JP2001029773A - 真空装置 - Google Patents
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- JP2001029773A JP2001029773A JP11210475A JP21047599A JP2001029773A JP 2001029773 A JP2001029773 A JP 2001029773A JP 11210475 A JP11210475 A JP 11210475A JP 21047599 A JP21047599 A JP 21047599A JP 2001029773 A JP2001029773 A JP 2001029773A
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Abstract
成膜を行う真空装置において、成膜プロセス中に真空装
置内部の構造物表面に成膜された膜が、当該構造物の表
面から剥がれにくくなるように真空装置内部構造物の表
面が処理されている真空装置を提供することを目的とし
ている。 【解決手段】 本発明は、CVD装置、スパッタ装置の
ように真空中で成膜を行う真空装置において、真空装置
内部の軟金属を材料として形成されている内部構造物
を、表面にヘアーライン加工が施されている構造物とす
ることにより目的を達成するものである。
Description
ッタ装置のように真空中で成膜を行う真空装置に関し、
特に、成膜プロセス中に真空装置内部の構造物表面に成
膜された膜が、当該構造物の表面から剥がれにくくなる
ように真空装置内部構造物の表面が処理されている真空
装置に関する。
な真空装置においては、その真空チャンバー内部の構造
物表面に、サンドブラストによって、微細な凹凸を形成
することがしばしば行なわれている。これは、これらの
成膜装置においては、成膜プロセスを行なうと、真空チ
ャンバー内部の構造物の表面にも成膜され、その成膜が
繰り返されると、厚くなった膜が剥がれ落ちて、ゴミと
して基板成膜表面を汚すなどの問題が生ずるため、膜と
構造物との密着力を高め、膜剥がれを防ぐためである。
サンドブラストとは、微細なセラミックの砂を圧縮空気
流によって構造物表面に吹き付け、構造物の表面に凹凸
を形成する方法である。
l(アルミニウム)溶射が知られている。これは、溶か
したAl(アルミニウム)を吹き付けることによって、
凹凸表面を得る方法である。
ャンバー内部の構造物には、Al(アルミニウム)など
のような軟質材料を用い、かつ微細な孔の開いた構造物
がある。例えば、図6に示したCVD装置のシャワーヘ
ッドと呼ばれるガスの吹き出し板15などがそれに当た
る。このような構造物では材料が柔らかいため、サンド
ブラストを行なった場合には、セラミック砂16が表面
に食い込んで、構造物の表面に残留してしまうことにな
る。また、セラミック砂16が微細な孔17を塞いでし
まうこともあった(図6)。
ニウム)溶射によって凹凸を形成しておく場合にも、微
細な孔17(図6)が塞がれてしまうことがあった。
ルミニウム)溶射によって表面に微細な凹凸を形成した
構造物によって真空チャンバー内部の構造物のような真
空装置内部構造物が構成されている場合、構造物の表面
に残留してしまっているセラミック砂16の存在によっ
て、真空チャンバー内部構造物の表面に成膜された膜が
剥がれやすくなるという問題点があった。また、前記の
ように微細な孔17が塞がれている場合には、これによ
って成膜品質の向上が妨げられるという問題点があっ
た。
として形成されている真空装置内部構造物の表面への微
細な凹凸の形成が、ヘアーライン加工によってなされて
いる構造物を真空装置内部構造物に採用することによっ
て、前記課題を解決したのである。
置、スパッタ装置のように真空中で成膜を行う真空装置
において、真空装置内部の軟金属を材料として形成され
ている内部構造物は、表面にヘアーライン加工が施され
ている構造物であることを特徴とする真空装置である。
成する材料となる軟金属には、Al(アルミニウム)な
ど、従来の真空装置において内部構造物用の軟質の金属
材料として採用されていたものが含まれる。
材料として形成されている構造物であって、ヘアーライ
ン加工によって表面に微細な凹凸が形成されている構造
物によって内部構造物が構成されている真空装置を提供
することができる。ヘアーライン加工によれば、サンド
ブラストによって構造物の表面に微細な凹凸を形成した
時のように、構造物の表面に異物(微細なセラミックの
砂)が残る事はないので、内部構造物の表面に成膜され
た膜が剥離してゴミ(パーティクル)が発生するおそれ
を減少させる事ができる。
ミニウム)などの軟金属を材料とするものであって、図
6に符号17で図示したような、およそ1mm径以下の
細孔を表面に持つ構造物である場合に、本発明によっ
て、前記のようなおよそ1mm径以下の細孔を表面に持
つ構造物をも、ヘアーライン加工によって表面に微細な
凹凸の形成がされている構造物としておけば、サンドブ
ラストやAl(アルミニウム)溶射によって表面に凹凸
が形成されている構造物が内部構造物となっていた従来
の真空装置の場合に生じるおそれのあった細孔17(図
6)が塞がれてしまうことによる成膜品質への影響を排
除できるので、成膜品質の向上された真空装置を提供す
ることができる。
る。
に多数のヘアーライン3、3を設ける。ヘアーライン
3、3は、隔壁2の表面に成膜された場合に、膜の剥落
を防止するものであるから、隔壁2の表面と膜の付着力
が、膜の重量よりも大きければ剥落するおそれがないの
で、十分の付着力を保有する程度のヘアーライン3、3
を設ける。図1、図2中、4は電極、5は酸素ガスパイ
プ、6は基板、7は排気系、8は貫通孔、9は拡散孔で
ある。
属であるAl(アルミニウム)を材料として形成され、
表面にヘアーライン加工されている内部構造物よりなる
真空装置の一例として示したものである。本発明は、図
1、図2図示の真空装置に限られず、従来公知の真空装
置であって、真空装置内部の軟金属を材料として形成さ
れている内部構造物が、表面にヘアーライン加工されて
いる構造物からなる真空装置は、すべて本発明の技術的
範囲に含まれるものである。
ように、真空装置の内部構造物となる被処理物10(例
えば、軟金属であるアルミニウムを材料として形成され
ている隔壁など)の表面に、回転するスチールブラシ1
1を回転させながら、往復させることにより、あるいは
スチールブラシ11を固定しておいて被処理物10を往
復移動させることにより、被処理物10の表面に筋状の
凹凸であるヘアーライン12が形成される。このヘアー
ライン12の幅、深さ、ヘアーラインとヘアーラインと
の間の間隔は、スチールブラシの線材の直径、線材の植
設されている密度あるいは間隔、被処理物10上でスチ
ールブラシ11を回転させる際に被処理物10の表面に
対して加える力、などにより定まるが、これらは、被処
理物10が内部構造物として採用された真空装置におい
て、内部構造物となった被処理物10の表面に成膜した
膜の付着力が増加し、剥がれにくくなるという目的を効
果的に達成できるように適宜定められる。
属からなる被処理物10にヘアーライン加工を施す他の
例を説明するものである。真空装置の内部構造物となる
被処理物10の表面に、ベルトやすり13を当接し、前
記ベルトやすり13を移動(回転と直線移動)させれ
ば、筋状の凹凸であるヘアーライン12ができる。
属からなる被処理物10にヘアーライン加工を施す更に
他の例を説明するものである。真空装置の内部構造物と
なる被処理物10の表面にブロックやすり14を当接し
つつ、両方向矢示18のように往復移動させ、これを被
処理物10の表面全体に渡って行えば、ヘアーライン1
2を設けることができる。
などの軟質の金属材料よりなる構造物表面に、ヘアーラ
イン加工を施すことができる。このとき、表面加工によ
って真空装置の内部構造物となる被処理物の表面に異物
を残すことはない。また、CVD装置のシャワーヘッド
のような微細なガス吹き出し孔(例えば0.5mm径)
を塞ぐおそれも無い。
れる真空装置の内部構造物であるシャワーヘッドを、本
発明によって表面にヘアーライン加工されているシャワ
ーヘッドとした場合、成膜プロセス中に当該シャワーヘ
ッドに成膜された膜のシャワーヘッド表面への付着力が
向上するため、膜厚50ミクロンまで、膜剥がれを抑制
することが可能であった。一方、ヘアーライン加工され
ていな従来のシャワーヘッドの場合には、膜厚10ミク
ロンのSiO2 が積層された時に、膜剥がれが生じ
た。
ヘアーラインを設けたので、膜剥がれによるゴミ(パー
ティクル)の発生を未然に抑えることができ、基板の成
膜品質を向上させることができる。
図。
説明図。
示す説明図。
した場合の一部拡大した断面図。
Claims (1)
- 【請求項1】 真空装置内部の軟金属を材料として形成
されている内部構造物が、表面にヘアーライン加工され
ている構造物であることを特徴とする真空装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11210475A JP2001029773A (ja) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | 真空装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11210475A JP2001029773A (ja) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | 真空装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001029773A true JP2001029773A (ja) | 2001-02-06 |
Family
ID=16589969
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11210475A Pending JP2001029773A (ja) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | 真空装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001029773A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014111841A (ja) * | 2008-01-31 | 2014-06-19 | Honeywell Internatl Inc | 蒸着システムで使用するためのコイル、コイルセットまたはコイル関連装置の製造方法、蒸着処理で使用するためのコイル、コイルセット、少なくとも1つのコイル関連装置、またはそれらの組合せ、蒸着システムで使用するためのコイル、コイルセットまたはコイル関連装置の製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS6235627A (ja) * | 1985-08-09 | 1987-02-16 | Nec Kyushu Ltd | 半導体製造装置の半導体基板保持治具 |
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JP2000223432A (ja) * | 1998-11-26 | 2000-08-11 | Tokyo Electron Ltd | 熱処理装置 |
-
1999
- 1999-07-26 JP JP11210475A patent/JP2001029773A/ja active Pending
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A521 | Written amendment |
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A521 | Written amendment |
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A02 | Decision of refusal |
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