JP2001015665A - ダムバーカットダイの製造方法及びダムバーカットダイ - Google Patents

ダムバーカットダイの製造方法及びダムバーカットダイ

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JP2001015665A
JP2001015665A JP11187730A JP18773099A JP2001015665A JP 2001015665 A JP2001015665 A JP 2001015665A JP 11187730 A JP11187730 A JP 11187730A JP 18773099 A JP18773099 A JP 18773099A JP 2001015665 A JP2001015665 A JP 2001015665A
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dam bar
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 経済性、生産性を向上させたダムバーカット
ダイの製法。 【解決手段】 櫛刃を装着すす本体部11と、櫛刃が形
成される超硬部材12を、接着またはボルトBで固定し
てユニット14を形成し、ユニットを保持手段15に載
置し、切削装置20に備えた切削ブレード23によっ
て、超硬部材に櫛刃部24を形成する。切断機能が低下
または不能となった櫛刃部は本体部より離脱させ、櫛刃
部を交換または超硬部材を装着し櫛刃部を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ペレットが
ボンディングされるペレットフレームに形成されたダム
バーを切断するのに用いるダムバーカットダイ及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ペレットがボンディングされるペ
レットフレームに形成されたダムバーを切断する際は、
ダムバーカットダイ及びダムバーカッターが組み合わさ
れて使用される。
【0003】例えば、図4に示すダムバーカットダイ3
0は、ダムバー切断装置に装着されてダムバーの切断に
使用されるもので、櫛刃部31に硬度が要求されること
から、全体が超硬合金等の超硬部材により形成されてい
る。
【0004】そして、繰り返しの使用により切れ味が悪
くなって切断能力が低下したり切断不能となった場合に
は、ダムバーカットダイ30全体をダムバー切断装置か
ら取り外して廃棄し、新たなダムバーカットダイと交換
して使用するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ダムバ
ーカットダイ30は、超硬合金の焼結体から一体成形さ
れるため、単価が高い。しかも、このように単価の高い
ダムバーカットダイの切断能力が低下したり切断不能と
なった場合に、ダムバーカットダイ30全体を廃棄して
新たなものと交換するのは極めて不経済である。
【0006】また、超硬部材は難切削材であり、通常の
金属等と比較すると加工に多くの工数を要する上に、本
体部32はダムバー切断装置に対応した固有の形状に形
成されなければならないため、ダムバーカットダイ30
の発注から完成までには、一般的には20日〜40日の
日数を要する。従って、このような納期の長さが原因
で、ダムバーカットダイの使用者は、ダムバーの切断作
業を比較的長期間中断しなければならず、生産性の低下
を招くという問題もある。
【0007】このように、ダムバーカットダイを用いた
ダムバーの切断においては、可能な限り安く、かつ速く
ダムバーカットダイの製造を行うことにより、経済性、
生産性を向上させることに課題を有している。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の具体的手段として本発明は、櫛刃が形成されていない
本体部と、櫛刃部が形成される超硬部材とが分離して存
在し、本体部の被固着部に超硬部材を固着してユニット
を形成する工程と、本体部に形成されている位置規制部
を基準位置としてユニットを切削装置の保持手段に保持
する工程と、該切削装置に備えたブレードによって超硬
部材に櫛刃部を形成する工程とから構成されるダムバー
カットダイの製造方法を提供する。
【0009】また本発明は、本体部と櫛刃部とから構成
されるダムバーカットダイにおける切断機能が低下しま
たは不能となった櫛刃部を本体部から離脱させる工程
と、本体部の被離脱部に超硬部材を固着してユニットを
形成する工程と、本体部に形成されている位置規制部を
基準位置としてユニットを切削装置の保持手段に保持す
る工程と、切削装置に備えたブレードによって超硬部材
に櫛刃部を形成する工程とから構成されるダムバーカッ
トダイの製造方法を提供する。
【0010】更に本発明は、超硬部材に櫛刃を形成した
櫛刃部と、櫛刃部が固着される本体部とから構成される
ダムバーカットダイを提供する。
【0011】このように構成されるダムバーカットダイ
の製造方法及びダムバーカットダイによれば、従来のよ
うに全体が超硬部材によって一体形成されているのでは
なく、櫛刃部のみを超硬部材にすることができ、超硬部
材の使用量が減って単価を低減することができる。ま
た、櫛刃部の切断能力が低下したり切断不能となった場
合でも、櫛刃部のみを交換すればよい。
【0012】また、本体部の交換は不要であることか
ら、本体部についてのみ種々のダムバー切断装置に対応
した固有の形状のものを予め用意しておけば、櫛刃部に
ついては同一形状のものをそれぞれ形状の異なる本体部
に固着して使用できるため、汎用的に使用することがで
き、製造に要する日数を短縮することができる。
【0013】更に、従来のように櫛刃部と本体部とが超
硬部材により一体成形されているダムバーカットダイに
おいても、櫛刃部を切断してそこに新たな超硬部材を固
着して櫛刃部を形成すれば、全体を交換するより安価に
新規なダムバーカットダイを形成することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態として、図1
に示す切削装置10を用いてダムバーカットダイを製造
する方法及びその方法により製造されるダムバーカット
ダイについて説明する。
【0015】まず最初に、図2(A)に示すように、本
体部11と、超硬部材12とを用意し、本体部11の被
固着部13に、図2(B)−(イ)のように超硬部材1
2を粘着力の強力な接着剤によって固着する。本体部
は、安価で加工しやすい部材で構成することが望まし
い。なお、本体部11と超硬部材12とは図2(B)−
(ロ)のようにボルトBで固定してもよい。
【0016】次に、本体部11と超硬部材12とが一体
となったユニット14を切削装置10の保持手段15に
載置し、図2(C)に示すように、保持手段15に備え
た治具16に形成されたガイド部17にガイドされなが
らユニット14をスライドさせることにより、ユニット
14の位置規制部18がストッパ17aに当接して基準
位置に位置付けられる。
【0017】そして、基準位置に位置付けられたユニッ
ト14は、図2(D)に示すように、ネジ19を締める
ことにより固定される。こうして保持手段15に固定さ
れたユニット14は、保持手段15がX軸方向に移動し
て切削手段20の作用を受ける。
【0018】図1及び図2(D)を参照して説明する
と、切削手段20においては、スピンドルハウジング2
1によって回転可能に支持されたスピンドル22の先端
に切削ブレード23が装着されており、保持手段15が
一度+X方向に移動して切削手段20より+X方向側に
移動した後、スピンドル22及び切削ブレード23が回
転しながら切削手段20が下降し、保持手段15が−X
方向に移動することにより、高速回転する切削ブレード
23が超硬部材12に接触し櫛刃が形成される。なお、
切削ブレード23の厚みが櫛刃の間隔と等しくなるよう
に調整されていれば、一回の切削によって所望の間隔の
櫛刃を形成することができる。
【0019】このような動作を切削手段20のY軸方向
の割り出し送りと共に繰り返すことにより、図2(E)
に示すように、超硬部材12が櫛刃部24となり、櫛刃
部24と本体部11とからなるダムバーカットダイ25
が形成される。
【0020】このように、櫛刃部24と本体部11とか
らなるダムバーカットダイ25は、従来のように全体が
超硬部材によって一体形成されているのではなく、櫛刃
部のみに超硬部材が使用され、本体部は安価な部材で構
成できるため、単価を低減することができる。また、櫛
刃部24の切れ味が低下した場合も、櫛刃部のみを交換
すればよいため、この点においても経済的である。
【0021】更に、本体部11の交換は不要であるた
め、本体部11についてのみ種々のダムバー切断装置に
対応した固有の形状のものを予め用意しておけば、櫛刃
部24については同一形状のものをそれぞれ形状の異な
る本体部11に固着して使用できる。即ち、櫛刃部は汎
用的に使用することができる。従って、製造に要する日
数を短縮することができる。そして、ダムバーの切断作
業を長期間中断することがなくなるため、切断作業の生
産性が向上する。
【0022】次に、使用により切断能力が低下したり切
断不能となったりしたダムバーカットダイの櫛刃部を離
脱させて新たな櫛刃部を取り付けることにより新たなダ
ムバーカットダイを製造する方法について説明する。
【0023】図3(A)に示す従来のダムバーカットダ
イ30は、図4に示したものと同様に、全体が超硬部材
により形成され、櫛刃部31の切断能力が低下したとき
は、従来はダムバーカットダイ30全体を交換していた
が、本発明においては櫛刃部31のみを交換する。
【0024】即ち、図3(B)に示すように、2点鎖線
で示した線に沿って櫛刃部31を水平方向に切断して離
脱させる。そして、図2(A)〜(E)に示した方法と
同様の方法により、新たな超硬部材を、切断により本体
部32に形成された切断面である被離脱部に固着して切
削装置を用いて超硬部材に櫛刃を形成していき、櫛刃部
を形成する。このような方法によれば、ダムバーカット
ダイ30全体を交換することなく櫛刃部のみを交換する
だけで済むため、単価を低減することができる。また、
本体部32は、すでにダムバー切断装置に対応した形状
となっているため、ダムバー切断装置に対応した固有の
形状にする必要がない。従って、製造に要する日数を短
縮することができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るダム
バーカットダイの製造方法及びダムバーカットダイによ
れば、従来のように全体が超硬部材によって形成されて
いるのではなく、櫛刃部のみを超硬部材にすることがで
きるため、超硬部材の使用量が減ると共に、本体部を安
価で加工しやすい部材で構成することができる。従っ
て、単価を低減することができるため、経済的である。
また、櫛刃部の切断能力が低下したり切断不能となった
場合でも、櫛刃部のみを交換すればよいため、この点に
おいても経済性を向上させることができる。
【0026】また、本体部の交換は不要であり、本体部
についてのみ種々のダムバー切断装置に対応した固有の
形状のものを予め用意しておけば、櫛刃部については同
一形状のものをそれぞれ形状の異なる本体部に固着して
使用できるため、汎用的に使用することができ、製造に
要する日数を短縮することができる。そして、ダムバー
の切断作業を長期間中断することがなくなるため、生産
性を向上させることができる。
【0027】更に、従来のように櫛刃部と本体部とが超
硬部材により一体成形されているダムバーカットダイに
おいても、櫛刃部を切断してそこに新たな超硬部材を固
着して櫛刃部を形成すれば、全体を交換するより安価に
新規なダムバーカットダイを形成することができるた
め、既存のダムバーカットダイを有効活用することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るダムバーカットダイの製造に用い
る切削装置の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るダムバーカットダイの製造方法を
工程順に示した斜視図である。
【図3】従来のダムバーカットダイを切断し、本発明に
係るダムバーカットダイの製造方法によって新たなダム
バーカットダイを形成する方法を示す斜視図である。
【図4】従来のダムバーカットダイを示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
10…切削装置 11…本体部 12…超硬部材 13…被固着部 14…ユニット 15…保持手段 16…治具 17…ガイド部 17a…ストッパ 18…位置規制部 19…ネジ 20…切削手段 21…スピンドルハウジング 22…スピンドル 23…切削ブレード 24…櫛刃部 25…ダムバーカットダイ 30…ダムバーカットダイ 31…櫛刃部 32…本体部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 櫛刃が形成されていない本体部と、櫛刃
    部が形成される超硬部材とが分離して存在し、 該本体部の被固着部に超硬部材を固着してユニットを形
    成する工程と、 該本体部に形成されている位置規制部を基準位置として
    該ユニットを切削装置の保持手段に保持する工程と、 該切削装置に備えたブレードによって該超硬部材に櫛刃
    部を形成する工程とから構成されるダムバーカットダイ
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 本体部と櫛刃部とから構成されるダムバ
    ーカットダイにおける切断機能が低下しまたは不能とな
    った該櫛刃部を該本体部から離脱させる工程と、 該本体部の被離脱部に超硬部材を固着してユニットを形
    成する工程と、 該本体部に形成されている位置規制部を基準位置として
    該ユニットを切削装置の保持手段に保持する工程と、 該切削装置に備えたブレードによって該超硬部材に櫛刃
    部を形成する工程とから構成されるダムバーカットダイ
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 超硬部材に櫛刃を形成した櫛刃部と、該
    櫛刃部が固着される本体部とから構成されるダムバーカ
    ットダイ。
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