JP2001021005A - 伝動ベルトの芯線巻き付け装置 - Google Patents
伝動ベルトの芯線巻き付け装置Info
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Abstract
螺旋状に巻き付けることができる伝動ベルトの芯線巻き
付け装置を提供すること。 【解決手段】 モールド1の軸線に対して平行となるよ
うにガイド軸3を配置すると共に、等間隔で配置された
複数の周溝を有する整列巻きローラ4を前記ガイド軸3
に回転自在に外嵌させ、更に、前記整列巻きローラ4は
ガイド軸3に沿って移動できるものとしてあり、既に帆
布H上に巻き付けられている芯線Lが整列巻きローラ4
の移動方向後部側の周溝40に嵌まり込む態様でガイドと
なって整列巻きローラ4をガイド軸3に沿って移動さ
せ、この移動する整列巻きローラ4の移動方向前部側の
周溝40構成壁により芯線Lが位置決めされながら帆布H
上に巻き付けられていくようにしてある。
Description
に外挿した帆布上に芯線を螺旋状に巻き付ける伝動ベル
トの芯線巻き付け装置に関するものである。
として、モールドに外挿した帆布上に芯線を螺旋状に巻
き付ける工程がある。この工程において、従来は、芯線
の一端を円筒状のモールドの一端縁近傍に取り付け、前
記モールドを一定速度で回転させながら芯線の巻き付け
位置をモールド軸線方向に一定速度で移動させるという
方法が採られていた。この方法によると、理論上は芯線
は等間隔で螺旋状に巻かれることになる。
装置によって芯線を帆布に巻き付けると、芯線の撚りに
よる凹凸や帆布面の折り目による凹凸により必ずしも等
間隔の螺旋状に巻くことができない。
は、モールドに外挿した帆布上に芯線を等間隔で螺旋状
に巻き付けることができる伝動ベルトの芯線巻き付け装
置を提供することを課題とする。
この発明は、芯線の端部を円筒状のモールドの一端側に
取り付け、前記モールドを一定速度で回転させながら芯
線の巻き付け位置をモールド軸線方向に一定速度で移動
させる態様で、モールドに外挿した帆布上に芯線を螺旋
状に巻き付けていく伝動ベルトの芯線巻き付け装置であ
って、モールドの軸線に対して平行となるようにガイド
軸を配置すると共に、等間隔で配置された複数の周溝を
有する整列巻きローラを前記ガイド軸に回転自在に外嵌
させ、更に、前記整列巻きローラはガイド軸に沿って移
動できるものとしてあり、既に帆布上に巻き付けられて
いる芯線が整列巻きローラの移動方向後部側の周溝に嵌
まり込む態様でガイドとなって整列巻きローラをガイド
軸に沿って移動させ、この移動する整列巻きローラの移
動方向前部側の周溝構成壁により芯線が位置決めされな
がら帆布上に巻き付けられていくようにしてある。 (請求項2記載の発明)この発明の伝動ベルトの芯線巻
き付け装置は、請求項1記載の発明に関して、整列巻き
ローラの移動方向前端に、帆布の外面側に溝を付けるた
めの溝付けローラを一体化してあり、前記溝付けローラ
は周溝と同一間隔で溝付け用突起を配置させたものとし
てあり、芯線は溝付けローラによって形成された帆布上
の溝により位置決めされるようにしてある。
の機能については、以下の発明の実施の形態の欄で説明
する。
面に従って説明する。 〔実施形態1〕図1は、この発明の実施形態の伝動ベル
トの芯線巻き付け装置の概略斜視図である。(この芯線巻き付け装置について) この芯線巻き付け装
置は、図1や図2に示すように、モールド1と、前記モ
ールド1を回転自在に支持する支持具2と、前記モール
ド1を一定回転速度で回転駆動する回転駆動装置(図示
せず)と、モールド1の軸線に対して平行となるように
配置されたガイド軸3と、前記ガイド軸3に回転自在に
且つガイド軸3に沿って移動可能に外嵌させた整列巻き
ローラ4と、前記ガイド軸3をモールド1の軸線に対し
て常時平行に支持するガイド軸支持装置6と、モールド
1の軸線に対して平行に一定速度で移動し且つ整列巻き
ローラ4を介してモールド1に芯線Lを送り込む移動装
置7と、芯線Lが巻き付けられている芯線供給装置8
と、モールド1に外挿される芯線Lの張力を調整する芯
線張力調整装置9を具備している。(モールド1と回転駆動装置について) モールド1は、
図1〜図3に示すように、歯形成溝10aを有した両端開
放の円筒状の主体10と、前記主体10の開放部を閉蓋する
エンドプレート11, 12とを有するもので、前記エンドプ
レート11, 12の端面中央部には、円錐状孔を設けて成る
軸部11a,12aを固定配置してある。
な方法で行うことができ、例えば、減速機付きモータの
出力軸に取り付けた回転体をエンドプレート11に押し付
け、前記回転体の回転をモールド1に摩擦伝動するよう
な形式のものが採用できる。 (支持具2について) 支持具2は、図1や図2に示すよ
うに、本体20と、前記本体20から突出し且つ先端部が円
錐状に形成された一対の支持軸21,21とを有するもの
で、前記支持軸21,21の円錐状先端部を上記軸部11a,
12aの円錐状孔に挿入する態様で、モールド1を支持す
るようになっている。なお、この支持具2では、支持軸
21,21相互が接近・離反できるようになっており、モー
ルド1の着脱が容易にできるようにしてある。(ガイド軸3とガイド軸支持装置6について) ガイド軸
3は、図1に示すように、断面円形状に形成された長い
棒状体により構成されている。
に示すように、ガイド軸3を支持固定するブロック状の
支持体60a,60bと、固定部Fに取り付けられた取付体
63a,63bと、前記支持体60aと取付体63a相互間に設
けられた軸体61aと、支持体60bと取付体63b相互間に
設けられた軸体61bと、前記支持体60aと取付体63aと
を引き離すべく軸体61aに外挿された圧縮コイルバネ62
aと、前記支持体60bと取付体63bとを引き離すべく軸
体61bに外挿された圧縮コイルバネ62bとから構成され
ている。
て取付体63aに対して進退できるようになっており、圧
縮コイルバネ62aの付勢力によりエンドプレート11に押
し付けられた状態になっている。同様の原理により支持
体60bはエンドプレート11に押し付けられた状態になっ
ている。したがって、支持体60a,60bに対してエンド
プレート11, 12は滑りながら回転し、ガイド軸3はモー
ルド1の軸線に対して平行となるように保たれることと
なる。なお、支持体60a,60bのエンドプレート11, 12
との接触面は耐熱・耐磨耗性を有する樹脂板により形成
された滑動面としておくことが好ましく、又は、支持体
60a,60bの下部に二つの車輪を付けると共に前記車輪
をエンドプレート11, 12に接触させる構造(ころがり摩
擦構造)とすることが好ましい。(整列巻きローラ4について) 整列巻きローラ4は、図
3や図4に示すように、外周面に複数の周溝40を一定間
隔で配置させて成る筒状のもので、ガイド軸3と接触す
る筒内部にベアリングを入れることによりスムーズに回
転すると共に芯線巻きの進行に合わせて軽い力移動でき
るようにしてある。
それよりも僅かに大きな曲率半径に設定してあり、他
方、整列巻きローラ4の径の中心とモールド1の径の中
心とを結ぶ直線上における、モールド1の最大外径面と
周溝40の底位置との間の距離を、〔(芯線Lの直径)+
(帆布Hの厚みより少し小さい寸法)〕に設定してあ
る。(移動装置7について) 移動装置7は、図1に示すよう
に、移動板70と、横軸により回転自在に支持されたプー
リ71, 71と、縦軸により回転自在に支持されたプーリ7
2, 72とを有しており、前記移動板70を公知の技術で上
述の如くモールド1の軸線に対して平行に一定速度で移
動するようにしたものである。なお、この移動装置7の
移動速度は、モールド1が一回転したときに、当該移動
装置7が周溝40の配列ピッチ分だけ移動するように設定
してある。(芯線供給装置8について) 芯線供給装置8は、図1に
示すように、芯線Lを巻き付けてある芯線ドラム80と、
前記芯線ドラム80を回転自在に支持する保持枠81と、前
記保持枠81で支持された芯線ドラム80の交換を容易なら
しめるシリンダ82とから構成されており、芯線Lは芯線
ドラム80が回転する態様で連続的に供給されるようにな
っている。(芯線張力調整装置9について) 芯線張力調整装置9
は、公知のものが採用されており、図1に示す如く移動
装置7と芯線供給装置8との間に設けてある。(この伝動ベルトの芯線巻き付け装置の機能について)
この芯線巻き付け装置によると、図4に示すように、既
に帆布H上に巻き付けられている芯線Lが整列巻きロー
ラ4の移動方向後部側の周溝40に嵌まり込む態様でガイ
ドとなって整列巻きローラ4をガイド軸3に沿って移動
させ、この移動する整列巻きローラ4の移動方向前部側
の周溝40構成壁により芯線Lが位置決めされ(同時に芯
線Lは帆布Hに押し付けられ)ながら帆布H上に巻き付
けられていく。したがって、たとえ芯線Lの撚りによる
凹凸や帆布H面の折り目による凹凸があったとしても、
芯線Lを確実に等間隔の螺旋状に巻くことができる。 〔実施形態2〕この実施形態2の巻き付け装置は、薄い
ゴム層hを有する帆布Hに芯線Lを巻き付ける場合に使
用するものであり、図5や図6に示すように、整列巻き
ローラ4の移動方向前端に、帆布Hの外面側に溝mを付
けるための溝付けローラ5を一体化してある。前記溝付
けローラ5は、図6に示すように、周溝40と同一間隔で
溝付け用突起50を配置させたものとしてあり、芯線Lは
溝付けローラ5によって形成された帆布Hの溝mにより
位置決めされるようにしてある。したがって、この実施
形態2の芯線巻き付け装置を使用した場合、芯線Lを確
実に等間隔の螺旋状に巻くことができる。
ら、次の効果を有する。
容から、モールドに外挿した帆布に芯線を等間隔で螺旋
状に巻き付けることができる伝動ベルトの芯線巻き付け
装置を提供できた。
巻き付け装置の説明図。
イド軸、ガイド軸支持装置、整列巻きローラの部分拡大
図。
ラに溝付けローラを付加した場合の実施形態の正面図。
図。
Claims (2)
- 【請求項1】 芯線の端部を円筒状のモールドの一端側
に取り付け、前記モールドを一定速度で回転させながら
芯線の巻き付け位置をモールド軸線方向に一定速度で移
動させる態様で、モールドに外挿した帆布上に芯線を螺
旋状に巻き付けていく伝動ベルトの芯線巻き付け装置で
あって、モールドの軸線に対して平行となるようにガイ
ド軸を配置すると共に、等間隔で配置された複数の周溝
を有する整列巻きローラを前記ガイド軸に回転自在に外
嵌させ、更に、前記整列巻きローラはガイド軸に沿って
移動できるものとしてあり、既に帆布上に巻き付けられ
ている芯線が整列巻きローラの移動方向後部側の周溝に
嵌まり込む態様でガイドとなって整列巻きローラをガイ
ド軸に沿って移動させ、この移動する整列巻きローラの
移動方向前部側の周溝構成壁により芯線が位置決めされ
ながら帆布上に巻き付けられていくようにしてあること
を特徴とする伝動ベルトの芯線巻き付け装置。 - 【請求項2】 整列巻きローラの移動方向前端に、帆布
の外面側に溝を付けるための溝付けローラを一体化して
あり、前記溝付けローラは周溝と同一間隔で溝付け用突
起を配置させたものとしてあり、芯線は溝付けローラに
よって形成された帆布上の溝により位置決めされるよう
にしてあることを特徴とする請求項1記載の伝動ベルト
の芯線巻き付け装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19130999A JP3803898B2 (ja) | 1999-07-06 | 1999-07-06 | 伝動ベルトの芯線巻き付け装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP19130999A JP3803898B2 (ja) | 1999-07-06 | 1999-07-06 | 伝動ベルトの芯線巻き付け装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2001021005A true JP2001021005A (ja) | 2001-01-26 |
JP3803898B2 JP3803898B2 (ja) | 2006-08-02 |
Family
ID=16272426
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP19130999A Expired - Fee Related JP3803898B2 (ja) | 1999-07-06 | 1999-07-06 | 伝動ベルトの芯線巻き付け装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3803898B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002086581A (ja) * | 2000-09-13 | 2002-03-26 | Mitsuboshi Belting Ltd | 伝動ベルト成形用心線巻付け装置 |
JP2004001281A (ja) * | 2002-05-31 | 2004-01-08 | Mitsuboshi Belting Ltd | 金型ロールへの芯体コード巻き付け方法及びその装置 |
JP2005238599A (ja) * | 2004-02-25 | 2005-09-08 | Mitsuboshi Belting Ltd | 無端歯付ベルトの製造方法 |
JP2005247474A (ja) * | 2004-03-02 | 2005-09-15 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 線条体の巻き取り方法及び巻き取り装置 |
JP2019029211A (ja) * | 2017-07-31 | 2019-02-21 | ゲイツ・ユニッタ・アジア株式会社 | 通電ベルトおよびその製造方法 |
-
1999
- 1999-07-06 JP JP19130999A patent/JP3803898B2/ja not_active Expired - Fee Related
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