JP2001020977A - トルクリミッタ - Google Patents

トルクリミッタ

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JP2001020977A
JP2001020977A JP19297699A JP19297699A JP2001020977A JP 2001020977 A JP2001020977 A JP 2001020977A JP 19297699 A JP19297699 A JP 19297699A JP 19297699 A JP19297699 A JP 19297699A JP 2001020977 A JP2001020977 A JP 2001020977A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inner ring
coil spring
torque
torque limiter
branched
Prior art date
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Pending
Application number
JP19297699A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Takada
声一 高田
Makiko Hasegawa
麻記子 長谷川
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部部材の内部に内輪を嵌合し、上記内輪と
外部部材との間にトルク伝達部材を介在し、上記内輪と
外部部材の相対回転時に該内輪と上記トルク伝達部材と
の間に所要のトルクを生じさせるようにしたトルクリミ
ッタにおいて、上記内輪の肉厚を薄くして内輪の小型化
をはかることである。 【解決手段】 トルクリッミタの内輪1を複数の分割内
輪1a,1bの軸方向の組合わせにより構成し、コイル
ばね2が緊縛される分割内輪1aを含油焼結合金により
形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機、プリン
タ等の事務機における紙搬送部などに用いられるトルク
リミッタに関するもである。
【0002】
【従来の技術】上記のごとき事務機において、従来から
用いられているばね式トルクリミッタとして、図2
(a)(b)に示すごときものが知られている(特開平
5−26256号公報参照)。このトルクリミッタは、
内輪1の外径面に所要の緊縛力をもってコイルばね2を
装着し、そのコイルばね2の外側に嵌合される外部部材
3の一端部に端壁4を設け、他端部を開放している。端
壁4には軸挿通穴5が設けられ、その軸挿通穴5の内側
に嵌合凹所6が設けられる。
【0003】上記の嵌合凹所6に上記内輪1の一端部を
嵌合させると共に、該内輪1の他端部外径面と上記外部
部材3の開放側端部の内径面との間に環状の蓋7を嵌着
して、外部部材3の開放部分を閉塞している。また、内
輪1の他端部を蓋7の外部に突き出し、その突き出した
端部に切欠き部16を設けている。蓋7はその外径面に
設けられたリブ8を外部部材3の内径面の嵌合溝9に嵌
合され、周方向に所要の摩擦抵抗を持つように締付けら
れる。
【0004】上記のコイルばね2は、小径部2aと大径
部2bを有する。小径部2aが内輪1に対し所要の緊縛
力を持つことによりトルク発生部となる。大径部2bは
内輪1に接触することなく、上記小径部2aにねじり力
を伝達するトルク調整部となる。上記コイルばね2の両
端のフック11、12は、それぞれ該コイルばね2の中
心線と平行かつ外向きに屈曲形成され、小径部2a側の
フック11は外部部材3の端壁4の内面に設けられた係
合穴13に係合される。また、大径部2b側のフック1
2は、蓋7の内面に設けられた係合穴14に係合され
る。
【0005】上記のトルクリミッタは、内輪1が外部部
材3に対しコイルばね2の巻き方向(図示の場合左巻
き)に回転すると、コイルばね2が内輪1の回転方向に
引き連れられる、いわゆる連れ回りを生じ、これにより
小径部2aに拡径方向の力が作用する。そのため、小径
部2aの緊縛力に緩みが生じ、内輪1は小径部2aとの
間の摩擦により一定のトルクを発生しながら回転する。
【0006】これに対し内輪1がコイルばね2の巻き方
向と逆方向に回転すると、その方向にコイルばね2の連
れ回りが生じ、小径部2aに縮径方向の力が作用するた
め、緊縛力が増大し、内輪1をロックさせる。また、ト
ルク値の調整は蓋7を回転させ、大径部2bのねじり力
の変化を小径部2aに及ぼし、該小径部2aの緊縛力を
変化させることにより行う。
【0007】上記構成のトルクリミッタと軸15との組
付けは、上記の軸挿通穴5と内輪1の内径面に軸15を
挿通すると共に、内輪1の切欠き部16を通して軸15
のピン穴にピン17を圧入等により固定することにより
行われる(図2(b)参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】トルクリミッタの小型
化をはかるためには、各部品の外径寸法を小さくする必
要がある。一般に焼結合金により各種部品を成形する場
合、成形品の長さが長くなるに従い肉厚も厚くしないと
成形しにくい問題がある。上記の内輪1は含油焼結合金
により一体に成形したものであるため、内輪1の長さが
長くなってその分だけ肉厚が厚くなり、これを一定以上
に薄くして外径寸法を小さくすることは製作上できなか
った。このため、トルクリミッタの小型化に一定の限度
があった。
【0009】同様の問題は、焼結合金製の内輪を用いる
他の形式のトルクリミッタについても言えることであ
る。
【0010】そこで、この発明は内輪の構造に改良を加
えることにより、その薄肉化をはかって内輪の外径寸法
を小さくし、トルクリミッタの小型化に寄与することを
課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、外部部材の内部に内輪を嵌合し、上記
内輪と外部部材との間にトルク伝達部材を介在し、上記
内輪と外部部材の相対回転時に該内輪と上記トルク伝達
部材との間に所要のトルクを生じさせるようにしたトル
クリミッタにおいて、上記の内輪を複数の分割内輪の軸
方向の組合わせにより構成し、該分割内輪の全部又は一
部を焼結合金により形成した構成としたものである。
【0012】上記のトルク伝達部材をコイルばねにより
構成し、該コイルばねを上記内輪の外径面に所要の緊縛
力をもって装着すると共に、該コイルばねの一端部を上
記の外部部材に係合した構成をとることができる。
【0013】上記の外部部材の一端部に端壁を設けると
共に他端部を開放し、上記の端壁に設けた嵌合凹所に上
記内輪の一端部を嵌合させると共に、上記内輪の他端部
外径面と上記外部部材の開放側端部の内径面との間に蓋
を嵌着し、上記コイルばねの両端部に設けた各フックを
それぞれ上記外部部材の係合穴と、蓋の係合穴に係合し
た構成をとることができる。
【0014】上記の分割内輪のうち、上記のコイルばね
が緊縛される部分の分割内輪を焼結合金により形成した
構成や、上記の分割内輪の軸方向の組合わせが凹凸嵌合
である構成をとることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
を参照して説明する。図1に示した実施形態のトルクリ
ッミタは、基本的な構成は前述のばね式トルクリミッタ
と同様であるので、同一部分には同一符号をもって説明
する。即ち、このトルクリミッタは、内輪1の外径面に
所要の緊縛力をもってコイルばね2を装着し、そのコイ
ルばね2の外側に嵌合される外部部材3の一端部に端壁
4を設け、他端部を開放している。端壁4には軸挿通穴
5が設けられ、その軸挿通穴5の内側に嵌合凹所6が設
けられる。
【0016】上記の嵌合凹所6に上記内輪1の一端部を
嵌合させ、該内輪1の他端部外径面と外部部材3の開放
側端部の内径面との間に環状の蓋7を嵌着し、更に内輪
1の他端部をその蓋7の内径面を貫通して外部に突き出
している。蓋7はその外径面に設けられたリブ8が外部
部材3の内径面の嵌合溝9に嵌合され、周方向に所要の
摩擦抵抗を持つように締付けられる。
【0017】なお、上記の内輪1の嵌合凹所6に対する
嵌合部分と、蓋7の貫通部分の各内径は、いずれも内輪
1の外径寸法より0.02から0.2mm程度大きく設
定され、内輪1の滑らかな回転を可能にする軸受を構成
している。
【0018】上記のコイルばね2は、小径部2aと大径
部2bを有する。小径部2aが内輪1に対し所要の緊縛
力を持つことによりトルク発生部となり、大径部2bは
内輪1に接触することなく、上記小径部2aにねじり力
を伝達するトルク調整部となる。上記コイルばね2の両
端のフック11、12は、それぞれ該コイルばね2の中
心線と平行かつ外向きに屈曲形成され、小径部2a側の
フック11は外部部材3の端壁4の内面に設けられた係
合穴13に係合される。また、大径部2b側のフック1
2は、蓋7の内面に設けられた係合穴14に係合され
る。
【0019】上記の内輪1は、2つの分割内輪1a,1
bとの組合わせにより構成される。分割内輪1aはその
一端部が前記の嵌合凹所6に嵌合され、分割内輪1bは
蓋7に貫通される。分割内輪1aは含油焼結合金により
形成され、また分割内輪1bは合成樹脂により形成され
る。但し、分割内輪1bを分割内輪1aと同様の含油焼
結合金或いは他の金属で形成してもよい。
【0020】分割内輪1aの分割内輪1bに対する対向
端面には中心対称の2箇所に係合凹部18が設けられる
と共に、他方の分割内輪1bに係合凸部19が設けら
れ、これらの係合凹部18と係合凸部19の圧入による
凹凸嵌合により軸方向に組合わされる。両方の分割内輪
1a,1bの肉厚は同一厚さに形成される。
【0021】なお、分割内輪1bの蓋7を貫通した外端
に軸15に立てたピン17との切欠き部16が設けられ
る。
【0022】コイルばね1の小径部2aは含油焼結合金
により形成された分割内輪1aの外径面に緊縛される。
分割内輪1bが同様に含油焼結合金により形成されてい
る場合は、小径部2aの一部がこの分割内輪1bに緊縛
されることは差し支えないが、これ以外の材料の場合に
はその分割内輪1bに小径部2bが緊縛されることは避
けられる。緊縛部分を含油焼結合金により潤滑させる必
要があることによる。
【0023】内輪1の分割数は2以上でもよいが、コイ
ルばね2の小径部2aが緊縛される部分の1以上の分割
内輪は上記の理由により含油焼結合金により形成され
る。
【0024】実施形態のトルクリミッタは以上のような
ものであり、軸15の回転によりトルクが分割内輪1b
から係合凸部19と係合凹部18との凹凸嵌合部分を経
て、分割内輪1aに伝達される。その分割内輪1a,1
bの組合わせでなる内輪1が外部部材3に対しコイルば
ね2の巻き方向に回転すると、従来の場合と同様に、コ
イルばね2が内輪1の回転方向に連れ回りを生じ、これ
により小径部2aに拡径方向の力が作用する。そのた
め、小径部2aの緊縛力に緩みが生じ、分割内輪1aの
部分で一定のトルクを発生しながら分割内輪1bと一体
となって回転する。
【0025】これに対し内輪1がコイルばね2の巻き方
向と逆向きに回転すると、その方向にコイルばね2の連
れ回りが生じ、小径部2aに縮径方向の力が作用するた
め、緊縛力が増大し、内輪1をロックさせる。また、ト
ルク値の調整は蓋7を回転させ、大径部2bのねじり力
の変化を小径部2aに及ぼし、該小径部2aの緊縛力を
変化させることにより行う。
【0026】上記の実施形態のように、内輪1を2分割
した場合の含油焼結合金製の分割内輪1aのサイズを従
来例の内輪1(図2参照)と比較して示すと表1の通り
である。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、内輪
が複数の分割内輪の軸方向の組合わせにより構成され、
各分割内輪の長さが短くなるのでその肉厚を薄く成形す
ることができる。これにより内輪の外径を小さくするこ
とができ、トルクリミッタの小型化に寄与することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)実施形態の断面図 (b)同上の内輪の分解斜視図
【図2】(a)従来例の断面図 (b)同上のb−b線の断面図
【符号の説明】
1 内輪 2 コイルばね 2a 小径部 2b 大径部 3 外部部材 4 端壁 5 軸挿通穴 6 嵌合凹所 7 蓋 8 リブ 9 嵌合溝 11 フック 12 フック 13 係合穴 14 係合穴 15 軸 16 切欠き部 17 ピン 18 係合凹部 19 係合凸部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部部材の内部に内輪を嵌合し、上記内
    輪と外部部材との間にトルク伝達部材を介在し、上記内
    輪と外部部材の相対回転時に該内輪と上記トルク伝達部
    材との間に所要のトルクを生じさせるようにしたトルク
    リミッタにおいて、上記の内輪を複数の分割内輪の軸方
    向の組合わせにより構成し、該分割内輪の全部又は一部
    を焼結合金により形成したことを特徴とするトルクリミ
    ッタ。
  2. 【請求項2】 上記のトルク伝達部材をコイルばねによ
    り構成し、該コイルばねを上記内輪の外径面に所要の緊
    縛力をもって装着すると共に、該コイルばねの一端部を
    上記の外部部材に係合したことを特徴とする請求項1に
    記載のトルクリミッタ。
  3. 【請求項3】 上記の外部部材の一端部に端壁を設ける
    と共に他端部を開放し、上記の端壁に設けた嵌合凹所に
    上記内輪の一端部を嵌合させると共に、上記内輪の他端
    部外径面と上記外部部材の開放側端部の内径面との間に
    蓋を嵌着し、上記コイルばねの両端部に設けた各フック
    をそれぞれ上記外部部材の係合穴と、蓋の係合穴に係合
    したことを特徴とする請求項2に記載のトルクリミッ
    タ。
  4. 【請求項4】 上記の分割内輪のうち、上記のコイルば
    ねが緊縛される部分の分割内輪を焼結合金により形成し
    たことを特徴とする請求項2又は3に記載のトルクリミ
    ッタ。
  5. 【請求項5】 上記の分割内輪の軸方向の組合わせが凹
    凸嵌合であることを特徴とする請求項1から4のいずれ
    かに記載のトルクリミッタ。
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