JP2002003360A - 指先用シート状化粧料 - Google Patents

指先用シート状化粧料

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JP2002003360A
JP2002003360A JP2000190741A JP2000190741A JP2002003360A JP 2002003360 A JP2002003360 A JP 2002003360A JP 2000190741 A JP2000190741 A JP 2000190741A JP 2000190741 A JP2000190741 A JP 2000190741A JP 2002003360 A JP2002003360 A JP 2002003360A
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Japan
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sheet
extract
gel
cosmetic
acid
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JP2000190741A
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English (en)
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Akihiro Kuroda
章裕 黒田
Saori Maeda
さおり 前田
Yasushi Hayashi
康 林
Takashi Azuma
孝 東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Plastics Co Ltd
Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外観が透明で、指先周辺をリラックスさせ、指
先の荒れを改善する効果に優れた指先用シート状化粧料
を提供する。 【解決手段】粘着性を有する、外観が透明または半透明
のシート状製剤(1)であって、同シートの内部に、開
口率が十分に大きい織布または不織布(2)を厚み方向
に内在させてあることを特徴とする指先用シート状化粧
料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外観が透明で、指
先周辺をリラックスさせ、指先の荒れを改善する効果に
優れた指先用シート状化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】指先は感覚神経が集中している部位であ
り、かつ肌荒れが発生しやすい部位にあたる。そのた
め、古くから手袋や指サックなどが用いられてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】手袋や指サックは冬場
には保温効果と保湿効果により顕著な効果があるが、夏
場は暑苦しい問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、夏場に気
持ち良く、指先周辺をリラックスさせ、指先の荒れを改
善する効果に優れた指先用製剤について鋭意検討した結
果、粘着性を有する、外観が透明または半透明のシート
状製剤であって、同シートの内部に、開口率が十分に大
きい織布または不織布を厚み方向に内在させてあること
を特徴とするシート状製剤を用いると、シートの冷却効
果、保湿効果により前記問題が解決できることを見出し
た。さらに、透明性があるため不透明なものと比べて使
用感が良く消費者の満足度が高いことが判り、本発明を
完成した。
【0005】すなわち、第1の本発明は、粘着性を有す
る、外観が透明または半透明のシート状製剤であって、
同シートの内部に、開口率が十分に大きい織布または不
織布を厚み方向に内在させてあることを特徴とする指先
用シート状化粧料にある。
【0006】第2の本発明は、前記シート状製剤に保湿
成分が含まれていることを特徴とする前記の指先用シー
ト状化粧料にある。
【0007】第3の本発明は、前記シート状製剤の形状
が指先とつめを覆う形状であることを特徴とする前記の
指先用シート状化粧料にある。
【0008】第4の本発明は、前記シート状製剤のシー
ト表面が水を含む液体成分で覆われていることを特徴と
する前記の指先用シート状化粧料にある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の指先用シート状化粧料は、粘着性を有す
る、外観が透明または半透明のシート状製剤であって、
同シートの内部に、開口率が十分に大きい織布または不
織布を厚み方向に内在させてあることを特徴とする。さ
らに、シート状製剤の形状が指先とつめを覆う形状であ
ることが挙げられる。
【0010】ここで透明または半透明とは、黒色線(幅
2mm)を引いた白色紙に指先用シート状化粧料を貼り
付けた時に、肉眼で黒色線がはっきりと認識できるもの
を透明とし、ぼんやり認識できるものを半透明とし、認
識できないものを不透明とする基準によって判断する。
また、上記でいう開口率が十分に大きい織布または不織
布とは、織布または不織布を透して10ポイントの黒色
活字を肉眼で判読することができる程度に広い開口率を
もつ(透明性が維持された)ものをいう。例えば、ナイ
ロンやポリエステル製のメッシュなどが好ましく用いら
れる。
【0011】また、本発明の指先用シート状化粧料に
は、指先の荒れを特に改善するために、保湿成分が含ま
れていることが好ましい。さらに、シート表面が水を含
む液体成分で覆われていることが好ましく、この液体成
分中に保湿成分が含まれていることが特に好ましい。本
発明で言う保湿成分としては、多価アルコール、糖類、
糖アルコール類、ムコ多糖類、糖誘導体、アミノ酸、尿
素、トリメチルグリシン等のベタイン、乳酸菌発酵液、
ピロリドンカルボン酸塩、スフィンゴ脂質、セラミド、
コレステロールおよびその誘導体、リン脂質およびその
誘導体、動植物エキス等が挙げられる。例えば、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール
等のクリコール類;グリセリン、ジグリセリン、ポリグ
リセリン等の多グリコール類;トレハロース、ラフィノ
ース、マルチトール、サイクロデキストリン等の糖類;
ソルビトール、マンニトール、キシリトール等の糖アル
コール類;セリン、シスチン、アスパラキン酸、グルタ
ミン酸、γ−アミノ酪酸等のアミノ酸;ヒアルロン酸お
よびその塩、コンドロイチン硫酸およびその塩等のムコ
多糖類;トレハロースやラフィノースなどのエステル体
やエーテル体や硫酸化物等の糖誘導体;コラーゲン、キ
チン、キトサン、アロエエキス、海藻エキス、ヘチマ水
等の動植物エキス等が挙げられる。これらは単独でまた
は2種以上を混合して用いることが好ましい。保湿成分
の配合量としては、織布や不織布の支持体、離型紙等の
保護シートなどを除いたシート状化粧料(以下、ゲル体
と呼ぶ)の質量に対して、上記成分の固形分換算で、好
ましくは0.001〜80質量%、より好ましくは0.
01〜60質量%が好ましい。
【0012】本発明の指先用シート状化粧料の製造例の
詳細を以下に示す。
【0013】本発明の指先用シート状化粧料は、後述す
る少なくとも網目構造を有し粘性を有する合成高分子と
水を含む溶媒とから構成されるか、カラギーナン、ゼラ
チン、キサンタンガム、ポリアクリル酸およびその共重
合体や塩、ポリメタクリル酸およびその共重合体や塩、
ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等の粘性
を有する水溶性高分子等の粘剤と水を含む溶媒から構成
されることが好ましく、無色、または着色された透明な
いしは半透明であり、かつ保形性を有することを特徴と
している。特に、網目構造を有し粘性を有する合成高分
子と水を含む溶媒とから構成されものが保形性に優れる
ので好適である。指先用シート状化粧料の構造は、単層
であっても二層以上の複数の層を持っていても構わな
い。
【0014】指先用シート状化粧料中のゲル体における
水の割合は1〜99質量%であるのが好ましい。ゲル体
に占める水の割合が1質量%を下回ると、ゲル体中に配
合される保湿成分等の薬効成分等の各種添加剤等を容易
に溶かすことができなくなるおそれがある。逆に、ゲル
体に占める水の割合が99質量%を超えると、ゲル体の
腰強度が弱くなったり、ゲル体中に封じ込めた溶媒や薬
効成分等の添加剤を安定に保つことが困難となるおそれ
がある。ゲル体に占める水の割合は、上記範囲の中でも
特に5〜95質量%であるのが好ましく、10〜85質
量%であるのがより好ましい。
【0015】上記ゲル体を構成する溶媒としては、水の
ほか、水と相分離を起こさないものであり、従来、化粧
品、医薬品、医薬部外品、衛生材料、雑貨等の分野で経
皮用途として使用されている溶媒であれば構わない。か
かる溶媒としては、例えばエチルアルコール等のモノア
ルコール類、1、3−ブチレングリコール等のグリコー
ル類、グリセリン等の多価アルコール類等が挙げられ、
これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることが
できる。
【0016】ゲル体に占める水以外の溶媒の割合は98
質量%以下であるのが好ましい。かかる割合が98質量
%を超えると、ゲル体中に配合される各種の添加剤等を
容易に溶解できなくなるおそれがある。また、ゲル体の
腰強度が弱くなったり、ゲル体中に封じ込めた溶媒や薬
効成分等の添加剤を安定に保つことが困難となるおそれ
がある。
【0017】前記ゲル体を構成する、粘性を有し網目構
造を有する合成高分子としては、水と親和性があり、少
なくとも60℃で1ヶ月保存した後においてもゲル構造
が保持され、従来、化粧品、医薬品、医薬部外品、衛生
材料、雑貨等の分野で経皮用途として使用されているも
のであるほかは特に限定されず、種々の合成高分子を用
いることができる。
【0018】中でも、製造が容易であるとの観点から、
(a)1種または2種以上の重合性不飽和単量体と架橋
性不飽和単量体との共重合体、または(b)側鎖にカル
ボキシル基、スルホン酸基、水酸基、アミド基、アミノ
基からなる群より選ばれる少なくとも1種の官能基を有
する、1種または2種以上の重合性不飽和単量体を重合
して得られる親水性合成高分子と、多価金属イオン化合
物、多価カルボン酸、多価アルコール、多官能エポキシ
ド類およびジアルデヒド類からなる群より選ばれる少な
くとも1種の架橋性因子とを反応して得られる架橋構造
体が好適に用いられる。
【0019】重合性不飽和単量体としては、(メタ)ア
クリル酸(およびその塩); t−ブチルアクリルアミ
ドスルホン酸(およびその塩)、 N,N’−ジメチル
アクリルアミド、ジメチルアミノプロピルメタクリルア
ミド等の(メタ)アクリルアミドの誘導体;ビニルピロ
リドン等が、製造が容易であるなどの観点から好適に用
いられる。前記重合性不飽和単量体は単独で、または2
種以上を混合して用いられる。
【0020】架橋性不飽和単量体としては、例えばN,
N' −メチレンビスアクリルアミド、 N,N' −メチ
レンビスメタクリルアミド、 N,N' −エチレンビス
アクリルアミド、 N,N' −エチレンビスメタクリル
アミド、1,2−ジアクリルアミドエチレングリコール
等が挙げられる。
【0021】側鎖にカルボキシル基を有する親水性合成
高分子としては、ポリ(メタ)アクリル酸やそのカルボ
キシル基の一部または全部を水酸化ナトリウム等のアル
カリで中和したもの等が挙げられる。側鎖にスルホン酸
基を有する親水性合成高分子としては、ポリt−ブチル
アクリルアミドスルホン酸やそのスルホン酸基の一部ま
たは全部を水酸化ナトリウム等のアルカリで中和したも
の等が挙げられる。側鎖に水酸基を有する親水性合成高
分子としては、酢酸ビニルモノマーを重合し、加水分解
して得られるポリビニルアルコール等が挙げられる。側
鎖にアミド基を有する親水性合成高分子としては、ポリ
(メタ)アクリルアミド、ポリN,N’−ジメチル(メ
タ)アクリルアミド、ポリビニルピロリドン、ポリN−
ビニルアセトアミド等が挙げられる。側鎖にアミノ基を
有する親水性合成高分子としては、ポリアリルアミンや
そのアミノ基の一部または全部を塩酸等の酸で中和した
もの、ポリ塩化メタクリロイルトリメチルオキシエチル
アンモニウム等が挙げられる。
【0022】上記親水性合成高分子を構成する単量体
は、カルボキシル基、スルホン酸基、水酸基、アミド
基、アミノ基のほかに、これらを変成した官能基を有し
てもよい。例えば、皮膚への密着性の向上を目的として
親水性合成高分子中における水酸基やカルボキシル基の
40%程度をエステル化して親油化する処理を行なって
もよい。また、側鎖に長い飽和炭化水素部分がある場合
には、当該部分に親水性を付与することを目的として、
さらにカルボキシル基、スルホン酸基、水酸基、アミド
基、アミノ基等を導入したり、酸やアルカリ等の試薬で
処理してもよい。これらの処理は単量体の重合前に行っ
てもよいし、重合後に行ってもよい。
【0023】架橋性因子としては、多価金属イオン化合
物、多価カルボン酸、多価アルコール、多官能エポキシ
ド類およびジアルデヒド類が挙げられる。このうち多価
金属イオン化合物としては、例えばアルミニウム化合
物、カルシウム化合物、マグネシウム化合物等が挙げら
れる。中でも、架橋効率の観点から、水酸化アルミニウ
ムおよびその塩、合成ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸
アルミン酸マグネシウム、マグネシウムアルミニウム酸
化物、アルミニウム酸化物、ジヒドロキシアルミニウム
アミノアセテート、マグネシウムアルミニウムハイドロ
オキサイドカーボネートハイドレート、水酸化アルミニ
ウム炭酸ナトリウム共沈物等の3価のアルミニウムイオ
ンを含む化合物が好適であり、さらには非晶質構造であ
るものがより好適である。多価カルボン酸としては、例
えばコハク酸、フマル酸、フタル酸、クエン酸、リンゴ
酸等が挙げられる。多価アルコールとしては、例えばエ
チレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオ
ール、グリセリン、ジエチレングリコール、ジグリセリ
ン等が挙げられる。多官能エポキシドとしては、例えば
エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレ
ングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコ
ールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコール
ジグリシジルエーテル、ポリテトラメチレングリコール
ジグリシジルエーテル、グリセロールポリグリシジルエ
ーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、ソ
ルビトールポリグリシジルエーテル、ソルビタンポリグ
リシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシ
ジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエ
ーテル、レゾルシンジグリシジルエーテル、ネオペンチ
ルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサン
ジオールジグリシジルエーテル等が挙げられる。また、
ジアルデヒド類としては、例えばグリオキサール、テレ
フタルアルデヒド、グルタルアルデヒド等が挙げられ
る。
【0024】本発明の指先用シート状化粧料をつくる単
一の合成高分子ゲル体において、当該ゲル体を構成す
る、網目構造を有する合成高分子の配合量は、ゲル体に
対して1〜50質量%であるのが好ましい。前記合成高
分子の配合量が1質量%を下回ると、ゲル体の腰強度が
弱くなり、ゲル体中に封じ込めた溶媒、薬効成分等の添
加剤を安定に保つことが困難になるおそれがある。逆
に、50質量%を超えると、ゲル強度は強くなるもの
の、ゲル体の高分子構造が密になりすぎて、ゲル体中に
保持できる溶媒や薬効成分等の量が少なくなりすぎるお
それがある。合成高分子の配合量は、上記範囲の中でも
特に、3〜30質量%であるのが好ましく、5〜25質
量%であるのがより好ましい。
【0025】網目構造を有する合成高分子として前記
(a)の共重合体を用いる場合、架橋性不飽和単量体の
配合量は、ゲル体に対して0.005〜0.5質量%で
あるのが好ましい。配合量が0.005質量%を下回る
と十分な腰強度を有するゲル体が得られにくくなり、ゲ
ル体中に封じ込めた溶媒、薬効成分等の添加剤を安定に
保つことが困難になるおそれがある。逆に、配合量が
0.5質量%を超えると、得られるゲル体の脆さが増大
し、引張応力や圧縮応力によって切断や破壊が生じやす
くなるおそれがある。
【0026】一方、網目構造を有する合成高分子とし
て、架橋性因子が多価金属イオン化合物である前記
(b)の架橋構造体を用いる場合、多価金属イオン化合
物の配合量は、ゲル体に対して0.1〜10質量%であ
るのが好ましい。架橋性因子が多価カルボン酸または多
価アルコールである場合において、多価カルボン酸また
は多価アルコールの配合量は、ゲル体に対して0.1〜
5質量%であるのが好ましい。また、架橋性因子が多官
能エポキシド類またはジアルデヒド類である場合におい
て、多官能エポキシド類またはジアルデヒド類の配合量
は、ゲル体に対して0.01〜3質量%であるのが好ま
しい。
【0027】多価金属イオン化合物等の架橋性因子の配
合量が前記範囲を下回ると、得られる合成高分子ゲル体
の腰強度が弱くなり、ゲル体に封じ込めた溶媒や薬効成
分等の添加剤を安定に保つことが困難になるおそれがあ
る。逆に、配合量が前記範囲を超えると、ゲル体の脆さ
が増大し、引張応力や圧縮応力によって切断や破壊が生
じやすくなるおそれがある。
【0028】前記指先用シート状化粧料は、シートの一
方の表面が粘着性を有しており、一方の表面が非粘着性
であり、両表面の粘着度合いが異なっていることが好ま
しい。片面を非粘着剤処理してあることで、使用時に手
に指先用シート状化粧料がくっついたり、指の先でくっ
つきあって絡まることが防げるため、使用感を向上させ
ることができる。非粘着剤処理の方法としては、例え
ば、かかる合成高分子ゲル体と反応しゲル体の架橋密度
を上げる架橋性因子を含むものであって、その処理を施
した表面(以下、非粘着面という)の粘着性を、処理を
施していない他方の表面(以下、粘着面という)に比べ
て低下させることができるもの(以下、非粘着処理剤と
呼ぶ)を塗布する方法が挙げられる。非粘着処理剤は、
かかる非粘着処理剤が有する架橋性因子が上記ゲル体と
反応しゲル体の架橋密度を上げることに特徴を有するた
め、上記ゲル体中には、非粘着処理剤が有する架橋性因
子と架橋反応を起こし得る合成高分子を必要とする。か
かる合成高分子は、それ自体がゲル体を構成する網目構
造を有する合成高分子であってもよいし、ゲル体を構成
する網目構造を有する合成高分子とは別に、ゲル体中に
その溶媒と共にゲル体に包含された未架橋の合成高分子
であっても構わない。
【0029】上記非粘着処理剤とゲル体との組み合わせ
としては、製造が容易であるとの観点から、(c)非粘
着処理剤として、多価カチオン、多価カルボン酸、多価
アルコール、多官能エポキシド類およびジアルデヒド類
からなる群より選ばれる少なくとも1種の架橋性因子を
有するものからなり、かつ、(d)ゲル体を構成する網
目構造を有する合成高分子が、カルボキシル基、スルホ
ン酸基、水酸基、アミド基、アミノ基からなる群より選
ばれる少なくとも1種の官能基を有する、1種または2
種以上の重合性不飽和単量体を重合して得られる親水性
合成高分子(すなわち、上記(c)の架橋性因子と架橋
反応を起こし得る合成高分子)からなるものの組み合わ
せが好適である。
【0030】上記(d)における、カルボキシル基、ス
ルホン酸基、水酸基、アミド基、アミノ基からなる群よ
り選ばれる少なくとも1種の官能基を有する、1種また
は2種以上の重合性不飽和単量体を重合して得られる親
水性合成高分子が、網目構造を有する方法としては、例
えば、かかる親水性合成高分子を製造する際に、(e)
上記重合性不飽和単量体のほか架橋性不飽和単量体と伴
わせて共重合によって製造する方法や、(f)上記重合
性不飽和単量体を重合した後、多価金属イオン化合物、
多価カルボン酸、多価アルコール、多官能エポキシド類
およびジアルデヒド類からなる群より選ばれる少なくと
も1種の架橋性因子と反応させて架橋構造を製造する方
法等が挙げられる。
【0031】前述のように、上記(d)記載の、側鎖に
カルボキシル基を有する親水性合成高分子としては、ポ
リ(メタ)アクリル酸やそのカルボキシル基の一部また
は全部を水酸化ナトリウム等のアルカリで中和したもの
等が挙げられる。側鎖にスルホン酸基を有する親水性合
成高分子としては、ポリt−ブチルアクリルアミドスル
ホン酸やそのスルホン酸基の一部または全部を水酸化ナ
トリウム等のアルカリで中和したもの等が挙げられる。
側鎖に水酸基を有する親水性合成高分子としては、酢酸
ビニルモノマーを重合し、加水分解して得られるポリビ
ニルアルコール等が挙げられる。側鎖にアミド基を有す
る親水性合成高分子としては、ポリ(メタ)アクリルア
ミド、ポリN,N’−ジメチル(メタ)アクリルアミ
ド、ポリビニルピロリドン、ポリN−ビニルアセトアミ
ド等が挙げられる。側鎖にアミノ基を有する親水性合成
高分子としては、ポリアリルアミンやそのアミノ基の一
部または全部を塩酸等の酸で中和したもの、ポリ塩化メ
タクリロイルトリメチルオキシエチルアンモニウム等が
挙げられる。
【0032】また前述のように、上記親水性合成高分子
を構成する単量体は、カルボキシル基、スルホン酸基、
水酸基、アミド基、アミノ基のほかに、これらを変成し
た官能基を有してもよい。例えば、皮膚への密着性の向
上を目的として親水性合成高分子中における水酸基やカ
ルボキシル基の40%程度をエステル化して親油化する
処理を行なってもよい。また、側鎖に長い飽和炭化水素
部分がある場合には、当該部分に親水性を付与すること
を目的として、さらにカルボキシル基、スルホン酸基、
水酸基、アミド基、アミノ基等を導入したり、酸やアル
カリ等の試薬で処理してもよい。これらの処理は単量体
の重合前に行ってもよいし、重合後に行ってもよい。
【0033】また前述のように、上記(d)記載の、重
合性不飽和単量体としては、(メタ)アクリル酸(およ
びその塩); t−ブチルアクリルアミドスルホン酸
(およびその塩)、 N,N’−ジメチルアクリルアミ
ド、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド等の(メ
タ)アクリルアミドの誘導体;ビニルピロリドン等が、
製造が容易であるなどの観点から好適に用いられる。前
記重合性不飽和単量体は単独で、または2種以上を混合
して用いられる。
【0034】さらに上記(e)記載の、架橋性不飽和単
量体としては、前述のように、例えばN,N' −メチレ
ンビスアクリルアミド、 N,N' −メチレンビスメタ
クリルアミド、 N,N' −エチレンビスアクリルアミ
ド、 N,N' −エチレンビスメタクリルアミド、1,
2−ジアクリルアミドエチレングリコール等が挙げられ
る。
【0035】また上記(f)記載の、架橋性因子として
は、前述のように、多価金属イオン化合物、多価カルボ
ン酸、多価アルコール、多官能エポキシド類およびジア
ルデヒド類が挙げられる。
【0036】このうち、前述のように多価金属イオン化
合物としては、例えばアルミニウム化合物、カルシウム
化合物、マグネシウム化合物等が挙げられる。中でも、
架橋効率の観点から、水酸化アルミニウムおよびその
塩、合成ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミン酸マ
グネシウム、マグネシウムアルミニウム酸化物、アルミ
ニウム酸化物、ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテ
ート、マグネシウムアルミニウムハイドロオキサイドカ
ーボネートハイドレート、水酸化アルミニウム炭酸ナト
リウム共沈物等の3価のアルミニウムイオンを含む化合
物が好適であり、さらには非晶質構造であるものがより
好適である。多価カルボン酸としては、例えばコハク
酸、フマル酸、フタル酸、クエン酸、リンゴ酸等が挙げ
られる。多価アルコールとしては、例えばエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ブタンジオール、グリ
セリン、ジエチレングリコール、ジグリセリン等が挙げ
られる。多官能エポキシドとしては、例えばエチレング
リコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコー
ルジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリ
シジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジ
ルエーテル、ポリテトラメチレングリコールジグリシジ
ルエーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル、ポ
リグリセロールポリグリシジルエーテル、ソルビトール
ポリグリシジルエーテル、ソルビタンポリグリシジルエ
ーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテ
ル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、レ
ゾルシンジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコー
ルジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジ
グリシジルエーテル等が挙げられる。また、ジアルデヒ
ド類としては、例えばグリオキサール、テレフタルアル
デヒド、グルタルアルデヒド等が挙げられる。
【0037】網目構造を有する方法として前記(e)の
共重合によって製造する場合、架橋性不飽和単量体の配
合量は、ゲル体に対して0.005〜0.5質量%であ
るのが好ましい。配合量が0.005質量%を下回ると
十分な腰強度を有するゲル体が得られにくくなり、ゲル
体中に封じ込めた溶媒、薬効成分等の添加剤を安定に保
つことが困難になるおそれがある。逆に、配合量が0.
5質量%を超えると、得られるゲル体の脆さが増大し、
引張応力や圧縮応力によって切断や破壊が生じやすくな
るおそれがある。
【0038】一方、網目構造を有する方法として、架橋
性因子が多価金属イオン化合物である前記(f)の架橋
構造を製造する場合、多価金属イオン化合物の配合量
は、ゲル体に対して0.1〜10質量%であるのが好ま
しい。架橋性因子が多価カルボン酸または多価アルコー
ルである場合において、多価カルボン酸または多価アル
コールの配合量は、ゲル体に対して0.1〜5質量%で
あるのが好ましい。また、架橋性因子が多官能エポキシ
ド類またはジアルデヒド類である場合において、多官能
エポキシド類またはジアルデヒド類の配合量は、ゲル体
に対して0.01〜3質量%であるのが好ましい。
【0039】多価金属イオン化合物等の架橋性因子の配
合量が前記範囲を下回ると、得られる合成高分子ゲル体
の腰強度が弱くなり、ゲル体に封じ込めた溶媒や薬効成
分等の添加剤を安定に保つことが困難になるおそれがあ
る。逆に、配合量が前記範囲を超えると、ゲル体の脆さ
が増大し、引張応力や圧縮応力によって切断や破壊が生
じやすくなるおそれがある。
【0040】また上記(c)記載の、架橋性因子につい
ては、後述の多価カチオンのほか、多価カルボン酸、多
価アルコール、多官能エポキシド類およびジアルデヒド
類が挙げられる。多価カルボン酸としては、例えばコハ
ク酸、フマル酸、フタル酸、クエン酸、リンゴ酸等が挙
げられる。多価アルコールとしては、例えばエチレング
リコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、グ
リセリン、ジエチレングリコール、ジグリセリン等が挙
げられる。多官能エポキシドとしては、例えばエチレン
グリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコ
ールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグ
リシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシ
ジルエーテル、ポリテトラメチレングリコールジグリシ
ジルエーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル、
ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、ソルビトー
ルポリグリシジルエーテル、ソルビタンポリグリシジル
エーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエー
テル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、
レゾルシンジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコ
ールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオール
ジグリシジルエーテル等が挙げられる。また、ジアルデ
ヒド類としては、例えばグリオキサール、テレフタルア
ルデヒド、グルタルアルデヒド等が挙げられる。
【0041】さらに指先用シート状化粧料をつくる単一
の合成高分子ゲル体の一方の表面に施す非粘着処理のた
めの、上記(d)記載の親水性合成高分子と上記(c)
記載の架橋性因子の好適な組み合わせは、製造がさらに
容易であるとの観点から、かかる親水性合成高分子とし
て、少なくともアニオン性官能基を有する重合性不飽和
単量体を重合して得られる親水性合成高分子からなり、
かつ、かかる架橋性因子として、少なくとも多価カチオ
ンを有するものの組み合わせがよい。
【0042】上記アニオン性官能基とは、水中でカチオ
ンと化学結合を有する能力のある官能基全般であり、製
造が容易であるとの観点から、−COOH、−COOX
(X;対イオン)で示されるカルボキシル基が好まし
い。
【0043】また上記多価カチオンとは、二価以上のカ
チオン全般であり、架橋反応効率の観点から、例えばA
3+、Fe3+、Ti3+、In3+、Zr4+、Ta5+等の三
価以上のイオンが好適である。
【0044】多価カチオンの形態は、例えば塩化アルミ
ニウムのように水中で可溶性な塩となるものであって
も、例えば合成ケイ酸アルミニウムのように水中で難溶
性な塩となるものであってもかまわない。これらの塩の
可溶性/難溶性の選択は、その製造方法に最も適したも
のを選ぶ。すなわち、かかる非粘着処理を即効で行うこ
とを目的とした場合は、その時選択した非粘着処理剤あ
るいはゲル体に包含された溶媒に可溶性な塩の形態で選
べばよく、逆に、かかる非粘着処理を例えば1時間以上
かけて行うことを目的とした場合は、その時選択した非
粘着処理剤あるいはゲル体に包含された溶媒に難溶性な
塩の形態を選べばよい。
【0045】指先用シート状化粧料をつくる単一の合成
高分子ゲル体の一方の表面に処理を施す非粘着処理剤
は、上記架橋性因子を含むほか溶媒を含んでもよく、か
かる溶媒としては例えば水やエチルアルコール等のモノ
アルコール類、1,3−ブチレングリコール等のグリコ
ール類、グリセリン等の多価アルコール類等が挙げられ
る。前述のように、かかる溶媒に上記架橋性因子が溶解
していても、スラリーのように溶解しなくてもよい。さ
らに、非粘着処理剤には必要に応じて各種添加剤を含ん
でも構わない。
【0046】非粘着処理剤のゲル体表面に処理する処理
量は、ゲル体表面平方センチメートルあたり、架橋性因
子の架橋当量で、1×10-10当量/cm2〜1×10-2
当量/cm2であるのが好ましい。処理量が1×10-10
当量/cm2より小さくなると、非粘着面と粘着面との
粘着の差が顕著に現れず、使用時に取り扱いが悪くな
る。また、処理量が1×10-2当量/cm2より大きく
なると、もはや非粘着面の非粘着処理は十分に施され、
それ以上有効に作用することはない。なお、ここでいう
架橋性因子の架橋当量とは、架橋性因子の架橋点の量を
モル数で表わしたものをいう。
【0047】指先用シート状化粧料をつくる単一の合成
高分子ゲル体の一方の表面に非粘着処理剤を施す場合、
かかる表面に対しては、一面に均一な処理量で処理を施
しても構わないし、また、部分的に処理量が不均一にな
ってもかまわない。したがって、上記好ましい処理量の
範囲内で、かかる表面を不均一に処理を施しても構わな
い。
【0048】本発明で用いるシートの厚みについては、
その使用状況に応じて適宜設定すればよく、全体に均一
であっても、部分的に厚さが異なっていてもよいが、指
先に貼り付けたときの違和感や強度を考慮すると、0.
1〜3mmの範囲であるのが好ましい。シート全体の厚
みが0.1mmを下回ると指先用シート状化粧料の強度
が弱くなり、使用感がものたりなくなるおそれがある。
一方、3mmを超えると、シートの自重が大きくなりす
ぎて、指先に貼り付けたときに違和感が生じるおそれが
ある。
【0049】本発明で用いる指先用シート状化粧料にお
いては、指先用シート状化粧料の透明性を損なわせるこ
となく、指先用シート状化粧料の引裂強度と取扱い性と
を向上させることを目的として、ゲル体内部に開口率が
十分に大きい織布または不織布を厚み方向に内在させ
る。なお、内在させるとは、ゲル体の中間層以外に表面
層に埋没させたものも言う。
【0050】上記開口率が十分に大きい織布または不織
布とは、前述のように織布または不織布を透して黒色の
10ポイントの活字を肉眼で判読することができる程度
に広い開口率をもつ(透明性が維持された)ものをい
う。
【0051】また、本発明では、上記の合成高分子を用
いた系以外にもカラギーナン、キサンタンガム、ジェラ
ンガム、寒天、ゼラチン、葛、マクロホモプシスガム、
ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース等の従来公知の粘剤を単独または前記合成高分子と
組み合わせて用いて製剤化を行うことも可能である。こ
の場合には、加熱または電子レンジを用いてこれらの粘
剤の水溶液を作成し、それを透明樹脂フィルムなどに塗
工し、その中に開口率が十分に大きい織布または不織布
を内在させるか、または開口率が十分に大きい織布また
は不織布に塗工または含浸させてフィルム化することが
挙げられる。この際、凹部を有する皿状容器にゲル体を
流し込み収納して、該容器をフィルムで密封した構造の
ブリスター容器を用いると製造が容易にできるメリット
がある。本発明の指先用シート状化粧料における粘剤の
配合量は、ゲル体に対して1〜50質量%であるのが好
ましい。
【0052】本発明の指先用シート状化粧料には、上記
の各種成分以外に各種の添加剤を加えることが可能であ
る。例えば美容、美顔および皮膚の治療等を目的とする
薬効成分のほか、増粘剤、香料、着色料、安定剤、酸化
防止剤、紫外線吸収剤、粘着付与剤、pH調整剤、キレ
ート剤、界面活性剤、防腐剤、抗菌剤、生理活性成分等
が挙げられる。
【0053】増粘剤としては、比較的少量で、配合液が
ある程度の粘度をもつものが好ましく、例えばポリエチ
レンオキサイド等の水溶性高分子が挙げられる。
【0054】本発明では、生理活性成分を配合している
ことが好ましい。特に爪の変色を抑制したり、指の荒れ
改善に効果のある成分でもある、例えばビタミンA,B
2,B6,C,D,E,K,パントテン酸カルシウム、
ビオチン、ニコチン酸アミド等のビタミン類、サリチル
酸、グリコール酸、乳酸、ピルビン酸、クエン酸、酒石
酸、リンゴ酸などのα−ヒドロキシ酸、β−ヒドロキシ
酸、パパイン、プロテアーゼなどの酵素類等の成分を用
いることが好ましい。
【0055】上記生理活性成分としては、従来、医薬
品、医薬部外品、化粧品、衛生材料、雑貨等で使用され
ているものであれば特に限定されるものではなく、例え
ば、アシタバエキス、アボガドエキス、アマチャエキ
ス、アルテアエキス、アルニカエキス、アロエエキス、
アンズエキス、アンズ核エキス、ウイキョウエキス、ウ
コンエキス、ウーロン茶エキス、エチナシ葉エキス、オ
ウゴンエキス、オウバクエキス、オオムギエキス、オラ
ンダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、加水
分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、
カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキ
ス、甘草エキス、カルカデエキス、キウイエキス、キナ
エキス、キューカンバーエキス、グアノシン、クマザサ
エキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クレ
マティスエキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コンフリ
ーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイコエキ
ス、サイタイ抽出液、サルビアエキス、サボンソウエキ
ス、ササエキス、サンザシエキス、シイタケエキス、ジ
オウエキス、シコンエキス、シナノキエキス、シモツケ
ソウエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギ
ナエキス、スイカズラエキス、セイヨウキズタエキス、
セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セ
イヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、ゼ
ニアオイエキス、センブリエキス、タイソウエキス、タ
イムエキス、チョウジエキス、チガヤエキス、チンピエ
キス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、
納豆エキス、ニンジンエキス、ノバラエキス、ハイビス
カスエキス、バクモンドウエキス、パセリエキス、蜂
蜜、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロ
ール、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリ
ョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキ
ス、プロポリス、ヘチマエキス、ペパーミントエキス、
ボダイジュエキス、ホップエキス、マツエキス、マロニ
エエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、モモ
エキス、モモの葉エキス、ヤグルマギクエキス、ユーカ
リエキス、ユズエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキ
ス、リンゴエキス、レタスエキス、レモンエキス、レン
ゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ロ
ーマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス等を挙げる
ことができる。
【0056】また、デオキシリボ核酸、エラスチン、加
水分解卵殻膜等の生体高分子;ε−アミノカプロン酸、
グリチルリチン酸、β−グリチルレチン酸、塩化リゾチ
ーム、グアイアズレン、ヒドロコルチゾン等の抗炎症
剤;アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセ
テート、4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等
の活性成分;フラボノイド、タンニン、リグナン、サポ
ニン等の抗酸化剤;γ−オリザノール等の血行促進剤;
レチノール、レチノール誘導体等の創傷治癒剤;セファ
ランチン、トウガラシチンキ、ヒノキチオール、ヨウ化
ニンニクエキス、アラントイン、イソプロピルメチルフ
ェノール、エストラジオール、エチニルエステラジオー
ル、塩化カプロニウム、塩化ベンザルコニウム、塩酸ジ
フェンヒドラミン、タカナール、カンフル、ノニル酸バ
ニリルアミド、ノナン酸バニリルアミド、ピロクトンオ
ラミン、ペンタデカン酸グリセリル、l−メントール、
メントールのピロリドンカルボン酸塩、モノニトログア
ヤコール、レゾルシン、塩化ベンゼトニウム、塩酸メキ
シレチン、オーキシン、女性ホルモン、カンタリスチン
キ、シクロスポリン、ヒドロコルチゾン、モノステアリ
ン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ハッカ油、鎮痛
剤、精神安定剤、抗高血圧剤、抗生物質、抗ヒスタミン
剤、抗菌性物質等も挙げられる。これら、生理活性成分
の中でも、指先に保湿性を付与する保湿成分を、前述の
保湿成分の他に配合することが好ましい。
【0057】これらの成分の配合量は、その素材により
有効成分量が異なるため一概には規定できないが、一般
にゲル体の質量に対して0.001〜80質量%である
のが好ましく、0.05〜30質量%であるのがより好
ましい。
【0058】本発明では、シートの表面に上記の各種成
分、特に水分と保湿剤を含む液体層を設けていることが
好ましい。液体層はシートに液体成分を後添加して設け
ても良いし、ゲルを形成した後に塩類を塗布して、内部
から液体成分をブリードさせて設けても良い。また、液
体層には化粧品で使用可能な粘剤、接着剤成分を配合し
ていても構わない。この液体層を設けることで冷感をよ
り強く感じることができる。
【0059】以下に、本発明である、シートの表面に液
体層を設けた指先用シート状化粧料の製造方法の例を示
す。指先用シート状化粧料は当該ゲル体を構成する網目
構造を有する合成高分子が、(a)1種または2種以上
の重合性不飽和単量体と架橋性不飽和単量体との共重合
体、または(b)側鎖にカルボキシル基、スルホン酸
基、水酸基、アミド基、アミノ基からなる群より選ばれ
る少なくとも1種の官能基を有する、1種または2種以
上の重合性不飽和単量体を重合して得られる親水性合成
高分子と、多価金属イオン化合物、多価カルボン酸、多
価アルコール、多官能エポキシド類およびジアルデヒド
類からなる群より選ばれる少なくとも1種の架橋性因子
とを反応して得られる架橋構造体であることが好まし
い。
【0060】上記(a)の重合性不飽和単量体と架橋性
不飽和単量体との共重合体を、網目構造を有する合成高
分子として用いた場合のゲル体の製造方法としては、例
えばゲル体を構成する溶媒に重合性不飽和単量体、架橋
性不飽和単量体および重合開始剤を加えて重合を行う方
法が挙げれる。重合には加熱または光照射を施すか、あ
るいは重合開始剤の添加によって重合が始まる系を選択
してもよい。
【0061】一方、上記(b)の親水性合成高分子と架
橋性因子とを反応させてできる架橋構造体を、網目構造
を有する合成高分子として用いた場合のゲル体の製造方
法としては、例えばあらかじめ前述の方法と同様にして
重合した親水性合成高分子を溶解し、この溶液に架橋性
因子を添加して架橋反応を行う方法が挙げられる。架橋
反応は加熱によって開始してもよく、反応開始剤の添加
によって開始してもよい。また、架橋性因子の添加によ
り直ちに架橋反応が始まる系を選択してもよい。
【0062】前記(a)の不飽和単量体を重合してゲル
体を得る場合において、前述の単量体および溶媒等を配
合した溶液を用いて熱重合する場合には、アゾビスシア
ノ吉草酸やアゾビスアミノプロパン二塩酸塩等のアゾ系
重合開始剤、あるいは硫酸第一鉄、亜二チオン酸塩、ピ
ロ亜硫酸塩等の還元剤と過酸化水素、t−ブチルハイド
ロパーオキサイド、ペルオキソ二硫酸塩等の過酸化物と
からなるレドックス系重合開始剤を添加して重合するこ
とができる。これらのアゾ系重合開始剤およびレドック
ス系重合開始剤は、必要に応じて単独または混合して使
用してもよい。なお、レドックス系重合開始剤を用いる
場合には、加熱をせずに添加するだけで重合が始まる系
としてもよい。また、光重合する場合は、アセトフェノ
ン系、ベンゾインエーテル系、リン系、ベンゾフェノン
系、チオキサントン系、アゾ系等の光ラジカル重合開始
剤、ジアゾニウム塩、ジアリルヨードニウム塩、トリア
リールスルホニウム塩等の光カチオン重合開始剤等を添
加して重合することができる。
【0063】指先用シート状化粧料の厚み調整は、かか
るゲル体の硬化が終了する前のゲル形成用配合物に対し
て、例えば押出機やドクターブレード等を用いて展延し
たり、所定の深さをもった容器、例えばブリスター容器
に充填したりすることで行われる。
【0064】所定の深さの凹部をもった容器に充填する
後者の方法では、かかる容器の形状を使用時の指先用シ
ート状化粧料の形状に合わせて形成しておけば、インラ
イン製造プロセスが容易となり、製造工程上好ましいも
のとなる。さらに、長い帯状のゲル体を形成させこれか
ら目的とする使用時の形状に打抜く方法に比べて、廃棄
するゲルの発生量が抑えられること、またゲル体と打抜
き刃の接触がないことから衛生的であること等の観点か
らも好適である。
【0065】指先用シート状化粧料の一方の表面に上記
非粘着処理剤(ここで言う非粘着処理とは完全に粘着性
を有しなくする処理ではなく、シートが指先に粘着する
程度の弱粘性を有する程度の処理である)を用いて、シ
ート表面に液体層を設ける方法としては、(i)ゲル体
の硬化が終了した後に、その表面に非粘着処理剤を用い
て処理しても構わないし、(j)ゲル体の硬化が終了す
る前に、その表面に非粘着処理剤を用いて処理しても構
わない。なお、本発明における「ゲル体の硬化が終了」と
は、ゲル化前の配合物がゲル化反応を起こして保形性を
有する状態になったことをいう。
【0066】上記(i)の場合の製造方法としては、硬
化が終了したゲル体の一方の表面に、例えばコーター、
印刷機、ハケ等を用いた塗工やスプレー等を用いた噴霧
等の方法で、非粘着処理剤を施す方法が好適である。
【0067】また、上記(j)の場合の製造方法として
は、前述の方法で厚み調整を行った硬化終了前のゲル形
成用配合物の一方の表面に、例えばコーター、印刷機、
ハケ等を用いた塗工やスプレー等を用いた噴霧等の方法
で、非粘着処理剤を施す方法が好適である。
【0068】ただし、上記(j)の場合の製造条件とし
て、硬化終了前のゲル形成用配合物の一方の表面に非粘
着処理剤を用いて処理する時のゲル形成用配合物は、あ
る程度以上粘度を有することが望ましい。かかる粘度と
しては、1,000センチポイズ以上が好ましい。すな
わち、非粘着処理剤を用いて処理する時のゲル形成用配
合物の粘度が1,000センチポイズより小さいと、か
かるゲル形成用配合物と非粘着処理剤が混ざり合って、
処理を施していない他方の面まで非粘着処理剤による効
果が作用し、その結果、製造される指先用シート状化粧
料の両表面の粘着度合いに差が生じなく、適度な液体層
を設けることができなくなるおそれがある。
【0069】また上記(j)の場合の製造方法として、
硬化終了前のゲル形成用配合物の厚み調整を行う際に、
かかるゲル形成用配合物に非粘着処理剤を施すことによ
って、製造される指先用シート状化粧料の両表面の粘着
度合いに差を生じさせ、液体層を設けることもできる。
すなわち、硬化終了前のゲル形成用配合物の厚み調整を
行う際に、非粘着処理剤を介在させることが可能なシー
ト(以下、介在シートという)に、非粘着処理剤を一面
に介在させ、かかる介在シートを硬化終了前のゲル形成
用配合物の上に乗せた上で、ドクターブレードやスキー
ジー等を用いて硬化終了前のゲル形成用配合物の厚み調
整を行う。その結果、介在シートが保持していた非粘着
処理剤をかかるゲル形成用配合物に転写することがで
き、これをゲル体の硬化の終了まで静置することで、目
的とする両表面の粘着度合いが異なり、液体層を有する
指先用シート状化粧料を得ることができる。
【0070】かかる製造方法の場合、厚み調整を行う直
前のゲル形成用配合物の粘度は、10,000〜2,0
00,000センチポイズであることが好ましい。すな
わち、10,000センチポイズより小さいと、かかる
ゲル形成用配合物と非粘着処理剤が混ざり合って、処理
を施していない他方の面まで非粘着処理剤による効果が
作用し、その結果、製造される指先用シート状化粧料の
両表面の粘着度合いに差が生じなくなり、適度な液体層
を設けることができなくなるおそれがある。また、2,
000,000センチポイズより大きいと、かかるゲル
形成用配合物の厚み調整自身が困難となる。
【0071】なお介在シートとしては、非粘着処理剤を
一面に介在させることができるものであればどんなもの
でもよく、例えば、プラスチックシート、スポンジシー
ト、紙、織布、不織布等が挙げられる。介在シートは、
使用時までには指先用シート状化粧料から剥がすため、
剥離が容易なプラスチックシート等が好ましい。
【0072】また、介在シートに非粘着処理剤を介在さ
せやすくするために、非粘着処理剤の中に増粘剤を加え
ることも可能である。
【0073】指先用シート状化粧料は、使用されるまで
の間、少なくとも粘着面側にポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリエチレンテレフタレート等のプラスチックフ
ィルムをそのままの状態で、またはそのプラスチックフ
ィルムの表面にシリコーン樹脂等の離型剤を塗布もしく
は焼付けした状態で離型紙として貼り付けておくのが、
衛生上好ましい。また、指先用シート状化粧料の乾燥を
防いだり、衛生上の配慮から、さらに非粘着面側にも上
記離型紙を貼り付けるのが好ましい。
【0074】なお、貼り付けられた離型紙は、その柔軟
性が乏しいため指先の動きに十分追従することができな
いことから、使用時には剥がすことが好ましい。非粘着
面に離型紙を貼り付けたままで使用すると、使用中に離
型紙が指先用シート状化粧料から剥がれてしまい扱いに
くくなる。上記離型紙は、指先用シート状化粧料のゲル
製造プロセスの際に下敷きや表面材として用いてもよい
し、指先用シート状化粧料の製造が終了した後で貼り付
けてもよい。
【0075】本発明の指先用シート状化粧料の形状とし
ては、例えば図1に示すような、爪を被覆する形状であ
れば問題ないが、冷感をより感じる指先と生爪の部分を
被覆する形状であることが好ましい。さらに、全長が1
5mm以上あることが好ましい。
【0076】また、本発明の指先用シート状化粧料は、
図2に示すように、爪にのせるか、爪から指先までを覆
うようにして使用する。使用時間は1〜60分が挙げら
れるが、3〜15分使用することが好ましい。1分未満
では満足感が得られにくく、60分以上では就寝時を除
いて指を使用する作業に支障がでる問題がある。
【0077】また、本発明の指先用シート状化粧料を使
用した後、クリーム、乳液、ローションを用いてマッサ
ージを行ったり、粘剤入りのエッセンスをつけて継続的
な保湿を行ったり、ネイルカラーを用いることでより効
果的に指先の手入れを行うことができる。
【0078】
【実施例】以下、実施例および比較例によって本発明を
さらに詳細に説明する。実施例および比較例で用いた評
価方法は以下の通り。
【0079】[皮膚有用性評価]専門パネラーを各評価
品目ごとに10名ずつ用意し、表1に示す評価基準に従
って評価を行い、全パネラーの合計点数を以て評価結果
とした。従って、点数が高いほど評価項目に対する有用
性が高いことを示す。(満点:50点)尚、サンプルは
1日に1回ずつ2週間使用した後に評価を行なった。
【0080】[表1] 基 準 点 数 ---------------------------------------------- 効果が高く感じられる 5 効果が感じられる 4 効果はやや感じられる 3 効果はわずかしか感じられない 2 効果が感じられない 1
【0081】実施例1 下記の製造方法により、指先用シート状化粧料を作製し
た。指先用シート状化粧料をつくる単一の合成高分子ゲ
ル体のゲル形成用配合物と非粘着処理剤の組成を表2に
示す。
【0082】 [表2] 組 成 質量% --------------------------------------------------------------- <ゲル形成用配合物> 重合性不飽和単量体 アクリル酸 25.0 架橋性不飽和単量体 N,N' −メチレンビスアクリルアミド 0.1 重合開始剤 4%過硫酸アンモニウム水溶液 5.0 2%ピロ亜硫酸カリウム水溶液 5.0 pH調整剤 10%水酸化ナトリウム水溶液 40.0 保湿剤 グリセリン 10.0 トリエチレングリコール 10.0 アロエエキス(1,3−BG抽出液、 乾燥残分0.8質量%) 0.7 防腐剤 パラベン 0.13 薬効成分 モモの葉エキス(抗炎症剤、1,3-BG抽出液 乾燥残分1.5質量%) 0.5 精製水 残 量 合計 100.0 <非粘着処理剤> 架橋性因子 塩化アルミニウム六水和物(Al含有量:11質量%) 10.0 溶媒 エチルアルコール 50.0 精製水 残 量 保湿成分・生理活性成分 アロエエキス(同上) 2.0 モモの葉エキス(同上) 1.0 l−メントール 0.2 合計 100.0
【0083】表2に示すゲル形成用配合物のうち重合開
始剤(4質量%過硫酸アンモニウム水溶液および2質量
%ピロ亜硫酸カリウム水溶液)を除く成分を、精製水お
よびグリセリン等を溶媒として溶解混合した後、前記重
合開始剤を加えてよく攪拌して、ゲル形成用配合物を得
た。次いで、表面にシリコーン樹脂(離型剤)が焼付け
されたポリエチレンテレフタレートシート(厚さ50μ
m)上に厚さ1.0mmのスペーサーを設置し、当該ス
ペーサーで囲まれた範囲に前記ゲル形成用配合物を流し
込んだ上に、15デニールのナイロン製チュールの前述
の開口率が十分に大きい織布を前記配合組成物中に浸漬
させた。さらに、上記配合物の表面を、表面にシリコー
ン樹脂(離型剤)が焼付けされたポリエチレンテレフタ
レートシート(厚さ100μm)で覆い、70℃で5分
間加熱して重合を行うことにより、ゲル体の硬化を終了
させて、合成高分子ゲル体を形成した。
【0084】上記合成高分子ゲル体から、厚さ100μ
mのポリエチレンテレフタレートシートを剥がして、そ
の剥がしたゲル体表面に、表2に示す非粘着処理剤の架
橋性因子(塩化アルミニウム六水和物)と保湿成分等を
溶媒(エチルアルコールおよび精製水)に溶解した混合
液をハケを用いて均一に、40mg/cm2(すなわち
架橋当量で、1×10-5当量/ cm2)で塗って処理し
た。さらに、図1(平面図では離型紙を図示せず)に示
すように、この非粘着処理剤で処理した側のゲル体表面
に厚さ50μmのポリプロピレンシートからなる離型紙
(4)を乗せて、織布(2)が内在されたシート状化粧
料(1)を図1に示す形状に打ち抜いた。次いで、図1
のシート状化粧料(1)の形状を拡大した形状の凹部を
有する真空成型した皿状のブリスター容器(図面では図
示せず)に上記シートを投入し収納して、該ブリスター
容器の周囲を、アルミとポリエチレンを積層したフィル
ムで熱シールし密封して目的とする最終製品を得た。使
用時にはブリスター容器のシールを剥がし、シート状化
粧料を取り出し、ポリプロピレンシート(4)と前記5
0μmのポリエチレンテレフタレート(3)の両離型紙
を除き、図2に示すようにシート化粧料(1)の非粘着
処理された側の表面に水と保湿成分を含む液体層が形成
された適度な粘着性を有する面を指先の上に1日、10
分間貼着して2週間連用した。
【0085】比較例1 開口率が小さく不透明な不織布に、外観が不透明な膏体
を塗工した表面塗工タイプの市販の爪用シートを用い、
実施例1と同様に連用した。該シート表面に濾紙を当て
ることによって、シート表面に水を含む液体成分は覆わ
れていないことを確認した。
【0086】表3に実施例1および比較例1の評価結果
を示す。
【0087】 [表3] 透明性 冷感 冷感の持続性 リラックスできる 荒れ改善 ------------------------------------------------------------------ 実施例1 透明 50 50 46 40 比較例1 不透明 50 36 35 25
【0088】表3の結果より、本発明の実施例1は比較
例1と比べて、冷感の持続性に優れ、リラックスでき、
かつ指の荒れを改善できることがわかる。比較例1は市
販の爪用シートであるが、使用直後の冷感はあるものの
冷感の持続性が弱く、リラックス効果も弱かった。ま
た、実施例1は透明であり、指先の状態をシートを透し
て確認でき違和感が少ないとのアンケート結果も得られ
た。
【0089】
【発明の効果】以上の結果から、本発明は、外観が透明
で、指先周辺をリラックスさせ、指先の荒れを改善する
効果に優れた指先用シート状化粧料を提供することは明
らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の指先用シート状化粧料の一実施形態の
形状を示す平面図と断面図である。
【図2】本発明の指先用シート状化粧料の使用状態を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 指先用シ−ト状化粧料 2 開口率が十分に大きい織布または不織布 3,4 離型紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 康 奈良県奈良市大安寺7丁目1番33号 (72)発明者 東 孝 奈良県桜井市桜井585番地 ローレルコー ト桜井南706号 Fターム(参考) 4C081 AA02 AA12 BA17 BB06 BC02 BC03 CA081 CA102 CC05 CE02 DC04 4C083 AA112 AB051 AB222 AC102 AC112 AC122 AC482 AD092 AD532 BB51 CC02 CC07 CC28 DD01 DD12 DD27 DD41 EE06 EE07 EE12 FF01 FF04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘着性を有する、外観が透明または半透
    明のシート状製剤であって、同シートの内部に、開口率
    が十分に大きい織布または不織布を厚み方向に内在させ
    てあることを特徴とする指先用シート状化粧料。
  2. 【請求項2】 前記シート状製剤に、保湿成分が含まれ
    ていることを特徴とする請求項1に記載の指先用シート
    状化粧料。
  3. 【請求項3】 前記シート状製剤の形状が、指先とつめ
    を覆う形状であることを特徴とする請求項1または2に
    記載の指先用シート状化粧料。
  4. 【請求項4】 前記シート状製剤のシート表面が水を含
    む液体成分で覆われていることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか1項に記載の指先用シート状化粧料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009544353A (ja) * 2006-07-20 2009-12-17 アレジャンス・コーポレーション エラストマー物品用の非水性コーティング組成物、及びそれを有する物品
US8835014B2 (en) 2002-10-22 2014-09-16 Allegiance Corporation Coating composition for skin-contacting surface of elastomeric articles and articles containing the same

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