JP2001017841A - 親水性濾過膜 - Google Patents
親水性濾過膜Info
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Abstract
行うのに適した形態に成形することが可能な親水性濾過
膜を提供する。 【解決手段】 膜を形成するポリマーのSP値が21以
上である限外濾過膜において、該膜中に無機塩と水とを
含有し、無機塩含有量がポリマー1kg当り0.5mo
l以上であり、かつ、無機塩濃度が1mol/Lから2
5℃における飽和近傍濃度の範囲である親水性濾過膜。
Description
に用いられる濾過膜に関し、さらに詳しくは、濾過モジ
ュール等の濾過に適した形態に成形するに際して、膜性
能を低下させることなく容易に成形することが可能な濾
過膜に関する。
後に乾燥させると乾燥前に比べて著しく透水性能や分画
特性等の膜特性が低下することが知られている。一方、
濾過モジュール等の濾過に適した形態に成形するに際し
て、該濾過膜が湿潤状態では接着剤との界面が剥離する
等の問題を生ずることがあった。膜特性を低下させるこ
となく、接着での問題を回避するために、従来は、グリ
セリン等の低揮発性有機液体を該濾過膜中に含浸させて
乾燥することが行われていた。しかしながら、この方法
では膜を使用するにあたって低揮発性有機液体を洗浄す
るのに時間がかかったり、その洗浄排水を無害化するた
めの処理が必要であった。
く膜の水分を除去する方法として、無機塩を使用するこ
とが特開昭57−21903号公報や特開平3−245
827号公報、特開平6−277470号公報等で提案
されている。
透膜に無機塩水溶液を含浸させた後、特定含水率になる
まで乾燥することによって、膜特性を低下させることな
く接着可能にすることが開示されている。さらに、特開
平3−245827号公報では、逆浸透膜を特定濃度の
硫酸塩水溶液に浸漬した後、遠心処理等の手段を用いて
中空部の水を除去することによって、膜特性を低下させ
ることなく接着可能にすることが開示されている。しか
しながら、これらの方法を限外濾過膜に適用した場合、
膜特性の保持が十分でなかったり、接着界面での剥離が
起きる問題があった。また、特開平6−277470号
公報において、無機塩溶液を含浸させた後乾燥すること
によって膜の空孔部分に無機塩を詰めた多孔膜は、再度
湿潤することによって乾燥処理前の膜特性を回復するこ
とが開示されている。しかしながら、該公報で開示され
た情報を基に、ポリアクリロニトリル等の極性ポリマー
から形成された限外濾過膜を処理した場合、膜特性の保
持が十分でなかったり、接着界面での剥離が起きるとい
う問題があった。
特性を保持し、かつ、限外濾過を行うのに適した形態に
成形することが可能な親水性濾過膜を提供することを課
題とする。
決するものである。すなわち、本発明は、(1)膜を形
成するポリマーのSP値が21以上である限外濾過膜に
おいて、該膜中に無機塩と水とを含有し、無機塩含有量
がポリマー1kg当り0.5mol以上であり、かつ、
無機塩濃度が1mol/Lから25℃における飽和近傍
濃度の範囲であることを特徴とする親水性濾過膜、
(2)無機塩が、塩化リチウム、塩化マグネシウム、塩
化カルシウム、塩化アルミニウム、塩化鉄、硝酸リチウ
ム、硝酸マグネシウム、硝酸カルシウム、硝酸アルミニ
ウム、硝酸鉄、チオシアン酸カリウム、硫酸水素ナトリ
ウム、炭酸カリウムの中から選ばれた少なくとも1種で
ある上記(1)記載の親水性濾過膜、(3)膜中の無機
塩含有量がポリマー1kg当り1mol以上である上記
(1)記載の親水性濾過膜、(4)無機塩が塩化リチウ
ム、塩化マグネシウム、塩化カルシウムの中から選ばれ
た少なくとも1種であり、膜中の無機塩濃度が、2mo
l/Lから25℃における飽和濃度の範囲である上記
(1)記載の親水性濾過膜、に関する。
性ポリマーとしては、エチルセルロース(SP値21;
Polymer Handbook(第3版),Joh
nWiley&Sons,New York,198
9)、ニ酢酸セルロース(SP値23;同上)、酢酸セ
ルロース(SP値27;同上)、セルロース(SP値3
2;同上)等のセルロース類、ポリアミド6,6(SP
値23;同上)等のポリアミド類、ポリビニルアルコー
ル(SP値26;同上)、ポリアクリロニトリル(SP
値26;同上)等のアクリル系樹脂、ポリフッ化ビニリ
デン(SP値23;Journal of Polym
er Science;PartB:Polymer
Physics,Vol.26,785−794(19
88))等のフッ化ビニリデン系樹脂が挙げられる。こ
れらのポリマーは単独で膜を形成していても良いし、こ
れらのポリマー1種または複数種が主成分として他のポ
リマーとブレンドされて膜を形成していても良い。な
お、本発明でいうSP値の単位は、(MPa)1/2 であ
る。
01μm〜0.02μm未満である。該孔径は、0.1
重量%のデキストラン水溶液の阻止率と該デキストラン
の分子量分布から求めた分子量を用い、下記の数式
(1)によって計算される値である。
g)、Mは分子量(g/mol)、Nはアボガドロ数
(mol-1)である。上記条件で求める場合、Vは1.
0として計算する。
カリ金属、アルカリ土類金属、アルミニウム、鉄(II
I)のハロゲン化物、硝酸塩、硫酸塩、炭酸塩、リン酸
塩、チオシアン酸塩、チオ硫酸塩、ホウ酸塩が挙げられ
る。これらの内、25℃における溶解度が0.2mol
/L以上である無機塩が好ましい。好ましくは、塩化リ
チウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、塩化アル
ミニウム、塩化鉄、硝酸リチウム、硝酸マグネシウム、
硝酸カルシウム、硝酸アルミニウム、硝酸鉄、チオシア
ン酸カリウム、硫酸水素ナトリウム、炭酸カリウムであ
り、特に好ましくは、塩化リチウム、塩化マグネシウ
ム、塩化カルシウムである。これらの無機塩は単独で用
いても良く、また、複数種を混合して用いることもでき
る。
塩と水とを含有し、無機塩の含有量がポリマー成分1k
gに対して0.5mol以上である必要がある。好まし
くは1mol以上であり、より好ましくは2mol以上
である。0.5mol未満では、透水性能が低下する。
5℃における飽和近傍濃度の範囲である必要がある。該
無機塩濃度の好ましい範囲は、濾過モジュールを成形す
るに際して膜を固定するために用いる接着剤の種類によ
って若干異なる。該接着剤としては、通常、エポキシ樹
脂やウレタン樹脂が使用される。エポキシ樹脂の場合に
は、1mol/Lから該無機塩の25℃における飽和濃
度の範囲が好ましく、2mol/Lから該無機塩の25
℃における飽和濃度の範囲がより好ましい。一方、ウレ
タン樹脂の場合には、2mol/Lから該無機塩の25
℃における飽和濃度の範囲が好ましく、3mol/Lか
ら該無機塩の25℃における飽和濃度の範囲がより好ま
しい。該無機塩濃度が1mol/L未満では、濾過モジ
ュールを成形した場合に接着界面での剥離や接着部の強
度不足が起きる傾向が強くなる。また、飽和近傍濃度を
越える濃度では、膜中で無機塩の結晶が析出することに
よって分画特性を低下させる傾向が強くなる。
および無機塩濃度とは、下記の数式(2)、(3)、
(4)で計算される値である。 S=(1000+A−P)×C/P (式2) W=(A−P)/P−S×M/1000 (式3) SC=(1000+A−P)×C×ρ/(A−P) (式4) ここで、Sが無機塩含有量(mol/kg−ポリマ
ー)、Wが含水量(kg/kg−ポリマー)、SCが無
機塩濃度(mol/L)であり、Aは濾過膜サンプルの
重量、Pは該濾過膜サンプルを形成しているポリマー重
量、Cは濾過膜サンプルを1000gの純水中に浸漬し
て溶出した液の無機塩濃度(mol/kg−液)、Mは
無機塩の無水物としての分子量(g/mol)、ρは該
濃度の無機塩水溶液の密度(kg/L)である。具体的
な計算方法は後述する。また、本発明における飽和近傍
濃度とは、該無機塩の25℃における飽和濃度の1.1
倍の値である。
膜した膜を湿潤状態のまま、予め所定濃度に調整した無
機塩水溶液と接触させて、該膜中に該無機塩を含浸させ
ることによって、容易に調製することができる。
液中に浸漬する方法、膜に無機塩水溶液を噴霧する方
法、膜上に無機塩水溶液を流下させる方法等を採ること
ができる。この場合、膜と接触させる無機塩水溶液の濃
度や接触時間を調整することによって、膜中の無機塩含
有量を制御することができる。膜種によっては、製膜後
に湿潤状態を保ったまま加熱処理を行って膜構造を固定
する工程を経ることがあるが、この時に同時に含浸処理
を行うことも可能である。
乾燥処理を行なうことによって含水量を調整し、所定の
膜中無機塩濃度に調整することができる。この場合、乾
燥時の環境温度や湿度、および、乾燥環境への暴露時間
を調整することによって、含水量を制御することができ
る。
に説明する。 (1)純水透水量の測定 濾過膜サンプルの片側表面から他の表面へ1kgf/c
m2 の差圧をかけて25℃の限外濾過水を透過させ、単
位時間、単位圧力(単位差圧)当りの透過速度を測定
し、その量をL/hr・m2 ・atmで表した。但し、
中空糸の場合には外表面積を有効表面積として計算し
た。 (2)分画性能の測定 0.1重量%のデキストランT−2000(Pharm
acia Biotech社製 Dextran T−
2000)水溶液を用い、入り圧と出圧の平均圧力を
0.5kgf/cm2 、流体線速を1m/secなるク
ロスフローの条件、25℃の温度条件で濾過し、30分
後の阻止率を測定した。 (3)膜中の無機塩含有量の測定と無機塩濃度の計算 濾過膜サンプル約20gを精秤(重量A)した後、純水
1000g中に24時間浸漬した。該水溶液中のイオン
濃度をICPおよびイオンクロマトグラフィーを用いて
分析し、定量(濃度C;mol/kg−液)した。
出し、純水100g中に浸漬して洗浄した。この洗浄操
作を3回行った後、105℃で16時間乾燥し、乾燥後
の重量を精秤してサンプルのポリマー重量(重量P)を
求めた。該ポリマー重量と上記のイオン濃度から無機塩
含有量、含水量および無機塩濃度を各々数式(2)、
(3)、(4)によって求めた。
ー)、Wが含水量(kg/kg−ポリマー)、SCが無
機塩濃度(mol/L)であり、Aは濾過膜サンプルの
重量、Pは該濾過膜サンプルを形成しているポリマー重
量、Cは濾過膜サンプルを1000gの純水中に浸漬し
て溶出した液の無機塩濃度(mol/kg−液)、Mは
無機塩の無水物としての分子量(g/mol)、ρは該
濃度の無機塩水溶液の密度(kg/L)である。
ず、下記数式(5)から無機塩の質量濃度(mol/k
g−液)を計算した。次いで、試薬を用いて該質量濃度
の液を別途調整し、その液の25℃における密度を測定
して求めた。 SC’=S×P/(A−P) (式5) なお、飽和濃度を超えている場合には、懸濁状態での液
重量と容積を測定し、その値から求めた。
91.5重量%、アクリル酸メチル8.0重量%、メタ
クリル酸スルホン酸ソーダ0.5重量%からなる極限粘
度[η]=1.2の共重合体(SP値:25)18重量%
および重量平均分子量600のポリエチレングリコール
(和光純薬社製、PEG600)21重量%を、プロピ
レンカーボネート9.15重量%とジメチルスルホキシ
ド51.85重量%の混合溶媒に溶解して均一溶液とし
た。この液を60℃に保ち、テトラエチレングリコール
50重量%と水50重量%との混合溶液からなる内部液
とともに、紡口(二重環状ノズル)から吐出させ、60
℃の水浴中に浸漬させて、外径1.35mm、内径0.
75mmのポリアクリロニトリル系中空糸膜を作成し
た。次いで、該膜を純水中に十分水洗した後、55℃ま
で昇温して3時間保持した後に室温に戻した。
2 ・atmであり、デキストランT−2000の阻止率
は85%であった。該阻止率とデキストランT−200
0の分子量分布から求めた孔径は、0.013μmであ
った。また、該膜の含水量は2.7kg/kg−ポリマ
ーであった。
し、25℃において2時間静置した後、表1に示す環境
条件で1時間乾燥した。なお、実施例5および比較例2
では、無機塩水溶液に25℃浸漬した後、乾燥処理の代
わりに、糸の端部において700Gの遠心力がかかる条
件で1時間遠心処理を施して脱液を行った。上記のよう
な処理を行った膜について、上記の方法によって膜中の
無機塩含有量と無機塩濃度を求めた。また、上記の処理
を行った膜を純水中に4時間浸漬した後、純水透水量と
分画性能を測定した。結果を表2に示す。
を内径25mmのアクリル樹脂製ケースに挿入し、両端
部をエポキシ樹脂で封止して、濾過モジュールを形成し
た。該濾過モジュールを用いて、操作圧3kgf/cm
2 の条件で濾過および逆洗を1000回繰り返し、リー
クの有無を観察した。
透水性能、分画性能が無機塩処理前と同等であり、接着
剤での封止も良好に行われ、リークの発生は全くなかっ
た。
ロニトリル系中空糸を大量の純水で水洗した後、0.7
5mol/Lの塩化カルシウム水溶液に浸漬し、55℃
まで昇温して3時間保持した後に室温に戻した。次い
で、温度40℃、相対湿度30%の環境で1時間乾燥し
た。該膜の純水透水量は、305L/hr・m2 ・at
m、デキストランT−2000の阻止率は84%であ
り、純水で熱処理を施した湿潤膜と同等な値であった。
なお、該膜中の無機塩含有量、含水量は、各々1.9m
ol/kg−ポリマー、0.29kg/kg−ポリマー
であった。また、無機塩濃度は5.4mol/Lであ
り、25℃における飽和濃度の0.93倍であった。
た他は、実施例1と同様にして濾過モジュールを形成
し、リークの有無を観察した。その結果、全くリークは
発生しなかった。
および相対湿度を表3に示した条件に変えた他は実施例
1と同様にして、中空糸膜を処理した。該膜の純水透水
量と分画性能、および、膜中の無機塩含有量と無機塩濃
度を測定した結果を表4に示す。いずれの例でも、透水
性能、分画性能が無機塩処理前と同等であった。
ールを形成し、リークの有無を観察したところ、リーク
の発生は全くなかった。
した中空糸膜を、特開昭57−21903号公報の記載
内容に準拠して、塩化ナトリウム水溶液1.8mol/
L(10重量%)に2時間浸漬した。次いで、表面付着
液を遠心処理して除いた後、温度25℃、相対湿度30
%の環境で30分間乾燥した。該膜中の無機塩含有量と
含水量は、各々4.7mol/kg−ポリマー、0.6
3kg/kg−ポリマーであり、含水膜重量基準の含水
率は、乾燥前の含水率の45%であった。また、無機塩
濃度は6.4mol/Lであり、25℃における飽和濃
度の1.2倍であった。該膜の純水透水量は、380L
/hr・m2 ・atm、デキストランT−2000の阻
止率は44%であり、分画性能が低下していた。
した中空糸膜を、特開平3−245827号公報の記載
内容に準拠して、0.5mol/L(MgSO4 ・7H
2 O11重量%)の硫酸マグネシウム水溶液に2時間浸
漬した。次いで、表面付着液を遠心処理して除いた。該
膜中の無機塩含有量と含水量は、各々0.7mol/k
g−ポリマー、1.3kg/kg−ポリマーであり、含
水膜重量基準の含水率は、乾燥前の含水率の79%であ
った。また、無機塩濃度は0.5mol/Lであり、2
5℃の飽和濃度の0.19倍であった。該膜の純水透水
量と分画性能を測定した結果、各々300L/hr・m
2 ・atm、85%であり、無機塩処理前と同等であっ
た。
ールを形成したところ、ウレタン樹脂成分であるイソシ
アネート基の分解による発泡が起こり、接着部に気泡が
多量に混在していた。該モジュールで実施例1と同様に
してリークの有無を観察したところ、濾過・逆洗の繰り
返し10回目でリークが発生した。
社製Kynar761 SP値:23)20重量%、N
−メチル−2−ピロリドン68重量%、平均分子量50
000のポリエチレングリコール(和光純薬工業社製試
薬一級)15重量%を混合・溶解して原液を調製した。
原液を50℃に加熱してガラス板上に流延し、直ちに3
0℃の水中に浸漬して凝固させた後、ガラス板から自然
に剥離させて平膜を得た。次いで、大量の純水で水洗し
た後、55℃まで昇温して3時間保持した後に室温に戻
して保存した。
は、210L/hr・m2 ・atm、デキストランT−
70の阻止率は16%であった。該阻止率とデキストラ
ンT−70の分子量分布から求めた孔径は、0.006
μmであった。該膜を、0.75mol/Lの塩化カル
シウム水溶液に浸漬し、25℃において2時間静置した
後、25℃−相対湿度30%の環境条件で1時間乾燥し
た。
1.5mol/kg−ポリマー、0.2kg/kg−ポ
リマーであった。また、無機塩濃度は5.8mol/L
であり、25℃の飽和濃度の0.99倍であった。該膜
の純水透水量と分画性能を測定したところ、純水透水量
が205L/hr・m2 ・atm、デキストランT−7
0の阻止率が16%であり、無機塩処理前と同等であっ
た。
のABS製環状板の片面に、10mm幅で実施例6のウ
レタン樹脂を塗布し、直ちに上記の無機塩処理した平膜
を置いて接着して平膜カートリッジを成形した。該接着
面を観察したところ、気泡の発生がなく、良好な接着部
を形成していた。該カートリッジの両面から5分毎に交
互に0.5kgf/cm2 の圧力をかけて純水を透過さ
せ、リークの有無を観察したところ、100回繰り返し
てもリークは発生しなかった。
た以外は、実施例10と同様にして膜を処理した。該膜
中の無機塩含有量と含水量は、各々1.5mol/kg
−ポリマー、1.9kg/kg−ポリマーであった。ま
た、無機塩濃度は0.75mol/Lであり、25℃の
飽和濃度の0.13倍であった。該膜の純水透水量と分
画性能を測定したところ、純水透水量が208L/hr
・m2 ・atm、デキストランT−70の阻止率が16
%であり、無機塩処理前と同等であった。
ッジを形成したところ、ウレタン樹脂が発泡し、接着部
に気泡が多量に混在した。該カートリッジのリークの発
生を観察したことろ、3回目で膜が剥離してリークし
た。
では、製膜後の膜特性を保持し、かつ、限外濾過を行う
のに適した形態に成形することが可能である。また、使
用時には、容易に洗浄することができ、洗浄排水の無害
化処理を行う必要がないので、実用上極めて有用であ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 膜を形成するポリマーのSP値が21以
上である限外濾過膜において、該膜中に無機塩と水とを
含有し、無機塩含有量がポリマー1kg当り0.5mo
l以上であり、かつ、無機塩濃度が1mol/Lから2
5℃における飽和近傍濃度の範囲であることを特徴とす
る親水性濾過膜。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19100799A JP4108227B2 (ja) | 1999-07-05 | 1999-07-05 | 親水性濾過膜 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19100799A JP4108227B2 (ja) | 1999-07-05 | 1999-07-05 | 親水性濾過膜 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001017841A true JP2001017841A (ja) | 2001-01-23 |
JP4108227B2 JP4108227B2 (ja) | 2008-06-25 |
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ID=16267332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19100799A Expired - Fee Related JP4108227B2 (ja) | 1999-07-05 | 1999-07-05 | 親水性濾過膜 |
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---|---|
JP (1) | JP4108227B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001038166A (ja) * | 1999-08-03 | 2001-02-13 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 親水性多孔膜 |
JP2004122621A (ja) * | 2002-10-03 | 2004-04-22 | Daicel Chem Ind Ltd | 表面保護フィルム及びその製造方法 |
JP2020508864A (ja) * | 2017-03-01 | 2020-03-26 | 日東電工株式会社 | 選択透過性酸化グラフェン膜 |
JP2020512187A (ja) * | 2017-03-24 | 2020-04-23 | 日東電工株式会社 | 選択透過性酸化グラフェン膜 |
-
1999
- 1999-07-05 JP JP19100799A patent/JP4108227B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020512187A (ja) * | 2017-03-24 | 2020-04-23 | 日東電工株式会社 | 選択透過性酸化グラフェン膜 |
US11117101B2 (en) | 2017-03-24 | 2021-09-14 | Nitto Denko Corporation | Selectively permeable graphene oxide membrane |
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---|---|
JP4108227B2 (ja) | 2008-06-25 |
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