JP2001022240A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001022240A
JP2001022240A JP11192861A JP19286199A JP2001022240A JP 2001022240 A JP2001022240 A JP 2001022240A JP 11192861 A JP11192861 A JP 11192861A JP 19286199 A JP19286199 A JP 19286199A JP 2001022240 A JP2001022240 A JP 2001022240A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】感光体表面に残留している未帯電トナーや逆帯
電トナーの帯電不良トナーを容易に除去できるようにす
る。 【解決手段】複写指令が出た時に前回転時のタイミング
AからタイミングCにかけて感光体表面電位を立ち上
げ、その電位が−250VになるタイミングBにおいて
現像バイアス電圧Vbを立ち上げる。この期間において
逆帯電トナー(+帯電トナー)が感光体に付着する。ま
た、タイミングB(タイミングC)からタイミングDま
でカブリ電位差が−20Vとなるように制御する。この
期間において未帯電トナーが感光体に付着する。このよ
うにして、感光体上に付着した帯電不良トナーを、別途
設けられているクリーニングブレードによって選択的に
除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真式の複写
機、プリンタ、ファクシミリ装置などの画像形成装置に
関し、特に、現像装置内の帯電不良トナーを選択的に現
像装置外へ強制排出することによって良好な画質の維持
を図ることのできる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法を用いた画像形成装置は、一
般に、図29に示すように、感光体1に対向して帯電器
2、現像装置4、転写器5および除電器(除電ランプ)
6を備えている。
【0003】感光体1が矢印A方向に回転すると、感光
体1の表面には帯電器2のコロナ放電により均一な帯電
電荷が付与され、図外の露光装置による露光3を受けて
静電潜像が形成される。この静電潜像に対して、現像装
置4からトナー20が供給され、静電潜像はトナーによ
り顕像化される。感光体1と転写器5との間には図外の
搬送装置により転写用紙10などの転写材が搬送され、
転写器5のコロナ放電により感光体1の表面において顕
像を形成していたトナーが転写用紙10に転写される。
このようにしてトナーを転写した転写用紙10は図外の
定着装置による加熱および加圧を受け、トナー画像がそ
の転写用紙10に定着する。
【0004】上記一連の画像形成工程中の転写工程にお
いて、感光体1の表面のトナー像を形成するトナーのす
べてが転写用紙10に転写されるわけではない。このた
め、転写工程を終了した感光体1の表面には、トナー像
を形成していたトナーの一部が残留トナー21として残
留する。また、感光体1の表面には、コロナ放電による
生成物や転写用紙10に含まれる紙粉およびタルクなど
の付着物22が付着する。このように感光体1に表面に
残留する残留トナー21や付着物22は、以後の画像形
成プロセスに悪影響を及ぼし、画質の低下を招く。
【0005】そこで、転写器5と除電ランプ6との間に
クリーニングブレード11を含むクリーニング装置を設
け、クリーニングブレード11の先端を感光体1の表面
に当接させることにより、転写プロセス終了後の感光体
1の表面に付着している残留トナー21および付着物2
2を感光体1の表面から掻き落とすようにしている。こ
の他にもクリーニング手段としてファーブラシやクリー
ニングローラなどの部材を感光体の表面に当接させるク
リーニング装置が多種類案出されている。
【0006】上記クリーニング手段によって、感光体表
面から除去されたトナーは、トナー除去器にて回収され
る。この回収されたトナーをすべて廃棄することはトナ
ーの浪費を増大するため、近年では、トナーの浪費を軽
減し、その有効利用を図るために、トナー除去器に回収
されたトナーを現像装置に搬送して再使用するトナーリ
サイクル機構を備えた画像形成装置が種々提案されてい
る。図29において、このトナーリサイクル機構は、ク
リーニングブレード11で除去・回収されたトナーを現
像装置4に搬送するためのスクリューコンベア等からな
るトナー搬送部材12および搬送に必要なその他の部品
で構成される。
【0007】次に、上記の構成からなる画像形成装置に
おけるカブリ電位差の制御について図30を参照して説
明する。同図は、1枚の転写材に対して複写を行ういわ
ゆるシングルモード時の、感光体表面電位および現像バ
イアス電圧のタイミングチャートを示している。カブリ
電位差とは、感光体の表面電位と現像剤坦持体へのバイ
アス電圧(現像バイアス電圧)の電位差で表される。こ
のカブリ電位差は、不必要にトナーが感光体に付着する
ことのないように適切な値に設定される。図30に示す
例では、トナーは−帯電体であり、参照符V1で示す現
像電位が高くなる(+側に近づく)ほど、トナー付着量
が多くなり、一方で、余剰なトナーは−電位が高くなる
(+側に近づく)ほど付着しにくくなる。図の斜線部に
示す領域はレーザーによって露光される部分であり、こ
の斜線部にトナーが付着して現像される。
【0008】ところが、この図30のように正しく制御
されるトナーは撹拌によって−帯電された正常なトナー
であって、+に帯電した逆帯電トナーや帯電されてない
未帯電トナーは、感光体への吸着不良や望ましくない付
着を生じることがある。図31は、カブリ電位差に対す
る逆帯電トナー(+帯電トナー)、未帯電トナーおよび
キャリアの感光体付着量を示す図であり、この図から、
カブリ電位差が−150Vである時に最も望ましい特
性、すなわち未帯電トナーおよび逆帯電トナーの付着を
最も少なくできることがわかる。また、望ましくない感
光体付着キャリアについても、カブリ電位差が0−25
0Vの範囲であれば問題が生じないことがわかる。そこ
で、図30に示す例では、カブリ電位差を−150Vに
保って感光体表面電位および現像バイアス電圧の制御を
行っている。すなわち、−側に高電位である感光体の表
面電位V0 の立ち上げが開始(タイミングa)されてか
ら、表面電位V0 が−150Vまで立ち上がった時点
(タイミングb)で、−150Vのカブリ電位差を維持
して現像バイアス電圧Vbの印加が開始され、V0 =−
550V、Vb=−400Vに到達(タイミングc)
し、所定時間が経過すると画像域となり、その画像域内
で感光体に現像像が照射され、トナーを付着すべき部分
が現像電位V1(−100V)にまで上昇し、画像域が
終了すると、カブリ電位差を維持したまま、感光体の表
面電位V0 およびバイアス電圧Vbが共に0レベルとな
るまで(タイミングe,f)上昇していく。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、トナー
リサイクル部は、スクリューコンベアなどの、大規模で
機構的に複雑なトナー搬送部材を要し、構成部品の点数
の増大や装置大型化を避けることができない欠点があ
り、また、図30に示すタイミングで制御を行っても、
逆帯電トナー(+帯電トナー)や未帯電トナーについて
は、カブリ電位差を−150Vの最適の値に設定しても
0とはならないために感光体表面に付着してしまうとい
う問題がある。特に、図32に示すように、画像形成の
進行や、高温多湿などの現像剤の使用される環境が変化
すると、逆帯電トナーおよび未帯電トナーの全体に対す
る割合が相対的に増加し、結果として画質がどんどん劣
化してくるという問題があった。
【0010】また、トナーリサイクル部にてリサイクル
されるトナーは、繰り返し使用に伴ってストレスを受け
るために、一般に、現像装置の現像槽内に元々あるトナ
ーに比べて諸特性が劣っている。このため、リサイクル
トナーが還流されると上記問題は一層顕著となり、現像
槽内における逆帯電トナーや未帯電トナーの割合が増え
てくると、トナーが量的には十分であるにもかかわらず
現像剤中の正常なトナー濃度を透磁率センサが正確に捉
えることができず、トナーホッパから必要以上の新トナ
ーが補給されて画像濃度が高くなったり、逆に補給され
る新トナー量が不足して画像濃度が低下したりするとい
う現象が生じる問題があった。
【0011】また、特開平7−319356号公報で
は、金属ローラによって回収したトナーを現像装置に再
搬送するリサイクル手段について示し、特開平9−31
1541号公報では、トナーが過剰に帯電している場合
に黒ベタ画像にすることによってその帯電トナーを除去
する構成を示しているが、いずれも未帯電トナーや逆帯
電トナーの除去については開示していない。また、特開
平6−130810号公報では、大規模なトナーリサイ
クル手段を用いることなくトナーの再利用ができるよう
に、感光体から回収した残留トナーを収納する残留トナ
ー収納部と新規トナー収納部とを連通する構造について
示しているが、この公報にも、未帯電トナーや逆帯電ト
ナーを除去することについて開示していない。
【0012】本発明の第1の目的は、感光体表面に残留
している未帯電トナーや逆帯電トナーの帯電不良トナー
を容易に除去できるようにすることである。
【0013】本発明の他の目的は、感光体の回転や画像
形成プロセスに影響を与えることなく帯電不良トナーを
除去することのできる画像形成装置を提供することにあ
る。
【0014】本発明のさらに他の目的は、再利用が困難
な逆帯電トナーを除去・破棄し、未帯電トナーについて
はリサイクルトナーとして再利用することのできる画像
形成装置を提供することにある。
【0015】本発明のさらに他の目的は、感光体表面の
帯電不良トナー量が一定以上の場合にのみその除去を行
うことのできる画像形成装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために次のように構成される。
【0017】(1)感光体表面に電子写真法により形成
された静電潜像へ現像装置でトナーを供給して顕像化す
る画像形成装置において、感光体の前回転時または後回
転時の非画像形成期間に、感光体の表面電位と現像剤坦
持体へのバイアス電圧の電位差で表されるカブリ電位差
を可変制御して帯電不良トナーを感光体へ強制付着させ
る制御部と、感光体表面に接離可能に設けられ、当接時
に感光体表面から前記帯電不良トナーを除去する帯電不
良トナー除去用クリーニング手段と、を設けたことを特
徴とする図31に示すように、カブリ電位差と感光体へ
の帯電不良トナー(未帯電トナーや逆帯電トナー)の付
着量はある関係を持っているために、このカブリ電位差
を制御することによって感光体へ強制的に感光体へ付着
させ、これをクリーニングするものである。この場合、
カブリ電位差の制御は感光体の前回転時または後回転時
の非画像成期間に行われる。これにより、画像形成プロ
セスに影響を与えることなく帯電不良トナーを除去する
ことができる。また、帯電不良トナー除去用クリーニン
グ手段は、感光体表面に対して接離可能に設けられてい
るために、帯電不良トナーを除去するのに必要な時だけ
このクリーニング手段を感光体表面に当接させること
で、感光体表面の磨耗をできるだけ防ぎ、また、当接期
間を非画像形成期間内に合わせることによって感光体の
回転ムラが生じても画像形成プロセスに影響を及ぼすこ
とがない。
【0018】(2)前記帯電不良トナー除去用クリーニ
ング手段の上流側に設けられ、現像装置との連通部を備
え、該クリーニング手段の離間時に感光体表面から前記
帯電不良トナー中の未帯電不良トナーを除去・回収する
未帯電トナー回収用クリーニング手段を備え、前記帯電
不良トナー除去用クリーニング手段は、当接時に帯電不
良トナー中の逆帯電トナーを除去することを特徴とす
る。
【0019】帯電不良トナーのうち未帯電トナーについ
ては、これを回収して現像装置へ還流し再撹拌を行うと
正常な帯電特性を示すトナーに転化するので、この未帯
電トナー回収用クリーニング手段を設けることによって
トナーの利用効率を向上させることができる。一方、逆
帯電トナーは除去・廃棄されるために、結局、現像装置
内には大部分が正常な帯電特性を示すトナーで占められ
ることになり、カブリのない良好な画質の複写物を安定
的に得ることができる。
【0020】また、現像装置へのリサイクルトナー(未
帯電トナー)の搬送を感光体で行うことになるために、
大規模なトナーリサイクルシステム(スクリューコンベ
アなど)が不要となる。このため、トナーに加わる余分
なストレスを排除しながら、リサイクルトナーの搬送が
最短経路で効率的に行える。
【0021】本発明の構成では、帯電不良トナー除去用
クリーニング手段が感光体表面に当接している状態で
は、感光体上に付着する未転写トナー、逆帯電トナーお
よび異物を該クリーニング手段によって選択的に除去
し、このクリーニング手段が感光体表面から離間してい
る状態では、未帯電トナー回収用クリーニング手段によ
って感光体上に付着する未帯電トナーのみが選択的に除
去され回収される。
【0022】(3)前記制御部は、次の(3−1)と
(3−2)の制御を行うことを特徴とする。
【0023】(3−1)前回転時に、主帯電装置への通
電が開始されたときに、感光体が帯電工程対向位置から
現像工程対向位置まで進行する時間よりも遅延して前記
現像剤坦持体へのバイアス電圧の通電を開始して逆帯電
トナーと未帯電トナーをこの順に感光体へ強制付着させ
る。
【0024】(3−2)後回転時に、主帯電装置への通
電が停止されたときに、感光体が帯電工程対向位置から
現像工程対向位置まで進行する時間よりも遅延して前記
現像剤坦持体へのバイアス電圧の通電を停止して未帯電
トナーと逆帯電トナーをこの順に感光体へ強制付着させ
る。
【0025】複写開始が指令されると、まず前回転時サ
イクルがあり、続いて画像形成サイクルがあり、最後に
後回転時サイクルが続く。本発明では、前回転時におい
て帯電不良トナーを感光体に強制付着させ、画像形成期
間が終わった後回転時においても上記帯電不良トナーを
強制的に感光体上に付着させる。感光体上に強制付着し
たこれらの帯電不良トナーについては、そのうちの逆帯
電トナーについては、逆帯電トナー除去用クリーニング
手段によって除去され、未帯電トナーについては未帯電
トナー回収用クリーニング手段によって除去・回収され
る。
【0026】このように、画像形成の前後において帯電
不良トナーを除去し、再使用可能な未帯電トナーについ
ては回収して正常な帯電特性を示すトナーに転化した後
再利用するようにしているため、帯電特性の異なる2種
類の帯電不良トナーを確実に除去することができると共
に、未帯電トナーについては現像装置内にその大部分を
回収することができる。このため、トナーの利用効率が
よく、しかもカブリのない良好な複写物を安定的に得る
ことができる。
【0027】(4)前記逆帯電トナーを除去するときの
カブリ電位差は、正規のトナー付着用に設定されるカブ
リ電位差よりも大きくてキャリア付着を誘発しない程度
の電位差に設定され、前記未帯電トナーを除去・回収す
るときのカブリ電位差は、正規のトナー付着用に設定さ
れるカブリ電位差よりも小さくて正規のトナー付着を誘
発しない程度の電位差に設定されることを特徴とする。
【0028】図31から明らかなように、カブリ電位差
が─250Vよりも+電位方向に大きい場合には感光体
へのキャリア付着がほとんど問題にならない。したがっ
て、画像形成時のカブリ電位差が─150Vであるとす
ると、このカブリ電位差を─250Vに制御することに
よって、感光体上にキャリアが付着しない状態で逆帯電
トナー(+帯電トナー)を感光体上に強制付着させるこ
とができる。本発明のキャリア付着を誘発しない程度の
カブリ電位差とは、図31に示す例では─250V程度
の電位差であることをいう。
【0029】また、カブリ電位差が0Vに近づくほど感
光体への未帯電トナー付着量が増加するが、カブリ電位
差が0Vに近づくほど、またはこれを越えて感光体表面
電位と現像バイアス電圧とが逆転してしまうと正規の帯
電特性を持つトナーが感光体上に付着してしまうことに
なるため、未帯電トナーだけが感光体上に付着するよう
なカブリ電位差に設定する。
【0030】これにより、帯電特性の異なる2種類の帯
電不良トナーを共に除去することができ、未帯電トナー
については未帯電トナー回収用クリーニング手段によっ
て回収することにより、現像装置内は大部分が正常な帯
電特性を示すトナーで占められ、直後に画像形成動作に
移行しても、カブリのない良好な複写物を安定的に得る
ことができる。
【0031】(5)前記制御部は、複数枚連続の画像形
成時に、個々の画像形成期間における紙間の前半期間と
後半期間のそれぞれにおいて、未帯電トナーと逆帯電ト
ナーのいずれかが除去され、且つ両方の期間で両方のト
ナーが除去されるように前記カブリ電位差を制御するこ
とを特徴とする。
【0032】複数枚連続で画像形成を実施する場合、紙
間における感光体の表面電位と現像バイアス電圧との電
位差は、従来、通常の画像形成期間と同じ値に設定され
ている。しかしながら、この紙間を利用して、その前半
期間と、後半期間とでカブリ電位差を切り換え制御する
ことによって、各々の期間で帯電特性の異なる帯電不良
トナーを感光体上へ強制付着させることができる。した
がって、連続複写を行うにあたって、画質を維持するた
めに帯電不良トナーを排出する期間を途中に設けなくて
もよいから、機械の利用効率や画像形成の速度を特に低
下させることなく良好な画質を維持することができる。
【0033】(6)前記帯電不良トナー除去用クリーニ
ング手段は、感光体表面の付着物に応じて切り換えるこ
とを特徴とする。
【0034】帯電不良トナー除去用クリーニング手段を
必要な場合以外は感光体に接触させないようにすること
で、回収・除去部材の不必要な消耗や、感光体の損傷、
回収・除去部材との接触に伴う感光体の回転抵抗が抑制
される。
【0035】(7)前記未帯電トナー回収用クリーニン
グ手段の感光体への当接力は、前記帯電不良トナー除去
用クリーニング手段の当接力よりも小さく設定されてい
ることを特徴とする。
【0036】未帯電トナー回収用クリーニング手段の感
光体への当接力を相対的に小さくすることによって、こ
のクリーニング手段で除去・回収して現像装置へ還流し
て再利用される未帯電トナーへの不必要なストレスが低
減される。
【0037】(8)上記(1)において、感光体表面の
転写後の残留未転写トナーを感光体から除去・回収し、
リサイクルトナーとして現像装置へ搬送する手段を備え
たリサイクルトナー回収用クリーニング手段を、さらに
備えたことを特徴とする。
【0038】本発明では、転写後の感光体表面に残留す
る未転写トナーをクリーニングブレード等によって除去
して回収し、これをリサイクルトナーとして現像装置へ
搬送するスクリューコンベア等の搬送手段を備えたリサ
イクルトナー回収用クリーニング手段を設けたものであ
って、これによれば、リサイクルトナー回収用クリーニ
ング手段によって、従来の複写装置と同様に残留未転写
トナーをリサイクルトナーとして再利用できると共に、
未帯電トナーや逆帯電トナーなどの帯電不良トナーを除
去することができるから、現像装置内では大部分が正常
な帯電特性を示すトナーで占められることになり、カブ
リのない良好な画質の複写物を安定的に得ることができ
る。
【0039】(9)上記(8)において、前記制御部
は、前回転時にカブリ電位差を可変制御し、前記帯電不
良トナー除去用クリーニング手段は、感光体停止時に感
光体表面に当接され、帯電工程対向位置が該クリーニン
グ手段を通過した後で勝つ画像形成前に離間されること
を特徴とする。
【0040】帯電不良トナー除去用クリーニング手段が
感光体表面に当接した時における感光体の回転負荷に伴
う回転ムラが発生しても、この当接動作は画像形成前に
解除されて該クリーニング手段が画像形成時には感光体
表面から離間された状態となるために、画像への影響を
及ぼすこともなく、また、複写効率を損なうことなく良
好な画像の複写物を安定していることができる。
【0041】(10)上記(8)において、前記帯電不
良トナー除去用クリーニング手段は、画像形成後の感光
体停止後に離間され、次の感光体回転までの間は離間状
態で待機することを特徴とする。
【0042】帯電不良トナー除去用クリーニング手段
は、次の感光体回転までの間は離間状態で待機するため
に、クリーニングブレードの永久変形を防止することが
でき、これにより長期にわたり安定したクリーニング特
性を期待することができる。
【0043】(11)前記帯電不良トナー除去用クリー
ニング手段と前記リサイクルトナー回収用クリーニング
手段は、それぞれクリーニングブレードを有し、前記帯
電不良トナー除去用クリーニング手段のブレード硬度
は、前記リサイクルトナー回収用クリーニング手段のブ
レード硬度よりも低く設定されていることを特徴とす
る。
【0044】リサイクルトナー回収用クリーニング手段
のクリーニングブレードは、一般には常時感光体表面に
対して当接状態にあるが、このクリーニングブレードの
硬度よりも帯電不良用トナー除去用クリーニング手段の
クリーニングブレードの硬度を低くすることによって、
感光体への機械的ストレスの低減を図り、これにより膜
質にダメージを与えることなく安定したトナー除去を行
うことが可能となる。
【0045】(12) 前記帯電不良トナー除去用クリ
ーニング手段のクリーニングブレードの感光体へのくい
込み量は、前記リサイクルトナー回収用クリーニング手
段のクリーニングブレードのくい込み量よりも少なく設
定されていることを特徴とする。
【0046】上記(11)と同様に、感光体への機械的
ストレスの低減を図ることによって、膜質へダメージを
与えることなく安定したトナー除去を行うことが可能と
なる。
【0047】(13)前記帯電不良トナー除去用クリー
ニング手段のクリーニングブレードの突き出し量は、前
記リサイクルトナー回収用クリーニング手段のクリーニ
ングブレードの突き出し量よりも少なく設定されている
ことを特徴とする。
【0048】本発明も(11)および(12)と同様
に、感光体への機械的ストレスの低減を図る。また、帯
電不良トナー除去用クリーニング手段のクリーニングブ
レードの接触動作切り換え時におけるブレード反転現象
を防止することも可能となる。
【0049】(14)前記帯電不良トナー除去用クリー
ニング手段は、感光体へ強制付着させた帯電不良トナー
の付着開始部が当接開始となるように当接制御されるこ
とを特徴とする。
【0050】帯電不良トナー除去用クリーニング手段の
クリーニングブレードの接触動作切り換え時におけるブ
レード反転現象を防止することが可能となる。
【0051】(15)前記帯電不良トナー除去用クリー
ニング手段のクリーニングブレードの全長は、前記リサ
イクルトナー回収用クリーニング手段のクリーニングブ
レードの全長よりも短く設定されていることを特徴とす
る。
【0052】感光体に対し離間・当接を繰り返す際に発
生する帯電不良トナー除去用クリーニング手段のブレー
ド端部からのすり抜けトナーを確実にリサイクルトナー
回収用クリーニング手段のクリーニングブレードで回収
可能となり、すり抜けトナーによる機内汚染を未然に防
止することが可能となる。
【0053】(16)上記(1)において、感光体表面
の帯電不良トナーを検出する光学センサを有し、前記制
御部は、該光学センサの検出結果に基づいてカブリ電位
差の可変制御を行うことを特徴とする。
【0054】本発明は、光学センサを用いることによっ
て、必要な場合にのみカブリ電位差の可変制御を行い帯
電不良トナーを除去するようにしたものである。これに
より、機械の利用効率や画像形成の速度を大きく低下さ
せることなく、カブリのない良好な画質の複写物を安定
的に得ることができる。
【0055】(17)前記光学センサは、画像形成累積
枚数が設定値以上になったときにのみ帯電不良トナーを
検出することを特徴とする。
【0056】複写累積枚数がすくない場合には図32に
示すように帯電不良トナーの全体に対する分布はそれほ
ど増えることがない。そこで、複写累積枚数が設定以上
となった時にのみ光学センサにより帯電不良トナーが所
定値以上かどうかを検出するようにする。これにより、
機械の利用効率を損なうことなく、リサイクルトナーと
して適さない帯電不良トナーを強制除去することが可能
となる。
【0057】(18)前記光学センサは、現像装置の累
積稼働時間が設定値以上になったときにのみ帯電不良ト
ナーを検出することを特徴とする。
【0058】同様に、現像装置の累積可動時間が設定以
上となった時にのみ帯電不良トナーの検出を実行するこ
とにより、複写装置の使用頻度に関わらず安定したタイ
ミングで帯電不良トナーの強制除去を行うことが可能と
なる。
【0059】(19)前記光学センサは、非画像形成時
で且つ前回転時または後回転時において検出動作を行
い、前記制御部は該センサの検出結果に基づいてカブリ
電位差の可変制御を行うととともに、前記帯電不良トナ
ー除去用クリーニング手段は該センサの検出結果に基づ
いて感光体表面への接離制御が行われることを特徴とす
る。
【0060】非画像形成時の前回転時または後回転時に
おいて、上記検出動作を行うことによって、機械の利用
効率が悪くなったり画像形成の速度が特に低下すること
もなくなる。
【0061】(20)感光体表面の顕像を用紙に転写し
た後、これを剥離するための剥離チャージャを有し、前
記制御部は、前記帯電不良トナー除去用クリーニング手
段が感光体に当接しているとき、該剥離チャージャの電
圧を制御して感光体表面上の残留電位のキャンセルを行
うことを特徴とする。
【0062】帯電不良トナーの除去前に感光体表面上の
残留電位のキャンセルを行うことによって、該帯電不良
トナーの除去を容易に行うことができ、帯電不良トナー
による機内汚れを未然に防止できる。
【0063】(21)帯電工程位置の直前に配置され、
感光体表面の残留電位をキャンセルするための除電ラン
プを有し、前記制御部は、前記帯電不良トナー除去用ク
リーニング手段が感光体に当接しているとき、該除電ラ
ンプの光量を制御して感光体表面上の残留電位のキャン
セルを行うことを特徴とする。
【0064】上記(20)と同様に、感光体に付着させ
た帯電不良トナーの除去を容易に行うことができる共
に、帯電不良トナーによる機内汚れを未然に防止するこ
とができる。
【0065】(22)前記除電ランプの光量は、複写プ
ロセス時に使用する除電ランプ光量よりも暗く設定する
ことを特徴とする。
【0066】上記のように、除電ランプの光量を通常よ
りも暗く設定することによって、感光体に過度の光疲労
を与えることなく、感光体上に付着させた帯電不良トナ
ーの除去を容易に行うことができると共に、帯電不良ト
ナーによる機内汚れを未然に防止することができる。
【0067】(23)前記制御部は、帯電不良トナー中
の未帯電トナー除去時には前記カブリ電位差を画像形成
時のカブリ電位差よりも小とし、帯電不良トナー中の逆
帯電トナー除去時には前記カブリ電位差を画像形成時の
カブリ電位差よりも大とすることを特徴とする。
【0068】リサイクルトナーとして適さない未帯電ト
ナーおよび逆帯電トナー双方を強制的に除去することに
よって、現像装置内は大部分が正常な帯電特性を示すト
ナーで占められることになり、これによりカブリのない
良好な画質の複写物を安定的に得ることができる。
【0069】(24)前記制御部は、前記カブリ電位差
を周囲環境状況により異なった値に可変制御することを
特徴とする。
【0070】図31に示すカブリ電位差特性は湿度や温
度などの周囲環境状況によって変動するために、本発明
によれば、周囲環境条件に関わらず、帯電不良トナーの
みを適切に感光体上に付着させることが可能となり、キ
ャリア付着や機内汚染を防止することができる。
【0071】(25) 前記制御部は、感光体の表面電
位を画像形成時の表面電位以下にすることでカブリ電位
差の可変制御を行うことを特徴とする。
【0072】低電位にて帯電不良トナーのみを適切に感
光体上に付着させることによって、感光体上に付着させ
たトナーの除去を容易に行うことができると共に、キャ
リア付着や機内汚染を防止することができる。
【0073】(26)前記制御部は、画像形成装置本体
の使用頻度に応じて感光体の表面電位を制御することで
カブリ電位差の可変制御を行うことを特徴とする。
【0074】輻射装置の使用頻度、つまり現像剤の帯電
レベルに応じて感光体の帯電電位を決定することで、帯
電不良トナー除去時において、現像剤の状態に関わらず
キャリア付着および機内汚染を防止することができる。
【0075】(27)前記制御部は、前記感光体の表面
電位と現像剤坦持体へのバイアス電圧をパルス幅変調で
制御することで前記カブリ電位差を可変制御するように
した。
【0076】容量性の負荷である感光体および現像剤坦
持体の電位は、所定の電流を通電する時間に比例するの
で、その通電時間を制御するパルス幅変調によって、容
易に所望の電位を得ることができる。感光体の表面電位
は、それに対向するグリッドへの印加電圧と同電位とな
り、現像剤坦持体の電位も現像バイアス電圧と同電位と
なる。現像バイアス電圧、感光体表面電位共に一定の傾
きを維持しながら目標値へ到達させるためには、単純な
オン−オフ制御では瞬時に到達して垂直状の変化となり
制御が困難であるが、ぱパルス幅変調では、時間経過と
共に電位変化させることができるので、電源装置の制御
が高精度且つ効率的に行われ画像形成装置の性能向上に
つながる。
【0077】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0078】〔第1の実施形態〕図1は、本発明の第1
の実施形態に係る画像形成装置における画像形成部の概
略構成図である。
【0079】画像形成装置は、図1に示すように、感光
体1に対向して帯電器2、露光装置3、現像装置4、転
写器5および除電器6を備えており、これらの動作は従
来の画像形成装置と同じである。
【0080】また、上記画像形成装置は、クリーニング
手段として第1のクリーニング装置(帯電不良トナー除
去用クリーニング手段)7、および、第2のクリーニン
グ装置(未帯電トナー回収用クリーニング手段)8を有
している。第1のクリーニング装置7は、転写器5の下
流に配置される。第2のクリーニング装置8は、第1の
クリーニング装置7の下流、且つ、除電器6の上流に配
置されると共に、ここで回収したトナーを現像装置4に
戻して再利用可能となるように、現像装置4に対してト
ナーダクト9によって連通されている。また、少なくと
も第1のクリーニング装置7は、感光体表面に対してク
リーニングブレード接離可能となっている。なお、第2
のクリーニング装置8においても感光体表面に対してク
リーニングブレードを接離可能とすることが可能であ
り、この場合、第1のクリーニング装置7が感光体に当
接している状態で第2のクリーニング装置8を待機状態
とすることによって、回収・除去部材の不必要な消耗や
感光体の損傷、回収・除去部材との接触に伴う感光体の
回転抵抗が抑制される。
【0081】上記の画像形成装置では、現像装置4内に
存在する未帯電トナーや逆帯電トナーを、バイアス電圧
を調整することによって選択的に感光体に強制付着さ
せ、強制的に現像装置内へ排出することが可能である。
未帯電トナーは、再度現像装置へ送り込んで撹拌するこ
とによって正常に帯電する可能性があるために、第2の
クリーニング装置8によって回収される(この時第1の
クリーニング装置7は感光体に対し離間される)。ま
た、逆帯電トナーは正常に帯電する可能性が低いため
に、感光体に対し当接状態とされた第1のクリーニング
装置7によって除去され、廃棄される。
【0082】また、転写工程において生じる残留トナー
(未転写トナー)は、紙粉やタルクなおの不純物を含ん
でおり、これを現像装置4へ還流することは不都合であ
るので、該残留トナーは第1のクリーニング装置7によ
って除去され、廃棄される。なお、本実施形態では、上
記のように第1のクリーニング装置7によって逆帯電ト
ナー除去と残留トナーの除去とを兼用するようにしてい
る。後述の実施形態では、残留トナーを除去・ 回収し
て現像装置4に還流させるリサイクルトナー回収機構を
設けている。
【0083】次いで、未帯電トナーや逆帯電トナーから
なる帯電不良トナーを、バイアス電圧を調整することで
選択的に感光体に付着させ、強制的に現像装置外へ排出
するための構成について説明する。
【0084】図2は、上記画像形成装置の画像形成動作
を説明するためのタイミングチャートである。本実施形
態では、トナーの特性は、図31に示すように、カブリ
電位差が−150Vで未帯電トナーおよび+帯電トナー
の付着が最小となる帯電特性を備えており画像域でのカ
ブリ電位差はこの−150Vに設定されているものとす
る。また、画像域における感光体の表面電位V0 は−5
50Vであり、現像ローラ4c(図1参照)への現像バ
イアス電圧Vbは−400Vである。また、この図2に
示すタイミングチャートは、1枚の転写材10へ複写を
行うシングルモード時の動作を示している。
【0085】図2において、複写動作が開始すると、現
像ローラ4cの前回転が開始され、感光体1の表面電位
0 の立ち上げが開始されてから(タイミングA)、時
間T1が経過して、表面電位V0 が−150Vに到達し
ても現像ローラ4cへのバイアス電圧Vbの立ち上げは
開始されず、さらに遅延時間T2だけ経過した時点(タ
イミングB)からバイアス電圧Vbの立ち上げが開始さ
れる。このタイミングBでは、カブリ電位差は−250
Vで、図31で示すように、+帯電トナー(逆帯電トナ
ー)9が感光体に付着し、キャリアが付着しない電位差
となっている。以降、V0 −Vb=−20Vに到達する
(タイミングC)までの期間には、+帯電トナーを感光
体に付着させることができる。
【0086】その後、バイアス電圧Vbが所定の電圧の
−400Vに到達する(タイミングD)まで、前記−2
0Vのカブリ電位差が維持され、この間に、図31から
明らかなように、未帯電トナーが感光体に付着すること
になる。
【0087】感光体表面電位V0 が−550Vに到達す
ると(タイミングI)、画像域となり、その間に原稿像
の露光が行われる。画像形成が終了すると、感光体1が
後回転となり、表面電位V0 の低下が開始される(タイ
ミングE)。その後、カブリ電位差が前記−20V程度
となると、バイアス電圧Vbの低下も開始され(タイミ
ングF)、その後、所定期間に渡ってカブリ電位差が−
20V程度で維持され、この間に、タイミングC〜D間
と同様に、未帯電トナーが感光体へ付着する。
【0088】感光体表面電位V0 が前記−250Vに到
達すると(タイミングG)、バイアス電圧Vbは0とな
るまで(タイミングH)急激に立ち下げられ、表面電位
0が0となるまで(タイミングJ)のタイミングG〜
J間でにおいて、前記タイミングA〜C間と同様に、+
帯電トナーが感光体に付着することになる。
【0089】なお、前記タイミングC〜D間およびF〜
G間で、V0 −Vb=−20Vとなっているが、これは
感光体の使用条件、すなわち、印刷枚数および温度や湿
度などを考慮し、表面電位V0 とバイアス電圧Vbとが
逆転することによって生じる正規の帯電トナーの付着を
抑えるためであり、この−20Vのカブリ電位差は、上
記感光体の使用条件によって適宜変更される。
【0090】このようにして、1枚の転写材に対して複
写指令を出した後、前回転時においては、タイミングC
までの期間において+帯電トナーを感光体に強制付着さ
せ、タイミングCからタイミングDまでの期間において
未帯電トナーを感光体に強制付着させる。また、画像形
成を終了して後回転時に入った時には、タイミングGま
での期間において未帯電トナーを感光体に強制付着さ
せ、タイミングGからタイミングJまでの期間において
+帯電トナーを感光体に強制付着させる。なお、T1と
T2の加算時間は、複写開始時の帯電器対向位置(帯電
器2が対向する感光体位置)が現像装置対向位置(現像
ローラ4cが対向する感光体位置)まで進行する時間よ
りも長くなるように設定されている。同様に、後回転時
におけるタイミングGからタイミングJまでの時間は、
帯電器対向位置が現像装置対向位置まで進行する時間よ
りも長い時間に設定されている。
【0091】一方、第1のクリーニング装置7の接離制
御は以下のようにして行われる。
【0092】感光体1が駆動開始前にクリーニングブレ
ード7aが感光体表面に当接するように制御され、タイ
ミングD以降で少なくとも画像域の先端が第1のクリー
ニング装置7に至る間に、該クリーニングブレード7a
が感光体表面から離間されるように制御される。また、
後回転時においては、画像域の後端が転写器5の対向位
置を過ぎたタイミングでクリーニングブレード7aが感
光体表面に当接するように制御され、感光体1の駆動が
停止した以降に該クリーニングブレード7aが感光体表
面から離間するように制御される。
【0093】図3、4は第1のクリーニング装置7の一
部構成図である。
【0094】クリーニングブレード7aは、支点7bを
中心に電磁ソレノイド7cの通電によって回動する支持
板7dの一端に取り付けられており、このソレノイド7
cのON−OFF動作によって、クリーニングブレード
7aを感光体1の表面に対して当接または離間できるよ
うになっている。図3はソレノイド7cがONすること
により当接した状態、図4はOFFすることにより離間
した状態をそれぞれ示している。ソレノイド7cがOF
F状態ではクリーニングブレード7aが離間しているた
めに、複写機の電源をOFFしているときにはクリーニ
ングブレード7aが必ず離間することになるため、同ブ
レード7cが変形することを防ぐことが出来る。
【0095】なお、感光体の使用条件のうち、高湿環境
下および低湿環境下におけるカブリ電位差特性を図5お
よび図6にそれぞれ示す。このように、湿度の影響によ
ってカブリ電位差に対する未帯電トナーおよび逆帯電ト
ナーの付着量が変動する。この変動を考慮してカブリ電
位差の微調整を行うことが可能である。具体的には、湿
度センサを設け、このセンサ出力に基づいて現像バイア
ス電圧Vbの補正などの制御を行う。
【0096】次に、制御部における、上記カブリ電位差
の可変制御を行う回路構成について図7〜図9を参照し
て説明する。
【0097】図7は、感光体の表面電位、すなわち帯電
器2のグリッドに与える電位を制御する回路構成を示し
ている。図示はしていないが、現像バイアス電圧Vbの
電圧制御回路も図7に示す回路と同様な構成にある。こ
こでは、感光体1の表面電位を制御する回路について説
明する。制御部Sは、電位制御のためのプロセスを行う
図外のCPUと共に、メモリM、カウンタCNT、パル
ス発生器PG、AD変換器ADC、および反転回路を備
えている。この回路は、感光体1の表面電位を均一にす
る帯電電圧を発生させるのに、出力電圧Voutが一定
になるように制御する。すなわち、出力電圧Voutを
2つの検出抵抗R、rで分圧し、Vout×r/(r+
R)で得られる電圧を制御部Sの演算回路にフィードバ
ックし(反転回路にフィードバックし)、ADCでAD
変換された値をCNTによってメモリMに予め設定され
た目標値と比較し、これが等しくなるようパルス発生器
PGをPWM制御する。具体的には、AD変換値が目標
値よりも大きい場合にはPWM信号のDUTYを小さく
し、目標値よりも小さい場合にはPWM信号のDUTY
を大きくする。そして、そのPWM信号でトランジスタ
をON/OFFすることによって出力を得る。また、P
WM信号のDUTYはトランスTが磁気飽和しないレベ
ルで制限をしている。この回路を、現像バイアス電圧V
bの制御に使用する場合には、回路出力端子を現像バイ
アス用の端子に接続すればよい。
【0098】上記の構成で、感光体1の表面電位を一定
の傾きに維持しつつ所定の電位−550Vに到達させる
ためには、メモリMに設定する目標値を少しずつ変えな
がら上記PWM制御を行う。なお、図8は感光体表面電
位とグリッド印加電圧との関係を示しているが、同図に
示すように、グリッド印加電圧と感光体表面電位はほぼ
同一である。また、図9は現像バイアス電圧VbとPW
M信号のDUTYの関係を示しているが、例えば−40
0Vの現像バイアス電圧Vbを得るためにはDUTY1
00%であればよいことがわかる。
【0099】このように、本実施形態では現像バイアス
電圧Vbおよび感光体表面電位V0共にパルス幅変調
(PWM変調)を行っているが、これを単純にON−O
FF制御すると、瞬時に目標電位へ到達してしまい電位
変化が垂直状の変化となって電圧制御が困難である。こ
れに対し、PWM制御であると、時間経過と共に一定の
傾きを維持しながら比例関係で電位変化をさせることが
容易であるために、電源装置の出力制御を高精度且つ効
率的に行うことができ、画像形成装置の性能向上につな
がる。
【0100】以上のようにして、帯電不良トナーを、そ
の不良特性に応じて感光体1に付着させ、第1のクリー
ニング装置7によって強制的にこれを除去し、第2のク
リーニング装置8によって回収されないようにしている
ため、現像装置4内では大部分が正常な帯電特性を示す
トナーで占められる。これにより、カブリのない良好な
画質の複写物を安定的に得ることができる。
【0101】〔第2の実施形態〕本発明の第2の実施形
態では、複数枚連続の画像形成を行う時に、個々の画像
形成期間においてカブリ電位差の制御が行われる。
【0102】図10は、このカブリ電位差の制御を行う
タイミングチャートを示している。同図のA〜Fの各タ
イミングは図2のA〜Fの各タイミングに類似するタイ
ミングである。
【0103】複数枚連続の画像形成を行うモード、すな
わちマルチモードでは、感光体の表面電位V0 は、上述
の−550Vの一定値で保持されている。一方、現像バ
イアス電圧Vbは、従来の装置であったなら−400V
で一定に保持されているところを、この実施形態では−
530Vから─300Vの範囲で変化させている。すな
わち、個々の画像形成期間における紙間を前半期間と後
半期間にわけ、前半期間においては、タイミングA−B
間において現像バイアス電圧Vbを−400Vから−5
30Vまで変化させ、この状態をタイミングB−タイミ
ングC間で保持する。また、後半期間においては、タイ
ミングC−タイミングD間において現像バイアス電圧V
bを−530Vから−300Vまで変化させ、この状態
をタイミングD−タイミングE間保持し、次の画像域の
直前のタイミングE−タイミングFにおいて現像バイア
ス電圧Vbを−400Vに戻す。このような制御によっ
て、コピー紙間の前半期間のタイミングB−タイミンン
グCの期間においては未帯電トナーが除去され、後半期
間のタイミングD−タイミングE間では逆帯電トナーが
除去される。なお、クリーニグブレード7aは、タイミ
ングAの前で当接制御され、タイミングFの前で離間制
御される必要がある。
【0104】〔第3の実施形態〕本発明の第3の実施形
態では、第2の実施形態と同様に、複数枚連続の画像形
成を行う時に、個々の画像形成期間に置いてカブリ電位
差の制御が行われる。図11は、このカブリ電位差の制
御を行うタイミングチャートを示している。図10に示
すタイミングチャートと相違する点は、コピー紙間の前
半期間において現像バイアス電圧Vbを−400Vから
−300Vに上昇させて逆帯電トナーを除去し、後半期
間において−530Vに低下させることによって未帯電
トナーを除去するようにしている点である。なお、図1
0に示す第3の実施形態では、タイミングCからタイミ
ングEにかけてクリーニングブレード7aが感光体1の
表面に当接し、図11に示す第4の実施形態では、タイ
ミングAからタイミングCにかけてクリーニングブレー
ド7aが感光体1の表面に当接する。
【0105】また、未帯電トナーを回収する第2のクリ
ーニング装置8のクリーニングブレード8aの感光体1
への当接力は、第1のクリーニング装置7のクリーニン
グブレード7aの感光体1への当接力よりも小さく設定
されている。このように、クリーニングブレード8aの
当接力をクリーニングブレード7aの当接力よりも低め
の設定とすることによって、クリーニングブレード8a
で除去されて再使用に供される未帯電トナーへの不必要
なストレスをできるだけ低減することができる。
【0106】また、第2のクリーニングの装置8のクリ
ーニングブレード8aについては、第1のクリーニング
装置7のクリーニングブレード7aと同様に、感光体1
の表面への当接又は離間を感光体表面の付着物に応じて
切り換えることも可能である。即ち、例えば、図2に示
すシングルモード時の動作では、タイミングCからタイ
ミングDにかけて及びタイミングFからタイミングGに
かけての未帯電トナーを除去する期間に感光体1表面の
未帯電トナーが除去されるよう適切なタイミング制御を
してブレード8aを感光体1の表面に当接する。また、
図10や図11のマルチモード時の動作においては、タ
イミングBからタイミングCにかけて又はタイミングD
からタイミングEにかけて感光体表面上の未帯電トナー
が除去されるよう、ブレード8aを適切に制御して感光
体1の表面へ当接させる。このような制御を行うと、第
1のクリーニング装置7のクリーニングブレード7aが
感光体1に当接している状態では、第2のクリーニング
手装置8のクリーニングブレード8aが待避状態(離間
状態)となり、第2のクリーニング装置8のクリーニン
グブレード8aを必要な場合以外は感光体1に接触させ
ないように制御することとなり、回収・除去部材の不必
要な消耗や、感光体1の損傷、回収・除去部材との接触
に伴う感光体の回転抵抗を抑制することができる。
【0107】〔第4の実施形態〕図12は、本発明の第
4の実施形態を示している。
【0108】図29に示す従来の構成と相違する点は、
この実施形態では、感光体1上の残留未転写トナーを感
光体から除去・回収するためのリサイクルトナー回収用
クリーニング装置11の上流側に、感光体表面から帯電
不良トナーを除去する第1のクリーニング装置(帯電不
良トナー除去用クリーニング装置)7を配置した点であ
る。上記第1のクリーニング装置7のブレード7aは、
図3および図4に示すように、支持板7dに取り付けら
れ、支点部7bを中心に電磁ソレノイド7cの通電によ
り回動し、感光体1に対し当接・離間状態に切り換え可
能となるように構成されている。画像形成装置自体の他
の構成については、図29に示す従来のものと同様であ
るが、この実施形態では、図13に示すように、給紙系
・プロセス系・搬送定着系のそれぞれが、単独で駆動可
能となるようにこ個々の系に駆動モーターが設けられて
いる。カブリ電位差の制御については、上記第1〜第3
の実施形態と同様に、−150Vで制御される(画像域
でのカブリ電位差)。なお、画像域における感光体1に
おけるV0 は−600Vに設定され、その時に現像ロー
ラー4Cへのバイアス電圧Vbは−450Vに設定され
る。
【0109】次に、この実施形態において帯電不良トナ
ーを除去するための制御フローについて、図14〜図1
7を参照して説明する。
【0110】図14は、帯電不良トナーを除去するため
の制御フローを示している。
【0111】複写開始の指令がなされると、先ず、累積
可動時間αtの参照を行い、予め設定された時間(例え
ば3600秒)以上であるかどうかでの判断を行い、そ
の結果が設定時間未満の場合、図15に示すように、通
常のカブリ電位差をもって、感光体表面電位及び現像バ
イアス電圧の立ち上げと立ち下げを行う。図14では、
この制御をプロセスシーケンスAを採用することによっ
て行う。
【0112】・プロセスシーケンスA このシーケンスでは、感光体表面電位V0 及び現像バイ
アス電圧Vbの立ち上げ時において未帯電トナーの除去
を行う。即ち、ST2でクリーニングブレード7aを感
光体1に当接し、その後t1経過した後に(ST3)各
駆動系が回転を始め(ST4)、感光体表面電位V0
び現像バイアス電圧Vbのカブリ電位差が−150Vで
維持されるように立ち上げ動作がなされる。その後、t
2経過後に電磁ソレノイド7c(図3及び図4参照)の
通電が遮断され、クリーニングブレード7aが感光体1
から離間する方向に回動する(ST6)。上記t2は、
画像形成プロセスが実行される前で、且つ、帯電器2の
直下に位置する感光体1の位置がクリーニングブレード
7aに到達するまでの時間に設定されており、帯電器2
の直下の帯電部分が現像装置4を通過する際(この部分
はカブリ電位差が0Vとなっている)におこる未帯電ト
ナーの付着を除去するために設定される時間である。な
お、図17は全体のタイミングチャートである。この
後、図示しない画像形成プロセスが実行される。
【0113】・プロセスシーケンスB 累積可動時間がαt以上の場合に実行される。プロセス
シーケンスBでは感光体表面電位及び現像バイアス電圧
の制御を図16に示すように行う。
【0114】まず、ST10〜ST14において、上記
ST2〜ST6と同じ制御を行い、立ち上げ直後の感光
体未帯電部分へ付着した未帯電トナーの付着を除去す
る。
【0115】続いて、画像形成プロセスが終了すると、
現像バイアス電圧Vbを−450Vから−300Vに切
り換える。これにより、カブリ電位差を−300Vに設
定する。カブリ電位差が−300Vでは、図31から明
らかなように、逆帯電トナー(+帯電トナー)が感光体
1へと移行する。ST15において、この現像バイアス
電圧を切り換えた後現像ローラー4cの位置がクリーニ
ングブレード7aへ到達するまでの時間t4経過するの
を待ち、電磁ソレノイド7cへの通電を行ってこのクリ
ーニングブレード7aを感光体1へと再び当接して、感
光体上に付着している逆帯電トナー(+帯電トナー)を
除去する(ST16、ST17)。次に、ST18にお
いて感光体表面電位V0 を−600Vから−300Vに
切り換えてカブリ電位差を0Vに設定し、未帯電トナー
を感光体表面へと移行させた後、感光体表面電位・現像
バイアス電圧・駆動系を停止させる(ST19)。クリ
ーニングブレード7aは、プロセス駆動系停止の指令発
生から、t5経過(感光体停止後)に電磁ソレノイド7
cへの通電が遮断されることによって感光体1から離間
する(ST20、ST21)。この後、累積可動時間α
tをリセットする(ST22)。
【0116】上記の手順により図16に示すように、感
光体の後回転時の時間TAにおいて逆帯電トナーが除去
され、時間TBにおいて未帯電トナーが除去される。こ
のようにして除去された帯電不良トナーは、第1のクリ
ーニング装置7内に設けられている搬送手段7bによっ
て、図示しない回収容器へと搬送され、廃棄トナーとし
て蓄えられる。
【0117】クリーニングブレード7aを上記のよう
に、長時間(累積可動時間がαt以上となる時間)開放
された後、感光体1が停止状態にあるST10で当接動
作を行わせることによって、当接時におけるブレードの
反転を防止することができるが、更にこのブレードを、
以下の設定 ・ブレード突き出し量(図3参照)を8mm以下に設定 ・ブレード食い込み量を1mm以下に設定 ・ブレードのゴム硬度を60度以下に設定 とすることによって、感光体1の感光膜にダメージを与
えることがなく、また、当接時におけるブレード反転現
象を確実に防止できることがわかった。
【0118】また、クリーニングブレード7aの当接・
離間動作に伴い、どうしてもこのブレードの下流側にト
ナーのすり抜けを発生してしまうことがある。そこで、
このクリーニングブレード7aの設定をL1<L2<L
3 ・L1 現像有効領域 ・L2 クリーニングブレード7a有効領域 ・L3 残留未転写トナー回収用のクリーニングブレー
ド11有効領域 とすることによって、クリーニングブレード7a、特に
その両端近傍からのすり抜けが発生した場合でも、その
下流側にあるクリーニングブレード11によって確実に
その回収を行うことができる。これによって、すり抜け
トナーによる機内汚染を未然に防止することができる
(図18参照)。
【0119】上記実施形態のように、駆動源が給紙系、
プロセス系、搬送・定着系にそれぞれ個別に配された画
像形成装置においては、最終画像領域の現像工程が終了
した直後より帯電不良トナーを除去するプロセスを実行
することが可能となり、これにより複写効率を損なうこ
となく帯電不良トナーを除去することが可能になるが、
少なくとも感光体と定着器が同一の駆動源で駆動される
画像形成装置においては、クリーニングブレード7a当
接時における感光体1への負荷変動は定着器へ伝達さ
れ、定着工程時での画像滲みなどの不具合が発生してし
まう恐れがある。そこで、少なくとも感光体1と定着器
が同一駆動源で駆動される画像形成装置においては、転
写紙排出後より、現像バイアス電圧と感光体表面電位の
切り換えによるカブリ電位差制御を行うことにより、帯
電不良トナーを除去する。このようにすれば、複写効率
は若干低下してしまうが、定着トラブル等を起こさずに
帯電不良トナーの除去を確実に行うことが可能である。
【0120】なお、この第4の実施形態においても、感
光体表面電位V0 及び現像バイアス電圧Vbの制御は図
7に示すようにパルス幅変調方式によって行われる。
【0121】〔第5の実施形態〕図19は本発明の第5
の実施形態を示している。上記図12に示す第4の実施
形態と相違する点は、帯電不良トナー除去用の第1のク
リーニング装置7の上流側に光学センサ13を配置して
いる点である。他の画像形成装置自体の構成について
は、図12に示すものと同様である。また、使用するト
ナーの特性についても、カブリ電位差が−150Vで未
帯電トナー及び逆帯電トナー(+帯電トナー)の付着が
最小となる特性を持ち、画像領域でのカブリ電位差はこ
の−150Vに設定される。なお、感光体1の表面電位
0 は−600Vに設定され、現像ローラー4cへのバ
イアス電圧Vbは−450Vに設定される。
【0122】上記光学センサー13は複写開始指令後
に、このセンサー出力が一定以上の場合にのみ帯電不良
トナー除去用のプロセスを実行するのに用いられる。光
学センサー13の特性は、図20に示している。同図よ
り、感光体1上の付着トナー量が1mg/100cm2
以上のところに変曲点を有し、これにより、しきい値を
3Vとしてセンサー出力電圧を判定する。センサー出力
電圧が3V以上の場合に、帯電不良トナー除去用のプロ
セスを実行し、未満の場合には同プロセスを行わない。
これにより、複写指令毎に毎回帯電不良トナーを除去す
るプロセスを実行するということが無くなるため、機械
の利用効率を損なわず、リサイクルトナーとして適さな
い帯電不良トナーを強制的に除去することが可能とな
る。
【0123】以下、図21を参照して、この実施形態の
画像形成装置のカブリ電位差制御動作を説明する。
【0124】まず、ST30において、複写開始指令と
共に前回複写終了時の、光学センサー13による帯電不
良トナー検出結果を参照する。帯電不良トナーを検出し
ていた場合には、フラグがONである。フラグがON
(帯電不良トナーを検出していた場合)の場合はプロセ
スシーケンスEを採用する。このプロセスシーケンスE
のタイミングチャートは第4の実施形態のプロセスシー
ケンスB(図16)と同様である。
【0125】・プロセスシーケンスE このプロセスシーケンスEのタイミングチャートは図2
2の通りである。このプロセスシーケンスEでは、感光
体表面電位Vo 及び現像バイアス電圧Vbの立ち上がり
は、図30に示す従来の場合と同様であり、カブリ電位
差−150Vを維持させて立ち上げ動作を行い画像形成
プロセスへと移行する。
【0126】図21のST40において画像形成が終了
すると、第1のクリーニング装置7のブレード7aを感
光体1に当接させる(ST41)。すでに述べたよう
に、ブレード7aは、ソレノイド7cをオンすることに
よって感光体1に当接させることができる(図3参
照)。ブレード7aを感光体1に当接させるとともにS
T42において現像バイアス電圧Vbを−250Vに切
り換える。これによりカブリ電位差は−350Vとな
り、図31に示すように現像装置4内の逆帯電トナー
(+帯電トナー)が感光体1へと移行する。この時間は
t5である。この時間が経過すると、次に感光体表面電
位を−250Vに切り換える(ST44)。これによ
り、カブリ電位差が0Vとなり、図31に示すように現
像装置4内の未帯電トナーが感光体1へと移行する。こ
の時間はt6である(ST45)。
【0127】以上の処理によって、図22の時間TAに
おいて逆帯電トナー(+帯電トナー)が感光体1から除
去され、時間TBにおいて未帯電トナーが感光体1から
除去される。この後、感光体表面電位及び現像バイアス
電圧をオフし(ST46)、フラグをOFFし(ST4
7)、αtをリセットし(ST48)、クリーニングブ
レード7aを感光体1から離間(ST49)する。
【0128】図21のST30において、前回結果がフ
ラグONの場合には、まず今回までの累積稼働時間αt
の判断を行う(ST31)。なお、ここでは累積稼働時
間αtの判断としているが、累積複写枚数などの、画像
形成装置の使用状態(連続使用期間)に相関する値であ
るならばどのようなものであってもよい。累積稼働時間
αtが予め設定された時間(ここでは3600秒として
いる)に満たない場合には、プロセスシーケンスCを採
用する。ここでは、プロセスシーケンスCについての動
作を示していないが、上記第4の実施形態の図15に示
すプロセスシーケンスAと同様のシーケンス動作を行
う。
【0129】累積稼働時間αtが設定時間以上であれ
ば、プロセスシーケンスDを採用する。プロセスシーケ
ンスDについてはST32以下の動作が行われ、図24
はその電位の変化を示すタイミングチャート、図25は
全体のタイミングチャートを示す。
【0130】・プロセスシーケンスD 駆動系が動作した後、所定の時間待って感光体表面電位
o を−650Vまでリニア立ち上げを行う一方、現像
バイアス電圧Vbは時間t1の間出力しない。つまり、
時間t1が経過するまでの間では、カブリ電位差は0V
からマイナス350Vまで変化する。これにより、図3
1に示すように、未帯電トナー及び逆帯電トナー(+帯
電トナー)が感光体1へ移行する。続いて、現像バイア
ス電圧Vbを、感光体表面電位が−350Vに到達する
タイミングと同期させてONし、最終目標値である−4
50Vまで時間t2を持ってリニアに立ち上げる。この
間のカブリ電位差は常に0Vで推移することとなり、未
帯電トナーのみが感光体1へと移行する。
【0131】上記のようにして移行した帯電不良トナー
は、駆動スタート点を起点として光学センサ13へ達す
る時間t1’とt2’のタイミングで検出される(ST
34、st37)。なお、この光学センサの特性は、図
20に示すように、感光体1上の付着トナー量は1mg/
100cm2 以上の所に変曲点を持っていて、発光部にて
照射した光の感光体からの反射光を受光部で受ける仕組
みになっている。このどちらの検出結果も3V未満と認
識した場合にはフラグをONさせ、画像形成終了後の感
光体表面電位Vo 及び現像−電圧Vbの立ち下げは、図
21に示す従来の場合と同様に、カブリ電位差を−15
0Vに維持して立ち下げる。これに対して、どちらかの
センサの検出結果が3V以上と認識した場合には、図2
4及び図25に示すシーケンスが継続され、立ち上がり
の場合と同様なカブリ電位差の制御が行われる。すなわ
ち、画像形成終了後、感光体表面電位Vo を−450V
までリニアに立ち下げ、その時点から時間t4が経過す
るまでカブリ電位差が0Vを維持するよう感光体表面電
位Vo とともに現像バイアス電圧Vbを立ち下げる。こ
のカブリ電位差が0Vの間において未帯電トナーが感光
体1へ移行する。さらに、時間t4が経過した時に現像
バイアス電圧Vbを0Vに急激に立ち下げる。したがっ
て、この後、感光体表面電位Vo は0Vになるまでの間
においてカブリ電位差は−350V近くからOVに移行
することとなるから、この間において逆帯電トナー(+
帯電トナー)が感光体1に移行することになる。このよ
うにして、感光体1上に移行した(付着した)帯電不良
トナーを第1のクリーニング装置7のクリーニングブレ
ード7aによって除去する。
【0132】なお、図21において、感光体表面電位V
o の立ち下げ開始はST50において行われ、このカブ
リ電位差の制御時においてST52及びST55におい
てそれぞれ光学センサ13による検出が行われる。そし
ていずれかの検出結果が3V以上の場合にはフラグをO
Nし(ST57)、次回の複写開始指令において図25
に示すプロセスシーケンスDが実行される準備を行う。
また、ST58においてαtをリセットする。
【0133】なお、光学センサ13による読み取りタイ
ミングt1’、t2’、t3’、t4’は、それぞれ図
25に示すようなタイミングに設定されている。同図
で、トナー付着部から光学センサ13の位置に達するま
での時間がy時間、カブリ電位差ー350Vの状態がt
1、t4、0V状態がt2、t3であり、t1、t2及
びt3、t4の間隔は同じ時間xとする。同様にt
1’、t2’及びt3’、t4’の間隔も同じ時間xと
する。
【0134】〔第6の実施形態〕帯電不良トナーを感光
体1上に強制的に付着する上記第5の実施形態におい
て、さらに効率良く帯電不良トナーのみを強制付着させ
る方法について以下に説明する。
【0135】すなわち、図5及び図6に示したように、
高湿環境(湿度80%時)におけるカブリ電位差に対す
る帯電不良トナー及びキャリア付着の特性や、低湿環境
(湿度20%時)における同様の特性より、上記第5の
実施形態のようにカブリ電位設定を0Vから−350V
に制御する方法を用いると高湿環境化では過剰付着、低
湿環境化ではキャリア付着を招く結果となる可能性があ
る。そこで、これを未然に防止するためには、周囲環境
状態を検出して、その時の環境状態に応じて帯電不良ト
ナーを光学センサによって検出して、一定以上の付着が
ある場合に感光体上に強制付着させるようカブリ電位設
定を適切に決定するのが望ましい。すなわち、湿度セン
サを別途設け、この検出結果に基づいてカブリ電位差の
コントロールを行うのが望ましい。また、図26はカブ
リ電位差2に対する感光体へのキャリア付着を示す図で
あるが、同図から分かるように、同じカブリ電位差であ
っても、感光体表面電位Vo を低く設定すれば感光体へ
のキャリア付着量を減少させることができる。そこで、
たとえば、図27に示すように、逆帯電トナー付着プロ
セス時(後回転時)に、現像バイアス電圧Vpを0V、
感光体表面電位Voを−350Vに設定し、未帯電トナ
ー付着プロセス時TBの期間には、現像バイアス電圧V
b及び感光体表面電位Vo とも0Vに設定する。このよ
うにすると、キャリア付着の発生を抑制することが可能
となる。なお、現像剤の使用状態、つまり攪拌時間に対
するトナーの出入り(印字原稿パターン)状態による現
像剤の帯電特性差に応じても、同じように隔離電位差の
設定を変更するのが望ましい。
【0136】〔その他の実施形態〕強制付着トナーを効
率良く回収するには、感光体1上の電荷をキャンセルす
るのが望ましく、そのため、図28に示すように、第1
のクリーニング装置7の上流側に除電ランプ14を設け
る構造が考えられる。この場合、感光体1の光疲労を考
慮し、除電ランプ14の光量は除電ランプ6(図19参
照)よりも低く設定するのが望ましい。
【0137】上記除電ランプ14を設けることは、それ
自体コストアップを招来することになるために、これに
代えて除電器を用いる構造が考えられる。すなわち、図
19において、除電器15には、通常の複写プロセス時
において、転写紙にかかった+電界(トナーは負)をキ
ャンセルさせ剥離性を持たせるために負特性のバイアス
電圧を与えているが、このバイアス電圧の極性を+にす
る。たとえば、剥離バイアスが−200Vであるとする
と、これを+200V以上とする。このようにすると、
感光体表面電位の減衰が見られ、+600Vでほぼ残留
電位レベルまで減衰することが分かる。この特性を利用
して、帯電不良トナーの検出及び強制付着プロセス時に
おいて、剥離バイアス電圧を+600Vに切り換えるこ
とによって、感光体1の帯電不良トナーの付着力が低下
し、クリーニングブレード7aによる同帯電不良トナー
の除去を確実に行うことができる。また、除電ランプを
用いないためにコストアップを招来することもない。
【0138】なお、感光体表面電位Vo 及び現像バイア
ス電圧Vbの上記の制御は、他の実施形態と同様に図7
に示すパルス幅変調回路によって行われる。
【0139】
【発明の効果】本発明によれば以下の効果を奏すること
ができる。
【0140】(1)感光体の表面電位及び現像剤担持体
へのバイアス電圧の電位差で表されるカブリ電位差を可
変制御することによって、逆帯電トナーや未帯電トナー
を感光体上に強制的に付着することができ、これを帯電
不良トナー除去用クリーニング手段によって選択的に除
去することにより、カブリのない良好な複写物を安定的
に得ることができる。
【0141】(2)帯電不良トナー除去用クリーニング
手段によって逆帯電トナーを除去し、未帯電トナーを下
流側に配置されている未帯電トナー回収用クリーニング
手段によって除去回収することによって、未帯電トナー
を再利用することができ、トナーの利用効率が向上す
る。この場合、現像装置内には逆帯電トナーのない大部
分が正常な帯電特性を示すトナーで占められるから、カ
ブリのない良好な画質の複写物を安定的に得ることがで
きる。また、未帯電トナーの搬送を感光体自体で行うた
めに、従来のような大規模なトナーリサイクルシステム
(スクリューコンベア等からなる)が不要となり、トナ
ーに加わる余分なストレスを排除しながらリサイクルト
ナーの搬送が最短経路で効率的に行うことができる。
【0142】(3)前回転時と後回転時を利用してそれ
ぞれ帯電不良トナーを感光体へ強制付着し、これをクリ
ーニングすることによって、機械の利用効率や画像形成
速度を特に低下させることなく、カブリのない良好な複
写物を安定的に得ることができる。
【0143】(4)複数枚連続画像形成を行うマルチモ
ード時においても、機械の利用効率や画像形成速度を特
に低下させることなく良好な画質を維持することができ
る。
【0144】(5)カブリ電位差の制御をパルス幅変調
回路で行うようにすることによって、所望の電位に容易
に到達することができ、また電圧制御も高精度且つ効率
的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の要部構成図
【図2】カブリ電位差制御時の電位変化を示すタイミン
グチャート
【図3】第1のクリーニング装置の一部構成図(当接
時)
【図4】上記クリーニング装置の一部構成図(離間時)
【図5】高湿環境下におけるカブリ電位差に対するトナ
ー及びキャリア付着量の特性を示す図
【図6】低湿環境下におけるカブリ電位差に対するトナ
ー及びキャリア付着量の特性を示す図
【図7】パルス幅変調回路を示す図
【図8】パルス幅変調回路によるグリッド印加電圧に対
する感光体表面電位の変化を示す図
【図9】パルス幅変調回路におけるデューテイに対する
現像バイアス電圧の変化を示す図
【図10】マルチモード時における電位変化を示すタイ
ミングチャート
【図11】マルチモード時における電位変化を示すタイ
ミングチャート
【図12】本発明の他の実施形態の要部構成図
【図13】駆動系を示す図
【図14】制御フローチャートを示す図
【図15】プロセスシーケンスAの電位変化を示すタイ
ミングチャート
【図16】プロセスシーケンスBの電位変化を示すタイ
ミングチャート
【図17】全体のタイミングチャート
【図18】各ブレードの有効領域を示す図
【図19】本発明の他の実施形態の要部構成図
【図20】光学センサの特性図
【図21】カブリ電位差を制御する動作を示す制御フロ
ーチャート
【図22】プロセスシーケンスEの電位変化を示すタイ
ミングチャート
【図23】プロセスシーケンスEの全体のタイミングチ
ャート
【図24】プロセスシーケンスDの電位変化を示すタイ
ミングチャート
【図25】プロセスシーケンスDの全体のタイミングチ
ャート
【図26】カブリ電位差に対する感光体キャリア付着量
を示す図
【図27】プロセスシーケンスEの変形例を示すタイミ
ングチャート
【図28】本発明の更に他の実施形態の一部構成図
【図29】従来の画像形成装置の要部構成図
【図30】従来の画像形成装置における電位変化を示す
タイミングチャート
【図31】カブリ電位差に対する帯電不良トナーの付着
量を示す図
【図32】環境変化に対する帯電不良トナーの分布変化
を示す図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新川 幸治 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 直井 宏夫 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DA04 DE07 EA01 EA05 EA09 EC06 ED03 ED09 ED28 EF07 EF11 2H034 BF07 BF08 BF12 CB00 2H073 AA03 AA07 BA01 BA09 BA13 BA25 CA03

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体表面に電子写真法により形成され
    た静電潜像へ現像装置でトナーを供給して顕像化する画
    像形成装置において、 感光体の前回転時または後回転時の非画像形成期間に、
    感光体の表面電位と現像材坦持体へのバイアス電圧の電
    位差で表されるカブリ電位差を可変制御して帯電不良ト
    ナーを感光体へ強制付着させる制御部と、 感光体表面に接離可能に設けられ、当接時に感光体表面
    から前記帯電不良トナーを除去する帯電不良トナー除去
    用クリーニング手段と、を設けたことを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】 前記帯電不良トナー除去用クリーニング
    手段の上流側に設けられ、現像装置との連通部を備え、
    該クリーニング手段の離間時に感光体表面から前記帯電
    不良トナー中の未帯電不良トナーを除去・回収する未帯
    電トナー回収用クリーニング手段を備え、 前記帯電不良トナー除去用クリーニング手段は、当接時
    に帯電不良トナー中の逆帯電トナーを除去することを特
    徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記制御部は、次の(1)と(2)の制
    御を行うことを特徴とする、請求項2記載の画像形成装
    置。 (1)前回転時に、主帯電装置への通電が開始されたと
    きに、感光体が帯電工程対向位置から現像工程対向位置
    まで進行する時間よりも遅延して前記現像剤坦持体への
    バイアス電圧の通電を開始して逆帯電トナーと未帯電ト
    ナーをこの順に感光体へ強制付着させる。 (2)後回転時に、主帯電装置への通電が停止されたと
    きに、感光体が帯電工程対向位置から現像工程対向位置
    まで進行する時間よりも遅延して前記現像剤坦持体への
    バイアス電圧の通電を停止して未帯電トナーと逆帯電ト
    ナーをこの順に感光体へ強制付着させる。
  4. 【請求項4】 前記逆帯電トナーを除去するときのカブ
    リ電位差は、正規のトナー付着用に設定されるカブリ電
    位差よりも大きくてキャリア付着を誘発しない程度の電
    位差に設定され、前記未帯電トナーを除去・回収すると
    きのカブリ電位差は、正規のトナー付着用に設定される
    カブリ電位差よりも小さくて正規のトナー付着を誘発し
    ない程度の電位差に設定されることを特徴とする、請求
    項2から3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記制御部は、複数枚連続の画像形成時
    に、個々の画像形成期間における紙間の前半期間と後半
    期間のそれぞれにおいて、未帯電トナーと逆帯電トナー
    のいずれかが除去され、且つ両方の期間で両方のトナー
    が除去されるように前記カブリ電位差を制御することを
    特徴とする、請求項2または4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記帯電不良トナー除去用クリーニング
    手段は、感光体表面の付着物に応じて切り換えることを
    特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 前記未帯電トナー回収用クリーニング手
    段の感光体への当接力は、前記帯電不良トナー除去用ク
    リーニング手段の当接力よりも小さく設定されているこ
    とを特徴とする、請求項6記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 感光体表面の転写後の残留未転写トナー
    を感光体から除去・回収し、リサイクルトナーとして現
    像装置へ搬送する手段を備えたリサイクルトナー回収用
    クリーニング手段を、さらに備えたことを特徴とする請
    求項1記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記制御部は、前回転時にカブリ電位差
    を可変制御し、前記帯電不良トナー除去用クリーニング
    手段は、感光体停止時に感光体表面に当接され、帯電工
    程対向位置が該クリーニング手段を通過した後で勝つ画
    像形成前に離間されることを特徴とする、請求項8記載
    の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記帯電不良トナー除去用クリーニン
    グ手段は、画像形成後の感光体停止後に離間され、次の
    感光体回転までの間は離間状態で待機することを特徴と
    する、請求項8記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記帯電不良トナー除去用クリーニン
    グ手段と前記リサイクルトナー回収用クリーニング手段
    は、それぞれクリーニングブレードを有し、前記帯電不
    良トナー除去用クリーニング手段のブレード硬度は、前
    記リサイクルトナー回収用クリーニング手段のブレード
    硬度よりも低く設定されていることを特徴とする、請求
    項8〜10のいずれかに記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記帯電不良トナー除去用クリーニン
    グ手段のクリーニングブレードの感光体へのくい込み量
    は、前記リサイクルトナー回収用クリーニング手段のク
    リーニングブレードのくい込み量よりも少なく設定され
    ていることを特徴とする、請求項8〜11のいずれかに
    記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記帯電不良トナー除去用クリーニン
    グ手段のクリーニングブレードの突き出し量は、前記リ
    サイクルトナー回収用クリーニング手段のクリーニング
    ブレードの突き出し量よりも少なく設定されていること
    を特徴とする、請求項8〜12のいずれかに記載の画像
    形成装置。
  14. 【請求項14】 前記帯電不良トナー除去用クリーニン
    グ手段は、感光体へ強制付着させた帯電不良トナーの付
    着開始部が当接開始となるように当接制御されることを
    特徴とする、請求項8〜13のいずれかに記載の画像形
    成装置。
  15. 【請求項15】 前記帯電不良トナー除去用クリーニン
    グ手段のクリーニングブレードの全長は、前記リサイク
    ルトナー回収用クリーニング手段のクリーニングブレー
    ドの全長よりも短く設定されていることを特徴とする、
    請求項8〜14のいずれかに記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 感光体表面の帯電不良トナーを検出す
    る光学センサを有し、 前記制御部は、該光学センサの検出結果に基づいてカブ
    リ電位差の可変制御を行うことを特徴とする、請求項1
    記載の画像形成装置。
  17. 【請求項17】 前記光学センサは、画像形成累積枚数
    が設定値以上になったときにのみ帯電不良トナーを検出
    することを特徴とする、請求項16記載の画像形成装
    置。
  18. 【請求項18】 前記光学センサは、現像装置の累積稼
    働時間が設定値以上になったときにのみ帯電不良トナー
    を検出することを特徴とする、請求項16記載の画像形
    成装置。
  19. 【請求項19】 前記光学センサは、非画像形成時で且
    つ前回転時または後回転時において検出動作を行い、前
    記制御部は該センサの検出結果に基づいてカブリ電位差
    の可変制御を行うととともに、前記帯電不良トナー除去
    用クリーニング手段は該センサの検出結果に基づいて感
    光体表面への接離制御が行われることを特徴とする、請
    求項16〜18のいずれかに記載の画像形成装置。
  20. 【請求項20】 感光体表面の顕像を用紙に転写した
    後、これを剥離するための剥離チャージャを有し、 前記制御部は、前記帯電不良トナー除去用クリーニング
    手段が感光体に当接しているとき、該剥離チャージャの
    電圧を制御して感光体表面上の残留電位のキャンセルを
    行うことを特徴とする、請求項16〜19のいずれかに
    記載の画像形成装置。
  21. 【請求項21】 帯電工程位置の直前に配置され、感光
    体表面の残留電位をキャンセルするための除電ランプを
    有し、 前記制御部は、前記帯電不良トナー除去用クリーニング
    手段が感光体に当接しているとき、該除電ランプの光量
    を制御して感光体表面上の残留電位のキャンセルを行う
    ことを特徴とする、請求項16〜20のいずれかに記載
    の画像形成装置。
  22. 【請求項22】 前記制御部は、帯電不良トナー中の未
    帯電トナー除去時には前記カブリ電位差を画像形成時の
    カブリ電位差よりも小とし、帯電不良トナー中の逆帯電
    トナー除去時には前記カブリ電位差を画像形成時のカブ
    リ電位差よりも大とすることを特徴とする、請求項16
    〜21のいずれかに記載の画像形成装置。
  23. 【請求項23】 前記制御部は、前記カブリ電位差を周
    囲環境状況により異なった値に可変制御することを特徴
    とする、請求項16〜22のいずれかに記載の画像形成
    装置。
  24. 【請求項24】 前記制御部は、感光体の表面電位を画
    像形成時の表面電位以下にすることでカブリ電位差の可
    変制御を行うことを特徴とする、請求項16〜23のい
    ずれかに記載の画像形成装置。
  25. 【請求項25】 前記制御部は、画像形成装置本体の使
    用頻度に応じて感光体の表面電位を制御することでカブ
    リ電位差の可変制御を行うことを特徴とする、請求項1
    6〜24のいずれかに記載の画像形成装置。
  26. 【請求項26】 前記制御部は、前記感光体の表面電位
    と現像材坦持体へのバイアス電圧をパルス幅変調で制御
    することで前記カブリ電位差を可変制御するようにし
    た、請求項1〜25のいずれかに記載の画像形成装置。
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