JP2001026956A - 排水管継手 - Google Patents

排水管継手

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JP2001026956A
JP2001026956A JP20273099A JP20273099A JP2001026956A JP 2001026956 A JP2001026956 A JP 2001026956A JP 20273099 A JP20273099 A JP 20273099A JP 20273099 A JP20273099 A JP 20273099A JP 2001026956 A JP2001026956 A JP 2001026956A
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pipe
inner diameter
pipe joint
guide inclined
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Noriatsu Kojima
徳厚 小島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】胴部の内周面に横枝管側への逆流を防止する庇
部が設けられていても、上方からの排水に効果的に旋回
性を付与できる排水管継手を提供すること。 【解決手段】排水管継手60は、上・下立て管を接続さ
せるための上部・下部接続部61・65と、上部・下部
接続部間に位置する胴部70と、横枝管4を接続させる
ための横枝管接続部72と、を備える。胴部内周面70
aに開口した流入口77の周縁における上縁側には、上
方からの排水Tの流入口への逆流を防止する庇部80が
突設されている。庇部における管軸側から見た少なくと
も左縁側の上面には、上方からの排水Tに、左旋回で流
下する旋回性を付与可能に、左下がりに傾斜する旋回案
内傾斜面81が形成されている。旋回案内傾斜面81
は、左下がりの左傾角度θ1を15°〜55°の範囲と
して設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、マンショ
ン等の建築物において上階から下階に貫いて配管される
排水立て管に、例えば、各階の大便器排水や雑排水を排
水するための横枝管を接続するための排水管継手に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の排水管継手では、上流
側の立て管を接続させるための上部接続部と、下流側の
立て管を接続するための下部接続部と、上部・下部接続
部の間に位置する略円筒形の胴部と、胴部に設けられて
横枝管を接続させるための横枝管接続部と、を備えて構
成されていた。
【0003】さらに、横枝管接続部から連通して胴部内
周面に開口する流入口の周縁における上縁側に、上方か
ら流下する排水の流入口への逆流を防止する庇部が突設
されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の庇部
は、上方の立て管から流下する排水が、流入口から横枝
管側へ逆流することを防止することを目的としていたこ
とから、上方からの排水に左旋回で流下させる点に改善
の余地があった。
【0005】ちなみに、上方から流下する排水に、左旋
回する旋回性を付与すれば、胴部の内周面に沿わせて排
水を流下させることができ、配管構造の空気芯を閉塞し
難く、管内の圧力変動を抑えることができる。
【0006】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、胴部の内周面に横枝管側への逆流を防止する庇部が
設けられていても、上方からの排水に効果的に旋回性を
付与できる排水管継手を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る排水管継手
は、上流側の立て管を接続させるための上部接続部と、
下流側の立て管を接続するための下部接続部と、該上部
・下部接続部の間に位置する略円筒形の胴部と、該胴部
に設けられて横枝管を接続させるための横枝管接続部
と、を備えるとともに、前記横枝管接続部から連通して
前記胴部内周面に開口する流入口の周縁における上縁側
に、上方から流下する排水の前記流入口への逆流を防止
する庇部が突設されている排水管継手であって、前記庇
部における管軸側から見た少なくとも左縁側の上面に、
上方から流下する排水に、左旋回で流下する旋回性を付
与可能に、左下がりに傾斜する旋回案内傾斜面が形成さ
れ、該旋回案内傾斜面が、左下がりの左傾角度θ1を1
5°〜55°の範囲として、設定されていることを特徴
とする。
【0008】前記庇部の前記旋回案内傾斜面は、前記庇
部の上面の全域に形成されることが望ましい。
【0009】また、前記旋回案内傾斜面は、管軸側へ下
がる前傾角度θ2を0°〜45°の範囲として、設定さ
れることが望ましい。
【0010】さらに、前記旋回案内傾斜面の管軸側へ突
出した突出端と前記管軸との隙間Hは、前記立て管の内
径寸法dの0.15d〜0.45dの範囲に、設定され
ることが望ましい。
【0011】さらにまた、前記胴部の内径寸法Dは、前
記立て管内径寸法dの1.0d〜1.35dの範囲に設
定されることが望ましい。
【0012】さらに、前記上部接続部の内周面に、鍔状
に突出して前記立て管を受けるストッパ部が設けられ
て、前記胴部内径寸法Dが、前記立て管内径寸法dの
1.35d以下の範囲で前記立て管内径寸法dより大き
く設定される場合には、前記庇部の上端における前記胴
部内周面との境界部が、前記ストッパ部の下面との距離
Lを立て管内径寸法dの0.05d〜0.5dの範囲と
して、配設されることが望ましい。
【0013】
【発明の効果】本発明に係る排水管継手では、庇部にお
ける管軸側から見た少なくとも左縁側の上面に、上方か
ら流下する排水に、左旋回で流下する旋回性を付与可能
に、所定(15°〜55°の範囲)の左傾角度の旋回案
内傾斜面が形成されているため、上方からの排水が流下
して旋回案内傾斜面と干渉すれば、その排水は、旋回案
内傾斜面に案内されて、効果的に減速されるとともに、
円滑に左旋回の旋回性を付与されて流下する。
【0014】すなわち、旋回案内傾斜面の左傾角度θ1
が、15°〜55°の範囲に設定されており、15°未
満であれば、上方からの排水が旋回案内傾斜面に衝突し
て跳ね返る事態を招いて、管内の圧力変動を却って大き
くし、55°を超えれば、上方からの排水に旋回性を付
与できるものの、その排水の流速が速い場合に、効果的
に減速できず、その排水によって空気芯が引っ張られ
て、これまた、管内の圧力変動を却って大きくしてしま
うからである。
【0015】したがって、本発明に係る排水管継手で
は、胴部の内周面に横枝管側への逆流を防止する庇部が
設けられていても、上方からの排水に効果的に旋回性を
付与することができる。
【0016】なお、横枝管接続部は、胴部中心(管軸)
に対して、直線的に横枝管からの排水を流入させるもの
ばかりでなく、胴部中心に対して、横枝管からの排水を
偏心させて流入させるものであっても良い。
【0017】そして、請求項2のように構成すれば、庇
部の上面の全域に、広い範囲で、旋回案内傾斜面が形成
されることとなって、一層、効果的に、上方からの排水
に旋回性を付与することができる。勿論、請求項2のよ
うに構成せず、庇部の左縁側にだけ、旋回案内傾斜面を
形成しても良い。
【0018】また、請求項3のように構成すれば、一
層、効果的に、上方からの排水に旋回性を付与すること
ができる。
【0019】すなわち、旋回案内傾斜面の前傾角度θ2
が、0°未満であれば、上方からの排水が旋回案内傾斜
面に衝突して跳ね返る事態を招いて、管内の圧力変動を
却って大きくし、45°を超えれば、上方からの排水に
旋回性を付与し難くなり、かつ、その排水の流速が速い
場合に、効果的に減速できず、その排水によって空気芯
が引っ張られて、管内の圧力変動を大きくしてしまうか
らである。
【0020】さらに、請求項4のように構成すれば、管
内圧力の変動幅を少なくした状態で、上方からの排水に
効果的に旋回性を付与できる。
【0021】すなわち、旋回案内傾斜面の管軸側へ突出
した突出端と管軸との隙間Hが立て管内径寸法dの0.
15d未満であれば、通気抵抗が大きくなって、管内の
圧力変動を大きくしてしまい、逆に、隙間Hが0.45
dを超えれば、上方からの排水に旋回性を付与し難くな
ってしまうからである。
【0022】さらにまた、請求項5のように構成すれ
ば、効率的に、上方からの排水に旋回性を付与できる。
【0023】すなわち、胴部の内径寸法Dが立て管内径
寸法dの1.0d以上としていることから、上方からの
排水を流下させる有効開口断面を大きくできて、空気芯
の確保が容易となり、胴部内径寸法Dが1.35dを超
えれば、単に、胴部が大型化するだけとなって、不経済
となり、好ましくないからである。
【0024】なお、胴部は、空気芯の確保が容易であれ
ば、断面形状を、真円に近い円形形状としなくとも、長
円形形状、楕円形形状等としても良い。
【0025】また、胴部に横枝管接続部が1つだけ設け
られている場合には、胴部内径寸法Dは、立て管内径寸
法dの1.0d以上として1.25dを超えないように
すれば良く、その場合には、単なる大型化を抑えて、空
気芯の確保が経済的に行なえる。
【0026】さらに、請求項6のように構成すれば、上
方からの排水が旋回案内傾斜面と干渉して、胴部内周面
側へ跳ね返り、胴部内周面から戻る流れが生じても、庇
部の上端とストッパ部の下面との間に、立て管内径寸法
dの0.05d以上の一定距離の空間が確保されること
から、管内を塞ぐような乱流が未然に納まり、円滑に、
排水が旋回性を付与されて流下することとなる。なお、
距離Lが、立て管内径寸法dの0.5dを超えても、単
に、胴部の軸方向寸法が長くなるだけとなって、不経済
となり、また、取り扱いも不便となって、好ましくな
い。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0028】第1実施形態の排水管継手10は、図1・
3・4に示すように、上流側の上立て管1を接続させる
ための上部接続部11と、下流側の下立て管2を接続す
るための下部接続部15と、上部・下部接続部11・1
5の間に位置する略円筒形の胴部20と、胴部20に設
けられて横枝管4を接続させるための横枝管接続部22
と、を備えて、構成されている。
【0029】そして、横枝管接続部22から連通して胴
部20の内周面20aに開口する流入口27の周縁にお
ける上縁側には、上方から流下する排水Tの流入口27
への逆流を防止する庇部30が突設されている。
【0030】この排水管継手10は、下部接続部15を
下立て管2の上部の接続部2aに外嵌させて、配設され
ている。下立て管2は、建築物の上階と下階とを区画す
るコンクリートスラブ6に、埋め戻しされて固定されて
いる。なお、下部接続部15は、下立て管2の円筒形状
とした接続部2aに対して、図示しないパッキンを使用
して、水密に接続されている。
【0031】また、上部接続部11も、図示しないパッ
キンを使用して、上立て管1と水密に接続されている。
【0032】さらに、横枝管接続部22は、略円筒形状
の図示しないパッキンを使用して、横枝管4と水密に接
続され、排水管継手10は、この横枝管4を介して、例
えば、大便器や台所流し等の図示しない排水器具と接続
されることとなる。
【0033】なお、下部接続部15の形式としては、第
1実施形態の場合、直管形式のものであるが、図2の第
2実施形態の排水管継手40の下部接続部45のよう
に、可撓式継手形式としても良い。この形式では、下立
て管3が、ボルト47止め用のフランジ部3aを備え、
下部接続部45が、フランジ部3aに対向するフランジ
部46を備えて構成され、図示しないパッキンとボルト
47・ナット48とを使用して、下立て管3に水密に接
続されることとなる。そして、この排水管継手40で
も、図3に示すように、胴部20の内周面20a側に
は、横枝管接続部22からの排水Yを流入させる流入口
27が開口されており、その上縁側には、上方からの排
水Tの逆流防止用の庇部30が形成されている。
【0034】これらの排水管継手10・40の庇部30
は、管軸(胴部20の中心)C側から見た上面を、上方
から流下する排水Tに、左旋回で流下する旋回性を付与
可能に、左下がりに傾斜する旋回案内傾斜面31とし
て、構成されている。
【0035】この旋回案内傾斜面31は、図3に示すよ
うに、左下がりの左傾角度θ1を、15°〜55°の範
囲としており、実施形態の場合、左傾角度θ1は、40
°に設定されている。
【0036】また、この旋回案内傾斜面31は、図4に
示すように、管軸C側へ下がる前傾角度θ2を0°〜4
5°の範囲としており、実施形態の場合、前傾角度θ2
は、35°に設定されている。
【0037】さらに、これらの庇部30は、図4に示す
ように、胴部20と一体的に形成されるとともに、胴部
外周面20b側に、肉盗み凹部20cが形成されて、断
面く字形状に形成されている。このような肉盗み凹部2
0cが形成されることにより、排水管継手10・40で
は、軽量化と材料の低減化が図られるとともに、胴部2
0の剛性が高められている。
【0038】これらの排水管継手10・40では、上方
からの排水Tが流下してくると、庇部30の旋回案内傾
斜面31と干渉する。そして、旋回案内傾斜面31の左
傾角度θ1が、15°〜55°の範囲内の40°に設定
されており、旋回案内傾斜面31に干渉した排水Tは、
効果的に減速されるとともに、円滑に左旋回の旋回性を
付与されて流下する。なぜなら、旋回案内傾斜面31の
左傾角度θ1が、所定角度の範囲を超えて、15°未満
であれば、上方からの排水Tが旋回案内傾斜面31に衝
突して跳ね返る事態を招いて、管内の圧力変動を却って
大きくし、左傾角度θ1が、55°を超えれば、上方か
らの排水Tに旋回性を付与できるものの、その排水Tの
流速が速い場合に、効果的に減速できず、その排水Tに
よって空気芯が引っ張られて、これまた、管内の圧力変
動を却って大きくしてしまい、それらの弊害を招くこと
なく、排水Tを流下させることができるからである。
【0039】したがって、第1・2実施形態の排水管継
手10・40では、胴部20の内周面20aに横枝管4
側への逆流を防止する庇部30が設けられていても、上
方からの排水Tに効果的に旋回性を付与することができ
る。
【0040】さらに、第1・2実施形態の場合には、庇
部30の上面の全域に、広い範囲で、旋回案内傾斜面3
1が形成されており、一層、効果的に、上方からの排水
Tに旋回性を付与することができる。
【0041】また、第1・2実施形態では、旋回案内傾
斜面31の前傾角度θ2が、0°〜45°の範囲内の3
5°としており、一層、効果的に、上方からの排水Tに
旋回性を付与することができる。
【0042】すなわち、旋回案内傾斜面31の前傾角度
θ2が、所定角度の範囲を超えて、0°未満であれば、
排水Tが旋回案内傾斜面31に衝突して跳ね返る事態を
招いて、管内の圧力変動を却って大きくし、前傾角度θ
2が、45°を超えれば、上方からの排水Tに旋回性を
付与し難くなり、かつ、その排水Tの流速が速い場合
に、効果的に減速できず、その排水Tによって空気芯が
引っ張られて、管内の圧力変動を大きくしてしまい、そ
れらの弊害を招くことなく、排水Tを流下させることが
できるからである。
【0043】そして勿論、これらの庇部30によって、
上方からの排水Tは、流入口27から横枝管4側へ逆流
することが防止される。
【0044】なお、庇部30は、第1・2実施形態のよ
うな断面く字形状でなくとも、図5・6に示す第3実施
形態の排水管継手50のように、三日月状や右端を切り
欠いた三日月状等の平板状に形成しても良い。この場
合、胴部20と一体的に形成することなく、胴部内周面
20aに別途溶接等で固着するように、庇部30を胴部
20と別体として構成しても良い。
【0045】図7〜10に示す第4実施形態の排水管継
手60は、上流側の上立て管1を接続させるための上部
接続部61と、下流側の下立て管3を接続するための下
部接続部65と、上部・下部接続部61・65の間に位
置する略円筒形の胴部70と、胴部70に設けられて横
枝管4を接続させるための横枝管接続部72と、を備え
て、構成されている。
【0046】上部接続部61は、略円筒状として、図示
しないパッキンを使用して、上立て管1と水密に接続さ
れることとなる。上部接続部61の内周側には、円環状
に鍔状に突出して、上立て管1の下端面1aを受けるス
トッパ部62が形成されている。
【0047】下部接続部65は、可撓式継手形式で下立
て管3と接続されるものであり、下立て管3のフランジ
部3aに接続するためのフランジ部66を備えるととも
に、内周側に内径を狭めて下立て管3の上端面3bを受
けるストッパ部67を備えて構成されている。
【0048】さらに、横枝管接続部72は、先端側に配
置されて、ボルト・ナットを使用して横枝管4と接続さ
せるフランジ部73と、内周側に配置されて、内方へ突
出して横枝管4を受けるストッパ部74と、を備えて構
成されている。ストッパ部74は、横枝管接続部72か
ら連通して胴部70の内周面70aに開口する流入口7
7の内周縁における上縁側に、突設されている。横枝管
4は、横枝管接続部72に対して、図示しないパッキン
を使用して、水密に接続されることとなる。
【0049】そして、胴部内周面70a側における流入
口77の上縁側には、上方から流下する排水Tの流入口
77への逆流を防止する庇部80が突設されている。
【0050】この庇部80は、略三角錐状に突設され
て、管軸(胴部70の中心)C側から見て、左縁側の上
面を、上方から流下する排水Tに、左旋回で流下する旋
回性を付与可能に、左下がりに傾斜する旋回案内傾斜面
81としている。また、管軸C側から見た庇部80の右
縁側の上面を、上方からの排水Tを流入口77の右方側
に回避させて流す分流面82としている。
【0051】旋回案内傾斜面81は、左傾角度θ1を、
15°〜55°の範囲内とした35°として、前傾角度
θ2を0°〜45°の範囲内の30°としている。本実
施形態では、分流面82は、胴部70の内周側から見た
右下側へ傾斜する右傾角度αを30°、前傾角度θ2を
30°としている。
【0052】そして、この分流面82は、図8・9に示
すように、庇部80の平面投影状態で、庇部80の上面
の約30%程度の面積として、旋回案内傾斜面81より
小さい面積としている。
【0053】また、この庇部80では、旋回案内傾斜面
81の管軸C側へ突出した突出端81aと管軸Cとの隙
間Hが、立て管1・3の内径寸法dの0.15d〜0.
45dの範囲内の、0.2dに、設定されている。
【0054】さらに、この排水管継手60では、胴部7
0の内径寸法Dが、胴部70に1つの横枝管接続部72
しか設けられていないために、立て管1・3の内径寸法
dの1.0d〜1.25dの範囲内の、1.15dに設
定されるとともに、庇部80の上端における胴部内周面
70aとの境界部80aが、ストッパ部62の下面62
aとの距離Lを、立て管1・3の内径寸法dの0.05
d〜0.5d内の、0.1dとしている。
【0055】なお、胴部70は、その内径寸法Dを立て
管内径寸法dより大きくしているため、下立て管3へ排
水T・Yを円滑に導くように、下部に、下狭まりのテー
パ部71を備えている。
【0056】そして、この排水管継手60でも、庇部8
0における管軸C側から見た少なくとも左縁側の上面
に、上方から流下する排水Tに、左旋回で流下する旋回
性を付与可能に、35°の左傾角度θ1の旋回案内傾斜
面81が形成されているため、上方からの排水Tが流下
して旋回案内傾斜面81と干渉すれば、その排水Tは、
旋回案内傾斜面81に案内されて、効果的に減速される
とともに、円滑に左旋回の旋回性を付与されて流下す
る。
【0057】また、旋回案内傾斜面81は、30°の前
傾角度θ2としており、効果的に、上方からの排水に旋
回性を付与することができる。
【0058】さらに、第4実施形態では、旋回案内傾斜
面81の管軸C側へ突出した突出端81aと管軸Cとの
隙間Hが、立て管1・3の内径寸法dの0.15d〜
0.45dの範囲内の、0.2dに、設定されており、
管内圧力の変動幅を少なくした状態で、上方からの排水
に効果的に旋回性を付与できる。
【0059】すなわち、旋回案内傾斜面81の管軸C側
へ突出した突出端81aと管軸Cとの隙間Hが立て管内
径寸法dの0.15d未満であれば、通気抵抗が大きく
なって、管内の圧力変動を大きくしてしまい、逆に、隙
間Hが0.45dを超えれば、上方からの排水Tに旋回
性を付与し難くなってしまうからである。
【0060】なお、管内の圧力変動を抑える構成として
は、庇部80に旋回案内傾斜面81が形成されていない
場合であっても同様である。すなわち、胴部70の内周
面に、単に、流入口77への逆流防止用の庇部が形成さ
れている場合であっても、その庇部の管軸C側へ突出し
た突出端と管軸Cとの隙間Hが、立て管1・3の内径寸
法dの0.15d〜0.45dの範囲内に設定されてお
れば、管内圧力の変動幅を少なくした状態で、庇部の作
用、すなわち、上方からの排水Tの流入口77への逆流
を防止することが、できる。
【0061】さらにまた、第4実施形態では、胴部70
の内径寸法Dが、立て管1・3の内径寸法dの1.0d
〜1.25dの範囲内の、1.15dに設定されてお
り、効率的に、上方からの排水Tに旋回性を付与でき
る。
【0062】すなわち、胴部70の内径寸法Dが立て管
内径寸法dの1.0d以上としていることから、上方か
らの排水Tを流下させる有効開口断面を大きくできて、
空気芯の確保が容易となり、胴部内径寸法Dが1.25
dを超えれば、単に、胴部70が大型化するだけとなっ
て、不経済となり、好ましくないからである。
【0063】なお、第4実施形態では、胴部70に1つ
の横枝管接続部72を設けた場合を示したが、図14に
示す排水管継手60Aのように、胴部70に複数の横枝
管接続部72・72が設けられる場合には、胴部内径寸
法Dは、立て管内径寸法Dの1.0d〜1.35dの範
囲内に、設定すれば良い。すなわち、胴部70の内径寸
法Dが立て管内径寸法dの1.0d以上としていること
から、上方からの排水を流下させる有効開口断面を大き
くできて、空気芯の確保が容易となり、胴部内径寸法D
が1.35dを超えれば、単に、胴部70が大型化する
だけとなって、不経済となり、好ましくないからであ
る。ちなみに、この排水管継手60Aでは、庇部80
が、横枝管接続部72・72における胴部内周面70a
側のそれぞれの流入口(図示せず)の上方を共に覆える
形状に形成されており、その上面の全域(あるいは管軸
C側から見た左縁側の上面)に、旋回案内傾斜面81が
形成されている。
【0064】また、上記の有効開口断面の確保の構成と
しては、庇部80に旋回案内傾斜面81が形成されてい
ない場合であっても同様である。すなわち、胴部70の
内周面70aに、単に、流入口77への逆流防止用の庇
部が形成されている場合であっても、胴部70の内径寸
法Dが、立て管1・3の内径寸法dの1.0d〜1.2
5d(胴部に複数の横枝管接続部が設けられる場合に
は、立て管内径寸法dの1.0d〜1.35d)の範囲
内に設定されておれば、経済的とした状態で、上方から
の排水Tを流下させる有効開口断面を大きくできて、空
気芯の確保が容易となる。
【0065】さらに、第4実施形態では、庇部80の上
端80aにおける胴部内周面70aとの境界部80a
が、ストッパ部62の下面62aとの距離Lを、立て管
1・3の内径寸法dの0.05d〜0.5d内の、0.
1dとしており、上方からの排水Tが旋回案内傾斜面8
1と干渉して、胴部内周面70a側へ跳ね返り、胴部内
周面70aから戻る流れが生じても、庇部80の上端と
ストッパ部下面62aとの間に、立て管内径寸法dの
0.05d以上の一定距離Lの空間が確保されることか
ら、管内を塞ぐような乱流が未然に納まり、円滑に、排
水Tが旋回性を付与されて流下することとなる。なお、
距離Lが、立て管内径寸法dの0.5dを超えても、単
に、胴部70の軸方向寸法が長くなるだけとなって、不
経済となり、また、取り扱いも不便となって、好ましく
ない。
【0066】なお、経済的な状態として管内の乱流を未
然に防止できる構成としては、庇部80に旋回案内傾斜
面81が形成されていない場合であっても同様である。
すなわち、胴部70の内周面に、単に、流入口77への
逆流防止用の庇部が形成されている場合であっても、立
て管内径寸法dの1.25d以下(胴部に複数の横枝管
接続部が設けられる場合には、1.35d以下)の範囲
で、胴部内径寸法Dが、立て管内径寸法dより大きく設
定される場合には、庇部の上端における胴部内周面との
境界部が、ストッパ部の下面との距離Lを立て管内径寸
法dの0.05d〜0.5dの範囲として、配設されれ
ば、経済的で、かつ、取り扱いを不便にせずに、庇部の
作用、すなわち、上方からの排水Tの流入口77への逆
流を防止することが、できる。
【0067】また、上記のように、庇部80の上端にお
ける胴部内周面70aとの境界部80aが、ストッパ部
62の下面62aとの間に、所定の距離L(立て管内径
寸法dの0.05d〜0.5dの範囲)を確保されれ
ば、庇部80における管軸C側への突出端81aと、ス
トッパ部62の内周縁における突出端81aに対向する
対向部位62b(図7参照)と、の間の距離(いわゆる
関所距離)が、ある程度大きくなる。そのため、満水試
験に使用する満水ボールを、排水管継手60を通過させ
て、下階側に配置させる際、容易に、排水管継手60の
部位を通過させることができる。
【0068】勿論、第1〜4実施形態では、胴部20・
70の内周面20a・70aにおける流入口27・77
の上方に、庇部30・80が配設されていることから、
横枝管4を取り外した横枝管接続部22・72から、満
水試験に使用する満水ボールを下立て管2・3側へ投入
する際には、満水ボールが庇部30・80と干渉せず、
極めて簡単に、満水ボールを所定位置に配置させること
ができる。
【0069】さらに、第1〜4実施形態では、横枝管接
続部22・72が、横枝管4からの排水Yを管軸Cに対
して直線的に流入させるタイプを示したが、図11・1
2に示す第5実施形態の排水管継手90のように、横枝
管接続部102が、横枝管からの排水Yを管軸Cからず
らして、胴部100の内周面100a側に、左旋回で流
入させる偏心流入タイプであっても、管軸C側から見た
流入口107の上縁側に設けた庇部110に、旋回案内
傾斜面111を設けても良い。この旋回案内傾斜面11
1は、左傾角度θ1を15°〜55°の範囲内とすると
ともに、前傾角度θ2を0°〜45°の範囲内として、
庇部110の上面の左縁側に、左下がりに傾斜して形成
されている。管軸C側から見た庇部110の右縁側の上
面は、球面状として、流入口107側への排水Tの逆流
を防止する逆流防止面112としている。
【0070】この第5実施形態の排水管継手90でも、
上方からの排水Tが流下して旋回案内傾斜面111と干
渉すれば、その排水Tは、旋回案内傾斜面111に案内
されて、効果的に減速されるとともに、円滑に左旋回の
旋回性を付与されて流下する。
【0071】なお、このような旋回案内傾斜面111と
逆流防止面112とを備えた庇部110は、図13に示
すような第6実施形態の排水管継手120のように、横
枝管接続部からの排水Yが管軸C側へ直線的に流入させ
るタイプの場合でも、その胴部130の内周面130a
に設けても良い。ちなみに、この第6実施形態の庇部1
10の逆流防止面112は、前下がりに傾斜して、構成
されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の排水管継手の使用
態様を示す正面図である。
【図2】第2実施形態の排水管継手の使用態様を示す正
面図である。
【図3】第1・2実施形態の庇部付近を示す斜視図であ
る。
【図4】第1・2実施形態の庇部付近の縦断面図であ
る。
【図5】第3実施形態の庇部付近の斜視図である。
【図6】同実施形態の庇部付近の縦断面図である。
【図7】第4実施形態の縦断面図であり、図9の VII−
VII部位に対応する。
【図8】同実施形態の縦断面図であり、図9のVIII−VI
II部位に対応する。
【図9】同実施形態の平面図である。
【図10】同実施形態の使用態様を示す正面図である。
【図11】第5実施形態の庇部付近の斜視図である。
【図12】同実施形態の横断面図である。
【図13】第6実施形態の庇部付近の斜視図である。
【図14】第4実施形態の変形例を示す横断面図であ
る。
【符号の説明】
1…上立て管、 2・3…下立て管、 4…横枝管、 10・40・50・60・60A・90・120…排水
管継手、 11・61…上部接続部、 15・65…下部接続部、 20・70・100・130…胴部、 20a・70a・100a・130a…内周面、 22・72・102…横枝管接続部、 27・77…流入口、 30・80・110…庇部、 31・81・111…旋回案内傾斜面、 62…ストッパ部、 62a…下面、 80a…境界部、 81a…突出端、 C…管軸、 T…(上方からの)排水、 θ1…左傾角度、 θ2…前傾角度、 D…胴部内径寸法、 d…立て管内径寸法、 H…隙間、 L…距離。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上流側の立て管を接続させるための上部
    接続部と、下流側の立て管を接続するための下部接続部
    と、該上部・下部接続部の間に位置する略円筒形の胴部
    と、該胴部に設けられて横枝管を接続させるための横枝
    管接続部と、を備えるとともに、 前記横枝管接続部から連通して前記胴部内周面に開口す
    る流入口の周縁における上縁側に、上方から流下する排
    水の前記流入口への逆流を防止する庇部が突設されてい
    る排水管継手であって、 前記庇部における管軸側から見た少なくとも左縁側の上
    面に、上方から流下する排水に、左旋回で流下する旋回
    性を付与可能に、左下がりに傾斜する旋回案内傾斜面が
    形成され、 該旋回案内傾斜面が、左下がりの左傾角度θ1を15°
    〜55°の範囲として、設定されていることを特徴とす
    る排水管継手。
  2. 【請求項2】 前記旋回案内傾斜面が、前記庇部の上面
    の全域に形成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の排水管継手。
  3. 【請求項3】 前記旋回案内傾斜面が、管軸側へ下がる
    前傾角度θ2を0°〜45°の範囲として、設定されて
    いることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載
    の排水管継手。
  4. 【請求項4】 前記旋回案内傾斜面の管軸側へ突出した
    突出端と前記管軸との隙間Hが、前記立て管の内径寸法
    dの0.15d〜0.45dの範囲に、設定されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記
    載の排水管継手。
  5. 【請求項5】 前記胴部の内径寸法Dが、前記立て管内
    径寸法dの1.0d〜1.35dの範囲に設定されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに
    記載の排水管継手。
  6. 【請求項6】 前記上部接続部が、内周面に、鍔状に突
    出して前記立て管を受けるストッパ部を備え、 前記胴部内径寸法Dが、前記立て管内径寸法dの1.3
    5d以下の範囲で前記立て管内径寸法dより大きく設定
    され、 前記庇部の上端における前記胴部内周面との境界部が、
    前記ストッパ部の下面との距離Lを立て管内径寸法dの
    0.05d〜0.5dの範囲として、配設されているこ
    とを特徴とする請求項5に記載の排水管継手。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003232062A (ja) * 2001-12-04 2003-08-19 Noriatsu Kojima 排水管継手
JP2004092226A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Kubota Corp 排水集合管
JP2009293250A (ja) * 2008-06-04 2009-12-17 Sekisui Chem Co Ltd 排水システム

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