JP2001017032A - ルアー - Google Patents

ルアー

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JP2001017032A
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Kenji Hirahara
研治 平原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易にイレギュラーな動きをおこし、魚に強
くアピールできるルアーを提供する。 【解決手段】 リップ部2はルアー本体1の頭部底面側
にルアー本体1と一体的に形成され連結されている。リ
ップ部2の長さ方向中央付近よりルアー本体1との連結
部分にかけて、リップ部2の両周縁部分Sにおいて上平
面は下方に向かって傾斜してその周縁端が外方に鋭角に
突出している。そして、この周縁が鋭角部2bとなって
いる。また、リップ部2の長さ方向中央付近よりルアー
本体1との連結部分にかけての周縁部分Sと同様に、リ
ップ部2の先端部分Tも鋭角部2bとなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚釣りに用いるル
アーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のルアーは、外形を魚体に似せた中
空のプラスチック製ルアー本体と、ルアー本体の頭部か
ら斜め下方に突出したリップ部と、ルアー本体頭部に設
けられライン(釣糸)を係止可能な釣糸係止部と、ルア
ー本体の腹部及び尾部に連結されたフック(釣針)とを
有している。リップ部はリトリーブ時に水流を直接受け
る部分であって、耐久性を向上させるべく幅方向中央付
近がやや肉厚の板状のものである。そして、水をよく受
けるようにリップ部の上平面は平坦または幅方向中央付
近が凹入した形状である。
【0003】この従来のルアーは、水中にキャスティン
グした後に釣糸を巻き取りながらリトリーブし、またロ
ッドを強く振り上げると、ルアー本体頭部のリップ部に
水流を受けて振動しながら水中深くへ沈降しつつ泳動す
る。そして、生き餌のように水中を漂って魚を引きつけ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】リトリーブを行いまた
ロッドを強く振り上げると、従来のルアーは沈降し振動
するがその振動は規則的な振動であることが多い。しか
し、水中で魚に強くアピールするには、ルアーに不規則
であり突発的な動き(「イレギュラーな動き」という)
をおこさせる必要がある。
【0005】本発明の課題は、容易にイレギュラーな動
きをおこし、魚に強くアピールできるルアーを提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明1にかかるルアー
は、魚釣りに用いるルアーであって、ルアー本体と、ル
アー本体の頭部から突出して設けられ、周縁の少なくと
も一部に外方に鋭角に突出する鋭角部を有するリップ部
とを備えている。このルアーでは、キャスティング後リ
トリーブ等すると、リップ部の上平面が水を受けてルア
ーは水中深くへ沈降する。ここで、リップ部の上平面に
当たる水はリップ部の周縁の鋭角部において容易に逃げ
出し、水がリップ部に当たる角度によって左右にイレギ
ュラーな動きをおこす。そして、このイレギュラーな動
きは水中で魚の興味を強く引き付ける。
【0007】発明2にかかるルアーは、発明1のルアー
であって、鋭角部はリップ部の長さ方向中央付近よりル
アー本体との連結部分にかけて形成されている。この場
合には、リップ部に当たった水が最も流れ出やすいリッ
プ部の長さ方向中央付近よりルアー本体との連結部分に
かけて鋭角部が形成されており、ルアーは水中でよりイ
レギュラーな動きをおこしやすい。
【0008】発明3にかかるルアーは、発明1または2
のルアーであって、鋭角部はリップ部の先端付近に形成
されている。この場合には、リップ部に最も激しく水が
当たる部分であるリップ部の先端付近に鋭角部が形成さ
れているので、ルアーは水中でよりイレギュラーな動き
をおこしやすい。
【0009】発明4にかかるルアーは、発明1〜3のい
ずれかのルアーであって、リップ部は、周縁付近におい
て上平面が下方に向かって傾斜してその周縁端が外方に
鋭角に突出しており、この周縁が鋭角部である。この場
合には、平坦なリップ部の上平面に当たった水が周縁の
鋭角部ににおいて流れ出やすく、ルアーは水中で容易に
イレギュラーな動きをおこす。
【0010】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、本発明の
第1実施形態を採用したルアーを、図面を参照しつつ説
明する。本発明の第1実施形態を採用したルアーは、図
1及び図2に示すように、外形を魚に似せて形成された
プラスチック製のルアー本体1と、ルアー本体1の頭部
に設けられ斜め下方に突出したリップ部2と、リップ部
2に設けられライン(釣糸)を係止可能な釣糸係止部3
と、ルアー本体1の中央から頭部よりの下面及び尾部に
それぞれ設けられたアイ4,5とを有している。これら
アイ4,5にはスプリットリング6,7を介してフック
(釣針)8,9がぞれぞれ装着されている。
【0011】ルアー本体1は、内部に中空を有する中空
部材であって、左右対称な一対の半割り部材を開口側で
張り合わせて接着剤等で接着し固定したものである。こ
の開口面にはアイ4,5をはめ込んで固定可能な固定部
(図示せず)が形成されており、この固定部にアイ4,
5は固定されている。また、腹部付近及び尾部付近の中
空の一部は区分されており、この区分された部分にそれ
ぞれ錘(図示せず)が配置されている。さらに、ルアー
本体1の外面は魚に似せて鱗や鰓などが描かれている。
【0012】図2及ぶ図3に詳しく示すように、リップ
部2はルアー本体1の頭部底面側にルアー本体1と一体
的に形成され連結されている。上面から見てリップ部2
は略楕円型であり、上平面はほぼ平坦に形成されてい
る。また、長さ方向においてはルアー本体1との連結部
分が肉厚で先端部分Tにかけて徐々に肉薄になるように
形成され、幅方向においては中央付近がもっとも肉厚に
なるように形成される。リップ部2上平面のほぼ中央付
近には凹状に窪んだ窪み部2aが形成されており、この
窪み部2a内に釣糸係止部3が配置されている。
【0013】図3に詳しく示すように、リップ部2の長
さ方向中央付近よりルアー本体1との連結部分にかけ
て、リップ部2の両周縁部分Sにおいて上平面は下方に
向かって傾斜してその周縁端が外方に鋭角に突出してい
る。そして、この周縁が鋭角部2bとなっている。ま
た、リップ部2の長さ方向中央付近よりルアー本体1と
の連結部分にかけての周縁部分Sと同様に、リップ部2
の先端部分Tも鋭角部2bとなっている。
【0014】このように構成されたルアーでは、キャス
ティング後リトリーブ等すると、リップ部2の上平面が
水を受けてルアーは水中深くへ沈降する。ここで、リッ
プ部2の上平面に当たる水はリップ部2の先端部分T及
び長さ方向中央付近よりルアー本体1との連結部分にか
けての周縁部分Sの鋭角部2bにおいて容易に逃げ出
し、水がリップ部2に当たる角度によって左右にイレギ
ュラーな動きをおこす。
【0015】[第2実施形態]以下、本発明の第2実施
形態を採用したルアーを、図面を参照しつつ説明する。
図4及び図5に示すように、本発明の第2実施形態を採
用したルアーのリップ部12はルアー本体11の頭部底
面側にルアー本体11と一体的に形成され連結されてい
る。上面から見てリップ部12は略楕円型であり、上平
面はほぼ平坦に形成されている。また、長さ方向におい
てはルアー本体11との連結部分が肉厚で先端部分にか
けて徐々に肉薄になるように形成され、幅方向において
は中央付近がもっとも肉厚になるように形成される。リ
ップ部2上平面のほぼ中央付近には釣糸係止部13が配
置されている。また、リップ部12の全体の周縁部分U
において、リップ部12の上平面は下方に向かって傾斜
してその周縁端が外方に鋭角に突出している。そして、
この周縁が鋭角部12bとなっている。
【0016】なお、その他の構成は第1実施形態と同様
であり説明を省略する。このように構成されたルアーで
は、キャスティング後リトリーブ等すると、リップ部1
2の上平面が水を受けてルアーは水中深くへ沈降する。
ここで、リップ部12の上平面に当たる水はリップ部1
2の周縁部分Uの鋭角部12bにおいて容易に逃げ出
し、水がリップ部2に当たる角度によってイレギュラー
な動きをおこす。
【0017】[他の実施形態] (a)鋭角部はリップ部の先端部のみ、または長さ方向
中央付近のみに設けてもよい。 (b)リップ部の形状は上記実施形態に限定されるもの
ではなく、略矩形等でもよい。
【0018】
【発明の効果】本発明に係るルアーによれば、容易にイ
レギュラーな動きをおこし、魚に強くアピールできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を採用したルアーの全体
図。
【図2】図1のルアーの上面図。
【図3】図2のIII−III断面図。
【図4】本発明の第2実施形態を採用したルアーの頭部
付近を示した図。
【図5】図4のV−V断面図。
【符号の説明】
1,11 ルアー本体 2,12 リップ部 2b,12b 鋭角部 3,13 釣糸係止部 S 周縁部分 T 先端部分 U 周縁部分

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】魚釣りに用いるルアーであって、 ルアー本体と、 前記ルアー本体の頭部から突出して設けられ、周縁の少
    なくとも一部に外方に鋭角に突出する鋭角部を有するリ
    ップ部とを備えたルアー。
  2. 【請求項2】前記鋭角部は、前記リップ部の長さ方向中
    央付近より前記ルアー本体との連結部分にかけて形成さ
    れている、請求項1に記載のルアー。
  3. 【請求項3】前記鋭角部は前記リップ部の先端付近に形
    成されている、請求項1または2に記載のルアー。
  4. 【請求項4】前記リップ部は、周縁付近において上平面
    が下方に向かって傾斜してその周縁端が外方に鋭角に突
    出しており、この周縁が前記鋭角部である、請求項1〜
    3のいずれかに記載のルアー。
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