JP2001025820A - ダイとパンチおよびラム位置補正方法およびその装置並びに曲げ加工方法および曲げ加工機 - Google Patents

ダイとパンチおよびラム位置補正方法およびその装置並びに曲げ加工方法および曲げ加工機

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JP2001025820A
JP2001025820A JP11202042A JP20204299A JP2001025820A JP 2001025820 A JP2001025820 A JP 2001025820A JP 11202042 A JP11202042 A JP 11202042A JP 20204299 A JP20204299 A JP 20204299A JP 2001025820 A JP2001025820 A JP 2001025820A
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die
punch
distance
ram
laser
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Katsumi Koyama
勝巳 小山
Junichi Koyama
純一 小山
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Amada Co Ltd
Amada Engineering Center Co Ltd
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Amada Co Ltd
Amada Engineering Center Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種々の要因によるパンチとダイの刃間の変化
を直接的に捉えて曲げ加工精度を維持することのできる
パンチとダイおよびラム位置補正方法およびその装置並
びに曲げ加工方法および曲げ加工機を提供する。 【解決手段】 加工開始前に所定位置にラム7を位置決
めし、レーザ測長器21がレーザ光LBをダイDの傾斜
面43に照射して距離を測長すると共にレーザ光LBを
ずらしてダイDのスリット47内部の反射面45に照射
して反射光をパンチPに照射し距離を測長しておく。加
工後にラム7を所定位置に位置決めした後、再度同様に
してダイDまでの距離を測長し、この時のダイDまでの
距離が加工開始前の距離と等しくなるようにレーザ測長
器21を上下移動させ、この時のパンチPまでの距離と
加工前のパンチPまでの距離の差からラム位置の補正値
を算出して、ラム7の位置を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パンチまたはダ
イを装着して上下移動するラムのダイとパンチおよびラ
ム位置補正方法およびその装置並びに曲げ加工方法およ
び曲げ加工機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、曲げ加工機におけるラムの位
置は、以下に示すような要因により時間と共に変化す
る。
【0003】、作業環境温度(一般的には室温)の変
化、例えば朝の作業開始時と、昼間あるいは作業終了時
までの室温変化や夏と冬等の季節による機械構成物のの
び。
【0004】、機械駆動源からの伝熱による機械構成
物ののび。
【0005】これらの機械構成物の伸びは、パンチとダ
イの刃間を変化させるので、曲げ角度の精度に影響して
高精度の曲げ加工を困難にするため、複数の曲げ作業ご
とに角度測定を行い、ストローク量を補正して曲げ角度
の精度を維持することが行われている。
【0006】あるいは、検出板を加工機の側板に取り付
け、側板の熱変形を計測してパンチとダイの刃間距離の
変化を検出することが行われている。
【0007】または、パンチをダイのV溝に高圧で加圧
することによりパンチの先端部を完全にワークに食い込
ませてパンチとダイの面圧によってスプリングバックを
殺して高精度の曲げ加工を行うコイニング加工を用いる
場合がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先に示
したように一定の曲げ加工を行ったら角度測定と修正を
繰り返す場合においては、タクトタイムが長いため加工
機の稼働率が低下するという問題がある。
【0009】また、前述の検出板を用いる場合において
は、機械と検出板の熱時定数の相違により正しくフィー
ドバックしきれないという問題がある。また、検出板の
時定数が小さく変化を敏感に捉えることができるが、パ
ンチとダイの刃間には構造物がなく空気のみが介在して
いるため、刃間の変化を直接検出することができないと
いう問題がある。さらに、高価でありコストが高くな
る。
【0010】さらに、前述のコイニング加工において
は、加圧力が高くなるため機械の剛性を要し、設備が過
大となってコストが高くなるという問題がある。また、
高圧であるため、金型の破損を招き易いという問題もあ
る。
【0011】この発明の目的は、以上のような従来の技
術に着目してなされたものであり、種々の要因によるパ
ンチとダイの刃間の変化を直接的に捉えて曲げ加工精度
を維持することのできるパンチとダイおよびラム位置補
正方法およびその装置並びに曲げ加工方法および曲げ加
工機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1による発明のパンチは、ラムの上下移動
により、パンチとダイとの協働でワークに曲げ加工を行
う曲げ加工機において、前記ダイの側面にレーザ光を照
射して距離を計測することによりダイの高さを計測する
ための傾斜面が設けられていること、を特徴とするもの
である。
【0013】従って、ダイの側面に設けられている傾斜
面にレーザ光を照射してダイまでの距離を測長する。
【0014】請求項2による発明のダイは、ラムの上下
移動により、パンチとダイとの協働でワークに曲げ加工
を行う曲げ加工機において、ラムの上下移動により、パ
ンチとダイとの協働でワークに曲げ加工を行う曲げ加工
機において、前記ダイの側面から上端まで設けられたス
リットと、前記スリットの内部に傾斜して設けられこの
スリットから水平に照射されたレーザ光を鉛直上方に反
射するための反射面と、を備えてなることを特徴とする
ものである。
【0015】従って、ダイの側面から上端まで設けられ
ているスリット内に傾斜して設けられている反射面にレ
ーザ光を照射して、その反射光をスリットを通ってパン
チに照射してパンチまでの距離を測長する。
【0016】請求項3による発明のダイは、請求項1ま
たは2記載のダイにおいて、前記傾斜面と前記スリット
が隣接することを、特徴とするものである。
【0017】従って、ダイに設けられている傾斜面とス
リットは隣接して設けられている。
【0018】請求項4による発明のパンチは、ラムの上
下移動により、パンチとダイとの協働でワークに曲げ加
工を行う曲げ加工機において、請求項2に記載された反
射面により反射されたレーザ光により測長してパンチの
高さを計測する際の基準とすべく設けられた平坦な基準
面を、備えてなることを特徴とするものである。
【0019】従って、パンチの測長の際には、レーザ光
を基準となる平坦な基準面に照射して行われる。
【0020】請求項5による発明のラム位置補正方法
は、ラムの上下移動により、パンチとダイとの協働でワ
ークに曲げ加工を行う曲げ加工機において、加工開始前
におけるパンチおよびダイの高さを計測しておき、所定
時間経過後に再びパンチおよびダイの高さを計測してそ
の差を経時的変化として算出し、この経時的変化量だけ
前記ラムの位置を補正すること、を特徴とするものであ
る。
【0021】従って、加工開始前のパンチとダイの高さ
を計測しておき、加工開始後に計測されたパンチとダイ
の高さを計測して、その差を経時的変化として求め、こ
れをラム位置の補正値とする。
【0022】請求項6による発明のラム位置補正方法
は、請求項5記載のラム位置補正方法において、前記ダ
イの高さ測定が、ダイの側面に設けられている傾斜面に
対してレーザ測長器からレーザ光を照射し、計測された
距離から求めること、を特徴とするものである。
【0023】従って、ダイの高さの計測は、ダイの側面
に設けられている傾斜面にレーザ測長器からレーザ光を
照射してダイまでの距離と高さの関係から求める。
【0024】請求項7による発明のラム位置補正方法
は、請求項5または6に記載のラム位置補正方法におい
て、前記パンチの高さ測定が、ダイの側面に設けられて
いるスリットからレーザ光を照射して、前記スリットの
内部に設けられている反射面によりパンチに平坦に設け
られている基準面にレーザ光を照射して得られた距離か
ら算出すること、を特徴とするものである。
【0025】従って、パンチの高さの計測は、ダイのス
リットから内部の反射面にレーザ光を照射して、その反
射光をパンチの基準面に照射して得られた距離に基づい
て行われる。
【0026】請求項8による発明のラム位置補正装置
は、ラムの上下移動により、パンチとダイとの協働でワ
ークに曲げ加工を行う曲げ加工機において、ダイまでの
距離からダイの高さ位置を測定すべく側面に設けられて
いるダイ測長用の傾斜面およびパンチ測長用のレーザ光
を通すためのスリットおよび反射面が設けられているダ
イと、前記反射面からのレーザ光を反射してパンチまで
の距離からパンチの高さ位置を測長すべく平坦な基準面
が設けられているパンチと、前記ダイおよびパンチまで
の距離を計測すべくレーザ光を照射するレーザ測長器
と、このレーザ測長器により計測された加工開始前後に
おけるダイまでの距離およびパンチまでの距離から前記
ラム位置の補正値を算出する演算部と、を備えてなるこ
とを特徴とするものである。
【0027】従って、加工開始前後において、レーザ測
長器からのレーザ光をダイに設けられている傾斜面に照
射してダイまでの距離を計測し、レーザ光をダイのスリ
ット内部に設けられている反射面に照射し、その反射光
をパンチに照射してパンチまでの距離を計測する。演算
部は、加工開始前後におけるダイまでの距離とパンチま
での距離に基づいてラム位置の補正値を算出する。
【0028】請求項9による発明のラム位置補正装置
は、請求項8記載のラム位置補正装置において、前記レ
ーザ測長器が、ワークの曲げ位置を決定すべく突当てる
バックゲージ装置の突当てに設けられていること、を特
徴とするものである。
【0029】従って、ダイおよびパンチに照射するレー
ザ光を発するレーザ測長器は、バックゲージ装置の突当
ての移動により所望の位置に移動する。
【0030】請求項10による発明の曲げ加工方法は、
ラムの上下移動により、パンチとダイとの協働でワーク
に曲げ加工を行う曲げ加工方法において、加工開始前に
前記ラムを一旦所定位置に位置決めし、レーザ測長器か
らレーザ光をダイの傾斜面に照射してダイまでの距離を
測長し、前記レーザ測長器を同じ高さでずらしてレーザ
光をスリットの中の反射面に照射してパンチまでの距離
を測長し、加工開始後再度前記ラムを所定位置に位置決
めした後、レーザ測長器からレーザ光をダイの傾斜面に
照射してダイまでの距離を測長し、この時のダイの傾斜
面までの距離が加工開始前の傾斜面までの距離と等しく
なるように前記レーザ測長器を上下移動させ、さらにレ
ーザ光をスリットの中の反射面に照射してパンチまでの
距離を測長し、この時のパンチまでの距離と加工開始前
のパンチまでの距離の差だけ前記ラムストロークを補正
すること、を特徴とするものである。
【0031】従って、加工開始前に所定位置にラムを位
置決めし、レーザ測長器がレーザ光をダイの傾斜面に照
射してダイまでの距離を測長すると共にレーザ光をずら
してダイのスリット内部の反射面に照射して反射光をパ
ンチに照射し距離を測長しておく。そして、加工後にラ
ムを所定位置に位置決めした後、再度同様にしてダイま
での距離を測長し、この時のダイまでの距離が加工開始
前の距離と等しくなるようにレーザ測長器を上下移動さ
せ、この時のパンチまでの距離と加工前のパンチまでの
距離の差からラム位置の補正値を算出して、ラムストロ
ークを補正する。
【0032】請求項11による発明の曲げ加工方法は、
ラムの上下移動により、パンチとダイとの協働でワーク
に曲げ加工を行う曲げ加工方法において、加工開始前に
前記ラムを一旦所定位置に位置決めし、レーザ測長器か
らレーザ光をダイの傾斜面に照射してダイまでの距離を
測長し、前記レーザ測長器を同じ高さでずらしてレーザ
光をスリットの中の反射面に照射してパンチまでの距離
を測長し、加工開始後再度前記ラムを所定位置に位置決
めした後、レーザ測長器からレーザ光をダイの傾斜面に
照射してダイまでの距離を測長し、この時のダイの傾斜
面までの距離が加工開始前の傾斜面までの距離と等しく
なるように前記レーザ測長器を上下移動させ、さらにレ
ーザ光をスリットの中の反射面に照射してパンチまでの
距離を測長し、この時のパンチまでの距離と加工開始前
のパンチまでの距離の差だけ前記ラムの原点位置を補正
すること、を特徴とするものである。
【0033】従って、加工開始前に所定位置にラムを位
置決めし、レーザ測長器がレーザ光をダイの傾斜面に照
射してダイまでの距離を測長すると共にレーザ光をずら
してダイのスリット内部の反射面に照射して反射光をパ
ンチに照射し距離を測長しておく。そして、加工後にラ
ムを所定位置に位置決めした後、再度同様にしてダイま
での距離を測長し、この時のダイまでの距離が加工開始
前の距離と等しくなるようにレーザ測長器を上下移動さ
せ、この時のパンチまでの距離と加工前のパンチまでの
距離の差からラム位置の補正値を算出して、ラムの原点
位置を補正する。
【0034】請求項12による発明の曲げ加工機は、ラ
ムの上下移動により、パンチとダイとの協働でワークに
曲げ加工を行う曲げ加工機において、加工開始前および
所定時間経過後にレーザ光をダイに設けられている傾斜
面に照射してダイまでの距離を測長するレーザ測長器
と、前記ダイに設けられたスリット内の前記傾斜面と同
じ高さ位置に設けられレーザ光をパンチに反射する反射
面に照射してパンチまでの距離を測長すべく前記レーザ
測長器を同じ高さでダイの長手方向に移動させるレーザ
測長器横移動手段と、加工開始前後において測長された
ダイの傾斜面までの距離を等しくすべく前記レーザ測長
器を上下移動させるレーザ測長器上下移動手段と、加工
開始前後における前記傾斜面までの距離を等しくおいた
ときに測長されたパンチまでの距離の差からラムストロ
ークの補正値を算出する演算部と、を備えてなること特
徴とするものである。
【0035】従って、加工開始前に所定位置にラムを位
置決めし、レーザ測長器がレーザ光をダイの傾斜面に照
射してダイまでの距離を測長すると共にレーザ光をずら
してダイのスリット内部の反射面に照射して反射光をパ
ンチに照射し距離を測長しておく。そして、加工後にラ
ムを所定位置に位置決めした後、再度同様にしてダイま
での距離を測長し、この時のダイまでの距離が加工開始
前の距離と等しくなるようにレーザ測長器を上下移動さ
せ、演算部がこの時のパンチまでの距離と加工前のパン
チまでの距離の差からラム位置の補正値を算出して、ラ
ムストロークを補正する。
【0036】請求項13による発明の曲げ加工機は、ラ
ムの上下移動により、パンチとダイとの協働でワークに
曲げ加工を行う曲げ加工機において、加工開始前および
所定時間経過後にレーザ光をダイに設けられている傾斜
面に照射してダイまでの距離を測長するレーザ測長器
と、前記ダイに設けられたスリット内の前記傾斜面と同
じ高さ位置に設けられレーザ光をパンチに反射する反射
面に照射してパンチまでの距離を測長すべく前記レーザ
測長器を同じ高さでダイの長手方向に移動させるレーザ
測長器横移動手段と、加工開始前後において測長された
ダイの傾斜面までの距離を等しくすべく前記レーザ測長
器を上下移動させるレーザ測長器上下移動手段と、加工
開始前後における前記傾斜面までの距離を等しくおいた
ときに測長されたパンチまでの距離の差からラムの原点
位置の補正値を算出する演算部と、を備えてなること特
徴とするものである。
【0037】従って、加工開始前に所定位置にラムを位
置決めし、レーザ測長器がレーザ光をダイの傾斜面に照
射してダイまでの距離を測長すると共にレーザ光をずら
してダイのスリット内部の反射面に照射して反射光をパ
ンチに照射し距離を測長しておく。そして、加工後にラ
ムを所定位置に位置決めした後、再度同様にしてダイま
での距離を測長し、この時のダイまでの距離が加工開始
前の距離と等しくなるようにレーザ測長器を上下移動さ
せ、演算部がこの時のパンチまでの距離と加工前のパン
チまでの距離の差からラム位置の補正値を算出して、ラ
ムの原点位置を補正する。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0039】図1には、曲げ加工機としてのプレスブレ
ーキ1が示されている。ここで、プレスブレーキ1はす
でに既知のものであるため、詳細な説明は省略して概略
のみ説明する。
【0040】プレスブレーキ1は、左右一対の側板3を
有しており、この側板3の下部前面(図1中右側面)に
は下部テーブル5が固定的に設けられており、側板3の
上部前面にはラムとしての上部テーブル7がシリンダ9
により昇降自在に設けられている。下部テーブル5の上
端にはダイ装着部材11を介してダイDが取り付けられ
ており、上部テーブル7の下端にはダイDに対向するパ
ンチPがパンチホルダ13を介して取り付けられてい
る。
【0041】図1に図2を併せて参照するに、ダイDの
後方(図1中左側)には、折曲げるワークWを突き当て
て曲げ位置を決定するバックゲージ装置15が設けられ
ている。
【0042】このバックゲージ装置15では、左右(図
1中紙面直交方向)一対のL軸部材LL、LRが前後方
向(図1中左右方向)に設けられており、この左右のL
軸部材LL、LRの間には横方向支持部材であるストレ
ッチ17が渡されている。このストレッチ17は、左右
のL軸部材LL、LRにおいて、図示省略のL軸移動機
構により前後方向に移動・位置決め自在に設けられてい
る。
【0043】このストレッチ17には、ワークWを突き
当てる一対の突当て19が左右方向に間隔調整自在且つ
上下方向に移動自在に設けられている。前記突当て19
にはレーザ測長器21が内蔵されており、このレーザ測
長器21は突当て面23から突出しないように支持され
ている。従って、突当て19は、レーザ測長器横移動手
段であると共に、レーザ測長器上下移動手段となってい
る。
【0044】また、プレスブレーキ1の近傍には、前述
のストレッチ17の前後位置を制御すると共に、突当て
19に設けられているレーザ測長器21からの信号を受
ける制御装置であるNC装置25が設けられている。
【0045】従って、バックゲージ装置15がL軸方向
に移動・位置決め自在であり、突当て19がZ軸方向
(図1中上下方向)およびY軸方向(図2中左右方向)
に移動位置決め自在となっていることから、レーザ測長
器21もL軸、Y軸、Z軸方向に移動位置決め可能とな
っている。あるいは、レーザ測長器21を突当て19に
対してさらにL軸、Y軸、Z軸方向へ移動自在に支持す
る移動機構を設けるようにしてもよい。また、レーザ測
長器21を突当てに取り付けずに、独立して移動可能な
機構を設けてこれに取り付けてもよい。
【0046】上記構成により、ワークWの折曲げ幅(図
1中紙面直交方向の幅)に対応して一対の突当て19の
間隔をストレッチ17上で設定し、折曲げ位置に対応し
て突当て19を所望の位置に設定する。ワークWをダイ
Dの上に載せた状態で突当て19の突当て面23に突き
当てて位置決めをし、NC装置25の制御により上部テ
ーブル7およびパンチPを下降させ、パンチPとダイD
との協働によりワークWに曲げ加工を行う。
【0047】図3には、NC装置25の構成が示されて
いる。このNC装置25では、中央処理装置であるCP
U27を有しており、このCPU27には、種々のデー
タを入力するためのキーボードのごとき入力手段29
や、種々のデータを表示するためのCRTのごとき出力
手段31が接続されている。
【0048】また、CPU27には、加工プログラムや
後述するように加工開始前に計測された結果等を記憶し
ておくメモリ33や、後述するようラム位置補正値等を
算出する演算手段である演算部35が接続されている。
なお、NC装置25により制御されるバックゲージ装置
25が接続されており、このバックゲージ装置15の突
当て19に取り付けられているレーザ測長器21も接続
されている。
【0049】図4(A)にはパンチPが、(B)にはダ
イDが示されている。図4(A)を参照するに、このパ
ンチPの側面PSでは下端部から上方に向かって切欠き
37が設けられており、切欠き37の上端面にはパンチ
基準面39が水平に且つ平坦に設けられている。なお、
パンチPの近傍には、上部テーブル7の高さ位置を検出
するための位置検出器40(図7参照)が設けられてい
る。
【0050】また、図4(B)を参照するに、このダイ
Dでは、側面DSにはパンチPの高さ位置を計測するた
めの窓41と、ダイDの高さ位置を計測するために下向
きに傾斜した傾斜面43が近接して設けられている。窓
41の内部には反射面45が上向きに45度傾斜して設
けられている。そして窓41からダイDの上端部まで全
断面にわたってスリット47が設けられている。
【0051】図5(A)〜(C)、図6、および図7
(A)〜(C)を参照して、ラム位置補正方法および曲
げ加工方法について説明する。
【0052】まず、ダイDの高さ位置のずれ検出方法に
ついて説明する。図5(A)を参照するに、ダイDの高
さ位置を測定するために、レーザ測長器21からダイD
に設けられている傾斜面43にレーザ光LBを照射し
て、計測された距離LDからダイDの高さ位置を求め
る。
【0053】すなわち、図5(A)〜(C)を参照する
に、作業を開始したら、レーザ測長器21によりレーザ
光LBを傾斜している傾斜面43に照射して開始時にお
ける距離LD1を測長する(図5(A)参照)。
【0054】そして、ある時間加工を行った後に再度測
長を行い距離LD2を得る(図5(B)参照)。距離L
D2が加工開始時の距離LD1と異なる場合には、距離
LD2が距離LD1と等しくなるようにレーザ測長器2
1をZ軸方向に上下移動させる(図5(C)参照)。こ
の時のZ方向移動量LZは、傾斜面43の傾斜角度θは
予め設定されたものであり既知の角度であるため、計算
により容易に求めることもでき、LZ=(LD2−LD
1)・tanθで与えられる。
【0055】次に、図6および図7(A)〜(C)を参
照するに、検出を開始すると(ステップSS)、ラムで
ある上部テーブル7を上死点等の所定位置(ここでは高
さDS1)に位置決めして(ステップS1)、レーザ測
長器21(高さ位置Z1)からレーザ光LBをダイDの
傾斜面43に照射して、ダイDまでの距離LD1を測長
する(ステップS2、図7(A))。
【0056】レーザ測長器21をY方向(図4(B)中
左右方向、図7中紙面直交方向)にずらして、レーザ光
LBを窓41に設けられている反射面45に照射し、反
射したレーザ光LBをパンチPの基準面39に照射して
パンチPまでの距離(L1+L2)を測長する(ステッ
プS3、図7(A)参照)。
【0057】続いて、加工を行ってある時間(例えば5
0枚前後の加工が完了したとき等)が経過した後、再度
上部テーブル7を所定位置(DS1)に位置決めし、前
述と同様にしてダイDまでの距離LD2を計測する(ス
テップS5、図7(B)参照)。
【0058】そして、レーザ測長器21をZ方向に上下
移動させることにより、ステップS5で計測されたダイ
Dの傾斜面43までの距離LD2が、ステップS2にお
いて測長された加工開始前のダイDの傾斜面43までの
距離LD1と等しくなるようにする。この時の上下移動
距離LZ1を求める(ステップS6、図7(C)参
照)。
【0059】レーザ測長器21の高さ位置がZ1+LZ
1でY軸方向にずらして窓41から反射面45にレーザ
光LBを照射してパンチPまで測長するとL1+L3が
得られる(ステップS7、図7(C)参照)。
【0060】これより、パンチPとダイDの刃間距離の
経時変化量として[(L1+L3)−(L1+L2)]
が得られるので(ステップS8)、これをラムである上
部テーブル7のストローク量補正値として自動的に入力
して(ステップS9)、終了する(ステップSE)。あ
るいは、ストロークの補正ではなく、上部テーブル7の
原点位置の補正値としてもよい。従って、例えば51枚
目からの曲げ加工は、修正されたラムストロークあるい
はラムの原点位置に基づいて行われる。
【0061】以上の結果から、パンチPとダイDの刃間
距離の経時変化量をダイレクトに検出することができる
ので、加工中刃間距離を一定に保つことが可能になり、
高精度の曲げ加工を行うことができる。また、刃間距離
の経時変化を自動的に補正するので、均一な曲げ加工を
行うことができ、ベテランの差業者に限らず、未熟練者
でも高精度の曲げ加工を行うことがる。さらに、機械の
稼動効率を向上させることができる。
【0062】なお、この発明は前述の発明の実施の形態
に限定されることなく、適宜な変更を行うことにより、
その他の態様で実施し得るものである。すなわち、前述
の発明の実施の形態においては、パンチPを装着した上
部テーブル7をラムとして下降させて曲げ加工を行うプ
レスブレーキ1について説明したが、ダイDを装着した
下部テーブル5をラムとして上昇させて曲げ加工を行う
曲げ加工機に適用することもできる。
【0063】また、前述の発明の実施の形態において
は、パンチPの側面PSを切欠いて基準面39を設けた
が、このほか、図8(A),(B)に示されているよう
に、ダイDに設けられている窓41の位置に対応してパ
ンチPの先端部を一部平坦に切欠いて基準面49を設け
るようにしてもよい。
【0064】また、刃間距離の補正量をパンチPおよび
ダイDの長手方向について複数点で求めることにより、
図9に示されているようなテーブルチルト補正を行っ
て、通り精度を向上させることもできる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よるダイでは、ダイの側面に設けられている傾斜面にレ
ーザ光を照射してダイまでの距離を測長するので、傾斜
角度との関係でダイの高さを計測することができる。
【0066】請求項2の発明によるダイでは、ダイの側
面から上端まで設けられているスリット内に傾斜して設
けられている反射面にレーザ光を照射して、その反射光
をスリットを通ってパンチに照射するので、パンチまで
の距離を測長することができる。
【0067】請求項3の発明によるダイでは、ダイに設
けられている傾斜面とスリットは隣接して設けられてい
るので、レーザ光を少しずらすだけでダイおよびパンチ
の距離を測長することができる。
【0068】請求項4の発明によるパンチでは、パンチ
の測長の際には、レーザ光を基準となる平坦な基準面に
照射して行われる。
【0069】請求項5の発明によるラム位置補正方法で
は、加工開始前のパンチとダイの高さを計測しておき、
加工開始後に計測されたパンチとダイの高さを計測し
て、その差をパンチとダイの刃間距離の経時的変化とし
て求めるので、これをラム位置の補正値とすることがで
きる。
【0070】請求項6の発明によるラム位置補正方法で
は、ダイの高さの計測は、ダイの側面に設けられている
傾斜面にレーザ測長器からレーザ光を照射してダイまで
の距離と高さの関係から求めることができる。
【0071】請求項7の発明によるラム位置補正方法で
は、パンチの高さの計測は、ダイのスリットから内部の
反射面にレーザ光を照射して、その反射光をパンチの基
準面に照射して距離を測長するので、この距離に基づい
てパンチの高さを求めることができる。
【0072】請求項8の発明によるラム位置補正装置で
は、加工開始前後において、レーザ測長器からのレーザ
光をダイに設けられている傾斜面に照射してダイまでの
距離を計測し、レーザ光をダイのスリット内部に設けら
れている反射面に照射し、その反射光をパンチに照射し
てパンチまでの距離を計測する。演算部は、加工開始前
後におけるダイまでの距離とパンチまでの距離に基づい
てラム位置の補正値を算出するので、ラム位置の経時変
化を自動で補正することができる。
【0073】請求項9の発明によるラム位置補正装置で
は、ダイおよびパンチに照射するレーザ光を発するレー
ザ測長器は、バックゲージ装置の突当ての移動により所
望の位置に移動することができる。
【0074】請求項10の発明による曲げ加工方法で
は、加工開始前に所定位置にラムを位置決めし、レーザ
測長器がレーザ光をダイの傾斜面に照射してダイまでの
距離を測長すると共にレーザ光をずらしてダイのスリッ
ト内部の反射面に照射して反射光をパンチに照射し距離
を測長しておく。そして、加工後にラムを所定位置に位
置決めした後、再度同様にしてダイまでの距離を測長
し、この時のダイまでの距離が加工開始前の距離と等し
くなるようにレーザ測長器を上下移動させ、この時のパ
ンチまでの距離と加工前のパンチまでの距離の差からラ
ム位置の補正値を算出して、ラムストロークを補正する
ので、自動でラム位置の経時変化を補正することがで
き、未熟練者でも高精度の曲げ加工を行うことができ
る。
【0075】請求項11の発明による曲げ加工方法で
は、加工開始前に所定位置にラムを位置決めし、レーザ
測長器がレーザ光をダイの傾斜面に照射してダイまでの
距離を測長すると共にレーザ光をずらしてダイのスリッ
ト内部の反射面に照射して反射光をパンチに照射し距離
を測長しておく。そして、加工後にラムを所定位置に位
置決めした後、再度同様にしてダイまでの距離を測長
し、この時のダイまでの距離が加工開始前の距離と等し
くなるようにレーザ測長器を上下移動させ、この時のパ
ンチまでの距離と加工前のパンチまでの距離の差からラ
ム位置の補正値を算出して、ラムの原点位置を補正する
ので、自動でラム位置の経時変化を補正することがで
き、未熟練者でも高精度の曲げ加工を行うことができ
る。
【0076】請求項12の発明による曲げ加工機では、
加工開始前に所定位置にラムを位置決めし、レーザ測長
器がレーザ光をダイの傾斜面に照射してダイまでの距離
を測長すると共にレーザ測長器横移動手段によりレーザ
光をずらしてダイのスリット内部の反射面に照射して反
射光をパンチに照射し距離を測長しておく。そして、加
工後にラムを所定位置に位置決めした後、再度同様にし
てダイまでの距離を測長し、この時のダイまでの距離が
加工開始前の距離と等しくなるようにレーザ測長器上下
移動手段によりレーザ測長器を上下移動させ、演算部が
この時のパンチまでの距離と加工前のパンチまでの距離
の差からラム位置の補正値を算出して、ラムストローク
を補正するので、自動でラム位置の経時変化を補正する
ことができ、未熟練者でも高精度の曲げ加工を行うこと
ができる。
【0077】請求項13の発明による曲げ加工機では、
加工開始前に所定位置にラムを位置決めし、レーザ測長
器がレーザ光をダイの傾斜面に照射してダイまでの距離
を測長すると共にレーザ測長器横移動手段によりレーザ
光をずらしてダイのスリット内部の反射面に照射して反
射光をパンチに照射し距離を測長しておく。そして、加
工後にラムを所定位置に位置決めした後、再度同様にし
てダイまでの距離を測長し、この時のダイまでの距離が
加工開始前の距離と等しくなるようにレーザ測長器上下
移動手段によりレーザ測長器を上下移動させ、演算部が
この時のパンチまでの距離と加工前のパンチまでの距離
の差からラム位置の補正値を算出して、ラムの原点位置
を補正するので、自動でラム位置の経時変化を補正する
ことができ、未熟練者でも高精度の曲げ加工を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる曲げ加工機としてのプレスブ
レーキを示す側面図である。
【図2】図1中II−II線の断面図である。
【図3】NC装置の構成を示すブロック図である。
【図4】(A)はパンチを、(B)はダイを示す斜視図
である。
【図5】(A)〜(C)は、ダイの高さを測定する工程
を示す説明図である。
【図6】この発明にかかる曲げ加工方法を示すフローチ
ャートである。
【図7】(A)〜(C)は、この発明にかかる曲げ加工
方法を示す説明図である。
【図8】(A)はパンチの別の実施の形態を、(B)は
ダイの別の実施の形態を示す斜視図である。
【図9】テーブルチルトの検出の状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 プレスブレーキ(曲げ加工機) 7 上部テーブル(ラム) 15 バックゲージ装置 19 突当て(レーザ測長器横移動手段、レーザ測長器
上下移動手段) 21 レーザ測長器 35 演算部 39 基準面 43 傾斜面 45 反射面 47 スリット P パンチ D ダイ LB レーザ光 W ワーク

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラムの上下移動により、パンチとダイと
    の協働でワークに曲げ加工を行う曲げ加工機において、
    前記ダイの側面にレーザ光を照射して距離を計測するこ
    とによりダイの高さを計測するための傾斜面が設けられ
    ていること、を特徴とするダイ。
  2. 【請求項2】 ラムの上下移動により、パンチとダイと
    の協働でワークに曲げ加工を行う曲げ加工機において、
    前記ダイの側面から上端まで設けられたスリットと、前
    記スリットの内部に傾斜して設けられこのスリットから
    水平に照射されたレーザ光を鉛直上方に反射するための
    反射面と、を備えてなることを特徴とするダイ。
  3. 【請求項3】 前記傾斜面と前記スリットが隣接するこ
    とを、特徴とする請求項1または2記載のダイ。
  4. 【請求項4】 ラムの上下移動により、パンチとダイと
    の協働でワークに曲げ加工を行う曲げ加工機において、
    請求項2に記載された反射面により反射されたレーザ光
    により測長してパンチの高さを計測する際の基準とすべ
    く設けられた平坦な基準面を、備えてなることを特徴と
    するパンチ。
  5. 【請求項5】 ラムの上下移動により、パンチとダイと
    の協働でワークに曲げ加工を行う曲げ加工機において、
    加工開始前におけるパンチおよびダイの高さを計測して
    おき、所定時間経過後に再びパンチおよびダイの高さを
    計測してその差を経時的変化として算出し、この経時的
    変化量だけ前記ラムの位置を補正すること、を特徴とす
    るラム位置補正方法。
  6. 【請求項6】 前記ダイの高さ測定が、ダイの側面に設
    けられている傾斜面に対してレーザ測長器からレーザ光
    を照射し、計測された距離から求めること、を特徴とす
    る請求項5記載のラム位置補正方法。
  7. 【請求項7】 前記パンチの高さ測定が、ダイの側面に
    設けられているスリットからレーザ光を照射して、前記
    スリットの内部に設けられている反射面によりパンチに
    平坦に設けられている基準面にレーザ光を照射して得ら
    れた距離から算出すること、を特徴とする請求項6に記
    載のラム位置補正方法。
  8. 【請求項8】 ラムの上下移動により、パンチとダイと
    の協働でワークに曲げ加工を行う曲げ加工機において、
    ダイまでの距離からダイの高さ位置を測定すべく側面に
    設けられているダイ測長用の傾斜面およびパンチ測長用
    のレーザ光を通すためのスリットおよび反射面が設けら
    れているダイと、前記反射面からのレーザ光を反射して
    パンチまでの距離からパンチの高さ位置を測長すべく平
    坦な基準面が設けられているパンチと、前記ダイおよび
    パンチまでの距離を計測すべくレーザ光を照射するレー
    ザ測長器と、このレーザ測長器により計測された加工開
    始前後におけるダイまでの距離およびパンチまでの距離
    から前記ラム位置の補正値を算出する演算部と、を備え
    てなることを特徴とするラム位置補正装置。
  9. 【請求項9】 前記レーザ測長器が、ワークの曲げ位置
    を決定すべく突当てるバックゲージ装置の突当てに設け
    られていること、を特徴とする請求項8記載のラム位置
    補正装置。
  10. 【請求項10】 ラムの上下移動により、パンチとダイ
    との協働でワークに曲げ加工を行う曲げ加工方法におい
    て、加工開始前に前記ラムを一旦所定位置に位置決め
    し、レーザ測長器からレーザ光をダイの傾斜面に照射し
    てダイまでの距離を測長し、前記レーザ測長器を同じ高
    さでずらしてレーザ光をスリットの中の反射面に照射し
    てパンチまでの距離を測長し、加工開始後再度前記ラム
    を所定位置に位置決めした後、レーザ測長器からレーザ
    光をダイの傾斜面に照射してダイまでの距離を測長し、
    この時のダイの傾斜面までの距離が加工開始前の傾斜面
    までの距離と等しくなるように前記レーザ測長器を上下
    移動させ、さらにレーザ光をスリットの中の反射面に照
    射してパンチまでの距離を測長し、この時のパンチまで
    の距離と加工開始前のパンチまでの距離の差だけ前記ラ
    ムストロークを補正すること、を特徴とする曲げ加工方
    法。
  11. 【請求項11】 ラムの上下移動により、パンチとダイ
    との協働でワークに曲げ加工を行う曲げ加工方法におい
    て、加工開始前に前記ラムを一旦所定位置に位置決め
    し、レーザ測長器からレーザ光をダイの傾斜面に照射し
    てダイまでの距離を測長し、前記レーザ測長器を同じ高
    さでずらしてレーザ光をスリットの中の反射面に照射し
    てパンチまでの距離を測長し、加工開始後再度前記ラム
    を所定位置に位置決めした後、レーザ測長器からレーザ
    光をダイの傾斜面に照射してダイまでの距離を測長し、
    この時のダイの傾斜面までの距離が加工開始前の傾斜面
    までの距離と等しくなるように前記レーザ測長器を上下
    移動させ、さらにレーザ光をスリットの中の反射面に照
    射してパンチまでの距離を測長し、この時のパンチまで
    の距離と加工開始前のパンチまでの距離の差だけ前記ラ
    ムの原点位置を補正すること、を特徴とする曲げ加工方
    法。
  12. 【請求項12】 ラムの上下移動により、パンチとダイ
    との協働でワークに曲げ加工を行う曲げ加工機におい
    て、加工開始前および所定時間経過後にレーザ光をダイ
    に設けられている傾斜面に照射してダイまでの距離を測
    長するレーザ測長器と、前記ダイに設けられたスリット
    内の前記傾斜面と同じ高さ位置に設けられレーザ光をパ
    ンチに反射する反射面に照射してパンチまでの距離を測
    長すべく前記レーザ測長器を同じ高さでダイの長手方向
    に移動させるレーザ測長器横移動手段と、加工開始前後
    において測長されたダイの傾斜面までの距離を等しくす
    べく前記レーザ測長器を上下移動させるレーザ測長器上
    下移動手段と、加工開始前後における前記傾斜面までの
    距離を等しくおいたときに測長されたパンチまでの距離
    の差からラムストロークの補正値を算出する演算部と、
    を備えてなること特徴とする曲げ加工機。
  13. 【請求項13】 ラムの上下移動により、パンチとダイ
    との協働でワークに曲げ加工を行う曲げ加工機におい
    て、加工開始前および所定時間経過後にレーザ光をダイ
    に設けられている傾斜面に照射してダイまでの距離を測
    長するレーザ測長器と、前記ダイに設けられたスリット
    内の前記傾斜面と同じ高さ位置に設けられレーザ光をパ
    ンチに反射する反射面に照射してパンチまでの距離を測
    長すべく前記レーザ測長器を同じ高さでダイの長手方向
    に移動させるレーザ測長器横移動手段と、加工開始前後
    において測長されたダイの傾斜面までの距離を等しくす
    べく前記レーザ測長器を上下移動させるレーザ測長器上
    下移動手段と、加工開始前後における前記傾斜面までの
    距離を等しくおいたときに測長されたパンチまでの距離
    の差からラムの原点位置の補正値を算出する演算部と、
    を備えてなること特徴とする曲げ加工機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004106023A (ja) * 2002-09-19 2004-04-08 Amada Co Ltd 曲げ加工装置および金型原点出し方法ならびにバックゲージの突き当て原点出し方法
WO2021054293A1 (ja) * 2019-09-17 2021-03-25 株式会社アマダ 曲げ加工方法及び曲げ加工システム

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