JP3455103B2 - パターン描画装置 - Google Patents

パターン描画装置

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JP3455103B2
JP3455103B2 JP03877398A JP3877398A JP3455103B2 JP 3455103 B2 JP3455103 B2 JP 3455103B2 JP 03877398 A JP03877398 A JP 03877398A JP 3877398 A JP3877398 A JP 3877398A JP 3455103 B2 JP3455103 B2 JP 3455103B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、図形パターンを描
画するパターン描画装置に係わり、特にフォトマスク,
レチクル,ウェハ等の試料上に回路パターンを描画する
ためのパターン描画装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路は、原盤となるレチクル
の回路パターンを紫外線や遠紫外線光で縮小してウェハ
に焼き付け、更にこれを繰り返すことにより製造され
る。レチクルの回路パターンは、露光光を遮光する領域
と透過する2つの領域から構成されており、その製造は
次のようにして行われる。即ち、石英ガラス板の表面に
一様に形成した遮光膜に感光材料を塗布したものに対し
て、電子ビーム描画装置などで回路パターンの部分だけ
を描画し、この描画で感光しなかった感光材料の下の遮
光膜の部分だけをエッチング等により除去することによ
り行われる。
【0003】ここで、レチクルに回路パターンを描画す
る電子ビーム描画装置装置には、円形ビームで描画する
方式や、回路パターンを矩形や三角形などの図形に分割
して一括して描画する可変成形ビーム方式などがある。
円形ビーム方式に比べて可変成形ビーム方式の方が、描
画スループットの点で有利となる。
【0004】一方、近年の半導体集積回路の微細化と集
積化の進歩は目覚しく、レチクルに対する位置精度,寸
法精度,無欠陥の要求は益々厳しくなってきている。特
に、レチクルのパターンをウェハ上に転写した際に、回
路パターンの疎密に応じてパターンの寸法が変動した
り、正方形パターンのコーナ部が丸まったり、細長い矩
形パターンの長辺の長さが短くなる、という光近接効果
による現象が起こり、これが大きな問題となっている。
【0005】この光近接効果を補正するため、例えばレ
チクルの正方形パターンのコーナ部にセリフ(Serif )
と呼ばれる補助パターンを付加することが考えられてい
る。しかし、従来の電子ビーム描画装置では、このセリ
フパターンを形成して光近接効果補正するためには、例
えば1つの正方形パターンに対し微小な8つの矩形を余
分に描画することが必要となる。従って、図4(a)に
示すように図形数の増大と微小図形の発生が必要とな
る。そして、図形数の増大は描画装置のスループットの
低下を引き起こし、微小図形の発生は描画精度の低下を
招くことになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、光近
接効果を補正するためにレチクルの正方形パターンにセ
リフパターン等を付加すると、図形数の増大と微小図形
の発生を招き、描画スループットや描画精度の低下を招
く問題があった。
【0007】本発明は、上記の事情を考慮して成された
もので、その目的とするところは、多数の微小パターン
の発生を生じることなく、セリフパターン等の付加を行
うことができ、描画スループット及び描画精度の向上を
はかり得るパターン描画装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】 (構成) 上記課題を解決するために本発明は、次のような構成を
採用している。 (1) 複数のアパーチャの光学的重なりによりビームを可
変成形し、成形されたビームを試料上に照射して該試料
上に所望のパターンを描画するパターン描画装置におい
て、第1の矩形からなる第1アパーチャと、第1の矩形
に対して平行な辺を有する第2の矩形と第1の矩形に対
して45度回転した第3の矩形とを組み合わせて形成さ
れた第2アパーチャと、複数の270度をなす凹コーナ
を有する第3アパーチャとを用い、nを3以上の整数、
mを1以上の整数として、第1アパーチャと第2アパー
チャとの光学的重なりにより可変成形されるn角形の図
形ビームを、第3アパーチャにより一部分遮光して、
(n+m)角形ビームを成形することを特徴とする。
【0009】
【0010】
【0011】(2) 第1アパーチャと第2アパーチャとの
光学的重なりによってビームを可変成形し、成形された
ビームを試料上に照射して該試料上に所望のパターンを
描画するパターン描画装置において、第1アパーチャは
第1の矩形からなり、第2アパーチャは第1の矩形に対
して45度回転した第2の矩形からなり、且つ第2の矩
形の少なくとも一つの辺に沿って該辺の長さよりも短い
遮蔽部を付加してなることを特徴とする。
【0012】(3) 上記の(2) において、第2アパーチャ
は異なる寸法を持つ複数の遮蔽部が設けられているこ
と。(4) 上記の(2) において、第2アパーチャは複数個設け
られていること。
【0013】(作用)本発明によれば、第1及び第2ア
パーチャに加えて凹コーナを有する第3アパーチャを設
けることにより、通常得られる矩形や三角形のパターン
に加え、これらの一部を切欠した特殊な形状の多角形の
パターンを成形することができる。更に、凹コーナを2
70度に規定することにより、正方形パターンの角部に
おけるセリフパターンを少ない図形数で形成することが
できる。このため、図形数の大幅な増加や微小図形の発
生を招くことなくセリフパターンの付加を行うことがで
き、描画スループット及び描画精度の向上をはかること
が可能となる。
【0014】また、従来のように矩形開口からなる第1
及び第2アパーチャの2つを用いる場合も、第2アパー
チャに矩形の少なくとも一つの辺に沿って該辺の長さよ
りも短い遮蔽部を付加することにより、上記と同様にセ
リフパターンを少ない図形数で形成することができ、描
画スループット及び描画精度の向上をはかることが可能
となる。
【0015】また本発明は、矩形や三角形のパターンに
加えて特殊な形状の多角形パターンを成形できることか
ら、光近接効果の低減のためのセリフパターンに限ら
ず、通常のデバイスパターンの描画に際しても、図形数
の低減をはかることが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
に係わるパターン描画装置について添付図面を参照しな
がら詳細に説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に
係わる電子ビーム描画装置を示す概略構成図である。
【0017】図中1は電子銃であり、電子銃1から放出
された電子ビームは第1アパーチャ2aを有する第1の
アパーチャマスク2上に照射され、このビーム照射によ
り得られる第1アパーチャ2aの像は、成形レンズ3,
4により第2アパーチャ6aを有する第2のアパーチャ
マスク6上に結像される。アパーチャマスク2,6間に
は成形偏向器5が配置されており、この偏向器5により
第1アパーチャ2aの像は第2のアパーチャマスク6の
上に自由に平行移動して結像させることができる。第1
及び第2のアパーチャマスク2,6はビーム成形用であ
り、第1アパーチャ2aと第2アパーチャ6aの重なっ
た部分だけからなる像が形成される。
【0018】アパーチャ2a,6aの光学的重なりによ
る像は、成形レンズ7,8と成形偏向器9によって、第
3アパーチャ10aを有する第3のアパーチャマスク1
0上に同様に平行移動して結像させることができる。そ
して、3つのアパーチャの重なった部分の像が生成され
る。この像は、縮小レンズ11、ブランキング電極1
2、第1対物レンズ13、偏向器16、焦点補正コイル
14、第2対物レンズ15を経て試料面17上に照射さ
れる。所望の図形パターンはこのショットを繰り返して
描画される。
【0019】本装置が従来装置と異なる点は、ビーム成
形用アパーチャの数である。即ち、従来装置はビーム成
形用に2段のアパーチャマスク(第1及び第2のアパー
チャマスク)を用い、各々のアパーチャは矩形や三角形
から形成されていた。この場合、描画可能なショットが
矩形ビーム又は三角形ビームに制限される。これに対し
本実施形態では、第1及び第2のアパーチャマスクに加
え特殊なアパーチャ形状を有する第3のアパーチャマス
クを更に設けているので、後述するような、より複雑な
図形を一般性を保持して1回のショットで描画すること
ができる。
【0020】図2は、本実施形態によりセリフ付きの矩
形パターンを描画する方法を説明するための図である。
ここでは、矩形ビームと、矩形ビームを部分的に遮蔽し
て成形された六角形ビームを用いた。
【0021】第1〜第3のアパーチャマスク2,6,1
0はそれぞれの閉図形の内部が開口部(アパーチャ)に
なっている。ここでは、所望パターンAとして矩形のコ
ーナ部にセリフの補助パターンを合成した図形パターン
を例に説明する。第1アパーチャ2aとして矩形、第2
アパーチャ6aとして45度回転された矩形を左右の正
立した2つの矩形で挟み込むように連結した10角形、
第3アパーチャ10aとして8方向の270度をなすコ
ーナを有する16角形を用いており、これらの重なり部
分(図中にハッチングで示す)で成形ビーム(図形ショ
ツト)が得られる。
【0022】このような図形ショットは既に述べたよう
に光近接効果を補正するためのものである。ここでは、
図形ショット20〜24までの5つの図形に分割して表
現されている図形ショットを順次描画して合成してい
る。
【0023】所望パターンAの右上の一部である六角形
の図形ショット20は、図2の上方に示すように、電子
光学系により第1アパーチャ2aと第2アパーチャ6a
の重ね合わせにより成形された矩形ビームに対し、この
矩形ビームの右下のコーナを第3アパーチャ10aの2
70度をなすコーナで遮蔽する位置にくるように成形し
た、六角形ビームにより描画される。
【0024】また、所望パターンAの右下の部分である
六角形の図形ショット21は、図2の下方に示すよう
に、第1アパーチャ2aと第2アパーチャの重ね合わせ
により成形された矩形ビームに対し、この矩形ビームの
右上のコーナを第3アパーチャ10aの270度をなす
コーナで遮蔽して成形した、六角形ビームにより描画さ
れる。残りの図形ショット23と24も同様にして描画
される。
【0025】なお、矩形をなす図形ショット22は、第
1アパーチャ2aと第2アパーチャ6aの重なり部分で
成形される矩形ビームで描画される。このとき、各アパ
ーチャ2a,6aの重なり部分の矩形が第3アパーチャ
10aに含まれるような位置に(第3アパーチャ10a
でカットされない位置に)、第3アパーチャ10aをお
けばよい。
【0026】図3は、本実施形態によりセリフ付きの矩
形パターンを描画する別の方法を説明するための図であ
る。ここでは、矩形ビームと、三角形ビームを部分的に
遮蔽して成形された五角形ビームを用いた。セリフ付き
の矩形パターンBは、図2の矩形パターンAを45度回
転させたものとして説明する。またここでは、9つの図
形に分割して表現されている図形を順次描画して合成し
ている。
【0027】所望パターンBの右上横の図形ショット3
0は、図3の上方に示すように、第1アパーチャ2aと
第2アパーチャ6aの重ね合わせにより成形された三角
形ビームに対し、この三角形ビームの右下コーナを第3
アパーチャ10aの270度をなすコーナで遮蔽して成
形した、五角形ビームにより描画される。
【0028】また、所望パターンBの右横上の図形ショ
ット31は、図3の下方に示すように第1アパーチャ2
aと第2アパーチャ6aの重ね合わせにより成形された
三角形ビームに対し、この三角形ビームの上コーナを第
3アパーチャ10aの270度をなすコーナで遮蔽して
成形した五角形ビームにより描画される。
【0029】なお、図3の所望パターンBの中央にある
図形ショット38は、第1アパーチャ2aと第2アパー
チャ6aの重なり部分が第3アパーチャ10aに含まれ
るような位置に第3アパーチャ10aをおけばよい。つ
まり、この構成で従来の矩形や三角形も同じように描画
できる。
【0030】図4は、本実施形態によるパターン描画例
を表にして示す図である。図4の表の左側に従来の描画
例を、右側に本実施形態による描画例を載せて、これら
を対比したものである。(a)と(b)は光近接効果補
正にしばしば用いられるセリフパターンで、(a)では
図形数が9から5に、(b)では30から9又は12に
減少している。(c)は斜め45度に回転した細長い矩
形で10から4に、(d)は額縁のような矩形を取り囲
むような補助パターンで、数十個の図形がわずか2図形
に激減している。(e)は任意角の辺を有する図形で、
図形数が半減している。
【0031】いずれも従来に比べて図形数が減少し、さ
らに図形数のみが減少するばかりでなく、特にパターン
精度を劣化させる微小図形が減少していることが分か
る。これから、描画のスループットの向上と共に、描画
精度の向上が期待できる。
【0032】このような図形を実際に描画するには、設
計データである図形コードを拡張することが有効であ
る。図5は、前記六角形及び前記五角形を効率的に描画
するために追加する図形コードを示す。この図形コード
は描画だけでなく、検査の基準データの発生など他の目
的に供することも可能である。従来の図形コードは一般
には台形を基本図形としたものが多く採用されており、
本実施形態のパターン描画装置を効率的に実現するに
は、次のような図形コードを追加した方が都合がよい。
【0033】(a)は矩形ビームを変形した六角形ビー
ムに対するもので、第3アパーチャ10aで遮蔽される
コーナの位置に応じて4種類に分類され、その他の位置
情報としては左下原点位置P0 と、右上頂点Q1 と、第
3アパーチャ10aの270度コーナの頂点位置Q2
定義される。ここで、Q1 とQ2 はP0 からの相対座標
で定義する。
【0034】(b)は三角形を変形した五角形に対する
もので、斜辺の傾きに応じて4種類に分類され、その他
の位置情報としては90度コーナ位置P0 と、直角二等
辺三角形の等辺の長さL1 と、第3アパーチャ10aの
270度コーナーの頂点位置Q2 で定義される。ここ
で、Q2 はP0 からの相対座標で定義する。
【0035】(c)はV字型の六角形ビームに対応する
もので、正立と倒立に応じて2種類に分類され、三角形
の高さL1 、左下原点位置P0 と、第3アパーチャ10
aの270度コーナーの頂点位置Q2 で定義される。こ
こで、Q2 はP0 からの相対座標で定義する。
【0036】(第2の実施形態)図6は、本発明の第2
の実施形態に係わる電子ビーム描画装置を示す概略構成
図である。なお、図1と同一部分には同一符号を付し
て、その詳しい説明は省略する。
【0037】電子銃1から放出された電子ビームは第1
のアパーチャマスク2上に照射され、成形レンズ3,4
と成形偏向器5によって第1アパーチャ2aの像が第2
のアパーチャマスク6上に結像される。第2のアパーチ
ャマスク6は複数のアパーチャ6aを備えており、いず
れかのアパーチャ6aと第1アパーチャaとの重なった
部分だけからなる像が形成される。そして、縮小レンズ
11、ブランキング電極12、第1対物レンズ13、偏
向器16、焦点補正コイル14、第2対物レンズ15を
経て試料面15に所望のパターンが描画される。
【0038】本実施形態は、ビーム成形用アパーチャマ
スクは従来装置と同様に2枚であるが、第2のアパーチ
ャマスク6に複数のアパーチャ6aを配置し、その一部
を特殊な形状とした点が従来装置と異なる。即ち、従来
装置は相互に45度回転した矩形を組み合わせたもので
あるのに対し、本実施形態ではアパーチャとして新たに
設けた矩形の少なくとも一つの辺に特別な遮蔽部を設け
ている。
【0039】これにより、第1の実施形態で描画するこ
とができる複雑な図形を同じく1回のショットで描画で
きる。従って、新たなアパーチャマスクを設けることな
く、従来と同様な電子光学系を用いて、より高速な描画
が可能となる。但し、第1の実施形態とは異なり、描画
できる図形は第2アパーチャ6aの遮光部の形状に制約
を受ける。
【0040】図7は、本実施形態による矩形ビームを部
分的に遮蔽して成形した六角形ビームの描画を説明する
ための図である。所望パターンAの右上の部分である六
角形の図形ショット20は、図7の上方に示すように、
矩形からなる第1アパーチャ2aと第2アパーチャ6a
の重ね合わせにより成形された、六角形ビームにより描
画される。
【0041】また、所望パターンAの右下の部分である
六角形の図形ショット21は、図7の下方に示すよう
に、第1アパーチャ2aと第2アパーチャ6aの重ね合
わせにより成形した、六角形ビームにより描画される。
また、矩形をなす図形ショット22は、第1アパーチャ
2aと従来と同じ形状の第2アパーチャ6aで成形した
矩形ビームにより描画すればよい。但し、前に述べたよ
うに本実施形態では第1の実施形態と異なり、描画でき
る図形は第2アパーチャ6aの遮光部の形状に制約を受
ける。
【0042】即ち、図9(a)に示すように第2の実施
形態による第2アパーチャ6aの形状は矩形の少なくと
も一辺に特別な遮蔽部を設けているが、この遮蔽部の長
さLと幅dの大きさが制限されてしまう。これに対して
は、図10に示すように、Lで表される遮光部の長さと
dで表される幅を変えた遮蔽部を複数設けて使い分ける
ことで対応することができると考えられる。
【0043】図8は、第2の実施形態による三角形ビー
ムを部分的に遮蔽して成形された五角形ビームによる描
画を説明するための図である。所望パターンBの右上横
の図形ショット30は、図の上方に示すように、第1ア
パーチャ2aと第2アパーチャ6aの重ね合わせにより
成形された五角形ビームとして描画される。また、所望
パターンBの右横上の図形ショット31は、図の下方に
示すように、第1アパーチャ2aと第2アパーチャ6a
の重ね合わせにより成形された五角形ビームにより描画
される。
【0044】この場合も描画できる図形は図9(b)に
示すように第2アパーチャ6aの遮光部の形状に制約を
受けるが、先に説明したのと同様に、図10に示すよう
に遮蔽部の幅dに相当する寸法のみを変えた遮蔽部を複
数設けて使い分けることで対応することができると考え
られる。この場合は、矩形ビームの長さLに相当する寸
法は、第1アパーチャ2aのX,Y方向の平行移動によ
りコントロールすることができるので、Lを変えた第2
アパーチャ6aは必要ない。
【0045】なお、本発明は上述した各実施形態に限定
されるものではない。実施形態では電子ビーム描画装置
を例に取り説明したが、これに限らずイオンビーム描画
装置に適用することも可能である。さらに、複数のアパ
ーチャの光学的重なりによりビームを成形して描画する
装置であれば適用できる。
【0046】第1の実施形態における第3アパーチャの
形状は図2に限定されるものではなく、180度以上の
凹コーナを有する形状であればよい。また、第2の実施
形態における第2アパーチャの個数や形状等も、仕様に
応じて適宜変更することが可能である。その他、本発明
の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施すること
ができる。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、矩
形を基本とする第1及び第2アパーチャに加えて凹コー
ナを有する第3アパーチャを設けること、又は第2アパ
ーチャの少なくとも一辺に沿って該辺の長さよりも短い
遮蔽部を付加することにより、光近接効果補正を行った
レチクルの描画においても、多数の微小図形を発生せ
ず、全体の図形数を抑制することができる。従って、描
画精度の向上と共に描画スループットの向上をはかるこ
とが可能となる。また、本発明の効果は光近接効果補正
に限ったものではなく一般の図形を描画する際にも有効
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係わる電子ビーム描画装置を
示す概略構成図。
【図2】第1の実施形態による矩形ビームを部分的に遮
蔽して成形した六角形ビームの描画を説明するための
図。
【図3】第1の実施形態による三角形ビームを部分的に
遮蔽して成形した五角形ビームの描画を説明するための
図。
【図4】第1の実施形態によるパターン描画例を示す
図。
【図5】矩形ビームを部分的に遮蔽して成形した六角形
ビーム及び三角形ビームを部分的に遮蔽して成形した五
角形ビームを効率的に描画するために追加された図形コ
ードを示す図。
【図6】第2の実施形態に係わる電子ビーム描画装置を
示す概略構成図。
【図7】第2の実施形態による矩形ビームを部分的に遮
蔽して成形した六角形ビームの描画を説明するための
図。
【図8】第2の実施形態による三角形ビームを部分的に
遮蔽して成形した五角形ビームの描画を説明するための
図。
【図9】第2の実施形態による第2アパーチャ形状を示
す図。
【図10】第2の実施形態による第2アパーチャ構成を
示す図。
【符号の説明】
1…電子銃2… 第1のアパーチャマスク 2a…第1アパーチャ 3,4,7,8…成形レンズ 5,9…成形偏向器 6…第2のアパーチャマスク 6a…第2アパーチャ 10…第3のアパーチャマスク 10a…第3アパーチャ 11…縮小レンズ 12…ブランキング電極 13…第1対物レンズ 14…偏向器 15…第2対物レンズ 16…焦点補正コイル 17…描画面 20〜25,30〜38…図形ショット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−125826(JP,A) 特開 平4−137519(JP,A) 特開 平4−65818(JP,A) 特開 昭56−116621(JP,A) 特開 昭59−79525(JP,A) 特開 平10−79335(JP,A) 特開 平6−267834(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のアパーチャの光学的重なりによりビ
    ームを可変成形し、成形されたビームを試料上に照射し
    て該試料上に所望のパターンを描画するパターン描画装
    置において、第1の矩形からなる第1アパーチャと、第1の矩形に対
    して平行な辺を有する第2の矩形と第1の矩形に対して
    45度回転した第3の矩形とを組み合わせて形成された
    第2アパーチャと、複数の270度をなす凹コーナを有
    する第3アパーチャとを用い、 nを3以上の整数、mを1以上の整数として、第1アパ
    ーチャと第2アパーチャとの光学的重なりにより可変成
    形されるn角形の図形ビームを、第3アパーチャにより
    一部分遮光して、(n+m)角形ビームを成形すること
    を特徴とするパターン描画装置。
  2. 【請求項2】第1アパーチャと第2アパーチャとの光学
    的重なりによってビームを可変成形し、成形されたビー
    ムを試料上に照射して該試料上に所望のパターンを描画
    するパターン描画装置において、 第1アパーチャは第1の矩形からなり、第2アパーチャ
    は第1の矩形に対して45度回転した第2の矩形からな
    り、且つ第2の矩形の少なくとも一つの辺に沿って該辺
    の長さよりも短い遮蔽部を付加してなることを特徴とす
    るパターン描画装置。
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