JP2004226824A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ラベル紙や再生紙を使用した場合に、接着剤や紙紛成分がドラム表面に付着し、画像に不具合が発生するのを防止する。
【解決手段】微粉体粒子を外添した現像剤を用いた画像形成装置において、転写材の種類を検知、あるいは入力することにより、バックコントラストを切り替え、トナーと反対極性の微粉体粒子を現像することにより、転写材とドラム間に微粉体粒子を介在させ、ドラムに直接、接着剤や紙紛成分が付着するのを防止する。バックコントラストの切り替えは、帯電電位、現像バイアス電圧、露光量の変化で行なう。
【選択図】 図1
【解決手段】微粉体粒子を外添した現像剤を用いた画像形成装置において、転写材の種類を検知、あるいは入力することにより、バックコントラストを切り替え、トナーと反対極性の微粉体粒子を現像することにより、転写材とドラム間に微粉体粒子を介在させ、ドラムに直接、接着剤や紙紛成分が付着するのを防止する。バックコントラストの切り替えは、帯電電位、現像バイアス電圧、露光量の変化で行なう。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式、静電記録方式等によって画像を形成する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、レーザービームプリンタや複写機等の画像形成装置において、郵便の宛て名書きや有料ゴミの分別、工場での製品や部品の分別等、多方面に亘って裏面がシールとなったラベル紙が記録材として多く使われている。
【0003】
このラベル紙は離型材を塗布した紙の上に裏面(離型材に対応する面)に接着剤を被覆した紙を付着させたものであり、該ラベル紙は表面に画像を記録した後、離型紙から剥がして目的物に貼り付けて使用される。
【0004】
図2に示すように一枚の台紙(例えばA4サイズ)103に、例えば20枚のラベル101が取り出せるように裏面が糊付けされた画像形成装置用ラベル紙100が多く使用されている。ここで、102は剥離線である。
【0005】
ユーザーは、レーザービームプリンタ等でラベル紙100に印字後、各ラベル101を一枚ずつ剥がして使用する為、プリント時はラベル101が台紙103にしっかり付着していなければいけないが、使用時は容易に剥がせることが要求される。
【0006】
また、近年はエコロジーの観点から、プリンタ等では再生紙が使用されることが多い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のラベル紙をレーザービームプリンタや複写機等の画像形成装置に通紙すると、ラベル紙の裏面に被覆した接着剤が該ラベル紙からはみ出すことがあり、接着剤がラベル紙からはみ出すと、電子写真感光体ドラムとこれに対向する転写ローラとの間の転写部で該感光体ドラムの表面に接着剤が付着し、更にこの接着剤によって汚れや異物が付着する恐れがあり、このようになると、該感光体ドラムの周囲に配置され、該感光体ドラムの表面をクリーニングするクリーニング手段によっても十分なクリーニングが出来ず、次の画像を汚す等の問題が発生する恐れがある。
【0008】
また、再生紙を使用した場合は、紙紛の発生が多いため紙の端部に対応した部分で、感光ドラムが削れたり、紙紛成分が付着したりして画像不良を起こすことが多い。
【0009】
このようなトラブルが発生した場合には、通常は、感光体ドラムを交換することになり、メンテナンスの時間及び費用が増大してしまうという問題がある。
【0010】
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、どのようなラベル紙や再生紙を使用しても、感光ドラム上に接着剤や紙紛成分が付着するのを防止し、不良画像を無くし得る画像形成装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る代表的な構成は、像担持体上を一様に帯電した後、画像露光を行ない静電潜像を形成する工程、該静電潜像を少なくとも1種類の微粉体粒子を外添した現像剤を用いて現像する工程、形成された現像像を転写材に転写する工程を有する画像形成装置において、転写材の種類を認識する手段を有し、認識した転写材の種類に応じて、該像担持体上に形成する静電潜像の条件、現像バイアス電圧のいずれか一方または両方を変化させることを特徴とする画像形成装置である。
【0012】
本発明は、上述の如く構成したので、紙の端部やラベル紙の剥離線近傍の非画像領域に微粉体粒子を反転現像させることにより、ラベル紙の紙端部や剥離線から接着剤がはみ出していたとしても、感光ドラム間に微粉体粒子が介在しているため、接着剤が感光ドラムに付着するのを防止できる。
【0013】
また、紙紛の発生量が多い再生紙を使用した場合でも、紙紛の発生量が多い紙端部に微粉体粒子が介在するため、紙紛成分が感光ドラム表面に付着するのを防止できる。
【0014】
しかも、現像剤と反対極性の微粉体粒子を使用しているため、プリント画像に余分な情報や汚れを付加することもない。
【0015】
以上、本発明を整理して要約すれば以下の構成に集約できる。
【0016】
(1)像担持体上を一様に帯電した後、画像露光を行ない静電潜像を形成する工程、該静電潜像を少なくとも1種類の微粉体粒子を外添した現像剤を用いて現像する工程、形成された現像像を転写材に転写する工程を有する画像形成装置において、転写材の種類を認識する手段を有し、認識した転写材の種類に応じて、該像担持体上に形成する静電潜像の条件、現像バイアス電圧のいずれか一方または両方を変化させることを特徴とする画像形成装置。
【0017】
(2)前記変化させる静電潜像の条件が、帯電電圧、画像露光量の一方または両方であることを特徴とする前記(1)に記載の画像形成装置。
【0018】
(3)前記認識する転写材の種類が、少なくともラベル紙であることを特徴とする前記(1)または(2)に記載の画像形成装置。
【0019】
(4)転写材の種類を認識する手段は、給紙手段の選択であることを特徴とする前記(1)ないし(3)いずれかに記載の画像形成装置。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1の実施例)
図1は、本発明を適用可能な画像形成装置の一例を示す概略断面図である。
【0021】
図1の画像形成装置において、感光ドラム3は、図示されないメインモータから駆動力を受け、その軸を中心に図示矢印の一方向に回転する。
【0022】
該感光ドラム3には、例えば接触帯電部材として回転自在に支持された帯電ローラ2が当接されており、不図示の高圧電源から供給される所定の高圧バイアスが接触帯電ローラ2を介して感光ドラム3に印加されることで感光ドラム3の表面を所望の電位に一様に帯電した後、露光装置7により感光ドラム3上に画信号が送られ、感光ドラム3上に潜像が形成される。
【0023】
また、現像装置5は現像剤5cの貯蔵・保管を行なうホッパーとなる枠体5d、現像剤担持体たる現像スリーブ5a、現像剤規制部材たる現像ブレード5bとを備えており、感光ドラム3上に形成した潜像に現像剤5cを供給して可視化せしめる。そして、感光ドラム3と現像スリーブ5aの間にはこれも不図示の高圧電源が接続されており、適正な現像バイアスを与えるようになっている。
【0024】
このように現像剤5cにより感光ドラム3上の潜像は、可視像となり、ホルダー部材12内に設置され転写装置として、例えば転写ローラ4により現像剤5cと逆極性の電荷を印加され転写材8に転写される。転写材8はカセット11から給紙ローラ10で給紙され、レジストローラ(不図示)により感光ドラム3上の像と同期がとられて転写ローラ4と感光ドラム3の間に送られる。
【0025】
そして、転写材8に転写された現像剤による可視像は、転写材8とともに定着装置9により搬送され熱もしくは圧力により定着された記録画像となる。
【0026】
一方、転写後に転写されず感光ドラム3上に残った現像剤はブレード6aを有するクリーニング装置6により除かれる。その後、感光ドラム3表面は再び帯電ローラ2によって帯電され上述の工程を繰り返す。
【0027】
なお、上記像担持体としては、感光ドラムに限定されることなく、例えば次のものが含まれる。
【0028】
先ず感光体としては光導電体が用いられ、光導電体としては例えばアモルファスシリコン、アモルファスセレン、酸化亜鉛、酸化チタンおよび有機光導電体(OPC)等が含まれる。また前記感光体を搭載する形状としては、例えばドラム状、ベルト状等の回転体およびシート状等が含まれる。
【0029】
なお、一般的にはドラム状またはベルト状のものが用いられており、例えばドラムタイプの感光体にあっては、アルミ合金等のシリンダー上に光導電体を蒸着または塗工等行なったものである。
【0030】
ここで、本実施例における静電潜像及び現像バイアス電圧の制御方法について説明する。
【0031】
まず、OPCからなる感光ドラム3は、帯電ローラ2に印加された交流電圧および直流の−650Vにより、ドラム表面電位が−650Vに帯電される。その後、レーザーからなる露光装置7により感光ドラム3上に画信号が送られ、感光ドラム3上に潜像が形成される。このとき、レーザーは画像に対応した部分を露光するので、画像のない部分は−650Vのままで、画像部分はレーザーの照射を受け、−100Vまで表面電位が低下する。
【0032】
現像装置5の中には微粉体粒子としてチタン酸ストロンチウムを外添した(−)帯電の1成分磁性トナーが現像剤5cとして貯蔵されている。また、現像スリーブ5aには交流電圧及び直流の−500Vの現像バイアスが印加されており、(−)帯電のトナーは、電位の関係から画像に対応したレーザー照射部分に付着する。なお、外添剤のチタン酸ストロンチウムは(+)に帯電するので、非画像部であるレーザー非照射部分に付着しやすい。しかし、チタン酸ストロンチウムの非画像部への付着量は、現像バイアス電圧と非画像部の電位差(反転電位)により変動し、電位差が大きいほど付着量は多くなる。
【0033】
本発明は、この原理を利用したもので、通常の転写材を使用した場合は前記の電位設定の通り、反転電位を150Vとし、ラベル紙のように接着剤を使用した転写材や紙紛の発生量の多い再生紙等を使用する場合には、現像バイアスの直流分を、−400Vとし反転電位を250Vと大きくして、非画像領域にチタン酸ストロンチウムを大量に供給することで、感光ドラムと転写材を直接接触させるのを防ぎ、転写材から接着剤や紙紛成分が感光ドラムに付着するのを防止することができた。
【0034】
図4にドラム表面電位と現像バイアス電圧の関係を表すグラフを示す。(a)は通常の転写材の場合で、(b)がラベル紙や再生紙の場合である。
【0035】
なお、非画像部に付着したチタン酸ストロンチウムは、極性が(+)なので、転写ローラ4の電圧極性(+)によって転写されることはない。
【0036】
上記、静電潜像及び現像バイアス電圧の制御の切り替えは、転写材の種類の選択によって行なう。
【0037】
具体的には、画像形成装置の操作部(図示せず)からユーザーが入力できるような手段(例えば転写材選択ボタン)を設けておけばよい。ユーザーが、ラベル紙または再生紙を選択すると制御が切り替わるように設定しておけばよい。
【0038】
本実施例のフローチャートを、図3に示す。
【0039】
(第2の実施例)
第1の実施例では、制御の切り替えを現像バイアスの直流電圧のみで行なったが、静電潜像の条件を変化させることでも同様の効果がある。具体的には、帯電ローラに印加する直流電圧を−750Vとすると、現像バイアス電圧を変化させなくても反転電位が250V確保でき、現像コントラスト電圧は変化ないので画像濃度の低下という弊害も発生しない。
【0040】
また、画像露光量を変化させれば、画像部の電位を変えることができ、静電潜像及び現像バイアス電圧の制御方法はいろいろなバリエイションが考えられる。
【0041】
更に、具体的な構成、現像剤や外添剤の種類等は実施例で説明したものに限られることはなく、電子写真装置等で用いられる公知の構成、材料等を用いても本発明に適用することが可能である。
【0042】
(第3の実施例)
第1の実施例では、転写材の種類の選択を操作部からのユーザーの入力により行なったが、装置側に検知する手段を有する場合はその結果に基づいて、静電潜像及び現像バイアス電圧の制御方法切り替えを自動設定することも可能であるし、操作部からの入力によってユーザーが選択する場合も、転写材の種類の入力でなく、給紙手段の入力に連動して設定することも可能である。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、像担持体上を一様に帯電した後、画像露光を行ない静電潜像を形成する工程、該静電潜像を少なくとも1種類の微粉体粒子を外添した現像剤を用いて現像する工程、形成された現像像を転写材に転写する工程を有する画像形成装置において、転写材の種類を認識する手段を有し、認識した転写材の種類に応じて、該像担持体上に形成する静電潜像の条件、現像バイアス電圧のいずれか一方または両方を変化させる構成としたので、紙の端部やラベル紙の剥離線近傍の非画像領域に微粉体粒子を反転現像させることにより、ラベル紙の紙端部や剥離線から接着剤がはみ出していたとしても、感光ドラム間に微粉体粒子が介在しているため、接着剤が感光ドラムに付着するのを防止できる。
【0044】
また、紙紛の発生量が多い再生紙を使用した場合でも、紙紛の発生量が多い紙端部に微粉体粒子が介在するため、紙紛成分が感光ドラム表面に付着するのを防止できる。
【0045】
しかも、現像剤と反対極性の微粉体粒子を使用しているため、プリント画像に余分な情報や汚れを付加することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能な画像形成装置の縦断面図
【図2】(a)は、画像形成装置用ラベル紙の正面図、(b)は、同図(a)のX−X線断面図
【図3】本発明の第1実施例を表す、フローチャート
【図4】本発明の第1実施例を表す、ドラム表面電位と現像バイアス電圧の関係を表す図、(a)は通常の転写材の場合、(b)はラベル紙や再生紙の場合
【符号の説明】
2 帯電ローラ
3 感光ドラム
4 転写ローラ
5 現像装置
6 クリーニング装置
7 露光装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式、静電記録方式等によって画像を形成する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、レーザービームプリンタや複写機等の画像形成装置において、郵便の宛て名書きや有料ゴミの分別、工場での製品や部品の分別等、多方面に亘って裏面がシールとなったラベル紙が記録材として多く使われている。
【0003】
このラベル紙は離型材を塗布した紙の上に裏面(離型材に対応する面)に接着剤を被覆した紙を付着させたものであり、該ラベル紙は表面に画像を記録した後、離型紙から剥がして目的物に貼り付けて使用される。
【0004】
図2に示すように一枚の台紙(例えばA4サイズ)103に、例えば20枚のラベル101が取り出せるように裏面が糊付けされた画像形成装置用ラベル紙100が多く使用されている。ここで、102は剥離線である。
【0005】
ユーザーは、レーザービームプリンタ等でラベル紙100に印字後、各ラベル101を一枚ずつ剥がして使用する為、プリント時はラベル101が台紙103にしっかり付着していなければいけないが、使用時は容易に剥がせることが要求される。
【0006】
また、近年はエコロジーの観点から、プリンタ等では再生紙が使用されることが多い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のラベル紙をレーザービームプリンタや複写機等の画像形成装置に通紙すると、ラベル紙の裏面に被覆した接着剤が該ラベル紙からはみ出すことがあり、接着剤がラベル紙からはみ出すと、電子写真感光体ドラムとこれに対向する転写ローラとの間の転写部で該感光体ドラムの表面に接着剤が付着し、更にこの接着剤によって汚れや異物が付着する恐れがあり、このようになると、該感光体ドラムの周囲に配置され、該感光体ドラムの表面をクリーニングするクリーニング手段によっても十分なクリーニングが出来ず、次の画像を汚す等の問題が発生する恐れがある。
【0008】
また、再生紙を使用した場合は、紙紛の発生が多いため紙の端部に対応した部分で、感光ドラムが削れたり、紙紛成分が付着したりして画像不良を起こすことが多い。
【0009】
このようなトラブルが発生した場合には、通常は、感光体ドラムを交換することになり、メンテナンスの時間及び費用が増大してしまうという問題がある。
【0010】
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、どのようなラベル紙や再生紙を使用しても、感光ドラム上に接着剤や紙紛成分が付着するのを防止し、不良画像を無くし得る画像形成装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る代表的な構成は、像担持体上を一様に帯電した後、画像露光を行ない静電潜像を形成する工程、該静電潜像を少なくとも1種類の微粉体粒子を外添した現像剤を用いて現像する工程、形成された現像像を転写材に転写する工程を有する画像形成装置において、転写材の種類を認識する手段を有し、認識した転写材の種類に応じて、該像担持体上に形成する静電潜像の条件、現像バイアス電圧のいずれか一方または両方を変化させることを特徴とする画像形成装置である。
【0012】
本発明は、上述の如く構成したので、紙の端部やラベル紙の剥離線近傍の非画像領域に微粉体粒子を反転現像させることにより、ラベル紙の紙端部や剥離線から接着剤がはみ出していたとしても、感光ドラム間に微粉体粒子が介在しているため、接着剤が感光ドラムに付着するのを防止できる。
【0013】
また、紙紛の発生量が多い再生紙を使用した場合でも、紙紛の発生量が多い紙端部に微粉体粒子が介在するため、紙紛成分が感光ドラム表面に付着するのを防止できる。
【0014】
しかも、現像剤と反対極性の微粉体粒子を使用しているため、プリント画像に余分な情報や汚れを付加することもない。
【0015】
以上、本発明を整理して要約すれば以下の構成に集約できる。
【0016】
(1)像担持体上を一様に帯電した後、画像露光を行ない静電潜像を形成する工程、該静電潜像を少なくとも1種類の微粉体粒子を外添した現像剤を用いて現像する工程、形成された現像像を転写材に転写する工程を有する画像形成装置において、転写材の種類を認識する手段を有し、認識した転写材の種類に応じて、該像担持体上に形成する静電潜像の条件、現像バイアス電圧のいずれか一方または両方を変化させることを特徴とする画像形成装置。
【0017】
(2)前記変化させる静電潜像の条件が、帯電電圧、画像露光量の一方または両方であることを特徴とする前記(1)に記載の画像形成装置。
【0018】
(3)前記認識する転写材の種類が、少なくともラベル紙であることを特徴とする前記(1)または(2)に記載の画像形成装置。
【0019】
(4)転写材の種類を認識する手段は、給紙手段の選択であることを特徴とする前記(1)ないし(3)いずれかに記載の画像形成装置。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1の実施例)
図1は、本発明を適用可能な画像形成装置の一例を示す概略断面図である。
【0021】
図1の画像形成装置において、感光ドラム3は、図示されないメインモータから駆動力を受け、その軸を中心に図示矢印の一方向に回転する。
【0022】
該感光ドラム3には、例えば接触帯電部材として回転自在に支持された帯電ローラ2が当接されており、不図示の高圧電源から供給される所定の高圧バイアスが接触帯電ローラ2を介して感光ドラム3に印加されることで感光ドラム3の表面を所望の電位に一様に帯電した後、露光装置7により感光ドラム3上に画信号が送られ、感光ドラム3上に潜像が形成される。
【0023】
また、現像装置5は現像剤5cの貯蔵・保管を行なうホッパーとなる枠体5d、現像剤担持体たる現像スリーブ5a、現像剤規制部材たる現像ブレード5bとを備えており、感光ドラム3上に形成した潜像に現像剤5cを供給して可視化せしめる。そして、感光ドラム3と現像スリーブ5aの間にはこれも不図示の高圧電源が接続されており、適正な現像バイアスを与えるようになっている。
【0024】
このように現像剤5cにより感光ドラム3上の潜像は、可視像となり、ホルダー部材12内に設置され転写装置として、例えば転写ローラ4により現像剤5cと逆極性の電荷を印加され転写材8に転写される。転写材8はカセット11から給紙ローラ10で給紙され、レジストローラ(不図示)により感光ドラム3上の像と同期がとられて転写ローラ4と感光ドラム3の間に送られる。
【0025】
そして、転写材8に転写された現像剤による可視像は、転写材8とともに定着装置9により搬送され熱もしくは圧力により定着された記録画像となる。
【0026】
一方、転写後に転写されず感光ドラム3上に残った現像剤はブレード6aを有するクリーニング装置6により除かれる。その後、感光ドラム3表面は再び帯電ローラ2によって帯電され上述の工程を繰り返す。
【0027】
なお、上記像担持体としては、感光ドラムに限定されることなく、例えば次のものが含まれる。
【0028】
先ず感光体としては光導電体が用いられ、光導電体としては例えばアモルファスシリコン、アモルファスセレン、酸化亜鉛、酸化チタンおよび有機光導電体(OPC)等が含まれる。また前記感光体を搭載する形状としては、例えばドラム状、ベルト状等の回転体およびシート状等が含まれる。
【0029】
なお、一般的にはドラム状またはベルト状のものが用いられており、例えばドラムタイプの感光体にあっては、アルミ合金等のシリンダー上に光導電体を蒸着または塗工等行なったものである。
【0030】
ここで、本実施例における静電潜像及び現像バイアス電圧の制御方法について説明する。
【0031】
まず、OPCからなる感光ドラム3は、帯電ローラ2に印加された交流電圧および直流の−650Vにより、ドラム表面電位が−650Vに帯電される。その後、レーザーからなる露光装置7により感光ドラム3上に画信号が送られ、感光ドラム3上に潜像が形成される。このとき、レーザーは画像に対応した部分を露光するので、画像のない部分は−650Vのままで、画像部分はレーザーの照射を受け、−100Vまで表面電位が低下する。
【0032】
現像装置5の中には微粉体粒子としてチタン酸ストロンチウムを外添した(−)帯電の1成分磁性トナーが現像剤5cとして貯蔵されている。また、現像スリーブ5aには交流電圧及び直流の−500Vの現像バイアスが印加されており、(−)帯電のトナーは、電位の関係から画像に対応したレーザー照射部分に付着する。なお、外添剤のチタン酸ストロンチウムは(+)に帯電するので、非画像部であるレーザー非照射部分に付着しやすい。しかし、チタン酸ストロンチウムの非画像部への付着量は、現像バイアス電圧と非画像部の電位差(反転電位)により変動し、電位差が大きいほど付着量は多くなる。
【0033】
本発明は、この原理を利用したもので、通常の転写材を使用した場合は前記の電位設定の通り、反転電位を150Vとし、ラベル紙のように接着剤を使用した転写材や紙紛の発生量の多い再生紙等を使用する場合には、現像バイアスの直流分を、−400Vとし反転電位を250Vと大きくして、非画像領域にチタン酸ストロンチウムを大量に供給することで、感光ドラムと転写材を直接接触させるのを防ぎ、転写材から接着剤や紙紛成分が感光ドラムに付着するのを防止することができた。
【0034】
図4にドラム表面電位と現像バイアス電圧の関係を表すグラフを示す。(a)は通常の転写材の場合で、(b)がラベル紙や再生紙の場合である。
【0035】
なお、非画像部に付着したチタン酸ストロンチウムは、極性が(+)なので、転写ローラ4の電圧極性(+)によって転写されることはない。
【0036】
上記、静電潜像及び現像バイアス電圧の制御の切り替えは、転写材の種類の選択によって行なう。
【0037】
具体的には、画像形成装置の操作部(図示せず)からユーザーが入力できるような手段(例えば転写材選択ボタン)を設けておけばよい。ユーザーが、ラベル紙または再生紙を選択すると制御が切り替わるように設定しておけばよい。
【0038】
本実施例のフローチャートを、図3に示す。
【0039】
(第2の実施例)
第1の実施例では、制御の切り替えを現像バイアスの直流電圧のみで行なったが、静電潜像の条件を変化させることでも同様の効果がある。具体的には、帯電ローラに印加する直流電圧を−750Vとすると、現像バイアス電圧を変化させなくても反転電位が250V確保でき、現像コントラスト電圧は変化ないので画像濃度の低下という弊害も発生しない。
【0040】
また、画像露光量を変化させれば、画像部の電位を変えることができ、静電潜像及び現像バイアス電圧の制御方法はいろいろなバリエイションが考えられる。
【0041】
更に、具体的な構成、現像剤や外添剤の種類等は実施例で説明したものに限られることはなく、電子写真装置等で用いられる公知の構成、材料等を用いても本発明に適用することが可能である。
【0042】
(第3の実施例)
第1の実施例では、転写材の種類の選択を操作部からのユーザーの入力により行なったが、装置側に検知する手段を有する場合はその結果に基づいて、静電潜像及び現像バイアス電圧の制御方法切り替えを自動設定することも可能であるし、操作部からの入力によってユーザーが選択する場合も、転写材の種類の入力でなく、給紙手段の入力に連動して設定することも可能である。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、像担持体上を一様に帯電した後、画像露光を行ない静電潜像を形成する工程、該静電潜像を少なくとも1種類の微粉体粒子を外添した現像剤を用いて現像する工程、形成された現像像を転写材に転写する工程を有する画像形成装置において、転写材の種類を認識する手段を有し、認識した転写材の種類に応じて、該像担持体上に形成する静電潜像の条件、現像バイアス電圧のいずれか一方または両方を変化させる構成としたので、紙の端部やラベル紙の剥離線近傍の非画像領域に微粉体粒子を反転現像させることにより、ラベル紙の紙端部や剥離線から接着剤がはみ出していたとしても、感光ドラム間に微粉体粒子が介在しているため、接着剤が感光ドラムに付着するのを防止できる。
【0044】
また、紙紛の発生量が多い再生紙を使用した場合でも、紙紛の発生量が多い紙端部に微粉体粒子が介在するため、紙紛成分が感光ドラム表面に付着するのを防止できる。
【0045】
しかも、現像剤と反対極性の微粉体粒子を使用しているため、プリント画像に余分な情報や汚れを付加することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能な画像形成装置の縦断面図
【図2】(a)は、画像形成装置用ラベル紙の正面図、(b)は、同図(a)のX−X線断面図
【図3】本発明の第1実施例を表す、フローチャート
【図4】本発明の第1実施例を表す、ドラム表面電位と現像バイアス電圧の関係を表す図、(a)は通常の転写材の場合、(b)はラベル紙や再生紙の場合
【符号の説明】
2 帯電ローラ
3 感光ドラム
4 転写ローラ
5 現像装置
6 クリーニング装置
7 露光装置
Claims (4)
- 像担持体上を一様に帯電した後、画像露光を行ない静電潜像を形成する工程、該静電潜像を少なくとも1種類の微粉体粒子を外添した現像剤を用いて現像する工程、形成された現像像を転写材に転写する工程を有する画像形成装置において、転写材の種類を認識する手段を有し、認識した転写材の種類に応じて、該像担持体上に形成する静電潜像の条件、現像バイアス電圧のいずれか一方または両方を変化させることを特徴とする画像形成装置。
- 前記変化させる静電潜像の条件が、帯電電圧、画像露光量の一方または両方であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記認識する転写材の種類が、少なくともラベル紙であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 転写材の種類を認識する手段は、給紙手段の選択であることを特徴とする請求項1ないし3いずれかに記載の画像形成装置。
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-
2003
- 2003-01-24 JP JP2003016155A patent/JP2004226824A/ja not_active Withdrawn
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