JP2001029835A - 石炭ミルのイナート化方法及び装置 - Google Patents

石炭ミルのイナート化方法及び装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 石炭ミルの蒸気パージ方法及び装置に関し、
蒸気の結露による石炭の付着を防止し、炭塵爆発を確実
に防ぐ。 【解決手段】 給炭機20から石炭40がミル本体10
内に投入され、回転する粉砕テーブル11上でロール1
3とにより粉砕され、粉砕された石炭は空気供給用開閉
弁21を介して導入される空気で上昇し、ロータリーセ
パレータ16で分級され、微粒は外部へ搬出され、粗粒
は再びテーブル11に落下する。制御装置1は給炭機2
0、温度センサ2、空気供給用開閉弁21、モータ12
の各駆動信号を入力し、20,21,12の駆動が停止
するとミルトリップと判断し、温度が65℃以上では蒸
気供給開閉弁3を開いてミル本体10内に蒸気を供給
し、内部をイナート化する。又、温度が65℃以下とな
ると蒸気供給開閉弁3を開き、イナートガスを流入し蒸
気をパージするので低温での結露が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は石炭ミルのイナート
化方法及びその装置に関し、ミルトリップ時に蒸気を投
入してミル内をイナート化し、自然発火、炭塵爆発を防
止すると共に、蒸気の結露によるミル内の石炭の付着を
確実に防止するようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】図4は竪形石炭ミルの一般的な構成図で
あり、図において、10はミル本体であり、11は本体
10内でモータ12により回転する粉砕テーブル、13
はロールであり、油圧荷重装置14で粉砕テーブル11
上に押付けられ、回転する粉砕テーブル11上で石炭原
料を粉砕する。15は供給管であり、図示省略の給炭機
から供給される石炭原料40をミル本体10内に導くも
のである。16はロータリーセパレータで、供給管15
の周囲で回転し、粉砕された石炭を分級するものであ
る。ロータリーセパレータ16は駆動装置19で回転駆
動され、先端部には整流コーン17、周囲には回転羽根
18を備え、回転することにより粉砕された微粉を分級
するものである。
【0003】上記構成の石炭ミルにおいて、石炭原料4
0は中心部の供給管15からミル本体10内に投入さ
れ、粉砕テーブル11上に落下し、回転する粉砕テーブ
ル11上でロール13で押付けられながら粉砕される。
一方、粉砕テーブル11の下部からは熱空気30が供給
され、粉砕した微粉を乾燥させると共に上部へ搬送し、
上部に搬送された粉砕炭は回転するロータリーセパレー
タ16により微粒と粗粒とに分級され、微粒は微粉41
として外部に取出され、粗粒は再び粉砕テーブル11上
に落下し、再び粉砕される。
【0004】このような竪形石炭ミルがトリップする
と、内部に石炭が滞留したままの状態となり、自然発火
し炭塵爆発が起こり、危険な状態となる可能性があるの
で、トリップ時にはミル本体10内にミル本体外部から
蒸気供給用の系路を応急的に設け、蒸気をミル内に導
き、イナート化して炭塵爆発や自然発火を抑制するよう
にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように従来の竪
形石炭ミルのトリップ時には、ミル内に応急的に蒸気を
投入してミル本体内をイナート化し、炭塵爆発や自然発
火を防止するようにしているが、運転時には70℃〜8
0℃程度の温度が徐々に低下してゆき、温度の低下によ
り蒸気が結露し、ミル内の石炭が付着してしまう。石炭
が付着したままであると、その後ミルを起動しミル内の
温度が上昇した時に石炭が自然発火し、爆発を起こす危
険があり、このような事態を避けなければならない。特
に、図4に示すように、粉砕テーブル11の下部からは
200℃程度の熱空気が送られており、この部分の雰囲
気は乾燥し、酸化しており、この部分に石炭が滞留する
と自然発火が起こりやすい。
【0006】そこで本発明は、ミル内の温度を検出して
おき、ミルがトリップ時にミル内の温度が所定の温度以
上の時にのみ蒸気を投入し、所定の温度以下では蒸気を
投入せず、その代わり蒸気に代わるイナートガスを投入
してミル内の蒸気をパージし、温度低下時に石炭が付着
しないように蒸気の投入を制御する石炭ミルのイナート
化方法及び装置を提供することを課題としてなされたも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決するために次の(1)〜(3)の方法、(4)〜
(6)の装置を提供する。
【0008】(1)石炭ミルのトリップ時においてミル
本体内の温度を検出し、同温度が規定の温度以上では前
記ミル本体内に所定量の蒸気を投入し、前記温度が前記
規定温度以下となるとイナートガスを投入して前記蒸気
をパージしてミル本体内部に滞留する石炭の自然発火や
石炭爆発を防止することを特徴とする石炭ミルのイナー
ト化方法。
【0009】(2)前記イナートガスに代えて空気によ
り前記蒸気をパージすることを特徴とする(1)記載の
石炭ミルのイナート化方法。
【0010】(3)前記規定の温度は65〜75℃であ
ることを特徴とする(1)記載の石炭ミルのイナート化
方法。
【0011】(4)給炭機から供給される石炭をミル本
体内に投入し、回転する粉砕テーブル上で粉砕し、空気
供給系から供給される空気で粉砕された石炭を上昇させ
分級する石炭ミルにおいて、前記ミル本体内の温度を検
出する温度センサと、前記ミル本体内に蒸気を供給する
蒸気供給系と、前記ミル本体内にイナートガスを供給す
るイナートガス供給系と、前記給炭機、前記粉砕テーブ
ル及び前記空気供給系の各駆動信号、並びに前記温度セ
ンサの検出信号を入力し、前記給炭機、前記粉砕テーブ
ル及び前記空気供給系の駆動が停止するとミルトリップ
と判定すると共に、前記温度センサの検出する温度が規
定温度以上であると前記蒸気供給系の弁を所定時間開
き、前記温度が前記規定温度以下となると前記イナート
ガス供給系の弁を所定時間開いて前記蒸気をパージする
ように制御する制御装置とを備えたことを特徴とする石
炭ミルのイナート化装置。
【0012】(5)前記イナートガス供給系からのイナ
ートガスに代えて前記空気供給系からの空気により前記
蒸気をパージすることを特徴とする(4)記載の石炭ミ
ルのイナート化装置。
【0013】(6)前記規定温度が65〜75℃である
ことを特徴とする(4)記載の石炭ミルのイナート化装
置。
【0014】本発明の(1)〜(3)の方法において
は、ミルがトリップするとミル本体内部に滞留している
石炭が自然着火し、炭塵爆発を起こす危険があるので、
温度が高い間は蒸気を投入し、ミル本体内をイナート化
してこのような危険を回避する。この状態でミルが停止
を継続すると、ミル内の温度が徐々に低下してゆき、所
定の温度以下となると蒸気が結露し、ミル内に石炭が付
着するので、この温度以下となるとイナートガス例え
ば、N2 やCO2 ガスを投入して内部の蒸気をパージ
し、蒸気の低温時の結露を防止する。又、本発明の
(2)では、イナートガスの供給源がないプラントにお
いては、イナートガスの代わりに空気を用いて蒸気をパ
ージすることができ、(1)の発明と同様の効果が得ら
れる。又、本発明の(3)においては所定温度を65〜
75℃として設定するが、この温度以上では蒸気分圧が
高いため酸素濃度が低くなり、蒸気によるイナート化の
効果が大きくなるのでこの温度以上では蒸気を供給し、
この温度以下では蒸気の結露を防止するためにイナート
ガスで蒸気をパージし、その後はイナートガスにより自
然発火、炭塵爆発を防止する。
【0015】本発明の(4)〜(6)はイナート化装置
であり、制御装置は給炭機、粉砕テーブル及び空気供給
系の駆動信号からミルのトリップを検知し、トリップ時
のミル本体内の温度が規定温度以上であれば、蒸気供給
系から蒸気を供給し、規定温度以下であれば、イナート
ガス供給系からイナートガスを供給するように制御し、
蒸気をパージするので上記(1)の発明の方法が本発明
の(4)の装置で確実に実施できる。又、本発明の
(5)ではイナートガス供給系に代えて空気供給系から
の空気で蒸気をパージできるので、イナートガス供給系
のないプラントでは有効となる。又、本発明の(6)で
は規定温度を65〜75℃に設定し、この温度以上では
蒸気分圧が高いため酸素濃度が低くなり、蒸気でのイナ
ート化を有効ならしめ、この温度以下では蒸気をイナー
トガスでパージするので蒸気の結露を防止し、石炭がミ
ルに付着しないようにする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて具体的に説明する。図1は本発明の実
施の一形態に係る石炭ミルのイナート化システムの構成
図である。図において符号10〜16,40,41は図
4に示す従来の石炭ミルと同じ機能を有するので、詳し
い説明は省略し、同一符号をそのまま引用して説明する
が、本発明の特徴部分は主に符号1,2及び開閉弁3,
4を設け、これら開閉弁3,4の開閉を制御する部分に
あり、以下に詳しく説明する。
【0017】図1において、1は制御装置、2は温度セ
ンサでありミル本体10内の温度を検出する。3は蒸気
供給開閉弁、4はイナートガス(N2,CO2 等)の供給
開閉弁である。20は給炭機でありミル本体10に供給
管15を通って原料の石炭を供給するもの、21は空気
供給開閉弁である。
【0018】制御装置1には温度センサ2が検出するミ
ル本体10内の温度、給炭機20の駆動信号、空気供給
開閉弁21の開閉信号、粉砕テーブル11のモータ12
の駆動信号が入力されており、これら入力信号の状態に
よりミルのトリップ状態を検出し、トリップ時における
温度センサ2が検出する温度の状態により、後述するよ
うに蒸気供給開閉弁3、イナートガス供給開閉弁4の開
閉を制御する。
【0019】制御装置1では、給炭機20と粉砕テーブ
ル11のモータ12の駆動信号及び空気供給開閉弁21
の開信号を監視しておき、これらのすべての信号が
「0」となると、給炭機20と粉砕テーブル12のモー
タ12及び空気供給開閉弁21のすべてが停止し、石炭
ミルがトリップしたと判断する。更に温度センサ2の温
度信号を監視し、温度が徐々に低下するが、温度が65
℃〜70℃以上で、特に65℃以上の状態であれば、蒸
気供給開閉弁3を開き、所定の時間蒸気をミル本体10
内に供給し、ミル本体10内をイナート化する。
【0020】ミル本体10内に供給される蒸気はボイラ
で発生する蒸気系統から抽気して供給するもので、約3
00℃の蒸気であり、ミル内をイナート化して滞留する
石炭の炭塵爆発や自然発火を防止する。蒸気の噴射は断
続的に、又は継続して所定時間に所定量の蒸気を供給す
る。
【0021】制御装置1は、又、温度センサ2を監視し
続け、ミル停止中にミル内の温度が徐々に低下してゆ
き、温度が65℃以下となると、イナートガス供給開閉
弁4を所定時間の間開き、ミル本体10内の蒸気をパー
ジして蒸気をイナートガスに置き換える。蒸気が温度6
5℃以下でミル本体10内に滞留すると、蒸気が結露
し、ミル内へ石炭が付着して石炭のミル内の滞留量が増
加するが、低温時にはイナートガスで蒸気をパージする
のでミル内の石炭付着量が低減される。
【0022】又、ミル本体10内の温度が65℃以下の
低温時には、蒸気の飽和蒸気圧が低く、蒸気中の酸素濃
度が充分に低下せず、ミル本体10内のイナート化が小
さい。これにより自然発火が発生する確率が大きくな
り、又、炭塵爆発の危険性も増大する。本実施の形態の
ように、低温時に蒸気をイナートガスでパージすること
により、蒸気の結露を防ぐと共にイナートガスで自然発
火を抑え、温度の高い間は蒸気でイナート化し、低温時
になるとイナートガスで蒸気に置き換えることにより充
分効果のあるイナート化が可能となる。
【0023】図2は蒸気パージを実施した場合の温度と
飽和蒸気圧との関係を示す図である。図において、飽和
蒸気圧はミル本体内の温度の下降と共に減少してゆき、
温度が70℃では0.3、65℃に低下すると0.25
となり、飽和蒸気圧が0.25〜0.3の範囲以上では
ミル内の酸素濃度を15mol/m3%以下の状態にすること
ができる。この酸素濃度以下では炭塵爆発が起こりにく
い状態となる。
【0024】従って、ミル内温度が65℃以上となると
蒸気パージによりミル本体内の酸素濃度が低下し、この
状態ではイナート化の効果が大きいので温度65℃以上
では蒸気を投入するようにする。又、温度65℃以下で
は酸素濃度が大きく、イナート化の効果は少く、蒸気の
結露による石炭付着による悪影響が大きいので蒸気をイ
ナートガスによりパージし、イナートガスに置き換える
ようにする。
【0025】図3は本発明の実施の第2形態に係る石炭
ミルのイナート化システムの構成図である。図におい
て、本実施の第2形態においては、図1の実施の第1形
態からイナートガス供給系を削除したシステムで、その
他の構成は同じでありN2 やCO2 等のイナートガス供
給源がないプラントでの使用に適しているシステムであ
る。
【0026】図3において、石炭ミルがトリップした状
態は図1のシステムと同じく制御装置1で判断し、トリ
ップ時において温度センサ2の検出する温度が65℃以
上であれば、蒸気供給開閉弁3を開き、約300℃の蒸
気をミル本体10内に投入し、ミル内をイナート化し、
炭塵爆発を防止する。又、ミル本体10内の温度が65
℃以下になると、上記したように蒸気が結露し、石炭が
付着するようになるので、これを回避するため、空気供
給用開閉弁21を開き、空気を供給してミル本体10内
の蒸気をパージする。このようにパージ用のイナートガ
スの代わりに空気を用いても実施の第1形態と同様の効
果が得られる。
【0027】以上説明の実施の第1形態では、ミルトリ
ップ時にミル内に蒸気を投入してミル本体10内をイナ
ート化するシステムにおいて、ミル本体10内の温度が
65℃以下になると、イナートガス供給開閉弁3を開い
てN2 やCO2 等のイナートガスを吹き込み、蒸気をパ
ージし、又、実施の第2形態においては、イナートガス
に代えて空気供給用開閉弁21を開いて空気をミル本体
10内に流入させ、蒸気をパージするようにしたので、
ミルトリップ時においてミル内が低温になったとして
も、蒸気による結露を防ぎ、石炭の付着を少くして炭塵
爆発や自然発火を確実に抑えることができる。
【0028】
【発明の効果】本発明の石炭ミルイナート化方法は、
(1)石炭ミルのトリップ時においてミル本体内の温度
を検出し、同温度が規定の温度以上では前記ミル本体内
に所定量の蒸気を投入し、前記温度が前記規定温度以下
となるとイナートガスを投入して前記蒸気をパージして
ミル本体内部に滞留する石炭の自然発火や石炭爆発を防
止することを特徴としている。このような方法によりミ
ルがトリップするとミル本体内部に滞留している石炭が
自然着火し、炭塵爆発を起こす危険があるので、温度が
高い間は蒸気を投入し、ミル本体内をイナート化してこ
のような危険を回避する。この状態でミルが停止を継続
すると、ミル内の温度が徐々に低下してゆき、所定の温
度以下となると蒸気が結露し、ミル内に石炭が付着し、
その後ミルを起動した際に自然発火、炭塵爆発の原因と
なるので、この温度以下となるとイナートガス例えば、
2 やCO2 ガスを投入して内部の蒸気をパージし、蒸
気の低温時の結露を防止することができる。
【0029】又、本発明の(2)では、イナートガスの
供給源がないプラントにおいては、イナートガスの代わ
りに空気を用いて蒸気をパージすることができ、(1)
の発明と同様の効果が得られる。又、本発明の(3)に
おいては所定温度を65〜75℃として設定するが、こ
の温度以上では蒸気分圧が高いため酸素濃度が低くな
り、蒸気によるイナート化の効果が大きくなるのでこの
温度以上では蒸気を供給し、この温度以下では蒸気の結
露を防止するためにイナートガスで蒸気をパージし、そ
の後はイナートガスにより自然発火、炭塵爆発を防止す
ることができる。
【0030】本発明の(4)はイナート化装置であり、
給炭機から供給される石炭をミル本体内に投入し、回転
する粉砕テーブル上で粉砕し、空気供給系から供給され
る空気で粉砕された石炭を上昇させ分級する石炭ミルに
おいて、前記ミル本体内の温度を検出する温度センサ
と、前記ミル本体内に蒸気を供給する蒸気供給系と、前
記ミル本体内にイナートガスを供給するイナートガス供
給系と、前記給炭機、前記粉砕テーブル及び前記空気供
給系の各駆動信号、並びに前記温度センサの検出信号を
入力し、前記給炭機、前記粉砕テーブル及び前記空気供
給系の駆動が停止するとミルトリップと判定すると共
に、前記温度センサの検出する温度が規定温度以上であ
ると前記蒸気供給系の弁を所定時間開き、前記温度が前
記規定温度以下となると前記イナートガス供給系の弁を
所定時間開いて前記蒸気をパージするように制御する制
御装置とを備えたことを特徴としている。このような構
成により、制御装置は給炭機、粉砕テーブル及び空気供
給系の駆動信号からミルのトリップを検知し、トリップ
時のミル本体内の温度が規定温度以上であれば、蒸気供
給系から蒸気を供給し、規定温度以下であれば、イナー
トガス供給系からイナートガスを供給するように制御
し、蒸気をパージするので上記(1)の発明の方法が本
発明の(4)の装置で確実に実施できる。
【0031】又、本発明の(5)ではイナートガス供給
系に代えて空気供給系からの空気で蒸気をパージできる
ので、イナートガス供給系のないプラントでは有効とな
る。又、本発明の(6)では規定温度を65〜75℃に
設定し、この温度以上では蒸気分圧が高いため酸素濃度
が低くなり、蒸気でのイナート化を有効ならしめ、この
温度以下では蒸気をパージして蒸気の結露を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る石炭ミルの蒸気
パージ装置の構成図である。
【図2】本発明の実施の第1形態に係る石炭ミルの蒸気
パージ装置における温度と飽和蒸気圧との関係を示す図
である。
【図3】本発明の実施の第2形態に係る石炭ミルの蒸気
パージ装置の構成図である。
【図4】石炭ミルの一般的な構成図である。
【符号の説明】
1 制御装置 2 温度センサ 3 蒸気供給開閉弁 4 イナートガス供給開閉弁 10 ミル本体 11 粉砕テーブル 12 モータ 13 ロール 14 油圧荷重装置 15 供給管 16 ロータリーセパレータ 20 給炭機 21 空気供給用開閉弁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石炭ミルのトリップ時においてミル本体
    内の温度を検出し、同温度が規定の温度以上では前記ミ
    ル本体内に所定量の蒸気を投入し、前記温度が前記規定
    温度以下となるとイナートガスを投入して前記蒸気をパ
    ージするとともにイナートガスによりミル本体内部に滞
    溜する石炭の自然発火や石炭爆発を防止することを特徴
    とする石炭ミルのイナート化方法。
  2. 【請求項2】 前記イナートガスに代えて空気により前
    記蒸気をパージすることを特徴とする請求項1記載の石
    炭ミルのイナート化方法。
  3. 【請求項3】 前記規定の温度は65〜75℃であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の石炭ミルのイナート化方
    法。
  4. 【請求項4】 給炭機から供給される石炭をミル本体内
    に投入し、回転する粉砕テーブル上で粉砕し、空気供給
    系から供給される空気で粉砕された石炭を上昇させ分級
    する石炭ミルにおいて、前記ミル本体内の温度を検出す
    る温度センサと、前記ミル本体内に蒸気を供給する蒸気
    供給系と、前記ミル本体内にイナートガスを供給するイ
    ナートガス供給系と、前記給炭機、前記粉砕テーブル及
    び前記空気供給系の各駆動信号、並びに前記温度センサ
    の検出信号を入力し、前記給炭機、前記粉砕テーブル及
    び前記空気供給系の駆動が停止するとミルトリップと判
    定すると共に、前記温度センサの検出する温度が規定温
    度以上であると前記蒸気供給系の弁を所定時間開き、前
    記温度が前記規定温度以下となると前記イナートガス供
    給系の弁を所定時間開いて前記蒸気をパージするように
    制御する制御装置とを備えたことを特徴とする石炭ミル
    のイナート化装置。
  5. 【請求項5】 前記イナートガス供給系からのイナート
    ガスに代えて前記空気供給系からの空気により前記蒸気
    をパージすることを特徴とする請求項4記載の石炭ミル
    のイナート化装置。
  6. 【請求項6】 前記規定温度が65〜75℃であること
    を特徴とする請求項4記載の石炭ミルのイナート化装
    置。
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