JP2001027908A - 移動体の停止制御装置 - Google Patents

移動体の停止制御装置

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JP2001027908A
JP2001027908A JP11199572A JP19957299A JP2001027908A JP 2001027908 A JP2001027908 A JP 2001027908A JP 11199572 A JP11199572 A JP 11199572A JP 19957299 A JP19957299 A JP 19957299A JP 2001027908 A JP2001027908 A JP 2001027908A
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JP
Japan
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stop
deceleration
switch
moving body
stop position
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JP11199572A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Yama
和之 山
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で正確に目的の停止位置に停止す
ることができる移動体の停止制御装置を提供することで
ある。 【解決手段】 移動体であるトリッパーカー7はベルト
コンベア6に沿って前後に移動する。ベルトコンベア6
の下には移動経路Lに沿って複数の貯蔵バンカー3が配
置され、トリッパーカー7は指定されたバンカー3に停
止する。ベルトコンベア6の側壁22には減速用ストラ
イカ25および停止用ストライカ26が配置される。減
速用ストライカ25は 移動方向Lに延びて長尺であ
り、各停止位置毎に減速用ストライカ25a〜25dが
ビット配置される。トリッパーカー7には各ストライカ
25a〜25d,26に対応して5つのリミットスイッ
チ30,31が取付られる。制御手段41は減速用リミ
ットスイッチ25a〜25dのオン/オフに基づいて現
在位置を判別して減速し、停止用リミットスイッチ31
に基づいて停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予め定める移動経
路に沿って移動する移動体を所定の停止位置に停止させ
る移動体の停止制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】移動経路に沿って移動する移動体を、所
定の停止位置に高精度に停止させる従来技術として、た
とえば特開昭54−113782「移動体の停止制御方
法」にリミットスイッチおよび移動距離測定器を用いる
方法が開示されている。この方法では、車輪の回転数に
基づいて移動距離を計測する移動距離測定器によってス
タート地点からの移動距離を計測し、目的とする停止位
置の手前から減速を開始し、目的地に停止する。移動距
離測定器は車輪の回転に基づいて移動距離を測定するの
で、車輪のスリップなどによって誤差が生じる場合があ
る。この誤差を修正するために停止位置の手前の予め定
める位置にストライカを配置し、ストライカによってリ
ミットスイッチがオンされたとき、これに基づいて移動
距離の誤差を修正し、減速および停止制御を行う。この
ようにして、高精度に目的の停止位置に停止できるとと
もに、停止位置に近付くまでは高速で移動し、停止位置
に近付くと減速して停止することができるので、速やか
に目的地まで移動することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来技術では、車輪の回転によって移動距離を算出する
移動距離測定器を必要とし、構成が複雑になるといった
問題を有する。このような問題を解決するために、移動
距離測定器を設ける代わりに、停止位置の手前に減速用
ストライカを配置し、停止位置に停止用ストライカを配
置し、減速用ストライカの検出に応答して減速し、停止
用ストライカに応答して移動体を停止させる方法が考え
られる。このような構成とすることによって移動距離測
定器を必要とせず、簡単な制御で正確に停止位置に停止
することができる。
【0004】しかしながら移動体が移動経路に沿って前
後両方向に移動する場合には停止位置と、この停止位置
の前後両方向の3箇所にストライカを設ける必要があ
る。さらに停止位置が複数箇所存在する場合には、各停
止位置毎に3つのストライカを設け、移動体にはその全
てのストライカに対応するリミットスイッチを取付ける
必要があり、停止位置が多数ある場合にはそれに応じて
非常に多くのリミットスイッチを必要とし、構成が複雑
になるといった問題を有する。
【0005】たとえば転炉製鋼設備には、酸化剤、媒溶
剤および合金鉄などを貯蔵する貯蔵バンカーが各種類毎
に複数個炉上に併置され、所定の貯蔵バンカーから所定
量副原料を切り出して炉に投入される。これらの複数の
貯蔵バンカーには、トリッパーと呼ばれる搬送装置を用
いて副原料が搬送されて投入される。トリッパーはトリ
ッパーカーと呼ばれる移動体を有し、このトリッパーカ
ーは指定された貯蔵バンカーまで高速で移動し、正確に
停止させる必要があるので、上述した停止制御装置をこ
のトリッパーに用いる方法が考えられる。しかしなが
ら、貯蔵バンカーは10〜50個程度設けられるので、
上述した停止制御方法を適用すると、各停止位置に対応
して膨大な数のリミットスイッチとストライカを取付け
る必要があり、構成が大形化し、また制御が複雑となっ
てしまう。
【0006】本発明の目的は、構成が簡単でかつ高速で
移動し、正確に所定の停止位置に停止することができる
移動体の停止制御装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、複数の停止位置を有する予め定める移動経路に沿っ
て前後両方向に移動する移動体を前記停止位置に停止さ
せる移動体の停止制御装置において、前記移動体に取り
付けられる停止用スイッチと、移動方向に垂直な方向
に、前記停止用スイッチに間隔をあけて移動体に取り付
けられる減速用スイッチと、移動体の移動時における前
記停止用スイッチの通過経路上で、各停止位置毎に配置
される停止用被検出体と、移動体の移動時における前記
減速用スイッチの通過経路上で各停止位置毎に配置さ
れ、停止位置に対応する位置を中心とし、移動経路の両
方向に予め定める減速距離だけ移動経路に沿って延びる
長尺の減速用被検出体と、前記減速用スイッチおよび停
止用スイッチに基づいて移動体の停止制御を行う制御手
段とを有し、前記減速用スイッチは、減速用被検出体に
近接するとスイッチング態様が切り替わり、前記停止用
スイッチは、停止用被検出体に近接するとスイッチング
態様が切り替わり、前記制御手段は、減速用スイッチの
スイッチング態様の切り替わりに応答して移動体を減速
し、停止用スイッチのスイッチング態様の切り替わりに
応答して移動体を停止させることを特徴とする移動体の
停止制御装置である。
【0008】停止用スイッチおよび減速用スイッチはた
とえばリミットスイッチから成り、それぞれ被検出体に
近接することによってオフからオンにスイッチング態様
が切り替わる。減速用被検出体は停止位置に対応する位
置を中心として移動経路の両方向に予め定める減速距離
だけ移動経路に沿って延びる。したがって、移動体が停
止位置に近付き、減速用スイッチが前記減速用被検出体
に近接してオフからオンにスイッチング態様が切り替わ
ると制御手段はこれに応答して移動体を減速する。
【0009】このような減速用被検出体は前述したよう
に停止位置を中心として移動経路の両方向に所定の減速
距離だけ延びて構成されるので、移動体が停止位置に対
してどちらの方向から移動してきたとしても、停止位置
の手前で減速用スイッチがオンされて確実に減速するこ
とができる。また減速用被検出体は、停止位置に関して
前後両側に延び、長尺に構成されるので、前述したよう
に、1つの停止位置に対して2つの減速用リミットスイ
ッチおよびこれに対応する2つの被検出体を設ける必要
がなくなり、構成を簡単にすることができる。
【0010】移動体が停止位置に達すると停止位置に配
置される停止用被検出体に停止用スイッチが近接し、停
止用スイッチがオンされ、これに応答して制御手段は移
動体を停止させる。このとき移動体は停止可能な速度ま
で減速されているので正確に停止位置に停止することが
できる。このようにして、停止位置に近付くまでは移動
体は高速で移動し、停止位置の手前で減速するので、高
速で移動し、かつ停止位置に高精度に停止することがで
きる。
【0011】請求項2記載の本発明の移動体には、移動
方向に垂直な方向に間隔をあけて複数個の減速用スイッ
チが設けられ、前記複数の減速用スイッチに対応して減
速用被検出体が設けられ、各停止位置毎の減速用被検出
体の配置状態は停止位置毎に固有であり、前記制御手段
は、各減速用スイッチのスイッチング態様に基づいて停
止位置を判別することを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、減速用スイッチが複数個
設けられ、各停止位置には複数の減速用スイッチのいず
れかに対応して減速用被検出体が設けられる。この停止
位置毎の被検出体の配置状態は停止位置毎に固有であ
る。たとえば各停止位置を2進コードで表し、この2進
コードに対応して減速用被検出体をビット配置する。し
たがって、移動体に取付けられる複数の減速用スイッチ
のオン/オフに基づいて制御手段は現在いずれの停止位
置上を移動しているかを容易に判別することができる。
このように、本発明では減速用被検出体の配置状態に基
づいて停止位置を判別するので、停止位置毎に被検出体
を配置する場合に比べて飛躍的に被検出体およびスイッ
チの数を減らし、構成を簡略化することができる。
【0013】請求項3記載の前記移動体は、転炉製鋼設
備に備えられ、副原料を搬送するトリッパーに用いられ
ることを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、転炉製鋼で用いられるト
リッパーに上述した停止制御装置を適用することによ
り、簡単な構成で多数の停止位置に正確にトリッパーカ
ーを停止させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の移動体の停止制
御装置を用いたトリッパー5を備える転炉製鋼設備1の
概略図である。転炉で使用される酸化剤、媒溶剤、合金
鉄などの副原料は種類、量が非常に多く、さらに所定の
量だけ正確に投入する必要がある。そのために、転炉2
の上には各副原料を貯蔵する複数の貯蔵バンカー3が併
置され、このバンカー3から副原料を所定量切り出して
転炉2に投入する。
【0016】このような多数のバンカー3に副原料を搬
送するためにトリッパー5が設けられる。トリッパー5
は、一列に配置されたバンカー3上でバンカー3に沿っ
て設置され、ベルトコンベア6とトリッパーカー7とか
ら構成される。ベルトコンベア6は一列に配置されたバ
ンカー3上でバンカー3に沿って配置され、トリッパー
カー7は、ベルトコンベア6に沿う予め定める移動経路
Lに沿って移動する。投入するバンカーが指定されると
トリッパーカー7が移動経路Lに沿って移動し、指定さ
れたバンカー3上に停止する。そして、ベルトコンベア
6を駆動して指定されたバンカー3に副原料を投入す
る。
【0017】図2は、トリッパー5の構成を簡略化して
示す斜視図である。トリッパーカー7は図に示すように
上部に投入口10を有し、投入口10から二股に分かれ
る脚20,21が設けられ、この脚20,21がベルト
コンベア6を跨ぎ、各脚20,21には下方に臨んで2
つの排出口11が形成される。各バンカー3は上方に開
口する投入口12を有し、トリッパーカー7がバンカー
3上で停止し、副原料が投入口10から投入されると、
各排出口11から排出され、バンカー3の投入口12に
投入される。また、移動経路Lに沿ってレール(図示せ
ず)が設けられ、トリッパーカー7はこのレールに沿っ
て移動する。
【0018】トリッパー5のベルトコンベア6はコンベ
アベルト17の上張架領域に2つのローラ13,14を
有し、上方のローラ13がトリッパーカー7の投入口1
0上に配置される。これによって、ベルトコンベア6の
一方(図2の左方)から搬送された副原料はローラ13
からトリッパーカー7の投入口10に投入される。トリ
ッパーカー7が移動経路Lに沿って移動するとき、前記
ローラ13,14もトリッパーカー7とともに移動す
る。したがって、トリッパーカー7が指定されたバンカ
ー3で停止した後、ベルトコンベア6を駆動させること
によってトリッパーカー7を介して指定されたバンカー
3に副原料を確実に投入することができる。
【0019】ベルトコンベア6には両側に側壁が設けら
れる。各側壁は垂直に配置され、移動経路Lに沿って延
び、この側壁のうち、一方(図2の手前側)の側壁22
には各バンカー3に応じた停止位置Sに停止用ストライ
カ26および複数の減速用ストライカ25が取付けられ
る。ベルトコンベア6を跨ぐトリッパーカー7の脚2
0,21のうち、一方(図2の手前側)の脚20には、
側板22に対向する内壁27に、前記停止用ストライカ
26および減速用ストライカ26に応じて停止用リミッ
トスイッチ31および複数の減速用リミットスイッチ3
0a〜30dが設けられる。各リミットスイッチ30,
31は上下方向に間隔をあけ、等間隔に配置され、停止
用リミットスイッチ31は最も下に配置される減速用リ
ミットスイッチ30dの下に配置される。
【0020】図3は、ストライカ25,26とリミット
スイッチ30,31との配置関係を示す平面図である。
図3において参照符Sは停止位置を示し、これは各バン
カー3毎に設けられ、移動経路L方向中央の位置とな
る。したがって、トリッパーカー7の移動経路L方向中
央がこの停止位置31に一致する位置をバンカー3に対
するトリッパーカー7の停止位置とする。
【0021】図2に示すように、減速用ストライカ25
は移動経路Lに沿って延び、長尺であり、トリッパーカ
ー7の移動時における減速用リミットスイッチ30の通
過経路上に配置される。また停止用リミットスイッチ3
1の通過経路上に停止用ストライカ26が配置される。
【0022】図3に示すように、長尺の減速用ストライ
カ25は停止位置Sを中心とし、移動経路Lに沿って両
方向に予め定める減速距離だけ延びる。また、停止用ス
トライカ26は短く、停止位置Sに配置される。
【0023】トリッパーカー7に取付けられるリミット
スイッチ30,31は、スイッチ本体36と、スイッチ
本体36に角変位自在に取付けられるアーム32と、ア
ーム32の先端部に回転自在に取付けられるローラ33
とから成り、自然状態でローラ33がリミットスイッチ
本体36から離反する位置にあり、このときリミットス
イッチはオフである。各ストライカ25,26はトリッ
パーカー7の移動時における各リミットスイッチ30,
31のローラ33の通過経路上に配置される。
【0024】ストライカ25,26は移動経路Lに沿っ
て延び、両端部が側壁22側に湾曲して退避している。
したがって、トリッパーカー7が図3において左方に移
動すると、リミットスイッチ33のローラ33が減速用
ストライカ25の端部から乗り上げ、アーム32がスイ
ッチ本体36側に角変位してリミットスイッチ30がオ
ンされる。トリッパーカー7が減速用ストライカ25上
にあるとき、減速用リミットスイッチ30はオン状態を
保つ。
【0025】トリッパーカー7が停止位置Sに達する
と、停止用リミットスイッチ31のローラ33が停止用
ストライカ26に乗り上げ、停止用リミットスイッチ3
1がオンされる。さらにトリッパーカー7が左方に移動
し、停止位置Sを通過すると、まず前記停止用リミット
スイッチ31がオフとなり、さらに移動し、トリッパー
カー7が減速用ストライカ25端部に達すると減速用リ
ミットスイッチ30のローラ33がスイッチ本体36か
ら離反し、減速用リミットスイッチ30はオフされる。
トリッパーカー7が図3において左方に移動する場合も
同様である。
【0026】長尺の減速用ストライカ25の端部と停止
位置Sとの間の距離は予め定める減速距離Bである。高
速で移動するトリッパーカー7を停止位置Sに正確に停
止させるには、停止位置Sに達したときすぐに停止でき
るように、停止位置Sの手前で減速する必要がある。前
記減速距離Bは高速度で移動するトリッパーカー7をす
ぐに停止可能な低速度まで減速するのに必要な距離であ
る。したがって減速用ストライカ25の端部にトリッパ
ーカー7が達し、減速用リミットスイッチ30がオンさ
れたときに減速を開始することによって停止位置Sに正
確に停止することができる。
【0027】図4は、トリッパーカー7の制御回路を示
すブロック図である。トリッパーカー7の制御手段41
には前記4つの減速用リミットスイッチ30a〜30d
および1つの停止用リミットスイッチ31が接続され、
これらのスイッチはオンまたはオフされることによって
ハイまたはローレベルの信号を制御手段41に入力す
る。また制御手段41には目的地を示す信号が入力さ
れ、制御手段41はこの目的地の信号および各スイッチ
30a〜30d,31のオン/オフに基づいてトリッパ
ーカー7の移動駆動源42を制御する。すなわち、移動
駆動源42に移動方向指令信号、高速移動信号、減速信
号もしくは停止信号のいずれかを入力する。移動駆動源
42はこれらの信号に基づいてトリッパーカー7の移動
移動の開始、減速開始および停止を行う。
【0028】各貯蔵バンカー3に対応して減速用ストラ
イカ25および停止用ストライカ26がそれぞれの停止
位置Sに設けられる。減速用リミットスイッチ30a〜
30dは4つ設けられ、各停止位置にはこれらのリミッ
トスイッチ30a〜30dのいずれかに対応して1〜4
本の減速用ストライカ25a〜25dが配置される。こ
の減速用ストライカ25a〜25dの配置状態は各停止
位置毎にそれぞれ固有であり、本実施形態では2進コー
ドでビット配置されるものとする。したがって、減速用
リミットスイッチ30a〜30dのオン/オフに基づい
て制御手段41はいずれのバンカーに対する停止位置で
あるかを容易に判別することができる。
【0029】次にバンカー3がNo.1〜No.5の5
つの場合の停止制御について説明する。図5は、No.
1〜No.5のバンカーに対応するストライカ25a〜
25d,26の配置状態を示す正面図であり、図5の下
に示すグラフはトリッパーカー7の速度と移動距離との
関係を示すグラフである。
【0030】前述したように各停止位置Sでの減速用ス
トライカ25a〜25dはビット配置され、No.1〜
No.5の各バンカーにそれぞれ順に2進コードが割り
当てられ、この割り当てられた2進コードに応じて減速
用ストライカが配置される。たとえば減速用ストライカ
が有る場合を「1」とし、無い場合を「0」とした場
合、図5に示すようにNo.1の停止位置では上から順
に「1000」となり、No.2の停止位置では、「0
100」となり、No.3の停止位置では、「110
0」となり、No.4の停止位置では、「0010」と
なり、No.5の停止位置では「1010」となる。
【0031】次に図6に示すフローチャートを参照して
制御手段41の制御方法について説明する。なお、移動
経路Lは南北方向に延び、No.1が南側であり、N
o.5が北側であるものとする。
【0032】ステップa1で制御手段41に目的地が2
進コードで入力されるとステップa2で現在位置と目的
地とを比較する。ここでは現在位置はNo.2のバンカ
ーにあるものとし、目的地はNo.5のバンカーである
とする。したがって、この場合現在位置より目的地の方
が大きいのでステップa3に進み、移動駆動源42に北
行指令を出す。移動駆動減42はこの北行指令に応答し
てトリッパーカー7を予め定める高速度で北向きに移動
させる。
【0033】なお現在位置と目的位置とが等しい場合に
はステップa4に進み、移動駆動減42には移動指令を
出さない。また、現在位置より目的地が小さい場合には
ステップa5に進み、移動駆動源42に南行指令を出
す。
【0034】ステップa3で北行指令を出した後、次に
ステップa6に進み、目的位置の1つ手前の停止位置を
求める。すなわち、北行の場合には目的位置から1減算
した値、すなわちNo.4が目的地の隣の位置となる。
【0035】次のステップa7では各減速用リミットス
イッチ30a〜30dのオン/オフに基づき、トリッパ
ーカー7が目的地の隣に達したか否かを判断する。すな
わち、隣のNo.4の位置では図5から判るように、上
から3番目の減速用ストライカ25cのみ存在し、この
位置に達するとリミットスイッチ30a〜30dはオ
フ、オフ、オン、オフの状態となる。したがって制御手
段41はリミットスイッチ30a〜30dのスイッチン
グ態様が同時に上述した状態になったときNo.4の停
止位置に達したと判断する。
【0036】なお、各スイッチ30a〜30dのオン/
オフが切り替わるタイミングのずれによって誤って停止
位置を判断することを防ぐために、制御手段41では減
速用リミットスイッチ30a〜30dのうちのいずれか
1つが最初にオンになったときからタイマで計測し、所
定の時間、たとえば1秒以内にオンになった減速用リミ
ットスイッチ30a〜30dは同時にオンになったもの
と判断し、これに基づいて現在の移動位置を判別する。
【0037】ステップa7で目的地の隣に達したことを
確認すると次のステップa8に進み、各減速用リミット
スイッチ30a〜30dのうちいずれか1つのスイッチ
が次にオンされると、次のステップa9で減速開始信号
を移動駆動源42に入力する。移動駆動源42はこれに
応答して図5の下のグラフに示すように、予め定める低
速度まで減速し、この低速度で移動する。
【0038】次にステップa10で停止用リミットスイ
ッチがオンされると次のステップa11で制御手段41
は移動駆動源42に停止指令信号を入力する。移動駆動
源42はこれに応答してトリッパーカー7を停止させ
る。
【0039】このように、移動開始してから目的地近傍
までは高速度で移動し、目的地の手前で減速するように
トリッパーカー7は制御されるので、速やかに目的地ま
で移動し、かつ正確に目的地に停止することができる。
【0040】また前述したように、誤判断を防ぐために
最初のリミットスイッチ30がオンされてから所定時間
経過後に現在の移動位置を判断するので、これに基づい
て減速を開始した場合には、減速開始位置がずれる恐れ
があるが、本実施形態では目的地の1つ手前の停止位置
の減速用ストライカ25に基づいて現在の移動位置を判
別し、次にリミットスイッチ25がオンされると直ちに
減速制御を開始するので、常に正確に減速を開始するこ
とができる。
【0041】目的地に停止すると、ベルトコンベア6を
駆動させてトリッパーカー7の上の投入口10に所定の
副原料を投入し、トリッパーカー7の排出口11から目
的地のバンカー3に副原料を投入する。
【0042】さらに引続き制御手段41に目的地指令が
2進コードで入力されると前述と同様に制御を開始す
る。なお、ステップ5で南行指令を出した場合は、次の
ステップa12で求める目的地の手前の位置は前述とは
反対となり、目的地に1加算した位置が目的地の隣の位
置となる。
【0043】また停止位置を判別するための減速用リミ
ットスイッチ30a〜30dは本実施形態では4つ設け
られるので、最大で15箇所の停止位置を判別すること
が可能である。したがって、停止するためのバンカー3
の数がさらに多い場合には減速用リミットスイッチ30
およびこれに対応する減速用ストライカ25の数を増や
し、たとえば減速用リミットスイッチ30を5個設けた
場合には最大で31箇所の停止位置を判別することがで
き、6個の場合には63箇所の停止位置を判別すること
ができる。このように、減速用ストライカ25をビット
配置することによってリミットスイッチ30、ストライ
カ25の数に比べて格段に多くの停止位置を判別するこ
とが可能となる。
【0044】本実施形態では、移動体の停止制御装置と
して転炉の副原料を搬送するトリッパーに用いる構成と
したが、本発明はこのような形態に限らず、複数の停止
位置を有する移動経路に沿って移動する移動体であれば
適用可能である。
【0045】また本実施形態ではスイッチは、リミット
スイッチとしたが、これに限らず、たとえば被検出体を
金属とし、スイッチとして静電容量の変化によって被検
出体の近接を検知するセンサであってもよく、また被検
出体として磁石を用い、スイッチとしてリードスイッチ
を用いる構成であってもよい。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、長尺の
被検出体を用いることによって、1つの停止位置に減速
位置を検出するための被検出体が1つですみ、構成が簡
略化される。
【0047】請求項2記載の本発明によれば、被検出体
の配置状態に基づいて停止位置を判別するので、停止位
置毎に被検出体増やす構成に比べて格段に被検出体の数
を減らすことができる。
【0048】請求項3記載の本発明によれば、副原料を
搬送するトリッパーは非常に多数の停止位置を有するの
で、本発明の停止制御装置を適用するのに最も好適であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を用いる転炉製鋼設備1
の構成を示す概略図である。
【図2】トリッパー5を示す斜視図である。
【図3】ストライカ25,26とリミットスイッチ30
の位置関係を示す平面図である。
【図4】トリッパーカー7の制御回路を示すブロック図
である。
【図5】各停止位置Sでのストライカ25,26の配置
状態を示す正面図である。
【図6】制御手段41の制御方法を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
1 転炉製鋼設備 2 転炉 3 貯蔵バンカー 5 トリッパー 6 ベルトコンベア 7 トリッパーカー 25a〜25d 減速用ストライカ 26 停止用ストライカ 30a〜30d 減速用リミットスイッチ 31 停止用リミットスイッチ 41 制御手段 42 移動駆動源
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年4月17日(2000.4.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】請求項1記載の本発明は、複数の停止位置
を有する予め定める移動経路に沿って前後両方向に移動
する移動体を前記停止位置に停止させる移動体の停止制
御装置において、前記移動体に取り付けられる停止用ス
イッチと、移動方向に垂直な方向に、前記停止用スイッ
チに間隔をあけて移動体に取り付けられる減速用スイッ
チと、移動体の移動時における前記停止用スイッチの通
過経路上で、各停止位置毎に配置され、移動体の停止用
スイッチが近接すると、停止用スイッチのスイッチング
態様が切換わる停止用被検出体と、移動体の移動時にお
ける前記減速用スイッチの通過経路上で各停止位置毎に
配置され、停止位置に対応する位置を中心とし、移動経
路の両方向に予め定める減速距離だけ移動経路に沿って
延びる長尺の部材であって、移動体の減速用スイッチが
近接すると、減速用スイッチのスイッチング態様が切換
わりる減速用被検出体と、前記減速用スイッチおよび停
止用スイッチのスイッチング態様の切換わり基づいて移
動体の停止制御を行う制御手段とを有し、移動体が移動
経路に沿って移動して停止位置に近づき、減速用スイッ
チが長尺の減速用被検出体の端に近接し、減速用スイッ
チのスイッチング態様が切換わると、これに基づいて制
御手段は、移動体を減速し、減速用スイッチのスイッチ
ング態様が切換わった状態で移動体が減速移動し、移動
体が停止位置に達し、停止用スイッチが停止用被検出体
に近接してスイッチング態様が切り替わると、これに基
づいて制御手段は移動体を停止させることを特徴とする
移動体の停止制御装置である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の停止位置を有する予め定める移動
    経路に沿って前後両方向に移動する移動体を前記停止位
    置に停止させる移動体の停止制御装置において、 前記移動体に取り付けられる停止用スイッチと、 移動方向に垂直な方向に、前記停止用スイッチに間隔を
    あけて移動体に取り付けられる減速用スイッチと、 移動体の移動時における前記停止用スイッチの通過経路
    上で、各停止位置毎に配置される停止用被検出体と、 移動体の移動時における前記減速用スイッチの通過経路
    上で各停止位置毎に配置され、停止位置に対応する位置
    を中心とし、移動経路の両方向に予め定める減速距離だ
    け移動経路に沿って延びる長尺の減速用被検出体と、 前記減速用スイッチおよび停止用スイッチに基づいて移
    動体の停止制御を行う制御手段とを有し、 前記減速用スイッチは、減速用被検出体に近接するとス
    イッチング態様が切り替わり、前記停止用スイッチは、
    停止用被検出体に近接するとスイッチング態様が切り替
    わり、前記制御手段は、減速用スイッチのスイッチング
    態様の切り替わりに応答して移動体を減速し、停止用ス
    イッチのスイッチング態様の切り替わりに応答して移動
    体を停止させることを特徴とする移動体の停止制御装
    置。
  2. 【請求項2】 移動体には、移動方向に垂直な方向に間
    隔をあけて複数個の減速用スイッチが設けられ、 前記複数の減速用スイッチに対応して減速用被検出体が
    設けられ、各停止位置毎の減速用被検出体の配置状態は
    停止位置毎に固有であり、 前記制御手段は、各減速用スイッチのスイッチング態様
    に基づいて停止位置を判別することを特徴とする請求項
    1記載の移動体の停止制御装置。
  3. 【請求項3】 前記移動体は、転炉製鋼設備に備えら
    れ、副原料を搬送するトリッパーに用いられることを特
    徴とする請求項1または2記載の移動体の停止制御装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101388022B1 (ko) * 2012-02-28 2014-04-23 현대제철 주식회사 트리퍼 장치
KR20200092086A (ko) * 2019-01-24 2020-08-03 현대제철 주식회사 트리퍼용 감지장치
WO2022241502A1 (en) * 2021-05-20 2022-11-24 Sino Iron Holdings Pty Ltd A system and method for tripper car control

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