JP2001023555A - 回転陽極型x線管の製造方法および製造装置 - Google Patents
回転陽極型x線管の製造方法および製造装置Info
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Abstract
り軸受を有する回転陽極型X線管の製造方法および製造
装置を提供すること。 【解決手段】 動圧式すべり軸受の軸受面が表面に設け
られるスラストリング18を形成する第1工程と、スラ
ストリング18の軸受面に液体金属潤滑材Lを接触させ
る第2工程と、スラストリング18と接触している液体
金属潤滑材Lに対して超音波振動子22が発生した超音
波振動を加える第3工程と、この第3工程の後、スラス
トリング18と他の部品とを組み合わせ、回転陽極型X
線管を組み立てる第4工程とからなっている。
Description
の製造方法および製造装置に関する。
成され、その真空容器内に、電子ビームを発生する陰極
や、電子ビームの衝突でX線を放出する陽極ターゲット
などが配置されている。陽極ターゲットは円盤状回転陽
極上に設けられ、円盤状回転陽極は軸などを介して回転
体に連結されている。また、回転体は、たとえばその内
側に嵌め込まれる固定体シャフトとの間に軸受部が形成
され、回転できる構造になっている。
されたステータが回転磁場を発生し、これによって回転
体が回転する。回転体が回転すると、軸で連結した円盤
状回転陽極が回転し、同時に陽極ターゲットが回転す
る。この状態で、陽極ターゲットに対して陰極から電子
ビームを照射し、陽極ターゲットからX線が放出され
る。
ゲットが回転できるように、円盤状回転陽極に連結した
回転体と固定体シャフトとの間に軸受が設けられてい
る。軸受としては、たとえば、ボールベアリングのよう
なころがり軸受け、あるいは、ガリウム(Ga)やガリ
ウムーインジウムー錫(Ga−In−Sn)合金などの
液体金属潤滑材を、軸受部分に形成したらせん溝および
軸受間隙などに充填した動圧式すべり軸受が用いられて
いる。
り軸受を用いた回転陽極型X線管は、特公昭60−21
463号公報、特開平2−244545号公報、特開平
2−227947号公報、特開平2−227948号公
報、特公平3−77617号公報、特開平7−1058
85号公報、および、米国特許第5838763号明細
書などに開示されている。また、その製造方法について
は、たとえば、特開平5−12997号公報や特開平5
−290734号公報に開示されている。
管に用いられている動圧式すべり軸受の場合、回転体と
固定体シャフトとの間に形成される軸受間隙は、たとえ
ば20μm程度の微小な値に設定されている。そして、
軸受間隙や、軸受面に形成されたらせん溝に液体金属潤
滑材が充填される。
金属潤滑材が軸受間隙の全体にくまなく行き渡らない
と、動圧式すべり軸受に十分な動圧が得られず、安定な
動作が維持されない。極端な場合には、軸受面どうしが
かじり合いを起こし、回転不能になったり、破損事故を
引き起こしたりする。
く行き渡るためには、軸受面が液体金属潤滑材によって
完全に濡れていること、言い換えれば、原子レベルで接
触し合っていることが理想である。そのためには、原子
レベルでの接触を妨げる要因、たとえば、回転体や固定
体シャフトそれぞれの軸受面、あるいは、液体金属潤滑
材そのものに、汚れや酸化膜がないことが必要となる。
脱脂洗浄などで比較的容易に除去できる。液体金属潤滑
材の汚れも、液体金属潤滑材を高純度化することで除去
できる。また、液体金属潤滑材表面の酸化膜は、液体金
属潤滑材の流動で容易に破壊される。そのため、軸受面
と液体金属潤滑材との濡れをよくするためには、軸受面
の酸化膜の除去が重要となる。
水素還元処理が知られている。しかし、この方法は、水
素還元処理した軸受を大気中に取り出すと、時間の経過
とともに軸受面の酸化が進み、液体金属潤滑材との濡れ
性が悪くなる。そのため、水素還元処理した後に、軸受
面を大気にさらさずに水素雰囲気中で液体金属潤滑材と
接触させる方法がある(特公昭60−21463号公報
参照)。この方法は、液体金属潤滑材を軸受面全体に接
触させることが困難で、実用的ではない。
金属潤滑材との濡れ性のよい動圧式すべり軸受を有する
回転陽極型X線管の製造方法および製造装置を提供する
ことを目的とする。
管の製造装置は、超音波振動を発生する超音波振動子
と、この超音波振動子が発生する前記超音波振動を伝達
し、その先端に、回転陽極型X線管を構成する固定体シ
ャフトが嵌合するリング状部分が形成され、かつ、前記
固定体シャフトとの隙間に液体金属潤滑材が配置される
ホーン部分とを具備している。
法は、動圧式すべり軸受の軸受面が設けられる回転陽極
型X線管用の第1構成部品を形成する第1工程と、前記
第1構成部品の軸受面に液体金属潤滑材を接触させる第
2工程と、前記第1構成部品と接触している前記液体金
属潤滑材に対して超音波振動子が発生した超音波振動を
加える第3工程と、この第3工程の後、前記第1構成部
品と回転陽極型X線管用の第2構成部品とを組み合わ
せ、回転陽極型X線管を組み立てる第4工程とからなっ
ている。
ターゲットが設けられた円盤状回転陽極、および、この
円盤状回転陽極を回転させる回転機構部分を抜き出した
図1の概略の構造図を参照して説明する。
陽極11上に陽極ターゲッ12が環状に形成されてい
る。円盤状回転陽極11は軸13を介して回転体14に
連結されている。回転体14はたとえば有底円筒構造
で、回転体14内側の空間に固定体シャフト15が嵌め
込まれている。固定体シャフト15は、径の大きい円柱
状径大部16と、径の小さい円柱状径小部17とで構成
され、径大部16が回転体14内側の空間に嵌め込まれ
ている。そして、径小部17が図の下方に伸びている。
この場合、径大部16の側面16aと回転体14の内側
面14aとの間に、20μm程度の微小な軸受間隙が設
けられている。また、固定体シャフト15の径大部16
の上端面16bと回転体14の底面14bとの間にも、
20μm程度の微小な軸受間隙が設けられている。
8で封止されている。スラストリング18は、径小部1
9と径大部20とで構成され、径小部19と径大部20
の境に段部18aが設けられている。スラストリング1
8の中央には、固定体シャフト15の径小部17が通る
透孔が設けられている。なお、固定体シャフト15の径
大部16の下端面16cとスラストリング18の径小部
19の上面19aとの間に、20μm程度の微小な軸受
間隙が設けられている。
対向する固定体シャフト16の側面16aおよび回転体
14の内側面14aの一方あるいは双方の一部にらせん
溝(図示せず)が形成されている。そして、この両者間
の軸受間隙やらせん溝に液体金属潤滑材Lが充填され、
ラジアル方向の動圧式すべり軸受が形成されている。ま
た、軸受間隙を挟んで対向する固定体シャフト15の径
大部16の上端面16bおよび回転体14の底面14b
の一方あるいは双方の一部にもらせん溝(図示せず)が
形成されている。そして、この両者間の軸受間隙やらせ
ん溝にも液体金属潤滑材Lが充填され、スラスト方向の
動圧滑り軸受が形成されている。さらに、軸受間隙を挟
んで対向する固定体シャフト15の径大部16の下端面
16cおよびスラストリング18の径小部19の上面1
9aの一方あるいは双方の一部にもらせん溝(図示せ
ず)が形成されている。そして、この両者間の軸受間隙
やらせん溝にも液体金属潤滑材Lが充填され、スラスト
方向の動圧式すべり軸受が形成されている。
スラストリング18の製造方法について図2を参照して
説明する。図2では、図1に対応する部分には同一の符
号を付し、重複する説明を一部省略する。
と径大部20をもち、固定体シャフト15が通過する透
孔21が中央に設けられたスラストリング18を形成す
る。そして、固定体シャフト15との間に形成される軸
受面、すなわち、スラストリング18の径小部19の上
面19aに所定量の液体金属潤滑材Lを配置する。次
に、超音波振動子22が発生する超音波振動を伝達する
ホーン部分23の先端面23aを液体金属潤滑材Lに接
触させ、ホーン部分23の先端面23aと径小部19の
上面19aとの間に液体金属潤滑材Lをはさむ。次に、
超音波振動子22を動作状態とし、超音波振動子22が
発生する超音波振動を液体金属潤滑材Lに加える。
テーションが発生し、それが消滅する時の衝撃波によ
り、軸受面となる径小部上面19aの酸化皮膜が壊さ
れ、清浄な金属面が露出する。また、この場合、清浄な
金属面と液体金属潤滑材との間に良好な濡れ接触が実現
する。この段階では、スラストリング18の軸受面に液
体金属潤滑材Lが薄く残っており、このままの状態で他
の部品、たとえば、回転体などとの組み立てが行われ、
回転陽極型X線管が製造される。
音波振動が加えられると、液体金属潤滑材Lは径小部1
9の上面19aに沿って薄く伸びていく。そして、液体
金属潤滑材Lの量が少なくなり、液体金属潤滑材Lが伸
びなくなった際に、液体金属潤滑材Lをその場所に補充
し、超音波振動を加える。このような作業を繰り返し、
ホーン部分23の先端面23aを径小部19の上面19
a全体に順に移動して酸化皮膜を破壊し、液体金属潤滑
材との良好な濡れ接触を実現する。この方法によれば、
酸化皮膜が壊されていない領域には液体金属潤滑材が付
着していない。このため、超音波振動を加えた領域と、
超音波振動を加えない領域とを区別でき、酸化皮膜が壊
されていない領域を取り残すようなことがなくなる。
体シャフト15の製造方法について図3を参照して説明
する。図3では、図1に対応する部分には同一の符号を
付し、重複する説明を一部省略する。
槽で、貯蔵槽31の側壁部分31aには、4個の振動子
32がたとえば90°の等間隔で張りつけられている。
また、貯蔵槽31の底部31bにも、1個の超音波振動
子32が張りつけられている。そして、貯蔵槽31内の
液体金属潤滑材Lの中に、別途製造された固定体シャフ
ト15を浸す。このとき、軸受面が形成される固定体シ
ャフト15の径大部16の側面全体が液体金属潤滑材L
の中に沈むようにする。次に、貯蔵槽31に張りつけた
各超音波振動子32を動作状態とし、液体金属潤滑材L
に超音波振動を加える。
Lの中にキャビテーションが発生し、軸受面を形成する
固定体シャフト15の側面16aの酸化皮膜が壊され、
清浄な金属面が露出する。同時に、清浄になった金属面
と液体金属潤滑材との良好な濡れ接触が実現する。
を含む複数個所に、互いに相違する向きに超音波振動子
32を配置し、同時に動作させている。このため、固定
体シャフト15の側面16aに形成されるラジアル軸受
面、および、端面16bに形成されるスラスト軸受面の
両方の酸化皮膜を同時に処理できる。なお、この処理
は、酸化皮膜を除去した後の軸受面の酸化を防止するた
めに、真空中で実施することが望ましい。
属潤滑材との良好な濡れ接触が実現した固定体シャフト
15は、回転体に嵌め込まれるなどして、回転陽極型X
線管に組み立てられる。
体シャフト15のもう1つの製造方法について図4を参
照して説明する。図4(a)は、固定体シャフト15を
その軸方向からみた平面図で、図4(b)は、固定体シ
ャフト15をその横方向からみた側面図で、図3に対応
する部分には同一の符号を付し、重複する説明を一部省
略する。なお、符号M1、M2は、固定体シャフト15
の軸を通る中心線を示している。
動子で、超音波振動子41には超音波振動を伝達するホ
ーン部分42が設けられてる。そして、ホーン部分42
の先端にリング状部分43が形成されている。また、リ
ング状部分43の内側には、たとえば段部44が設けら
れ、段部44の上向きの面などを利用して液体金属潤滑
材Lの溜めが形成されている。
5の径大部16がリング状先端43の内側に嵌め込まれ
る。固定体シャフト15は、その円柱状径小部17が支
持装置(図示せず)に支持され、また、ラジアル軸受面
が形成される径大部16の側面16aのたとえば一部が
液体金属潤滑材Lと接触するようにする。
とし超音波振動を発生させる。発生した超音波振動はリ
ング状部分43に伝達され、液体金属潤滑材L中にキャ
ビテーションが発生する。これによって、ラジアル軸受
面の酸化皮膜が壊されて清浄な軸受け金属面が露出し、
同時に、清浄金属面と液体金属潤滑材との完全な濡れ接
触が実現する。
分43に対して、たとえば図の上方へ軸M2方向に移動
し、径大部16のラジアル軸受け面全体を処理する。こ
の方法の場合も、酸化皮膜を除去した後の軸受面の酸化
を防止するために、真空中で実施することが望ましい。
材との良好な濡れ接触が実現した固定体シャフト15
は、その後、回転体に嵌め込まれるなどして、回転陽極
型X線管に組み立てられる。
体14の製造方法について図5を参照して説明する。図
5では、図1および図4に対応する部分には同一の符号
を付し、重複する説明を一部省略する。
41には超音波振動を伝達するホーン部分42が設けら
れてる。また、ホーン部分42先端の外周部分に凹凸の
窪み50が設けられ、液体金属潤滑材Lの溜めが形成さ
れている。
とを軸13で連結した回転部分の構造を別途構成し、わ
ずかの隙間を保って回転体14内にホーン部分42の先
端を嵌合配置する。このとき、回転部分は、円盤状回転
陽極11が下に位置するように支持具51で支持されて
いる。また、ホーン部分42と円盤状回転陽極11との
隙間、たとえばホーン部分42先端の窪み50、およ
び、有底円筒状回転体14の底面14bに、それぞれ液
体金属潤滑材Lが配置される。
動作状態とし超音波振動を発生させる。発生した超音波
振動はホーン部分42の先端に伝達し、液体金属潤滑材
L中にキャビテーションを発生させる。これにより、回
転体14のラジアル軸受面の酸化皮膜が壊されて清浄な
軸受け金属面が露出し、同時に、清浄金属面と液体金属
潤滑材との完全な濡れ接触が実現する。
し、たとえば図の上方へと軸M方向に移動させ、ラジア
ル軸受面全体を処理する。
4bに、液体金属潤滑材Lが、予め、少量滴らされてい
る。したがって、有底円筒状回転体14の底面14bが
ホーン部分42の先端がに近づくと、液体金属潤滑材L
中にキャビテーションが発生し、有底円筒状回転体14
のスラスト軸受け面の酸化皮膜が壊され、清浄な軸受け
金属面が露出する。同時に、清浄金属面と液体金属潤滑
材との完全な濡れ接触が実現する。このようにして、有
底円筒状回転体14のラジアル軸受面とスラスト軸受け
面の両方を同時に処理できる。この方法の場合も、酸化
皮膜を除去した後の軸受面の酸化を防止するために、真
空中で実施することが望ましい。
属潤滑材との良好な濡れ接触が実現した回転体14は、
その後、固定体シャフト15が嵌め込まれるなどして、
回転陽極型X線管に組み立てられる。
体14と固定体シャフト15の両方の軸受面を同時に処
理する製造方法について図6を参照して説明する。図6
は、軸受面の酸化皮膜を除去する際に利用される真空槽
装置の概略の構造を示している。符号61が真空槽で、
真空槽61には、真空槽61内を真空にするロータリポ
ンプ62が開閉弁V1を介して連結されている。真空槽
61と開閉弁V1との間から分岐する分岐路には、真空
槽61内の真空を解除するリーク弁V2が設けられてい
る。また、真空槽61内の真空度を測定する圧力計が6
3が設けられている。
転体14および固定体シャフト15それぞれの軸受面の
酸化皮膜を除去する方法について図7を参照して説明す
る。図7では、図1に対応する部分には同一の符号を付
し、重複する説明を一部省略する。
容器61aの開口部分を封止する蓋部分61bなどから
構成されている。そして、円盤状回転陽極11と回転体
14とを軸13で連結した回転部分の構造を別途構成す
る。また、別途構成された固定体シャフト15が、回転
体14の空間部分に軸受間隙を保って嵌め込まれ、軸受
間隙に液体金属潤滑材Lが注入される。次に、固定体シ
ャフト15が嵌め込まれ、かつ、軸受間隙に液体金属潤
滑材Lが注入された回転体14などを真空槽61内に移
し、円盤状回転陽極11が下に位置するようにして、円
盤状回転陽極11の部分を支持具62で支持する。支持
具62は、たとえばその上端が容器の蓋部分61bに固
定されている。次に、固定体シャフト15の端部を支持
装置63で支持する。次に、超音波振動子65のホーン
部分66を支持装置63の端部63aに接触させる。な
お、ホーン部分66は支持部67で蓋部分61bに支持
される。次に、超音波振動子65を動作状態にする。こ
のとき、超音波振動がホーン部分66を経て固定体シャ
フト15に伝わり、液体金属潤滑材Lの中にキャビテー
ションが発生し、軸受け面の酸化皮膜が壊され、清浄な
軸受け金属面が露出する。同時に、清浄金属面と液体金
属潤滑材Lとの良好な濡れ接触が実現される。
体シャフト15の軸M方向になっている。しかし、固定
体シャフト15の径大部16の側面16aにスパイラル
溝などの窪みが設けられている。このため、固定体シャ
フト15や回転体14のラジアル軸受け面の隙間に位置
する液体金属潤滑材Lにもキャビテーションが発生す
る。その結果、ラジアル軸受け面とスラスト軸受け面の
両方に、同時に、清浄な軸受け金属面が露出し、清浄金
属面と液体金属潤滑材との完全な濡れ接触が実現する。
スラスト軸受け面の処理を、液体金属を軸受けに真空充
填する工程を兼ねて実施できる。
の後、陰極などとともに真空容器内に配置され、回転陽
極型X線管に組み立てられる。
良好な濡れ接触をもつ動圧式すべり軸受が構成される。
したがって、長期に亙って安定な軸受け動作を維持する
回転陽極型X線管の製造装置および製造方法を実現でき
る。また、製造工程が簡略化し、工程時間が短縮する回
転陽極型X線管の製造方法および製造装置を実現でき
る。
な濡れ接触をもつ動圧式すべり軸受をもつ陽極型X線管
の製造方法および製造装置を実現できる。
図である。
説明するための概略の断面図である。
説明するための概略の断面図である。
例を説明するための概略の断面図である。
ための概略の断面図である。
略の構成図である。
適用した場合の例を説明するための概略の断面図であ
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 超音波振動を発生する超音波振動子と、
この超音波振動子が発生する前記超音波振動を伝達し、
その先端に、回転陽極型X線管を構成する固定体シャフ
トが嵌合するリング状部分が形成され、かつ、前記固定
体シャフトとの隙間に液体金属潤滑材が配置されるホー
ン部分とを具備した回転陽極型X線管の製造装置。 - 【請求項2】 リング状部分の内側の面に段部が環状に
形成された請求項1記載の回転陽極型X線管の製造装
置。 - 【請求項3】 超音波振動を発生する超音波振動子と、
この超音波振動子が発生した前記超音波振動を伝達し、
かつ、回転陽極型X線管を構成する筒状回転体の内部に
嵌合される先端部分の外周面に凹凸が形成され、前記凹
凸と前記筒状回転体の内面との隙間に液体金属潤滑材が
配置されるホーン部分とを具備した回転陽極型X線管の
製造装置。 - 【請求項4】 動圧式すべり軸受の軸受面が設けられる
回転陽極型X線管用の第1構成部品を形成する第1工程
と、前記第1構成部品の軸受面に液体金属潤滑材を接触
させる第2工程と、前記第1構成部品と接触している前
記液体金属潤滑材に対して超音波振動子が発生した超音
波振動を加える第3工程と、この第3工程の後、前記第
1構成部品と回転陽極型X線管用の第2構成部品とを組
み合わせ、回転陽極型X線管を組み立てる第4工程とか
らなる回転陽極型X線管の製造方法。 - 【請求項5】 X線を発生するタ一ゲットが設けられた
円盤状回転陽極と動圧式すべり軸受の軸受面が設けられ
る回転体とを連結する第1工程と、軸受間隙を保って前
記回転体に固定体シャフトを嵌合する第2工程と、前記
回転体と前記固定体シャフトとの軸受間隙に液体金属潤
滑材を充填する第3工程と、軸受間隙に充填された前記
液体金属潤滑材に対して超音波振動子が発生した超音波
振動を加える第4工程とからなる回転陽極型X線管の製
造方法。 - 【請求項6】 液体金属潤滑材に対して超音波振動を与
える工程が真空中で実施される請求項4または請求項5
記載の回転陽極型X線管の製造方法。 - 【請求項7】 超音波振動子が複数設けられている請求
項4または請求項5記載の回転陽極型X線管の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11190467A JP2001023555A (ja) | 1999-07-05 | 1999-07-05 | 回転陽極型x線管の製造方法および製造装置 |
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JP11190467A Pending JP2001023555A (ja) | 1999-07-05 | 1999-07-05 | 回転陽極型x線管の製造方法および製造装置 |
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