようになっているもので
ある。
【0014】このような構成からなるものにおいて、上
記モータ8は一般の減速機構付き電動モータ等からなる
ものであり、その速度制御はインバータ制御方式により
行なわれるようになっているものである。そして、この
ようなモータ8のところには、上記減速機構を介して所
定のプーリ81が設けられるようになっており、このプ
ーリ81のところには、上記エンドレスワイヤ1の一端
が設置される(装着される)ようになっているものであ
る。また、上記エンドレスワイヤ1のもう一方の端部
(他端側)が支持されるところには、エンドレスワイヤ
1に所定の張力を与えるようにするためのテークアップ
装置9が設けられるようになっている。このテークアッ
プ装置9は複数のプーリ及び当該プーリ群に所定のモー
メントを与えるように作動するウエィト(重り)99等
からなるものである。そして、これらテークアップ装置
9を形成する可動プーリ91のところには、液状(流動
体状)の接着剤3を収納するとともに、上記可動プーリ
91のところに進行して来た上記エンドレスワイヤ1
の、その外表面部に上記液状の接着剤3を塗布する役目
を果す接着剤塗布装置7が設けられるようになっている
ものである。
【0015】次に、上記テークアップ装置9のところに
設けられた接着剤塗布装置7の近いところに設けられる
砥粒付着装置5は、図3に示す如く、ホッパ52を主体
に形成されるものであって、所定の閉空間51が形成さ
れるようになっているものである。このような構成から
なる閉空間51の下方部のところにはノズル59が設け
られるようになっており、ここからは圧縮空気が上記閉
空間51内へ噴射されるようになっているものである。
従って、当該閉空間51内に所定の大きさからなる微細
砥粒2が投入されると、当該砥粒2は上記閉空間51内
において噴煙状に存在するようになる。従って、ここ
に、先に接着剤3の塗布された状態のエンドレスワイヤ
1が進入して来ると、この接着剤3の周りには上記砥粒
2が容易に付着することとなる。なお、このような閉空
間51を形成するホッパ52の、その縦壁のところには
バイブレータ55が設けられるようになっており、微細
砥粒2の上記ホッパ縦壁等への付着を防止するようにし
ているものである。
【0016】次に、このような砥粒付着装置5の後工程
に設けられる接着剤硬化装置6は、紫外線あるいは赤外
線等、特定の波長を有する光波等を照射する照射装置6
1と、これら照射装置61を収納するキャビネット66
と、更には当該キャビネット66内を所定の温度に保持
するファン62等からなるものである。なお、本実施の
形態において、接着剤3として紫外線硬化性のものが採
用される場合には、上記照射装置61としては紫外線照
射ランプが用いられることとなる。また、接着剤3とし
て熱硬化性のものが採用される場合には赤外線照射ラン
プが用いられることとなる。
【0017】これら構成からなる各装置の制御、特に、
モータ8の速度制御、あるいはバイブレータ55の作動
制御、更には圧縮空気をノズル59から噴射させるため
の制御等は、本装置の一部に設けられたコントローラ
(制御手段)53にて行なわれるようになっているもの
である。
【0018】次に、このような構成からなる本実施の形
態のものについての、その作用等について説明する。す
なわち、撚り鋼線1の外表面部に金属メッキ等を施した
もの等と較べて、本実施の形態のものにおいては、切削
工具の基礎を成す撚り鋼線(エンドレスワイヤ)1が硬
くならず、柔軟性に優れたものとなる。従って、耐久性
に優れたワイヤ式の切削工具を形成することができるよ
うになる。また、その全体を環状につなげるようにした
エンドレスワイヤからなるようにしたものにおいては、
全体が柔軟性に優れているものであるため、当該エンド
レスワイヤ1を所定の装置に設置することによって高速
度で駆動することができるようになる。従って、ワーク
を高速度にて切削(加工)することができるようにな
る。
【0019】また、このようなワイヤ式の切削工具の製
造方法(工程)を、撚り鋼線1の、その外表面部のとこ
ろに紫外線硬化性樹脂材または熱硬化性樹脂材のうち、
少なくともいずれか一方のものからなるものであって流
動体状のものからなる接着剤を塗布する工程(A)と、
この接着剤の塗布された状態のところに所定の大きさを
有する微細粒子からなる砥粒を付着させる工程(B)
と、このような砥粒の付着した状態の接着剤のところに
紫外線または熱線のうち、少なくともいずれか一方のも
のを照射する工程(C)と、からなるようにしたので、
柔軟性(撓み性)に優れたワイヤ式の切削工具を効率良
く製造することができるようになる。すなわち、撚り鋼
線1の外表面部に液状またはペースト状の接着剤3を塗
布するとともに、このような接着剤3の塗布された表面
部のところに無数の微細砥粒2を付着させ、更にこのよ
うな状態のところに紫外線等を照射することによって上
記接着剤3を硬化させて砥粒2の固定を図ることができ
るようになる。また、上記(A)、(B)、(C)の各
工程を2サイクル以上行なうことによって、砥粒2を多
層状に設けることができるようになり、切削工具の耐久
寿命を長く採ることができるようになる。更には、上記
砥粒2を付着させる工程(B)を、図3に示す如く、ホ
ッパ52を主体に形成されるものであって当該ホッパ5
2の下方部に設けられたノズル59のところから圧縮空
気を噴射させるようにした閉空間51内に、所定の微細
粒子からなる砥粒2を投入するとともに当該砥粒2を上
記閉空間51内において噴煙状に存在させるようにし、
更に、このような閉空間51内に、その表面部に流動体
状の接着剤3が塗布された状態の撚り鋼線1を進入させ
るようにしたので、撚り鋼線1の外表面部への砥粒2の
付着を効率良く行なわせることができるようになる。ま
た、その外表面部への砥粒2の付着分布状態を比較的均
一な状態にすることができるようになる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、ワイヤ式の切削工具に
関して、微細鋼線を複数本まとめて撚り上げることによ
って形成される撚り鋼線を基礎に、当該撚り鋼線の、そ
の外表面部のところに、所定の大きさを有する無数の砥
粒を、紫外線硬化性樹脂からなる接着剤及び熱硬化性樹
脂からなる接着剤のうち、少なくともいずれか一方のも
のを用いて取付けるようにした構成を採ることとしたの
で、切削工具の基礎を成す撚り鋼線(ワイヤ)が硬くな
らず、柔軟性に優れたものを得ることができるようにな
った。従って、耐久性に優れたワイヤ式の切削工具を形
成(製造)することができるようになった。また、この
ような撚り鋼線を環状につないでエンドレス状にしたエ
ンドレスワイヤからなるものにおいては、全体が柔軟性
に優れているものであるため、当該エンドレスワイヤを
所定の装置に設置することによって高速度で駆動するこ
とができるようになり、ワークを高速度にて切削(加
工)することができるようになった。
【0021】また、このようなワイヤ式切削工具の製造
方法(工程)を、撚り鋼線の、その外表面部のところ
に、紫外線硬化性樹脂材または熱硬化性樹脂材のうち、
少なくともいずれか一方のものからなるものであって流
動体状のものからなる接着剤を塗布する工程(A)と、
この接着剤の塗布された状態のところに所定の微細粒子
からなる砥粒を付着させる工程(B)と、このような砥
粒の付着した状態の接着剤のところに紫外線または熱線
のうち、少なくともいずれか一方のものを照射する工程
(C)と、からなるようにしたので、柔軟性(撓み性)
に優れたワイヤ式の切削工具を効率良く製造することが
できるようになった。また、上記(A)、(B)、
(C)の各工程を2サイクル以上行なうことによって、
砥粒を多層状に設けることができるようになり、切削工
具の耐久寿命を長く採ることができるようになった。更
には、上記砥粒を付着させる工程(B)を、ホッパを主
体に形成されるものであって当該ホッパの下方部に設け
られたノズルのところから圧縮空気を噴射させるように
した閉空間内に、所定の微細粒子からなる砥粒を投入す
るとともに当該砥粒を上記閉空間内において噴煙状に存
在させるようにし、更に、このような閉空間内に、その
表面部に流動体状の接着剤が塗布された状態の撚り鋼線
を進入させるようにした工程からなるようにしたので、
撚り鋼線外表面部への砥粒の付着を効率良く行なわせる
ことができるようになった。また、その外表面部への砥
粒の付着分布状態を比較的均一な状態にすることができ
るようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるワイヤ式切削工具の全体構成を
示す図である。
【図2】本発明にかかるワイヤ式切削工具の製造工程及
び製造装置についての、その全体構成を示す図である。
【図3】本発明における砥粒の付着工程を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 撚り鋼線(エンドレスワイヤ) 11 微細鋼線 2 砥粒 3 接着剤 5 砥粒付着装置 51 閉空間 52 ホッパ 55 バイブレータ 59 ノズル 6 接着剤硬化装置 61 照射装置(照射ランプ) 62 ファン 66 キャビネット 7 接着剤塗布装置 8 モータ 81 プーリ 9 テークアップ装置 91 可動プーリ 99 ウエィト(重り)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微細鋼線を複数本まとめて撚り上げるこ
    とによって形成される撚り鋼線を基礎に、当該撚り鋼線
    の、その外表面部のところに、所定の大きさを有する無
    数の砥粒を、紫外線硬化性樹脂からなる接着剤及び熱硬
    化性樹脂からなる接着剤のうち、少なくともいずれか一
    方のものを用いて取付けるようにした構成からなること
    を特徴とするワイヤ式切削工具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のワイヤ式切削工具におい
    て、上記撚り鋼線を、その全体が環状につながれたエン
    ドレスワイヤからなるようにしたことを特徴とするワイ
    ヤ式切削工具。
  3. 【請求項3】 微細鋼線を複数本まとめて撚り上げるこ
    とによって形成される撚り鋼線を基礎に、当該撚り鋼線
    の、その外表面部のところに、紫外線硬化性樹脂材また
    は熱硬化性樹脂材のうち、少なくともいずれか一方のも
    のからなるものであって流動体状のものからなる接着剤
    を塗布する工程(A)と、この接着剤の塗布された状態
    のところに微細粒子からなる砥粒を付着させる工程
    (B)と、このような砥粒の付着した状態の接着剤のと
    ころに紫外線または熱線のうち、少なくともいずれか一
    方のものを照射する工程(C)と、からなるものであっ
    て、これら(A)、(B)、(C)の各工程を、少なく
    とも1サイクル以上行なうようにしたことを特徴とする
    ワイヤ式切削工具の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のワイヤ式切削工具の製造
    方法において、上記砥粒を付着させる工程(B)を、ホ
    ッパを主体に形成されるものであって当該ホッパの下方
    部に設けられたノズルのところから圧縮空気を噴射させ
    るようにした閉空間内に、所定の微細粒子からなる砥粒
    を投入するとともに当該砥粒を上記閉空間内において噴
    煙状に存在させるようにし、更に、このような閉空間内
    に、その表面部に流動体状の接着剤が塗布された状態の
    撚り鋼線を進入させるようにしたことを特徴とするワイ
    ヤ式切削工具の製造方法。
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