JP3356037B2 - コイルばね圧縮装置 - Google Patents

コイルばね圧縮装置

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JP3356037B2 JP33569697A JP33569697A JP3356037B2 JP 3356037 B2 JP3356037 B2 JP 3356037B2 JP 33569697 A JP33569697 A JP 33569697A JP 33569697 A JP33569697 A JP 33569697A JP 3356037 B2 JP3356037 B2 JP 3356037B2
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靖志 岡部
正己 谷口
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Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば車両の懸
架機構部に使われるストラット等のワークの組立設備な
どに利用されるコイルばね圧縮装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8に例示したように、自動車等の懸架
機構部に使用されるストラット(マクファーソンストラ
ット)1は、ショックアブソーバとして機能する筒状の
ストラット本体2と、ストラット本体2から突出するロ
ッド3と、ロッド3に設けられたアッパシート4および
マウントインシュレータ5と、懸架ばねとして機能する
コイルばね6などを備えている。コイルばね6は、スト
ラット本体2に設けられたロアシート7と上記アッパシ
ート4との間に、圧縮された状態で設けられている。コ
イルばね6の中心線6aは、車体の前方から見て、スト
ラット本体2の中心線2aに対してコイルばね6の下部
側が車体外側に偏心するように、角度θの傾斜角をもた
せている。ストラット本体2の下部にナックル取付け用
のブラケット8が設けられている。アッパシート4の下
面側にバンプラバー9が設けられている。
【0003】このようなストラット1を組立てる場合、
ストラット本体2を何らかの保持手段によって拘束した
状態で、コイルばね6を所定ストロークまで圧縮し、そ
の状態を保持しつつ、アッパシート4やマウントインシ
ュレータ5などをロッド3に外挿したのち、ロッド3の
ねじ部3aにナット3bを締付けるといった作業が行わ
れる。
【0004】従来、コイルばね6を圧縮するための装置
として、コイルばね6の軸方向中間部を外周側から保持
するクランプ部材と、このクランプ部材によってコイル
ばね6を保持した状態でストラット本体2を相対的に押
上げることによりコイルばね6を圧縮するシリンダ機構
を有するアクチュエータが採用されていた。上記クラン
プ部材は、コイルばね6の素線の一部を引っ掛けること
のできる爪を有しており、上記アクチュエータがストラ
ット本体2を押上げる際に、上記爪によってコイルばね
6の移動が阻止されるようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記ストラット(ワー
ク)1は、通常、ストラット本体2の中心線2aに対し
てコイルばね6が角度θだけ傾いており、しかも車種等
の違いにより、ストラット1の種類によって角度θが異
なっている。このため、このコイルばね6を上記クラン
プ部材によって外周側から拘束した状態でストラット本
体2を軸線方向に移動させると、圧縮荷重がコイルばね
6の中心線6aに対して傾いた方向に加わることにな
る。
【0006】このため、コイルばね6の反発荷重が、上
記クランプ部材やストラット本体2に固定されたロアシ
ート7に対しアンバランスな状態で作用し、コイルばね
6が横にずれようとしたり、ロアシート7やクランプ部
材に無理な力がかかるなど、好ましくない状態が生じる
ことがあった。また、コイルばね6の軸線方向の途中に
クランプ部材の爪を引っ掛けるようにしているため、ワ
ークの種類によってコイルばね6のサイズやコイルばね
6の傾斜角度θが異なると、圧縮時にコイルばね6を安
定した状態で支持できないことがあった。従ってこの発
明の目的は、ワークの種類に影響されることなくコイル
ばねを好ましい状態で圧縮できるようなコイルばね圧縮
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を果たすため
の本発明のコイルばね圧縮装置の構成は請求項1に記載
した通りであり、コイルばねを乗せたワーク支持部は、
角度設定機構によってコイルばねの中心線が立位した姿
勢で支持される。この状態で、昇降用アクチュエータに
よって、上下方向から押さえ部材がワーク支持部に向か
って移動することにより、コイルばねの端部に押さえ部
材の爪部が当接した状態でコイルばねが所定量圧縮され
る。この場合、ワーク支持部は角度設定機構によって、
予めコイルばねの中心線が押さえ部材の移動方向に沿う
ように傾けてあるから、コイルばねは実質的にその中心
線に沿う方向に圧縮される。そしてコイルばねが圧縮さ
れた状態のまま、駆動機構によってばね保持用リテーナ
が閉じる方向に移動し、そののち押さえ部材が上昇す
る。こうすることにより、ばね保持用リテーナのばね掛
け部によってコイルばねの上端部が支持されることにな
り、コイルばねが圧縮された状態のまま保持される。
【0008】請求項2に記載された角度設定機構におい
ては、ワークの種類に応じてアクチュエータによってカ
ム部材が駆動され、ワーク支持部に設けたカムフォロア
がカム面に乗り上げることにより、カム面の位置に応じ
てワーク支持部が傾き、コイルばねの中心線が上下方向
に沿うようになる。
【0009】なおコイルばねの中心線の延長上に押さえ
部材の中心線を位置させるために、請求項2に記載の構
成に加えて、押さえ部材の位置を切換えるための位置切
換手段を具備しているとよい。さらには、上記押さえ部
材は互いに開閉し合う方向に移動可能な左右一対の可動
アームを備えて構成され、コイルばねの径に応じて各可
動アームの開き量を可変設定できるように構成すれば、
コイルばねのサイズに応じて押さえ部材の爪部を最適な
位置に設定することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の一実施形態につ
いて、図面を参照して説明する。図1に示されたコイル
ばね圧縮装置10は、ワークの一例としてのストラット
1のコイルばね6を圧縮するためのものであり、ストラ
ット本体2を保持する手段として機能するワーク支持部
11と、このワーク支持部11とは分離独立して配備さ
れた昇降機構部12とを備えている。
【0011】まず、ワーク支持部11について説明す
る。図2に示された実施形態は、左輪用のストラット1
と右輪用のストラット1′を同時に保持できるようにす
るために、図において左側に位置する左輪用のワーク支
持部11と、図において右側に位置する右輪用のワーク
支持部11′とを備えている。これら一対のワーク支持
部11,11′は互いに構成と作用が実質的に共通であ
るから、一方のワーク支持部11について図5から図7
を参照して以下に説明する。
【0012】このワーク支持部11は、ベース部材15
と、ベース部材15の上部に開閉可能に設けられた左右
一対のクランプ部材16と、ベース部材15の下部に開
閉可能に設けられた左右一対のクランプ部材17と、ベ
ース部材15の両側部に設けられた左右一対のアーム状
のばね保持用リテーナ18などを備えている。
【0013】ベース部材15の下部には、ストラット本
体2の下端部を受け入れることのできるストラット載置
部20が設けられており、ストラット本体2が所定の方
向を向いた姿勢で乗せることができるようになってい
る。ストラット本体2のロアシート7の上に、圧縮前の
コイルばね6が載置される。
【0014】上記ベース部材15は、移動側の基体の一
例としてのターンテーブル25に搭載されている。ター
ンテーブル25は、図5において矢印Aで示す方向に所
定のピッチで間欠的に回転駆動されるようになってい
る。
【0015】図6に示すように、ターンテーブル25の
上面側にブラケット26が設けられており、このブラケ
ット26に設けた枢支部としての水平方向の軸27によ
り、ベース部材15が垂直面内で回動できるように支持
されている。ベース部材15の下面側にローラ状のカム
フォロア30が設けられている。そしてカムフォロア3
0と対向する位置にカム部材31が設けられている。
【0016】カム部材31は、互いに高さが異なる第1
のカム面32と第2のカム面33とを備えており、アク
チュエータ34によって、カム部材31を矢印F方向に
移動させることにより、その移動量に応じてカムフォロ
ア30が第1のカム面32または第2のカム面33に選
択的に乗り上げることができるようになっている。カム
フォロア30が第1のカム面32または第2のカム面3
3に乗り上げると、カム面32,33の高さに応じた角
度分、ベース部材15が軸27を中心に垂直面内で傾
く。
【0017】図7に示されるように、第1のカム面32
は、カムフォロア30がこのカム面32に乗り上げたと
きに、ワーク支持部11がθ1 だけ傾くことにより、第
1の種類のストラットのコイルばね6の中心線6aがタ
ーンテーブル25に対し垂直な姿勢となる高さとしてい
る。第2のカム面33は、カムフォロア30がこのカム
面33に乗り上げたとき、ワーク支持部11がθ2 だけ
傾くことにより、第2の種類のストラットのコイルばね
6′(図1に示す)の中心線6a′が、ターンテーブル
25に対して垂直な姿勢となるような高さとしている。
これらのカムフォロア30やカム部材31およびアクチ
ュエータ34などは、ワーク支持部11を傾けるための
角度設定機構35を構成する。
【0018】図6に示すようにベース部材15は垂直方
向に延びる縦壁40を有しており、この縦壁40に水平
方向(図5において左右方向)に延びる上下一対のガイ
ド部材41,42が設けられている。上側のクランプ部
材16の基部はベアリング部を介して上側のガイド部材
41にスライド移動自在に嵌合している。下側のクラン
プ部材17の基部はベアリング部を介して下側のガイド
部材42にスライド移動自在に嵌合している。
【0019】上側のクランプ部材16と下側のクランプ
部材17は、それぞれ圧縮ばね43によって、閉じる方
向すなわちストラット本体2を挟む方向に付勢されてい
る。また上側のクランプ部材16は、図示しない駆動機
構によって、開く方向に移動させることができるように
なっている。下側のクランプ部材17も、上記駆動機構
によって、開く方向に移動させることができるようにな
っている。
【0020】左右一対のばね保持用リテーナ18は上下
方向に延びている。これらリテーナ18の下端部は軸4
5によってベース部材15に枢支され、軸45を中心に
各リテーナ18が互いに開閉し合う方向に移動できるよ
うになっている。このばね保持用リテーナ18は、引っ
張りばね47によって、互いに閉じる方向に付勢されて
いるとともに、図示しない駆動機構により、互いに離れ
る方向(広がる方向)に移動させることができるように
なっている。ばね保持用リテーナ18の上端部には、互
いに向かい合う側に、コイルばね6の上端部6bを引っ
掛けることができる形状のばね掛け部46が設けられて
いる。
【0021】次に、図1から図4を参照して昇降機構部
12の構成について説明する。昇降機構部12は、前記
ターンテーブル25とは分離独立して設けられた上下方
向に延びるベースフレーム50と、ベースフレーム50
に設けられた上下方向に沿うガイドレール等のガイド部
材51と、このガイド部材51に沿って上下方向に移動
可能な昇降ユニット52と、昇降ユニット52を上下方
向に駆動するための昇降用アクチュエータ53などを備
えている。
【0022】昇降ユニット52は、上記ガイド部材51
に沿う方向に移動可能な可動ベース55を有している。
可動ベース55の下面側に水平方向に延びるガイド部材
56が設けられており、この水平方向のガイド部材56
に沿ってスライド部材57が水平方向に移動できるよう
になっている。
【0023】図2に示されるように、スライド部材57
の左側に左輪用ストラットのコイルばね6を圧縮するた
めの押さえ部材60が設けられている。スライド部材5
7の右側には、右輪用ストラットのコイルばね6を圧縮
するための押さえ部材60′が設けられている。これら
一対の押さえ部材60,60′の実質的な構成と作用は
互いに共通であるから、一方の押さえ部材60について
以下に説明する。
【0024】図1に示されるように、押さえ部材60は
前後一対の可動アーム65,66を備えている。これら
の可動アーム65,66は、スライド部材57に設けら
れた水平方向の支軸67,68を中心に回動自在であ
る。すなわち可動アーム65,66は、図1において左
右方向つまり互いに開閉し合う方向に回動できるように
なっている。
【0025】可動アーム65,66の下端部に、コイル
ばね6の上端部6bに当接可能な爪部75,76が設け
られている。図3に示すように、爪部75,76は、コ
イルばね6の端部6bを上方から押さえつけることがで
きるような形状につくられている。
【0026】また可動アーム65,66は、コイルばね
6のサイズ(外径)に応じて、互いの開き量を調整でき
るようになっている。すなわち可動アーム65,66の
上端部77,78にデュアルシリンダ形のアクチュエー
タ80の各出力端81,82が連結されており、例えば
大きいサイズ(第1の種類)のコイルばね6の場合に
は、可動アーム65,66がアクチュエータ80によっ
て1点鎖線で示す位置まで駆動され、小さいサイズ(第
2の種類)のコイルばね6′の場合には、可動アーム6
5,66が2点鎖線で示す位置まで駆動されるようにな
っている。
【0027】各可動アーム65,66は、双方に設けら
れたギヤ85,86を噛み合わせることによって、互い
に連動関係をもって回動できるように構成されている。
このためアクチュエータ80の出力端81,82を延び
側あるいは縮み側に移動させたときに、可動アーム6
5,66は押さえ部材60の中心線Cを境に左右に同じ
角度ずつ互いに同期して開閉することができる。
【0028】この押さえ部材60は、可動ベース55に
設けられた位置切換用アクチュエータ90により、図1
に示す第1の位置と、この位置から右側にストロークS
分だけ変位した第2の位置とにわたって、水平方向に移
動させることができるようになっている。
【0029】すなわち押さえ部材60が上記第1の位置
にあるとき、押さえ部材60の中心Cの真下に第1の種
類のコイルばね6の中心線6aが位置し、押さえ部材6
0が上記第2の位置にあるとき、押さえ部材60の中心
Cの真下に第2の種類のコイルばね6′の中心線6a′
が位置するように構成されている。これらアクチュエー
タ90やガイド部材56等は、押さえ部材60の位置を
切換えるための位置切換え手段を構成する。
【0030】図4に示すように可動ベース55に、押さ
え部材60が上記第1の位置あるいは第2の位置にある
ことを検出するためのセンサ91,92や、押さえ部材
60の位置を規制するためのストッパ93などが設けら
れている。スライド部材57には、押さえ部材60の開
き量を検出するためのセンサユニット94が設けられて
いる。図1等に示されるように、ベースフレーム50に
は昇降ユニット52の下降端の位置を規制するためのス
トッパ95が設けられている。
【0031】次に、上記構成のコイルばね圧縮装置10
の作用について説明する。手作業あるいはロボット等に
よってストラット本体2をワーク支持部11のストラッ
ト載置部20に乗せ、かつ、圧縮前のコイルばね6をス
トラット本体2のロアシート7の上に乗せる。そして図
5に示すように、クランプ部材16,17を閉じること
によって、ストラット本体2を垂直の姿勢で拘束する。
【0032】ストラット1の種類に応じて、カム部材3
1がアクチュエータ34によって前進し、カムフォロア
30が第1のカム面32または第2のカム面33に乗り
上げる。例えば第1の種類のストラットの場合、図7に
示すように第1のカム面32にカムフォロア30が乗り
上げる位置までカム部材31が移動する。こうすること
により、ベース部材15は、コイルばね6の中心線6a
が上下方向に沿う姿勢すなわちターンテーブル25に対
して垂直となる位置まで回動する。
【0033】またストラットの種類に応じて、押さえ部
材60の水平方向の位置が位置切換用アクチュエータ9
0によって可変設定される。例えば第1の種類のストラ
ットの場合、押さえ部材60は図1に示す第1の位置に
移動することにより、押さえ部材60の中心Cの真下に
コイルばね6の中心線6aが位置するようになる。
【0034】さらにストラットの種類(コイルばね6の
径)に応じて、アクチュエータ80によって可動アーム
65,66の開き量が可変設定される。例えば第1の種
類のストラットの場合、押さえ部材60の可動アーム6
5,66が図1に1点鎖線で示す位置まで変位すること
により、可動アーム65,66の爪部75,76がコイ
ルばね6を圧縮するのに適した間隔に設定される。
【0035】上記の状態のもとに、コイルばね6の上方
から押さえ部材60が昇降用アクチュエータ53によっ
て降下させられることにより、爪部75,76がコイル
ばね6の上端部に当接するとともに、押さえ部材60が
さらに降下することにより、コイルばね6が所定量圧縮
される。
【0036】そしてコイルばね6が圧縮された状態のま
ま、図示しない駆動機構によってばね保持用リテーナ1
8が閉じる方向に移動し、そののち、押さえ部材60が
図1に示す初期位置まで上昇する。こうすることによ
り、ばね保持用リテーナ18のばね掛け部46によって
コイルばね6の上端部6bが支持されることになり、コ
イルばね6が圧縮された状態のまま保持される。
【0037】そののち、角度設定機構35のカム部材3
1がアクチュエータ34によって初期位置に戻されるこ
とにより、ストラット本体2が垂直な姿勢に戻る。そし
てこのストラット本体2は、圧縮された状態のコイルば
ね6と共に、ターンテーブル25が所定ピッチ回転する
ことにより、次工程(例えばアッパシート4を組付ける
ステージ)に移送される。
【0038】こうしてストラットの種類が変わるたび
に、角度設定機構35のアクチュエータ34やアーム位
置切換用のアクチュエータ90およびアーム開度切換用
のアクチュエータ80が作動することにより、ストラッ
トの種類に応じてワーク支持部11の傾きが可変設定さ
れるとともに、押さえ部材60の位置と、可動アーム6
5,66の開き量の切換えが行われる。
【0039】このため、コイルばね6を圧縮する際には
常にコイルばね6の中心線6aの延長線上に押さえ部材
60の中心線Cが位置するとともに、コイルばね6の中
心線6aを押さえ部材60による圧縮方向とほぼ一致さ
せることができ、ストラット1の種類に影響されること
なくコイルばね6をまっすぐに圧縮することができるよ
うになる。
【0040】なおこの発明を実施するに当たって、ワー
ク支持部や押さえ部材、角度設定機構、アクチュエータ
などをはじめとして発明を構成する各要素を種々に変形
して実施できることは言うまでもない。また前記実施形
態ではワーク支持部11に対して押さえ部材60を昇降
駆動させるように構成したが、これとは逆に押さえ部材
60に対してワーク支持部11を昇降駆動させるように
構成してもよい。
【0041】
【発明の効果】請求項1に記載された本発明のコイルば
ね圧縮装置によれば、ワークの種類に影響されることな
くコイルばねをその中心線に沿う方向に圧縮することが
でき、コイルばねが横にずれたり傾く原因となるような
偏荷重の発生が回避される。また、押さえ部材に設けら
れた爪部がコイルばねの上端部に当接するため、コイル
ばねのサイズが変わってもコイルばねを安定した状態で
押さえ付けることができるような位置に爪部が当接する
ことができる。そして本発明によればコイルばねが圧縮
された状態のまま、駆動機構によってばね保持用リテー
ナが閉じる方向に移動し、そののち押さえ部材が上昇す
ることにより、ばね保持用リテーナによってコイルばね
が圧縮された状態のまま保持される。またコイルばねを
圧縮する工程以外では、必要に応じてストラット本体等
のワークを垂直な姿勢に戻すことができる。
【0042】そして請求項2に記載した構成によれば、
カム部材とカムフォロアなどによって、作動の確実な角
度調整機構を容易に実現することができ、ワークの種類
が変わっても速やかにワーク支持部の傾きを容易かつ確
実に切換えることができ、かつ、コイルばねの圧縮工程
終了後は元の姿勢に戻すことも容易である。この場合ワ
ーク支持部をターンテーブル等の移動側の基体に配備
し、カム部材駆動用のアクチュエータ等は設備の固定側
に配備することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示すコイルばね圧縮装
置の一部の側面図。
【図2】 図1中のII−II線に沿う断面図。
【図3】 図1中のIII-III 線に沿う断面図。
【図4】 図1に示されたコイルばね圧縮装置における
昇降機構部の一部の側面図。
【図5】 図1に示されたコイルばね圧縮装置のワーク
支持部の正面図。
【図6】 図5に示されたワーク支持部の側面図。
【図7】 図5に示されたワーク支持部が傾いた様子を
示す側面図。
【図8】 ストラットを一部断面で示す側面図。
【符号の説明】
1…ストラット 2…ストラット本体 6…コイルばね 10…コイルばね圧縮装置 11…ワーク支持部 12…昇降機構部 18…ばね保持用リテーナ 31…カム部材 35…角度設定機構 53…昇降用アクチュエータ 60…押さえ部材 65,66…可動アーム 75,76…爪部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−220906(JP,A) 特開 平2−120110(JP,A) 特開 昭61−207278(JP,A) 特開 平5−84623(JP,A) 特開 平9−29553(JP,A) 実開 昭63−104295(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23P 21/00 B62D 65/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ストラット本体に設けるコイルばねを立て
    た姿勢でストラット本体を保持するワーク支持部と、 上記ワーク支持部に対し上下方向に相対移動可能でかつ
    上記コイルばねの上端部に当接可能な爪部を有する押さ
    え部材と、 上記ワーク支持部に支持された上記コイルばねの中心線
    が所定方向を向くように上記ワーク支持部を傾ける角度
    設定機構と、 上記ワーク支持部に対し上記押さえ部材を近付けること
    により上記爪部を上記コイルばねの上端部に当接させた
    状態で上記コイルばねを圧縮する昇降用アクチュエータ
    と、上記ワーク支持部に設けられかつ上下方向に延びる一対
    のばね保持用リテーナであって、それぞれの下端部が軸
    を中心に互いに開閉し合う方向に移動可能で、駆動機構
    によって互いに離れる方向に移動させることができ、そ
    れぞれの上端部にはコイルばねの上端部を引っ掛けるこ
    とができる形状のばね掛け部が設けられ、閉じる方向に
    移動した状態において該ばね掛け部によって上記コイル
    ばねを圧縮された状態で保持するばね保持用リテーナ
    と、 を具備したことを特徴とするコイルばね圧縮装置。
  2. 【請求項2】上記角度設定機構は、 上記ワーク支持部を装備する基体に対し上記ワーク支持
    部を回動可能に支持する枢支部と、 上記ワーク支持部に設けた転動可能なカムフォロアと、 上記カムフォロアに対し接離する方向に移動可能でかつ
    上記コイルばねの中心線が所定方向を向くように上記カ
    ムフォロアと当接するカム部材と、 上記カム部材を駆動するアクチュエータと、 を具備したことを特徴とする請求項1記載のコイルばね
    圧縮装置。
JP33569697A 1997-12-05 1997-12-05 コイルばね圧縮装置 Expired - Fee Related JP3356037B2 (ja)

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