JP2001020132A - ポリプロピレン繊維及びその製造方法 - Google Patents

ポリプロピレン繊維及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速のカーディング機用としても好適であ
り、熱融着後に優れた強度と柔軟性を発現する不織布用
ポリプロピレン繊維及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 ホモポリマーであってアイソタクチック
指数が90〜99%であるアイソタクチックポリプロピ
レンを溶融紡糸した繊維又は溶融紡糸及び延伸をした繊
維であり、155〜170℃で2つの示差走査熱量計
(DSC)吸熱ピークを有するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリプロピレン繊
維、特に不織布製造用原料として用いるのに好適なポリ
プロピレン繊維であって、製造された不織布が柔らかく
且つ高強度を有するとともに、不織布製造後の加工時に
優れた作業性及び物性を有するようなポリプロピレン繊
維に関すると共に、その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ポリオレフィンポリマーからス
テープル繊維を製造するにあたっては、ポリマーと一定
量の添加剤とを混合し、これを通常の工業的工程にて溶
融押出して繊維を生産した後、溶融押出しされた繊維に
クリンプを付与し、一定の長さに切断するという一連の
工程を経ている。
【0003】また、ポリオレフィンステープルから不織
布を製造する一般的な工程は、ステープルをカーディン
グ機(carding machine)により不織布状態のウェブ(w
eb)を形成し、これを熱結合させるというものである。
【0004】このとき、ウェブを熱結合させるために、
一対のカレンダーローラー(calender roller)を用い
る方法、超音波を用いる方法及び熱風を用いる方法など
が主に用いられている。
【0005】特に、ポリプロピレン繊維又はステープル
から不織布を製造する場合には、オープニング(openin
g)及びカーディング(carding:梳綿)工程により繊維
が配列、交絡されてウェブ形態に整形され、これがダイ
ヤモンド形又はデルタ形柄を有するカレンダーローラー
によって熱結合されることにより色々な産業的用途に使
用できる不織布が製造されるか、又は、カレンダーロー
ラーではなく熱風を用いる方法であってカーディング工
程を経たウェブを還流させる多孔性ドラムにおいて加熱
空気にて結合させる方法により不織布が製造される。
【0006】ここで、ポリプロピレン不織布は、使い捨
ておむつ、尿失禁者用おむつ、マスク、衛生用不織布、
医療用不織布などの用途に使用される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような用途に使用
される不織布は、織物程度の強度は必要とはされないが
2次加工及び使用可能な程度の強度が必要とされ、特に
皮膚に直接接触する製品である場合には、柔らかく皮膚
の安全性という面で適合するものでなければならない。
【0008】ここで、不織布の強度は、不織布の製造原
料である繊維の物性に従って変化するのと同様に、不織
布を製造する技術に従って変化する。
【0009】一方で、不織布の製造工場では、生産性を
向上させるため生産速度を高速化が進められているが、
生産速度を高速化するだけでなく、不織布製造用の繊維
にも更に優れた物性が要求されている。
【0010】本発明の目的は、高速のカーディング機用
としても好適であり、熱融着後に優れた強度と柔軟性を
発現する不織布用ポリプロピレン繊維を提供することに
ある。
【0011】また、本発明の他の目的は、前記特性を有
する不織布用ポリプロピレン繊維を製造する方法を提供
することにある。
【0012】本発明の更に他の目的は、前記不織布用ポ
リプロピレン繊維から製造された不織布を提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前述したような不織布産
業における要求に応じるために、本発明者らは長年の研
究開発の経験に基づいて、それに合致するポリプロピレ
ン繊維又はステープルを製造できる方法を発明した。
【0014】前記目的を達成するための本発明者らの研
究において、視差走査熱量計(DSC:Differential S
canning Colorimeter)で測定したとき2つの吸熱ピー
クを有するポリプロピレンホモポリマー(ポリプロピレ
ン単独重合体)繊維は、従来の関連分野で全く報告され
ていない新構造の繊維であり、前記目的とする特性を有
するという驚くべき事実が見出された。
【0015】加えて、前記のような構造の繊維は、繊維
製造工程の全般を通じて各工程のメルトフローレート
(溶融指数、Melt Index:MI)と多分散性指数(多分
散指数、Polydispersity Index:PI)を特定の水準と
なるように管理することによって製造することができる
ということが見出された。ここで、本明細書において、
MIは原料となるアイソタクチックポリプロピレンの
メルトフローレートを、MIは前記ホモポリマーを溶
融して得られる溶融ポリマーのメルトフローレートを、
MIは前記溶融ポリマーから得られる繊維のメルトフ
ローレートをそれぞれ示す。また、PIは原料となる
アイソタクチックポリプロピレンの多分散指数を、MI
は前記ホモポリマーを溶融して得られる溶融ポリマー
の多分散指数を、MIは前記溶融ポリマーから得られ
る繊維の多分散指数をそれぞれ示す。
【0016】本発明によれば、ホモポリマーであってア
イソタクチック指数(Isotactic Index)が90〜99
%であるアイソタクチックポリプロピレンを溶融紡糸す
るか又は溶融紡糸及び延伸をした繊維であり、DSC吸
熱ピークが155〜170℃で2つ存在することを特徴
とするポリプロピレン繊維が提供される。
【0017】具体的には、本発明の前記特性を有するポ
リプロピレン繊維は、(a)アイソタクチック指数が9
0〜99%、メルトフローレートMIが10〜40
(より好ましくは10〜30)、多分散指数PI
2.5〜6.0(より好ましくは2.8〜5.0、最も
好ましくは3.5〜4.3)であるアイソタクチックポ
リプロピレンホモポリマーを、メルトフローレートMI
が10.1〜41.0、多分散指数PIが多分散指
数PIより10%以下の狭さに、メルトフローレート
MI、MIの比(MI/MI)が1.10〜
1.50の範囲となるように溶融させる段階と、(b)
メルトフローレートMIが16.5〜80.0、多分
散指数PIが多分散指数PIより20%以下の狭さ
に、メルトフローレートMI、MIの比(MI
MI)が1.65〜7.50の範囲にある繊維を製造
するために前記溶融ポリマーを紡糸(又は紡糸及び延
伸)する段階と、を含む方法により製造することができ
る。
【0018】即ち、本発明による前記特性のポリプロピ
レン繊維は、(a)ホモポリマーで、アイソタクチック
指数が90〜99%であり、溶融指数MIが10〜4
0、より好ましくは10〜30であり、多分散指数PI
は2.5〜6.0、より好ましくは2.8〜5.0、
最も好ましくは3.5〜4.3であるアイソタクチック
ポリプロピレンを溶融させることにおいて、得られる溶
融ポリマーの溶融指数と原料の溶融指数の比(MI
MI)が1.10〜1.50であり、多分散指数(P
)がPIより10%以下に狭くなるように溶融さ
せる段階と、(b)前記溶融ポリマーを紡糸するか、又
は紡糸及び延伸して繊維化することにおいて、得られる
繊維の溶融指数MIが16.5〜80.0であり、M
/MI=1.65〜7.50であり、多分散指数
PIがPIより20%以下に狭くなるように、紡糸
するか又は紡糸及び延伸する段階とを含む方法により製
造できる。
【0019】より具体的には、本発明は以下のようなも
のを提供する。
【0020】(1) ホモポリマーであってアイソタク
チック指数が90〜99%であるアイソタクチックポリ
プロピレンを溶融紡糸した繊維又は溶融紡糸及び延伸を
した繊維であり、155〜170℃で2つのDSC吸熱
ピークを有することを特徴とするポリプロピレン繊維。
【0021】(2) 1次吸熱ピークが160±3℃で
現れ、2次吸熱ピークが165±3℃で現れることを特
徴とする(1)記載のポリプロピレン繊維。
【0022】(3) 前記繊維のメルトフローレート
(MI)が16.5〜80.0であることを特徴とす
る(1)記載のポリプロピレン繊維。
【0023】(4) 前記繊維の多分散指数(PI
が2.1〜5.7であることを特徴とする(1)記載の
ポリプロピレン繊維。
【0024】(5) 前記繊維の繊度が1.0〜80.
0デニール/フィラメントであることを特徴とする
(1)記載のポリプロピレン繊維。
【0025】(6) 前記繊維の多分散指数(PI
が2.3〜4.5であることを特徴とする(1)記載の
ポリプロピレン繊維。
【0026】(7) 安定剤及び/又は酸化防止剤を
0.03〜2.0重量%含有することを特徴とする
(1)記載のポリプロピレン繊維。
【0027】(8) 安定化剤及び/又は酸化防止剤を
0.03〜0.7重量%含有することを特徴とする
(7)記載のポリプロピレン繊維。
【0028】(9) 安定化剤及び/又は酸化防止剤を
0.03〜0.4重量%含有することを特徴とする
(8)記載のポリプロピレン繊維。
【0029】(10) ポリプロピレン繊維の製造方法
であって、(a)アイソタクチック指数が90〜99
%、メルトフローレート(MI)が10.0〜40.
0、多分散指数(PI)が2.5〜6.0であるアイ
ソタクチックポリプロピレンホモポリマーを、前記ホモ
ポリマーを溶融して得られる溶融ポリマーのメルトフロ
ーレート(MI)と前記ホモポリマーのメルトフロー
レート(MI)の比(MI/MI)が1.01〜
1.50となり、前記溶融ポリマーの多分散指数(PI
)が前記ホモポリマーの多分散指数(PI)より1
0%以下に狭くなるように溶融させる段階と、(b)得
られる繊維のメルトフローレート(MI)が16.5
〜80.0となり、得られる繊維のメルトフローレート
(MI)と前記ホモポリマーのメルトフローレート
(MI)の比(MI/MI)が1.65〜7.5
0となり、多分散指数(PI)が前記ホモポリマーの
多分散指数(PI)より20%以下に狭くなるような
繊維を製造するために前記溶融ポリマーを紡糸するか又
は紡糸してから延伸する段階と、を含むことを特徴とす
るポリプロピレン繊維の製造方法。
【0030】(11) 前記段階(a)で、ポリプロピ
レンに安定剤及び/又は酸化防止剤を0.03〜2.0
重量%配合することを特徴とする(10)記載のポリプ
ロピレン繊維の製造方法。
【0031】(12) 前記メルトフローレート(MI
)が10〜30であることを特徴とする(10)記載
のポリプロピレン繊維の製造方法。
【0032】(13) 前記多分散指数(PI)が
2.8〜5.0であることを特徴とする(10)記載の
ポリプロピレン繊維の製造方法。
【0033】(14) 前記多分散指数(PI)が
3.5〜4.3であることを特徴とする(13)記載の
ポリプロピレン繊維の製造方法。
【0034】(15) 前記繊維の繊度が1.0〜8
0.0デニール/フィラメントであることを特徴とする
(10)記載のポリプロピレン繊維の製造方法。
【0035】(16) 前記多分散指数(PI)が1
0.1〜41.0であることを特徴とする(10)記載
のポリプロピレン繊維の製造方法。
【0036】(17) 前記多分散指数(PI)が
2.1〜5.7であることを特徴とする(10)記載の
ポリプロピレン繊維の製造方法。
【0037】(18) 前記多分散指数(PI)が
2.3〜4.5であることを特徴とする(17)記載の
ポリプロピレン繊維の製造方法。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明をより詳細に説明す
る。
【0039】本発明のポリプロピレン繊維は、アイソタ
クチック指数が90〜99%であるアイソタクチックポ
リプロピレンホモポリマーを溶融紡糸又は溶融紡糸及び
延伸して得られる繊維であり、155〜170℃で2つ
のDSC吸熱ピークを有している。好ましくは、本発明
のポリプロピレン繊維は、160±3℃で1次吸熱ピー
クを示し、165±3℃で2次吸熱ピークを示すもので
ある。
【0040】ここで、本発明による繊維を熱融着方式に
よる不織布の製造に用いれば、熱融着後に優れた強度と
柔軟性を表すようになる。これは、熱融着時に、熱又は
熱及びロール間の圧力により熱溶融された繊維が再び固
化する過程で、溶融温度の高い部分が早く再結晶するこ
とによる瞬間的な固化(速くなった固化速度)のためで
あると推定される。
【0041】本発明の繊維の製造において、原料として
使用されるポリプロピレンホモポリマーは、アイソタク
チック指数が90〜99%であるアイソタクチックポリ
プロピレンである。
【0042】本発明のポリプロピレン繊維は、メルトフ
ローレートMIが16.5〜80.0、原料であるア
イソタクチックポリプロピレンのメルトフローレートM
より1.65〜7.50倍程度大きいものであるの
が好ましい。
【0043】また、本発明のポリプロピレン繊維は、メ
ルトフローレートMIが16.5〜80.0であり、
多分散指数PIが2.1〜5.7(より好ましくは
3.5〜4.3)であるのが好ましい。また、繊維の多
分散指数PIが原料であるアイソタクチックポリプロ
ピレンの多分散指数PIより20%以下に狭いものが
好ましい。
【0044】本発明のポリプロピレン繊維は繊度が1.
0〜80.0デニールであることが好ましい。
【0045】ここで、前記アイソタクチックポリプロピ
レンは、メルトフローレートMIが10〜40であ
り、多分散指数PIが2.5〜6.0であるのが好ま
しい。
【0046】上記のようなポリプロピレンを押出機内で
溶融させるときは、安定剤又は酸化防止剤を0.03〜
2.0重量%(好ましくは0.03〜0.7重量%、よ
り好ましくは0.03〜0.2重量%)の量で配合する
ことが好ましい。
【0047】本発明の繊維を製造する際には、前記安定
剤又は酸化防止剤の他にも、還元剤、着色剤、カルボン
酸金属塩(metal carboxylates)などのような一般的な
添加剤を配合してもよい。
【0048】ここで、前記カルボン酸金属塩としては、
「2−エチルヘキサン酸、カプリル酸、デカン酸及びド
デカン酸」のニッケル塩及びFe、Co、Ca及びBa
の2−エチルヘキサン酸塩から構成される群の中から選
択されたものを用いることができる。
【0049】また、還元剤及び着色剤としては、石油化
学工場でポリプロピレンホモポリマーを製造する工程で
使用されるカルシウムステアレートのような物質を選択
して用いることができる。
【0050】なお、ヨーロッパ特許第279,511号
には、本発明に使用可能な多様な種類の添加剤が記載さ
れている。
【0051】ここで、本発明で用いるポリプロピレンホ
モポリマーについて更に説明すると、メルトフローレー
トMIが10未満であるポリプロピレンホモポリマー
の場合には、紡糸時に口金圧力が上昇して生産性が低下
し、溶融紡糸時に高温の熱を加えなければならないため
エネルギー消耗が増大し、繊維の強直性(剛直性)が増
大するため柔軟性が要求される不織布の用途には適さな
い。
【0052】従って、メルトフローレートMIが10
以上であるポリプロピレンを使用することが好ましい
が、メルトフローレートMIが無限に大きいものを使
用することもできない。
【0053】メルトフローレートMIが40を超える
ポリプロピレンホモポリマーの場合には、繊維の強度が
不織布用に適さないものとなり、紡糸後の冷却工程で不
完全冷却が頻繁に発生し、不完全な冷却が起こると近接
繊維との融着現象が発生することもある。
【0054】本発明の繊維とは、「原料の溶融、紡糸、
固化及び巻き取りの工程だけによって製造される溶融紡
糸した繊維」、又は、「原料の溶融、紡糸、延伸、場合
によっては、クリンピング、熱固定、ステープルへの切
断などの一連の工程が連続又は不連続的に行われること
により製造される溶融紡糸及び延伸後の繊維」のことを
意味している。なお、溶融紡糸した繊維と溶融紡糸及び
延伸した繊維とでは、メルトフローレートMI、多分散
指数PI及びDSC吸熱ピークの違いは殆どない。
【0055】本発明によるポリプロピレン繊維又はステ
ープルを製造するための一方法においては、前記原料ポ
リマーを押出機内で溶融して溶融ポリマーにする際に、
メルトフローレートMI、MIの比(MI/MI
)が1.01〜1.50、多分散指数PIが多分散
指数PIより10%以下、好ましくは5%以下に狭く
なるようにすることが好ましい。より好ましいのは、多
分散指数PIは2.4〜5.0の範囲内にあるように
管理することである。
【0056】例えば、メルトフローレートMIがメル
トフローレートMIの1.5倍を超えた場合には、分
子鎖が切断するため固有の強度を維持できなくなり、紡
糸工程で多く分解すると、粘度が低下し、口金で分子鎖
が配向するのに十分でなくなることもある。
【0057】また、紡糸に適した圧力を維持し得ないだ
けでなく、製造された繊維の強度が低下する。このよう
な繊維を用いた不織布は触感が荒くなり、その結果生産
性が低下することとなる。
【0058】さらに押出工程時に、1%以上のメルトフ
ローレート変化(MI変化)が自然に発生し、メルトフ
ローレートMIより1.01倍以下にまで変化する
と、繊維製造工程が非常に困難になる。特に、紡糸口金
での粘度が非常に高くなるため口金の圧力が上昇し、紡
糸工程が非常に不安定になる。また、生産性が低下し、
繊維品質の偏りも著しくなる。
【0059】次に、紡糸後の冷却条件を調節して、押出
工程で変化したポリマーのメルトフローレートを2次的
に変化させる。冷却段階でのMI変化は、遅延冷却部の
温度、雰囲気、冷却空気の温度、速度、量を調整するこ
とにより行われる。ここで、遅延冷却と冷却空気の利用
については、米国特許第4,193,961号公報及び
そのほかの文献(例えば、ソサイエティ オブ プラス
ティックス エンジニアーズ インク(SOCIETY OF PLA
STICS ENGINEERS, Inc.)がスポンサーとなったM.ア
ーメッド(M.AHMED)の“ポリプロピレン繊維の科学と技
術(POLYPROPYLENE FIBERS-SCIENCE AND TECHNOLOGY)”
というタイトルの論文)などに記述されている。
【0060】本発明の製造方法において、冷却段階を経
た繊維は、そのメルトフローレートMIがメルトフロ
ーレートMIより1.65〜7.50倍高く、多分散
指数PIが原料ポリマーの多分散指数PIより20
以下に狭くなるように(つまり、0.80×PIより
は広くなるように)管理することが好ましい。好ましい
多分散指数PIの範囲は2.1〜5.7、より好まし
くは2.3〜4.5、より好ましくは3.0〜4.0で
ある。
【0061】メルトフローレートMIが前記範囲を外
れると原糸強度が低下し、そのような原糸を用いて不織
布を製造した場合には、カード・クロージング(card c
lothing:針布)に汚染されやすく、カレンダーロール
上で部分的に溶融するなどの問題が発生し、生産性が悪
くなる。即ち、分子量が大きく低下して繊維強度が低下
し、口金で紡糸後の冷却効果が低下して繊維間の融着現
象が発生し、繊維を製造してから不織布を製造した場合
には、開繊、カーディング工程において破損した繊維粉
末が多く発生し、工程に悪影響を及ぼす。また、最終的
に熱結合させるカレンダーロールの表面で熱に弱い部分
が溶融することもあり、カレンダーロールの表面が汚れ
やすい。
【0062】また、メルトフローレートMIが前記範
囲を下回ると、原糸の強度は増大するが、このような原
糸を用いて不織布を製造した場合には、不織布の熱接着
指数(Thermal Bonding Index、以下“TBI”と略称
する)を所望の大きさに改良することが困難になる。即
ち、不織布の製造後にTBIの値が低下し、不織布のタ
ッチが荒く感じられるようになる(この性質を「ハーシ
ュ(harsh)な性質と言う」)。なお、不織布の製造時
に、カレンダーロールの温度を上昇させるか熱結合面積
を増大させる方法などにより、強度を向上させるかTB
I値を向上させることもできるが、依然としてタッチは
荒く感じられることとなる。
【0063】不織布の製造においては、カーディング機
の種類及び配列により、カーディング機を経た繊維の機
械方向の配向と横方向の強度が変化する。即ち、カーデ
ィング機の製造会社によって不織布の機械方向の強度と
横方向の強度との間に差があり、更に同一製造会社のカ
ーディング機であっても、カード・クロージングの形状
や材質、ランダムロール(random roll)の有無などに
よって物性の差が発生する。また、加工後の要求に従っ
て、不織布の平面重量(plan weight)にも差が発生す
る。このような不織布の強度測定値はシンプルな引っ張
り強さ(テナシティ)で表され、各会社毎に要求される
単位(ユニット)が特徴的に異なる。従って、互いに比
較して優位なものを選べない場合が発生するので、シン
プルな引っ張り強さの比較だけで不織布の物性が向上し
たことを判断するのは適切ではない。しかし、前記カー
ディング機の種類又は機械配列に違いがあったとして
も、製造した不織布の接着指数(bonding indexes)を
参照することにより、繊維又はステープルの構造及び固
有の物性が不織布に及ぼす影響を比較することができ
る。
【0064】上述したように、不織布における繊維又は
ステープルの固有の物性による影響を正確に判断するた
めには、TBIの単位概念を用いるのが好適であること
がわかる。ここで、TBIは、文献(プラスティック・
ゴム学会(The Plastics andRubber Institute)で開催
した第4回国際会議(Fourth International Conferenc
e)で発表されたポリプロピレン繊維と織物(Polypropy
lene Fibers and Textiles)に関する論文)に詳細に説
明されている。実際に、本発明において、繊維又はステ
ープルの固有の性質による不織布の評価を相対比較し得
るために研究した結果、TIBの概念を導入することが
最も好ましいことがわかった。
【0065】本発明の繊維を用いれば、TBI2.0以
上の優れた物性を有し、柔軟性が非常に良好な不織布を
製造することができる。
【0066】
【実施例】上述したような本発明の特徴及びその他の特
徴は、後述する実施例から明らかになるものである。但
し、以下の実施例は本発明を具現するための好適な例と
して示されるものであって、本発明はこれに制限される
ものではない。
【0067】本明細書に提示される繊維及び不織布の特
性は、以下のような分析方法により測定した。
【0068】[DSC吸熱ピーク]繊維試料はメタノール
で十分に洗浄して油剤を除去し、30分間大気中で乾燥
させた後、デシケーターで1時間真空乾燥して準備し、
準備した試料を2〜4mmの長さに切断し、5mgを測定用
パン(pan)に入れ、パーキン・エルマー・7シリーズ
熱分析システム(Perkin Elmer 7series Thermal Analy
sis System)で熱分析を行った。この際に、温度は30
℃から190℃まで上昇させ、昇温速度は5℃/minに
して吸熱曲線を得た。その他の測定条件はASTM34
18−82の方法によった。
【0069】既存のポリプロピレンホモポリマー繊維の
吸熱曲線では1つのピークが現れるが、本発明による繊
維では2つの吸熱ピークが現れる。ここで、図1は著し
い2つのDSC吸熱ピークが現れたものを、図2は2次
DSC吸熱ピークが1次DSC吸熱ピークのショルダー
形状で現れるものを、図3は1つのDSC吸熱ピークの
みが現れるものをそれぞれ示すDSC吸熱ピーク曲線図
である。
【0070】[繊維及びステープルのデニール]バイブロ
スコップ(Vibroskop;Lenzing社製)を使用して測定し
た。
【0071】[繊維及びステープルの強伸度]バイブロジ
ン(Vibrodyn;Lenzing社製)を使用してASTM D
638の方法により測定した。
【0072】[メルトフローレート(MI)]Tinius Ols
en社のMODEL MP 993を使用してASTM D
1238に基づいて測定した。メルトフローレート測定
に使用する繊維試料は十分に水で洗浄し、遠心分離後に
105℃のオーブンで15分間乾燥させた繊維を1cmの
長さに細断して準備したものを使用した。
【0073】[多分散指数(PI)]米国のRheometrics
社のRMS−800モデル(Disk:parallel plate)を
使用して、10%ストレイン(strain)、剪断速度(sh
ear rate)0.1〜100、200℃の条件下でG
(後述)を求め、これを以下の式(I)に代入して計
算した。
【0074】 PI=10/G ・・・・・・(I)
【0075】ここで、Gは、周波数範囲5〜250Hz
での2〜6種の周波数で貯蔵モジュラス(G’)と損失
モジュラス(G”)とを測定し、交点が発生した地点の
モジュラス(G)であるが、交点が発生しない場合に
は外挿法を用いてG値を求めた。
【0076】[原料のアイソタクチック指数(Isotactic
Index:I.I.)]ポリプロピレンホモポリマー試料
を5mmの大きさに切断した後、水で洗浄し、105℃の
オーブンで1時間乾燥し、乾燥した試料を約5g程度採
取して正確な重量を測定した。その後、このポリプロピ
レンホモポリマー試料をヘプタン中で沸騰させながら約
5時間抽出し、抽出後、試料を水で十分に洗浄し、10
5℃のオーブンで1時間乾燥させた後、重量を測定し
た。このようにして得た抽出前後の重量を以下の式(I
I)に代入してアイソタクチック指数を算出する。
【0077】 アイソタクチック指数(%)=(抽出後の重量÷抽出前の重量)×100・・ (II)
【0078】[不織布の接着指数(TBI)]以下の式
(III)によって計算した。
【0079】 TBI=(MD×CD)1/2×(20/平面重量)・・・・・(III)
【0080】なお、この式(III)において、MDは不
織布の機械方向の強度(kg/50mm)であり、CDは不織
布の横方向の強度(kg/50mm)であり、平面重量は不織
布の単位面積当たりの重量(g/m)である。
【0081】[不織布の強度]幅50mm、長さ140mmに
切断した試料をインストロンを使用して100mm/分の
引っ張り速度で測定した。
【0082】[柔軟性(softness)]人の感覚を等級で表
示した。ここで、「1」は非常に粗い、「2」は粗い、
「3」は普通、「4」はソフト、「5」は非常にソフト
なものをそれぞれ示す。
【0083】
【実施例・比較例】添加剤として酸化防止剤及び安定剤
が0.09重量%を含有し、アイソタクチック指数が9
7%であり、下記表1に示されるようなメルトフローレ
ートのアイソタクチックポリプロピレンポリマーを溶融
紡糸した。このとき、押出機の温度を250〜290℃
に調整し、押出機から口金までの範囲の加熱は熱媒体を
用いて285〜310℃の範囲に調整して、溶融物のメ
ルトフローレートMIが表1のようになるように管理
した。
【0084】原料と口金直前の溶融物のメルトフローレ
ートを比較するため、圧力の低下を最小限にしながら試
料を得られるようにすべく、溶融物を口金に定量的に供
給するギヤポンプの入口の直前にバイパスを設けて試料
を採取した。
【0085】次に、溶融物を1500m/minの紡糸速度
で紡糸口金を通じて押し出し、保温槽を通過させ遅延冷
却した後、急冷して、表1に示すようなメルトフローレ
ートと多分散指数を有する2.4デニールの1次繊維
(primary yarn)製造した。製造された1次繊維のメル
トフローレート、多分散指数、DSC吸熱ピークを下記
の表1に示す。
【0086】このようにして製造した1次繊維を集束
し、延伸工程でクリンパーでクリンプしながら1.5倍
の延伸倍率に延伸して、これを40mmに切断してステー
プルを製造した。製造されたステープルのメルトフロー
レート、多分散指数、繊維強度、クリンプ数及びDSC
吸熱ピークを下記の表2に示す。
【0087】このようにして製造したステープルを、カ
ーディング機に製作会社毎に適用させて不織布を製造し
た。不織布の製造時に使用した上端ロールの結合面積
(sealing area)は22%であり、上端ロールの形態は
ダイヤモンドタイプであり、カレンダーロールの温度は
147℃であり、カレンダーロールの圧力は95kg/cm
であった。製造した不織布の平面重量、機械方向(M
D)及び横方向(CD)の強度、TBI及びソフトネス
を下記の表3に示す。
【0088】
【表1】
【0089】
【表2】
【0090】
【表3】
【0091】
【発明の効果】前述した実験結果からわかるように、2
つのDSC吸熱ピークを有するアイソタクチックポリプ
ロピレンホモポリマー繊維を熱融着して製造した不織布
は、強度が優れ、柔らかいなどの利点がある。また、高
速のカーディング機を用いても前記特性の不織布を製造
することができるので、高品質の不織布を生産性良く製
造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるポリプロピレンホモポリマー繊維
を、示差走査熱量計(DSC)で熱分析したときに、2
つのDSC吸熱ピークが顕著に現れることを示したDS
C吸熱ピーク曲線図である。
【図2】本発明によるポリプロピレン繊維を示差走査熱
量計(DSC)で熱分析したときに、2つのDSC吸熱
ピークが現れ、2次DSC吸熱ピークが1次DSC吸熱
ピークのショルダー形態として現れることを示したDS
C吸熱ピーク曲線図である。
【図3】従来のポリプロピレンホモポリマー繊維では、
1つのDSC吸熱ピークのみが現れることを示したDS
C吸熱ピーク曲線図である。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホモポリマーであってアイソタクチック
    指数が90〜99%であるアイソタクチックポリプロピ
    レンを溶融紡糸した繊維又は溶融紡糸及び延伸をした繊
    維であり、155〜170℃で2つのDSC吸熱ピーク
    を有することを特徴とするポリプロピレン繊維。
  2. 【請求項2】 1次吸熱ピークが160±3℃で現れ、
    2次吸熱ピークが165±3℃で現れることを特徴とす
    る請求項1記載のポリプロピレン繊維。
  3. 【請求項3】 前記繊維のメルトフローレート(M
    )が16.5〜80.0であることを特徴とする請
    求項1記載のポリプロピレン繊維。
  4. 【請求項4】 前記繊維の多分散指数(PI)が2.
    1〜5.7であることを特徴とする請求項1記載のポリ
    プロピレン繊維。
  5. 【請求項5】 前記繊維の繊度が1.0〜80.0デニ
    ール/フィラメントであることを特徴とする請求項1記
    載のポリプロピレン繊維。
  6. 【請求項6】 前記繊維の多分散指数(PI)が2.
    3〜4.5であることを特徴とする請求項1記載のポリ
    プロピレン繊維。
  7. 【請求項7】 安定剤及び/又は酸化防止剤を0.03
    〜2.0重量%含有することを特徴とする請求項1記載
    のポリプロピレン繊維。
  8. 【請求項8】 安定化剤及び/又は酸化防止剤を0.0
    3〜0.7重量%含有することを特徴とする請求項7記
    載のポリプロピレン繊維。
  9. 【請求項9】 安定化剤及び/又は酸化防止剤を0.0
    3〜0.4重量%含有することを特徴とする請求項8記
    載のポリプロピレン繊維。
  10. 【請求項10】 ポリプロピレン繊維の製造方法であっ
    て、 (a)アイソタクチック指数が90〜99%、メルトフ
    ローレート(MI)が10.0〜40.0、多分散指
    数(PI)が2.5〜6.0であるアイソタクチック
    ポリプロピレンホモポリマーを、前記ホモポリマーを溶
    融して得られる溶融ポリマーのメルトフローレート(M
    )と前記ホモポリマーのメルトフローレート(MI
    )の比(MI/MI)が1.01〜1.50とな
    り、前記溶融ポリマーの多分散指数(PI)が前記ホ
    モポリマーの多分散指数(PI)より10%以下に狭
    くなるように溶融させる段階と、 (b)得られる繊維のメルトフローレート(MI)が
    16.5〜80.0となり、得られる繊維のメルトフロ
    ーレート(MI)と前記ホモポリマーのメルトフロー
    レート(MI)の比(MI/MI)が1.65〜
    7.50となり、多分散指数(PI)が前記ホモポリ
    マーの多分散指数(PI)より20%以下に狭くなる
    ような繊維を製造するために前記溶融ポリマーを紡糸す
    るか又は紡糸してから延伸する段階と、を含むことを特
    徴とするポリプロピレン繊維の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記段階(a)で、ポリプロピレンに
    安定剤及び/又は酸化防止剤を0.03〜2.0重量%
    配合することを特徴とする請求項10記載のポリプロピ
    レン繊維の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記メルトフローレート(MI)が
    10〜30であることを特徴とする請求項10記載のポ
    リプロピレン繊維の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記多分散指数(PI)が2.8〜
    5.0であることを特徴とする請求項10記載のポリプ
    ロピレン繊維の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記多分散指数(PI)が3.5〜
    4.3であることを特徴とする請求項13記載のポリプ
    ロピレン繊維の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記繊維の繊度が1.0〜80.0デ
    ニール/フィラメントであることを特徴とする請求項1
    0記載のポリプロピレン繊維の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記多分散指数(PI)が10.1
    〜41.0であることを特徴とする請求項10記載のポ
    リプロピレン繊維の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記多分散指数(PI)が2.1〜
    5.7であることを特徴とする請求項10記載のポリプ
    ロピレン繊維の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記多分散指数(PI)が2.3〜
    4.5であることを特徴とする請求項17記載のポリプ
    ロピレン繊維の製造方法。
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