JP2001017045A - 釣用リール - Google Patents

釣用リール

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JP2001017045A
JP2001017045A JP11198714A JP19871499A JP2001017045A JP 2001017045 A JP2001017045 A JP 2001017045A JP 11198714 A JP11198714 A JP 11198714A JP 19871499 A JP19871499 A JP 19871499A JP 2001017045 A JP2001017045 A JP 2001017045A
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JP
Japan
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brake
spool
shaft
brake plate
plate
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JP11198714A
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Akinori Sakumoto
昭則 作本
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Mamiya OP Co Ltd
Original Assignee
Mamiya OP Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビギナーにとって使いやすく、使用者に余計
な操作をさせないと同時に低コストであって、スプール
の回転速度が小さいときでもバックラッシュの防止可能
な釣用リールとする。 【解決手段】スプール11とスプール11に回転力を与
える動力手段31との間に設けられ、釣り糸放出時にス
プール11と動力手段31とのつながりを切り離すクラ
ッチ機構(ジョイント部43を含む機構)を有し、釣り
糸放出時にスプール11またはスプール11と連動して
回転する回転部材16にブレーキ力を付与すると共に、
釣り糸の巻回時にブレーキ力を付与しないように動作す
るブレーキ機構(ブレーキパッド83などを含む機構)
を、クラッチ機構(ジョイント部43を含む機構)と連
動させて設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣り糸が巻回され
るスプールが、その釣り糸の放出方向に回転していると
きには、その回転を抑制し、釣り糸が巻回される時には
その回転を抑制しないようにした釣用リールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、釣り糸の放出速度よりスプー
ルの回転速度が大きくなるバックラッシュを防止するた
め、様々な技法や工夫が用いられている。技法の代表例
として、指先をスプールの縁に当てるサミングという技
法が知られている。使用者は、釣り糸を水面めがけて放
出するキャスティングの際に、釣り糸がスプール上で絡
み合わず、かつ必要以上にスプールの回転を抑制しない
スピードに調節しながら、サミングを行っている。ま
た、機構上の工夫として、スプールの回転軸とリール本
体とを固定するライトサイドベアリングまたはレフトサ
イドベアリングの締め付けを調節して、スプールの回転
速度を調節することも行われている。
【0003】一方、スプールの回転を抑制するブレーキ
として、遠心力ブレーキおよびマグネットブレーキが知
られている。遠心力ブレーキは、たとえば、特開平11
−75643号公報に記載されるように、スプールの回
転に連動して回転する回転部材に取り付けたブレーキ部
材が、外方向に移動して、所定の制動面に接触すること
によって、スプールの回転にブレーキをかけるものであ
る。
【0004】また、マグネットブレーキは、スプールあ
るいはスプールと連動して回転する回転部材に取り付け
たマグネットが回転することによって発生するうず電流
を利用して、スプールの回転を磁力で抑制する非接触式
のブレーキである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来の
技術には、次のような問題がある。まず、サミングとい
う技法は、指でスプールの回転速度を調節する方法であ
るため、熟練を要する。したがって、ビギナーにとって
は、難しい技法である。また、ライトサイドベアリング
あるいはレフトサイドベアリングを締め付けてスプール
の回転速度を調節する方法の場合には、釣り糸を巻き取
る際にも、スプールの回転が抑制されてしまう。このた
め、巻き取り方向のハンドルが重くなり、使用者への負
担が大きいという問題がある。巻き取りの時にライトサ
イドベアリングを緩めて、巻き取りの負担を軽減するこ
とも可能であるが、巻き取り時に余計な操作を必要とす
るため、好ましくない。
【0006】また、遠心ブレーキは、スプールの回転速
度の2乗に比例して大きくなる。このため、スプールの
回転速度が大きい時には、ブレーキ力が強いが、スプー
ルの回転速度が小さい時には、ブレーキ力が弱い。した
がって、釣り糸を遠くまで放出しない場合には、スプー
ルの回転速度が小さく、バックラッシュの防止が難しい
という問題がある。
【0007】また、マグネットブレーキは、遠心ブレー
キと異なり、制動部材がスプールと接触しないでブレー
キをかけるので、部材の摩耗の問題がないものの、高価
となると共に、十分な制動力が得られにくい。したがっ
て、釣用リールのコストアップにつながると共に、リー
ルが大型化しがちである。さらに、マグネットブレーキ
は、遠心ブレーキと同様に、スプールの回転速度が小さ
いときに、バックラッシュの防止が難しいという問題も
併せ持っている。
【0008】そこで、本発明は、ビギナーにとって使い
やすく、使用者に余計な操作をさせないと同時に低コス
トであって、スプールの回転速度が小さいときでもバッ
クラッシュの防止を可能とする釣用リールを提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の釣用リールは、釣り糸が巻回され
るスプールとそのスプールに回転力を与える動力手段と
の間に設けられ、釣り糸放出時にスプールと動力手段と
のつながりを切り離すクラッチ機構を有し、釣り糸放出
時にスプールまたはスプールと連動して回転する回転部
材にブレーキ力を付与すると共に、釣り糸の巻回時にブ
レーキ力を付与しないように動作するブレーキ機構を、
クラッチ機構と連動させて設けるようにしている。
【0010】また、他の発明は、上述の発明に係る釣用
リールに加え、動力手段をハンドルとし、そのハンドル
の回転とスプールの回転とを切り離すクラッチ動作を行
うと、スプールまたはスプールと連動して回転する回転
部材に接触することによって、スプールの釣り糸放出方
向への回転を抑制するためのブレーキ力を発生するメカ
ニカルブレーキを備えるようにしている。このため、釣
り糸の放出の際に、クラッチ動作をオンにするだけで、
手軽にスプールにブレーキをかけることが出来る。そし
て、釣り糸を巻き取る際には、クラッチのオフと連動し
てスプールへのブレーキが解除されるので、釣り糸の巻
き取り動作の負担が小さい。
【0011】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の釣用リールにおいて、メカニカルブレーキが接触す
る部材を、スプールの中心に貫通配置されると共にその
スプールの回転を支持するスプールシャフトとするよう
にしている。このため、スプールの本体が、その回転時
に横ぶれしても、ブレーキ部材との接触に影響を与える
ことなく、安定したブレーキをかけることができる。こ
の結果、スプールが高速回転する際にも安定したブレー
キ力を得ることができる。
【0012】また、請求項4記載の発明は、請求項1、
2または3記載の釣用リールにおいて、ブレーキ力を調
節可能なブレーキ力調節機構を有するようにしている。
このため、釣り糸の着水点までの距離に応じて、スプー
ルにかけるブレーキ力を調節でき、バックラッシュを有
効に防止できる。
【0013】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載の釣用リールにおいて、ブレーキ力調節機構は、手動
によって回転操作されるカムを含む部材を有するように
している。このため、手動で、しかも簡易な機構によっ
て、ブレーキ力を調整することができる。
【0014】また、請求項6記載の発明は、請求項1か
ら5のいずれか1項記載の釣用リールにおいて、スプー
ルを両端の軸受で支持する両軸受型とし、ブレーキ機構
を、スプールと一体的に回転すると共に両軸受の一方の
軸受から突出した部材に接離自在とするようにしてい
る。このため、ブレーキ機構をスプールの一方の側部の
空間に配置でき、釣り糸の巻回部分が大型化しない。
【0015】また、請求項7記載の発明は、請求項1か
ら6のいずれか1項記載の釣用リールにおいて、ブレー
キ機構を、動力手段が配置される側とスプールを挟んで
反対側に設けるようにしている。このため、クラッチ機
構とブレーキ機構とを、スプールの両側にわけて備えさ
せることができる。この場合、スペースの狭い部分に、
クラッチ機構とブレーキ機構の両機構を組み込む必要が
なく、両機構の組み込みが容易となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明における実施の形態
について図1から図32に基づき説明する。
【0017】まず、第1の実施の形態の釣用リールにつ
いて、図1から図11に基づいて説明する。釣用リール
の1例としての両軸受リールは、図1および図2に示す
ように、本体フレーム10、釣り糸を巻回するスプール
11、右側フレーム30、スプール11を回転させるハ
ンドル31および左側フレーム70とから、主に構成さ
れている。
【0018】本体フレーム10の内部には、右側フレー
ム30側から、スプール11を挿入可能な空間が設けら
れている。また、釣り糸が放出される側と反対側には、
クラッチ動作部12が設けられている。クラッチ動作部
12は、クラッチレバー15およびブレーキレバー22
を同時に上下動させる切換スイッチとして働く。クラッ
チレバー15は、スプール11とハンドル31とを切り
離すためのレバーであり、クラッチ機構の一部となる。
また、ブレーキレバー22は、ハンドル31と切り離さ
れたスプール11を貫くスプールシャフト16にブレー
キをかけるためのレバーであり、ブレーキ機構の一部と
なる。クラッチ機構およびブレーキ機構については、後
述する。
【0019】本体フレーム10の左側フレーム70側に
は、クリックレバー13が設けられている。クリックレ
バー13を下方に移動すると、ハンドル31を回したと
きに、カチカチと音が鳴る。クリックレバー13を上方
に戻すと、ハンドル31を回しても音が鳴らない。ま
た、本体フレーム10の下端には、スタンド14が取り
付けられている。スタンド14は、釣り竿とリールとの
ジョイント部分である。
【0020】また、本体フレーム10の釣り竿先端方向
には、ラインガイド19が備えられている。ラインガイ
ド19は、ハンドル31を釣り糸の巻き取り方向に回転
すると、ウォームシャフト20に沿って左右に往復動作
する。このラインガイド19によって、スプール11面
に均等な高さで釣り糸を巻き取ることが可能となってい
る。
【0021】また、ネジ21は、本体フレーム10の内
部から、左側フレーム70の内部に備えたネジ穴を有す
るネジ管71に向けてねじ入れ、本体フレーム10と左
側フレーム70とを接合するためのものである。また、
本体フレーム10の右側フレーム30側には、ねじ切り
された2本の連結軸18a,18bが設けられている。
これらの連結軸18a,18bは、右側フレーム30の
ネジ34a,34bによって、本体フレーム10と右側
フレーム30とを接合するための軸である。
【0022】図2において、右側フレーム30の右側に
は、ハンドル31が取付けられている。ハンドル31の
両先端には、使用者がハンドル31を回転させるために
握る2個の取っ手31a,31bが取り付けられてい
る。また、右側フレーム30とハンドル31との間に
は、スタードラグ32という星形の薄い金属プレートが
取付けられている。スタードラグ32の機能について
は、後述する。
【0023】また、図2において、右側フレーム30の
左側には、スプール11とハンドル31との間を連結し
たり、切り離したりするためのクラッチ駆動部40が組
み込まれている。クラッチ駆動部40のスプール11側
に突出したジョイント部43が、スプール11に連結あ
るいはスプール11から切り離されることによって、ハ
ンドル31とスプール11とのクラッチ動作が行われ
る。このクラッチ動作は、クラッチレバー15が、クラ
ッチアーム42を回動させることによって行われる。
【0024】図3(A)は、スプール11を内部に組み
込んだ本体フレーム10の右側フレーム30に対向する
接合面を示す図である。また、図3(B)は、右側フレ
ーム30の本体フレーム10に対向する接合面を示す図
である。右側フレーム30における、本体フレーム10
の2本の連結軸18a,18bに対向した位置に、連結
軸取付溝37a,37bが設けられている。各連結軸取
付溝37a,37bの図3(B)の紙面に関して裏方向
に配置されるネジ34a,34bを締めることによっ
て、本体フレーム10と右側フレーム30とを接合でき
るようになっている。
【0025】図3(A)において、本体フレーム10の
左下には、クラッチレバー15が、紙面に対し表方向に
突出している。クラッチレバー15は、クラッチレバー
可動溝23内を上下動可能となっている。図1および図
2に示したクラッチ動作部12は、図示されない弾性体
によって上方に付勢されている。このため、クラッチ動
作部12を押し下げてクラッチレバー15を押し下げた
後、クラッチ動作部12から手を離すと、クラッチ動作
部12は、元の位置に上がってくる。
【0026】クラッチレバー15がクラッチレバー可動
溝23の内部で下方に移動すると、クラッチレバー15
がそれと対向する位置に備えられるクラッチアーム42
と支持板41との間(図3の2点鎖線A)から2点鎖線
で示す矢印の方向に動く。これによって、クラッチアー
ム42は、回転軸61を中心に右側フレーム30の外周
側に開く。クラッチアーム42が外周側に開くと、ジョ
イント部43が紙面に対して裏方向へと引っ込む。これ
によって、ジョイント部43とスプール11とが切り離
される。
【0027】図4は、ハンドル31とスプール11との
連結状態を示す図である。図4において、ハンドル31
とドライブギア45とは、ラチェット軸44によって連
結されている。ドライブギア45は、それより小径のピ
ニオンギア46と噛み合っている。ピニオンギア46
は、ジョイント部43と一体回転可能とされている。ジ
ョイント部43は、スプール11の右側にあるスプール
凸部25と噛み合うことが可能な構造である。
【0028】ジョイント部43がスプール凸部25と噛
み合っている状態では、ハンドル31を図4の右側から
見て時計回りに回転させると(図4中、矢印Aの方
向)、ドライブギア45も同方向に回転し(図4中、矢
印Bの方向)、この結果、ピニオンギア46は、ドライ
ブギア45と逆方向、すなわち、図4の右側から見て反
時計方向に回転する(図4中、矢印Cの方向)。ジョイ
ント部43は、ピニオンギア46と同方向に回転するた
め、結局、スプール11は、ハンドル31と逆方向に回
転することになる(図4中、矢印Dの方向)。
【0029】ラチェット軸44の先端はネジ切りされて
おり、そこに、スタードラグ32がネジ留めされてい
る。スタードラグ32とドライブギア45との間には、
カラー38および複数枚のワッシャ39が挿入されてい
る。スタードラグ32を締めると、ドライブギア45の
側面に圧力が加わり、ドライブギア45は回転しにくく
なる。逆に、スタードラグ32を緩めると、ドライブギ
ア45の側面にかかる圧力が低下するため、ドライブギ
ア45は回転しやすくなる。したがって、予め、スター
ドラグ32を適度に緩めておくと、魚がかかって釣り糸
にかかる負荷が大きくなった時に、スプール11は釣り
糸の放出方向に回転することができる。この機構によっ
て、釣り糸に過大な負荷がかかっても、釣り糸の切れる
危険性が軽減される。なお、ラチェット65が、図4に
おいてドライブギア45の左側に備えられているが、こ
の役割については、後述する。
【0030】図5は、クラッチ機構およびブレーキ機構
の概略を説明するための図である。図5において、クラ
ッチ動作部12をA(2点鎖線で示す位置)からB(実
線で示す位置)へと押し下げると、クラッチレバー15
がクラッチレバー可動溝23を、A(2点鎖線で示す位
置)からB(実線で示す位置)に移動する。これによっ
て、ジョイント部43が、A(2点鎖線で示す位置)か
らB(実線で示す位置)に移動し、スプール凸部25か
ら離れる。したがって、スプール11が回転しても、ハ
ンドル31は回転しない。これは、釣り糸を水面に向け
て投出する際に、使用者にハンドル31が接触すること
を防止すると共に、スプール11にかかる負荷を軽くす
ることによって、釣り糸の投出距離をできるだけ長くす
るためである。
【0031】図6は、ジョイント部43およびスプール
凸部25の周辺構造を示す図である。ジョイント部43
の中央には、スプール凸部25に係合可能な形状の凹部
43cが設けられている。また、凹部43cの周端面に
は、2個の切り欠き部43a,43bが設けられてい
る。この切り欠き部43a,43bは、スプール凸部2
5の左右に1個ずつ設けられた係合アーム26a,26
bに、それぞれはめ込み可能な形状となっている。ジョ
イント部43がスプール凸部25に噛み合うと、ハンド
ル31の駆動がスプール11に伝達される。
【0032】また、図5において、クラッチ動作部12
をA(2点鎖線で示す位置)からB(実線で示す位置)
に押し下げると、ハンドル31とスプール11との連結
が切り離されると同時に、左側のブレーキレバー22
が、A(2点鎖線で示す位置)の位置からB(実線で示
す位置)に移動する。すると、後述するブレーキパッド
83がA(2点鎖線で示す位置)からB(実線で示す位
置)へと移動して、スプールシャフト16に接触する。
これは、釣り糸の放出時に、スプール11にブレーキを
かけて、スプール11の回転速度が釣り糸の放出速度よ
り大きくならないようにするためである。このブレーキ
機構については、後述する。
【0033】次に、図7および図8に基づき、クラッチ
機構について詳述する。図7(A)は、クラッチ駆動部
40の分解斜視図であり、図7(B)は、組み立てた状
態のクラッチ駆動部40の斜視図である。図7(A)お
よび図7(B)は、ともにハンドル31を取り付ける側
が上になる状態を示す。図7(A)に示すように、クラ
ッチ駆動部40は、支持板41とドライブギア45と、
ヨーク47と、固定板48とから主に構成されている。
【0034】ジャック52は、略コの字形状の金属プレ
ートである。クラッチアーム42は、略L字形状の金属
プレートである。ジャック52とクラッチアーム42と
は、クラッチアーム42の一端に設けられた固定軸60
によって、クラッチアーム42を下にした状態で、支持
板41上に載置されている。また、クラッチアーム42
の略中央の曲がり角部は、支持板41に固定されると共
に、ハンドル31側に伸びた回転中心軸61に、回動可
能に貫かれている。このため、クラッチアーム42が、
回転中心軸61を中心に回動すると、その回動動作に連
動して、ジャック52が矢印XYのように往復動作する
ことができる。
【0035】支持板41の略中央には、穴64があけら
れており、ジョイント部43が貫通できるようになって
いる。図7(A)において、穴64の右下には、ラチェ
ット軸44に貫かれたラチェット65が取り付けられて
いる。ラチェット65は、ジャック52とドライブギア
45に挟持されて取り付けられている。ラチェット軸4
4の先端から所定の位置までは、ねじ切りされている。
ラチェット65は、ラチェット軸44のねじ切りされて
いない根元部分にはめ込まれている。
【0036】また、ジョイント部43とピニオンギア4
6とは、連結軸55によって一体的に接続されている。
ヨーク47は、連結軸55の径方向の片側の周囲に沿っ
て迂回するように、支持板41にはめ込まれている。ヨ
ーク47の両端には、支持板41のポ−ル62a,62
bにはめ込み可能なヨーク穴47a,47bが設けられ
ている。
【0037】ヨーク47の上方には、ヨーク47を支持
板41の方向に押さえ、かつジャック52の余分な動き
を制限するための固定板48が取り付けられている。固
定板48には、ヨーク穴47a,47bにはめ込み可能
な穴48a,48bが設けられている。また、固定板4
8には、クラッチアーム42上の回転中心軸61がはめ
込まれるように、回転軸受51が設けられている。
【0038】さらに、固定板48の穴48a近傍には、
コイル状のジャックバネ49が備えられている。ジャッ
クバネ49の一端は、穴48aの側方に設けられた図示
されない板に接触している。一方、ジャックバネ49の
他端は、ジャック52のブランチ54の下辺に接触する
位置にある。このため、クラッチアーム42が回転中心
軸61を中心に回動してジャック52が矢印Y方向に移
動すると、ジャックバネ49が穴48aの方向に圧縮さ
れる。したがって、ジャック52が矢印Y方向に動いた
ときには、ジャック52は、矢印X方向に付勢された状
態におかれることになる。
【0039】また、固定板48のヨーク47に接触する
側には、2本のヨーク押さえバネ50a,50bが備え
られている。ヨーク押さえバネ50a,50bは、固定
板48から斜めに支持板41方向にのびた板バネであ
る。このため、ヨーク47は、ヨーク押さえバネ50
a,50bによって、支持板41側に押される。したが
って、後述するように、ジャック52がポール63の方
向(=矢印Xの方向)に移動する際に、ヨーク47は支
持板41側に移動する。
【0040】図8は、ジョイント部43が穴64から出
たり引っ込んだりするクラッチ動作を示す図である。図
8(A)に示すように、ジャック52は、ヨーク47に
接触する2本の腕の部分に、段差を有している。具体的
には、ジャック52は、上面52aと、斜面52bと、
下面52cとから構成されている。クラッチアーム42
がジャック52に近い側にあるときには、図8(A)の
部分側面拡大図に示すように、ヨーク47は、ジャック
52の下面52cの上に載置されている。このとき、ジ
ョイント部43は、支持板41の穴64からスプール1
1の方向に突出した状態である。
【0041】図8(A)の状態から、図8(B)に示す
ように、クラッチアーム42が、回転中心軸61を中心
として矢印Zの方向(2点鎖線で示す位置から実線で示
す位置)に回動すると、固定軸60によってクラッチア
ーム42と連結されたジャック52が、ラチェット65
の方向(すなわち、矢印Y方向)に移動する。この移動
によって、ヨーク47は、ジャック47の下面52cか
ら、斜面52bを経て、ジャック47の上面52aに持
ち上げられる。このため、ヨーク47に下面を接触させ
ているピニオンギア46は、持ち上げられる。この結
果、ジョイント部43が、図8(B)の部分側面拡大図
に示す矢印A(2点鎖線で示す位置)から矢印B(実線
で示す位置)へと移動する。このように、クラッチアー
ム42の矢印Z方向への回動動作によって、ジョイント
部43とスプール凸部25とが切り離される。
【0042】また、ジョイント部43がラチェット65
の方向に移動すると、ブランチ54がジャックバネ49
を圧縮させる。そして、ジャック52のラチェット65
側にある爪53が、ラチェット65の歯に引っかかる。
このため、ジャック52は、ジャックバネ49を圧縮し
た状態で固定され、クラッチアーム42は、図8(B)
に示す実線部分の状態で固定される。このとき、ハンド
ル31を釣り糸を巻き取る方向(すなわち、図8(B)
に示す矢印Cの方向)に回転させようとしても、ラチェ
ット65は、爪53によって矢印Cの方向に回転できな
い。一方、ハンドル31を釣り糸放出方向に回転させる
と、ラチェット65は、爪53を押しながら矢印D方向
に回転していく。
【0043】クラッチアーム42を矢印Z方向に動かす
力がなくなると、ジャック52は、ジャックバネ49の
復元力によって、図8(B)に示す矢印Xの方向に移動
する。これによって、ヨーク47は、ヨーク押さえバネ
50a,50bの弾性力によって、ジャック52の下面
52cに落ちると共に、クラッチアーム42は、ジャッ
ク52側へと回動する。この結果、ジョイント部43
は、支持板41の裏に突出して、スプール凸部25と連
結する。
【0044】次に、スプール11が釣り糸を放出する方
向に回転する際のブレーキ機構について、説明する。
【0045】図9は、左側フレーム70を本体フレーム
10からはずして、左側フレーム70の方から本体フレ
ーム10を見た図である。また、図10は、本体フレー
ム10の左側フレーム70側のクラッチ動作部12の方
向から見た状態を、一部透過して示す図である。
【0046】本体フレーム10のブレーキレバー22近
傍には、軸73を中心に回動可能なブレーキ切換部72
が固定されている。ブレーキ切換部72は、軸73から
本体フレーム10の外側の方向に、2本の先端アーム7
2a,72bを有すると共に、先端アーム72a,72
bと軸73を挟んで反対側に、2本の先端アーム72
c,72dを有する。すなわち、ブレーキ切換部72は
4つ足構造を有している。
【0047】ブレーキレバー22は、ブレーキ切換部7
2の先端アーム72a,72bに挟持された状態で、図
9において紙面の表方向に突出している。ブレーキ切換
部72の先端アーム72cには、回動バネ74の一方の
端部が係止されている。また、回動バネ74の他方の端
部は、本体フレーム10または左側フレーム70に設け
られる回動バネ固定部75に、その固定部75を中心と
して回動可能に固定されている。ブレーキレバー22が
ブレーキレバー可動溝24の内部を下方に移動すると、
ブレーキ切換部72が軸73を中心に、図9において時
計回りに回動する。この結果、先端アーム72cに連結
された回動バネ74は、回動バネ固定部75を中心に、
反時計回りに回動する(図9中の実線から2点鎖線への
回動動作)。
【0048】一方、ブレーキ切換部72の先端アーム7
2dには、本体フレーム10の径方向にのびるブレーキ
プレート80の先端80aが接触している。その接触位
置と、ブレーキプレート80を挟んで反対側には、ブレ
ーキプレート駆動部90がブレーキプレート80と接触
している。ブレーキプレート駆動部90は、本体フレー
ム10からブレーキ切換部72の方向にのびた駆動部外
枠95の内部を往復動可能に当該駆動部外枠95内に取
り付けられている。
【0049】ブレーキプレート駆動部90の内部には、
圧縮バネ91が挿入されている。圧縮バネ91の一端
は、ブレーキプレート駆動部90の先端内壁に接触して
いる。ブレーキ調節部92は、ブレーキ調節ダイヤル9
3を回転させることによって、駆動部外枠95内を前後
動可能に取り付けられている。ブレーキ調節部92は、
本体92aと、細軸92bと、二股状に分岐した分岐部
92cとから構成されている。そして、細軸92bと、
本体92aの一部と、分岐部92cは、駆動部外枠95
に挿入されている。分岐部92cの間には、ブレーキ調
節部92が回転せず直進のみするように軸92dが押入
されている。圧縮バネ91の他端は、本体92aと細軸
92bとの段差部分に接触している。
【0050】ブレーキレバー22がブレーキレバー可動
溝24の上方にあるときには、先端アーム72dに押さ
れたブレーキプレート80が、ブレーキプレート駆動部
90をブレーキ調節部92の方向に押し込んでいる。こ
の状態から、ブレーキレバー22が下方に移動すると、
先端アーム72dがブレーキプレート80の先端80a
から離れるため、ブレーキプレート駆動部90は、圧縮
バネ91の復元力によって、駆動部外枠95から飛び出
る。このため、ブレーキプレート80は、ブレーキ切換
部72の方向に押される。
【0051】ブレーキプレート80は、ブレーキプレー
ト軸81を中心として回動可能に取り付けられている。
また、ブレーキプレート軸81には、コイルバネ82が
巻かれ、その一端が固定軸84に当接し、他端82bが
ブレーキプレート80に引っかけられている。このコイ
ルバネ82は、ブレーキプレート80を、図9において
時計方向に回動させようとする力を与えている。ブレー
キプレート80のブレーキプレート軸81近傍にあって
スプールシャフト16に接触する位置には、ブレーキパ
ッド83が備えられている。ブレーキパッド83は、燐
青銅の板材でつくられている。なお、ブレーキパッド8
3を木製あるいはコルク製等としても良い。
【0052】ブレーキレバー22が上方にあるときに
は、ブレーキ切換部72の先端アーム72dによって、
ブレーキプレート80がスプールシャフト16から離れ
ているか、もしくはわずかに接触した状態となってい
る。一方、ブレーキレバー22を下方に移動すると、先
端アーム72dから離れたブレーキプレート80の先端
が、ブレーキプレート駆動部90に押される。これによ
って、ブレーキプレート80は、ブレーキプレート軸8
1を中心に、反時計回りに回動し、今まで非接触もしく
はわずかに接触していたブレーキパッド83を、スプー
ルシャフト16の側面に接触または強く接触せしめる。
【0053】ブレーキレバー22が上方に移動すると、
ブレーキ切換部72の先端アーム72dが、圧縮バネ9
1に抗して、ブレーキプレート80の先端をブレーキプ
レート駆動部90の方向に押す。このため、ブレーキパ
ッド83は、スプールシャフト16から離れるか、もし
くは軽く接触する状態となる。なお、コイルバネ82
は、圧縮バネ91よりも弾性力の小さいバネとされてお
り、ブレーキプレート80の回動動作をスムーズに行わ
せるために備えられている。
【0054】ブレーキ調節ダイヤル93は、ブレーキ調
節部92をブレーキプレート80の先端の方向に往復移
動可能とするためのダイヤルであり、ブレーキパッド8
3がスプールシャフト16を押す力を調節する役割を持
っている。図11(A)と図11(B)との比較から明
らかなように、ブレーキ調節部92がブレーキプレート
80の方向に移動した(B)の方が、圧縮バネ91の長
さL2が短くなる。圧縮バネ91の自然長Lは、L1お
よびL2より長い。圧縮バネ91のバネ定数をkとおく
と、図11(A)の場合には、ブレーキプレート駆動部
90がブレーキプレートを押す力F1は、k(L−L
1)である。一方、図11(B)の場合には、F2は、
k(L−L2)である。このため、圧縮バネ91がより
縮められた状態である図11(B)におけるブレーキ力
F2の方が、図11(A)におけるブレーキ力F1より
大きい。
【0055】なお、ブレーキ調節ダイヤル93には、軸
94aに固定された板状のクリックツメ94の先端が接
触している。このため、ブレーキ調節ダイヤル93を回
転すると、同ダイヤル93のギアが、次々とクリックツ
メ94をはじく。この結果、使用者は、ダイヤルを回し
ている感覚を得ることができる。また、ブレーキ調節ダ
イヤル93は、このクリックツメ94によってむやみに
動かないように固定されている。
【0056】以上のように構成される第1の実施の形態
の釣用リールの動作について、本発明に係る部分を中心
にして簡単に説明する。
【0057】使用者が、クラッチ動作部12を押し下げ
ると、クラッチが働いて、スプール11とハンドル31
とが切り離される。これと同時に、ブレーキアーム22
と連動してブレーキ切換部72が回動する。すると、ブ
レーキプレート80が、ブレーキプレート駆動部90に
押されて、ブレーキパッド83をスプールシャフト16
に接触せしめる。この状態で、使用者が釣り糸を水面に
放出すると、スプール11に適度なブレーキがかかり、
バックラッシュの防止が可能となる。
【0058】一方、使用者が、釣り糸を巻き取るため
に、ハンドル31を釣り糸の巻き取り方向に回転させる
と、クラッチ動作がオフとなるとともに、ブレーキアー
ム22が上方に移動する。これによって、ブレーキ切換
部72が回動して、先端アーム72dが、ブレーキプレ
ート80をブレーキ調節部92の方向に押す。これによ
って、ブレーキパッド83がスプールシャフト16から
離れるか、若しくはわずかに接触した状態となる。した
がって、ハンドル31を釣り糸巻き取り方向に回転する
ときに、スプール11の回転を抑制するほどの力が加わ
らない。
【0059】次に、本発明に係る釣用リールの第2の実
施の形態を、図12および図13に基づいて説明する。
ただし、ブレーキ機構以外は、第1の実施の形態と共通
するので、共通部分の説明を省略する。第3の実施の形
態以降についても、同様に、共通部分の説明を省略す
る。
【0060】図12は、左側フレーム70を本体フレー
ム10からはずして、左側フレーム70の方から本体フ
レーム10を見た図である。また、図13は、本体フレ
ーム10の左側フレーム70側のクラッチ動作部12の
方向から見た状態を、一部透過して示す図である。
【0061】本体フレーム10のブレーキレバー22近
傍には、軸103を中心に回動可能なブレーキ切換部1
02が固定されている。ブレーキ切換部102は、軸1
03から本体フレーム10の外側の方向に、2本の先端
アーム102a,102bを有すると共に、下方向に1
本の先端アーム102cと、先端アーム102cと軸1
03を挟んで反対側に、一本の先端アーム102dを有
する。すなわち、ブレーキ切換部102は、4つ足構造
を有している。
【0062】ブレーキレバー22は、ブレーキ切換部1
02の先端アーム102a,102bに挟持された状態
で、図12において紙面の表方向に突出している。ブレ
ーキ切換部102の先端アーム102cには、回動バネ
104の一方の端部が係止されている。また、回動バネ
104の他方の端部は、回動バネ固定部105に、回動
可能に固定されている。ブレーキレバー22がブレーキ
レバー可動溝24の内部を下方に移動すると、ブレーキ
切換部102が軸103を中心に、図12において時計
回りに回動する。この結果、先端アーム102cに連結
された回動バネ104は、回動バネ固定部105を中心
に、反時計回りに回動する(図12中の実線から2点鎖
線への回動動作)。
【0063】一方、ブレーキ切換部102の先端アーム
102dには、本体フレーム10の径方向にのびた所定
の位置から斜め下方にのびた略ヘの字形状のブレーキプ
レート110の先端110aが接触している。ブレーキ
プレート110の略中央の曲がり角は、軸111を中心
に回動可能とされている。また、ブレーキプレート軸1
11からブレーキプレート110に沿ってわずかに斜め
下方に移動した位置からスプールシャフト16に向かっ
て、分岐プレート部110cが設けられている。分岐プ
レート部110cの先端には、ブレーキパッド113が
備えられている。
【0064】ブレーキプレート110の先端110aと
反対側の端部110bには、引っ張りバネ121の一端
が取付けられている。引っ張りバネ121の自然長は、
ブレーキプレート110の可動範囲内における引っ張り
バネ121のどの長さよりも短い。すなわち、引っ張り
バネ121は、常に、引っ張られた状態におかれてい
る。引っ張りバネ121の他端は、ブレーキプレート駆
動部120の先端120aに取り付けられている。ブレ
ーキプレート駆動部120は、駆動部外枠125の内部
に挿入されている。ブレーキプレート駆動部120は、
ブレーキ調節ダイヤル123を回転させることによっ
て、駆動部外枠125の内部を軸方向に前後動可能な状
態となっている。
【0065】ブレーキレバー22がブレーキレバー可動
溝24の上方にあるときには、先端アーム102dに押
されたブレーキプレート110は、引っ張りバネ121
を伸ばした状態となっている。この状態では、ブレーキ
パッド113は、スプールシャフト16から離れている
か、もしくはわずかに接触した状態となっている。ブレ
ーキレバー22が下方に移動すると、先端アーム102
dがブレーキプレート110の先端110aから離れ
る。このため、ブレーキプレート110は、引っ張りバ
ネ121が元の長さに縮もうとする復元力によって、ブ
レーキプレート軸111を中心に時計回りに回動する。
この結果、ブレーキパッド113は、スプールシャフト
16に接触する。なお、ブレーキプレート軸111に巻
回して、その一端をバネ押え114で押さえたコイルバ
ネ112は、ブレーキプレート110を反時計方向に付
勢しており、引っ張りバネ121がフリーの時に、安定
したスプールフリーを出すた役割を持っている。具体的
には、コイルバネ112は、引っ張りバネ121がフリ
ーの時には、ブレーキパッド113がスプールシャフト
16に接触しないように、あるいはわずかに接触するよ
うにしている。
【0066】ブレーキレバー22が上方に移動すると、
ブレーキ切換部102の先端アーム102dが、引っ張
りバネ121に抗して、ブレーキプレート110の先端
110bをブレーキプレート駆動部120と反対方向に
押す。このため、ブレーキパッド113は、スプールシ
ャフト16から離れるか、または軽く接触した状態とな
る。
【0067】ブレーキ調節ダイヤル123を回転してブ
レーキ駆動部120を外周側に引っ込めるほど、引っ張
りバネ121とブレーキプレート駆動部120との連結
部が、ブレーキプレート110の一端110bから遠く
なる。このため、ブレーキパッド113がスプールシャ
フト16に接触した状態において、引っ張りバネ121
の長さが長くなる。したがって、ブレーキ調節ダイヤル
123を回転してブレーキプレート駆動部120を引っ
込めるほど、ブレーキパッド113がスプールシャフト
16を押す力、すなわち、ブレーキ力が大きくなる。
【0068】次に、本発明に係る釣用リールの第3の実
施の形態を、図14および図15に基づいて説明する。
【0069】図14は、左側フレーム70を本体フレー
ム10からはずして、左側フレーム70の方から本体フ
レーム10を見た図である。また、図15は、本体フレ
ーム10の左側フレーム70側のクラッチ動作部12の
方向から見た状態を、一部透過して示す図である。な
お、本体フレーム10のクラッチ動作部12側に設けら
れたブレーキ切換部72および回動バネ74の構造と動
作は、第1の実施の形態と共通するので、その説明を省
略する。
【0070】ブレーキ切換部72の先端アーム72dに
は、本体フレーム10の径方向にのびるブレーキプレー
ト130が接触している。ブレーキプレート130は、
スプール11の径方向にまっすぐのびた水平部130a
と、水平部130aからブレーキ切換部72の方に曲が
った傾斜部130bと、その傾斜部130bから水平部
130aと平行にのびる水平部130cと、水平部13
0cからブレーキ切換部72から遠ざかる方に曲がった
傾斜部130dと、傾斜部130dから水平部130a
と平行にのびる水平部130eとから構成されている。
先端アーム72dは、ブレーキプレート130の水平部
130cに接触可能である。
【0071】また、水平部130eにおけるブレーキ切
換部72と反対側には、ブレーキ駆動部140が接触し
ている。ブレーキ駆動部140は、ブレーキ調節ダイヤ
ル143を回転させることによって、水平部130e
を、ブレーキ切換部72の方向に移動可能に、駆動部外
枠145の中に挿入されている。また、ブレーキプレー
ト130の水平部130aの略中央には、ブレーキプレ
ート軸131によって固定するための固定部130fが
取り付けられている。ブレーキプレート130は、ブレ
ーキプレート軸131を中心に回動可能となっている。
また、ブレーキプレート130の水平部130aのスプ
ールシャフト16と反対側の一端には、バネ132が連
結されている。バネ132のブレーキプレート130に
連結している側と反対側の他端は、バネ固定軸133に
連結されている。バネ132の自然長は、ブレーキプレ
ート130の可動範囲内におけるバネ132のどの長さ
よりも長い。すなわち、バネ132は、常に、圧縮され
た状態におかれている。
【0072】ブレーキレバー22が可動溝24の上方に
あるときには、ブレーキ切換部72の先端アーム72d
が、ブレーキプレート130の水平部130cをブレー
キ駆動部140の方向に押している。この状態では、ブ
レーキプレート130の水平部130aは、スプールシ
ャフト16から離れているか、もしくはわずかに接触し
た状態となっている。ブレーキレバー22が可動溝24
内を下方に移動すると、ブレーキプレート130は、バ
ネ132がのびる方向に復元する力によって、ブレーキ
プレート軸131を中心に、図14において、時計と反
対方向に回動する。この結果、先端アーム72dから離
れたブレーキプレート130の水平部130cが、ブレ
ーキ切換部72側に移動する。これによって、ブレーキ
プレート130の水平部130aは、スプールシャフト
16の側面に強く接触する。
【0073】ブレーキレバー22が上方に移動すると、
ブレーキ切換部72の先端アーム72dが、バネ132
に抗して、ブレーキプレート130の水平部130cを
ブレーキプレート調節部142の方向に押す。このた
め、ブレーキプレート130は、スプールシャフト16
から離れるか、もしくはわずかに接触した状態に戻る。
【0074】ブレーキ調節ダイヤル143は、ブレーキ
駆動部140を駆動部外枠145の軸方向に前後移動可
能とするダイヤルであり、ブレーキプレート130がス
プールシャフト16を押す力を調節する役割を持ってい
る。すなわち、ブレーキ駆動部140がブレーキ切換部
72の方向に移動するほど、ブレーキプレート130が
スプールシャフト16を押す力が強くなる。
【0075】なお、ブレーキ調節ダイヤル143には、
軸144aに固定された板状のクリックツメ144の先
端144aが接触している。このため、ブレーキ調節ダ
イヤル143を回転すると、同ダイヤル143のギア
が、次々とクリックツメ144をはじく。この結果、使
用者は、ダイヤルを回している感覚を得ることができ
る。また、ブレーキ調節ダイヤル143は、このクリッ
クツメ144によって、むやみに動かないようになって
いる。以後、クリックツメの機能についての説明は、省
略する。
【0076】次に、本発明に係る釣用リールの第4の実
施の形態を、図16および図17に基づいて説明する。
【0077】図16は、左側フレーム70を本体フレー
ム10からはずして、左側フレーム70の方から本体フ
レーム10を見た図である。また、図17は、本体フレ
ーム10の左側フレーム70側のクラッチ動作部12の
方向から見た状態を、一部透過して示す図である。な
お、本体フレーム10のクラッチ動作部12側に設けら
れたブレーキ切換部72および回動バネ74の構造と動
作は、第1の実施の形態と共通するので、その説明を省
略する。
【0078】ブレーキプレート150は、スプールシャ
フト16に隣接するブレーキプレート軸151を中心に
回動可能に取り付けられている。ブレーキプレート15
0は、ブレーキプレート軸151から、スプールシャフ
ト16を迂回するように約180度回転して曲線を描く
曲線部150aと、その曲線部150aからスプール1
6の径方向にのびた水平部150bとから構成されてい
る。
【0079】ブレーキプレート150の曲線部150a
には、スプールシャフト16に接離可能なブレーキパッ
ド153が備えられている。また、ブレーキプレート軸
151には、コイルバネ152が巻かれている。コイル
バネ152の一端は、バネ押え154に押さえられてい
る。ブレーキパッド153は、燐青銅の板材でつくられ
ている。なお、ブレーキパッド153を、木製あるいは
コルク製等としても良い。
【0080】ブレーキ切換部72の先端アーム72d
は、ブレーキプレート150の水平部150bと接触し
ている。その接触位置と、ブレーキプレート150を挟
んで反対側には、ブレーキプレート駆動部160が接触
している。ブレーキプレート駆動部160は、本体フレ
ーム10に固定された駆動部外枠166内を、その軸方
向に前後移動可能に、取り付けられている。
【0081】また、ブレーキプレート駆動部160の内
部には、圧縮バネ161が挿入されている。圧縮バネ1
61の一端は、ブレーキプレート駆動部160の先端内
壁に接触している。ブレーキ調節部162は、ブレーキ
調節ダイヤル163を回転させることによって、駆動部
外枠166の軸方向に前後移動可能に固定されている。
ブレーキ調節部162は、本体162aと、その両端に
本体162aより小径の2本の細軸162b,162c
とから構成されている。圧縮バネ161の他端は、本体
162aと細軸162bの段差部分に接触している。
【0082】また、細軸162cは、ブレーキ調節ダイ
ヤル163によって回転するカム165の側面に当接し
ている。カム165は、図16に示すように、軸164
から徐々に径が大きくなる渦巻き形状を有している。ブ
レーキ調節ダイヤル163を時計回りに回転すると、ブ
レーキ調節部162は、ブレーキプレート駆動部160
の方向に移動する。
【0083】ブレーキレバー22がブレーキレバー可動
溝24の上方にあるときには、先端アーム72dに押さ
れたブレーキプレート150が、圧縮バネ161を縮め
る方向に、ブレーキプレート駆動部160を引っ込めて
いる。ブレーキレバー22が下方に移動すると、先端ア
ーム72dがブレーキプレート150から離れるため、
ブレーキプレート駆動部160は、圧縮バネ161の復
元力によって、ブレーキプレート150をブレーキ切換
部72の方向に押す。
【0084】ブレーキレバー22が上方にあるときに
は、ブレーキ切換部72の先端アーム72dによって、
ブレーキプレート150がスプールシャフト16から離
れているか、もしくはわずかに接触している。ブレーキ
レバー22が下方に移動すると、先端アーム72dから
離れたブレーキプレート150の先端150aが、ブレ
ーキプレート駆動部160に押される。これによって、
ブレーキプレート150は、ブレーキプレート軸151
を中心に、反時計回りに回動し、今まで非接触あるいは
わずかに接触していたブレーキパッド153が、スプー
ルシャフト16の側面に強く接触する。なお、コイルバ
ネ152は、ブレーキプレート150を時計の回転と同
方向に付勢しており、圧縮バネ161がフリーの時に、
安定したスプールフリーを出すた役割を持っている。具
体的には、コイルバネ152は、圧縮バネ161がフリ
ーの時には、ブレーキパッド153がスプールシャフト
16に接触しないように、あるいはわずかに接触するよ
うにしている。
【0085】ブレーキレバー22が上方に移動すると、
ブレーキ切換部72の先端アーム72dが、圧縮バネ1
61に抗して、ブレーキプレート150の先端150b
をブレーキプレート駆動部160の方向に押す。このた
め、ブレーキパッド153は、スプールシャフト16か
ら離れるか、もしくはわずかに接触した状態に戻る。
【0086】次に、本発明に係る釣用リールの第5の実
施の形態を、図18および図19に基づいて説明する。
【0087】図18は、左側フレーム70を本体フレー
ム10からはずして、左側フレーム70の方から本体フ
レーム10を見た図である。また、図19は、本体フレ
ーム10の左側フレーム70側のクラッチ動作部12の
方向から見た状態を、一部透過して示す図である。な
お、本体フレーム10のクラッチ動作部12側に設けら
れたブレーキ切換部72および回動バネ74の構造と動
作は、第1の実施の形態と共通するので、その説明を省
略する。
【0088】ブレーキプレート170は、スプール11
の径方向にまっすぐにのびた板形状を有しており、スプ
ールシャフト16に隣接して備えられるブレーキプレー
ト軸171を中心に回動可能となっている。ブレーキプ
レート軸171は、ブレーキプレート170の固定部1
70cに取り付けられている。ブレーキプレート170
のクラッチ動作部12側の一端170aには、バネ17
2の一端がひっかけられている。バネ172の他端は、
バネ固定軸173に引っかけられている。バネ172の
自然長は、ブレーキプレート170の回動範囲内におけ
るバネ172のどの長さよりも長い。このため、常に、
バネ172に圧縮の力が加わっている。一方、ブレーキ
プレート170のバネ172と反対側の一端170b
は、ブレーキ調整ダイヤル163の回転によって径方向
の長さを変化できるカム165の周面に接している。
【0089】ブレーキレバー22が上方にあるときに
は、ブレーキ切換部72の先端アーム72dによって、
ブレーキプレート170がバネ172を縮める方向に押
されている。この状態では、ブレーキプレート170
は、スプールシャフト16から離れているか、もしくは
わずかに接触している。ブレーキレバー22が下方に移
動すると、先端アーム72dから離れたブレーキプレー
ト170の先端170aが、バネ172ののびる方向へ
の復元力によって、ブレーキ切換部72の方に移動す
る。これによって、ブレーキプレート170は、ブレー
キプレート軸171を中心に、反時計回りに回動し、今
まで非接触あるいはわずかに接触していたブレーキプレ
ート170がスプールシャフト16の側面に強く接触す
る。
【0090】ブレーキレバー22が上方に移動すると、
ブレーキ切換部72の先端アーム72dが、バネ172
の復元力に抗して、そのバネ172を縮める。このた
め、ブレーキプレート170は、スプールシャフト16
から離れるか、もしくはわずかに接触した状態に戻る。
ブレーキ調節ダイヤル163は、ブレーキプレート17
0の一端170bを、カム165の軸164から遠ざけ
たり近づけたりするためのダイヤルである。ブレーキプ
レート170の一端170bが軸164から遠ざかるほ
ど、ブレーキパッド173がスプールシャフト16に接
触しているときに、ブレーキプレート170の先端17
0aがブレーキ切換部72に近づく。このため、バネ1
72の長さが、より自然長に近くなる。したがって、ブ
レーキパッド173がスプールシャフト16を押し付け
る力が小さくなる。
【0091】次に、本発明に係る釣用リールの第6の実
施の形態を、図20から図22に基づいて、説明する。
【0092】図20は、左側フレーム70を本体フレー
ム10からはずして、左側フレーム70の方から本体フ
レーム10を見た図である。また、図21は、本体フレ
ーム10の左側フレーム70側のクラッチ動作部12の
方向から見た状態を、一部透過して示す図である。本体
フレーム10のブレーキレバー22近傍には、軸183
を中心に回動可能なブレーキ切換部182が固定されて
いる。ブレーキ切換部182は、軸183から本体フレ
ーム10の外側の方向に、2本の先端アーム182a,
182bを有すると共に、先端アーム182aと軸18
3を挟んで反対側に1本の先端アーム182cを有す
る。すなわち、ブレーキ切換部182は、3つ足構造を
有している。
【0093】ブレーキレバー22は、ブレーキ切換部1
82の先端アーム182a,182bに挟持された状態
で、図20において紙面の表方向に突出している。ブレ
ーキ切換部182の先端アーム182cには、回動バネ
184の一方の端部が係止されている。また、回動バネ
184の他方の端部は、回動バネ固定部185に、その
固定部185を中心として回動可能に固定されている。
ブレーキレバー22がブレーキレバー可動溝24の内部
を下方に移動すると、ブレーキ切換部182が軸183
を中心に、図20において時計回りに回動する。この結
果、先端アーム182cに連結された回動バネ184
は、回動バネ固定部185を中心に、反時計回りに回動
する(図20中の実線から2点鎖線への回動動作)。
【0094】一方、ブレーキ切換部182の軸183に
は、略長方形の切換プレート187が貫かれている。切
換プレート187は、後述するブレーキプレート片19
0,191と同一平面となる高さに、ブレーキ切換部1
82と一体的に回動可能に備えられている。また、切換
プレート187は、ブレーキレバー22が上方にあると
きには、切換プレート187の長辺が2本のブレーキプ
レート片190,191の間に挟まれた状態になるよう
に、ブレーキ切換部182の上面に固定されている。
【0095】また、ブレーキ切換部182とスプールシ
ャフト16に対して反対側には、ブレーキプレート駆動
部200と、駆動部外枠205と、圧縮バネ201と、
ブレーキ調節部202と、ブレーキ調節ダイヤル203
とが取り付けられている。ブレーキ駆動部200のスプ
ールシャフト16側の先端200aは、2本のアームが
所定の角度で開いた形状となっている。
【0096】また、ブレーキプレート駆動部200の内
部には、圧縮バネ201が挿入されている。圧縮バネ2
01の一端は、ブレーキプレート駆動部200の先端内
壁に接触している。ブレーキ調節部202は、ブレーキ
調節ダイヤル203を回転させることによって、駆動部
外枠205内を前後移動可能に取り付けられている。ブ
レーキ調節部202は、本体202aと、圧縮バネ20
1側にある細軸202bと、二股に分岐した分岐部20
2cとから構成されている。そして、本体202a、細
軸202bおよび分岐部202cは、駆動部外枠205
内に挿入されている。圧縮バネ201の他端は、本体2
02aと細軸202bとの段差部分に接触している。
【0097】ブレーキプレートは、2本のブレーキプレ
ート片190,191から構成されている。両ブレーキ
プレート片190,191が交差する位置には、軸19
2がある。両ブレーキプレート片190,191は、軸
192を中心に回動可能であり、はさみと同様に、互い
に近づいたり、遠ざかる方向に動く。両ブレーキプレー
ト片190,191の先端近傍の互いに対向するように
備えられた凸部190a,191aには、バネ193が
挟まれている。また、凸部190a,191aと軸19
2との間には、スプールシャフト16を両側から挟む凹
部190b,191bが設けられている。バネ193の
自然長は、ブレーキ切換部182の可動範囲内のバネ1
93のどの長さよりも長い。このため、バネ193に
は、常に、圧縮の力が加わっている。
【0098】ブレーキレバー22が上方にあるときに
は、ブレーキ切換部182の切換プレート187の長辺
がブレーキプレート片190,191を開く方向に回動
した状態としている。このため、スプールシャフト16
の周囲と凹部190b,191bとは非接触あるいはわ
ずかに接触した状態である。ブレーキレバー22が下方
に移動すると、切換プレート187の短辺がブレーキプ
レート片190,191の間に位置する。このとき、ブ
レーキプレート駆動部200の先端200aがブレーキ
プレート片190,191を閉じる。そして、ブレーキ
プレート片190,191の凹部190b,191bが
スプールシャフト16を挟む。この結果、スプール11
にブレーキがかかる。
【0099】ブレーキレバー22が上方に移動すると、
ブレーキ切換部182の切換プレート187の長辺が、
再びブレーキプレート片190,191の間に位置する
ので、ブレーキプレート辺190,191は開き、スプ
ール11へのブレーキは解除あるいは弱くなる。
【0100】ブレーキ調節ダイヤル203は、ブレーキ
駆動部200をスプールシャフト16の方向に移動させ
るためのダイヤルであり、ブレーキプレート片190,
191を閉じる力を調節する役割を持っている。すなわ
ち、図22(B)に示すように、ブレーキ調節ダイヤル
203を回転して、ブレーキ調節部202をスプールシ
ャフト16の方向(X方向)に移動させると、図11で
示したように、ブレーキプレート駆動部200の先端2
00aがブレーキプレート片190,191をブレーキ
プレート軸192の方向に押す力が大きくなる。ただ
し、ブレーキプレート片190,191の先端と、ブレ
ーキプレート駆動部200の先端200aとは、ブレー
キプレート片190,191の先端を閉じる方向に同角
度で傾斜して接している。ブレーキプレート駆動部20
0がブレーキプレート片190,191を押す力が大き
いほど、その力は、両ブレーキプレート片190,19
1を閉じる方向に変換される。このため、ブレーキプレ
ート片190,191の凹部190b,191bがスプ
ールシャフト16の側面を挟む力が大きくなる。
【0101】次に、本発明に係る釣用リールの第7の実
施の形態を、図23から図26に基づいて説明する。
【0102】図23は、左側フレーム70を本体フレー
ム10からはずして、左側フレーム70の方から本体フ
レーム10を見た図である。また、図24は、本体フレ
ーム10の左側フレーム70側のクラッチ動作部12の
方向から見た状態を、一部透過して示す図である。本体
フレーム10のクラッチレバー22近傍には、軸213
を中心に回動可能なリング形状のカム212が固定され
ている。カム212は、軸213から本体フレーム10
の外側の方向に、2本の先端アーム212a,212b
を有すると共に、下方向に1本の先端アーム212cを
有する。すなわち、カム212は、3つ足構造を有して
いる。
【0103】ブレーキレバー22は、カム212の先端
アーム212a,212bに挟持された状態で、図23
において紙面に対して表方向に突出している。カム21
2の先端アーム212cには、回動バネ214の一方の
端部が係止されている。また、回動バネ214の他方の
端部は、本体フレーム10または左側フレーム70に設
けられる回動バネ固定部215に、その固定部215を
中心として回動可能に固定されている。ブレーキレバー
22がブレーキレバー可動溝24の内部を下方に移動す
ると、カム212が軸213を中心に、図23において
時計回りに回動する。この結果、先端アーム212cに
連結された回動バネ214は、回動バネ固定部215を
中心に、反時計回りに回動する(図23中の実線から2
点鎖線への回動動作)。
【0104】カム212の円周端面の一部である凸部2
12d(図23のカム212の格子模様部分)は、他の
円周端面212eよりも、紙面に対し表方向に高くなっ
ている。さらに、凸部212dは、時計と反対方向に向
かって、徐々にその高さを低くする坂を形成している。
また、ブレーキレバー22の位置からスプールシャフト
16の端面16aを通ってスプールシャフト16に隣接
する位置までに、ブレーキプレート220が備えられて
いる。ブレーキプレート220は、スプールシャフト1
6の近傍にある一端を、ブレーキプレート軸221を中
心に、図23の紙面の表裏方向に回動可能に取り付けら
れている。
【0105】ブレーキプレート220の略中央部分であ
ってスプール11側面の側には、バネ222が取り付け
られている。バネ222の自然長は、ブレーキプレート
220の可動範囲におけるバネ222のどの長さよりも
長い。このため、バネ222には、常に、圧縮の力が加
わっている。また、ブレーキプレート220と、後述す
るブレーキ調節ダイヤル233との間には、板バネ23
1が備えられている。板バネ231は、ブレーキプレー
ト220の回動する軸221と同軸に、回動可能であ
る。
【0106】図25(A)に示すように、ブレーキレバ
ー22が上方にあるときには、カム212の凸部212
dが、ブレーキプレート220とスプールシャフト16
の端面16aとを接触させないように、あるいはわずか
に接触するように、ブレーキプレート220を支えてい
る。この状態から、ブレーキレバー22が下方に移動す
ると、カム212の凸部212dは、ブレーキプレート
220とスプールシャフト16の端面16aとの距離を
縮めながら、ブレーキプレート220を通過する。そし
て、図25(B)に示すように、板バネ231が、バネ
222の反発力に抗して、ブレーキプレート220を押
す。これによって、ブレーキプレート220は、2点鎖
線の位置から実線の位置へと回動して、スプールシャフ
ト16の端面16aに接触する。こうして、スプール1
1にブレーキがかかる。
【0107】ブレーキレバー22が上方に移動すると、
カム212の凸部212dが、バネ222に抗して、ブ
レーキプレート220の先端を持ち上げる。このため、
ブレーキプレート220は、スプールシャフト16の端
面16aから離れ、あるいはわずかに接触した状態に戻
り、ブレーキが解除あるいは弱められる。
【0108】ブレーキ調節ダイヤル233は、カム23
2を回転させるダイヤルであり、ブレーキプレート22
0がスプールシャフト16の端面16aを押す力を調節
する役割を持っている。カム232の円周端面の約半分
に相当する凸部232a(図23のカム232の格子模
様部分)は、他の円周端面232bよりも、紙面に対し
て裏方向に突出している。さらに、凸部232aは、時
計回りに徐々にその高さが低くなる坂を形成している。
【0109】したがって、図26(A)に示すように、
カム232の下面が板バネ231を押しつけている力が
弱いときには、バネ222の反発力に対する板バネ23
1の押す力が弱いため、ブレーキ力が小さい。しかし、
図26(B)に示すように、ブレーキ調節ダイヤル23
3を時計回りに回転させると、凸部232aが板バネ2
31をブレーキプレート220側に押す。すると、板バ
ネ231の凸部231aがブレーキプレート220を端
面16a側に強く押す。この結果、ブレーキプレート2
20が端面16aを押す力が大きくなる。図26(B)
では、F2の方がF1よりもかなり大きくなるため、図
26(A)の状態よりもブレーキ力が大きい。
【0110】次に、本発明に係る釣用リールの第8の実
施の形態を、図27から図30に基づいて説明する。
【0111】図27は、左側フレーム70を本体フレー
ム10からはずして、左側フレーム70の方から本体フ
レーム10を見た図である。また、図28は、本体フレ
ーム10の左側フレーム70側のクラッチ動作部12の
方向から見た状態を、一部透過して示す図である。本体
フレーム10のクラッチレバー22近傍には、軸243
を中心に回動可能なリング形状のカム242が固定され
ている。カム242は、軸243から本体フレーム10
の外側の方向に、2本の先端アーム242a,242b
を有すると共に、先端アーム242a,242bと軸2
43を挟んで反対側に、1本の先端アーム242cを有
する。すなわち、カム242は、3つ足構造を有してい
る。
【0112】ブレーキレバー22は、カム242の先端
アーム242a,242bに挟持された状態で、図27
において紙面に対して表方向に突出している。カム24
2の先端アーム242cには、回動バネ244の一方の
端部が係止されている。また、回動バネ244の他方の
端部は、本体フレーム10または左側フレーム70に設
けられる回動バネ固定部245に、その固定部245を
中心として回動可能に固定されている。
【0113】ブレーキレバー22がブレーキレバー可動
溝24の内部を下方に移動すると、カム242が軸24
3を中心に時計回りに回動する。この結果、先端アーム
242cに連結された回動バネ244は、回動バネ固定
部245を中心に、図27において反時計回りに回動す
る(図27中の実線から2点鎖線への回動動作)。
【0114】カム242の円周端面の一部である凸部2
42d(図27のカム242の格子模様部分)は、他の
円周端面242eよりも、紙面に対し表方向に高くなっ
ている。さらに、凸部242dは、時計と反対方向に向
かって、徐々にその高さを低くする坂を形成している。
また、ブレーキレバー22の位置からスプールシャフト
16の端面16aを通ってスプールシャフト16に隣接
する位置までに、ブレーキプレート250が備えられて
いる。ブレーキプレート250は、T字形状をしてお
り、ブレーキレバー22近傍にあるブレーキプレート軸
251を中心に、図27の紙面の表裏方向に回動可能に
取り付けられている。
【0115】ブレーキプレート250のブレーキプレー
ト軸251から遠い先端部250bと、スプールシャフ
ト16の端面16aとの間には、バネ252が取り付け
られている。バネ252の自然長は、ブレーキプレート
250の可動範囲におけるバネ252のどの長さよりも
長い。このため、バネ252には、常に、圧縮の力が加
わっている。
【0116】図29(A)に示すように、ブレーキレバ
ー22が上方にあるときには、カム242の凸部242
dが、ブレーキプレート250とスプールシャフト16
の端面16aとを接触させないように、あるいはわずか
に接触するように、ブレーキプレート250を支えてい
る。この状態から、ブレーキレバー22が下方に移動す
ると、カム242の凸部242dは、ブレーキプレート
250とスプールシャフト16の端面16aとの距離を
縮めながら、ブレーキプレート250を通過する。そし
て、ブレーキプレート250は、図29(B)に示すよ
うに、バネ252の反発力に抗して、2点鎖線の位置か
ら実線の位置へと回動して、スプールシャフト16の端
面16aに接触する。こうして、スプール11にブレー
キがかかる。
【0117】ブレーキレバー22が上方に移動すると、
カム242の凸部242dが、ブレーキプレート250
を持ち上げる。このため、ブレーキプレート250は、
スプールシャフト16の端面16aから離れ、あるいは
わずかに接触した状態に戻り、ブレーキが解除あるいは
弱められる。
【0118】ブレーキ調節ダイヤル263は、カム26
2を回転させるダイヤルであり、ブレーキプレート25
0がスプールシャフト16の端面16aを押す力を調節
する役割を持っている。カム262の円周端面の約3分
の2に相当する凸部262a(図27のカム262の格
子模様部分)は、他の円周端面262bよりも、紙面に
対して裏方向に突出している。さらに、凸部262a
は、時計回りに徐々にその高さが高くなる坂を形成して
いる。
【0119】したがって、図30(A)に示すように、
ブレーキプレート250にカム262の下面の長さが短
い部分が触れているときには、スプールシャフト16の
端面16aにかかる力は弱い。しかし、図30(B)に
示すように、ブレーキ調節ダイヤル263を時計と反対
方向に回転させると、カム262の下面の長さが長い部
分が、ブレーキプレート250を下方に押すようにな
る。すると、ブレーキプレート250がスプールシャフ
ト16の端面16aを強く押し、ブレーキ力が大きくな
る。図30(B)では、F2の方がF1よりもかなり大
きくなるため、図30(A)の状態よりも、ブレーキ力
が大きい。
【0120】次に、本発明に係る釣用リールの第9の実
施の形態を、図31および図32に基づいて説明する。
【0121】図31は、左側フレーム70を本体フレー
ム10からはずして、左側フレーム70の方から本体フ
レーム10を見た図である。また、図32は、本体フレ
ーム10の左側フレーム70側のクラッチ動作部12の
方向から見た状態を、一部透過して示す図である。本体
フレーム10のクラッチレバー22近傍には、軸273
を中心に回動可能なリング形状のカム272が固定され
ている。カム272は、軸273から本体フレーム10
の外側の方向に、2本の先端アーム272a,272b
を有すると共に、先端アーム272a,272bと軸2
73を挟んで反対側に、1本の先端アーム272cを有
する。すなわち、カム272は、3つ足構造を有してい
る。
【0122】ブレーキレバー22は、カム272の先端
アーム272a,272bに挟持された状態で、図31
において紙面に対して表方向に突出している。カム27
2の先端アーム272cには、回動バネ274の一方の
端部が係止されている。また、回動バネ274の他方の
端部は、本体フレーム10または左側フレーム70に設
けられる回動バネ固定部275に、その固定部275を
中心として回動可能に固定されている。
【0123】ブレーキレバー22がブレーキレバー可動
溝24の内部を下方に移動すると、カム272が軸27
3を中心に、図31において時計回りに回動する。この
結果、先端アーム272cに連結された回動バネ274
は、回動バネ固定部275を中心に、反時計回りに回動
する(図31中の実線から2点鎖線への回動動作)。
【0124】カム272の円周端面の一部である凸部2
72d(図31のカム272の格子模様部分)は、他の
円周端面272eよりも、紙面に対し表方向に高くなっ
ている。さらに、凸部272dは、時計と反対方向に向
かって、徐々にその高さを低くする坂を形成している。
また、ブレーキレバー22の位置からスプールシャフト
16を横切って斜め下方にのびるように、ブレーキプレ
ート280が備えられている。ブレーキプレート280
は、略T字形状をしており、ブレーキレバー22近傍に
あるブレーキプレート軸281を中心に、図31の紙面
の表裏方向に回動可能に取り付けられている。
【0125】ブレーキプレート280のほぼ中央であっ
てスプール11側には、ブレーキパッド283が取り付
けられている。また、ブレーキパッド283とブレーキ
プレート280の先端部280bとの間には、バネ28
2が取り付けられている。バネ282の自然長は、ブレ
ーキプレート280の可動範囲におけるバネ282のど
の長さよりも長い。このため、バネ282には、常に、
圧縮の力が加わっている。
【0126】ブレーキレバー22が上方にあるときに
は、カム272の凸部272dが、ブレーキプレート2
80からスプール11側にのびたブレーキパッド283
をスプール11の側面に接触させないように、あるいは
わずかに接触するように、ブレーキプレート280を支
えている。この状態から、ブレーキレバー22が下方に
移動すると、カム272の凸部272dは、ブレーキプ
レート280とスプール11の側面との距離を縮めなが
ら、ブレーキプレート280を通過する。そして、ブレ
ーキプレート280は、バネ282の反発力に抗して、
軸281を中心にわずかにスプール11側に回動し、そ
の側面に接触する。
【0127】ブレーキレバー22が上方に移動すると、
カム272の凸部272dが、ブレーキプレート280
を持ち上げる。このため、ブレーキパッド283は、ス
プール11の側面から離れ、あるいはわずかに接触した
状態に戻り、ブレーキが解除あるいは弱められる。
【0128】ブレーキ調節ダイヤル293は、カム29
2を回転させるダイヤルであり、ブレーキパッド283
がスプール11の側面を押す力を調節する役割を持って
いる。ブレーキ調節ダイヤル293およびカム292の
構造と動作は、第8の実施の形態のブレーキ調節ダイヤ
ル263およびカム262と共通するので、その説明を
省略する。
【0129】このように、ブレーキパッド283をスプ
ールシャフト16ではなく、スプール11の側面に接触
させると、面接触での制動となる。このため、スプール
シャフト16への線接触に比べて、小さな力でブレーキ
をかけることができる。
【0130】なお、前記の各実施の形態の要旨を変更し
ない範囲で、種々の変更が可能である。たとえば、メカ
ニカルブレーキ等のブレーキ機構は、クラッチ動作と連
動させずに、別のスイッチのオンオフで、作用するよう
にしても良い。たとえば、ブレーキ用のボタンを別に設
けたり、釣り竿を投げたことを検出する検出スイッチを
利用してブレーキをかけるようにしても良い。また、両
軸受リール以外のリール、たとえば、片軸受リールに対
して、スプールシャフト16あるいはスプール11にブ
レーキパッド83等を接触させるブレーキ機構を組み込
んでもよい。
【0131】また、メカニカルブレーキの機構を、本体
フレーム10の右側フレーム30側に設けるようにして
も良い。ただし、右側には、クラッチ機構が取り付けら
れているので、スペースのある左側フレーム70側に取
り付けるのが好ましい。また、スプール11に回転力を
与える動力手段は、ハンドル31の他に、モータ等の電
動手段としても良い。
【0132】また、前記の各実施の形態は、ブレーキパ
ッド83等がスプールシャフト16あるいはスプール1
1の側面に接触するブレーキ機構を備えているが、これ
に限定されることなく、スプール11の外縁に接触する
ようにしても良い。また、スプール11と共に回転する
他の回転部材、たとえば、図6に示す係合アーム26
a,26bにブレーキパッドを接触させても良い。
【0133】また、メカニカルブレーキをクラッチ機構
と連動させるのではなく、電磁ブレーキ等の電気的なブ
レーキをクラッチ機構と連動させても良い。さらに、ク
ラッチ機構とブレーキ機構との連動としては、メカニカ
ル的な連動ではなく、電気的な信号を介在させて連動さ
せるようにしても良い。
【0134】
【発明の効果】本発明によれば、ビギナーにとって使い
やすく、使用者に余計な操作をさせないと同時に低コス
トであって、スプールの回転速度が小さいときでも有効
にブレーキをかけてバックラッシュを防止できる釣用リ
ールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る釣用リールの第1の実施の形態の
外観を示す図である。
【図2】図1に示す釣用リールの分解組立図である。
【図3】図1に示す釣用リールにおけるスプールを内部
に組み込んだ本体フレームと、右側フレームとの各接合
面を、それぞれ示す図である。
【図4】図1に示す釣用リールにおけるハンドルとスプ
ールとの連結状態を示す図である。
【図5】図1に示す釣用リールにおけるクラッチ機構お
よびブレーキ機構の概略を説明するための図である。
【図6】図5に示すジョイント部およびスプール凸部の
周辺構造を示す図である。
【図7】図1に示す釣用リールにおけるクラッチ駆動部
を示す図であり、(A)は、クラッチ駆動部の組立図で
あり、(B)は、(A)の組立図にしたがって組み立て
た状態のクラッチ駆動部の斜視図である。
【図8】図7に示すクラッチ駆動部において、ジョイン
ト部が支持板の穴から出たり引っ込んだりするクラッチ
動作を示す図で、(A)は、ジョイント部が出た状態の
ときのジャックとクラッチアームの位置関係を示し、
(B)は、ジョイント部が引っ込んだ状態のときのジャ
ックとクラッチアームの位置関係を示す図である。
【図9】図1に示す釣用リールの左側フレームを本体フ
レームからはずして、左側フレームの方から本体フレー
ムを見た図である。
【図10】図9に示す本体フレームの左側フレーム側
を、一部透過して示す図である。
【図11】図9に示すブレーキ調整ダイヤルを回して、
ブレーキ力を変化させた場合のブレーキプレート駆動部
とその周辺部分を一部透過的に示す図で、(A)は、ブ
レーキ力が小さいときを示し、(B)はブレーキ力が大
きいときを示す。
【図12】本発明に係る釣用リールの第2の実施の形態
において、左側フレームを本体フレームからはずして、
左側フレームの方から本体フレームを見た図である。
【図13】図12に示す本体フレームの左側フレーム側
を、一部透過して示す図である。
【図14】本発明に係る釣用リールの第3の実施の形態
における左側フレームを本体フレームからはずして、左
側フレームの方から本体フレームを見た図である。
【図15】図14に示す本体フレームの左側フレーム側
を、一部透過して示す図である。
【図16】本発明に係る釣用リールの第4の実施の形態
における左側フレームを本体フレームからはずして、左
側フレームの方から本体フレームを見た図である。
【図17】図16に示す本体フレームの左側フレーム側
を、一部透過して示す図である。
【図18】本発明に係る釣用リールの第5の実施の形態
における左側フレームを本体フレームからはずして、左
側フレームの方から本体フレームを見た図である。
【図19】図18に示す本体フレームの左側フレーム側
を、一部透過して示す図である。
【図20】本発明に係る釣用リールの第6の実施の形態
における左側フレームを本体フレームからはずして、左
側フレームの方から本体フレームを見た図である。
【図21】図20に示す本体フレームの左側フレーム側
を、一部透過して示す図である。
【図22】図20に示すブレーキ調整ダイヤルを回し
て、ブレーキ力を変化させた場合のブレーキプレート駆
動部とその周辺部分を一部透過的に示す図で、(A)
は、ブレーキ力が小さいときを示し、(B)はブレーキ
力が大きいときを示す。
【図23】本発明に係る釣用リールの第7の実施の形態
における左側フレームを本体フレームからはずして、左
側フレームの方から本体フレームを見た図である。
【図24】図23に示す本体フレームの左側フレーム側
を、一部透過して示す図である。
【図25】図24に示すブレーキプレートが、スプール
シャフトの端面に非接触および接触した状態を示す図
で、(A)は、非接触状態を、(B)は接触状態を示す
図である。
【図26】図24に示すブレーキ調整ダイヤルを回し
て、ブレーキ力を変化させた場合のブレーキプレートと
スプールシャフトの周辺部分を示す図で、(A)は、ブ
レーキ力が小さいときを示し、(B)はブレーキ力が大
きいときを示す。
【図27】本発明に係る釣用リールの第8の実施の形態
における左側フレームを本体フレームからはずして、左
側フレームの方から本体フレームを見た図である。
【図28】図27に示す本体フレームの左側フレーム側
を、一部透過して示す図である。
【図29】図28に示すブレーキプレートが、スプール
シャフトの端面に非接触の状態および接触した状態を示
す図で、(A)は、非接触の状態を、(B)は接触した
状態を示す図である。
【図30】図28に示すブレーキ調整ダイヤルを回し
て、ブレーキ力を変化させた場合のブレーキプレートと
スプールシャフトの周辺部分を示す図で、(A)は、ブ
レーキ力が小さいときを示し、(B)はブレーキ力が大
きいときを示す。
【図31】本発明に係る釣用リールの第9の実施の形態
における左側フレームを本体フレームからはずして、左
側フレームの方から本体フレームを見た図である。
【図32】図31に示す本体フレームの左側フレーム側
を、一部透過して示す図である。
【符号の説明】
11 スプール 12 クラッチ動作部(クラッチ機構の一部) 16 スプールシャフト(回転部材) 31 ハンドル(動力手段) 43 ジョイント部(クラッチ機構の一部) 80 ブレーキプレート(ブレーキ機構の一部) 83 ブレーキパッド(ブレーキ機構の一部) 110 ブレーキプレート(ブレーキ機構の一部) 130 ブレーキプレート 150 ブレーキプレート(ブレーキ機構の一部) 165 カム(ブレーキ力調節機構の一部)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 釣り糸が巻回されるスプールとそのスプ
    ールに回転力を与える動力手段との間に設けられ、釣り
    糸放出時に上記スプールと上記動力手段とのつながりを
    切り離すクラッチ機構を有し、 釣り糸放出時に上記スプールまたは上記スプールと連動
    して回転する回転部材にブレーキ力を付与すると共に、
    釣り糸の巻回時にブレーキ力を付与しないように動作す
    るブレーキ機構を、上記クラッチ機構と連動させて設け
    たことを特徴とする釣用リール。
  2. 【請求項2】 前記動力手段をハンドルとし、そのハン
    ドルの回転と前記スプールの回転とを切り離すクラッチ
    動作を行うと、前記スプールまたは前記スプールと連動
    して回転する回転部材に接触することによって、前記ス
    プールの釣り糸放出方向への回転を抑制するためのブレ
    ーキ力を発生するメカニカルブレーキを備えたことを特
    徴とする請求項1記載の釣用リール。
  3. 【請求項3】 前記メカニカルブレーキが接触する部材
    を、前記スプールの中心に貫通配置されると共にそのス
    プールの回転を支持するスプールシャフトとしたことを
    特徴とする請求項2記載の釣用リール。
  4. 【請求項4】 前記ブレーキ力を調節可能なブレーキ力
    調節機構を有することを特徴とする請求項1、2または
    3記載の釣用リール。
  5. 【請求項5】 前記ブレーキ力調節機構は、手動によっ
    て回転操作されるカムを含む部材を有することを特徴と
    する請求項4記載の釣用リール。
  6. 【請求項6】 前記スプールを両端の軸受で支持する両
    軸受型とし、前記ブレーキ機構を、前記スプールと一体
    的に回転すると共に両軸受の一方の軸受から突出した部
    材に接離自在としたことを特徴とする請求項1から5の
    いずれか1項記載の釣用リール。
  7. 【請求項7】 前記ブレーキ機構を、前記動力手段が配
    置される側と前記スプールを挟んで反対側に設けたこと
    を特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の釣用
    リール。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2374524A1 (en) 2010-04-07 2011-10-12 Taiyo Chikuro Industries Co., Ltd. System used in incinerator for reducing NOx
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KR20220161943A (ko) * 2021-05-31 2022-12-07 이상천 먹줄 권취 장치

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