JP2001019615A - ボディ用シート状パック化粧料 - Google Patents

ボディ用シート状パック化粧料

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JP2001019615A
JP2001019615A JP11191562A JP19156299A JP2001019615A JP 2001019615 A JP2001019615 A JP 2001019615A JP 11191562 A JP11191562 A JP 11191562A JP 19156299 A JP19156299 A JP 19156299A JP 2001019615 A JP2001019615 A JP 2001019615A
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さおり 石畠
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康 林
Kozo Sakai
幸三 酒井
Shinichi Sato
眞市 左藤
Takashi Azuma
孝 東
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Abstract

(57)【要約】 【課題】痩身効果とむくみ防止・改善効果、高いリラッ
クス(爽快感)効果が得られ、使い勝手に優れたボディ
用シート状パック化粧料を提供する。 【解決手段】ゲル化粘剤と、痩身成分および/またはむ
くみ防止・改善成分を含有し、外観が透明または半透明
のシート状であることを特徴とするボディ用シート状パ
ック化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、痩身効果、むくみ
防止・改善効果、リラックス(爽快感)効果等に優れた
ボディ用シート状パック化粧料に関する。さらに詳しく
は、冷却効果と経皮吸収効果に優れた透明または半透明
シート状パック料に、痩身成分および/またはむくみ防
止・改善成分を配合することで、該成分の効果を高め、
効果的な痩身作用、むくみ防止・改善作用と、高いリラ
ックス効果等が得られ、使い勝手に優れたボディ用シー
ト状パック化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】痩身成分等については、従来より各種の
成分が知られており、実際に効果のあるものも多い。例
えば、特開平10−158120号公報には、オウゴン
抽出エキスとゴボウ抽出エキスを含有する痩身用皮膚化
粧料が、また特開平10−158181号公報には、ケ
イヒ、ジュ、茶、サルビア、ビワより抽出した植物エキ
スの一種、または二種以上を含有する脂肪分解促進剤が
記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの痩身剤等は効
果の高いものが多いが、クリームやジェル等の塗布タイ
プの製剤に配合した場合に、実効性を得るためには薬剤
の高濃度の配合が必要となったり、製剤が寝具や衣類に
付着して効果が得られにくかったりする場合が多かっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
問題に対して鋭意検討を行った結果、シート状製剤、特
に透明または半透明なゲルタイプのシート状製剤に、痩
身成分および/またはむくみ防止・改善成分を配合した
場合には、効果的な痩身作用、むくみ防止・改善作用、
高いリラックス(爽快感)効果が得られることを見出
し、本発明を完成した。
【0005】すなわち、第1の本発明は、ゲル化粘剤
と、痩身成分および/またはむくみ防止・改善成分を含
有し、外観が透明または半透明のシート状であることを
特徴とするボディ用シート状パック化粧料にある。
【0006】第2の本発明は、痩身成分および/または
むくみ防止・改善成分を含有し、溶媒として少なくとも
水を含み網目構造を有する合成高分子のゲル体からな
る、外観が透明または半透明のシート状であることを特
徴とするボディ用シート状パック化粧料にある。
【0007】第3の発明は、痩身成分および/またはむ
くみ防止・改善成分がブクリョウ、ゲンノショウコ、オ
ウゴン、海藻から選ばれる1種以上の抽出物であること
を特徴とする上記のボディ用シート状パック化粧料にあ
る。
【0008】第4の本発明は、シートの一方の表面が粘
着性を有しており、一方の表面が非粘着性である、両表
面の粘着度合いが異なることを特徴とする上記のボディ
用シート状パック化粧料にある。
【0009】第5の本発明は、シートの内部に、開口率
が十分に大きい織布または不織布を厚み方向に内在させ
てあることを特徴とする上記のボディ用シート状パック
化粧料にある。
【0010】第6の本発明は、シートが、溶媒として少
なくとも水を含み網目構造を有する合成高分子ゲル体で
あり、かかる合成高分子ゲル体の一方の表面に非粘着処
理剤を施すことにより、シートの一方の表面は粘着面と
し、他方の表面は非粘着面とすることを特徴とする上記
のボディ用シート状パック化粧料にある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明で用いる痩身成分および/またはむ
くみ防止・改善成分は、従来化粧料に用いられてきたも
のであれば特に限定されない。例えば、アオギリ科の植
物、アセンヤク、アマチャ、アルテア、アルニカ、アレ
チアザミ、アロエ、イタリアウイキョウ、イチョウ、イ
ラクサ、ウコン、ウスベニアオイ(ベニアオイ)、ウマ
グリ、ウメ、ウーロン茶、エイジツ、オウゴン、オドリ
コソウ、カノコソウ、カミツレ、カワラヨモギ、カンゾ
ウ、カントウカ、キヅタ、クレマチス等のキンポウゲ科
の植物、クロスグリ、グレープフルーツ、ケイヒ、ゲン
チアナ、ゲンノシヨウコ、紅茶、コーラ、コショウ、コ
ラ、ゴボウ、サルビア、サボテン、サンザシ、シソ科ラ
ウァンドゥラ属植物、シラカバ、ジュ、シモツケソウ、
スギナ、セイヨウオトギリソウ、セイヨウナツユキソ
ウ、セイヨウノコギリソウ、セージ、セキセツソウ(ツ
ボクサ)、セリ科ウイキョウ属植物、タイム(タチジャ
コウソウ)、チャノキ、チンピ、つた、ツルキズタ、ト
クサ、トルメンケラ、ナギイカダ、ニンジン、ノアザ
ミ、ノバラ、ハマメリス、パセリ、ヒキオコシ、ヒバマ
タ、ビワ、ブクリョウ、ブッチャーブルーム、ブドウ、
ヘチマ、ホップ、ボダイジュ、ボタン、ヤグルマソウ、
ヨモギ、ラバンジンウイキョウ、ラベンダー、レンゲソ
ウ、ローズマリー、黄柏、黄連、海藻、高麗ニンジン、
野生サンシキスミレ、蓮肉等の葉、茎、根、花、実等の
天然物の抽出物が挙げられる。また、アシアト酸(asiat
ic acid)、アムリノン、ミルリノン及びこれらの塩等の
ビピリジン誘導体、イソプロテレノール、ドブタミン、
サルブタモール及びこれらの塩等のβアドレナリン作用
興奮薬、イノシット、デキストラン硫酸塩、エスシン、
カフェイン、アミノフィリンまたはテオフィリンのよう
なキサンチン誘導体、カプサイシン、カプサイシン−D
−グルコシド(αおよびβ体)、カルニチン、ルスコゲ
ニン、キク科、ミカン科、ラン科、セリ科、モクレン科
およびリンドウ科の植物に含まれるスコパロン、ジヒド
ロカプサイシン−D−グルコシド(αおよびβ体)、ニ
コチン酸α-トコフェロール、ニコチン酸ヘキシル等の
ニコチン酸誘導体、ノニルジヒドロカプサイシン−D−
グルコシド(αおよびβ体)、ノニル酸バニリルアミド
−D−ガラクトシド(αおよびβ体)、ノニル酸バニリ
ルアミド−D−キシロシド(αおよびβ体)、ノニル酸
バニリルアミド−D−グルコシド(αおよびβ体)、ノ
ニル酸バニリルアミド−D−マルトシド(αおよびβ
体)、ノニル酸バニリルアミド誘導体、ホモカプサイシ
ン−D−グルコシド(αおよびβ体)、ホモジヒドロカ
プサイシン−D−グルコシド(αおよびβ体)、ホモジ
ヒドロカプサイシン−D−グルコシド(αおよびβ
体)、ヨヒンビン、フェントラミン、エルゴタミン及び
これらの塩等のα2アドレナリン作用抑制薬、α−グリ
コシル化ヘスペリジン、α−グリコシル化ルチン、低分
子量ペプチド、酵母エキス等の成分である。本発明で
は、これらの成分を2種以上組み合わせて配合すること
が好ましい。これらの中でも、特に、ブクリョウ、ゲン
ノショウコ、オウゴン、海藻の抽出物が好ましい。抽出
溶媒としては、水、エタノール、1,3−ブチレングリ
コール等、それらの混合溶媒が用いられる。本発明で
は、これらの抽出液または溶媒を除去したものを用いる
ことができる。
【0012】本発明のボディ用シート状パック化粧料に
おける上記成分の配合量としては、不透明化となる範囲
の配合量でなければ、有効成分の固形分換算量として、
織布や不織布等の支持体を除くパック化粧料部分の総量
に対して0.001〜15重量%の範囲にあることが好
ましく、さらに好ましくは0.03〜10重量%であ
る。0.001重量%未満では、実効がない場合が多
く、また、15重量%を超えると素材によっては皮膚刺
激など、安全性に問題が発生する場合がある。
【0013】本発明のボディ用シート状パック化粧料で
は、上記の各成分以外に、サリチル酸、グリコール酸、
乳酸等のα−ヒドロキシ酸、β−ヒドロキシ酸、パパイ
ン、プロテアーゼ等の角質分解酵素等を併用することが
好ましい。これらの成分の配合で、肌の表面が滑らかに
なり、かつ薬剤の吸収効果が促進されるメリットがあ
る。
【0014】本発明で言うボディ用シート状パック化粧
料は、外観が透明または半透明であることが必要であ
る。外観が透明性を有することによって、ボディ部位に
貼るときに位置決めし易く、肌の状態をシートの上から
確認でき、また従来のシート状パック化粧料のように表
面に不透明の支持体を積層してないので肌に貼着したと
きに違和感がなく、肌への追従性がよいとともに、シー
ト表面から水が気化し易く、気化熱による冷却効果が高
まり爽快感が高くなる。ここで透明または半透明とは、
シート状ボディ用シート状パック化粧料を通して、10
ポイントの活字を判読することができるものを透明と
し、ぼんやり認識できるものを半透明とし、認識できな
いものを不透明とする基準によって判断する。
【0015】次に、本発明のボディ用シート状パック化
粧料の構造、製造方法、特徴などについて詳細に示す。
本発明で用いるゲル化粘剤としては、水との親和性が高
く、増粘しゲル状を呈する性質を有するものであり、そ
の水溶液や含水物が透明かほぼ透明であれば構わず、例
えば網目構造を有する合成高分子、従来から食品や化粧
品で使用された粘剤類であるカラギーナン、ヒアルロン
酸およびその塩、デオキシリボ核酸およびその塩、カル
ボキシビニルポリマーおよびその変性体、ポリアクリル
酸およびその塩、ジェランガム、寒天、ゼラチン等が挙
げられる。 本発明のボディ用シート状パック化粧料に
おいて、好適なゲル化粘剤としては、水を含みうる網目
構造を有する合成高分子であり、これらは無色、または
着色された透明ないしは半透明であり、かつ優れた保形
性を有するので好適である。本発明のボディ用シート状
パック化粧料の構造は、単層であっても2層以上の複数
の層を持っていても構わない。
【0016】ボディ用シート状パック化粧料中のパック
化粧料部分(以下、ゲル体と呼ぶ)における水の割合は
1〜99重量%であるのが好ましい。ゲル体に占める水
の割合が1%を下回ると、ゲル体中に配合される上記薬
効成分等の各種添加剤等を容易に溶かすことができなく
なるおそれがある。逆に、ゲル体に占める水の割合が9
9重量%を超えると、ゲル体の腰強度が弱くなったり、
ゲル体中に封じ込めた溶媒や薬効成分等の添加剤を安定
に保つことが困難となるおそれがある。ゲル体に占める
水の割合は、上記範囲の中でも特に5〜95重量%であ
るのが好ましく、さらに好ましくは10〜85重量%で
ある。
【0017】上記ゲル体を構成する溶媒としては、水の
ほか、水と相分離を起こさないものであり、従来、化粧
品、医薬品、医薬部外品、衛生材料、雑貨等の分野で経
皮用途として使用されている溶媒であれば構わない。か
かる溶媒としては、例えばエチルアルコール等のモノア
ルコール類、1,3−ブチレングリコール等のグリコー
ル類、グリセリン等の多価アルコール類等が挙げられ、
これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることが
できる。
【0018】ゲル体に占める水以外の溶媒の割合は98
重量%以下であるのが好ましい。かかる割合が98重量
%を超えると、ゲル体中に配合される各種の添加剤等を
容易に溶解できなくなるおそれがある。さらに、ゲル体
の腰強度が弱くなったり、ゲル体中に封じ込めた溶媒や
薬効成分等の添加剤を安定に保つことが困難となるおそ
れがある。
【0019】前記ゲル体を構成する、好ましいゲル化粘
剤である網目構造を有する合成高分子としては、水と親
和性があり、少なくとも60℃で1ヶ月保存した後にお
いてもゲル構造が保持され、従来、化粧品、医薬品、医
薬部外品、衛生材料、雑貨等の分野で経皮用途として使
用されているものであるほかは特に限定されず、種々の
合成高分子を用いることができる。
【0020】それらの中でも、製造が容易であるとの観
点から、(a)1種または2種以上の重合性不飽和単量
体と架橋性不飽和単量体との共重合体、または(b)側
鎖にカルボキシル基、スルホン酸基、水酸基、アミド
基、アミノ基からなる群より選ばれる少なくとも1種の
官能基を有する、1種または2種以上の重合性不飽和単
量体を重合して得られる親水性合成高分子と、多価金属
イオン化合物、多価カルボン酸、多価アルコール、多官
能エポキシド類およびジアルデヒド類からなる群より選
ばれる少なくとも1種の架橋性因子とを反応して得られ
る架橋構造体が好適に用いられる。
【0021】側鎖にカルボキシル基を有する親水性合成
高分子としては、ポリ(メタ)アクリル酸やそのカルボ
キシル基の一部または全部を水酸化ナトリウム等のアル
カリで中和したもの等が挙げられる。側鎖にスルホン酸
基を有する親水性合成高分子としては、ポリt−ブチル
アクリルアミドスルホン酸やそのスルホン酸基の一部ま
たは全部を水酸化ナトリウム等のアルカリで中和したも
の等が挙げられる。側鎖に水酸基を有する親水性合成高
分子としては、酢酸ビニルモノマーを重合し、加水分解
して得られるポリビニルアルコール等が挙げられる。側
鎖にアミド基を有する親水性合成高分子としては、ポリ
(メタ)アクリルアミド、ポリN,N’−ジメチル(メ
タ)アクリルアミド、ポリビニルピロリドン、ポリN−
ビニルアセトアミド等が挙げられる。側鎖にアミノ基を
有する親水性合成高分子としては、ポリアリルアミンや
そのアミノ基の一部または全部を塩酸等の酸で中和した
もの、ポリ塩化メタクリロイルトリメチルオキシエチル
アンモニウム等が挙げられる。
【0022】上記親水性合成高分子を構成する単量体
は、カルボキシル基、スルホン酸基、水酸基、アミド
基、アミノ基のほかに、これらを変成した官能基を有し
てもよい。例えば、皮膚への密着性の向上を目的として
親水性合成高分子中における水酸基やカルボキシル基の
40%程度をエステル化して親油化する処理を行なって
もよい。また、側鎖に長い飽和炭化水素部分がある場合
には、当該部分に親水性を付与することを目的として、
さらにカルボキシル基、スルホン酸基、水酸基、アミド
基、アミノ基等を導入したり、酸やアルカリ等の試薬で
処理してもよい。これらの処理は単量体の重合前に行っ
てもよいし、重合後に行ってもよい。
【0023】重合性不飽和単量体としては、(メタ)ア
クリル酸(およびその塩); t−ブチルアクリルアミ
ドスルホン酸(およびその塩)、 N,N’−ジメチル
アクリルアミド、ジメチルアミノプロピルメタクリルア
ミド等の(メタ)アクリルアミドの誘導体;ビニルピロ
リドン等が、製造が容易であるなどの観点から好適に用
いられる。前記重合性不飽和単量体は単独で、または2
種以上を混合して用いられる。
【0024】架橋性不飽和単量体としては、例えばN,
N' −メチレンビスアクリルアミド、 N,N' −メチ
レンビスメタクリルアミド、 N,N' −エチレンビス
アクリルアミド、 N,N' −エチレンビスメタクリル
アミド、1,2−ジアクリルアミドエチレングリコール
等が挙げられる。
【0025】架橋性因子としては、前述のように、多価
金属イオン化合物、多価カルボン酸、多価アルコール、
多官能エポキシド類およびジアルデヒド類が挙げられ
る。このうち多価金属イオン化合物としては、例えばア
ルミニウム化合物、カルシウム化合物、マグネシウム化
合物等が挙げられる。中でも、架橋効率の観点から、水
酸化アルミニウムおよびその塩、合成ケイ酸アルミニウ
ム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、マグネシウム
アルミニウム酸化物、アルミニウム酸化物、ジヒドロキ
シアルミニウムアミノアセテート、マグネシウムアルミ
ニウムハイドロオキサイドカーボネートハイドレート、
水酸化アルミニウム炭酸ナトリウム共沈物等の3価のア
ルミニウムイオンを含む化合物が好適であり、さらには
非晶質構造であるものがより好適である。多価カルボン
酸としては、例えばコハク酸、フマル酸、フタル酸、ク
エン酸、リンゴ酸等が挙げられる。多価アルコールとし
ては、例えばエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブタンジオール、グリセリン、ジエチレングリコー
ル、ジグリセリン等が挙げられる。多官能エポキシドと
しては、例えばエチレングリコールジグリシジルエーテ
ル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、プ
ロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピ
レングリコールジグリシジルエーテル、ポリテトラメチ
レングリコールジグリシジルエーテル、グリセロールポ
リグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジ
ルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、ソ
ルビタンポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロ
パンポリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールポ
リグリシジルエーテル、レゾルシンジグリシジルエーテ
ル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、
1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル等が挙
げられる。また、ジアルデヒド類としては、例えばグリ
オキサール、テレフタルアルデヒド、グルタルアルデヒ
ド等が挙げられる。
【0026】本発明のボディ用シート状パック化粧料に
おいて、当該ゲル体を構成する、合成高分子等のゲル化
粘剤の配合量は、ゲル体に対して1〜50重量%である
のが好ましい。合成高分子等のゲル化粘剤の配合量が1
重量%を下回ると、ゲル体の腰強度が弱くなり、ゲル体
中に封じ込めた溶媒、薬効成分等の添加剤を安定に保つ
ことが困難になるおそれがある。逆に、50重量%を超
えると、ゲル強度は強くなるものの、ゲル体の高分子構
造が密になりすぎて、ゲル体中に保持できる溶媒や薬効
成分等の量が少なくなりすぎるおそれがある。合成高分
子等のゲル化粘剤の配合量は、上記範囲の中でも、3〜
30重量%であるのがより好ましく、さらに好ましくは
5〜25重量%である。
【0027】特に、網目構造を有する合成高分子として
前記(a)の共重合体を用いる場合、架橋性不飽和単量
体の配合量は、ゲル体に対して0.005〜0.5重量
%であるのが好ましい。配合量が0.005重量%を下
回ると十分な腰強度を有するゲル体が得られにくくな
り、ゲル体中に封じ込めた溶媒、薬効成分等の添加剤を
安定に保つことが困難になるおそれがある。逆に、配合
量が0.5重量%を超えると、得られるゲル体の脆さが
増大し、引張応力や圧縮応力によって切断や破壊が生じ
やすくなるおそれがある。
【0028】一方、網目構造を有する合成高分子とし
て、架橋性因子が多価金属イオン化合物である前記
(b)の架橋構造体を用いる場合、多価金属イオン化合
物の配合量は、ゲル体に対して0.1〜10重量%であ
るのが好ましい。架橋性因子が多価カルボン酸または多
価アルコールである場合において、多価カルボン酸また
は多価アルコールの配合量は、ゲル体に対して0.1〜
5重量%であるのが好ましい。また、架橋性因子が多官
能エポキシド類またはジアルデヒド類である場合におい
て、多官能エポキシド類またはジアルデヒド類の配合量
は、ゲル体に対して0.01〜3重量%であるのが好ま
しい。
【0029】多価金属イオン化合物等の架橋性因子の配
合量が前記範囲を下回ると、得られる合成高分子ゲル体
の腰強度が弱くなり、ゲル体に封じ込めた溶媒や薬効成
分等の添加剤を安定に保つことが困難になるおそれがあ
る。逆に、配合量が前記範囲を超えると、ゲル体の脆さ
が増大し、引張応力や圧縮応力によって切断や破壊が生
じやすくなるおそれがある。
【0030】本発明のボディ用シート状パック化粧料
は、シートの一方の表面が粘着性を有しており、一方の
表面が非粘着性であり、両表面の粘着度合いが異なって
いることが好ましい。片面を非粘着性にする方法として
は、開口率が十分に大きいか、材質的に透明性を有する
不織布、織布の支持体をゲル体表面に積層する方法、ま
たはゲル体の表面を非粘着剤で処理する方法等が挙げら
れる。一方の表面を非粘着性にすることによって、使用
時に手にボディ用シート状パック化粧料がくっついたり
することが防ぎ、使い勝手を向上させることができる。
ここで、粘着性、非粘着性とは、両表面の粘着度合いが
異なるものをいい、粘着度合いとはJISZ 0237
−1991「粘着テープ・粘着シート試験方法」記載の
傾斜式ボールタック装置(傾斜角20度)で測定したも
のである。上記JISの規定によれば、ボールナンバー
で示す粘着度合いが32より大きい領域(すなわち、粘
着度合いが非常に大きい場合)については全て「ボール
ナンバー32」と表現されるため、かかる領域における
粘着度合いを適正に評価することができない。そこで、
本発明においては、粘着度合いが非常に大きい領域にお
いても粘着度合いを適正に評価するため、JIS B
1501−1988に規定するボールの呼び(JIS
Z 0237の付表1、第2欄)でいうところの「1」
よりも呼び直径が大きいボールを使用することにした。
この場合のボールナンバーは、ボールの呼び(同第2
欄)が1以下のものを用いた場合と同様に、上記呼びの
数の32倍とした。ボールナンバーが32を超える場合
においても粘着度合いの測定は上記の方法と同様にして
行った。粘着面のボールナンバーが2である場合、非粘
着面についてのボールタック試験の結果が2より小さく
なり、上記のJISの規定では測定値が得られない。そ
こで本発明においては、上記のJISの規定にて、非粘
着面の粘着度合いの測定値がでないほど小さい場合を
「粘着面と非粘着面のボールナンバーの差が1以上であ
る」とした。粘着面および非粘着の各々の表面に求めら
れる粘着特性は、上記方法で測定した場合、両面のボー
ルナンバーの差が1以上であり、粘着面のボールナンバ
ーが2〜50の範囲である。
【0031】上記開口率が大きい織布または不織布と
は、織布または不織布を通して、10ポイントの活字を
判読することができる程度に広い開口率をもつ(透明性
が維持された)ものをいう。これらの方法の中でも、得
られたシート状パック化粧料がボディの貼着部位の形状
への追従性に優れる非粘着剤処理の方法が好ましく、こ
の非粘着剤処理方法としては、例えば、かかる合成高分
子ゲル体と反応しゲル体の架橋密度を上げる架橋性因子
を含むものであって、その処理を施した表面(以下、非
粘着面という)の粘着性を、処理を施していない他方の
表面(以下、粘着面という)に比べて低下させることが
できるもの(以下、非粘着処理剤という)を塗布する方
法が挙げられる。非粘着処理剤は、かかる非粘着処理剤
が有する架橋性因子が上記ゲル体と反応しゲル体の架橋
密度を上げることに特徴を有するため、上記ゲル体中に
は、非粘着処理剤が有する架橋性因子と架橋反応を起こ
し得る合成高分子等のゲル化粘剤を必要とする。かかる
ゲル化粘剤は、それ自体がゲル体を構成する網目構造を
有する合成高分子等のゲル化粘剤であってもよいし、ゲ
ル体を構成する網目構造を有する合成高分子等のゲル化
粘剤とは別に、ゲル体中にその溶媒と共にゲル体に包含
された未架橋の高分子等のゲル化粘剤であっても構わな
い。以下、網目構造を有する合成高分子の非粘着処理に
ついて詳しく述べる。
【0032】上記非粘着処理剤とゲル体との組み合わせ
としては、製造が容易であるとの観点から、(c)非粘
着処理剤として、多価カチオン、多価カルボン酸、多価
アルコール、多官能エポキシド類およびジアルデヒド類
からなる群より選ばれる少なくとも1種の架橋性因子を
有するものからなり、かつ、(d)ゲル体を構成する網
目構造を有する合成高分子が、カルボキシル基、スルホ
ン酸基、水酸基、アミド基、アミノ基からなる群より選
ばれる少なくとも1種の官能基を有する、1種または2
種以上の重合性不飽和単量体を重合して得られる親水性
合成高分子(すなわち、上記(c)の架橋性因子と架橋
反応を起こし得る合成高分子)からなるものの組み合わ
せが好適である。
【0033】上記(d)における、カルボキシル基、ス
ルホン酸基、水酸基、アミド基、アミノ基からなる群よ
り選ばれる少なくとも1種の官能基を有する、1種また
は2種以上の重合性不飽和単量体を重合して得られる親
水性合成高分子が、網目構造を有する方法としては、例
えば、かかる親水性合成高分子を製造する際に、(e)
上記重合性不飽和単量体のほか架橋性不飽和単量体と伴
わせて共重合によって製造する方法や、(f)上記重合
性不飽和単量体を重合した後、多価金属イオン化合物、
多価カルボン酸、多価アルコール、多官能エポキシド類
およびジアルデヒド類からなる群より選ばれる少なくと
も1種の架橋性因子と反応させて架橋構造を製造する方
法等が挙げられる。
【0034】前述のように、上記(d)記載の、側鎖に
カルボキシル基を有する親水性合成高分子としては、ポ
リ(メタ)アクリル酸やそのカルボキシル基の一部また
は全部を水酸化ナトリウム等のアルカリで中和したもの
等が挙げられる。側鎖にスルホン酸基を有する親水性合
成高分子としては、ポリt−ブチルアクリルアミドスル
ホン酸やそのスルホン酸基の一部または全部を水酸化ナ
トリウム等のアルカリで中和したもの等が挙げられる。
側鎖に水酸基を有する親水性合成高分子としては、酢酸
ビニルモノマーを重合し、加水分解して得られるポリビ
ニルアルコール等が挙げられる。側鎖にアミド基を有す
る親水性合成高分子としては、ポリ(メタ)アクリルア
ミド、ポリN,N’−ジメチル(メタ)アクリルアミ
ド、ポリビニルピロリドン、ポリN−ビニルアセトアミ
ド等が挙げられる。側鎖にアミノ基を有する親水性合成
高分子としては、ポリアリルアミンやそのアミノ基の一
部または全部を塩酸等の酸で中和したもの、ポリ塩化メ
タクリロイルトリメチルオキシエチルアンモニウム等が
挙げられる。
【0035】また前述のように、上記親水性合成高分子
を構成する単量体は、カルボキシル基、スルホン酸基、
水酸基、アミド基、アミノ基のほかに、これらを変成し
た官能基を有してもよい。例えば、皮膚への密着性の向
上を目的として親水性合成高分子中における水酸基やカ
ルボキシル基の40%程度をエステル化して親油化する
処理を行なってもよい。また、側鎖に長い飽和炭化水素
部分がある場合には、当該部分に親水性を付与すること
を目的として、さらにカルボキシル基、スルホン酸基、
水酸基、アミド基、アミノ基等を導入したり、酸やアル
カリ等の試薬で処理してもよい。これらの処理は単量体
の重合前に行ってもよいし、重合後に行ってもよい。
【0036】さらに、前述のように、上記(d)記載
の、重合性不飽和単量体としては、(メタ)アクリル酸
(およびその塩); t−ブチルアクリルアミドスルホ
ン酸(およびその塩)、 N,N’−ジメチルアクリル
アミド、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド等の
(メタ)アクリルアミドの誘導体;ビニルピロリドン等
が、製造が容易であるなどの観点から好適に用いられ
る。前記重合性不飽和単量体は単独で、または2種以上
を混合して用いられる。
【0037】上記(e)記載の、架橋性不飽和単量体と
しては、前述のように、例えばN,N' −メチレンビス
アクリルアミド、 N,N' −メチレンビスメタクリル
アミド、 N,N' −エチレンビスアクリルアミド、
N,N' −エチレンビスメタクリルアミド、1,2−ジ
アクリルアミドエチレングリコール等が挙げられる。
【0038】また上記(f)記載の、架橋性因子として
は、前述のように、多価金属イオン化合物、多価カルボ
ン酸、多価アルコール、多官能エポキシド類およびジア
ルデヒド類が挙げられる。
【0039】このうち、前述のように多価金属イオン化
合物としては、例えばアルミニウム化合物、カルシウム
化合物、マグネシウム化合物等が挙げられる。中でも、
架橋効率の観点から、水酸化アルミニウムおよびその
塩、合成ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミン酸マ
グネシウム、マグネシウムアルミニウム酸化物、アルミ
ニウム酸化物、ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテ
ート、マグネシウムアルミニウムハイドロオキサイドカ
ーボネートハイドレート、水酸化アルミニウム炭酸ナト
リウム共沈物等の3価のアルミニウムイオンを含む化合
物が好適であり、さらには非晶質構造であるものがより
好適である。多価カルボン酸としては、例えばコハク
酸、フマル酸、フタル酸、クエン酸、リンゴ酸等が挙げ
られる。多価アルコールとしては、例えばエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ブタンジオール、グリ
セリン、ジエチレングリコール、ジグリセリン等が挙げ
られる。多官能エポキシドとしては、例えばエチレング
リコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコー
ルジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリ
シジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジ
ルエーテル、ポリテトラメチレングリコールジグリシジ
ルエーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル、ポ
リグリセロールポリグリシジルエーテル、ソルビトール
ポリグリシジルエーテル、ソルビタンポリグリシジルエ
ーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテ
ル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、レ
ゾルシンジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコー
ルジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジ
グリシジルエーテル等が挙げられる。また、ジアルデヒ
ド類としては、例えばグリオキサール、テレフタルアル
デヒド、グルタルアルデヒド等が挙げられる。
【0040】網目構造を有する方法として前記(e)の
共重合によって製造する場合、架橋性不飽和単量体の配
合量は、ゲル体に対して0.005〜0.5重量%であ
るのが好ましい。配合量が0.005重量%を下回ると
十分な腰強度を有するゲル体が得られにくくなり、ゲル
体中に封じ込めた溶媒、薬効成分等の添加剤を安定に保
つことが困難になるおそれがある。逆に、配合量が0.
5重量%を超えると、得られるゲル体の脆さが増大し、
引張応力や圧縮応力によって切断や破壊が生じやすくな
るおそれがある。
【0041】一方、網目構造を有する方法として、架橋
性因子が多価金属イオン化合物である前記(f)の架橋
構造を製造する場合、多価金属イオン化合物の配合量
は、ゲル体に対して0.1〜10重量%であるのが好ま
しい。架橋性因子が多価カルボン酸または多価アルコー
ルである場合において、多価カルボン酸または多価アル
コールの配合量は、ゲル体に対して0.1〜5重量%で
あるのが好ましい。また、架橋性因子が多官能エポキシ
ド類またはジアルデヒド類である場合において、多官能
エポキシド類またはジアルデヒド類の配合量は、ゲル体
に対して0.01〜3重量%であるのが好ましい。
【0042】多価金属イオン化合物等の架橋性因子の配
合量が前記範囲を下回ると、得られる合成高分子ゲル体
の腰強度が弱くなり、ゲル体に封じ込めた溶媒や薬効成
分等の添加剤を安定に保つことが困難になるおそれがあ
る。逆に、配合量が前記範囲を超えると、ゲル体の脆さ
が増大し、引張応力や圧縮応力によって切断や破壊が生
じやすくなるおそれがある。
【0043】また上記(c)記載の、架橋性因子につい
ては、後述の多価カチオンのほか、多価カルボン酸、多
価アルコール、多官能エポキシド類およびジアルデヒド
類が挙げられる。多価カルボン酸としては、例えばコハ
ク酸、フマル酸、フタル酸、クエン酸、リンゴ酸等が挙
げられる。多価アルコールとしては、例えばエチレング
リコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、グ
リセリン、ジエチレングリコール、ジグリセリン等が挙
げられる。多官能エポキシドとしては、例えばエチレン
グリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコ
ールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグ
リシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシ
ジルエーテル、ポリテトラメチレングリコールジグリシ
ジルエーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル、
ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、ソルビトー
ルポリグリシジルエーテル、ソルビタンポリグリシジル
エーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエー
テル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、
レゾルシンジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコ
ールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオール
ジグリシジルエーテル等が挙げられる。また、ジアルデ
ヒド類としては、例えばグリオキサール、テレフタルア
ルデヒド、グルタルアルデヒド等が挙げられる。
【0044】さらにボディ用シート状パック化粧料をつ
くる合成高分子ゲル体の一方の表面に施す非粘着処理の
ための、上記(d)記載の親水性合成高分子と上記
(c)記載の架橋性因子の好適な組み合わせは、製造が
さらに容易であるとの観点から、かかる親水性合成高分
子として、少なくともアニオン性官能基を有する重合性
不飽和単量体を重合して得られる親水性合成高分子から
なり、かつ、かかる架橋性因子として、少なくとも多価
カチオンを有するものの組み合わせがよい。
【0045】上記アニオン性官能基とは、水中でカチオ
ンと化学結合を有する能力のある官能基全般であり、製
造が容易であるとの観点から、−COOH、−COOX
(X;対イオン)で示されるカルボキシル基が好まし
い。
【0046】また上記多価カチオンとは、二価以上のカ
チオン全般であり、架橋反応効率の観点から、例えばA
3+、Fe3+、Ti3+、In3+、Zr4+、Ta5+等の三
価以上のイオンが好適である。
【0047】多価カチオンの形態は、例えば塩化アルミ
ニウムのように水中で可溶性な塩となるものであって
も、例えば合成ケイ酸アルミニウムのように水中で難溶
性な塩となるものであってもかまわない。これらの塩の
可溶性/難溶性の選択は、その製造方法に最も適したも
のを選ぶ。すなわち、かかる非粘着処理を即効で行うこ
とを目的とした場合は、その時選択した非粘着処理剤あ
るいはゲル体に包含された溶媒に可溶性な塩の形態で選
べばよく、逆に、かかる非粘着処理を例えば1時間以上
かけて行うことを目的とした場合は、その時選択した非
粘着処理剤あるいはゲル体に包含された溶媒に難溶性な
塩の形態を選べばよい。
【0048】ボディ用シート状パック化粧料をつくる合
成高分子ゲル体の一方の表面に処理を施す非粘着処理剤
は、上記架橋性因子を含むほか溶媒を含んでもよく、か
かる溶媒としては例えば水やエチルアルコール等のモノ
アルコール類、1,3−ブチレングリコール等のグリコ
ール類、グリセリン等の多価アルコール類等が挙げられ
る。前述のように、かかる溶媒に上記架橋性因子が溶解
していても、スラリーのように溶解しなくてもよい。さ
らに、非粘着処理剤には必要に応じて各種添加剤を含ん
でも構わない。
【0049】非粘着処理剤のゲル体表面に処理する処理
量は、ゲル体表面平方センチメートルあたり、架橋性因
子の架橋当量で、1×10-10当量/cm2〜1×10-2
当量/cm2であるのが好ましい。処理量が1×10-10
当量/cm2より小さくなると、非粘着面と粘着面との
粘着の差が顕著に現れず、使用時に取り扱いが悪くな
る。また、処理量が1×10-2当量/cm2より大きく
なると、もはや非粘着面の非粘着処理は十分に施され、
それ以上有効に作用することはない。なお、ここでいう
架橋性因子の架橋当量とは、架橋性因子の架橋点の量を
モル数で表わしたものをいう。
【0050】ボディ用シート状パック化粧料をつくる合
成高分子ゲル体の一方の表面に非粘着処理剤を施す場
合、かかる表面に対しては、一面に均一な処理量で処理
を施しても構わないし、また、部分的に処理量が不均一
になってもかまわない。したがって、上記好ましい処理
量の範囲内で、かかる表面を不均一に処理を施しても構
わない。
【0051】本発明で用いるシートの厚みについては、
その使用状況に応じて適宜設定すればよく、全体に均一
であっても、部分的に厚さが異なっていてもよいが、皮
膚に貼り付けたときの違和感や強度を考慮すると、0.
1〜3mmの範囲であるのが好ましい。シート全体の厚
みが0.1mmを下回るとボディ用シート状パック化粧
料の強度が弱くなるおそれがある。一方、3mmを超え
ると、シートの自重が大きくなりすぎて、皮膚に貼り付
けたときに違和感が生じるおそれがある。
【0052】本発明のボディ用シート状パック化粧料に
おいては、ボディ用シート状パック化粧料の透明性を損
なわせることなく、ボディ用シート状パック化粧料の引
裂強度と取扱い性とを向上させることを目的として、ゲ
ル体内部に開口率が十分に大きい織布または不織布を厚
み方向に内在させることができる。
【0053】上記開口率が大きい織布または不織布と
は、織布または不織布を通して、10ポイントの活字を
判読することができる程度に広い開口率をもつ(透明性
が維持された)ものをいう。
【0054】本発明のボディ用シート状パック化粧料に
は、前記の各種成分以外に各種の添加剤を不透明化しな
い範囲内で適宜配合することが可能である。例えば保湿
剤、香料、着色料、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、粘着付与改善剤、pH調整剤、キレート剤、界面活
性剤、防腐剤、抗菌剤等の添加剤が挙げられる。
【0055】保湿剤としては、例えばエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジエ
チレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリ
ン、ジグリセリン、ソルビトール、マルビトール、トレ
ハロース、ラフィノース、キシリトール、マンニトー
ル、ヒアルロン酸およびその塩、ポリエチレングリコー
ル、ポリグリセリン等のグリコール類、多価アルコール
類および多糖類等が挙げられる。これらは単独でまたは
2種以上を混合して用いることが好ましい。
【0056】以下、網目構造を有する合成高分子を用い
たボディ用シート状パック化粧料の製造方法の例を示
す。ボディ用シート状パック化粧料は当該ゲル体を構成
する網目構造を有する合成高分子が、(g)1種または
2種以上の重合性不飽和単量体と架橋性不飽和単量体と
の共重合体、または(h)側鎖にカルボキシル基、スル
ホン酸基、水酸基、アミド基、アミノ基からなる群より
選ばれる少なくとも1種の官能基を有する、1種または
2種以上の重合性不飽和単量体を重合して得られる親水
性合成高分子と、多価金属イオン化合物、多価カルボン
酸、多価アルコール、多官能エポキシド類およびジアル
デヒド類からなる群より選ばれる少なくとも1種の架橋
性因子とを反応して得られる架橋構造体であることが好
ましい。
【0057】上記(g)の重合性不飽和単量体と架橋性
不飽和単量体との共重合体を、網目構造を有する合成高
分子として用いた場合のゲル体の製造方法としては、例
えばゲル体を構成する溶媒に重合性不飽和単量体、架橋
性不飽和単量体および重合開始剤を加えて重合を行う方
法が挙げれる。重合には加熱または光照射を施すか、あ
るいは重合開始剤の添加によって重合が始まる系を選択
してもよい。
【0058】一方、上記(h)の親水性合成高分子と架
橋性因子とを反応させてできる架橋構造体を、網目構造
を有する合成高分子として用いた場合のゲル体の製造方
法としては、例えばあらかじめ前述の方法と同様にして
重合した親水性合成高分子を溶解し、この溶液に架橋性
因子を添加して架橋反応を行う方法が挙げられる。架橋
反応は加熱によって開始してもよく、反応開始剤の添加
によって開始してもよい。また、架橋性因子の添加によ
り直ちに架橋反応が始まる系を選択してもよい。
【0059】前記(g)の不飽和単量体を重合してゲル
体を得る場合において、前述の単量体および溶媒等を配
合した溶液を用いて熱重合する場合には、アゾビスシア
ノ吉草酸やアゾビスアミノプロパン二塩酸塩等のアゾ系
重合開始剤、あるいは硫酸第一鉄、亜二チオン酸塩、ピ
ロ亜硫酸塩等の還元剤と過酸化水素、t−ブチルハイド
ロパーオキサイド、ペルオキソ二硫酸塩等の過酸化物と
からなるレドックス系重合開始剤を添加して重合するこ
とができる。これらのアゾ系重合開始剤およびレドック
ス系重合開始剤は、必要に応じて単独または混合して使
用してもよい。なお、レドックス系重合開始剤を用いる
場合には、加熱をせずに添加するだけで重合が始まる系
としてもよい。また、光重合する場合は、アセトフェノ
ン系、ベンゾインエーテル系、リン系、ベンゾフェノン
系、チオキサントン系、アゾ系等の光ラジカル重合開始
剤、ジアゾニウム塩、ジアリルヨードニウム塩、トリア
リールスルホニウム塩等の光カチオン重合開始剤等を添
加して重合することができる。
【0060】ボディ用シート状パック化粧料の厚み調整
は、かかるゲル体の硬化が終了する前のゲル形成用配合
物に対して、例えば押出機やドクターブレード等を用い
て展延したり、所定の厚みをもった容器、例えばブリス
ター容器に充填したりすることで行われる。
【0061】所定の厚みをもった容器に充填する後者の
方法では、かかる容器の形状を使用時のボディ用シート
状パック化粧料の形状に合わせて形成しておけば、イン
ライン製造プロセスが容易となり、製造工程上好ましい
ものとなる。さらに、長い帯状のゲル体を形成させこれ
から目的とする使用時の形状に打抜く方法に比べて、廃
棄するゲルの発生量が抑えられること、またゲル体と打
抜き刃の接触がないことから衛生的であること等の観点
からも好適である。
【0062】ボディ用シート状パック化粧料の一方の表
面に上記非粘着処理剤を用いて処理する方法としては、
(i)ゲル体の硬化が終了した後に、その表面に非粘着
処理剤を用いて処理しても構わないし、(j)ゲル体の
硬化が終了する前に、その表面に非粘着処理剤を用いて
処理しても構わない。なお、本発明における「ゲル体の
硬化が終了」とは、ゲル化前の配合物がゲル化反応を起
こして保形性を有する状態になったことをいう。
【0063】上記(i)の場合の製造方法としては、硬
化が終了したゲル体の一方の表面に、例えばコーター、
印刷機、ハケ等を用いた塗工やスプレー等を用いた噴霧
等の方法で、非粘着処理剤を施す方法が好適である。
【0064】また、上記(j)の場合の製造方法として
は、前述の方法で厚み調整を行った硬化終了前のゲル形
成用配合物の一方の表面に、例えばコーター、印刷機、
ハケ等を用いた塗工やスプレー等を用いた噴霧等の方法
で、非粘着処理剤を施す方法が好適である。
【0065】ただし、上記(j)の場合の製造条件とし
て、硬化終了前のゲル形成用配合物の一方の表面に非粘
着処理剤を用いて処理する時のゲル形成用配合物は、あ
る程度以上粘度を有することが望ましい。かかる粘度と
しては、1,000センチポイズ以上が好ましい。すな
わち、非粘着処理剤を用いて処理する時のゲル形成用配
合物の粘度が1,000センチポイズより小さいと、か
かるゲル形成用配合物と非粘着処理剤が混ざり合って、
処理を施していない他方の面まで非粘着処理剤による効
果が作用し、その結果、製造されるボディ用シート状パ
ック化粧料の両表面の粘着度合いに差が生じなくなるお
それがある。
【0066】また上記(j)の場合の製造方法として、
硬化終了前のゲル形成用配合物の厚み調整を行う際に、
かかるゲル形成用配合物に非粘着処理剤を施すことによ
って、製造されるボディ用シート状パック化粧料の両表
面の粘着度合いに差を生じさせることもできる。すなわ
ち、硬化終了前のゲル形成用配合物の厚み調整を行う際
に、非粘着処理剤を介在させることが可能なシート(以
下、介在シートという)に、非粘着処理剤を一面に介在
させ、かかる介在シートを硬化終了前のゲル形成用配合
物の上に乗せた上で、ドクターブレードやスキージー等
を用いて硬化終了前のゲル形成用配合物の厚み調整を行
う。その結果、介在シートが保持していた非粘着処理剤
をかかるゲル形成用配合物に転写することができ、これ
をゲル体の硬化の終了まで静置することで、目的とする
両表面の粘着度合いが異なったボディ用シート状パック
化粧料を得ることができる。
【0067】かかる製造方法の場合、厚み調整を行う直
前のゲル形成用配合物の粘度は、10,000〜2,0
00,000センチポイズであることが好ましい。すな
わち、10,000センチポイズより小さいと、かかる
ゲル形成用配合物と非粘着処理剤が混ざり合って、処理
を施していない他方の面まで非粘着処理剤による効果が
作用し、その結果、製造される粘着ボディ用シート状パ
ック化粧料の両表面の粘着度合いに差が生じなくなるお
それがある。また、2,000,000センチポイズよ
り大きいと、かかるゲル形成用配合物の厚み調整自身が
困難となる。
【0068】なお介在シートとしては、非粘着処理剤を
一面に介在させることができるものであればどんなもの
でもよく、例えば、プラスチックシート、スポンジシー
ト、紙、織布、不織布等が挙げられる。介在シートは、
使用時までには、ボディ用シート状パック化粧料から剥
がすため、剥離が容易なプラスチックシート等が好まし
い。
【0069】また、介在シートに非粘着処理剤を介在さ
せやすくするために、非粘着処理剤の中に増粘剤を加え
ることも可能である。
【0070】ボディ用シート状パック化粧料は、使用さ
れるまでの間、少なくとも粘着面側にポリエチレンやポ
リプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等のプラス
チックフィルムをそのままの状態で、またはそのプラス
チックフィルムの表面にシリコーン樹脂等の離型剤を塗
布もしくは焼付けした状態で離型紙として貼り付けてお
くのが、衛生上好ましい。また、ボディ用シート状パッ
ク化粧料の乾燥を防いだり、衛生上の配慮から、さらに
非粘着面側にも上記離型紙を貼り付けるのが好ましい。
【0071】なお、貼り付けられた離型紙は、その柔軟
性が乏しいため皮膚表面の動きに十分追従することがで
きないことから、使用時には剥がす必要がある。非粘着
面に離型紙を貼り付けたままで使用すると、使用中に離
型紙がボディ用シート状パック化粧料から剥がれてしま
い扱いにくくなる。上記離型紙は、ボディ用シート状パ
ック化粧料のゲル製造プロセスの際に下敷きや表面材と
して用いてもよいし、ボディ用シート状パック化粧料の
製造が終了した後で貼り付けてもよい。
【0072】本発明のボディ用シート状パック化粧料の
形状としては特に制限はないが、正方形、長方形、楕円
形、円形、ハート形、半円形、半楕円形、台形、三角
形、適用部位に沿った形状、あるいはこれら組み合わせ
た形状等が挙げられ、使用部位により最も適切に貼り付
けることができる形状に適宜設計すればよい。また、顔
や目元や額や頬などの形状に合わせて形状を設計するこ
とも好ましい。ボディ用シート状パック化粧料の中心部
や周辺部に位置合わせ等の目的で凸部や凹部を設けた
り、使用部位の形状に応じて切り込みやくり抜き部分等
を設けると、ボディ用シート状パック化粧料の取り扱い
性を向上させることができる。
【0073】本発明のボディ用シート状パック化粧料の
適用部位としては、脚部、腹部、腕部、胸部、背部、首
部、顔等が挙げられる。ボディ用シート状パック化粧料
の形状、面積、厚み、粘着面の粘着特性等は、適用部位
に応じて適宜調整すればよい。
【0074】また、本発明のボディ用シート状パック化
粧料は使用前および/または後に生理活性成分を含んだ
ローションにて肌を整えることが好ましい。また、使用
後に生理活性成分を含んだミルク、クリームにて肌を整
えることも好ましい。
【0075】
【実施例】以下、実施例および比較例によって本発明を
さらに詳細に説明する。実施例および比較例で用いた評
価方法は以下の通りである。
【0076】皮膚有用性評価 専門パネラーを各評価品目ごとに10名ずつ用意し(但
し、品目によりパネラーが重複する場合もある)、表1
に示す評価基準に従って評価を行い、全パネラーの合計
点数を以て評価結果とした。従って、点数が高いほど評
価項目に対する有用性が高いことを示す。(満点:50
点)
【0077】(表1) 基 準 点 数 ------------------------------------------------ 効果が高く感じられる 5 効果が感じられる 4 効果はやや感じられる 3 効果はわずかしか感じられない 2 効果が感じられない 1
【0078】実施例1 下記の製造方法により、ボディ用シート状パック化粧料
を作製した。ボディ用シート状パック化粧料を構成する
単一の合成高分子ゲル体のゲル形成用配合物と非粘着処
理剤の組成を表2に示す。ブクリョウエキスとしては、
ブクリョウを50%1,3−ブチレングリコールで抽出
した抽出液(蒸発乾燥残分0.3重量%)を用い、ゲノ
ショウコエキスとしては、ゲンノショウコの地上部を5
0%エタノールで抽出した抽出液(蒸発乾燥残分0.5
重量%)を用い、オウゴンエキスとしては、コガネバナ
の周皮を除いた根から親水性有機溶媒で抽出したもの
(蒸発乾燥残分2.0重量%)を用い、海藻エキスとし
ては、カッソウの抽出乾燥粉末を用い、ニンジンエキス
としては、オタネニンジンの50%エタノール抽出液
(蒸発乾燥残分2.5重量%)を用いた。尚、配合量の
単位は重量%である。
【0079】 (表2) 組 成 配合量 ------------------------------------------------------------- <ゲル形成用配合物> 親水性合成高分子 ポリアクリル酸(分子量約500万) 2.0 ポリアクリル酸ソーダ(分子量約30万) 6.0 架橋性因子 合成ケイ酸アルミニウム 1.3 保湿剤 1,3−ブチレングリコール 10.0 防腐剤 デヒドロ酢酸ソーダ 0.3 痩身成分、むくみ防止・改善成分 ブクリョウエキス 1.0 ゲンノショウコエキス 1.0 オウゴンエキス 1.0 海藻エキス 0.1 カフェイン 0.1 ニンジンエキス 0.1 精製水 残 量 合計 100.0 <非粘着処理剤> 架橋性因子 カリウムミョウバン十二水和物(Al含有量:6%) 0.6 溶媒 精製水 残 量 合計 100.0
【0080】表2に示すゲル形成用配合物のうち架橋性
因子(合成ケイ酸アルミニウム)を除く成分を混合し、
50℃で約30分間混練して均一にした後、上記架橋性
因子を加えて、さらに60℃で約10分間混練して均一
にした。こうして得られたゲル形成用配合物を、厚さ1
00μmのポリプロピレンシート上に、ドクターブレー
ドを用いて厚さ0.8mmに均一に展延し、上からロー
ラーを用いて、開口率が前記条件を満たす大きい開口率
をもつ15デニールのナイロン製チュールの織布を上記
配合物中に浸漬させた。これを室温で約2時間放置する
ことによってゲル体の硬化を終了させて、透明な合成高
分子ゲル体を形成した。
【0081】上記合成高分子ゲル体上に、表2に示す架
橋性因子(カリウムミョウバン十二水和物)を溶媒(精
製水)に溶解した非粘着処理剤をハケを用いて均一に、
3mg/cm2(すなわち架橋当量で、4×10-8当量
/ cm2)で塗って処理した。さらに、この非粘着処理
剤で処理したゲル体表面に、厚さ50μmのポリプロピ
レンシートを乗せて角を落とした長方形(長さX=16
0mm、幅Y=100mm)に打ち抜き、目的とする最
終製品を得た。使用時には上記ポリプロピレンシートを
剥離して使用する。
【0082】比較例1 表3の組成の美容液を作製した。次いで、得られた美容
液を角を落とした長方形(長さX=160mm、幅Y=
100mm)の開口率が小さく不透明な不織布に含浸さ
せた後、包装して含浸型製剤を作製した。
【0083】 (表3) 組 成 配合量 ----------------------------------------------------------- (1)1,3ブチレングリコール 3.0 (2)ケルトロール 0.2 (3)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.0.) 1.0 (4)エタノール 20.0 (5)パラオキシ安息香酸メチル 0.05 痩身成分、むくみ防止・改善成分 (6)ブクリョウエキス 1.0 (7)ゲンノショウコエキス 1.0 (8)オウゴンエキス 1.0 (9)カフェイン 0.1 (10)海藻エキス 0.1 (11)ニンジンエキス 0.1 (12)精製水 残 量 合計 100.0
【0084】調整法:(1)〜(11)を順次(12)
に添加し均一に溶解する。
【0085】比較例2 比較例1の表3の美容液のみを以って比較例2とした
(美容液タイプ)。
【0086】比較例3 市販の脚部用冷却シート(不透明な不織布に痩身剤を配
合した不透明ゲル状の膏体を塗工したもの)を以って比
較例3とした。
【0087】以下に、実施例および比較例についての前
記基準での評価結果を示す。尚、各評価は就寝前(入浴
後)に、試料を下記の目安時間で使用してもらい、それ
を1週間継続した後に、アンケートにて回答してもらう
形式にて行った。また、試験部位としては、脚部にて実
施してもらった。貼着等の時間としては、実施例1は4
5分間、比較例1は10分間、比較例2は塗りっぱなし
で行った。(比較例1は時間と共に剥がれてしまうの
で、10分間の試験時間が限度であった。)
【0088】 (表4) 痩身効果 冷却効果 むくみ改善 外観 使い勝手 リラックス感 --------------------------------------------------------------- 実施例1 43 49 46 40 43 46 比較例1 25 27 28 29 30 24 比較例2 24 13 20 − − 23 比較例3 35 44 40 33 38 38
【0089】表4の結果より、本発明の実施例は比較例
と比べて、各評価結果共に優れていることが判った。実
施例1は比較例1の不透明不織布含浸タイプと比べて
も、外観、使い勝手に優れ、リラックス(爽快感)効果
も優れていることが判った。また、比較例2の溶液タイ
プと比べても実効効果に優れていることが判った。さら
に、比較例3の塗工タイプと比べても、全体的な効果に
優れていることが判った。特に比較例3は、不織布の柔
軟性が本実施例の製剤と比べて劣っているため、貼着し
ながら動いたりした場合に違和感がでることが評価の差
の一因と考えられる。
【0090】
【発明の効果】以上の結果から、本発明は、冷却効果と
経皮吸収効果に優れた透明または半透明)シート状パッ
ク料に、痩身成分および/またはむくみ防止・改善成分
を配合することで、該成分の効果を高め、効果的な痩身
作用とむくみ防止・改善作用、、高いリラックス(爽快
感)効果が得られ、使い勝手に優れたボディ用シート状
パック化粧料を提供することは明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 康 奈良県奈良市大安寺7−1−33 (72)発明者 酒井 幸三 奈良県奈良市白毫寺町8−1−407 (72)発明者 左藤 眞市 大阪府東大阪市玉串元町2−8−34 (72)発明者 東 孝 奈良県桜井市桜井585番地 ローレルコー ト桜井南706号 Fターム(参考) 4C083 AA111 AA112 AB352 AB372 AC102 AC122 AC432 AC482 AC742 AC852 AD011 AD092 AD352 CC02 CC07 DD12 DD41 EE03 EE11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲル化粘剤と、痩身成分および/または
    むくみ防止・改善成分を含有し、外観が透明または半透
    明のシート状であることを特徴とするボディ用シート状
    パック化粧料。
  2. 【請求項2】 痩身成分および/またはむくみ防止・改
    善成分を含有し、溶媒として少なくとも水を含み網目構
    造を有する合成高分子のゲル体からなる、外観が透明ま
    たは半透明のシート状であることを特徴とするボディ用
    シート状パック化粧料。
  3. 【請求項3】 痩身成分および/またはむくみ防止・改
    善成分がブクリョウ、ゲンノショウコ、オウゴン、海藻
    から選ばれる1種以上の抽出物であることを特徴とする
    請求項1または2に記載のボディ用シート状パック化粧
    料。
  4. 【請求項4】 シートの一方の表面が粘着性を有してお
    り、一方の表面が非粘着性である、両表面の粘着度合い
    が異なることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに1
    項に記載のボディ用シート状パック化粧料。
  5. 【請求項5】 シートの内部に、開口率が十分に大きい
    織布または不織布を厚み方向に内在させてあることを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のボディ用
    シート状パック化粧料。
  6. 【請求項6】 シートが、溶媒として少なくとも水を含
    み網目構造を有する合成高分子ゲル体であり、かかる合
    成高分子ゲルの一方の表面に非粘着処理剤を施すことに
    より、シートの一方の表面は粘着面とし、他方の表面は
    非粘着面とすることを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    か1項に記載のボディ用シート状パック化粧料。
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