JP2001030125A - コイルスプリング圧縮装置 - Google Patents

コイルスプリング圧縮装置

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JP2001030125A
JP2001030125A JP11209373A JP20937399A JP2001030125A JP 2001030125 A JP2001030125 A JP 2001030125A JP 11209373 A JP11209373 A JP 11209373A JP 20937399 A JP20937399 A JP 20937399A JP 2001030125 A JP2001030125 A JP 2001030125A
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佳夫 井上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイルスプリングを圧縮する際にコイルスプ
リングが傾くことを防止できるコイルスプリング圧縮装
置を提供する。 【解決手段】 この装置10は、コイルスプリングを設
けたショックアブソーバを昇降自在に支持する昇降体1
1と、コイルスプリングの径方向に移動自在な爪部53
を上下方向に複数有しかつ互いに同期して上下逆方向に
揺動可能な一対のクランプ部材50,51と、クランプ
部材50,51の揺動を固定可能なロック機構14を有
している。ロック機構14は、クランプ部材50,51
に対して昇降体11とコイルスプリングが上昇する際、
各クランプ部材50,51の爪部53がそれぞれコイル
スプリングの素線の下面に接するまではクランプ部材5
0,51の揺動を許容し、各クランプ部材50,51の
爪部53がそれぞれコイルスプリングの素線の下面に接
した状態においてクランプ部材50,51をロックす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば車両の懸
架機構部に使われるストラット等のワークの組立設備な
どに利用されるコイルスプリング圧縮装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9に示すように、自動車等の懸架機構
部に使用されるストラット1はショックアブソーバ2
(一部のみ図示する)と、ショックアブソーバ2の上方
に突出するロッド3と、ロッド3の上端部に設けるアッ
パシート4およびマウントインシュレータ5と、懸架ば
ねとして機能するコイルスプリング6などを備えてい
る。コイルスプリング6は、ショックアブソーバ2に設
けたロアシート(図示せず)とアッパシート4との間
に、圧縮された状態で設けられている。
【0003】ストラット1を組立てる場合、コイルスプ
リング6を所定ストロークまで圧縮し、ロッド3の上端
部をコイルスプリング6の上端面6bの上方に露出させ
た状態で、アッパシート4やマウントインシュレータ5
を組付けるようにしている。従来、コイルスプリング6
を圧縮するための装置として、コイルスプリング6の上
部を保持するクランプ部材と、コイルスプリング6の下
面をショックアブソーバ2と一体に押上げるシリンダ機
構などが採用されていた。
【0004】コイルスプリング6は車種に応じてコイル
径や線間ピッチ等が異なっている。このため種々のコイ
ルスプリング6に対応できるようにするために、実開平
4−125529号公報に記載されているようなクラン
プ機構が提案されている。このものは図10に示すよう
に、一対のクランプ部材7,8をコイルスプリング6の
両側に配置し、これらクランプ部材7,8によってコイ
ルスプリング6を左右両側から挟むようにしている。ク
ランプ部材7,8は上下方向に並ぶ複数のクランプ爪9
を有している。各クランプ爪9はそれぞれコイルスプリ
ング6の径方向に移動自在であり、ばねによってコイル
スプリング6に向って付勢されている。クランプ部材
7,8によってコイルスプリング6を挟むと、コイルス
プリング6の素線6aに対向しているクランプ爪9が素
線6aに当接することによって引っ込み、それ以外のク
ランプ爪9が素線6a間に突出した状態となるため、こ
の突出したクランプ爪9によってコイルスプリング6が
支持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記クランプ部
材7,8は、コイルスプリング6を挟んだときに、クラ
ンプ爪9と素線6aの位置によっては、左右のクランプ
部材7,8と素線6aとの間の隙間G1,G2が左右に
ばらつきを生じることがある。この従来例はクランプ部
材7,8の高さが固定であるため、隙間G1,G2がば
らついたままコイルスプリング6を圧縮すると、隙間G
1,G2の差に応じて、コイルスプリング6の上端側
が、例えば矢印Bで示す方向に傾いてしまう。
【0006】上記隙間G1,G2のばらつきをなくすた
めに、左右のクランプ部材7,8を互いに同期して上下
逆方向に揺動できるように、クランプ部材7,8をシー
ソーのように連動させることも考えられた。すなわち、
図10の状態からコイルスプリング6が押上げられたと
き、左右のクランプ部材7,8の各々のクランプ爪9が
コイルスプリング6の素線6aの下面と接する位置まで
クランプ部材7,8が互いに同期して傾くことにより、
上記隙間G1,G2が解消されるのである。
【0007】このようなシーソー式のクランプ部材7,
8を採用した場合、コイルスプリング6を圧縮する前は
コイルスプリング6を真っ直ぐに保持できるが、コイル
スプリング6が圧縮されることによって素線6aのピッ
チが小さくなると、そのピッチ変化に伴ってクランプ部
材7,8が傾いてゆき、コイルスプリング6の圧縮量が
大きくなったときに、コイルスプリング6の上端面6b
(座巻部)がかなり傾くことがあった。
【0008】従ってこの発明の目的は、コイルスプリン
グを圧縮する際にコイルスプリングが傾くことを防止で
きるコイルスプリング圧縮装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を果たすため
の本発明のコイルスプリング圧縮装置の構成は請求項1
に記載した通りであり、一対のクランプ部材によってコ
イルスプリングを両側から挟むと、コイルスプリングの
素線と対向する位置にある爪部が素線に当接することに
よって引っ込み、それ以外の爪部は素線の間に進入す
る。ロック機構をロック解除状態にすることによって、
各クランプ部材を互いに揺動自在とし、この状態で昇降
体とコイルスプリングを上昇させる。こうすると、双方
のクランプ部材の爪部がそれぞれコイルスプリングの素
線の下面に接する。そののちロック機構によってクラン
プ部材をロックする。この状態で昇降体をさらに上昇さ
せると、上記爪部の下側のコイルスプリングの素線が圧
縮される。このとき一対のクランプ部材は互いにロック
されているから、コイルスプリングが圧縮されても、ク
ランプ部材の位置に変化はなく、したがってコイルスプ
リングが傾くことはない。
【0010】請求項2に記載された発明では、一対のク
ランプ部材の爪部がそれぞれコイルスプリングの素線の
下面に接するまでは昇降体が第1の荷重によって上昇
し、コイルスプリングが実質的に圧縮される前に昇降体
の上昇が止まる。そののちロック機構によってクランプ
部材がロックされ、さらに第2の荷重によって昇降体が
上昇することによってコイルスプリングが圧縮されるこ
とになる。
【0011】請求項3に記載されたロック機構は、上記
一対のクランプ部材をロックする際に、一対のくさび部
材を揺動アームに向って降下させ、各くさび部材の傾斜
面をそれぞれ上記揺動アームの支持部に当接させる。こ
うすることにより、揺動アームの一対の支持部間に各く
さび部材が挟まれた格好となり、揺動アームを介して一
対のクランプ部材がロックされる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の一実施形態につ
いて、図1〜図8を参照して説明する。図1に示された
コイルスプリング圧縮装置10は、ワークの一例として
の車両懸架用ストラット1(図9等に例示する)のコイ
ルスプリング6を圧縮するためのものであり、ショック
アブソーバ2を保持する手段として機能する昇降体11
と、この昇降体11をショックアブソーバ2の伸縮方向
(軸線方向)に移動させる昇降機構部12と、コイルば
ね6の上部を保持するクランプ機構13と、クランプ機
構13をロックする機能を担うロック機構14などを備
えている。
【0013】昇降体11は、ストラット1をほぼ垂直に
立てた姿勢で拘束することの可能なチャック20と、チ
ャック20を開閉させるシリンダ機構等のアクチュエー
タ21を有し、ストラット1の軸線方向中間部を把持す
るようになっている。チャック20とアクチュエータ2
1は昇降ベース22に搭載されている。昇降ベース22
は、上下方向に伸びるガイドレール23に沿って、所定
のストローク(少なくともコイルスプリング6を圧縮で
きる距離)で上下方向に往復移動できるようになってい
る。ガイドレール23は、工場フロア等に構築された基
体25に設けられている。
【0014】昇降体11を昇降させるための昇降機構部
12は、基体25の下部に設けた昇降用アクチュエータ
30(図1に示す)を備えている。昇降用アクチュエー
タ30の一例は、上下方向に作動する2種類の流体圧シ
リンダ31,32を背中合わせに接続したデュアルタイ
プのシリンダである。このアクチュエータ30の下方に
突出する第1のロッド33は基体25の下部25aに接
続されている。昇降用アクチュエータ30の上方に突出
する第2のロッド34は昇降ベース22に接続されてい
る。
【0015】昇降用アクチュエータ30の第1のシリン
ダ31は、作動流体が導入されたときに第1の荷重を発
生する。ここで言う第1の荷重は、昇降体11とコイル
スプリング6を押上げることができるがコイルスプリン
グ6を実質的に圧縮しない程度の比較的弱い荷重であ
る。また、第2のシリンダ32は、第1のシリンダ31
よりも大きな第2の荷重を発生する。ここで言う第2の
荷重は、コイルスプリング6を所望のストロークまで圧
縮することのできる大きな荷重である。なお、第1のシ
リンダ31は、第2のシリンダ32が第2の荷重を発生
し始めるのに合わせて第1の荷重よりも大きな荷重を発
生し始め、第2のシリンダ32がコイルスプリング6を
圧縮することによって生じる反力により、第2のシリン
ダ32が移動しないように支持するようになっている。
【0016】クランプ機構13は、図2および図3に示
すように構成されている。このクランプ機構13は、左
右一対の可動アーム40,41を備えている。可動アー
ム40,41は、それぞれの基部に設けた軸42を中心
に、互いに独立して上下方向に回動することができる。
軸42は、水平方向に延びるアームベース43,44に
設けられている。
【0017】可動アーム40,41の先端側にそれぞれ
クランプ部材50,51が取付けられている。クランプ
部材50,51は,昇降体11に保持されたストラット
1のコイルばね6の両側に位置するように設けられてい
る。各クランプ部材50,51は互いに左右対象形状を
なし、いずれも、ハウジング52と、ハウジング52に
収容されかつ上下方向に複数設けられた爪部53と、ば
ね54などを有している。
【0018】爪部53の先端53aはハウジング52に
形成された孔55に挿入され、ハウジング52の内面5
2aからコイルスプリング6に向って突出している。こ
れらの爪部53は、垂直方向の軸56(図2に示す)を
中心に、互いに独立して矢印R方向に回動自在であり、
ばね54によって爪部53の先端53aが孔55から突
出する方向に付勢されている。
【0019】アームベース43,44は、図2に示す後
部ベース60に設けた上下方向に延びる軸61を中心に
回動自在である。アームベース43,44の後端側に、
シリンダ機構等を用いたクランプ用アクチュエータ62
が設けられている。このアクチュエータ62のロッド6
3が伸び側に作動したとき、アームベース43,44の
先端側、すなわちクランプ部材50,51が互いに近付
く方向(閉じる方向)に移動する。また、アクチュエー
タ62のロッド63が縮み側に作動したとき、クランプ
部材50,51が互いに離れる方向(開く方向)に移動
するようになっている。
【0020】この実施形態のアームベース43,44
は、双方に設けたギヤ64を噛合わせることにより、互
いに同期して回動する。さらにこの実施形態の後部ベー
ス60は、前後移動用アクチュエータ65によって、基
体25に対し前後方向(図2において矢印FRで示す方
向)に移動させることができるようになっている。すな
わちコイルスプリング6の外径に応じてクランプ部材5
0,51の前後方向の位置を調整することにより、コイ
ルスプリング6の最適位置に爪部53の先端53aが対
向できるようにしている。
【0021】左右一対のクランプ部材50,51は、可
動アーム40,41をつなぐシーソー式の揺動アーム7
0を介して、互いに同期して上下逆方向に揺動できるよ
うに構成されている。図4に示すように、可動アーム4
0,41の上面に、揺動アーム70の下面側に設けた左
右一対の当接部71,72が対向している。揺動アーム
70は基体25の前後方向に延びる支軸73を中心に上
下方向に揺動自在であり、例えば一方の可動アーム40
が上方に移動したとき、他方の可動アーム41が下方に
移動するようにしている。一方の可動アーム40が上昇
すれば一方のクランプ部材50が上昇し、他方の可動ア
ーム41が降下すれば他方のクランプ部材51が降下す
るといった具合である。
【0022】揺動アーム70の上部に、互いに向かい合
う支持部75,76が設けられている。これら支持部7
5,76は、以下に説明するロック機構14の一部を構
成している。ロック機構14は、左右一対のくさび部材
80,81と、くさび部材80,81の間に位置するス
ペーサ82と、くさび部材80,81を引上げる力を発
生させる引上げ用アクチュエータ83,84と、くさび
部材80,81を降下させる方向に付勢する部材の一例
としての引張りばね85,86などを含んでいる。引上
げ用アクチュエータ83,84と引張りばね85,86
は、くさび移動手段を構成する。
【0023】くさび部材80,81は、スペーサ82の
両側面に対し上下方向にスライド可能に接する直線部9
0,91と、下方に向うにしたがって互いの距離が狭ま
る傾斜面92,93とを有し、スペーサ82の両側面に
沿って上下方向に自由に摺動できるようになっている。
スペーサ82は基体25側に固定されている。スペーサ
82と揺動アーム70の支軸73との位置関係は不変で
あるから、揺動アーム70に対してくさび部材80,8
1が相対的に上下方向に移動することになる。スペーサ
82の両側面は、くさび部材80,81の上下方向の移
動を案内するガイドとしての機能も果たしている。
【0024】くさび部材80,81を引上げるためのア
クチュエータ83,84は、例えばエアシリンダのよう
に流体の圧力を供給したときにくさび部材80,81を
上昇位置まで引上げる力を発生させ、流体の圧力を抜い
たときに、くさび部材80,81の自重と、引張りばね
85,86の弾力により、くさび部材80,81が揺動
アーム70の支軸73に向って各々独立して落下するこ
とを許容するようにしている。
【0025】次に、上記構成のコイルスプリング圧縮装
置10の作用について説明する。ストラット1のショッ
クアブソーバ2を昇降体11に立てた姿勢で乗せ、チャ
ック20をアクチュエータ21によって閉じることによ
り、ショックアブソーバ2を拘束する。このとき、クラ
ンプ用のアクチュエータ62のロッド63を縮み側に作
動させておくことにより、クランプ部材50,51を互
いに広げた状態にしておく。ロック機構14のくさび部
材80,81は、それぞれ引上げ用アクチュエータ8
3,84によって所定の上昇位置に退避させておく。
【0026】クランプ部材50,51をアクチュエータ
62によって閉じる方向に動かし、図6に示すようにコ
イルスプリング6を両側から挟む。このとき、各クラン
プ部材50,51の爪部53のうち、コイルスプリング
6の素線6aと対向する爪部53は素線6aに当接する
ことによってハウジング52の内部側に引っ込み、それ
以外の爪部53は素線6aの間に突出する。このとき爪
部53と素線6aの位置によっては、一方のクランプ部
材50の爪部53と素線6aとの間の隙間G1と、他方
のクランプ部材51の爪部53と素線6aとの間の隙間
G2に差が生じる。
【0027】次いで、第1の上昇工程において、昇降用
アクチュエータ30の第1のシリンダ31が作動するこ
とにより、昇降体11が第1の荷重で押上げられる。こ
のときロック機構14のアクチュエータ83,84は、
くさび部材80,81を引き上げており、揺動アーム7
0がロックされていないため、クランプ部材50,51
は自由に揺動できる状態にある。
【0028】このためコイルスプリング6が第1の荷重
で押上げられると、前記隙間G1,G2(図6に示す)
が解消する方向、つまり各クランプ部材50,51の爪
部53がそれぞれコイルスプリング6の素線6aの下面
に接するまで、揺動アーム70があたかもシーソーのよ
うに揺動する。すなわち、各クランプ部材50,51の
爪部53がそれぞれ素線6aの下面に接するまでクラン
プ部材50,51の揺動が許容される。
【0029】このため、図7に示すように、例えば一方
のクランプ部材50が矢印M1で示す方向に移動するこ
とによって、爪部53の下面と素線6aとが例えば接点
C1において接触し、他方のクランプ部材51が矢印M
2で示す方向に移動することによって、爪部53の下面
と素線6aが例えば接点C2において接触する。このた
め、この例ではクランプ部材50,51に高低差H1が
生じる。第1のシリンダ31が発生する第1の荷重は小
さいため、コイルスプリング6が実質的に圧縮される前
に昇降体11の上昇が止まる。
【0030】そののち、くさび移動手段としてのアクチ
ュエータ83,84の圧力が開放されることにより、く
さび部材80,81の自重と、引張りばね85,86の
弾力によって、くさび部材80,81が降下する。すな
わち、各くさび部材80,81の傾斜面92,93が揺
動アーム70の支持部75,76の間に進入するととも
に、くさび部材80,81が互いに独立して揺動アーム
70の傾きに応じた高さまで落下して、傾斜面92,9
3が支持部75,76に当接する。
【0031】例えば図4に示すように、揺動アーム70
がほぼ水平な中立位置にあるときには、くさび部材8
0,81が互いにほぼ同じ高さまで落ちる。図5に示す
ように揺動アーム70が傾いていれば、一方のくさび部
材80の落下量は小さく、他方のくさび部材81の落下
量は大きくなる。
【0032】こうして揺動アーム70の支持部75,7
6間にくさび部材80,81とスペーサ82が介在する
ことになる。金属製のくさび部材80,81とスペーサ
82は、厚み方向に加わる圧縮荷重に対して十分な剛性
を有しているから、揺動アーム70は、揺動できない状
態、すなわちロックされた状態となる。
【0033】引き続き、第2の上昇工程において、昇降
用アクチュエータ30の第2のシリンダ32が作動する
ことにより、昇降体11とストラット1がさらに上昇さ
せられ、コイルスプリング6の爪部53から下側の部分
が圧縮される。このときすでにクランプ部材50,51
がロックされた状態にあるから、コイルスプリング6が
圧縮されて素線6a間のピッチが変化しても、クランプ
部材50,51の高さが変化することがない(例えば前
述の高低差H1が維持される)。
【0034】なお、第1のシリンダ31は、第2のシリ
ンダ32が作動するのに合わせて第1の荷重よりも大き
な荷重を発生し始める。このため、第2のシリンダ32
がコイルスプリング6を圧縮することによって生じる反
力により、第2のシリンダ32が移動しないように支持
される。
【0035】コイルスプリング6が圧縮されることによ
り、図8に示すようにコイルスプリング6の上端面6b
の上方にロッド3の上端部が突出する。図9に示すよう
にロッド3の上端部にアッパシート4やマウントインシ
ュレータ5などを組付け、ナット3aを締結したのち、
クランプ部材50,51をアクチュエータ62によって
ひらき、昇降用アクチュエータ30によって昇降体11
を降下させることにより、ストラット1個分の組付作業
が終了する。
【0036】なおこの発明を実施するに当たって、昇降
体やクランプ部材、爪部、ロック機構、アクチュエータ
などをはじめとして、発明を構成する各要素を種々に変
形して実施できることは言うまでもない。
【0037】
【発明の効果】請求項1に記載された発明によれば、各
クランプ部材に設けた爪部がコイルスプリングの素線の
ピッチに応じた位置でコイルスプリングを径方向両側か
ら支持することができ、かつ、コイルスプリングを圧縮
する際にコイルスプリングが傾くことが回避される。
【0038】請求項2に記載した発明によれば、第1の
荷重によって各クランプ部材の爪部をそれぞれコイルス
プリングの素線に接触させることができ、ロック機構を
作動させたのちに第2の荷重によってコイルスプリング
を所望のストロークまで圧縮することができる。請求項
3に記載した発明によれば、くさび部材と揺動アームに
よって一対のクランプ部材をロックすることができ、構
成が簡単でかつ確実にロックすることができ、くさび部
材を引上げるアクチュエータ等の出力も小さくすむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示すコイルスプリング
圧縮装置の正面図。
【図2】 図1中のF2−F2線に沿うコイルスプリン
グ圧縮装置の一部の断面図。
【図3】 図1中のF3方向から見たコイルスプリング
圧縮装置の一部の側面図。
【図4】 図1に示されたコイルスプリング圧縮装置の
ロック機構部の正面図。
【図5】 図1に示されたコイルスプリング圧縮装置の
ロック機構の作動態様を示す正面図。
【図6】 図1に示されたコイルスプリング圧縮装置の
クランプ部材がコイルばねを挟んだ状態を示す正面図。
【図7】 図6に示されたコイルスプリングが上昇した
状態の正面図。
【図8】 図6に示されたコイルスプリングが圧縮され
た状態の正面図。
【図9】 ストラットの一部を示す正面図。
【図10】 従来のクランプ部材がコイルスプリングを
挟んだ状態を示す正面図。
【符号の説明】
1…ストラット 2…ショックアブソーバ 6…コイルスプリング 10…コイルスプリング圧縮装置 11…昇降体 14…ロック機構 30…昇降用アクチュエータ 50,51…クランプ部材 53…爪部 80,81…くさび部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 羽崎 裕一 東京都大田区下丸子四丁目21番1号 三菱 自動車エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3C030 CA17 CC07 3J059 AD02 BA01 EA11 GA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイルスプリングが装着されるショックア
    ブソーバを該ショックアブソーバの伸縮方向に昇降自在
    に支持する昇降体と、 上記コイルスプリングに対向かつ互いに同期して上下逆
    方向に揺動可能でかつそれぞれに上記コイルスプリング
    の径方向に移動自在な爪部が上下方向に複数設けられて
    いる一対のクランプ部材と、 上記クランプ部材が上記コイルスプリングを挟んだ状態
    で上記昇降体が上昇する際に上記一方のクランプ部材の
    爪部と他方のクランプ部材の爪部がそれぞれ上記コイル
    スプリングの素線の下面に接するまでは上記一対のクラ
    ンプ部材の揺動を許容しかつ上記双方のクランプ部材の
    爪部がそれぞれ上記コイルスプリングの素線の下面に接
    した状態において上記クランプ部材の揺動を固定するロ
    ック機構と、 を具備したことを特徴とするコイルスプリング圧縮装
    置。
  2. 【請求項2】上記昇降体は、上記ロック機構が上記一対
    のクランプ部材の揺動を固定するまでは第1の荷重で上
    昇し、 上記ロック機構が上記一対のクランプ部材の揺動を固定
    したのちは上記第1の荷重よりも大きい第2の荷重によ
    って上昇することを特徴とする請求項1記載のコイルス
    プリング圧縮装置。
  3. 【請求項3】上記ロック機構は、 上記一対のクランプ部材の揺動に連動して上下方向に揺
    動可能でかつ互いに向い合う一対の支持部を有する揺動
    アームと、 上記揺動アームに対して互いに独立して上下方向に移動
    自在でかつ下方に向かうにしたがって互いの距離が近付
    くように傾斜した傾斜面を有する一対のくさび部材と、 上記クランプ部材を揺動自在にするときには上記くさび
    部材を上記揺動アームの支持部から離す方向に退避しか
    つ上記クランプ部材を固定するときに上記くさび部材を
    上記揺動アームに向って降下させることにより各くさび
    部材の上記傾斜面をそれぞれ上記支持部に当接させるく
    さび移動手段と、 を具備したことを特徴とする請求項1記載のコイルスプ
    リング圧縮装置。
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