JP2001017587A - アイアンクラブヘッド - Google Patents

アイアンクラブヘッド

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JP2001017587A
JP2001017587A JP11195557A JP19555799A JP2001017587A JP 2001017587 A JP2001017587 A JP 2001017587A JP 11195557 A JP11195557 A JP 11195557A JP 19555799 A JP19555799 A JP 19555799A JP 2001017587 A JP2001017587 A JP 2001017587A
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JP
Japan
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head
face
width
iron club
top edge
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JP11195557A
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English (en)
Inventor
Ryota Kajita
良太 梶田
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Bridgestone Sports Co Ltd
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Bridgestone Sports Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッドの大型化に当たりフェース長さを長く
設定しながらも、重心高さの低いアイアンクラブヘッド
を提供する。 【解決手段】 ロフト角度が23乃至28度で、フェ−
ス長さが78mm以上のアイアンクラブヘッドにおい
て、水平面に垂直としたフェースを正面視した際に、
1).フェ−ス平面のヒ−ル側端部におけるヘッド幅が
26mm以下とすると共にトップエッジ角度を15度以
下とするか、2).アイアンクラブヘッドのヘッド最大
幅を51mm以下とすると共にトップエッジ角度を19
度以上とするか、または3).ヘッド最大幅を51mm
以下とすると共にフェ−ス平面のヒ−ル側端部でのヘッ
ド幅を26mm以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】大型化されたアイアンクラ
ブ、特にロフト角が23乃至28度とされるアイアンク
ラブのヘッドの低重心化に関する。
【0002】
【従来の技術】アイアンクラブでは、フェアウエイ上
(即ち地面上)に有るボ−ルを打撃する頻度が多く、そ
の場合に、図5に示すように、ボ−ルが打撃されるフェ
−ス面上の点Aとフェ−ス面上の重心位置Bとが大きく
異なっているために、打撃時のエネルギ−ロスが発生す
るとして、従来よりこの差を縮めるためにヘッドの重心
を低くする工夫が成されている。
【0003】一方、最近では、飛距離を増加させるため
にクラブ長さが増加され、またその結果一般技量のゴル
ファ−がミスヒットしないように打撃面のフェ−スが拡
大されたヘッドの大型化が行なわれている。また、ヘッ
ドの大型化に際して、ヘッド材料としてチタニウム合
金、アルミニウム合金などの高比強度の材料が実用化さ
れた結果、ヘッド重量を軽減することが可能となり、そ
の減量分を利用してヘッドのソ−ル部分にタングステン
などの比重の重い材料から成るウエイトを付設してヘッ
ド重心を低下する設計が行なわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、ヘッドの大
型化においては、フェ−スの芯を外して打撃した場合に
おいてもフェ−スを目標方向に正対させるために、ヘッ
ドの重心を通り地面に垂直な軸周りの慣性モ−メントを
一層増加させようとして、フェース長さをより長くする
傾向がある。しかも、このようにフェ−ス長さを長くす
る場合には、トウ側に配置されるヘッド最大幅を出来る
だけ大きくし、フェ−スのヒ−ル側でのヘッド幅を出来
るだけ小さくするような設計手法が用いられるのが業界
の常識であった。このように設計することで、シャフト
付け根部分のくびれが強調され、フェース部の外観がシ
ャープとなって一般技量のプレーヤーに打ち易く感じら
れるとされているからである。
【0005】一方、従来品の各種銘柄のヘッド特性を調
査してみると、図6に示すように、最近の大型ヘ ッド
の場合を含めて、ヘッド最大幅が増加されたものほどヘ
ッド重心の高さが高くなる傾向が見られる。つまり、従
来品においては、ヘッドの大型化に当たり、ヘッド重心
の高さを益々高くしてしまうようなフェース形状が採用
されており、前記したソール部分に配置されたウエイト
の効果を減少させているのが現状である。
【0006】例えば、図7(a)及び(b)に示すよう
に、大型のヘッド(図7a)を設計する場合には、フェ
ースセンターにおけるヘッド幅と後記するトップエッジ
角度とを従前の小さなヘッド(図7b)の値と同一にし
た上で、フェース長さが増大されている。このため、大
型化されたヘッド形状は、ヘッド最大幅が大きくなると
共に、フェ−スのヒ−ル端部でのヘッド幅が小さくなっ
て、ヘッド重心の高さが高くなる結果を招いている。従
って、このような実情に鑑みて、本発明の目的とすると
ころは、ヘッドの大型化に当たりフェース長さを長く設
定しながらも、重心高さの低いアイアンクラブヘッドを
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明に係るアイアンゴルフクラブにおいては、
請求項1に記載のごとく、ロフト角度が23乃至28度
で、フェ−ス長さが78mm以上のアイアンクラブヘッ
ドであって、水平面に垂直としたフェースを正面視した
際に、フェ−ス平面のヒ−ル側端部におけるヘッド幅が
26mm以下とされ、しかも前記ヒ−ル側端部のフェ−
ス上端からヘッド最大幅の位置でのフェ−ス上端までを
結ぶ直線の水平面に対する傾きを表わすトップエッジ角
度が15度以下とされている。
【0008】又は、請求項2に記載のように、ロフト角
が23乃至28度で、フェ−ス長さが78mm以上のア
イアンクラブヘッドであって、水平面に垂直としたフェ
ースを正面視した際に、ヘッド最大幅が51mm以下と
され、しかも前記トップエッジ角度が19度以上とされ
ている。
【0009】或いは、請求項3に記載されるように、ロ
フト角が23乃至28度で、フェ−ス長さが78mm以
上のアイアンクラブヘッドであって、水平面に垂直とし
たフェースを正面視した際に、ヘッド最大幅が51mm
以下とされ、しかもフェ−ス平面のヒ−ル側端部でのヘ
ッド幅が26mm以下とされていることを特徴とするア
イアンクラブヘッドとされている。
【0010】発明者の調査結果によると、従来品の場
合、図8及び図9に示めされるように、フェース最大高
さは51mmを超える値となっており、またフェ−ス平
面のヒ−ル側端部でのヘッド幅(ネック幅)は26mm
を超える値となっている。更にまた、図10に示すよう
に、前記トップエッジ角度は15度を超える角度が用い
られている。
【0011】従って、前記請求項1のアイアンクラブヘ
ッドの場合では、フェ−ス平面のヒ−ル側端部における
ヘッド幅が26mm以下とされ、しかも前記トップエッ
ジ角度が15度以下の角度とされるので、従来のアイアン
クラブヘッドの上部即ちトップエッジ部分が、水平面に
垂直としたフェースを正面視した際に、前記ヒ−ル側端
部からトウ側方向に末広がりに削減されることとなり
(後記実施例1の図参照)、この重量分だけヘッド重心
が低下される。
【0012】また、前記請求項2のアイアンクラブヘッ
ドの場合には、水平面に垂直としたフェースを正面視し
た際に、従来のアイアンクラブヘッドの上部即ちトップ
エッジ部分が、ヘッド最大幅の位置でのフェ−ス上端側
からヒール側方向に末広がりに削減されることとなり
(後記実施例2の図参照)、この重量分だけヘッド重心
が低下される。
【0013】更に、前記請求項3のアイアンクラブヘッ
ドの場合には、ヘッド最大幅が51mm以下とされ、し
かもフェ−ス平面のヒ−ル側端部でのヘッド幅が26m
m以下とされるので、従来のアイアンクラブヘッドの上
部即ちトップエッジ部分が、水平面に垂直としたフェー
スを正面視した際に、矩形状に削減されることとなり
(後記実施例3の図参照)、この重量分だけヘッド重心
が低下される。
【0014】尚、本発明においては、発明の対象とする
アイアンクラブは、そのロフト角を23乃至28度とし、フ
ェース長さが78mm以上の大型ヘッドを備えるものと
している。また、ヘッド重心とは、所謂フェース面上の
重心の高さであって、ソールを水平面に接して正常にア
ドレスされたヘッドの真の重心位置からフェース面に垂
線を降ろし、この垂線がフェース面との交わる点の水平
面からの高さとしている。
【0015】また、前記ヒ−ル側端部のフェ−ス上端か
らヘッド最大幅の位置でのフェ−ス上端までを結ぶ直線
の水平面に対する傾きとされたトップエッジ角度(θ)
は、次式で求められる。 tan(θ)=(ヘッド最大幅−前記ヒ−ル側端部での
ヘッド幅)/フェース長さ ここで、フェース長さとは、図11に示すように、クラ
ブヘッドが規定のライ角度、ロフト角度をとってソール
が水平面に接地された正常なアドレス姿勢とされた場合
に、シャフト軸と水平面とが交わる点からヘッドのトウ
先端までの距離としている。
【0016】また、水平面に垂直としたフェースを正面
視した際のフェ−ス平面のヒ−ル側端部におけるヘッド
幅とは、通常の場合、フェ−ス平面のヒ−ル側端部をフ
ェースに刻設されたスコアラインのヒール側の端末とし
て、水平面から前記スコアライン端末におけるトップエ
ッジまでの距離とされる。また、フェース平面とは、シ
ャフト付け根部分の盛り上がりを除いた所謂打撃面と同
一の面とみなせる部分としている。更に、ヘッドの最大
幅とは、水平面に垂直としたフェースを正面視した際
に、ヘッド幅が最大となる位置において、水平面からヘ
ッド幅が最大となる位置でのトップエッジまでの距離と
している。
【0017】
【発明の実施形態】図1乃至4に基づいて、本発明に係
るアイアンクラブヘッドの実施例を説明する。図1の実
線は実施例1のヘッド1を示すもので、図1(b)に示
すごとく、水平面に垂直としたフェース2を正面視した
際のヘッド1の正面図(a)と側面図(b)である。図
1(a)において、実線は実施例1のヘッド1を、また
破線は比較例としての実施例1に近い形をした従来品の
ヘッド1’を示し、フェース長さを共に87mmとして
いる。実施例1では、フェ−ス平面のヒ−ル3側端部と
なるスコアライン4のヒール側端末5におけるヘッド幅
(以後、ネック幅と呼称する)が比較例の30mmに対
して5mm短く25mmとされている。スコアライン4
のヒール側端末5のフェ−ス上端(即ち、トップエッ
ジ)6からヘッド最大幅の位置でのフェ−ス上端7まで
を結ぶ直線の水平面に対する傾きを表わすトップエッジ
角度(θ)が14度とされている。またこの結果、ヘッ
ド最大幅は44.1mmに低く抑えられている。一方、
従来品の場合には、前記ヒール側端末5でのヘッド幅が
30mmと大きくてトップエッジ角度(θ)が18度と
大きな傾斜角に設定されているので、ヘッド最大幅が5
3.1mmと極めて大きな幅となっている。従って、実
施例1のヘッド1と比較例の従来品のヘッド1‘とを比
較した場合、実施例1では図(a)の比較例で斜線部分
に相当する領域が削減されることとなり、その分だけ重
量が軽減され、それを必要な部分へ配分することが出来
る。
【0018】次に、図2により実施例2を説明する。図
1と同様に、実線は実施例2のヘッド1をまた破線は比
較例として実施例2に近い形状を持つ従来品のヘッド1
‘を示す。フェース長さは、共に79mmとされてい
る。図2の実施例2において、スコアライン4のトウ側
末端8の外側でヘッド幅が最大となる位置が設定されて
おり、その値は、50.6mmとされている。ヘッド最
大幅の位置でのトップエッジ7からスコアラインのヒー
ル側端末でのトップエッジ6までを結ぶ直線の水平面に
対する傾きを表わすトップエッジ角度(θ)は20度と
従来品に対し大きな角度が採用されている。この結果、
前記ネック幅は27mmと従来品対比小さな幅に設定さ
れている。一方、破線で示される従来品のヘッド1‘場
合には、ヘッド最大幅の値が53.3mmと大きく、ま
た前記トップエッジ角度(θ)が17.5度と小さな角
度が選択されて前記ネック幅が32mmと広い幅とされ
ている。従って、実施例2では、図2で比較例の斜線部
分に相当する領域が削減されることとなり、その分だけ
重量が軽減され、それを必要な部分へ配分することが出
来る。
【0019】次に、図3により実施例3を説明する。図
1及び2と同様に、実線は実施例3のヘッド1をまた破
線は比較例として実施例3に近い形状を持つ従来品のヘ
ッド1‘を示す。フェース長さは、共に81.1mmと
されている.図3の実施例3において、スコアライン4
のトウ側末端8の外側でヘッド幅が最大となる位置が設
定されており、その値は、50.1mmとされている。
また、スコアライン4のヒール側端末5でのヘッド幅と
されるネック幅は25.3mmとされている。一方、破
線で示される従来品の場合には、ヘッド最大幅の値が5
7.2mmと実施例3に比べ7.1mm大きく、また、
前記ネック幅も25.3mmと実施例3に比べ8.7m
m大きく設定されている。従って、実施例3では、図3
で比較例の斜線部分に相当する領域が削減されることと
なり、その分だけ重量が軽減され、それを必要な部分へ
配分することが出来る。尚、それぞれの実施例と比較例
のヘッドについてその重心の位置を計測して、ヘッドの
主要寸度と共に図4に示す。実施例においては、比較例
対比1.4乃至2.1mm程度の低重心化が達成されて
いる。
【0020】
【発明の効果】本発明に係るアイアンクラブヘッドで
は、フェース長さが長い大型のヘッドであってもヘッド
の重心高さを確実に低くすることが出来る。その結果、
フェアウエイ上に在るボールを打撃する際の幾何学的接
触点とヘッドの重心高さとが接近し、クラブスイングに
よる打撃エネルギーがボールに効率良く伝達されて、大
型ヘッドの長所を喪失することなく、飛距離の増大を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のアイアンクラブヘッドの正面図及び
側面図である。
【図2】実施例2のアイアンクラブヘッドの正面図であ
る。
【図3】実施例3のアイアンクラブヘッドの正面図であ
る。
【図4】実施例と比較例の比較表である。
【図5】幾何学的接触点とヘッド重心の高さとの乖離を
示す図である。
【図6】ヘッド最大幅とヘッド重心の高さとの関係を示
す図である。
【図7】従来の大型ヘッドの形状設計を説明する図であ
る。
【図8】ヘッド最大幅とフェース長さとの関係を示す図
である。
【図9】ネック幅とフェース長さとの関係を示す図であ
る。
【図10】トップエッジ角度とフェース長さとの関係を
示す図である。
【図11】フェース長さを定義する図である。
【符号の説明】
1、1‘ ヘッド 2 フェース 3 ヒール 4 スコアライン 5 ヒール側端末 6 ヒール側端末のフェース上端 7 ヘッド最大幅の位置でのフェース上端 8 トウ側端末

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロフト角度が23乃至28度で、フェ−
    ス長さが78mm以上のアイアンクラブヘッドであっ
    て、水平面に垂直としたフェースを正面視した際に、フ
    ェ−ス平面のヒ−ル側端部におけるヘッド幅が26mm
    以下とされ、しかも前記ヒ−ル側端部のフェ−ス上端か
    らヘッド最大幅の位置でのフェ−ス上端までを結ぶ直線
    の水平面に対する傾きを表わすトップエッジ角度が15
    度以下とされていることを特徴とるアイアンクラブヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】 ロフト角が23乃至28度で、フェ−ス
    長さが78mm以上のアイアンクラブヘッドであって、
    水平面に垂直としたフェースを正面視した際に、アイア
    ンクラブヘッドのヘッド最大幅が51mm以下とされ、
    しかも前記トップエッジ角度が19度以上とされている
    ことを特徴とするアイアンクラブヘッド。
  3. 【請求項3】 ロフト角が23乃至28度で、フェ−ス
    長さが78mm以上のアイアンクラブヘッドであって、
    水平面に垂直としたフェースを正面視した際に、ヘッド
    最大幅が51mm以下とされ、しかもフェ−ス平面のヒ
    −ル側端部でのヘッド幅が26mm以下とされているこ
    とを特徴とするアイアンクラブヘッド。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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