JP2001019848A - 防汚剤組成物、防汚処理基材、並びに基材の防汚処理方法 - Google Patents

防汚剤組成物、防汚処理基材、並びに基材の防汚処理方法

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JP2001019848A
JP2001019848A JP11194692A JP19469299A JP2001019848A JP 2001019848 A JP2001019848 A JP 2001019848A JP 11194692 A JP11194692 A JP 11194692A JP 19469299 A JP19469299 A JP 19469299A JP 2001019848 A JP2001019848 A JP 2001019848A
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岡 滋 政
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】下記式[I]: [式[I]中、R5はアルキル基またはフェニル基を示し、
1、R2およびR3は、それぞれ独立にアルキル基、フ
ェニル基またはX:「(CH2pO(C24O) q(C3
6O)r4」を示し、mは1〜1000の数を示し、
nは0〜50の数を示す。但し、nが0のとき、R1
よび/またはR2は上記Xである。]で表されるオキシ
アルキレン基含有オルガノポリシロキサンを含有し、該
オルガノポリシロキサンは、エチレンオキシ基(C24
O)に基づくHLBEO=[(オルガノポリシロキサン中
のC24Oの合計量(重量%)/5]が1〜2.5であ
り、かつプロピレンオキシ基(C36O)に基づくHL
PO =[(オルガノポリシロキサン中のC36Oの合
計量(重量%)/5]が1〜10である防汚剤組成物、
その防汚被膜、該被膜にて基材が被覆された防汚処理基
材、並びに基材の防汚方法。 【効果】防汚性に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、防汚剤組成物、防汚処理
基材、並びに基材の防汚処理方法に関し、さらに詳しく
は漁網、漁具、船舶または水中構造物など、海水または
真水と接触する基材に含浸・塗布すれば優れた防汚性能
を発揮し得るような防汚剤組成物、防汚処理基材、並び
に基材の防汚処理方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】漁網、水中構造物などは、水中、
特に海水中で長期に亘って使用されるため、海水との接
触部分に、ヒドロ虫、フサコケムシ、アオサ、アオノ
リ、セルプラ、カキなど多数の海中生物が付着、繁殖す
ると、漁網等の本来の機能が損なわれる恐れがある。漁
網のなかでも、養殖網や定置網は長期間海水中に静置さ
れるため海中生物の腐食、繁殖が顕著であり、頻繁に取
り替えなければならず、経済的損失が大きい。
【0003】このような問題を解決するために、海中生
物の付着防止を目的として、漁網などの表面への防汚剤
ないし防汚塗料の塗装が広く行われている。海中生物付
着防止法としては、亜酸化銅あるいは有機防汚剤に、こ
れらの防汚剤を適正に溶出させるための展色剤として、
ロジンとビニル樹脂あるいはアクリル樹脂とを配合した
防汚剤組成物、または亜酸化銅あるいは有機防汚剤に、
展色剤として加水分解性樹脂(アクリル酸ポリマーのケ
イ素、銅、亜鉛、錫のアルキルエステルまたはアルコキ
シエステル)を配合した防汚剤組成物が広く使用されて
いる。また、防汚性を有する展色剤、たとえば室温硬化
性シリコーンゴム等は、防汚剤としても使用されてい
る。しかしながら、これらの防汚剤組成物では、満足で
きる防汚性が得られていない。
【0004】なお、特開平4−142373号公報
(対応する特許:特許第2140275号)には、高分
子中のポリオキシエチレン量(重量%)に基づく親水性
親油性バランス(HLB)が2〜10のシリコーンオイ
ルであるオキシアルキレン基含有鎖状オルガノポリシロ
キサンを含有する防汚塗料が開示され、該公報には、こ
のHLBが2以下では塗膜そのものが撥水性を示し防汚
耐久性に劣ると記載されている。しかしながら該公報に
記載の防汚塗料を用いると、海草の付着防止効果を有す
る塗膜を得ることができるが、ヒドロ虫等の腔腸動物の
付着防止効果には劣る。
【0005】また特公平6−104793号公報に
は、非シリコーン系皮膜形成性樹脂と、高分子中のポリ
オキシエチレン量(重量%)に基づくHLBが3〜12
のオキシアルキレン基含有鎖状オルガノポリシロキサン
とを特定量比で含有する防汚塗料が開示され、該公報に
は、このHLBが3より小さいと防汚効果が劣り、長期
に亙る防汚効果の保持が困難となると記載されている。
また、該公報に記載の組成物を用いると、特に漁網など
に対して有用な防汚塗膜を得ることができる旨記載され
ている。しかしながら、漁網、水中構造物等に対する水
中生物の付着防汚性の点でさらなる改良の余地があっ
た。
【0006】かかる問題点を解決するべく鋭意研究し
て、本願出願人は、特開平9−176576号公報に
おいて、高分子中のポリオキシエチレンに基づく親水性
親油性バランス(HLB)が2〜7のオキシアルキレン
基含有鎖状オルガノポリシロキサンと、ビスジメチルジ
チオカルバモイルジンクエチレンビスジチオカーバメー
トとを特定量比で含有する水中防汚剤組成物を提案して
おり、該組成物からなる塗膜は、漁網、水中構造物等に
対するヒドロ虫等の腔腸動物の付着を有効に防止でき
る。
【0007】また、本願出願人は、特開平9−176
577号において、上記特開平9−176576号公報
に記載のオキシアルキレン基含有鎖状オルガノポリシロ
キサンと、亜酸化銅とを特定量比で含有する水中防汚剤
組成物を提案しており、該組成物からなる塗膜は、漁
網、水中構造物等に対する貝類、ヒドロ虫、藻類等の水
中生物の付着防汚性に優れている。
【0008】しかしながら、本願出願人が提案したこれ
ら公報に記載の防汚塗料においても、漁網、水中構造物
等に対する貝類、ヒドロ虫、藻類等の水中生物の付着防
汚性の点でさらなる改良の余地があった。そこで本発明
者らはさらに鋭意研究したところ、上記各公報に示すよ
うなエチレンオキシ基量に基づくHLB値が特定の範囲
にあり、かつプロピレンオキシ基(C36O)に基づく
親水性親油性バランス(HLBPO)も特定の範囲にある
ようなオキシアルキレン基含有オルガノポリシロキサン
を用いると、腔腸動物(例:セルプラ、ヒドロ虫等)、
フジツボ、海草などの各種海中生物に対し優れた防汚性
を示す防汚塗膜を形成できる防汚剤組成物が得られるこ
となどを見出して本発明を完成するに至った。
【0009】なお、上記〜に記載の公報には、プロ
ピレンオキシ基量に基づくHLBについては、何ら記載
も示唆もされていない。
【0010】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題点を解決しようとするものであって、ヒドロ虫等の
腔腸動物や海草などの水中生物に対して優れた防汚性を
発揮しうる防汚塗膜を形成できる防汚剤組成物を提供す
ることを目的としている。
【0011】また本発明は、上記のようにヒドロ虫等の
腔腸動物や海草などの水中生物に対して優れた防汚性を
発揮しうる防汚塗膜を有する漁網、船舶、水中構造物な
どの防汚処理基材、並びに基材の防汚処理方法を提供す
ることを目的としている。
【0012】
【発明の概要】本発明に係る第1の防汚剤組成物は、下
記式[I]:
【0013】
【化2】
【0014】[式[I]中、R5はアルキル基またはフェニ
ル基を示し、R1、R2およびR3は、それぞれ独立にア
ルキル基、フェニル基またはX:「(CH2pO(C2
4O) q(C36O)r4(R4は、水素原子またはそ
れぞれ炭素数が1〜15のアルキル基、アリール基、ア
ラルキル基またはアシル基を示し、pは0〜5の数を示
し、qおよびrはそれぞれ独立に1〜50の数を示
す。)」を示し、mは1〜1000の数を示し、nは0
〜50の数を示す。但し、nが0のとき、R1および/
またはR2は上記Xである。]で表されるオキシアルキ
レン基含有オルガノポリシロキサンを含有し、該オルガ
ノポリシロキサンは、上記オルガノポリシロキサンのエ
チレンオキシ基(C24O)に基づく下記式(A)で表
される親水性親油性バランスHLBEOが1〜2.5であ
り、かつプロピレンオキシ基(C36O)に基づく下記
式(B)で表される親水性親油性バランスHLBPOが1
〜10であることを特徴としている。 (A): HLBEO =[(オルガノポリシロキサン中のエチレン
オキシ基(C24O)の合計量(重量%)/5] (B): HLBPO =[(オルガノポリシロキサン中のプロピレ
ンオキシ基(C36O)の合計量(重量%)/5]。
【0015】上記本発明においては、エチレンオキシ基
およびプロピレンオキシ基に基づく下記式(C)で表さ
れる、オルガノポリシロキサンの親水性親油性バランス
HLBEO+POが2〜12であることが好ましい。 (C): HLBEO+PO =[(オルガノポリシロキサン中のエチレ
ンオキシ基とプロピレンオキシ基との合計量(重量
%))/5]。
【0016】本発明に係る第2の防汚剤組成物は、上記
式[I]で表されるオキシアルキレン基含有オルガノポリ
シロキサンを含有し、該オルガノポリシロキサンは、エ
チレンオキシ基(C24O)に基づく上記式(A)で表
される親水性親油性バランスHLBEOが1〜2.5であ
り、かつエチレンオキシ基(C24O)とプロピレンオ
キシ基(C36O)に基づく上記式(C)で表される、
オルガノポリシロキサンの親水性親油性バランスHLB
EO+POが2〜12であることを特徴としている。
【0017】上記第1及び第2の本発明(以下、両者を
まとめて単に「本発明」ともいう。)においては、上記
オキシアルキレン基含有オルガノポリシロキサン[I]
を、組成物中に1〜50重量%の量で含有することが好
ましい。また、本発明においては、さらに、(b)銅お
よび/または無機銅化合物を含有することが好ましく、
特にこの銅および/または無機銅化合物(b)は、亜酸
化銅またはロダン銅であることが望ましい。本発明にお
いては、このような銅および/または無機銅化合物
(b)を、組成物中に1〜50重量%の量で含有するこ
とが好ましい。
【0018】本発明においては、上記何れの態様におい
ても、さらに、(c)有機防汚剤を含有することが好ま
しい。本発明においては、上記有機防汚剤(c)が、金
属ピリチオン塩系化合物、ビスジメチルジチオカルバモ
イルジンクエチレンビスジチオカーバメイト、トリフェ
ニルボランのアミン錯体、テトラエチルチウラムジスル
フィド、4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−4−イ
ソチアゾリン−3−オン、アルキルフェニルジクロロマ
レイミド、クロロメチル−n−オクチルジスルフィッ
ド、N,N−ジメチルジクロロフェニル尿素、2,4,
6−トリクロロフェニルマレイミド、2−メチルチオ−
4−tert−ブチルアミノ−6−シクロプロピルSト
リアジン、2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニ
トリルからなる群から選択される1種または2種以上で
あることが望ましい。
【0019】また、上記金属ピリチオン塩系化合物は、
銅ピリチオンおよび/またはジンクピリチオンであるこ
とが望ましい。また、上記トリフェニルボランのアミン
錯体は、トリフェニルボランピリジン錯体および/また
はトリフェニルボランアルキルアミン錯体であることが
好ましい。本発明においては、上記有機防汚剤(c)
を、該組成物中に1〜20重量%の量で含有することが
好ましい。
【0020】本発明に係る防汚塗膜は、上記の何れかに
記載の防汚剤組成物から形成されたことを特徴としてい
る。本発明に係る防汚処理基材は、海水または真水と接
触する漁網、漁具、船舶または水中構造物に代表される
基材の表面が、上記の何れかに記載の防汚剤組成物から
なる塗膜、すなわち、該防汚剤組成物を塗布あるいは含
浸し、硬化してなる被膜にて被覆されていることを特徴
としている。
【0021】本発明に係る基材の防汚方法は、海水また
は真水と接触する基材の表面に、上記の何れか記載の防
汚剤組成物を塗布あるいは含浸させ、該基材の表面に防
汚塗膜を形成させることを特徴としている。本発明によ
れば、漁網、漁具、船舶または水中構造物など、海水ま
たは真水と接触する基材に含浸・塗布すれば、ヒドロ虫
等の腔腸動物や海草などの各種海中生物に対し優れた防
汚性を示す防汚塗膜を形成できる防汚剤組成物が提供さ
れる。本発明に係る防汚処理基材は上記のような防汚塗
膜で被覆されており、上記防汚性能を発揮できる。本発
明によれば、環境への安全性に優れ、効率的に上記防汚
塗膜付き基材を得ることのできる、基材の防汚処理方法
が提供される。
【0022】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る防汚剤組成
物、防汚処理基材、並びに基材の防汚処理方法について
具体的に説明する。 <防汚剤組成物>本発明に係る防汚剤組成物は、下記式
[I]で表されるオキシアルキレン基含有オルガノポリシ
ロキサンを含有している。また、その好ましい態様にお
いては、この防汚剤組成物は、後述するような防汚剤す
なわち、銅および/または無機銅化合物(b)、有機防
汚剤(c)などをも含有している。
【0023】以下、オキシアルキレン基含有オルガノポ
リシロキサン[I]、防汚剤などについて順次説明する。<オキシアルキレン基含有オルガノポリシロキサン[I]
式[I]:
【0024】
【化3】
【0025】式[I]中、R5は、アルキル基好ましくは炭
素数1〜5さらには炭素数1〜3の下記例示中の各アル
キル基、またはフェニル基を示し、R1、R2およびR3
は、それぞれ独立にアルキル基好ましくは炭素数1〜5
さらには炭素数1〜3の下記例示中の各アルキル基、フ
ェニル基またはX:「(CH2pO(C24O)q(C3
6O)r4[R4は、水素原子またはそれぞれ炭素数が
1〜15のアルキル基、アリール基好ましくは炭素数が
6〜15のアリール(aryl)基、アラルキル基好ましく
は炭素数が7〜15のアラルキル基(アリールアルキル
基)またはアシル基好ましくは炭素数が1〜15のアシ
ル基を示し、pは0〜5の数を示し、qおよびrはそれ
ぞれ独立に1〜50の数を示す。]」を示す。
【0026】なお、式[I]に複数個のXが存在する場合
には、これらXは互いに同一でもよく異なっていてもよ
い。炭素原子数1〜15の上記アルキル基としては、直
鎖状、分岐状の何れでもよく、具体的には、例えば、メ
チル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-
ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、s-ブチル基、n-
ペンチル基、イソペンチル基、t-ペンチル基、ネオペン
チル基、n-ヘキシル基、イソヘキシル基、n-ヘプチル
基、イソヘプチル基、n-オクチル基、イソオクチル基、
n-ノニル基、n-デシル基、n-ウンデシル基、n-ドデシル
基、n-トリデシル基、n-テトラデシル基、ペンタデシル
基などが挙げられる。これらのアルキル基のうちでは、
炭素数が1〜5のものが好ましく、具体的には、メチル
基が望ましい。
【0027】炭素数が6〜15のアリール(aryl)基と
しては、未置換の芳香族基の他、その水素原子の一部が
炭素数1〜3程度のアルキル基で置換されていても良い
芳香族基が挙げられ、具体的には、例えば、フェニル
基、トリル基(CH364−)、キシリル基(CH3
263−)、ビフェニリル基(C6564−)、ナ
フチル基(C107−)、アントリル基(C149−)、
フェナントリル基(C149−)等が挙げられる。これ
らのアリール基のうちでは、炭素数が6〜10のものが
好ましく、具体的には、フェニルが望ましい。
【0028】炭素数が7〜15のアラルキル基(アリー
ルアルキル基)としては、具体的には、例えば、ベンジ
ル基(C65CH2−)、フェネチル基(C65CH2
2−)等が挙げられる。または炭素数が1〜15のア
シル基としては、具体的には、例えば、ホルミル基(H
CO−)、アセチル基(CH3CO−)、プロピオニル
基(C25CO−)、ブチリル基(C37CO−)、バ
レリル基(C49CO−)等の脂肪族系のアシル基;ベ
ンゾイル基(C65CO−)、トルオイル基(CH3
64−CO−)、サリチロイル基(HO−C64−C
O−)、シンナモイル基(C65−CH=CHCO
−)、ナフトイル基(C107CO−)、フタロイル基
(CO−C64−CO−)等の芳香族系のアシル基など
が挙げられる。これらのアシル基のうちでは、炭素数が
7〜13程度の上記アシル基が好ましい。
【0029】これらのR4のうちでは、メチル基が好ま
しい。また上記式[I]中、mは1〜1000、好ましく
は、10〜200の数を示し、nは0〜50、好ましく
は、2〜20の数を示す。但し、nが0のとき、R1
よび/またはR2は上記Xである。なお、本発明におい
ては、式[I]中に存在する各成分単位−[Si(R52
O]−(ジメチルシリレンオキシ基)と、−[SiR3
(R5)O]−との結合順序は任意であり、例えば、配
列したm個の−[Si(R52O]−単位の間の任意の
位置に、n個の−[SiR3(R5)O]−単位が0〜5
0個の範囲の任意の個数で結合して、その合計個数がn
個となるように存在していてもよい。
【0030】本発明においては、上記オルガノポリシロ
キサン[I]は、エチレンオキシ基(C24O)に基づく
下記式(A)で表される親水性親油性バランスHLBEO
が1〜2.5、好ましくは、1.5〜2.5であり、か
つプロピレンオキシ基(C36O)に基づく下記式
(B)で表される親水性親油性バランスHLBPOが1〜
10、好ましくは2〜5である。 (A): HLBEO =[(オルガノポリシロキサン中のエチレン
オキシ基(C24O)の合計量(重量%)/5] (B): HLBPO =[(オルガノポリシロキサン中のプロピレ
ンオキシ基(C36O)の合計量(重量%)/5] このようなHLBEOおよびHLBPOを有するオルガノポ
リシロキサン[I]を含有する防汚剤組成物は、ヒドロ
虫、フサコケムシ、アオサ、アオノリ、セルプラ、カキ
など種々の海中生物に対する防汚性に優れた塗膜を形成
できる。なお、このHLBEOが上記範囲(1〜2.5)
にあっても、HLBPO が上記範囲(1〜10)を外れ
ると、防汚性が低下する傾向がある。
【0031】また、本発明に係る上記防汚剤組成物は、
エチレンオキシ基およびプロピレンオキシ基に基づく下
記式(C)で表される、オルガノポリシロキサンの親水
性親油性バランスHLBEO+POが2〜12、さらに好ま
しくは、3.5〜7.5であることが望ましい。 (C): HLBEO+PO =[(オルガノポリシロキサン中のエチレ
ンオキシ基とプロピレンオキシ基との合計量(重量
%))/5] オルガノポリシロキサンのHLBEOおよびHLBPOが上
記範囲にあり、さらに好ましくは、HLBEO+POも上記
範囲にあると、ヒドロ虫等の腔腸動物や海草などの各種
海中生物に対して、より優れた防汚性を示す防汚塗膜を
形成できる防汚剤組成物が得られる。
【0032】また、本発明に係る防汚剤組成物において
は、上記オルガノポリシロキサン[I]は、エチレンオキ
シ基(C24O)に基づく式(A)で表される親水性親
油性バランスHLBEOが1〜2.5、好ましくは1.5
〜2.5であり、かつエチレンオキシ基およびプロピレ
ンオキシ基に基づく上記式(C)で表される、オルガノ
ポリシロキサンの親水性親油性バランスHLBEO+PO
2〜12、好ましくは3.5〜7.5であってもよい。
【0033】本発明においては、オキシアルキレン基含
有オルガノポリシロキサン[I]の数平均分子量(Mn)
は、通常、800〜50000、好ましくは、1000
〜10000である。このような数平均分子量のオキシ
アルキレン基含有オルガノポリシロキサン[I]を用いる
と、得られる防汚剤組成物(水中防汚剤組成物)を塗布
硬化してなる塗膜では、塗膜表面への該ポリシロキサン
[I]の移行が徐々に行われ、このポリシロキサン[I]の移
行に伴い、塗膜中の防汚剤も塗膜表面へ徐々に移行する
ため、この塗膜は、長期に亘って優れた防汚性を示す。
【0034】<防汚剤>防汚剤としては、(b)銅および
/または無機銅化合物、(c)有機防汚剤等が挙げられ
る。上記「銅および/または無機銅化合物」(b)のうち
で無機銅化合物(単に銅化合物とも言う。)としては、
無機系の銅化合物の何れであってもよく、例えば、亜酸
化銅、チオシアン化銅(チオシアン酸第一銅、ロダン
銅)、塩基性硫酸銅、塩基性酢酸銅、塩基性炭酸銅、水
酸化第二銅などが挙げられ、好ましくは亜酸化銅、ロダ
ン銅が用いられる。このような銅化合物は、特に白色塗
料以外の着色塗料に好ましく用いられる。
【0035】このような無機銅化合物は、銅に代えて、
あるいは銅と共に1種または2種以上組合わせて用いる
ことができる。このような銅および/または無機銅化合
物(b)は、本発明の防汚剤組成物中のオキシアルキレン
基含有オルガノポリシロキサン[I](塗膜形成性固形
分)100重量部に対して、通常、50〜5000重量
部、好ましくは200〜2000重量部の量で含まれて
いることが望ましい。また防汚剤組成物(塗料組成物)
100重量%中に、該銅および/または無機銅化合物
(b)は、合計で通常、1〜50重量%、好ましくは5〜
40重量%の量で含まれていることが望ましい。
【0036】この銅および/または無機銅化合物(b)の
含有量が上記の範囲にあると、得られる防汚塗膜は防汚
性に優れる傾向がある。上記有機防汚剤(c)として
は、金属ピリチオン塩系化合物、カーバメイト系の化合
物、トリフェニルボランのアミン錯体、テトラメチルチ
ウラムスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィ
ド、4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−4−イソチ
アゾリン−3−オン、アルキルフェニルジクロロマレイ
ミド、クロロメチル−n−オクチルジスルフィッド、
N,N−ジメチルジクロロフェニル尿素、2,4,6−
トリクロロフェニルマレイミド、2−メチルチオ−4−
tert−ブチルアミノ−6−シクロプロピルSトリア
ジン、2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリ
ル等が挙げられる。
【0037】このうち上記金属ピリチオン塩系化合物と
しては、より具体的には、下記式[II]で示される金属
−ピリチオン類[式中R1 〜R4は、それぞれ独立に水
素、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン化アルキル基
を示し、Mは、Cu、Zn、Na、Mg、Ca、Ba、
Pb、Fe、Al等の金属を示し、nは価数を示す]:
【0038】
【化4】
【0039】が挙げられる。これらのうちでは、銅ピリ
チオン、ジンクピリチオンが好ましい。カーバメート系
の化合物としては、例えば、ビスジメチルジチオカルバ
モイルジンクエチレンビスジチオカーバメイト、ジンク
ジメチルジチオカーバメート、マンガン-2-エチレンビ
スジチオカーバメート等が挙げられ、ビスジメチルジチ
オカルバモイルジンクエチレンビスジチオカーバメイト
が好ましく用いられる。
【0040】上記トリフェニルボランのアミン錯体とし
ては、具体的には、例えば、トリフェニルボランピリジ
ン錯体、トリフェニルボランアルキルアミン錯体(アル
キル基の炭素数:通常3〜30)、が挙げられ、なかで
も、トリフェニルボランピリジン錯体、上記トリフェニ
ルボランアルキルアミン錯体が好ましい。これらの有機
防汚剤(c)のうちでは、金属ピリチオン塩系化合物、ビ
スジメチルジチオカルバモイルジンクエチレンビスジチ
オカーバメイト、トリフェニルボランのアミン錯体、テ
トラエチルチウラムジスルフィド、4,5−ジクロロ−
2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、ア
ルキルフェニルジクロロマレイミド(アルキル基の炭素
数:通常1〜5)、クロロメチル−n−オクチルジスル
フィッド、N,N−ジメチルジクロロフェニル尿素、
2,4,6−トリクロロフェニルマレイミド、2−メチ
ルチオ−4−tert−ブチルアミノ−6−シクロプロ
ピルSトリアジン、2,4,5,6−テトラクロロイソ
フタロニトリルが好ましい。
【0041】これらの有機防汚剤(c)は、1種または2
種以上組み合わせて用いられる。このような有機防汚剤
(c)を含む防汚剤組成物においては、銅および/または
無機銅化合物(b)と共に、あるいは銅および/または無
機銅化合物(b)に代えて、上記有機防汚剤(c)が通常、
1〜20重量%、好ましくは2〜15重量%の量で含ま
れていることが望ましい。またこの有機防汚剤(c)は、
本発明の防汚剤組成物中のオキシアルキレン基含有オル
ガノポリシロキサン[I](塗膜形成性固形分)100重
量部に対して、通常、10〜2000重量部、好ましく
は100〜1000重量部の量で含まれていることが望
ましい。このような量で、銅および/または無機銅化合
物(b)と共に上記有機防汚剤(c)が防汚剤組成物中に含
まれていると、得られる防汚塗膜は、広範な船舶付着生
物に対していっそう優れた防汚性能を長期継続的に発揮
できる傾向がある。<その他の成分> 本発明に係る防汚剤組成物中に、上述
したオキシアルキレン基含有オルガノポリシロキサン
[I]および前記防汚剤の他に、展色剤を本発明の目的を
損なわない範囲で配合することができる。この展色剤と
しては、例えば、アクリル樹脂、ビニル樹脂、変性ビニ
ル樹脂、スチレン・ブタジエン共重合樹脂、ポリエステ
ル樹脂などが挙げられ、好ましくはアクリル樹脂が用い
られる。これらの展色剤用の樹脂は、防汚剤組成物(水
中防汚剤組成物)の塗膜に強度を与えるとともに防汚剤
の溶出を抑制する効果がある。したがって、これらの樹
脂は、防汚剤組成物の塗膜に長期に亘って防汚性を発揮
させる場合などに有効である。
【0042】また、本発明に係る防汚剤組成物中に、液
状ないし固形であって、何れも撥水性を有するポリオレ
フィン類、パラフィン類およびロジンから選ばれる少な
くとも1種の成分を、本発明の目的を損なわない範囲で
配合することができる。上記液状ないし固形の撥水性を
有するポリオレフィン類としては、具体的には、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリブテンなどが挙げられ
る。中でも、数平均分子量が200〜1000のポリブ
テンが好ましい。このようなポリブテンは、たとえば日
本石油株式会社よりLV−5、LV−10、LV−2
5、LV−50、LV−100等の商品名で市販されて
いる。このようなポリオレフィン類は、1種または2種
以上組み合わせて用いることができる。
【0043】また、上記撥水性のパラフィン類として
は、具体的には、流動パラフィン、パラフィンワック
ス、塩化パラフィンなどが挙げられる。これらのパラフ
ィン類は、1種または2種以上組み合わせて用いること
ができる。上記のようなポリオレフィン類、パラフィン
類およびロジンの少なくとも1種の成分を、本発明に係
る防汚剤組成物中に配合すると、防汚剤とオキシアルキ
レン基含有オルガノポリシロキサン[I]のみからなる防
汚剤組成物からなる塗膜が発揮する優れた防汚性能を維
持でき、しかも防汚剤組成物のコストダウンを図ること
ができる。
【0044】また、本発明に係る防汚剤組成物には、必
要に応じて、一般の防汚塗料に配合される体質顔料、着
色顔料、タレ止め剤、溶剤等を配合してもよい。防汚剤組成物の調製 本発明に係る防汚剤組成物は、常法に従って調製するこ
とができる。例えば、本発明に係る防汚剤組成物は、オ
キシアルキレン基含有オルガノポリシロキサン[I]、必
要に応じて防汚剤、有機溶剤、アクリル樹脂、ビニル樹
脂、変性ビニル樹脂、スチレン・ブタジエン共重合樹
脂、ポリエステル樹脂、液状ないし固形の撥水性を有す
るポリオレフィン類(例:ポリブテン、ポリイソブチレ
ン)、塩素化されていても良いパラフィン類、ワック
ス、ロジン、体質顔料、着色顔料、タレ止め剤などを、
ボールミル等を用いて混合分散することにより得ること
ができる。
【0045】漁具、漁 網 本発明に係る防汚剤組成物は、上述したように、フジツ
ボ等の蔓脚類、イガイ等の貝類および腔腸動物の1種で
あるヒドロ虫類等に対して優れた防汚性を発揮する塗膜
を形成することができるため、釣り糸等の漁具、漁網に
対する防汚処理に適している。
【0046】漁具、漁網の防汚処理は、例えば、本発明
に係る防汚剤組成物中に漁具、漁網などを浸漬したり、
漁具、漁網に防汚剤組成物を塗布することにより行なわ
れる。このような防汚処理を行うと、防汚剤組成物を漁
具、漁網内部に含浸させることができるとともに漁具、
漁網表面に付着させることができる。船体および水中構造物 本発明に係る防汚剤組成物は、フジツボ等の蔓脚類、イ
ガイ等の貝類、および腔腸動物例えばヒドロ虫類等に対
して優れた防汚性を発揮する塗膜を形成することができ
るため、船体および水中構造物に対する防汚処理への利
用も期待できる。
【0047】船体および水中構造物の防汚処理は、船体
または水中構造物表面に、本発明に係る防汚剤組成物を
塗布することにより行なわれる。
【0048】
【発明の効果】本発明に係る防汚剤組成物には、エチレ
ンオキシ基とプロピレンオキシ基とが特定の割合で存在
するオキシアルキレン基含有オルガノポリシロキサンが
配合されており、この防汚剤組成物は、前記特公平6−
104793号公報に記載の発明等とは異なりエチレン
オキシ基に基づく親水性親油性バランス(HLBEO)が
3未満の1〜2.5と低い値であるにも拘わらず、この
本発明に係る防汚剤組成物を用いれば、藻類、フジツ
ボ、貝類(例:イガイ等)および腔腸動物(例:ヒドロ
虫類)などの水中生物に対して優れた防汚性を示す塗膜
を基材例えば、漁具、漁網、船体、水中構造物などの表
面に形成することができる。上記のような効果を有す
る、本発明に係る防汚剤組成物は、漁具、漁網の防汚処
理に好適であり、船体、水中構造物などの防汚処理への
利用も期待できる。
【0049】本発明に係る基材の防汚処理方法によれ
ば、海水または真水と接触する基材の表面、例えば、漁
具、漁網、水中構造物などの表面に、上記防汚剤組成物
を含浸、塗布させて、環境汚染を引き起こすことなく効
率的かつ経済的に被膜を形成させることができ、藻類、
フジツボ、イガイに代表される貝類、および、ヒドロ虫
類に代表される腔腸動物などの水中生物の付着を有効に
防止することができる。
【0050】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明はかかる実施例により何ら制限され
るものではない。以下の実施例、比較例で用いたオキシ
アルキレン基含有オルガノポリシロキサンS1〜S4
は、式[I]においてR5、R1、R2、R3、m、nの値及
び数平均分子量がそれぞれ下記表1に示すようなもので
ある。またそれらのHLBEO、HLBPOは、それぞれ下
記のものである。なお、HLBEO、HLBPOなどは、プ
ロトンNMRにより、Si、オキシエチレン(EO)、
オキシプロピレン(PO)の定量により求めた。
【0051】 S1:HLBEO=2.3、HLBPO=2.4 S2:HLBEO=1.8、HLBPO=4.0 S3:HLBEO=4.5、HLBPO=0 S4:HLBEO=2.4、HLBPO=0
【0052】
【表1】
【0053】
【実施例1〜4、比較例1〜4】常法に従い、表2に示
す防汚剤組成物を調製した。
【0054】
【表2】
【0055】上記表2に示した防汚剤組成物を、それぞ
れポリエチレン製無結節網(7節400デニール/50
本)に浸漬塗布して風乾(乾燥塗着量は、網重量100
重量部に対して12〜14重量部)した後に平成10年
6月1日から12月1日までの6ヶ月間高知県宿毛湾の
海面下1mに浸漬保持し、該網への海中生物の付着状況
を調査した。
【0056】その結果を併せて表2に示す。なお、防汚
剤組成物を含浸塗布していない網についても海中生物の
付着状況を調査した(参考例1)。なお表2中の注記号
はそれぞれ以下の通り。 *1、2:楠本化成製、沈殿防止剤 *3:アクリル樹脂(メチルメタクリレート・ブチルア
クリレート共重合体、Tg:−10度、固形分50%) A:生物の付着なし B:生物の付着ややあり C:生物の付着かなりあり D:生物の付着著しい。
【0057】表2から理解されるように本発明の防汚組
成物は、海中の生物に対し、非常に優れた防汚性を示し
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01N 55/02 A01N 55/02 B 55/08 55/08 59/20 59/20 Z C08K 3/22 C08K 3/22 5/16 5/16 5/21 5/21 5/3415 5/3415 5/3492 5/3492 5/36 5/36 5/378 5/378 5/40 5/40 5/47 5/47 5/55 5/55 C09D 5/16 C09D 5/16 183/04 183/04 C09K 3/00 112 C09K 3/00 112F Fターム(参考) 4H011 AD01 BA04 BA06 BB06 BB09 BB10 BB13 BB14 BB16 BB18 BC19 DA17 DD01 DF03 DF04 DH07 DH18 DH25 DH26 4J002 CP181 DE096 ET007 ET017 EU027 EU187 EV047 EV086 EV147 EV167 EV327 EV347 EY017 FD206 FD207 GH01 GH02 4J038 DL031 DL051 GA02 HA066 HA216 HA296 HA356 HA376 JB18 JB24 JB27 JB36 JC02 JC06 JC07 JC18 JC37 JC38 KA02 NA02 NA05 NA06 PA01 PB02 PB05 PB07 PC10

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式[I]: 【化1】 [式[I]中、R5はアルキル基またはフェニル基を示し、
    1、R2およびR3は、それぞれ独立にアルキル基、フ
    ェニル基またはX:「(CH2pO(C24O) q(C3
    6O)r4(R4は、水素原子またはそれぞれ炭素数が
    1〜15のアルキル基、アリール基、アラルキル基また
    はアシル基を示し、pは0〜5の数を示し、qおよびr
    はそれぞれ独立に1〜50の数を示す。)」を示し、m
    は1〜1000の数を示し、nは0〜50の数を示す。
    但し、nが0のとき、R1および/またはR2は上記Xで
    ある。]で表されるオキシアルキレン基含有オルガノポ
    リシロキサンを含有し、該オルガノポリシロキサンは、
    上記オルガノポリシロキサンのエチレンオキシ基(C2
    4O)に基づく下記式(A)で表される親水性親油性
    バランスHLBEOが1〜2.5であり、かつプロピレン
    オキシ基(C36O)に基づく下記式(B)で表される
    親水性親油性バランスHLBPOが1〜10であることを
    特徴とする防汚剤組成物; (A): HLBEO =[(オルガノポリシロキサン中のエチレン
    オキシ基(C24O)の合計量(重量%)/5] (B): HLBPO =[(オルガノポリシロキサン中のプロピレ
    ンオキシ基(C36O)の合計量(重量%)/5]。
  2. 【請求項2】エチレンオキシ基およびプロピレンオキシ
    基に基づく下記式(C)で表される、オルガノポリシロ
    キサンの親水性親油性バランスHLBEO+POが2〜12
    である請求項1に記載の防汚剤組成物; (C): HLBEO+PO =[(オルガノポリシロキサン中のエチレ
    ンオキシ基とプロピレンオキシ基との合計量(重量
    %))/5]。
  3. 【請求項3】上記式[I]で表されるオキシアルキレン基
    含有オルガノポリシロキサンを含有し、 該オルガノポリシロキサンは、エチレンオキシ基(C2
    4O)に基づく上記式(A)で表される親水性親油性
    バランスHLBEOが1〜2.5であり、かつエチレンオ
    キシ基(C24O)とプロピレンオキシ基(C36O)
    に基づく上記式(C)で表される、オルガノポリシロキ
    サンの親水性親油性バランスHLB EO+POが2〜12で
    ある防汚剤組成物。
  4. 【請求項4】上記オキシアルキレン基含有オルガノポリ
    シロキサン[I]を、組成物中に1〜50重量%の量で含
    有する請求項1〜3の何れかに記載の防汚剤組成物。
  5. 【請求項5】さらに、(b)銅および/または無機銅化
    合物を含有する請求項1〜4に記載の防汚塗料組成物。
  6. 【請求項6】上記銅および/または無機銅化合物(b)
    が、亜酸化銅またはロダン銅である請求項5に記載の防
    汚剤組成物。
  7. 【請求項7】上記銅および/または無機銅化合物(b)
    を、組成物中に1〜50重量%の量で含有する請求項5
    〜6の何れかに記載の防汚剤組成物。
  8. 【請求項8】さらに、(c)有機防汚剤を含有する請求
    項1〜7の何れかに記載の防汚剤組成物。
  9. 【請求項9】上記有機防汚剤(c)が、金属ピリチオン
    塩系化合物、ビスジメチルジチオカルバモイルジンクエ
    チレンビスジチオカーバメイト、トリフェニルボランの
    アミン錯体、テトラエチルチウラムジスルフィド、4,
    5−ジクロロ−2−n−オクチル−4−イソチアゾリン
    −3−オン、アルキルフェニルジクロロマレイミド、ク
    ロロメチル−n−オクチルジスルフィッド、N,N−ジ
    メチルジクロロフェニル尿素、2,4,6−トリクロロ
    フェニルマレイミド、2−メチルチオ−4−tert−
    ブチルアミノ−6−シクロプロピルSトリアジン、2,
    4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリルからなる
    群から選択される1種または2種以上である請求項8に
    記載の防汚剤組成物。
  10. 【請求項10】上記金属ピリチオン塩系化合物が、銅ピ
    リチオンおよび/またはジンクピリチオンである請求項
    9に記載の防汚剤組成物。
  11. 【請求項11】上記トリフェニルボランのアミン錯体
    が、トリフェニルボランピリジン錯体および/またはト
    リフェニルボランアルキルアミン錯体である請求項9〜
    10の何れかに記載の防汚剤組成物。
  12. 【請求項12】上記有機防汚剤(c)を、組成物中に1
    〜20重量%の量で含有する請求項8〜11の何れかに
    記載の防汚剤組成物。
  13. 【請求項13】請求項1〜12の何れかに記載の防汚剤
    組成物から形成されたことを特徴とする防汚被膜。
  14. 【請求項14】海水または真水と接触する基材の表面
    が、請求項1〜12の何れかに記載の防汚剤組成物から
    なる被膜にて被覆されていることを特徴とする防汚処理
    基材。
  15. 【請求項15】上記基材が、漁網、漁具、船舶または水
    中構造物である請求項14に記載の防汚処理基材。
  16. 【請求項16】海水または真水と接触する基材の表面
    に、請求項1〜12の何れかに記載の防汚剤組成物を塗
    布あるいは含浸させ、防汚塗膜を形成させることを特徴
    とする、基材の防汚方法。
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