JP2001022597A - リソース管理システム - Google Patents

リソース管理システム

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JP2001022597A JP2000127973A JP2000127973A JP2001022597A JP 2001022597 A JP2001022597 A JP 2001022597A JP 2000127973 A JP2000127973 A JP 2000127973A JP 2000127973 A JP2000127973 A JP 2000127973A JP 2001022597 A JP2001022597 A JP 2001022597A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リソースを使用する複数のアプリケーション
プログラム(AP)が円滑に実行できるように、リソー
スを動的に配分するリソース管理システムを提供する。 【解決手段】 リソース管理システムは、リソースを使
用してデータ転送を行う複数のAPとリソース管理デー
タベース(DB)とリソースマネージャとを備える。こ
こで、リソース管理DBはリソース毎にリソース管理情
報3100とキー情報3200等を記憶している。リソ
ースマネージャはAPによるリソースの使用要求を受
け、リソース管理DBを参照してリソース総量310
2、現在使用されているリソース量3204等に基づい
て、リソースを使用させることができるか否かを判断
し、APにリソースの使用権を付与し、また必要に応
じ、使用させるデータ転送帯域幅の制限や、有効期限切
れに基づくリソースの解放要求等を含む、使用権の与奪
制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータで処
理を実行する際にアプリケーションプログラムにより用
いられるハードウェア資源又はソフトウェア資源(以
下、リソースという)を管理する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ上で実行される各種アプリ
ケーションプログラムは、ハードディスク装置、バス、
メモリ等のリソースを用いて、データ入出力、データ転
送等を行う。かかるリソースは、使用の許容限界を有す
る。例えば、ハードディスク装置、PCI(Perip
heral Component Interconn
ect)バス等には、そのバス等を通じてなされるデー
タ転送の速度に関する限界、即ち、データ転送帯域幅の
限界がある。一方、一定のタイミングでデータ転送がな
されるべき同期系処理を内容とするアプリケーションプ
ログラムが正常に動作するためには、所定のリソースに
ついて所定量のデータ転送帯域を確保することが必要と
なる。
【0003】このため、複数のアプリケーションプログ
ラムを同時に実行するシステムにおいて、各アプリケー
ションプログラムが他のアプリケーションプログラムを
無視して無制限にリソースを使用するならば、同期系処
理を内容とするアプリケーションプログラムが正常に動
作を行うことができないという事態が生じ得る。この事
態を回避するために、マルチタスクOS配下で複数のア
プリケーションプログラムを実行するシステムにおいて
は、同一のリソースを使用した同期系処理を行うタスク
が2つ並行しては実行されないように、各アプリケーシ
ョンプログラムが排他的に実行されるようにプログラミ
ングされること等が従来行われていた。
【0004】例えば、CPU、メモリ、ハードディスク
装置、バス、モニタ及びVTR等から構成され、映像編
集を行うための従来のノンリニア編集システムにおいて
は、ユーザ指示受付用の制御プログラム等により、VT
R等を入力装置として用いて入力される映像を一定の転
送速度でハードディスクに書き込む録画処理と、既にハ
ードディスクに書き込まれた映像を一定速度で再生しつ
つ編集するための編集処理とを、ユーザが同時に実行さ
せることができないように制御されていた。このような
制御は、録画処理又は編集処理に必要なデータ転送帯域
幅の確実な確保を保証することを目的としてなされる
が、リソースの限界としてのデータ転送帯域幅が十分広
い場合には、リソースの有効活用ができない欠点をも
つ。
【0005】複数のアプリケーションプログラムを実行
するシステムにおいてリソースの有効活用を図るために
は、リソースの使用に関して各アプリケーションプログ
ラムが協調的に動作するように、それぞれのアプリケー
ションプログラムが特別にプログラミングされているこ
とが必要となる。このことは同期系処理を行うタスクと
同時に他の非同期系処理を行うタスクを実行する場合に
おいても同様であり、その非同期系処理についてのアプ
リケーションプログラムは、同期系処理の実行を妨げな
いように、使用するデータ転送帯域幅を小さくするよう
にプログラミングされる必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複数の
アプリケーションプログラムを実行するシステムにおけ
る各アプリケーションプログラムを、協調動作するよう
に特別にプログラミングすることは、リソースの限界値
に左右されること、同時にどのアプリケーションプログ
ラムとどのアプリケーションプログラムが実行されるか
が予め定まっていない場合もあること等により困難であ
る上、リソースの変更、追加、アプリケーションプログ
ラムの追加といった、リソース環境及びシステムのプロ
グラム編成の変動の影響を考えると望ましくない。
【0007】そこで、本発明は上述の問題点に鑑みてな
されたものであり、個々のアプリケーションプログラム
がリソース限界値や他のアプリケーションプログラムに
よるリソースの使用の必要性に依存した処理内容を含ま
なくても、各アプリケーションプログラムが円滑に実行
でき、リソースの有効活用が図れるように、マルチタス
クOS配下で実行される各種処理に必要となる各種リソ
ースを、各処理に対して動的に配分するためのリソース
管理システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るリソース管理システムは、複数のアプ
リケーションプログラムによるリソースの使用の管理を
行うリソース管理システムであって、ここで、前記アプ
リケーションプログラムは、あるリソースについて、あ
る有効期限内に、ある分量の使用を許可する旨の情報で
ある使用権を得た場合に、当該有効期限内において当該
分量の当該リソースを使用するものであり、リソースの
使用の許容限界を示す限界情報と、アプリケーションプ
ログラムに対して与えたリソースの使用権の分量を示す
使用権情報とを記憶するリソース管理用情報データベー
スと、リソースの使用を望む時間を示す有効期限情報を
伴ってアプリケーションプログラムからなされるリソー
スの使用を望む旨の使用要求を受け付けるリソース要求
受付手段と、前記リソース要求受付手段を介して前記リ
ソースの使用要求を受け付け、前記限界情報と前記使用
権情報とに基づいて当該リソースの使用を許容できるか
否かを判断し、使用を許容できる場合には、前記有効期
限情報に基づき有効期限を定めて当該リソースの当該有
効期限付きの使用権を当該アプリケーションプログラム
に与えるとともに、与えた使用権に係る分量に応じて前
記使用権情報を更新するリソース使用管理手段とを備え
ることを特徴とする。
【0009】上記構成により、リソース使用管理手段が
リソース管理用情報データベースを用いてリソースの総
量と使用量、即ち使用権を割り当てた分量とを一元管理
するので、リソースを使用する複数のアプリケーション
プログラムそれぞれは、リソース限界値や他のアプリケ
ーションプログラムによるリソース使用の必要性に依存
した処理内容を含まなくても、リソース使用管理手段に
対してリソースの使用要求を行うことにより、そのリソ
ースが現在使用可能である場合にリソースの使用権を得
ることができるため、その使用権を得たリソースを用い
てデータ転送等の処理を適切に実行することができるよ
うになる。また、このリソース管理システムに対して、
リソースの追加変更等によりリソースの数量の限界値が
変化した場合にもそれに合わせてリソース管理用情報デ
ータベースの内容を変更しておけば、リソースの有効活
用が図れるようになる。特に、アプリケーションプログ
ラムが要求するリソースの使用を望む時間により、リソ
ースの使用権についての有効期限が設定されるので、有
効期限を超えた時点でリソースが解放されることとなり
その後は他のアプリケーションプログラムがそのリソー
スを利用し得るようになる。つまり、アプリケーション
プログラムが自己の処理上の必要性からリソースを要求
する時間を決定してリソースの使用要求を行いさえすれ
ば、その他のアプリケーションプログラムにとってリソ
ースがいつまでたっても使用できないような事態を回避
することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】《実施の形態1》以下、本発明に
係るリソース管理システムの実施の形態1について、図
1〜図12を用いて説明する。 <構成>図1は、本発明の実施の形態1に係るノンリニ
ア編集システム1000のハードウェア構成を示す図で
ある。
【0011】ノンリニア編集システム1000は、CP
U1010と、メモリ1020と、キーボード及びマウ
ス等のユーザ入力受付装置1030と、PCIバス10
40と、エフェクトボード1050と、VTRやディジ
タルビデオ録画再生装置であるDVC−PRO等の映像
入出力装置1051と、モニタ1052と、ディスプレ
イ1053と、SCSIボード1060と、ハードディ
スク装置1061と、ネットワークカード1070とか
ら構成される。
【0012】このノンリニア編集システム1000は、
ユーザの指示に応じて、映像入出力装置1051から入
力された様々な映像をハードディスク装置1061に蓄
積し、蓄積された各映像を任意に編集するためのシステ
ムである。ここで、CPU1010、メモリ1020、
ユーザ入力受付装置1030、エフェクトボード105
0、SCSIボード1060及びネットワークカード1
070はパーソナルコンピュータ(以下、パソコンとい
う。)の内部に備えられ、PCIバス1040により接
続されている。PCIバス、ハードディスク装置、メモ
リ等のデータ転送に用いられるリソースは、データ転送
帯域に関する限界をもつ。なお、PCIバス1040
は、最大クロック周波数が33MHzの同期型バスであ
り、性能限界となる最大データ転送速度は133メガバ
イト/秒(MBytes/second、以下、MB/
sという。)である。
【0013】エフェクトボード1050は、パソコンと
映像入出力装置1051との間で、NTSC/PAL信
号を符号化又は復号化して送受信し、或いは映像ディジ
タル信号等をSDI(Serial Digital
Interface)等を介して送受信する機能を持つ
インタフェースボードである。また、SCSIボード1
060は、パソコンと、ハードディスク装置1061等
の高速のデータ転送が要求される周辺機器とを接続する
ためのインタフェースボードであり、ネットワークカー
ド1070は、パソコンと、外部ネットワークとを接続
するためのインタフェースとなるカードである。
【0014】図2は、ノンリニア編集システム1000
のソフトウェア構成を示す図である。同図に示すよう
に、ノンリニア編集システム1000はソフトウェア面
において、リソースマネージャ2010と、リソース管
理データベース(DB)2020と、複数のクライアン
ト2100a〜2100mと、サーバ2200a〜22
00nとから構成される。なお、同図には、サーバ22
00a〜2200n各々によって使用されるリソースで
あるリソース2300a〜2300nをも示している。
また、リソース2300a〜2300nそれぞれは、上
述したPCIバス1040、ハードディスク装置106
1等のそれぞれに相当する。
【0015】ここで、リソース管理DB2020は、ハ
ードディスク内のファイル又はメモリ1020の一領域
に格納されたリソース管理のためのデータの集合であ
る。リソースマネージャ2010は、リソース管理DB
2020を参照及び更新することにより、リソースの数
量及び各クライアントによるリソースの使用状況を把握
し、リソースの管理に関する各種制御動作を行うもので
ある。このリソースの管理に関する各種制御動作には、
各クライアントからのリソース使用要求を受けてリソー
ス管理DB2020中にキー情報を作成し、クライアン
トにキー情報のIDであるキーIDを通知することや、
キー情報の有効期限が切れた場合にクライアントに対し
てリソースを解放すべき旨の指示を通知すること等があ
る。なお、キー情報等のリソース管理DB2020の内
容については後述する。
【0016】クライアント2100a〜2100mは、
リソースマネージャ2010にリソース使用要求を通知
することにより、リソースマネージャ2010からキー
IDの通知を受けて、これをサーバに通知して依頼を行
うことにより、サーバを介して、リソースを使用しての
データの転送、入出力等を行うものであり、例えば、映
像データ等の取込み編集用のデジタイザ、映像データ等
の区間単位での編集を行うためのクリップエディタ、映
像データ等の時系列的な配置についての編集を行うため
のシーケンスエディタ等といったノンリニア編集用のア
プリケーションプログラム等である。なお、クライアン
トは、リソースマネージャからキーIDの通知を受けな
ければ、リソースを使用できない。即ち、キーIDの通
知は、クライアントに対するリソース使用権の付与とい
う意義をもつ。
【0017】また、サーバ2200a〜2200nは、
例えばデバイスドライバに相当するプログラムであり、
クライアントに通知されたキーIDにより特定されるキ
ー情報を参照して、このキー情報に従ってリソース23
00a〜2300nを使用することにより、データの転
送、入出力等の実行制御を行うサービスプログラムであ
る。
【0018】なお、リソースマネージャ2010と、サ
ーバ2200a〜2200nと、クライアント2100
a〜2100mとは、メモリ1020に格納されたプロ
グラムがCPU1010により実行されることによりそ
の機能が実現されるものであり、リソースマネージャ2
010及びクライアント2100a〜2100mは、マ
ルチタスクOS配下で動作するアプリケーションプログ
ラムであり、リソースマネージャ2010はOSの起動
と同時に起動される。
【0019】以下、リソースマネージャに対してクライ
アントによりなされるリソース使用要求に際して通知さ
れるリソース使用要求詳細情報について説明する。図3
は、リソース使用要求詳細情報2500の内容を示す図
である。同図に示すようにリソース使用要求詳細情報2
500は、クライアントID2501と、使用対象リソ
ースID2502と、有効期限2503と、最大リソー
ス使用量2504と、最小リソース使用量2505と、
取得優先度2506と、使用継続優先度2507とを含
む。なお、同図は、各情報の値の例をも示している。
【0020】ここで、クライアントID2501は、リ
ソース使用要求の要求元であるクライアントを識別する
ためのIDである。使用対象リソースID2502は、
クライアントが使用を望むリソースを識別するためのI
Dである。有効期限2503は、クライアントがリソー
スの使用を望む期間である。最大リソース使用量250
4及び最小リソース使用量2505は、クライアントが
要求するリソースの使用量に関する最大値及び最小値、
即ち、望ましい量及び必要最小限の量を示す情報であ
る。
【0021】また、取得優先度2506は、リソースの
取得に関する優先度を示す情報であり、クライアントに
よるリソースの取得の必要性に応じて、Level1〜
Level4の4種類のうちいずれかの値をとる。Le
vel4は、緊急を要するような最も必要性の高い場合
に用いられ、必ずリソースを使用するという最大の優先
度を意味する。Level3は、他のクライアントのリ
ソース使用量を削減することができる限りにおいて、又
は他のクライアントがリソースの使用を中断等できる限
りにおいて、他のクライアントに優先してリソースを使
用し、他のクライアントのリソース使用量を削減できず
他のクライアントのリソースの使用を中断できない場合
には他のクライアントの使用が終了するのを待ってリソ
ースを使用することを意味する。Level2は、他の
クライアントがリソースを使用中であれば他のクライア
ントの使用が終了するのを待ってリソースを使用するこ
とを意味する。また、Level1は、他のクライアン
トにより使用されているためリソースが確保できなけれ
ばリソースを使用しないことを意味する。
【0022】使用継続優先度2507は、他のクライア
ントから同一のリソースについての使用要求がなされた
場合におけるリソースの使用の継続に関する優先度を示
す情報であり、クライアントによるリソースの使用継続
の必要性に応じて、Level1〜Level4の4種
類のうちいずれかの値をとる。Level4は、最も使
用継続の必要性の高い場合に用いられ、現状通りのリソ
ースの使用を継続するという最大の優先度を意味する。
Level3は、最小リソース使用量までの範囲でリソ
ース使用量を削減されてもよいことを意味する。Lev
el2は、他のクライアントによるリソースの取得によ
り、リソースの使用が中断されてもよいことを意味す
る。また、Level1は、リソースを解放してもよい
ことを意味する。
【0023】以下、リソース管理DB2020の内容に
ついて説明する。図4は、リソース管理DB2020の
内容を示す図である。リソース管理DB2020は、リ
ソース毎に、これに対応するリソース管理情報を有す
る。同図には、リソースIDが0x01であるリソー
ス、ここではPCIバスについてのリソース管理情報3
100と、これに関連するキー情報3200、330
0、3400を示している。なお、同図は、各情報の値
の例をも示している。
【0024】同図に示すように、リソース管理情報31
00は、リソースID3101と、リソース総量310
2と、キー個数3103と、キーID3104、310
5、3106等とを含む。ここで、リソース総量310
2は、リソースの使用限界としての数量を示す情報であ
り、例えば、PCIバスについては、各クライアントの
実行に際して使用可能とするデータ転送帯域幅の合計使
用量の限界値を、100MB/sと定めている。なお、
ここでは、データ転送速度を用いてデータ転送帯域幅を
表現している。また、リソース総量3102の値は、P
CIバス等のリソースが固有に有する現実の能力限界以
下の値となるように定められる。キー個数3103は、
クライアント個々に対応するキー情報についての数、即
ち、現在、そのリソースを使用しているクライアントの
数を示す。キーID3104、3105、3106等
は、各キー情報を識別するためのIDを示し、これらキ
ーIDは、キー個数3103が示す数だけ存在する。
【0025】また、キー情報3200は、1つのクライ
アントによる特定のリソースに関する使用状況を管理す
るための情報であり、キーID3201と、クライアン
トID3202と、有効期限3203と、現在リソース
使用量3204と、最大リソース使用量3205と、最
小リソース使用量3206と、取得優先度3207と、
使用継続優先度3208とを含む。このキー情報320
0は、リソースマネージャ2010に対していずれかの
クライアントによりリソースの使用が要求された場合に
生成される情報であり、有効期限3203と、最大リソ
ース使用量3205と、最小リソース使用量3206
と、取得優先度3207と、使用継続優先度3208と
は、それぞれリソースの使用要求に際してクライアント
により通知されるリソース使用要求詳細情報中の対応す
る項目、即ち、有効期限2503、最大リソース使用量
2504、最小リソース使用量2505、取得優先度2
506及び使用継続優先度2507の値に基づいて設定
される。
【0026】ここで、キーID3201は、キー情報を
識別するためのIDであり、このキーIDと、リソース
管理情報3100内のキーIDとにより、キー情報とリ
ソース管理情報が対応づけられている。クライアントI
D3202は、各アプリケーションプログラムを識別す
るためのIDであり、キー情報の生成の起因となるリソ
ースの使用要求をしたアプリケーションプログラムにつ
いてのIDである。
【0027】有効期限3203は、キー情報自体の有効
期限を示す情報であり、これは、クライアントがサーバ
を介してリソースを使用する場合におけるリソースの使
用可能期間を限定するために用いられる。即ち、有効期
限3203は、リソースマネージャ2010がクライア
ントに付与するリソースの使用権の有効期限を意味す
る。なお、有効期限3203は、リソースマネージャ2
010により時間経過に合わせて、また、必要に応じて
更新される。
【0028】現在リソース使用量3204は、リソース
マネージャ2010が決定した現在におけるリソースの
使用量を示す情報であり、これは、サーバに参照される
ことにより、リソースを使用してのデータ転送等がサー
バにより実行される場合において、サーバが使用可能な
データ転送帯域幅等のリソースの数量を限定するために
用いられる。従って、この現在リソース使用量3204
は、リソースの使用権の分量、即ち使用可能なリソース
数量を意味することになる。
【0029】最大リソース使用量3205及び最小リソ
ース使用量3206は、クライアントが要求するリソー
スの使用量に関する最大値及び最小値、即ち、望ましい
量及び必要最小限の量を示す情報である。取得優先度3
207は、リソースの取得に関する優先度を示す情報で
あり、クライアントによるリソースの取得の必要性に応
じて、Level1〜Level4の4種類のうちいず
れかの値をとる。なお、Level4であっても、他の
クライアントにより使用されているリソースであって、
その使用に関連したキー情報の使用継続優先度3208
がLevel4である場合には、リソースの使用開始が
できない。
【0030】使用継続優先度3208は、他のクライア
ントから同一のリソースについての使用要求がなされた
場合におけるリソースの使用の継続に関する優先度を示
す情報であり、クライアントによるリソースの使用継続
の必要性に応じて、Level1〜Level4の4種
類のうちいずれかの値をとる。 <動作>以下、上述の構成を備えるノンリニア編集シス
テム1000におけるリソース使用に関連する動作を説
明する。
【0031】まず、図5及び図6を用いて、クライアン
トがリソースを使用する場合の基本的な動作について説
明する。図5は、クライアントからリソース使用要求を
受けた場合にリソースマネージャの行うリソース使用要
求対応処理を示すフローチャートである。また、図6
は、クライアントがリソースを使用する場合のメッセー
ジシーケンスの一例を示す図である。
【0032】図6に示すように、クライアント2100
aは、自己の処理を実行する上で必要となるリソースに
ついてのリソース使用要求メッセージ4001をリソー
スマネージャ2010に対して送信する。なお、メッセ
ージの送受信は、メッセージ受信用のアドレス、ハンド
ル等を相互に得て、そのアドレス等に対してメッセージ
を送ることによって実現される。このため、例えば、各
クライアントは、リソースマネージャ2010のメッセ
ージ受信用のアドレス等を予め取得しており、リソース
使用要求メッセージ4001にはクライアント自らのメ
ッセージ受信用のアドレス等を含めている。
【0033】また、ここでは、クライアント2100a
は、クリップエディタというアプリケーションプログラ
ムであり、実時間での映像の再生をしつつ映像データを
編集可能にするために、PCIバスを通じてある程度高
速なデータ転送をサーバを介して実行するものとし、ま
た、リソース使用要求メッセージは図3に例示した値を
とるリソース使用要求詳細情報2500を含んでいるも
のとする。
【0034】リソースマネージャ2010は、クライア
ント2100aからリソース使用要求メッセージ400
1を受けると、リソース使用要求詳細情報2500及び
リソース管理DB2020を参照して図5に示すリソー
ス使用要求対応処理を行う。即ち、まず、リソースマネ
ージャ2010は、クライアント2100aに要求され
たリソースが使用可能かを判断する(ステップS350
1)。この判断は、使用対象リソースID2502によ
り指定された0x01というIDのリソースについての
リソース管理情報3100を参照して、リソース総量3
102からそのリソース管理情報3100に結合された
全てのキー情報中の現在リソース使用量の総和を減算す
ることにより算出されるリソースの使用可能量が、要求
された最小リソース使用量以上であるか否かによってな
される。
【0035】ステップS3501において使用可能と判
断した場合には、リソースマネージャ2010は、リソ
ース使用要求詳細情報に基づいて、キー情報を生成し、
生成したキー情報のキーIDをリソース管理情報310
0に追加することによりキー情報をリソース管理情報3
100に結合し(ステップS3504)、キーIDを含
むキーID通知メッセージ4002をクライアント21
00aに対して送信する(ステップS3505)。キー
情報の生成は、リソース使用要求詳細情報中のクライア
ントID等の各項目を、キー情報中の対応する項目の値
として用い、更に上述した判断のために算出されたリソ
ースの使用可能量を、キー情報中の現在リソース使用量
として用いることによりなされる。こうして図4に示す
キー情報3200は生成される。
【0036】ステップS3501においてリソースの使
用が不可能であると判断した場合には、リソースマネー
ジャ2010は、リソース使用要求メッセージ4001
に含まれるリソース使用要求詳細情報中の取得優先度
と、そのリソースに対して既に生成されている各キー情
報中の使用継続優先度とに基づく調整により、即ち、他
のクライアントによるリソースの使用を中断させるこ
と、或いは他のクライアントによるリソースの使用量を
減少させることにより、リソース使用要求に対してリソ
ースを使用させることができる場合には(ステップS3
502)、他のクライアントによるリソースの使用を調
整し(ステップS3503)、キー情報の生成及びキー
ID通知メッセージのクライアントへの送信を行う(ス
テップS3504、S3505)。
【0037】また、ステップS3502において、リソ
ース使用要求に対してリソースを使用させることができ
ないと判断した場合には、リソースマネージャ2010
は、リソース使用要求詳細情報中の取得優先度が最低、
即ちLevel1であるならば(ステップS350
6)、使用不可の旨のメッセージをクライアントに送信
し(ステップS3508)、取得優先度が最低でなけれ
ば、リソース使用状況の変化によりリソース管理DBが
更新されることを待って(ステップS3507)、ステ
ップS3501の判断に戻る。即ち、リソース取得優先
度がLevel2以上のリソース使用要求を行ったクラ
イアントは、リソースが使用可能となるまで待たされた
後にキーID通知メッセージを受け取ることになる。な
お、リソースマネージャ2010は、ステップS350
7の処理として、リソース使用要求がなされた後に一
度、クライアントにリソース使用待ちの旨のメッセージ
を送ることとする。
【0038】リソースマネージャ2010に行われるこ
のようなリソース使用要求対応処理により、キーID通
知メッセージ4002を受けたクライアント2100a
は、サーバ2200aに対してキーIDを含むリソース
使用指示メッセージ4003を送信する。なお、図2に
は示していないが、各クライアントからリソース管理D
B2020へのアクセスできるシステム構成としてもよ
く、この場合、クライアント2100aは、キーIDに
基づいてリソース管理DB2020中のキー情報320
0を参照することも可能となる。
【0039】サーバ2200aは、リソース使用指示メ
ッセージ4003を受けると、キーIDに基づいてリソ
ース管理DB2020中のキー情報3200を参照し、
現在リソース使用量3204に示されるデータ転送帯域
幅でデータ転送を行うべく転送タイミング等を調整しつ
つデータ転送を行い、転送終了後にリソース解放通知メ
ッセージ4004をクライアント2100aに送信す
る。なお、データ転送中には、クライアント2100a
とサーバ2200aの間で転送データの送受信がなされ
る。
【0040】クライアント2100aは、サーバ220
0aからリソース解放通知メッセージ4004を受ける
と、キーIDを含むリソース解放終了通知メッセージ4
005をリソースマネージャ2010に送信する。リソ
ースマネージャ2010はリソース解放終了通知メッセ
ージ4005を受けると、リソース管理DB2020を
更新、即ち該当するキー情報を削除する。こうして、ク
ライアントがリソースを使用する場合の一連の動作が終
了する。
【0041】次に、図7を用いて、キー情報の有効期限
が切れた場合の動作について説明する。図7は、クライ
アントがリソースを使用している際にキー情報の有効期
限が切れた場合のメッセージシーケンスの一例を示す図
である。同図に示すように、クライアント2100a
が、リソースマネージャ2010にリソース使用要求メ
ッセージ4001を送信してキーID通知メッセージ4
002を受け取った後、サーバ2200aにリソース使
用指示メッセージ4003を送信し、これに対応してサ
ーバ2200aがデータ転送を行うところまでは、前述
した例(図6参照)と同様である。
【0042】その後、サーバ2200aがデータ転送を
続けている間に、リソース管理DB2020に含まれる
キー情報3200中の有効期限3203が示す期限が切
れた場合には、リソースマネージャ2010はクライア
ント2100aに対して有効期限切れ通知メッセージ4
011を送信する。なお、リソースマネージャ2010
は、有効期限が切れたかどうかを判断するために、例え
ばマルチタスクOSのソフトウェアで実現されたタイマ
ー機能等を用い、キーID通知メッセージ4002をク
ライアント2100aに通知した時以後、キー情報32
00中の有効期限3203の値を時間経過に合わせて減
少させている。
【0043】有効期限切れ通知メッセージ4011を受
けると、クライアント2100aは、サーバ2200a
にリソース解放指示メッセージ4012を送信する。リ
ソース解放指示メッセージ4012を受けると、サーバ
2200aは、データ転送を中止してリソースを解放
し、クライアント2100aに対してリソース解放通知
メッセージ4004を送信する。
【0044】これ以後、前述した例(図6参照)と同様
に、クライアント2100aは、リソースマネージャ2
010にリソース解放終了通知メッセージ4005を送
信し、これを受けたリソースマネージャ2010はリソ
ース管理DB2020を更新する。こうしてリソースの
使用開始後にキー情報の有効期限が切れた場合の一連の
動作が終了する。
【0045】次に、図8及び図5を用いて、あるクライ
アントがリソースを使用している間に、他のクライアン
トがリソース使用要求を行った場合の動作について説明
する。図8は、クライアント2100bがリソースを使
用している間にクライアント2100aがリソース使用
要求を行った場合のメッセージシーケンスの一例を示す
図である。
【0046】ここでは、クライアント2100bは、サ
ーバ2200bを介してネットワークデータの転送等を
行うアプリケーションプログラムであり、リソースを使
用中であるとする。このリソースについてのリソース管
理情報3100中のリソース総量3102は100MB
/sであり、クライアント2100bによる使用に対応
するキー情報は、現在リソース使用量が60MB/s、
最小リソース使用量が30MB/s、使用継続優先度が
Level3であるものとする。なお、サーバ2200
aとサーバ2200bとがそれぞれ使用するリソース2
300aとリソース2300bとは実際は単一のPCI
バスであるとする。
【0047】同図に示すように、クライアント2100
aは、リソースマネージャ2010にリソース使用要求
メッセージ4001を送信する。このリソース使用要求
メッセージ4001に含まれるリソース使用要求詳細情
報は、図3に例示する値をもつ。リソース使用要求メッ
セージ4001を受けて、リソースマネージャ2010
は、上述したリソース使用要求対応処理(図5参照)を
開始する。即ち、リソースマネージャ2010は、クラ
イアント2100aに要求されたリソースは使用可能で
ないと判断し(ステップS3501)、他のクライアン
トの使用を調整することにより使用可能になると判断し
(ステップS3502)、他の使用の調整を行う(ステ
ップS3503)。
【0048】つまり、リソースマネージャ2010は、
リソース使用要求詳細情報中の取得優先度がLevel
3であり、クライアント2100bの使用に対応するキ
ー情報の使用継続優先度がLevel3であるので、ク
ライアント2100bの使用に対応するキー情報の現在
リソース使用量を60MB/sから30MB/sに低減
させ、そのキー情報の有効期限を延長させるように、リ
ソース管理DB2020を更新した後、クライアント2
100bに対してデータ転送帯域変更要求メッセージ4
021を発行する。なお、リソースマネージャ2010
によりなされるキー情報の有効期限の延長については、
後述する。
【0049】データ転送帯域変更要求メッセージ402
1を受けると、クライアント2100bは、サーバ22
00bにデータ転送帯域変更指示メッセージ4022を
送信する。データ転送帯域変更指示メッセージ4022
を受けると、サーバ2200bは、リソース管理DB2
020中の既にデータ転送開始時に参照したものである
ところのキー情報の現在リソース使用量を参照し、これ
に従ってデータ転送タイミング等を変更することにより
データ転送帯域幅を低減した後、クライアント2100
bにデータ転送帯域変更通知メッセージ4023を送信
する。
【0050】データ転送帯域変更通知メッセージ402
3を受けると、クライアント2100bは、リソースマ
ネージャ2010にデータ転送帯域変更終了通知メッセ
ージ4024を送信する。データ転送帯域変更終了通知
メッセージ4024を受けると、リソースマネージャ2
010は、現在リソース使用量を70MB/sとし、ク
ライアント2100aから既に受けているリソース使用
要求詳細情報に基づいてキー情報を生成し、生成したキ
ー情報をリソース管理情報に結合し(ステップS350
4)、キーIDを含むキーID通知メッセージ4002
をクライアント2100aに対して送信する(ステップ
S3505)。
【0051】キーID通知メッセージ4002を受け
て、クライアント2100aは、サーバ2200aにリ
ソース使用指示メッセージ4003を送信し、これ以
後、サーバを介してリソースを使用してのデータ転送を
行う。このように、優先度に応じてリソースの使用量等
の調整を行うことによって、リソースマネージャ201
0は、リソース取得の必要性の高いクライアントに優先
的にリソースの使用をさせる。
【0052】以下、図9を用いて、上述したリソースマ
ネージャ2010によりなされるクライアント2100
bの使用に対応するキー情報の有効期限の延長について
説明する。図9は、クライアント2100bの使用に対
応するキー情報の有効期限が延長される前後における現
在リソース使用量と有効期限との関係を表す図である。
【0053】最初、クライアント2100bは、有効期
限t1、データ転送帯域幅60MB/sでリソースを使
用していた。時刻t0において、リソースマネージャ2
010は、リソースをクライアント2100aに使用さ
せるために、クライアント2100bについてのデータ
転送帯域幅を30MB/sに低減させるとすると、残存
する有効期限である(t1−t0)と60MB/sとの
積を30MB/sで割った商、即ち(t2−t0)を、
新たな残存する有効期限として算出する。このようにし
て、クライアント2100bが必要とする量のデータ転
送を可能とするために、リソースマネージャ2010は
有効期限を延長する。
【0054】なお、クライアント2100bは、上述し
たデータ転送帯域変更要求メッセージ4021をリソー
スマネージャ2010から受けた場合、リソース管理D
B2020を参照して、データ転送帯域や有効期限等の
変化を確認することもできる。従って、例えば、図10
に示すようなGUI画面をモニタ等に表示することもで
きる。
【0055】図10は、リソース使用に関するデータ転
送帯域幅と有効期限との変化をユーザに通知するための
GUI画面の例を示す図である。以下、前述の例(図8
参照)とは逆に、リソースを継続的に使用する必要性の
高いクライアントが既にリソースを使用している場合に
おいて、リソースを取得する必要性の低いクライアント
がリソースマネージャに対してリソースの使用要求を行
う例について図11及び図5を用いて説明する。
【0056】図11は、クライアント2100cがリソ
ースを使用している間にクライアント2100bがリソ
ース使用要求を行った場合のメッセージシーケンスの一
例を示す図である。ここでは、クライアント2100b
はサーバ2200nを介して転送の緊急性を要しないネ
ットワークデータの転送等を行う必要があり、そのリソ
ース使用についての取得優先度はLevel2であるも
のとする。また、クライアント2100cは、高速にデ
ータ転送を継続して行う必要があり、サーバ2200n
を介して既にリソースを使用しており、そのリソース使
用についての使用継続優先度はLevel4であるもの
とする。
【0057】クライアント2100cがリソースを使用
している最中に、クライアント2100bは、リソース
マネージャ2010にリソース使用要求メッセージ40
01を送信する。リソース使用要求メッセージ4001
を受けると、リソースマネージャ2010は、図5に示
したリソース使用要求対応処理を開始する。ここでは、
ステップS3501、S3502、S3506において
noの判断がなされたとする。リソースマネージャ20
10は、リソース待ち通知メッセージ4031をクライ
アント2100bに送信してリソース使用状況の変化を
待つ(ステップS3507)。
【0058】この後、クライアント2100cによるサ
ーバ2200nを介してのデータ転送が終了すれば、サ
ーバ2200nは、クライアント2100cにリソース
解放通知メッセージ4004を送信し、これを受けて、
クライアント2100cは、リソースマネージャ201
0にリソース解放終了通知メッセージ4005を送信す
る。
【0059】リソース解放終了通知メッセージ4005
を受けると、リソースマネージャ2010は、リソース
管理DB2020を更新して該当するキー情報を削除
し、ステップS3501からステップS3501へ処理
を進め、リソースが使用可能であると判断して(ステッ
プS3501)、クライアント2100bからのリソー
ス使用要求に対応してキー情報を生成し(ステップS3
504)、クライアント2100bにキーID通知メッ
セージ4002を送信する(ステップS3505)。
【0060】なお、本例に基づく一連の手順において、
リソースマネージャ2010がクライアント2100b
に送信したリソース待ち通知メッセージ4031は、ク
ライアント2100cによるリソースの使用に対応する
キー情報中のクライアントID及び有効期限を示す情報
を含む。従って、リソース待ち通知メッセージ4031
により、リソースの使用を待たされるクライアントは、
リソースの使用を開始できる時刻を予測することがで
き、また、例えば、図12に示すようなGUI画面をモ
ニタ等に表示することにより、ユーザにリソースが解放
されるまでの時間に関する情報を提示することができ
る。
【0061】図12は、リソースが解放されるまでの時
間に関する情報をユーザに提示するためのGUI画面の
例を示す図である。なお、クライアントは、上述のよう
にリソースの使用を開始できる時刻を予測できるので、
例えば、リソースが解放されているかどうか常に調べ続
けることなく予測した時刻まで待機するようにすれば、
結果的に、CPUの負荷軽減が図られる。
【0062】<第1変形例>以下、上述したノンリニア
編集システム1000の第1変形例について図13及び
図14を用いて説明する。この第1変形例では、図8に
示したメッセージシーケンスでなされる動作に加えて、
一度データ転送帯域を低減させられたクライアントに対
してデータ転送帯域を増大させるための動作を行う。
【0063】図13は、第1変形例において、クライア
ント2100bがリソースを使用している間にクライア
ント2100aがリソース使用要求を行った場合のメッ
セージシーケンスの一例を示す図である。ここでは、前
提条件は図8のメッセージシーケンスに沿って上述した
ものと同様であり、リソースマネージャ2010は、ク
ライアント2100bに対して、データ転送帯域変更要
求メッセージ4021を送信してデータ転送帯域幅を低
減させた後に、クライアント2100aに対して、キー
ID通知メッセージ4002を送信して優先的にリソー
スを使用させる。
【0064】その後、クライアント2100aによるリ
ソースの使用が終了したときに、リソースマネージャ2
010は、クライアント2100aからリソース解放終
了通知メッセージ4005を受けて、クライアント21
00aによる使用に関連するキー情報を削除するように
リソース管理DB2020を更新する。この更新に際し
て、リソースマネージャ2010は、先ほどデータ転送
帯域幅を低減させたクライアント2100bの使用に関
連するキー情報中の現在リソース使用量を、低減前の現
在リソース使用量に戻し、キー情報の有効期限を短縮す
る。なお、クライアント2100bにデータ転送帯域幅
を低減させる場合に、リソースマネージャ2010は、
元の現在リソース使用量を保存しておき、これを用いて
低減前の現在リソース使用量に戻す。
【0065】リソース管理DB2020の更新後、リソ
ースマネージャ2010は、クライアント2100bに
対してデータ転送帯域回復通知メッセージ4041を送
信する。データ転送帯域回復通知メッセージ4041を
受けると、クライアント2100bは、サーバ2200
bにデータ転送帯域変更指示メッセージ40220を送
信する。これを受けて、サーバ2200bは、リソース
管理DB2020を参照して、現在リソース使用量に合
わせるべくデータ転送帯域幅を調整して、データ転送帯
域変更通知メッセージ40230をクライアント210
0bに送信する。なお、このデータ転送帯域回復通知メ
ッセージ4041からデータ転送帯域変更通知メッセー
ジ40230までの一連の動作は、データ転送帯域変更
要求メッセージ4021からデータ転送帯域変更通知メ
ッセージ4023までの一連の動作と基本的に同様であ
る。
【0066】これにより、他のクライアントに使用させ
るために、データ転送帯域幅を低減されたクライアント
2100bが、他のクライアントの使用終了後には元通
りのデータ転送帯域幅でリソースを使用することができ
るようになる。図14は、クライアント2100bの現
在リソース使用量と有効期限との関係を表す図である。
【0067】クライアント2100bが、有効期限t
1、データ転送帯域幅60MB/sでリソースを使用し
ているときに、時刻t0において、リソースマネージャ
2010は、リソースをクライアント2100aに使用
させるために、クライアント2100bについてのデー
タ転送帯域幅を60MB/sから30MB/sに低減さ
せるように制御し、その後、クライアント2100aに
よるリソースの使用が終了すると、クライアント210
0bについてのデータ転送帯域幅を元の60MB/sに
戻し、有効期限を一度延長(図9参照)したt2よりも
短くする。このリソースマネージャ2010による制御
により図14に示すような現在リソース使用量と有効期
限との変化が生じる。
【0068】<第2変形例>以下、上述したノンリニア
編集システム1000の第2変形例について図15を用
いて説明する。上述したノンリニア編集システム100
0が、各クライアントがリソースを使用する直前に、リ
ソースマネージャに対してリソース使用要求を行うこと
としていたのに対し、この第2変形例は、各クライアン
トが、将来においてリソースを使用する場合に、予めリ
ソースの使用予約を行うことができるようにしたもので
ある。
【0069】即ち、この第2変形例においては、リソー
スマネージャ2010は、リソースの使用予定をも管理
する。従って、リソース管理DB2020には、上述し
た内容に加えて、各リソースについての各クライアント
による使用時刻の予定を管理するための情報であるリソ
ース管理予定表が含まれる。図15は、第2変形例にお
けるリソース管理DB2020中のリソース管理予定表
の内容例を表現した図である。同図では、RS−422
通信インタフェース、信号の符号化及びデータの復号化
を行うCODEC、ハードディスク装置(HDD)、ネ
ットワークカードについての各クライアントによる使用
予定を管理するためのリソース管理予定表の例を示して
いる。なお、同図中、実線の矢印、破線の矢印、1点鎖
線の矢印、2点鎖線の矢印で示す区間は、それぞれ別の
クライアントによる使用予定を示す。
【0070】リソースの使用予定の管理を実現するため
に、各クライアントは、リソースマネージャに対してリ
ソース使用要求を行う際に、図3に示すリソース使用要
求詳細情報に、リソースの使用開始時期に関する情報を
加えたものをリソースマネージャに通知することとし、
このリソースの使用開始時期に関する情報と有効期限と
により、使用開始時期から使用終了時期までの使用期間
を特定することができるので、これに基づいて、リソー
スマネージャはリソース管理DBのリソース管理予定表
を更新することとする。
【0071】また、クライアントによる使用予約に対し
て、その使用期間においてリソースを使用させることが
できる場合には、上述したキー情報を作成し、リソース
マネージャはその使用予約を有効なものとする旨のメッ
セージをそのクライアントに送信し、その後、使用開始
時期になり次第、キー情報を上述したリソース管理情報
に結合するとともにそのクライアントにキーIDを通知
する。従って、リソースの使用予約をしたクライアント
は、その使用開始時期になったときにそのリソースの使
用権を得ることになる。
【0072】なお、各クライアントによるリソースの使
用予定が競合する場合には、リソースマネージャは、リ
ソース使用要求詳細情報中の取得優先度又は使用継続優
先度に基づいて調整を行うこととする。即ち、リソース
マネージャは、クライアントにより新たにリソースの使
用予約がなされた場合にその使用開始時期から使用終了
時期までの間において、そのリソースが他のクライアン
トにより既に使用される予定になっているか否かをリソ
ース管理DBのリソース管理予定表を参照して判断し、
使用期間が重複する場合には、双方の取得優先度又は使
用継続優先度を比較して予め定めてある基準に基づいて
いずれの使用予約を有効なものとするかを決定する。使
用予約を無効とした場合には、リソースマネージャはそ
の使用予約を行ったクライアントに、使用予約を無効と
した旨のメッセージを送信する。
【0073】<補足> (1)本実施の形態ではリソースマネージャは、マルチ
タスクOS配下で動作するアプリケーションプログラム
であるとしたが、これに限られるのではなく、OSの一
部等、システムプログラムとして位置づけられることと
してもよい。また、本実施の形態ではサーバは1つのリ
ソースを使用してデータ転送等を行うこととしたが、こ
れに限られることはなく、サーバがリソース複数を使用
してもよい。また、1つのリソースは、複数のサーバの
いずれからも使用されるものであってもよい。なお、複
数のサーバによりPCIバス等のリソースを用いてデー
タ転送帯域幅を調整しつつ転送を行う場合には、転送タ
イミングに関する共通のルールを設けてこれに従い転送
制御を行うものとする。例えば、データ転送をあるデー
タ量のパケット単位で行い、同期信号に基づいて時間を
複数個のタイムスロットに分割し、各サーバは使用する
タイムスロットの数を選択することによりデータ転送帯
域幅を調整することとしてもよい。
【0074】また、サーバが複数チャネルのデータ転送
等の制御機能を有する場合、各クライアントは同時に、
そのサーバを利用することとしてもよい。さらに、クラ
イアントとサーバとは必ずしも独立している必要はな
く、一体となっていてもよい。一体となっている場合に
は、クライアントとサーバとの間のメッセージの送受信
は省略してよい。
【0075】なお、サーバ自体がキー情報中の有効期限
を参照して、有効期限が切れた場合にリソースの解放を
行うこととしてもよく、これによれば、クライアントと
サーバとを独立させているとき、例えばマルチタスクO
S配下で独立したタスクとして扱われるようにしている
とき等においては、クライアントに障害が発生していて
も有効期限が切れるとサーバによりリソースの解放がな
されるので他のクライアントによるリソースの使用を妨
げることが回避できる。 (2)本実施の形態では、データ転送帯域に関する限界
を有するPCIバスを主にリソースの例として用いたた
め、リソース使用要求詳細情報中の最大リソース使用量
及び最小リソース使用量がデータ転送帯域幅の値で指定
されることとしたが、例えば、単なる個数に関する限界
を有するリソースについては個数値で指定することとし
てもよく、単一物であるリソースについては指定不要と
してもよい。なお、個数値で指定するものに対しては、
本実施の形態で示したデータ転送帯域変更要求メッセー
ジ4021等の代わりに、リソースマネージャは、使用
個数の変更を要求する旨のメッセージを送信することと
すればよい。
【0076】また、他のクライアントにリソースを使用
させるために、リソースマネージャは、現在そのリソー
スを使用中のクライアントのその使用に対応するキー情
報中の現在リソース使用量を低減させるだけでなく、取
得優先度及び使用継続優先度に基づいて、使用中のクラ
イアントに対してリソースの解放を要求する旨のメッセ
ージを送信する場合もあり得る。 (3)本実施の形態では、リソースマネージャがキー情
報についての識別子であるキーIDをクライアントに伝
えることによりリソースの使用権を付与することとした
が、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、キ
ーIDを用いず、リソースの使用権の付与はキー情報を
リソース管理情報に結合することにより行われることと
し、サーバはクライアントIDを用いて必要なキー情報
を特定してアクセスすることとしてもよい。 (4)本実施の形態では、キー情報の有効期限が切れた
かどうかはリソースマネージャがリソース管理DBを参
照して判断し、有効期限が切れている場合にクライアン
トに対して有効期限切れ通知メッセージを送信すること
としたが、これに限定されることはなく、リソースの使
用要求を行ったクライアントがリソースマネージャから
キーIDとともに有効期限を示す情報を送られること等
とすることにより、クライアントがキーIDを受け取る
ことにより取得したリソースの使用権についての有効期
限を把握して、有効期限が切れた場合にサーバを制御す
る等によりリソースの使用を終了させることとしてもよ
い。 (5)本実施の形態では、リソースの使用要求を行うク
ライアントがリソース使用要求詳細情報の構成要素とし
て有効期限を指定することとしたが、この有効期限は、
ともに指定する最大リソース使用量の使用が可能である
場合においての使用期限を意味するものとして用いられ
るものとしてもよい。この場合、リソースマネージャ
は、当該クライアントに使用させることができるリソー
ス量に応じて、キー情報の有効期限、即ち、当該クライ
アントに付与する使用権の有効期限を変化させることに
なる。
【0077】また、リソースマネージャは、リソースの
使用要求を行うクライアントから、当該クライアントが
転送すべきデータの総量を示す情報を受け取り、その情
報と、当該クライアントに使用させることができたリソ
ースの量とに応じて、当該クライアントに付与する使用
権の有効期限を定めることとしてもよい。 (6)本実施の形態では、クライアントがリソースの使
用要求を行う際にリソース使用要求詳細情報の構成要素
として取得優先度及び使用継続優先度を指定することと
したが、これに限定されることはなく、例えば、予めク
ライアント毎にリソースの取得優先度及び使用継続優先
度を定めていることとし、リソースマネージャは、これ
らを記憶しておく等によりリソース使用要求詳細情報の
構成要素の代わりとして用いることとしてもよい。 (7)本実施の形態では、リソース管理DB2020中
に生成されたキー情報を識別するためのキーIDを、リ
ソースマネージャはリソースの使用要求を行うクライア
ントに通知することとしたが、キー情報そのものを通知
することとしてもよく、クライアントは通知されたキー
情報をサーバに与えてそのキー情報に従ったデータ転送
を実行させることとしてもよい。 (8)本実施の形態では、1つのパソコンに接続される
リソースの管理を行うシステムを説明したが、これに限
られるのではなく、ネットワーク上に分散しているリソ
ースを、1つのリソースマネージャにより一元管理する
システムであることとしてもよい。
【0078】図16は、ネットワーク上に分散している
リソースを1つのリソースマネージャによって一元管理
するシステムの例を示す図である。同図に示すシステム
は、ユーザが編集操作を行うネットワーク端末5003
又は5004と、ノンリニア編集機5001と、リソー
ス管理装置付ビデオサーバ5002とをネットワークで
接続したものであり、ここで、リソース管理装置付ビデ
オサーバ5002は、本実施の形態で示したリソースマ
ネージャに相当する機能を有する。
【0079】また、本実施の形態で示したノンリニア編
集システム1000と同様の構成をもつ複数のシステム
を、ネットワークで接続し、あるノンリニア編集システ
ムにおけるクライアントから他のノンリニア編集システ
ムの管理下にあるリソースの使用を行うことができるよ
うにしてもよい。以下にこの場合の処理手順例を説明す
る。
【0080】まず、クライアントはリソースの取得条
件、取得期間、リソース種別等の情報を付随したリソー
ス使用要求メッセージを当該クライアントと同一のノン
リニア編集システム中のリソースマネージャに送信す
る。これを受けて、リソースマネージャは、管理下のリ
ソースに空きがなく使用させることができなければ、他
の全てのノンリニア編集システムにおけるリソースマネ
ージャに対してクライアントからのリソース使用要求メ
ッセージを転送してリソースの取得を要請する。リソー
スの取得の要請を受けたリソースマネージャは、自ら管
理するリソースによって、リソース種別で示される種類
のリソースについての取得の要請に応えられるか判断
し、応えられる場合には、キー情報を作成して、キー情
報の所在を示すキーID通知メッセージを、リソースの
取得の要請を行ったリソースマネージャに対して送信す
る。キーID通知メッセージを受け取ったリソースマネ
ージャは、最初に受け取ったキーID通知メッセージを
クライアントに通知する。クライアントはリソースマネ
ージャからのキーID通知メッセージを受けると、他の
ノンリニア編集システム上のサーバにリソースを使用し
てのデータ転送を依頼する。
【0081】この手順により、クライアントは、必要と
するリソースをネットワーク上の他のシステムから取得
することができる。 (9)本実施の形態では、リソースの使用要求の際にク
ライアントからリソースマネージャに送られる使用要求
詳細情報には4段階の取得優先度及び使用継続優先度が
指定されることとしたが、優先度は何段階であってもよ
い。また、これらの優先度に関する情報を削除した形態
も考えられる。この場合、例えば、リソースの使用要求
が競合するときには、先に使用要求をした方が有効とな
り、後に使用要求をした方は無効、又は先に使用要求し
た方による使用が終了するまで待たされることとしても
よい。 (10)本実施の形態では、クライアント、サーバ、リ
ソースマネージャ間でメッセージの送受信がなされるこ
ととしたが、特にメッセージ受信用のアドレス又はハン
ドルを用いたプロセス間通信を用いることに限定される
ことはなく、そのメッセージの内容である情報の伝達が
可能な方法であればいかなる方法が用いられてもよい。 (11)本実施の形態の第1変形例では、他のクライア
ントによるリソース使用要求によって、使用可能なデー
タ転送帯域幅を低減されたクライアントが、他のクライ
アントによるリソースの使用終了後に、使用可能なデー
タ転送帯域幅を元の値まで増大される例を示したが、特
に他のクライアントによるリソースの使用終了後でなく
ても、そのリソースの使用状況の変化により使用可能量
が増大したなれば、その時にデータ転送帯域幅を増大さ
れるようにしてもよく、また、元の値を超えて増大され
るようにしてもよい。 《実施の形態2》以下、実施の形態1で示したリソース
管理システムにおけるリソースマネージャ2010、リ
ソース管理DB2020等を(図2参照)、ディジタル
映像再生録画装置に適用したリソース管理システムの例
を説明する。
【0082】但し、この実施の形態2に係るリソース管
理システムは、実施の形態1と異なり、クライアントが
別種類の複数のリソースを一括して確保することができ
るようにし、また、一括確保したリソースのうちの一部
を解放したり再度確保したりすることができるようにし
たものである。このために、クライアントがリソースマ
ネージャに対して送るリソース使用要求詳細情報は、複
数のリソースを同時に要求する形式のものを用いること
とし、また、クライアントとリソースマネージャの間で
リソース一部解放や再確保に関する新たなメッセージを
授受することとする。従って、以下、実施の形態1と異
なる点を中心に説明する。
【0083】図17は、ディジタル映像再生録画装置に
おけるハードウェア資源と、入力された映像をディジタ
ル化して記録する機能(以下、「デジタイザ機能」とい
う。)が実行された場合のデータフローを示す図であ
る。ディジタル映像再生録画装置におけるハードウェア
資源には、ハードディスク装置111、CODEC11
2、113、スイッチ114、MIX回路115、D/
Aコンバータ116及びA/Dコンバータ117があ
る。
【0084】ハードディスク装置111は、ディジタル
形式で圧縮された映像データを保持している。また、ハ
ードディスク装置111は、読み出し、又は書き込みの
ために2チャンネルを有している。CODEC112
は、映像データをエンコード(圧縮)又はデコード(伸
長)するもので、CODEC113は、映像データをデ
コード(伸長)する。
【0085】スイッチ114は、映像データの信号の方
向を切り換えるものである。MIX回路115は、CO
DEC113で伸長された映像データと、CODEC1
12で伸長された映像データとを空間的に合成する2チ
ャンネル再生又は、CODEC113で伸長された映像
データを100%とする1チャンネル再生をして、得ら
れた映像データをD/Aコンバータ116に送るもので
ある。
【0086】D/Aコンバータ116は、MIX回路1
15から送られてきた映像データのデジタル信号をアナ
ログ信号に変換して出力する。この出力された映像デー
タのアナログ信号は、外部のテレビモニタに接続される
ことにより映像として見ることができる。A/Dコンバ
ータ117は、外部のVTRなどから入力されたアナロ
グ映像データをディジタル形式に変換し、スイッチ11
4を介してCODEC112に出力する。
【0087】なお、リソース管理DBでは、これらハー
ドウェア資源の種類毎にリソース管理情報を有すること
になる。但し、説明の便宜上ハードディスク装置111
は常時共用可能であることとして、ハードディスク装置
111の使用権に関する制御についてはここでは触れな
いこととする。デジタイザ機能は、ディジタル映像再生
録画装置が有するメモリに格納されたあるアプリケーシ
ョンプログラム(以下、「デジタイザAP」という。)
が、その装置が有するCPUにより実行されることで実
現されるものである。デジタイザAPは、外部のVTR
等から入力されたアナログ映像データをディジタル化と
してハードディスク装置111に記録する記録処理と、
入力中の映像を外部のテレビモニタ等に出力するプレビ
ュー処理とをその内容とするものであり、実施の形態1
で示したクライアントの1つに相当する(図2参照)。
なお、デジタイザAPは記録処理の実行中に、プレビュ
ー処理を行うものであるが、随時、ユーザによるプレビ
ューの停止指示や実行指示を受け付けてこれに応じて、
プレビュー処理の停止や再開を行うものである。
【0088】このデジタイザが実行される場合に必要と
なるリソースは、同図のデータフローから明らかなよう
に、ハードディスク装置(HDD)111と、1つのC
ODECと、スイッチ(SW)114と、MIX回路1
15と、D/Aコンバータ116と、A/Dコンバータ
117である。図18は、ハードディスク装置に記録さ
れたディジタル映像データを外部のテレビモニタ等に出
力して、ユーザによる映像編集を支援する機能(以下、
「編集機能」という。)が実行された場合のデータフロ
ーを示す図である。
【0089】編集機能は、ディジタル映像再生録画装置
が有するメモリに格納されたデジタイザAPとは別のあ
るアプリケーションプログラム(以下、「エディタA
P」という。)が、その装置が有するCPUにより実行
されることで実現されるものである。エディタAPも実
施の形態1で示したクライアントの1つに相当する(図
2参照)。
【0090】このエディタAPが実行される場合に必要
となるリソースは、同図のデータフローから明らかなよ
うに、ハードディスク装置(HDD)111と、1つの
CODECと、MIX回路115と、D/Aコンバータ
116とである。以下、デジタイザAPとエディタAP
とが実行される場合の動作について説明する。
【0091】ここでは、先にデジタイザAPが起動され
るとする。図19は、デジタイザAPの起動後にエディ
タAPが起動された場合のメッセージシーケンスの一例
を示す図である。同図に示すように、デジタイザAP
は、まずリソース使用要求詳細情報を含むリソースマネ
ージャにリソース使用要求メッセージ6001を送信す
る。
【0092】ここで、このリソース使用要求メッセージ
6001に含まれるリソース使用要求詳細情報について
図20を用いて説明する。図20は、複数のリソースの
一括確保が必要な場合に用いられるリソース使用要求詳
細情報6500のデータ構造及び内容例を示したもので
ある。同図に示すようにリソース使用要求詳細情報65
00は、クライアントID6501と、使用対象リソー
スID6502と、リソース使用量6503と、取得優
先度6504と、使用継続優先度6505とを含む。な
お、このリソース使用要求詳細情報6500が実施の形
態1で示したリソース使用要求詳細情報2500と異な
る主な点は、クライアントID6501以外の情報は、
使用対象となるリソースの数だけ分の内容を有する点で
ある。リソース使用要求詳細情報6500においては、
有効期限の情報を省略しているが、これを含めてもよ
く、また、リソース最大使用量とリソース最小使用量と
いう量的な2つのレベルを用いずに、リソース使用量6
503という1つのレベルを用いているが、これについ
ても同様にしても差し支えない。
【0093】デジタイザAPは、CODEC、スイッ
チ、MIX回路、D/Aコンバータ及びA/Dコンバー
タをそれぞれ1つ使用する必要があるため、同図の内容
例に示したようなリソース使用要求詳細情報を含むリソ
ース使用要求メッセージ6001を送信するのである。
このリソース使用要求メッセージ6001を受けて、リ
ソースマネージャは、リソース使用要求詳細情報650
0及びリソース管理DBを参照して実施の形態1で示し
たようなリソース使用要求対応処理(図5参照)を行
う。
【0094】ここで、リソースマネージャは要求された
リソースが使用可能であると判断したとして説明を続け
る。リソースマネージャは、リソース使用要求詳細情報
に基づいて実施の形態1における動作と同様にキー情報
を生成し、生成したキー情報のキーIDをリソース毎の
管理情報であるリソース管理情報に追加することでキー
情報をリソース管理情報に結合し、キーIDを含むキー
ID通知メッセージ6002をデジタイザAPに対して
送信する。
【0095】このとき、リソース管理DBの内容は、図
21のようになる。図21は、複数のリソースの使用要
求に対応した直後のリソース管理DBの内容を示す図で
ある。同図に示すように、CODEC、スイッチ(S
W)、MIX回路、D/Aコンバータ及びA/Dコンバ
ータについてのリソース管理情報6601〜6605そ
れぞれに同一のキーIDのキー情報6611〜6615
が結合されている。
【0096】こうしてリソースマネージャからキーID
の通知を受けたデジタイザAPは、各リソースに対して
サーバ等を介してアクセスし、各リソースに対して必要
な情報の初期設定を行う等して各リソースを使用する。
つまり、デジタイザAPは、記録処理及びプレビュー処
理を行う。ここで、プレビュー処理を停止すべき旨のユ
ーザによる指示がなされた場合には、デジタイザAP
は、プレビュー処理のみに必要であったMIX回路11
5とD/Aコンバータ116とを解放し、その解放した
リソースを示すリソース部分解放詳細情報を含むリソー
ス部分解放通知6003をリソースマネージャに送信す
る。
【0097】ここで、このリソース部分解放通知600
3に含まれるリソース部分解放詳細情報6700につい
て図22を用いて説明する。図22は、一括確保したリ
ソースのうちいくつかを解放する場合に用いられるリソ
ース部分解放詳細情報6700のデータ構造及び内容例
を示したものである。
【0098】同図に示すようにリソース部分解放詳細情
報6700は、クライアントID6701と、キーID
6702と、対象リソースID6703と、リソース解
放量6704とを含む。クライアントID6701は一
括確保したリソースの一部の解放をするアプリケーショ
ンプログラムのIDであり、キーID6702は複数リ
ソースのリソース使用要求メッセージに対してリソース
マネージャから返却されたキーIDであり、対象リソー
スID6703は解放したリソースを識別するためのI
Dであり、リソース解放量6704は解放した数量であ
る。
【0099】同図の内容例は、MIX回路とD/Aコン
バータを解放したことを表している。リソース部分解放
通知6003を受けると、リソースマネージャは、リソ
ース部分解放詳細情報を参照して、これに応じて、解放
されたリソースについてのリソース管理情報に結合され
ているキー情報を削除し、リソース管理情報を更新す
る。この結果として、MIX回路及びD/Aコンバータ
についてのリソース管理情報は、キー情報と結合されて
いない状態となる。
【0100】ここでは、デジタイザAPがプレビュー処
理を停止した後に、ユーザがエディタAPを起動したと
する。なお、デジタイザAPは継続して動作を続けてい
るものとする。起動されたエディタAPは、CODE
C、MIX回路及びD/Aコンバータを要求する旨のリ
ソース使用要求詳細情報を含むリソース使用要求メッセ
ージ6004をリソースマネージャに送信する。
【0101】リソースマネージャは、リソース使用要求
メッセージ6004を受けると、そのリソース使用要求
詳細情報及びリソース管理DBを参照し、リソース使用
要求対応処理(図5参照)を行う。リソースマネージャ
は、キー情報を生成し、生成したキー情報のキーIDを
リソース毎の管理情報であるリソース管理情報に追加す
ることでキー情報をリソース管理情報に結合し、キーI
Dを含むキーID通知メッセージ6005をエディタA
Pに対して送信する。
【0102】このとき、リソース管理DBの内容は、図
23のようになる。図23は、デジタイザAPがプレビ
ュー処理を停止した後にエディタAPが起動された状態
でのリソース管理DBの内容を示す図である。この後、
ユーザはエディタAPに対して実行終了の指示を与えた
とすると、エディタAPは実行終了に際して使用したリ
ソースを全て解放して、キーIDを含むリソース解放終
了通知6006をリソースマネージャに送信する。
【0103】このリソース解放終了通知6006を受け
て、リソースマネージャは、そのキーIDで特定される
全てのキー情報を削除しリソース管理情報を更新する。
エディタAPが終了した後に、ユーザがデジタイザAP
にプレビュー処理を再開させるよう指示したとすると、
デジタイザAPは、現在使用しているリソースに加えて
プレビュー処理に必要なMIX回路とD/Aコンバータ
を使用するために、その旨を示すリソース追加取得詳細
情報を含むリソース追加取得要求メッセージ6007を
リソースマネージャに送信する。
【0104】図24は、既に一括確保しているリソース
に加えていくつかのリソースを取得する必要がある場合
に用いられるリソース追加取得詳細情報6800のデー
タ構造及び内容例を示したものである。同図に示すよう
にリソース部分解放詳細情報6800は、クライアント
ID6801と、キーID6802と、対象リソースI
D6803と、リソース取得量6804とを含む。
【0105】クライアントID6801はリソースの追
加取得を要求するアプリケーションプログラムのIDで
あり、キーID6802は複数リソースのリソース使用
要求メッセージに対してリソースマネージャから返却さ
れたキーIDであり、対象リソースID6803は取得
するリソースを識別するためのIDであり、リソース取
得量6804は要求する数量である。
【0106】リソースマネージャは、リソース追加取得
要求メッセージ6007を受けると、そのリソース追加
取得詳細情報及びリソース管理DBを参照し、リソース
を使用させることができる場合には、指定されたキーI
Dを含むキー情報を生成し、そのキーIDをリソース毎
の管理情報であるリソース管理情報に追加することでキ
ー情報をリソース管理情報に結合し、要求されたリソー
スの使用権を与える意味のリソース追加取得成否通知メ
ッセージ6008をデジタイザAPに送信する。なお、
リソースを使用させることができない場合には、リソー
スの使用権を与えない意味のリソース追加取得成否通知
メッセージを送信することになる。このとき、リソース
管理DBの内容は、再び図23のようになる。
【0107】このように、実施の形態2に係るリソース
管理システムによれば、アプリケーションプログラム
は、複数のリソースの使用権を同時に確保することがで
きるため、他のアプリケーションプログラムとの間で相
互にいくつかのリソースの使用権を持ち合うというデッ
ドロック状態が発生することを防止することができる。
また、このリソース管理システムによれば、アプリケー
ションプログラムは、複数のリソースについて一括して
確保した使用権について、その一部を放棄したり一部を
再度確保したりすることもできる。 《補足》上記実施の形態1及び2で示したリソースマネ
ージャ、各クライアント及び各サーバ間でなされるメッ
セージ送受信の手順や、リソースマネージャによりなさ
れるリソース使用要求対応処理の手順等を、汎用のコン
ピュータ又はプログラム実行機能を有する家電機器に実
行させるためのコンピュータプログラムを、記録媒体に
記録し又は各種通信路等を介して、流通させ頒布するこ
ともできる。
【0108】かかる記録媒体には、ICカード、光ディ
スク、フレキシブルディスク、ROM等がある。流通、
頒布されたコンピュータプログラムは、プログラム実行
機能を有する家電機器やパーソナルコンピュータ等にイ
ンストール等されることにより利用に供され、家電機器
やパーソナルコンピュータは、当該コンピュータプログ
ラムを実行して、各実施の形態に示したようなリソース
管理に関する機能を実現する。
【0109】
【発明の効果】上記目的を達成するために、本発明に係
るリソース管理システムは、複数のアプリケーションプ
ログラムによるリソースの使用の管理を行うリソース管
理システムであって、ここで、前記アプリケーションプ
ログラムは、あるリソースについて、ある有効期限内
に、ある分量の使用を許可する旨の情報である使用権を
得た場合に、当該有効期限内において当該分量の当該リ
ソースを使用するものであり、リソースの使用の許容限
界を示す限界情報と、アプリケーションプログラムに対
して与えたリソースの使用権の分量を示す使用権情報と
を記憶するリソース管理用情報データベースと、リソー
スの使用を望む時間を示す有効期限情報を伴ってアプリ
ケーションプログラムからなされるリソースの使用を望
む旨の使用要求を受け付けるリソース要求受付手段と、
前記リソース要求受付手段を介して前記リソースの使用
要求を受け付け、前記限界情報と前記使用権情報とに基
づいて当該リソースの使用を許容できるか否かを判断
し、使用を許容できる場合には、前記有効期限情報に基
づき有効期限を定めて当該リソースの当該有効期限付き
の使用権を当該アプリケーションプログラムに与えると
ともに、与えた使用権に係る分量に応じて前記使用権情
報を更新するリソース使用管理手段とを備えることを特
徴とする。
【0110】これにより、リソース使用管理手段がリソ
ース管理用情報データベースを用いてリソースの総量と
使用量、即ち使用権を割り当てた分量とを一元管理する
ので、リソースを使用する複数のアプリケーションプロ
グラムそれぞれは、リソース限界値や他のアプリケーシ
ョンプログラムによるリソース使用の必要性に依存した
処理内容を含まなくても、リソース使用管理手段に対し
てリソースの使用要求を行うことにより、そのリソース
が現在使用可能である場合にリソースの使用権を得るこ
とができるため、その使用権を得たリソースを用いてデ
ータ転送等の処理を適切に実行することができるように
なる。また、このリソース管理システムに対して、リソ
ースの追加変更等によりリソースの数量の限界値が変化
した場合にもそれに合わせてリソース管理用情報データ
ベースの内容を変更しておけば、リソースの有効活用が
図れるようになる。特に、アプリケーションプログラム
が要求するリソースの使用を望む時間により、リソース
の使用権についての有効期限が設定されるので、有効期
限を超えた時点でリソースが解放されることとなりその
後は他のアプリケーションプログラムがそのリソースを
利用し得るようになる。つまり、アプリケーションプロ
グラムが自己の処理上の必要性からリソースを要求する
時間を決定してリソースの使用要求を行いさえすれば、
その他のアプリケーションプログラムにとってリソース
がいつまでたっても使用できないような事態を回避する
ことができる。
【0111】また、前記リソース使用管理手段は、時間
経過を計測する計時部を有し、当該計時部を用いて、ア
プリケーションプログラムに使用権を付与した時からの
前記有効期限の経過を計測することにより当該有効期限
の経過時に前記アプリケーションプログラムに対してリ
ソース解放を要求することとしてもよい。また、前記ア
プリケーションプログラムはリソース解放の要求を受け
ると、リソースの使用を中止して、リソースを解放した
旨を前記リソース使用管理手段に通知し、前記リソース
使用管理手段はリソースを解放した旨の前記通知を受け
ると、これに応じて前記リソース管理用情報データベー
ス中の使用権情報を更新することとしてもよい。
【0112】これらにより、何らかの要因により不必要
に長い間リソースを使用し続けるアプリケーションプロ
グラム等によって他のアプリケーションプログラムによ
るリソースの確保が妨害されることを回避できる。ま
た、前記リソース使用管理手段は、アプリケーションプ
ログラムからリソースの使用要求を受けるに際して、ア
プリケーションプログラムが必要とする最小限度のリソ
ースの数量を示す最小要求量情報を受け取り、前記リソ
ース管理用情報データベースに格納するものであり、前
記リソース使用管理手段は、アプリケーションプログラ
ムからリソースの使用要求を受けた場合に、当該リソー
スについて、前記最小要求量情報の示す数量以上の第1
量の使用を許容できる場合には、当該アプリケーション
プログラムに当該リソースについての使用権を付与する
とともに、前記リソース管理用情報データベース中の使
用権情報を、前記アプリケーションプログラムによる前
記使用要求に対して第1量の使用権が付与されているこ
とを示すように更新することとしてもよい。
【0113】これにより、リソース使用管理手段は、ア
プリケーションプログラムが必要とする最小限度の量以
上のリソースの使用を許容できる場合に、そのアプリケ
ーションプログラムにリソースの使用権を付与するの
で、このリソース管理システムによれば、例えば、映像
データの実時間での再生処理等を行うアプリケーション
プログラムに対して、使用権の付与をもってその再生処
理等に必要なリソースの確保を保証するといった制御が
実現される。
【0114】また、前記リソース使用管理手段は、アプ
リケーションプログラムからリソースの使用要求を受け
るに際して、リソースを必要とする程度を示す優先度情
報を受け取り、当該優先度情報を前記リソース管理用情
報データベースに格納するものであり、前記リソース使
用管理手段は、アプリケーションプログラムからリソー
スの使用要求を受けた場合に、当該使用要求に対応する
優先度情報と、当該リソースについて既になされている
他のアプリケーションプログラムによる使用要求に対応
する前記リソース管理用情報データベース内の優先度情
報とを比較することにより当該リソースの使用を許容で
きるか否かという前記判断を行うこととしてもよい。
【0115】これにより、あるアプリケーションプログ
ラムによりリソースが使用されている場合に、他のアプ
リケーションプログラムによりリソースの使用要求がな
されたときに、優先度に基づいて、両者を調整するの
で、アプリケーションプログラムの処理内容等に基づく
リソースの必要性に応じて優先度を設定することによ
り、適切なリソース配分を行うことができるようにな
る。
【0116】また、前記優先度情報は、リソース取得の
必要な程度を示す取得優先度情報と、取得後にリソース
を使用継続することの必要な程度を示す使用継続優先度
情報とを含み、前記リソース使用管理手段は、アプリケ
ーションプログラムからリソースの使用要求を受けた場
合に、当該使用要求に対応する取得優先度情報と、当該
リソースについて既になされている他のアプリケーショ
ンプログラムによる使用要求に対応する前記リソース管
理用情報データベース内の使用継続優先度とを比較する
ことにより当該リソースの使用を許容できるか否かとい
う前記判断を行うこととしてもよい。
【0117】これにより、アプリケーションプログラム
は実行する処理内容によって、リソースを取得すること
に関する優先度と、リソースを取得した後に使用を継続
することに関する優先度とをそれぞれ異なるように設定
することができるので、例えば、一度リソースを取得で
きた場合にはそのリソースを使用してのデータ転送等を
中断できないような処理内容をもつアプリケーションプ
ログラムにとっては処理の完全な実行が保証されるよう
になる。即ち、このリソース管理システムによれば、各
アプリケーションプログラムの処理内容に応じたリソー
ス配分の制御が実現できる。
【0118】また、前記リソースはデータ転送経路とし
て用いられるものであり、前記リソース使用管理手段に
よるアプリケーションプログラムに対しての使用権の付
与は、前記リソース管理用情報データベース内の前記使
用権情報中の、当該アプリケーションプログラムによる
使用要求に対して割り当てた使用権の分量を示す現在使
用量情報を、特定するためのIDを通知することにより
行われ、前記アプリケーションプログラムは、通知され
た前記IDをサーバプログラムに通知することにより、
当該サーバプログラムを介してリソースを使用してのデ
ータ転送を行うクライアントプログラムであり、前記サ
ーバプログラムは、前記アプリケーションプログラムか
ら通知されたIDを用いて、前記リソース管理用情報デ
ータベース内に格納されている現在使用量情報を特定
し、当該現在使用量情報を参照してこれに従った分量を
使用してデータ転送を行うこととしてもよい。
【0119】これにより、分量を特定してのリソースの
使用権の付与がなされるので、リソースを直接使用して
データ転送を行うサーバプログラムを、リソースの使用
権の分量に従ってデータ転送を行うものとしておけば、
各クライアントプログラムはその処理内容に応じて必要
な分量だけリソースを使用することができる。このこと
は、クライアントプログラムにとっては、リソースマネ
ージャからある分量の使用権を取得しさえすれば、その
分量のリソースを使用できることが保証される意義をも
つ。従って、このリソース管理システムによれば、例え
ば非同期系処理を行うアプリケーションプログラムと同
期系処理を行うアプリケーションプログラム等のそれぞ
れが必要とするデータ転送帯域幅等の条件が異なる複数
のアプリケーションプログラムを、それぞれが必要とす
る条件の確保を保証して並列に実行させることができ
る。
【0120】また、前記リソースは、データ転送用のロ
ーカルバスであり、前記リソースの使用の許容限界及び
使用権の分量は、データ転送帯域幅で表され、前記サー
バプログラムは、前記現在使用量情報の示すデータ転送
帯域幅でデータ転送を行うこととしてもよい。これによ
り、PCIバス等のローカルバスを利用してデータ転送
を行う複数のアプリケーションプログラムそれぞれに、
PCIバス等のデータ転送帯域幅の限界内で、使用でき
るデータ転送帯域幅を分け与え、そのデータ転送帯域幅
でPCIバス等を用いたデータ転送を実行できることを
保証することができる。即ち、各アプリケーションプロ
グラムは自らが必要とするデータ転送帯域幅の確保の保
証を得ることができる。
【0121】また、前記リソース使用管理手段は、第2
のアプリケーションプログラムからリソースについての
第2の使用要求を受けた場合に、当該使用要求に対応す
る優先度情報と、当該リソースについて既になされてい
る第1のアプリケーションプログラムによる第1の使用
要求に対応する前記リソース管理用情報データベース内
の優先度情報とを比較して、前記第1の使用要求につい
てのリソースを必要とする程度の方が低いときには、前
記第1のアプリケーションプログラムに対して付与して
いる使用権の分量を低減させるとともに当該使用権につ
いての有効期限を延長し、前記第2のアプリケーション
プログラムに対して使用権を付与することとしてもよ
い。
【0122】これにより、リソースの使用要求の優先度
に基づく調整の結果として、優先度が低いアプリケーシ
ョンプログラムはリソースを使用できる分量を減らされ
るとともに使用できる有効期限を延長されるので、優先
度が低いアプリケーションプログラムにとってもデータ
転送を完遂することができることが保証される。また、
前記リソース使用管理手段は、前記第2のアプリケーシ
ョンプログラムから前記第2の使用要求を受けて、前記
第1のアプリケーションプログラムに対して付与してい
た使用権の分量を低減させて第2のアプリケーションプ
ログラムに対して使用権を付与した場合には、後に前記
第2のアプリケーションプログラムによるリソースの使
用が終了したときに、前記第1のアプリケーションプロ
グラムに対して付与している使用権の分量を増大させる
こととしてもよい。
【0123】これにより、リソースの使用要求の優先度
に基づく調整の結果として、優先度が低いアプリケーシ
ョンプログラムに対してのリソースの使用可能分量を減
らした後に、また可能となれば分量を増やす制御、即
ち、リソースの使用状況に応じた動的なリソース配分の
調整制御がなされるので、リソースの有効活用が図られ
る。
【0124】また、前記リソース使用管理手段は、アプ
リケーションプログラムからリソースの使用要求を受け
た場合に、当該リソースの使用を許容できないと判断し
たとき、当該リソースの使用を許容できるようになるの
を待って当該アプリケーションプログラムに対して当該
リソースについての使用権を付与することとしてもよ
い。
【0125】これにより、アプリケーションプログラム
は、リソースが即座には使用できない場合でも使用可能
となるのを待ってそのリソースを使用することができ
る。即ち、リソースが使用できない場合にはその使用の
予約をすることができる。また、前記リソース使用管理
手段は、アプリケーションプログラムからリソースの使
用要求を受けた場合に、当該リソースについて既に他の
アプリケーションプログラムに使用権を付与しているた
めに当該使用要求に対してリソースの使用を許容できな
いと判断した場合には、前記他のアプリケーションプロ
グラムに付与している使用権に付された有効期限に基づ
いて有効期限が切れるまでの時間を示す情報を当該使用
要求を行ったアプリケーションプログラムに通知するこ
ととしてもよい。
【0126】これにより、アプリケーションプログラム
は、いつからリソースを使用可能となるかを知ることが
でき、例えば使用可能となる時刻を画面に表示する等に
よりユーザに知らしめること等が可能となる。また、前
記リソース使用管理手段は、アプリケーションプログラ
ムによるリソース群についての使用要求を受けた場合に
は、当該リソース群の使用を許容できるか否かを判断
し、使用を許容できるときには、当該アプリケーション
プログラムに当該リソース群の使用権を付与するととも
にこれに対応して前記リソース管理用情報データベース
中の使用権情報を更新することとしてもよい。
【0127】これにより、アプリケーションプログラム
は、複数のリソースの一括確保が可能となるため、デッ
ドロックを回避することができるようになる。また、前
記リソース使用管理手段は、リソース群の使用権を付与
したアプリケーションプログラムから、当該リソース群
に含まれる一部のリソースについてある数量分だけ解放
した旨の通知を受けた場合には、リソース管理用情報デ
ータベース中の使用権情報が示す当該リソースについて
使用権を割り当てた分量を当該数量に応じて更新するこ
ととしてもよい。
【0128】これにより、アプリケーションプログラム
は、一括確保したリソースのうちの一部を解放すること
ができるので、そのリソースを他のアプリケーションプ
ログラムが使用できるようになる。また、本発明に係る
リソース管理システムは、複数のアプリケーションプロ
グラムによるリソースの使用の管理を行うリソース管理
システムであって、ここで、前記アプリケーションプロ
グラムは、あるリソースについて、ある有効期限内に、
ある分量の使用を許可する旨の情報である使用権を得た
場合に、当該有効期限内において当該分量の当該リソー
スを使用するものであり、前記リソース管理システム
は、リソースの使用開始時期と使用終了時期とを特定す
る使用期間情報を伴ってアプリケーションプログラムか
らなされるリソースの使用を望む旨の予約を受け付ける
リソース要求受付手段と、リソースの使用の許容限界を
示す限界情報と、アプリケーションプログラムに対して
予約に応じて与えたリソースの使用権の分量を示す使用
権情報及び当該予約に係る使用期間情報とを記憶するリ
ソース管理用情報データベースと、前記リソース要求受
付手段を介してリソースの予約を受け付け、前記限界情
報、前記使用権情報及び前記使用期間情報に基づいて、
当該予約についての使用開始時期から使用終了時期まで
の間において予約されたリソースの使用を許容できるか
否かを判断し、使用を許容できる場合には、当該使用開
始時期になり次第、当該使用終了時期までの有効期限が
付された使用権を予約元のアプリケーションプログラム
に与えるとともに、前記使用権情報及び前記使用期間情
報を更新するリソース使用管理手段とを備えることを特
徴とする。
【0129】これにより、各アプリケーションプログラ
ムは、将来におけるリソースの使用を確実に行うこと、
即ち将来のリソースの確保の保証を得ることができるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施の形態であるノンリニア編
集システム1000のハードウェア構成を示す図であ
る。
【図2】ノンリニア編集システム1000のソフトウェ
ア構成を示す図である。
【図3】リソース使用要求詳細情報2500の内容を示
す図である。
【図4】リソース管理DB2020の内容を示す図であ
る。
【図5】クライアントからリソース使用要求を受けた場
合にリソースマネージャの行うリソース使用要求対応処
理を示すフローチャートである。
【図6】クライアントがリソースを使用する場合のメッ
セージシーケンスの一例を示す図である。
【図7】クライアントがリソースを使用している際にキ
ー情報の有効期限が切れた場合のメッセージシーケンス
の一例を示す図である。
【図8】クライアント2100bがリソースを使用して
いる間にクライアント2100aがリソース使用要求を
行った場合のメッセージシーケンスの一例を示す図であ
る。
【図9】クライアント2100bの使用に対応するキー
情報の有効期限が延長される前後における現在リソース
使用量と有効期限との関係を表す図である。
【図10】リソース使用に関するデータ転送帯域幅と有
効期限との変化をユーザに通知するためのGUI画面の
例を示す図である。
【図11】クライアント2100cがリソースを使用し
ている間にクライアント2100bがリソース使用要求
を行った場合のメッセージシーケンスの一例を示す図で
ある。
【図12】リソースが解放されるまでの時間に関する情
報をユーザに提示するためのGUI画面の例を示す図で
ある。
【図13】第1変形例において、クライアント2100
bがリソースを使用している間にクライアント2100
aがリソース使用要求を行った場合のメッセージシーケ
ンスの一例を示す図である。
【図14】クライアント2100bの現在リソース使用
量と有効期限との関係を表す図である。
【図15】第2変形例におけるリソース管理DB202
0中のリソース管理予定表の内容例を表現した図であ
る。
【図16】ネットワーク上に分散しているリソースを1
つのリソースマネージャによって一元管理するシステム
の例を示す図である。
【図17】ディジタル映像再生録画装置におけるハード
ウェア資源と、デジタイザ機能が実行された場合のデー
タフローを示す図である。
【図18】編集機能が実行された場合のデータフローを
示す図である。
【図19】デジタイザAPの起動後にエディタAPが起
動された場合のメッセージシーケンスの一例を示す図で
ある。
【図20】複数のリソースの一括確保が必要な場合に用
いられるリソース使用要求詳細情報6500のデータ構
造及び内容例を示したものである。
【図21】複数のリソースの使用要求に対応した直後の
リソース管理DBの内容を示す図である。
【図22】リソース部分解放詳細情報6700のデータ
構造及び内容例を示す図である。
【図23】デジタイザAPがプレビュー処理を停止した
後にエディタAPが起動された状態でのリソース管理D
Bの内容を示す図である。
【図24】リソース追加取得詳細情報6800のデータ
構造及び内容例を示す図である。
【符号の説明】
111 ハードディスク装置 112,113 CODEC 114 スイッチ 115 MIX回路 116 D/Aコンバータ 117 A/Dコンバータ 1000 ノンリニア編集システム 1010 CPU 1020 メモリ 1030 ユーザ入力受付装置 1040 PCIバス 1050 エフェクトボード 1051 映像入出力装置 1052 モニタ 1053 ディスプレイ 1060 SCSIボード 1061 ハードディスク装置 1070 ネットワークカード 2010 リソースマネージャ 2020 リソース管理DB 2100a〜2100m クライアント 2200a〜2200n サーバ 2300a〜2300n リソース 2500 リソース使用要求詳細情報 3100 リソース管理情報 3200 キー情報 5001 ノンリニア編集機 5002 リソース管理装置付ビデオサーバ 5003,5004 ネットワーク端末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 基史 愛知県名古屋市中区栄2丁目6番1号 白 川ビル別館5階 株式会社松下電器情報シ ステム名古屋研究所内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のアプリケーションプログラムによ
    るリソースの使用の管理を行うリソース管理システムで
    あって、 ここで、前記アプリケーションプログラムは、あるリソ
    ースについて、ある有効期限内に、ある分量の使用を許
    可する旨の情報である使用権を得た場合に、当該有効期
    限内において当該分量の当該リソースを使用するもので
    あり、 リソースの使用の許容限界を示す限界情報と、アプリケ
    ーションプログラムに対して与えたリソースの使用権の
    分量を示す使用権情報とを記憶するリソース管理用情報
    データベースと、 リソースの使用を望む時間を示す有効期限情報を伴って
    アプリケーションプログラムからなされるリソースの使
    用を望む旨の使用要求を受け付けるリソース要求受付手
    段と、 前記リソース要求受付手段を介して前記リソースの使用
    要求を受け付け、前記限界情報と前記使用権情報とに基
    づいて当該リソースの使用を許容できるか否かを判断
    し、使用を許容できる場合には、前記有効期限情報に基
    づき有効期限を定めて当該リソースの当該有効期限付き
    の使用権を当該アプリケーションプログラムに与えると
    ともに、与えた使用権に係る分量に応じて前記使用権情
    報を更新するリソース使用管理手段とを備えることを特
    徴とするリソース管理システム。
  2. 【請求項2】 前記リソース使用管理手段は、時間経過
    を計測する計時部を有し、当該計時部を用いて、アプリ
    ケーションプログラムに使用権を付与した時からの前記
    有効期限の経過を計測することにより当該有効期限の経
    過時に前記アプリケーションプログラムに対してリソー
    ス解放を要求することを特徴とする請求項1記載のリソ
    ース管理システム。
  3. 【請求項3】 前記アプリケーションプログラムはリソ
    ース解放の要求を受けると、リソースの使用を中止し
    て、リソースを解放した旨を前記リソース使用管理手段
    に通知し、 前記リソース使用管理手段はリソースを解放した旨の前
    記通知を受けると、これに応じて前記リソース管理用情
    報データベース中の使用権情報を更新することを特徴と
    する請求項2記載のリソース管理システム。
  4. 【請求項4】 前記リソース使用管理手段は、アプリケ
    ーションプログラムからリソースの使用要求を受けるに
    際して、アプリケーションプログラムが必要とする最小
    限度のリソースの数量を示す最小要求量情報を受け取
    り、前記リソース管理用情報データベースに格納するも
    のであり、 前記リソース使用管理手段は、アプリケーションプログ
    ラムからリソースの使用要求を受けた場合に、当該リソ
    ースについて、前記最小要求量情報の示す数量以上の第
    1量の使用を許容できる場合には、当該アプリケーショ
    ンプログラムに当該リソースについての使用権を付与す
    るとともに、前記リソース管理用情報データベース中の
    使用権情報を、前記アプリケーションプログラムによる
    前記使用要求に対して第1量の使用権が付与されている
    ことを示すように更新することを特徴とする請求項3記
    載のリソース管理システム。
  5. 【請求項5】 前記リソース使用管理手段は、アプリケ
    ーションプログラムからリソースの使用要求を受けるに
    際して、リソースを必要とする程度を示す優先度情報を
    受け取り、当該優先度情報を前記リソース管理用情報デ
    ータベースに格納するものであり、 前記リソース使用管理手段は、アプリケーションプログ
    ラムからリソースの使用要求を受けた場合に、当該使用
    要求に対応する優先度情報と、当該リソースについて既
    になされている他のアプリケーションプログラムによる
    使用要求に対応する前記リソース管理用情報データベー
    ス内の優先度情報とを比較することにより当該リソース
    の使用を許容できるか否かという前記判断を行うことを
    特徴とする請求項4記載のリソース管理システム。
  6. 【請求項6】 前記優先度情報は、リソース取得の必要
    な程度を示す取得優先度情報と、取得後にリソースを使
    用継続することの必要な程度を示す使用継続優先度情報
    とを含み、 前記リソース使用管理手段は、アプリケーションプログ
    ラムからリソースの使用要求を受けた場合に、当該使用
    要求に対応する取得優先度情報と、当該リソースについ
    て既になされている他のアプリケーションプログラムに
    よる使用要求に対応する前記リソース管理用情報データ
    ベース内の使用継続優先度とを比較することにより当該
    リソースの使用を許容できるか否かという前記判断を行
    うことを特徴とする請求項5記載のリソース管理システ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記リソースはデータ転送経路として用
    いられるものであり、 前記リソース使用管理手段によるアプリケーションプロ
    グラムに対しての使用権の付与は、前記リソース管理用
    情報データベース内の前記使用権情報中の、当該アプリ
    ケーションプログラムによる使用要求に対して割り当て
    た使用権の分量を示す現在使用量情報を、特定するため
    のIDを通知することにより行われ、 前記アプリケーションプログラムは、通知された前記I
    Dをサーバプログラムに通知することにより、当該サー
    バプログラムを介してリソースを使用してのデータ転送
    を行うクライアントプログラムであり、 前記サーバプログラムは、前記アプリケーションプログ
    ラムから通知されたIDを用いて、前記リソース管理用
    情報データベース内に格納されている現在使用量情報を
    特定し、当該現在使用量情報を参照してこれに従った分
    量を使用してデータ転送を行うことを特徴とする請求項
    6記載のリソース管理システム。
  8. 【請求項8】 前記リソースは、データ転送用のローカ
    ルバスであり、 前記リソースの使用の許容限界及び使用権の分量は、デ
    ータ転送帯域幅で表され、 前記サーバプログラムは、前記現在使用量情報の示すデ
    ータ転送帯域幅でデータ転送を行うことを特徴とする請
    求項7記載のリソース管理システム。
  9. 【請求項9】 前記リソース使用管理手段は、第2のア
    プリケーションプログラムからリソースについての第2
    の使用要求を受けた場合に、当該使用要求に対応する優
    先度情報と、当該リソースについて既になされている第
    1のアプリケーションプログラムによる第1の使用要求
    に対応する前記リソース管理用情報データベース内の優
    先度情報とを比較して、前記第1の使用要求についての
    リソースを必要とする程度の方が低いときには、前記第
    1のアプリケーションプログラムに対して付与している
    使用権の分量を低減させるとともに当該使用権について
    の有効期限を延長し、前記第2のアプリケーションプロ
    グラムに対して使用権を付与することを特徴とする請求
    項5記載のリソース管理システム。
  10. 【請求項10】 前記リソース使用管理手段は、前記第
    2のアプリケーションプログラムから前記第2の使用要
    求を受けて、前記第1のアプリケーションプログラムに
    対して付与していた使用権の分量を低減させて第2のア
    プリケーションプログラムに対して使用権を付与した場
    合には、後に前記第2のアプリケーションプログラムに
    よるリソースの使用が終了したときに、前記第1のアプ
    リケーションプログラムに対して付与している使用権の
    分量を増大させることを特徴とする請求項9記載のリソ
    ース管理システム。
  11. 【請求項11】 前記リソース使用管理手段は、アプリ
    ケーションプログラムからリソースの使用要求を受けた
    場合に、当該リソースの使用を許容できないと判断した
    とき、当該リソースの使用を許容できるようになるのを
    待って当該アプリケーションプログラムに対して当該リ
    ソースについての使用権を付与することを特徴とする請
    求項5記載のリソース管理システム。
  12. 【請求項12】 前記リソース使用管理手段は、アプリ
    ケーションプログラムからリソースの使用要求を受ける
    に際して、リソースを必要とする程度を示す優先度情報
    を受け取り、当該優先度情報を前記リソース管理用情報
    データベースに格納するものであり、 前記リソース使用管理手段は、アプリケーションプログ
    ラムからリソースの使用要求を受けた場合に、当該使用
    要求に対応する優先度情報と、当該リソースについて既
    になされている他のアプリケーションプログラムによる
    使用要求に対応する前記リソース管理用情報データベー
    ス内の優先度情報とを比較することにより当該リソース
    の使用を許容できるか否かという前記判断を行うことを
    特徴とする請求項1記載のリソース管理システム。
  13. 【請求項13】 前記優先度情報は、リソース取得の必
    要な程度を示す取得優先度情報と、取得後にリソースを
    使用継続することの必要な程度を示す使用継続優先度情
    報とを含み、 前記リソース使用管理手段は、アプリケーションプログ
    ラムからリソースの使用要求を受けた場合に、当該使用
    要求に対応する取得優先度情報と、当該リソースについ
    て既になされている他のアプリケーションプログラムに
    よる使用要求に対応する前記リソース管理用情報データ
    ベース内の使用継続優先度とを比較することにより当該
    リソースの使用を許容できるか否かという前記判断を行
    うことを特徴とする請求項12記載のリソース管理シス
    テム。
  14. 【請求項14】 前記リソースはデータ転送経路として
    用いられるものであり、 前記リソース使用管理手段によるアプリケーションプロ
    グラムに対しての使用権の付与は、前記リソース管理用
    情報データベース内の前記使用権情報中の、当該アプリ
    ケーションプログラムによる使用要求に対して割り当て
    た使用権の分量を示す現在使用量情報を、特定するため
    のIDを通知することにより行われ、 前記アプリケーションプログラムは、通知された前記I
    Dをサーバプログラムに通知することにより、当該サー
    バプログラムを介してリソースを使用してのデータ転送
    を行うクライアントプログラムであり、 前記サーバプログラムは、前記アプリケーションプログ
    ラムから通知されたIDを用いて、前記リソース管理用
    情報データベース内に格納されている現在使用量情報を
    特定し、当該現在使用量情報を参照してこれに従った分
    量を使用してデータ転送を行うことを特徴とする請求項
    1記載のリソース管理システム。
  15. 【請求項15】 前記リソースは、データ転送用のロー
    カルバスであり、 前記リソースの使用の許容限界及び使用権の分量は、デ
    ータ転送帯域幅で表され、 前記サーバプログラムは、前記現在使用量情報の示すデ
    ータ転送帯域幅でデータ転送を行うことを特徴とする請
    求項14記載のリソース管理システム。
  16. 【請求項16】前記リソース使用管理手段は、アプリケ
    ーションプログラムからリソースの使用要求を受けた場
    合に、当該リソースの使用を許容できないと判断したと
    き、当該リソースの使用を許容できるようになるのを待
    って当該アプリケーションプログラムに対して当該リソ
    ースについての使用権を付与することを特徴とする請求
    項1記載のリソース管理システム。
  17. 【請求項17】 前記リソース使用管理手段は、アプリ
    ケーションプログラムからリソースの使用要求を受けた
    場合に、当該リソースについて既に他のアプリケーショ
    ンプログラムに使用権を付与しているために当該使用要
    求に対してリソースの使用を許容できないと判断した場
    合には、前記他のアプリケーションプログラムに付与し
    ている使用権に付された有効期限に基づいて有効期限が
    切れるまでの時間を示す情報を当該使用要求を行ったア
    プリケーションプログラムに通知することを特徴とする
    請求項1記載のリソース管理システム。
  18. 【請求項18】 前記リソース使用管理手段は、アプリ
    ケーションプログラムによるリソース群についての使用
    要求を受けた場合には、当該リソース群の使用を許容で
    きるか否かを判断し、使用を許容できるときには、当該
    アプリケーションプログラムに当該リソース群の使用権
    を付与するとともにこれに対応して前記リソース管理用
    情報データベース中の使用権情報を更新することを特徴
    とする請求項1記載のリソース管理システム。
  19. 【請求項19】 前記リソース使用管理手段は、リソー
    ス群の使用権を付与したアプリケーションプログラムか
    ら、当該リソース群に含まれる一部のリソースについて
    ある数量分だけ解放した旨の通知を受けた場合には、リ
    ソース管理用情報データベース中の使用権情報が示す当
    該リソースについて使用権を割り当てた分量を当該数量
    に応じて更新することを特徴とする請求項18記載のリ
    ソース管理システム。
  20. 【請求項20】 複数のアプリケーションプログラムに
    よるリソースの使用の管理を行うリソース管理システム
    であって、 ここで、前記アプリケーションプログラムは、あるリソ
    ースについて、ある有効期限内に、ある分量の使用を許
    可する旨の情報である使用権を得た場合に、当該有効期
    限内において当該分量の当該リソースを使用するもので
    あり、 前記リソース管理システムは、 リソースの使用開始時期と使用終了時期とを特定する使
    用期間情報を伴ってアプリケーションプログラムからな
    されるリソースの使用を望む旨の予約を受け付けるリソ
    ース要求受付手段と、 リソースの使用の許容限界を示す限界情報と、アプリケ
    ーションプログラムに対して予約に応じて与えたリソー
    スの使用権の分量を示す使用権情報及び当該予約に係る
    使用期間情報とを記憶するリソース管理用情報データベ
    ースと、 前記リソース要求受付手段を介してリソースの予約を受
    け付け、前記限界情報、前記使用権情報及び前記使用期
    間情報に基づいて、当該予約についての使用開始時期か
    ら使用終了時期までの間において予約されたリソースの
    使用を許容できるか否かを判断し、使用を許容できる場
    合には、当該使用開始時期になり次第、当該使用終了時
    期までの有効期限が付された使用権を予約元のアプリケ
    ーションプログラムに与えるとともに、前記使用権情報
    及び前記使用期間情報を更新するリソース使用管理手段
    とを備えることを特徴とするリソース管理システム。
  21. 【請求項21】 複数のアプリケーションプログラムに
    よるデータ転送用のリソースの使用管理を行うリソース
    管理処理をコンピュータに実行させるための制御プログ
    ラムを記録した記録媒体であって、 ここで、前記アプリケーションプログラムは、あるリソ
    ースについて、ある有効期限内に、ある分量の使用を許
    可する旨の情報である使用権を得た場合に、当該有効期
    限内において当該分量の当該リソースを使用してデータ
    転送を行うものであり、 前記リソース管理処理は、 リソースの使用を望む時間を示す有効期限情報を伴って
    アプリケーションプログラムからなされるリソースの使
    用を望む旨の使用要求を受け付けるリソース要求受付ス
    テップと、 前記リソース要求受付ステップによりリソースの使用要
    求が受け付けられると、リソースの使用の許容限界を示
    す限界情報と、アプリケーションプログラムに対して与
    えたリソースの使用権の分量を示す使用権情報とを記憶
    するリソース管理用情報データベースを参照することに
    より、前記限界情報と前記使用権情報とに基づいて、使
    用要求されたリソースの使用を許容できるか否かを判断
    する使用許否判断ステップと、 前記使用許否判断ステップによりリソースの使用を許容
    できると判断された場合に、前記有効期限情報に基づき
    有効期限を定めて当該リソースの当該有功期限付きの使
    用権を当該アプリケーションプログラムに与えるととも
    に、与えた使用権に係る分量に応じて前記使用権情報を
    更新する使用権付与ステップとを含むことを特徴とする
    記録媒体。
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