JP2001021701A - 帯電防止・反射防止膜付き透明フィルム - Google Patents
帯電防止・反射防止膜付き透明フィルムInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 膜強度や防汚染性が向上し、しかも廉価に
製造することができる帯電防止・反射防止膜付き透明フ
ィルムを提供することを課題とする。 【解決手段】 透明プラスチックフィルムと、該透明
プラスチックフィルム上に積層された透明ハードコート
層と、透明低屈折率中間層と、透明高屈折率導電層と、
透明低屈折率層とを少なくとも備え、前記透明ハードコ
ート層は、酸化物微粉末とバインダー成分とを少なくと
も含有すると共に、前記透明ハードコート層を形成する
前記酸化物微粉末の前記透明ハードコート層における含
有率は 50 重量%以上であり、前記透明低屈折率中間層
は、酸化物微粉末とバインダー成分とを少なくとも含有
すると共に、前記透明低屈折率中間層を形成する前記酸
化物微粉末の前記透明低屈折率中間層における含有率は
50 重量%以上とするように構成する。
製造することができる帯電防止・反射防止膜付き透明フ
ィルムを提供することを課題とする。 【解決手段】 透明プラスチックフィルムと、該透明
プラスチックフィルム上に積層された透明ハードコート
層と、透明低屈折率中間層と、透明高屈折率導電層と、
透明低屈折率層とを少なくとも備え、前記透明ハードコ
ート層は、酸化物微粉末とバインダー成分とを少なくと
も含有すると共に、前記透明ハードコート層を形成する
前記酸化物微粉末の前記透明ハードコート層における含
有率は 50 重量%以上であり、前記透明低屈折率中間層
は、酸化物微粉末とバインダー成分とを少なくとも含有
すると共に、前記透明低屈折率中間層を形成する前記酸
化物微粉末の前記透明低屈折率中間層における含有率は
50 重量%以上とするように構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯電防止や映りこ
み防止を必要とする透明材料表面に貼着することにより
帯電防止・反射防止機能を付与することができると共に
膜強度及び防汚染性が向上した帯電防止・反射防止膜付
き透明フィルムに関する。なお、本明細書中、「帯電防
止」とは電磁波遮蔽をも包含するものとする。
み防止を必要とする透明材料表面に貼着することにより
帯電防止・反射防止機能を付与することができると共に
膜強度及び防汚染性が向上した帯電防止・反射防止膜付
き透明フィルムに関する。なお、本明細書中、「帯電防
止」とは電磁波遮蔽をも包含するものとする。
【0002】
【従来の技術】一般に画像表示用透明材料、例えば従来
のTVブラウン管の画像表示部には、静電気が帯電しや
すく、この静電気によって塵埃が表示面に付着するとい
う問題点が知られている。また、前記画像表示部から電
磁波が輻射され、この電磁波が環境に対して悪影響を与
えるという問題点も指摘されている。更に、前記画像表
示部の表示面に、外部の光が反射し、あるいは外部影像
が映り、表示面の画像を不明瞭にするなどの問題点も知
られている。
のTVブラウン管の画像表示部には、静電気が帯電しや
すく、この静電気によって塵埃が表示面に付着するとい
う問題点が知られている。また、前記画像表示部から電
磁波が輻射され、この電磁波が環境に対して悪影響を与
えるという問題点も指摘されている。更に、前記画像表
示部の表示面に、外部の光が反射し、あるいは外部影像
が映り、表示面の画像を不明瞭にするなどの問題点も知
られている。
【0003】これらの問題点を解消するため、最近は、
ブラウン管表面のフラット化が普及してきたこと、及び
直接塗布と比べて表示面の洗浄度にそれほど影響されな
いこと、製造コストが軽減できること等の理由から、前
記画像表示面に帯電防止・反射防止膜付き透明フィルム
を貼着することがなされている。
ブラウン管表面のフラット化が普及してきたこと、及び
直接塗布と比べて表示面の洗浄度にそれほど影響されな
いこと、製造コストが軽減できること等の理由から、前
記画像表示面に帯電防止・反射防止膜付き透明フィルム
を貼着することがなされている。
【0004】そして、このような帯電防止・反射防止膜
付き透明フィルムとしては、 透明プラスチックフィルム上に透明ハードコート層
を設け、この透明ハードコート層上に透明導電層と透明
反射防止層とを蒸着法やスパッタリング法により積層し
たタイプもの、 透明プラスチックフィルム上に透明ハードコート層
を設け、この透明ハードコート層上に透明導電層と透明
反射防止層とを塗工法により積層したタイプのもの、 が知られている。
付き透明フィルムとしては、 透明プラスチックフィルム上に透明ハードコート層
を設け、この透明ハードコート層上に透明導電層と透明
反射防止層とを蒸着法やスパッタリング法により積層し
たタイプもの、 透明プラスチックフィルム上に透明ハードコート層
を設け、この透明ハードコート層上に透明導電層と透明
反射防止層とを塗工法により積層したタイプのもの、 が知られている。
【0005】〔問題点〕しかしながら、前記の蒸着法や
スパッタリング法で積層された導電防止・反射防止層付
き透明フィルムは、コスト的に高く、また量産性に劣る
という問題点があった。また、前記の塗工法により積層
された帯電防止・反射防止膜付き透明フィルムは、膜強
度、特に鉛筆硬度、スチールウール強度が弱く、鉛筆強
度でHレベル、スチールウール強度で傷が数十本レベル
であるため、膜強度が不十分であり、更に、防汚染性に
ついても、当初の効果は認められるものの、徐々に効果
が低減してしまうという問題点もあった。
スパッタリング法で積層された導電防止・反射防止層付
き透明フィルムは、コスト的に高く、また量産性に劣る
という問題点があった。また、前記の塗工法により積層
された帯電防止・反射防止膜付き透明フィルムは、膜強
度、特に鉛筆硬度、スチールウール強度が弱く、鉛筆強
度でHレベル、スチールウール強度で傷が数十本レベル
であるため、膜強度が不十分であり、更に、防汚染性に
ついても、当初の効果は認められるものの、徐々に効果
が低減してしまうという問題点もあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術に
おける問題点に鑑みてなされたもので、その解決のため
具体的に設定した技術的な課題は、膜強度や防汚染性が
向上し、しかも廉価に製造することができる帯電防止・
反射防止膜付き透明フィルムを提供することにある。
おける問題点に鑑みてなされたもので、その解決のため
具体的に設定した技術的な課題は、膜強度や防汚染性が
向上し、しかも廉価に製造することができる帯電防止・
反射防止膜付き透明フィルムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、塗工法を
用いて成膜する場合について鋭意研究を重ねた結果、透
明プラスチックフィルムの上面に特定組成の透明ハード
コート層と、該透明ハードコート層の上面に特定組成の
透明低屈折率中間層とを設けることにより、前記課題を
解決し得ることを知見し、本発明に至った。すなわち、
用いて成膜する場合について鋭意研究を重ねた結果、透
明プラスチックフィルムの上面に特定組成の透明ハード
コート層と、該透明ハードコート層の上面に特定組成の
透明低屈折率中間層とを設けることにより、前記課題を
解決し得ることを知見し、本発明に至った。すなわち、
【0008】前記課題を効果的に解決するため具体的に
構成された手段である、本発明の請求項1に係る帯電防
止・反射防止膜付き透明フィルムは、透明プラスチック
フィルムと、該透明プラスチックフィルム上に積層され
た透明ハードコート層と、該透明ハードコート層上に積
層された透明低屈折率中間層と、該透明低屈折率中間層
上に積層された透明高屈折率導電層と、該透明高屈折率
導電層上に積層された透明低屈折率層とを少なくとも備
え、前記透明ハードコート層は、酸化物微粉末とバイン
ダー成分とを少なくとも含有すると共に、前記透明ハー
ドコート層を形成する前記酸化物微粉末の前記透明ハー
ドコート層における含有率は 50 重量%以上であり、前
記透明低屈折率中間層は、酸化物微粉末とバインダー成
分とを少なくとも含有すると共に、前記透明低屈折率中
間層を形成する前記酸化物微粉末の前記透明低屈折率中
間層における含有率は 50 重量%以上であることを特徴
とするものである。ここに、前記の透明低屈折率中間層
及び透明低屈折率層の「低屈折率」とは、前記高屈折率
透明導電層の屈折率よりも屈折率が小さいことをいう。
構成された手段である、本発明の請求項1に係る帯電防
止・反射防止膜付き透明フィルムは、透明プラスチック
フィルムと、該透明プラスチックフィルム上に積層され
た透明ハードコート層と、該透明ハードコート層上に積
層された透明低屈折率中間層と、該透明低屈折率中間層
上に積層された透明高屈折率導電層と、該透明高屈折率
導電層上に積層された透明低屈折率層とを少なくとも備
え、前記透明ハードコート層は、酸化物微粉末とバイン
ダー成分とを少なくとも含有すると共に、前記透明ハー
ドコート層を形成する前記酸化物微粉末の前記透明ハー
ドコート層における含有率は 50 重量%以上であり、前
記透明低屈折率中間層は、酸化物微粉末とバインダー成
分とを少なくとも含有すると共に、前記透明低屈折率中
間層を形成する前記酸化物微粉末の前記透明低屈折率中
間層における含有率は 50 重量%以上であることを特徴
とするものである。ここに、前記の透明低屈折率中間層
及び透明低屈折率層の「低屈折率」とは、前記高屈折率
透明導電層の屈折率よりも屈折率が小さいことをいう。
【0009】また、請求項2に係る帯電防止・反射防止
膜付き透明フィルムは、前記透明高屈折率導電層は、導
電性高屈折率微粉末を 70 重量%以上含有することを特
徴とする。
膜付き透明フィルムは、前記透明高屈折率導電層は、導
電性高屈折率微粉末を 70 重量%以上含有することを特
徴とする。
【0010】また、請求項3に係る帯電防止・反射防止
膜付き透明フィルムは、前記透明ハードコート層の厚み
は1〜 20 μmであることを特徴とする。
膜付き透明フィルムは、前記透明ハードコート層の厚み
は1〜 20 μmであることを特徴とする。
【0011】また、請求項4に係る帯電防止・反射防止
膜付き透明フィルムは、最外層の前記低屈折率透明層が
シリコーンオイルを含むことを特徴とする。
膜付き透明フィルムは、最外層の前記低屈折率透明層が
シリコーンオイルを含むことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明における以下の実施の形態
では、塗工法を用いて成膜する場合について具体的に説
明する。ただし、この実施の形態は、本発明の趣旨をよ
り良く理解させるため具体的に説明するもので、特に指
定のない限り、発明内容を限定するものではない。
では、塗工法を用いて成膜する場合について具体的に説
明する。ただし、この実施の形態は、本発明の趣旨をよ
り良く理解させるため具体的に説明するもので、特に指
定のない限り、発明内容を限定するものではない。
【0013】〔構成〕本実施の形態における帯電防止・
反射防止膜付き透明フィルムは、図1に示すように、基
材としての透明プラスチックフィルム1と、該透明プラ
スチックフィルム1の片面上に積層された透明ハードコ
ート層2と、該透明ハードコート層2上に積層された透
明低屈折率中間層3と、該透明低屈折率中間層3上に積
層された透明高屈折率導電層4と、該透明高屈折率導電
層4上に積層された透明低屈折率層5と、前記透明プラ
スチックフィルム1の他面上に積層された粘着層6と、
該粘着層上に積層されたセパレータ7を備えた多層構造
を有している。
反射防止膜付き透明フィルムは、図1に示すように、基
材としての透明プラスチックフィルム1と、該透明プラ
スチックフィルム1の片面上に積層された透明ハードコ
ート層2と、該透明ハードコート層2上に積層された透
明低屈折率中間層3と、該透明低屈折率中間層3上に積
層された透明高屈折率導電層4と、該透明高屈折率導電
層4上に積層された透明低屈折率層5と、前記透明プラ
スチックフィルム1の他面上に積層された粘着層6と、
該粘着層上に積層されたセパレータ7を備えた多層構造
を有している。
【0014】そして、透明低屈折率中間層3と、透明高
屈折率導電層4と、透明低屈折率層5とが帯電防止・反
射防止膜を構成している。また、この帯電防止・反射防
止膜付き透明フィルムは、セパレータ7を剥離して粘着
層6を露出させ、この粘着層6を介して、フラットディ
スプレイ装置、フラットTVブラウン管、プラズマディ
スプレイパネル等の画像表示面に貼着するものである。
以下、帯電防止・反射防止膜付き透明フィルムを構成す
る各層について、詳細に説明する。
屈折率導電層4と、透明低屈折率層5とが帯電防止・反
射防止膜を構成している。また、この帯電防止・反射防
止膜付き透明フィルムは、セパレータ7を剥離して粘着
層6を露出させ、この粘着層6を介して、フラットディ
スプレイ装置、フラットTVブラウン管、プラズマディ
スプレイパネル等の画像表示面に貼着するものである。
以下、帯電防止・反射防止膜付き透明フィルムを構成す
る各層について、詳細に説明する。
【0015】「透明プラスチックフィルム」基材として
の透明プラスチックフィルム1は、特段限定されるもの
でなく、例えばポリエチレンテレフタレートフィルム
(以下、PETと称する)、トリアセチルセルロースフ
ィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリエーテルサル
ホンフィルム、ポリアリレートフィルム、ノルボルネン
系フィルム、非晶質ポリオレフィンフィルム等の透明プ
ラスチックフィルムから適宜選択することができ、その
膜厚も特段限定されるものでなく、通常 25 〜250 μm
程度のものを使用することができる。
の透明プラスチックフィルム1は、特段限定されるもの
でなく、例えばポリエチレンテレフタレートフィルム
(以下、PETと称する)、トリアセチルセルロースフ
ィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリエーテルサル
ホンフィルム、ポリアリレートフィルム、ノルボルネン
系フィルム、非晶質ポリオレフィンフィルム等の透明プ
ラスチックフィルムから適宜選択することができ、その
膜厚も特段限定されるものでなく、通常 25 〜250 μm
程度のものを使用することができる。
【0016】「透明ハードコート層」透明プラスチック
フィルム1上に積層される透明ハードコート層2は、例
えば、バインダー成分と、酸化物微粉末と、有機溶剤と
を少なくとも含有する透明ハードコート層形成用塗料を
透明プラスチックフィルム1上に塗布・乾燥することに
よって形成される。
フィルム1上に積層される透明ハードコート層2は、例
えば、バインダー成分と、酸化物微粉末と、有機溶剤と
を少なくとも含有する透明ハードコート層形成用塗料を
透明プラスチックフィルム1上に塗布・乾燥することに
よって形成される。
【0017】透明ハードコート層2中における酸化物微
粉末の含有量は 50 重量%以上、特に好適には 50 〜 7
0 重量%の範囲であることが必要である。即ち、前記酸
化物微粉末の含有量が 70 重量%を越えると、酸化物微
粉末の含有量が過度となり、得られる透明ハードコート
層2の強度が低下すると共に、透明ハードコート層2に
白化現象が認められる。一方、前記酸化物微粉末の含有
量が 50 重量%未満では、透明プラスチックフィルム1
や透明低屈折率中間層3との密着性が悪くなり、膜強度
が低下し、目的とする鉛筆硬度、スチールウール強度が
得られなくなる。
粉末の含有量は 50 重量%以上、特に好適には 50 〜 7
0 重量%の範囲であることが必要である。即ち、前記酸
化物微粉末の含有量が 70 重量%を越えると、酸化物微
粉末の含有量が過度となり、得られる透明ハードコート
層2の強度が低下すると共に、透明ハードコート層2に
白化現象が認められる。一方、前記酸化物微粉末の含有
量が 50 重量%未満では、透明プラスチックフィルム1
や透明低屈折率中間層3との密着性が悪くなり、膜強度
が低下し、目的とする鉛筆硬度、スチールウール強度が
得られなくなる。
【0018】また、透明ハードコート層2中に用いられ
る酸化物微粉末としては、酸化珪素、酸化アルミニウ
ム、酸化アンチモン、酸化錫、酸化チタニウム、酸化ジ
ルコニウム、酸化タンタル等が、透明ハードコート層2
を着色させることなく、透明性に優れた透明ハードコー
ト層2を形成し得る等の理由により好適に使用される。
この酸化物微粉末の粒子径としては、 0.1μm以下のも
のが好ましい。粒子径が0.1μm超では、得られる透明
ハードコート層がレイリー散乱により光を著しく乱反射
し、白く見えるようになって透明度が低下するので好ま
しくない。
る酸化物微粉末としては、酸化珪素、酸化アルミニウ
ム、酸化アンチモン、酸化錫、酸化チタニウム、酸化ジ
ルコニウム、酸化タンタル等が、透明ハードコート層2
を着色させることなく、透明性に優れた透明ハードコー
ト層2を形成し得る等の理由により好適に使用される。
この酸化物微粉末の粒子径としては、 0.1μm以下のも
のが好ましい。粒子径が0.1μm超では、得られる透明
ハードコート層がレイリー散乱により光を著しく乱反射
し、白く見えるようになって透明度が低下するので好ま
しくない。
【0019】前記のバインダー成分としては、例えば紫
外線硬化樹脂、電子線硬化樹脂、カチオン重合性樹脂等
を例示することができ、中でも紫外線硬化樹脂は安価に
入手容易であり、また基材としての透明プラスチックフ
ィルム1との密着性に優れることから好適に用いられ
る。この紫外線硬化樹脂としては、塗工法(ウエットコ
ーティング法)に用いられる感光性の樹脂であれば良
く、例えばアクリル系樹脂、アクリルウレタン系樹脂、
シリコーン系樹脂、エポキシ系樹脂等が前記酸化物微粉
末の分散性を損なうことがない等の理由から好適に用い
られる。
外線硬化樹脂、電子線硬化樹脂、カチオン重合性樹脂等
を例示することができ、中でも紫外線硬化樹脂は安価に
入手容易であり、また基材としての透明プラスチックフ
ィルム1との密着性に優れることから好適に用いられ
る。この紫外線硬化樹脂としては、塗工法(ウエットコ
ーティング法)に用いられる感光性の樹脂であれば良
く、例えばアクリル系樹脂、アクリルウレタン系樹脂、
シリコーン系樹脂、エポキシ系樹脂等が前記酸化物微粉
末の分散性を損なうことがない等の理由から好適に用い
られる。
【0020】前記の透明ハードコート層形成用塗料は、
例えば、前記酸化物微粉末と紫外線硬化樹脂とを、分散
剤等を使用して、超音波分散機、ホモジナイザー、サン
ドミル等を用いた通常の方法で、有機溶剤中に混合分散
させた有機溶剤系塗料として得ることができる。前記の
有機溶剤は、アルコール系、グリコール系、酢酸エステ
ル系、ケトン系などから選ぶことができ、これらは単一
種で用いてもよく、2種以上の混合物として用いてもよ
い。
例えば、前記酸化物微粉末と紫外線硬化樹脂とを、分散
剤等を使用して、超音波分散機、ホモジナイザー、サン
ドミル等を用いた通常の方法で、有機溶剤中に混合分散
させた有機溶剤系塗料として得ることができる。前記の
有機溶剤は、アルコール系、グリコール系、酢酸エステ
ル系、ケトン系などから選ぶことができ、これらは単一
種で用いてもよく、2種以上の混合物として用いてもよ
い。
【0021】そして、基材としての透明プラスチックフ
ィルム1の片面に、前記透明ハードコート層形成用塗料
を塗布し、紫外線照射により架橋させ、透明ハードコー
ト層2とする。この透明ハードコート層の層厚は 1〜 2
0 μmが好適であり、層厚が1μm以下では、十分な硬
度発現を図ることはできず、一方、 20 μmを越えると
透明プラスチックフィルム1のカーリングが大きくなり
好ましくない。なお、塗工法としては、各種の塗工方法
で可能であり、例えばバーコート法、グラビアコート
法、スリットコーター法、ロールコーター法等から適宜
選択することができる。
ィルム1の片面に、前記透明ハードコート層形成用塗料
を塗布し、紫外線照射により架橋させ、透明ハードコー
ト層2とする。この透明ハードコート層の層厚は 1〜 2
0 μmが好適であり、層厚が1μm以下では、十分な硬
度発現を図ることはできず、一方、 20 μmを越えると
透明プラスチックフィルム1のカーリングが大きくなり
好ましくない。なお、塗工法としては、各種の塗工方法
で可能であり、例えばバーコート法、グラビアコート
法、スリットコーター法、ロールコーター法等から適宜
選択することができる。
【0022】「透明低屈折率中間層」透明ハードコート
層2上に積層される透明低屈折率中間層3は、例えば、
バインダー成分と、酸化物微粉末と、有機溶剤とを少な
くとも含む透明低屈折率層形成用塗料を用いて、透明ハ
ードコート層2上に塗布・乾燥することにより形成され
る。
層2上に積層される透明低屈折率中間層3は、例えば、
バインダー成分と、酸化物微粉末と、有機溶剤とを少な
くとも含む透明低屈折率層形成用塗料を用いて、透明ハ
ードコート層2上に塗布・乾燥することにより形成され
る。
【0023】透明低屈折率中間層3中における酸化物微
粉末の含有量は 50 重量%以上、特に 50 〜 70 重量%
の範囲であることが好適である。即ち、酸化物微粉末の
含有量が 70 重量%を越えると酸化物微粉末含有量が過
度となり、得られる透明低屈折率中間層3の強度、透明
ハードコート層2や以下に詳述する透明高屈折率導電層
4との密着性が低下すると共に、透明低屈折率中間層3
に白化現象が認められる。一方、前記の酸化物微粉末の
含有量が 50 重量%未満では、透明ハードコート層2や
透明高屈折率導電層4との密着性が悪くなり、膜強度が
低下し、目的とする鉛筆硬度、スチールウール強度が得
られなくなる。
粉末の含有量は 50 重量%以上、特に 50 〜 70 重量%
の範囲であることが好適である。即ち、酸化物微粉末の
含有量が 70 重量%を越えると酸化物微粉末含有量が過
度となり、得られる透明低屈折率中間層3の強度、透明
ハードコート層2や以下に詳述する透明高屈折率導電層
4との密着性が低下すると共に、透明低屈折率中間層3
に白化現象が認められる。一方、前記の酸化物微粉末の
含有量が 50 重量%未満では、透明ハードコート層2や
透明高屈折率導電層4との密着性が悪くなり、膜強度が
低下し、目的とする鉛筆硬度、スチールウール強度が得
られなくなる。
【0024】また、透明低屈折率中間層3中に用いられ
る酸化物微粉末としては、酸化珪素、酸化アルミニウ
ム、酸化アンチモン、酸化錫、酸化チタニウム、酸化ジ
ルコニウム、酸化タンタル等が、透明低屈折率中間層3
を着色させることなく透明な膜を形成し得る等の理由に
より好適に使用される。この酸化物微粉末の粒子径とし
ては、 0.1μm以下のものが好ましい。粒子径が 0.1μ
m超では、得られる透明低屈折率中間層がレイリー散乱
により光を著しく乱反射して白く見えるようになり、透
明性が低下して好ましくない。
る酸化物微粉末としては、酸化珪素、酸化アルミニウ
ム、酸化アンチモン、酸化錫、酸化チタニウム、酸化ジ
ルコニウム、酸化タンタル等が、透明低屈折率中間層3
を着色させることなく透明な膜を形成し得る等の理由に
より好適に使用される。この酸化物微粉末の粒子径とし
ては、 0.1μm以下のものが好ましい。粒子径が 0.1μ
m超では、得られる透明低屈折率中間層がレイリー散乱
により光を著しく乱反射して白く見えるようになり、透
明性が低下して好ましくない。
【0025】更に、前記のバインダー成分としては、例
えば、シリコンアルコキシド及び/またはその加水分解
生成物を例示することができる。このシリコンアルコキ
シド及び/またはその加水分解生成物は、低屈折率であ
り、前記酸化物微粉末との分散性が良く、低温での硬化
性も良好である等の理由から好適に用いられる。
えば、シリコンアルコキシド及び/またはその加水分解
生成物を例示することができる。このシリコンアルコキ
シド及び/またはその加水分解生成物は、低屈折率であ
り、前記酸化物微粉末との分散性が良く、低温での硬化
性も良好である等の理由から好適に用いられる。
【0026】前記の透明低屈折率中間層形成用塗料は、
例えば、シリコンアルコキシドと、酸化物微粉末と、水
と、加水分解触媒(塩酸、硝酸、硫酸、りん酸等の酸や
β−ジケトンの塩類等)と、分散剤等とを、超音波分散
機、ホモジナイザー、サンドミル等を用いた通常の方法
で有機溶剤中に混合分散させた有機溶剤系塗料として得
ることができる。
例えば、シリコンアルコキシドと、酸化物微粉末と、水
と、加水分解触媒(塩酸、硝酸、硫酸、りん酸等の酸や
β−ジケトンの塩類等)と、分散剤等とを、超音波分散
機、ホモジナイザー、サンドミル等を用いた通常の方法
で有機溶剤中に混合分散させた有機溶剤系塗料として得
ることができる。
【0027】そして、前記のシリコンアルコキシドとし
ては、テトラアルコキシシラン系化合物、アルキルトリ
アルコキシシラン系化合物等から適宜選択することがで
きる。また、前記の有機溶剤は、アルコール系、グリコ
ール系、酢酸エステル系、ケトン系などから適宜選択す
ることができ、これらは単一種で用いてもよく、2種以
上の混合物として用いてもよい。
ては、テトラアルコキシシラン系化合物、アルキルトリ
アルコキシシラン系化合物等から適宜選択することがで
きる。また、前記の有機溶剤は、アルコール系、グリコ
ール系、酢酸エステル系、ケトン系などから適宜選択す
ることができ、これらは単一種で用いてもよく、2種以
上の混合物として用いてもよい。
【0028】そして、透明ハードコート層2上に前記透
明低屈折率層形成用塗料を塗布し、例えば温度 70 〜13
0 ℃で1分以上乾燥して、約 0.1μm程度の層厚となる
ように成膜する。層厚については、各層の屈折率、目標
の波長と反射率についてシミュレーションして決定する
のが好ましい。
明低屈折率層形成用塗料を塗布し、例えば温度 70 〜13
0 ℃で1分以上乾燥して、約 0.1μm程度の層厚となる
ように成膜する。層厚については、各層の屈折率、目標
の波長と反射率についてシミュレーションして決定する
のが好ましい。
【0029】乾燥温度が 130℃を上回ると使用する透明
プラスチックフィルムによっては熱変形を引き起こすた
め好ましくない。一方、乾燥温度が 70 ℃よりも低温で
は硬化速度が遅く強度発現せず、また、乾燥時間が1分
以下では膜強度が不足するため好ましくない。なお、塗
工法としては、各種塗工方法で可能であり、例えばバー
コート法、グラビアコート法、スリットコーター法、ロ
ールコーター法等から適宜選択することができる。
プラスチックフィルムによっては熱変形を引き起こすた
め好ましくない。一方、乾燥温度が 70 ℃よりも低温で
は硬化速度が遅く強度発現せず、また、乾燥時間が1分
以下では膜強度が不足するため好ましくない。なお、塗
工法としては、各種塗工方法で可能であり、例えばバー
コート法、グラビアコート法、スリットコーター法、ロ
ールコーター法等から適宜選択することができる。
【0030】「透明高屈折率導電層」透明低屈折率中間
層3上に形成される透明高屈折率導電層4は、例えば、
導電性を有しかつ高屈折率の微粉末と、シリコンアルコ
キシド及び/又はその加水分解生成物と、有機溶剤とを
少なくとも含む透明高屈折率層形成用塗料を用いて、透
明低屈折率中間層3上に塗布・乾燥することにより形成
される。
層3上に形成される透明高屈折率導電層4は、例えば、
導電性を有しかつ高屈折率の微粉末と、シリコンアルコ
キシド及び/又はその加水分解生成物と、有機溶剤とを
少なくとも含む透明高屈折率層形成用塗料を用いて、透
明低屈折率中間層3上に塗布・乾燥することにより形成
される。
【0031】透明高屈折率導電層4における前記の導電
性高屈折率微粉末の含有量は 70 重量%以上、特に、 7
0 〜 95 重量%であることが好適である。前記の導電性
高屈折率微粉末の含有量が 70 重量%を下回ると、透明
高屈折率導電層4の表面抵抗が大きくなるため導電性が
悪化し、また、相対的にシリコンアルコキシド及び/又
はその加水分解生成物由来のシリカの含有量が増加して
屈折率の低下を引き起こし、反射率が増大するので好ま
しくない。一方、前記の導電性・高屈折率微粉末の含有
量が 95 重量%を越えると、前記の導電性高屈折率微粉
末をマトリックス中に固定することができず、また、塗
工する際に透明低屈折率中間層3が傷つき、外観不良を
引き起こすため好ましくない。
性高屈折率微粉末の含有量は 70 重量%以上、特に、 7
0 〜 95 重量%であることが好適である。前記の導電性
高屈折率微粉末の含有量が 70 重量%を下回ると、透明
高屈折率導電層4の表面抵抗が大きくなるため導電性が
悪化し、また、相対的にシリコンアルコキシド及び/又
はその加水分解生成物由来のシリカの含有量が増加して
屈折率の低下を引き起こし、反射率が増大するので好ま
しくない。一方、前記の導電性・高屈折率微粉末の含有
量が 95 重量%を越えると、前記の導電性高屈折率微粉
末をマトリックス中に固定することができず、また、塗
工する際に透明低屈折率中間層3が傷つき、外観不良を
引き起こすため好ましくない。
【0032】前記の導電性高屈折率微粉末としては、ア
ンチモンドープ酸化錫(以下、ATOと称する)、錫ド
ープ酸化インジウム(以下、ITOと称する)、アルミ
ニウムドープ酸化亜鉛、金、銀、パラジウム等の金属微
粉末が、透明性、導電性に優れた透明高屈折率導電層4
を形成し得る等の理由により、好適に使用される。
ンチモンドープ酸化錫(以下、ATOと称する)、錫ド
ープ酸化インジウム(以下、ITOと称する)、アルミ
ニウムドープ酸化亜鉛、金、銀、パラジウム等の金属微
粉末が、透明性、導電性に優れた透明高屈折率導電層4
を形成し得る等の理由により、好適に使用される。
【0033】ドープ前の酸化錫または酸化インジウムと
しては、気相法、CVD法、炭酸塩(又はシュウ酸塩)
法等のいずれの既知の方法によって製造されたものであ
っても良く、また、ATO微粉末やITO微粉末の形状
にも格別の制限はなく、球状、針状、板状、および鎖状
等のいずれであってもよい。
しては、気相法、CVD法、炭酸塩(又はシュウ酸塩)
法等のいずれの既知の方法によって製造されたものであ
っても良く、また、ATO微粉末やITO微粉末の形状
にも格別の制限はなく、球状、針状、板状、および鎖状
等のいずれであってもよい。
【0034】酸化錫に対するアンチモンのドープ量、酸
化インジウムに対する錫のドープ量については、酸化錫
或いは酸化インジウムの 1〜5 重量%であるのが好まし
い。このようなアンチモンや錫のドープにより、酸化錫
微粉末、酸化インジウム微粉末はその帯電防止効果など
が一層増進する。
化インジウムに対する錫のドープ量については、酸化錫
或いは酸化インジウムの 1〜5 重量%であるのが好まし
い。このようなアンチモンや錫のドープにより、酸化錫
微粉末、酸化インジウム微粉末はその帯電防止効果など
が一層増進する。
【0035】また、導電性高屈折率微粉末の粒子径は、
平均粒径が 1〜100 nmであることが好ましい。平均粒
径1nm未満であるとその導電性が低下し、かつ導電性
高屈折率微粉末が凝集しやすくなって塗料化するための
均一な分散が困難になり、さらには粘性が高くなって分
散不良が生じたり、これを防ぐため所要溶媒を多くする
ことにより導電性高屈折率微粉末の濃度が過度に低くな
るといった問題が生ずる。一方、導電性・高屈折率微粉
末の平均粒径が 100nmを越えると、得られる透明高屈
折率導電層4がレイリー散乱によって光を著しく乱反射
し、白く見えるようになって透明度が低下するので好ま
しくない。
平均粒径が 1〜100 nmであることが好ましい。平均粒
径1nm未満であるとその導電性が低下し、かつ導電性
高屈折率微粉末が凝集しやすくなって塗料化するための
均一な分散が困難になり、さらには粘性が高くなって分
散不良が生じたり、これを防ぐため所要溶媒を多くする
ことにより導電性高屈折率微粉末の濃度が過度に低くな
るといった問題が生ずる。一方、導電性・高屈折率微粉
末の平均粒径が 100nmを越えると、得られる透明高屈
折率導電層4がレイリー散乱によって光を著しく乱反射
し、白く見えるようになって透明度が低下するので好ま
しくない。
【0036】また、この透明高屈折率導電層形成用塗料
に黒色系導電性微粉末を加えることにより、黒色系着色
導電性微粉末を加えない透明高屈折率導電層4と比べ
て、高導電化と低反射化を同時に図ることができる。即
ち、導電性高屈折率微粉末に、より高導電性で、かつ光
吸収能のある黒色系着色導電性微粉末、例えばカーボン
ブラック微粉末を混合すると、結果として二重の導電性
微粉末を添加したことになり、もって形成される透明高
屈折率導電層4は、極めて優れた帯電防止効果を呈する
ものとなる。
に黒色系導電性微粉末を加えることにより、黒色系着色
導電性微粉末を加えない透明高屈折率導電層4と比べ
て、高導電化と低反射化を同時に図ることができる。即
ち、導電性高屈折率微粉末に、より高導電性で、かつ光
吸収能のある黒色系着色導電性微粉末、例えばカーボン
ブラック微粉末を混合すると、結果として二重の導電性
微粉末を添加したことになり、もって形成される透明高
屈折率導電層4は、極めて優れた帯電防止効果を呈する
ものとなる。
【0037】また、透明高屈折率導電層4に存在する黒
色系着色導電性微粉末により、帯電防止・反射防止膜付
き透明フィルムの各層界面での反射光を効率よく吸収さ
せることができ、もって反射防止効果を従来以上に高
め、低反射化を図ることができる。また、次式に示すよ
うに透過率Tgを低下させることにより、画像のコント
ラストCrの向上も図ることができる。
色系着色導電性微粉末により、帯電防止・反射防止膜付
き透明フィルムの各層界面での反射光を効率よく吸収さ
せることができ、もって反射防止効果を従来以上に高
め、低反射化を図ることができる。また、次式に示すよ
うに透過率Tgを低下させることにより、画像のコント
ラストCrの向上も図ることができる。
【0038】Cr=πB/(R・Tg・L)+1 ここに、Cr:コントラスト B:蛍光面輝度 R:蛍光面反射率 Tg:透過率 L:外光照度
【0039】透明高屈折率導電層形成用塗料に添加する
黒色系着色導電性微粉末としては、黒色、灰色、黒灰
色、黒褐色等の色調を有し、かつ、導電性を有する微粉
末であれば良く、例えばカーボンブラック、チタンブラ
ック、金属シリコン、硫化錫、硫化水銀、金属コバル
ト、金属タングステン、貴金属コロイド等の酸化物微粉
末、硫化物微粉末、金属微粉末、金属コロイドなどが使
用されるが、特にファーネスブラック、ケッチェンブラ
ック、黒鉛粉末などのカーボンブラック微粉末が好適に
用いられる。
黒色系着色導電性微粉末としては、黒色、灰色、黒灰
色、黒褐色等の色調を有し、かつ、導電性を有する微粉
末であれば良く、例えばカーボンブラック、チタンブラ
ック、金属シリコン、硫化錫、硫化水銀、金属コバル
ト、金属タングステン、貴金属コロイド等の酸化物微粉
末、硫化物微粉末、金属微粉末、金属コロイドなどが使
用されるが、特にファーネスブラック、ケッチェンブラ
ック、黒鉛粉末などのカーボンブラック微粉末が好適に
用いられる。
【0040】黒色系着色導電性微粉末の粒子径について
は、塗料の分散安定性の点から1μm以下の粒径のもの
を使用することが好ましい。黒色系着色導電性微粉末の
添加量については、導電性高屈折率微粉末と黒色系着色
導電性微粉末との配合比が、重量比で 80 〜 95 %: 5
〜 20 %であることが好ましい。
は、塗料の分散安定性の点から1μm以下の粒径のもの
を使用することが好ましい。黒色系着色導電性微粉末の
添加量については、導電性高屈折率微粉末と黒色系着色
導電性微粉末との配合比が、重量比で 80 〜 95 %: 5
〜 20 %であることが好ましい。
【0041】黒色系着色導電微粉末の配合比が重量比で
20 %を越えると、黒色系着色導電性微粉末の含有量が
過度となり、膜強度の低下、層の濁り度(ヘーズ)の上
昇を引き起こすため好ましくなく、一方、5 %未満で
は、帯電防止効果への影響が認められず、反射率の低減
効果も認められないため好ましくない。
20 %を越えると、黒色系着色導電性微粉末の含有量が
過度となり、膜強度の低下、層の濁り度(ヘーズ)の上
昇を引き起こすため好ましくなく、一方、5 %未満で
は、帯電防止効果への影響が認められず、反射率の低減
効果も認められないため好ましくない。
【0042】前記の透明高屈折率導電層形成用塗料は、
前記の導電性高屈折率微粉末と、シリコンアルコキシド
及び/又はその加水分解生成物と、場合により添加され
る前記の黒色系着色導電性微粉末とを、分散剤等を用い
て、超音波分散機、ホモジナイザー、サンドミル等を用
いた通常の方法で有機溶剤中に混合分散させ、有機溶剤
系の塗料として得ることができる。
前記の導電性高屈折率微粉末と、シリコンアルコキシド
及び/又はその加水分解生成物と、場合により添加され
る前記の黒色系着色導電性微粉末とを、分散剤等を用い
て、超音波分散機、ホモジナイザー、サンドミル等を用
いた通常の方法で有機溶剤中に混合分散させ、有機溶剤
系の塗料として得ることができる。
【0043】前記のシリコンアルコキシドとしては、例
えば、テトラアルコキシシラン系化合物、アルキルトリ
アルコキシシラン系化合物等から選ぶことができる。ま
た、前記の有機溶剤は、アルコール系、グリコール系、
酢酸エステル系、ケトン系などから選ぶことができ、こ
れらは単一種で用いてもよく、2種以上の混合物として
用いてもよい。
えば、テトラアルコキシシラン系化合物、アルキルトリ
アルコキシシラン系化合物等から選ぶことができる。ま
た、前記の有機溶剤は、アルコール系、グリコール系、
酢酸エステル系、ケトン系などから選ぶことができ、こ
れらは単一種で用いてもよく、2種以上の混合物として
用いてもよい。
【0044】そして、透明低屈折率中間層3上に前記の
透明高屈折率導電層形成用塗料を塗布し、例えば、 70
〜130 ℃で1分以上乾燥して、約 0.1μm程度の層厚と
なるように成膜する。層厚については、各層の屈折率、
目標の波長と反射率についてシミュレーションして決定
するのが好ましい。乾燥温度が 130℃を上回ると、使用
する透明プラスチックフィルムによっては熱変形を引き
起こすため好ましくない。一方、乾燥温度が 70 ℃より
も低温では、硬化速度が遅く強度発現せず、また、乾燥
時間が1分以下では、膜強度が不足するため好ましくな
い。なお、塗工法としては、各種塗工方法が適用可能で
あり、例えばバーコート法、グラビアコート法、スリッ
トコーター法、ロールコーター法等から適宜選択するこ
とができる。
透明高屈折率導電層形成用塗料を塗布し、例えば、 70
〜130 ℃で1分以上乾燥して、約 0.1μm程度の層厚と
なるように成膜する。層厚については、各層の屈折率、
目標の波長と反射率についてシミュレーションして決定
するのが好ましい。乾燥温度が 130℃を上回ると、使用
する透明プラスチックフィルムによっては熱変形を引き
起こすため好ましくない。一方、乾燥温度が 70 ℃より
も低温では、硬化速度が遅く強度発現せず、また、乾燥
時間が1分以下では、膜強度が不足するため好ましくな
い。なお、塗工法としては、各種塗工方法が適用可能で
あり、例えばバーコート法、グラビアコート法、スリッ
トコーター法、ロールコーター法等から適宜選択するこ
とができる。
【0045】「透明低屈折率層」透明高屈折率導電層4
上に積層される透明低屈折率層5は、例えば、シリコン
アルコキシド及び/又はその加水分解生成物と、シリコ
ーンオイルと、有機溶剤とを含む透明低屈折率層形成用
塗料を透明高屈折率層4上に塗布し乾燥することによっ
て形成される。
上に積層される透明低屈折率層5は、例えば、シリコン
アルコキシド及び/又はその加水分解生成物と、シリコ
ーンオイルと、有機溶剤とを含む透明低屈折率層形成用
塗料を透明高屈折率層4上に塗布し乾燥することによっ
て形成される。
【0046】この透明低屈折率層5の屈折率は透明高屈
折率導電層4の屈折率よりも 0.1以上小さいことが好ま
しく、このような透明低屈折率層を設けることにより極
めて優れた反射防止性を示すものとなる。この透明低屈
折率層形成用塗料に用いるシリコンアルコキシドとして
は、テトラアルコキシシラン系化合物、アルキルトリア
ルコキシシラン系化合物等から適宜選択することができ
る。
折率導電層4の屈折率よりも 0.1以上小さいことが好ま
しく、このような透明低屈折率層を設けることにより極
めて優れた反射防止性を示すものとなる。この透明低屈
折率層形成用塗料に用いるシリコンアルコキシドとして
は、テトラアルコキシシラン系化合物、アルキルトリア
ルコキシシラン系化合物等から適宜選択することができ
る。
【0047】また、前記のシリコンオイルとしては、ジ
アルキルジアルコキシシラン系化合物から適宜選択する
ことができる。更に、前記の有機溶剤は、アルコール
系、グリコール系、酢酸エステル系、ケトン系などから
適宜選択することができ、これらは単一種で用いてもよ
く、2種以上の混合物として用いてもよい。
アルキルジアルコキシシラン系化合物から適宜選択する
ことができる。更に、前記の有機溶剤は、アルコール
系、グリコール系、酢酸エステル系、ケトン系などから
適宜選択することができ、これらは単一種で用いてもよ
く、2種以上の混合物として用いてもよい。
【0048】シリコーンオイルの含有量は、透明低屈折
率層形成用塗料中に 0.01 〜5 重量%を含有させると、
水の接触角が 90 °以上となって撥水性を発現し、滑り
やすくなり、帯電防止・反射防止膜付き透明フィルムの
膜強度(特にスチールウール強度)が向上し、防汚染性
を付与でき、しかもレベリング性も改善され、層厚の均
一化を図ることができ、層厚斑による干渉斑も軽減でき
るため、好ましい。
率層形成用塗料中に 0.01 〜5 重量%を含有させると、
水の接触角が 90 °以上となって撥水性を発現し、滑り
やすくなり、帯電防止・反射防止膜付き透明フィルムの
膜強度(特にスチールウール強度)が向上し、防汚染性
を付与でき、しかもレベリング性も改善され、層厚の均
一化を図ることができ、層厚斑による干渉斑も軽減でき
るため、好ましい。
【0049】前記シリコーンオイルの含有量が 0.01 重
量%未満であると、シリコーンオイルが透明低屈折率層
5の表面に滲み出ず、水の接触角が 90 °以下となり、
撥水性を発現することができないため好ましくない。一
方、5 重量%を越えるとシリコーンオイルが透明低屈折
率層5の表面で過度となり、水の接触角は 90 °以上と
なり撥水性は発現するものの、シリコンアルコキシド及
び/又はその加水分解生成物の硬化を阻害し、帯電防止
・反射防止性透明フィルムの膜強度の低下を引き起こす
ため好ましくない。
量%未満であると、シリコーンオイルが透明低屈折率層
5の表面に滲み出ず、水の接触角が 90 °以下となり、
撥水性を発現することができないため好ましくない。一
方、5 重量%を越えるとシリコーンオイルが透明低屈折
率層5の表面で過度となり、水の接触角は 90 °以上と
なり撥水性は発現するものの、シリコンアルコキシド及
び/又はその加水分解生成物の硬化を阻害し、帯電防止
・反射防止性透明フィルムの膜強度の低下を引き起こす
ため好ましくない。
【0050】そして、透明高屈折率導電層4上に前記透
明低屈折率層形成用塗料を塗布し、例えば、 70 〜130
℃で1分以上乾燥して、約 0.1μm程度の層厚となるよ
う成膜する。層厚については、各層の屈折率、目標の波
長と反射率についてシミュレーションして決定するのが
好ましい。
明低屈折率層形成用塗料を塗布し、例えば、 70 〜130
℃で1分以上乾燥して、約 0.1μm程度の層厚となるよ
う成膜する。層厚については、各層の屈折率、目標の波
長と反射率についてシミュレーションして決定するのが
好ましい。
【0051】乾燥温度が 130℃を上回ると、使用する透
明プラスチックフィルムによっては熱変形を引き起こす
ため好ましくない。一方、乾燥温度が 70 ℃よりも低温
では、硬化速度が遅く強度発現せず、また、乾燥時間が
1分以下では、膜強度が不足するため好ましくない。
明プラスチックフィルムによっては熱変形を引き起こす
ため好ましくない。一方、乾燥温度が 70 ℃よりも低温
では、硬化速度が遅く強度発現せず、また、乾燥時間が
1分以下では、膜強度が不足するため好ましくない。
【0052】即ち、 70 〜130 ℃で1分以上乾燥する
と、鉛筆強度で3H、スチールウールに 250g/cm2
の荷重を負荷して 10 回往復させた際の傷の発生が 10
本未満の強度を有する膜となる。また、水の接触角は 9
0 °以上となり、良好な発水性を発現し、防汚染性を示
す。なお、塗工法としては、各種塗工方法で可能であ
り、例えばバーコート法、グラビアコート法、スリット
コーター法、ロールコーター法等から適宜選択すること
ができる。
と、鉛筆強度で3H、スチールウールに 250g/cm2
の荷重を負荷して 10 回往復させた際の傷の発生が 10
本未満の強度を有する膜となる。また、水の接触角は 9
0 °以上となり、良好な発水性を発現し、防汚染性を示
す。なお、塗工法としては、各種塗工方法で可能であ
り、例えばバーコート法、グラビアコート法、スリット
コーター法、ロールコーター法等から適宜選択すること
ができる。
【0053】「作用」本発明の帯電防止・反射防止膜付
き透明フィルムは、良好な帯電防止効果、反射防止効果
を有し、膜強度が強い、防汚染性を有する等の特徴を有
しており、その理由としては次のように考えられる。
き透明フィルムは、良好な帯電防止効果、反射防止効果
を有し、膜強度が強い、防汚染性を有する等の特徴を有
しており、その理由としては次のように考えられる。
【0054】 透明ハードコート層2と透明低屈折率
中間層3に酸化物微粉末を多量に存在させ、また透明高
屈折率導電層4に導電性高屈折微粉末を多量に存在させ
ることにより、層の表面エネルギーを増大させて各層表
面上への各塗料の濡れ性を著しく向上させることがで
き、この濡れ性改善効果により層間の密着性が向上し、
これにより従来よりも強い膜強度を得ることができる。
中間層3に酸化物微粉末を多量に存在させ、また透明高
屈折率導電層4に導電性高屈折微粉末を多量に存在させ
ることにより、層の表面エネルギーを増大させて各層表
面上への各塗料の濡れ性を著しく向上させることがで
き、この濡れ性改善効果により層間の密着性が向上し、
これにより従来よりも強い膜強度を得ることができる。
【0055】 最外層の透明低屈折率層5には、シリ
コーンオイルが含有されているから、水の接触角が 90
°以上となり、撥水性を付与することができる。そし
て、この撥水効果は、綿布等で擦っても効果は維持さ
れ、従来よりも高い防汚染性を得ることができる。この
防汚染性が持続する理由は、シリコーンオイルがマトリ
ックス中に取り込まれており、簡単にシリコーンオイル
が滲み出すことがないためと考えられる。
コーンオイルが含有されているから、水の接触角が 90
°以上となり、撥水性を付与することができる。そし
て、この撥水効果は、綿布等で擦っても効果は維持さ
れ、従来よりも高い防汚染性を得ることができる。この
防汚染性が持続する理由は、シリコーンオイルがマトリ
ックス中に取り込まれており、簡単にシリコーンオイル
が滲み出すことがないためと考えられる。
【0056】
【実施例】以下、実施例と比較例を詳細に説明する。 〔実施例1〕各種塗料を下記のようにして調製した。
【0057】「透明ハードコート層形成用塗料(1)の
調整」アクリル系紫外線硬化樹脂(東亜合成社製:UV
−3701) 14 gに、酸化珪素微粉末(日本アエロジル社
製: Aerosil 1200 )を 21 g加え、更にプロピレング
リコール 65 gを添加、混合し、超音波ホモジナイザー
(セントラル化学社製:ソニファイヤー450 )で 10 分
間分散処理して、均一塗料とした。
調整」アクリル系紫外線硬化樹脂(東亜合成社製:UV
−3701) 14 gに、酸化珪素微粉末(日本アエロジル社
製: Aerosil 1200 )を 21 g加え、更にプロピレング
リコール 65 gを添加、混合し、超音波ホモジナイザー
(セントラル化学社製:ソニファイヤー450 )で 10 分
間分散処理して、均一塗料とした。
【0058】「透明低屈折率中間層形成用塗料(1)の
調整」4.16gのテトラエトキシシランと、 0.09 gの
0.1規定の硝酸水溶液と、3.6gの純水と、 8.15 gのエ
チルアルコールとを混合した溶液に、酸化珪素微粉末
(日本アエロジル社製: Aerosil 1200 )を 1.8gと、
プロピレングリコールモノエチルエーテル 10 gと、メ
チルアルコール 72.2 gを添加、混合して、前記超音波
ホモジナイザーで 10 分間分散させ、均一な塗料とし
た。
調整」4.16gのテトラエトキシシランと、 0.09 gの
0.1規定の硝酸水溶液と、3.6gの純水と、 8.15 gのエ
チルアルコールとを混合した溶液に、酸化珪素微粉末
(日本アエロジル社製: Aerosil 1200 )を 1.8gと、
プロピレングリコールモノエチルエーテル 10 gと、メ
チルアルコール 72.2 gを添加、混合して、前記超音波
ホモジナイザーで 10 分間分散させ、均一な塗料とし
た。
【0059】「透明高屈折率導電層形成用塗料(1)の
調整」2.08gのテトラエトキシシランと、 0.07 gの
0.1規定の硝酸水溶液と、1.8gの純水と、 4.05 gのエ
チルアルコールとを混合した溶液に、粒径 5〜 15 nm
のATO微粉末(住友大阪セメント社製) 2.4gと、プ
ロピレングリコールモノエチルエーテル 10 gと、さら
にエチルアルコール 79.6 gを添加、混合して、前記超
音波ホモジナイザーで 10 分間分散させ、均一塗料とし
た。
調整」2.08gのテトラエトキシシランと、 0.07 gの
0.1規定の硝酸水溶液と、1.8gの純水と、 4.05 gのエ
チルアルコールとを混合した溶液に、粒径 5〜 15 nm
のATO微粉末(住友大阪セメント社製) 2.4gと、プ
ロピレングリコールモノエチルエーテル 10 gと、さら
にエチルアルコール 79.6 gを添加、混合して、前記超
音波ホモジナイザーで 10 分間分散させ、均一塗料とし
た。
【0060】「透明低屈折率層形成用塗料(1)の調
整」7.6gのテトラメトキシシランと、 0.23 gの 0.1
規定の硝酸水溶液と、9.0gの純水と、 73.02gのメチ
ルアルコールと、 10 gのプロピレングリコールモノエ
チルエーテルと、更に 0.15 gのシリコンオイル(東レ
ダウコーニング社製:SF 8427 )とを混合して、均一な
塗料とした。
整」7.6gのテトラメトキシシランと、 0.23 gの 0.1
規定の硝酸水溶液と、9.0gの純水と、 73.02gのメチ
ルアルコールと、 10 gのプロピレングリコールモノエ
チルエーテルと、更に 0.15 gのシリコンオイル(東レ
ダウコーニング社製:SF 8427 )とを混合して、均一な
塗料とした。
【0061】「帯電防止・反射防止膜付き透明フィルム
の製造」厚み 188μmのPETフィルム(東洋紡社製:
コスモシャイン A4300)の一方の面に、前記透明ハード
コート層形成用塗料(1)をバーコート法により乾燥後
の厚みが 5μmとなるよう塗布し、 80 ℃の乾燥機中で
1分間乾燥し、その後 365nmの波長の紫外線を主体と
した高圧水銀灯の紫外線照射装置を用いて紫外線を照射
( 150mJ/cm2 )して、前記PETフィルム上に透
明ハードコート層2を積層した。
の製造」厚み 188μmのPETフィルム(東洋紡社製:
コスモシャイン A4300)の一方の面に、前記透明ハード
コート層形成用塗料(1)をバーコート法により乾燥後
の厚みが 5μmとなるよう塗布し、 80 ℃の乾燥機中で
1分間乾燥し、その後 365nmの波長の紫外線を主体と
した高圧水銀灯の紫外線照射装置を用いて紫外線を照射
( 150mJ/cm2 )して、前記PETフィルム上に透
明ハードコート層2を積層した。
【0062】次いで、前記透明ハードコート層上に前記
透明低屈折率中間層形成用塗料(1)を乾燥後の厚みが
0.1μmとなるよう塗布し、 100℃の乾燥機中で2分間
乾燥して、透明低屈折率中間層3を積層した。更に、透
明低屈折率中間層3上に前記透明高屈折率導電層形成用
塗料(1)を乾燥後の厚みが 0.1μmとなるように塗布
し、 100℃の乾燥機中で2分間乾燥して、透明高屈折率
導電層4を積層した。そして最後に、透明高屈折率導電
層4上に前記透明低屈折率層形成用塗料(1)を乾燥後
の厚みが 0.1μmとなるように塗布し、 100℃の乾燥機
中で 10 分間乾燥し、実施例1の帯電防止・反射防止膜
付き透明フィルムを製造した。
透明低屈折率中間層形成用塗料(1)を乾燥後の厚みが
0.1μmとなるよう塗布し、 100℃の乾燥機中で2分間
乾燥して、透明低屈折率中間層3を積層した。更に、透
明低屈折率中間層3上に前記透明高屈折率導電層形成用
塗料(1)を乾燥後の厚みが 0.1μmとなるように塗布
し、 100℃の乾燥機中で2分間乾燥して、透明高屈折率
導電層4を積層した。そして最後に、透明高屈折率導電
層4上に前記透明低屈折率層形成用塗料(1)を乾燥後
の厚みが 0.1μmとなるように塗布し、 100℃の乾燥機
中で 10 分間乾燥し、実施例1の帯電防止・反射防止膜
付き透明フィルムを製造した。
【0063】「評価」実施例1の帯電防止・反射防止膜
付き透明フィルムの全光線透過率、ヘーズ値、表面反射
率、表面抵抗率、透明プラスチックフィルムと帯電防止
・反射防止膜間の膜強度、密着性、水に対する接触角を
測定した。その評価結果を表1に示す。
付き透明フィルムの全光線透過率、ヘーズ値、表面反射
率、表面抵抗率、透明プラスチックフィルムと帯電防止
・反射防止膜間の膜強度、密着性、水に対する接触角を
測定した。その評価結果を表1に示す。
【0064】なお、評価方法は次のとおりである。 全光線透過率:JIS K 7105に準じ、東京電色社製ヘーズメータにて測定。 ヘーズ値 : 同上。 表面反射率 :日立製作所社製、紫外・可視分光光度計にて、5°の正反射率 を測定。 表面抵抗率 :ダイヤインスツルメンツ社製、ハイレスタにて測定。 膜強度 :鉛筆強度は、JIS K 5400に準じ、1kg荷重下で傷がつかない 鉛筆硬度。 スチールウール強度は、# 0000 のスチールウールに 250g/ cm2 の加重を負荷しながら 10 回往復運動させた後に生成し た傷の数を測定。 密着性 :JIS K 5400に準じ、膜表面の1cm角の各辺を1mm間隔で切 り込みを入れ、その表面を粘着テープで3回剥離した後の残存 する升目の数を測定。 接触角 :協和界面科学社製、動的接触角測定装置にて測定。
【0065】〔実施例2〕 「透明高屈折率導電層形成用塗料(2)の調整」2.08g
のテトラエトキシシランと、 0.07 gの 0.1規定の硝酸
水溶液と、1.8gの純水と、 4.05 gのエチルアルコー
ルとを混合した溶液に、実施例1に用いたATO微粉末
2.04 gと、カーボンブラック(三菱化学社製:MA−7
)0.36gと、プロピレングリコールモノエチルエーテ
ル 10 gと、さらにエチルアルコール 79.6 gを添加、
混合して、前記超音波ホモジナイザーで10分間分散さ
せ、均一塗料とした。
のテトラエトキシシランと、 0.07 gの 0.1規定の硝酸
水溶液と、1.8gの純水と、 4.05 gのエチルアルコー
ルとを混合した溶液に、実施例1に用いたATO微粉末
2.04 gと、カーボンブラック(三菱化学社製:MA−7
)0.36gと、プロピレングリコールモノエチルエーテ
ル 10 gと、さらにエチルアルコール 79.6 gを添加、
混合して、前記超音波ホモジナイザーで10分間分散さ
せ、均一塗料とした。
【0066】「帯電防止・反射防止膜付き透明フィルム
の製造」前記の透明高屈折率導電層形成用塗料(2)を
用いた他は実施例1に準じて、実施例2の帯電防止・反
射防止膜付き透明フィルムを製造した。
の製造」前記の透明高屈折率導電層形成用塗料(2)を
用いた他は実施例1に準じて、実施例2の帯電防止・反
射防止膜付き透明フィルムを製造した。
【0067】「評価」実施例1に準じ、実施例2の帯電
防止・反射防止膜付き透明フィルムを評価した。その結
果を表1に示した。
防止・反射防止膜付き透明フィルムを評価した。その結
果を表1に示した。
【0068】〔実施例3〕 「透明高屈折率導電層形成用塗料(3)の調整」5.2 g
のテトラエトキシシランと、 0.12 gの 0.1規定の硝酸
水溶液と、純水 4.5gと、エチルアルコール 10.18gを
混合した溶液に、実施例1と同様のATO微粉末 1.5g
と、プロピレングリコールモノエチルエーテル 10 g
と、さらにエチルアルコール 68.5 gを添加、混合し
て、前記超音波ホモニナイザーで 10 分間分散させ、均
一塗料とした。
のテトラエトキシシランと、 0.12 gの 0.1規定の硝酸
水溶液と、純水 4.5gと、エチルアルコール 10.18gを
混合した溶液に、実施例1と同様のATO微粉末 1.5g
と、プロピレングリコールモノエチルエーテル 10 g
と、さらにエチルアルコール 68.5 gを添加、混合し
て、前記超音波ホモニナイザーで 10 分間分散させ、均
一塗料とした。
【0069】「帯電防止・反射防止膜付き透明フィルム
の製造」前記の透明低屈折率中間層形成用塗料(3)を
用いた他は実施例1に準じて、実施例3としての帯電防
止・反射防止膜付き透明フィルムを製造した。
の製造」前記の透明低屈折率中間層形成用塗料(3)を
用いた他は実施例1に準じて、実施例3としての帯電防
止・反射防止膜付き透明フィルムを製造した。
【0070】「評価」実施例1に準じ、実施例3の帯電
防止・反射防止膜付き透明フィルムを評価した。その結
果を表1に示した。
防止・反射防止膜付き透明フィルムを評価した。その結
果を表1に示した。
【0071】〔実施例4〕 「透明低屈折率層形成用塗料(2)の調整」7.6 gのテ
トラメトキシシランと、 0.23 gの 0.1規定の硝酸水溶
液と、9.0gの純水と、73.02 gのメチルアルコール
と、 10 gのプロピレングリコールモノエチルエーテル
とを混合して、均一な塗料とした。
トラメトキシシランと、 0.23 gの 0.1規定の硝酸水溶
液と、9.0gの純水と、73.02 gのメチルアルコール
と、 10 gのプロピレングリコールモノエチルエーテル
とを混合して、均一な塗料とした。
【0072】「帯電防止・反射防止膜付き透明フィルム
の製造」前記の透明低屈折率層形成用塗料(2)を用い
た他は実施例1に準じて、実施例4としての帯電防止・
反射防止膜付き透明フィルムを製造した。
の製造」前記の透明低屈折率層形成用塗料(2)を用い
た他は実施例1に準じて、実施例4としての帯電防止・
反射防止膜付き透明フィルムを製造した。
【0073】「評価」実施例1に準じ、実施例4の帯電
防止・反射防止膜付き透明フィルムを評価した。その結
果を表1に示した。
防止・反射防止膜付き透明フィルムを評価した。その結
果を表1に示した。
【0074】〔比較例1〕 「透明ハードコート層形成用塗料(2)の調製」アクリ
ル系紫外線硬化樹脂(東亜合成社製: UV − 3701 ) 2
1 gに、酸化珪素微粉末(日本アエロジル社製:Aerosi
l 200 )を 14 g加え、更にプロピレングリコール 65
gを添加、混合し、前記超音波ホモジナイザーで 10 分
間分散して、均一塗料とした。
ル系紫外線硬化樹脂(東亜合成社製: UV − 3701 ) 2
1 gに、酸化珪素微粉末(日本アエロジル社製:Aerosi
l 200 )を 14 g加え、更にプロピレングリコール 65
gを添加、混合し、前記超音波ホモジナイザーで 10 分
間分散して、均一塗料とした。
【0075】「帯電防止・反射防止膜付き透明フィルム
の製造」前記の透明ハードコート層形成用塗料(2)を
用いた他は実施例1に準じて、比較例1としての帯電防
止・反射防止膜付き透明フィルムを製造した。
の製造」前記の透明ハードコート層形成用塗料(2)を
用いた他は実施例1に準じて、比較例1としての帯電防
止・反射防止膜付き透明フィルムを製造した。
【0076】「評価」実施例1に準じ、比較例1の帯電
防止・反射防止膜付き透明フィルムを評価した。その結
果を表1に示した。
防止・反射防止膜付き透明フィルムを評価した。その結
果を表1に示した。
【0077】〔比較例2〕 「透明低屈折率中間層形成用塗料(2)の調整」6.24g
のテトラエトキシシランと、0.14gの 0.1規定の硝酸素
溶液と、5.4 gの純水と、12.22 gのエチルアルコール
とを混合した溶液に、酸化珪素微粉末(日本アエロジル
社製:Aerosil 200 )を 0.9gと、プロピレングリコー
ルモノエチルエーテル 10 gと、メチルアルコール 65.
1 gを添加、混合し、前記超音波ホモジナイザーで 10
分間分散させて均一な塗料とした。
のテトラエトキシシランと、0.14gの 0.1規定の硝酸素
溶液と、5.4 gの純水と、12.22 gのエチルアルコール
とを混合した溶液に、酸化珪素微粉末(日本アエロジル
社製:Aerosil 200 )を 0.9gと、プロピレングリコー
ルモノエチルエーテル 10 gと、メチルアルコール 65.
1 gを添加、混合し、前記超音波ホモジナイザーで 10
分間分散させて均一な塗料とした。
【0078】「帯電防止・反射防止膜付き透明フィルム
の製造」前記の透明低屈折率中間層形成用塗料(2)を
用いた他は実施例1に準じて、比較例2としての帯電防
止・反射防止膜付き透明フィルムを製造した。
の製造」前記の透明低屈折率中間層形成用塗料(2)を
用いた他は実施例1に準じて、比較例2としての帯電防
止・反射防止膜付き透明フィルムを製造した。
【0079】「評価」実施例1に準じ、比較例2の帯電
防止・反射防止膜付き透明フィルムを評価した。その結
果を表1に示した。
防止・反射防止膜付き透明フィルムを評価した。その結
果を表1に示した。
【0080】「評価結果」表1に示す評価結果より、実
施例1、2、3の帯電防止・反射防止膜付き透明フィル
ムは、比較例1、2のそれに比較して、膜強度向上に優
れた性能を示すことが判明した。また、実施例1、2、
3の帯電防止・反射防止膜付き透明フィルムは、比較例
3のそれに比較して、防汚染性に優れた性能を示すこと
が判明した。
施例1、2、3の帯電防止・反射防止膜付き透明フィル
ムは、比較例1、2のそれに比較して、膜強度向上に優
れた性能を示すことが判明した。また、実施例1、2、
3の帯電防止・反射防止膜付き透明フィルムは、比較例
3のそれに比較して、防汚染性に優れた性能を示すこと
が判明した。
【0081】
【表1】
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る帯電防止・反射防止膜付き透明フィルムでは、透
明プラスチックフィルム上に透明ハードコート層と、透
明低屈折率中間層と、透明高屈折率導電層と、透明低屈
折率層とが順次積層され、前記透明ハードコート層を形
成する前記酸化物微粉末の前記透明ハードコート層にお
ける含有率が 50 重量%以上であり、前記透明低屈折率
中間層を形成する前記酸化物微粉末の前記透明低屈折率
中間層における含有率が 50 重量%以上であることか
ら、膜強度を強くすることができ、しかも廉価な塗工法
を用いて製造することができる。
に係る帯電防止・反射防止膜付き透明フィルムでは、透
明プラスチックフィルム上に透明ハードコート層と、透
明低屈折率中間層と、透明高屈折率導電層と、透明低屈
折率層とが順次積層され、前記透明ハードコート層を形
成する前記酸化物微粉末の前記透明ハードコート層にお
ける含有率が 50 重量%以上であり、前記透明低屈折率
中間層を形成する前記酸化物微粉末の前記透明低屈折率
中間層における含有率が 50 重量%以上であることか
ら、膜強度を強くすることができ、しかも廉価な塗工法
を用いて製造することができる。
【0083】また、請求項2に係る帯電防止・反射防止
膜付き透明フィルムでは、前記透明高屈折率導電層中に
導電性高屈折率微粉末を 70 重量%以上含有することに
より、帯電防止性、膜強度が更に優れたものとなる。
膜付き透明フィルムでは、前記透明高屈折率導電層中に
導電性高屈折率微粉末を 70 重量%以上含有することに
より、帯電防止性、膜強度が更に優れたものとなる。
【0084】更に、請求項3に係る帯電防止・反射防止
膜付きフィルムでは、前記透明ハードコート層の厚みを
1〜 20 μmにしたことにより、鉛筆強度、スチールウ
ール強度に代表される膜強度を向上させることができ
る。
膜付きフィルムでは、前記透明ハードコート層の厚みを
1〜 20 μmにしたことにより、鉛筆強度、スチールウ
ール強度に代表される膜強度を向上させることができ
る。
【0085】更に、請求項4に係る帯電防止・反射防止
膜付き透明フィルムでは、最外層の低屈折率透明層がシ
リコーンオイルを含むことにより、防汚染性に優れ、し
かもこの防汚染性が長期にわたり持続させることがで
き、層厚斑による干渉斑を軽減させることができる。
膜付き透明フィルムでは、最外層の低屈折率透明層がシ
リコーンオイルを含むことにより、防汚染性に優れ、し
かもこの防汚染性が長期にわたり持続させることがで
き、層厚斑による干渉斑を軽減させることができる。
【図1】本発明の実施の形態における帯電防止・反射防
止膜付き透明フィルムを示す断面構成図である。
止膜付き透明フィルムを示す断面構成図である。
【符号の説明】 1 透明プラスチックフィルム 2 透明ハードコート層 3 透明低屈折率中間層 4 透明高屈折率導電層 5 透明低屈折率層 6 粘着層 7 セパレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 博貢 千葉県船橋市豊富町585番地 住友大阪セ メント株式会社新材料事業部内 Fターム(参考) 2K009 AA06 AA15 BB12 BB24 BB28 CC03 CC09 CC24 CC42 EE03 EE05 4F100 AA17B AH00E AK01A AK52E AR00B AR00C AR00D AR00E AS00B BA05 BA07 BA10A BA10E DE01B EH46B JA20B JG01D JG03 JK12B JN01A JN01B JN01C JN01D JN01E JN06 JN18C JN18D JN18E YY00B YY00D 5G307 FA02 FB01 FC01 FC10
Claims (4)
- 【請求項1】透明プラスチックフィルムと、該透明プラ
スチックフィルム上に積層された透明ハードコート層
と、該透明ハードコート層上に積層された透明低屈折率
中間層と、該透明低屈折率中間層上に積層された透明高
屈折率導電層と、該透明高屈折率導電層上に積層された
透明低屈折率層とを少なくとも備え、 前記透明ハードコート層は、酸化物微粉末とバインダー
成分とを少なくとも含有すると共に、前記透明ハードコ
ート層を形成する前記酸化物微粉末の前記透明ハードコ
ート層における含有率は 50 重量%以上であり、 前記透明低屈折率中間層は、酸化物微粉末とバインダー
成分とを少なくとも含有すると共に、前記透明低屈折率
中間層を形成する前記酸化物微粉末の前記透明低屈折率
中間層における含有率は 50 重量%以上であることを特
徴とする帯電防止・反射防止膜付き透明フィルム。 - 【請求項2】前記透明高屈折率導電層は、導電性高屈折
率微粉末を 70 重量%以上含有することを特徴とする請
求項1記載の帯電防止・反射防止膜付き透明フィルム。 - 【請求項3】前記透明ハードコート層の厚みは1〜 20
μmであることを特徴とする請求項1記載の帯電防止・
反射防止膜付きフィルム。 - 【請求項4】最外層の前記低屈折率透明層がシリコーン
オイルを含むことを特徴とする請求項1記載の帯電防止
・反射防止膜付き透明フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11195749A JP2001021701A (ja) | 1999-07-09 | 1999-07-09 | 帯電防止・反射防止膜付き透明フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11195749A JP2001021701A (ja) | 1999-07-09 | 1999-07-09 | 帯電防止・反射防止膜付き透明フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001021701A true JP2001021701A (ja) | 2001-01-26 |
Family
ID=16346338
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11195749A Pending JP2001021701A (ja) | 1999-07-09 | 1999-07-09 | 帯電防止・反射防止膜付き透明フィルム |
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---|---|
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- 1999-07-09 JP JP11195749A patent/JP2001021701A/ja active Pending
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