JP2001013671A - パターン形成方法 - Google Patents

パターン形成方法

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JP2001013671A
JP2001013671A JP18633299A JP18633299A JP2001013671A JP 2001013671 A JP2001013671 A JP 2001013671A JP 18633299 A JP18633299 A JP 18633299A JP 18633299 A JP18633299 A JP 18633299A JP 2001013671 A JP2001013671 A JP 2001013671A
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light exposure
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JP18633299A
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Yumi Watanabe
由美 渡辺
Koji Ando
厚司 安藤
Toshiyuki Umagoe
俊幸 馬越
Yoshimitsu Kato
善光 加藤
Shinji Sato
信二 佐藤
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Toshiba Corp
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70425Imaging strategies, e.g. for increasing throughput or resolution, printing product fields larger than the image field or compensating lithography- or non-lithography errors, e.g. proximity correction, mix-and-match, stitching or double patterning
    • G03F7/7045Hybrid exposures, i.e. multiple exposures of the same area using different types of exposure apparatus, e.g. combining projection, proximity, direct write, interferometric, UV, x-ray or particle beam

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Electron Beam Exposure (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子ビーム露光時に発生する後方散乱電子
が、EB露光領域に近接する光露光パターンに振りかぶ
ることで生じる寸法差の影響を、フォトマスクに形成す
る光露光用パターンで補正することができ、且つフォト
マスクの描画に際して複雑な計算を必要としない。 【解決手段】 ウェハ上に形成された第1のネガレジス
トに対し、レチクルを用いた光露光とEB露光の両者を
行い、且つ少なくとも光露光の解像限界以下のパターン
を電子ビームで描画するパターン形成方法において、光
露光に用いるレチクルを製造する際に、レチクルを実現
するためのマスク基板上に形成された第2のネガレジス
トに対し、レチクルパターン11の反転パターン13を
EBで描画する工程と、EB露光パターン12をぼけた
ビームでEB描画する工程との2回の描画工程を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同一レジストに対
するパターン露光を、光露光と荷電ビーム露光の両者を
用いて行うパターン形成方法に係わり、特に光露光パタ
ーンに荷電ビーム露光による後方散乱ビームが振りかぶ
ることによって生じるパターン精度の劣化を補正するよ
うにしたパターン形成方法に関する。また、この方法に
使用するためのフォトマスクの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、同一レジストに対するパターン露
光を光露光と電子線(EB)露光で行う、いわゆる光と
EBのミックスアンドマッチが提案されている。これ
は、精度が要求される領域をEB露光で描画し、それ以
外の領域を光露光で転写することによって、光露光の持
つ高いスループットと、EB露光の持つ高い精度の両方
を達成するものである。
【0003】この種のリソグラフィシステムの例を、図
13に示す(特開平10−242038号公報)。
(a)はパターン形成方法及びリソグラフィシステムの
概念を示す図であり、(b)はリソグラフィシステムの
平面的な配置を示す図である。これらの図において、1
はステッパ(例えばDeep−UVステッパ)、2はセ
ルプロジェクション方式の電子線露光装置(CP−E
B)、3はレジストの塗布・現像装置、4はレジストを
インラインプロセスで処理するために前記各装置間を雰
囲気制御された環境下で搬送するための搬送装置であ
る。
【0004】このシステムでは、レジスト塗布・現像装
置3でレジストが塗布されたウェハ5はステッパ1に運
ばれ、ウェハ5上の全面にレチクル(フォトマスク)の
パターンが縮小されて順次露光される。露光が終了する
と、ウェハ5は電子線露光装置2に運ばれる。光露光さ
れたウェハに対してEB露光すべきパターンの位置合わ
せが完了した後、電子線によってウェハ5全面の各チッ
プに対してEB露光パターンの描画が順次なされてい
く。
【0005】この際に、EB露光のスループットを高め
るために、繰り返しパターンはセルプロジェクション方
式で露光する。さらに、ステッパ1のスループットに比
べてEB露光のスループットは一般的に低いことから、
電子線露光装置2を複数台配置してステッパ1の処理能
力が電子線露光装置2の処理能力で律速されないように
システムを構成して、ステッパ1から搬出されたウェハ
5を複数台の電子線露光装置2で並列処理できるように
している。これによってEB露光の高い解像性と光露光
の高いスループットが両立される。
【0006】全てのパターンがウェハ5全面の全チップ
に対して描画された後、ウェハ5は塗布・現像装置3に
戻され、現像されてパターン形成が完了する。このよう
なシステムで使うことができるレジストとしては、高い
解像性と高い感度を有する化学増幅型のレジスト、例え
ばCGR248(シプレー)があげられる。このような
化学増幅型のレジストは、空気中の様々な化学物質でそ
の性能が簡単に劣化するため、装置4を設置して各種装
置内及び各種装置間で環境制御された環境下で取り扱う
ようにしている。これによって露光前後でのパターン寸
法の変化などを抑えている。
【0007】ところで、このシステムにおける問題点
は、EB露光時に発生する後方散乱電子がEB露光領域
に近接する光露光パターンに振りかぶることである。こ
れらのパターンはオーバードーズ、即ち露光量オーバー
で露光されることになる。このため、適正露光量に対し
て現像条件を決定して現像を行うと、EB露光領域に近
接した露光量オーバーで光露光されたパターンは所定の
寸法に仕上がらなくなる問題がある。
【0008】図14は、光露光パターンとEB露光パタ
ーンとを近接して(後方散乱電子の影響範囲内)形成し
たときに、光露光パターンが後方散乱電子の影響をどれ
くらい受けるかを模式的に示した図である。なお、この
図ではEB露光パターンは全てのパターンが良好に解像
するように近接効果補正が行われているものとする。
【0009】図14(a)は、0.23μmラインの光
露光パターン7と、その端から0.15μm離して0.
15μm幅のEBパターンを、さらに1.35μm離し
て0.15μm幅のEBパターンを形成してEB露光パ
ターン群8を形成した例である。EB露光パターン群8
の描画密度(単位面積当たりに打ち込まれるEB照射領
域の割合)は10%である。図14(b)は、0.23
μmラインの光パターン7’と、0.15μmラインア
ンドスペースのEB露光パターン群8’が0.15μm
離れている場合で、EB露光パターン群8’の描画密度
は50%である。図中の灰色領域は後方散乱電子の広が
る範囲9を示しており、色が濃いほど後方散乱電子が多
いことを示している。
【0010】図15は、上述したように両者のパターン
が近接して並んだときに、EB露光パターンの描画密度
によって最接近している光露光パターンの寸法がどれだ
け変化するかを実験的に調べた結果である。図から分か
るように、描画密度50%の場合には寸法が50%近く
変動することが分かる。描画密度10%でも約10%変
動することが予想される。なお、後方散乱電子の分布は
ほぼガウス分布と見なされるので、EB照射域から離れ
るほど小さくなり、加速電圧50kVの電子線の場合、
シリコンウェハ上ではその半径はおよそ30μmであ
る。従って、光露光パターンの変動もEB露光パターン
から離れるほど少なくなり、30μm近く離れれば変動
は殆ど起こらない。
【0011】この問題を解決するために本発明者らは、
光露光に用いるレチクルを作成する際に、光露光パター
ンがEB露光パターンから受ける後方散乱電子の影響に
よる寸法変動を補正する方法を既に提案している(特願
平9−268893号)。
【0012】この例では、デバイスパターンCADデー
タを、リソグラフィシステムで使う光ステッパの限界解
像度より緩い解像寸法を境にして、光露光用のレチクル
CADデータとEB露光用CADデータに分ける。次
に、それぞれのCADデータからレチクル描画データと
EB描画データを作成する。このとき、図14で示した
後方散乱電子の影響による光露光パターンの寸法変動が
許容値を超えると判断された光露光パターンについて、
所望のパターン寸法となるようにレチクル作成方法を変
更する。
【0013】具体的には、後方散乱電子により起こる寸
法変動分を予めレチクル寸法を変えておくことで吸収す
る。即ち、光露光パターン位置におけるEB露光パター
ン描画時の後方散乱電子分布を計算し、その分布から、
EB露光時に受ける照射量分だけ差し引いてレチクルパ
ターン描画補正照射量データを作成する。但し、レチク
ル作成では、使用するレジストが異なる、基板の反射電
子係数が異なるなどの違いから、レチクル基板上で使用
するレジストの電子線照射量と寸法の関係を予め求めて
おく必要がある。
【0014】また、レチクル上の寸法はステッパの縮小
率をかけてウェハ上に転写されるため、逆に後方散乱電
子によるウェハ上での寸法変動をレチクルで補正するた
めには、縮小率の逆数分だけ寸法を大きくしておかなけ
ればならない。従って、これらを考慮して、 ウェハレジストの寸法変換係数(nm/μC/cm2
×後方散乱電子量(μC/cm2 )=ステッパの縮小率
×レチクルレジストの寸法変換係数(nm/μC/cm
2 )×入射電子量(μC/cm2 ) の関係式から入射電子量を求め、これを後方散乱電子の
影響を考慮しない場合に求めた照射量から減らせばよい
ことになる。このレチクルを用いて光露光で光露光パタ
ーンを、別に用意しておいたEB描画データを用いてE
B露光パターンをそれぞれ露光すれば、所望のパターン
形成を行うことができる。
【0015】しかしながら、この種の方法においては、
次のような問題が生じた。即ち、後方散乱電子により起
こる寸法変動分をレチクル寸法を変えることによって吸
収するために、レチクル描画データ作成時に複雑な補正
計算が必要となる。そして、元のデータからレチクル描
画データを作成する際に、計算工程が極めて複雑とな
り、さらに専用の計算アルゴリズムの開発も必要となっ
てしまう。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、光と
EBのミックスアンドマッチによる露光では、光露光の
持つ高いスループットとEB露光の持つ高い精度を実現
することができるが、EB露光時に発生する後方散乱電
子がEB露光領域に近接する光露光パターンに振りかぶ
り、光露光パターンの寸法精度を劣化させる問題があ
る。これを防止するために特願平9−268893号の
ように、光露光パターンがEB露光パターンから受ける
後方散乱電子の量を計算し、これを相殺するようにフォ
トマスクのパターンを補正する方法があるが、この方法
では、フォトマスクの描画データ作成時に複雑な補正計
算が必要となる問題を生じた。
【0017】本発明は、上記事情を考慮して成されたも
ので、その目的とするところは、荷電ビーム露光時に発
生する後方散乱ビームが、荷電ビーム露光領域に近接す
る光露光パターンに振りかぶることで生じる寸法差の影
響を、フォトマスクに形成する光露光用パターンで補正
することができ、且つフォトマスクの形成に際して複雑
な計算を要することなくパターンの描画を行い得るパタ
ーン形成方法を提供することにある。
【0018】また、本発明の他の目的は、上記のパター
ン形成方法に使用するフォトマスクの製造方法を提供す
ることにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】(構成)上記課題を解決
するために本発明は、次のような構成を採用している。
【0020】即ち本発明は、試料上に形成された第1の
レジストに対するパターン露光を、フォトマスクを用い
た光露光と荷電ビーム露光の両者で行い、且つ少なくと
も光露光の解像限界以下のパターンを荷電ビームで描画
するパターン形成方法において、前記光露光に用いるフ
ォトマスクを製造する際に、前記フォトマスクを実現す
るためのマスク基板上に形成された第2のレジストに対
し、荷電ビームを用いて、光露光用パターンを描画する
工程と荷電ビーム露光用パターンを重ねて描画する工程
との少なくとも2回の描画工程を行うことを特徴とす
る。
【0021】また本発明は、試料上に形成された第1の
レジストに対するパターン露光を、光露光と荷電ビーム
露光の両者で行うパターン形成方法に用いるフォトマス
クの製造方法において、透明基板上に遮光膜を有するマ
スク基板上に第2のレジストを形成する工程と、第2の
レジストに対し光露光用パターンを荷電ビームで描画す
る工程と、第2のレジストに対し荷電ビーム露光用パタ
ーンを荷電ビームで描画する工程とを含むことを特徴と
する。
【0022】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は次のものがあげられる。 (1) 荷電ビームは電子ビームであること。 (2) 第1のレジストはネガ型であり、第2のレジストは
ネガ型であり、第2のレジストに光露光用パターンを描
画するために、光露光用パターンの反転パターンを描画
し、第2のレジストに荷電ビーム露光用パターンを描画
するために、焦点結像していないぼかしビームを用いる
こと。
【0023】(3) ぼかしビームの後方散乱径は、試料面
で焦点結像したビームで露光した場合の後方散乱径の倍
数であること。 (4) ぼかしビームの後方散乱径の倍数は、フォトマスク
を用いて試料上にパターン転写する際に用いる光露光装
置の縮小率の逆数倍であること。 (5) ぼかしビームの後方散乱径σは、 σ=(試料上の第1の感光材に対する後方散乱径)/
(マスク基板上の第2のレジストに対する後方散乱径)
×(光露光装置の縮小率の逆数) であること。
【0024】(6) 第1のレジストはポジ型であり、第2
のレジストはネガ型であり、第2のレジストに荷電ビー
ム露光用パターンを描画する際に、荷電ビーム露光用パ
ターンに縁取り処理を施したデータを用いること。 (7) 縁取り幅と光露光による限界解像寸法値との関係
は、縁取り幅×2+縁取り対象となるパターン寸法>光
露光機限界解像寸法値であること。 (8) フォトマスクの作成に用いる第2のレジストは、ウ
ェハ上に露光する際に用いる第1のレジストと同一のも
のであること。
【0025】また本発明は、試料上に形成されたレジス
トに対するパターン露光を、光露光と荷電ビーム露光の
両者で行い、且つ少なくとも光露光の解像限界以下のパ
ターンを荷電ビームで描画するパターン形成方法におい
て、前記パターン露光のための光露光と荷電ビーム露光
に加え、荷電ビーム露光用パターンを描画した際の後方
散乱ビームによる影響が試料面全面でほぼ一様となるよ
うに、荷電ビーム露光露光用パターンの反転パターンを
前記試料上のレジストにぼかしビームで描画することを
特徴とする。
【0026】ここで、ぼかしビームで描画された分の後
方散乱ビームの影響から来る寸法変化分を、予めフォト
とマスク作成時に補正してフォトマスクを作成すること
が望ましい。また、ぼかしビームで描画された分の照射
量のレジストに対するエネルギー分を差し引いたエネル
ギーで光露光を行うことが望ましい。
【0027】(作用)本発明によれば、フォトマスクを
実現するためのマスク基板上に形成された第2のレジス
トに対して、光露光用パターンを描画する工程と荷電ビ
ーム露光用パターンを重ねて描画する工程との少なくと
も2回の描画工程を行うことにより、光露光用パターン
に荷電ビーム露光による後方散乱ビームが振りかぶるこ
とによって生じるパターン精度の劣化を、光露光に用い
るフォトマスク上でのパターン寸法補正を行うことで改
善することができる。
【0028】そしてこの場合、フォトマスクに補正を施
す際、光露光用パターンの描画データに対して複雑な補
正計算を行うことなく、荷電ビーム露光用パターン描画
データで重ね露光を行うのみで、上記のパターン寸法補
正を行うことができる。
【0029】また、フォトマスクに補正を施す代わり
に、後方散乱ビームによる影響が試料面全面で一様にな
るように、荷電ビームで露光されたパターンの反転パタ
ーンを試料上にぼかしビームで描画することによって
も、光露光用パターンに荷電ビーム露光による後方散乱
ビームが振りかぶることによって生じるパターン精度の
劣化を防止することが可能となる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図示の実施
形態によって説明する。
【0031】(第1の実施形態)本実施形態では、ウェ
ハ上の同一のネガレジストに対し、光露光とEB露光を
用いてパターン形成を行う際に、予めレチクルパターン
を補正しておく方法について述べる。
【0032】図1は、本実施形態に係わるパターン形成
方法の操作手順を示す図である。なお、本実施形態のパ
ターン形成方法を実施するために用いるリソグラフィシ
ステムは前記図13と同様なので、その詳しい説明は省
略する。
【0033】まず、図2に示すようなデバイスパターン
CADデータ10を、リソグラフィシステムで使う光ス
テッパの限界解像度より緩い解像寸法値を境にして、2
種類のデータに分割する。その結果、図3(a)に示す
ように、光露光で形成する光露光パターン11と電子線
で形成するEB露光パターン12の各データに分割され
たとする。
【0034】次に、それぞれのCADデータから描画デ
ータ、即ちレチクル描画データとEB描画データを作成
する。この際、EB描画データとしてはEB露光パター
ン12のみを用い、レチクル描画データとしては光露光
パターン11とEB露光パターン12の両方を用いる。
EB描画データの作成に当たっては、全てのEB露光パ
ターン12が良好な寸法で形成できるように近接効果補
正が施される。なお、近接効果補正は照射量制御によっ
て行うものとする。
【0035】次いで、図3(b)に示すように、光露光
パターン11を白黒反転した反転パターン13のデータ
を作成した後、光ステッパの縮小率の逆数倍に拡大し、
レチクル描画データAを作成する。また、一方EB露光
パターン12を光ステッパの縮小率の逆数倍に拡大し、
レチクル描画データBを作成する。
【0036】次いで、レチクル作成のためにガラス基板
上にCr等の遮光膜を形成したマスク基板上にネガレジ
ストを塗布し、レチクル描画データAを用いてパターン
の描画を行う。このとき、マスク基板上のネガレジスト
はウェハ上での露光に用いるレジストと同一のものであ
る。本実施形態では、SAL606(シップレイ・ファ
ーイースト社製)を使用した。図4(a)は、この際の
露光領域41(図中のハッチング部分)を示したもので
ある。
【0037】次いで、マスク基板上のレジストに対し、
レチクル描画データBを重ねて描画する。この際、レチ
クル描画データBを描画する電子ビームは試料面上で焦
点結像していない、ぼかしビームであるとする。ぼかし
関係はウェハ上において、EB照射域から近接効果が及
ぶ半径の倍数であり、その倍数は光ステッパの縮小率の
逆数である。後方散乱電子の分布はほぼガウス分布と見
なされるので、EB照射域から離れるほど小さくなり、
加速電圧50kVの電子線の場合、シリコンウェハ上で
はその半径はおよそ30μmである。
【0038】本実施形態では、レジストが持つ近接効果
の及ぶ径は30μmであり、使用する光ステッパの縮小
率は1/4であるので、レチクル上で描画データBを描
画する際のぼかし径は120μmとする。ビームぼかし
径の設定方法は、本実施形態では描画装置の対物レンズ
の設定値を変更することで焦点位置を変化させ、試料面
上でビームが所望の径でぼけるよう設定した。他の手法
として、描画装置の加速電圧を上げ、近接効果補正の及
ぶ範囲が広くなるように設定してもよい。
【0039】また、レチクル製作に用いるレジストが、
このレチクルを用いてウェハ上に露光する際に用いるレ
ジストと異なるものである場合、ぼかしビームの後方散
乱径σは、 σ=(ウェハ上のレジストに対する後方散乱径)/(レ
チクル上のレジストに対する後方散乱径)×(光露光装
置の縮小率の逆数) から導き出せる数値であるとする。
【0040】このようにして描画データBをレチクルに
対し描画した結果、レジスト中に蓄積されるエネルギー
分布を模式的に表示したものが図4(b)であり、描画
データBの描画(図中の42がデータBのビーム照射領
域)によるぼかしビーム照射領域43が描画データAに
よるパターン部分44に一部重なっている。そして、こ
れを一度に現像することで、図5に示すようなレチクル
上のレジストパターンが得られる。
【0041】なお、描画には同一の装置を用い、データ
A,Bの2度の描画の間にレチクルロード・アンロード
は行わないため、2度目の描画の際にパターン合わせの
工程は必要ない。このパターンをマスクとしてCrエッ
チングを行い、光露光に用いるレチクルを作成する。そ
の結果、ウェハ上での描画において、EB露光によって
振りかぶる後方散乱電子の影響が及ぶ範囲でパターン補
正されたレチクルが製作される。
【0042】次に、前記図13に示すようなリソグラフ
ィシステムを用いて、ウェハ上にパターンを形成する。
まず、ウェハ上にネガレジストを塗布し、上記のような
工程を経て製作したレチクルを用いて光パターンを、別
に用意しておいたEB露光パターン12の描画データを
用いてEB露光パターンを同一のレジストに対してそれ
ぞれ露光し、現像を行う。
【0043】ここで、ウェハ上のレジストに蓄積される
エネルギー分布を、図6を参照して滅瞑する。図6
(a)は露光パターンを上面から見た図であり、パター
ン61は光露光されるパターン形状、パターン62はE
B露光されるパターン形状を表している。図6(b)は
(a)の断面A−Aで見たエネルギー分布であり、実線
63はEB露光によるエネルギー分布、破線64はEB
露光後方散乱電子によるエネルギー分布、65は光露光
によるエネルギー分布、66は光露光エネルギーとEB
後方散乱電子によるエネルギーを足し合わせたエネルギ
ー分布を表している。また、図6(c)はレジスト現像
後のパターン断面を示している。
【0044】光露光によるエネルギー分布65は、パタ
ーン61の一部分(後方散乱電子の影響が及ぶ部分)を
細くしたことにより本来のパターン61に相当する幅よ
りも細くなっているが、これに後方散乱電子によるエネ
ルギー分布64を加えたエネルギー分布66は、本来の
パターン61に相当する幅と同じになっている。このよ
うに、後方散乱電子がかぶることによる影響を光パター
ン側で補正し、所望の寸法でのパターン形成を行うこと
ができる。
【0045】従って本実施形態によれば、後方散乱電子
がかぶることによって嵩上げされる分のエネルギー補正
をレチクルパターンを予め補正しておくことで行う場
合、光露光用パターンとEB露光用パターンとの重ね描
画をネガレジストに対して行うことにより、複雑な計算
を必要とせず、補正込みのレチクルを簡易に製作するこ
とができる。そして、このレチクルを用いることでウェ
ハ上の同一のネガレジストに対して、光露光とEB露光
とを行った場合、EB露光による後方散乱電子のことを
考慮せずにパターン形成を行うことができる。
【0046】その結果、光露光で限界解像力より緩いパ
ターンの形成を受け持ち、EB露光で光限界解像力以下
のパターンの形成だけを受け持つことで、高スループッ
ト,高解像力を持つリソグラフィを実現することができ
る。
【0047】(第2の実施形態)本実施形態では、ウェ
ハ上の同一のポジレジストに対し、光露光とEB露光を
用いてパターン形成を行う際に、予めレチクルパターン
を補正しておく方法について述べる。
【0048】図7は、本実施形態におけるパターン形成
方法の操作手順を示す図である。なお、本実施形態のパ
ターン形成方法を実施するために用いるリソグラフィシ
ステムは前記図13と同様なので、その詳しい説明は省
略する。
【0049】まず、前記図2に示すようなデバイスパタ
ーンCADデータ10を、リソグラフィシステムで使う
光ステッパの限界解像度より緩い解像寸法値を境にし
て、2種類のデータに分割する。その結果、前記図3
(a)に示すように、光露光で形成する光露光パターン
11と電子線で形成するEB露光パターン12の各デー
タに分割されたとする。
【0050】次に、それぞれのCADデータから描画デ
ータ、即ちレチクル描画データとEB描画データを作成
する。ここで、図8(a)に示すように、EB露光パタ
ーン12に対し縁取り処理を施したパターン18のデー
タを作成する。パターン18の縁取り幅Fは、 縁取り幅F×2+縁取り対象パターン寸法>光ステッパ
限界解像寸法値 を満たす任意の数値であるとする。これらのデータか
ら、図8(b)に示すような縁取りパターン18と、図
8(c)に示すような縁取りパターン18からパターン
12を差し引いたパターン19の各データを作成する。
【0051】EB描画データとしては、上記のパターン
19を用い、レチクル描画データとしては光露光パター
ン11と縁取り処理パターン18の2種類を用いる。E
B描画データの作成に際しては、全てのEB描画パター
ンが良好な寸法で形成できるように近接効果補正が施さ
れる。なお、近接効果補正は照射量制御によって行うも
のとする。
【0052】レチクル描画データとしては、光露光パタ
ーン11と縁取り処理パターン18を用いる。即ち、光
露光パターン11と縁取り処理パターン18をそれぞれ
光ステッパの縮小率の逆数倍に拡大し、2種類のレチク
ル描画データC,Dを作成する。
【0053】次いで、レチクル作成のためにガラス基板
上にCr等の遮光膜を形成したマスク基板上にネガレジ
ストを塗布し、描画データCを用いてパターンの描画を
行う。図9(a)は、この際のレジストの露光状態を表
示したものであり、図中の91が露光領域を示してい
る。
【0054】次いで、マスク基板上のレジストに対し、
描画データDを重ねて描画する。この際、描画データD
を描画する電子ビームは試料面上で焦点結像していな
い、ぼかしビームであるとする。ぼかしビームの半径
(後方散乱径)σは、 σ=(ウェハ上のレジストに対する後方散乱径)/(レ
チクル上のレジストに対する後方散乱径)×(光露光装
置の縮小率の逆数) から導き出せる数値であるとする。
【0055】ビームぼかし径の設定方法は、本実施形態
では描画装置の対物レンズの設定値を変更することで焦
点位置を変化させ、試料面上でビームが所望の径でぼけ
るように設定した。他の手法として、描画装置の加速電
圧を上げ、近接効果補正の及ぶ範囲が広くなるように設
定してもよい。
【0056】このようにして描画データDをレチクルに
対し描画した結果、レジストに露光されるエネルギー分
布を模式的に示したのが図9(b)であり、描画データ
Dの描画に(図中の92がデータDのビーム照射領域)
よるぼかしビーム照射領域92が描画データCによるパ
ターン部分94に一部重なっている。そして、これを一
度に現像することで、図10に示すようなレチクル上の
レジストパターンが得られる。
【0057】なお、描画には同一の装置を用い、データ
C,Dの2度の描画の間にレチクルロード・アンロード
は行わないため、2度目の描画の際にパターン合わせの
工程は必要ない。このパターンをマスクとしてCrエッ
チングを行い、光露光に用いるレチクルを作成する。そ
の結果、ウェハ上での描画において、EB露光によって
振りかぶる後方散乱電子の影響が及ぶ範囲でパターン補
正されたレチクルが製作される。
【0058】次に、前記図13に示すようなリソグラフ
ィシステムを用いて、ウェハ上にパターンを形成する。
まず、ウェハ上にポジレジストを塗布し、上記のような
工程を経て製作したレチクルを用いて光パターンを露光
する。このとき、EB露光パターンが描画されるべき領
域は、レチクル描画データDによるパターンで保護され
ており、エネルギーの照射はなされていない。続いて、
別に用意しておいたEB露光パターン12の描画データ
を用いてEB露光パターンを同一のレジストに対してそ
れぞれ露光し、現像を行う。
【0059】ここで、ウェハ上のレジストに蓄積される
エネルギー分布を、図11を参照して説明する。図11
(a)は露光パターンを上面から見た図であり、パター
ン111は光露光されるパターン形状、パターン112
はEB露光されるパターン形状を表している。図11
(b)は(a)の断面A−Aで見たエネルギー分布であ
り、実線113はEB露光によるエネルギー分布、破線
114はEB露光後方散乱電子によるエネルギー分布、
115は光露光によるエネルギー分布、116は光露光
エネルギーとEB後方散乱電子によるエネルギーを足し
合わせたエネルギー分布を表している。また、図11
(c)はレジスト現像後のパターン断面を示している。
【0060】光露光によるエネルギー分布115は、パ
ターン111の一部分(後方散乱電子の影響が及ぶ部
分)を太くしたことにより本来のパターン111に相当
する幅よりも太くなっているが、これに後方散乱電子に
よるエネルギー分布113を加えたエネルギー分布11
6は、本来のパターン111に相当する幅と同じになっ
ている。このように、後方散乱電子がかぶることによる
影響を光パターン側で補正し、所望の寸法でのパターン
形成を行うことができる。
【0061】従って本実施形態によれば、後方散乱電子
がかぶることによって嵩上げされる分のエネルギー補正
をレチクルパターンを予め補正しておくことで行う場
合、光露光用パターンとEB露光用パターンとの重ね描
画をネガレジストに対して行うことにより、複雑な計算
を必要とせず、補正込みのレチクルを簡易に製作するこ
とができる。そして、このレチクルを用いることでウェ
ハ上の同一のポジレジストに対して、光露光とEB露光
とを行った場合、EB露光による後方散乱電子のことを
考慮せずにパターン形成を行うことができる。
【0062】その結果、光露光で限界解像力より緩いパ
ターンの形成を受け持ち、EB露光で光限界解像力以下
のパターンの形成だけを受け持つことで、高スループッ
ト,高解像力を持つリソグラフィを実現することができ
る。
【0063】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態に係わるパターン形成方法を、図12を参照し
て説明する。本実施形態で形成されるデバイスパターン
は前記図2と同様であるとする。また、本実施形態のパ
ターン形成方法を実施するために用いるリソグラフィシ
ステムは前記図13と同様である。
【0064】まず、先の2つの実施形態と同様にデバイ
スパターンCADデータを、リソグラフィシステムで使
う光ステッパの限界解像度より緩い解像寸法値を境にし
て、2種類のデータに分割する。この結果、前記図3
(a)に示すように、光露光パターン11とEB露光パ
ターン12との各データに分割されたとする。
【0065】次いで、それぞれのCADデータから描画
データ、即ちレチクル描画データとEB描画データを作
成する。この際、レチクル描画データとしては光露光パ
ターン11を用い、EB描画データとしてはEB露光パ
ターン12及び12の反転パターン12’(図示せず)
を用いる。そして、露光光の照射により光露光パターン
11が得られるようなレチクルを作成しておく。
【0066】このレチクルの作成には、例えば第1の実
施形態のように、ガラス基板上にCr遮光膜を形成した
マスク基板上にネガレジストを塗布し、このレジストに
光露光パターン11の反転パターン13をEB露光によ
り描画する。その後、現像して得られたレジストパター
ンをマスクにCrをエッチングすればよい。
【0067】次に、前記図13に示すようなリソグラフ
ィシステムを用いて、ウェハ上にパターンを形成する。
まず、ウェハ上にネガレジストを塗布し、EB描画デー
タによりEB露光パターン12の描画を行う。続いて、
同じレジストに対し、EB露光パターン12の反転パタ
ーン12’を描画する。但し、反転パターン12’を描
画する際のビームは、試料面上で焦点結像していない、
ぼかしビームであるとする。なおかつ、ぼかし半径は、
露光ビームによって影響される後方散乱径に等しいもの
とする。
【0068】ビームぼかし径の設定方法は、本実施形態
では描画装置の対物レンズの設定値を変更することで焦
点位置を変化させ、試料面上でビームが所望の径でぼけ
るように設定した。
【0069】その結果、ウェハ上のレジスト中に蓄積さ
れるエネルギー分布は、図12のようになる。図12
(a)は露光パターンを上面から見た図であり、パター
ン121は光露光されるパターン形状、パターン122
はEB露光されるパターン形状を表している。図12
(b)は(a)の断面A−Aで見たエネルギー分布であ
り、123はEB露光によるエネルギー分布であり、1
24はEB露光後方散乱電子によるエネルギー分布であ
り、125は反転データ12’のぼかしビーム露光によ
るエネルギー分布を表している。
【0070】これらのエネルギーを足し合わせ、全体の
エネルギー分布を表したものが図12(c)である。全
体のバックグラウンドエネルギーcが均一に嵩上げさ
れ、EB露光パターンの描画による後方散乱電子による
エネルギー分布の不均一性が改善されている。
【0071】次いで、レチクル描画データを用いて製作
されたレチクルを用いて、光露光用パターン11の露光
を行う。このとき、露光量は、レジスト中に蓄積された
バックグラウンドエネルギーcの分を差し引いたエネル
ギーとした。その結果、レジスト中に蓄積されるエネル
ギー分布は、図12(c)に示す通りである。破線で示
した126は光露光で入射されたエネルギー分布であ
り、実線で示した127はバックグラウンドエネルギー
と合わせた、実際にレジスト中に蓄積されているエネル
ギー分布である。そして、このレジストを現像した結
果、図12(d)のようなパターンが良好に得られた。
【0072】なお、ステッパによる露光時のエネルギー
を調整するのではなく、バックグラウンドエネルギーc
によって変動する分のレジストパターン寸法を、予めレ
チクルパターン寸法から差し引いてレチクル作成を行っ
てもよい。このときは、光露光用データ全体を細め又は
太め処理するものとする。
【0073】このように本実施形態によれば、後方散乱
電子がかぶることによって不均一となるバックグラウン
ドエネルギーを、EB露光用データの反転データをぼか
しビームで露光することにより、ウェハ全面のバックグ
ラウンドエネルギーを均一に嵩上げし、光露光パターン
の寸法不均一性な箇所を補正することが可能である。そ
の結果、光露光で限界解像力より結いパターンの形成を
受け持ち、電子線露光で光限界解像力以下のパターンの
形成だけを受け持つことで、高スループット,高解像力
を持つリソグラフィを実現することができる。
【0074】なお、本発明は上述した各実施形態に限定
されるものではない。使用する露光装置の構成は、仕様
に応じて適宜変更可能である。例えば、電子ビーム露光
装置としては、可変成形ビーム方式,キャラクタビーム
方式,これらを併用した方式のいずれでもよい。また、
実施形態では、光露光の解像限界以下のパターンを描画
するのに電子ビーム露光装置を用いたが、この代わりに
イオンビーム露光装置を用いることも可能である。ま
た、フォトマスクを作成する際のレジストの種類,材料
等は実施形態に何ら限定されるものではなく、仕様に応
じて適宜変更可能である。同様に、試料上のレジストの
種類,材料等の条件も、仕様に応じて適宜定めればよ
い。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変
形して実施することができる。
【0075】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、試
料上に光露光と荷電ビーム露光の両者を用いてパターン
を露光するパターン形成方法において、光露光に用いる
フォトマスクを形成するために、光露光用パターンを描
画する工程と荷電ビーム露光用パターンを重ねて描画す
る工程との少なくとも2回の描画工程を行うことによ
り、荷電ビーム露光時に発生する後方散乱ビームが、荷
電ビーム露光領域に近接する光露光パターンに振りかぶ
ることで生じる寸法差の影響を、フォトマスクに形成す
る光露光用パターンで補正することができる。そしてこ
の場合、フォトマスクの描画に際して複雑な計算を要す
ることなく、パターン補正されたフォトマスクを簡易に
作成することができる。
【0076】従って、パターンの解像性や寸法制御性が
良い荷電ビーム露光の持つ光を越える優れた解像力と光
ステッパと同等のスループットを兼ね備えたパターン形
成方法を実現することが可能となる。
【0077】また、フォトマスクのパターンを補正する
代わりに、パターン露光のための光露光と荷電ビーム露
光に加え、荷電ビーム露光用パターンを描画した際の後
方散乱ビームによる影響が試料面全面でほぼ一様となる
ように、荷電ビーム露光用パターンの反転パターンを前
記試料上のレジストにぼかしビームで描画することによ
っても、光露光用パターンに荷電ビーム露光による後方
散乱ビームが振りかぶることによって生じるパターン精
度の劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係わるパターン形成方法の操
作手順を示す図。
【図2】デバイスパターンCADデータを示す図。
【図3】CADデータを光露光及びEB露光に分割した
各パターンと、光露光パターンを白黒反転した反転パタ
ーンを示す図。
【図4】反転パターンによる露光領域と、反転パターン
及びEB描画パターンによる露光分布を示す図。
【図5】最終的に得られるマスク基板上のレジストパタ
ーンを示す図。
【図6】レジストに蓄積されるエネルギー分布を説明す
るための図。
【図7】第2の実施形態におけるパターン形成方法の操
作手順を示す図。
【図8】第2の実施形態におけるデータ作成方法を示す
図。
【図9】第2の実施形態によりレジストに露光されるパ
ターンを示す図。
【図10】第2の実施形態により作成されるレジストパ
ターンを示す図。
【図11】レジストに蓄積されるエネルギー分布を説明
するための図。
【図12】第3の実施形態に係わるパターン形成方法を
説明するための図。
【図13】EBと光のミックスアンドマッチによるリソ
グラフィシステムの例を示す図。
【図14】EB露光時の後方散乱電子によるかぶりを説
明するための図。
【図15】EB露光パターンの描画密度によって最接近
している光露光パターンの寸法がどれだけ変化するかを
実験的に調べた結果を示す図。
【符号の説明】
1…ステッパ 2…電子線露光装置 3…レジスト塗布・現像装置 4…搬送装置 5…ウェハ 7…光露光パターン 8…EB露光パターン群 9…後方散乱電子の広がる範囲 10…デバイスパターンCADデータ 11…光露光パターン 12…EB露光パターン 13…反転パターン 18…縁取りパターン 19…差し引きパターン 41…描画データAによる露光領域 42…描画データBによる露光領域 43…ぼかしビーム照射領域 44…描画データAによるパターン部分 61,111…光露光パターン 62,112…EB露光パターン 63,113…EB露光によるエネルギー分布 64,114…EB露光後方散乱電子によるエネルギー
分布 65,115…光露光によるエネルギー分布 66,116…合成したエネルギー分布 91…描画データCによる露光領域 92…描画データDによる露光領域 93…ぼかしビーム照射領域 94…描画データCによるパターン部分
フロントページの続き (72)発明者 馬越 俊幸 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 加藤 善光 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 佐藤 信二 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 2H095 BA02 BA08 BB10 BB31 2H097 AA03 AA13 CA13 CA16 GB01 JA02 LA10 5F046 AA07 AA09 CB17 5F056 AA04 AA06 AA31 CA12 CA30 CB09 CD12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料上に形成された第1のレジストに対す
    るパターン露光を、フォトマスクを用いた光露光と荷電
    ビーム露光の両者で行い、且つ少なくとも光露光の解像
    限界以下のパターンを荷電ビームで描画するパターン形
    成方法において、 前記光露光に用いるフォトマスクを製造する際に、 前記フォトマスクを実現するためのマスク基板上に形成
    された第2のレジストに対し、荷電ビームを用いて、光
    露光用パターンを描画する工程と荷電ビーム露光用パタ
    ーンを重ねて描画する工程との少なくとも2回の描画工
    程を行うことを特徴とするパターン形成方法。
  2. 【請求項2】第1のレジストはネガ型であり、第2のレ
    ジストはネガ型であり、第2のレジストに光露光用パタ
    ーンを描画するために、光露光用パターンの反転パター
    ンを描画し、第2のレジストに荷電ビーム露光用パター
    ンを描画するために、焦点結像していないぼかしビーム
    を用いることを特徴とする請求項1記載のパターン形成
    方法。
  3. 【請求項3】第1のレジストはポジ型であり、第2のレ
    ジストはネガ型であり、第2のレジストに荷電ビーム露
    光用パターンを描画する際に、荷電ビーム露光用パター
    ンに縁取り処理を施したデータを用いることを特徴とす
    る請求項1記載のパターン形成方法。
  4. 【請求項4】試料上に形成された第1のレジストに対す
    るパターン露光を、光露光と荷電ビーム露光の両者で行
    うパターン形成方法に用いるフォトマスクの製造方法に
    おいて、 透明基板上に遮光膜を有するマスク基板上に第2のレジ
    ストを形成する工程と、第2のレジストに対し光露光用
    パターンを荷電ビームで描画する工程と、第2のレジス
    トに対し荷電ビーム露光用パターンを荷電ビームで描画
    する工程とを含むことを特徴とするフォトマスクの製造
    方法。
  5. 【請求項5】試料上に形成されたレジストに対するパタ
    ーン露光を、光露光と荷電ビーム露光の両者で行い、且
    つ少なくとも光露光の解像限界以下のパターンを荷電ビ
    ームで描画するパターン形成方法において、 前記パターン露光のための光露光と荷電ビーム露光に加
    え、荷電ビーム露光用パターンを描画した際の後方散乱
    ビームによる影響が試料面全面でほぼ一様となるよう
    に、荷電ビーム露光用パターンの反転パターンを前記試
    料上のレジストにぼかしビームで描画することを特徴と
    するパターン形成方法。
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