JP2001026501A - 装飾体および装飾体の製造方法 - Google Patents

装飾体および装飾体の製造方法

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JP2001026501A
JP2001026501A JP11198616A JP19861699A JP2001026501A JP 2001026501 A JP2001026501 A JP 2001026501A JP 11198616 A JP11198616 A JP 11198616A JP 19861699 A JP19861699 A JP 19861699A JP 2001026501 A JP2001026501 A JP 2001026501A
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Japan
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plant
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functional
lily
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JP11198616A
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English (en)
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Fumiyuki Tamiya
史由伎 田宮
Yoshinori Murata
義憲 村田
Akiko Kojima
亜希子 児島
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Sakura Color Products Corp
Original Assignee
Sakura Color Products Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境によって変化する機能を備え、なおかつ
本物感があって高級な印象を与える装飾体の開発を課題
とするものである。 【解決手段】 生のユリ1を使用し、花2の組織中に感
温変色性色材を含浸させる。すなわち生のユリ1の茎3
を感温変色性色材が満たされた槽5に浸漬したものであ
り、感温変色性色材6は、道管を伝わって花の組織に筋
状に広がっている。本実施例のユリ1は、周囲の温度が
変化すると、筋状に感温変色性色材の模様が現れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、置物や壁飾り等に
代表される室内装飾体や、ブローチ等に代表される身体
装飾体、あるいはその他の装飾体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】置物や壁飾り等の室内装飾体は、部屋の
雰囲気を変え、心を和ませるものとして古くから活用さ
れている。これらの装飾体は、旧来、焼き物や生け花等
が主体であり、機能を持たない。すなわち旧来の装飾体
は、環境による外観の変化はない。これに対して特開平
4−281002号に、周囲の温度によって色が代わる
樹脂製の紫陽花の置物が開示されている。また特開平1
0−183166号に、蓄光性を備えた蝋製の朝顔の置
物が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平4−28100
2号に開示された紫陽花の置物は、周囲の温度が代わる
と色が変わり、また特開平10−183166号に開示
された朝顔の置物は、周囲が暗くなるとぼんやりと光り
だす。このように、特開平4−281002号や特開平
10−183166号に開示された置物は、旧来のもの
とは異なる趣がある。しかしながら、これらの置物は、
いずれも樹脂や蝋で作られたものであるから、いかにも
偽物臭く、安っぽい感じを与えてしまう。そこで本発明
は、従来技術の上記した問題点に注目し、環境によって
変化する機能を備え、なおかつ本物感があって高級な印
象を与える装飾体の開発を課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】そして上記した課題を解
決するための本発明の特徴は、植物の組織内に機能性色
材を含浸したことを特徴とする装飾体である。
【0005】本発明の装飾体は、本物の植物を使用し、
この植物の組織内に機能性色材を含浸したものであるか
ら、高級感がある。
【0006】また同様の課題を解決する請求項2に記載
の発明は、生状態の植物の組織内又は外部に機能性色材
を含浸又は塗布したことを特徴とする装飾体である。
【0007】本発明の装飾体は、生状態の植物を使用す
るので、あたかも生け花の様な雰囲気があり、高級感が
ある。
【0008】さらに請求項3に記載の発明、乾燥状態の
植物の組織内又は外部に機能性色材を含浸又は塗布した
ことを特徴とする装飾体である。
【0009】本発明の装飾体は、乾燥状態の植物を使用
するので、機能性色材の付着性や吸収性が良い。そのた
め機能性色材の持つ機能がより顕著に発揮される。
【0010】上記した発明に採用可能な機能性色材に
は、感温変色性色材、感湿変色性色材、夜行性色材、フ
ォトクロミック色材等がある。
【0011】さらに方法に関する発明は、乾燥した植物
又は生状態の植物の一部又は全部を、機能性色材が配さ
れた槽中に浸漬することを特徴とする装飾体の製造方法
である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の装飾体に使用可能な植物
は、ユリ、ダリア、菊、水仙、紫陽花、あやめ、チュー
リップ等の草本植物や、桜、猫ヤナギ、バラその他の木
本植物、或いは松や檜といった花の咲かない植物も活用
できる。さらに松かさや、どんぐり、銀杏等の木の実も
使用できる。これらの植物は、生け花の様に生の状態で
使用することも可能であり、乾燥した状態のものを使用
してもよい。植物を生の状態で使用し、且つ植物の花の
組織内に機能性色材を含浸させる場合は、花は白である
ことが望ましい、このような観点から、植物を生の状態
で使用し、且つ植物の花の組織内に機能性色材を含浸さ
せる場合は、白色のユリ、菊、水仙を使用することが推
奨される。またドライフラワーの状態となった植物を活
用することもできる。ドライフラワーに適する植物とし
ては、例えば、バラ、かすみそう、スターチス、矢車草
等がある。
【0013】機能性色材としては、前記した様に、感温
変色性色材、感湿変色性色材、夜行性色材、フォトクロ
ミック色材或いは紫外線の照射を受けて蛍光発色する色
材等が使用可能である。
【0014】ここで感温変色性色材とは、周囲の温度に
応じて変色する性質を持つものである。感温変色性色材
は、電子供与性呈色性有機化合物と、電子受容性化合物
と、呈色反応を可逆的に生起させる有機化合物触媒の三
成分を含む熱変色性材料を内包するものが活用可能であ
る。具体的には、特公昭51−35414号公報、特公
昭51−44706号公報、特公平1−29398号公
報、特開平7−186546公報に開示された熱変色材
料が使用可能である。また特公平4−17145号公報
や特開平6−135144号公報に開示された熱変色材
料も活用可能である。感温変色性色材は、上記した熱変
色材料を透明なバインダーを含む媒体中に分散させたも
のであり、インキ状、あるいは塗料状を呈したものが使
用される。
【0015】感湿変色性色材は、周囲の湿度を関知して
変色する性質を有する色材である。
【0016】夜行性色材には、例えば蓄光性色材が使用
可能であり、CaS/Bi系、CaSrS/Bi系、Z
nS/Cu系、ZnCdS/Cu系、SrAl2 4
希土類金属系のものが適用でき、バインダーを含む媒体
中に分散させたものであり、インキ状、あるいは塗料状
を呈したものが使用される。また微量の放射性核種を含
むものであってもよい。
【0017】フォトクロミック色材は、光を受けて発色
するものであり、例えば有機フォトクロミック化合物を
含む色材である。具体的には、スピロオキサジン系有機
フォトクロミック化合物を含み、紫外線で発色するもの
が活用可能である。すなわちこの種の発色成分は、紫外
線(300〜400nm)の照射を受けて発色し、熱や
可視光線の照射を受けて可逆的に元の色に戻る。さらに
紫外線の照射を受けて蛍光発色する顔料を有する色材等
も活用できる。これらの色材は、前記した色材と同様
に、有機フォトクロミック化合物や蛍光顔料がバインダ
ーを含む媒体中に分散させたものであり、インキ状、あ
るいは塗料状を呈している。
【0018】本発明の装飾体は、上記した植物の組織内
又は外部に機能性色材を含浸又は塗布したものである。
植物の組織内に機能性色材を含浸させる場合には、例え
ば機能性色材が満たされた槽内に植物を浸漬する。例え
ば植物が生の状態であれば、根や道管から機能性色材が
吸収され、葉や花の組織内に至る。また乾燥した場合
は、種として表面から機能性色材が直接的吸収され、葉
や花の組織内に至る。植物を機能性色材が満たされた槽
中に浸漬する場合、植物の全体を槽中に浸漬してもよ
く、また根や茎の切り口といった植物の一部だけを槽中
に浸漬してもよい。機能性色材を塗布する場合は、筆塗
りやスプレー等の手段を活用する。機能性色材を塗布す
る部位は、植物の全体であってもよく、また花や葉とい
った特定の部分だけであってもよい。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は、本発明の実施例の一つであり、ユリを使用した装
飾体の概念図である。本実施例は、切り花状の生のユリ
1を使用し、花2の組織中に感温変色性色材を含浸させ
たものである。すなわち本実施例では、生のユリ1の茎
3を感温変色性色材が満たされた槽5に浸漬したもので
あり、感温変色性色材6は、茎3の道管を伝わって花の
組織に筋状に広がっている。本実施例のユリ1は、周囲
の温度が変化すると、花の組織に広がった感温変色性色
材6が変色し、筋状に感温変色性色材の模様が現れる。
【0020】図2は、本発明の他の実施例の一つであ
り、ユリを使用した装飾体の概念図である。図2に示し
たユリ10は、葉11の部分に、筆によって感温変色性
色材12を塗布したものである。本発明のユリ10は、
周囲の温度が変化すると、葉11の色が変化する。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の装飾体
は、周囲の環境によって色が変化する機能を備えるばか
りでなく、本物の植物を使用しているので高級感がある
という優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の一つであり、ユリを使用した
装飾体の概念図である。
【図2】本発明の他の実施例の一つであり、ユリを使用
した装飾体の概念図である。
【符号の説明】
1,10 ユリ(装飾体) 6,12 感温変色性色材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 児島 亜希子 大阪市中央区森ノ宮中央1丁目6番20号 株式会社サクラクレパス内 Fターム(参考) 4H011 CA03 CB10 CB13 CD13

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物の組織内に機能性色材を含浸したこ
    とを特徴とする装飾体。
  2. 【請求項2】 生状態の植物の組織内又は外部に機能性
    色材を含浸又は塗布したことを特徴とする装飾体。
  3. 【請求項3】 乾燥状態の植物の組織内又は外部に機能
    性色材を含浸又は塗布したことを特徴とする装飾体。
  4. 【請求項4】 機能性色材は、感温変色性色材、感湿変
    色性色材、フォトクロミック色材の少なくともいずれか
    であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記
    載の装飾体。
  5. 【請求項5】 機能性色材は、夜行性色材であることを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の装飾体。
  6. 【請求項6】 乾燥した植物又は生状態の植物の一部又
    は全部を、機能性色材が配された槽中に浸漬することを
    特徴とする装飾体の製造方法。
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