JP2001029377A - 外科用吻合装置 - Google Patents
外科用吻合装置Info
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- JP2001029377A JP2001029377A JP11201734A JP20173499A JP2001029377A JP 2001029377 A JP2001029377 A JP 2001029377A JP 11201734 A JP11201734 A JP 11201734A JP 20173499 A JP20173499 A JP 20173499A JP 2001029377 A JP2001029377 A JP 2001029377A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 嵌合操作を常に迅速、的確に行うことがで
き、且つ嵌合操作の際生体に押圧力がかからないような
外科用吻合装置を提供する。 【解決手段】 生体の開孔の周囲に粘着固定する接皮部
材1と、接皮部材1の非接皮側に固定しリング状嵌合部
7を有する第1のフランジ4と、第1のフランジ4と嵌
合可能なリング状嵌合部16を有する第2のフランジ1
5とを備え、リング状嵌合部の一方はリング状突起12
として、他方のリング状嵌合部はリング状溝18として
形成され、リング状突起12として形成された方のリン
グ状嵌合部7の外周にリング状突起12より高いリング
状突出部8を備え、このリング状突出部8は両フランジ
が嵌合されたときリング状溝として形成されたリング状
嵌合部16の外周部を囲むリング状壁部分10と、それ
に続き外方へ延びるリング状つば部分11とを備える。
き、且つ嵌合操作の際生体に押圧力がかからないような
外科用吻合装置を提供する。 【解決手段】 生体の開孔の周囲に粘着固定する接皮部
材1と、接皮部材1の非接皮側に固定しリング状嵌合部
7を有する第1のフランジ4と、第1のフランジ4と嵌
合可能なリング状嵌合部16を有する第2のフランジ1
5とを備え、リング状嵌合部の一方はリング状突起12
として、他方のリング状嵌合部はリング状溝18として
形成され、リング状突起12として形成された方のリン
グ状嵌合部7の外周にリング状突起12より高いリング
状突出部8を備え、このリング状突出部8は両フランジ
が嵌合されたときリング状溝として形成されたリング状
嵌合部16の外周部を囲むリング状壁部分10と、それ
に続き外方へ延びるリング状つば部分11とを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体の表面に形成
された開孔に装着し、生体内からの排出物を取り出した
り、生体内へ液剤を導入するために用いる外科用吻合装
置に関する。
された開孔に装着し、生体内からの排出物を取り出した
り、生体内へ液剤を導入するために用いる外科用吻合装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】直腸や膀胱の疾患のため外科手術を行
い、腸管、尿管、その他これらに類する管を体表まで導
き生体表面に造設した瘻孔、或は創傷により生体表面に
形成された創面といった開孔には、生体内から排出され
る種々の排泄物、排液を収容し、時には治療、洗浄のた
め生体内へ液剤を注入するため、いわゆる外科用吻合装
置が装着される。人工肛門用装具、人工膀胱用装具はそ
の一例であるが、この外科用吻合装置は生体内から排出
される汚物を処理するものであるから、汚物に触れるこ
となく操作を衛生的に行うことができ、使用中汚物が漏
れたりすることがないよう信頼性があり、着脱が容易で
あり、更に生体の表面に直接装着するものであるから肌
への感触がよいことが要求される。
い、腸管、尿管、その他これらに類する管を体表まで導
き生体表面に造設した瘻孔、或は創傷により生体表面に
形成された創面といった開孔には、生体内から排出され
る種々の排泄物、排液を収容し、時には治療、洗浄のた
め生体内へ液剤を注入するため、いわゆる外科用吻合装
置が装着される。人工肛門用装具、人工膀胱用装具はそ
の一例であるが、この外科用吻合装置は生体内から排出
される汚物を処理するものであるから、汚物に触れるこ
となく操作を衛生的に行うことができ、使用中汚物が漏
れたりすることがないよう信頼性があり、着脱が容易で
あり、更に生体の表面に直接装着するものであるから肌
への感触がよいことが要求される。
【0003】これらの要求を満たすため、従来種々の外
科用吻合装置が提案されているが、その比較的要求に近
いものとして、生体の開孔の周辺に粘着固定し得るよう
にした接皮部材と、接皮部材の非接皮側に固定した第1
のフランジと、第1のフランジと着脱可能な第2のフラ
ンジとを備え、第1のフランジと第2のフランジにそれ
ぞれ相互に嵌合可能な突起または溝を有する吻合装置が
本出願人により提案されている(実公平7−15542
号公報)。この吻合装置は、接皮部材でもって第1のフ
ランジを常時生体の開孔の周囲に固定しておき、第1の
フランジと第2のフランジとを突起とそれに対応する溝
により連結し、開孔から排出された排泄物を第2のフラ
ンジに取り付けた袋に収容し、排泄物が溜まったら第2
のフランジを第1のフランジから取り外して袋内の排泄
物を除去し洗浄して再使用するか新しいものと交換する
ようにし、場合によっては第2のフランジを袋式からキ
ャップ式に代えるようにしたものである。この外科用吻
合装置においては、第1のフランジと第2のフランジと
を接合する場合、両フランジに設けた円形リング状の嵌
合部を相互に押圧するが、その際直接押圧力が開孔周囲
の肌に加わらないようにするため第1のフランジと接皮
部材との間に指を挿入して第1のフランジを裏側から十
分支えられるようにすることが好ましく、そのため第1
のフランジの外径は比較的大きくとられている。この両
フランジの嵌合部を嵌め合わせるため位置合わせする場
合、生体の開孔は概ね下半身にあり、また第1のフラン
ジ上に第2のフランジの袋が重なるため、嵌合部を直接
目視することが難しく、手探りで両嵌合部間の位置合わ
せをしなければならないことが多く、なかなか位置が定
まり難く、他に多くの利点を有しながらも、この操作上
の問題が大きな欠点として残っている。
科用吻合装置が提案されているが、その比較的要求に近
いものとして、生体の開孔の周辺に粘着固定し得るよう
にした接皮部材と、接皮部材の非接皮側に固定した第1
のフランジと、第1のフランジと着脱可能な第2のフラ
ンジとを備え、第1のフランジと第2のフランジにそれ
ぞれ相互に嵌合可能な突起または溝を有する吻合装置が
本出願人により提案されている(実公平7−15542
号公報)。この吻合装置は、接皮部材でもって第1のフ
ランジを常時生体の開孔の周囲に固定しておき、第1の
フランジと第2のフランジとを突起とそれに対応する溝
により連結し、開孔から排出された排泄物を第2のフラ
ンジに取り付けた袋に収容し、排泄物が溜まったら第2
のフランジを第1のフランジから取り外して袋内の排泄
物を除去し洗浄して再使用するか新しいものと交換する
ようにし、場合によっては第2のフランジを袋式からキ
ャップ式に代えるようにしたものである。この外科用吻
合装置においては、第1のフランジと第2のフランジと
を接合する場合、両フランジに設けた円形リング状の嵌
合部を相互に押圧するが、その際直接押圧力が開孔周囲
の肌に加わらないようにするため第1のフランジと接皮
部材との間に指を挿入して第1のフランジを裏側から十
分支えられるようにすることが好ましく、そのため第1
のフランジの外径は比較的大きくとられている。この両
フランジの嵌合部を嵌め合わせるため位置合わせする場
合、生体の開孔は概ね下半身にあり、また第1のフラン
ジ上に第2のフランジの袋が重なるため、嵌合部を直接
目視することが難しく、手探りで両嵌合部間の位置合わ
せをしなければならないことが多く、なかなか位置が定
まり難く、他に多くの利点を有しながらも、この操作上
の問題が大きな欠点として残っている。
【0004】この欠点を解決するため、第1のフランジ
の嵌合部の外側にフランジの外周によってつば部を形成
し、つば部が少なくとも一部に嵌合部の最外周縁に達し
指が入る大きさの切り込みを有する吻合装置が本出願人
により提案されている(実用新案登録第2534783
号公報)。この吻合装置によれば、第1のフランジの外
周の切り込みに指を添えて持つことにより第1のフラン
ジの嵌合部の位置を明確に知覚することができ、また、
第1のフランジのつば部より第1のフランジと接皮部材
との間に指を十分差し込むことにより第1のフランジを
裏側から指で支持しながら生体の開孔周辺部に圧迫力を
加えることなく両フランジの嵌合部を相互に押圧するこ
とができる。
の嵌合部の外側にフランジの外周によってつば部を形成
し、つば部が少なくとも一部に嵌合部の最外周縁に達し
指が入る大きさの切り込みを有する吻合装置が本出願人
により提案されている(実用新案登録第2534783
号公報)。この吻合装置によれば、第1のフランジの外
周の切り込みに指を添えて持つことにより第1のフラン
ジの嵌合部の位置を明確に知覚することができ、また、
第1のフランジのつば部より第1のフランジと接皮部材
との間に指を十分差し込むことにより第1のフランジを
裏側から指で支持しながら生体の開孔周辺部に圧迫力を
加えることなく両フランジの嵌合部を相互に押圧するこ
とができる。
【0005】上述のような従来の吻合装置において、両
フランジの嵌合部の位置は正確に認識することはできる
ものの、実際に両嵌合部を噛み合わせることは必ずしも
容易ではない。即ち、一方のフランジに1つの突起、他
方のフランジに1つの溝を持つ型の嵌合部の場合、突起
と溝とがずれた状態で嵌合部が不正規な位置で嵌り込ん
でしまい、正確な嵌合位置を得るまで何度か操作を繰り
返す必要に迫られることがある。また例えば一方のフラ
ンジの嵌合部に2つの突起がある場合、2つの突起の間
に溝がある形状であっても面のように振る舞い、他方の
フランジの嵌合部底面が滑って両者は微妙にずれて嵌合
ができなくなり、更に2つの突起の形状が完全に同一で
なくても大きさが比較的近いと、両嵌合部を位置合わせ
する際滑って位置が微妙にずれ、突起と溝が1つずれて
仮止めのようにその箇所だけ嵌り込んでしまうことがあ
り、それを外して再び嵌合操作をやり直さなければなら
ないことになる。又上述のつば部を設けたものも、第1
のフランジと接皮部材との間に十分指を差し込むことが
必ずしも常に保証されるものではなく、指の太い人の場
合には困難である。
フランジの嵌合部の位置は正確に認識することはできる
ものの、実際に両嵌合部を噛み合わせることは必ずしも
容易ではない。即ち、一方のフランジに1つの突起、他
方のフランジに1つの溝を持つ型の嵌合部の場合、突起
と溝とがずれた状態で嵌合部が不正規な位置で嵌り込ん
でしまい、正確な嵌合位置を得るまで何度か操作を繰り
返す必要に迫られることがある。また例えば一方のフラ
ンジの嵌合部に2つの突起がある場合、2つの突起の間
に溝がある形状であっても面のように振る舞い、他方の
フランジの嵌合部底面が滑って両者は微妙にずれて嵌合
ができなくなり、更に2つの突起の形状が完全に同一で
なくても大きさが比較的近いと、両嵌合部を位置合わせ
する際滑って位置が微妙にずれ、突起と溝が1つずれて
仮止めのようにその箇所だけ嵌り込んでしまうことがあ
り、それを外して再び嵌合操作をやり直さなければなら
ないことになる。又上述のつば部を設けたものも、第1
のフランジと接皮部材との間に十分指を差し込むことが
必ずしも常に保証されるものではなく、指の太い人の場
合には困難である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、嵌合
操作を常に迅速に的確に行うことができ、嵌合操作の際
生体の開孔の周辺部に圧迫力がかからないようにフラン
ジを手で容易に保持することができる外科用吻合装置を
提供することにある。
操作を常に迅速に的確に行うことができ、嵌合操作の際
生体の開孔の周辺部に圧迫力がかからないようにフラン
ジを手で容易に保持することができる外科用吻合装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明においては、生体の開孔の周囲に粘着固定す
る接皮部材と、接皮部材の非接皮側に固定した第1のフ
ランジと、第1のフランジと嵌合可能な第2のフランジ
とを備え、接皮部材は生体の開孔に対応する開口を有
し、第1のフランジは接皮部材と反対側にリング状嵌合
部を有し、第2のフランジは第1のフランジのリング状
嵌合部と嵌合するリング状嵌合部を有し、両フランジの
リング状嵌合部はいずれか一方がリング状突起として形
成され、他方が突起に対応するリング状溝として形成さ
れ、リング状突起として形成されたリング状嵌合部は外
周にリング状突起より高いリング状突出部を有し、この
リング状突出部は両フランジの両嵌合部が嵌合されたと
きリング状溝として形成された他方のフランジの嵌合部
の外周部を囲むリング状壁部分とこのリング状壁部分か
ら外方へ延びるリング状つば部分とを備える。
め、本発明においては、生体の開孔の周囲に粘着固定す
る接皮部材と、接皮部材の非接皮側に固定した第1のフ
ランジと、第1のフランジと嵌合可能な第2のフランジ
とを備え、接皮部材は生体の開孔に対応する開口を有
し、第1のフランジは接皮部材と反対側にリング状嵌合
部を有し、第2のフランジは第1のフランジのリング状
嵌合部と嵌合するリング状嵌合部を有し、両フランジの
リング状嵌合部はいずれか一方がリング状突起として形
成され、他方が突起に対応するリング状溝として形成さ
れ、リング状突起として形成されたリング状嵌合部は外
周にリング状突起より高いリング状突出部を有し、この
リング状突出部は両フランジの両嵌合部が嵌合されたと
きリング状溝として形成された他方のフランジの嵌合部
の外周部を囲むリング状壁部分とこのリング状壁部分か
ら外方へ延びるリング状つば部分とを備える。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明においては、一方の側に粘
着層を有する接皮部材の粘着層と反対側に第1のフラン
ジを固定し、この第1のフランジの周縁部に例えばリン
グ状突起として形成された第1のリング状嵌合部を設
け、第2のフランジの接皮側に第1のリング状嵌合部と
嵌合可能なリング状溝として形成された第2のリング状
嵌合部を設け、第1のフランジの外周に嵌合状態におい
て第2の嵌合部の外周部を取り囲み第1のリング状嵌合
部より高いリング状壁部分とこのリング状壁部分に続き
外側へ接皮部材とほぼ平行に延びるリング状つば部分と
からなるリング状突出部を形成し、嵌合状態においてリ
ング状突出部が第2のリング状嵌合部を取り囲むように
なっている。
着層を有する接皮部材の粘着層と反対側に第1のフラン
ジを固定し、この第1のフランジの周縁部に例えばリン
グ状突起として形成された第1のリング状嵌合部を設
け、第2のフランジの接皮側に第1のリング状嵌合部と
嵌合可能なリング状溝として形成された第2のリング状
嵌合部を設け、第1のフランジの外周に嵌合状態におい
て第2の嵌合部の外周部を取り囲み第1のリング状嵌合
部より高いリング状壁部分とこのリング状壁部分に続き
外側へ接皮部材とほぼ平行に延びるリング状つば部分と
からなるリング状突出部を形成し、嵌合状態においてリ
ング状突出部が第2のリング状嵌合部を取り囲むように
なっている。
【0009】第1のフランジの外周に設けたリング状突
出部に部分的に第1のリング状嵌合部の最外周縁に達す
る切込みを設け、この部分では第1のリング状嵌合部を
囲むリング状突出部が除かれるようにすると、嵌合操作
の際指が一部第1の嵌合部の最外周縁に接触して嵌合部
の位置の確認が更に容易となる。
出部に部分的に第1のリング状嵌合部の最外周縁に達す
る切込みを設け、この部分では第1のリング状嵌合部を
囲むリング状突出部が除かれるようにすると、嵌合操作
の際指が一部第1の嵌合部の最外周縁に接触して嵌合部
の位置の確認が更に容易となる。
【0010】接皮部材の非接皮側の第1のフランジを薄
肉の可撓性のリング状部分により接皮部材に固定する
と、嵌合操作の際嵌合部の裏側に指を挿入し易く、また
嵌合部を手で保持しやすくなる。
肉の可撓性のリング状部分により接皮部材に固定する
と、嵌合操作の際嵌合部の裏側に指を挿入し易く、また
嵌合部を手で保持しやすくなる。
【0011】第1のフランジにリング状溝により形成さ
れたリング状嵌合部を設け、第2のフランジにリング状
突起により形成されたリング状嵌合部を設けてもよく、
その場合には第1のフランジのリング状嵌合部ではなく
第2のフランジのリング状嵌合部、即ちリング状突起に
より形成されたリング状嵌合部の方にリング状突出部を
設ける。
れたリング状嵌合部を設け、第2のフランジにリング状
突起により形成されたリング状嵌合部を設けてもよく、
その場合には第1のフランジのリング状嵌合部ではなく
第2のフランジのリング状嵌合部、即ちリング状突起に
より形成されたリング状嵌合部の方にリング状突出部を
設ける。
【0012】接皮部材としては、従来使用されている種
々の素材が可能であり、例えば親水性ポリマーと疎水性
粘着ポリマーとからなる皮膚保護剤を発泡シート又はフ
ィルムに貼り合わせたもの、このように形成した接皮部
材の非接皮側の最外周縁に装着状態において周囲の皮膚
との間に跨り得るようにリング状の粘着補強テープを設
けたもの、発泡シート又はフィルムに粘着剤を塗布した
もの等を使用することができる。発泡シート又はフィル
ムとしては、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニルコポ
リマー、エチレン・アクリル酸エチルコポリマー、エチ
レン・アクリル酸メチルコポリマー、ポリプロピレン、
塩化ビニル、ポリエステル、ナイロン等の材料を単独
で、又は組合せて使用することができる。
々の素材が可能であり、例えば親水性ポリマーと疎水性
粘着ポリマーとからなる皮膚保護剤を発泡シート又はフ
ィルムに貼り合わせたもの、このように形成した接皮部
材の非接皮側の最外周縁に装着状態において周囲の皮膚
との間に跨り得るようにリング状の粘着補強テープを設
けたもの、発泡シート又はフィルムに粘着剤を塗布した
もの等を使用することができる。発泡シート又はフィル
ムとしては、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニルコポ
リマー、エチレン・アクリル酸エチルコポリマー、エチ
レン・アクリル酸メチルコポリマー、ポリプロピレン、
塩化ビニル、ポリエステル、ナイロン等の材料を単独
で、又は組合せて使用することができる。
【0013】第1、第2のフランジとしては、エチレン
・アクリル酸エチルコポリマー、エチレン・酢酸ビニル
コポリマー、エチレン・アクリル酸メチルコポリマー、
エチレン・メタクリル酸メチルコポリマー、ポリエチレ
ン、塩化ビニル、エチレン・アクリル酸コポリマー、エ
チレン・メタクリル酸コポリマー、塩素化ポリエチレン
などを用いることができる。特に好適なものとしては、
本出願人により提案されたメタロセン触媒を使用して作
ったポリオレフィン系プラスチックなどを用いることが
できる。第1のフランジと接皮部材との結合は、第1の
フランジ側から熱溶着する方法、接皮部材の一部を形成
するフィルムと第1のフランジとを高周波ウエルダー又
は超音波ウエルダーによって溶着し、ついでフィルムを
接皮部材に貼着する方法、接着剤による方法などがあ
る。第2のフランジと袋体との結合には熱溶着、高周波
溶着、超音波溶着、接着剤による接着などを用いること
ができる。なお第2のフランジのリング状嵌合部と反対
側には袋体の代りに用途に応じてキャップ、栓などを設
けてもよい。
・アクリル酸エチルコポリマー、エチレン・酢酸ビニル
コポリマー、エチレン・アクリル酸メチルコポリマー、
エチレン・メタクリル酸メチルコポリマー、ポリエチレ
ン、塩化ビニル、エチレン・アクリル酸コポリマー、エ
チレン・メタクリル酸コポリマー、塩素化ポリエチレン
などを用いることができる。特に好適なものとしては、
本出願人により提案されたメタロセン触媒を使用して作
ったポリオレフィン系プラスチックなどを用いることが
できる。第1のフランジと接皮部材との結合は、第1の
フランジ側から熱溶着する方法、接皮部材の一部を形成
するフィルムと第1のフランジとを高周波ウエルダー又
は超音波ウエルダーによって溶着し、ついでフィルムを
接皮部材に貼着する方法、接着剤による方法などがあ
る。第2のフランジと袋体との結合には熱溶着、高周波
溶着、超音波溶着、接着剤による接着などを用いること
ができる。なお第2のフランジのリング状嵌合部と反対
側には袋体の代りに用途に応じてキャップ、栓などを設
けてもよい。
【0014】
【実施例】次に本発明の実施例を図面について説明す
る。
る。
【0015】図1は本発明の一実施例で、a、bは各部
分の正面図、cは全部分の縦断側面図を示す。1は接皮
部材で例えば正方形状をなし中心部に開口2を備え、接
皮側には粘着層3を備えている。4は第1のフランジ
で、薄肉の可撓性のリング状部分5でもって接皮部材1
の非接皮側表面6上に例えば溶着により固定され、接皮
部材1の表面に沿って外方に延びている。第1のフラン
ジ4の接皮部材1と反対側にはリング状嵌合部7が設け
られ、このリング状嵌合部7の外側即ちフランジ4の最
外縁にリング状突出部8が形成され、リング状突出部8
はフランジ4の最外周縁9に続きリング状嵌合部7を取
り囲むように形成されたリング状壁部分10とリング状
壁部分10に続き接皮部材1とほぼ平行に外方へ延びる
リング状つば部分11とから形成されている。リング状
嵌合部7は1つの円形リング状突起12から成ってい
る。第1のフランジ4は更に上側と下側の一部にリング
状突出部8を直線状に切り取って形成した切込み13、
14を備え、この切込み13、14はリング状嵌合部7
の最外周縁9に達している。
分の正面図、cは全部分の縦断側面図を示す。1は接皮
部材で例えば正方形状をなし中心部に開口2を備え、接
皮側には粘着層3を備えている。4は第1のフランジ
で、薄肉の可撓性のリング状部分5でもって接皮部材1
の非接皮側表面6上に例えば溶着により固定され、接皮
部材1の表面に沿って外方に延びている。第1のフラン
ジ4の接皮部材1と反対側にはリング状嵌合部7が設け
られ、このリング状嵌合部7の外側即ちフランジ4の最
外縁にリング状突出部8が形成され、リング状突出部8
はフランジ4の最外周縁9に続きリング状嵌合部7を取
り囲むように形成されたリング状壁部分10とリング状
壁部分10に続き接皮部材1とほぼ平行に外方へ延びる
リング状つば部分11とから形成されている。リング状
嵌合部7は1つの円形リング状突起12から成ってい
る。第1のフランジ4は更に上側と下側の一部にリング
状突出部8を直線状に切り取って形成した切込み13、
14を備え、この切込み13、14はリング状嵌合部7
の最外周縁9に達している。
【0016】15は第2のフランジで、一方の側即ち接
皮部材側に円形のリング状嵌合部16、他方の側に袋体
17を有し、リング状嵌合部16は第1のフランジ4の
リング状嵌合部7の突起12を挿入し得るリング状溝1
8から成っており、リング状嵌合部7の突起12がリン
グ状嵌合部16のリング状溝18内に嵌め込まれること
によって両者は気密に結合される。19はフランジを持
ち易くするために付加したつまみ片である。
皮部材側に円形のリング状嵌合部16、他方の側に袋体
17を有し、リング状嵌合部16は第1のフランジ4の
リング状嵌合部7の突起12を挿入し得るリング状溝1
8から成っており、リング状嵌合部7の突起12がリン
グ状嵌合部16のリング状溝18内に嵌め込まれること
によって両者は気密に結合される。19はフランジを持
ち易くするために付加したつまみ片である。
【0017】図2は図1に示す実施例の要部の拡大縦断
側面図で、aは第1のフランジ4のリング状嵌合部7と
第2のフランジ15のリング状嵌合部16との嵌合前の
状態を示し、bは嵌合状態を示す。リング状突出部8は
凸式、即ちリング状突起として形成されたリング状嵌合
部7の側に設けられ、そのリング状壁部分10は第1の
フランジ4の最外周縁9から第2のフランジ15のリン
グ状嵌合部16の最外周縁20とほぼ同傾斜角で立ち上
がり、また最外周縁20との間に僅かな間隙21を有
し、嵌合操作の際のリング状嵌合部16の変形に対応し
得るようになっている。リング状壁部分10の上端の高
さは突起12の高さ以上であることが必要で、それより
低いと嵌合操作の際第2のフランジ15のリング状嵌合
部16が第1のフランジ4のリング状嵌合部7を越えて
ずれ、嵌合が円滑に行かない惧れがある。また嵌合状態
において第2のフランジの上面と同じレベル又はそれ以
下であることが望ましく、それより高いと嵌合状態にお
いてリング状突出部が第2のフランジより突き出して好
ましくない。リング状壁部分10と第1のフランジ4の
リング状嵌合部7の最上端22との間隙pは凹式、即ち
リング状溝として形成されたリング状嵌合部16の幅q
より狭いことが望ましく、それ以上広いと嵌合操作の際
リング状嵌合部16がリング状嵌合部7とリング状壁部
分10との間に嵌り込んで嵌合が円滑に行かない惧れが
ある。リング状突出部8のリング状つば部分11の幅d
はリング状嵌合部16の溝18の幅rより大きいことが
望ましい。この幅rより小さいと同様に嵌合操作が円滑
に行き難い。
側面図で、aは第1のフランジ4のリング状嵌合部7と
第2のフランジ15のリング状嵌合部16との嵌合前の
状態を示し、bは嵌合状態を示す。リング状突出部8は
凸式、即ちリング状突起として形成されたリング状嵌合
部7の側に設けられ、そのリング状壁部分10は第1の
フランジ4の最外周縁9から第2のフランジ15のリン
グ状嵌合部16の最外周縁20とほぼ同傾斜角で立ち上
がり、また最外周縁20との間に僅かな間隙21を有
し、嵌合操作の際のリング状嵌合部16の変形に対応し
得るようになっている。リング状壁部分10の上端の高
さは突起12の高さ以上であることが必要で、それより
低いと嵌合操作の際第2のフランジ15のリング状嵌合
部16が第1のフランジ4のリング状嵌合部7を越えて
ずれ、嵌合が円滑に行かない惧れがある。また嵌合状態
において第2のフランジの上面と同じレベル又はそれ以
下であることが望ましく、それより高いと嵌合状態にお
いてリング状突出部が第2のフランジより突き出して好
ましくない。リング状壁部分10と第1のフランジ4の
リング状嵌合部7の最上端22との間隙pは凹式、即ち
リング状溝として形成されたリング状嵌合部16の幅q
より狭いことが望ましく、それ以上広いと嵌合操作の際
リング状嵌合部16がリング状嵌合部7とリング状壁部
分10との間に嵌り込んで嵌合が円滑に行かない惧れが
ある。リング状突出部8のリング状つば部分11の幅d
はリング状嵌合部16の溝18の幅rより大きいことが
望ましい。この幅rより小さいと同様に嵌合操作が円滑
に行き難い。
【0018】第1のフランジ4の接皮部材1との接続箇
所からリング状嵌合部7に至る部分を可撓性のテーパ状
に形成したリング状部分5により連結することにより、
接皮部材1との間に隙間23が形成され、嵌合操作の際
にこの隙間23に指を十分深く挿入することが可能とな
り、第1のフランジ4をその裏側から確実に保持するこ
とができる。
所からリング状嵌合部7に至る部分を可撓性のテーパ状
に形成したリング状部分5により連結することにより、
接皮部材1との間に隙間23が形成され、嵌合操作の際
にこの隙間23に指を十分深く挿入することが可能とな
り、第1のフランジ4をその裏側から確実に保持するこ
とができる。
【0019】第1のフランジ4と第2のフランジ15と
を連結する際には、図3に示すように、第1のフランジ
4のリング状突出部8のリング状壁部分10とリング状
つば部分11とを裏側から指で支えながら、第2のフラ
ンジ15を手に持って第1のフランジ4上に軽く接触せ
しめ、第1のフランジ4上で矢印で示すように前後左右
に僅かずらせると(a)、第2のフランジ15は第1の
フランジ4のリング状突出部8の内部空間に自然と入り
込み(b)、更に極僅かずらせることにより両者は正し
い嵌合位置に持ち来され(c)、その位置で両者を指で
挟んで押圧力を加えると、容易に嵌合が完成する。この
際切込み13又は14に指を添えることにより、嵌合部
の位置をより感覚的に認識することができ、嵌合位置に
より迅速に達することができる。
を連結する際には、図3に示すように、第1のフランジ
4のリング状突出部8のリング状壁部分10とリング状
つば部分11とを裏側から指で支えながら、第2のフラ
ンジ15を手に持って第1のフランジ4上に軽く接触せ
しめ、第1のフランジ4上で矢印で示すように前後左右
に僅かずらせると(a)、第2のフランジ15は第1の
フランジ4のリング状突出部8の内部空間に自然と入り
込み(b)、更に極僅かずらせることにより両者は正し
い嵌合位置に持ち来され(c)、その位置で両者を指で
挟んで押圧力を加えると、容易に嵌合が完成する。この
際切込み13又は14に指を添えることにより、嵌合部
の位置をより感覚的に認識することができ、嵌合位置に
より迅速に達することができる。
【0020】図4は本発明の異なる実施例の正面図で図
1の実施例と同等部分には同符号を付してある。この実
施例の図1の実施例と異なる点は、接皮部材1が円形で
ある点と切込み13がただ一個設けられている点であ
る。なお上述の実施例では第1のフランジに切込みを2
個又は1個設けたものを示したが、この切込みは必ずし
も設ける必要はない。
1の実施例と同等部分には同符号を付してある。この実
施例の図1の実施例と異なる点は、接皮部材1が円形で
ある点と切込み13がただ一個設けられている点であ
る。なお上述の実施例では第1のフランジに切込みを2
個又は1個設けたものを示したが、この切込みは必ずし
も設ける必要はない。
【0021】図5は本発明の異なる実施例で、a、bは
各部分の正面図、cは全部分の縦断側面図を、また図6
のaは要部の嵌合前の状態の拡大縦断側面図、bは要部
の嵌合状態の拡大縦断側面図を示す。この実施例は先に
本出願人によって提案された外科用吻合装置(実公平7
−15542号公報)に本発明を適用した例で、図1の
実施例と特に異なる点は各フランジのリング状嵌合部の
突起ないし溝が1個ではなく2個で形成されている点で
ある。図1の実施例と同等部分には同符号を付してあ
る。第1のフランジ4のリング状嵌合部7は内側のリン
グ状突起61と外側のリング状突起62とからなり、第
2のフランジ15のリング状嵌合部16は内側のリング
状溝63と外側のリング状溝64とからなっており、内
側のリング状突起61が内側のリング状溝63に嵌まり
込み、外側のリング状突起62が外側のリング状溝64
に嵌まり込むことにより両者は気密に結合される。凸
式、即ちリング状突起から形成される第1のフランジ4
のリング状嵌合部7の外側にリング状突出部65が設け
られている。このリング状突出部65は図1に示す実施
例のリング状突出部8と同じ機能を有する。即ちリング
状突出部65は嵌合状態において第2のフランジ15の
リング状嵌合部16の最外周縁66を取り囲み、この最
外周縁66とほぼ同傾斜角で立ち上がるリング状壁部分
67とそれに続き接皮部材とほぼ平行に外方へ延びるリ
ング状つば部分68とからなっており、図1の実施例に
ついて説明したように第2のフランジ15を第1のフラ
ンジ4上へ案内する機能を持つ。この実施例において
も、接皮部材は正方形に限らず円等の他の形状でもよ
く、第1のフランジ4に設けた切込み13、14も、一
個でも、或は無しでもよい。
各部分の正面図、cは全部分の縦断側面図を、また図6
のaは要部の嵌合前の状態の拡大縦断側面図、bは要部
の嵌合状態の拡大縦断側面図を示す。この実施例は先に
本出願人によって提案された外科用吻合装置(実公平7
−15542号公報)に本発明を適用した例で、図1の
実施例と特に異なる点は各フランジのリング状嵌合部の
突起ないし溝が1個ではなく2個で形成されている点で
ある。図1の実施例と同等部分には同符号を付してあ
る。第1のフランジ4のリング状嵌合部7は内側のリン
グ状突起61と外側のリング状突起62とからなり、第
2のフランジ15のリング状嵌合部16は内側のリング
状溝63と外側のリング状溝64とからなっており、内
側のリング状突起61が内側のリング状溝63に嵌まり
込み、外側のリング状突起62が外側のリング状溝64
に嵌まり込むことにより両者は気密に結合される。凸
式、即ちリング状突起から形成される第1のフランジ4
のリング状嵌合部7の外側にリング状突出部65が設け
られている。このリング状突出部65は図1に示す実施
例のリング状突出部8と同じ機能を有する。即ちリング
状突出部65は嵌合状態において第2のフランジ15の
リング状嵌合部16の最外周縁66を取り囲み、この最
外周縁66とほぼ同傾斜角で立ち上がるリング状壁部分
67とそれに続き接皮部材とほぼ平行に外方へ延びるリ
ング状つば部分68とからなっており、図1の実施例に
ついて説明したように第2のフランジ15を第1のフラ
ンジ4上へ案内する機能を持つ。この実施例において
も、接皮部材は正方形に限らず円等の他の形状でもよ
く、第1のフランジ4に設けた切込み13、14も、一
個でも、或は無しでもよい。
【0022】上述の実施例ではいずれも接皮部材に固定
したフランジのリング状嵌合部にリング状突出部を設け
たものについて説明したが、接皮部材に固定したフラン
ジのリング状嵌合部がリング状溝として形成される場合
には、それに対応するリング状突起として形成されたリ
ング状嵌合部、即ち袋体側のフランジのリング状嵌合部
の外周にリング状突出部を設ければよい。
したフランジのリング状嵌合部にリング状突出部を設け
たものについて説明したが、接皮部材に固定したフラン
ジのリング状嵌合部がリング状溝として形成される場合
には、それに対応するリング状突起として形成されたリ
ング状嵌合部、即ち袋体側のフランジのリング状嵌合部
の外周にリング状突出部を設ければよい。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、次に列挙するような効
果を得ることができる。 (1) 第1のフランジと第2のフランジとの位置合わせが
容易になる。即ち、リング状突起として形成されたリン
グ状嵌合部、例えば第1のフランジのリング状嵌合部と
リング状突出部との間に段差が形成されているから、こ
の段差を基準にして第2のフランジを容易に第1のフラ
ンジのリング状突出部の内側に置くことができ、位置合
わせが容易且つ迅速となる。突起ないし溝が複数存在す
るような嵌合部を使用する場合でも、対応しない突起と
溝とを嵌め合わそうとしても第1のフランジのリング状
突出部の嵌合部に対し段差のある内側の壁が第2のフラ
ンジの外周縁に当たり、それ以上入り込めない。 (2) 操作のための指がフランジの裏側に入れやすくな
る。即ちリング状突起として形成されたリング状嵌合
部、例えば第1のフランジのリング状嵌合部に形成した
リング状突出部はそのリング状嵌合部より立ち上がって
いるから、接皮部材と第1のフランジとの間の間隙が大
となり、太い指の場合にも十分指を指し込むことがで
き、操作が容易となり、接皮部材側のフランジを裏側か
ら確実に保持することができ、両フランジ間に押圧力を
加える際にも生体に力が加わらず、苦痛を与えない。 (3) 厚みが厚くならない。即ちリング状突起として形成
されたリング状嵌合部、例えば第1のフランジのリング
状嵌合部のリング状突出部はそのリング状嵌合部より立
ち上がっているから、それ単体としては第1のフランジ
の厚みは増しているが、使用状態ではリング状突出部の
上面は第2のフランジの上面と同じ高さとすることがで
き、嵌合状態では厚み自体に変化はなく、構造的に複雑
化しない。 (4) 嵌合に対する信頼感が増大する。即ち嵌合部の構造
には従来と本質的な変化はなく、一方のリング状嵌合部
の外周縁に更にリング状突出部が存在し、他方のリング
状嵌合部の最外周縁を覆うため、嵌合強度が高くなり、
信頼性が増す。
果を得ることができる。 (1) 第1のフランジと第2のフランジとの位置合わせが
容易になる。即ち、リング状突起として形成されたリン
グ状嵌合部、例えば第1のフランジのリング状嵌合部と
リング状突出部との間に段差が形成されているから、こ
の段差を基準にして第2のフランジを容易に第1のフラ
ンジのリング状突出部の内側に置くことができ、位置合
わせが容易且つ迅速となる。突起ないし溝が複数存在す
るような嵌合部を使用する場合でも、対応しない突起と
溝とを嵌め合わそうとしても第1のフランジのリング状
突出部の嵌合部に対し段差のある内側の壁が第2のフラ
ンジの外周縁に当たり、それ以上入り込めない。 (2) 操作のための指がフランジの裏側に入れやすくな
る。即ちリング状突起として形成されたリング状嵌合
部、例えば第1のフランジのリング状嵌合部に形成した
リング状突出部はそのリング状嵌合部より立ち上がって
いるから、接皮部材と第1のフランジとの間の間隙が大
となり、太い指の場合にも十分指を指し込むことがで
き、操作が容易となり、接皮部材側のフランジを裏側か
ら確実に保持することができ、両フランジ間に押圧力を
加える際にも生体に力が加わらず、苦痛を与えない。 (3) 厚みが厚くならない。即ちリング状突起として形成
されたリング状嵌合部、例えば第1のフランジのリング
状嵌合部のリング状突出部はそのリング状嵌合部より立
ち上がっているから、それ単体としては第1のフランジ
の厚みは増しているが、使用状態ではリング状突出部の
上面は第2のフランジの上面と同じ高さとすることがで
き、嵌合状態では厚み自体に変化はなく、構造的に複雑
化しない。 (4) 嵌合に対する信頼感が増大する。即ち嵌合部の構造
には従来と本質的な変化はなく、一方のリング状嵌合部
の外周縁に更にリング状突出部が存在し、他方のリング
状嵌合部の最外周縁を覆うため、嵌合強度が高くなり、
信頼性が増す。
【図1】本発明の一実施例の、a、bは各部分の正面
図、cは全部分の縦断側面図である。
図、cは全部分の縦断側面図である。
【図2】図1の実施例の要部の、aは嵌合前の状態の拡
大縦断側面図、bは嵌合状態の拡大縦断側面図である。
大縦断側面図、bは嵌合状態の拡大縦断側面図である。
【図3】図1の実施例の嵌合操作の説明図である。
【図4】本発明の別の実施例の正面図である。
【図5】本発明の異なる実施例の、a、bは各部分の正
面図、cは全部分の縦断側面図である。
面図、cは全部分の縦断側面図である。
【図6】図5の実施例の要部の、aは嵌合前の状態の拡
大縦断側面図、bは嵌合状態の拡大縦断側面図である。
大縦断側面図、bは嵌合状態の拡大縦断側面図である。
1 接皮部材 2 開口 3 粘着層 4 第1のフランジ 5 リング状部分 6 非接皮側表面 7 リング状嵌合部 8 リング状突出部 9 最外周縁 10 リング状壁部分 11 リング状つば部分 12 リング状突起 13 切込み 14 切込み 15 第2のフランジ 16 リング状嵌合部 17 袋体 18 リング状溝 19 つまみ片 20 リング状嵌合部の最外周縁 21 隙間 22 リング状嵌合部の上端 23 隙間 61 内側のリング状突起 62 外側のリング状突起 63 内側のリング状溝 64 外側のリング状溝 65 リング状突出部 66 最外周縁 67 リング状壁部分 68 リング状つば部分
Claims (5)
- 【請求項1】 生体の開孔の周囲に粘着固定する接皮部
材と、接皮部材の非接皮側に固定した第1のフランジ
と、第1のフランジと嵌合可能な第2のフランジとを備
え、接皮部材は生体の開孔に対応する開口を有し、第1
のフランジは接皮部材と反対側にリング状嵌合部を有
し、第2のフランジは第1のフランジのリング状嵌合部
と嵌合するリング状嵌合部を有し、両フランジのリング
状嵌合部はいずれか一方がリング状突起として形成さ
れ、他方が突起に対応するリング状溝として形成され、
リング状突起として形成されたリング状嵌合部は外周に
リング状突起より高いリング状突出部を有し、このリン
グ状突出部は両フランジの両嵌合部が嵌合されたときリ
ング状溝として形成された他方のフランジの嵌合部の外
周部を囲むリング状壁部分とこのリング状壁部分から外
方へ延びるリング状つば部分とを備えることを特徴とす
る外科用吻合装置。 - 【請求項2】 接皮部材に固定したフランジの非接皮側
に設けたフランジのリング状嵌合部をリング状突起とし
て形成したことを特徴とする請求項1記載の外科用吻合
装置。 - 【請求項3】 接皮部材に固定したフランジの非接皮側
に設けたフランジのリング状嵌合部をリング状溝として
形成したことを特徴とする請求項1記載の外科用吻合装
置。 - 【請求項4】 第1のフランジの外周に設けたリング状
突出部に部分的に第1のリング状嵌合部の最外周縁に達
する切込みを設け、この部分でのみ第1のリング状嵌合
部を囲むリング状突出部が除去されたことを特徴とする
請求項1記載の外科用吻合装置。 - 【請求項5】 接皮部材の非接皮側の第1のフランジを
薄肉の可撓性のリング状部分により接皮部材に固定した
ことを特徴とする請求項1記載の外科用吻合装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11201734A JP2001029377A (ja) | 1999-07-15 | 1999-07-15 | 外科用吻合装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11201734A JP2001029377A (ja) | 1999-07-15 | 1999-07-15 | 外科用吻合装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001029377A true JP2001029377A (ja) | 2001-02-06 |
Family
ID=16446061
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11201734A Pending JP2001029377A (ja) | 1999-07-15 | 1999-07-15 | 外科用吻合装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001029377A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007013202A1 (ja) * | 2005-07-25 | 2007-02-01 | Katsuichi Kurashige | ストーマ用受け袋装着具 |
JP2012525174A (ja) * | 2009-05-01 | 2012-10-22 | ホリスター・インコーポレイテッド | オストミー器具の連結システム、およびオストミー器具 |
CN108852603A (zh) * | 2018-08-07 | 2018-11-23 | 桐乡市宝禾医疗器械有限公司 | 一种造口袋底盘 |
CN110403747A (zh) * | 2019-07-18 | 2019-11-05 | 桐乡市宝禾医疗器械有限公司 | 一种造口袋 |
JP2022539271A (ja) * | 2019-07-08 | 2022-09-07 | サングィン・テクノロジー,エルエルシー | 陰圧創傷装置に近接してオストミー面板を設けるためのシステム及び方法 |
-
1999
- 1999-07-15 JP JP11201734A patent/JP2001029377A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007013202A1 (ja) * | 2005-07-25 | 2007-02-01 | Katsuichi Kurashige | ストーマ用受け袋装着具 |
JP2012525174A (ja) * | 2009-05-01 | 2012-10-22 | ホリスター・インコーポレイテッド | オストミー器具の連結システム、およびオストミー器具 |
US9949865B2 (en) | 2009-05-01 | 2018-04-24 | Hollister Incorporated | Ostomy appliance coupling system and an ostomy appliance |
CN108852603A (zh) * | 2018-08-07 | 2018-11-23 | 桐乡市宝禾医疗器械有限公司 | 一种造口袋底盘 |
JP2022539271A (ja) * | 2019-07-08 | 2022-09-07 | サングィン・テクノロジー,エルエルシー | 陰圧創傷装置に近接してオストミー面板を設けるためのシステム及び方法 |
CN110403747A (zh) * | 2019-07-18 | 2019-11-05 | 桐乡市宝禾医疗器械有限公司 | 一种造口袋 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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|
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